2024年春(4月~6月)に放送されたおすすめアニメ一覧 107

あにこれの全ユーザーが2024年春(4月~6月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月12日の時点で一番の2024年春(4月~6月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

×

絞り込み

年代別アニメ一覧

69.3 26 2024年春(4月~6月)アニメランキング26位
時光代理人 LINK CLICKⅡ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (38)
149人が棚に入れました
繁華街の一角に佇む「時光写真館」。そのさびれたドアの奥には、特殊な能力を持った2人の男がいた——

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

中国の良作

中国の原作だけど中国独特の敷居の高い設定がなくてかなり見やすいし、萌え等に頼らず話の面白さで引き込むマジメな作品
2期になってちょっと複雑で小難しくなったけど相変わらずストーリーがいい

1期終盤の流れをそのまま受けてはじまるので、ちょっと復習してから見たほうがいいかも
1期は短編集みたいな感じだったけど2期は長編、一期のエピソードがつながっていたりして見ごたえがあった
各話の終わりかたも工夫されていて続きが気になったし、ずっと面白かったです

一期と変わらず良かったのは、人のドラマがとてもシリアスで重いところで、何度か泣きそうになった

残念なのは、最終話の終わり方があんまり良くないのと、敵がしょうもないことかな
続きが楽しみ

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

複雑すぎるのでは

第1シーズンで複雑なストーリーとその面白さに驚かされたこちらの作品。
果たして衝撃的なその最初のストーリーをうまくまとめることができるのか。
面白いには違いないが、どうにも複雑にしすぎている感がある。
登場人物の感情は割と単純に描いているのだから、もう少し単純にしても良かったのでは。
これで複雑なトリックを瞬時に解くのは違和感あると感じた。
そして最後に謎をまた引きずる展開。
うーん、これはちょっと難しい展開にしすぎだなあ・・。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 2

68.9 27 2024年春(4月~6月)アニメランキング27位
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (207)
664人が棚に入れました
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。 アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。 そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。 心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!

声優・キャラクター
アルス・ローベント:藤原夏海
リーツ・ミューセス:坂泰斗
シャーロット・レイス:佳穂成美
ロセル・キーシャ:岡咲美保
リシア・プレイド:花澤香菜
レイヴン・ローベント:東地宏樹
ミレーユ・グランジオン:生天目仁美
ファム:戸松遥

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

地方領主の野望

人の能力を数値にしてみることができる能力を持つ地方領主の息子が主人公
ゲーム知らないけど能力の元ネタは信長の野望というゲームだそうで、高い能力の人を発見したときに戦国武将に例えていますね

主人公がバトルで無双しないので仲間達の活躍が中心、一人一人にスポットライトが当たっていい感じでした
面白かったけど、他の領地との駆け引きや人材集めばかりに目が行っていて、内政や外交は今のところあんまり考えてなさそうなので、これから面白くなるかどうかは半信半疑です

一期は仲間集めでほぼ終わり、他の領地や他国との闘いがどう描かれるのか楽しみですね

投稿 : 2025/03/08
♥ : 22
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)カタルシスが不足している『なろう』は『なろう』といえるのか

【レビューNo.131】((最終レビュー)初回登録:2024/6/29)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
今期も異世界なろうっぽい作品が多く、ほとんどタイトル切りですが、本
作は「鑑定スキル」が「何の鑑定やねん?!」と気になったので視聴。
出来れば「イセレべ」っぽい「ネタ実況枠」のレビューをやっていきたい
のですが、そこまで香ばしさがある作品かどうかw

(ストーリー)
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴
族の子として生きることになった。
アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・
ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。
そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の
領地へと変貌させていく。
心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一
記が今始まる!
(作品情報より)

(評 価)
・第1話:ゲーム「信長の野望」などを下敷きにした作品かな
 {netabare}・1話の大まかな流れですが、
  ・主人公が現実社会で心臓麻痺っぽい死に方(過労死?)。
   → 田舎貴族のローベント家に「アルス・ローベント」として転生。
  ・3歳になったアルスは鑑定スキルで、ある兵士の鑑定を実施。
   槍より弓矢の適性が高いので、そちらへの転属を勧める。
   → 試してみると一同「おおー!!」
  ・この世界の文献を調べると、中央政権の腐敗が進み、今後動乱の時
   代を迎えそう。
   → 領地を守るためにまずは優秀な人材を集めねば!
  ・町で鑑定スキルで人材を物色していると、武力が高いマルカ人の少
   年リーツを発掘。
   (マルカ人は通常奴隷等で差別対象)
   → 当然登用は周りから大反対。
  ・アルスの熱心な説得の末、この領地最強の父・レイヴンが試験する
   ことに。
   → リーツは才能の一端を示し、父や部下たちも彼の才能を認め、
     無事アルスの家臣に。
     リーツは自分を見出してくれた大恩に報いるためにアルスに忠
     誠を誓うのだった。
  (まだ大したことをしていないということもありますが)3歳で異常に
  しっかりしている点を除けば、悪くない無難な滑り出しだったのでは。

 ・個人的には光栄ソフトの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」や
  「三国志」を下敷きにしてるのかなっという印象ですね。
  これらゲームも武将の能力・ステータスが数値化されていて
  ・有能な人材を発掘し登用していく
  ・知力や政治力の高い武将で国力を上げたり、謀略で他国の戦力を削っ
   たりしながら戦争準備を整えつつ
  ・武力の高い武将で周辺国に攻め込んでいく
  って感じなので。
  この手のゲームは今でもたまにやっているので、なんか愛着が持てた
  というのも大きいですかね(笑)

 ・でも当面は人材発掘でエピソードが創れそうですが、このターンが終
  わるとどうみせていくのでしょうか?
  発掘した家臣は見せ場がありそうですが、アルスをどう扱っていくの
  かがちょっとわからないんですよね。
  ・ひたすら「アルス様にために!」で担がれる神輿になる
  ・「鑑定スキル」の拡大解釈でガバガバ設定にw
  ・現実世界の知見を活かした「領地改革」
   (それじゃ劣化「現実主義勇者の王国再建記」になりそうですがw)
  まあその辺含め、今後も見守りたい作品ではありますね。
  個人的には「イセレべ」のような香ばしい作品になればという感じで
  すが、そこまでのパワーはないかもですね。{/netabare}

・第2-3話:早くも手詰まりの予感。大丈夫か?!
 {netabare}2人目の人材発掘は、魔法の才をもつシャーロットでしたが・・・
 正直2話かけてやるほどの内容ではなかったなっと。
 ・1話は時間配分がちょうどよく面白く視聴できた
 ・今回は(極論でいうと)1話と同程度の内容を2話に引き延ばした感じ
  → そりゃ内容も薄くテンポも悪くなり面白くなくなるよね
 例えば象徴的なのが2話の冒頭のシーンですが、
 ・この国の歴史や現状の説明
  → 1話の説明と大分被ってるし、全体的に無駄に長いよね
 って感じなんですよね。まあ一事が万事こんな感じで・・・

 仮に1クールを12話と考えると
 ・5話位まで人材発掘に使いたいよね
  → 5人ほど逸材を発掘するぞ!
 ・ちょっと待て!OP映像では3人しかいなくないか?!
  → 1人を登用するのに2話使うしかなくない?!
 しかも
 ・鑑定スキルって、一目で適正見抜くのですぐに終わるよね
  → よっぽど上手く話を創らないと2話分引っ張るって無理があるやろ!
 結構構造的に詰んでいるのかなあって感じがするんですよね。
 更に前回懸念事項に挙げたように
 ・人材発掘した後、鑑定スキルどうするの?
  → 出オチで終わるのか?!
    (敵の弱点や外交交渉時の突破口捜し等に使えるかもしれないが)
 ・逸材3人で回すのキツないか?
 等疑い出すとキリがないんですよね。
 まあ始まったばかりなので、これからを信じて待ちたいと思いますが。
 
 ただ1話の好調の滑り出しから一転、評価は急降下で次回も構造的に詰んで
 ないか?という不安を感じる展開だったかなっと。{/netabare}

・第4話:テンポは戻ったが、今度は作画が・・・
 {netabare}前回から3年が経ったようです。
 シャーロットも魔法の才能を磨き、ランベルク軍のエースに成長したよう
 です。
 成長といえば食生活がいいのか、奴隷時代の貧相な体からこちらも立派に
 育ったようですが、「とりあえず胸は爆盛りにしとけばいいやろw」みた
 いなセンスはどうにかなりませんかね。
 またアルス様に双子の弟妹できたようで・・・
 2人とも将来有望で、なるほどそういう逸材発掘もあるんかと。

 3人目の逸材は、知力の才を持つロセルでした。
 まあ攻撃力の高い2人を登用したので、軍師ポジの人材は妥当なところで
 すね。
 今回はロセルの2人の兄も武人としての才ありというオマケ付きです。
 (元々2人の噂を聞きつけて訪問したのがきっかけ)
 これを今回は(予想に反して)1話で収めてくれたので、テンポはよく面
 白かったですね。
 やはり2話構成だと、それなりに緻密に物語を創り込まないと厳しいです
 からね。

 ただ今度は作画が・・・
 元々低予算アニメということもり、作画は多少やむを得ないところはあっ
 たのですが、「前回こんなに酷かったっけ?!」という感じで。
 特にシャーロットなんか、美少女キャラ台無しだよ!!
 今後が不安ですね。
  
 次回はEDを歌ってるリシア回でしょうか。
 しかしサブタイの「嵐、来る!」って何なんや?!
 まあここまでは「なろう原作」と思えないほど、実直に創られているとい
 う印象なので、ここらで1発はっちゃけるのもいいかもしれません。{/netabare}

・第5話:アルス様とリシアの相乗効果を生み出した、いい回だった
 {netabare}今回は許嫁のリシア回でした。
 サブタイ「嵐、来る」から、周りをひっかき回す”とんでも娘”を予想して
 いましたが、
 ・政治力やコミュ力が高く、思慮深く行動できる
  (外面を繕うしたたかさも持ち合わせている)
 ・観察眼の鋭さや野心の高さから、アルス様を見定めようとしていたが
  ・アルス様のを本質的な人間性を見極めて、きちんと内面を好きになる
   (打算ではなく、純粋に人を愛する真っすぐさもある)
  ・民のことを慮れる優しさや上に立つ者の器も持ち合わせている
  ・(今は弱小貴族だが)アルス様の将来性もしっかり見抜いている
  本質的な人間性に優れた、好感度爆上がりなキャラでしたね。
  ”脳筋・シャーロット”との対比も面白く描かれていましたし。
 
 またアルス様の鑑定スキルも人材発掘だけでなく、今後の外交交渉等でも活
 躍しそうかなという期待も膨らみましたし。
 (またリシアの鋭い観察眼との相乗効果も期待できそう)
 ただリシアにドギマギするアルス様は、一見年齢相応で可愛げがあるのです
 が、中身は「DTおじさん」だからなあ・・・
 まあそれはさておき、リシアをしっかり描くことでアルス様との相乗効果を
 生み出した、いい回だったのではないでしょうか。
 前回酷かった作画も持ち直していたように思いますし。

 人材発掘のターンは終了し、ここから動乱の時代に向けての準備が始まるの
 でしょうか。
 それに父・レイヴンの病は何かのフラグなんでしょうか。とりあえず介抱に
 は向かったようですが・・・
 これ無関係だったら逆に何なんやって話ですが。{/netabare}

・第6-7話:ついにアルス様の時代来たる!
 {netabare}中央では総督が暗殺され、後継者争いが本格化。
 それに伴い、各地にも戦火が及ぶ事態に。
 一方のランベルク領も
 >それに父・レイヴンの病は何かのフラグなんでしょうか。
 やはりレイヴンの病は回復せずに悪化した模様です。
 そんな中、レイヴンの代わりに戦場で指揮を取る決意をしたアルス様で
 したが、レイヴンの与えた試練
 ・目の前で罪人の処刑を見ても平常心を保てるか
  → 初めての衝撃的なシーンに耐えきれず
 で、戦場にはレイヴンが出陣。見事敵を蹴散らすもレイヴンも病に没し、
 ついにアルス様が当主として立つことに。
 ようやく1話冒頭のシーンを回収ですね。

 「鑑定スキル」自体は単なる「情報収集」のスキルにしか過ぎないので
 ・その情報をどう活かし見せ場をつくれるか
 って話になるのですが、(スキルの性質上地味な印象は否めませんが)
 地に足がつき、実直に創ってるなあという印象ですね。
 (試練で挫折を描くなども真面目だなって感じですし)
 また動乱の時代に突き進むところで、アルス様が当主になるもの上手い
 切り替えだと思いますし。

 ただここからの「成り上がり」展開をどうするのか。
 物語的には一応
 ・総督の後継者争いの”兄”側につく
 という世界観なので、ここでいう「成り上がり」とは
 ・自らが天下を統一することではなく、”兄”を総督の座につけるため
  奮闘することで認められるってこと?
 ってところに留まるのかなっと。
 (将来的には天下統一ルートもあるかもしれないが)
 尺的にも”兄”の要請に呼応し進軍して、強敵と対峙して「俺たちの戦
 いはこれからだ!」位で終わりそうなんですよね。

 よくも悪くも実直な作品なので、予想を超えてくるのは難しいのかも。
 となると創り込みの丁寧さでポイントを稼げるかという感じでしょうか。{/netabare}

(最 終)
1クール使ってまさか人材発掘だけで終わるとは・・・
よく言えば”実直で丁寧”なんですが、このテンポの悪さはさすがにダレる
かなっと。
それに丁寧というよりは、無駄に間延びしている感じもしますしね。
個人的には
・人材発掘以外のエピソードに面白みを感じなかった
 ・「鑑定スキル=情報収集」ってだけの能力なので、人材発掘以外の見せ
  場が創りづらい
  「鑑定、この領主さまは凄い人物だ!」→それで?!って感じ
・主人公に魅力を感じなかった
 ・ただの「いい人」ってだけ
 ・それに「信長~!」とか叫ぶだけで転生要素が必要だったのかと
 ・また普段は(中身はおっさんなのに)10歳児のリアクションしてるのも
  どうなのかと
・発掘した人材も魅力がイマイチ
 ・やっぱ戦がないと見せ場がないよね

『なろう』ってかなりガバガバでも、
「チート能力をぶっ放して、有無を言わさず(力業で)解決」
というカタルシスを得ることで、作品のバランスが取れてるように思うので
すが(ガバガバ設定へのツッコミを入れるところも込みでw)、本作はそう
いうのが圧倒的に不足している感じなんですよね。
ではその分(コミック原作のような)話が創り込まれているのかといえば、
そこは”所詮は『なろう』”という感じで、薄っぺらいという印象ですね。
なので通常の『なろう』なら
「ガバガバで都合主義のサクサク展開が『なろう』の醍醐味」
で笑って許せるところを、中途半端に実直に創っている分逃げ場がないって
感じなんですよね。

2期も決定したようで、次は戦のシーンもあるだろうから、そこで発掘した人
材が躍動すれば評価も変わってきそうですが、1期はあまりにもテンポが悪く
個人的には5話の「リシア回」がピークだったかなっと。

・チートで無双すれば「これだから『なろう』は┐(-。ー;)┌ヤレヤレ」と叩かれ
・チートせず実直に創れば「カタルシスが不足している」と文句をいう
視聴者ってホント面倒臭いなあ(笑)

投稿 : 2025/03/08
♥ : 19
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

鑑定で優秀な部下をGet!

原作未読 全12話

小さな領地の弱小貴族の家に転生した主人公、唯一もっているスキルが、能力を数値化して見ることができる鑑定スキルだった。

身分に関係なく、優秀であれば高く評価し登用していき、出世していく物語です。

鑑定スキルを使用した人材探しがメインでした。

人材との出会いや登用するまでの過程などが熱く語られていましたね。

主人公は幼いけれども人たらしw(本人に自覚なし)の性格なので優秀な人材が増えていきます。

国のお家騒動があり、国内での争い事に巻き込まれてしまいますが優秀な部下たちとともに切り抜けていきます。

このお家騒動が未解決で終わりますので、2期ではこのお話がメインになりそうですね。

父親との関係も良かったですね。戦場での厳しさなど、主人公に教えていました。 {netabare}(亡くなる前に夜を明かして語り合うなんてちょっとウルウルしました) {/netabare}

これから始まる今秋の2期も楽しみです!

OPはTRUEさん、EDは花澤香菜さんが歌っています。

最後に、登用した女性二人は似たもの同士でしたねw

投稿 : 2025/03/08
♥ : 17

68.9 27 2024年春(4月~6月)アニメランキング27位
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (201)
643人が棚に入れました
第七王子は“魔術ヲタク” 魔術に大切なものは、“家柄“・”才能“・”努力“……。 魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人“の魔術師。 死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。 過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、前世では成しえなかった想いを胸に、桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める“無双ライフをエンジョイする! ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、シリーズ累計発行部数は250万部を突破! いま最も注目される“転生異世界ファンタジー“が満を持してアニメ化! 舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、“第七王子“による気ままな転生物語が今はじまる! 「俺は、魔術を楽しみたい、それだけだ。」


声優・キャラクター
ロイド:小市眞琴
グリモ:ファイルーズあい
シルファ:Lynn
タオ:関根明良
レン:高橋李依
グリモワール:大塚明夫
アルベルト:堀江瞬
ディアン:広瀬裕也
アリーゼ:熊田茜音
シロ:松井恵理子

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

もう少し角を落して、整えて欲しい感はあったけど。

久々に転生モノをリレー視聴した気がする。

この前に視聴した「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」 が大分お好みで、琴線に触れるポイント多数、なんなら、うるうるしながら観ていた事もあり、シーズンのランキングでも割と近い順位にいる、こちらの作品も視聴してみようとの思い(勢い)での視聴でした。

視聴開始直後には、若干クセのあり絵柄に戸惑い、あれ?あれ?と言う感じでした。
ヘビーな開始直後の導入部からの、軽いノリ、そしてきらびやかなおねいさん達に囲まれスタートする主人公の転生後の人生。
一瞬、あちゃー、と思いましたw。

まぁ、それでも主人公ロイドのマッドサイエンティストならぬ、マッドウィザード、いやサイコパスウィザードかなw、っぷりを眺めていた訳なのですが・・・。
いや、他のレビュワーさんがショタだショタだとおっしゃっていたので、どんなもんかと思ったのですが、これは狙ってやっていますねぇ。
どんな理由があるのか、どの層を狙ってなのかは知らないですが、狙わないとこうはならないでしょう、私は少し苦手でしたけど。

流れ的にロイドのクレイジーっぷりと、折々に挟まれるデフォルメキャラ、そして各キャラとの掛け合いが面白くはあったのですが、デフォルメキャラの造形は実は私は苦手でした、ギャグ的な場面と通常時のギャップが上手くつながっていない印象を受け、違和感があり、これも少し苦手でした。
少し、子供っぽい作りなように感じたのもこれが影響しているかもしれません。
ああそうそう、アイキャッチ?ショート解説みたいなのが入るポイントは、よくある作品と違っていて、新鮮味がありましたかね。

何人かキャラ立ち、良い感じのキャラがいるのに惜しいな、と思い始めた頃、暗殺団のエピソードが始まりました。
このエピソードは結局、今作のエンディングまで続くエピソードとなるのですが、ここら辺からですかね、尻上がりに面白みが増していったのは。

少し、尺を使ったエピソード展開となりましたが、よく出来ていたのではないかと思います。
バトルシーンも、良いカットが何度かあり「おっ!」と思うところがありました。
また、キャラもさらにいい動き始めていました。
いい決めゼリフ、決めカットもあり、ストーリーも若干深みを増していきました。

個人的には、「どっかの転生したスライムのお話」や「帽子をかぶった海賊」なんかを彷彿とさせるシーンがあり、ニヤリとしました。

最後の落としどころも、個人的には、好きな展開でしたね。
今後の、これらのキャラクタ達との活躍を観てみたいと思いました。

あとは・・・気功?気術をつかうミニチャイナドレスキャラ、賑わしキャラとしてイイ感じだったのですが、あれ?ラストバトルにからんでねぇな・・・と思っていたら、案の定でしたw。


全体的に、キャラやストーリー、エピソードのつくりとして、作品自体の(対象)年齢のふり幅が整っておらず、アラもあり、「整い」が足りていないという印象は持ったのですが、流れを作ってからのラストエピソードで挽回した感じです。
トータルとしては、まずまずでしょうか。

あとは・・・そうですね、途中で出てきた敵役のキャラ造形は、もう少し何とかならんかったかなぁ・・・とは思いました。

今回のペースで他の王子王女が出てくるとすると、もう1シーズンぐらいは必要な感じですね。

機会があれば、見てみようかな、と思うレベルではあったと思います。
またの機会を待ちたいと思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「気ままに」ではなく「徹底的」にです。

「転生したら」系アニメ。
もちろん主人公は強いです。
それも相当に。

第七王子ロイドが、前生でなし得なかった魔術の探求に没頭する話です。
もうそれは魔術オタクといってもいいほど。
常人には理解できないほどです。

{netabare}終盤は激しいバトルとなります。
しかし、ロイドにとっては新しい魔術の習得の場。
戦いはついでといった感じ。
もちろんロイドは最強なので、戦いはあっけなく集結。
ド派手な演出のわりには緊張感はないです。{/netabare}

女性キャラとしては、中国なまりのタオが印象に残りました。
彼女の頭のネジが少々飛んでるとこがカワイイ。
イケメン探しに明け暮れ、出番が少なめなのが残念です。
あと、布面積の少ない毒ロリっ子レン。
一線は超えていないけど、こんな格好いいの?
ちょっと心配です。

第二王子、第四王子、第六王女など登場し王宮内は賑やかなもよう。
ということは、少なくとも王子王女が最低13人いるのか。
子だくさんです。
他の連中もちょっと気になります。

気になるといえばロイドの短パンの裾がヒラヒラ。
あまりにもヒラヒラするので、気が散って仕方ない。
緊張感のなさの表れなのだろうか。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 12

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かわいらしいキャラたちがアクションで魅せる作品。

謙虚なサークル(原作)、メル。(イラスト)による原作小説は、「小説家になろう」から「講談社ラノベ文庫」(講談社)で書籍化(既刊7巻、小説未読)。
石沢庸介(作画)によるコミカライズ版は、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載中(アプリ内セールスランキング1位を記録、既刊15巻、コミカライズ版は途中まで既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は『明治撃剣-1874-』の玉村仁。制作は、同じく『明治撃剣-1874-』のつむぎ秋田アニメLab(本作が2作目)。放送は、テレビ東京系列など。なお、二期の制作が決定済み。
(2024.4.14投稿、7.15「本作の特殊な制作体制」を末尾に追加)

【あらすじ】
血統による魔法の才能が絶対的な力を持つファンタジー世界が舞台。そこで才能に恵まれなかった魔術師が血統による魔法の才能に恵まれた貴族と決闘して死亡した後、サルーム王国の第七王子ロイド(CV.小市眞琴)として転生。
その後、血統による魔法の才能を得た主人公ロイドは、第7王子という気楽なポジションと前世の知識を武器に魔術を極めて俺TUEEEするという、いかにも「なろう」な作品。

基本的なノリは、コメディなので観やすい作品だと思います。また、キャラが全般的にかわいらしく、その「かわいらしいキャラ」からは想像しがたいほど「よく動くアクションシーン」で魅せる作品にもなってます。

なので、上で「なろう系」とは書いたものの、雰囲気は、世界観や時代設定が異なるものの、軽いノリや見た目かわいらしいキャラたちが、えげつないバトルをするところから『平穏世代の韋駄天達』が近いでしょうか。ただ、エログロ表現の多い『平穏世代』より内容がマイルドなので一般受けはしそう。


【かわいらしいキャラたち】
主人公のロイドは、10歳のショタキャラなのですが、魔術と武術に対して異常なまでの興味を示し周囲をドン引きさせます。

また、王城の地下に封印されていた魔人グリモは、ペット兼マスコット兼解説役として、わざわざ声優を大塚明夫さんからファイルーズあいさんに変更し、姿も可愛らしくなって、ロイドの使い魔となります。

個人的には、ロイドのメイドで教育係のシルファ(CV.Lynn)が推し。
彼女は、「銀の剣姫」という異名を持つ銀髪の剣の達人なんですが、ロイドを溺愛しており、ロイドのことになると暴走気味に…
また、彼女の見せる「ラングリス流剣術」が本作の見処の一つにもなっています。

あと、冒険者で気術使いのタオ(CV.関根明良)は、イケメンに目がなく、シルファと張り合うやりとりが面白い。

さらに、第6話からEDなどで既に登場していた褐色幼女のレン(CV.高橋李依)がようやく出てきて、圧倒的な魔力を持つ魔族とのバトルが始まります。


【よく動くアクションシーン】
さて、本作では、実写のアクション映画などではよく見てもアニメでは見なれない「アクション監督」(『ダンス・ダンス・ダンスール』の主人公・村尾潤平の父親がアクション監督でしたね)の表示が!
本作のアクション監督のアベユーイチさん、Wikipedia調べですが、特撮のウルトラマンシリーズで監督などをしていた方のようです。

私は武道をしていたので、アクションシーンの違いに敏感なのかもしれませんが、本作のアクションシーンは、他のなろう系アニメとは一線を画すレベルだと思いました。

例えば、第1話でいきなり始まった、それまでのコメディタッチな流れとは不釣り合いとも思えるほどの凄まじいロイドとシルファとの剣の稽古シーン。まず、これに驚いてレビューを書こうと(笑)

また、第10話。シルファの「ラングリス流 一虎・顎」の演出がかっこよすぎる。あの微妙な角度をつけた構えからカメラアングル一周は、実際に達人の動きをモーショントレースするか武道やってた人じゃないと、あそこまで細部を表現するのは難しいと思いました。

監督以外に「アクション監督」が別に求められる理由は、監督の頭に全身の具体的な動きのイメージがないと、それを具体的な動画にできないから(アニメの原型である「パラパラ漫画」の要領)。

是非、他のアニメのアクションシーンと比べて欲しいのですが、他の作品では、具体的な動きのイメージを持てないこと以外にも動かすと予算や作業量などが大変なこともあって、剣を持ったままの「止め画」や、動きの過程を省いて最後だけ敵を倒す描写をした「決め画」が多い。

対して本作では、動きの過程に説得力を持たせるだけの一連の描写の流れに裏付けがある。もちろん、アニメなので実際の動きをリアルに再現したわけではなくて、「カンフー映画」みたいに、動きとしては現実にはありえないんだけど、リアリティのあるアクションになっているということ。

特にアクションシーンに興味がある方は、「百聞は一見に如かず」、話のネタに一度ご覧になってみてはいかがでしょうか(※動画のアクションシーンは、静止画の漫画にはできないアニメ独自の魅力だと思うので、作画の評価をあげました。)。


【声優】
『呪術廻戦』で真人役をしていた島﨑信長さんが、本作でも似たような役柄で登場。そもそも声優業界における悪役不足という問題もありますが、仲の良い松岡禎丞さん共々、最近はこの世代の人たちの悪役も多くなってきましたね。


【「本作の特殊な制作体制」(2024.7.15追加)】
(「『第七王子』のEDクレジットを見ると、なぜ日本アニメの未来がわかるのか」(2024.7.13のASCIIの記事)を引用したかったのですが、URAがNGワード扱いされるので、お手数ですが自分で検索してください。)

この記事によれば、本作は、絵コンテ、作画監督、総作画監督が、ほぼ固定という、日本のアニメ制作においては、特殊な作り方がされているようです。ちなみに、他の制作会社は、各担当が話数ごとに違っていて、それが大雑把に数グループある感じ。

話数毎に担当が違う場合にどうなるかについて、わかりやすい例は、同じ『ドラゴンボール』の孫悟空でも、作画監督によって微妙に描かれ方が違うといった比較がネットを検索すると出てきます。こんな感じで、同じ人が継続して担当するというのは、作画の安定につながります。

それで、詳しくは、記事を見てもらうとわかるのですが、要は、新しい技術を使って、従来分業していた工程を同じ人がまたいで関われるようになり、作業工程が合理化されたみたいです。

上で書いた本作におけるアクションシーンのなめらかさは、そういった制作体制の合理化がもたらした産物であったようです。

そうすると、制作工程の合理化によって、なめらかなアクションシーンを描けるようになり、そこにアクション監督を置く必要性が生まれたという風にも言えるのかもしれませんね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11

