シス子 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
私(シス子)が淫らになった件
1990年製作・放送作品
DVDでの視聴です
原作は「酒見賢一(さけみけんいち)」さんの「後宮小説」というファンタジー小説
第1回「日本ファンタジーノベル大賞」(1989年)受賞作品です
昔々の中国(西暦1600年頃?)のとある国
「素乾国」という架空の国の
“後宮”が舞台のお話です
あらすじは「あにこれ」掲載のものを読んでいただければ十分理解できるハズです
・・・決して手を抜いているわけではありませんよ^^
後宮というと
分かる人には分かると思いますが
日本でいうなら江戸時代の「大奥」みたいなものでしょうか
まあ
「ハーレム(harem)」という言い方もありますが
ハーレムっていうと
最近の若い人だと (“おばさん”言うな^^;)
“一人の男子にたくさんの女の子がイチャイチャ”的状態の
いわゆる「ハーレムアニメ」みたいなものを想像してしまうかもしれませんが
まったく違います
これはもうれっきとした公務(?)
お仕事をするところです
どこかの国の王様が自国の繁栄のため
たくさんの奥様を住まわせて
たまに{netabare}なにかしらの子作り(かなり具体的^^){/netabare}をする所と解釈していただければ結構かと思います
そんな
ハーレムだとか
大奥だとか
特に若い男の子や
一部の盛んなオジサマ方が
“Hぃ”お話を想像してしまいそうな感じなのですが
まあ
ざっくばらんに言うと
{netabare}本当にHぃです・・・(キャ~・・・(≧д≦))
な~んて
{netabare}Hぃのは原作のほうです^^;{/netabare}{/netabare}
一方で
この「雲のように風のように」については
「主催の三井不動産販売が一社提供のスポンサーとなって、春分の日の日中に本編放送中はCMを入れないという異例の形式で放送された。スタジオジブリ作品に多く参加しているアニメーターの近藤勝也が作画監督を務めている(本作はスタジオぴえろ作品)」(Wikiより)
という
手抜きのため余計な文言までつけて説明したくなるくらい
家族団らんの休日のお昼時に放送できる程度までアレンジされていて
とても
安全な作品に仕上がってます
なんというか・・・
原作から一番“おいしい”部分をなくしてしまった
みたいな?
例えるなら
「けいおん!」から“お茶”をなくしたって感じ?
(「音楽」じゃないところがミソ♪^^)
オジサマ方にはちょ~っとつまんない内容かもしれないけど
将来有望な男子諸君や
その他純情なアニメファンの方々にはオススメですよ
まあ
私もどちらかというと“つまんない派”でしたけど^^;
さて
原作の「後宮小説」については
既に既読済み(“既に既読”でさらに“済み”っていうのも変ですが^^)なのですが
実は読んだのって小学校6年生の頃なのです
もう今から十・・・ル~ルル、ルルル♪・・・まあいいとして^^
歳の離れた姉の就職が決まり
引越しのため
姉の部屋を物色・・・もとい
部屋のお片づけをしていたときに偶然目に留まったのがこの本
当時“純朴な文学少女”だった私は
迷わずこの本を開いて読み始めました
でも・・・
抽象的な表現や
小難しい哲学
偏向した思想解釈など
小学生が読むにはかなり難しい内容のお話でした
まだインターネットがあまり普及していない時代 (“おばさん”言うな^^;)
当然
我が家にはネット環境なんてものはまだなく
当時“清楚で純朴な文学少女”だった私は
難しい言葉の意味を誰にも質問することも出来ず
専ら「辞書」を頼りに一生懸命読みふけっておりました
一語一句
意味が分かる度に顔が上気し
ページを進める毎に
下半身がムズムズ
息がハァハァ
終盤に差掛かるころにはまともに座っていられなくなり・・・
例えるなら
「ロウきゅーぶ」のともかちゃんとすばるくんが
自宅のお庭で
なにか“1on1”の“play”をした後で
息がハァハァって・・・
そんなことはどうでもいいのですが^^
とにかく
“清楚で「かわいい」純朴な文学少女”の私にとっては
とても耐えられる内容ではありませんでした
まあ
今となってはとてもいい思い出です(--;
が!・・・しかし!
最近
ある“ニュース”を見たことがきっかけで
この本を十数・・・^^
久しぶりに納戸の奥から引っ張り出し
読み返してしまいました
当時の私から“かわいい”を除くすべての要素をネガティブ方向に転じてしまった
いろんな意味で汚れきった心で・・・
(なんだろう?ものすごい罪悪感・・・)
{netabare}(申し訳ございません・・・ここから先は年齢制限がございます
以下の質問にお答えいただき次へお進みください)
※質問
あなたの年齢は・・・
18歳未満で~す→{netabare}
男の子だよ~♪→{netabare}イケメンである→{netabare}シス子までメールくださ~いヾ( ̄∇ ̄=ノ{/netabare}
イケメンから程遠い→{netabare}読めば(怒↓{/netabare}{/netabare}
女性である →{netabare}読んでもいいよ↓{/netabare}{/netabare}
18歳以上だよ!文句あっか!?→{netabare}
続けてレビューをお楽しみくださ~い↓
{netabare}そのニュースというのは
タイの“代理母出産”の件
ご存知の方もいらっしゃると思いますが
ある日本人男性が
タイで大勢のタイ人女性に代理出産をさせたというネタ
細かいことは長くなるので端折ります
そもそも
生産活動という行為・・・
子作りをするという“欲求”はどこから来るのか?
