2024年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画一覧 76

あにこれの全ユーザーが2024年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月19日の時点で一番の2024年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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48.3 51 2024年春(4月~6月)アニメランキング51位
出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.1 (45)
144人が棚に入れました
「ようやく探しに行くことができる。前世から待ち望んだ平穏な暮らしを。」 神の恩恵『ギフト』を得られず、出来損ないと呼ばれた少年・アレン。 しかし、彼の正体は――前世の記憶と力を持つ元英雄だった⁉ 実家である公爵家から追放されたのをいいことに、自由気ままな旅を始めようとするアレンだったが、 元婚約者の暗殺未遂に遭遇することになり......⁉ 今世こそのんびりしたい元英雄の、望まぬヒロイック・ファンタジー開幕!

声優・キャラクター
アレン:蒼井翔太
リーズ:栗坂南美
アンリエット:鬼頭明里
ノエル:雨宮天
ミレーヌ:愛美
ベアトリス:潘めぐみ
アキラ:伊瀬茉莉也
クレイグ:子安武人
ブレット:逢坂良太
カーティス:子安光樹

ヤマナ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

歴史にも残らない低クオリティアニメ。

初見評価
微塵も期待せず視聴開始。

世界観がまずよくわからん。
能力が弱いからと家族に追い出されためっちゃ強い人が無双する。
家族見る目なさすぎるというか、主人公が謎すぎるのか。
まあ、この類の作品は脳死しながら見ないといけないんだろうな。

3話まで変化なく現状に満足しているようなら断念する。

3話視聴
作画崩壊、棒読み、驚きも何もないストーリー、ありふれたキャラクター。
時間がもったいない。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

追放系というとつまらなそうですが… それにしてもクオリティ低!

さて、追放系アニメも増えてきましたね。
なろうで一斉を風靡してからアニメ化するまでタイムラグがあるからでしょう。
今後もっと増えていくのでしょうね。

…さて、追放系といえば、個人的には基本的に何が面白いんだかさっぱりわからない作品が多く、まあこのブームがアニメに来るのは何か嫌だなぁ、と思っていました。

ただその第一号である真の仲間は、案外悪くなかったので、こういう上澄みだけ来てくれるなら良いと思ったのですが…。

本作はまあ、駄目ですね。
まず作画のレベルが低すぎ。可愛いではなく、可哀想と言いたくなる絵ですね…。

次は内容。
えーと、まず主人公を追放する理由。
追放系と言うと理不尽に追い出されるのが定番ですが、これはまあまあ妥当に思えました。きちんと理論立てて理由を説明していて、ちゃんとした印象です。
さて、追放する理由が妥当であるとどうなるか。つまり主人公側に責任があるということになり、主人公の好感度が下がるのですよ。

主人公は自分が英雄の転生であることを理解していて、親の理由が不当であることもわかっています。
しかし、親に自分が戦えることを隠して、まんまと追放されたのですよ。
楽がしたいからという理由で。

公爵という責任ある立場に生まれながら、その責任を放棄していますよね。
しかも後から魔物と戦う役目を負った家だと出てきて…。
いや何なの? 主人公無責任過ぎじゃね?
とにかく、好感度がだだ下がりです。

その後旅立ったら女の子が襲われているのは定番ですね。
しかしこの主人公、瞬時に助けられるくせに、わざわざ女の子が一人怪我するまでほっとくんですよ。
簡単に治せるから、怪我なんてどうでもいいってことですかね。
こいつ人間の心がねぇなとドン引きですよ。

その後の戦い方も、弱点がピンポイントでわかっているのに飽和攻撃かますんですよ。
いやそんなの勝手ですけれど、おかしくない?
弱点がわかっているなら、その弱点付けよ。核だけ壊せよ。
何を無駄に自然破壊してんだ。
いやこれはまあ勝手なんで、先の2つに比べりゃ良いんですけれど…。

でも派手な技を使わせたい都合があるなら、弱点を見抜いて「すぐ復活するから粉微塵にするしかない」として「ワールドエンド」とやれば何も違和感が無いのに、なんでいちいち意味不明にするんですかね? ツッコんで楽しんで下さいというボケですかね。それにしては面白くない。

全体的に、村人が集まっている絵を示しているのにセリフでも説明したり、無駄なセリフが多かったり、あれこれ質が低いです。
どうしょうもないですね。

しかし一番致命的なのはやっぱり主人公の好感度の低さでしょう。
追放されてから前世の記憶を思い出す展開なら、ずいぶん違ったんですけれどね。
主人公は本当に能無しで追放される→能無しだけど危険な目にあっている女の子を助けようと飛び出す→死にかけた時に前世の記憶を思い出す→前世パワーで撃退
という流れにするだけで、だだ下がりな好感度をずいぶん食い止められるんですが。
でもこれだと公爵家に戻ろうとしちゃうな。公爵家からは暗殺者が送られてきて、自分は邪魔なんだと思い込むという流れで。

まあ低品質なアニメにツッコミを入れて楽しみたい需要には応えてくれそうですね。そういう楽しさはありそうですが…。
そこまで暇ではないので諦めます。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アレン君!凄いテンプレだよー!テンプレにもなっていない?

 6話まで観ました。2024.05.09

 今期の異世界なろう三銃士、ニューゲート、レベル2、出来損ない…ですが、毎週観ていると似たような内容なので印象が混ざってきます。

 本作品、出来損ない…は三銃士の中ではオリジナリティを出そうと頑張っている感じはします。しかし、圧倒的に作画と演出が悪いです。

 何でしょうね…。フェンリル戦、ゾンビ退治、オジサマ騎士の悲劇と、見せ場を作ろうとしますが、作画と演出が悪くてことごとくギャグみたいです。ガチの低品質さが何とも言えません。

 ゾンビ退治は酷かったなぁ…。往年のフラッシュアニメの方が迫力あるのでは?鷹の爪〜!

 今回でアレン君の因縁が片付きましたが、ワールドエンド!とクソダサ技を叫んで決着って…酷くね?

