「ドラえもん のび太の宇宙漂流記(アニメ映画)」

総合得点
63.5
感想・評価
68
棚に入れた
366
ランキング
4320
★★★★☆ 3.4 (68)
物語
3.4
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.5

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ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

世紀末!恐怖の大王だよ!!ドラえもん。

【概要】

アニメーション制作:シンエイ動画
1999年3月6日に公開された93分間の劇場アニメ。
原作は、漫画制作会社の藤子・F・不二雄プロが『月刊コロコロコミック』
にて連載していた「大長編ドラえもんシリーズ」作品。

監督は、芝山努。

【あらすじ】

宇宙に連れて行ってくれと、のび太におねだりされたドラえもんだが、
その代わりとしてプラモの箱のような未来のゲームマシンの、
「スタークラッシュゲーム」を出して、
これで宇宙探検ゲームをみんなで遊ぼうと提案。

ゲームじゃなくて本当に宇宙に行きたいと皆が言い出すが、
一人乗りの宇宙戦闘機に乗ってゴールを目指すVRゲームは本格的だった。

「おざしき宇宙船」で無重力状態になり散らかり放題な、のび太の部屋。
それに激怒したのびたのママの手で、ジャイアンとスネ夫が中に入ったままで、
家の外に放り出された「スタークラッシュゲーム」がゴミと認識されて捨てられてしまう。

それを正体不明のUFOが持ち去ってしまい、UFOの落とし物を手がかりに、
「宇宙救命ボート」で追いかけていった、ドラえもんとのび太としずか。

宇宙船の中で再会したドラえもんたち5人は、宇宙少年騎士団のリアンたち4人と出会う。
リアンたちは300年前に母星であるラグナ星が滅び、
移住先の惑星を探している異星人の末裔だった。

【感想】

大長編ドラえもんの第20作目。
宇宙を舞台にした銀河の旅のロードムービーにノストラダムスの大予言を絡めた内容です。

藤子・F・不二雄先生の作品を守ろうとして作られたのか、
リアンなどゲストキャラクターたちにはドラえもん以外の同じ作者のSF作品っぽさがあり、
パラレル西遊記やアニメル惑星などのこれまでの劇場版の要素の踏襲があったり、
環境破壊と戦争はダメって亡くなった作者のお馴染みのメッセージがあったり、
前年の南海大冒険と比べて藤子テイストが強めで既視感が多いです。

と言いつつ、のび太がおならするシーンが何度もあるのは、ちょっと違う気もしますが。

仲間の裏切り、良心の呵責、恋愛要素、親子の敵対からの和解などのドラマチックな要素があったり、
トラブル続きの展開ながらもひみつ道具でなんとかしてしまうカタルシス。
90分近い尺の範囲内で湿っぽくなり過ぎずに飽きさせずに、
また、ドラえもんらしくまとまった内容だとは思います。

銀河漂流船団の巨大宇宙船のデザインがスタジオぬえの人で格好良かったり、
タレント声優を使わなかったり、ドラクエ2の偽ローレシアを彷彿させる展開があったりで、
良いと思える部分も多かったりしますが、
今回の黒幕のアンゴルモアの扱いが妙に雑なのが気になったり。
黒幕の始末の仕方が殆どシュールなギャグ展開ですね。それはそれで面白かったですが。

エンディングの主題歌が当時は15~17歳の人気グループのSPEEDで、ドラえもんっぽさが無い曲。
正直、全然好きじゃない歌ですが、芝山努監督による歴代映画のイラストは良かったです。

総合的に見て、インパクトには欠けるものの手堅くまとまった作品ではあると思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/05/05
閲覧 : 64
サンキュー:

11

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