keylove さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
OPテーマをOasisが! そして、荒唐無稽な壮大な人類の物語
この作品はキャラデザがあまり好きではなくてちょっとためらっていたものです。世界名作劇場の数作品を手がけた人がキャラデザをやってるんですよね。
たしかにこんな感じのヒロインだったりするなあと、それよりは明らかに洗練されてはいるんですけどね。
その他の作画はリアルできれいだと思います。
ストーリーは、アメリカ合衆国ワシントンから始まります。
ホワイトハウスの前でホワイトハウスの噴水にコインを投げ込もうとした一人の大学生。
これがこの作品のメインヒロインなんですけどね。
そして、その前に突然現れた素っ裸の記憶をなくした男。
これが主人公です。
ただ、この作品(テレビ版)では、主人公とヒロインというイメージとは少し違うような気がします。
この作品が描きたいのはそういうところではなくて、もっと大きなテーマ。
話の一つ一つは荒唐無稽といって間違いないでしょうけど、主人公はなぜ記憶を失ったのか、そして何を過去にしたのか。
そして回を追うごとに現れる主人公を取り巻く人間たち。
その人間たちと主人公のつながりは・・・。
これはラブコメでもなく、ホラーでもなく、日常でもなく、さらにサスペンスですらないかもしれない。
非現実的な現実を描いた作品だと言えますね。
キャラすべてが良いとか萌えとか、そういうんじゃないです。
一話目でわかりますけど、謎の携帯電話。
これがこの物語を進めていくんですね。
映画やテレビドラマでこういうのがあってもおかしくないんですけど、これを実写化してないのは、視聴率が取れないと踏んだから?(笑)
進撃の巨人を実写化するよりもはるかに日本人には受けると思いますけど。
そして作りやすい。
荒唐無稽とは言っても、SFチックな描写が出てくるわけでもなくて、本当に現実の中でなかなか壮大なことをやってのけていくんですよね。
主人公を含め、それを取り巻く人間たちが。
それは一見に値すると思います。
そして主要人物の声優さんですが、
滝沢 朗(木村良平さん)
なかなか存在感のある役柄を演じてることが多いみたいですね。
黒バスの黄瀬と書けば、それだけでわかるでしょうか。
そして、これにも出ています。
森美 咲(早見沙織さん)
早見さんについては、他のレビューでも書いているし、アニメが好きなら必ず知っていると言ってもいいほどの活躍なのでここでは割愛します。
大好きな声優さんです。
あとの人たちは、調べてください(笑)
特筆すべきは、タイトルにも書きましたけど、あのOASISのシングル曲を使っています。
このOPとマッチしていて素晴らしかったです!
というか、さすがにOASIS。
最初のイントロが流れた時に、神オープニングだと思いましたもん。
洋楽好きなのであれなんですけど、やっぱり良い曲を作りますねー!
ノエル・ギャラガーは。
これはボーカルもノエルが担当しています。
そして、挿入歌「Reveal the World」も素晴らしい!
これに合わせて作った曲でしょうけど、まさにぴったりの場面で流れます。
ですから、音楽の評価は満点にしました。
文句なしです。
全体的な評価として、この11話でディテールまで描写するのは難しかったのだと思いますが、主人公ありきの作品になっていて、恋愛までもの描写は難しかったのでしょうね。
そもそもその気がないのか(劇場版もあるため)もしれませんが。
でも、なかなか面白い作品でした。
一応、オススメしますよ。
特にオープニングには期待して大丈夫です。