かんぱり さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人を好きになるってこと。
高校1年の小糸侑(こいとゆう)は、誰かを特別に思う気持ちがわからない女の子。
でも、2年で生徒会役員の七海燈子(ななみとうこ)と知り合ってから、侑の気持ちは揺れ動きます。
そんな繊細な物語に流れるピアノの音色がやさしく感じます。
わたしには、特別って気持ちがわからないんです。
侑の言葉にハッとする燈子。
そして燈子からの突然のキス。
でも侑はドキドキも何も感じなくて。。
今まで好きと言われて、ドキドキしたことない。
そう言った燈子の気持ちを確かめたくなって、わざと手を握る侑。
表情が変わる燈子を見て、自分だけが特別を知らないことに少し失望して。
でも。
私のことを好きにならなくていい。でもあなたを好きでいさせて。
燈子にそう言われて侑はちょっとずるいって思ってしまう。
いつかは私のことを好きになってほしいって気持ちが燈子のホンネなんだよね。
ずっと一緒にいたい。
自分の弱いところやありのままの自分を見せたい。
そしてそんな自分を好きになって欲しい。
自分と同じくらい、それ以上に相手のことを大事に感じる。
そんな気持ちがLoveなのかな。
決して他人には見せたくない自分の弱さを侑には見せる燈子。
燈子って侑のことが本当に好きなんだね。
好き好きモードな燈子。そんな気持ちになれる燈子が羨ましくて、自分も変わりたいと思う侑。
燈子とのキスを目撃された生徒会の槙くんに自分よりも燈子を心配していることを指摘されて侑は自分の気持ちに戸惑う。
川をはさんでの二人の会話。揺れ動く気持ちを二人の距離で表してるのはいいなって思った。
燈子と侑の関係が少しずつ変わっていくのも、互いに互いを好きになっていった証拠で。
そして侑も少しずつ理解していく。
自分もいつの間にか変わっていたんだと。
百合要素も確かにあるけど、人が人を好きになる過程や心の揺れ動くさまを丁寧に描かれた作品だなって感じました。