buon さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
君は君になる
特別が分からない人と
好きになって欲しくない、特別になりたくない人の話。
百合の作品なんだろうけど、ちょっと違う。
人を好きになったりすることが当たり前の人からしたらよく分からない話だ。
昔は人を惚れた腫れたという感情が良く分かった、よくそうなった気がするが、
枯れた私には人を好きになる、ましてや愛するということが良く分からない。
しかし、思春期の高校生がそう思うことがあるのだろうか。
いや、自分が知らないだけなのかもね。
主人公は特別が分からない、人を好きになる、恋焦がれるというのを自分の中で知らない。
自発的ではない主人公、小糸侑は部活を選びあぐねていた。
高校に入学して数週間、どこの部活にも所属していない侑は生徒会の手伝いに誘われた。
そして校舎から離れた生徒会室に向かう途中で、
告白されている女生徒を見かけた。
それが生徒会の2年生、七海燈子だった。
なんだろう、感情が複雑、ではないのだが、
理解ができない。
知らない考えの人間が最低でも一人いる。
それが面白い。
この話は女性の同性の話だが、
男性だとつくりづらそうな話だな。
何でだろうね。女性はキレイで、
男性だと汚い、毛とか棒があるからかね。
始まりが歪んでいたから関係に制限がある。
関係が深まっても成長を阻む。
否、勝手に育つものを留めることはできない。
結論は、結末は出ていないが、
人が自分でいることを止めることはできない。
どんな結末でも彼女らの糧であって欲しい。