♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
天使と教会と戦争にケンカを売る魔女🧙♀️
こちらは漫画が原作のアニメだそうですが,原作は読んだことがありません。
ファンタジーが好きなのとタイトルに惹かれて観てみました。
これは百年戦争をモチーフにした作品ですね。
主人公のマリアはジャンヌ・ダルクがモデルっぽいなと観ていて思いました。
こういう歴史をモチーフにした作品を観ると学生のときもっと世界史勉強しておけば良かったなぁと思います。
―というか,科目選択で日本史じゃなくて世界史とれば良かった😡(とんでもなく今更。。)
それはさておき,お話自体はまぁまぁ面白かったです☆
マリアは戦争嫌いの魔女です。
マリアはフランスとイングランドの戦争をやめさせるために戦場に赴き,魔法を使って介入して戦争を邪魔します。
使い魔もいてサキュバスのアルテミス&インキュバス志望のプリアポス。
この物語,史実を元に作られているし,キリスト教の教えとか,正義とは何かとかを考えさせられるけっこう深みのあるストーリーだと思うのです。
けど,この使い魔のサキュバス&インキュバスの設定がどうもこの作品を安っぽくしている原因だと思います。
プリアポスはともかく,アルテミスのサキュバスとしての働きって戦争に意味あるの!?
安っぽくしているといえば,魔女たちとか人間以外のコスチュームもかな。
人間たちはちゃんと中世っぽい服装をしていて公式HPの「なぜなに中世事情」を見ると,登場人物の服装もこだわって描かれていることが分かります。
それなのに,魔女とか使い魔たちのファッションがまぁアニメらしいといえばらしいんだけど,残念だったなぁ。
特にアルテミスの服装よ(^-^;
公式HPの「なぜなに中世事情」は読むととても面白いしアニメで「?」と思ってた部分を知れるので,まだご覧になってない方には是非見てみてほしいです♪勉強にもなります。
キャラクターデザインは昔からある少年漫画らしいもので,個人的にはあまり好きではないけどそこまで気になるものでもありませんでした。
今,原作のキャラデザも見てみたけれど,アニメの方が断然とっつきやすい感じですね☆
使い魔が白フクロウになったとき2人(羽?)ともまん丸になって声も変わるんだけど,それが可愛くて好きでした。
声は声優さんが本領を発揮しているんだよね!?すごいなぁ。。
{netabare}特にマリアが独房に入れられたとき,明かり取りにプリアポスがむぎゅっと入ってる(というか挟まってる?)のが可愛かったです。{/netabare}
エンディングでも使い魔の2羽とエゼキエルがもごもごふにょふにょ動いているのを見ていると可愛くてわたしもつられて同じく伸びたり縮んだりしながらエンディングを観ていました(笑)。
オープニングはクレジットが文字を書くようにババババと出てくるのがかっこよかったです★
ファンタジーということで全体的には好きな部類なのでもう少し評価が高いはずなのだけど★3.5にしたのは戦争モノだというところです。
人がバタバタと死んでいく話は好きではないので★4はあげられないなと思いそう評価しました。
大天使ミカエルの存在は興味深かったけれど,わたしはベルナールとジルベールの教会の描き方が面白いと思いました。
「第九話 一つまみの塩を」で,マリアの牢屋でベルナールが「エッセ・エスト・デウス」とか「クォドリベット」とか訳分かんないことを言っているのですがそれを調べるのも面白いです。
{netabare}ベルナールは単なる悪役だと思ってたけど,聖職者として色々なことを考えている(―というか,考えすぎている)人なんだなと思ったら,最後あぁいう形で終わったのがなんだか可哀相な気もしました。
逆にガルファの方が悪党なのに最後お咎めナシで終わったのが釈然としませんでした。
好きなのはジョセフです。頼りないけど好青年ですよね。
最後,ちゃんとくっついて良かった。
魔力かジョセフ,どちらかを選ばなきゃならない設定だったから,マリアはやっぱり魔女として生きていく方を選ぶんじゃないのかなって思っていたんです。
あとはマーサがわたしは好きでした。
わたしの中でマリアとマーサの友情がこの物語で1番ぐっときました。
そして,最終話で今までのアバンの声がアンだったことを知り,そこでもぐっときつつもなんだか切なくもなりました。
マリアは魔女だから人間とは違う時間の流れ方をしているんだなと思って…。
マリアは魔力が無くなったってだけで人間になったわけではないんだよね!?
聖女マリアのように男の人を知らないのに子どもを宿したってことだよね。{/netabare}
最後はなんだか無理矢理丸く収めた感は否めないけれど,12話でうまく収めたと言えばそうとも言えます。