RFC さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アスナの成長とPoHの暗躍
原作読破済み。
【作品概要】
SAO アインクラッド5層のお話。
星なき夜のアリアの続きです。
(2層~4層の話が飛んでますが)
【作品に対する感想】
バトルの激しく動き回る描写は流石です。
十分楽しめた作品でした。
次はどの層の話にするのかな?
原作が7層の攻略まで終わったところなので、ストックが厳しそうですね。
1)物語
アスナの自立にフォーカスした物語だった印象です。
この先は血盟騎士団副団長になっていくんで、
その切っ掛けという位置づけなんでしょう。
キリトに教わった知識を活用し、自分で考え、
心理的駆け引きまでするように、成長してきてます。
後付けで登場したミトですが、
うまいこと物語に潜り込んでます。
アリシゼーションでのオーグマーもそうでしたが、
後付けも自然に滑り込ませるのが上手いですね。
その代わり削られたキャラやエピソードもあったりしますが(^^;
一方で(尺の関係上どうしようもないんですけど)世界観の
厚みが原作に比べて薄くなってるのは残念です。
プログレッシブではゲームシステムや主要メンバー以外の描写も
結構がっつりなんですよね。
・りっちゃんのアーマーの出どころ(鍛冶師女子の作品)
・シヴァタとりっちゃんのボス戦での強い想い
・ギルドフラッグの入手後の人の心の弱さ・潔さ
この辺も見たかったところではあります。
2)作画
区切りの5階層だけに独特のギミックを持つやべえボスでした。
プログレッシブで描かれるボス戦はどれも想定外の
切り札を持ってるんで、見てて面白いです。
3)声優
りっちゃんが思ったよりも大人っぽく、
シヴァタが思ったよりも幼かったです。
2層の事件の印象で、
シヴァタってもうちょい好青年って声を想像してました。
4)音楽
ボスの音楽、これまでのSAOにはないタイプで面喰いました。
ボスのギミックがトリッキーなのに合わせたんでしょうか。
これはこれでアリかもと思います。
5)キャラ
➀キバオウさん
1層の頃の小物っぷりが嘘のように
リーダーっぷりが目立ってました。
主義主張は異なれど、認めるところは認める。
いいですね。
それが何故シンカー謀殺未遂に走ることになったんでしょう?
私、気になります!
6)印象深いシーン
{netabare}
理解されないキリトに対して涙したアスナ。
これは心にくるものがありました。
キリトからすると1層でビーターを名乗った時から
そういう非難は覚悟済みなんでしょうけど、
「俺ガイル」の
「君が傷つくのを見て痛ましく思う人間がいる」
という言葉が思い出されます。
「私も君を支える」ってのが75層のキリトを守った行為に
繋がったのかと思うと、ちょっとウルっと来ますね。
{/netabare}
7)物語の流れ
どうしょうもないんですけど、残念に思ったところ。
➀PoH
PoHはアリシゼーションで降って湧いたような登場と
なってしまいました。
プログレッシブからのこういう描写があってこそ、
「長年の因縁の敵」という認識になると思います。
この辺は作品の発表の流れが勿体なかったかなーって思います。
➁すっ飛ばしちゃった2-4層
・システムの穴を突いた詐欺
・モルテの暗躍
など、PoHが裏で糸を引いてると思われる事件は
いっぱい起こってるんですよね。
美麗な映像の劇場版もいいんですけど、
1層を2,3話かけてTVでやっていったほうが、
視聴者もより理解しやすいかなとおもえました。