2022年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメ一覧 94

あにこれの全ユーザーが2022年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番の2022年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

69.9 26 2022年秋(10月~12月)アニメランキング26位
4人はそれぞれウソをつく(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (198)
601人が棚に入れました
リッカ、千代、関根、翼は、同じ女子校に通うなかよし4人組。 普通の中学2年生に見える彼女たちだけど、じつはみんな誰にも言えない秘密があって……。 宇宙人×抜け忍×超能力者×女装男子!? “うっかり”で、教室が、地球が、滅びちゃう!? 曲者だらけ、秘密だらけの4人だけど、ウソのおかげで一緒にいられる―― ウソつきは“なかよし”の始まり…!?な、新感覚“カオス”学園コメディ!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

1話切りは損

{netabare}
1話見た時は秋アニメ一つまらないと思ったけど...。
なぜか1話が一番つまらないっていうね。

好みは分かれそうだけど、2話以降はそれなりには面白いドタバタコメディに。
宇宙人・超能力者・男装女子・抜け忍の四人が織り成すなんでもありの不条理ギャグアニメ。
だいたいリッカのせいだけど、色々とぶっ飛んだ展開の数々で面白かった。
男装女子とか扱いづらそうと思ったけど、どのキャラも満遍なく出番があって不遇なキャラが一人もいなかったのも良かった点。
ぱっと見記号的なキャラ付けだけど、その特徴を色んな方面から活かして話が作られていてマンネリ感がなかった。
超能力者と言っても色んな変な設定が追加されて行ったり、男装女子と言っても女性のふりをする方法が多彩だったり、もしくは本当に女になる回があったり、とにかく切り口が豊富。

とは言ってもここまでだとそれなりに面白いギャグアニメ止まりだったけど、最終回がすごく良かった。
嘘をついていた4人が嘘を明かして友情の再確認をする展開はベタとは言え感動できた。そして、その後のまさかの展開。
無限ループに入るだろうし見方によってはバッドエンドだろうけど、何でもありのこの作品にはすごく合ってるオチなのであれで良し。
あのED映像が伏線になってるとはw

全体を通して一個不満点を挙げるとすれば、ナレーションが寒いこと。
見て理解できるギャグの解説をされることほど面白くないものはない。
そこ意外はいい作品でした。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆1
ハルヒみたいな? 既につまらんぞこれ大丈夫か?
キルミーベイベー? アーニャじゃん。女装男子だけしょぼくて草。
ぼっちざろっくとネタ被りしてて草。
死ぬほどつまらん

2話 ☆2
霊幻か? 行政に期待だけ笑った。間のとり方が悪すぎる。EDだけいい。

3話 ☆7
てっぺんっで見た繰り返し。冥土戦争かな? 1部の性癖に刺さりそう。
トラックどうなったし。今回ぶっ飛んでて面白いな。万能洗脳能力。
どういう理屈だw

4話 ☆8
なげー。しょうもない質問ガチで考えんなw むしろ喜んで入れよ。
女水着持っとんのかよw 胸も盛られてる? あっ…。
なんかフツーに楽しめるようになってきたなこれ。

5話 ☆6
ナレーションいらない。忍者なのに体育も取れてないのかよw
あざとすぎる嘘泣き。すかしまでちゃんとしとけよw

6話 ☆5
いつの時代の家だよ。ナレーションがうざい。
ナレーション意識するようになってしまって更に冷める。
見たら分かることいちいちナレーションで説明しなくていいから。ツ唐突な百合アニメ化。ネズミの肉ってマジ?
ペットじゃなかったんかw サノバウィッチ?
実は超能力者が最強キャラだった…?

7話 ☆5
パリピ孔明ですか。パロディ要らんわ…。外れ回。
宣言されても結局運ゲーになる。

8話 ☆5
このアニメ1話で想像したよりかは遥かにいいけど、そこまで面白くは無いな。勢いで誤魔化してる感ある。
そしてその勢いとノリが見ていて疲れる。
入れ替わった? 半蔵くんメインキャラかな?

9話 ☆7
アバンなんだったんだよ。腐女子アニメになってしまった。
ツバサは男か女どっちなんだ結局。メガネは可愛くない。
普通にリッカに伝えろw ペットじゃなかったんか。

10話 ☆6
来店客数でよう数えとったな。1度女と認識されたらな。
この髪型の方が可愛い。マジで髪型ずっとこれにしろ。
マガポケの宣伝するな。あっ…。きっつ。
この騙し方何回するねん。結局温泉は。なぜ曲を2回流した。

11話 ☆10
謎のSEOP。バレてて草。男の娘の声変わり展開初めて見ました。
もっかいバカにしないと。急に真面目に。OP何回流すねんw
乗り込めるのかw 着地点こうなると思ったけどすごく好きだ。
EDそういうことかよ。無限ループって怖くね?

↓曲評価(好み)
OP「エクリプス」☆5
ED「For 4 Forever」☆5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

出落ち感はあるが大きく失速せず完走

【レビューNo.4】(初回登録:2022/12/31)
コミック原作の2022年作品。全11話。

「4人はそれぞれウソをつく」のタイトル通り、登場人物にはそれぞれ
{netabare}
「宇宙人」「抜け忍」「超能力者」「男の子」
{/netabare}
というぶっ飛んだ秘密がある。
それぞれの秘密を隠しながら、平和な学園生活を守るためにドタバタを
繰り広げるコメディ作品になります。

このぶっ飛んだ設定を生かしたテンポのいいギャグ展開に1,2話は
引き込まれ、「これは大当たりか!」と期待したのですが・・・
結局3話以降も基本同じことの繰り返しで伸び悩んだって感じですかね。

・基本4人で回すのでどうしてもマンネリ化してしまう。
 でサブキャラで局面打開を図りたいが、出てくるサブキャラは少なく出番
 自体も少ない。それに4人の個性に比べ大分見劣りしそこまで魅力がない
 ので大きな展開に発展しない。
 (たまにアクセントになって面白いシーンもあるが)
・4人の関係性や成長等にストーリー性が見られない。
 例えば同じ4コマ原作の「まちカドまそく」なら主人公の成長やライバル
 との関係性の変化や絆の深まり等の過程を楽しむことができるが、本作は
 友情を再確認するようなエピソードはあるが、スタート時点からある程度
 友情はしっかりしてるので、大きくなにか変化があるわけでもない。
・4人の秘密の露見は・・・
 この作品の見どころのひとつが「それぞれの秘密」がいつ露見するかと
 いうドキドキ感だと思うのですが・・・
 {netabare}
 最終回にあっさり露見するも「宇宙人」の特殊能力で解決という禁じ手
 で何もなかったかのように大円団で終わってしまったので、いささか
 拍子抜けだった。原作がどうなっているかはわからないが、これ多分
 2期作る気ないんだろうな(笑)
 {/netabare}

個人的にはスタートダッシュが素晴らしかったので、期待値が高く少し
残念なところがあったが、
「パンチの効いたギャグを挟んでくる、JCの緩い日常系アニメ」
と考えれば、毎回わちゃわちゃしつつそれなりのレベルの面白さでしっかり
作られたので、最後まで楽しむことはできたかなと思います。
あと中毒性のあるOPも個人的にはツボ。

(2023/1/21追記)
・予定調和の4人だけのクローズされた世界
 同様の日常系ギャグアニメに「女子高生の無駄づかい」という名作がある
 が、こちらは主要キャラ3人+サブキャラ5人の8人体制で話を広げやすい
 というのもあるのですが、こちらは個性がぶつかりつつも「相手の良さを
 引き出す」という巧さがあり、化学反応で「10×10×10=1000」の面白さ
 を生み出しています。片や本作は4人の関係が強固で役割分担が固定して
 しまっているというか、お約束的に予定調和で終わる感じなので、安定感
 はあるが「10+10+10+10=40」以上の笑いには発展しないという印象です
 ね。それに「女子無駄」の方は担任の先生も絡んできて更に作品に奥行を
 与えていますが、本作は4人の世界をぶっ壊す魅力的なサブキャラもいない
 ので、あと一歩殻を破れずに終わってしまったというイメージですね。

(2023/1/27追記)
【レビューNo.24】「女子高生の無駄づかい」のレビュー追加。
今作に興味を持たれた方はそちらを参照下さい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ハヤテのごとく」みたいだったなあ、というのが感想です。

 ちょっとサブカル系を期待しましたが、そうでもないというか、よくわからないというか…と思って結局ズルズル最後までみて、で、最後の最後の場面ですね。そっくりのエピソードがありました。それで「ああ、ハヤテのごとく」に似てたのかあ、と思いいたりました。非日常的ドタバタ感や、ちょっと品がないギャグ、翼のモノローグとか、雰囲気がそっくりです。

 途中見ながら、ギャグセンスとか間合いとかどこかで見たなあ、と思いました。初めは「キルミーベイベー」の要素はあるよなあ、という結論で納得しかけましたがあの声優芸とはちょっと違います。

 正直、あまり笑いはしませんでした。が、つまらない訳でもなく。で、モヤモヤしながらラストを見て腑に落ちました。とはいえ「ハヤテ」ほどキャラ萌えでもラブ要素もないので、あんまり私とはあいませんでしたが、切るほどでもなく、いつの間にか完走してたなあ、という感じでした。

 ひょっとしたら、謎とか伏線とかあるのか?という気分もありました。まあ、一応あったと言えばありましたけどね。

 ということで3以外に付けられないアニメだったなあ、という評価です。評価せずのオール3ではありません。




以下 1話感想です。

{netabare}  「11人いる」とか「アナザー」あるいは嘘つきに関するロジカルクイズのコメディ版かな?とおもって見ると「涼宮ハルヒ」-(ハルヒ)+(アーニャのもどき)という感じです。性格はシャッフルされてますけど。

 出落ち感がすごいんですけど、キャラが増えたり設定が増えればギャグを増やせますので枯渇しないのなら、70点くらいのギャグアニメを毎週楽しむ分には面白そうだと思います。毎週みないと駄目でしょうね。一気見には向かないでしょう。

 女子校ギャグですけど、ちょっと…かなり品がない系なので、少年向けは意図してない感じですね。青年誌なら受けないでしょうね。別冊マガジンということで、よくアニメ化にこぎつけましたね。掲載誌が合っていない気がします。キララ、コミックバンチとか思い切ってビームコミックの方があってるのでは?内容見てないので何とも言えませんけど。

 地球に関するクイズのところの作画だけ妙に良かったのが印象的でした。気になってマンガ版の画像を検索したら絵がかなりレベルが高いのでびっくりしました。

 それと、UFOのセンスがちょっとニーアアンダー7的でした。あと「ニコちゃん大王」のオマージュだと思われるギャグもありました。
 原作者が絵師的だし2次創作的なマインドもありそうなので、化けるときは化けるでしょうけど、同人誌で終わる可能性もあるかなあ。ほどほどに期待します。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

68.8 27 2022年秋(10月~12月)アニメランキング27位
後宮の烏(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (146)
415人が棚に入れました
孤独な烏妃の知られざる正体とは━━ シリーズ累計発行部数100万部を突破。原作・白川紺子が描く中華幻想譚、ここに開幕。 後宮の奥深くに住んでいる、妃でありながら夜伽をしない特別な妃・烏妃(うひ)。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。 烏妃の名前は寿雪(じゅせつ)。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという。 時の皇帝・高峻(こうしゅん)は、ある依頼のため寿雪の元を訪れる。二人の巡り合わせは、歴史をも覆す「秘密」を暴くことになる……。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

玉虫色に輝く万華鏡

●【八芒星】の「娘々」は「シャーマニック・プリンセス」

本作では登場人物の人間関係が重要になってきますが、他の方のご指摘の通り
中華風味の登場人物の名前が覚えにくく、その結果人間関係の相関図が描き難いという問題が
付きまとい、従って物語の把握に支障が出るということは大いにあり得るところであります。

そういう事情を踏まえ、実際のところ本作の物語展開についてどこまで正確に
把握できていたかということを考えた時、おぼつかないところも相応にありますが
本作の世界観や雰囲気については十分堪能できたように思います。

妃が美形というのは当たり前のことですが、帝も美形というのは少女漫画チックな物語では
あまりにお約束過ぎるのでキャラ的にはむしろ「三枚目」の人間臭い感じなのを
個人的には期待してしまいます。

しかしながらついこの間まで農業スキルをひたすら上げることに必死だった農民風情が
いきなりの下剋上で天下統一果たして覇王となったとかいう感じだと、折角の
格調高く美しい世界観がアンバランスなものとなり、台無しになりかねないわけですから、
やはりお約束の美形キャラに落ち着くのが必然と言うべきなのかもしれません。

かくしてある意味究極の雰囲気アニメとも言える本作の魅力について
分析するならば、注目すべき要素は幾らでも出てくるように思われますが、
特に個人的に注目していたのは {netabare}【呪術】に関する秘密の暴露であります。

「烏漣娘娘」【八咫烏】【梟】【金鳥】(=【フェニックス】)
すべては【呪術】に繋がるものであり、【呪術文化】と密接な関係にあるわけです。

皇帝が「夏の王」、「表の権力者」であるならば、烏妃とはその傍ら
あるいはその背後に暗躍する「冬の王」、「裏の権力者」であり
【陰陽師】や【八咫烏】も同じような存在であると言えましょう。

「平家に非ずは人に非ず」という言葉が示すように、その圧倒的な力で権力の頂点を極めた
絶対王者の「平氏」が、突如逆流の潮目に遭い衰退の一途を辿ったという背景には
延暦寺や天皇家などが暗躍していたことが重要な意味合いを持つように思います。

早い話が「密教」というのも【呪術】というものの一つの形態であり
烏妃が使った怪しげな妖術に相通じるところがあるわけであります。

人間の頭蓋骨や生き仏(=ミイラ)などが密教においては重要アイテムとされていたりする
ことからしても、あまりに謎が多いこの「秘術の教義」は我々の感覚とは完全に乖離しており
理解することに困難を極めますが、【フェニックス】を聖獣と崇め信奉する【フェニキア人】
も同様にこの怪しげな【呪術】や【呪術文化】と深い関係性があるということを踏まえて
目の前に広がる世界について考えてみるならば、そこに隠された秘密というのは、ある意味
「ミステリアス」なファンタジーの物語と連動してるかのようにも見えてくるわけであります。

表の歴史では【フェニキア人】はフェニキア文明と共に消え去ったことになっていますが
ある時「ヴェネツィアの黒い貴族」と呼ばれる存在が、
かつて天下を極めた平家のように突如イタリアで大躍進し始めます。

「陰の実力者」とも言うべきこの「ヴェネツィアの黒い貴族」とは、実は
【フェニキア人】の末裔であり、後にイギリス王室を凌ぐ世界最強の王室
【サヴォイア家】として世に君臨することになるのであります。

本作において【烏】や【金鳥】には明らかに重要な意味があるかのように扱われていますが
もしも【金鳥】が【呪術】と関係が深いならば、「火の鳥」「鳳凰」【フェニックス】にも
同じことが言えるわけであります。

まるで「ファンタジー」みたいな話ですが、
【呪術使い】の「烏妃」が「裏の支配者」であるように、現実においても
【呪術文化】に所縁ある【フェニックスの種族】が「裏の支配者」
あるいは「陰の実力者」として君臨するこの世界とはまさに
「ミステリアス」であり、ただただ絶句する以外ないと言うべきでありましょう。

2020年8月【フェニキア人】と所縁が深いレバノン、ベイルートにて爆破事件が起こりましたが
この騒動の背景には「金融マフィア」による「通貨」を巡る闘争劇があった
などという説もございます。

「陰の実力者」が絡む金融マフィアによる【通貨戦争】の話については別の機会に譲りますが
摩訶不思議なこの【呪術】というものには、{/netabare}大いなる謎が隠されているように思う次第でございます。


●陰陽まみえて均衡足り得る?
道教と陰陽道には何かしらの関係性があったような気がしたので自信満々気に
前回投稿したわけですが、後になってその根拠がどこにあったのかについて改めて考えてみたら
さっぱりその元ネタが思い浮かばず軽くパニックの醜態に見舞われたものの・・・

{netabare}「夏の王」と「冬の王」とかまさに「陰陽道」そのまんまの展開を見て、
ほっと胸をなでおろしたアニメアンチはいささか必死で滑稽ではありますが、
開き直って再び自信満々気に言わせてもらうならば、「烏妃」とは結局のところ
【八咫烏】と全く同じ存在であると確定したという話にございます。

「呪術使い」=「陰陽師」=【八咫烏】であります。{/netabare}


●輪廻の理、動き出す?
本作を理解する上で最も重要なことは、
主人公の「烏妃」とは何であるか把握することであるように思われます。

「烏」と言えば個人的にはヴィンランドサガの{netabare}OPソング「ダーククロウ」が真っ先に思い浮かびますが
恐らくは【八咫烏】と何かしらの関係性があるのでありましょう。

【八咫烏】と言えば「リコリコ」でもそれとなく触れられておりましたが
【八咫烏】とは「帝」と密接な関係にあるという話でございます。

その一方で本作においては「烏妃と帝とは相容れぬものだ」ということでありますが
それが意味するのは、帝が光であるなら、烏妃は影であり
両者には表と裏、陰と陽の関係性があるということではないのかと推測いたします。

そして「陰陽」と言えば「道教」でありますが、本作と相通じるような要素ある
中華風幻想ファンタジーであるところの「十二国記」は実に道教の世界観が
ふんだんに再現されていたような印象が強かったように記憶しております。

「十二国記」に登場する「麒麟」とは道教において聖獣扱いされている幻想生物でありますが、
同じように道教由来の聖獣には「金鳥」というものがおるわけです。

まさに烏妃が飼っているペットの鶏こそが「金鳥」であるわけですが、
ならばやはり本作の世界観を理解するには道教に関する知識がある程度
あった方がいいということなのかもしれません。

道教の開祖と言えば老子でありますが、老子は「陰陽道」に精通しており
怪しげな妖術を使ったようでございます。
陰陽道と言えば「陰陽師」でありますが、【八咫烏】と「陰陽師」にも重要な関係性があり
例えば「平家物語」において平氏が衰退没落した背景には陰陽師が暗躍していたのだと
個人的には解釈しております。

「金鳥」は陽であり、「烏」は陰であり、両者には陰陽の関係性が見受けられます。
金鳥は「鳳凰」であり「火の鳥」でもあります。
そして日本銀行券一万円札の裏面に記されているのがまさにその「鳳凰」でございます。

陰陽師と同じように烏妃も怪しげな妖術の類を使いますが、
それは陰陽道の術式でもあり、【呪術】と呼ばれるものであります。
【呪術】とは「シャーマニズム」のことでありますが、
メイドインアビスに登場する原住民の子「イルミューイ」はシャーマニックプリンセスであります。

背中の刺青はシャーマニズムの証であり、同じようにゴールデンカムイに登場するアイヌの大ババ
も刺青を入れております。

【呪術】には別の呼び名がありまして、それを「黒魔術」と申します。
黒魔術を使う女のことを「魔女」と呼ぶわけですが
「魔女の宅急便」のキキを筆頭に、「欲望の揺籃」を使ったり
サイコミュやビット、ガンドアームを巧み操ったりする異能力者の類は
総じて魔女と呼ばれるものにございます。

要するに呪術使いの烏妃とはシャーマニック {/netabare}プリンセスであるということでありましょう。



中華風幻想ファンタジーに大河ドラマのテイストが加わり
ミステリーの要素もブレンドされて、
要するにこれは何なのか?と言うならば、一度見てみて御覧なさいと
曖昧な返事をするしかないという話でございます。

