いこ〜る さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
きららを超えて
イメージとしてのきららは美少女キャッキャうふふであろう。もちろんその枠に収まらない作品もあるが、それらはきららのイメージとは違う作品という認識になるだろう。
この『ぼっち・ざ・ろっく』はどうだろうか?
キャッキャうふふだけの作品でないのは一目瞭然、ではイメージから外れた傍系なのだろうか?
そもそもイメージから外れているのは主人公が極端なコミュ障だからか?いや違う。コミュ障主人公はけっこういるからそれが主因ではないだろう(程度が酷すぎるきらいはあるが)。
この作品にはキャッキャうふふだけではない、かつ単なる傍系でもない何かがある。
多分それは『骨太さ』だ。
その骨太さはタイトルにもある『ロック』が醸し出していると思う。
端的には最終話のライブシーン。
ガッツリ2曲描くのもロックなら曲も見事な邦楽ロック。その演出もあえて派手さを抑えた一発撮り風でその心意気やロックだ。
かっこいいじゃん。
と思った続きのCパートで「明日もバイトかぁ」と終わらせる粋もいい!
Clover Worksによる素晴らしいアニメーションと、以降本作が代表作になるであろう青山吉能の渾身のぼっち演技!
22秋クールの覇権は伊達じゃなかったですね。
これ以下は初回視聴時の感想
{netabare}
あゝ痛い
自分の中にあるぼっちが疼くアバンは、それでも原作より短くまとめられてて共感性羞恥で心臓が止まってしまうのは何とか避けられた。
原作知ってる風の書き出しになってしまったが、1話無料を読んだだけなのでこの先は全くわからないけど、シンデレラストーリーの階段を駆け上がろうとすると、ぼっち要素に足を掬われ全然駆け上がれないのが面白い!
作画も漫画の質感…と言えばいいのか?デジタル臭のしない手描きっぽいいい感じ。さすがClover Works。
{/netabare}