ハウトゥーバトル さんの感想・評価
2.4
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
炭酸抜きサイダー
この話は詠むのが苦手な俳句青年の話
ジャンルは恋愛・夏・俳句
まず。本作を見る方へ。俳句の知識の有無関わらず見ないことをオススメします
まぁ見る前から嫌な予感はしてましたよ
pvを見ていないのでまだなんとも言えなかったのですが、「俳句でしか伝えられない青年」と「おそらく顔の何かしらにコンプレックスを抱く少女」がいかにもラブコメしそうな感じでしたもん。しかも主役は声優ではなく俳優女優の起用(これに関しては劇場版ではないアニメ映画は大抵こんなもんですかね)
ハズレの予感しかありませんでした
結果として。(個人的には、というのは忘れないでもらいたい)
拡張性のない、完結する前から完結している、薄っぺらい内容のつまらない作品でした
ひとつの物語としての評価が圧倒的に低いです
ひとつのテーマ(これもテーマと呼べるほどのものではありません)にスポットをあてて、最初から最後までそれを貫く。
よく言えば「すっきり完結している」とも言えますが、言葉を選ばないとすれば「アホつまらない」俳句青年とマスク少女の恋愛を見たことはありませんが、似たパターン(コンプレックス・悩みを抱えた少年少女の恋事情)なんてありふれすぎて、何度も見ましたよ。さらには俳句、という限定的なジャンルに絞り込んだせいで共感もクソッタレもあったものじゃない。まだマスク少女のコンプレックスの方が理解出来ますが、これも後々意味がわからなくなります
本作の大きな欠点のひとつに「完結している」があります。いや完結しないよりはマシですよ。そりゃ。
しかし、完全に全てを終わらせる、という戦法が通じるのは小学生までです。寧ろ我々は未完結の作品にこそ意味を見いだし、想像し、味わなければなりません。
それをまぁ良くも完璧に片付けてくれちゃって。完結を意識しているせいで、ラストへのフラグ(本人たちは伏線だと思っているのでしょうが、流石にアレはないです)が変に立ってしまったり、まとまらない展開になってしまってたりします
個人的にはキャラの数はもっと抑えてた方が面白かったかもです。
俳句の知見がなければ、本作の俳句は良いものなのか悪いものなのか分からなく、ただただ12音で上手く収まってるかを確認する作業と化します
知識がある人は(周りに俳句好きな人がいなのであくまで推測ですが)本作の稚拙な表現に幻滅ないし苛立ちを覚えるでしょう。
要はだれも得しません。なんでこんなものを…