物語の世界観や雰囲気がいいのはもちろんのことですが
だからと言ってただの雰囲気アニメなのか言えば、断じて否であります。

権力闘争と陰謀渦巻く皇室内のドロドロ劇と人間模様
貶められた人々や思いを寄せる人々が交錯する愛憎劇
因果の理人繋ぎ思いを紡ぎて溢れ出る寄せて返すは幻想風景

少し不思議なこの物語をいかに表すべきかについては、
もうしばらくお待ちくださいと言ったところでしょうか・・・

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

中華風のファンタジーモノ

{netabare}
中華風ファンタジー、だけど日本の作品。
珍しく一般小説原作。

幽鬼という存在によって引き起こされる事件を毎回解決していきながら、烏妃と高峻の関係性を描いた作品。
この時代らしい用語がそのまま多用されていることで分かりにくさはあるものの、上手く古代中華の雰囲気を醸し出せていたと思う。
毎回解決する事件に関しても、この時代の王宮の厳しさなどに起因するものが多く、独特な世界観をより強固にできていた。
単話に関しては、どうしようもないことが原因だったり、良かれと思ってやったことが...みたいな、切ない話が多くて印象深かった。
特に、9話の、池の回は救いようがない話で余韻が合って良かった。

本筋の話は大きな問題を抱えている烏妃をなんとかしてやろうという話。
1クールだと結局敵役らしきキャラが現れただけで中途半端に終わってしまったのは残念だけど、高峻との関係性の深まりは感じられたのは良かった。
序盤高峻に冷たく当たっていた烏妃だけど、後半になるにつれて談笑するようになったり、いなくなった高峻の心配をしたり...。
高峻は高峻で、寿雪を救う方法を模索したり、寿雪の優しさに涙したり、お互い序盤に比べて意識し合っているのが伝わってきて良かった。
続きが気になるけど、続編は厳しそうなのは残念。

全体通して結構よかったなとは思っているものの、内容が難しすぎて細かいところで頭に入ってこなかった部分もある。
たぶん一気見向けの作品。

OPは苦手だけど、この作品の雰囲気に合ってたと思う。
EDに関しても余韻に浸れるものですごく良かった。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
小難しそうなアニメ。なんだよこのOPw 誰だ歌ってるやつ。
女王蜂ってこんなんなの? なんか思ってたのと違う。
まあこういう真面目な雰囲気の作品は好きなのでワンチャンある。
要するにユウキというのは霊的なもの? 母の敵討ち目的?
地味だけど今後面白くなりそうな雰囲気はある。
CM聞く限りED良さそう。

2話 ☆8
話難しすぎん? 成仏。早速証拠見つかる。
段々と証拠を見つけて関係者処刑していくのか?
もう皇太后処刑しちゃうとは。
主人公と境遇同じだな。こういう関係好き。EDめっちゃいい。

3話 ☆8
あの人もう死んでる?
単話やりつつ主人公の過去も少しずつやっていくのね。
雰囲気好きだわ。

4話 ☆8
そりゃ贈り物を他人に送るのは頭おかしい。虚構推理?
姫が突然池で死んだように、いつ誰に何が起こるかわからないという教訓か。
それで最初の2人の仲直りに繋がるのね。

5話 ☆7
父母の幽鬼?ターチャって皇帝って意味なのね。
烏妃はファンタジー的な能力を有するのね。
男娼ってワード初めて聞いたわ。高峻の気遣い優しい。
フジュツシってなんなの?
高峻の言う通りにして高峻を弱らせたままにするか、高峻を裏切って高峻を救うか? なんでOPとED入れ替えた?

6話 ☆8
読めない。うれんにゃんにゃんの意味がわからない。
いい人そうだし後者だと信じたい。烏妃=冬の王か。
決められた運命に抗うみたいな話になるのかな?

7話 ☆7
まあ埋めるよな。即成仏。主人公宅のあの二人のオチ予想通りすぎるな。
ちょっと期待はずれだわ今回テンポも早いしオチも予想通りすぎる。
恋愛もの要素が増してきたな。

8話 ☆8
隠蔽するんじゃなくて幽鬼退治して貰えよ。
宦官を前提知識とされるのちょっときつい。
まあそこが古代中国の雰囲気出ていていいんだけど。
マジで脳死じゃ見れん。
見せたのは鳥殺したことへの贖罪なのかな? 明日は憑かれている?

9話 ☆9
話難しい…。ほんとはその賊が好きだったパターン?
ケイランのしたことも完全な悪とは言えない気はする。
救ってやれよ。怖い。結局エンリンに誘われたの?
ちゃんと始末しないから…。

10話 ☆7
そういや普通の妃もいるのか。結局石田は何がしたいのか。
ホラゲーかよ。また、良かれと思ってパターンか。
まあ琵琶取り上げんくても死んでただろうし。
裏心もあったんすね。宝物じゃないのか。
それだけ死者を成仏させてやりたいということか。

11話 ☆5
これあいつが襲ってるの? カニバリズムこわ。杉田。
これ1クールだと回収無理だよね。悲しい設定だな。
まだ次の烏妃が決まってないから寿雪は安泰だろうけど。
いちゃいちゃシーン珍しい。意味深ゼリフ杉田。家に帰して何になる?
寿雪きれてる? 温螢刺されてて草。
自分を殺すために後宮に来たという予測はどこからだろう。

12話 ☆9
病んでる…。石田はどこいった? 唐突なゾンビアニメ。さみだれ要素。
逆に今までよく殺されなかったな。高峻かっこいい。
バトルアニメにw 戦闘シーンが面白い奇跡。
ウレンニャンニャンって敵では無いんか。これ話区切り良く終わらなそうだなぁ。
今回ウレンニャンニャンについて色々明かされて良かったけど。
高峻がただかっこいい回だった。

13話 ☆6
終わるの早いな。徘徊じじい。お前はいてあげられんかったんか。
寿雪の優しさに涙するシーンは良かった。
まあ中途半端になるよね終わり方。

曲評価(好み)
OP「MYSTERIOUS」☆3
ED「夏の雪」☆8.5

{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

死と別れを経て魂は一際美しく輝く

“後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。
彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物探しまで、頼めばなんでも引き受けてくれるという……”

当代・烏妃の寿雪が皇帝・高峻ら宮廷関係者から王宮にまつわる様々な依頼を受けつつ、
自身が背負った宿命とも向き合っていく中華幻想譚を描いた同名原作小説(未読)の連続アニメ化作品(1クール)


【物語 4.5点】
基本は一話~数話完結で事件を解決していく構成。

人の不幸に関する話で言うのも不謹慎ですが、
事件と「幽鬼」となって彷徨う魂の核心に踏み込むと共に、なくした物や人への想いが高まる各エピソードの山場の心情表現は率直に美しいです。
そりゃ怪鳥?烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)も人の魂の煌めきに惹き付けるわけです。
“珠玉のエピソード”という代名詞がこれほど似つかわしい話集も中々ないと思います。

私は10話の{netabare} 琵琶{/netabare} のエピソードが心に残っています。

事件を処理しつつ、寿雪の背負ったさだめと、
尚も関わろうとする皇帝・高峻の関係も掘り下げられ、作品を牽引します。


この種の世界観が凝った小説原作アニメのご多分に漏れず、
中華ファンタジー専門用語が飛び交い漢字変換に手こずりますw
その上で、中国史を中心とした知識や、普段使わない文学レベルの高い熟語などの教養が求められるのが骨の折れる所。

宦官くらいならまだしも、
被帛(ひはく)……唐代の女官なんかが首から下げていた天女じみた長い布。首を締めるのにも適する。
同姓不婚……近親結婚だけでなく、姓が同じ男女の結婚まで忌避する古代中国以来の制度。陳さん、楊さん婚活詰むw
辺りが注釈なしでサラリと語られる厳しさ。

結果、視聴中、調べ物が多発。
2022年に私が最も巻き戻しと一時停止を多用した映像コンテンツとなりました(苦笑)
これに比べたら最近のNHK大河ドラマは優しいな~w

アニメーションで観る意味はもちろんありますが、本質的に活字向けな作品なのかもしれません。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・BN Pictures

同スタジオは作画カロリー等は平凡ですが、作品を伝えるためにやりたいことは伝わって来て好感できます。

建物、衣装。碁盤や香炉、茶器などの小物デザインと、中華風幻想譚のムードを支える骨格は抑える。
烏妃が術を繰り出す際に、花に息を吹きかける幻想的なバンク。
影絵風の作画で、事件のあらましを回想する演出。
独特な作風が世界観再現にも貢献。

一度このスタジオに大規模な作画兵力を与えたらどうなるか見てみたいです。

【キャラ 4.0点】
主人公の当代「烏妃」柳寿雪。
キャラ外形はツンデレ。イケメンが、お菓子餌付けしとけば懐きそうなチョロインw
当初、示唆された王朝交代に絡む、{netabare} 銀髪の欒一族{/netabare} というタブーなど、
政治手腕も彫刻スキルも高いイケメン皇帝・高峻にかかれば難なく突破できると思われました。

ですが烏妃に代々受け継がれて来たのは、古の世界成立から続く根深い宿命。
1クールで塗り替えるには重たすぎて持ち越しになったのも致し方なし。

ただ皇帝・夏高峻も即位して新たな王朝を確立するまでに、
自らの手を血で汚し相当傷付いているはず。
寿雪も照れ隠しにつれない態度続けてないで、素直にデレて差し上げないとw


烏妃の夜明宮に侍女として仕える九九(じうじう)
お世話させて下さいよ~と従う彼女と、
一人でいたい寿雪のぎこちない距離感もまた良き味わい。
寿雪も飼い猫も気まぐれなのですw


各エピソードの事件関係者にも苦難の過去を設定。
半生記が物語にコクを出しています。


【声優 4.0点】
主人公・寿雪役の水野 朔さん。
起伏を抑えたボイスの中に感情を滲ませ、
烏妃の威厳と、奥ゆかしいツンデレを両立させる妙演。

皇帝・高峻役の水中 雅章さん。
こちらも平坦さで感情を覆い隠したイケボですが、
寿雪のツンをいなす余裕もスパイス。

皇帝以下、側近の宦官役にも八代 拓さん、島﨑 信長さん、岡本 信彦さんとイケボが揃う。
宮仕えのためとはいえ、こんなイケメン宦官たちの子孫を残さないなんてもったいないと男の私でも思いますw


金色に輝き喧しく鳴く鶏?星星(しんしん)役は杉山 里穂さん。
動物役もイケる口なんだな~と微笑みつつ、キーキャラクターに違いないとマークしていましたが、
終盤{netabare} 羽毛が弓矢になる{/netabare} とは思いも寄りませんでした。 


【音楽 4.0点】
劇伴担当は橘 麻美氏。中華風のアレンジもあるが、
ヤマ場では、ストリングスやピアノなどの心情曲で感情を揺さぶってくる王道構成。

OPは女王蜂「MYSTERIOUS」
最初はボーカルの強烈な個性に面食らいましたが、
エピソードを経るに連れ、この世界と魂の在り方の核心を捉えた歌詞世界にハマりました。

EDはkrage「夏の雪」
父は日本人。母は中国人。日英中トリリンガルの女性歌手と中華風ファンタジーという適材適所。
移り変わる季節と戻らないあなたを連想し痛切さを醸し出しつつ、雪で寿雪とも絡めていく趣深いバラード。
中国語バージョンもあり。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

68.8 27 2022年秋(10月~12月)アニメランキング27位
羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (35)
117人が棚に入れました
人間たちの自然破壊により、多くの妖精たちが居場所を失っていた。森が開発され、居場所を失った黒猫の妖精シャオヘイ。そこに手を差し伸べたのは同じ妖精のフーシーだった。 フーシーはシャオヘイを仲間に加え、住処である人里から遠く離れた島へと案内する。その島に、人間でありながら最強の執行人ムゲンが現れる。フーシーたちの不穏な動きを察知し、捕えにきたのだ。戦いの中、シャオヘイはムゲンに捕まってしまう。 なんとか逃れたフーシーたちはシャオヘイの奪還を誓い、かねてから計画していた「ある作戦」を始める。一方、ムゲンはシャオヘイとともに、人と共存する妖精たちが暮らす館を目指す。シャオヘイは、新たな居場所を見つけることができるのか。そして、人と妖精の未来は、果たして――


声優・キャラクター
シャオヘイ:花澤香菜
ムゲン:宮野真守
フーシー:櫻井孝宏
シューファイ:斉藤壮馬
ロジュ:松岡禎丞
テンフー:杉田智和
シュイ:豊崎愛生
ナタ:水瀬いのり
キュウ爺:チョー
館長:大塚芳忠
花の妖精:宇垣美里(特別出演)
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

良質な雰囲気アニメ

{netabare}
映画をTV放送版として再編したもの。
地味ではあるけど、雰囲気が良く、話の持って行き方も丁寧で良作だったと思う。

最初は1話冒頭のような経験もあってか人間を恨んでいた小黒が、ムゲンとの旅を通じて人の優しさにも触れて行って心変わりしていく、そんな話。
ムゲンに対して警戒心強めで逃亡を常に画策してた序盤から、ムゲンの優しさに触れて猫の姿じゃなく人間体で頻繁にコミュニケーションを取るようになっていたり、段々と二人の仲が深まっていく過程とかかなり丁寧。

テーマは人間との共存なのかな。
ありきたりと言えばすごくありきたりな話ではあるけど、頻繁に人間か妖精どちら側に着くか葛藤するシーンがあったり、人間社会の光の側面と影の側面が所々で描かれたり、とにかく話の作り方が丁寧だからこそ共感できるというか。
環境破壊などの観点から人間を嫌う妖精と、新たな発明を生み出すという点で人間に興味を示す妖精の存在があったりね。
否定しつつも妖精も人間社会が生み出したものを色々と利用していたり、一概に人間社会が悪と言えない状況。
この作品は妖精と言うファンタジー要素がありつつも、結局のところそういう現代社会のを光と闇、環境問題を描きたかった作品なのかなって個人的には思う。

テーマの部分は良かったけど、バトル展開は正直いらなかったかな。
まあ、戦闘も日本アニメじゃあまりみない作画でかなり面白かったのは確かだけど。

さて、後番の万聖街はどんな感じでしょうか。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
背景作画すごい。これ何アニメ? 作画はすごいな。
雰囲気はいいけど結構退屈。
中国アニメの方が先に期待できそうなの悲しいわ。EDいいな。

2話 ☆9
喋れるんかよ。持ってません。
徐々にシャオヘイの警戒心がなくなっていく感じがいいね。
人間体になったのもそれの現れ? 作画すごいな。
小黒連れ去った目的はよくわからんね。この手に限る。
退屈な名作系かと思ってたけど、普通に面白さもある。
こんな古風な見た目なのにスマホ持ってんのかw
ムゲン何がしたいんだ? ヴァニタスのEDの人か。

3話 ☆8
ダイジェスト 人間と妖精の関係にスポット当てた話か。
あの街中での出来事で主人公は人間を恨んでる?
強盗に巡り会う強運。現代社会の闇と光的な。
人間に好意的な妖精、否定的な妖精、そしてその逆全員揃っているのが面白いね。
そして、妖精に優しく接する人間と悪意を持って接する人間。色んなパターンの妖精や人間が対比的に描かれてていい。

4話 ☆8
要所要所だけが動いててなんか違和感ある。櫻井かよこれ。

5話 ☆8
作画すごい。まあムゲンを選んだってことで。
バトルアニメに傾倒しすぎでは。モブサイコじゃねーか。
なんか無難な締めだったもう少し何か欲しかった感少しある。
僕が選ぶ未来ってここにも掛かってるのね。ED下ネタにしか聞こえんw

ED「Unity」☆9
5話ED「」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

絵のクオリティは高いですが…

以前CMしていましたね。
映画をTVアニメ化したというところでしょうか。

作画のクオリティは高いと思いました。中国アニメも進化したものです。

でも、映像がどれだけ美しかろうが、肝心なのは内容です。

内容はまあ、残念ながらピンときませんでした。
主人公は精霊であると。
で、人間のせいで人里につれてこられたら、たまたま精霊の仲間と出会って仲間になったと。
そこを人間の術師に急襲された…
という流れなわけですが…。

主人公と他の精霊達との付き合いが浅すぎて、精霊仲間を守るために命がけで戦う理由がわからないんですよね。
同種族だからって理由でしょうか? 

だったら最初からもっと無邪気に仲良くするとか… 主人公の心の動きがよくわかりません。
この辺り、中国のセンスだからでしょうかね。
本当はひと目見た瞬間から大好きで心を許していたのにツンデレっていたのでしょうか。

別に人間の術師も殺さないように気をつけているのに、無駄に刺々しいとしか。
人里に連れてこられた時の襲われ方が全然ぬるくて人間をそこまで恨む理由がよくわからない。
精霊は人間のことをどれだけ理不尽に嫌っていてもそんなものと思わないといけないんでしょうかね。

大事なのはキャラに共感することなんですよ。
感情移入できないキャラは何をしていてもどうでも良くなってしまう。
その辺り、まだまだだなーと思いました。国によるセンスの違いだとしたら永遠に埋まらないかもしれません。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

やれてるね<55>

普通にデキはよかったけど、夏休みに子供を狙ってという感じのマスを取りに行くプロダクト映画としてのデキの良さ。
なので、もうちょっと年齢層上の細田・新海も見に行かない身としては響くものがなかった。
映像表現としては日本産に伍してやれるということで後はアニメ文化の成熟度でしょうな。
関係ないけど、3DCG映画の雄獅少年とやらがスタックリストのこの作品があった位置に積まれました。

ロシャオ・ヘイ!ヘイヘーイ!<59>
1話視聴。
今まで日本で放映されてた予算絞った2級品チャイナアニメとは違う本気でリソースかけたやつとしてスタックリストの下の方にはあったけど、未見。
1クールまで薄められてたらいつか映画で見ようからの忘却だったろうけど、5話ということなんでTV版で視聴、それでも映画観たほうがいいんだろうけど。
影少なめ線太めで動かすための絵を、背景やエフェクト等で映画の域にといった画作り。動きはキレてる。
元が映画だからか、サイレントの長めの導入部を絵で見せてたけどTV版初回としてクォリティを表すのに効いてた。
この先どうなるのかというところで終わってたし、TVアニメとしても今のところ上々。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

68.6 29 2022年秋(10月~12月)アニメランキング29位
宇崎ちゃんは遊びたい!ω(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (181)
703人が棚に入れました
大学3年生の桜井真一は、ウザ絡みしてくる後輩“宇崎ちゃん”こと宇崎花に振り回されながらも、何だかんだ退屈する事のない夏休みを過ごしたが……宇崎ちゃんはまだまだ遊び足りない! 秋は学園祭、冬にはクリスマスとイベントが盛りだくさん! さらに今度は、愉快な宇崎ちゃん一家も加わってますます賑やかに……!? 見守られたり、もてあそばれたり、背中を押されたり。“ただの先輩と後輩”な2人の日常に少しずつ変化のきざしが見え始める!? ウザさもカワいさもωな“ウザカワ系”後輩との青春ドタバタラブコメ、再びスタート!


声優・キャラクター
大空直美、赤羽根健治

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

見守られたり もてあそばれたり 背中を押されたり。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


大学3年生の桜井真一は、
ウザ絡みしてくる後輩“宇崎ちゃん”こと
宇崎花に振り回されながらも、
何だかんだ退屈することのない夏休みを過ごしたが……
宇崎ちゃんはまだまだ遊び足りない!

秋には学園祭、冬にはクリスマスとイベントが盛りだくさん!
さらに今度は、愉快な宇崎ちゃん一家も加わって
ますます賑やかに……!?

