「言の葉の庭(アニメ映画)」

総合得点
85.8
感想・評価
1995
棚に入れた
9508
ランキング
215
★★★★★ 4.1 (1995)
物語
3.9
作画
4.6
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.8

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keylove さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ作品の枠を超えた作画!これに尽きます。

この作品は短い一話のお話しなので、観やすいと思います。

ただ、今までの作画の満点が5点なら、これはせめて8点を付けたい!
そこは声を大にして言っておきます(笑)


靴職人を目指す学生、秋月 孝雄(あきづき たかお)-cv入野自由さん
は、ある雨の日に、渋谷の自然庭園の休憩所のベンチでビールを飲む女性と出会います。
どこか悲しげなその雰囲気、歳は10以上も離れている大人の女性。
その女性の名前は雪野 百香里(ゆきの ゆかり)-cv花澤香菜さん。

二人は自然に出会い、そして雨の日には必ずその場所で会うという、暗黙の了解のように親交を深めていきます。

この作品は雨がテーマと言っていいでしょうね。
だから、雨や水の描写に関してはアニメのレベルを遥かに超えています。
透き通った透明の水溜り、雨のしずく。
そして、深緑の美しさには息を飲みます。

お話が短いので、ストーリーとしてはそれほど濃くはありません。

でも、これはテレビアニメという感覚で観るのではなくて、芸術的PVを観ているという感覚で観ると、良くできた作品です。

そして、声優さんは記載している通りの二人がメイン。

入野さんは、「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」のジンタンと書けばそれで概ね伝わると思います。

花澤香菜さんは、書くときりがないですよね。
名作の数々で、大変に重要な役を演じていて、確実にトップクラスの声優さんですよね。

でも、この作品の二人は、また他の作品の演じ方とは少し違う雰囲気だと思います。
この二人の主人公たちのやり取りは、とても静かなんです。
作画に相応しい、繊細で美しいやり取りをします。
古典の一節を引用しているあたりが、その上品さを裏付けているという感じがしますね。

短いし、内容はそれほど濃くはないかもしれない。
笑えるわけでもなく、泣けるかといえばそうでもない。

ただ、ひとえに美しいんです。

BGMも、セリフも、作画も。

静かなお茶のひと時を堪能するかのように観れば、ある程度の評価をつけることはできるんじゃないでしょうか。

投稿 : 2015/09/10
閲覧 : 387
サンキュー:

31

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