oneandonly さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
未来世界を夢想させ跳躍していく作品
世界観:8
ストーリー:5
リアリティ:5
キャラクター:7
情感:5
合計:30
<あらすじ>
スーパーアカウント《太陽神ソルス》でログインしたシノン。彼女は、米国人プレイヤー軍に包囲されたアスナたちを間一髪で救援した。ソルス・アカウントの固有アビリティ《無制限飛行》を使い、ベクタにさらわれたアリスを追う。一方、《地神テラリア》のスーパーアカウントでログインしたリーファも《アンダーワールド》へと降り立つ。
SAOは私のアニメの入り口であり、アリシゼーション編は面白いとの事前情報があったので相当期待していたのですが、1~3クールではいまいち感動ポイントがなく(2クール目のラストも、過去の感動ポイントと比べるとそんなに涙腺には来なかった)、最終クールこそ! と思って継続視聴しました。
ストーリーに色々思うところがあったはずなのですが、感想を書くのに時間がかなり経ってしまったことで、記憶も薄れてきています。
作画や音楽が素晴らしいのは言うまでもない(ReoNaさんの歌うOP「ANIMA」は特に良かった)ですし、他の方のレビューを見て共感した部分は割愛したいと思いますので、私は下記に絞って書いていこうと思います。
{netabare}「アンダーワールドの人工生命体のアリスが、現実世界に降臨!!」
SAOは、VRMMO、メディキュボイド、オーグマー(ARゲーム)など、近未来にはこうなるだろうなと想像させてくれる、可能性を示してくれるストーリーに魅力があって、もちろん、今回もそうなのですが、数段破壊力が違います。しかし、さらりと話が進んで行くんですよね。記者会見とかしていましたが、そのレベルではない。
人体のパーツ、それぞれを作ることは可能かもしれません。わかりやすいところでは義足とか、攻殻機動隊の世界ですよね。それを人体と可能な限り近づけていけば、形は人間とほぼ変わらないモノを作ることは可能かも(滅茶苦茶大変で莫大なコストがかかると思いますが)。しかし、そのモノに魂と呼んでいるものを接続させられるとしたら世の中がひっくり返ります。
アンダーワールドではフラクトライトでしたっけ(三角柱みたいなのが額から入ってましたが、あれは記憶だけ?)、魂が作られるのは、アンダーワールド下では納得できます。
しかし、現実世界ではライトキューブ? あの立方体に、魂が入っているとして、それを人体のモノに接続できるらしいです。立方体の中には人間の脳と同等の情報が詰まっているのでしょうが、データである以上、それは解析でき、いずれ自作することもできるはずです。
すると、過去のSF作品ではお馴染み展開ではありますが、(人体のモノを生成することができる権力や財力があれば、)永遠の命を手に入れることができる、ということになるのではないでしょうか。
また、当初話にも出てきた、戦争へのAI兵士利用も、人間の形にせずとももっと効率的な形状で、殺戮マシンが作られると思います。
そういった問題があることなので、アンダーワールドの人工生命アリスが、現実世界に登場することには倫理上の観点も含めて様々な議論がまずされる必要がありますし、世界構造規模の権力闘争的なところで大きな動きが生じると思います。
それから、アンダーワールド人のフラクトライト(魂)はライトキューブに保存されている設定ですが、新しい魂(子供)が生まれたらどうなるのでしょうか。ライトキューブは現実世界の物質なのであれば、自動で生成されるわけはないと思うのですが、その辺も気になりました。
前述が可能な世界になれば、人間は現実世界でもアバター化していくんじゃないかな?
すみません、1周だけですし、理解できていないだけかもしれませんが、私がSAO最終クールを見て違和感のあったところを記載しました。
3クール終了時にはシノンとリーファの参戦で面白くなると思ったのですが、2人とも見せ場があまりなかったですしね(リーファは触手シーンがあったが…、またかよ)。宇宙ENDも安いSF作品ぽくてイマイチでした。{/netabare}
今回、SAOの世界がかなりぶっ飛んでいった感じで、この続きはどうなるのでしょう。本作は引き続き興味あるので、あれば継続視聴します。
プログレッシブの劇場版が今年にも上映らしいのでまずはそちらなのでしょうが、原作が長期に停滞していますね。1巻に1年以上かかるのがざらで、1巻で1層進む程度なので、74層あたりまでとしても、川原礫氏が人生をかけて取り組まなければ完成しないでしょう。
(参考評価:13話~21話4.0→22話3.9→23話3.8→調整3.7)
(視聴2020.7~9)