見守られたり、もてあそばれたり、背中を押されたり。
“ただの先輩と後輩”な2人の日常に
少しずつ変化の兆しが見え始める!?

ウザさもカワいさもW(ダブル)な
“ウザカワ系”後輩との青春ドタバタラブコメ、
再びスタート!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

すっかり大空さんの声質が花ちゃんに馴染みましたね~^^
花ちゃんみたいな元気系キャラと愛称が良いと思っているのは、きっと私だけじゃないと思います。

という訳で第2期の放送が始まった訳ですが…
原作が未だ続いているからなんでしょうか、物語が全くと言って良いほど動きませんでしたね。
強いて言えば人間関係の幅が少し広がったくらいでしょうか。

今回、桜井と花ちゃんというより、宇崎家の皆さまが渦中の中心にいたと言っても過言ではありません。
宇崎家の家族構成は以下の通りです。

父親:宇崎 藤生(CV:石川英郎さん)スポーツクラブのインストラクター。
母親:宇崎 月(CV:はやみん)かなり若々しく見た目は小柄。
 弟:宇崎 桐(CV:三瓶由布子さん)宇崎の弟で柳の兄の高校二年生。
 妹:宇崎 柳(CV:加藤聖奈さん)宇崎と桐の妹で中学二年生。

はやみん演じる月さんが何故かとっても魅力的に見えるのは私だけでしょうか。
いえ、きっとそんなことありませんよね^^;

物腰も柔らかい月さんは、物語の中で色々と勘違いをするのですが、勘違いをしてしまう理由が分かるくらい若々しいですので…
公式サイトのキャラ紹介欄では43歳と記載されていましたが、同時に「年齢からは想像できない若々しい見た目をしている。」と記載されているくらいです。
キャラの雰囲気と、はやみんボイスの組み合わせも最強過ぎてヤバい感じです。
個人的にはこの作品で一推しかも(*ノωノ)

妹の柳ちゃん、良き感じのキャラでした。
普段は前髪で目が隠れているのですが、きっと花ちゃんみたいなパッチリお目目をしているのでは…
と勝手に思っていますが、この第2期で真相が明らかになることはありませんでした。
花ちゃんと柳ちゃんは見た目も同じくらいなので、きっと柳による入れ替わり作戦みたいな展開が待っていたら面白そう…なんて思いながら見ていました。

弟の桐は、高校で水泳部に所属するスポーツ好きですが、母親の遺伝子を色濃く受け継いだのでしょう。
身長が162㎝と小柄なのを本人は気にしています。
まぁ、見た目を気にしない人ときっと巡り合えると思いますので…^^

そして時として宇崎ちゃん以上にウザかったのが父親の藤生さんでした。
見た目は相当ゴッツイ感じで、花ちゃんと柳ちゃんが母親似で本当に良かったと思いましたよ。
まぁ、子供たちを溺愛する気持ちは分からなくもありませんが、度を超えるとキモイだけですので…

という宇崎一家と桜井の絡みは、第2期の大きな見どころとなっています。
正直、この見どころが無かったら、物語が殆ど進展しないので、評価はグッと下がってしまったことでしょう。
これからの絡み方にも期待できる感じだったので、物語の幅が広がったと考えるのがちょうどよいのかもしれません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鹿乃さんと宇崎ちゃん(大空直美さん)による「いちごいちえ Celebration」
エンディングテーマは、MKLNticさんによる「はっぴーらいふ」

1クール全12話の物語でした。
物語の中でちょいちょい出てくる変顔のネコがいますよね…
公式サイトを見て気付いたのですが、あの猫に名前がついていたみたいです。
「クソキャット」という名前だそうですが、何故この名前になったのかは正直謎です。
第3期くるのかなぁ…
来てくれたら良いなぁ…という感じで気長に待っていますね!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

飽きが来たのか・・・かかりが浅く感じた。

ちょっと「あれれ?」と思ったので1期の感想を見返してみると・・・、あ~やっぱり宇崎ちゃんが可愛いとは一言も書いていなかったかw。

そうなんですよね~、キャラの可愛らしさ具合も自分の好みからするとカスってるし、ラブコメ要素の恥じらい具合を含めたキャラの振る舞いも好きなタイプでは無かった。
ってことを再確認w。

まぁ、ダメだって話ではないので、ただ、主役キャラが私にとっての求心力になっていないという事は今作視聴で改めて感じたという事です。
では、何が求心力=ラブコメ要素を感じれる要素だったのか!

ズバリ!!「外野です!!」

1期の時からバイト先喫茶店の娘:亜細亜実とマスター:亜細亜紀彦のド変態ぶりには注目していましたし、主人公の彼氏:桜井真一の友人:榊逸仁も主人公カップルには関心アリアリだったのですが、今期においてもこの3人は宇崎ちゃんと桜井君の踏み込みの甘さにツッコミを入れ、いろいろと仕掛けを繰り広げ、そして白飯を食っていたのですw。

そして、そこにさらなる外野が登場!!

宇崎ファミリーです。
おかあさんの月さんはもともと絡みがあり、なかなかの誤解っぷりが面白かったのですが、今作では妹の柳ちゃんも大活躍です。
常に目元が髪で隠れているので素顔が観れないのですが、きっと美人さんなんでしょうねぇ。
女性チームは元気に外野として活躍してくれますので面白かったです。
宇崎家の男性陣は、ちょっとヘタレな弟:桐くんと、お父さんの藤生さんなんですが、こちらも終盤に色々と絡んできます。
お父さんは少し暑苦しくて苦手でした。
桐君は、まだまだちょっと影が薄いかなって感じでしたかね。

また、桜井ファミリーも登場していましたね。
こちらの父親も私は苦手なタイプでしたw
お母さんは今後に期待って感じでしたね、何かやらかしそうな気配があります。

って感じで・・・、まぁ外野の反応の方が楽しかったですかねぇ。


メインカップルの反応と進捗の遅さに「少し飽きがきたのかも」と感じた一瞬がありました。

現時点でも、素材というか材料は悪くないし揃って入ると思うんですよねぇ。
続きがあるとしたら、どう味付けをするかという事になるでしょうか。
このままだと、少し刺さる部分が無くなっていってしまうかもしれないです。

てな印象を持ちました。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。


桜井君の妹、かわええなw。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

宇崎ちゃんちは賑やか家族!

原作未読 全13話

宇崎ちゃんは遊びたい!の2期です。関係性から1期から観ることをオススメします。

大学3年生で1人でいるのが好きな主人公 桜井 真一(さくらい しんいち)に、同じ大学で高校からの後輩である宇崎 花(うざき はな)がウザがれながら絡んでいくラブコメ作品です。

今回は宇崎ちゃんの家族がメインで出てきます。色々と勘違いする母、大阪弁で家族を思いすぎる父、身長にコンプレックス抱いている弟、好奇心が強く洞察力の鋭い妹と宇崎一家はかなりの個性的です。

桜井の家族も出てきますが、父親も変わっていましたねw

基本、桜井くんと宇崎ちゃんの恋愛話が中心なのですが、進展しそうで進展しないwラブコメではよくあることですね~

キャラが多くなったの要因でしょうか、宇崎ちゃんを1期よりウザく感じられなかった2期でした。

OPは鹿乃と宇崎ちゃんが1期同様歌っています。EDはMKLNticさんが歌っています。

最後に、高木さんもですが、両想いなのになかなか付き合っていない(付き合いの定義にもよるとは思いますが)、ラブコメあるあるでしょうねw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

68.5 30 2022年秋(10月~12月)アニメランキング30位
うる星やつら(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (196)
593人が棚に入れました
「でもうちは、やっぱりダーリンが、好きだっちゃ。」地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女ラム。二人の出会いからすべてが始まった…!今なお第一線で活躍する高橋留美子による鮮烈のデビュー作「うる星やつら」。小学館創業100周年を記念し、選び抜かれた原作エピソードを4クールに渡ってテレビアニメ化!(第1期2022年放送予定)監督は『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』を手掛けた髙橋秀弥・木村泰大、シリーズ構成に『はたらく細胞』の柿原優子、キャラクターデザインに『おそ松さん』『映像研には手を出すな!』の浅野直之、アニメーション制作は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、『炎炎ノ消防隊』のdavid productionが担当。そして、主人公の“ダーリン”こと諸星あたると、ヒロイン・ラムという稀代のカップル役を神谷浩史と上坂すみれが演じる。大胆不敵、恋にも全力、でもどこか切なくて…あたるとラムのボーイ・ミーツ・ガールを、銀河中から集結するキャラクターたちが彩るラブコメディ。目を見て「好き」と言えない今だからこそ届けたい。ゴージャスでタフ、クレイジーな“やつら”の青春がかけめぐる!
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ラブとコメ 仮レビュー・仮タイトル,星評価はデフォルト状態

2022/10/25 初投稿
2022/10/30 一部訂正,加筆
2022/11/05 加筆
2022/11/12 加筆

まずは,自分の立ち位置などから

長いし,本作品に直接関係ないので隠しておきます。

{netabare}
原作(漫画版):未読 ※部分的には飲食店などで読んだことがあります。

旧シリーズ:大部分視聴済み
 ※昭和末期から平成初頭の一連のテレビシリーズ,劇場版,OVAなど(古川・平野版)をここでは旧シリーズと呼ばせていただきます。
そして,旧シリーズはかなり好きなアニメです。
好きなエピソードをいくつか挙げると
「ビューティフル・ドリーマー」(劇場版)
「決死の亜空間アルバイト」
「みじめ愛とさすらいの母」
「ときめきの聖夜」
「どっきり図書館!お静かに!!」
「さよならの季節」
などです。

何が好きかというと,押井守を筆頭として,制作スタッフの悪のり感,シナリオ,演出,作画,声優陣などそれぞれが好き放題暴走できた点です。その結果旧シリーズはアニメーションの実験室と化し,日本アニメーションの表現の幅を大きく広げたと言えます。また,それによって多くの人材が育ち,さらには後に続く人材にも直接的・間接的両面で大きな影響を与えたと言える点です。

そんな旧シリーズへの想いがある自分としては僅かな望みと大いなる不安をいだき新シリーズを待ちわびていました。

なので,自分としては久しぶりに配信では無く,リアルタイム(録画だけど,だいたいリアルタイムw)視聴とあいなりました。

本作品に期待することは現代の技術での綺麗な作画で「うる星やつら」を蘇らせてくれること。

懸念材料はどうやら原作準拠らしいという話が聞こえてくること。そうすると恐らく旧シリーズの作り手側の自由奔放さは期待できないでしょう。40年という歳月を経ての現在の再アニメ化。推測するにモチベーションが高いのは制作陣の上層部(高齢層)ではないかと思います。上司の意味不明の情熱と原作遵守の縛りにイマイチモチベーションが上がらない若手スタッフがつきあわされる・・・そんな作品にならないことを願っています。
懸念材料その2として「ぶらどらぶ」を見て思ったのですが,現代と昭和の感覚の違いに思った以上に距離があること。自分自身旧シリーズ(昭和)的「ぶらどらぶ」の笑い(?)には既に全くついて行けなくなっていると思った点です。原作準拠ではそこらへんのアップデートも難しいかも。
{/netabare}



前置きがやたらと長くなりましたが,新シリーズを見ての感想です。

1話 絵は綺麗!期待通りというかそれ以上!ラムとあたるの声も違和感なし!むしろラムとあたるにしか聞こえないw
逆にラムのセリフの言い回し「~かや?」とかに強烈に違和感を感じる。
そして,ラムってこんなに性格悪かったっけ?思い出補正かも知れないけど,ヒステリックではあっても意地悪では無かったイメージ。サブタイトル「かけめぐる青春」「絶体絶命」は昭和歌謡曲ですね!
クラスメートにメガネのキャラクターが出てきましたがモブでした。メガネロスw
OP,ED曲は適正に解釈され現代の曲に置き換えられていると思います。もうちょい分かりやすい表現を思いつきました。旧シリーズが現在まで続いていたとしたら,現在のOP曲やED曲はこれだろうな,という曲で結構好きw

2話
心配していた「昭和」的感覚が前面に・・・
現代の感覚からするといろいろイタい感じがします。罵倒,セクハラ,暴力・・・そもそも「うる星やつら」ってこんな感じですが,現在のアニメとしてみると結構抵抗がある・・・すでに,2話途中で脱落しそうになっている自分がいる^^;
キャラクターでは解毒されたメガネ登場wメガネ度20%くらいか?あ,でも覗き(犯罪です)はしていましたねw
サブタイトルは既に調べないと分からない。「あなたにあげる」は演歌?「幸せの黄色いリボン」は洋楽でした。聞いたことはあるけど間口広げすぎ感。


3話
なんだかんだ言いながら見てるw
サブタイトル「トラブルは舞い降りた!!」「迷路でメロメロ」
あれ?そんな歌あったか?
検索したが,無いみたい
3話でもう方針変更かwなら,最初からやらなきゃいいのに・・・
イヤ待てよ!
再び検索!!
なるほど!原作のサブタイトルですね!
そもそも,原作のサブタイトル自体が曲名由来の者が多かったようですが一貫していないようです。
噂通り,原作をなぞる形でのアニメ化のようです。
原作の欠点や時代性にそぐわなくなっている点もそのまま・・・

どうやらやはり懸念した通りのアニメ化のようです。
現代に再アニメ化する大義(大げさw)も意味も価値もあまりないように感じます(あくまで個人の感想です。)
脱落しそうなんだけど・・・来週も見るんだろうなぁ~
でも,4クールつきあう自信は全くもてない^^;


4話
今週も見ました,おそらく一度貯めたら以後,見ないと思うのでw
今週は作画崩壊とまでは言わないですが,映像的なクオリティーは維持できていないと感じました。あえての再アニメ化なので,この点は頑張って欲しいです。
それにしても,原作の古臭さがやはり気になります。
コンセプトの原作準拠が唯々重い足枷のように感じます。
聞くところによると,今回のアニメ化は小学館100周年企画事業の一つとして企画されたとか。
であれば,方向修正は不可能でしょう。

小学館100年の歴史のなかの出版物に目をやれば
大辞泉には次のように書いてあるとか
「不易流行」 ふえき‐りゅうこう〔‐リウカウ〕【不易流行】
蕉風俳諧の理念の一。新しみを求めて変化していく流行性が実は俳諧の不易の本質であり、不易と流行とは根元において結合すべきであるとするもの。
まさに新シリーズにおいて決定的に不足しているのは,「新しみを求めて変化していく流行性」ではないでしょうか。


6話
今週も脱落せず,ちゃんと見ました^^;

「愛と闘魂のグローブ」特にコメント無し

「君待てども・・・」
旧シリーズの「ときめきの聖夜」ですね!前述しましたが旧シリーズでも好きなエピソードの一つです!旧シリーズの半分の尺でしたが,割と納得の出来でした。特に,ラムが電信柱(旧シリーズでは時計)の上で悩むシーンや最後のラムとあたるが家に帰るシーンは現代の技術で作画された価値が感じられました。新シリーズで初めて評価できるエピソードだったように思います。(とは言え,旧シリーズの作り手の熱量が伝わる感じには及ばないのですが・・・)
そして,気がついたのですが「ラブコメ」の「コメ」=コメディーに関して笑いは文化を背景に成立する面も強いので,内容によっては国や時代などによっては全く通じない,あるいは最悪嫌悪感をいだかれる可能性もあります。特に「うる星やつら」のコメディー要素には強く時代にそぐわなくなっているように感じます。一方で「ラブ」に関しては割と不変で本エピソードのようにラムとあたるのラブストーリー的な落としどころに持って行くと割と納得出来る気がします。
改めて今みると,実はあたるって不器用な「昭和の男」なのかもなんてむしろ好意的に捉えたりしちゃいます(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

saitama さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

本当に期待していた…そして史上最悪レベルのショック。金の匂いだけの糞作品。

原作は全巻所有。



えーと、なんと表現すればいいか…、脚本は忠実に原作どおりではある。

そして、制作陣に才能のひとかけらも感じない、糞作品を作り上げた。

原作どおりなのに糞つまらないって、本当に監督、脚本家、演出家、音楽、声優、全員がすごい制作陣だ。

自分のセンスの問題かと思って、huluで旧作1話を観た。100倍面白かった。

これは、もうセンスとしか言いようがない。監督以下、製作陣のセンスの問題だ。

そしてキャラの表情や奥行き感の作り方、動き、カット割り等々、セル画時代の1981年作品に、なにひとつ上回っていないという恐ろしい事実。適当に画がキレイなのと画に魅入られるのは違うんだよ…。

こんな糞作品、1話で糞だと関係者全員気付いたろ。

そして曲もBGMも効果音もすべて糞。

わかりやすい比喩をしたら、「はたらく魔王さま!」の1期と2期かな。それ以上に酷いけど。

金に目がくらんだクズが集まると、どんな作品でも最低作品に仕上がるってことだ。

史上最大の糞作品をどうもありがとう。
それが原作、そしてアニメをリアルタイムで観たファンの感想です。

あ、1981年のオリジナル作品がなければ、きっと作画だけキレイに見える、3.1〜3.2点くらいの可もなく不可もなしな作品と評価したかも。原作漫画を熟知していると、とにかくつまらない。原作および1981年リアタイユーザーとしての視点があるから、現状ではこの点数しか出せない。

1981年からの作品は本当に奇跡的な成功だったんだな…。


■追記

ちなみに、Huluとかで1981年のオリジナル1話を初めて観た人は、「ラムちゃんとか可愛くないし全然顔違うじゃん!」と思うかもしれないが、もともと高橋留美子先生の描く女性顔は、1981年の1話がほぼ原作どおり。

そこから、アニメの方が先にかわいい顔になっていき、それと呼応するように高橋留美子先生の描く原作のラムちゃんや、うる星やつらの少しあとに連載が始まった「めぞん一刻」の音無響子も、キツい顔つきから、可愛い顔へと描き方が変化していく。

今回の最新作は当然、漫画家デビュー当時のキャラ画ではなく、時を経て完全に完成されたキャラ画で描いているのに、物語として、1981年の方がずっとレベルが高いのは、単純にスタッフのセンスと技量の差としか表現しようがない。キレイ目という部分においてだけ作画だけが上回っている。

ま、1981年版は1回目の2話で登場したモブキャラのメガネ(原作では3話の話)が、制作陣によって勝手にほぼレギュラー化され、そうしたアニオリ路線が原作者の不満を呼び、映画のビューティフル・ドリーマーで完全に怒りを買い、押井守は外されたわけだが…(原作者は嫌いではないと言っているが、が…ね)。その意味においては、今回はとことん原作に忠実が約束事になっているのかもしれないが。予告の扉絵ひとつとっても、どんだけ原作者に気を使っているのかがわかる。

始まる前からローソンとかいろいろなコラボがあり、メディアミックスで電通がフルに動いてブームを生み出そうとしているのだろうけど、まず力を入れるべきはアニメだと思うんだけどね…。鬼滅やスパイファミリーみたいに、アニメの出来がよくて、そこにあとからメディアミックスが乗っかるほうが、結果ブームになるわけだし。


■2話視聴

前にも書いたが、まったくもってコミック原作通りなんだけど、恐ろしいほどあっさりな出来栄え。
アニメ化による面白さがひとつもない…。この路線のまま100話作るの??? 本気???


