ウ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
良質なきららアニメ
こういうのはめっきり減ってしまったので、制作に関わってくださった人たちに感謝です。
きらら作品らしいライトな雰囲気ながら、しっかり書き込まれた背景やセンスの良いカット、違和感なく良く動くアニメーションがこの作品のリアリティを引き上げます。
コメディとしては笑いのセンスが良くネタのパターンが豊富なので、嫌味も飽きも感じず最後まで笑えました。
ストーリーはネタバレになるので細かく触れませんが、展開のスピードは程よく、見せるシーン飛ばすシーンの取捨選択も適切で、決して"全く練習している様子がないのにいつのまにか上手くなる"感はなく、かといってスポコン的な雰囲気でもない良い塩梅だったと思います。
キャラクターたちは魅力的かつ個性的で、リョウさんの"ベーシストあるある"な性格が個人的にはツボでした。
一点、ぼっちちゃんは陰キャという設定にしては髪の毛まで全身ピンクで随分パンクだなと気になりましたが、きらら的な事情もあるかなと少し割り切りが必要でした。
また、音楽については文句なしです。曲の良さは言うまでもなく、演奏シーンも大変良くできています。楽器経験者の端くれとしては、演奏中のそれぞれの目線がすごく良いと感じました。
比べるべきでないかもしれないですけど、"けいおん"は作品としてはこちらよりもかなり緩い雰囲気ながら曲は割とハードなロックな感じなのに対して、ぼざろの曲は王道邦楽ロックという感じです。
発売されたアルバムもかなり良く、喜多ちゃん役の長谷川育美さんの歌唱力には驚きました。でも、個人的に一番お気に入りの曲は2つ目のエンディングテーマだった『カラカラ』です。こちらはリョウさん役の水野朔さんがボーカル担当されています。
この作品の2期を願うだけでなく、最近は異世界ファンタジーものやアイドルものに押されがちな日常+趣味アニメが再び増えてほしいという願いも込めて、高評価をつけます、