け~・える・い~ さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
悲劇?コメディじゃないの?
原作はサンデーうぇぶり(WEB版サンデー)で連載中。途中読んでない時期があったり、最近もよく読むのを忘れたりしてるけど、連載開始時は毎週欠かさず読んでいたお気に入りの作品。
でもアニメは、なんか違うというか、イマイチという感じがずっとぬぐえなかった。ストーリーは原作通りだし、声優もほぼイメージどおりなのになんでだろうとずっと引っかかってた。
{netabare}
それが何かは、放送が中盤になってやっと気づいた。
それは、やたらと悲劇を前面に押し出したアニメの演出。
私は、この作品はアリスの逆セクハラに坊ちゃんがドギマギさせられるとかの笑いの部分がベースになっていると思っていた。そしてそのコメディのなかに呪いとか純愛とか家族関係とかのシリアス部分もあるという感じという認識だった。
それに対してアニメは呪いの悲劇性を中心としていて、そこに笑いの部分もあるという感じの作りのように思う。毎回冒頭のナレーションとかしっとりしたピアノのBGMとか。
でも私はそれがなんか重苦しくて辛気臭く感じてしまい、笑いの部分が素直に笑えなくなっていたのが、イマイチと感じていた原因のよう。
確かに呪いはこのストーリーの中心となる要素だ。でも元々は、逆セクハラされて触れたくなっても触れられないという笑いの部分を強化するための道具というのが主な役割だったんじゃないかと私は思っている。
今回は、コメディとシリアスのどっちが中心かというのが私とアニメ制作者とで認識の違いがあったのかなと。作者も「ちょいギャグちょいエロちょい純愛」といっているのでどちらが正解ということもないのでしょう。
ただ、一般的にはアニメの方針はうまくはまっていたようですね。
{/netabare}