性行為 →?(*^ー゚)v→?\(∂∇∂)/→ 子作り
という図式が人間の脳内でどのように解釈されているのか?
原作の「後宮小説」の中では
哲学や
宗教
文化
政治
医学に至るまで
さまざまな分野での切り口で語られているのですが
正直
大人になった私の
固くて鈍い頭ではイマイチ
納得いく解釈には行き着きませんでした
(子供の頃の私はまともに考察できませんでしたが・・・)
それでも結論を出せというならば・・・
ぶっちゃけ
{netabare}気持ちイイからするんじゃないの?
それでよくね?
みたいな^^
{netabare}(こんな娘に育てた覚えはありません(泣・・・母談){/netabare}{/netabare}
これで許してって感じです
で
話は戻るのですが
前述の代理母出産のお話
ここで「代理母出産」についての説明ですが
代理母出産とは
{netabare}ある女性が別の女性に子供を引き渡す目的で妊娠・出産することである
○Gestational Surrogacy:代理母とは遺伝的につながりの無い受精卵を子宮に入れ、出産する。借り腹。ホストマザー。
・夫婦の受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
・第三者から提供された卵子と夫の精子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
・第三者から提供された精子と妻の卵子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
・第三者から提供された精子と卵子を体外受精し、その受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する。
○Traditional Surrogacy:代理母が人工授精を行い出産する。代理母。サロゲートマザー。
(以上、Wikiよりコピペ)
つまり
自分が好きになったわけでもなく
利害関係があるわけでもない第三者の“女性”に
自分の子供を生ませるということです{/netabare}
じゃあ
なぜ代理母出産という方法をとるのか・・・
一番の理由は
不妊(つまり赤ちゃんが生めない)の問題
男性あるいは女性が
生殖器などに異常があり
夫婦間で子供が作れないという理由で
代理母出産で子供を授かろうというもの
日本では
倫理的な理由で
表立った事例はあまりありませんが
法整備が進んでいないのが現状で
実は今までに十数件の事例があるとのこと・・・
最近では
タレントの向井亜紀さんと元プロレスラーの高田延彦さん夫妻
が代理母出産でお子様を授かり話題(問題?)になってましたね
さて
この代理母出産について
私が言いたいのは・・・
そんなんじゃ
{netabare}気持ちよくね~じゃね~か!!
{netabare}(シ○子ってたまに訳のわからないこと叫ぶんですよ(笑・・・友人談){/netabare}{/netabare}
ってことです
確かに
不妊に悩む夫婦はたくさんいます
そして
そのための不妊治療や
代理母出産に踏み切ることについては
まったく異論はありません
しかし
前述のタイの代理出産みたいな不妊以外の理由による出産や
お金が目当ての行為は
まったくの論外なのですが
それ以上に問題なのは
生まれてくる子供について
生まれてくる子供にとっての親の愛情っていったいどう考えられているのか
ということ
この「後宮小説」の中で書かれている
性行為についてのいろいろな解釈
かなり深い部分にまで
突っ込んで書かれていますが(ちなみに“深さ”は表記されていない)
ひとつ言えることは
倫理や道理についての筋はしっかり通っているということ
父親がいて母親がいて
その愛情の結ばれたものが子供となる
性行為という愛情表現
両親のお互いの愛情が強ければ強いほど
生まれてくる子供は健康で幸せになれる
普通に考えれば
ごくごく当たり前のことなんですが
子供って
生まれる前から親の愛情を受けてるんです
宗教や哲学
医学・・・
いろいろなテーマからのアプローチであっても
行き着く先はすべて同じ
ということなんですね
お話の中では
「子宮が真理を生む」って説明されているのが
とても印象的でした
医学と哲学の融合(?)みたいな感じでしょうか?
まあ
原作ではそのあとで
女性の○器とかなんとか(ちょっと表現し辛い^^;)
訳のわからないことが書かれているのですが
それはおいといて・・・
結論として
愛のないS○Xは極力控えましょう・・・
ってことです^^
(病気にも気をつけてね^^){/netabare}{/netabare}{/netabare}
とりあえず
アニメ作品もいいけど
原作もオススメの逸品ですよ
参考までに
アニメ作品のDVDはレンタルされてないみたいで
私はDVDを購入して視聴しました