 敵味方の登場人物達が何をしたいのかイマイチ不明なままクールの後半へ…。人間性の欠如したアレン君に刮目せよ!
………………………………………………………………………

 初回視聴してのレビューです。2024.04.02

 転生チート、実家追放、スローライフを目指しての旅、美女戦士と婚約者の馬車がモンスターに襲われていたので助ける、美少女合流ハーレム、旅の途中でイキった奴らを懲らしめる…。

 観ていて、自分にも前世の記憶があるのか?それともデジャヴ?舞浜サーバでループしてる?いつの間にか死に戻った?と、不安になるほど既視感があります。コレはヤバい…。

 こんなにオリジナルティーの欠如した原作を良くアニメ化したなぁ〜と言うのが1話の感想です。

 タイムリープ感を味わいたい方にオススメです!寧ろ変なオリジナルティーを出さない方が良いかもしれません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
僕のヒーローアカデミア(7期)(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (8)
131人が棚に入れました
孤独な戦いの末に仲間たちと戦うと決意を新たにしたデクと、巨悪オール・フォー・ワンに取り込まれそうになりながらも「全てを壊す」という信念で突き進む死柄木弔(内山昂輝)を中心に、ヒーローとヴィランの最終決戦が描かれる。

声優・キャラクター
緑谷出久:山下大輝
爆豪勝己:岡本信彦
麗日お茶子:佐倉綾音
飯田天哉:石川界人
轟焦凍:梶裕貴
死柄木弔:内山昂輝
荼毘(轟燈矢):下野紘
トガヒミコ:福圓美里
スターアンドストライプ:朴璐美
オールマイト:三宅健太
オール・フォー・ワン:大塚明夫

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

1話視聴。コレって総集編のみ?

1話がデク、2話がオールマイトかな。
キャラごとの総集編やるとしたらそれだけで終わりそう。

個人的、6期の所為でデクが無理するたびに泣けるアニメになってしまった作品。
最近だとセリフ見ただけで泣けるのホント草。多作品だとリゼロもかな。


爆豪のセリフ抜粋。
「デクのこと、分かってねえんだ」
「デクは、イカれてんだよ、頭」
「自分を勘定に入れねえ、大丈夫だって」
「オールマイトも、そうやって平和の象徴になったから、今のデクを止められねえ」
「エンデヴァー、2人にしちゃいけない奴等なんだよ」
ここでのこの爆豪のセリフがね…。

所謂自分はどうなってもいいけど困っている人は助けたい狂ってるヒーロー。
いや狂ったが正解か。その時の状況も状況だったからね余計に。

力を手に入れ使いこなせるようになった影響もあって、手の届く範囲が広がった所為で自分の事は一切考えなくった、別の意味で力を持たせたらいけない子だったと言うね。
力を手に入れた最初の頃は無理に力を使って、体がほぼ毎回ボロボロになってたから兆候はあったけどね。
それで助けたられた命もあるのがまた…。

7期ってあるし総集編だけでは無いはず…と思いたい。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

So Say We All

いよいよ始まりましたね。
突然襲ってくる嵐、爆発的な緒戦の盛り上がりは半端なし。先期のミルコさんに勝るとも劣らぬスターさんのカッコ良さであります。

(サプライズ)
個人的には、最もお気に入りにキャラでありながら、今の今までお声のみであった葉隠透さんでありましょうか。
オープニングアニメの中、フェンス越しとは言え、光学迷彩的揺らぎの中に浮かび上がる、その憂に満ちたお顔を愛でることができたことがとても嬉しいのです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
時光代理人 LINK CLICKⅡ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (7)
59人が棚に入れました
繁華街の一角に佇む「時光写真館」。そのさびれたドアの奥には、特殊な能力を持った2人の男がいた——

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
にじよん あにめーしょん 2(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (7)
44人が棚に入れました
東京・お台場にある高校、虹ヶ咲学園を舞台に、スクールアイドル同好会13人の日常を描くショートアニメがパワーアップして帰ってきた!ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のスピンオフコミック「にじよん(漫画:ミヤコヒト)」がアニメになって動き出す!ニジガクメンバー13人のキュートな日常をゆるっとあなたにお届けします!

声優・キャラクター
高咲侑:矢野妃菜喜
上原歩夢:大西亜玖璃
中須かすみ:相良茉優
桜坂しずく:前田佳織里
朝香果林:久保田未夢
宮下愛:村上奈津実
近江彼方:鬼頭明里
優木せつ菜:林鼓子
エマ・ヴェルデ:指出毬亜
天王寺璃奈:田中ちえ美
三船栞子:小泉萌香
ミア・テイラー:内田秀
鐘嵐珠:法元明菜

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
グリム組曲(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (5)
37人が棚に入れました
誰もが知っているグリム童話をNetflixで大胆にリブート。キャラクター原案にCLAMP、脚本横手美智子、音楽に宮川彬良を迎えてWIT STUDIOにてアニメ化 むかし、むかし あるところにヤコブとヴィルヘルムという二人の兄弟がいました。 二人は国中からメルヘン(童話)を収集し、それを編纂して本にしていました。 二人には年の離れた妹がいました。名前をシャルロッテといい 無邪気で好奇心旺盛な彼女のことを、ヤコブとヴィルヘルムはとても可愛がりました。 ある日、二人がいつものようにシャルロッテにメルヘンを聞かせていると、どこか寂しい、 物憂げな表情をしていることに気が付きます。 「ねえ、本当にそのあと幸せに暮らすことが出来たのかしら?」 グリム童話を書いたヤコブとヴィルヘルム、その妹のシャルロッテ 二人の兄とは違ったシャルロッテの目線から描かれる新解釈のグリム童話のページが今開かれます。

