退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
声優以外も演技する
6話まで視聴。原作未読。
あらすじを読む限り、あまり関心を持てなかったのですが、一話からかなり引き込まれました。
簡単に言ってしまえば『演出が素晴らしい』ということだと思うのですが、この作品『アニメーション』がとても良い演技をしているのですね。
手足の所作をクローズアップで見せるシーンが多く、役者の台詞や演技だけでは伝えきれないより多くの心情を緊張感を持って見事に表現しています。
また個人的にはやや淡白に思えるキャラ作画なのですが、ここぞ!という時の仕草にはドキッとさせられます。
{netabare} 6話のED映像を見ると、そういった部分をとても意識して作られているというのがよく判ります。 {/netabare}
高田優希さんの(意外にも)抑え気味の演技も印象的ですね。
そして劇伴がまた素晴らしい!
『赤髪の白雪姫』で傑作スコアを提供した大島ミチルさんが、ピアノ曲を中心にとても良い仕事をされていますね。物語の性質上、下手をすると陳腐なものになりがちですが、先の演出も相まって、この作品にエレガントさをもたらしているように思います。
OP/ED曲も、少し前のボカロ曲を思わせるメロウでポップな楽曲で個人的に好みです。
傑作になりそうな予感がしています。
<全話視聴終了>
7話以降、キャラ作画など少し粗さが目立って心配しましたが終盤一気に持直し演出も冴え渡って、私にとって2018秋アニメ一番のお気に入りになりました。
最終話について、{netabare}確かに劇本番ではなく水族館というのは予想外でしたが、個人的にはキービジュアルや作中でも水中のイメージがしばしば挿入されていたので、揺れ動く心情の象徴として(原作の途中で終了する)アニメとしては重要なピースだったんだろうなーと理解しています。 {/netabare}
また2期を期待する声も上がっていますが、私は「アニメではやりきった」と思っています。それくらい素晴らしかった。「百合アニメ」の枠を取り払いたい。派手なアクションやトリッキーな物語でもないのに、こんなにもアニメの可能性を感じさせてもらえるなんて・・・感謝です。