Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
たつき監督会心の一撃…もとい一作だったのではないでしょうか?
この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
正確には2010~2012年にニコニコ動画で自主制作したアニメの公開版が基になっています。
でも全てにおいて自主制作版から洗練されているので、本編を視聴してから自主制作版を視聴すると少し物足りなさを感じるかもしれません。
わかばなんかは、断然本編の方がカッコいいですから…
それに「めっさ…」から始まるわかばの口調も自主制作版から健在です。
赤い霧に包まれた、荒廃した建造物に囲まれた人気の無い世界を舞台に3人の姉妹が生き抜く物語。
物語の中心的人物でまとめ髪の特徴的なりん、猫耳でいつもおっとりしているお姉さんキャラのりつ、メイド調の服に身を包み天真爛漫なムードメーカーりな。
謎多き世界でこの姉妹が目指すものは一体…
公式HPのintroductionを引用させて頂きました。
でも、この作品に触れる前にどうしても気になることが一つ…
このタイミング…2019年冬アニメで放送したのは偶然だったんでしょうか。
たつみ監督と言えば、どうしても「けものフレンズ」が頭をよぎります。
当時ネットのニュースでも話題になっていたのを記憶しています。
ただ、あれだけ人気があって続編もとんとん拍子で決まった作品を続投させないなんて…
確かに実例が無い訳じゃありません。
例えば今期の「BanG Dream!」だって今期から3DCGの導入によりスタッフを総入れ替えしていますから…
でもこれは作品としての質を向上させるための決断だったとすると、けもフレの監督交代の理由は一体何だったんでしょうね。
話題をケムリクサのレビューに戻します。
本作の主人公であるりんを演じるのはみかこしですので実力は折り紙付きですが、りつを演じた清都ありささん、りなを演じた鷲見友美ジェナさんは恥ずかしながら存じ上げませんでした。
ググってみると、清都さんは2012年から活躍されている声優さんで、鷲見さんは今回がテレビアニメ初出演だとか…
個人的には鷲見さん演じるりなの語尾の口調が可愛いと思っていましたが、まさか今回がテレビアニメ初出演だとは夢にも思いませんでしたよ。
でも、序盤はあまり奮いませんでしたが、中盤以降メキメキと存在感を現し、終盤でその立ち位置を明確にしたのがやっぱりりんでしたね…
わかばに対してあそこまで警戒することないのに…
姉妹のためとは言え、そこまで自分を押し殺すことないのに…
序盤はりんに対して注文ばかりでしたが、回を重ねるごとに印象が変わっていきましたが、一番の理由はわかばの存在を認めたから…ではないでしょうか。
確かにりんは3姉妹の中では一番強いです。
でも赤虫はが全てりん一人の手に負えるか…というと決してそんなことはありません。
それにわかばだって…そんな薄情じゃなかったじゃありませんか。
信頼を得るには、まず自分が相手を信じること…
命のやり取りをしています。
一瞬でも気を抜いたら、目の前に最悪の状況が広がるのは火を見るより明らか…
そしてそれはりんが一番見たくない情景…
だから劇的な変化を魅せるわかばを受け入れた…
わかばと一緒だったから「ヌシ」に立ち向かえた…
ここからは可愛らしいりんちゃんのオンパレードでしたね^^
色々と思い出して…その記憶の先で輝いていたりんとっての一番は何だったのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、ナノさんの「KEMURIKUSA」
エンディングテーマは、ゆうゆ feat.ケムリクサの「INDETERMINATE UNIVERSE」
どちらの曲も半端無く格好良いんですけど…
2曲ともゲットしましたが、エンディングはAMAZON MUSICからゲットしました。
有料会員になって数ヶ月ですが、結構アニソンも入ってるんですよね。
新しいアニソンが停滞する時もありますが、入る時はポンポンと次々に入るんですよね。
しかも時折キャラソンまで入ったり…
全てのアニソンがカバーされていれば、入会しているメリットを如実に感じられるんですけどね。
やっぱりそこまで甘くはありませんよね^^;
1クール計12話の物語でした。
放送時期が重なっていたこともあり、けもフレと比較する話題をチラホラ目にしました。
作品の方向性が違うので比較はできないかな…が個人的な見解です。
だってどちらの作品にも「良さ」がありましたから…
難しいことを考えず、目の前で起こる出来事をありのまま受け止めるだけで
堪能させてくれる作品だったと思います。