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
T・Pぼん[タイムパトロールぼん](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★★ 4.2 (5)
28人が棚に入れました
なにもかもが平凡な中学生の並平凡は、未来からやってきたT・P(タイムパトロール)隊員の少女リーム・ストリーム、不思議な生き物ブヨヨンと出会う。歴史に影響しない、不幸な死を迎えてしまった人間を救う活動をしているというT・P 隊員。任務を遂行する中でリームたちを見た人間の記憶は消されることになっているが、とあることから記憶が消えされなかった凡は、やむをえずタイムパトロールの見習い隊員として迎えられる。 リームとバディを組んで任務を遂行していくことになった凡は、時代も場所もひとっ飛びできるタイムボートをはじめとする未来の道具に大興奮。お調子者の凡だが任務を通じ、それぞれの時代で賢明に生きる人たちの人生に触れていくことになる。 『T・P ぼん』と一緒に、地球と人類の壮大な歴史を旅しよう!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

時間と歴史を哲学するSFジュブナイル。そしてリームが最高でした。

1話 アニメの出来は原作の雰囲気の再限度は高いです。が…話がちょっと薄まるのと令和に通用するか、ですね。

{netabare} ネトフリで12話一気に登録はうれしいのですが、じっくり見たいので少しずつにします。現状1話のみ見た状態です。

 昔少しだけアニメ化された旧作はあまり満足のゆくできではありませんでしたが、本作はいいですね。OPを見る限りCGのモデリングなんでしょうけどど、原作の雰囲気が上手に再現されていると思います。特にリーム、声優さんも含めいい出来だと思います。ちょっとプヨヨンの声がイメージとは違うし演技がうるさい気もしますが、ひょっとしたらもともと原作の想定ではこんな感じだったのかもしれません。
 多分2話でやると思いますが、リームは原作で2016年に生きていたはずなので、もう現実は追い抜いています。本作はどうなっているか楽しみです。

 で、これは原作も同じなのですが、1話のみリームの性格が悪すぎだろうとか、チェックカードとか持っていない前提で話が作られているので、シリーズ上の矛盾点はあります。そこは変えても良かったんじゃないの?という気がします。こういうところを直すのがアニメ制作者の腕の見せ所だと思います。

 不満点としては、24分アニメかあ…原作が1話30数ページくらいあるので、できなくはないでしょうが、やはりちょっと尺を足してますね。話が薄まている印象はあります。

 それと私はノスタルジー補正が非常に強く働いていますので、のめり込んでいますが、本作はそれほどメジャーではないですよね。令和の今のアニメとして原作通りで大丈夫か?という気がしなくはないです。{/netabare}


5話 抽象概念が発達し始める4年生くらいに見せたい創作物の教科書の1つだと思います。

{netabare} 5話まで見ました。それでいろいろ思い出しました。時間遡航により歴史を改変する、という発想はもちろんドラえもんで小学校低学年で知ったわけですが、多分4,5年生くらいだったころ本作に触れて、その奥行きに感動した記憶がよみがえりました。

 小学校4年と言えばそろそろ抽象概念とか死、性というものを意識しだすころだと思いますが、そういうものを形として見せてくれたのが本作でした。つまり本作は私のSFどころか小説や科学歴史に触れる原体験でありきっかけになっています。

 SFというのはなんて面白いんだろう、と思ったのが4話の記憶を消すことと写真が別とか、アケビの話と石ころの話で因果の積み重ねというのは知らないところで影響している、という部分です。

 と同時に歴史の裏に隠れた「無名の個人」に発想が行くようになりました。歴史であるジョセル王の階段ピラミッドとそれを作った職人という発想で、教科書に載っている出来事や建築物の裏で、たくさんの人が当時暮らしていたという事実を知り、それを絵で見せてくれてひどく感動したことを覚えています。

 気になっていた5話の拷問シーンは、結構再現度が高かったです。このシーン、少年の心にひどくショッキングな映像でしたが、一方でそういうことが人間の歴史の中で事実として行われていたことで人間の本質がきれいごとでないことを学びました。
 死、暴力、性などが心のざわめきになり、忌避する感情と暴力的、性的な衝動が自分の中にも人間の中にもあることを知りました。だからこそ制御することを考え始めたと思います。そういうことをこの作品から学んだことを思い出しました。

 で、本作ですけどネトフリで16歳+の指定なんですね。それはないだろうと思います。こういう作品から吸収できるのは10歳から12歳くらいでしょう。SF的発想、思考、感情、歴史観、倫理と道徳、人間の生死感や残酷さなどを学んでゆきます。藤子F氏の絵でマイルドで見やすくなっています。こういう優れたSFを子供は早いうちから触れるべきだと思います。

 そのおかげで私はこの後、小説とか歴史や物理に興味がでて、字だけの本を自主的に読むようになったと記憶しています。改めて本作のすばらしさを堪能しています。{/netabare}


6話 時間遡航の矛盾をどう解釈するかを子供のころ悩みました。

{netabare} 西遊記…大唐西域記ですね。この話はスケールが大きいので話自体が面白いのですが、幼い心に悩みました。

 ぼんは西遊記の話を劇でやろうとしていました。つまり、猿・豚の孫悟空と猪八戒は知っていました。それが過去に戻って助けるとき、フォゲッターを入れ忘れてその記憶が西遊記になった…という話です。

 1点目の悩み。玄奘三蔵の著書は「大唐西域記」であると作中で説明があります。で「西遊記」は作中では説明はないですが後年(1500年代?)の創作物と言われています。つまり、猿・豚・河童は1500年代の創作のはずなんですけど…というのが1点です。

 今回思ったのが、この点は実は1500年代の著作という説には強い批判があるので、実は玄奘か一行の誰かが裏でこの作品を書いていてそれがひそかに伝わっていた、というSF的なIFは考えられます。であれば著者はあの少年でしょうね。
 あるいは本作をジュブナイルとして大唐西域記=西遊記とあえて単純化して話を作っているのかもしれません。

 2点目の悩み。因果関係のもつれです。ぼんは初めから孫悟空を知っていました。つまり、既定の事実としてぼんが少年を助けに行くという命令を受ける前から、ぼんとリームは猿と豚のぬいぐるみを着て助けている過去があった、ということになります。