68.9 27 2024年春(4月~6月)アニメランキング27位
T・Pぼん[タイムパトロールぼん](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (25)
101人が棚に入れました
なにもかもが平凡な中学生の並平凡は、未来からやってきたT・P(タイムパトロール)隊員の少女リーム・ストリーム、不思議な生き物ブヨヨンと出会う。歴史に影響しない、不幸な死を迎えてしまった人間を救う活動をしているというT・P 隊員。任務を遂行する中でリームたちを見た人間の記憶は消されることになっているが、とあることから記憶が消えされなかった凡は、やむをえずタイムパトロールの見習い隊員として迎えられる。 リームとバディを組んで任務を遂行していくことになった凡は、時代も場所もひとっ飛びできるタイムボートをはじめとする未来の道具に大興奮。お調子者の凡だが任務を通じ、それぞれの時代で賢明に生きる人たちの人生に触れていくことになる。 『T・P ぼん』と一緒に、地球と人類の壮大な歴史を旅しよう!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

時間ものSFマンガの名作の丁寧なアニメ化。素晴らしい作品でした。

第2クール

 ゆみ子の印象がコミックと結構違う気がします…いい方に。コミックから結構主体的でぼんを引っ張りまわすイメージがありましたが、どうしてもマスコット的なイメージでした。アニメの方がより主体的なのでキャラとしての役割を果たしている気がします。

 感情というか内面に人間味を感じます。もともとそういう描き方だったと思いますが、声優さんの演技がいいのでしょうか。ちょっと生意気だけど憎めない感じがコミックス版よりも好感がもてます。

 1クールのようなSFの名作というより、SFエンタメ化はしているのですが、ゆみ子はリームがあっさり解決方法にたどりつくのに対して、試行錯誤しているのが作品としての面白さにもつながっています。また、登場人物の事件後の救済の描写にまでストーリーがカバーしているのもエピソードとしての満足感が増している理由でしょう。その分、1クールのような間延び、引き延ばし感が薄まっています。話を見て素直に面白いのは2クールの方が面白い気がします。

 11話・12話はお世辞にもいい出来ではないですが、やっぱりリームとのその後は見たかった点においては良かったです。

 1クール合わせた総括としては、藤子F不二雄作品の連載作としては出色の出来で、SFマンガの名作だと思います。それを非常に丁寧にアニメ化しており、キャラはアップデートしていながら原作の良い雰囲気を残しています。タイムボートもかなりカッコ良く仕上がっています。作画もエフェクトも良かったです。

 感想としては、やはり1クールの最終話はSF発想はしびれるほど好きですしキャラはリーム派なのですが、2クール目でゆみ子編の面白さを再認識しました。
 ただ、私のノスタルジー補正、コミックの知識が非常に大きな要素です。子供のころからの座右の書ですので、アニメ作品としての評価がどれくらい高くなるのかは客観的には評価できません。



第2クール
 
第1話

{netabare} 現在第1話だけ見ました。さて、結構原作と設定を変えてきましたが、あまり大きな影響はないと思います。どちらかと言えばユミ子と組む2、3部の方が長いですが、ちょっと娯楽色が強くなります。一度綺麗に完結したSFの名作ですが、掲載雑誌変更の影響で最終回後に続けたせいでしょうか。
 圧倒的に私はリーム編が好きですが、だからと言ってユミ子編も普通以上に面白いです。

 作品のリストを見ると11話、12話が知らない話です。一応、幻の34話、35話を収録した小学館の新装版の3巻は持っている(1~5巻の2部までは旧コミック版)のですがこの話は知りません。一応作品リストで確認したので漏れはないはずなのですが…
 じゃあ、アニメオリジナルかというと、リームと再会する話がある、と聞いたことはあります。昔のTPボンのアニオリだったのか、藤子F氏は最期までこの作品の構想を持っていたそうでその関係なのかわかりませんが、その作品だとしたらうれしいですね。
 もし、本作のアニオリだとしても、リームとの再会はやっぱりほしいのでそれは受け入れます。作品の出来次第ですけど。

 第1クールと違って、SFとしての考察というより肩の力を抜いて楽しみたいです。{/netabare}


11話、12話を先に見ました。多分アニオリでしょう。ストーリーラインや機械のデザインに藤子F不二雄先生を感じないし(先生ぽくはありますけど)、SF的な構想が先生なら「歴史上で起きた何か」に解決を絡めてくると思います。また、シンプルな話にうなるようなテーマを放り込んでくるような感じでもないので。

{netabare} 結果的に歴史上の事件に絡めはしますが、それは結果論でしかありません。まあ、先生に寄せた工夫をしたのはわかります。が、そういうところがやはり藤子F不二雄先生の天才性を感じるところです。

 そして、その出来なんですけど、うーん、リームがまた出てきたのは嬉しいんですけど、そうじゃないんですよね。事件の原因・プロセス・結果…どこにも見るべきところがありません。リーム編の最終話のすばらしさが改めてわかります。

 で、正直話の出来には期待していませんでしたので、どちらかと言えば、3人が一緒に協力して何かを成し遂げてほしかったなあ。それでユミ子が独立するとか。それで美しく終われたのに。リームの設定も無理やりだし。

 正直この2話については、あっても無くてもいいような話でしたね。評価下げたい気もしますが、本作原作は私の幼少時代からの座右の書ですので、このままで。{/netabare}






第1クール 時間と歴史を哲学するSFジュブナイル。そしてリームが最高でした。

1話 アニメの出来は原作の雰囲気の再限度は高いです。が…話がちょっと薄まるのと令和に通用するか、ですね。

{netabare} ネトフリで12話一気に登録はうれしいのですが、じっくり見たいので少しずつにします。現状1話のみ見た状態です。

 昔少しだけアニメ化された旧作はあまり満足のゆくできではありませんでしたが、本作はいいですね。OPを見る限りCGのモデリングなんでしょうけどど、原作の雰囲気が上手に再現されていると思います。特にリーム、声優さんも含めいい出来だと思います。ちょっとプヨヨンの声がイメージとは違うし演技がうるさい気もしますが、ひょっとしたらもともと原作の想定ではこんな感じだったのかもしれません。
 多分2話でやると思いますが、リームは原作で2016年に生きていたはずなので、もう現実は追い抜いています。本作はどうなっているか楽しみです。

 で、これは原作も同じなのですが、1話のみリームの性格が悪すぎだろうとか、チェックカードとか持っていない前提で話が作られているので、シリーズ上の矛盾点はあります。そこは変えても良かったんじゃないの?という気がします。こういうところを直すのがアニメ制作者の腕の見せ所だと思います。

 不満点としては、24分アニメかあ…原作が1話30数ページくらいあるので、できなくはないでしょうが、やはりちょっと尺を足してますね。話が薄まている印象はあります。

 それと私はノスタルジー補正が非常に強く働いていますので、のめり込んでいますが、本作はそれほどメジャーではないですよね。令和の今のアニメとして原作通りで大丈夫か?という気がしなくはないです。{/netabare}


5話 抽象概念が発達し始める4年生くらいに見せたい創作物の教科書の1つだと思います。

{netabare} 5話まで見ました。それでいろいろ思い出しました。時間遡航により歴史を改変する、という発想はもちろんドラえもんで小学校低学年で知ったわけですが、多分4,5年生くらいだったころ本作に触れて、その奥行きに感動した記憶がよみがえりました。

 小学校4年と言えばそろそろ抽象概念とか死、性というものを意識しだすころだと思いますが、そういうものを形として見せてくれたのが本作でした。つまり本作は私のSFどころか小説や科学歴史に触れる原体験でありきっかけになっています。

 SFというのはなんて面白いんだろう、と思ったのが4話の記憶を消すことと写真が別とか、アケビの話と石ころの話で因果の積み重ねというのは知らないところで影響している、という部分です。

 と同時に歴史の裏に隠れた「無名の個人」に発想が行くようになりました。歴史であるジョセル王の階段ピラミッドとそれを作った職人という発想で、教科書に載っている出来事や建築物の裏で、たくさんの人が当時暮らしていたという事実を知り、それを絵で見せてくれてひどく感動したことを覚えています。

 気になっていた5話の拷問シーンは、結構再現度が高かったです。このシーン、少年の心にひどくショッキングな映像でしたが、一方でそういうことが人間の歴史の中で事実として行われていたことで人間の本質がきれいごとでないことを学びました。
 死、暴力、性などが心のざわめきになり、忌避する感情と暴力的、性的な衝動が自分の中にも人間の中にもあることを知りました。だからこそ制御することを考え始めたと思います。そういうことをこの作品から学んだことを思い出しました。

 で、本作ですけどネトフリで16歳+の指定なんですね。それはないだろうと思います。こういう作品から吸収できるのは10歳から12歳くらいでしょう。SF的発想、思考、感情、歴史観、倫理と道徳、人間の生死感や残酷さなどを学んでゆきます。藤子F氏の絵でマイルドで見やすくなっています。こういう優れたSFを子供は早いうちから触れるべきだと思います。

 そのおかげで私はこの後、小説とか歴史や物理に興味がでて、字だけの本を自主的に読むようになったと記憶しています。改めて本作のすばらしさを堪能しています。{/netabare}


6話 時間遡航の矛盾をどう解釈するかを子供のころ悩みました。

{netabare} 西遊記…大唐西域記ですね。この話はスケールが大きいので話自体が面白いのですが、幼い心に悩みました。

 ぼんは西遊記の話を劇でやろうとしていました。つまり、猿・豚の孫悟空と猪八戒は知っていました。それが過去に戻って助けるとき、フォゲッターを入れ忘れてその記憶が西遊記になった…という話です。

 1点目の悩み。玄奘三蔵の著書は「大唐西域記」であると作中で説明があります。で「西遊記」は作中では説明はないですが後年(1500年代?)の創作物と言われています。つまり、猿・豚・河童は1500年代の創作のはずなんですけど…というのが1点です。

 今回思ったのが、この点は実は1500年代の著作という説には強い批判があるので、実は玄奘か一行の誰かが裏でこの作品を書いていてそれがひそかに伝わっていた、というSF的なIFは考えられます。であれば著者はあの少年でしょうね。
 あるいは本作をジュブナイルとして大唐西域記=西遊記とあえて単純化して話を作っているのかもしれません。

 2点目の悩み。因果関係のもつれです。ぼんは初めから孫悟空を知っていました。つまり、既定の事実としてぼんが少年を助けに行くという命令を受ける前から、ぼんとリームは猿と豚のぬいぐるみを着て助けている過去があった、ということになります。

 この解釈をどう考えればいいのかを悩みました。これって、さらに言えばぼんが1話で消された場合、西遊記という物語がなかったことになるのではないか?ということです。これは子供心に非常に迷った記憶があります。運命論になってきますよね。
 ドラえもんの1話の話を適用すれば、2人が過去にさかのぼらなくても創作されていた、ととることもできますが、それじゃあつまらないです。

 ということはタイムパトロールの指令は過去のある時点において既定されているとも受け取れます。となると時間遡航による過去改変という心配って、どういう意味を持つのかにもかかわってきます。
 因果関係がループしてはいけない理屈もない、という発想に至れば解決できると思います。 {/netabare}

7話 生贄という立場。1度死ぬということ。その哲学的な意味。

{netabare} 7話のミノタウルスですが、これは生贄というものを考えさせられた作品です。日本昔話の人柱的なもの強烈なのは「キジも鳴かずば」ですが、それはもちろん知っていました。ただ、懲罰的なものではなく、名誉あるものとして送り込まれる生贄についてその2人の心情をクローズアップした本作は、自分の生死感に強く影響を与えました。
 同時に、時間を操作できたとしても、自分が1度死ぬということは哲学的にはどういう意味があるのかを考え始めた最初だった気がします。{/netabare}


9話 日用品のデザインをSF的に考えるという発想

{netabare} 9話「ドラえもん」の長編の何作目かの恐竜ものの原型ですね。子供のころは、この1匹の生物から人類が発生した…みたいな表現に違和感がありました。種としての進化はもっと大きなグループで起きるのだろう、ということですね。
 ただ、長じて「ミトコンドリアイブ仮説」の様に1人の人間がすべての人類の祖先になるんだ、ということを知って本作の意味が逆に深まった記憶があります。(ただし、これは誤解で「ミトコンドリアイブ」は遺伝子の中に共通する遺伝子が含まれている女性で一人の女性から進化したわけではない…ということも更に後で知りました。)

 それと、この作品は空中のテントにものすごく感動したのを覚えています。日用品をSF的な発想でデザインするとリアリティが増す、というのを初めて実感しました。また、こういうIFの中でデザインを真剣に考えることで豊かな発想になるんだな、と思いました。{/netabare}


11話 マラソンの史実からのストーリーの作り方が見事。

 マラソンの元がある、というのを知ったのは本作だと思います。ただ、それよりもこの作品で知って感心したのは、エウクレスとフィリッピデスの2つの説があるというのが本当だということです。

 そうだろうなとは思っていましたが、これを確認したのはネットで検索して始めてしったので、ウィキとかが発展しだして以降だったと思います。話の内容と史実をぴったりと合わせた見事さは、さすがとしか言いようがありません。


12話 時間の流れは人間の歴史という発想がSF的でした。

 タイムパトロールの別組織が未来にもある、という発想がびっくりしました。なるほどなあ、と思います。しびれます。ワクワクします。その設定を無理のないものにするのが、未来ほど時間の流れが速くなる、という現象ですね。

 これって、宇宙の歴史からすると加速するのが急すぎるのでは?って誰でも思うと思います。それにお互いが連絡を取り合えばいいじゃんと。

 この問題、ずっと小学生のころから引っ掛かっていて大学生くらいになるまで考えていたと思います。自分の中の答えだと、人間の認知によって時間の流れが決まるとすると、つまり人間の時間とはつまり歴史である。時の流れが加速するのは人間の発展のスピードと言えるのでは…とひどく自分で合点した記憶があります。

 人間の地球の歴史が断絶したことで時間の流れにも断絶があるのでしょう。そして、物語の区切りとしてこの作品を持ってくるうまさ。素晴らしと思います。


 全体としては、杉の木というモチーフが効いてましたね。800年の時間を眺め続けるという詩情がSFと歴史ロマンを融合させていました。1つ1つの話は時間旅行ものとしてSF的によく練られていて、多分中学生くらい向けながら考えさせられる視点がたくさん詰まっていました。私がSF好きになったのは、本作によってだと思います。

 また、歴史的な視点でも歴史に名前を残さない一般の人たちを意識することができたし、生死感や時間を哲学的に考えるきっかけになりました。並みで、平凡な主人公にすることの意味の深さが伝わってきます。
 
 正直、この後の後半はリーム編の面白さの半分くらいになります。本当に素晴らしいのはこのリーム編だと思います。その点でこの1期は本当に良かったと思います。はじめ、ちょっと冗長でテンポが悪いかとも思っていましたが、見慣れていくうちに気にならなくなりました。

 アニメの出来は藤子F不二夫氏の作風そのままに見事にアニメ化していると思います。作画も素晴らしかったし。なにより少年のころにあこがれたリームストリームというキャラの再現性が素晴らしく、感激しました。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 8
ネタバレ

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

英語学習用2【役立ち度★★★★☆】

【1クール視聴後】
原作未読です。

あんまり視聴継続中に投稿をしないのですが、
本作はあまりにもおもしろかったし、
これから2クール目が始まるので、宣伝を兼ねて投稿します。
(ネトフリでしか観れませんですが・・・。)

特に、英語学習用の英語吹替が最高です。
少し難しいですが、なんとなくの話の経過は分かります。
そして、分からなかったら、種﨑さんが演じる日本語版リームで
内容を確認すればいいのです。
(この日本語版リームがかわいい。かわいいけど、ここは頑張って
 英語版を聴きます。でも、英語版リームも、とてもよいです。)

ということで、観れる環境にある方は、7月からの2クール目の
視聴をおすすめします。


【2クール視聴後】
最高にクールなアニメでした。
藤子・F・不二雄先生は、やっぱり天才なんですね。
1980年にこんな作品を書き上げるなんて、
本当に天才としかいいようがありません。

作品の設定が抜群に良く、
ドラえもんとは違ったSFが楽しめました。
(少し、どころではない不思議と、歴史の勉強になります。)

また、キャラが良い。
リームは、かなり好印象なヒロインですね。
それを現代風にアレンジしつつ、
藤子先生のキャラデザインをしっかりと踏襲したボンズの仕事ぶりも
見事だと思います。
また、{netabare} 2クール目でヒロインチェンジするのがにくい。ゆみこもまた、かわいいヒロインです。 {/netabare}

日本語版の声優(ゲストも含めて)が豪勢なので
ぜひ日本語で聴きたいところですが、
最後まで頑張って英語で視聴しました。

でも、英語版の声優さんもすごい上手いと思います。
自分は、もはや英語版のキャストが一番しっくりきます。

誰か設定やキャラを活かしつつ、
新しい脚本を書いてくれないかな・・・。
ずっと続きを観ていたい、そんな作品でした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 6

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

必見の面白さ、大人向けドラえもん。

初見評価
ドラえもんも彷彿とさせる作画のアニメ。
だけど、生と死をテーマにしておりグロ描写や重い内容も多く大人向け。
平凡な高校生が時空を超えて不遇な死を遂げた人々を救っていく。

ピラミッド作った人や魔女狩り三蔵法師や第二次世界大戦、生贄等々時代も場所も様々で各話事に完結しており見やすかった。
ペースも早く明るい雰囲気でありながらもメッセージ性もあり見ごたえがある。
残酷な歴史の数々その上に今の生活が成り立っているんだな、いや今も世界中で同じような残酷な事が繰り広げられているんだなと考えさせられる。

作画もなじみのある絵だけど劇場版のような迫力もあり、声優さんも違和感なく没入できた。
ずーっと、見てられるご長寿アニメにでもなってほしいくらい。

キャラクターも等身大の高校生で理不尽な歴史や、助けられない無力感など葛藤したり無邪気に喜んだりと感情豊かで共感できヒロインも可愛かった。


最後すこし寂しい終わり方だったけど次への布石として楽しみにしてる。
限定配信であまり話題になってないのがもったいない。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 1

68.8 30 2024年春(4月~6月)アニメランキング30位
ライジングインパクト(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (18)
82人が棚に入れました
福島の山間部に祖父と暮らす小学3年生の七海ガウェイン。世界一の飛ばし屋に憧れ、友人と野球の練習に明け暮れる日々を過ごしていたが、偶然近くを訪れていた女子プロゴルファー、西野霧亜と出会う。 初めてのショットで 300ヤード越えという飛距離を出しゴルフに魅せられたガウェインは、祖父の元を離れ、霧亜を頼って上京し世界的な名門校、キャメロット学院に入学する。 優秀なジュニアゴルファーが集うキャメロット学院で世界中のライバルたちとしのぎを削り、ガウェインの才能が今開花する!

声優・キャラクター
七海ガウェイン:久野美咲
ランスロット・ノーマン:花守ゆみり
西野霧亜:大地葉
西野胡桃:種﨑敦美
小泉祐美子:本渡楓
リーベル・リングヴォルド:上村祐翔
プラタリッサ・ボネール:内山夕実
李王煉:竹本英史
ライザー・ホプキンス:武内駿輔
東堂院戒:小西克幸

68.6 31 2024年春(4月~6月)アニメランキング31位
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(アニメ映画)

2024年4月12日
★★★★☆ 3.6 (26)
162人が棚に入れました
北海道・函館にある斧江財閥の収蔵庫に、怪盗キッドからの予告状が届いた。今回キッドが狙うのは、幕末を生きた新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀だという。ビッグジュエルを追い求めるキッドが、なぜ刀を狙うのか…?

一方、西の名探偵・服部平次とコナンたちも、函館で開催される剣道大会のために現地を訪れており、犯行予告当日、平次がキッドの変装を見事見破り追い詰めるが…!?

時を同じくして、胸に十文字の切り傷がつけられた遺体が函館倉庫街で見つかる。捜査線上に浮かび上がったのは、“死の商人”と呼ばれ、アジア一帯で武器商人として活動する日系アメリカ人の男。

彼は戦時中の軍需産業に深く関わっていた斧江家初代当主が函館のどこかに隠したとされるお宝を探していた。それは、当時、日本の敗色濃厚だった戦況を一変させるほどの強力な兵器だという噂も…。そして、そのお宝とキッドが狙う刀はどうやら関係があるようで、刀を狙うキッドに対し、謎の“剣士”の影が迫り…

刀に秘した“真実”が、闇夜を切り裂き、いま月下へと導かれる――
天下分け目のお宝争奪バトルミステリー、ここに開幕――!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

親心いつも子知らずな函館ミステリー

【物語 3.5点】
主要キャラクターが黒の組織関連など以外は、ほぼ全員集合したお祭り映画。

函館・五稜郭、土方歳三絡みのお宝を巡る怪盗キッドに、
告白絶景スポットの宝庫・函館にて、今度こそ和葉に想いを伝えようと力むw西の名探偵・服部平次。

二者を軸に、多くの登場人物に出番を与えるためか、
事件解決もコナンらの頭脳から導き出される推理よりも、
豊富な人脈から偶発的にもたらされるヒントとなり得る情報を、
雑学知識豊富なコナンらが事件を解く鍵に無理やり変形加工して強引に突破口を切り開く感じ。

各キャラの得意分野で見せ場を作るためか、
やたら“泳がせる”展開が多かったのも合理性を欠いたリスクオンに感じました。

よってミステリーとしては大味となるのでしょうが、
刀剣などを活用したパズル要素のある謎解きもあって、
それなりの知恵熱で脳に程良い汗はかけましたし。

事件に仕込まれた父と子の人情ドラマ(※{netabare} 一組とは限らない{/netabare} )も良好なテーマ。
告白でも、家業でも、男という生き物は見栄っ張りで中々本音をこぼさないもの。
母と娘なら思い詰める前にどうにかなる事も、父子が絡むと煮詰まって事件に
発展してしまいます。

終わってみれば恋に事件にアクションに。
エンドロール後まで気になる要素が数多く詰まった、
エンタメ祭りとしては上々の興行でした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・トムス・エンタテイメント

平次から和葉への告白絶景スポット探しなどと称して、
スクリーンに花開く函館・北海道聖地ゴリ押しアニメw
エンドロールでは例のごとくロケ地の実写映像で締める念の入れよう。
函館推し度という意味では史上最強アニメなのではないでしょうか。

ただ、ここまでゴリ押されても、北海道に憧憬を抱く私には不快感は少なく、
むしろアニメでも実写でも五稜郭の桜きれいだったなぁ~という満足感が残りましたし、
海が見える坂道と市電を絡めたアクションシーンも絵になっていました。


劇場版『コナン』を観る度に地味に凄いと感心するのが、
最新のIT機器、機能を使いこなすコナンたち。
本作では電子ホワイトボードを活用した捜査会議が印象的でした。

ミステリーや恋愛要素が絡む作品の中には、例えば携帯をガラケーからスマホにすると、
個人情報スキルの向上で、トリックや駆け引きのシナリオが破綻する等のリスクから、
長期連載で当初の世界観設定が時代遅れになっても、リメイクしても、
ガラケーのままという作品も結構あったりして。

貪欲に技術革新を取り込むコナンたちの柔軟さが案外、作品長寿の秘訣なのではないでしょうか。
今回は{netabare} 情報技術の進歩も真相を引き立てるスパイスでした。{/netabare}


【キャラ 4.0点】
2017年の劇場版『から紅の恋歌(ラブレター)』向けに登場し、
平次と和葉の間に割って入ってトライアングル形成を強行せんとした、
かるたチャンプ・大岡紅葉が、平次の恋路をややこしくするため、
本作でも上空より飛来w

怪盗キッドといい、ヘリに乗ったお嬢様・紅葉といい、
空飛ぶキャラは、お祭りでこんがらがったシナリオを力技で打開するのに便利な飛び道具ですw
そもそもキッドも平次から“キスの恨み”を抱かれているようですし。

さらに事件の鍵も握る居合道の達人・福城聖(ひじり)も和葉にグイグイ迫り……。
恋の行方は混迷の一途w

平次の告白の険しさに比べれば、一連の刀剣争奪騒動など大した問題じゃないように思えて来て、
海外からわざわざ来日したのに、アクションシーンを盛り上げる噛ませ犬になった死の商人軍団が何か不憫でしたw


【声優 4.0点】
土方歳三が関係する今回の事件。
土方役を務めたのは津田 健次郎さん。
アニメ『ゴールデンカムイ』の尾形役などで土方と対峙を重ねたツダケンもついに鬼の副長に!
と思いきや、イケメン土方役は乙女ゲーで既に経験済みとのことでw
津田さんは{netabare} 『コナン』と同じ原作者の『YAIBA』から再度ゲスト出演した鬼丸猛役{/netabare} も兼任し青山ユニバースな遊び心をアクションシーンに付加。

ゲストとして登場したのが{netabare} 川添役の大泉 洋さん。{/netabare}
人を欺く演技にも定評がある俳優を際どいポジションに配役し鑑賞者に考え込ませる。
こういうゲスト俳優なら歓迎です。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は劇場版『コナン』3作連続の菅野 祐悟氏。
出だしからメインテーマに和楽器をアレンジし、今回は日本史絡みに合わせて和風重視かなとも思いましたが、
結局、徐々に恐慌も煽る『PSYCHO-PASS』な菅野節でアクションを彩る。
一方で恋愛ラブコメ対応では、ピアノやストリングス等を駆使してムードを演出。

ED主題歌はaikoさんが「相思相愛」で『コナン』と初タイアップ。
内容は勿論ド直球なラブバラード。
この起用からして本作のクライマックスが事件より恋愛だということは明白です。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 17

68.5 32 2024年春(4月~6月)アニメランキング32位
劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-(アニメ映画)

2024年4月29日
★★★★☆ 3.6 (41)
170人が棚に入れました
週刊少年マガジン連載のサッカー漫画を原作とした、テレビアニメ「ブルーロック」初の映画化。並外れたサッカーセンスを持つ凪誠士郎の視点から描く。
「めんどくさい」が口癖の高校2年生、凪誠士郎は、W杯優勝を夢見る同級生、御影玲王にサッカーの才能があると言われる。誘われるがままにサッカーを始めると、凪は圧倒的なサッカーセンスを発揮し、ある日、ブルーロックプロジェクトの招待状が届く。そこで待ち受けていたのは、潔世一、蜂楽廻、糸師凛ら、全国から選ばれたストライカーたちとの出会いだった。凪は玲王と始めた世界一への挑戦に挑んでいく。

68.4 33 2024年春(4月~6月)アニメランキング33位
黒執事 寄宿学校編(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (53)
199人が棚に入れました
19世紀英国―― 名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っていた。 ある日、シエルの元に女王から、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う親族・デリックほか複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届く。 かくしてセバスチャンとシエルは、事件を調査するためにウェストン校に潜入する。事件の真相とは…?

声優・キャラクター
セバスチャン・ミカエリス:小野大輔
シエル・ファントムハイヴ:坂本真綾
エドガー・レドモンド:渡部俊樹
ロレンス・ブルーアー:榎木淳弥
ハーマン・グリーンヒル:武内駿輔
グレゴリー・バイオレット:橘龍丸

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

期待通り

10年ぶりのアニメ化で、劇場版の続きの話みたいです

微妙に世代じゃないのもあって少し前にやっていた再放送で初めて知ったんですが見事にハマって続きを楽しみにしていました
10年たっているのに声優続投で楽しい空気も変わらず、絵が良くなっていて素晴らしいアニメ化ですね!

学園編というのが新鮮ですし、これまでのキャラクターの活躍も新キャラもいい感じでずっと面白かった
割とシリアスなシナリオなのでセバスチャン、シエルの日常を見ているとホッとしますね

シナリオも良かったしここからさらに面白くなる予感がしてとても良かった、早く続きが見たい・・・!
続きは来年だそうです、期待して待ちます!!

