aonisai さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
バンドマンの成長物語
あらすじ
後藤ひとりは「ぼっち」なティーネイジャーですが、中学生のころ、ふとしたきっかけからお父さんのギターを借りて1人で練習に没頭するようになります。さらにはネットに動画を投稿してファンができるまでの腕前になりました。ひとりにはバンド活動に対する憧れがあり、高校生になってからともに活動をする友達を必要とするも、その性格からなかなか友達ができません。そんな中偶然会ったドラムの伊地知虹夏にバンドのギタリストに誘われていきなり演奏することになります。
その後、ベースの山田リョウ、ギターボーカルの喜多 郁代とともに結束バンドとして成長を歩んでいきます。
評価
ひとりの「ぼっち」な性格に対する過剰なほどのコメディ感があって、まあこれはちょっとしつこく感じる人も多いと思います。僕もそれが原因で3話で二の足を踏みましたしね。しかし結束バンドの歌が公開されてからそれを聞いてみたところ結構いい曲が多かったんですよね。自分自身オルタナティブロックが好きなこともあってまず歌詞が刺さりましたし、メロディーも好み、また「ぼっち」なひとりの反骨心が垣間見えてよくできてるなと思いました。4話から再開して歌詞づくりのところにすごく共感しましたね。
現状を無責任に肯定する歌詞は好きじゃないってところです。
そこからはキャラクターの人物造形とかもそこそこよかった(虹夏ちゃんとか)のでスラスラ観れました。人物造形に立体感がないとドラマ的な面白さは半減しますしね。
8話のギターソロでバンドとして息があったのはしびれました。
アジカンを中心とした作者の邦ロック愛やバンドとしての実在感(MVやチケット売りなど)がこの作品の骨子になっており、女子高校生というよりはバンドマンとしての成長が描けていると感じました。
二期以降も期待の作品です。