 この解釈をどう考えればいいのかを悩みました。これって、さらに言えばぼんが1話で消された場合、西遊記という物語がなかったことになるのではないか?ということです。これは子供心に非常に迷った記憶があります。運命論になってきますよね。
 ドラえもんの1話の話を適用すれば、2人が過去にさかのぼらなくても創作されていた、ととることもできますが、それじゃあつまらないです。

 ということはタイムパトロールの指令は過去のある時点において既定されているとも受け取れます。となると時間遡航による過去改変という心配って、どういう意味を持つのかにもかかわってきます。
 因果関係がループしてはいけない理屈もない、という発想に至れば解決できると思います。 {/netabare}

7話 生贄という立場。1度死ぬということ。その哲学的な意味。

{netabare} 7話のミノタウルスですが、これは生贄というものを考えさせられた作品です。日本昔話の人柱的なもの強烈なのは「キジも鳴かずば」ですが、それはもちろん知っていました。ただ、懲罰的なものではなく、名誉あるものとして送り込まれる生贄についてその2人の心情をクローズアップした本作は、自分の生死感に強く影響を与えました。
 同時に、時間を操作できたとしても、自分が1度死ぬということは哲学的にはどういう意味があるのかを考え始めた最初だった気がします。{/netabare}


9話 日用品のデザインをSF的に考えるという発想

{netabare} 9話「ドラえもん」の長編の何作目かの恐竜ものの原型ですね。子供のころは、この1匹の生物から人類が発生した…みたいな表現に違和感がありました。種としての進化はもっと大きなグループで起きるのだろう、ということですね。
 ただ、長じて「ミトコンドリアイブ仮説」の様に1人の人間がすべての人類の祖先になるんだ、ということを知って本作の意味が逆に深まった記憶があります。(ただし、これは誤解で「ミトコンドリアイブ」は遺伝子の中に共通する遺伝子が含まれている女性で一人の女性から進化したわけではない…ということも更に後で知りました。)

 それと、この作品は空中のテントにものすごく感動したのを覚えています。日用品をSF的な発想でデザインするとリアリティが増す、というのを初めて実感しました。また、こういうIFの中でデザインを真剣に考えることで豊かな発想になるんだな、と思いました。{/netabare}


11話 マラソンの史実からのストーリーの作り方が見事。

 マラソンの元がある、というのを知ったのは本作だと思います。ただ、それよりもこの作品で知って感心したのは、エウクレスとフィリッピデスの2つの説があるというのが本当だということです。

 そうだろうなとは思っていましたが、これを確認したのはネットで検索して始めてしったので、ウィキとかが発展しだして以降だったと思います。話の内容と史実をぴったりと合わせた見事さは、さすがとしか言いようがありません。


12話 時間の流れは人間の歴史という発想がSF的でした。

 タイムパトロールの別組織が未来にもある、という発想がびっくりしました。なるほどなあ、と思います。しびれます。ワクワクします。その設定を無理のないものにするのが、未来ほど時間の流れが速くなる、という現象ですね。

 これって、宇宙の歴史からすると加速するのが急すぎるのでは?って誰でも思うと思います。それにお互いが連絡を取り合えばいいじゃんと。

 この問題、ずっと小学生のころから引っ掛かっていて大学生くらいになるまで考えていたと思います。自分の中の答えだと、人間の認知によって時間の流れが決まるとすると、つまり人間の時間とはつまり歴史である。時の流れが加速するのは人間の発展のスピードと言えるのでは…とひどく自分で合点した記憶があります。

 人間の地球の歴史が断絶したことで時間の流れにも断絶があるのでしょう。そして、物語の区切りとしてこの作品を持ってくるうまさ。素晴らしと思います。



 全体としては、杉の木というモチーフが効いてましたね。800年の時間を眺め続けるという詩情がSFと歴史ロマンを融合させていました。1つ1つの話は時間旅行ものとしてSF的によく練られていて、多分中学生くらい向けながら考えさせられる視点がたくさん詰まっていました。私がSF好きになったのは、本作によってだと思います。

 また、歴史的な視点でも歴史に名前を残さない一般の人たちを意識することができたし、生死感や時間を哲学的に考えるきっかけになりました。並みで、平凡な主人公にすることの意味の深さが伝わってきます。
 
 正直、この後の後半はリーム編の面白さの半分くらいになります。本当に素晴らしいのはこのリーム編だと思います。その点でこの1期は本当に良かったと思います。はじめ、ちょっと冗長でテンポが悪いかとも思っていましたが、見慣れていくうちに気にならなくなりました。

 アニメの出来は藤子F不二夫氏の作風そのままに見事にアニメ化していると思います。作画も素晴らしかったし。なにより少年のころにあこがれたリームストリームというキャラの再現性が素晴らしく、感激しました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
シンカリオン チェンジ ザ ワールド(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (3)
28人が棚に入れました
かつて、突如として現れた正体不明の敵・アンノウン。 「超進化鉄道開発機構」通称「ERDA(エルダ)」は、対抗手段として新幹線が変形するロボット「シンカリオン」を開発し、脅威に備えていた。 「何かを守れる、カッコイイ人に…僕は…」 中学2年生の大成タイセイは、2年前に失踪した姉の手がかりを求めて、進開学園中等部に転入する。 その矢先、10年ぶりにアンノウンが出現。偶然にもタイセイがシンカリオン運転士として高い適性値を持つことが判明し、闘う決断を迫られることとなる。 アンノウンの正体、そして目的は何なのか…。闘いの末に見えてきた真実とは…。 少年たちの決意と成長の物語が、今、始まる―。

声優・キャラクター
大成タイセイ:石橋陽彩
フォールデン アカネ:小野賢章
九頭竜リョータ:土屋神葉
ビーナ:集貝はな
青梅マイ:本渡楓
高輪カドミチ:小林親弘
大成イナ:喜多村英梨