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11

ナンカ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

初めて観たが腐的に良いです

まず寄宿舎という設定が、ね。萌え要素満載。セバスチャンとファントムハイム、そして女王との関係は観ているうちに何となくクリアーになっていてアニメの中で上手く説明していた。
クリケット🏏の作戦はベタで教頭先生のギャクも昭和臭だしと思っていたら先生のギャクに意味があって納得。綺麗に事件は収束され、次を匂わせ終了。主役2人の声が魅力があって良かった。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 1

かりんとう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「黒執事 Book of the Atlantic」は観といたほうがより楽しめると思います

ノアの方舟サーカス編から観てます。
サーカス編が2014年らしく、10年も前のアニメを今更〜なんてコメントもありましたが、それだけファンがいて恐らくツイステから作者さんを知って黒執事を読み始めた方なんかもいるんじゃないかなと思うので、漫画も売れ、今更ですがアニメ化‥!なんじゃないかと。
まぁ令和になって再アニメ化ブームみたいなのがあるので、その勢いでかもしれませんが。

※感想
今回も面白かったです。毎回続きが気になり、ネタバレを読みに行きたくなるほど‥‼︎
ただ、もし寄宿学校編から観るって方がいましたら、できれば「黒執事 Book of the Atlantic」を観といたほうが良いと思います。
豪華客船を舞台にした黒執事の劇場版ですが、今回の話しにかなり関わってるので、観といたほうがより楽しめると思います。(アマプラで観れます)

続編の「黒執事 緑の魔女編」も制作が決定してますし、私もそれまでには観てないとこを観とこうと思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 1

68.2 34 2024年春(4月~6月)アニメランキング34位
デート・ア・ライブⅤ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (76)
260人が棚に入れました
人間の少女の姿をしながらも、人間とは異なる存在――精霊。 強大な能力をもち、隣界から顕現する際に〈空間震〉と呼ばれる災害を発生させる彼女たちは、人類の天敵とさえ呼ばれている。 そんな精霊の脅威に対して人類がとりうる手段は、武力をもって殲滅する、もしくは―― 『デートして、デレさせる』! 五河士道は、精霊をデレされてキスをすることで、力を封印できる能力のもち主。 その力で人類を、そして精霊たちを救ってきた彼をめぐって、大きな波乱が迫ろうとしていた。 世界有数の巨大企業にして精霊の力を狙うDEMインダストリーが、士道の命を奪うべく総力をあげて襲い来る。 そして士道の記憶の奥にいた謎の少女がその正体を現し――。 いくつもの思惑が交錯する、過去最大の戦いが始まる。

声優・キャラクター
五河士道:島﨑信長
夜刀神十香:井上麻里奈
鳶一折紙:富樫美鈴
五河琴里:竹達彩奈
四糸乃:野水伊織
時崎狂三:真田アサミ
八舞耶倶矢:内田真礼
八舞夕弦:ブリドカットセーラ恵美
誘宵美九:茅原実里
七罪:真野あゆみ
本条二亜:生天目仁美
星宮六喰:影山灯
村雨令音:遠藤綾
ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

とにもかくにも

原作は読んでいない

{netabare}なによりもまず、始原の精霊や精霊たちの謎が明らかになり、ウエストコットとのバトルが終わって、これまで引っ張っていた物語の核心部分に決着がついたというだけで、けっこう満足

ウエストコットやエレンが精霊を欲していた理由も明かされたが、思ったよりしょぼくて、「あ、そんな程度なんだ…」とは感じた

これで原作小説の最後までアニメ化したのかと思って調べたら、あと3巻分あるらしい。とはいえ、キリの良いところまでアニメ化されたので、続編がなくても文句はない{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 2

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ついに5期まで来ましたね〜。

前作に引き続き最高のキャラデザでただただ可愛い。デレる。好きw
戦闘シーンの動き(CG)が少し気になるけど、なんか予想外の展開でしたし、そうだったのか!なるほどなぁ〜。な内容でした。
まぁアイク達の正体に関してはもうちょい伏線張ってて欲しかったというのもあるが・・・。
とにかく観続けてる人は絶対に観るべき!

投稿 : 2025/03/08
♥ : 2

さあや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

くるみ推しに変わってしまった、、、、

最初はとうか推しでしたが、今はくるみ推しです。そうなる人多そう。
最後のストーリーの伏線回収はとても良かった。衝撃すぎて。
でもヒロインが多すぎる問題ですね。
あまりにも主人公がヒロイン落としすぎて、最終話で全員登場するんですけど、
あまりにもこういうやついたなすぎてもう少し一人にフォーカスした方が自分は好きだなと思いました。
最終回の回収はとうか推しにはたまらなかった!
5期までどうもありがとう!

投稿 : 2025/03/08
♥ : 2

68.1 35 2024年春(4月~6月)アニメランキング35位
好きでも嫌いなあまのじゃく(アニメ映画)

2024年5月24日
★★★★☆ 3.6 (21)
70人が棚に入れました
「ペンギン・ハイウェイ」を手がけたアニメスタジオ『スタジオコロリド』による長編第4作。雪が降ったある夏の日、山形県に住む高校1年生の八ッ瀬柊は、頭にツノが生えたの少女・ツムギに出会う。人間の世界に母親を探しに来たというツムギは柊を旅の道連れに……。

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

やっぱり最後は『は?』となる。

うーん。なんかこうねえ。まあまあでした。

てかちょっとボクがこおおゆうハナシに耐性がないのかなんなのか、要するにアホで理解できなかったのか。

そんな感じでいったいなにをいわんとしてるのか、何を見てる人に伝えたかったのかよくわからんかったですわ。

コロリドのアニメってそもそもなんか子供が出てきてよくわからん行動をしてわーとなってしゅっと終わるみたいなハナシ多くないですかね。

まあ全部の作品見たわけやないですから一概にはゆえんとは思いますけども。

台風のノルダとか、ペンギンハイウェイとか、最後『は?』ってなる。
漂流団地はおもろかったけどな~。


ま、そんなこんなで今作品。
子供が出てきて子供らだけで旅をしてちょっと難しい大人の世界もアレして成長してゆくってそおゆうのん基本大好きなんですけど、この作品はちょっと変。

高校生なのにね、なんかこう濃密な2人の関係に最終的にならないのね。いろいろあったけど楽しかったね!そんじゃね!ってあっさり別れちゃう的な。
パズーとシータみたいにならねえのかよ!みたいなね。

それってマジ今どきの若者の達観した目線ってゆうのか、まあーそおゆう言いしたら若い子は気ぃ悪くするかもだけど、なんかこうもやもやするのよ。

あとそもそもなんで鬼なんだよとか、鬼の住んでるところって車で行けちゃうの?とか、おとんなにしとんねんとか、おかんあんたなんやねんなとか。
なんかピンとこなかったんですよねぇ。

それがまあコロリドの作風といえば作風なのかもですがやっぱり最後は『は?』となる。

とゆうことでおそらく表現したいことはなにかあるんでしょうけどもちょっとボクにはわかりませんでしたとゆうことでした。

すいませんでした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 7

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

衝撃的なつまらなさ。私が間違ってるのかなあ…と不安になる。

「うしおととら」を新海誠ソース、ジブリ風味でお届けします。物語性とテーマ抜きであっさり仕上げました。キャラは無味無臭にしたのでお好きにお楽しみください。

 衝撃です。こんなに意味内容が見いだせない映画をよく作りましたね。荒唐無稽なのは映画だからいいんです。省略があっても想像で補えるだろうという計算があるなら全然かまいません。多少偶然の要素が不自然でもいいんです。

 最悪なのは人の行動が不自然なことです。見知らぬ少女を息子が連れてきて、夕飯をふるまって風呂に入れて泊めてって。それが超田舎の大家族でお人よしならいいんですけど、現代的な家庭で父親は教育虐待的な毒親にも見えます。一般論ではおかしいし、特殊なお人よし精神を持つ家族としても主人公との関係性で違和感しかないです。ここがテーマじゃないんだ?というのがものすごく不思議でした。

 突然いなくなれば心配するのは親として当たり前の描写です。それ以前の主人公とヒロインのぶっ飛んだ行動があるので、その行動に唖然とします。主人公の苦しみも全然伝わってきません。むしろ親に同情してしまいます。

 後半のヒロインの両親との対比も考えたのでしょうけど…うーん。鬼とは何か?が描けていないので世界観が薄っぺらいんですよね。言いたいことを言えない=鬼ならそれはどういう一族なの?

 そしてサブキャラ描写も性格造形がわからないので、目の前で話は動くんですけど何を見ていいのかさっぱりわかりません。

 これって誰かシナリオを事前チェックしたんでしょうか?テーマは小学生低学年の道徳の教科書レベルでしかない気がします。

 むろん、私が読み取れない深いテーマとか民俗学的な教養があれば気づく何かとかあるなら申し訳ないですが、見たところ言いたいことは言おう…にしか見えません。
 画面も、珍しく寝落ちしそうになるくらい同じような景色の繰り返しだし、キーとなる場面転換で人間の里と鬼の里の違いも絵として表現できていませんでした。

 で、鬼の種族なのか村なのかわかりませんが、選ばれて役割を果たすキャラの葛藤が浅すぎてちょっと信じられません。

 最近オリジナル劇場版(ネット配信含む)が増えてきたのは喜ばしいですが、粗製乱造になるのはいただけません。劇場アニメが増えるのは質が上がる分にはいいんですけど、金になるから…と言ってこういうレベルの作品を作っておいて、人手不足はないだろう?という気がしました。

 ネットフリックの姿勢はコンテンツ作成ではなく投資ですね。脚本のコンペをする実力がある審査機関を作るなどしないと、お金の無駄遣いですよ。

 考察…はしていないので印象とか感想の類です。読み取れていない部分があったら申し訳ないですが、底が浅い…というか薄っぺらい映画に見えてしまいました。金と時間を返してほしい…けど、ちょっと珍しいくらいのつまらなさで、得難い体験なのかもしれません。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 5

68.0 36 2024年春(4月~6月)アニメランキング36位
終末トレインどこへいく?(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (200)
520人が棚に入れました
郊外のとある町。 ここはどこにでもある、ごくごくありふれた田舎……ではなかった。 住民たちに大きな異変が起きているのだ。 だけどそんな中でも千倉静留には、強い思いがあった。 行方がわからない友達に、もう一度会いたい! 静留たちは放置されて動かなくなっていた電車で、生きて帰ってこられるかどうかもわからない外の世界へと出ていく。 走り出した終末トレインの終点には、いったい何がある?
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ユリイカ

EMTスクエアード制作。

2年前に起きた7G事件により世界は改変された。
住環境の急激な風化や緑化、土地の広大化など、
各地で異変が起こっているようである。
廃墟と化した世界で少女たちは人探しの旅を始める。

戸惑いながらも、楽しめています。

放置された列車に乗り、人探しの旅は始まる。
{netabare}主人公静留が住む田舎町では、住民の動物化など、
かなり大胆な物語設定で評価も分かれるでしょう。{/netabare}

7G回線が実現した社会とは思う即伝わるの、
情報伝達を可能にした技術世界とのことで、
このあたりはまだうまく想像が出来ません。

目的地に向け、動き出した列車も、
一駅ごとに予測不能な展開があればと、
次の駅の出来事にも期待しています。

最終話視聴追記。
{netabare}奇想天外な世界観がどこから生まれたのか、
概ね理解はしましたが、
あまり飛躍が過ぎると評価も難しくなります。
終盤のまとめより中盤までの、
変貌した世界と謎多き展開が好みです。
壊れた世界は元通りとはいかず、
どうやらまだ物語は続くようです。{/netabare}

主題歌、ED曲どちらも素敵な楽曲でした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

OPが耳に残る感じで結構好きでした

2年前の7G事件によって一変してしまった世界と住人たち。
高校2年の静留(しずる)は、2年前に喧嘩別れして行方不明になった葉香(ようか)を探しに池袋へ友人3人+ポチと一緒に電車を運転しながら旅をする物語。
全12話。原作なしのオリジナルアニメみたいです。

視聴前は、女子高生たちが電車に乗って色んなところを巡るお話なのかなって思ってたんですけど、1話見てぶっとびましたw
住人たちのほとんどは動物になってるし、なぜか女子高生たちは人間のままで、これって電車と女子高生好きな人が見るニッチな作品!?って思っちゃいましたw

世界観がはちゃめちゃ・・というかめちゃくちゃですよねw
考察しようとすれば色々あるのかもしれませんが、感じるまま見るのが正解のような気がします。
不思議の国のアリスを見てるような感じが嫌いじゃなかったのと、喧嘩してるみたいな女の子たちの掛け合いも面白いな-と思いながら見れました。
キャラでは青いおかっぱの晶(あきら)が好きでした。

基本シュールなコメディなんだけど、たまに感じる哀愁みたいなのもいいアクセントになってました。

敵役のポイズンポンタローが魅力的な感じじゃなかったのと、葉香を守るスキンヘッドのポチも面白いキャラなんだけど、もう少しキャラを掘り下げて欲しかったところが残念かな。

OPが耳に残る感じで結構好きでした。EDも哀愁感じて良かったですね。

すごく面白かったか?って聞かれるとそこまででもないけど、何年か経ってからふとまた見たくなるような作品かも。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 24
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最終話でセリフで説明したのは失敗。もっと放り投げてほしかった。

 さて、最終話まで見ました。

 で、内容なんですけど…うーん、最終話の前半の2人で話し合った場面の内容は考察すればわかることです。見下していることを含め、ちゃんと描けていましたよ?なぜ、セリフにしてしまったのか?というのが最大のがっかりです。そして、和解の感情に説得力がいまいちかなあと思います。そこは余韻としてしこりを残しつつ、これからでいいんじゃないでしょうか。
 結末の方向性に不満はありませんが、かなり幻惑されている感じが薄まったかな。

 それと「終末」感が無くなってしまいました。不穏な感じは残りましたが、もうちょっと不穏にできなかったかな、と思います。12話でちょっとわかりやすさに迎合したかなと思います。水島監督らしく、もっと放り投げるような最後を期待しただけに、残念でした。

 11話までの出来は非常に良かったと思います。11話までで終了しても私は納得していました。その点ではこの1クール、かなり楽しませてもらったし、話もたためたし最後の作画レベルはかなり良かったので、この作品自体は挑戦的な作品として、高く評価します。

 まあ、ストーリーは11話までは5ですが最終話で4にせざるを得ないでしょう。キャラ、作画、音楽、声優は4.5とします。

 ただ、完全に戻りきらない意味に何か気づきがあって、発見するものがあれば、終末感を感じるものがあれば、評価を変える可能性はあります。




1話 なにこれ?メチャメチャ面白いんですけど?

{netabare} 現代の最先端のSFはどうあるべきでしょうか?設定や世界は科学的である必要はありません。メチャメチャでいいんです。その設定や世界観の中に含意があればいいし、人間が描ければいいと思います。

 その意味で24年冬のオリジナルSFがこじんまりと分かりやすくありきたりな世界観になっていた後、この作品が出てきたのはいいですね。

 大人になると動物になるという社会的なアナロジー、そして、情報の隔絶、ディストピアと組み合わせることで、かなりぶっ飛んでいますが面白い世界を構築しました。
 ただ、世界観的には最先端の物理学は情報物理学だし量子コンピュータの仕組みを考えると、7Gという情報空間で物理が影響を受けるという発想はSF的な意味では、現象としては滅茶苦茶ですけど、発想はそれほど荒唐無稽ではないと思います。JKが登場する意味も大人になる前という意味で、上手く理屈をつけましたね。

「アリスとテレスのまぼろし工場」をどことなく彷彿とさせる第1回でした。出落ちで無ければいいのですが。ちょっとスタッフ的には失礼ながら心配ですが…1話を見る限りではメチャメチャ面白かったので、今期の期待枠ができました。 {/netabare}


2話 さて「終末」の意味はやはり不穏なものとなるのでしょうか。

{netabare}  7Gが意識の反映だとすれば前に進むしかない状況というのは、多分ヒロイン静留が戻りたくない、という潜在意識が反映したのではないでしょうか。

 そもそも、「終末」トレインですからね。死出の旅なんでしょうか。水面を渡る電車って「千と千尋」にもありましたが、死後の世界に向かうイメージですよね。高麗川=「三途の河」と取れば、死の世界に入り込むということにもなりますし。

 夜空の描き方も幻想的で不穏ですよね。2話の冒頭のシーンの感じから言って「中富葉香」を探す旅とは…ちょっとインナースペースというか、一筋縄ではいかない仕込みがある気がします。

 それとゴーヤとか、1話で澁澤龍彦の「黒魔術の手帖」が何の意味があるかは気になります。澁澤はスルーしてたんですけど、わざわざ1話のEdにクレジットがあるんですよね。思わず買ってしまいました。

 EDソングが「ユリイカ」でソクラテスの「わかった」ですけど、その内容はどうも友達との仲違いというかそんな歌詞です。どういう意味なんでしょうね。あと映像ではつり革のシーンって、何か見えない人が乗っている感じもして不気味です。

 追記 途中でもらった地図で2駅目がキノコのマークになっていました。つまり、あの地図の通り話が進むのでしょう。

 それと、始めに到着の時間について話をしていたら、電車のスピードが上がってしまいました。食事の心配をしていたらゴーヤが育ちました。で、やはり戻ろうと言う話が出ると津波が起きましたね。{/netabare}


3話 キノコが何のアナロジーかはもちろん考えますが、時間経過が?

{netabare}  いや、面白いです。今回もあっという間でした。

 キノコがなんのアナロジーかですね…まあスマホの電波の様に見えなくはないですが。何も考えなくなるというのは良いとして、その比喩が1,2年の命というのとぴったり重なるかは微妙ですね。むしろドラッグかな、という気もしますね。

 ゴーヤが苦手=明るさ、光り、生い茂る、成長と反対概念のキノコですから、ネガティブな生活の何かとも取れますし。ミストサウナはキノコの育成のためでしょうけど、サウナで整うとかいう不健康な流行もありますしね。

 ここで気になるのはたしか設定は7Gから2年経過後の話だったと思うのですが、1,2年で死ぬというのに、まだ沢山の人間が東吾野にはいました。これは時間経過に何かトリックがあるのでしょうか?それとも7G以降である程度の時間経過後にキノコが生えるようになったんでしょうか。この辺は次話以降に要確認です。

 それと、あの黒髪短髪の子のお尻に生えたのが何かが気になります。キノコなのか来週の話なのか。来週は地図によると狐の絵みたいな感じでしたけど。

 1夜だけ寝て、そこに地元の人間とドラマがあって、電車で旅立つのは999を思い出します。そんな感じで進むのでしょうか。もしかしたら銀河鉄道の夜の方なら、やっぱり死に向かう旅です。つまり、各駅ではいろんな死の選択を見せられることになるのかもしれません。

 最終的にはどうなるんでしょうね。どうもヒロインと葉香という子の仲違い…都会に出たい葉香と地元に残りたいヒロインの仲違いの結果、そのマインドが距離を生んだという話だとは思いますが、それだけだと露骨すぎますよね。じいさんの手術も気になるし。どうなるんでしょうか?

 終末…誰の終末=死なんでしょうね? {/netabare}


4話 地図の意味が何となくわかるよう説明してくれる回でした。

{netabare}  地図の読み方は、〇印が意思疎通ができない、□が意思疎通ができる、みたいですね。そうなると稲荷山公園駅の◇がどういう意味か。敵対なのか情報なのか。
 駅にいるのはその駅が象徴するものの感じです。稲荷山公園には自衛隊入間基地があります。その前のお地蔵さんのところは仏子というらしいです。となると胃腸のところは病院、ゴルフボールのところはゴルフ場があるのでしょう。つまり、出てくるものにはみんな意味があるよ、というメッセージです。

 こどものころの会話でキノコが食べられるようになる、というセリフがありました。Tシャツの柄がなぜかキノコでした。なぜあの子だけ幼児退行するのか。子供のころの何かとつながってきそうです。

 雲の形がはじめ逆向きの積乱雲でしたよね。ありそうで見たことがないイメージに関心しました。普通空気の層の上にのっかるので下が平になります。星のイメージなども含め、仕掛けがいろいろありますね。

 これだけいろいろあると、吾野柔術とか結構セリフが出てきますので、どこかで何かありそうです。それとシリウス、約束の星ですね。多分後で「ああ、なるほど」という種まきがいっぱいあるんでしょう。それを楽しむとこの作品は面白そうですね。

 そうそう後の駅に河童がいますね。きのこの件は尻から引っこ抜いたら魂が抜かれる尻子玉とか関係するのでしょうか。あるいはこのアキラという子は考えすぎで、死に対する恐怖が強いのかも。退行というよりも逃避の可能性もあります。


ポイント メモ 2話まで再視聴
1話
21年3か月で動物になる。なるほど…255か月か…2の8乗‐1あるいは8ビットですね。キノコの1年か2年も2の4乗から5乗、16から32という数字と関係あるのかな?

練馬の国のアリスの登場人物が動物。シズルの家のコップがこの作品のキャラ
ギンバイカの意味 ギンバイカを包んでいた新聞にヨウカの写真がある。
黒魔術の手帳・澁澤竜彦の本の意味は?
コメが6回取れる。
稲荷山公園にいい医者がいる…というセリフの時、JKたちは聞いていなかったが…?(4話に関連)
なぞ電力、エネルギー
「シズルってそういう人だったんだ」というセリフ
ゼンジロウの素性とウニャウニャ手術婚、ボンタロウって?7Gは物理法則を破壊する。
クズリが父?
宇宙と星のモチーフが多用される。
EDがなぜユリイカなのか?
吾野柔術


2話 再視聴ポイント
冒頭、クラスメイトは5人以外にもっといっぱいいる。

池袋までどれくらいかかる?→電車が加速
食べ物の心配→ゴーヤが繁殖
戻ろうというと、津波がくる。→つまり、思考が現実になるという設定は間違いないと思われる。

パスタをはかる器具。食べ物が減っている?
Tシャツ柄が「練アリ」で「なんか家にあった」らしい。
問題はパンツ
霧が出たタイミングは?喧嘩中?なぜ、地図を持った人が来た?(流れ的にはポンスケ?)
西武池袋線以外は消えてしまった?池袋はあり得ないことになっている。何も信じちゃだめ。

ゼンジロウは吾野を出られない。ヨウカ・ハムスターの身内?ヨウカの写真が少し不穏。{/netabare}


5話 JKが双発ヘリのメインローターに縛られている図は本邦初?こういう見たことがない絵柄こそアニメの醍醐味です。

{netabare} なんか戦闘機とか無駄にすごかったですね。いまどきF4ファントムは飛んでない気がしますが、F2、C2などとと戦闘シーンはとても良かったです。
 それと双発ヘリのローターにJkが縛り付けられている図は本邦で初めての絵柄の気がします。非常に新鮮でした。こういう発想は素晴らしいと思います。ガリバー旅行記を意識しているのか澁澤龍彦でSMを意識しているのかわかりませんけど。

 全体として新鮮な絵柄でアニメの特性を生かした面白い回だったと思います。5話で気が付いたのは、モールス信号は、スイッチバックしたんだから線路はもうつながってない気もするんですけど、うまく接触してるんでしょうか?

 考察をしようと思いましたが、思ったより早めに種明かしが進むので、ほどほどにしておきます。21年3か月、澁澤龍彦、キノコ、ゴーヤ、練馬の国のアリス、キンバイカ、モールス信号等々気になる要素はたくさんあるんですどね。

 それよりもやっぱり「終末」の意味とヨウカとシズルの関係性です。池袋が恐ろしい、思ったことが現実になる、ということと絡めるとやっぱりかなり衝撃的な結末になるのかな、という気もします。{/netabare}


6話 心の距離が吾野と池袋の距離?

{netabare}  2人が仲違いしていること、宇宙が何かを象徴していることは初期から比較的わかりやすかったと思います。吾野と池袋の距離感と宇宙が取り巻く世界観はボタンを押した葉香の世界感で、電車がつまり静留ということなんだと思います。

 なぜ、静留がここまで露骨に性格が悪いかなんですけど、これは「我々」のことかなと思います。周囲を取り巻く友人たちはある程度まともですけど、やはりどこか性格の悪さと表現しています。一人でなんでもできるといいながら、結局は何もできないことなんでしょう。

 犬が吐くというのはなんでしょうね?静留の自分の身の回りのものはいつまでもいてくれるという恒常性バイアスなんでしょうか。
 自分と他人とは能力も考え方も違うということが理解できない、幼児性や自分勝手はしつこいくらいに表現されています。

 この性格の悪さ、他人への無理解が電車と絡めてどういう話になるのか、楽しみです。

 清瀬だとゾンビはなんでしょうね?昔結核療養所があったから?{/netabare}


7話 チャタレイ夫人とエロに弱いゾンビから読み取れることは?

{netabare} ゾンビが作品に出てきた場合、基本的には資本主義的な世界で意思を失った「生ける屍」ではあると思います。
 そのゾンビがJKとエロに弱いなら、それは生殖をあきらめた人間…つまり令和の時代の我々ということでしょうけど、ドラッグストアの感じを見るとJKとオタク男子に見えなくはないです。

 それが考えすぎかというとそうでもなくてアキラが読み上げていたのは「チャタレイ夫人の恋人」ですね。チャタレイ夫人の恋人は子供ができない貴族の夫人が労働者階級の男と通じて妊娠する話です。
 つまり、男の不妊と性と階級の話ですから、わざわざこの作品を選択した以上は、そういう読み取り方をするのが自然でしょう。思いのほか教養が試されている気もしますが、チャタレイを知らなくてもエロスとタナトスで読み取れるものはあります。

 もう1つの可能性として表現の自由のことかもしれません。というのはチャタレイ夫人の恋人は確かわいせつ表現で裁判があった作品です。このご時世でアニメのエロ表現の風当たりがひどいですから、こっちの方が自然かもしれません。あるいは両方ともとれます。

 つまり、この作品には風刺がやはり入っているんでしょう。本作の設定から言ってSNSは含まれるでしょう。電車の上の歌は出典がわかりませんが、調べてみましょうか。ただ、調べなくても昔は庶民の生活文化にユーモアとしてエロを楽しんでいた、という事だとは思います。規制するから不健全になるという事かな。

 で、女王が出てきました。なるほど…なかなか面白くなってきました。{/netabare}


8話 死を強く感じる不穏な感じに加えて社会・大衆批判を感じますが…

{netabare}  大泉学園ですからイコール撮影所でフィクションの世界という何かが含んでいる気がします。アリスですから「不思議の国のアリス」でトランプではなく将棋ということでしょう。

 そこは良いとして、この作品気になるのが澁澤龍彦もそうですけど、SMあるいは拷問などのイメージが強いです。あるいは自死も含まれます。墓もありました。凍らされている子は首に縄を巻いていました。復活できると思っていた魔法少女たちはみな死んでしまいました。

 冒頭の東久留米の賽の河原のようなイメージのところで、かゆみが発症しました。かゆみって、難しいですが賽の河原つながりだとダンテの神曲に痒みで苦しむ地獄があるみたいです(貨幣の偽造とか虚偽。つまり嘘をついたことがあるということ?)。ですので地獄を表現したのかなあという気もします。加えて次のひばりが丘ですが、団地というか墓地というか…多分もっともいやな出来事が思い出されるという感じでした。離婚、いじめ、暴力、別離等々ですね。

 どちらも、濃厚なネガティブイメージが漂います。その続きとしての練馬の国のアリスです。どう見ても死の世界ですよね。ブタはもちろん大衆のことですから自分で戦うことも判断することもできません。これはイコールゾンビだと思います。7G回線=ネットワークだとすると、つまり大衆とSNSそれは生きているといえるのか?という哲学的な問題。自分の過去の嫌なことと向き合うということ。

 ルールの上で戦う…ルールを変更されるとは社会なんでしょう。あの犬は社長のイメージですので将棋は会社のカリカチュアで、部下=コマですね。そしてルール内では社長は強いけど個人としては弱いと読めます。
 あるいは大泉学園の撮影所をもっとクローズアップすると日本の実写は死んだとも取れます。

 その他、ミニチュア自衛隊の回を思い起こすと、要するに戦う力がない軍隊が無能に支配されていた構図です。強烈な社会批判を感じます。ゾンビ回と魔法少女を合わせて考えると、オタクに対する批判も感じます。

 チャタレイ夫人もそうですけど、実は澁澤龍彦も「サド侯爵」でわいせつ表現裁判を受けていますので、表現の自由の話も入っていそうです。
 他には例えば東吾野の動物になった大人たちが本来人間の弱肉強食性を表しているのかもしれません。

 これらの批判の上に、女子高生たちの心の闇が組み合わさった時、どういう話になるのか。練馬の国のアリスだとすると女王様は結局意味がないことを繰り返して夢オチになるのか。ちょっと緊迫感がでてきました。今回はモールス信号もなかったし、どうなるんでしょうね?

 そうそう、つまり社会批判ですから、スウィフトのガリバー旅行記をやりたいのかなという気もします。ヘリの構図がそのものですもんね。

追記 そうか賽の河原ですから4人はもう死んでいるという事?生きているふりをしているという嘘をついているから痒いのかな。あるいは地獄めぐりのイメージなのかもしれません。{/netabare}


9話 つまり情報世界内の宇宙…ビッグバン特異点ということ?

