タック二階堂 さんの感想・評価
2.1
物語 : 1.0
作画 : 1.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
転生したらゴブリンだった件。~組織づくりRTA~
詳細は略。
はい、なろう。
冒頭からゴリッゴリに「転スラ」っぽい作品ですね。
ただ、こちらはノベライズの刊行が2012年と、転スラ(2013年)の「なろう」連載開始よりも1年早いわけで、パk…のは向こうだろうという指摘もあるでしょうね。
ま、そういうこともあるでしょうけど、アニメとしての見せ方……特に脳内で「大賢者様」的な何かがレベルアップやスキル取得のアナウンスをするやり方とか、トントン拍子で強くなっていくさまをガーッと主人公のナレーションベースで見せるやり方とか、そういう演出を模倣したのは火を見るよりも明らかです。
でまあ、ご丁寧に主人公が「頭の中に、これからやるべきことの道筋が見えた」と言ってくれました。モンスターを食って、その能力を取り込んで強くなり、ゴブリンの戦闘集団を作っていくという。
あ、えっと…
そういう話なら転スラでけっこうです。ま、あっちも観ないけど。
キャラも、まあゴブリンですからね…
1話のラストに、ゴブ美(や、もう、このネーミングセンスも、どこかで聞いたような…)が進化して可愛くなるという、「進化の実」みたいなことやってますしね。見た目が人間みたいになるんだったら、それもうゴブリンで話をやる意味なくね?
“スレイヤー”に狩られたらいいですよ。
というわけで、躊躇なく切ることができて助かります。お好きな方にはごめんなさいね。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
いやもう、早くもゴブリンじゃなくなっちゃったもん。オーガに進化だって。まあ、別にタイトルが「転生したらゴブリンだった件」じゃないから、モンスターであればいいのでしょうけども…
どうなんでしょうね。「デビルマン」みたいな姿になりつつありますけども。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
面白くない上に、下品ときたもんですよ。
「転スラ」だって1話で、こんな日記みたいな構成やめたってのに、いつまで日記やってんだか。
駄なろう観てたつもりが、僧侶枠だった件。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
一周回って面白く感じてきてしまいました。
日記のように、●日目こうなった、●日目誰それが進化した、みたいな、組織づくりのRTAを見せられている感じ。
関西芸人が同じボケを5回天丼にしたら、逆に笑えてくるってのと同じかな。4回もペラペラ日記をめくるような雑な作りを繰り返されたら、逆に面白く感じてくるのかという。
話はまったく面白くはないんですけどね。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
まず大前提として、ストーリーはこれっぽっちも面白くはないです。
それに加え、RTA的な要素も、なんだか姫様の護衛旅を引っ張るという、ここへきてテンポまで落ちてきてしまって、褒めるところが何一つなくなってしまうという有り様。
見せ場のバトルもひどいもんだねぇ。
ボス戦も、序盤はテントの中のサブキャラたちに「おい、もう1時間にもなるぞ」と語らせて描かねえという暴挙。
東京圏では同日に「ダンジョン飯」やっているので、同じ異世界ファンタジーものとしての格が段違い。あっちのグリフォンとのバトル作画、すごかったねぇ。で、翻ってこちら。なんだこりゃ。
やれやれ…
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
退屈な王女護衛編が終わり、アジトへ帰ったら豪華な作りになってました。で、みんなで模擬戦という名のケンカ大会やっておしまい。
もちろん作画のまずさや構成の酷さはありますが、じゃあ君ならこの原作をどうする?という問題提起をされているようなアニメでした。
全話を観て、これを面白くアニメ化するのは至難の技ですよね。敵を倒して、食って、強くなって、また敵を倒して。その間に、仲間を鍛えて強くして、環境を整えるというだけの話。しかも、何の障壁もなくトントン拍子。さすがに、これを面白くするのは難しいです…
そこを逆手に取って、まるでシミュレーションゲームのRTAを見せるかのごとく、日記風に仕上げたというのは、苦肉の策とはいえ、なるほど考えたなという感じではあります。
なんていうか、そもそもこういった奇策を使わなければ成立しない原作をアニメ化すること自体が間違いと言えなくもないわけで…
雨後の筍のように、毎クール60本近い作品が立ち上げられる現状で、なかなかオリジナルも作れない(勝算が立たないから)とあって、どんな原作でもアニメを作らなければならない業界自体の歪が問題。
そんな環境下において、在野の有象無象が物語を発表できる「小説家になろう」というサイトは、ありがたい存在なのでしょうね。まさにアニメ化のネタの金脈。ただまあ、ほとんどは瓦礫でしかないわけですが…
難しいもんですね…
{/netabare}