ハニワピンコ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
見方を変えよう
相変わらず所々の描写がちゃちくてダサい。もはやこの有能ぶってる無能軍団を笑いながら見る作品と頭を入れ替えて楽しむ事にした
実力とは暴力と脅迫と暴露で出来ていて、その武器を持っている者が頭脳(お勉強)で勝ち上がろうとしている甘ちゃんに対して、手札として繰り出す情報や力が結局その個人や集団の実力となっている実力至上主義の学園である
綾小路が段々と本領発揮してきてるのでそれでなんとか持ち堪える事ができるかと思ったが、結局頭脳戦のクオリティが予想出来る範囲内でありながら、空前絶後のスゴ手段の如く展開される空気はもはや爆笑の域に達している
それ以外にもやたらと手の内をバラして墓穴を掘ったり、目的と行動が矛盾してたり等、不足な点は多い。頭脳戦風娯楽学園物といった感じでキャラ人気と共に絶大な人気を得たコンテンツという事なのかな
結局綾小路以外のキャラが倫理的に理解できなかったりただのバカだったり頭の悪い方のポンコツぶりが目に余り過ぎるから辛い
特に堀北と須藤、龍園や軽井沢辺りも中々苦しいキャラしてる
堀北は相変わらず一匹狼ぶってるただの無能であるし、それ故に敵役にいいように操られるから更にそのポンコツぶりが強く印象に残るくせに、まだ客観視出来てない様子や盲目ぶりは理解が出来ない。単純に自身の頭の固さというだけでなく、一応兄云々という設定があるという下地の元でこのキャラが構成されているのだが、そもそも現代社会に於いて一人が成せる事には限界があるという答えが出ている中で、その価値観を揺るがして納得できるほどのキャラ作りはされてない。体育祭後に変わった風ではあったが、櫛田との約束も、間接的に邪魔する方法はたくさんあるし、綾小路まで巻き込んでその対策すらしない爪の甘さっぷり
須藤は一期から何も変わってない。バカと不快はよく悪い相乗効果をもたらす事が多いが、その最たる例。高校生にもなってこれはキツいっす…
そして今期にやたらフォーカスされた軽井沢というかキャラ。原作では崇拝されているらしく、一期の原作勢の批判からどんなキャラかと思ったらナニコレ?私を必要とする人間を愛するというまぁ理解できなくはない心情なのかもしれないが、もっと膨らませられそうだったけれどすぐ綾小路に堕ちちゃったのは呆気ない(そもそも2期の船の所で救ったところから綾小路の狙いは始まって1クールかけて完全に堕としてるんだから別に2期スタートでもよいのでは)
龍園。暴力至上主義の教室でトップ気取っているが、それが学校に見放されている理由も、それを正当の如く描いている理由も理解できない。結局暴力で得た情報を脅迫や暴露に使っているだけで、暴力がなければ何も出来ない知性無し。裏社会ならトップ取れそうですね
アニメのクオリティは劣化しまくっている。寄り画ですらバランスのおかしい画だったり、意味不明なカットがあったり、演技も違和感あるレベルまでキャラの声が変化していたりなどとなっている。OPは個人的に無理に歌詞に合わせて映像を作ってる作品ってあまり好きじゃないんかなー。たまに歌詞とリンクしておおってなるOPの方が好き。あくまで原作>主題歌であって、採用された主題歌で更に原作の映像化を華やかにする為の映像を作って欲しいです
そもそも監督や絵コンテ要因作画監督に至るまでどれもこれも人数多すぎだし、海外丸投げ回も多かったしで一体5年間何してたんですかね
良いところは全部綾小路くんが片付けてくれたことです。前述したキャラ達の持っていた価値観を裏から、時には正面から叩き潰す様はなかなか面白い。主人公自身も結構動いて根回しした上でのラストの結果ではあるのだけれど、結局その策に全て相手がはまってしまう単純な構造なのが、頭脳戦といえるのかは微妙である。やはり風娯楽作品に過ぎない