{netabare} クオークにダークマター、134億年に膨張ですからね。宇宙論です。つまり、特異点=ビッグバンを起こす可能性があるという話だと理解しました。ヨウカの行ったことがある範囲がヨウカにとっての宇宙ということで、世界が閉じたのでしょう。なので西に向かっても戻ってきてしまう、という感じなのでしょう。

 もし、ヨウカとシズル達が出会うとビッグパンが起きる=もとに戻るのか新しい世界が生まれるのか、という話だと思うと納得はできます。9話だけ見れば。21年3か月=255か月で動物になる、というのは桁数がオーバーフローするということでしょうから、多分コンピュータかネットワーク上の情報世界を意図しているのだと思います。

 あとは、今まで積み上げた話と同リンクするか、ですね。基本ヨウカのイメージが世界観に反映しているのだと思いますが…もう9話なのでもうとっとですね。面白くなってきました。 {/netabare}


10話 なんかもうメチャクチャですけど…

{netabare} リアルタイムで見ると見終わると深夜0時なので頭がクラクラ来ます。一番のカオス回のような説明が進んだような…茶碗蒸しとは何か?お父さんとなぜここであったのか?とか真剣に考えてもいいんですけど…もう、結末を素直に見ようかな。

 ヨウカのインナースペースが実体化したのか、むしろシズルなのかわからないですけど、狭い世界に閉じ込められた話ですからね。グリッドマン的な何かなんでしょうか。過去回で茶碗蒸しがだれかの好物とかいうセリフがあるなら話は早いですけどね。
 
 あの黒い男が1話のカラスだということは気が付きましたが、トキワ荘で思考を放棄したくなりました。創作論・表現論とかでいろいろ牽強付会はできますけど、もう考察はいいかなあ。頭がクリアな時間帯にもう1回みるかもしれませが…うーん。
 いったい「終末トレイン」のあの世のような感じと7Gが象徴するところをどうまとめるんでしょう。{/netabare}


11話 ここにきて最高に面白い。橋が伸びるシーンに心がざわつきました。

{netabare} デパートとは資本主義的欲望の究極。ファッションや名画の押しつけがありました。その欲望…つまり価値観はどこから来るのか。押しつけです。

 7GとはSNSによる欲望の刷り込みなのか、あるいは欲望の現実化なのか。今回のヨウカのごはんにも「何でゴーヤ?」がありました。9話でもやってましたね。つまり、郷愁があるわけでしょう。キノコのおかずがありましたが、3話と何か関係あるのか。ポチとカラスの関係は?

 フクロウは…イケフクロウ?

 天文学をやりたい、勉強をしたい。それをシズルに否定されたんでしょう。どこまで説明するかわかりませんが、とにかく面白い。最高です。橋のシーンで謎の感動がありました。

 最終回を見た後でもう一回見たいですね。

 なお、最近やっとスピンオフやっているのに気が付きました。「わんわんトレインどこへゆく」です。そのサブタイトルなんですけど、

お金と愛どっちが大切
無人島に行くなら何を持っていく
ケーキのイチゴいつ食べる
宝くじ当たったらどうする
タイムマシンで行くなら未来?過去?
占いの結果 信じる? 信じない?

です。この質問の共通項は?単純な2択も多いです。JKが好む話題というのか…ネットの底の浅い質問というか…ここからも大衆批判の匂いがしています。{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 22

68.0 36 2024年春(4月~6月)アニメランキング36位
バーテンダー 神のグラス(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (107)
319人が棚に入れました
「神のグラス」と称されるほどの若き天才バーテンダー、佐々倉溜。パリより帰国し、銀座のバーで働き始めた彼のもとに、多種多様な事情や生き様を抱えたお客様が訪れる。彼らに差し出される一杯のグラスが、あるときは彼らの人生を変え、あるときは彼らの心を少しだけ慰める――。酒と人とがドラマを紡ぐ、大人のためのスタイリッシュ・BARストーリー!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

【第2作】「西尾節」と「シャフト演出」と「戦場ヶ原」を抜いた『化物語』

【レビューNo.129】((最終レビュー)初回登録:2024/6/21)
コミック原作で2024年作品。全12話。
第1作は好きだったので、第2作にも期待ですかね。

(ストーリー)
バーテンダー・佐々倉溜は、パリから帰国後銀座のバー”イーデンホール”で
最近働き始めた。
ホテル・カーディナルの営業企画部で働く来島美和は、ホテルのカウンターバ
ーに相応しい、客の魂を癒す「神のグラス」を作れるバーテンダーを探してい
るが一向に見つからず焦っている。
偶然街で出会った溜がバーテンダーであると知る。
(公式サイトより)

(評 価)
・第1話:温故知新的な取り組みは評価したいが・・・う~ん、様子見ですかね
 {netabare}・第1作は2006年にアニメ化されており、2回程視聴してますかね。
  第2作の位置づけが分からなかったのですが、公式サイトや1話を見た限り
  では、リメイクというより
  ・原作からの主要キャラや舞台等世界観を引き継いだ上で
  ・現在風解釈等を加えながらの完全新作ストーリー
  という感じっぽいですね。
  原作未読なので、完全アニオリかどうか等は判断できないですがw
  1話はベースとなる世界観を提示する必要があるので、ある程度前作で既視
  感のあるものをみせつつ、ところどころ改変が行われているという感じでし
  たね。

 ・例えばグルメなんかは「食堂食堂」や「ダンジョン飯」等ここでも異世界モ
  ノが席巻している感があり、個人的には少々食傷気味な感じではあります。
  (これらの作品は好きなんですが、こうも異世界モノが多いとね・・・)
  なので、下手に「異世界バーテンダー」とかに走らずに、こういう時代だか
  らこそ過去の名作に回帰してみようという「温故知新」的な取り組みは大い
  に評価したいところですね。
  第1作での魅力であった
  ・バーという(重い扉で閉ざされた)隠れ家的な空間に流れる緩やかな大人
   の時間や癒し
  ・そこで繰り広げられる人間ドラマ
  ・バーやお酒のウンチク等
  第2作ではどうみせてくれるのか。

 ・ただ1話を観た感じだと「う~ん、コレジャナイ」って感じが・・・
  ・前作より幼さを感じるキャラデザやコメディ要素を加えたキャラ描写
  ・前作よりも明るい感じの色調
  ・過剰なアニメ演出等
  前作の素材の味を楽しむような大人な空気感が・・・って感じですね。
  しかし
  ・第2作を創る以上、前と変わらないという訳にもいかんやろしなあ
  ・第2作として面白いテーマ性とかがあるかも
  ・新作エピソードは気になる
  という感じではあるので、しばし様子見ですかね。
  あと前作は思い出補正がかかってる可能性もあるので、この機会に前作も見
  直してみようかなっとw{/netabare}

・第2-3話:第1作とは異なる方向性はきちんと提示されていたと思う
 {netabare}先日の 第1作のレビューで
 ・第1作はよくも悪くも「昭和世代が思い描く『かっこいい大人の男像』」を
  描いている
 ・第2作は尖った感じがなくなり、凡庸な作品になりそう
 と書いたのですが、

 第1話
 メインキャストが神嶋部長から来島美和に変更。
 それに伴い、神嶋部長の人間ドラマをカット。
 その分佐々倉の人間臭いキャラ描写を追加。
 → 「かっこいい大人の男像」が後退

 第2話
 第1作で2話分のエピソードを1話に詰め込み
 → 人間ドラマは薄味になり、ストーリー重視の味付けに

 第3話
 見習いバーテンダー・川上京子を追加。
 第1作では友好的な熟練バーテンダー・葛原が越えるべき壁という存在。
 まさかのカクテル対決w
 → 第1作では客に寄り添う存在であった佐々倉を第2作では前面に押し出し
   た演出

 やはり第1作のエピソードが古く時代に合わないという判断なのか
 ・第1作:客の人間ドラマとそれに寄り添う佐々倉
 ・第2作:佐々倉の人間臭さや彼や来島美和、川上京子等の成長譚
 という方向に舵を切っていくのかなあって感じですね。
 個人的には
 ・第1作の「昭和世代が思い描く『かっこいい大人の男像』」がストライク
 ・第1作でしっかり描かれていた「人間」が、単純な記号化され面白みがな
  くなったように感じる
 と、どうしても辛口になってしまうのですが。
 第1作とは異なる方向性はきちんと提示されていたのかなっと思いますね。{/netabare}

・第4話:第2作のやりたいことは大分明確になってきたかな
 {netabare}前回のレビューで書いたように
 >・第1作:客の人間ドラマとそれに寄り添う佐々倉
 >・第2作:佐々倉の人間臭さや彼や来島美和、川上京子等の成長譚
 >という方向に舵を切っていくのかなあって感じですね。
 がより鮮明に描かれていたのかなっと。

 Aパートは
 ・ホテル・カーディナルに凄腕フレンチシェフのスカウトを画策
 ・このシェフを口説くために佐々倉も一役買う
  → 利き酒対決や酒にまつわるエピソードを絡め、シェフの心を動かす
 という流れでしたが、
 ・やはりシェフよりも佐々倉に焦点を当てた演出で「佐々倉スゲー」をやり
  たいみたいな
  → う~ん、少し話が軽く安っぽくみえるのかなあ
 
 Bパートは「見習いバーテンダー・川上京子の苦悩」ということで
 ・ようやくカクテル作りの許可が出たが、オーナーからは厳しいダメ出し
 ・自分が目指すべきバーテンダー像がわからない
 それを「キング・オブ・カクテル」と呼ばれるマティーニで
 ・佐々倉の作る顔のある→酒の個性を引き出したカクテルとは
 ・他のバーへ行き、多様なマティーニを飲み比べ
 でしたが、第1作にはなかった
 ・若手バーテンダーの共演
 ・駆け出しの頃の佐々倉の描写
 ・カクテルレシピだけでなく、ステアや温度管理といった技術面の細やかな
  解説
 などは第2作のウリとしてよかったのでは。
 今回の新キャラ・バー「Hell's Arms」の金城ユリも今後の出番が楽しみな
 キャラではありますし。
 また会話の中でカクテルコンクールの話も出たので、以降でそちらの話も描
 かれるのでしょうか。
 それにラストは熟練バーテンダー・葛原と来島会長で何か仕掛けてくるよう
 な引きで終りましたし。
 (これも第1作にはない展開ですね)

 一長一短はありますが、(第1作とは異なる)第2作のやりたいことは大分明
 確になってきたように思いますね。{/netabare}

・第5話:悪くないが凡庸かな
 {netabare}今回の主役は、葛原の愛弟子チェン。
 ストイックだが、視野が狭いようで・・・
 >それにラストは熟練バーテンダー・葛原と来島会長で何か仕掛けてくるよう
 >な引きで終りましたし。
 前回のフリは佐々倉ではなく、チェンの見識を深めるためのようで、
 ・「サントリー 山崎蒸留所」見学ということで関西へ研修ツアー
  (来島会長の人脈による)
 ・他のバーテンダーと触れ合うために、川上京子と金城ユリも同行
  (あと孫の特権で来島美和も)
 ということで、はじめはツンケンとしたチェンでしたが
 ・佐々倉のフォロー
 ・自身の京都の苦い思い出と向き合い
 最後に何かを掴んだようです。
 う~ん、話は悪くないですが、もうひとつ面白くないんですよね。
 回想なんかも入れてますが、全体的に人物描写が単純な記号化されて平面的
 というか、やはり凡庸な感じが否めませんね。
 「サントリー 山崎蒸留所」の辺りは、昔住んでたことがあったので、
 「おお、こんな風景だったわw」
 と、懐かしさがありましたが。
 
 川上京子と金城ユリとの交流を深める目的もあったはずですが、途中から別
 行動になったので、その目的も果たされずでよかったんか?!
 今回2人は「コメディ要員か?!」という扱いでしたね。
 この2人はカクテルコンクールに出場すると表明したので、今後そちらも描か
 れるんでしょうね。
  
 よくも悪くも「第2作はこんなもんかな~」という印象ですね。{/netabare}

・第6話:「バーという”特別な空間”だからこそ面白い」が薄まった
 {netabare}今回のエピソードは
 ・来島美和の後輩・樋口由香利のまさかの結婚話
 ・心がささくれだった中間管理職と患者を救えなかった女医の出会いの物語
 でした。

 樋口由香利については、来島美和ともに最初からずっと登場していますが、
 仕事でいいところがなく、どこかお気楽で浮付いたキャラって感じなんです
 よね。
 ・そんな彼女の”結婚”といわれても、唐突感だけが凄くて感情移入できな
  かった
 ・佐々倉の彼女の本心を見抜いてた描写が「佐々倉スゲー」よりの演出で
  「バーテンダー="優しい止まり木"」
  からズレてる感じがどうも好きになれない
 
 また中間管理職と女医の物語ですが
 ・ストーリー重視で薄味、この2人に焦点が当てたいのか、佐々倉よりなのか
  創りが中途半端
 ・バーという”特別な空間”に入ったという空気感が不足している
 この辺りも第1作ならこれだけで1話分の尺を使ってたところを、上述由香利の
 結婚話も詰め込んでいるので、まあそうなるわなっと。

 やはりこの手の話になると、第1作に比べ
 「バーとバーテンダー(優しく寄り添う存在)だからこそ独自の面白さがある」
 という尖った感じが薄まり、無難でライトな仕上がりだなという印象ですね。
 いつまでも「第1作がよかった~」という私は老害でしょうか(笑)
 第2作として新作のエピソードをやってくれてるのは、ありがたいですが。{/netabare}

・第7-8話:正直どうでもよくなってきた(笑)
 {netabare}7話はチェン君の話がメイン
 ・葛原の元を破門された模様
 ・父親が来日(シンガポールの有名ホテルの跡取りとして連れ帰るため)
 ・バーテンダーを本気で目指すことを決めたチェンは、佐々倉の元で研鑽
  を積みつつ、父に認めてもらうためにカクテルを作るのだが・・・

 また8話はカクテルコンクール回。
 ・川上京子
 ・金城ユリ
 ・チェン君
 が出場。その模様とそれぞれの新しい始まりを描いて終わりました。
 チェン君の騒動も一応の決着を見ましたが・・・

 正直どうでもよくなってきました(笑)
 エピソードは進むものの、こちらに積み上がってくるものがないなっと。

 >「バーという”特別な空間”だからこそ面白い」が薄まった
 前回こう書いたのですが、少しフォローしておくと
 ・第1作はバーでの人間ドラマや男のカッコよさなど、かなり特化した創り
  → (バーでのシーンが大半で)バーの空気感等も注力して創りやすい
 ・第2作は”前作とは違うベクトルを”ということで、多様化を意識
  → まあ「バーの空気だけ重厚に」とかは創りづらいよなあ
 って感じですね。
 正直原作未読なので両作とも、どこまでが原作準拠でどの辺がアニオリ改
 変なのかも分からないですし。
 そういう意味では「第2作は第2作の面白さ」があればと期待していました
 が、ちょっと厳しくなってきましたねえ。
 一応最後まで視聴予定ですが、ただ”凄腕バーテンダー”が出てくるだけの
 作品で終わりそうですね。
 この”凄腕バーテンダー”も「佐々倉スゲー演出」でみせたかと思えば、重
 鎮からは「ひよっこ扱い」等なんかチグハグなんだよなあ。{/netabare}

・第9-10話:人間を描くってやっぱり難しいんだと思う
 {netabare}第2作の目玉として第1作では描かれなかった
 ・”佐々倉溜”という人間を深堀して描いていく
 という試み自体は評価したいのですが・・・

 ざっと作品内での”立ち位置”でみても
 ・「神のグラスを作る男」とか”凄腕バーテンダー”と持ち上げる一方で
 ・重鎮(老害?)からは育てるべき人材として「ひよっこ扱い」
 ・佐々倉自身も自分が未熟だと納得していない様子
 ・その一方で高みを極めし者のように説法を垂れるという
 もうストーリー都合でキャラを動かしちゃってるなあっと。
 
 それに今回はついに佐々倉の過去が明かされますが
 ・人が死んだという話を絡めればインパクトがあり、説得力増すやろ
 という、制作側の浅はかな考えが透けて見えるというか・・・
 ”キャラ造形”って
 ・作り手が「彼はどういう人間か?」というのを考え抜いた上で、それを
  作中の言動に地道に落とし込んていく
 ・その積み重ねを経て、視聴者側がどう受け取るか
 ということだと思うのですが、やってることは
 ・こういうエピソードで説明したから、彼はこんなキャラということでい
  いよね♡
 という制作側のキャラの押しつけだったり、レッテル貼りレベルにしか過
 ぎないんですよね。
 やはり人間を描くって難しいですね。でもそこを超えてくるから私たちは
 「プロのクリエイターってやっぱり凄い」
 とリスペクトの念を抱くわけで、そういうところをインスタントにやろう
 している作品はねえ・・・

 >こういう時代だからこそ過去の名作に回帰してみようという「温故知新」
 >的な取り組みは大いに評価したいところですね。
 と最初に書いたのですが、どうもアニメ化の経緯もタック二階堂さんの
 「サントリー案件」
 というご指摘が的を射ている気がしますね。
 そう考えるとこの凋落ぶりも納得ですね。{/netabare}

(最 終)
「西尾節」と「シャフト演出」と「戦場ヶ原」を抜いた『化物語』

率直な感想がこれですかね。
第1作を知らなければ、「バーとバーテンダーが登場する一風変わった作品」
として、それなりに楽しめたかもしれませんが、前作の尖った部分を切り捨
て、凡庸な人物描写やサントリー案件を加えた本作は”コレジャナイ”って
感じですね。

まあ「昭和の男臭さ」がプンプンする第1作と同じテイストで令和のアニメ
を創る訳にはいかんやろ、という判断は理解できます。
とはいえ、
>「バーとバーテンダー(優しく寄り添う存在)だからこそ独自の面白さが
>ある」
という根幹が揺らいでしまっては「本末転倒だろう」って思う訳ですが。

今回”佐々倉溜”という人物描写に結構尺を使ったものの、あまり魅力的に
描けていないからなあ。
いろいろと多角的に描いてみたものの、結局どれも中途半端に終わった印象
ですね。
>「バーという”特別な空間”だからこそ・・・」
やはりこの空気感がないと、漠然とバーのシーンを見せられても響くものが
ばない気がしますし、そこが本作の生命線だったのではと思いますね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 21

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

至福の時間

シナリオを楽しむんじゃなくて、雰囲気を楽しむ作品なのかな?

話の面白さは微妙であんまり先が気になる話じゃないけど雰囲気はとても良い
一流のバーテンダー達が、お客様に最高の癒しを提供するためにどんなカクテルを望んでいるのかを見抜き、お客様の悩みを解決する手助けをする話
カクテルのことは良くわからないけど、ストーリーの中でカクテルを入れるコツやうんちくがちょうどいいバランスで語られているのが良かった

大きな展開もなくゆったりしているけど、ゆったりしたテンポも作品の落ち着いた雰囲気に合っていてオシャレでした
話がなかなか進まない展開の遅さにはちょっとモヤっとしたけど、たぶんそういう楽しみ方をする作品じゃないと思った

投稿 : 2025/03/08
♥ : 18

hidehide さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

17時以後の人間の背景は

当の私も飲み屋の店主なのですが(笑)

こんな、小洒落た 一言を、
その都度、
その人ごとに言える『おせっかいな』バーテンダー、
カッコいいですね

やはり作品として描かれてしまう時には
『何やら過去に…』
『言えない闇…』

要は、訳アリ設定で描かれてしまうのが
セオリーなのでしょうかね。

17時以後の人間、職業 = 背景には何か…、みたいな。

もう一点

神のグラス
…『神の』と言うのであれば、
サントリーにこだわってほしくはなかったですね。
大人の事情もあるのでしょうけど…
そこはやはり、
世界のあらゆる酒、可能性の中から
驚きの『1杯』を見せてほしかったな、と。

ちなみに、
カイピリーニャを黒糖で作ってみました。
美味かったです
他の方の感想は、黒糖が多めの方が、より美味い、と。
参考まで。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 6

68.0 36 2024年春(4月~6月)アニメランキング36位
コードギアス 奪還のロゼ 第1幕(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (15)
110人が棚に入れました
光和7年、ネオ・ブリタニア帝国に占領された合衆国日本・旧ホッカイドウブロックに、「ナナシの傭兵」として知られる傭兵兄弟がいた。
非常に優れた運動能力とナイトメアフレームの高い操縦技術を持つ兄のアッシュ、頭脳明晰で情報収集、作戦指揮を担当している弟のロゼ。
シトゥンペバリアと呼ばれる難攻不落のエネルギー障壁により4年間、黒の騎士団の解放作戦を退けてきた第100代皇帝カリス・アル・ブリタニアと、彼に仕えるノーランドら皇帝直属の騎士アインベルク達は、再び世界を混乱へと陥れようとしていた。
依頼を受けたロゼとアッシュは、日本人レジスタンスの七煌星団と共に、皇サクヤ奪還のため、ネオ・ブリタニア帝国に立ち向かう。

67.6 39 2024年春(4月~6月)アニメランキング39位
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (133)
428人が棚に入れました
「もしかして、これが恋ってやつなのかっ!!!」 孤独な魔術師は一人の少女に恋をした 悪の魔術師として人々に恐れられているザガン。 不器用で口の悪い彼は、今日も魔術の研究をしながら領内の賊をぶちのめしていた。 ザガンは、悪友のバルバロスに誘われて参加した闇のオークション会場で、魔王の遺品として出品された白い髪のエルフの少女ネフィと運命的な出会いを果たす。 全財産をはたいて、ネフィを自身の城へ連れ帰ったが、これまで人付き合いをすることのなかった口下手なザガンは、ネフィにどう接していいかわからないまま、まともな会話も出来ず狼狽えるばかり。 これからはじまる二人の共同生活の行方は如何に―。 口下手な魔術師と美少女エルフのじわキュンラブコメディ。

声優・キャラクター
ザガン:小林裕介
ネフェリア(ネフィ):市ノ瀬加那
シャスティル・リルクヴィスト:菱川花菜
バルバロス:谷山紀章
フォル:美坂朱音
ラーファエル・ヒュランデル:稲田徹
マニュエラ:伊藤彩沙
ナレーション:森川智之

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

略称は「まどめ」。略し過ぎでは…^^;?

この作品の原作は未読です。
ネフィリアというヒロインを市ノ瀬さんが演じると知り視聴を決めた作品ですが、蓋を開けてみるとフォル役の美坂朱音さん、シャスティル役の菱川さんの演技も上々で毎週の視聴の楽しみな作品でした。


悪の魔術師として人々に恐れられているザガン。
不器用で口の悪い彼は、今日も魔術の研究をしながら領内の賊をぶちのめしていた。

ザガンは、悪友のバルバロスに誘われて参加した闇のオークション会場で、
魔王の遺品として出品された白い髪のエルフの少女ネフィと運命的な出会いを果たす。

全財産をはたいて、ネフィを自身の城へ連れ帰ったが、
これまで人付き合いをすることのなかった口下手なザガンは、
ネフィにどう接していいかわからないまま、まともな会話も出来ず狼狽えるばかり。

これからはじまる二人の共同生活の行方は如何に―。

口下手な魔術師と美少女エルフのじわキュンラブコメディ。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品を完走して振り返って思う事…
ネフィリアがメッチャ尊い…もうこれに尽きます。
そしてネフィリアと市ノ瀬さんの相性もこれ以上無いくらいに完璧な組み合わせ…
作り手の皆さんの狙い…まんまと成功したのではないでしょうか。

ネフィリアの可愛らしさは所作や言動もさることながら、エルフの長いお耳がピクピクすることろ。
犬の尻尾くらい感情に富んでいて表情と相まって、ザガンと一緒に何度悶絶しそうになったことか…
あの破壊力は相当にいヤバいっ!

フォルの立ち位置も中々良かったのではないでしょうか。
全身鎧の姿で登場した時には、思わず「七つの大罪」のエリザベスが脳裏を横切りましたよ^^;
演じた美坂さんは、主要登場人物を演じるのは今回が初めてだったようですが、ドラマCDでフォルを演じたのが長縄さんと知り、なるほど類似点あるかも…なんて思いました。

シャスティルを演じた菱川さんは、これまでプリキュアシリーズに出演されていたようです。
プリキュアシリーズへの出演を希望する声優さんは沢山いらっしゃるようですが、これまで相当に実績を積んできた方でも、プリキュアシリーズの門戸はかなり狭いと聞いたことがあります。
だから一番最初に出演する作品がプリキュアって、きっと物凄い事なんだと思います。
シャスティルは戦闘以外はポンコツキャラでしたが、また違う一面を見たいと思った声優さんでした。

一方、物語の方は遅々として進展しない魔王とエルフの恋物語…なのかもしれませんが、進展する気配が見えないので、いっそシャスティルちゃん頑張ったら?
とも言いたくなる展開が個人的には好きだったり…

シャスティルのザガンに対する複雑な想い…
公式サイトのキャラ紹介欄にはそう書かれていましたが、その気持ちが痛いほど良く分かります。
自分とザガンの立場は真逆で、接点を持つこと自体が禁忌…
自らが滅する相手と心に決めていましたが、ザガンの心の一端を知り気持ちに揺らぎが生まれます。
だって、自分が言い聞かされていた偶像にまるで似つかわしくないから。
物語ではこの辺りの展開もしっかり回収してくれていますので、見どころの一つだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、The Brow Beatさんによる「ワカラナイアイ」
エンディングテーマは、山本彩さんによる「ブルースター」

1クール全12話の物語でした。
リアルタイムで完走したので相当お気に入りだったんだと思います。
これは、リアルタイムに視聴していない作品がお気に入りじゃない、という事ではありません。
時間が有限であるのが悪いんです…^^;
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 9

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

エルフの嫁さんは、居てくれるんならいて欲しいわなぁ・・・。

どうなのかな、なろう系って言う訳でもないのかな、厳密に言うと。

ただ、系統としては極めて近い印象を受けてしまいますな。
当初、作画というか、キャラ造形が少し甘いのかな、との印象もあったのですが、程よいゆるみで見慣れてしまいました。
イケメン度合いもカワイイ具合もちょうどよい塩梅ってところでしょうか。

物語は、作品タイトル以上でもなく、以下でもなく、そのまんま。
ただ、ベッタベタでしたなぁ。
背中のあたりがくすぐったくなってしまいました。

この手の作品の中での、この手の作品としては、これもちょうどいい塩梅ってところでしょうか。
【翻訳】ファンタジーっぽい、俺つえーっぽい、コミュ障(どーてー)系主人公とヒロインキャラがベタベタする作品の中では、程よいベタベタ具合と、ラブコメ具合の進展がほほえましい程度で収まっていました。

また、フォルが登場し全体的な雰囲気として、どんどんアットホームな空気感になっていったのも好感触でした。
ラブコメ部門以外のあれやこれやも楽しかったですね。
タレント(登場キャラ)が増えるにしたがって物語のラインも増えたのですが、上手にコンパクトにまとめられています。
まとまり感を感じました。

って感じです。

レビュータイトルの「エルフのお連れあい」が居たら居たでいいわなぁ・・・、は正しくは、ジャパニーズゆるゆるエルフに限る!(キリッ!)

ってところでしょうね。
ガチファンタジーのエルフではいろいろと困りそうですしw
融通が利かなさそうなのと、気位が高そうなのと、
あまり美形さんでも疲れそうw
初っ端の食事シーンでも目の前にハンバーグありましたしね・・・。
ガチファンタジー設定のエルフでは考えられませんねw
ま、今作の様にゆるゆる、ふわふわがいいですかね。

嫌だなぁ、想像の話ですよ、解ってますよ。
え、それは妄想だって・・・?
まぁ、考えるのは自由ですからねぇ。。。
いたらうれしいじゃないですかw楽しそうじゃないですかw

・・・・サーセン。

ってな感じで、久々にフツーに視聴していました。
おもしろさもフツーって感じで、少し★の数が高めなのは、何となく登場人物が仲間的に配置されていく様が、私個人の好みに合っていたと言うのがあります。
また、登場人物の今後を観てみたい、観てもいいかな、と思えたので、そこはキャラに多少なりとも魅力があったという事で・・・。

ってな感じです。

ってな感じ、ってな感じってうっとおしいですが、まぁ、そう言った塩梅の位置づけって事です。
悪くはないと思いましたよ。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

強い変人DTが自己評価の低い美少女(処女)をゲットするいつものやつ

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.24

 どんな酷い物語になるのかと思ったら、幸せ疑似家族になって楽しく暮らしましたとさ…。オシマイケル!

