KomcHi さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あなたといるとドキドキするの♪
見終えました。
中学最後に男子から告白されるも好きという気持ちがわからない主人公の侑と、
相手の事が好きになれない燈子が出会います。
そんな燈子は侑に対し「あなたのこと、好きになりそう」と告白してしまう。
その恋の行方は…?
告白されても好きになれない境遇から、
燈子は侑に共感、好意を寄せたのかなと思ったけれども、
どうも違う。
私はあなたを好きになるけど、あなたは私を好きにならないで、という意味深なことを燈子は侑に言うんですが、
初めはなんて傲慢で自分勝手な感情なんだろうと思いました。
だけれども話が進むにつれ、
燈子の姉の死の場面から今の振る舞いについて少しずつ明らかになっていきます。
そこから姉のように毅然として振る舞う表の自分と、
裏に潜む好きになれない自分の二面があるんだなと理解しました。
そうなってくると、
好きでない裏の自分を好きにならないでくれという意味合いになってきますし、自信の無さや踏み込んでこないで欲しいという感情が垣間見えます。
だから相手を好きになれない侑を選ぶのだなと感じました。
この付かず離れずの一定の距離を要求される侑も大変ですね 笑。
でも侑も燈子の好きという気持ちを理解してきているように思います。
だからこそ(表の燈子から)やがて君(裏の燈子)になるよう、
侑は燈子へ訴えかけていくのだろうと思いました。
最後は文化祭のシーンまでいって欲しかったのですが、
意味深な電車の乗り換えシーンで終わってしまいましたね。
侑のラインの文書「君しか知らない」も、
私は裏のあなたしか知らない、表のあなたは作り物なんだよっと語りかけているようにも感じます。
いやぁー、面白かったです。
繊細な感情をうまく描いているなと感動しました。
この作品は百合がダメな方もいけるかもしれません。
おススメです。