くろわっ3 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:今観てる
尊さを知った鬱作品
一般にイメージする恋愛は
精神の恋愛+性欲(本能)の恋愛である。
なかなか日常で気付くことは無いが
精神の部分だけでいえば、
それが男だの女だの同性だの
そんなことはどうでもいいことなのである。
その性欲、行為の部分が
汚くさえ見えさせてくれたこの作品は
相当にピュアな作品だと痛感する。
描写が気持ち悪いと評されることがあるそうだが、
それは的確だし意図かもしれない。
相手がどんな風に思っているのかな?
昼は、つい目で追ってしまう・・
夜は、眠る前に考えてしまう・・
気づかないうちに自分は変わってしまったのかな?
物理的に何がしたいわけでもないし
性の対象にも感じていない
そんな恋愛が、確かにあった頃があったかもしれない。
そう思い出させてくれるような
そういう意味で大変尊い作品だった。
ここで言う尊いという言葉は、
キマシタワーみたいな意味じゃないんだわ。
本当に、尊いのです。
ところで、わたしは恋愛ものが好きなのだが、
例外なく登場人物に嫌いなタイプが多い。
キャラ萌えどころか嫌いなのに
そいつに主人公が惹かれたりするから、
イライラが募り、まるで自分がリアルに
渦中にいるような感情移入ができる。
本作品では、先輩もその友人も嫌いなタイプであった。
彼女らのおかげで、鬱作品ならではの深みが増して楽しめたわけだが!