 これが家族の価値なのだ!と言うのをこれでもかと見せつけられた感じです。嫁、持家、子供!ついでに執事もゲットだぜ!コミ障魔王として恐れられていたザガンも地域社会に受け入れられた様です。

 結局、地域社会のメンバーとして認められるには、家族がいて、持家じゃないといけません。今だに個人としてではなく、〇〇家のメンバーという地位の方が重要なのです。

 最初に予想した様に、観ていて毒にも薬にもならない、既視感ありアニメでしたが、結局、世の中の価値観に媚びた予定調和的な内容こそ完走出来るアニメの条件なのだ!と言うことが再認識出来て良かったと思います。
 
 ロリドラゴンとネフィの可愛さに全振りアニメだったので、まぁ最後まで視聴して後悔はありませんでした。ただ…、奴隷を買うという最初の方の設定必要だった?

 最初に書いた様に、奴隷制度の存在する社会を上手く表現出来ていない様な…。

 近所の住人も奴隷上がりのネフィに対して、何も思って無い様ですが、下卑た目で見てくる位の演出はあっても良かったですね。

 ほとんどの日本人が、かつて奴隷に等しい身分の下人や水呑百姓だったのに、すっかり奴隷制度の残酷さを忘れて、物語として消費しているのは、思い上がりも甚だしいとしか思えませんね。
……………………………………………………………………… 

 8話まで観ました。2024.05.27

 凄く強くて恐れられている魔王達、魔王と敵対する聖剣持った聖騎士、魔王ポジションを狙う魔術師…。力は戦って奪え!の殺伐とした世界っぽかったですが…。

 何となく、仲間が増えたことにより、主人公に優しいヌルい世界になって来ました。まぁ、奴隷エルフに惚れられてイャチャラブする物語が、コメディ路線にならない訳がありません。

 奴隷エルフをどんなに虐待しても反抗してきり、屍を越えて行け的な戦いをしてくる交渉の余地のない頑迷な敵対勢力と延々消耗戦やるみたいな疲れる話はアニメ化されません。

 そんなの現実だけで充分ですね。後、コメディにしないと、そもそも処女で美人の奴隷女を購入出来る世界観が非道すぎます。

 美処女が買えるなら、一般女性はもっと安く簡単に買えるはずです。岡場所で一杯の掛け蕎麦くらいの値段で夜鷹が買えるけど、みんな性病の江戸時代みたいな世界になってしまいます。現代的な価値観だと地獄ですね。

 結局、この手の話はユルユルコメディ路線に集約しないと観るに耐えない様です。
………………………………………………………………………
 初回観てのレビューです。2024.04.10

 以前放映していたイケナイ…と同じ様なお話です。仕方無いですね。エロゲーの定番、弱った美少女につけ込む系の話にオリジナリティなんて求めてはいけません。

 世の中の殿方達の嫌がるメンヘラではなく、普通の感覚を持ちつつも自己評価の低い美処女なんて、誰が考えてもそんなにレパートリーはありません。

 男の方も、単なる強男だと嫌味過ぎるので、変人陰キャ設定にすると、みんな似てしまいますね。変人が棲息している変な社会なので、世間体も気にしなくてOK!世界観も似てしまいます。

 想像以上のことは起こらないギャグアニメになりそうなので、視聴の優先度は低くなりそうです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 6

66.6 40 2024年春(4月~6月)アニメランキング40位
じいさんばあさん若返る(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (137)
423人が棚に入れました
青森で何十年もりんご農家を営む正蔵とイネは、周囲からおしどり夫婦と呼ばれるほど仲睦まじい。 ある日、畑で見つけた不思議なりんごを食べてみた2人。 次の日目覚めると、若い頃の姿に戻っていた!? かつてイケメンだった正蔵と美人だったイネ。 若返ったその姿に、子供や孫たちをはじめ周囲の人々はビックリ。 とんでもない奇跡を起こしながらも、正蔵とイネはマイペースに、じいさんばあさんらしく日々を過ごしていく。 今までと変わらず夫婦二人仲良く、そして今まで以上にパワフルに――。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

Re:米寿から始める新婚生活

今期の密かなお気に入り
おじいちゃんおばあちゃんが次々出てきてワイワイガヤガヤするホームコメディでは評価低いのも仕方ないと思うんだけど、私は好き

じいさんばあさんが若返って子どもや孫たちと触れ合いながらイチャイチャするハートフルコメディ(体若返っても何故か髪の毛だけは白髪のまま)
死ぬまでずっとお互いを尊敬しあえる関係がステキ
一般的なラブコメでは表現できない愛の深さが感じられてとても良かったです!

ただ若返ってイチャイチャするだけの都合のいい話じゃなくて、老人だからこそ「死」や「老い」を真剣に見つめなおす話にもなっています
ステキな伴侶と暖かい子孫に囲まれて幸せな老後生活
こんなに幸せな日々でも、残りの時間が少ないことを嫌でも意識させられて寂しさも感じる話でした
失ってから後悔する前にそばにある幸せの大切さをかみしめるいい機会になるかもです!

惜しいところ
・方言めちゃくちゃすぎて崩壊してる、どこの言葉??
・じいちゃんばあちゃんの若い頃の青森、なんか違和感がある、時代設定がぼんやりしてるのかな?
・若返りはともかく、お爺ちゃんお婆ちゃんが超人すぎるのが謎、若返っただけじゃないの?
・孫ちゃんたちの交友エピソードがちょっと薄い、主役じゃないからなんだろうけどもう少し時間使っても良いと思った

投稿 : 2025/03/08
♥ : 22

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

悪くはない、が…どの層狙いなのか。

正直、若いころの自分自身は、お年寄り系がメインを張る作品はあまり好きではありませんでした。
小僧時分ですから、今ほど多様性もなく、実際は年配者が主役の作品はそう多くなく、また、小僧から見れば「お年寄り」とまでは言えない「中高年」も十分「じじばば」に見える訳で・・・w。
余計に苦手だったのかもしれませんけどね。

何でなのかなあ・・・。
やっぱ、自分もいつかああなるという現実は当たり前なのに、実感が出来ない、想像ができない自分とのギャップや、まだまだ先の事だと思いたい、そうなりたくはない、なんていう恐怖で心がザワザワしたからなのかなぁ、なんて自己分析。

しかしながら、時間の流れは残酷、いや逆に平等・公平なのかw。
いい年齢になってしまいました・・・w。

この歳になると、時間≒「命」である事が強く感じられ、その貴重さ、重要さが身に染みてくるものです。
よく社会で「お時間をいただきましてありがとうございます」とか、「俺の時間を無駄にするな」とか言ったセリフがあると思うのですが、これって本当の事なんですよね。

 例えば、学校で先生があなた達生徒の為にいろいろと教えてくれる・・・、
「それは仕事だ」って言ってしまえばそれまでなのですが、その為にそれ以外にも自分の時間(≒命)を使って準備などをしてくださっているはずです。
 社会に出ても、仕事やいろいろなモノを教えてくれる先輩や同僚やお客様がいるでしょう?
その方たちは、本来は自分の時間(命)は全て自分自身の為に使うべきなのです、とても貴重で大切な、何時まで持つか判らない、二度と手に入らない、取り返せないものですからね。
それなのに、時間を「アナタの為に」使ってくれている、この事実にはもっと謙虚に深く感謝をするべきなのです。

ましてや、親兄弟、家族、親族は言うまでもありません。
しがらみと捉える場合もあるでしょうが、基本は大変ありがたいもののはずです。

おっと、またいらないことを書いてしまいましたw。
でも今回は皮肉ではなく、すこしまっとうな事を書いたような気がしていますw。

さてと、ここでレビュータイトルです。
この作品は、こういった心境の変化があった私には、しみじみと思うところもあったのですが、一般的にアニメーションを楽しむことが多い若い世代には刺さるのかなぁ・・・?という問いがその理由となっています。

もちろん、今という時代にあっては、アニメーションは世代年代、性別、国籍を超えて楽しめるメディアとなっているので、愚考に過ぎないんでしょうし、どんな楽しみ方であっても構わないことは言うまでもありませんがね。

私的には「おとなな日本むかしばなし」という感じでしたでしょうか。

作品としては、若返ったじーさんとばーさんと周囲の家族、友人らとのドタバタ、ラブコメチックな感じで楽しかったです。
若返った、ばーさんは美人さんでしたし、能登さんでしたしw。
あと、お孫さんたち、その友人達との関係も、なんか好きでした。

大好きな人と若返って、いろいろともう一度楽しむなんて、本当に「夢」ですよねぇ。
やり残したこと、出来なかったことにもう一度チャレンジすることができる。
自分自身だけだと、また動かないかもしれませんが、大好きな人が一緒ならきっと頑張る気がします。

ただ、少しの物悲しさ、わびしさも付きまとっていたのも事実です。
若返ったままではいられない・・・。
この手のお話の常として、また年寄りに戻ってしまう、そのジレンマに直面します。
ただ、今回の主人公お二人は、そこをとてもポジティブに受け止めていた点が印象的でした。
良いキャラクターを作り出せたものだと、好印象です。

そして、さらにこの物悲しさを払拭する効果もあるのでしょうが、最終盤では再び・・・。(これは、少し読めましたけどw)。
視点を、もう一度戻す効果で、すこし前向きになれました。


そうですねぇ、少し・・・ほんの少しだけ視聴者を選ぶかもしれませんが、こういった作品は数十年前にはアニメ化する候補には上がらなかった作品なのではないかと思います。
多様な価値観と楽しみ方を受け止められるようになった、今という時代だからこそ作品にできたものではないかと個人的には思っています。

よい作品、楽しい作品だったと思います。
じいさん、かっけー。ばあさん、かわえー。
でも充分だと思います。
そして、年齢を重ねた人には別の思いがよぎるかもしれませんね。


ああ、そうそう、所々で差し込まれるカットやキャッチーな挿絵、ストロングマシーン的なデフォる目も楽しかったですね。

機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

究極の幸福論。愛する人と土地とともに愚直に生き子孫を残す。

 断念しましたが最終回だけ気になって見たら、かなりいい結末だったのさかのぼってみました。これは今の「子供を産まないほうが幸せ」「年収〇〇〇万円が結婚の条件」などの風潮に一石を投じる作品かな、と思います。
 原作者がどこまで意図しているかわかりませんが…いや、私なんかよりよほど考えているのかもしれません。究極の幸福論な気がします。

 苦労があったからこそ老後に夫婦の共通の思い出があり、親族がいて知り合いがいる。そして自分の生まれた土地を愛し生業を愚直に営むのが、人間として自然な生き方なのではないか。思い出は良い思い出もいいですが、苦労した思い出はかけがえのない宝です。豊かな生き方とは何ぞや?老いて死が間近に迫った時に感じる幸せとは、金があり好きなことをしてきた思い出ではありません。

 そうすることで死んでも、未来に子や孫が続いてくれるし、リンゴ畑も残ります。それが生きた証と信じて死ねる。これこそが本来的な人間の幸せなのでしょう。
 だからこそ究極の幸福論と言えます。経済を追いかけ、子供を作らない人は好きなことはできますが、老いることでそういう楽しみ方はどんどんできなくなります。つまり、老いが苦しみになる生き方です。でも、この老夫婦のように生きると、死の間際に幸福のピークがくる。

 若返るというのは走馬灯あるいは命の灯のメタファーなのかもしれません。それを砂時計と言い換えて、随所に作品の意味を教えてくれました。「つみきのいえ」は夫婦が別のタイミングとなりましたので、幸せを感じつつも、もの悲しい雰囲気が強かったですが、こちらの方が何かほっとするような終わり方でした。

 本作のテーマを言葉にするとありきたりとも取れますが、素朴な夫婦の物語にすることで直接的ではないですがわかりやすくなりました。常に孫のカップルを対比に置いた意味が伝わってきます。時代を超えた普遍性もかんじられました。

 エンタメ的な面白さという点ではそこそこかな、という気もしますが、静かですが深い味わいのある感動という点で優れた作品だと思います。それはあまりテーマ性を前面に出さないからこそだったかもしれません。

 評価は…全体的にちょっと盛ってますが、しかし、話のレベルは相当高い気がします。ある種の文学性もあってよく作りこまれた作品だと思います。
 アニメ、エンタメとしての評価は低めですが…評価に迷うなあ。最終回を見ることが価値になる作品ですので、最終回までひっぱれる力がちょっと弱いのかな。
 



1話 エロい女子高生で話を作っているだけ?

{netabare} なんでしょうね?よくわかりませんが「老人が若返った」という話に見えないんですけど?リアリティ云々を言ってもしょうがないんですけど…若返りしたときに起きるドラマって、そんな感じなの?という気がします。

 いや、言い方が難しいですけど、シリアスとか社会的なメッセージを求めているわけじゃなくて…うーん…エロい女子高生が騒いでるだけ?

 若返って青春を謳歌しつつ、いつ歳を取るかわからない恐怖とかなら「アルジャーノンに花束を」のメソッドですし、もう1度人生を繰り返す喜びと苦痛のジレンマとかなら人魚とかエルフの亜流ですし…ですけど、何かそういうのが欲しいなあ…ギャグでいいので。

 もうちょっとしっかりした話を期待していましたが…うーん、次で判断します。 {/netabare}


2話 1話よりは全然よかったですが、それほどでもと思ったら次回予告が気になりました。

{netabare} 1話よりはよかったですね。特に後半の息子のところと木のところは短編としてはいい話だと思います。テンプレですけどね。話のテンポからいって、4コマ漫画なんでしょうか。

 若者礼賛ではないし「年寄り」にも若い時代はあったしそこから生きてきた人生の振り返り、積み重ねの重みという意味においては良い話だとは思います。
 うまくいけば「つみきのいえ」のような感動も生み出せると思います。が、どうでしょうね。若返った意味性がやはり薄いとは思います。

 悪くはないけどやめようかな、と思ったところで次回予告が…うーん、だったらまだ話がよくなる可能性もありますね。来週も一応見ようと思います。 {/netabare}


3話 浅いと思ってたら、しっかりテーマがありますね。 

{netabare} あーそう来ましたか…終わりをどう描くか、ですね。浅いかと思ったら思ったよりも、タイトルがそのままテーマになっている感じで、興味が出てきました。「アルジャーノンに花束を」の老化&夫婦版ですね。正直話の作り方はあまり面白くないんですけど中身はあるし、メインの砂時計関連の話はいいです。視聴は継続かなあ…これは切れないですね。 {/netabare}


5話 良い話だけに中身がわかりきった内容になってしまったかな?

{netabare} いい話です。申し訳ないですが、題名からもうちょっとアダルトな作品を想像してましたが、真面目に歳をとるということを描いているようです。年齢というのが不幸、死に向かっている恐怖ではなく、積み重ねによって人間が豊かになってゆくということも、描けていると思います。

 ただ、です。いい話で真面目な話なだけに、中身がわかりきったことになってしまっています。テンプレとはいいません。作品自体が珍しいジャンルではありますので。ただ、視点が一般論で終わってしまっていないか、ですね。

 どちらかと言えば、年齢をとることの恐怖や苦しみの救済としての若返りと、年齢を重ね苦労があり死に向かうことが不幸ではない人生の晩年の豊かさということとセットで描ければな、という気がします。

 そこがないのでドラマとしての面白さが単純になってしまっています。うーん…正直24分見ているとちょっと退屈を感じてしまいます。中身はいいんですけど…一回断念しようかな、と思います。

 30歳以前の人が、歳を取る意味、結婚してパートナーがいる幸せ、苦労の大切さを知る話としてはいいんでしょう。ただ、そのためにはもっとエンタメにしないと厳しいのでは?と思います。{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13

66.2 41 2024年春(4月~6月)アニメランキング41位
怪異と乙女と神隠し(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (108)
324人が棚に入れました
見えてはいけない「!」の標識— それは、そこに“怪異”があった証。 とある街の書店員で、作家志望の緒川菫子は、 今日も同僚の化野蓮と、不毛な無駄話に花を咲かせている。 しかし化野には、菫子の知らない秘密があった。 人々が噂する怪談、都市伝説、現代怪異の一部は実在する。 ある日、書店にいつの間にか増える“逆万引きの本”をきっかけに、 二人は街で次々と起こる不可思議な事件に立ち向かっていく。 これは現代社会に巣食うミステリーに挑む凸凹コンビの、 ささやかな友情と別れの物語。

声優・キャラクター
緒川菫子:ファイルーズあい
化野蓮:山下大輝
化野乙:幸村恵理
畦目真奈美:堀江由衣
シズク:高橋李依
天地のどか:会沢紗弥
時空のおっさん:内田夕夜

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

でっか!!(何が?)

「怪異」と「標識」とくれば、いまんところ「化物語」が浮かぶんだろうなぁ・・・と。
違うかな・・・、あくまでも現状の私のイメージって事にしておきましょうかw。
一瞬「パクリ(オマージュ)系か?」との予断が頭をよぎる。
あちらは、シリーズを重ねるビッグネームなので、まぁ、ここら辺はお許しをいただきたいところ。

2024.10.13 連休を利用してのぐ~たらTIMEを利用して、某アベマなTVにて一気放送を視聴。

さて、視聴を続けていくと。。。
それなりの魅力ポイントは持っているような作品と感じた。
ちなみに、レビュータイトルの「でっか!」は私的にはそのポイントではない!
一応、お断りを入れておかねばw。

怪異はしっかりと怪しい雰囲気を醸し出しているし、キャラクタが絡むエピソードは少しダークで物悲しいものが多い。
そこを、少し(個人の感想として、エロい方面で)主張の可愛げのあるキャラ達が物語を進めていく。

何だろうなぁ、それぞれのキャラクタが、そこはかとなく気になる感じなんだよねぇ。
キャラデザも、まぁまぁ受けるデザインにまとまっていく気もしたし、グルグル目も苦手な事も多いんだけど、大丈夫だった。
そう言えば、グルグル目は苦手だと言いながら、振り返ってみると印象に残っている作品が多い・・・「だがしかし」や「よふかしのうた」、
・・・ああ、これは原作者さんが一緒だっけか。

あと、イジメに絡む描写も多少なりともあって、苦手な人は嫌かもしれないかなぁ・・・。

さて、緒川菫子と化野 蓮はあれやこれやありながら、諸々の「怪異」に巻き込まれながら、あたかも相棒の様に各エピソードを進めていく、そんな中で、実はエピソードの起点となり、物語を進めていく目的となっているのが化野 乙である。
蓮の妹という事になっているが・・・これは自身でお確かめください。
乙の人間関係の中での怪異の発現から、菫子の人間関係が広がっていき、物語全体を形作っている。
これは、今シリーズの最終盤で登場する董子の新作タイトルを考えれば当然の帰結となる。
そりゃあそうだ、董子の体験がその新作を形作っているのだから。
そしてその新作タイトルをフィードバックする形で、再び物語を進めていく。

この物語の回し方はキライでは無かったかな。
よくあるパターンと言えばそれまでなのかもしれないが、全体を見た中では、少し趣深く、ホッとした感じさえした。

そして、乙からのメッセージが本から・・・。
いいじゃないか、この「書店」「本」の不遇の時代に書店を舞台にして、本を舞台装置として、そして、小説を創るという視点も盛り込んである。
あくまでも、推察だけれでも、この作品の作者さんは書店、本が好きなのだろうと勝手に推察。

最終的に董子と連は物語冒頭の様に書店の店頭に立ち、再び、物語が動き始める準備が完了・・・と。


個人的な感想としては、少し隙間がある様な印象を受けたけれども、キャラクタ、語り口、作品の持つ雰囲気と好感が持てる点が多々あった。
怪異だけに、化ける可能性も少なからずあるのではないかと期待。

残る猫娘wとのカラミや、怪異だけにネタは無限・・・、
乙とのエピソードは大筋では終了しているものの余白もありそう。

作品の力量次第だが、個人的には続きを観てみたいかな、とは思う作品だった。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16

よこちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

標識だけが印象に残った

いじわるな評価はやめとこうと、一つでもそのアニメの良い所探すんですが、結局、視聴者に探させてる時点でダメなんですよね。
怪異や都市伝説を扱うなら少しは怖くしたり不穏な雰囲気にしてくれないと、どこを観て欲しいのか分からないですね。説明不足で戦闘シーンも意味不明、主人公そこダメージ受けるの何故?

作画もダメに思います、普通のシーンでも動きもっさりしすぎで、会話も変な間があってそれももっさり。
加えて爆乳キャラの薫子が太って見えるよくあるやつ。小柄な主人公と並ぶと体格差おかしい。しかも可愛くない、胸はいいから可愛いキャラなら「見える子ちゃん」のように観れたんですが。あと唯一可愛い主人公を萌えに使ったり、本編に力入れて欲しかったです。

辛口評価になりましたが、良い所は声優さんのファイルーズあいが、薫子のような年上女性や、上から物言う女性の演技がやはり上手いと思ったことですね。

2点台なので残念ながらお勧めしませんが、これから面白くなる感じは最後しました。ただ2期は難しいかもしれません。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

良く練れた話だと思いますが、団地妻のカタルシスや怖さに不満が残る。

 なるほど…結構綺麗に話が終わりましたし、伏線というか怪異が最後の方でいろいろ関連してくるのは、なかなか面白かったです。3話の最後の車いすの少女とか、8話の古書店の話とかですね。牛鬼の先生も結構活躍したのは意外でした。

 それと最終話で気が付いたのが、みどり書店の本も逆万引きの本を持って来た店長は水木しげる氏のリスペクトでしょうか。そういえば1話の不気味な本を持ってきたのも彼でした。

 狭いエリアでの出来事だけにあの街、あるいは董子自体に何かあるのでしょうか、という妄想が膨らみます。その点ではこのアニメ作品自体が小説的な伏線やキャラの使い方、構成になっている気がします。

 不満点は、董子自身の問題の深堀りが中途半端で、せっかく小説ができたときのカタルシスが弱いので、作家論を期待していた部分で拍子抜け感があったことです。その点では途中のエピソードもキャラも上手いと思う反面、弱さは感じました。それが若干の後半のダレにもつながっていました。せっかくうまく畳めるラストだけに惜しかったです。
あと、乙と友人との別れの描写がないのが、最後の物足りなさにもなっているかな。プールのシーンでちょっとそう言うセリフはありましたけど、それだけかあ…という気がします。直接さよならを言う必要はないですけど、葛藤はほしかったかも。

 怪異の怖さはそれぞれのエピソードの開始時には期待感があるんですけど、絵にしたとき怖さが足りなかったかな。特に猫は赤い子も黒猫もダメダメでした。

 怪異とエロは相性がいいので全然いいんですけど、使うタイミングがシリアスのときはやめた方がいいと思います。

 作画のクオリティは可もなく不可もなくですが、11話の作画の動かなさというか出来の悪さ感が残念でした。猫が登場して水着回なのに非常にもったいなかったです。

 作品全体はちゃんとまとまっていて、1つの話になっているので評価したいところですが、面白さでとびぬけてないのと、小説を書くことに焦点が当て切れていない気もします。まあ、絵とか本、本屋とかを使って、小説の周辺の話である崩さなかった努力は感じますけど、そこに関心する深みがなかったかな。

 ということでストーリーは4…は面白さという点で盛っている気もしますが、完結しているしよく練れているので過大評価ではないでしょう。キャラは作り方はうまかったので4.5。
 作画は…うーん、怪異の描き方に不満があるのと、全体的にちょっと安っぽい、11話が残念なので3。そのほかは調整で3.5にします。

 そうそうEDは悪くなかったですね。














1話 面白いけど竜頭蛇尾感があり。風呂敷を広げ過ぎると…

{netabare} これもよくわからないのが来ましたね。ある意味誉め言葉でもあります。奇抜な発想の物語は大歓迎です。ただ、怪奇、都市伝説ものって、恐怖の持って行き方をどうするかでバカバカしくもなりますので、数話見てからでしょうね。

 1話を見るとテーマ性なのかキャラ性なのかちょっとわからないですが、何かは意図している感じです。それと書けなくなった小説家って「菫」つながりだと、「ROD」の菫川ねねねを思い出しますね。ただ、倉田英之氏は参加していないようです。

 出落ちでなければ面白くなりそうな気もしますが、始めに盛りすぎな気がします。風呂敷を広げ過ぎて、畳めず帳尻合わせの作品になる懸念がありますね。竜頭蛇尾にならなければよいのですが。「出会いと別れ」と初めに言って「別れ」を曲解するとシラケますので、その辺は工夫してください。{/netabare}


2話 団地妻って…全体的に妙な面白さがあります。
 
{netabare} 第1話で変身すると死にそうになってませんでしたっけ?という点を脇においておけば、面白いです。怪異と菫子さんの作家としての才能問題というシリアスとメチャメチャな設定とギャグが変な風に絡んでいるのが、不思議な世界観を作っています。女子校にリアリティもないですが、あまり気になりません。

「ダークギャザリング」「虚構推移」「裏世界ピクニック」などと同じようなカテゴリーではあるのでしょうけど、一番見やすくて面白いかも。2話までなら。

 それにしても団地妻っていうセンスがなんとも…作者は昭和の人なんでしょうか?それと先生の声が羽川翼すぎかな。そのズレたところもちょっと面白いです。{/netabare}



3話 いじめが生々しいですが、そだけに呪いに説得力がありました。クリフハンガーがうまいです。

{netabare} いじめのシーンと教師の対応が見ていてつらいくらいのリアリティがあって、それだけに先生の闇落ちに生々しさがありました。ちょっとエロティックな描写がノイズになっている気もしますが、オカルトとエロは創作では相性がいいみたいですし、そこはスルーでいいでしょう。

 それと冒頭の回想シーンのアニメ、いいですね。背景美術が非常にアニメ的な表現としてよかったです。すっきりして見やすいし、アニメ的な情報量として適切で人物を邪魔にしないです。これがアニメの背景ですね。場所も明確です。
 トーテムとかいろいろスノビズム的な外連も入っていますし、話はとてもとても面白いです。今のところオカルティックな部分は悪くないかな…もうちょっと掘り下げてくれたほうが、視聴者に親切な気もします。

 今週のクリフハンガーはちょっと卑怯なくらい気になります。そう…次話へのつなぎがうまいです。

 本作は「終末トレイン」「アストロノオト」「ガールズバンドクライ」などとならんで、ダークホース的にノーマークで面白い作品です。この作品だけ原作付かな?{/netabare}


4話 前回の車いすの子の続きは?小説家の話はどうなっちゃったの?

{netabare} あれ?3話で最後先生の病室に入っていった車いすの少女はどうなったんでしょう?もっと先に続くの?それとも何か見落としたか?猫は何か関係あるの?そこが気になります。

 まだ完全には見えませんが、どうも化野兄妹の呪いの話なのか、成仏の話かそんな感じになりそうです。小説家のしての何かがあるとは思いますが、そっちはなんか薄ーくなりましたね。その点はマイナス評価です。話は面白いですけど、思ったよりも単純なのかもしれません。{/netabare}


5話 黒髪短髪の子は猫?まあ、考察はせずに青年誌的面白さを楽しみます。

{netabare} 黒髪短髪眼鏡の娘が冒頭で雨がこれから降る…といって傘を渡すシーンがあったので、この娘が猫の怪異かな?と思ったら、OPを見るとジャージの違う子が猫っぽいんですよね。多分あのジャージが赤いのだと思いますが…どうなんでしょう?あの子はちょっといなくなった娘に執着がありそうです。実は同一人物かなと思わなくはないですが、その辺は考察する材料も乏しいので素直に来週を楽しみにします。

 それと先生の思惑がわからないのが気になりますね。先生はもう一波乱ありそうな不穏な感じです。

 それにしても、まあサービスカット…というほどのものではないですが、お肌が見えて何よりです。

 青年誌的な面白さがなかなかすごれていると思います。最後まで見られそうですね。Dアニだと「このすば3」の30分後でちょうどいいし。{/netabare}



6話 少しずつ面白さとか不思議さとかがスケールダウンしている?