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まあ内容は子供向けですね。意外と絵は可愛らしいですが

子供向けは流石に対象外。
ロボットものはまあ、そういうノリをちゃんと共有していないと楽しめない面もありますからね。
ただ絵はなかなか可愛らしく悪くなかったです。

でもヒロインはロボットに乗らないんですかね。


どうでもいいですが私は初音ミクブームをデビュー初期から追いかけているので、はやぶさが出た時初音ミクカラーだ、と話題になり、名前募集の時に「はつね」に投票しよう、なんて運動があったことも知っていました。
まあ当時はささやかな運動だったようですが。でも5位だかまで行ったんでささやかってほどでも無いかもしれませんが。
その後このシンカリオンで本当に初音ミクがはやぶさのパイロットになっていたのはびっくりですね。
初音ミクもすっかり大きく育ったものです。
本作には初音ミクはでなさそうなので全く関係ないですが。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
ライジングインパクト(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (1)
27人が棚に入れました
福島の山間部に祖父と暮らす小学3年生の七海ガウェイン。世界一の飛ばし屋に憧れ、友人と野球の練習に明け暮れる日々を過ごしていたが、偶然近くを訪れていた女子プロゴルファー、西野霧亜と出会う。 初めてのショットで 300ヤード越えという飛距離を出しゴルフに魅せられたガウェインは、祖父の元を離れ、霧亜を頼って上京し世界的な名門校、キャメロット学院に入学する。 優秀なジュニアゴルファーが集うキャメロット学院で世界中のライバルたちとしのぎを削り、ガウェインの才能が今開花する!

声優・キャラクター
七海ガウェイン:久野美咲
ランスロット・ノーマン:花守ゆみり
西野霧亜:大地葉
西野胡桃:種﨑敦美
小泉祐美子:本渡楓
リーベル・リングヴォルド:上村祐翔
プラタリッサ・ボネール:内山夕実
李王煉:竹本英史
ライザー・ホプキンス:武内駿輔
東堂院戒:小西克幸

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
じゃんたま カン!!(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (2)
25人が棚に入れました
可愛らしく多彩なキャラクターたちと共に、オンラインで全国のプレイヤーとリアルタイム対戦ができる大人気麻雀アプリ『雀魂』! 初心者から上級者まで幅広く楽しめるゲームシステムを搭載。それぞれのキャラの多彩な表情が見られるスタンプやチャットを用いつつ、楽しく麻雀をプレイできます。 そんな『雀魂』のキャラクターたちが、『じゃんたま PONG☆』に続き再びアニメ化! 個性派の雀士たちが配信業を始めたり、男同士の二人旅へ出かけたり、果てには不良の抗争に巻き込まれたり!? 一飜市のみならず、今度はもーっと新たなカン境へ! 沢山のキャラでお届けするカン過できない阿鼻叫カン! いざ尋常に、対局スタート!

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
刀剣乱舞 廻 虚伝 燃ゆる本能寺(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (7)
23人が棚に入れました
魔王・織田信長を元主にもつ4振りの刀剣男士たち。彼らは信長が暗殺される本能寺の変へと出陣することに。葛藤の先に彼らが守る歴史とは。これは、廻る歴史の始まりの物語―

声優・キャラクター
三日月宗近:鳥海浩輔
山姥切国広:前野智昭
宗三左文字:泰勇気
不動行光:阪口大助 
へし切長谷部:新垣樽助
薬研藤四郎:山下誠一郎
江雪左文字:佐藤拓也
小夜左文字:村瀬歩
鶴丸国永:斉藤壮馬
燭台切光忠:佐藤拓也
一期一振:田丸篤志
鯰尾藤四郎:斉藤壮馬

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

対象外なので採点なしに。出来は良さそう

一話は全部見るようにしているので…。

さて、刀剣乱舞は情報はある程度知っていますが、特に見ていません。
まあ普通に女性向けで、男性である私には対象外ですね。

舞台だかのアニメ化でしょうか? 良くわかりませんが。

作画レベル等は高いように見えました。
きっと内容も悪くないのでは? まあわかりませんが。実は何か『公式が解釈違い』というトラップがあったとしても、私にはわかりません。
まあこの出来の良さなら、そんなことはないのでは。

一応、初見の外部の人が見ても楽しめるような、対象外でも採点したくなるようなクオリティの高さは感じませんでした。キャラとかごちゃっと出てきて良くわからん。
でもまあ、ファンの人しか見ないでしょうし、ファンが見て楽しいならそれで良いんじゃないでしょうか。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

完全初見新規向け?

ニトロプラス+DMMの大ヒットソシャゲのアニメ。
艦これの女性版といった感じなので人を選ぶやつ。

擬人化ソシャゲ原作。艦これの駆逐艦、空母なんかが脇差、太刀などの日本刀になったやつ。艦これは幼女から少女程度の幅だったが、これはアズレンレベルに子供と大人の差分があるのでわかりやすい。イケメンアニメなので男でもバラエティに富んだ髪型で判別もしやすい。綾波長門みたいな正解がある男子向けより女性向けのほうがキャラクターのバリエーションが豊か。ソシャゲのトンデモ設定の自由度をフルに活かしてて好印象。設定上、剣戟しか出来ないのかな?ビーム打ったりとか飛んだりとかは無理なのか?剣戟で魅せるしかできないのなら作画頑張るしかない。

OP・またラップか…
ED・声優歌唱はともかく楽曲自体はカッコいい。これをOPにして欲しい。

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様々なメディアに展開している長期シリーズなので完全初見勢へのとっかかりとしてのオールスター外伝ってことでいいのかな?大勢のキャラがわちゃわちゃするノリは艦これと似てはいるが、男子向けのような性的要素がないので思いのほか見やすい。見た目に反してBL成分も皆無で顔を赤らめるようなキモいシーンもない。プレイヤーキャラもいないので逆ハーレムや乙女ゲーでもない。異常にキャラが多い以外は普通のバトルアニメに近い雰囲気。凝った衣装のキャラが多数出てくるので華やかな画面。これ描くの大変だと思う。静止画は美麗でも動きが残念な箇所もあったりはするが、バトルシーンは普通のバトルアニメにも引けを取らないレベルでおおむね好印象。

女性向けソシャゲなのもあってか設定がやや複雑で面白い。歴史改変を目論む敵と戦うために付喪神として顕現した刀剣男士。そういう話だったんか。男子向けはシンプルな勧善懲悪になりがち。艦これは防衛戦に徹するのみだったが、これは第三勢力もいるらしい。

