猫好き さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
同じことの繰り返しの純粋なろう
原作は未読のなろう。修学旅行の生徒たちがクラスごと異世界に転生され、シオンと名乗る賢者からそれぞれ特殊能力を与えられるも、クラスの中の四人は相性の問題で何の能力を得ることが無く戦力外を宣言され、そのうち二人は簡単にドラゴンに殺されてしまう。しかし、バスの中で一人昼寝していた夜霧は、死ねと思っただけでドラゴンを瞬殺。そして、たまたま触れた胸が気に入ったという理由で壇之浦さんを助けてこの世界で無双する話
あちこちで「アンチなろう」的作品って評価されているけど、これはアンチなろうではなく強いて言えばアンチ物語だとおもうけどなぁ。なんというか、「思いついただけで相手を殺せる」というネタ一つで延々と同じことを続けているだけ。うちの甥っ子は耳に着いた下らない下ネタを朝から晩まで延々と話して一人でげらげら笑ってるけど、それと同じレベル。基本的に小学生が物語の約束事を全く知らずに適当に書いたらそれが他の小学生に受けただけのもの。
いろいろ指摘することはあるんだけど、一番の問題は主人公が成長しない/同じことを延々と繰り返してるだけなこと。物語の基本、登場人物は経験を積んで変わっていかなければいけない。それこそ物語のはじめと終わりでは別人になってなければいけない。そして試練の中で問題を改善するように努力してみる(でも、うまくいかずによりひどい状況にる)、だけど最後には読者が思ってなかった方法で解決というのが物語の基本。でも、その構成をまったく無視した作り。「死ね」で全部終わっちゃう。これ、本当に何が面白いのか理解できない
というメタな議論は別にしても、知千佳を除いた主人公を含むすべての登場人物が自分勝手なゲスな奴らばっかりで、ちょっと気に入らないといっては能力で殺しちゃったり、おとりとして級友置き去りにしたり、死んでなかったから殺して使い魔にしようとするネクロマンサーや、女の子見ては性奴隷にしようとする最低な自己中、サイコパスばっかり
唯一面白いのは壇之浦さんだけど、彼女にしてももうすっかり彼の突っ込み役として状況に疑問を持つことなく彼の能力をあてにしてる部分も多い。特殊な状況で生き延びるためにはそれも必要かもしれないけど、もうちょっと葛藤があってもよくない?
世の中むかついた連中がいたら、即死チート能力ですっきり解決気持ちいい!がテーマなんでしょうか?なんでもコスパ・タイパを求めて結果だけ同じならそれでいいじゃんって世の中の風潮にあってるのかも?でも、私はこの同じことの繰り返しにはついていけないので脱落だなぁ