STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
基本構造は1期と同じものだが、それぞれのエピソードの構造はやや複雑化してきた感じ。
構成的には幕間回的な8話があるものの、無法都市を舞台にした「血の女王」を巡る話、
ミツゴシ商会と大商会連合の商業戦争の話、オリアナ王国を舞台としたモードレッドの陰謀を
巡る3編から成る。
主人公サイドの奮闘虚しく、敵サイドの目論見通りに主人公サイドにとっての危機が訪れ、
「さてどうする?」ということで、以後の解決に至るまでのハラハラドキドキを楽しむ展開は
アクション要素のある作品の定番ストーリーの一つだと思うが、本作においての無法都市や
オリアナ王国の話などは危機が訪れるところまでは一緒だが、それをシド・カゲノーが
あっさり終わらせてしまう。
1期からそうだったが、やはり本シリーズはそうしたハラハラドキドキではなく、敵の計画が
完成寸前のところで、一気に潰されてしまう痛快さに面白みがあるのだろうなと。
主人公がチート能力を得るような作品は大なり小なりこの傾向はあるが、本作は敵サイドが
自信満々で目的を果たしたところを、シドが本当に呆気なく終わらせてしまうために、より
逆転感を強く感じる。
シドの役回りがクライマックスに登場しての幕引き役で、それまではタイトル通りに陰で
動いていることもあってか、作中で動いているという点ではそれぞれのエピソードでメイン
担当になっているシャドウガーデンのメンバーのダブル主役といった印象。
1期ではシドがジミナ・セーネンを名乗り、そのキャストは緑川 光だったが、本作では
ジョン・スミスを名乗り、こちらも福山 潤と有名どころをキャスティング。
先のことは知らないけど、3期があって、また偽名を名乗る展開があると、誰が
キャスティングされるのかが楽しみの一つになってくるような。
2024/03/17