タック二階堂 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ジブリがいっぱい。新海がいっぱい。
詳細は公式サイトでも。
Netflixオリジナル作品です。制作はスタジオコロリド。ま、流れ的には「泣きたい私は猫をかぶる」と同じ感じでしょうか。監督も同じ、スタジオジブリ出身の柴山智隆さんですしね。
「泣き猫」は脚本が岡田マリーさん、こちらはかっきー優子さんです。
簡単に言えば「ボーイ・ミーツ・鬼娘」。
なんつーか、世界観は「千と千尋の神隠し」。それに「君の名は。」風味をまぶしたような、いわゆる“セカイ系”を混ぜた感じの内容でしょうかね。
話自体は未知なんだけど、このように常に「どっかで観たような」がつきまとう仕上がり。すごく好意的に評価すれば、こういった長編オリジナルアニメ映画としては非常に優等生な出来だったと。
悪く言えば、目新しさがまったくない。
往年のジャイアンツ・川相のバントのような作品。手堅いけど、1点を取りにいくような作品。観客が熱狂するような大量点を奪えるような作品ではないということです。
ボーイ・ミーツ・ガールも薄っぺらいし、ロードムービーも浅い。このロードムービーで、なんでツムギがヒイラギを好きになるのか理解に苦しみます。
あ、えっと…
富田美憂さん、嫌いじゃないんですが、どんな役やっても演技プランがいっしょ。そろそろ、もう少し違った一面も見たいですよ。
雪の神の描写が、いかにもジブリ。
鬼ヶ島、まんま「君の名は。」の御神体の場所だよね。あそこのモデルは、確か青ヶ島。なにぃ? やっちまったなぁ~w
コロリドの高い作画技術は評価しますが、最近はこの程度の背景美術は「出来て当然」となっています。「泣き猫」「雨を告げる漂流団地」ときて、そろそろ新機軸を打ち出していかないと厳しい気がします。いつまでもジブリフォロワー、新海フォロワーでは、ね。