ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ギターに人生をかけてきたんだ。君のロックを歩け!
「まんがタイムきららMAX」で連載中の4コマ漫画が原作の作品。
きらら系でバンド、となると「けいおん」が浮かびましたが、
コンセプトも雰囲気も異なりました。
全12話です。
● ストーリー
後藤ひとりは重度の人見知り&コミュ障のため、
友だちができたことがない。
バンドをすればみんなにちやほやしてもらえると思い、
ギターを始めた。
ギターが上達し、動画サイトでの人気が伸びても、
友だちはできなかった。
ギターを持って公園で座っていると、所属する「結束バンド」のギタリストを探していた伊地知虹夏(いじち にじか)に声をかけられる。
そのままライブハウスで演奏することになり、
「結束バンド」のメンバーとなる。
ギターの腕前は確かだけど、
人前や誰かと一緒に演奏することに慣れていないひとり。
「結束バンド」のメンバーと共に成長していく物語です。
ライブハウスが活動のメイン舞台なのも、
本格的でかっこいいですね。
ひとり(虹夏たちからは“ぼっちちゃん”と呼ばれている)は、
極度の人見知り&コミュ障で、キラキラした世界にとことん耐性がない。
そんなぼっちちゃんの起伏の激しい情緒を楽しみながら、
(時には「わかるよその気持ちー」と共感しながら)
あっという間に見てしまいました。
結束バンドのメンバーもそうですが、
ぼっちちゃんの良さやすごさにいろんな人が気づいていくのは、
見ていて嬉しくなります。
周りがこんなに温かいんだから、
ぼっちちゃんにはもっと自信もってほしい。笑
でも自信を持つと調子に乗って暴走する子だから、
今ぐらいでちょうどいいのかも?笑
● キャラクター
・後藤 ひとり:ギター
・伊地知 虹夏(いじち にじか):ドラム
・山田 リョウ:ベース
・喜多 郁代(きた いくよ):ギター・ボーカル
この4人が結束バンドのメンバーです。
この名前で気づくか、
各話タイトルで気づくか、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの影響が大きい作品なので、
アジカンファンならその要素だけでも楽しめるでしょう^^
メインキャラの苗字はアジカンメンバーの苗字に由来していて、
各話タイトルはアジカンの曲名に由来しています。
ぼっちちゃんのこじらせ方はなかなか強烈だけれど、
他の3人が温かく見守り接してくれているので、
見ていてそこまでストレスになりませんでした。
3人が優しくて明るくて、そんな人たちに出会えただけで
ぼっちちゃんの世界は大きく変わりましたね。
● 音楽
OP・EDはすべて結束バンドが歌っています。
劇中曲も充実。
音楽担当がすべての曲を作詞・作曲しているのではなく、
いろいろな人が楽曲を提供しているのがまたいい。
例えば1話~3話のED「Distortion!!」は、KANA-BOONの谷口鮪さんが作詞作曲していたり。
結束バンドのアルバムを聴きましたが、
内容がとても良くて、
これはよく売れたわけだとその価値に納得でした^^
● まとめ
ライブハウスにふらっと入るって、
なんかかっこいいなあと憧れるんだけど、
初めての場所での場違い感に押しつぶされそうと思うと、
怖くてできずにいます。笑
人との出会いは人生を変える。
ぼっちちゃんはちゃんと出会うための準備をしていたのだから、
この日々はぼっちちゃんの努力でつかんだものだと思うよ。
ストーリーも楽しめたので、
続編が来ないかなと期待しています。