「ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ動画)」

総合得点
91.5
感想・評価
906
棚に入れた
3711
ランキング
33
★★★★★ 4.2 (906)
物語
4.1
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

伝説のぼっちリスト☆彡箱入り娘完熟マンゴー現る

予想以上に人気が出た本作の長所を挙げると以下の通りになるように思います。

1わかりやすい物語
2キャラが(可愛いなどの理由を含む)魅力的
3作画が良い
4印象的なシーンを音楽で盛り上げる
5テンポが良くて明るい雰囲気

これはある種の近年の人気アニメの一般傾向と言えるのかもしれません。



●「第≪31≫回秀華祭」の先へ

最近見たコメディの中でも本作のキレ味は抜群であったように思います。

ただ個人的にはコメディにはどうしても飽きてしまう性分のため
終盤戦で若干のマンネリ感を感じてしまいましたが、その一方で
結束バンドの音楽はメンバーのイメージに合っており、好感度が持てましてので
物語評価を3.5に引き下げ
音楽評価を4.0に引き上げという結果に修正いたします。

伏線については回収できたところとまだのところがあるようですが、
これだけ人気があるならばもしかしたら続編も近いうちに実現するなんてことも
十分あり得そうなので、それに期待したいところであります。

●鬼も歩けば棒に当たる?
ぼっち少女は「鬼殺し」?{netabare}のような「おにころ」でピンチを乗り切っただけでなく
破損したギターに代わる新しいギターを動画サイトからの広告収入により
手に入れることとなりましたが、実は「おに」とリョウ先輩の「銭ゲバ」のハンドサインは
繋がっており、ある意味伏線の関係にあったというわけであります。

「おに」の効力の代償として「第≪31≫回秀華祭」の≪31≫が表すように
結束バンドは3と1に分かれるだろうという未来が暗示されるのであります。

ギターの絃が切れるというのは「結束」が外れることを意味し、また
観客の期待に応えようとぼっち少女はステージダイブを敢行しますが
結束バンドの「Q」のTシャツを着たまま自らの意志で
「ステージから」飛び「降りる」わけですから、
ステージ上の「3」とステージ外の「1」に分かれたということが
暗示され、それは将来顕在化するものと思われます。

銭ゲバサインは【666】でありましたが、
転落ダイブで「Q」がひっくり返り「6」になったならば
フラグは発動するものと予想されます。

動画サイトで十分な広告収入が得られるほど実力あるぼっちヒーローならば
1人でやっていけるのは{/netabare}ある意味わかりきったことなのかもしれません。

●裏設定が機能する摩訶不思議?
突然出てきた「サイケ」というものに非常に思想的な、歪みめいたものを感じずにはいられず
思いを巡らせれば、「裏設定」的にはすべて線で繋がるわけでございます。

ある種のサインやシンボル、象徴的表現 {netabare}が違和感めいた空気を纏い映像表現された時
それは伏線めいたものとして未来を暗示的に指し示すのであります。

いくら酒に溺れているからと言って若い女性が「鬼殺し」のパック酒を飲むかと言えば
簡単には想像ができない光景であるように思います。

単体では意味不明な事柄が出た時は連想ゲーム的に似たような感じのものを繋いでみると
何気に意味が見えてきたりします。

「【鬼】殺し」―【バベルの塔】―【サイケ】
これだけだと何が何だかわかりませんが、今回文化祭でキタちゃんがオムライスに
美味しくなる【お呪い】をかけたところ実際美味しくなったという事象がありました。

【お呪い】とは【呪術】に由来するものでありますが、実際オムライスの味を変えられるか
どうかは兎も角として、「マインドコントロール」ぐらいのことは朝飯前でありまして
「ネクロマンサー」という名の【呪術】使いとは、人間を「魂が抜けた人形」の如く
操ったのが恐らく「ゾンビ伝説」の由来ではないかと考えられるわけであります。

要するにキタちゃんがかけた【お呪い】は本物の【呪術】に由来するマインドコントロール術
であったというオチであります。

手でハートのマークを形成しその中でウインクしましたが、この「片目」を強調する表現は
所謂「魔眼」というものでありまして、【呪術】と関係性があるわけです。

キタちゃんとは性格が真逆のリョウさんは「拝金主義者」でありまして
ぼっち少女が所有するギターの価値についての話題になるとその転売価格に目がくらみ
拝金主義らしく「銭ゲバ」的意味合いのある「ハンドサイン」を露にしますが
この「ハンドサイン」は結束バンドのメインバーが着るTシャツのロゴに一致します。

Tシャツのロゴは「Q」でありますが、銭ゲバサインはそれをひっくり返した【666】の
所謂「OK」サインであります。
「Q」は「9」でもありますが、ひっくり返すと「6」になります。

「Q」のTシャツは全員分で4枚「QQQQ」でありますが、
リョウさんが示したハンドサインは「666」であります。

金融業の始まりは「古代バビロン」に由来します。
彼らは「拝金主義者」であり経済繁栄のために彼ら独自の【鬼神】を崇めておりました。

創造主に【反逆】の意を表しその証として【バベルの塔】を建設しようと目論みましたが
創造主は彼らの共通言語を乱し、互いが意思疎通ができないようにして
彼らを世界に「離散」させました。

