ヘンゼル さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
アニメとしての構成、物語の設定がロクでなし
原作未読勢。
正直今まで観てきたラノベアニメ(なろう系以外)で一番茶番を見せ続けられた作品だった。苦痛以外の何物でもない。
暗殺教室の5分の1以下のストーリーの薄さと、入間くんのクラスメイトの個々の掘り下げや魅力に関しては10分の1以下のクオリティ。
上記2作品を観ていない方は今すぐこのアニメを観るのは辞めて、その作品を観たほうが遥かに有意義でしょう。
まず、設定がザル。
これはアニメの見せ方、もしくは説明不足に問題があるのかもしれないが、もし原作がアニメと同じ内容、設定ならば作者の頭が悪いとしか言いようがない。
・異能者の元王女に対して、反帝国組織の撒き餌にするのはいいが、そう使う理由が全く明かされない。王女なのだから帝国側は余裕で管理できた立場だろ。なぜ容易に手放したりしたんだ?
あと、撒き餌の手に何度も引っかかる反帝国組織も馬鹿だし、帝国側も釣った敵の奴らを拷問したりすれば一網打尽なのにそれをしない。
・異能者を追放する経緯がお粗末すぎる。また、異能者の恐ろしさや人智を越えるような存在であるような事が作品で示唆されているにも関わらず、その恐ろしさが全くと言っていいほどアニメで表現できていない。
・帝国側の王妃の親衛隊に関して、魔術師を数人は編成すべきだろ。なんで剣を持った兵士しかいないのか意味が分からなかった。案の定ずっと主人公を地上から追いかけてばかりで役立たずだった。
・生徒の印象が薄すぎて、結局主要キャラしか顔を覚えていない。本当にこれでいいのか?
・いつまでもグレンをただの魔術講師だと思っている天の智慧研究会が馬鹿らしい。もう第9話だぞ。
まだまだ他にもあるがこれくらいにしておこう。
そして、アニメの表現のひどさ。
これは本当に顕著に、如実に表れていた。そのせいで茶番臭さが増していた。
・展開が早すぎる。
・同じカットを使いまわししすぎ。(特に風魔法でグレンを吹っ飛ばす所)
・第9話でカッシュというクラスメイトが同じくクラスメイトのギーブルに対して、壁ドンをして怒りを表現するシーンがあるのだが、その時の効果音が
「ペタッ」思わず笑っちゃたよ。
・カットすべき無駄なシーンの多さ。小説の内容をそのまま繋いでアニメにしているようなテンポ感のせいでキャラへの心情が追い付かない。
などなど、挙げればキリが無い。
強いて褒められる点があるとすれば、序盤の3話まではストレスなく観れる。
他は観なくても後悔しないので3話で止めるのがおすすめ。
あとはヒロインたちが可愛いのでそれ目当てで観るとかかな。
はあ、本当に酷いアニメでした。