和風なガワだが土台はタイムスリップSFなので展開の自由度が高い。過去改変を阻止する話ってのもよくある擦られではあるが、これはキャラに焦点を当てられるので◯◯のいる時代ってだけで説明もラクだし、共有された前提があるからこそニトロプラスのお家芸「実は!こうでした!どうwwwびっくりした?www」もやりやすい。いくらでも後付け可能な便利な設定なのでこれだけ長く続くのも納得。さすがゲーム屋。

憂いを帯びたアンニュイでミステリアスなイケメンを中心に展開。無邪気な快活美少年が新人として顕現し、彼の目線を通して完全初見視聴者向けの世界観説明を丁寧にやってくれる。ソシャゲあるあるのブッとんだ設定のトンデモ世界なので初めて艦これを見た時のような「お、おう…」ってな懐かしいなんとも言えないあの感じが蘇る。キャラが全て女性でも全く破綻しない、過去に幾度と見た小慣れた話運びで完全初見でもスッと設定が頭に入る見事な構成。長年粛々と磨き上げてきた熟練の手癖テンプレの切れ味よ。

ノリも声の芝居も軽いので重たい設定に反し重厚さや骨太感はない。逆に言えば重苦しさや暑苦しさやしつこさがないのであえてやってるだろうしそれがいいのだと思う。女性からすればニトロプラスのハードボイルド気取りの衒学イキリポエムは鼻につくのかもしれない。きちんとターゲットにフィットさせた見事なマーケティング。顕現した新人も異世界なろうの転生者レベルで飲み込みが早い。本題入る前にグダグダウジウジされても困るけど。

スカしたキャラがいないので案外見やすいと思う。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (4)
22人が棚に入れました
ずっと…君に触れたかった―― 【スパダリ溺愛王子×ライバル当て馬】 ヒロインを取り合うはずが…なんで王子が俺を狙ってるの!? 当て馬とは――物語の主役の恋路を阻む「お邪魔キャラ」。 邪魔をして断罪をされないよう、ヒーローの王子アレクを必死に避けていたのに… なんと王子は当て馬ロニールに夢中!?


声優・キャラクター
アレク・レイ・ガルシアム:柊三太
ロニール・グラヴィス:春男児
リリィ・フィリップス:花杜めい
ゼノ・オーウェン:香純秋
ノア・カーライル:志雄子奨

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

当て馬アニメのくせして、BL好きに重宝されています?

アニメフェスタ枠のBLアニメ
男同士のイチャイチャを堪能したい人は契約してねっていういつもの宣伝アニメ
このアニメこそが当て馬・・・
お下品な発言ゴメンナサイ
※契約しても期待してるものが見られるかは知りません

放送版だと話が飛び飛びであっという間に終わって一番見たいシーンだけカットされるもどかしい作り
3分は短すぎ、結ばれるまでの過程ももっとじっくり楽しみたい
声優推しの人は楽しめるのかな?

絵はイケメンの顔を崩さないように頑張ってる

投稿 : 2024/05/18
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いつものエロ枠のホモ版か…

いつもの5分エロ枠。
今回はホモですね。

いつもちょっとクスっと笑わせてくれるので、基本見ていないんですが案外嫌いじゃないのがこのシリーズです。

まあ毎回まともに見ていたら嫌いになるかもしれませんが。
今回もくすっと笑えたってところで1話切りしておきます。

惚れられたのは惚れ薬が理由だそうで。
それで本当に好かれていると言えるのか… あたりはテーマになるのかな?
まあ見ないのでどうでも良いですが。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
トラペジウム(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (9)
20人が棚に入れました
元乃木坂46の高山一実が、現役アイドルとして活動していた2016年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載した同名長編小説をアニメーション映画化。
高校1年生の東ゆうはアイドルになるため、「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」という4箇条を自らに課して高校生活を送っていた。城州東高校に通うゆうは、ほかの3つの方角にある高校へ行き、3人の美少女と友だちになる。文化祭やボランティア活動を通して結束を深めていくゆうたちに、ついにテレビ出演のチャンスが舞い込む。やがてアイドルデビューのプロジェクトも動きだすが、大きな問題に直面する。

あと さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

エゴイスト少女のアイドル人生と歪な関係性を描いた青春アイドルアニメ

 アイドルになるという夢に取り憑かれた少女・東ゆうがアイドルになるための計画を進めるため、友達の少ない東西南北の少女たちを掛け合わせる。青春アイドルサクセスストーリーのような華々しさはなく、ぐちゃぐちゃな関係性の中で夢を追いかける。
 全体的に、東ゆうという少女が好かれるように描かれていなかったのが印象的な作品。アイドルになるには、アイドルになるって何?なったらどうなるの?どうしてなるの?アイドルが人に笑顔を与えるって何なの?みたいなアイドルアニメで描かれないキラキラしていない少女たちの葛藤と苦悩が描かれていた。群像劇のようでもなく、ただ淡々と東ゆうという少女が自分の目的のために自己中心的なまでに独善を振り回すが、あくまで青春アイドルアニメらしく描かれる。仲間が増えていく過程にも違和感のある主人公とキャラの描写になかなか衝撃を受けた。
 あくまで主人公以外のプライベートな場面は描かれない。それより必要としていない。描く目線が視野狭窄敵に描かれていて物語にのめり込むのにとても体力がいる作品だった。主人公があくまで他人の感情に興味関心が無いから他のキャラとの関わりをほぼ無感情で進めていくのがかなり怖い。サスペンスでも見ているかのような印象だった。気持ち悪くなるようなまでの他人への無関心さ。あくまで目的はアイドルになるというただそれだけ。その関係性が生々しくリアルに描かれる。
 青春アニメの青くて眩しい部分だけでなく、心をえぐるような苦しさ、どうしようもない難しさなどがあった。普段爽やかな青春アニメを見ているような自分の心に刺さるような作品。
 cloverworksの作品や絵作りも秀逸。『ぼっちざろっく』や『明日ちゃんのセーラー服』で描かれたようなみずみずしい世界観から一変したこの空気感。リアルに刺してくるような生々しさに痺れる。青春アニメとして爽やかさやキラキラさがありながらもどこか腑に落ちないギラギラしたような心の落ち着かなさ。映像の美しさも合わせて世界観に飲まれるような感じがした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
コードギアス 奪還のロゼ 第1幕(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1)
19人が棚に入れました
光和7年、ネオ・ブリタニア帝国に占領された合衆国日本・旧ホッカイドウブロックに、「ナナシの傭兵」として知られる傭兵兄弟がいた。
非常に優れた運動能力とナイトメアフレームの高い操縦技術を持つ兄のアッシュ、頭脳明晰で情報収集、作戦指揮を担当している弟のロゼ。
シトゥンペバリアと呼ばれる難攻不落のエネルギー障壁により4年間、黒の騎士団の解放作戦を退けてきた第100代皇帝カリス・アル・ブリタニアと、彼に仕えるノーランドら皇帝直属の騎士アインベルク達は、再び世界を混乱へと陥れようとしていた。
依頼を受けたロゼとアッシュは、日本人レジスタンスの七煌星団と共に、皇サクヤ奪還のため、ネオ・ブリタニア帝国に立ち向かう。