これは只の言い伝え、「神話」に過ぎないのかもしれませんが
結束バンドの「Q」がひっくり返った「6」が3つであるのはもしかしたら
バベルの「離散」を暗示しているのかもしれないというわけです。

バビロンの民は【呪術】に耽り、トランス状態を導くためにドラッグに溺れました。

「サマー・オブ・ラブ」と言えばエウレカセブンですが、その由来は「ヒッピー文化」にあり、
「パリピ」に繋がる話であります。

彼らのパーリィを取り仕切るMCとは「マスター・オブ・セレモニー」のことであり
ある種の儀式に関係している者であります。

「ドラッグ」と「ドラム」はその儀式には不可欠なものであり
そのルーツを辿るなら恐らくは【バビロン】に至るのでありましょう。

【バビロン】が【反逆】の種族であったように【ロック】も【反逆】の音楽であります。

「数秘術」とは占いみたいなものでありますから
【666】の数字が示す因果の未来がどうなるかについては、
当たるも八卦当たらぬも八卦と言ったところでありましょう。


●たかがギャグマンガと決して侮ってはなりませぬ!
ぼっち少女の妄想に現れる承認欲求の強烈さは半端なものではないようです。
基本的にコメディ路線の作風なので個人的な嗜好からして恐らくは後半戦くらいで
飽きを感じてしまうだろうと覚悟していましたが、意外にも笑いのキレは落ちません。

前回の{netabare}「バベルの塔」のくだりには違和感感じて超反応してしまいましたが
伏線なのかどうかは微妙なところであるものの、今回の「サイケ」に繋がる
前振りだったのでしょうねと個人的にはとても納得いくところがありました。

例えば「冥土員アビス」のような精神に悪影響を及ぼすであろう病的作品に比べたら
本作はかなり健全で思想的には中立的なポジションにあると言えますが
それでも「サイケ」という危険な香りが漂う音楽とは一定の距離を保った方がいいと
個人的には注意喚起を促したく思います。

アニメ全般特に人気作品には秘密があり、例え些細な表現であってもこれには
最大限の注意を払うべきであると考えます。

「軽音」には今一つ興味が持てなかった当方だからこそ「ロック」という
音楽ジャンルには興味を惹かれますが、しかし同時にロックには{/netabare}危険な香りがする故に
これには十分警戒すべきであると言わざるを得ません。


●虚構と現実がリンクするモザイク模様の世界
ぼっち少女江ノ島に行き、パリピと遭遇します。
そこがパリピの拠点ならばそこには当然{netabare}【バベルの塔】があってしかるべきであり
コメディというはぐらかしのノリにもめげず【バベルの塔】の説話に関しては
全う過ぎる正論で物語がリンクしていくのでありますから、人気作品というものは
偶然ではなくなるべくしてそうなるものだと改めて実感した次第であります。

邪な願いを抱いたバビロンの種族は天の怒りに触れ、容赦なき鉄槌が下されるわけでありますが
その歴史を繰り返すが如くぼっち少女の身に降りかかった災いは筋肉痛という苦難であります。

ギフトとは天が与えた贈り物、天賦の才能を持つぼっち少女の未来に天の加護はあるでしょうか?

間違っても災いの道、「パリピの道」 {/netabare}へは向かわないように願いたく思います。



回を追うごとに評価がグイグイ上がって来ております。
手応え十分!このまま行けば上位ランク間違いなしと言ってもいいでしょう。

{netabare}リコリコ程の圧倒的勢いこそないものの本作の人気も決して侮れないものを感じます。

個人的な趣味で言うなら今期は「不滅のあなたへ」で確定ですが
人に薦めるならば本作を是が非でもごり押ししたいという気持ちが強くあります。

老若男女問わず、ビギナーからヘビーユーザーまで不特定多数の人から支持を得るであろう
潜在能力を秘めた本作には期待するところが大いにあります。

ロックと言えば「ロックマン」のBGMもロック調だったことをふと思い出しましたが
路上ライブやらチケット売りのギター少女とかいうのも
個人的には懐かしく感じるとこがあり、思えばギター少女のライブ動画とかを
ヨウツベで見ていた時期があったことも今更ながら思い出したりしました。

・チケット売り子
https://youtu.be/hmiFqE2Ix7g
・RUANN
https://youtu.be/gOjgYiSjZnM
三阪咲
https://youtu.be/2NS-k8cn30w
岸辺紗采
https://youtu.be/qe8eBtMAC6o

ギター少女の中にはそれなりに名が売れた方もおられたようですが、さて
ボッチ少女の未来に栄光は輝くでありましょうか?{/netabare}




ファーストインパクト良好を確認しました。

2匹目の「軽音」を狙える潜在能力を秘めた引き籠り完熟マンゴー
前評判高い「遅延ソーマン」、「ゴールデン噛む胃」を蹴散らしてトップ3を目指します!

シュールな陰キャジョークが冴えわたり、同情の涙もこみ上げるほどに胸熱感はロックンロール!?

ダークホースどころか大本命の完熟マンゴーが咲き乱れること必至です!

投稿 : 2023/02/11
閲覧 : 339
サンキュー:

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