■5話まで視聴

さすがに原作は面白いので物語を3.5にした。でもアニメはつまらない。
クラマ登場は最初の物語をすっ飛ばしても、たしかに初回はなくても話にはなるが、キャラの深みが消えた。

君まてども…なんて、良い話だけど原作は本当にあっさりした回だから、アニメ化するなら1981年版みたいな設定変更も仕方ない。だけど今回は、まんま原作通りで原作以上にあっさり回というつまらない作品になった。それでいて、クラマは登場回すっとばすとか、アニメ制作陣のセンスが無いとしか…。宮崎アニメが何十年経っても面白いのは監督以下制作陣の才能によるもの。1981年からのうる星やつらTV版が面白いのもまた、制作陣の才能。

才能の差をまざまざと見せつけられた作品になってきた。

最近はアニメ界隈じゃないところでも、スパイファミリー筆頭にアニメの話題ってよく出るけど、うる星やつらに関しては全然聞かない時点でお察しってことじゃなかろうか…。


■9話まで視聴

えーと、もはや配信当日に観ることもなくなり、他のアニメやら書籍やら、いろいろな時間を費やして、なんか空いてしまった時間のときに、「一応、確認しておくか」程度に視聴するようになった。

そして感じる更に酷くなった空回り度…。さらに言えば、最初の数話より明らかに作画レベルが落ちている。ハッキリと実感できるレベル。校長やこたつねこの描写あたりは、もう最近の低レベルなろう系アニメと変わらん…。

ランちゃんとかも、原作通りではあるが、キャラと声が合っていないし…。1981年版は声優のマッチ度含めて奇蹟過ぎたんだな…。

もはや電通が糞仕込みしようが、ファン含め誰も話題にしていない時点で察するしかない。そもそも電通が入っている時点でファンなぞ見ていない。いかにコラボ売りつけて金を奪うかの皮算用…。


■20話まで視聴

作画の雑度が酷い。どんどん劣化している。なので作画評価を下げた。
キャラ静止画をそのまま動かすシーン乱発とか‥論外。どんな低予算アニメだよ。

そうやって考えると、モブキャラとかを背景化させるべくスクリーントーン貼りで消すのって、予算下げるためだろうと気づいた。こんなもん、原作に寄せた演出でもなんでもない。

マジで製作陣は1981年度版を全話見直して、ついでにめぞん一刻も全話観ておけ。
自分達がどんな恥ずかしい真似をしているのかを自覚した方がいい。
今やっているのはアニメもどきの紙芝居になっている事実を理解した方がいい。
それは原作リスペクトとは言わない。

何よりも原作よりつまらなくて、1981年作品より100倍つまらな時点で、全てが破綻している。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

♪あんまりソワソワしないで あなたはいつでもキョロキョロ よそ見をするのはやめてよ 私が誰よりいちばん♫

この作品の原作は未読…では無いと思いますが、きっと完走はしていないと思います。
原作の連載時期がだいぶ昔なので、視聴した当時の記憶が相当曖昧になっています。

それはアニメについても然り…
当然第1話の鬼ごっこについては視聴した記憶が鮮明に残っています。
ですが、それ以外は特に印象に残っていなかったり…というか、実は殆ど見たことないんですよね^^;

レビューを書くためにwikiをチラ見したところ、こう書かれていました。
その内容の斬新さと魅力的なキャラクターは1980年代のみならず以降の漫画界とアニメ界に衝撃を与え、当時の若者たちの圧倒的支持を受けて一大ブームを引き起こし、若者文化にも影響を与えた。

…だそうです。
少なくても私はその当時の恩恵には微塵もあやかることはできませんでした。
従って、今回がほぼ初見になります。

こうしてリメイクされなければ、きっとずっと視聴する機会は無かったと思うので、その機会をくれた作り手の皆さまには感謝です。


でもうちは、やっぱりダーリンが、好きだっちゃ。

地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女ラム。
二人の出会いからすべてが始まった…!

今なお第一線で活躍する高橋留美子による鮮烈のデビュー作「うる星やつら」。
小学館創業100周年を記念し、選び抜かれた原作エピソードを4クールに渡ってテレビアニメ化!(第1期2022年10月放送予定)

監督は「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」を手掛けた髙橋秀弥・木村泰大、
シリーズ構成に「はたらく細胞」の柿原優子、
キャラクターデザインに「おそ松さん」「映像研には手を出すな!」の浅野直之、
アニメーション制作は「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、「炎炎ノ消防隊」のdavid productionが担当。

そして、主人公の“ダーリン”こと諸星あたると、ヒロイン・ラムという稀代のカップル役を
神谷浩史と上坂すみれが演じる。

大胆不敵、恋にも全力、でもどこか切なくて…
あたるとラムのボーイ・ミーツ・ガールを、
銀河中から集結するキャラクターたちが彩るラブコメディ。

目を見て「好き」と言えない今だからこそ届けたい。
ゴージャスでタフ、クレイジーな“やつら”の青春がかけめぐる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今回色々と改めて知ることができました。
1980年代に放送されたアニメは、約4年半に渡る超大作だったそうです。
それに加えて6作の劇場版と12作のOVAも制作されたんだとか。

個人的にはどちらかと言うと高橋留美子先生の「めぞん一刻」の方が好きで、単行本を全巻持っていた上、当時のテレビ放送を全話録画して持っていました。
あの頃はVHSビデオで録画していたので、今となっては再生方法も謎ですが、そもそも現在進行形で行方不明なので、きっともう二度と出会うことはないんだと思っています。
因みに、「めぞん一刻」は約2年間全96話が放送されたそうです。

こうしてみると、昔の作品って長寿ですよね。
今ほど対象となる作品が無かったからなのか、アニメーション制作スタジオそのものが少なかったのかは分からないですけれど…^^;

一方、物語の方は日常系の作品ですが、ちょいちょいSFチックな要素が散りばめられている感じで、宇宙人が出てこようがUFOが出てこようがあまり皆さん驚かず、色んなものが壊れたとしても、次の物語の時にはすっかり元通りになっていたりなど、いささかご都合主義的な一面はありますが、当時はそれも含めてご愛敬なのでしょう。

現に、現在の作品でも次の瞬間には元通りなんて作品はいくらでもありますからね。
そういう意味で行くと、この作品はコメディ設定の先駆けなのかもしれませんね。

それと個人的には声優さんの配役が素晴らしいと思いました。
諸星あたる:神谷浩史さん
ラム:すみぺ
面堂 終太郎:宮野真守さん
三宅 しのぶ:まややん
サクラ:みゆきち
テン:あおちゃん
ラン:香菜ちゃん

この中でも特に面堂役を演じた宮野さんと、ランを演じた香菜ちゃんには大絶賛を送りたいと思います。
コロコロ変わるキャラを見事演じられていました。
特に狂暴になったランをここまで豹変させられるのは最早香菜ちゃんの天性の才能と言っても過言ではないでしょう。
ランにはこれまであたるとの接点は微塵もない、サブキャラとうい立ち位置でしたが、個人的には一推しだったかも…

1980年代の作品に触れることはできませんが、今視聴しても十分面白と思えました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、美波さんによる「アイウエ feat. 美波, SAKURAmoti」と、asmiさんによる「アイワナムチュー feat. asmi, すりぃ」
エンディングテーマは、花譜さんによる「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」と、yamaさんによる「アイタリナイ feat. yama, ニト。」
元々、「ラムのラブソング」は今思うと中毒性のある楽曲だったと思いますが、今回の主題歌の中毒性も
中々のモノだったのではないでしょうか。

2クール全23話の物語でした。
元々、全4クールの前提で制作されていたので既定路線ですね。
第2期は2024年に放送されるそうです。
昔の記憶が殆ど無いので、この物語の顛末を楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

68.5 30 2022年秋(10月~12月)アニメランキング30位
TIGER & BUNNY 2[タイガーアンドバニー] Part2(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (45)
286人が棚に入れました
職業・ヒーロー(会社員)! 最高なバディヒーローが帰ってくる! 都市シュテルンビルトは、様々な人種、民族、そして『NEXT』と呼ばれる特殊能力者が共存し、その『NEXT』能力を使って平和を守る『ヒーロー』が存在する街。 ヒーロー達は、スポンサーロゴを背負って、企業のイメージアップとヒーローポイントを獲得するため、事件解決や人命救助に奔走している。その活躍の模様は人気番組『HERO TV』で中継されており、各々“キング・オブ・ヒーロー”を目指し、年間ランキングを争っている。 鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックス Jr.は、今日も平和のため、そして所属企業「アポロンメディア」のイメージアップのためにヒーロー活動を続けていた。 シュテルンビルト発祥の“ヒーローシステム”は、今や世界各地で導入され、ヒーローも増加傾向にあり、シュテルンビルトにも新たなヒーローが加入。 先輩ヒーローとしての活躍も期待される虎徹とバーナビーだが果たして?!

hidehide さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何はともあれ

中身、終わり方、皆さん色々感じる事も多い様ですね。

個人的には、
何はともあれ、『中年の星!』でしたね。

イケメンに若者多数、
マッチョ、美女の中にあって、の、子持ちの中年。

NEXT能力の減退も、
人間(わたくし)の、老い、体力の衰退、を
鑑みている様で…(笑)

それでも、『100% あがいてみる!』

いやぁ…中年よ、まだ伸びしろを探すのか!と
自身も、
もう少し頑張れるかも、と思ってしまいました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

詰め込み過ぎ

詳しいことはpart1の方に書いたので省略、ただこのpart2にはガッカリ。

ストーリーには関係ないけど、虎徹の兄の結婚を詳しく描いて欲しかった。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

68.5 30 2022年秋(10月~12月)アニメランキング30位
弱虫ペダル LIMIT BREAK(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (58)
225人が棚に入れました
1年目のインターハイで見事、総北高校を総合優勝へと導いた小野田坂道。 今泉や鳴子と共に2年生へと進級し、キャプテン・手嶋たちと新チームで連覇を目指す! そして迎えた夏のインターハイ。 昨年の雪辱に燃える王者・箱根学園は、新キャプテン泉田を中心に次々とリザルトを獲得し、快進撃を見せる。王者の風格を取り戻した箱根学園を前に、総北は再び挑戦者となり、苦境に立たされる。 そんな中、遂にレース最終日がスタート! 2日目のゴールを制した京都伏見・御堂筋も新たなフェイズへと動き出す……。 各チームが闘志を燃やす中、坂道は仲間と繋いてきた絆を信じ、栄光のゴールを掴み取れるのか――!?

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いざ、ゴールラインへ走り抜け!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第4期までは視聴済です。

この作品の視聴も大分遅れてしまいました…
でも、こちらは放送時期が同じ入間君との遅延理由とは少し違うのですが、それは追々記載したいと思います。

自転車ロードレースがこんなにも熱く面白い競技であることを教えてくれた作品です。
最近は行っていませんが、昔名古屋で何度かコスプレイベントの見学に行った際、総北のコスチュームを身に着けたコスプレイヤーさんが結構いらっしゃったのを覚えています。
懐かしいなぁ…今でもあのコスプレイベントは健在なんだろうか…などと考えてしまいます^^;


週刊少年チャンピオン(秋田書店)で絶賛連載中、渡辺航による自転車ロードレースコミック「弱虫ペダル」。
マンガやアニメが好きな高校生・小野田坂道が、
自転車競技部の仲間と出会い、ロードレースの世界で成長していく姿を描いた大人気作品の、
TVアニメシリーズ“第5期”が、『弱虫ペダル LIMIT BREAK』として遂に始動!

2度目のインターハイで連覇を目指して走る坂道たちの闘いも、いよいよ最終局面へ!
王者奪還に燃える箱根学園や、独自の戦略で勝利のみを求めて走る御堂筋、
そして仲間たちと繋げてきた想いを胸に、全力でペダルを回す坂道。

最後の力を振り絞り、限界を突破して、栄光のゴールラインを超えるのは誰なのか――。
今、約束の時――!

1年目のインターハイで見事、総北高校を総合優勝へと導いた小野田坂道。
今泉や鳴子と共に2年生へと進級し、キャプテン・手嶋たちと新チームで連覇を目指す!

そして迎えた夏のインターハイ。
昨年の雪辱に燃える王者・箱根学園は、新キャプテン泉田を中心に次々とリザルトを獲得し、快進撃を見せる。
王者の風格を取り戻した箱根学園を前に、総北は再び挑戦者となり、苦境に立たされる。

そんな中、遂にレース最終日がスタート!
2日目のゴールを制した京都伏見・御堂筋も新たなフェイズへと動き出す……。
各チームが闘志を燃やす中、坂道は仲間と繋いてきた絆を信じ、栄光のゴールを掴み取れるのか――!?


公式HPのINTRODUCTIONと全体あらすじを引用させて頂きました。

半端無い熱量を持ってインターハイの舞台を駆け抜ける出場者たち…
連覇を目指す総北と、優勝に向けて万全の体勢で臨む箱根学園…
恐らく一気見すると、この作品の持つ熱量をより感じられることでしょう。
それが分かっていながら、それが出来ない最大の理由…

これまでもうっすら気付いていたのかもしれませんが、どうやら私は京都伏見高校の御堂筋が生理的に苦手なようです^^;

もちろん、純粋に勝利を目指す姿勢や執念は十分評価できると思います。
ただし、人との接し方が私にとって壊滅的にダメなんですよね…

だから、御堂筋が活舌になればなるほど視聴が苦しくなっていくという悪循環に陥ったのが今回視聴の遅延した理由でした。
バトンを渡しあえる仲間に巡り合えなかったのは彼にとって不幸だったとは思います。
孤高のオールラウンダーとしても資質は認められるんですけどね…
御堂筋はどうしてあのような人との接し方をするようになったんでしょうね。

この御堂筋と真逆の立ち位置にいるのが、総北の小野田坂道と、箱学の真波山岳だと思っていましたが、今回もこの立ち位置には微塵のブレもありませんでした。

私も学生時代に団体戦を何度も戦った経験があるので、仲間が背中を押してくれる感覚は何度も味わったことがあります。
団体戦ならではの醍醐味なのではないでしょうか。
こういう昔の感覚を思い出させてくれるのも、この作品の特徴だと思います。

そして完走して振り返って思う事…
インターハイ自体の内容は間違いなく昨年のより今回の方が数倍面白いです。
色んな夢があって…より高みを目指すために大切な夢や約束を置いていかなきゃならない…
葛藤…メッチャあると思いますし、葛藤して良いと思います。
そうして自分自身で答えに辿り着かないと本気の全力全開はきっと出せないでしょうから…
もう、ヤバいくらい熱い内容でした。

願うなら、今度はみんなの約束が実現できるのを切に願っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、04 Limited Sazabysさんによる「Keep going」と、Novelbrightさんによる「ラストシーン」
エンディングテーマは、Novelbrightさんによる「PRIDE」と、山下大輝 with 佐伯ユウスケさんによる「アクション」

2クール全25話の物語でした。
今回もしっかり堪能させて頂きました。
最終話で幾つか不穏な動きが伏線として張られていました。
これはきっと次で回収してくれることでしょう。
続編の情報を心待ちにしていますね!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

荷物は軽く、背負う想いは重く

【感想】
作画が不安定だし展開はワンパターンだけど、これまで見続けてきたファンなら胸が熱くなる展開が多くて満足できると思います!
1年目にも出ていたキャラ達が背負うものが増えて一回り成長した姿が見られて良かった
特に手嶋さんがすごく熱くていいキャラになって、2年目の主役は彼だと思っています

1年目で卒業したキャラの荒北、東堂、巻島、田所、石垣がいいキャラすぎて、穴埋めどうなるの?って思ったけど
2年目は手嶋、青八木、黒田、新開悠人、葦木場、銅橋あたりがとても良かったですね

ただ、惜しいところは多い
まず作画、特に御堂筋君の顔変わりすぎ、崩れすぎ
{netabare} それから京都伏見の岸神は御堂筋君の相棒として期待してたけど、彼が増えても御堂筋君一人いればいいチームなのは変わらず、特に見せ場もなくかなり残念でした {/netabare}

2年目を描いた今期、成長ってキーワードが何度も出てくるけど {netabare}
メンバー変わっても総北、箱学、京伏見、その他大勢それぞれの役割が1年目と一緒で展開もだいたい一緒なのがちょっと残念

チームの誰かがなんか不調になって誰かが助けに行く総北
総北に1対1の真っ向勝負を仕掛けて一人、また一人と総北のライバルとともに脱落していく箱学
箱学と総北のペースを乱す道化の役割だけして消耗品のように使い捨てされる京伏
そして「集団」と十把一絡げにされるその他大勢

精神的には成長したと思うけど、1年目から続けてるキャラは技術面・戦略面での成長が見たかった
力尽きそうになったら仲間との思い出や声援でエネルギー注入して最後の力ふり絞って脱落というパターンが一年目よりも多いのも残念

特にラスト手前に御堂筋君が脱落して、そのあと小野田君と真波君の一騎打ちになる展開がまったく一緒で
周りの大切な人達が過去のことを語ったりしてるところは経験と成長が描けていてなかなか良かったけど、ちょっと長すぎ

なんでゴール前を1年目と同じ小野田君VS真波君にしちゃったんでしょうか?決着も一緒ですし
小野田君好きなのはわかったけど、別に全試合で1位とらなくても彼の良さは見せれると思うんですよ
主人公を負けさせる勇気も必要です

3人で手をつないで一緒にゴールって夢を語っていたのはどうなったの??
3人で一緒に1位は都合良すぎなら、総北が2位とか3位で最後は3人で一緒に手をつないでゴールっていう展開でも良かったんじゃないでしょうか?

2連覇なんてしちゃったら3年目で負けて卒業ですはないと思うし、最後の決着は次につながりづらい終わり方じゃないかなー {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

回想の曲を聴くともう涙が出てくるようになりました。

ラララ ラ~ ラッラッラッラッ ラ~ララ~
もう勝手に涙が出てきます。
回想ストーリーが一杯あります。
ありすぎて判らないくらいありますが、特にLIMIT BREAK後半の回想は今までの集大成なので見応えがあります。

ネタバレというかお判りと思いますが 最後は  {netabare}小野田坂道 真波山岳の対決。 {/netabare}ここまでのお膳立ては最高の仕上がりです。
総北全員の為に走る小野田坂道「小野田!!まかせた!!」
常勝箱根学園のプライドを託された真波山岳「行け!!真波!!」

沢山の想いの詰まった自転車レースをご堪能あれ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

68.4 33 2022年秋(10月~12月)アニメランキング33位
ぼくらのよあけ(アニメ映画)

2022年10月21日
★★★★☆ 3.6 (16)
53人が棚に入れました
西暦2049年の夏。阿佐ヶ谷団地に住む小学4年生の沢渡悠真は、もうすぐ地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、沢渡家の人工知能搭載型家庭用ロボット・ナナコがハッキングされてしまう。犯人は「二月の黎明号」と名乗る未知の存在で、宇宙から1万2000年の歳月をかけて2022年に地球にたどり着いたもののトラブルで故障し、阿佐ヶ谷団地の一棟に擬態して休眠していたのだという。二月の黎明号から宇宙に帰るのを手伝って欲しいと頼まれた悠真たちは、極秘ミッションに乗り出す。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

団地は未知と交流する方舟

人類がどんどん宇宙に出る程じゃないけど、AIロボットが実用化される程度には近未来の日本の夏。
団地暮らしの少年らが、宇宙から飛来した人工知能を、故郷へ返すため奮闘したりする、
同名コミック(全2巻・未読)の劇場アニメ化作品。

【物語 3.5点】
宇宙より来る未知のAIと最初に遭遇するのはAIである。
AIが心に類したものを持つ時、AIは人間に禁断の嘘を付く。
{netabare}団地屋上に貯めた水分子は量子コンピュータの媒体として最適。水は燃料でもある。{/netabare}
宇宙空間に浮かぶ団地!