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち(TVシリーズ)(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.4 (2)
17人が棚に入れました
白色彗星帝国との戦いから三年――。 滅びに瀕したガミラス民族を救うべく、新たな母星の探索を続けていたデスラー総統は、 天の川銀河の一画に条件に見合う星を見出す。が、そこは、強大な星間国家の領域内であった。 銀河で勃発した領土紛争は、ガミラスと安全保障条約を結ぶ地球を否応なく巻き込んでゆく。 地球に軍事的・経済的優位性をもたらしてくれた時間断層という魔法は、自分たちの命と引き替えに消滅してしまった―― 自責の念に駆られながらも、ヤマト新艦長の任についた古代進は、 来るべき有事に備えて新クルーらと共に訓練航海に旅立つ。 その中に、自分をつけ狙う何者かが紛れ込んでいるとも知らずに。 かつてない不安の時代に、新たなる旅立ちの時を迎えるヤマト。 その行く手では、想像を絶する新たな敵が待ち構えていた……。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

2話 安易な発想による「ドラえもんズ」的な失敗。

第1話 はっきり言えば1話目は継続視聴の水準に達していない。名前だけかな。

{netabare} シリーズ構成がゴチャゴチャしすぎて、しかも結構有料が多くて追い切れてなかったので、誰がどうなっているのか生死すら忘れてます。ヤマトですからそれはいいでしょう。それが視聴のハードルにはなっています。殿様商売がどういう影響をしているかわかりません。
 
 本作はTVの2202の直接の続きで旧作の「新たなる旅立ち」ではなく、ボラー連邦が出てくるとなると、ヤマト3に対応すると考えればいいのでしょう。
 となると、ヤマト3って導入のシナリオがなかなか秀逸で、意外性のあるいいシナリオだなあと感心した記憶があるのですが、それとはまったく違ってますね。まあ、ヤマト3は導入以外は面白くはないのでそれでいいとは思います。

 本作のヤマトはなんかゴテゴテとして悲惨なデザインになってきてますね。また、森雪が黄色いスーツを着ていないのは大きな減点です。続けて見ようかどうしようか迷いどころです。

 話も地球側をいたずらに複雑にしているだけです。もっと戦争の構造にテーマ性や面白さがないと、スケールがこじんまりしそうです。その点で森雪と古代の世間からの注目というのは、話の軸としていただけません。

 はっきり言えば1話は引きという点で及第点に達していません。名前がなければ切っている水準です。2話で判断します。{/netabare}


2話 アナライザーとヤマトもどきを見るとドラえもんズを思い出します。

 宇宙戦艦ヤマトシリーズで面白かったのって、1作目のTVシリーズ、劇場版「さらば宇宙戦艦ヤマト」、そして1作目リメイク版の「2019」の3作だけかなあ、という気がします。

 新シリーズは2022でデスラーとガミラス星人の描き方を間違えましたね。新しい試みは悪くないですが、キャラもドラマも非常に安っぽいです。それと2019の波動砲批判だと思います。2022の森雪の後半の描き方もよくなかったし、銀河という安っぽいヤマトの出来損ないと女艦長などもひどかった。テーマも愛と言いながら愛が描けていなかった。

 ヤマトのリメイクシリーズは「ヤマト2」以降の失敗ヤマトに手を出して余計ひどくなった印象です。どうせリメイクなら旧作のこだわりを一切捨て完全新作にすればよかったのに、と思います。
 カラフルなアナライザーとヤマトもどきの艦隊を見ると「ドラえもんズ」を思い出します。作品の名前を借りた熱が感じられないマーケティング的な作品のように感じてしまいます。

 ビッグネームの名前を使った失敗例です。こういうのは一番嫌いな失敗です。普段は1クールの半分くらいみないと評価はつけないのですが、本作は作品とキャラは1.5、その他は2にさせてもらいます。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
ちびゴジラの逆襲 続編(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (2)
15人が棚に入れました
全世界待望のゴジラシリーズ最新作は・・・まさかのショートTVアニメ!! 豪華すぎる声優陣で、クセが強すぎるちび怪獣たちの、ゆるすぎる日常を描く。果たしてちびゴジラは父であるゴジラのような立派な大怪獣になれるのか!? 毎話3分くらいで送るノンストップモンスターエンターテインメント

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
ひみつのアイプリ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (1)
13人が棚に入れました
ひみつの扉を開いたら、メイクにネイル、キラキラコーデにオシャレして、ひみつのわたしに大変身! それがアイドルプリンセス『アイプリ』! さぁ、みんなもひみつの世界に飛び込めば、アイプリになれちゃうかも!? 私立パラダイス学園に入学した主人公・青空ひまりと星川みつき。 アイプリに憧れるひまりの夢は、おともだちを1万人つくること! でも人見知りでキンチョーしぃのひまりには、ちょっとむずかしいかも……。 そんなひまりが思いがけずアイプリデビューすることに!? 親友のみつきにも言えない『ひみつ』ができちゃった! だけど、みつきにもなにやら『ひみつ』があるようで……。 ひみつを抱えたひまりとみつき、2人のアイプリがはじまります!!

