take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
私の価値観としては「覇権アニメ」とまでは・・・
ごごご、ごめんなさい・・・。
お好きな方には、申し訳ない。
ただ、批判的な、ネガティブな意見があるという訳ではなく、かつ以前にあった「けいおん」と比較してどうとかと言った共通する要素を持つ作品との比較論での意見といった事でもありません。
ただ私自身の感性と価値観で測ると、こうなるかなぁと言った所感です。
作品自体はコンパクトに1クールで文化祭ライブまでの流れを描き、自分自身のギターを手に入れ、次へ・・・、といった感じでまとまっていました。
作画もキレがあって、シャープに描かれ、私好みでしたね。
ただし、意図的ではあるのですがいわゆる「崩れ作画」がちょっとクドかったという印象です。
まぁ、エレキギターで言うところの「ゆがみ」ではなく「ひずみ」なんだよ!って言われれば「そうですか、サーセン」と土下座も厭わない私なのですがw。
声優さんは、私的にはいつものとおりでw特に問題は感じませんでした。
音楽は・・・、
そうですねぇ、私がだいぶオジサンであることが理由だとは思いますが、特別に刺さるって感じのものは・・・なかったですねぇ。
まぁ、だいぶ色々とくたびれてきているので(感性含む)お許しを。
ただ、物語や作品の一部としてとらえるならば、違和感なく楽しむことができていました。
キャラクタの評価は・・・、
そうですねぇ、実はここも特別に刺さったキャラというのは・・・。
ただ、ぼっちちゃんの外見は割と好きだったかなぁ、崩れ始めるとなぜか「邪神ちゃん」が浮かんできてしまって困ったのですが・・・w(どーなってんだ、私の感性)。
それと、喜多ちゃんは割と性格的なところが好きだったかなぁ、今後があるとすれば、ボッチちゃんとの関係性も深まりも気になるかなぁ。
サポートできるようになりたいって言っていたし、このつながりによってどんなふうにボッチちゃん自身やバンドが成長していくのか観てみたいと思った。
そしてそして、一番のお気に入りは酒クズベーシストきくりさん。
バンドの先輩として、お姉さん的立ち位置として、ボッチからの脱出の先輩としてどんな関係になっていくのか観てみたい。
そして、そのはちゃめちゃ加減自体もとても興味深いw。
って感じでした。
作品自体は、確かに、今の時代に合ったノリ、スピード感、軽さ加減、そしてライトな感じで育まれていく人間関係などなど、特筆すべきところがたくさんあって、受け入れられやすいものだったなぁ、面白かったなぁと思いました。
ただ、やっぱり同じようなテーマを含んだ作品をいくつも見てきた身としては、少し弱い部分もあったかなと思います。
あえて、言うならばですが、ボッチちゃん。
引きこもっていた間に独学である程度のレベルまでギタースキルが上がっていた。
ロジックとしては「まぁ、そういう事もあるかもね」「コミュ障だけど、ちゃんと夢というかありたい姿があって頑張ったんだね」という事になるのですが、ある意味、ある意味ですが俺TUEEE系の異世界ものの主人公と同じスタートラインですよねぇ。
物語が始まった段階で「私SEGEEE」な訳ですから。
だからこそ、あれだけ容姿が崩れるほどコミュ障ぶりを過剰に演出しなければならなかったのではないか、でないとバランスが取れなかったのではないか、なーんて分析したりしてみました。
そして、その過剰なボッチっぷり、コミュ障っぷりのせいで、成長はしているものの、その成長っぷりが異様に遅く感じて、じれったく感じてしまいました。
いやいや、どちらかと言えば、私もコミュ障っぽいところがありますので、気持ちもわかるし、実際はそのゆっくりとした成長すら難しい事を体感しています。
が・・・、作品を観る視聴者としては、勝手な話なのですが、そう思ってしまいました。
鱗滝左近次的に言えば
「成長が遅い!!!」
といったところになるのですが(実際このフレーズが浮かんだんですw)。
ちょっと、重箱の隅すぎますかね。
それと、1クール相当という事で、やはり少し物語としては右肩上がり的な、少し一本調子的な感じもしました。
ライトと言えばライトなのですが、深みが足りないと言うか、遊びが少ないと言うか、紆余曲折が不足していると言うか、余白が少ないと言うか・・・、まぁ、モノはいいようなんですが、批判と言う訳ではなく、時間的、物理的な制約がある事は解っているので、続きがあるならば、その辺を期待という意味での所感です。
個人的には、余白、遊びとして、もう少しワチャワチャ感が欲しかったところですが、個人の感想(好みの問題)ですな。
さて、いろいろと書き連ねてしまいましたが、
バンドの行く末、ボッチちゃんの成長っぷり、友人ほかの人間関係の深まり、をはじめとして、もう少し今後を観てみたい、楽しんでみたい作品であったことは確かです。
これだけ、人気がある感じであれば、何か動きがありそうな気がするのですが・・・、どうなんでしょうね。