これらの要素にビビッと来る人、
あとは団地マニアには是非オススメしたいJAXA協力の青春SFジュブナイル。


ただ構成がもう一つスッキリせず突き抜けない感じ。
本作もまた数万年単位の壮大な宇宙の交流を妨げるのは、
子供や、その親御さん同士の些細な人間(およびAI)関係のもつれ。
という定番メニューを揃えますが、人間関係の進展が小出しで、ややゴチャ付いている感。
連載なら徐々に解決でも良いのですが、一本の映画でやるなら、
もっと山は少なく、高くした方が明快でシナリオも盛り上がったと思います。

映画化に当たり大きな流れを作るためにアニオリで、
早くAIを宇宙へ送らないと取り壊しが決まっている団地が解体される。
というタイムリミットを設定したのは妙案でしたが、
その煽りで、人間ドラマの小山が、いっそう添え物に押しやられた感じ。

佳作青春SFだったけど、もっと感動作に出来たはずという悔恨も残りました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ZERO-G

ミッションの鍵となる複雑な水の表現処理には実績のあるスタジオで土台は安定。

“オートボット”や各種デバイスを担当したデザイナーからも、
2049年の近未来社会を表現しようとの意欲が伝わって来ます。

特筆したいのは、“虹の根”コンセプトアートを担当した、みっちぇ(miche)氏。
幾何学的なデジタルアートで構築された惑星の風景は、スクリーンで一見する価値あり。


【キャラ 4.0点】
“オートボット”のAI・ナナコと喧嘩が絶えない小4・沢渡悠真らの主人公少年グループ。

そこに、悠真グループの少年・岸 真悟の姉・わこ世代が抱える、
小5女子のカーストとイジメの構図が持ち込まれ波乱要素に。

ここまでならよくある子供たちの若気の至りですが、
ここから親世代の過去も巻き込んでいくのが意欲的。

何歳になったって人類は未熟であることを描けているからこそ、
AIの嘘が説得力を増すのです。


【声優 4.0点】
主人公・沢渡悠真役には俳優・杉咲 花さんがまずまずの少年ボイスを披露。

アフレコに当たり、コロナ禍で大人数の収録が困難な中でも、
相棒のオートボット・ナナコ役の悠木 碧さんと杉咲さんの同時収録にはこだわったという本作。
子役→声優の経験がある実力者が、主役の俳優をリードする関係を死守。

俳優・タレントでも、一定以上の演技を引き出している作品には、こういう制作エピソードが必ずありますね。
口酸っぱく言いますが、俳優・タレントを広告塔、お客さん扱いで名前借りしているだけの作品と、そうでない作品は、観ていればハッキリと伝わって来ます。

それにしても、悠木 碧さんの「いわゆるロボット系の子を演じる際は、その子がどのくらい高度な文明で作られているかによってロボ度のさじ加減を調整しています」
とのキャストコメント。高度すぎて、わけがわからないよ(笑)
宇宙船“二月の黎明号”役のベテラン・朴 璐美さんと合わせてAIへと超越する声優さんの神秘を実感します。

脇は“クラスの敵”河合 花香役の水瀬 いのりさんVS岸 わこ役の戸松 遥さんの修羅場など、
ほぼ声優陣で固め盤石。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏。
十八番のストリングスを軸にした心情曲から、
ピアノ&ギターの団地ノスタルジー、シンセ和音とオーケストラによる大宇宙表現まで幅広くカバー。
青春物も良いですが、横山 克氏のBGMは、もっと宇宙に出るべきだと再認識。

ED主題歌は三浦 大知さんの「いつしか」
伸びのあるハイトーンボイスで、しっとりと聞かせる壮大なバラード。
タイアップに合わせて、ロケ地となった杉並第二小学校の生徒が書いた本作試写会の絵日記風感想を取り込んだコラボAMVを公開する粋な対応。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンドロールに驚かされる

2022年公開、120分の長編劇場アニメ。
漫画原作の割には、真面目成分多めです。
主人公たちは小学校高学年だから、少々幼い感じ。
年相応の悩みを抱えながら平凡に暮らしています。

そんな彼らの元に降ってわいた宇宙からの来訪者。
舞台が近未来だから、AIとの絡みも興味深いです。
全体に素直なストーリーなので、120分ながらあっという間に見終えることができました。
ただし、内容が薄味なので、あまり記憶に残らないかな。
ひと夏の宇宙的不思議感覚を味わうのに適している作品ではないでしょうか。

全く前情報なしで観たので、主人公の男の子の声に違和感がありまくりでした。
さもありなん、まあまあ若い女優さんとのこと。
それに比べ、他の方の演技が自然なこと。
エンドロールですべてを理解しました。

津田健次郎さんの脱力系の声は何となく納得。
その他、花澤さん、水瀬さん、戸松さん、岡本さんとそうそうたる面々。
中でも驚いたのは、ナナコ役の悠木碧さん。
AI役もできるんですね、彼女。
薄めながらも良い味を出されておりました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

あと さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ひと夏の不思議でちょっぴり切ない青春SFジュブナイル

近未来SFジュブナイルという超面白そうな設定からは特には膨らまず、特に冒険はしません。近未来だけどノスタルジックな雰囲気で小学生たちの日常シーンはとても良いですね…。
内容としてはひょんなことから関わることになる宇宙探査機を子供たちが頑張って助ける、という感じでびっくりする場面展開が何個も起きるわけではなく、小難しいような話もないので子供がサクッと見て夏を感じるような映画ですね。仲のいい友達との夏休みの忘れられない思い出を、ただ青臭く夢を見る。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

68.3 34 2022年秋(10月~12月)アニメランキング34位
魔入りました!入間くん 第3シリーズ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (65)
224人が棚に入れました
第3シリーズでは、入間たち問題児(アブノーマル)クラスに新たな試練が課される―― それは魔界の巨大ジャングルに分け入り食物確保を競う 1 年生最終バトル「収穫祭」。 クラスメートたちが互いにライバルとなり迫力の肉弾戦&謀略のバトルが繰り広げられる!? 若き魔王を決める、収穫祭が始まる!
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

3期もデビ楽しくて6666分もあっという間でした!

1期と2期はレビューを書き始める前の頃に観てたので
まだレビューは書いていないのですが、
魔入りました!入間くんシリーズは大好きな作品です♡

こんなに登場キャラが多いのに
それぞれに焦点を当てたストーリーだから
モブのような扱いをされる子がほとんどいなくて、
テンポも展開も心地いい作品です。

3期が綺麗な教室から始まったことで
アブノーマルクラスだという事を忘れそうになる、、
かと思いきや。
そんな隙を与えずに1話目からしっかり
目を覚まして現実に引き戻してくれましたね!w

{netabare}あのオンボロ教室や環境を思い出させることで{/netabare}
みんなが頑張る理由を1話目の序盤から提示してくれる
とても親切丁寧なお話の始まり方です。

また新キャラが増えましたね!
{netabare}入間くんの師匠を務める
パシリやワガママ性のあるバチコ師匠の声優さんが、
NARUTOでイタズラ放題していたうずまきナルトと同じ
竹内順子さんという事でイメージぴったりꉂꉂ(ˊᗜˋ*){/netabare}

そして声優さんといえば入間くん担当の村瀬歩さん!
3期でも村瀬さんならではの
あの高い声が上手く使われています。

#6で入間くんが{netabare}「収穫祭って美味し〜い!」と
呑気に幸せそうにムシャムシャしてる姿は、
競い合いの殺伐とした空気の中で何とも微笑ましい。{/netabare}
"収穫祭"を真の意味で楽しんでますねw

#7の{netabare}「イルマち捕獲♡」と言うクララちゃんに
ズッキュンした人は少なくないはず!!
特訓により本人の意思とは関係なく女子として
一皮むけたクララちゃんが可愛すぎました(*ノωノ)ポッ{/netabare}

#9では私の念願が叶って大満足。
{netabare}そう、アスモデウスの悪周期です!
この2人の強さを特訓後のクラスメイトと
どう差別化するのかと気にはなっていましたが
なるほど、悪周期のコントロールとは素晴らしい。

そしてアスモデウスが悪周期から脱する際の合言葉、、
パートナーのサブノックが「入間ーーーっ!」と
叫んだ瞬間やっぱりなー!と声に出して爆笑でしたwww{/netabare}

#12で入間くんの心境に大きな変化が!
{netabare}今まで魔界に連れてこられたから
人間とバレて食べられないように嫌々仕方なく
生き抜くように過ごしていた入間くんだったけど、
ついに「僕は、魔界で生きてやる!」と
自分の意思で魔界での暮らしを望んでくれた事が
たまらなく嬉しかったです。{/netabare}

#15で{netabare}クララちゃんのトラウマピンチで
入間くんとアスモデウスの3人が久しぶりに再集結して
特に大好きな3人組だから激アツでした。
アスモデウスが「おともだち」って言うの凄く好き。{/netabare}

何でもなさそうだった事が
収穫祭の最中に役立っていて、
{netabare}バチコ師匠の専属メイドで身につけた歌踊りや
会長へ読み聞かせしていたトキメモが{/netabare}
若干の伏線になっていたとは思わずクスッとしましたw

収穫祭は#18で終了。
{netabare}入間くんとリードの2人が優勝し
2位の男と呼ばれていたオロバスは3位に。

1期と2期では敵という存在がいましたが
今回の3期ではアブノーマルクラスが団結というより
それぞれライバルという形での収穫祭だったので
そういう敵は現れないのかと思いきや、
いましたね〜しっかり影に潜んだ謎の敵と思しき男。

そして入間くんが服に取り付けられた盗聴器から
人間ということが敵側にバレちゃった、、{/netabare}
一番最初に誰が気づくのか気になってた点ですが
これは望まぬ展開や!ハラハラしちゃう(´°‐°`)
もうこの時点で既に4期希望です!w

最終話では{netabare}友達なのに隠し事(人間)をしてしまっている
と悩んでいた入間くんにアスモデウスのお母さんが
友達には隠し事しちゃいけないのかと問いかけていて
とてもしっくりくる言葉でした。
本当、子供たちに観てほしい作品です。

そして自分たちのクラスに
まだランクベタの生徒がいることを指摘されて終わり!
んんん〜気になる!いた!?いたっけ君!!
これで1期を観直す理由がまた1つ増えましたw

最後にみんなが音楽会用の衣装(?)を着た
集合シーンが映って終わるのですが、
ここのアスモデウスがセクシーすぎて胸熱です。{/netabare}

主題歌は今回もDAPUMPでノリノリなのかな〜
と勝手に思い込んでいたので少し残念でした。
EDは収穫祭のテーマにマッチしていて良かったです!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

若き魔王を決める、収穫祭が始まる!!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期までは視聴済です。

ようやく2022年秋アニメの視聴も終盤に差し掛かってきました。
2クール作品なので、実質放送が終了したのは23年3月なんですけれど、ここまで視聴とレビューが遅延したのは初めてかもしれません。

NHKの作品なので視聴を始めたら面白いのは折り紙付きなのですが、ついつい視聴を先延ばしにしちゃっていました。

これからもリアルで追い続けられる作品は減るかもしれませんが、忘れずに視聴させて頂きたいと思っています。


魔界の大悪魔サリバンの孫となり彼が理事長を務める悪魔学校に通うことになった
人間の少年・鈴木入間の、悪魔学校での奮闘と成長を描くアニメ「魔入りました!入間くん」

第3シリーズでは入間に次なる試練が——
それは魔界の巨大ジャングルに分け入り食物確保を競う<収穫祭>!

クラスメートたちが互いにライバルとなり迫力の肉弾戦&謀略のバトルが繰り広げられる!?


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

この賑やかな作品の次のステージは収穫祭…!?
何でも1年生としての成績を決めるイベントのうちの一つなんだとか…
基本的にはジャングルの中で食材を確保し、その確保した食材の総得点を合計して一番ポイントの高い人が優勝するという、ルール自体はシンプルなイベントです。
勿論、一筋縄ではいかない巧妙なトリックと学生同士のやり取りがみんなの行く手を阻むことになり…物語が動いていきます。

完走して振り返って思う事…
入間が友達や自分の居場所を想う気持ちは大切で大事だと思います。
ですが、入間の設定自体が人間の領域を遥かに凌駕しています。

普通の人間ならとっくに命を落としている様な局面でもピンピンしていますので…
これがあの悪食の指輪の効力なのか、はたまたこれまで過酷な環境で生き抜いてきた強運の持ち主だからなのか…
最近、入間君を見ていると人間と悪魔の境界線が希薄になっている気がしてなりません。
でも、それが入間君にとって良い事なのだから、これも結果オーライなのでしょう。

食材の確保の仕方は人それぞれです。
皆さん、自身の強みを最大限発揮して食材の確保に奔走します。
でもそんな学生の足を引っ張る者や、食材を奪い合ったりという展開が次々に起きるので、中だるみすることなく、あっという間に視聴が進んでいく感じです。

でも、それだけじゃありません。
何とどんでん返しの奇跡を起こせる隠しイベントもしっかりと用意されていました。
まぁ、超が付くほどの無理ゲーなんですけどね。

私のお気に入りは、今回の表舞台に出る機会がありませんでしたが、はやみん演じるアザゼル・アメリ一択でした。
普段は生徒会長として凛として威風堂々とした立ち回りなのですが、乙女モードのアメリがメッチャ可愛いんです。
しかも、普段でもこれまでより入間君の事を気にしている言動が増えてきている気がしますので、これからも目が離せないキャラのトップクラスであることに間違いはありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、FANTASTICS from EXILE TRIBEさんによる「ギリギリ Ride it out」
エンディングテーマは、水曜日のカンパネラさんによる「鍋奉行」

2クール全21話の物語でした。
次回以降、1年生の最後のイベントである音楽祭の始まる前に、トンデモ展開が待ち受けていそうな気がしてなりません。
ラストに不穏な空気をメッチャ残して物語が終幕しましたので…
NHKの作品なので中途半端で終わることも、順当にいけば無いと思いますし、次回以降の放送も期待しています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ちょっとグダグダしていた印象はあったかもしれない

{netabare}
土曜夕方アニメ。
3期は2クール丸々収穫祭での昇級試験の話。
いつも通り面白くはあったけど、1,2期と比べると劣るかなというのが個人的な感想。

さすがに2クール(21話)ずっと昇級試験と、それに向けての特訓だけで終わるのは絵柄的に変わり映えがないのと、昇級試験の内容が内容だけにいつもの入間くんのような平和的な日常回やギャグ回がほぼなかったのも原因。
昇級試験の内容は頭脳戦ラノベとかでありそうな、魔物を倒すことによって得られるポイントを多く獲得したチームが勝ちというもので、ある程度の妨害はありというルール。
結構荒っぽい展開も多くて少し見たいのと違うなってなったのと、入間くんという作品の性質上上中途半端にノリが軽いせいで内容が内容なのにそれほどシリアス感がなかったのも少し中途半端だったように思う。

そんな感じで最初の方はあまり印象が良くなかった3期だったけど、終盤のクライマックスに向かっていくに連れては話は面白くなっていったと思う。
仲間たちと協力して何かを成し遂げようとしているしている時の方がやっぱり好きだなと思った。
ここまでで得た能力や特技を駆使して敵を妨害していくのも、各々の成長を感じられた上、一種の伏線回収のようで爽快感があって話的にも最後まで見て良かったかな。
中盤が少しダレたけど、昇格試験全体を通しての大まかなストーリーは良かったと思う。3期も悪くはない。

曲のことだけど、OPに関しては入間くんの中で一番良かったと思う。
でも、あのEDは酷い。
夕方アニメだからと言っても何であんなふざけた歌を作ってしまうのか。
歌と言っていいのかすら疑問。耳障り。

私的評価:65点
私的ベスト回:19話

↓1話毎メモ
{netabare}
13話 ☆3
2クール目もこの面白さに欠ける大会か…。
君ら入間くん陥れてたよねw ちりしゃん水 なんで言うんだよw
大会運営が何贔屓してんだ。茶番感酷い。始めの種と終わりの鉢で?
3期本当につまらない…。

14話 ☆6
幻覚かよ。展開遅い。夕方からガッツリ風呂回やってて草。
思ったよりガチな攻城戦で草。入間くんどこいった。

15話 ☆8
無能。アブノーマルクラス粘着ガイジ。2位じゃダメなんですか?
この能力チートだろ。気づきそうだけどw
良かったけど、その後の振り返りは別にいらなかったかなぁ。
目がガチで草。

16話 ☆8
前と同じ戦法か。ここで話繋がるのいいな。
1人リタイア戦法が最強では? アブノーマルクラス粘着厨に粘着。
闇鍋回収。

17話 ☆8
レジェンドリーフ結構簡単で草。違って草。クワンクワンって何だよ。
花が咲いたよ。タイトル回収。弓2回しか使ってなくね?
ガバガバ運営。炎上案件。2位どころか3位で草。

18話 ☆7
みんな昇級出来るじゃんw 謎挿入曲。久々に見たカルエゴマスコット。

19話 ☆8
総集編かな? 2番信仰こいつかよw こいつマジでヤバいやつだったんかw 結構ガチで潰しに行ってて草。まあ殺すのは悪手だが。あっ…。

20話 ☆7
どうせなら変な一人称にしろ。下ネタ会話長い。しっぽ長い姉w
初めての共同作業…? 入間くん幼少期もほぼ魔族で草。何この髪型。

21話 ☆8
ゴスロリ可愛い。また六指衆か。
教師は確かに生徒を教える側に徹するべきだな。バラされてて草。
日常回いいな。友達や恋人の間で秘密なしってのは美談でしかないな。
闇鍋消えたああああああ

曲評価(好み)
OP「ギリギリRide it out」☆8.5
ED「鍋奉行」☆1
21話ED「トモダチの背中」☆5.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

68.3 34 2022年秋(10月~12月)アニメランキング34位
メガトン級ムサシ シーズン2(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (32)
76人が棚に入れました
飛行するシェルター『イクシア』は、異星勢力ドラクターへの反撃のため、
伝説の地『サンクチュアリ』を目指す。
一方、シェルターに入れなかった人々は、地上の集落『ソロン』で生きていた。
そこで、アーシェムは苦境に負けず強く生きる人々に出会い、
二つの星をひとつにするという希望に向かって動き始める…。

地球人と異星人、ひとりひとりの想いが交錯し、
新たな出会いと別れを経て、この世界の全貌が明らかになっていく。
ドラクター内で起きた革命による、新たな波乱の幕開け。
そして、シェルターイクシアを待ち受ける現実…。
更に巨大にて強大な敵を前に、ローグもまた進化を遂げる。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

延期が多すぎる

{netabare}
1年越しの二期。
爆死確定作だけど、すでに決まっていた二期だから後にも戻れずという感じかな。
相変わらず内容も子供っぽくてつまらないけど、2期はそれ以前の問題。
何回延期を挟むんだよって言う。
結構展開が細かく動く系の作品なので、毎週見られないのは致命的。
惰性で見てるのもあって、延期のせいでストーリーが把握し辛かった。

話の方は一期同様、深刻さを感じない行動・危機管理・街の活気のせいで、シリアスなことをやっているのに子供のお遊びにしか見えない。
まあ、意図的に子供向けアニメ感を出している作品ではあるからこれで良いというのも分かりはするけど。
最後の方もちょっと雑。
部分部分で見ればいい点もあったけど、大まかなストーリーの方は強引に畳んだ感が否めない。しかも、綺麗に畳めていたかと言われると微妙。
主人公の死とか、もっといいように演出出来た気もするけど、なんかあっさりだったなぁと思う。
女王の死のシーンの方がどちらかというと感動的ではあった。
アーシェム達シドル側陣営が地球で暮らを通じての、現状に対する思いの変化の描写は丁寧だったと思う。

良かったのはそこと、挿入曲、特殊EDのクオリティが異様に高いことかな。小林マナさんすごい。


↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
ストーリーもう全く覚えてない。再放送見るほど面白くなかったし。
陰の実力者 記憶改変云々の設定がB級臭すぎる。3対1辞めてやれよ。
主人公のくせに卑怯な。

2話 ☆5
マジで置いてかれてる。謎の存在にまたシェルターが責められてるのね。地球の状態と今の敵星の状態が掴めん…。
守りたいんじゃなくて殺したいんかよw こいつ結局助からんか。

3話 ☆3
異星人との戦い十分に描けてないのに内部テロとかクソアニメ臭すごいな。てか内部管理ガバガバすぎて草。
なんでそんなとこに爆弾仕掛けられるんだよw
マジで管理どうなってる。
監視カメラも付けらてれるのガバガバすぎて草。だっさww
てか何で移送する? マジでもう話についていけてない…。
異星人ってどこ行ったん?
街ごと飛ばす技術とか洗脳技術あってもあかんのか。

4話 ☆5
このババアって追放されたんだっけ? 未だに内容を思い出せてない。
何に乗っているんだw 乗る意味ある?
てか戦ってる相手って異星人ってことでいいの?
誰だこのおっさん!?

