タック二階堂 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
死神坊ちゃんと黒メイドとハイスコアガール。
詳細は公式でも。
制作はJ.C.STAFFです。
まあ、分かる人には一瞬でわかる、キャラが「ハイスコアガール」です。監督とキャラデザの方が一緒なのでね。
魔女の呪いによって、触れるものみな死に至らしめる“死神”となった坊っちゃん。周りはみんな、坊っちゃんの力を恐れて離れていってしまい、お屋敷に黒メイドのアリスとふたり暮らしです。
でも、このメイドのアリス、爆乳で坊っちゃんのことを誘ってきますが、触れられないので寸止めです。
というお話。
=====初回視聴後、所見です。
{netabare}
この作品のキモって、アリスの坊っちゃんに対する色仕掛け、エロ仕掛けも大きいと思うんですけど、それが「ハイスコアガール」のCGキャラって…
いや、別に3DCGキャラに抵抗があるわけではないんですよ。実際、「ハイスコアガール」なら、あれはあれでいいんですよ。
でも、この作品なら、このキャラデザで観たくはなかった感じ。
せっかくJ.C.STAFFなら、「レールガン」のようなキャラデザで、ね。黒メイドの爆乳なんて、食蜂操祈っぽいじゃないw
誰からも疎まれる孤独な坊っちゃんと、それを支えるメイドさんとの、穏やかで慎ましい日常みたいなストーリーは悪くはないんですが、それにしちゃ坊っちゃんのツッコミがギャグチック。花江くん、いっぱいお仕事が増えてよかったですね。
ということで、なんていうか、作品の軸が「そうじゃない」感があって、ストーリーだけでどこまで引っ張れるか、という感じです。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
うん。
「ハイスコアガール」でも、小春がハルオに抱きつくシーンではグッと来ましたよ。この3DCGでも、うん、悪くはないんですよね。たぶん、いろいろ脳内変換しているんだと思います。
なので、アリスが全裸で髪をといているシーンもね、うん…
なんとも感じなかったなぁw
ストーリーは悪くないと思います。坊っちゃんに触れると天に召されてしまうという設定だからこそ、観ている側の緊張感も出てくるわけで。
ま、CGか手書きかを論じても意味がないですかね。逆に、よくある深夜アニメのキャラデザだったら、興ざめしちゃうのかな、この作品は。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
だいぶ、安定してきた印象を受けます。
それぞれのキャラが、どういう立ち位置か、どう振る舞うのかというのが見えてきた感じで、まあ飛行機でいうところの安定飛行に入ったというところでしょうか。
僕はにわかですので、「ハイスクールガール」の監督、キャラデザのこの3DCG作品は受け入れられています。キャラこそ3DCGですが、背景はしっかりと手描きで描きこんでいますし、まあ、この3DCGが苦手という方は「ハイスコアガール」も無理なのでしょうね。
前回も書きましたが、この作品のキモは坊っちゃんが触れてしまうと、動植物はもちろん人間も天に召されてしまうという緊張感。それを知っていて、アリスはギリギリを攻めてくるという楽しさですよね。
決して、アリスはドSというわけでもない(ないよね?)ところが、作品自体の品位を落としていないところだと思います。
ただ、1点だけ苦言を。
花江くん、歌は歌わなくていいんじゃないかなぁ。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
このクソ暑いのにクリスマスの話やってるし、そもそも面白くないし…
なんでしょうなあ。魔女の会議に参加するところまでは面白かったのですが。
こういう脇道に逸れる回ばかり続いていて、溜め回どころではない感じ。序盤の印象から右肩下がりという感じがしています…
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
くっそー!!
いや、くそーってこともないんですが、こういう良回を入れてくるから、この作品を嫌いにはなれないんですよね。
切なくて、温かくて、おしゃれ。
ここから最終話まで、いい感じに展開しそうで楽しみですね、坊っちゃん。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
観れば、そこそこ面白い作品ではあったのですが、録画していても何か観る気が起きず、後回しにしていました。なので、最終話もこんなに遅れて観た次第です。
実際、観始めるとそこそこ面白く楽しめるのに、なんで観る気が起こらないのか。考えてみたところ、以下の点が視聴意欲をそそらない要因かなと思いました。
・主人公が呪いによって触る者みな屠ってしまうため、別荘で世の中から隔離されて生活している。それゆえの全体的な陰鬱とした暗さに気が滅入る
・隠遁生活のため、メインの登場人物がアリスとロブ、そしてたまに遊びに来る魔法使い2人と妹、弟。基本、別荘での日常劇なので広がりがない。
・登場キャラが主要3人以外、ぜんぜん魅力がない。ただただ、3人だけでは話が膨らまないために出したモブのよう。3D CGも適当な感じ。
・結局いくらアリスがエロい逆セクハラしようが、胸や肩を光らせようが、この3DCGでは魅力を感じない。どこ見てるかわからないし、生気を感じない。
悪いとこばかり挙げましたが、ストーリーは悪くなかったし、全体的な雰囲気はおしゃれで嫌いじゃないです。
ただただ、観るまでに気分を持っていくのに時間がかかるタイプの作品という。「しょうがない、観るか」という感じで観てきましたので。
そんな風に感じる作品が上位にはなり得ないかな。例えば京アニが「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」級の作画でアニメ化していたら、また評価は大きく変わったでしょうね。
3DCG否定派ではありませんが、この作品に関しては正直ミスマッチだったと思いました。
あ、あと最終話でアリスの結婚に反対された坊ちゃんがブチ切れて叫ぶんですが、ずっと観てきて初めて「やー、花江くん、それは違うよ」と思いました。炭治郎じゃん、それ。
おすすめはしないけど、3DCGに抵抗がなくて、陰鬱な雰囲気が好きな方は観てもいいんじゃないかという総括です。
{/netabare}