テナ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
スタートに立つまでの……
実は放送当時も見ていましたが、私には刺さらない作品でした。
何故、刺さらなかったのかは解らないのですが、多分、退屈だったのでしょうね。
最近、見返しても特別1期が面白いと感じる事はないのですが、ダンまちは面白い作品だと私は自信を持って言える。
一見矛盾してる私の意見ですが……
私がダンまちに興味を持ち始めたのは劇場版のオリオンの矢です。
そこから、この作品は面白い?と気になり、2期で面白いが確信に変わる。
そう、ダンまちの1期とは、ダンまちが面白くなる為の準備期間です。
つまり、スタートに立つまでのエピソード
だから、私は退屈を感じでしまったのかも知れません。
面白くなってくるのは、ヘスティアファミリアが本当の意味で完成してからです。
しかし、1期は作品が面白く化ける為の一手でもあり、ベルやヘスティアの心情がしっかり描かれているし大切な仲間に出会うエピソードです。
主人公のベルは弱弱です。
ミノタウロスに殺されそうになる所をロキファミリアの剣姫アイズに救われる。
ベルはアイズに一目惚れします。
そんな夜、酒場でご飯を食べていると、ロキファミリアが打ち上げに来ていました。
その中のロキファミリアのベートが酒場で酔った勢いでベルの情けなさを冒険者達に聞かせ始めたのです。
それを聞いたベルはその場から逃げ出す。
でも、それは彼にとっての起爆剤であり。
彼はアイズの隣に立てるくらい強くなる事を決意するってエピソードですね。
これはね。
正直、ベルから見たらショックですよね……
こう言う事を言われるのもそうだし、言わせるのも悔しいよね。
でも、思うんです。
こうした嫌味を含んだ言葉は時に力になります。
改めて自分を見直す事が出来る機会であり、「二度と言わせるか」「言われないくらいに、むしろ自分が言えるくらいに強くなろう」「じゃ、見返してやるよ」とか思う気持ちが自分の心を強くする時があります。
確かに、ベートのやり方は最低です!
しかし、言う事は正論ではあります。
だからこそ、ベルは今のままじゃダメだと自分を見直した事が強くなる為の1歩になった訳ですね。
ベルとヘスティアは2人だけのファミリーです。
街でモンスターが現れるのですが、その時にベルとヘスティアがお互いにファミリーと言う物にどんな気持ちを感じで考えているかが、よく解るエピソードだと感じました。
リリの話
リリは冒険者に酷い目に合わされて来ました。
だから、彼女は冒険者を騙していたのですが、ベルと出会います。
ベルは本当にリリを仲間として接してるけど、リリはベルを騙し続けます。
最後にはモンスターにベルを囲ませてベル見捨てて逃げ出します。
それでも、ベルはリリのピンチに駆けつけて心配してくれます。
彼は、リリを責めません。
私なら多分、見捨てた事を咎めたと思います。
リリも他の冒険者に騙されては捨てられてしてきた。
しかし、リリがそれをすると冒険者と同じです。
自分がやられたから他の関係ない人に、冒険者だからと言う理由で、騙していいなんて理由には絶対にならないのです。
でも、ベルは心が強く優しかった。
リリがしてきた事を全て許せた。
多分、自分がやられてリリの感じできた悲しみや苦しみを知った。
だから、ベルは自分はそんな冒険者達とは違うし他の冒険者がリリに酷い事をするなら自分だけは彼女に寄り添ってあげようと感じたのかも知れません。
冒険者としてではなく仲間として。
リリは泣きます。
多分、きっと自分の間違えが情けなくて後悔したんだと思います。
リリの立場だと、ベルの優しさは心に刺さる……許されたら……
多分、こう言う時に、奪った報酬返せとか、殴られたり蹴られたり、言葉で罵って貰った方が、気持ちは楽かも知れません。
自分がしてきた事は、それだけ酷い事であり許されない事であり、誰かに許されても自分が自分を許せなくて……
その優しさが嬉しくて……でも、痛くて……
でも、リリはベルを裏切らない事を決めて本当の意味でサポーターとしてベルの力になる事を誓います。
ラストの特殊な階層主は全員で戦ってる感がいいですね。
そして、多分この戦いがベルがアルゴノートになる最初の戦いですね。