声優・キャラクター
青空ひまり:藤寺美徳
星川みつき:平塚紗依
謎の少女:久保ユリカ
一条寺サクラ:日比優理香
二階堂タマキ:鈴木杏奈
三ツ葉アイリ:徳井青空
四之宮リンリン:和多田美咲
真実夜チィ:大地葉

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
SHIBUYA♡HACHI[シブヤラブハチ](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (2)
9人が棚に入れました
渋谷駅前のシンボル“忠犬ハチ公像“として、まちを見守り続けて来た“HACHI”(ハチ)が現代の渋谷で動き出す! 渋谷に集まる愉快な仲間たちと繰り広げるユル〜く楽しい日常。 “HACHI”の小さな冒険が、いま始まる!

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
ARNOLD & PUPPETS(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (1)
9人が棚に入れました
深夜のクラヴィフ劇場。 今宵もアーノルド・クレイベルクの案内で人形劇が始まる。 劇場の舞台の上に鎮座する人形劇の荘園の箱庭。 アーノルドが箱庭に人形を置くと、人形は自我を持って動き出す。 我儘だがひょうきんなジョーカー、ちょっとナルシストで怒ると止まらないレオ、マイペースで何を考えているの分からないベイン、荘園の住人達のスラップスティックな1日が始まる。

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

てっきり海外産かと思いきや

声優の武内俊輔さんが一人五役やるショートアニメという事で日本産なんでしょうね。

雰囲気的には、ティム・バートンの作品ぽい感じがあって少なからず影響を受けているのかな。

人形劇ながらほとんどのキャラがなかなかグロテスクな見た目で、それに加えて言葉でのやり取りはナレーション以外は一切ないところは海外向けに作っている部分もあるのかもしれません。

もっとも、ドタバタ劇のシーンはそれなりに楽しいのですが、それ以外はただただ虚無に近い内容。

個人的には好みからは外れるかな。意外とお子さんの方が楽しめるかもしれません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
アニ×パラ〜あなたのヒーローは誰ですか〜 episode18 ゴールボール × 魔入りました!入間くん(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (1)
8人が棚に入れました
魔界に古くから伝わる決闘「暗黒噛球」に入間たちが挑戦!
悪魔学校に通う鈴木入間は、ある日、理事長の執事であるオペラに決闘を挑まれる。
『勝ったらスイーツ』の誘いにまんまとハマり、「暗黒噛球(あんこくごうきゅう)」というその名も恐ろしい競技に挑む事に。しかし、ルールをよく聞くと・・・、人間界のゴールボールとほぼ同じことがわかる。
入間が決闘の中で気づかされたこととは――!?

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
ギャビーのドールハウス(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (1)
5人が棚に入れました
ギャビーは魔法のネコ耳をつけると、体が小さくなって不思議なドールハウスの中に入ることができる!その中にはキッチン、お風呂、 ベッドルーム、音楽室、工作の部屋、妖精のお庭などたくさんのお部屋があり、かわいいネコちゃんたち、ぬいぐるみ、おもちゃなどギャ ビーの大好きなモノがいっぱい。いつもいっしょにいるぬいぐるみのパンディや、クールなキャットラット、かしこいマーキャット、ほかにもたく さんのお友達と、魔法のお部屋で楽しい冒険がはじまるよ! 魔法のネコ耳をつけて、パンディをぎゅっと抱きしめて、準備は OK? わくわくの世界へ飛び込もう!

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
あげおとティム(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
「夢を見つけなさい」「目標を持って努力しなさい」誰しも周りから言われたことがあるコトバ。だけどここに住む生き物たちは特に大きな目標もないし、人に誇れる特技もない。社会の波に揉まれ、変わりたいと悩んだり、「このままでもいっか」と肩の力を抜いたりしつつ、自分なりの小さな幸せを見つけて生きている。

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
シャドウバース F アーク編(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
世界を作り変えると宣言し、全世界のデジフレを「シェイド」として暴走させたアークルーラー。ライトたちに与えられた使命は、世界を滅亡へと導く3本のタワーを無力化すること。対シェイド用の「ネグザシステム」を手に入れたライトたちは、シェイドを撃破しながら各タワーを目指していく。今、世界の命運をかけたバトルが始まる!

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
Amebas!(アミーバス)(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
主人公は テリー と スモール という2体の微生物。アメーバ状の体を粘土のように自由に形を変えられる。2体が生息しているのは、食いしん坊の男の子・ナカモト君の胃袋の中。だが、ナカモト君は微生物の存在に気づいていない。この微生物は善玉なのか? 悪玉なのか?? 中立なのか???詳しい生態はまだ明らかにされていない。分かっているのは、とにかく食べることと、遊ぶことが大好きだということ。「Amebas!」はそんな謎の微生物たちが繰り広げるドタバタコメディ。

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
MOON[ムーン](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
 不思議な宇宙人の月と、宇宙服を着た犬・エイキンの、自由な生活と個性的なキャラクター性に心温まる。のどかな雰囲気で宇宙を満喫する彼らに憧れる描写も見どころ。
 宇宙のどこかにある、とある星。大きな荷物を抱えた宇宙人の月がご飯を食べようとしていると、宇宙服を着た不思議な犬・エイキンと出会った。月とエイキン、種族の異なる1人と1匹が自由気ままになかよく暮らす、心温まる日常が幕を開ける。

計測不能 52 2024年春(4月~6月)アニメランキング52位
あんさんぶるスターズ!!追憶セレクション「チェックメイト」(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
2024年3月に配信される「あんさんぶるスターズ ! ! 」新作アニメプロジェクト第3弾――「追憶セレクション『チェックメイト』」を、いち早く、大スクリーン、大音量で楽しもう!
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