{netabare}  うーん…少しずつ話が矮小化しているというか、理に走っているというか…面白いとは思うのですが、はじめのころに期待していた「不思議度合い」が少しずつ減っている気がします。当然面白さもですね。

 団地妻と兄妹のメインストーリーはありますし、先生についての何かが残っている気はしますが、今回の話はなんなんでしょうね?正直4話までよりも面白さは8掛けかな、という気がします。 {/netabare}


7話 怪異の説明についていけないのがストレス。

 何を理解していいのかついて行けません。怪異の設定は一つ一つちゃんと作っているか元々あるんでしょうけど、それをダーっといわれると一体何について話しているのかわからなくなります。

 要するにという出来上がった怪物を理解すればいいのかもしれませんが、結果的に怪異の説明が解決に結びついているので、結構ストレスです。テーマがあるのかどうかも読み取れません。これがマンガ版なら字で追えるので問題ないですが、アニメでやるのはどうか?という気がします。

 スズネの過去のエピソードがちゃんとできているだけに、なんか怪異の作り方、見せ方がもったいないなあという気はします。

 そして、おっぱいとふとももは…まあいいんですけど、緩いシーンでやってほしいなあ。シリアスなシーンは少し押さえて、日常シーンで思いっきりやってください。


8話 古書店の話は良い出来でした。ただ、そろそろ何か…

{netabare} 前半の古書店の話は面白かったです。まあ、霊的な家に迷い込むというのはよくある話なので、内容それ自体は普通ですけど作家になる資質やきっかけとして、うまく作った話だったと思います。あのお姉さんが後々助けてくれるのか、単なるきっかけの話で団地妻がエロ体質でオカルト体質なことが言いたかっただけ?

 で、そこでブツリと話がきれてネット…Vチューバーの話への前振りかあ。うーん、いろいろ仕込んだりクリフハンガーを作るのはいいんですけど、いろんな要素がある話だからもっと分かりやすくすっきりした構成の方が、面白くなったんじゃないかなあ…という気がします。

 後に引きずる要素をたくさんチラ見せしている感じですが、あまり回収されてきません。それが怪異ものによくある余韻なのか、それとも伏線の種まきなのか今のところ不明です。ただもう8話です。正直もう残尿感みたいになってきてます。もうそろそろ何かを回収してほしいなあ。{/netabare}


9話 面白いがあまりに平凡でありきたりな話でした。

 話としては面白いし、筋が通ってわかりやすい話ではあります。ですが、まああまりに陳腐というか平凡というかありきたりというか…どんなもんでしょうね?

 あと数話だと思いますので、最後まで見ますがしかしなあ…この作品は団地妻がぶっ飛んでる感じが面白かったので、ちょっとなあ…という気もしました。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11

65.9 42 2024年春(4月~6月)アニメランキング42位
ワンルーム、日当たり普通、天使つき。(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (111)
351人が棚に入れました
高校1年生になり、一人暮らしを始めた徳光森太郎。 ある日、ベランダを覗くと清楚で可憐な女の子「とわ」が眠っていた。 どこか天然だけど、間違いなくいい子な彼女。 その正体は――「天使」だった。 行くあてもないとわと始める、 とっても甘くて、とってもピュアなワンルーム生活。 森太郎は、無垢な天使と少しずつ心を通わせていくけれど……。 さらなるワケあり少女が次々と現れて!? 天使と高1男子が織りなす癒やされ同居ラブコメ、開幕!

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ふわふわ、ゆるゆる系。

う~ん、もっと精神的に余裕のある時に視聴すれば…、もっと印象がプラス方向に変わったかもしれなかったなぁ。

楽しそうな、のんびりしたイメージだったので、「癒し」wになるかと思って観始めたのが、思ったよりも騒々しい感じw、やかましい感じで、視聴に苦戦した感じ。

色々な所がテンプレ感満載で、ツッコミどころも満載。
何よりも、主人公が合わなかった・・・。
人の良い感じで、そんなに悪いところも無さげなのだが、これが合う合わんの難しいところ・・・、キャラデ含め、一人語りというか、ツッコみ気味な言い回し、もしかしたら声優さんの影響もあるかもしれないと、珍しく声優さんにも言及w。
まぁ「合う合わん」といった段階で感情面、感覚面のウェイトが大きいので説明のしようもないのだけれども。

ヒロインの「とわ」もキャラデ含め「ああ、こういうのが可愛いんだろうなぁ、きっと」と客観視。
思った以上に冷めた見方をしてしまった。

そんな中、主人公の同級生役の「つむぎ」は少しお気に入りでした。
主人公に好意を持つ「普通」の同級生として、主人公周りに出現したタレントに対しての素直な迷いや感情が一人語りで描かれていて興味深かったです。

あとは・・・、テンプレ要素満載でキャラが増えていくんですけど・・・。
カッパ回(お色気回?)が面白かったかなぁ・・・。
「カッパの相撲好き」そこを推してくるんかと思いましたね、相撲好きのメイドさんたちがユニークでしたw。


う~ん、そんなところかなぁ。
登場してくるキャラが・・・、まぁ、いろいろなんですが、

「何でもありかーい!」

と思ってしまったら、さらにキツイ度はアップするかもしれませんね。


物語の流れ的には、私の好きなジャンルにカスッてはいるのですが、もう少し深みが欲しかったですね。
つむぎの主人公への好意と、どんどん主人公の周りに可愛らしい娘が登場してくることへの葛藤、
のえるの「トモダチ」への拗らせ的な部分は嫌いでは無かったです。


今となっては、よくあるパターンの物語構成だと思うんですけど、
それにしても、この作品構成は・・・、
どっかで・・・、

と思って考えていたんですけど、藤子不二雄の「怪物くん」かなぁって。
お供の者はついて来る訳ではなくって、現地での友人という形で登場してきているんですけど・・・。
コンセプトは同じかなあって。

やっぱり藤子不二雄(現在はFさんとAさん名義になっていますが)って凄かったんだなぁと、長い活動の中で、多くのアイデアを生み出されている。


となると、今後の展開はいくつか読める訳でw
当然出てくるエピソードはいくつく思いつくわけで・・・、それを言うのは野暮ってもんでしょうけどね。


どうなのかなぁ、作品の持つ力次第だとは思うのですが、続く作品はありそうですかねぇ。
悪くはないと思うのですが、どうかなぁ・・・。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一人暮らしの高校生のもとに舞い降りたのは…「天使」の女の子だった。ワンルームで広がる無垢な二人の心やさしい同居生活

この作品の原作は未読ですが、キャラデザと声優陣を見て視聴を決めた作品です。

天使であるヒロインのとわちゃん役に、とのぴーこと遠野ひかるさん、そして集貝さん、さおりん、くのちゃん、唯ちゃんに高尾奏音さん…
どうです、この布陣^^;

とのぴーと集貝さんは、私が目下ドはまりしている「アサルトリリィ Last Bullet」の重要キャラとして出演されているので、メッチャ接点があると思っていますし、他の声優さんは言わずもがなですよね。

とのぴーのwikiをチラ見して知ったのですが、「D.C. 〜ダ・カーポ〜シリーズ」のゲームは5作目まで発売されているんですね。
何でもD.C.20th Projectの一環として制作~発売されたようです。

「D.C. 〜ダ・カーポ〜シリーズ」のアニメはTVアニメで第3作まで、OVAも「D.C.if ~ダ・カーポ イフ~」の1作しかアニメ化されていないと記憶しています。
個人的に大好きなシリーズなので、後続もアニメ化されると嬉しく思います。

…本作と全く関係ありませんね、失礼しましたm(__)m


高校1年生になり、一人暮らしを始めた徳光森太郎。
ある日、ベランダを覗くと清楚で可憐な女の子「とわ」が眠っていた。

どこか天然だけど、間違いなくいい子な彼女。
その正体は――「天使」だった。

行くあてもないとわと始める、
とっても甘くて、とってもピュアなワンルーム生活。
森太郎は、無垢な天使と少しずつ心を通わせていくけれど……。
さらなるワケあり少女が次々と現れて!?

天使と高1男子が織りなす癒やされ同居ラブコメ、開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

可愛らしいキャラデザで今期の癒し枠と思っていましたけれど…
いいえ、癒し枠ではあったのですが、設定的には「雨宮ハルヒの憂鬱」くらいぶっ飛んでいたと思います。
公式サイトのキャラ紹介欄を見ると、それぞれのヒロインの属性が掲載されていたので、ネタバレにはならないような気はしますが、一応物語の見どころでもあると思うので、掲載は控えておきますね^^

さて、この作品に登場するヒロインは、皆さん「超」が付くほど良い子ばかり…
本当に甲乙付け難いのですが、完走してどのヒロイン推しで本作品を視聴していたのか、冷静に考えてみました。

が、独りに絞れない…

前半から登場する天使のとわちゃん、クラスメイトのつむぎちゃん、一緒にバイトしているのえるちゃんから放たれる推し圧が半端無いんです^^;

順当なら、とわちゃん一択で問題無いのですが、つむぎの一途な思いと、友達に対するのえるのポンコツさが堪らなく愛おしいのです。

きっと、いつまでもこんな関係は続くとは思いません。
とわちゃんが天界に帰ってしまうかもしれないし、他の誰かが一歩リードするかもしれません。
だからこそ、今この瞬間がメッチャ大切なんですよね~
そんな瞬間を分かち合っているみんなを見ていると優しい気持ちになれる気がします。
視聴して幸せな気持ちを感じる作品と言っても過言ではありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、唯ちゃんによる「君色のキセキ」
エンディングテーマは、サンドリオンさんによる「Sunny Canvas」

1クール全12話の物語でした。
春アニメが始まったばかりと思っていましたが、もう終わる作品が出てきました。
過去作と並行して視聴しているので、レビューに季節感が全く感じられなくなってしまいました。
細々と続けていくのでご了承頂ければと思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 9

※サンキュー返し不要 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

美少女系日常アニメ

ヒロインが皆かわいい(重要)
常識外れな一面があったりするので面白い展開が多くて良かった

サービスシーンは3話ぐらいまでしかないので一応注意
後半は無かったけど面白かったので良し

投稿 : 2025/03/08
♥ : 3

65.9 42 2024年春(4月~6月)アニメランキング42位
戦隊大失格(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (83)
237人が棚に入れました
13年前、突如始まった怪人と大戦隊との存亡をかけた戦い。だがこの戦い、実は茶番劇?! とうの昔にアジトは陥落、怪人幹部も全滅、残った下っ端戦闘員ダスターズは、大戦隊と結ばされた秘密の協定<毎週末、地上侵攻し敗れ散る>を繰りかえす日々。 この敗け続けの人生に、やさぐれた戦闘員Dは遂に立ち上がる!

声優・キャラクター
戦闘員D:小林裕介
桜間日々輝:梶田大嗣
錫切夢子:矢野優美華
レッドキーパー:中村悠一
ブルーキーパー:井上剛
イエローキーパー:小野賢章
グリーンキーパー:鳥海浩輔
ピンクキーパー:M・A・O
朱鷺田隼:吉野裕行
藍染小町:長江里加
翡翠かのん:和氣あず未
撫子益荒男:立木文彦
獅音海:小野友樹
浦部永玄:山下誠一郎
雪野アンジェリカ:鬼頭明里
石川宗次郎:濱野大輝
明林恋蓮:黒沢ともよ
薄久保天使:三上枝織
来栖大和:逢坂良太
七宝司:清水優譲
小熊蘭丸:野津山幸宏
戦闘員XX:羊宮妃那

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「世界の中心、針山さん」2アニメ化希望。もう試験展開は勘弁なりぃ〜。

 メタ戦隊もの、ヒーローものは近年無数に存在する。前者だと「サンレッド」のような日本のゆる〜いタイプ。後者だと「ザ・ボーイズ」のようなハードコアなタイプ等など。本作は前者っぽいスタンスで始まって実は後者な批判性強めな作品に思えてグッド!。この世界における怪人たちの存在は、私にはどうしても現在の日本人像に思えて仕方なかった!。


 全体的にビジュアルも良いし、オープニングもセンスが好き。広げ方次第だと思うが、なかなかの期待作。話は変わるか、「バッカーノ!」などの成田さんの短編集「世界の中心、針山さん」2でも戦隊や怪人の話がある傑作なので是非1クールでアニメ化して頂きたい。


 最後まで見たので総評。掴みの3〜4話はかなり上手くできていて好きでしたが、そっからジャンプ漫画みたいな試験展開は心底興味持てなくてがっかりでした。しかし、最後にやっと物語が動いて2期に続くで少しほっとしました。ヒロインなポジションの完全に目が死んでる錫切はかなり良い感じなキャラだし、なにより芳忠さんが出てるから良し!。


それにしても、ハンターハンターくらいだろうが、バトル漫画で試験展開はもう正直食傷気味で、その上どんどん劣化してる感あるからもう止めてぇ〜。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 7

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

独占配信ではもったいない

どこからともなく地球征服にやってきた怪人たち。
ところが怪人の幹部はヒーローに全滅させられ、
モブの戦闘員しか残っていない状態。
ヒーロー戦隊は毎週日曜にヒーローショーとして戦闘員と茶番劇を繰り返す。
そんな日常にイヤけが差した戦闘員Dは、ついにヒーローを倒すために立ち上がる。

組織は外圧だけでは壊せない。内部からの崩壊を狙うのが常套手段。
ヒーロー側にも組織に不満をもつ分子が多く在籍し、
彼らと協力してヒーロー組織壊滅を狙う。
組織論のアニメという感じもする。
戦闘員は割と身バレしているので、身バレしないように潜入活動しているというハラハラ感はあまりない。

終盤、全滅したと思われた怪人幹部の生き残りも現れ、シリアスなバトルが展開するようになって大変面白くなった。

2期の製作も決まったようだし、戦闘員Dのさらなる活躍に期待。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 5

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これ一本でやってきたんだ、大目に見ろ。

戦隊物の戦闘員の2陣営での天下取り物語と思っていたが腐敗した戦隊と怪人側も普通に悪役で孤高奮闘する物語となっている。戦闘員が戦隊ヒーローと戦う発想は面白い。
個人的な見え方なのかもしれないが、戦闘員がダークヒーロー的にずる賢く勝ち抜いていくように見えてるのに、周りの腐敗やら性格の悪さで戦闘員が良い人に見えてしまて勿体ない気もした。
わかりやすい2陣営戦ではなく個人個人の野望が渦巻く群雄割拠は面白い。
色々な伏線、明かされないままの謎の回収含め2期期待。

100点中73点

投稿 : 2025/03/08
♥ : 1

65.4 44 2024年春(4月~6月)アニメランキング44位
Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (176)
553人が棚に入れました
どんな壁だって、二人でなら乗り越えられる! 商人として日々働いていたバナザは、突然クライロード魔法国という見たことも聞いたこともない異世界に「勇者候補」として召喚される。 だが、Lv1の能力が一般市民並みだったことで勇者失格の烙印を押され、さらには国の手違いで元の世界に戻れなくなってしまう……。 王都から辺境へ追放されたバナザが、なんとか生き延びるべく森で襲い掛かってきたスライムを撃退、Lvを2に上げると彼のステータスは見慣れない「∞」の記号に変わっていて──!? これは、名前と姿を変えて異世界で生きることを選んだ「超越者」と、敵対する人種族に恋した「魔族」との波乱万丈な新婚ストーリー。 あらゆる種族を巻き込んで──目指せ、平和なスローライフ!

声優・キャラクター
フリオ:日野聡
フェンリース:釘宮理恵
バリロッサ:山根綺
ブロッサム:日野まり
ビレリー:広瀬ゆうき
ベラノ:稗田寧々
金髪勇者:村田太志
ツーヤ:高橋美佳子
第一王女:川澄綾子
サベア:井口裕香
ヒヤ:堀江由衣
ゴウル:前野智昭
ウリミナス:田村ゆかり
ダマリナッセ:伊藤静
ユイガード:楠大典
フフン:新井里美

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

言いたい事は色々出てはくるけれど・・・。

転生系なろう系のテンプレをキレイに踏襲しているw作品としては、まぁまぁ観れた感じ(超個人的感想)。

私は、リトライを(ry・・・なのでw。


さてと、とは言ったモノの、いろいろな人物、いろいろなモノに既視感を多数感じたのは事実という事でw。
正直、なかなかにキビシイところも多かったのも間違いのない事実です。


ちょこっと、他の方のレビューを拝見したところ、いやぁwキビシイレビューが多いですね、わかります、解りますよー。

まぁ、好みだった点としては、テンプレ要素満載、既視感満載だったもののキャラが・・・キャラが何とか生きていた。
声優さんパワーもあるのかもしれませんが、軽いフットワークで何とかキャラに光が宿っていたような気はします。

物語も・・・、ポイントポイントで思いつく作品をあげれば片手は余裕で埋まるという感じで・・・。
「転スラ」とか「盾の~」とか・・・、これはここまでにしましょうかwマイナー系もいれると愚痴に変わっていきそうで怖いw。

典型的な俺TUEEEなのですが、一応主人公のポリシー的なものが争いを好まず、みんな仲良く系だったので、イヤミ具合は少なかったですかね。

一緒に召喚されたダメ勇者の方も、ヘイトを集め続けるのかと思いきや、キレイな落ちぶれっぷり+健気な(計算高い)お供の者まで連れての大下降線。
これはこれで、タイムボカンシリーズの悪役を彷彿とさせる様式美もありましたね。
あの空気の抜けるようなセリフ回し、声優さん発なのか、誰かからの指導があったのかもしれませんが、ダメダメの個性が発揮できていたと思います。
・・・まさか、リアルでフガフガ声優さんてことはないよね・・・w。

さて、全体的に確かにまったり雰囲気は醸成できていたと思いますね。
そして、私の割と好きなパターン「仲間が増えていくパターン」でしたので、最後まで観れたのだと思います。
まぁ、ただ仲間が増えていくだけなら当たり前なのですが、信頼関係やいろいろなモノを越えていくパターンが好きなんですねぇ。
だた、新しいのが出てこればいいってもんでもないんです。

一応、続けられるように終わっているとは思うのですが、実際は難しいかもしれませんね。
何人か、今後の動きが気になるキャラ達もできたのですがね。


音楽は、OPは狙い過ぎだとは思いますが、まぁ、可愛らしかったですね。
既視感という意味では、「うる星やつら」のOP「ラムのラブソング」に寄せていた気がしています。
令和の「ラムのラブソング」感がしました。

・・・まぁ、良かったんじゃないかと思います。

EDはデフォルメキャラが可愛らしかったのですが、少しやかましくて苦手でした。


キャラは・・・

フェンリースは可愛らしいとは思ったのですが、少し狙いすぎ感と声が少しキンキンして苦手でした。
ただ、やはり既視感と苦手感がありました。
好きな人は大好きになるキャラかもしれません。

フリオは、ポリシーは割と好きだったのですが、個人的には、毒にも薬にもならず・・・って感じでした。

バリロッサは、割と好きなキャラでしたね。前述した今後が気になるキャラの一人です。主に魔王ゴウルとウリミナスの関係性についてですかねw。



一般的には、少し厳しい評価になるでしょうねぇ。
それは解ります。
これだけ異世界系なろう系が乱造される中では、飽きや慣れ、マンネリ感が付きまといます。
個人的には、そういう意味では斬新では無いものの、違う雰囲気を出そうと頑張っていたところも感じはしたのですが・・・、やはり、多くのテンプレ要素に埋もれ気味になってしまっているかもしれません。


強くオススメはできないものの、さらっと見れるのも確かなので、ジャンル的にお好きな方で、お暇なときにでもどうぞ、って感じですかね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 14
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

2話からが本番です。

くぎゅがヒロインとのことで観てみました。
くぎゅももうベテランの域だから千載一遇のチャンス。
久しぶりにくぎゅ菌に感染できて嬉しい限りです。
しかし、時の流れなのか豊満デレデレキャラを演じるくぎゅでした。

なにがLv2?と思ったら、フェイントだったんですね。
こうしないと自由な生活は送れないし、出会いもないですから。

ストーリーがありきたり・・・なんてどうでもいいこと。
キャラが個性的で楽しいのがこのアニメの良い所です。
声優さんも一昔前の豪華メンバーですし。
同窓会ってかんじです。

一番面白かったのは、{netabare}ドジで間抜けな金髪勇者。
肩透かし的な口調に笑わされました。{/netabare}

2話から始まるOPも一種のフェイントでした。
仕事とは言えくぎゅも恥ずいかも。
でもそこが好き。
映像も曲もくぎゅの歌声も職人技と言っていいでしょう。

独特な雰囲気のアニメを観るのもたまにはいいものです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 9

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

典型的なバカなろう系… に見えて、ちゃんと作ったなろう系という感じ

1話 3.5 典型的なバカなろう系… と思いきや出来は案外悪くもないような? ちょっと見たい気も

かつてSF畑の人が、創作で安易に『光速』とか『絶対零度』とか使うとキレていた印象があります。
光速を達成するには無限のエネルギーが必要というのはそうなんですが、でも魔法のある世界ですから質量保存の法則とか成り立たないし、じゃあ光速度不変の法則も成り立たなくても良い気もするし。
すごく速いを比喩的に光速と言ったりもするし、そう目くじら立てなくてもいいじゃん、SF畑の連中はうるさいなぁ、と創作を擁護したいと思う方なんですが…。
そうやってうるさいことを言っていたからSFは滅んだんだよ、と。

でも、あえて同じことを言わせてもらいます。
安易に無限とか使わないでくれませんかね?

本当に無限の力があったら、使った瞬間宇宙が滅びませんかね?
せめて必要な力を上限なしで自在に発揮できるという意味で無限というなら良いかと思ったのですが、だとすると「魔力の1/3を消費する」が意味不明になる。いや無限の1/3ってなんだよ…。

∞なんて出しちゃうからLV-UPした時のステータス上昇とかも楽しめないし、なんでこんなことしたんですかね?

まあ『こういう問題に気付かない人、もしくは気にしない人だけが楽しめる作品です』という振り分けのために、あえてバカな設定を出したのかもしれませんが。

さて、では∞は「なんかよくわからん都合の良いチート」という意味として、気にせずに楽しめるかどうかですが…。

とりあえずアニメスタジオJCSTAFFですか。
JCといえば昔は質が低かったですが近年はすっかり質が上がった、という認識のあるところですが、本作は微妙ですね。低いというほど低くはないですが本気を出せばもっと綺麗に作れるはず。
まあ本気で作るほどの作品では無いのでしょうけれど…。

とはいえ、気が抜けた感じながら、さすがJC。崩れてはいないし女の子のキャラデザは可愛いので、充分ではあります。

そして内容は… とりあえず∞の問題さえ目を瞑れば、それ以外は不快感は少ないですね。
異世界から別の異世界への転移というのでわかりにくいですが、その世界の常識が無いから自分がチートであることに気づいていない、という展開が、今のところ不自然じゃない。
今後同じことを繰り返せば別ですが。

ヒロイン達は自分の常識に照らして主人公を否定していたが。立証されたらすぐ謝罪するなど、対応は普通。ちゃんと謝れるのは偉いですね。

王と勇者は失礼ですが、ざまぁされる立場なのでヘイトを溜めているだけでしょうし。

なんで魔物の森に行こうとしているのか、という理由が実は魔物だったから、と明かされるなど。
いや人間が入れる土地なら、住人が居ても別に不自然じゃないとは思いますが。
火山のすぐ近くで住んでいる人もいるわけで、危険なら絶対住まないはず、なんてことは無いんですよ。
でもまあ、意外性があるところは悪くはないです。

あれ、∞の問題さえ目をつむれれば、案外悪くないのかも?

これはどうも、ちゃんとわかっている人が、あえて知能指数を下げてバカが楽しめるように書いているかもしれませんね。
あっと口が悪かった。子供向け作品が書ける人は、素直に尊敬できるのに。
でも、なろう読者が喜ぶ作品を書けるのは、立派な技術ですね。

わかっている人の作品なら、ちょっと見てみたい気も。

ただ見るのに知能デバフが必要、ということは決して手放しに称賛できる作品ではないので… まあ見るかどうかは考えます。
本数の問題もありますし。

全話感想

いや、思ったより全然悪くなかったです。むしろ良かった。
ちゃんと作ったなろう系、という感じですね。
何がちゃんとしているか。
圧倒的チートを持った存在に対する周囲の扱いとかがちゃんとしています。

主人公は圧倒的なチートであるから魔王軍、人間側両陣営から味方になるように求めてくる。
両陣営とも、主人公と敵対しないように注意深く振る舞ったり。
主人公も自分が強いことは自覚しつつ、それをただ闇雲に振るうのではなくちゃんと自衛のためだけに使おうとしたり。

そんなに圧倒的に強くてどうするんだよ、という問題に対しても、ささやかな平和を求めるだけの小市民だからとか、隠棲する理由もちゃんとしていて、力を振るう時もヒロインが傷ついた時とか必要な時だけで。


なろう的チート存在が居たら、その世界の人々がどう振る舞うか。それがちゃんと作られているわけです。

…いや当たり前なんですけど!
それすらできていないなろう系が多すぎるんですよ…。
というわけで、本作はちゃんと作られたなろう系でした。

そして特筆すべきはヒロインの可愛さでしょうね。
釘宮理恵、まだまだ全然メインヒロイン行けるじゃないですか。
かつて一世を風靡しながら、最近はあまりメインヒロインはやっていない印象でしたが、いや全然いけますね。
フェンリース、可愛かったです。

オープニングの歌の得も言えぬ気恥ずかしさも良かったですね。

まあすごく高評価の傑作というわけでもないのですが、好きになれる良い作品でした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 5

65.1 45 2024年春(4月~6月)アニメランキング45位
アストロノオト(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (111)
285人が棚に入れました
料理人・宮坂拓己が新たな就職先として面接に訪れた、木造アパート"あすトろ荘"。そこは"朝食付き"が売りなのだが、可憐な大家・豪徳寺ミラの料理に耐えきれなくなった住人の要望もあり料理人を募集していたのだ。ミラと出会った拓己はその場で一目惚れ。急遽作ったアジフライは大評判。拓己の住み込み料理人としての生活がスタートする。しかし、それは穏やかな日々とはいかなかった。癖のある住人たちとの、ご近所より近く、家族より遠い距離感の中、次々と巻き起こる不可思議な現象。ふとしたことで知った、ミラが宇宙人だったという秘密。拓己が抱くミラへの恋心はどうなってしまうのか。また、不可思議な現象の謎は解明されるのか?食卓から宇宙にまで広がる、新感覚SFアパートラブコメディ!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

コイノアシオト

テレコムアニメーションフィルム制作。

朝食付きのアパートあすトろ荘を舞台とした、
料理人と美人大家さんとの新感覚ラブコメディ。
木造アパートで次々と巻き起こる不思議な現象、
その謎は解明されるのか、そして恋の行方は!?
料理人、宮坂拓己の新生活が始まる。

窪之内英策のキャラクターデザインを頼りに、
期待もせずに視聴をしましたがこれが楽しい。
SF要素満載のラブコメディです。

あすトろ荘の面々との交流が始まり、
大家であるミラとの恋愛模様!?
背景にある世界観はなかなか奇抜なようですが、
興味を惹く物語の始まりであります。

{netabare}どうやらミラには大事な探し物があるみたいだ。{/netabare}

ひとまず今後も注目してみようと思います。

最終話視聴追記。
雑な演出もあり賛否ある作品でしょう。
{netabare}序盤に期待したほど諸々のSF要素が、
物語に効果的だったとは思いませんが、
人生の選択を前向きに決断するミラの、
肯定感溢れるメッセージは好印象でした。{/netabare}

ラブコメ好きの方は、お気楽に視聴して下さい。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 25
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

期待を裏切られた失望は大きい。SF設定もミラのキャラも活かせず。

 発想は面白かったと思います。めぞん一刻オマージュとSFの組み合わせは斬新でした。ですが、キャラに感情移入するには時間が必要です。1クール12話で全部のキャラに焦点を当てればそりゃあ話が薄くなります。

 加えて、ミラの出自と生き方についての悩みが提示できていなかったので最後の選択にまったく乗れません。恋愛についても2人が惹かれあうエピソードが弱すぎです。また、恋愛でライバルが弱すぎてドキドキワクワクもしません。挙句の果てにアクバー提督みたいのを出されても…

 さらに、SFの発想が生かせていません。アパートの素性も初めからほぼわかっていました。構造としてミラが帰ること帰らないことの選択の意味や、ゴシュ星、ミボウ星の運命とか何もないです。「海賊王女」のような女性についてのテーマがあるわけでもなく。「おとなりに銀河」よりも宇宙人設定に意味が無くなってしまいました。

 このような作品の素性が明らかになる前は、仕掛けがあるんじゃないか、ヒロインに重要な何かがあるんじゃないか?と期待感で面白かったんですけど、9話くらいから期待がダダ下がりでした。

「すん」「サクガン」「メタリックルージュ」ほどじゃないですけど、期待外れ感は否定できないです。

 うーん、作画もキャラデザもいいし、OPEDも悪くなかったのでそこは評価してもいいですが、最終的にはストーリーとキャラは2点…前半楽しませてもらいました分加点した上で、です。期待外れな分がっかりのマイナスは大きいです。声優さんはまあ3にしておきます。これでもかなり甘いです。主観的にはもっと低い評価かも。






1話 SFめぞん一刻?おとなりに銀河のリメイク?正直滅茶苦茶なアニメです。

{netabare} ただ、冒頭のシーンの間抜け感からいってギャグ度が高いと作品だとは思います。ですので、どういうスタンスで見るかでひょっとしたら面白いのかもしれません。実際1話は結構面白くてあっという間に終わっていました。

 窪之内英策のキービジュアルに惹かれて見始めたら結構微妙なキャラデザでした。といって可愛くないわけじゃないです。EDの絵はものすごく良かったです。

 設定は滅茶苦茶です。4家族しか入居してない古いアパートで雇われ大家に料理長。待遇としてはわざわざ面接に来るくらいの給与を出している、ということです。あの広いアパートの固定資産税や修繕費が出るとも思えません。リアリティはまあゼロですよね。

 何となく惹かれますので、数話様子見ですね。{/netabare}


2話 メチャメチャ面白い。管理人さん可愛い。超ダークホース?