5話 ☆5
話についていけてないし切ってもいいけど…。
銃持ってて逃げるなw 骨あんな割れ方したら死にそう。
そんなカタルシスもない再会。
とりあえずアーシェム確保したいことだけ分かった。

6話 ☆4
やっと進むのか。記憶操作とかいうアホらしい設定。
地球の置かれてる状況の割に街が明るすぎるのも中途半端に感じる理由の一つだと思うわ。
てかこの2人なんで地球人と馴れ合うようになってんの?
みらいちゃん!? 結局どこの無人機なんですかね…。

7話 ☆5
危害を加えた総本人がいる訳だがw 何のために裏切るんだよ。
襲撃予測できんのか?
朝アニメみたいなノルマ的なロボ戦がテンポ悪くしてるようにしか見えない。こいつヤクザなんだっけ。ラスボスおじさんじゃん。誰だよ。
これで地球に攻めたの? 唐突に世界観明かすじゃん、マジで唐突に。
まあけど、最後のシーンは良かった。

8話 ☆6
名前がダサすぎる。こいつこんなサイコパスだったか。
こいつ異星人孕ませて以降空気だな。
こんな状況でサブカル文化普通に機能してるの草生えますよ。冷却液。
まあ、異星人が段々と地球で暮らして戦争に疑問を抱いていくストーリーは。この挿入曲好き、2期でも流れてよかった。

9話 ☆6
あの作戦ほんとに上手くいくのかよw
いや、誘い出すにしてもちゃんと倒してから誘い出せよw
唐突な回想。もう和解しそうだけどw

10話 ☆7
お前父なんかよ、高校生ぐらいかと思ってたぞ。
一人ぐらい裏切りそう。祭りなんかやってる場合なんかw
曲が良すぎる。そんな年齢なのか?

11話 ☆4
放送飛び飛びすぎてもうストーリー訳分からんわ。
死人と同じようなキャラが出てくる展開すごいクソアニメ感あるな。
異星人絶許派か。謎の急変草。明らか怪しいだろ。
なんで銃じゃない、なんで不意打ちしない。ありがちな設定。
異星人との和解反対派じゃないんか? アンドロイドに痴漢は草。
マジで何がしたいんこのアニメ。
こいつはこの顔以外一切似てないアンドロイドを南さんと捉えてるの?

12話 ☆6
アホみたいな展開。
なんで外人顔のやつが日本の徳川家康を例に出すんだよw
何故地球にチャンスを与えた?w 侵略禁止とかあるのか?
これあいつが共通の敵となってテラーシュ特務パターンですか。
杉田合ってない。二重人格の安っぽい設定。

13話 ☆7
何故剣を使う。ガバガバ警備。設定が何でもありすぎるw
お前死ぬのか…? 歌詞いる? もっと周囲警戒しろw

14話 ☆6
本当にここで死んだら面白いのに。マジで死んだ? リョナいいぞ。
変形ロボか。子安やっと動くか。このアニメ曲よすぎない?
最終回前で主人公死ぬとは。

15話 ☆3
主人公ガチで死んだんかよ。エピローグって感じだな。
こいつ姿元通りになれるんかよ。生きてて草。意味わかんねぇ。
あの子供はやっぱ主人公交代フラグなのね。

曲評価(好み)
OP「英雄のうた」☆7
ED「迷える羊たちの挽歌」☆8
26話ED「Endless Way」☆6.5
27話ED「丘の上の小さな家で」☆9.5
14話IN「コズミックコール」☆8
18話IN「空よ、愛を伝えて」☆7.5
22話IN「METAL SAMURAI」☆7.5
23話IN「この宇宙で結婚しませんか」☆10
27話IN「最後の砦」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

地球奪還 異星人に奪われた地球

この作品の原作はゲームの様ですが未プレイです。
基本的に若年層をターゲットにしている作品…だと思っています。
雰囲気とノリからそれを感じられる上、ゲームのレイティングも12歳以上となっているようですので。

そのため、中年が視聴するのに腰を上げるのも重くなりがちですが、一度腰を上げてしまえば、結構楽しみながら視聴のできる作品に仕上がっていたと思います。


飛行するシェルター『イクシア』は、異星勢力ドラクターへの反撃のため、
伝説の地『サンクチュアリ』を目指す。
一方、シェルターに入れなかった人々は、地上の集落『ソロン』で生きていた。
そこで、アーシェムは苦境に負けず強く生きる人々に出会い、
二つの星をひとつにするという希望に向かって動き始める…。

地球人と異星人、ひとりひとりの想いが交錯し、
新たな出会いと別れを経て、この世界の全貌が明らかになっていく。
ドラクター内で起きた革命による、新たな波乱の幕開け。
そして、シェルターイクシアを待ち受ける現実…。
更に巨大にて強大な敵を前に、ローグもまた進化を遂げる。


公式HPのストーリーを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
確かに物語の展開自体や日常回のアニメとしてクオリティを見ると、そこまで諸手を上げて賞賛できるものでは無いと思います。

ですが、演じている声優さんが凄いことと、ムサシを始めとするロボットの格好良さには感銘を感じずにはいられません。

まず声優さんですが、ヒロインのアーシェム・ライア役をくろさわともよさん、他にもすみれちゃん、潘さん、あやちのところはご夫婦で出演されていましたね。
それに、ゆみりんやみゆきちも出演されているんですよ。

改めてゲームの販促力の大きさを感じます。
しかも、公式サイトではアニメが無期限公開されているんですよ。

これはアニメの儲け代よりもゲームの方が断然大きいということを示しているのではないでしょうか。
私もアサルトリリィのソシャゲをプレイしていますが、節約しようと思いながらも数万/月のオーダーで課金しています。

仮にアニメの円盤が1万円/枚と仮定すると、年間2~30枚の円盤を購入するのと同じ金額規模になります。

また、同じゲームでも重課金プレイヤーさんの強さは半端在りません。
運要素はあるものの、課金すればするほどゲームの中では強くなっていくシステムなので。
でも、一体どれだけ課金してるんだろう…という方をちょいちょい見かけます。
これらを勘案するとゲームの方が儲けが大きいという図式が成立しているのかもしれません。

とは言え、いくらロボットがぬるぬる動いたとしても、これ一辺倒ではお腹が一杯になってしまいます。
第1期は…もう忘れてしまいましたが、第2期は恋愛要素を加算することで、より面白みが増したと言っても過言ではないでしょう。

沢山の隔たりがあります。
当たり前です…私たちの日常ですら隔たりばかり…
ですが、そこで諦めるのと高みを目指すのでは着地視点に大きな差があることを実感できると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、松浦航大さんによる「英雄のうた」
エンディングテーマは、小林マナさんによる「迷える羊たちの挽歌」
この作品のエンディグを聴いた時、身体中に電気が走ったような気がしました。
しっとりとした曲調なんですけど、メッチャ格好良きです。
22年秋アニメとしてリアル視聴が出来ていれば、間違いなくBEST10に入る作品だと思います。

1クール全15話の物語でした。
wikiをチラ見して知りましたがインターネット配信版とTV放送版ではエンディングが異なっているんだそうです。
一気見は内容が理解しやすいですが、こういう情報に乗り遅れるんですよね~^^;
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「スーパーロボット」を諦めない!

ゲームも作るレベルファイブの原作で、オンライン対戦もできるゲームとの同時展開のロボットアニメの2期目です。

テレビ放送もいまどき珍しい一社提供とか、直接本作の話じゃないんですが『マジンガーZ』のTokyo-MXでの再放送がレベルファイブの提供だったりとか、ゲームでのコラボでゲッターロボやマジンガーZが出てきたりとか、なんとか「スーパーロボット」という文化を滅びさせまいと抗うレベルファイブの気概みたいな物を感じます。

基本シナリオは「侵略宇宙人ドラクターから地球を奪還する」という王道で、その中で地球人・宇宙人双方に「不毛な戦いをやめて和解できないのか?」みたいな勢力が生まれるという物です。

作中で「ローグ」と呼ばれる搭乗タイプのロボットにはそれぞれ必殺技があり、それらを繰り出すときにはド派手な演出で魅せてくれます。

捻りがないっちゃあないんですけど、こんなスーパーロボットアニメをいまどき作ろうっていうその志を買っています。

王道なりに、けっこうストーリーはちゃんとしていてそこも買っていますよ。新型コロナの影響とかで最終章が放送延期になっているのは残念ですけど、それもこの2月には放送されるらしいので楽しみです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

67.8 36 2022年秋(10月~12月)アニメランキング36位
アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (126)
270人が棚に入れました
テラの大地では、原因不明の天災が各地で不規則に発生している。
そこで大多数の人々は天災から逃れるために、長い年月を経て開発された移動都市で暮らすようになった。
天災の跡地に残された莫大なエネルギーを持つ源石は、文明の飛躍的な進歩に寄与する一方、不治の病——鉱石病をもたらす。
鉱石病の感染者は徐々に体が結晶化し、死亡時に新たな感染源となることから、各国で隔離や強制労働の体制が敷かれ迫害の対象になっている。
抑圧を受けた感染者は反旗を翻し、レユニオン・ムーブメントを組織して前代未聞の大規模な暴動を引き起こした。
鉱石病の治療法を研究する製薬会社”ロドス・アイランド”は、病から全ての人々を救うために武器を取り、自らの往くべき道を進む。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

追い込まれた人たちの心情描写が丁寧

{netabare}
今年1か2に良かった作品だった。
作画も良かったから評価点が久々にすごいことに。
萌え系ソシャゲアニメだから期待してなかったけど、想像をはるか上回る出来だった。
一応、非原作勢です。(ソシャゲ始めようと思ったけど、アニメの続編決まったので取り合えず保留)

ストーリーはロドスとレユニオンと言う二陣営の対立。
序盤はその部分の説明みたいな回が続き、4話のロンメン編からが本領。
この作品のテーマは差別や戦争かな?

感染者に対する差別の描写が非常に上手かった印象。
取り合えず適当な差別発言を行うモブを出すとかではなくて、
この作品の場合、差別する側は一切画面に映らないけど、被差別者の追い込まれた心情の描き方がかなり上手く、感染者の置かれている状況に共感しやすかった。
ミーシャの、人を恐れている描写やアーミヤに対する本音の吐露がすごく良かった。
声優の演技の上手さも相まって辛い状況が伝わってきた。

そして、そんな被差別者が置かれている状況故のレユニオンの存在。
一応この物語では敵役の組織ではあるけど、力によって現状を打破しようという思想も当然出てくるよねと、レユニオン陣営の理念にも説得力がある。
実際、革命によって自由を勝ち取ることは歴史上でも多いし、一概に間違っているとも言えない。
ただ、その行動が更に感染者に対する印象を悪くするのは事実でもある。
力での状況打破を目指したレユニオンと、治療による穏便な状況打破を目指したロドスとの対立。
どちら側の思想も理解できるからこそ世界観に没入しやすい。

最後の話に合った通り、感染者の救済を掲げながら、レユニオンに対して力をふるうのは、その他手段がないとはいえ、自己矛盾を抱えているのは確かだし、そういった点で葛藤していくアーミヤの描写も非常に良かった。
分かり合えるはずなのに、スカルシュレッダーを殺してしまったことによってミーシャと敵対する羽目になってしまうのは、何とも悲しくてすごく感傷に浸れた。
何も行動を起こさず逃げてばかりだったミーシャが、先陣を切ってレユニオンを鼓舞するのも心に来るものがあった。
両陣営とも自分たちの幸せのために戦ってるのに、誰も幸せにならないやるせなさ。

話も良かったけど、雰囲気が最高だったのもある。
このアニメを見て、萌えアニメと硬派アニメの両立って可能なんだなって思った。基本的に常に雰囲気が重い。
アーミヤやミーシャ含めどのキャラにも笑顔がなくて、かなり陰鬱な空気。
変に萌えアニメ調のノリを持ち込まないのが、厳しい世界観を後押ししていて良かった。(エクシアに関しては少しそれを感じたけど)
そういう描写がしっかりしていたからこそキャラに共感しやすかったというのもある。
あと、この作品は音響や会話の間の取り方も異様に良かった。
質素な音や無音の間など、そういう部分でも重い雰囲気を作れていたのかな?

ゲーム勢向けとか言われてたけど、全話通してロドスとレユニオンの対立と言う主軸がぶれないから、そんな難しいアニメではないし、むしろ初見向け。
批判的な意味で言うのではないけど、今期でもガンダムや後宮の烏の方がよほど難しい。
焦点当てるキャラも絞れているし、意味不明と言う批判には同意できない。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
絶対クソアニメ。ドクター。作画はいいな。天災とは?
感染病による差別? てか、この画面比はなんなん。ゲームのpvみたい。
ドルフロに比べたら全然丁寧だな。ギルクラ? 差別がテーマかな?
悪くないなこれ。

2話 ☆8
この歌手当たり半分外れ半分だな。これは前者。
クレジットが小さすぎる。アークナイツって男もおるんか。
こいつはどっち側なの? 男キャラもちゃんとおるのがいいな。
意外と面白い? EDかっこよすぎでしょ。

3話 ☆6
死んだ? 急に何やってるか分からんくなった。誰に責められたの?
男には厳しい。エース絶対死ぬと思ったわ。ここからが始まりか。

4話 ☆8
あ、pixivでよく見るキャラだ。一気にキャラが増えた。
こいつらは全員味方か。ロンメンだけで十分と。
キャラは萌だけどなんか洋画みたいな作りだなこれ。怪しさ満開で草。
感染者ミーシャ以外おらんの?
ミーシャの演技からは感染者の辛い立ち位置が伝わって来て良かった。

5話 ☆10
萌え絵柄で硬派な内容やる作品結構好みだな。
ミーシャ編になってからかなり面白い。
厳しい世界観とかそれに苦しむ姿が描写されてるからミーシャの境遇に共感出来ていい。
ミーシャはほんとに差別を恐れてる人という感じがする。
なんか差別とか戦時下の人々を凄く上手く描写できてる作品な気がする。

6話 ☆8
ほ劇伴いい。レユニオンの行動も理解できるよ。
にしても作画いいなこのアニメ。そんなにゆったりしてていいんか。
チェンさん強そうだけど結構危うくない? これ8話で終わるの惜しいな。

7話 ☆10
捕まっても酷いことされんのね。
実際革命によって自由を勝ち取る例は多いしな。
スカルシュレッダーの考えも分かる。話し合ってもどうしようもないなら。
音で居場所バレそう。アーミヤマジでロドスのリーダーなのか。
作画も内容の良さと釣り合ってる。ミーシャの境遇には同情する。
ソシャゲアニメなのに死者も出せるの強いねストーリー重視で。
このシリアス感が凄くいい。
両者自分たちの幸福のために戦ってるのに誰も幸せにならない物語。

8話 ☆10
確かに人殺しは自己矛盾を抱えてるな。やっぱりミーシャは死んでしまうのね。泥沼化不可避

曲評価(好み)
OP「Alive」☆8.5
ED「BE ME」☆9
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

尻切れトンボを感じさせない上手い構成。SFセンスもテーマもあり面白いです。

 ゲーム販促で8話しかありませんでしたが、かなりの高水準の出来で満足でした。面白いしSFセンスもテーマ性も感じました。

 1話のSF的ドキドキワクワク感があるスタートから、ロゴスと病気、敵対組織の世界観の説明がありました。ラスボスかどうかわかりませんが当面のゴールとなりそうなタルラの迫力あるシーンがありました。
 そして、龍門ですが3つ目の勢力です。病気によって苦しんでいる世界なのに3つの勢力に分断され貧困で苦しむ子供がいるという部分を見せつつ、ミーシャ編ともいえる1つのエピソードを入れてきました。

 このミーシャの話が8話までのエピソードになってきますが、ゲーム販促で結末を見せられない中、病気で皆苦しんでいるのにそれぞれの正義で分断されてしまう歪な世界観。そして悲しく散って行く人々という部分を描きました。
 俺たちの戦いはこれからだエンドでしたが、そのミーシャの物語によってそこの不満がかなり吸収され、8話という短めの作品でも満足度が高い仕上がりになりました。

 ミーシャとスカルシュレッターの関係について説明がましい部分は少なく、ストーリーに溶け込ませることで2人の過去が理解できるようになっていました。これも好感がもてました。7話のテンプレフラグはちょっと笑ってしまいますが。

 アニメとして絵が綺麗でした。4話の契約の場面なども動きは少ないながら会議の緊迫感を上手く描くような構図・背景になっていました。
 最近背景が手抜きな作品が増えている中、本作は背景と構図がかなり決まっていたので、非常に好感がもてました。ちょっと岩場のシーンで安っぽい部分はありましたけど。

 キャラも美少女ケモナーばっかりで何の性癖だよと冷静になれば思わなくはないですが、病気とSF設定、何よりキャラデザの秀逸性でほとんど気になりませんでした。人物の作画は良かったですし。

 ということで、ゲーム販促にしては、という水準を超えてSFとして十分高いレベルの作品になっていたと思います。惜しむらくは続きがないことが欠点でしたが、なんと「冬隠帰路」という2期が制作されるみたいですね。これはさらに評価を上げざるを得ません。

 尻切れトンボで一応の結末も提示できない異世界ものなどが横行してますが、本作の工夫は素晴らしかったと思います。こういう作品、増えて欲しいですね。





以下 3話まで視聴時の感想です。

高水準のSF的ファンタジー、気になるのは終わるのか?です。

{netabare} 3話まで。どうもゲームアプリの販促っぽい情報があるので、何とも言えません。黎明前奏/PRELUDE TO DAWNという題名からいって、導入アニメだよ、ってことでしょうか。

 このアニメ、1話の出来はかなり良かったです。作画、キャラデザ、画面作り、演出。高水準でした。冒頭にあまりしつこく説明がないのも謎めいていて、ワクワクする感じに「おおっ」となりました。
 ドクターの能力が認知力なのか分析力なのか超常現象なのか気になるのもいいです。

 しかし、1話目の終わりからセリフでダーッと説明してしまうので、おやおや?となりました。いや、そんな説明は見てればだいたい想像できるだろう、ということがセリフで語られてしまいます。

 セリフで語るのがなぜ悪いかといえばSFとしては謎を残してもらってドキドキワクワクしたいということと、視聴者の頭を信用していないということで演出に深みが無くなることです。

