れるびい さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
まぎれもなくロックでした。
きらら系のバンドものと言う事ですが、けいおんとは対照的で
主人公が超絶コミュ障です。
ぼっち(後藤ひとり)の不器用さや自信のなさ、不安や孤独、
それを黙々とギターにぶつけて表現しようとしてる所に
非常にロックを感じました。
主人公がぼっちじゃなければ女子高生のきらきらした
ガールズバンドものになっていたのだと思います。
結束バンドの曲はけいおんの曲と比べると非常に現実的と言うか
高校生がガチで精一杯作ったロック感があります。
しかしぼっちのギター演奏能力は非常に高く、プロレベル。
あと個人的にはリョウのベースラインが非常にかっこよくて好き。
僕もぼっちと同じように部屋の隅で黙々とギターを練習してた少年でした。
ぼっちみたいに全然うまくなかったけど
上手く弾けるようになった時の無敵感がすごいんです。
この作品を観てると無性にギターを持って何でもいいから弾きたくなります。
楽器って鬱屈とした現状に対する不満を吐き出すためには
これ以上ないくらい最適な手段なんですよね。
最後の文化祭シーンは共感だらけでした。
弦が切れて、アドリブでボトルネック奏法は天才の所業です。
中3の文化祭、初めてのステージ。僕はギター担当で、3曲目くらいで
ぼっちと同じように1弦が切れてしまって真っ白になりました。
演奏後に女子に向かってピックを投げてキャーキャー言われようぜと、
打ち合わせしていた僕らでしたが、僕だけ盛大に失敗して
ピックは飛ばない紙飛行機の様に自分の目の前に落下。
母が文化祭に来てビデオを撮ってたので、映像が残っていて
いまだに家族にネタにされる黒歴史です(笑)