{netabare} なんかヒロインがメチャメチャ可愛く感じてきました。そしてなんと言っても面白い。トンデモ設定のドタバタ劇ですが、話に筋がありそうだし、ラブコメだし、SFだしで2話は本当に面白かったです。

 めぞん一刻のパロディであることはもう隠さないんですね。というか初めから隠してないですけど、明言しちゃいましたね。その方がいいです。だからこそズラしが面白いんだと思います。

 梅酒のあった場所をみるとあのアパート自体が宇宙船とかそういう感じなんでしょうか?

 作画は2話の方が良かった?いや1話を見直したいですね。それとOP・EDアニメのレベルの高さよ。これはすごいですね。本当に良いです。

 今期の超ダークホースですね。このメジャー作品ぞろいの中にぶつけてきただけのことはあります。 {/netabare}
 

3話 尊敬と換骨奪胎が感じられるからこそのオマージュ。素晴らしいです。

{netabare}  アニメのコメディの良さって、こういう感じだよなあ、と改めて思います。奥行きが感じられるけど表層はドタバタで荒唐無稽、キャラが滅茶苦茶をするのがいいです。
 それとオマージュと真似の差が実感できますね。元作のめぞん一刻がはっきりわかるのにストーリーを非常にうまく換骨奪胎していますし、尊敬が感じられます。サブキャラにもちゃんとキャラ性がありますし。

 特に考察するとかいうより、ドタバタ劇の中にある恋愛とSFと職というか使命というかそういうものを楽しめばいいんでしょう。視聴継続でレビューは今後、展開があれば、ですね。{/netabare}


4話 大変面白いです。コメディとしては最近見た中では最高クラスです。

{netabare} 今回も大変面白かったです。新キャラは何かありそうですが、次回予告が気になります。ただそれこそ「めぞん一刻」こずえちゃんではなさそうです。

 しかし、面白い話です。コメディならこういうのが見たかった、というパタンの1つです。SF的興味と恋愛、コメディ。この組み合わせが非常にうまくできています。コメディとしては最高クラスですね。

 本作のような「アパートもの」作品を見るとやっぱり人間に必要なのはコミュニティなのかな、という気もしますが、実際はどうなんでしょう?体験がないはずなのに想起されるノスタルジーに似て非なる何かの感情なんでしょう。

 SF的な部分を考察できなくはないですが、それよりも純粋に面白がりたいので、本作は意識して受け身で見させてもらいます。{/netabare}


5話 作画・演出・テンポ・ギャグ・謎・恋愛等々すべてがいいです。

{netabare} めぞん一刻から離れてゆき、結構独自の方向に行きつつありますね。冒頭女子たちが全員赤いランドセルで、今時か?と思いましたが、ちゃんと話として伏線になっていたんですね。こういうところがなかなか面白いと思います。この多様性問題が、最終的に2人の出自と恋愛の関係になってくるのかはわかりません。

 ただ、作画・演出・テンポ・ギャグ・脚本(謎・恋愛・SF…)等々すべてがいいです。そう、作画は本当にいいと思います。特に5話は大満足でした。{/netabare}


6話 ここまで大満足。あとは最終話以降にレビューします。

{netabare} 最近たまたま「あの夏で待ってる」を見たのですが、そういえば本作と結構似てますね。その比較で言えば私は本作の方が好みです。

 ただ、本作はラブコメというよりも恋愛ギャグですので、これ以上のレビューはよほどのサプライズがない限り最終話以降にします。エモい場面もありますし、雰囲気的に最終話に向かってシリアスな感じが増して行くのかな、という気もしますが、とにかく今のレベルなら最後まで楽しんで見られると思います。

 そうそう、戦時中に白米はないだろう?と思ったのですが、どうなんですかね?{/netabare}


10話 面白いけど、ジャンルの融合という試みが全体を薄めたかも。

{netabare} 次週予告で話が動きそうなので一回まとめを。当初はSF設定とアパートものラブコメの融合として、何か仕掛けをしてくる期待感があって、非常に期待していました。
 1話1話の話も面白いし、作画やキャラデザが好みな作品です。それは今も変わりません。

 ただ、全体の話として設定負けしているような気がします。もちろん結末を見ないとわからないですが、キャラの深堀りというには中途半端なクローズアップがあり、何か焦点がぼんやりしてしまった印象です。この話数でやるんだったら、ヒロイン+サブキャラくらいでしょうね。ギャグとして成立させるなら、キャラが多くてもいいんですけど、ギャグとしてそれほど爆発力があるわけではありません。

 毎週1話見る分には、曜日回りもあって普通に面白いという評価ができるんですけど、アニメ作品として薄い印象になってしまったかなあという気がします。半年後には振りかえられない作品でしょう。

 ジャンル不明のズラしの作品として、今期でいえば「終末トレイン」と比較してしまいますが、あの監督の過去作のズラし方は批判上等、ついてこれる奴だけでOKという開き直りが感じられます。数年たっても話題に上がることがあるようです。本作はちょっとお上品な印象です。

 ここまでくればあと2話。薄いという印象をひっくり返す何か意外性が欲しいかなあ、と思います。 {/netabare}


11話 意外に見えて王道。唐突に見せて伏線があったかな?最終回しだいです。

{netabare}  うーん…これを意外性とは少なくとも言わないですよね。

 伏線と言えば伏線はありました。アパートの素性は2話の梅酒の段階で提示されていましたし、鍵のありかは読めたとはいいませんが、OPでアパートの玄関が見えたとき、玄関脇の〇〇〇はなんでそこにあるの?不思議な造形だなあ、とは思っていました。が、負け惜しみかな。そこは素直に気が付かなかったといった方がいいかもしれません。

 ショーインの正体は、物語論として何か悪事を企んでいないとどんでん返しはないでしょうから、ひょっとしたら?という気もしていたし「めぞん一刻」の三鷹さんでいうなら、アオイとくっつく…という線も想像しましたが、犬との交流もありましたからね。犬が実は人型になる方がありそうな話です。

 そういう可能性とかひょっとしたらということ、ストーリーとしての一般的な展開から言って、この11話に驚きはないし、そこは逆に制作者側も意図していない気がします。むしろ、この後ですね。

 こういう書き方をすると否定的に聞こえるかもしれませんが、つまり、王道のストーリーは踏襲しています。面白い話も多かったし。ですので、評価は最終回しだいですが、まあまあ、良かったのではないかと。

 恋愛については、一目ぼれを否定すると様々な作品を否定することになりますので、拓己のミラに対する気持ちはいいんですけど、もうちょっとそこを補強するエピソードが欲しかった気もします。何となくの描写はありましたけどね。アオイがいい子だけにそこは惜しかったかな。{/netabare}

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

そんなあなたにフォーリンラブ!

ビッグコミックスピリッツと同時代の空気を吸ってきた者にとっては、なんとも言えない郷愁にかられる作品かもです。
さあ、『めぞん一刻』へのオマージュたっぷりの『あすなろ白書』(とは違うだろうな)、始まりです。

宮川くん(宮坂です!)、もしかすると管理人さんの素顔、ペルーの置物かもしれませんよ^^;。
                (2024/04/07)

いや〜、面白かったです。
作画、劇伴、演出も含めて、時代の空気が感じられるところが嬉しい。もちろん、若林親子、特に蓮くんのキャラ付け等、永遠のテーマに今時の味付けがなされていることなど、しっかり計算された設定があってこそです。個人的にはやはり葵ちゃんが良いですね。

あと、ラストに“おしおき三輪車”を持ってきたこと、完璧でした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 12

65.0 46 2024年春(4月~6月)アニメランキング46位
にじよん あにめーしょん 2(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (26)
78人が棚に入れました
東京・お台場にある高校、虹ヶ咲学園を舞台に、スクールアイドル同好会13人の日常を描くショートアニメがパワーアップして帰ってきた!ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のスピンオフコミック「にじよん(漫画:ミヤコヒト)」がアニメになって動き出す!ニジガクメンバー13人のキュートな日常をゆるっとあなたにお届けします!

声優・キャラクター
高咲侑:矢野妃菜喜
上原歩夢:大西亜玖璃
中須かすみ:相良茉優
桜坂しずく:前田佳織里
朝香果林:久保田未夢
宮下愛:村上奈津実
近江彼方:鬼頭明里
優木せつ菜:林鼓子
エマ・ヴェルデ:指出毬亜
天王寺璃奈:田中ちえ美
三船栞子:小泉萌香
ミア・テイラー:内田秀
鐘嵐珠:法元明菜

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

本編観たファン向けショートアニメ

例によって本編を観た事ある人向けな作品という印象。一話目はメンバー達がもしもヤンキー口調だったらという感じでそれなりに楽しめたが以降は話によって差異が激しく、個人的には安定感に欠けていたかなと。

パロディー的な話は続き物になっていて面白く感じられたが、学園の日常もの的な話はなんというか間が持たなくて退屈なのが多かったかな。

デフォルメされたメンバーの面々は本編とはひと味違う可愛らしさで、EDもなかなか楽しい感じながら正直ファン向け作品な印象は否めませんでした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 3

64.9 47 2024年春(4月~6月)アニメランキング47位
Unnamed Memory[アンネームドメモリー](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (95)
331人が棚に入れました
絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。 大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。 どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。 魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。 二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。 オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。

声優・キャラクター
オスカー:中島ヨシキ
ティナーシャ:種﨑敦美
ラザル:梅田修一朗
シルヴィア:夏吉ゆうこ
メレディナ:赤﨑千夏
アルス:佐藤拓也
カーヴ:天﨑滉平
ナーク:森永千才
トラヴィス:福山潤
ルクレツィア:川澄綾子
レオノーラ:斎藤千和
ラナク:柳田淳一
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔法はあっても奇跡はない?永き魔女の静寂を切り裂く王子様

【あらすじ】
{netabare}
五人の魔女が畏怖される時代―――

“沈黙の魔女”に“子孫を残せない呪い”を受けたファルサスの王太子・オスカーが、
“青き月の魔女”ティナーシャが棲む、望みを叶える“魔女の塔”の試練を乗り越えて、やって来た。

オスカーの望みはティナーシャとの結婚による呪いの超克。
折衷案として1年間の“契約”を結ぶことになった2人。

魔女の周囲に持ち込まれる様々なトラブル、
王子様から魔女への求婚。
波乱の1年が始まる。{/netabare}

同名ライトノベル(web版、電撃の新文芸版共に未読)の連続アニメ化作品の分割2期の1期目。


【物語 3.0点】
ライトノベル、特に電撃経由でアニメ化するSFファンタジーには、
魔法に関する独特な解釈が興味深い作品が多い印象ですが、本作も同様。

一見、魔女の力は圧倒的で、全知全能に思えますが、
魔法で無から法則を生み出すチートは起こり得ないというのが、この世界の渋くて面白い所。
魔法は既存の物理法則等を加速させたり停滞させたりすることで現象を実現しているに過ぎない。

魔女は厳密には不老長寿ではなく、成長活動を止めているだけ。
怪我からの自己再生も、止めていた成長を急加速することで回復を早めているだけ。
{netabare} 大怪我から急回復してロリ少女属性から急成長したティナーシャ。何か萌えましたw{/netabare}

よって不可逆性の事象を覆す奇跡は、魔法でも引き起こせなし、魔女だって不死ではない。
この世界の魔法では、割れたティーカップひとつ元に戻すことができないのだ。

王太子オスカーにかけられた件の子孫を残せない“呪い”は突き詰めれば、
“沈黙の魔女”の“祝福”であるという解釈。
沈黙の魔女の強すぎる愛情が憎悪に裏返って呪い同然と化しているというのも独特。
よって{netabare} “解呪”では完全解決し難く、祝福転じた呪いに耐え得る母胎を有するティナーシャにオスカーが求婚という流れになるわけですが。{/netabare}


構成はオスカー&ティナーシャのお惚気(のろけ)な掛け合いが軸。
作中、大陸を揺るがす結構な一大事が起こっている気がしますが、
2人の関係性に焦点が絞られるため、国一つ転がされる、魔族まで絡んだ緊急事態の説明も割と雑w
聞けば原作の内容も結構飛ばされていたとか。

シリーズ構成の赤尾 でこ氏は過去、賛否が割れたり、物議を醸したりするアニメ化作品に携わったりもしていますが、
私は氏の割り切った構成が比較的肌に合う方で、魔法世界観への興味もあって、終盤までは折り合っていたのですが。

1期目・最終12話。
分割2期目に向けて強烈な引きを作るための大ドンデン返し。
私は分割2クール構成を想定していなかったので面食らいましたw
煽りを受けて物語も3.5~4.0点着地想定から、結論先送りの基準点3.0点に墜落。
最終話のこの構成。赤尾氏による犯行ではなく、プロデューサー意向によるものだそうで(※1)

個人的には11話までの内容で1クール目を締めて、
2クール目の初回で、2人への新たな試練が始まるという構成が無難だと思うのですが、
やはりプロデューサー目線だと分割クールの放送空白期間に忘却される不安が上回るのでしょうか。

これから追いかける方には、11話まで観て一端視聴やめて、
来年冬予定の2期視聴に先立って1期目最終12話から視聴再開するプランをオススメします。


2期目については私にとってはやや食傷気味のジャンルすなわち(※核心的ネタバレ){netabare} 歴史改変、広義のタイムリープ物になるようですが。
多くのSF同ジャンルと異なり、歴史を書き換えても、平行世界が発生しない。
書き換え前の歴史は消滅する。{/netabare}
ここも、不可逆性を織り込んだ本作独特の魔法解釈ならではの展開も期待できるので、
取り敢えず視聴候補には入れておこうと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

全体にやや作画カロリー不足。
大規模な魔法戦闘等も描写されますが迫力は今ひとつ。
一応モンスターデザインも付けてはいますが、そこも可もなく不可もなくくらいの出来。
ただし、ティナーシャが使役するドラゴンのナークの造形はまずまずでした。

一方で、ティナーシャらの青紫系カラーを基調とした背景美術、キャラデザ、小物デザインには統一感があり雰囲気作りは良好。
ゆっくりと紅茶でも一杯飲みながら、静寂としたファンタジー世界に浸りたいと思わせるだけの映像は実現していました。

ティナーシャが入れる紅茶。
{netabare} かつて王女として命を狙われるリスクがある中、何でも自分でやる中で習得した魔女の永き孤独の象徴。{/netabare}
さぞ渋みが効いて美味に違いありません。


オスカー&ティナーシャの恋愛メインということで、
キスシーンとか、そういう展開もありますが、
直接的な濡れ場表現は描写されないので、
視聴している姿を誰かに見られても安心?ですw
ただし、{netabare} お盛んな夜の翌朝に、あくびをするティナーシャ{/netabare} など、
間接的にアダルトなポイントは押さえてはいますw

警戒したいのはグロ表現。
{netabare} 幼女ティナーシャを滅多刺しにする{/netabare} など、
ショッキングな描写が突然飛び出すので、
油断して紅茶を噴き出さないようにしましょう。


【キャラ 4.0点】
王太子・オスカー。
子孫を残せない呪いさえなければ、もう姫君をもらい受けてもおかしくない精神年齢。
よって美少女な雰囲気のティナーシャにも動揺せず大人な?余裕の対応。
繰り出される求婚のジャブが、
初心な鈍感中二病少年とは異なる本作の味わいどころ。

初心で鈍感なのは、むしろヒロインの魔女ティナーシャの方で。
不老のため、肉体の成長を止めた際、精神の成長まで止めてしまったのか、
恋愛方面では長寿の余裕がまるで感じられないのがくすぐったいですw

2人の絆は、{netabare} ティナーシャがオスカーに腹に飲み込んだ水晶ごとアカーシアで串刺しにさせて事態解決する{/netabare} くらい深い、
命を預け合える唯一無二の関係。

だから私も2期目に向けた1期目最終回には驚きはしましたが、不思議と絶望はしませんでした。
この2人なら2期目の試練くらい、余裕のトークを繰り広げながら乗り切ってしまいそうな予感もします。


公式HPのキャラクター欄にオスカーとティナーシャしか紹介されていない程、
メイン2人一択で、他のサブキャラは添え物感が満載ですがw
私はティナーシャより年上属性な“閉ざされた森の魔女”ルクレツィアさんとは、
一度、一杯やりながら語らってみたいと思いました。


何より“沈黙の魔女”がオスカーの何を何から守ろうとして祝福転じた呪いをかけたのか?
など2期目では、サブキャラの答え合わせも望みたい所です。


【声優 4.0点】
オーディションは主演の王子様役&ヒロイン・魔女役に掛け合いの演技審査も行う、
ここもメイン2人の会話劇重視の異例の選出方法。
結局、掛け合いオーディションでペアになった、
オスカー役の中島 ヨシキさんと、ティナーシャ役の種崎 敦美さんをそのまま起用。

中島さんのイケボでティナーシャの“猫のいたずら”を軽くいなすことで本作独特の惚気のリズムが生まれる。
6話。{netabare} 使い魔・ナーク譲渡のドサクサに不意打ちのキスを受けた際の
「これは、なかなか……予想外」{/netabare}
11話。{netabare} 決戦を前にそういう雰囲気になった2人。ティナーシャに時と場所を弁えてと言われて弁えず
「分かった」「今やる。明日、死んだら心残りだしな」と臆せず行為を続けるオスカーとか。{/netabare}
恋愛面でも余裕綽々な主人公最強ぶりが可笑しかったですw

ティナーシャ役の種崎 敦美さん。
率直に『フリーレン』ロスの埋め合わせに、種崎さんの長寿キャラをというのが、
私の視聴動機の一つ。
魔法関連では熟練の余裕を見せ付けるのに、恋愛面では見事なポンコツぶりを好表現。
何百年生きても知らなかった人間を知る演技ならお手の物です。
今後も、この種のキャラで楽しめそうな声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は松田 彬人氏。
同氏が手掛けた『響け!ユーフォニアム』の吹奏楽曲を聞いていて、
松田氏のファンタジーBGMにまた浸ってみたいと思っていた所に本作が。
というのも私の視聴動機の一つ。
静かなピアノとストリングスによる心情描写から、重厚な管弦楽による戦闘描写まで。
緩急自在なBGMもまた世界観に浸る一助に。

OP主題歌は丁「呼び声」
私にとっては『ツルネ』2期ED以来のエンカウント。
ハープ弾き語りバラードで歌われる、意味深な歌詞の真意を思い知るのはEDに回った最終12話にて。

ED主題歌はシルヴィア役の夏吉 ゆうこさんの「blan_」
ピアノと高音ボーカルが織り成す良作バラード。
“呪い祈る”こちらの歌詞の真意は、2期目以降により深く知ることになるのだと思います。

全体的に静寂が似合う世界観を壊さない品のある音楽構成でした。


【参考文献】(※1)「animate Times『Unnamed Memory』連載第8回:監督・三浦和也さんメールインタビュー」

投稿 : 2025/03/08
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

永き時を生きる魔女と呪われし王の出会いが世界の〈運命〉を変える――

この作品の原作は未読です。
ラストの展開に度肝を抜かれた方は多かったのではないでしょうか。
かく言う私もその一人ですけれど…


絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。

大国ファルサスの王太子・オスカーは、
幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、
荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。

どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのは
ティナーシャを妻として迎えることで……。

魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。
二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、
やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。

オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正直第2期の続報が無かったら、どうコメントして良いか分からない作品だったと思います。
この作品は何を視聴者に伝えたかったんだろう…
この結論に誰が納得するのだろう…
実はこの作品は2024年春アニメの中でも特に好きな部類の作品だったので、驚きが隠せませんでした。

だって、これまで紡いできた時間そのものを否定する結論だと言っても過言では無かったからです。
オスカーの優しさ…我が儘…頑なまでの意志の根底にはティナーシャへの溢れんばかりの愛が詰まっていたからこそ、取り得る選択…そんな簡単な話じゃないです。

誰でも好きな人とは一緒に居たいじゃないですか。
同じ時間を共有したいじゃないですか。
オスカーの行動は、完全に気持ちを置いてけぼりにしているんです。
その事実を知った時、きっと冷静ではいられなかったと思います。
だからこそ、その時点で自分の取り得る最良の選択肢を私たちは目に焼き付けることになったのではないでしょうか。

そしてティナーシャ役を演じた種﨑さん…流石としか言い様の無い抜群の演技だったと思います。
最近、体調不良の噂を聴きました。少しずつ良くなっているそうですが、声優さんは激務でしょうからお身体はご自愛下さいね。

オープニンブテーマは、丁さんによる「呼び声」
エンディングテーマは、なっちゃん、こと夏吉ゆうこさんと大和さんのユニット「Arika」による「blan_」
この作品はオープニング、エンディングともに抜群でした。
特になっちゃんの歌う「blan_」は鳥肌モノです。
元々、なっちゃんが歌上手いのは、ラスバレのライブで見てているので知っていました。
特に高音の伸びが最高に気持ち良いんですよね。
そう、ユニットを組んだ噂は聴いていたのですが、そこで情報が途絶えていました。
もう歌声を聴いてピンと来ましたよ。
この楽曲以外にも幾つかの楽曲がリリースされていたので、しっかりダウンロードさせて頂きました。

1クール全12話の物語でした。
脚本は赤尾でこさんなので、この展開も狙ってのモノなのでしょう。
第2期のお知らせが届いたので結果オーライということでしょう。
しっかり堪能させて頂きました。
続編楽しみにしています。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 11

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

王子「ティナーシャ〜!」ティナーシャ「オスカー〜!」うおおおお!フォーリーラブ!(背後で爆発)

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.27
 
 祝2期決定!からの〜、1期であったことを最終話でチャラにします。こんな夢オチみたいな展開、良いのか?

 そしてオスカーさん、400年前に行ってもピンポイントで若き日のティナーシャの元へたどり着きます。匂いでもたどったのか?時空を越えたストーカー…キモい男ですね。

 オスカーさん、現在のティナーシャにハメられてね?塔のお掃除をお手伝いしてたらこんな目に…。体よく始末されたとしか思えないのですが?

 時空を越えるのは魔法では出来ないとか何とか過去のティナーシャさんが言い出しますし、未来から来た男が母親を助けた後に消えたという以前描かれたエピソードからも、オスカーを過去改変の鉄砲玉扱いするティナーシャの悪意を感じます。

 こういう、物語の延命のために、主人公以外の人間が記憶喪失になるとか(うしおととらだよ!俺はあの展開を今でも許していない)違う世界線でやり直すとか、夢オチとかやるのは、ファンを馬鹿にしています。

 リアルタイムで追ってきた熱心なファンにとっては、クライマックス間近でのちゃぶ台返しは頭にきます。

 途中で参入してきたニワカや、過去の記憶を維持できない様な奴ばかりでは無いのです。

 私は、ツッコミを入れながら矛盾ばかりの破綻した本作品を楽しんでいたアンチ寄りなので良いですが、熱心なファンにとっては、頭にパイルドライバーを喰らわせる様な最終回は許してはいけない様な気がします。

 大した話でも無いのにここまでやるのか…。人の心とか無いんか?

………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2024.06.19

 悪い魔女を倒しに、悪い魔女に介入されて内戦の危機にあるヤルダへ我らがバカップルが向かいます。

 そして、気持ちの悪いバカップルのイチャラブをこれでもかと見せつけて来ます。決戦前に朝までヤりまくるとかヤバいでしょ…。

 ティナーシャとオスカーの性欲モンスターぶりに、ヤルダ王女のネフェリィも引き気味です。悪い魔女もティナーシャも行動原理が謎で怖!

 やることしか頭に無い色ボケのくせに、ティナーシャがリーサル・ウェポンぶりを発揮して、内戦の危機も収めてしまうし、悪い魔女も圧倒するしで、国家間のミリタリーバランスもクソもありません。

 処女じゃないとー!とか、全く嘘やん…。ヒューマノイドタイフーン並みに強いやん…。

 ティナーシャさん、本当に400年間処女だったの?嘘なんじゃ?過去の悪事がバレない様に昔の知り合いを始末してね?

 オスカーも、魔女に魅入られて操られてるのでは?今回の悪い魔女も面白半分に王子様をたぶらかしていましたし、この国大丈夫なん?

 なろうチート男に何の警戒心も持たずに寄ってくるチョロイン並みにティナーシャとイチャイチャするオスカーは、既に籠絡されてそうです。

 チョロインズを観ていていつも思うのですが、いくら強い男が好きでも、デコピンで頭を吹き飛ばせる位のパワーがあるチート野郎に寄っていかんでしょ?うっかり死亡しそうです。

 ティナーシャが悪巧みをしていないなら、自己評価低過ぎです。気まぐれに瞬殺出来る程度の存在のくせにオラオラ男のオスカーなんて好きになる?男性視聴者には理解出来んわ〜。

 そして、結婚!次回最終回!ティナーシャが実は全ての元凶で王国を乗っ取り、世界を支配して、犬がニャーと鳴き、猫がワンと鳴く様なカオス地獄が現出することを期待しています。無いよな〜。
………………………………………………………………………
 10話まで観ました。2024.06.12

 オスカーとティナーシャ、既に肉体関係になった様です。処女じゃなくなると力が落ちるとか言ってましたが、そんなことも無く、今度はオスカーとの子供が出来たら、魔力の高い者同士の子なので、悪魔鬼みたいな子供が出来ちゃうかもとか言い出しますが…。

 どうせ、そんなに気にすることも無いんでしょ?設定が全て上滑りしているので、ゴチャゴチャうるさいです。

 いつの間にか結婚が既定路線になってるし、恋愛ものとしても何かおかしい感じです。

 ラスボス的な魔女や昔の知り合いの悪魔?みたいな奴が出てきますが、どうも、気まぐれとかで城を襲ってくる様です。

 過去の因縁とかも長寿キャラティナーシャの知り合いだからで片付けてしまい、其辺のチンピラが絡んでくるのと余り変わりません。何これ?

 魔女や魔法士を便利に使い過ぎて、何が言いたいか分からなくなってきています。オスカーとティナーシャ以外のことはオマケに過ぎない…。結婚がゴールってことでエエのかな?

………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2024.06.06

 オスカー王子、また悪い奴に襲われます。ティナーシャが命懸けで救います。危機管理の出来ねぇ王子だなぁ…。

 そして、二人でさらにチュッチュイチャイチャしました。9話はマジでこれだけです。

 長寿キャラのティナーシャさん、オスカーを人間だと思って無い、ワガママで可愛い子猫が、スリスリしてきてういやつじゃ…くらいに認識してるのかと思ったら、男として性的にも好きだった様です。

 他のレビューアー様のレビューにもありますが、かなり原作を端折っているので、ティナーシャがサイコパスにしか見えません。

 どうも、鈍いというより、人間性が欠落しているというか…。仲間の魔女は恋愛経験豊富そうなので、魔女が種族としてそうなわけではなさそうです。

 まぁ…、好きにして下さい。しかし…、白昼堂々と本拠地の城が襲撃される無防備さ(一応、夜襲でしたが)は、ティナーシャ様の力でなんとかした方が良さそうです。国としてありえんだろ…。

………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.30

 まだ物語は続く様です。魔法士差別の現況となった神様?のイルティルディアとか言うのが出てきて…。

 全てイチャイチャカップルがさらにイチャイチャするための小道具に過ぎないので、極めて話がザックリしています。今更セカイ系かぁ…。

 王子とティナーシャのやることなすことが、全てお互いの愛を確かめ合うかの様な感じなので、辟易します。

 色々と言いたいこともありますが、セカイ系にツッコミ入れるのは野暮ですね。早く結婚してハッピーエンドになって終わって欲しいですね。
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.05.22

 わっるい組織のわっるい人達が王子の国を含めて数カ国を危機に陥れますが、王子とティナーシャの活躍でわっるい人達はやられました!