 2話の冒頭のTV画面と現実のギャップを説明なしで見せたのは良かったと思います。ただ、キャラが出るわ出るわ。敵キャラが出すぎて、しかも統率が取れてない、ご都合主義展開なので、ちょっとがっかりです。味方も五月雨式に合流してゆきますし。キャラの性格造形がちょっとテンプレ感がありました。

 移動都市設定は、SFとしては夢のある設定なのでこれは良いと思います。病気、天災とあいまってなかなかの世界観を作れているのではないでしょうか。

「タクトオーパスデスティニー」が販促アニメの割に面白かったし感動もありました。何より話を終わらせたし、かなり設定にも工夫がありました。つまりちゃんと作れるなら販促アニメが悪いとはいいません。そして、今のところ、敵キャラ紹介要素はタクトオーパスと似てるようなところはあります。

 キャラ出すぎ、セリフ説明多すぎ以外は高水準だと思います。人間独り言はめったに言いません。モノローグをアニメで多用するのは辞めて欲しいです。

 人を殺さない設定です。ガンダムシード、エウレカセブンからリコリコまで多いですね。それが自然ならいいんですけど、そこでヒューマニズムを見せるならキャラのいい子ちゃん設定ではなく、ちゃんと大きなテーマにしてほしいです。

 で、そういったアニメ要素は別として、アニメそのものはかなりファンタジー要素が強いですが、構造はSFだしドクターの謎とか展開とかで面白いと思います。SFで超能力を否定すると「新世界より」とか成立しないですし。

 このアニメの価値は、結局は「終われるかどうか」でしょうね。過度な期待をしないように話を追いたいと思います。ちょっと「咲う…すん」のトラウマがあるので、ドキドキしますけど。

 1話の水準でオリジナルアニメでやったら最高だったと思うんですけど、金がどこから出てるか考えるとしょうがないでしょう。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ケモいのが玉に瑕

●物語評価を3に下方修正
シリアスな雰囲気等には魅力を感じますが、やはりキャラデザが微妙に
シリアスな雰囲気とのアンバランスさをもたらしている感が否めず評価ダウンに繋がりました。

期待していた{netabare} ドクター{/netabare}の活躍も今一つでありまして、要するに
後半戦に持ち越しというオチなのでありましょう

●下降トレンド確定と思いきや?逆噴射フルバースト!?
そろそろヘタレ無能主人公が覚醒するかと期待していましたが
{netabare}相変わらずのグダグダ展開でありまして、万事休すかと思われたその時に
ヒロインの兎ちゃんが覚醒?人道主義者設定を全否定するが如く、やはり
「製薬会社」出身者だけのことはあるなと納得させるような暴挙に打って出たわけであります。

そもそもその原因となっているのは主人公級のドクターが記憶障害の影響により
結果を出しきれてないことにありますから、彼に対するプレッシャーは兎ちゃんの暴挙により
ますます強まって精神的にどんどん追い込まれていくわけであります。

このプレッシャーが終盤戦に向けての超展開に繋がることを
密かに期待したいところであります。{/netabare}


●ケモい臭留まること知らず・・・
耳などが生えたキャラが次々現れ、それに伴い激しい脱力感が
どんどん募っていくような状況であります。

雰囲気は嫌いではないですが、いい加減キャラデザ的なビハインドを覆すような展開が
欲しいところでありますが、「ドクター」と呼ばれる主人公の活躍も今一つ発揮されてない
ところなどを含め、このテンポ継続ならばそろそろ痺れ切れ局面にあるようにも思えます。

逆に言えばこの辺が物語を動かす重要局面でもあるため、
まだ期待は持てるというわけでもあります。

●ラスボス級キャラ登場?
4話で遂に登場したのは、ラスボス級の{netabare}「ドラコニアン」であります。

他の方のご指摘の通りファンタジーのテイストがかなり濃厚なようでありまして、
SFとファンタジーが共存するような世界観それ自体に否定的ではなく
むしろファンタジー脳寄りな当方でありますが、気になるところは
双方のバランスであり整合性があるかどうかであります。

例えば「オッドタクシー」、あるいはそれよりも解釈が簡単な「BEASTARS」
のような類のものを「擬人化アニメ」と呼ぶ風潮、理解できないこともないですが
ファンタジーに登場するキャラは基本「亜人種」という概念で理解すべきものであり
「獣人族」にはしかるべきルーツが存在するわけでございます。

もしもSF的思考が強い作品ならば「擬人化」という発想がまるで通用しない
というわけではありませんが、「ドラコニアン」とはファンタジー系作品では
暗黙の了解としてラスボス級の存在を表すため、SF作品として「ドラコニアン」を敢えて
登場させ意図とは何でしょうか?という風に余計な詮索、突っ込みの衝動が
抑えられない我が性分にございます。

そもそも近代科学と錬金術とは表裏一体の関係にあり、SFで魔法が使えても
矛盾する要素はむしろないと言えますが、謎の伝染病が蔓延する世界なら
とりあえずヒール系の魔法で治癒すべきではないか?という衝動抑えられず、
また「ロドス島製薬」という民間企業ならば、当然その株主は魔法で当社の業績を上げ
株主還元最大化を目指せ!と「【水星】の【魔女】」の企業辺りなら
当然吠えまくるはずでありましょう。

兎に角ファンタジーとSFの要素が混同する世界観には説得力を持たすのが難しく、
ただファン受け程度の動機でケモ耳亜人種の類を適当に配列してるのならば
最終的な物語の整合性に致命的な傷を負うかもしれないリスクについて
少々軽んじていたような印象を受けた次第でございます。

「エンタープライズ」の起源とは「英国東インド会社」にあり、
「製薬会社」にも独自のルーツが存在し、「ドラコニアン」や「亜人種」
そして錬金術や黒魔術にもルーツというものが存在いたします。 {/netabare}

ルーツを知らずしてこれを語れば的外れの結末に辿り着くのは必然であり、
本作においてもその点について警戒する必要性があると進言いたします。

そもそも魔女には薬学の{netabare}知識があり、魔法と現代的製薬会社には矛盾する要素は
無いという風にも考えられますが、ところが今の時代の常識は魔法と薬を無関係なものと考える
故に現代的科学思考の発想によれば、矛盾してしまうため、
この関係性を説明するのには、とても骨が折れる消耗戦を余儀なくされ{/netabare}
実質説明不可能な机上の空論に終わるような気がいたします。


原作知らずですがファーストインパクトは概ね良好であります。

戦略シミュレーションゲームが元ネタなのか定かではありませんが
戦略的なものが見せ場と言うなら興味は割とあるかもしれません。

当方、耳とか尻尾とか頭に突起物が付いてるキャラには基本感情移入できない体質でありますが
ストーリーがいいのならば、なんとか乗り切れそうな気もいたします。

シリアスで重めな雰囲気が個人的には妙に馴染みますが、その上人道主義的で理想論的な甘っちょろい
行動原理で無理やり突き進む感じにも好感度が持てたりします。

ただ一歩間違えれば、ご都合主義でリアリティーがないという諸刃の剣の綱渡りを
巧く渡りきれるかどうかは今後の展開次第かもしれません。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

67.4 37 2022年秋(10月~12月)アニメランキング37位
僕が愛したすべての君へ(アニメ映画)

2022年10月7日
★★★★☆ 3.4 (35)
142人が棚に入れました
両親が離婚し、母親と暮らす高校生の高崎 暦(たかさき こよみ)。
ある日、クラスメイトの瀧川和音(たきがわ かずね)に声をかけられる。
85番目の並行世界から移動してきたという彼女は、
その世界で2人が恋人同士であると告げる・・・。
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

本当の幸せとは……

この作品の最初の印象は「難しい」「ややこしい」「堅苦しい」の第一印象でした。
しかし、見始めて直ぐに気づきます。

確かに、この方法なら、見る順番で結末が変わると言われるのもわかりました。
そうなると……映画と映画のつなぎ方とクライマックスの見せ方がこの作品の評価の鍵になるかと……

しかしながら、こちらから見ると最初は中途半端で主人公が1言目の意味もよく解らず……この辺りは、もう1つの物語で説明されてます。

さて、最初は「パラダイムシフト」とか世界線とか入れ替わりとか小難しい事ばかり……
いゃいゃ、私は恋愛アニメを見に来ていて科学アニメを見に来てるんじゃないんだよ(><)*。
って思ってましてたが、しっかり恋愛してくれましたね。

この作品の学生時代に込められているのは「出会い」と「世界観」ですね。
ヒロインの瀧川との出会いや、この世界で行われてる研究や認識されてる現象など。

寧ろ恋愛は社会人になってからです。
だから、社会人の恋愛を描いた作品ですね。
恋愛って言っても幸せはしっかり書かれてはいますが、少女漫画の様なドキドキ感はないかな?

でも、リアリティのある恋愛かな?と思いますw
少女漫画の様なセリフを言う人も私の周りには居なかったし、少女漫画の様な展開の恋愛は残念ながら未経験ゾーンですよ(*꒪꒫꒪)
アニメの様な綺麗な恋なんて中々w

だから、この作品の出会い→カレカノ→告白→結婚→子育て→孫誕生→歳をとる

人の恋の生涯を短くもしっかり描いて居たのは評価点!

物語で私が感じたのは……

「おじいちゃん」

{netabare}これは主人公の暦がパラダイムシフトを身をもって経験する事で視聴者にわかりやすく説明する事が出来てるエピソードだったと思います。

後、おじいちゃんの死は主人公の暦が母親を選ぶ事で発生します。
母の実家に行った暦の役割は飼い犬のお散歩です。

別の世界線では逆に飼い犬が死んでいます。
それは暦が父を選ぶ事で発生します。

おじいちゃんの死は暦が犬の散歩当番となり、おじいちゃんは運動不足で体調を崩して亡くなったのかな?と思いました。
犬の散歩がおじいちゃんの運動であり日課だった。

逆に、ワンちゃんの死は、おじいちゃんが散歩をしているから健康的で元気でした。
しかし、おじいちゃんです。
力が衰える……ワンちゃんは成長して大きくなり力も強くなる、おじいちゃんは不意をつかれワンちゃんの手網を放してしまう……そして道に飛び出して亡くなってたのかな?と思いました。

このように、1つの選択肢の中に夫々の分岐点がある事を視聴者側に説明しています。
正直、このエピソードで、タイムシフトが、どう言う物か、この世界で言う選択がどう言う意味を結果をもたらすのか……凄くわかりやすかったです。 {/netabare}


「婚約」
{netabare} 和音と結婚した後の暦「俺は誰と結婚したんだろ」には、えっ!!!!!となりました。
世界線移動がいきなりのタイミングで行われるから……ややこしい……
目の前には愛した人が居るけど、もしかしたら、それは別次元の愛した人と同じ人物であり他人でもあるかもしれないと考えたらなんだろ……なんか違う気もするかもしれない。{/netabare}

「事件」

{netabare} 暦と和音と息子でお出かけをした時に事件が起きます。
その事件で息子は亡くなってしまう。
そこへ、パラダイムシフトをしてきたのは息子に会いたくて息子の元にパラダイムシフトをして来た別世界の和音。

これは気持ちは解る。
自分の子供……いゃ、大切な人の死なんてのは回避したい……

子供を失った和音は世界線を移動して息子が生きている世界線で息子と生きていこうとする。
2度と失いたくないから……彼女は多分息子を失い参ったのだと思う……心が……気持ちが……
向こうの世界の暦が手伝ったらしいけど多分、暦は見てられなかったんだと思う。
日々弱る彼女の姿に……

だから、彼女を息子に一目合わせたかった。
息子を守れななかったと自分を責める彼女に元気になって欲しいから……

けど、それは息子が生存した世界の和音が息子の死に直面した世界線に行く事を意味する。
同じ場所に同じ人間関係は留まれない。

けどさ、気持ちは解るけど、ダメだと思う。
確かに現実なんて受け止められないし人の死なんて当然……辛くて悲しくて苦しくて涙が止まらない……でもダメなんだよ。

例え、相手が自分でも死なんて悲しみの重みを誰かに背負わせるなんて……
何より死んでしまった息子の存在を生きてきた証を否定しちゃう……別世界で個人なんだ。
自分の息子が居なくなって別世界の息子を代わりにしちゃっダメなんだと思いました。

息子の「ママはどこ?」には心が痛かったなぁ。
目の前のママは別世界のママでやっぱり解るんだよ。
小さな仕草や笑い方や喋り方、色々な事から子供は感じとれるんですね。

でも、裏を返せば、例え別世界の自分でも自分の代わりにはなれないと言う事ですね。{/netabare}



「手紙」

{netabare} 孫も産まれ幸せに暮らす中、和音の元に手紙が届きます。
別世界の和音からです。
別世界の和音から、その世界の暦が栞と言う幽霊に恋をしていると聞かされます。

だから、和音に暦をその幽霊に会わせてあげて欲しいと言います。
コレが君恋のエピソードなので詳しくは伏せます。

和音は暦に幽霊に会いに行く様に背中を押します。
私はこの選択が凄いと感じました。

自分の好きな旦那を別世界の恋人の元へ送り出す。
正直、別世界なんて知らないし無視も出来たと思う。
好きな人を他の女性の元に送り出す?
仮にも恋敵ですよ!
私なら出来ないです……最低であり薄情だし心が狭いし束縛乙と思われるかもしれません。

でも、やっぱり私には出来ない……もしも気持ちがそちらに向いたら?
もしも自分の知らない人になっていたら?
何か起きるかもしれない……そうした不安や心配から私はそこまで強くはなれない……

しかし、和音は何故、その選択が出来るのか……
多分、同じ選択が出来る人達は世の中に沢山いると思う。
どうして、そんな事が出来るのか私は考えて見ました。
多分それは「本当にその人を想ってるから」です。

暦も和音も全ての暦と和音を愛していると発言してました。
それは暦を全ての世界の暦を愛していから背中を押せた。
その世界の暦は自分に気持ちに向いては居ないけど、そんな暦も愛している。
それだけで背中を押せる勇気になる。
恋愛って凄いなぁ〜ってなりましたw {/netabare}


「交差点の幽霊」

{netabare} 再会を果たします。
しかし、暦は幽霊が誰なのか……解らない。
認識出来ても別世界の暦の記憶を知らないから……
そんな時に、病が暦を襲う……
薬を飲もうとするも薬のケースを落としてしまう……手を伸ばしても届かない……このままでは…………

そこに1人の老婆が薬を拾ってくれる。
助かった、暦は不意に質問する「今、幸せですか?」と……その答えは「幸せ」{/netabare}


「ただいま」

{netabare} 暦が帰ると和音が待っていました。
多分、心配だったんだろなぁ〜色々とw
送り出せるのは不安や心配がないからじゃないもんなぁ〜 {/netabare}


【この作品を見終わって……】

君愛と僕愛、見る順番で結末が変わるって言うけど……私はこちらの作品、僕愛がラストの方がいい気がしました。

なんか、幸せを感じる事が出来た。
勿論、それがテーマだけどなんか……
丸く収まってる様な……そんな気がしました。
後、主人公の全ての世界線の自分と大切な人達への気持ちが込められたセリフがあるのですが、それが終わりって感じがして、見終わって「おわったなぁ〜」と感じたので

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

探し物が見つからない?→並行世界間移動(パラレル・シフト)したからに違いありません

「パラレル・シフト」が観測、数値計測され実用化されていく近未来の日本。
SF設定を引き立て役、障害の壁役に据え、恋する男女の生涯を描いた
原作小説『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』(未読)を、
二作同時公開でアニメ映画化。

私は『僕愛』→『君愛』の順で同日劇場鑑賞。


【物語 3.5点】
『僕愛』から見るとちょっと切ないbitter LoveStory
『君愛』から見ると幸せなsweet LoveStory

見る順番で結末が大きく変わる恋愛映画として宣伝されていたこの二作。
人を愛することがシナリオのテーマなので間違ってはいないのでしょうが……。

やはり本質的にはカップルに訴求するのではなく、
並行世界や“虚質空間”などの設定に時めくSF少年(“大きなお友達”の私なども含む)
科学アドベンチャーシリーズなどのテキスト型ゲーム及び、
そのアニメ化作品等を履修したような層にアピールする内容だったかと思います。
移動した並行世界の遠さを計測数値化して、危険性だの言う展開などワクワクします。

カップルどころかお客さん自体もまばらな劇場にて私は、
プロモは五流の日本映画界がまたやらかしたか~と歯噛みしていましたw


見る順番のオススメもアニメファン向けに噛み砕くと……

『僕愛』→『君愛』の順番は、とりあえず展開が欲しい1クールアニメの短距離走に馴染んだ人向け。
『僕愛』を本編、『君愛』を解説編、スピンオフとして消化する感覚で捉えれば楽しめます。

『君愛』→『僕愛』の順番は、大作ギャルゲーのプレイヤー向け。
『君愛』にて、難解なSF用語を土台から地道に解説された後、ある選択肢で痛い目を見たりする。
『僕愛』にて、設定解説も生かした伏線回収がなされ、全ての選択肢が報われるグランドエンディングを迎える。

私は中長距離走の方が性に合うので、『君愛』→『僕愛』の順番で観れば良かったと少し後悔しました。


脚本の方は2作とも坂口 理子氏が担当。
『僕愛』から見る人にとっては伏線になる要素を『君愛』から見る人にとっては解答になったりする。
しかも{netabare} 恋愛、結婚、子育てから人生の終末{/netabare} まで描く人生記を限られた尺に押し込む。
2作で複雑に絡まり合ったシナリオを、苦慮を感じさせながらも、まずまずの脚本でまとめる。


【作画 3.0点】
『僕愛』はBAKKEN RECORD、『君愛』はトムス・エンタテイメントで分担。当然、監督も別。

個人的にはこの分業体制が悪手だったと悔恨します。
2つのスタジオによるパラレル映画制作は世界初!などとアピールしてくるわけですが、
今まで誰もやってこなかったのはメリットがないからだと思います。

シナリオ解説の都合上『僕愛』で見た場面を『君愛』でも見るシチュエーションがあります。
1つのスタジオ・監督の元で統率していれば、同じカットでもアングルを変えた作画にしてみたりして工夫して再提供することもやり易い。
でも、2つのスタジオで分担していると、共作相手が制作した映像をそのまま拝借する位しかできない。
『僕愛』で数時間前に鑑賞した映像を、『君愛』で重複して見せられる時間。
睡魔に襲われるくらい退屈でした。

最近では『もういっぽん!』の柔道描写にも好感できるBAKKEN RECORD。
本作でも作画自体は、難解なSF設定の表現も含めて健闘。
応援したいスタジオだけに、意欲が報われる企画を望みたいです。


【キャラ 4.0点】
『僕愛』のヒロインはポニテのメガネ娘JK・瀧川和音。
外面は、頭脳の明晰さの面で主人公少年・暦をライバル視している内に……という典型的なツンデレ属性。
が、突如、{netabare} 並行世界から来ましたと{/netabare} などと言い出す辺り、やはり本作はSF。

主人公、ヒロインとも高校時代より成人してからの方がくすぐったい関係。
{netabare} 研究に熱中するあまり数式を下着姿の互いの肌に書き合う{/netabare} 件、中々エロティックでしたw
年を重ねるごとに味わいが滲み出てくる関係性が、
何気ない日々に幸せを噛み締める本作の隠し味になる。

この方向性に序盤から鑑賞者を誘導するのが、暦の祖父・康人。
愛犬・ユノと共に「パラレル・シフト」上も重要になるキャラですが、
その教育方針で、暦の人生にも影響を与えたという意味でも大切な存在。