 恋するバカップルの小規模な戦いで世界が救われた!みたいな話で、なにコレ状態です。

 敵も味方も軍勢が小規模すぎねぇ?世界系だったのかな?王子様は態度も部下の数も付き合う他の王族もチンピラみたいで、何か変な世界観です。

 王子様とティナーシャは最初からデキている感じで、王子様のティナーシャに対する距離感も何かおかしいので、素直に応援出来ないんだよなぁ〜。

 ティナーシャの正体も分かり、いよいよやることが無くなった2人…。どうする?どうする?と、私の心の中のどうする連達も騒いでいます。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.27

 危険な魔女がウロチョロしている世界で、王子様、戦闘力皆無の従者と二人で外出し過ぎです。今回もそれでトラブルに…。

 話の作り方が雑ですね。王子様、魔女の気まぐれで直ぐにブチ殺される程度の存在のくせに、俺様男すぎて頭がおかしいレベルです。

 契約があるとはいえ、ティナーシャを堂々口説きに行きますが、周囲はあんな人外に関わるなよ…と思わないのかな?

 外見が美女で、処女なら何でも良い…。今の所、視聴者に媚びてるだけの内容なので、なんとも言えない感じがします。

………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.10

 俺様王子様、攻略に人数制限のない魔女の塔に単騎で挑んであっさりクリアー、年齢不詳のロリババァと1年契約成立です。

 1話のあらすじは本気でこれだけで、なにコレ?感が強いです。色々ぶち込んできますね。

 魔女とは何なのか?王子が単独でウロチョロ出来る状況なのか?王子は何でこんなに強いのか?

 ただ、魔女は可愛いです。ラノベっぽい会話劇が売りなのかな?ベラベラ喋るロリババァ好きなら面白いかもです。特殊性癖の私めは視聴継続です。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 4

64.9 47 2024年春(4月~6月)アニメランキング47位
声優ラジオのウラオモテ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (90)
266人が棚に入れました
「夕陽と~」「やすみの!」 「「コ―コーセーラジオ~!」」 「この番組は、偶然にも同じ高校、同じクラスのわたしたちふたりが、皆さまに教室の空気をお届けするラジオ番組です!」 声優としてもクラスメイトとして、と~っても仲良しなふたりのほんわか声優ラジオがスタート・・・・・・というのは「オモテ」の話。 夕陽の素顔は根暗な地味子、対するやすみは生粋のギャル。見た目も性格も正反対なふたりは、口を開けば大ゲンカ。 「・・・・・・・何その眩しさ。本当びっくりするくらい普段とキャラが違うな、いつもの根暗はどうしたよ?」 「あなたこそ、その見た目で可愛い声を出すのはやめて」 収録が終わればそこは修羅場、嫌味と罵りの嵐が吹き荒れる! こんなやつと一緒にラジオなんて、絶対に無理! でも、オンエアは待ってくれない・・・・・・! 前途多難な声優ラジオ、どこまで続く・・・・・!? プロ根性で世界をダマせ!バレたら終わりの青春声優エンタテインメント、NOW ON AIR!

声優・キャラクター
歌種やすみ/佐藤由美子:伊藤美来
夕暮夕陽/渡辺千佳:豊田萌絵
桜並木乙女:長谷川育美
柚日咲めくる:東山奈央
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

貴方のそういうところ本当に嫌い

作画かなり悪いしリアリティのないおかしな話だけど、キャラクターは好きで楽しめました
声優がテーマのアニメってなぜか声優の演技が酷いこと多いけど、今回はちゃんと声優の凄さがわかる演技で特に最終回の演技は素晴らしかったですしシナリオもラストは良かった、途中までは微妙でも終わりが良いと印象がいいですね

シナリオはずーっと何かおかしくて、一つ一つうまく説明できないけど何か引っかかる
この作品のシナリオがおかしい原因は話を書いた人がアイドル声優にガチ恋する声優オタクだからかな?って思った
声優に対する感覚が普通の人と違うような

一番おかしいと思った部分は、 {netabare} アイドル声優の清純なイメージが壊れたらファンが裏切りだと言って叩き始めて、元の清純なキャラクターが好きだったのにって訴えるファン達
普通は夕陽が父のコネで役もらったこと(実際はそうじゃないけど)のほうが叩かれそうだけど、叩かれてる理由がキャラクターが変わったことっていうのが普通の感覚と違うと思う
声優じゃなくて、声優がファン向けに作っているキャラクターに恋しているっていうことかな?
僕の大好きな夕陽ちゃんはこういうキャラだ、学校でもキラキラしているに違いない、僕の大好きなキャラを守れってこと?
なかなか濃いオタクですね・・・ {/netabare}

もう一つ、ねむりと夕陽の距離感とか、めくるちゃんの人とのかかわり方とかなんか変、うまく説明できないけど

他に気になったところ {netabare}
・やすみと夕陽がSNSに自分の身バレするような写真アップしていたけど、小さい事務所でも芸能人のオフィシャルアカウントはマネージャーがチェックしてるのであんなことになりません、代筆していて本人が書いてないこともあるくらいなのに
・素のキャラがウケてラジオが好評で視聴者が増えたのに、ファンから叩かれて炎上していて、本業の仕事は減る??
{/netabare}
こんな感じで変なところは多いけど、つまらない話ではなかったです

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

真面目な声優物語

デビューしたての声優をしている女子高生。
おなじように声優をしている女子高生が同じクラスにいる。
裏の顔がリアルの高校生。
こんなのをアニメにしていいんだろうか。
とても今風のアニメである。
マネージャーの目のクマがとてもリアルだ。

特に驚きなのが、ラジオで告知して学校から駅まで帰るというゲーム。
途中、声を掛けられたら声優を辞めるという賭けをしたのだ。
ある程度人気のある声優なだけに、現実には危険でできないだろう。

変にファンタジーに走ったりせず、最後まで真面目な作り。
演出が良いのだろうが、
毎回目が離せない展開で大変面白かった。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アニメ化するべきでは無かった。原作者はキモヲタか業界ゴロのどちらかだろ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.27

 原作者には悪いけど、アニメ化しない方が良かったですね。これ、声優に一番詳しい組織(アニメ製作会社)が、大して業界情報を持っていない原作者のラノベをアニメ化するという、地獄絵図になっています。

 声優ブームが落ち着いて、我々視聴者にも声優残酷物語が明らかになりつつあります。

 そもそも70年代から80年代のアニメのムック本とかに載っている声優インタビューを読んでみると、声優達は業界をボロクソに言っています。(特に銀河鉄道999映画版のムックはやばかった)

 声優なんて目指してなるものでは無く、俳優崩れが仕方なくやるもんだとか、低スキルワークに過ぎないので何年やってもキャリアにならないとか、給料が安くて生きていけないとか、業界ヒエラルキーの最底辺の声奴隷に過ぎないとか、酷いもんです。

 そして現在、アニメ業界は規模だけがデカくなったものの、声優の待遇は改善されていません。競争だけが激化しています。さらに、A.Iで代替も出来そうです。

 本アニメは、高校生声優2人が業界で頑張る話ですが、はっきり言ってメルヘンです。

 多分、声を当てている声優も、アニメ監督他のスタッフの方々も、こんなことあるわけねーじゃんとニヤニヤして原作者を馬鹿にしながら製作しているのが見え隠れします。

 業界内部のことを、外部の人間が小説に書くと、キモヲタの妄想にしかなりません。

 これ、原作者がアニメ業界内部の人間だったらさらに悪質で、声優業界の惨状を知っていながらも、こんなメルヘンなお花畑ラノベを書けるというのは、業界と癒着した業界ゴロでしかありません。

 どっちに転んでも、妄想思弁小説で辞めとけは良かったのです。ただ、構造的に声優が主役のアニメが面白く無いということが分かったのが一番の収穫でした。

 後、私は陰キャが演技について偉そうなことを言うのが鼻につきました。ほぼコネのクセに…。事務所のゴリ押しとかと余り変わらんだろ。

 また、声優如きにキャスティング権など無いので、先輩に評価される意味なんてあるの?全員別撮りだろ?

 原作者がキモオタなのか、業界ゴロなのかが、一番気になります。どっちにしてもクソですね。
………………………………………………………………………
 10話まで観ました。2024.06.15

 9話でクリスマス会をカラオケでやってクラスの友達と遊んだり、10話でイベント出たりしてなんやかんやでギャルの演技はオーケーになりましたとさ。

 どうも普通のアイドルモノの様な感じになってしまいました。ラジオはどこへ?

 声優業界の詳しい状況を描けない縛りでもあるのか、ゆるい雰囲気です。もっと、陰キャとギャルの差が開いて欲しかったです。

 声優業界も、陰キャの様にパパが監督みたいなコネが無いと駄目らしいですが、其の辺をもっと深掘りして欲しかったです。

 後、声優イベントで、主人公達女子高生声優他に告白ボイス対決をさせたりしてましたが、イベントってあんなにキモいの?若い娘にセクハラして、反応を楽しんでいる様な悪趣味さを感じます。

 声優のギャラとかがも明らかにならないし、リアルティも欠如しているので、裏も表も無い、緩いなんちゃってお仕事モノでしか無いようです。

……………………………………………………………………… 

 8話まで観ました。2024.06.03

 6話、7話と意味不明な展開が続きます。ギャルと陰キャがキャラを作っていた事にファンは怒っているらしいですが、これ、演技そのものを否定してますよね?

 プライベートそのままじゃ、声優にならないじゃん。時々大人の事情で出てくる棒演技声優が良いってこと?普段通りにボソボソ台詞を喋られてもなぁ…。

 普段からアニメ声じゃおかしい人です。しかも演技なしじゃ現況、高校生キャラしか出来ません。

 もう、人を殺したことがある人しか殺人犯役出来ないと言っている様なもんで、ファンの方がおかしいでしょ。転生したことないのになろう主人公やるな!レベルです。

 そして、陰キャの弁護士マッマとの賭けで引退チキンレースをやりますが、こんな茶番でファンに許されるのかな?物理攻撃されなきゃカウントしませんレベルのハードルの高さはズルですねぇ…。

 この二人、ちょっと事件起こしすぎです。無許可路上興行で警察に怒られるでしょ。

 そして8話、何か許されたことになってからの、ギャルが悪役に挑戦して上手くいかね〜と悩みますが、こんなの挫折でも何でもありません。

 オーディションでレギュラー役ゲットした時点でスーパーエリート声優ですよ。私の友人など、一回もアニメに出演出来ずに引退ですよ?大半の声優はデビューしてもこんなもんです。

 人型決戦兵器に搭乗して出撃した経験が無いから駄目なのかな?プロなんだから頑張って欲しいですね。
………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2024.05.03

 今回で一区切りって所でしょうか。陰キャの裏営業疑惑を晴らすためにギャルはキャラを作るのを辞めて、ラジオ配信することを決意します。

 顔出し営業してるのに、本来はギャルで、声優の仕事のキャラは作ってましたって…。普段はヤマンバギャルメイクかなんかしてんの?本当の自分とは?

 昔の子供向けアニメみたいに、偽物ヒーロー出現!劇中の登場人物はヒーローが本物かどうか分からないけど、視聴者には一目瞭然的な昭和演出かよ…。

 売出し中の芸能人(アイドル)ポジで一般人の中に混じったらオーラが消えるなんて、声優とは言え不味くない?

 陰キャも、正体が全国的にバレましたが、人気アニメの主演に決まっても、ヲタク以外は興味が無く、平穏に高校生生活出来ますよ的な業界の甘えが見え隠れします。

 アイドル声優のファンって、そんなに物分かりが良くて、世の中に影響力無いものかな?撮り鉄みたいに、自殺特攻して来ない?

 何か、現実感の無いファンタジーになってきたので、そろそろ潮時かもしれません。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.27

 主人公のギャルと陰キャ、顔出しで仕事しているのに同級生に正体がバレて無い様です。ストーカーになりそうな同級生ファンが特定しようとして興奮してますが、気付かないなんてことある?

 百合営業もやり過ぎ感があります。一緒に家風呂入る?そしていつもの胸揉ませろ…。男同士だったら、珍宝がデカいからフェラチオさせろ位にキモいんですが…。

 ネットにアップする画像も顔を出さないのですが、ラジオで公開放送とかしてましたよね?家の場所とか特定されない様に背景に気を使うとかなら分かりますが、今更顔を隠す意味ある?

 陰キャのマッマは金持ち弁護士で、娘がドル売りしているのを良く思っておらず、初対面で同業者のギャルに対して恥さらしだみたいなことをグチグチ言いますが、二人で私生活切り売りしてますが今更?

 そして陰キャに枕疑惑が…。オチは読めますねぇ…。声優業界の闇を描きたいのか、女子高校生声優二人の成長と成功を描きたいのか…。

 高校生ラジオも不人気で打ち切りとか劇中で言ってますが、色々ぶっ込み過ぎて迷走中です。そもそも未成年に私生活切り売りさせんなよ…。

 主人公達、女子高校生で生活もかかって無いのに、ギラギラし過ぎです。ギャラもいくらもらっているのか不明ですし、部活動ものっぽい雰囲気と業界の殺伐とした状況が上手く噛み合っていません。

 青春ものなのか、業界残酷物語なのか…。迷走していて観ていて疲れます。
………………………………………………………………………

 2話観てのレビューです。2024.04.18

 何か、トントン拍子に仕事が入ってきます。主人公達、セットでアニメのメインキャストに決まり、アイドル売りもする様です。主人公達は舞台で歌って踊ります。陰キャとかギャルとかどこ行った?

 ドル売りするのにギスギスしている暇なんてありません。しかし、素人新人では無いとは言え、人前で見事にパフォーマンスできるんだ…。

 サービス停止ソシャゲ宣伝謎アニメのCUE!みたいに、バンバン仕事が入ってきて、スターダムにのし上がりそうですが、そんなに甘い業界なのかな?

 女子高校生である必然性も無くなってきています。ギャルの方は売れるために何でもする覚悟で、コネでも何でも良いから売れる時に売るんじゃ〜!若さぶん回してアドバンテージ活かすんじゃ!新人枠で無くなる四年目から景色が変わるんじゃ!とかマネージャーとグチグチ言あいますが…。

 仕事に制限がある女子高校生の身分は邪魔なんじゃ…?SHIROBAKOの赤毛みたいに高校卒業後でも良かったのでは?商売上の理由かな?う〜ん…です。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.11

 同じ高校のクラスメイトで女子高校生声優の二人がラジオをやることに!しかし、性格は真逆だった!上手く仕事出来るのか!?

 と、いうコメディですが、レジェンド級ならまだしも、売出し中のアイドル声優は普通に仲が悪そうなので、意外性は全く無いです。

 構造的にも仕方無い所があって、一同に集まって仕事をする必要も無く、一人何役も出来るので、芸能人の〇〇キャラ枠より競争が激しそうです。

 しかも、メインキャスト以外、誰も覚えちゃいません。加齢で席が空くわけでもないし、レジェンド級が50年位少年キャラ枠を独占したりもします。

 正直、ヒーロー、ヒロインそれぞれ5人位、後は子供、老人、父母等のバイプレイヤー、数は少ないけどドラえもん、ちびまる子ちゃん級の声優とキャラが一体化したアニメのキャストとで20〜30人もいればアニメ業界回るでしょ?

 アイドル声優は演じられるキャラも被っているせいで、ライバルが失脚すればストレートに己の利益になるので、ファンの場外乱闘も含めて蹴落とし合いが大変そうです。

 主人公は二人とも女子高校生で生活がかかって無いので、ギラギラはしていませんが、高校生でデビュー出来ているエリートという面も含めて、陰キャやギャルとかのキャラ付けが必要なのでしょうか?

 素の自分と違うとか、成長とか描きたいのかもしれませんが、芸能人なんて、客席から狙撃される危険があっても舞台に立ちたい承認欲求の化物じゃないと、やろうと思わないでしょう。

 声優という特殊技能者を高校生というオブラートに包んでラジオを舞台に面白い話が作れるのか、凄く疑問に感じます。

 取り敢えず、次回以降に期待です。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 4

64.7 49 2024年春(4月~6月)アニメランキング49位
WIND BREAKER[ウィンドブレイカー](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (92)
300人が棚に入れました
人を傷つける者、物を壊す者、悪意を持ち込む者何人も例外なくボウフウリンが粛清する――!偏差値は最底辺、ケンカは最強。超不良校として名高い、風鈴(ふうりん)高校。その「てっぺん」を獲るため、街の“外”からやってきた高校1年生・桜遥。しかし、現在の風鈴高校は“防風鈴”(ボウフウリン)と名付けられ街を守る集団となっていて━━!?不良高校生・桜の英雄伝説、ここに開幕!


声優・キャラクター
桜遥:内田雄馬
楡井秋彦:千葉翔也
杉下京太郎:内山昂輝
蘇枋隼飛:島﨑信長
梅宮一:中村悠一
柊登馬:鈴木崚汰
柘浦大河:河西健吾
桐生三輝:豊永利行
橘ことは:長谷川育美

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

きれいな東京リベンジャーズ

女子向けの東京リベンジャーズ
暴力表現が苦手じゃない女子には刺さりそう
こんなのヤンキーじゃないし、シナリオはダメだけどキャラクターは好きで最後まで楽しめました
風鈴の皆さんの熱い友情が良かったです
作画も声優も主題歌も良い

ヤンキーの抗争アニメなのにノリがBLアニメっぽくてそのミスマッチが欠点かな?
風鈴の皆さんはヤンキーだと思わないほうがいいかも

ヤンキーよく知らない人がヤンキーがこうだったら素敵なのになーって妄想してるようなはなしでリアリティはないです
さわやかイケメン達がヤンキーごっこしてる感じ

「この町は俺たちが守る!!!」

そういうことは警察に任せようね
ヤンキーっていうか自警団?

1対多数のバトルはスピード感あって良かったけど
1対1のバトルシーンは東リベ以上にだらだら戦っていて回想もたくさん挟まるしテンポ悪くて良くなかった

これから戦いに行くぜってところで続きは来年、なんでこんなところで終わるの?

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

「ツッコんだら負け」と思いつつも、ツッコまずにはいられないw

【レビューNo.135】(初回登録:2024/7/21)
コミック原作で2024年作品。全13話。
元々0話切りでしたが「バトルシーンの作画が凄い」という評判が目についた
ので、視聴してみることに。

(ストーリー)
「偏差値は最底辺、喧嘩は最強の風鈴高校で頂点に立つ」という強い意志を持
つ主人公・桜遥は、不良高校として知られている風鈴高校のある街に訪れる。
しかし風鈴高校は周辺のワルから街を守る存在として、地元住民から英雄視さ
れていた。
そして桜もまた「防風鈴」と呼ばれる彼らの活動の中で頭角を現していく。

(評 価)
・バトルシーンの作画は確かに凄い
 制作は「CloverWorks」ですが、確かにバトルシーンの作画は凄いです。
 スピード感はあるし、手数も多くぬるぬるとよく動く。カメラワークもグル
 グルと回り本当によくできています。
 素手同士の喧嘩をここまで魅せる技術は素直に凄いなっと。
 ただ高校生の喧嘩の割には小綺麗すぎるというか、見慣れると出来のよい格
 闘ゲーでも観ている感覚になり、ちょっと冷めてしまうんですよね。
 この作品自体がヤンキーモノの割には
 ・従来の泥臭さがなく、よくいえばスタイリッシュ
 ・キャラも爽やかイケメン系
 ・一説によると腐女子向け?!
 という感じなので、「バトルシーンもそちらに寄せてるの?!」と思わなく
 もないですが。
 (例えばこの手のヤンキーモノではお約束の流血表現とかはかなりソフト)
 そういう意味ではちと判断が難しいところですが、作画のレベルの高さは十
 分評価できると思います。

・ツッコミどころ満載のストーリー展開
 ・街の英雄として描かれる新しいヤンキー像
 ・キャラクターが個性的で“推し活”が捗る
 ・“ヤンキー=ダサい”を覆すお洒落なファッション
 このような点が、「新世代ヤンキー漫画」として支持されているという触れ
 込みらしいのですが・・・
 個人的にはツッコミどころしかねーなっとw

 王道的な「警察ガ―」「教師ガ―」は置いといて、個人的なツッコミメモと
 いうことで
 {netabare}
 ・始まり
  「この街はちょっと前までいろんなチームやギャングの抗争で治安は最悪」
  「風鈴高校→喧嘩は最強、落ちこぼれの吹き溜まり、毎日が派閥争いに下
   剋上、盆も正月もなく喧嘩三昧」
  → ・・・初っ端からどこからツッコんだらいいのかw

 ・キャラ
  「何か個性が欲しいな・・・そや!野菜作りにハマってる総代とか胃腸の
   弱い腹心とか主人公はツンデレにしたろ!!」
  → 無理にいい人感盛らなくても・・・それともギャップ萌え狙いですか?!

 ・普通の住民
  「あんたたちは育ち盛りなんだから腹一杯食べていきな!」
  → まあわかる
  本作の住民
  「あんたたちにはいつも守ってもらっているから、食べ物を持っていきな!」
  → 本来子供を守るべき立場の大人が守ってもらってるとか・・・
    それにこれって「防風鈴」が要求していないだけで、この理屈だと事
    実上の用心棒代だよね?!
    それを美談風に語られてもなあ
    (それに「防風鈴」の喧嘩ぶりに熱狂して応援してるシーンとか、
     「何だよこれ?!」って引いてしまった( ノД`))

 ・主人公
  「喧嘩で成り上がるために底辺校へ行くぞ!」
  → まあわかる
  真面目な生徒
  「『防風鈴』は憧れッス。俺も底辺校へ行くッス!」
  → そんな自衛隊にでも入る感覚で底辺校を選ぶとかw親も泣いてるぞ

 ・上級生
  「街を汚す奴らは許せない!野郎ども、落書きを消しにいくぞ!!」
  → ええっ、自分達の学校は落書きだらけなんですが、それは放置ですか?!
    (まあ小奇麗な底辺校では様にならないのはわかるが、こういうガバ
     ガバなところがなあ)

 ・対獅子頭連
  「チームの存亡を賭けて5対5の団体戦で勝負だ!」
  → まあわかる
  「ただしチームを賭けるのは大将戦だけで後の4人は余興やぞw」
  → 何じゃそりゃ?!プロレスの興行じゃねーんだぞ!!
  勝負開始 → 「防風鈴」の圧勝で早くも3連勝!
  → 結局団体戦にできねーのは作者都合じゃねーか!! 

 ・対KEEL(途中で終わり)
  「仲間のピンチだ!助けにいくぞ!!」
  → まあわかる
  「クラス全員ついていくぞ!!」
  → もう学校って設定、ギャグにしかなってねーじゃんw

 まあ何か事が起こる度、その場の都合でストーリー創ってるって感じなんで
 ツッコミどころが発生するって感じですね。{/netabare}

一応「拳で語る」という王道っぽい展開ではありますが、随所に新規層を意識
した軽さが滲み出ていて、おっさんには「新世代ヤンキー漫画」という新しい
波に乗れなかったかなっと。
2期も決定のようですが、作画も堪能したしもういいかなっと。
これだけぬるぬる動くバトルシーンが描けるなら『修羅の刻』の「陸奥圓明流」
でも再現してくれないかなあ。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

典型的な「BL二次創作の下地」系作品

【物語】 1.0 / 5.0
 なぜか街を自治しているヤンキー高校生が、他校のヤンキーと殴り合う話。
 キャラクターに一応のバックボーンはあるものの、作中でそれらが活かされていることはほとんどないように感じた。
 殴り合いが始まると、「回想バトル」と揶揄される展開が始まり、男キャラから男キャラへのベクトルが語られて、そういうのが好きなファン層が「尊い~」ってなるのを繰り返すだけ。
「女性をターゲットにした、イケメンヤンキーの殴り合い作品」という土台ありきで、物語の肉付けは皆無に等しい。
 少なくとも、東京リベンジャーズのような「シナリオに一本の柱が立っている」といった印象は一切ない。
 シナリオに面白みを求めて見る作品ではない。

【作画】 3.0 / 5.0
 大きく崩れることもなくアクションシーンをこなしており、高い水準で安定しているように見えるので、この点は評価できる。
 エフェクトがやや地味で、映像に派手さがないのは気になるが、異能力のない殴り合いが主体の作品なのでやむなしか。

【声優】 2.0 / 5.0
 声優陣は若手~中堅の有望株・売れっ子を揃えている印象だが、逆に言うと代わり映えのしない面々とも言える。
「2024年の女性向け作品なら、まあここらへんを起用しておけばいいだろう」という無難なキャスティング。
 無難と評した通り悪目立ちはしていないが、目新しさはなく、この作品が誰かの代表作になることはないだろう。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.5 / 5.0
 そもそも作品の大前提として「暴力による解決を是とするヤンキーもの」なので、その時点で全てのキャラクターの行動理念が万人受けするとは思えない。
 個々に目を向けても、ビジュアル以外に大きな特徴(バックボーン、能力etc)があるキャラはいない。
 一応、「ビジュアルのいいイケメンキャラが、他のイケメンキャラへ並々ならぬ想いを持っている」というソッチの層を狙い撃ったような要素はあるので、男キャラ同士のそういう絡みが好きな人にはウケはよさそう。
 また、やはりソッチの層を狙っているのか、ガタイのいい男ヤンキーばかり出てくるのにたびたび女性のような仕草を繰り返すシーンが目に付く。



【総括】 8.5 / 25.0 (平均 1.7)
 最後まで見たが、改めてタイトルにも書いた通りの「BL二次創作の下地」にはなれる、程度の作品のように感じた。
 前クールの「ぶっちぎり」のような印象。
「面白い」「面白くない」で二分するなら、ためらいなく「面白くない」に分類できる作品。
「Clover Worksが作ってこの程度か」とがっかりした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 4

64.6 50 2024年春(4月~6月)アニメランキング50位
宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち(TVシリーズ)(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (12)
42人が棚に入れました
白色彗星帝国との戦いから三年――。 滅びに瀕したガミラス民族を救うべく、新たな母星の探索を続けていたデスラー総統は、 天の川銀河の一画に条件に見合う星を見出す。が、そこは、強大な星間国家の領域内であった。 銀河で勃発した領土紛争は、ガミラスと安全保障条約を結ぶ地球を否応なく巻き込んでゆく。 地球に軍事的・経済的優位性をもたらしてくれた時間断層という魔法は、自分たちの命と引き替えに消滅してしまった―― 自責の念に駆られながらも、ヤマト新艦長の任についた古代進は、 来るべき有事に備えて新クルーらと共に訓練航海に旅立つ。 その中に、自分をつけ狙う何者かが紛れ込んでいるとも知らずに。 かつてない不安の時代に、新たなる旅立ちの時を迎えるヤマト。 その行く手では、想像を絶する新たな敵が待ち構えていた……。

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

独断専行の関東軍が死人の出る学園祭をやっている感じ…です!

 最終話(8話)まで観ました。2024.06.29

 私、ヤマトのリメイクシリーズ、好きじゃ無いんですよね。人類の存亡をかけているのに、自分の都合で裏切ったり、話に関係無い電波女がクルーにいたり、いちいちキャラ達の頭がお花畑で気持ち悪いです。

 また、戦艦ヤマト自体も、現場の判断で独断専行が許される、情状酌量で不明瞭な人事をする、女性クルーが多い(しかも死なない)ので、何となくユルい雰囲気がある、無茶苦茶やっても結果が良ければ不問で誰も責任を取らないなど、軍の体を成していません。

 タイトル通り、戦争というより、緩い組織が死人の出る運動会や学園祭をやっている浮世離れした感じがします。

 初期ヤマトよりも良くなったのは、あからさまに女性クルーにセクハラしないところ位でしょうか。

 ただ、今回のリメイクは、割とマシでした。古代艦長に逆らって殺そうとしたキャラが許されたり、独断専行したりと相変わらずな部分はありますが、イスカンダルの謎が明らかになったり、旧シリーズでもぼやかされていた所を描いたのは面白かったです。

 旧シリーズも続編を作れば作るほどゴミになって行き、作品としての価値を貶めていきましたが、リメーク版では頑張っている様です。次回のシリーズに期待大です。

 

投稿 : 2025/03/08
♥ : 3
12345
ページの先頭へ