個人的に老人が味を出している人物相関には外れはありません。


【声優 3.5点】
主人公・暦役の青少年期を宮沢 氷魚さん。ヒロイン・和音役の青少年期を橋本 愛さん。
鍵となる少女・栞役に蒔田 彩珠さん。
メインキャストは若手俳優陣で固める。
総じてまずまず無難に声を当てて、恋愛映画観るようなカップルを釣り損ねた感じ。
正直、暦の幼年期を演じた田村 睦心さんのようなアニメ声優陣で見たかったという私の願望を払拭するには至らず。

ただ老年期は暦を西岡 德馬さん、和音を余 貴美子さん。
『火曜サスペンス劇場』でも始まるのかwというベテラン俳優陣が演じ、独特の渋みを醸し出す。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は2作とも大間々 昂氏。
ピアノとストリングス、アコースティックギターの素朴な日常、心情曲が中心。
ただ挙式で{netabare} メンデルスゾーン「結婚行進曲」{/netabare} はベタ過ぎてビックリしましたw
本作だけでなく『水星の魔女』でも意外なSF対応力で魅せる大間々氏のサウンド。
今後SF・ロボットアニメでの活躍にも期待したいです。

『僕愛』主題歌は須田 景凪さん「雲を恋う」。他、挿入歌あり。
(『君愛』はSauty Dogが担当。こちらの役割分担はアリだったかと。)
須田さんは今期TVアニメ版『スキロー』OP「メロウ」でもそうなのですが、
ありふれた日常から幸福を抽出するのに適した歌い手。
その観点から『僕愛』での起用も、用法用量を守った正しい活用法かと。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

初手僕愛推奨

結論はタイトルの通りです。

どうせといっちゃなんですが、どうせ二作品見るんでしょうから順番のおすすめだけ。
個人的には「僕が愛したすべての君へ」を最初に見ることを強くおすすめします。
広告で言っていた「見る順番で結末が大きく変わるとしたら」は嘘です。
内容は結局どっちから見ようが変わりませが、結局は印象の問題です。印象の問題なのですが、私が感じるにかなり大きな違いが生まれると思っています

ちなみに私は僕愛から見ました。ナイトシアターが「僕愛21:30」「君愛21:25」という連続で見せる気のないスケジュールだったので、急いで2日かけて見ました。

さて、上記の理由を言います。
具体的ポイントを言うとネタバレになるのでぼかしますが、理由は大きく5つあります
1.ヒロインに対する印象の差
所詮私らは人間ですので、最初に知った情報や印象に偏る傾向があります。僕愛から見ると君愛のヒロインも受け入れることができるのですが、おそらく君愛から見ると君愛のヒロインに肩入れしすぎて僕愛のヒロインを受け入れることが難しくなると思います。別に肩入れが悪いというわけではないのですが、個人的に僕愛のヒロインが好きなので依怙贔屓しています。僕愛から見れば両ヒロインを愛せると思います
2.主人公の印象の差
所詮私らは人間ですので、最初に感じたことに偏る傾向があります。僕愛の主人公のほうが個人的に好きです。主人公の声を担当している松村さんは俳優だそうで正直全く上手くないのですが、僕愛の方があとに収録したのか、それとも声質的にそっちのほうが適していたのか定かではありませんが、君愛ほどひどくはなかったのが印象的。さらに主人公は異変が起きたときも大げさに驚き慌てふためくことがなかったため、僕愛のほうが好き→つまり作品に対する印象も良い。ということです
3.内容の順番
おそらくというか、なんというか。時系列(?)は君愛のほうが先です。ですので2本目で「あ、これは君愛で言ってたやつか」となるか「あ、僕愛のあそこはそういうことだったのか」という差でしかないのですが、個人的には後者のほうが作品として楽しみやすいと思っているので僕愛を最初に見ることをおすすめします
4.描写の差
描写的にも差があります。僕愛では必要最低限しか説明しておらず、僕愛を見れば自然と君愛が見たくなるように誘導されているのですが、君愛はいらない説明が多く、なんなら単独で完結してるとも言える作品となっています。その際には僕愛は補足的な立ち位置になるのですが、とはいえ補完するだけの映画に対して良い印象を持てるかという話です。なので僕愛から見て両作品の印象を上げようという話
5.設定に対する説明度の差
僕愛と君愛。世界観や設定用語は共通しています。が、頻度はもちろん違います。おそらく君愛のほうが深く難しいでしょう。概念的にも理論的にも少し難しいかもしれません。なので僕愛で概念を大体把握(理解はしなくても構いません)して君愛で深く突っ込んでいく、というのが良いと思います。

以上の理由で僕愛からみることを強くおすすめしていますが、あくまでも私の意見です
「どうしても君愛から見たい」や「時間的に君愛からしか見れない」という方は君愛からみてください。
何度も言いますが結局どっちから見ようが内容は変わりません。印象の差でしかないため、そこまで深くこだわらなくても良いです。

{netabare}
母親について行った主人公は高校にて進学校特有の雰囲気に圧倒される日々を送っていたが、ある日80以上先の平行世界から来たというクラスメイトの少女に呼び止められ、「あっち」では恋人だったらしい。なんやかんやあったけど、どうやら少女の演技だったらしい。少女に惚れた主人公は告白しまくって振られまくって新技術を発見し結婚し子供を産む。色々あったが孫も出来、余命が言い渡された。覚悟した翌日の朝、知らない予定が入ってたので指定された場所に行ったが特に何も無かった。しかし偶然助けてくれた老婆が今幸せであることを知り、なんだか嬉しい気持ちになった

これ結構深いですよ
階級や外見に囚われず中身を重視しましょう、という傾向が高まっている現代に対して本作は「存在そのものに愛を」と言っているわけです。まぁ主人公がそう感じているだけで別にそれを啓蒙している訳では無いのでそこまで怯えなくても良いのですが。
その人が例え自分の知っている人で無くなったとしても、その本質は何も違わないし、自分が愛していた人であることには変わりないので、変わらず愛し続けよう、と。これは恋愛の愛というより隣人愛の愛の方が近いですかね。いや恋愛の愛なんでしょうけど。(別に宗教を否定するつもりは無いのですが、)私には隣人愛がよく理解出来なかったため本作に共感は出来ませんでした。しかし、そのテーマは面白いなと思いました。原点回帰的なテーマかと思いきや、新しい観点で勝たられる恋愛もので、少し驚かされました。
そういう点ではもう何度か見たいと思わせる良作だと個人的に思います

ま!本音としてはヒロインが物凄く可愛いてのが大きいんですけどね!!!!!
とんでもないウソをつくくせに詰めが甘いの心臓に悪いですよ。「ウ゛」てなります。

タイトルも優秀ですよね。君愛と対比させることで、疑問を浮かばせながら内容はまさかのSF気味という。しかも君愛に関してはかなり難しい。本作に関しては大分深い。
想像だにしなかった奥深さと、この代名詞です終わるタイトルが良い相性です。個人的に体言止めは好きな技法ということもあって更に刺さってます。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

67.1 38 2022年秋(10月~12月)アニメランキング38位
君を愛したひとりの僕へ(アニメ映画)

2022年10月7日
★★★★☆ 3.3 (34)
136人が棚に入れました
両親が離婚し、父親と暮らす小学生の日高 暦(ひだか こよみ)。
ある日、父の勤務先で佐藤 栞(さとう しおり)という少女と出会う。
お互いに恋心を抱くようになる暦と栞だったが、親同士が再婚することを知らされる。
ふたりは兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断するが・・・。
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

たった1つの愛を貫いて

父が働く研究所で出会った所長の娘の栞
2人は一緒に過ごす事に惹かれてゆく。
そんなある日、暦の父と栞の母が再婚すると言います。


2人は両思いでした。
しかし自分達の父と母が結婚する……
2人は兄妹になる……逃げようと暦が提案します。

【中学生の駆け落ち】

{netabare} 中学生で駆け落ちは発想が甘くも子供ぽい。
やるなら卒業後でしょう……お金が貯めたりもしなきゃだし焦る事はないと思う。
正直、子供ぽい発想かな?
子供ぽくて可愛いけどね。
自転車で遠くの街までペダルを回して、お金は慎重に使わないとダメなのに途中アイス食べたり、デパートのベッドコーナーにダイブしたり、夢を語ったり、野宿のつもりか茂みに座って夜を明かそうとして諦めたりw

やってる事が可愛いw
見てて楽しかったw
青春ぽいかな?多分楽しいだろなぁw
大人になったら出来ないよw
あんな楽しい駆け落ちが出来るのは子供ならではかな?
で、諦めて帰ってくるのも可愛いw

そこで、栞はパラダイスシフトを提案します。
2人の両親が離婚しなかった世界なら再婚しないからそちらの世界にシフトして結婚しようと提案します。

2人のパラダイスシフトは成功するのですが……
栞は横断歩道を渡っている所にシフトします。
彼女は、初めてのパラダイスシフトに状況を理解するまでに時間が掛かります。
横断歩道の先には仲良く歩く両親……
彼女は足を踏み出します。
そこへ車が彼女に衝突する{/netabare}


【真実と結果】

{netabare}暦は元の世界に帰ってくる。
多分、パラダイムシフトは一時的なもので永遠には居られないのだと思います。
彼の横には一緒にパラダイムシフトした栞が居ました。
彼女は息をしていませんでした。

父は言います「両親が再婚してもその子供同士も結婚できるんだよ。だから逃げなくてもよかったんだ。」
これは悲しい……知ってれば幸せになれたのに……

義兄妹で結婚出来るって、どれくらいの割合の人が認識してるんだろ?
私は知ってました。
でも、多分……彼らの歳なら知らないかな?

実は私は高校生の時に調べたんです。
それで、義兄妹でも結婚出来る事を知りました。
だから、多分普通に暮らしてたら知らないかもしれません。
私も調べるまで知りませんでした。

何故、調べたかですか?
それはですね♡
アニメのキャラが義兄妹で結婚してたから出来るのかを友達と調べたんですw
ドキドキの展開じゃないですよ(*꒪꒫꒪)

暦か栞も調べてよ(´・ω・`)

で、栞は正確には死ではなく脳死……
暦は自分のせいだと自分を追い込む……けど、父も栞の母も暦を責めません。
彼は2人に自分を責めて欲しかったのだと思います。
その方が少し楽になれる気がする・・・

でも、2人が責めない理由も解りますし、暦のせいではないからです。

暦が嫌がる栞を無理矢理連れ出した結果なら暦の責任です。
けど、2人でやった事です。
だから、彼だけの責任じゃない……
だから、2人は責めない……栞も責めなかった。

暦は必ず栞を助け出す!と研究者の道に足を踏み入れます。
しかし、数年後……脳死した彼女の身体が死を迎えた。 {/netabare}

【再会】

{netabare} 交差点の幽霊……
栞が亡くなった交差点で彼女は幽霊として存在してました。
彼女は脳死した後から居ましたが、身体が死しても残っていました。

彼女は1部の人と暦にしか認識出来ませんが会話する事が出来ます。
誰も居ない交差点で1人の男性が叫んだり喋りかけたり……不審者にしか見えないですねw
けど、暦は周りの目より栞を優先したかったんだと思います。
彼に取っての大切な1人の女性を…… {/netabare}

【タイムシフト】

{netabare} 暦は和音に出会います。
別の世界線での暦の妻であり、今の世界線では協力者……
彼女と共にタイムシフトの方法を探し出す。

栞の死は暦と出会う事で引き起こされる。
それなら暦に出会わなければ彼女は死ななくて済む。
その代わりにタイムシフトで意識を戻したら今の世界の暦の身体は脳死状態になります。

それでも、栞がこの世界で幸せになれないのが許せないと言います。

だからって出会いをなかったら事にはしないで欲しいと思いました。
栞も泣いちゃってましたよね。
出会いがなくなるのは、その幸せだった時間を失う事になる。
その否定は残酷です。

幸せってなんですか?
私は栞を見ていて、暦と出会った事も幸せだと感じました。
暦と過ごした時間も……確かに結果死んでしまいました……でも、彼女は本当に幸せになれなかったのでしょうか?

栞はずっと交差点に囚われていました。
地縛霊のようにその場に……
それでも、誰かを恨んだりはしてないし、死は辛かったはずだけど彼女はずっと笑顔だった。
周りに災いを齎す訳でも無ければ、時々会いに来る暦と楽しそうに会話が出来ていた。

それで幸せだったとは言わない……
けど、幸せになれないとは思わない。
幽霊の彼女にとっての小さな幸せがそれだったんじゃないかな?
1度だけ栞は暦に「私の為に暦君の時間を使わないで」と弱音を吐きます。
セリフは少し違うかも(*꒪꒫꒪)

これさぁ、私が栞の立場なら同じ事言う……
自分が死んでいて、その事を何とか覆そうとしてくれるのは凄く嬉しい!
私が好きになった人は間違えじゃなかった!
幸せだ!この人に出会えてよかった!好きになれて好きになって貰えてよかった!

でも、生きてる人と死んでる人は交われない。
死んでる自分より、もっと自分の周りに目を向けて自分にも目を向けて欲しい。

好きな人の人生を死んだ自分の為に使い続けて、会いに来てくれても笑顔は見せてくれない……酔っ払って愚痴って、研究で疲れた顔をして悲しい顔してさ……そんなの辛すぎるよ。

好きなのは同じ……暦が栞に幸せになって欲しいように栞だって暦に幸せになって欲しい。
生きてるんだから!
楽しく生きて友達を紹介してくれたり、恋人紹介してくれたりさ、結婚して子供連れて来てくれて、孫を連れて来てくれてさ。

幸せだよって言って欲しい。
多分、羨むとは思う……けどさ安心はするかなって思います。

だから彼の「栞が幸せになれないこの世界が許せないんだ」ってセリフには少し疑問に思ってしまいました。

それでも、それだけ1人の女性を愛せる事は凄い事だと感じました。

ただ、暦の立場に立つとやっぱり諦められない気持ちも解るかな……
結局、暦は栞が好きなのもあるけど、本当はそうする事が償いになればって思ったのかな?とも思いました。

これは彼が罪悪感を払拭する為の物語でもあるのかな?て

そして、暦には生きているから時間が流れる……
けど、栞の時間な止まってる。
この先、暦が息を引き取る日が来た後……彼女は一人ぼっちになってしまう。
彼女を覚えて認識出来る人間が居なくなる。
そう考えたら寂しいなぁ〜って

でもさ、「好きな人の幸せを本気で願う」って凄いって思います。

好きな人の隣を歩くのは自分でありたいって思うし、好きな人を幸せに出来るのは自分でありたいって思う。
けど、例えそれが自分じゃなくても……好きな人に幸せであって欲しい、その選んだ未来で幸せになれる可能性が広がっているなら、選びたい選択肢だったんだと思います。

恋愛って不思議なんです。
恋愛には間違えがあるけど、正解はないんです。
恋愛で間違えとは歪んだ愛とか好きな気持ちで相手を不快にさせるけど……

誰かを幸せにするのは正解がないから人は沢山の選択肢の中から模索しながら幸せを願うのかもしれません。

だから、暦の偉んだ幸せもその1つだと思います。
栞も後に「幸せ」と答えてましたし。
ただ、やっぱり出会いを無かった事にはしないで欲しかったかなぁ〜って私は思いました。

だって、好きな人に出会った事が死のトリガーなんて、やっぱり寂しいです。{/netabare}


【約束】

{netabare} 暦は栞と1つ約束をします。
タイムシフトした日の10時に栞を迎えにくると……
本来、暦と栞が絶対出会わない世界での絶対に果たされない約束……タイムシフトをして出会わない訳ですから知らない人との約束なんて絶対果たせる訳がないのです。

「絶対出会わない世界」を覆すのが奇跡
奇跡って実は簡単に起こせるのです。
しかし、奇跡は1人で起きることはあるけど、1人では起こせません。

それは誰かを思いやる心です。
和音が暦を思いやり手紙を残して、別世界の和音が受け取り、この世界の(意識的にはタイムシフトしたけど記憶のない暦)暦の背中を推して、栞が暦を思いやる気持ちと暦が栞を思いやる気持ちが「出会い」と言う奇跡を起こした。

「出会い」には必ず意味があります。
それが良い意味合いか、悪い意味合いかはわかりませんか必ず意味があります。
そもそも出会いをなかった事にするなんて出来る訳がないのです。
暦の仮説も対したことありませんねw {/netabare}


【出会い】

{netabare} タイムシフトした暦は意識的に栞の前に現れ「結婚しよう」と告白します。
死後の世界でかな?
多分、来世かな?

私は「死んだらどうなるのだろ?」と考えた事がありました。
多分、身体は無くなるけど、今ある意識は死んだら本当に無くなるのだろうか?
私は無くならない気がします。
死んだら意識は睡眠中の様な状態になりまた別の身体でまた人生をスタートさせるのかな?と思っています。

だから、栞も事も来世で幸せに暮らすんじゃないかな?と思います。


そして、この世界線でも暦と栞は再会します。
ただ、会話しただけですが…
暦は栞に何かを感じたみたいですね。

彼女は昔、人の助けになりたいと話してました。
そして名前を聞かれた時に「名乗る程の者ではありません」と答えたいと……
ようやくその言葉を言えたのが知らない人の暦 {/netabare}

【作品を見終わって】

この作品、私は「僕愛」から「君愛」を見ましたが個人的に「君愛」からみた方が言い気がしました。
両方とも確かに話しは繋がるものの順番は「君愛」からの方スムーズに思いました。

こちらはラストが駆け足に見えるのですよね。
終わり方が、 凄い勢いで終わる感じがしました。
だから、君愛を最後にすると……見終わった後に「あぁ!終わったのか……」って感じがしました。
終わった事に気付かされるイメージでしょうか?

ただ、見ていると気持ちイイです。
「君愛」の伏線が「僕愛」にあるし「僕愛」の伏線が「君愛」にあるし、どちらからみてもなんだろ……未完成のジグソーパズルにピースを埋めていくみたいな、ここはこう言う事があったのか!こう言う事か!と納得出来る部分は多いかと思います。

2つで1つのような作品で、お互いの作品をネタバレせずにダイジェストの事く挿入歌を入れて流してくれるのも中々いいですね。

1作でも楽しめる作品ですが、片方見て「面白かった」「後片方みるか悩む」って感じなら見るのをオススメします。
自分に合わないって人はオススメしません。
そんな感じの作品でした。

個人的に、私に合ってるのはこっちかな?
感情移入もしやすかったです(*꒪꒫꒪)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

初手僕愛推奨

僕愛のレビューで言っていることとほぼ変わりません。

結論はタイトルの通りです。

どうせといっちゃなんですが、どうせ二作品見るんでしょうから順番のおすすめだけ。
個人的には「僕が愛したすべての君へ」を最初に見ることを強くおすすめします。
広告で言っていた「見る順番で結末が大きく変わるとしたら」は嘘です。
内容は結局どっちから見ようが変わりませが、結局は印象の問題です。印象の問題なのですが、私が感じるにかなり大きな違いが生まれると思っています

ちなみに私は僕愛から見ました。ナイトシアターが「僕愛21:30」「君愛21:25」という連続で見せる気のないスケジュールだったので、急いで2日かけて見ました。

さて、上記の理由を言います。
具体的ポイントを言うとネタバレになるのでぼかしますが、理由は大きく5つあります
1.ヒロインに対する印象の差
所詮私らは人間ですので、最初に知った情報や印象に偏る傾向があります。僕愛から見ると君愛のヒロインも受け入れることができるのですが、おそらく君愛から見ると君愛のヒロインに肩入れしすぎて僕愛のヒロインを受け入れることが難しくなると思います。別に肩入れが悪いというわけではないのですが、個人的に僕愛のヒロインが好きなので依怙贔屓しています
2.主人公の印象の差
所詮私らは人間ですので、最初に感じたことに偏る傾向があります。僕愛の主人公のほうが個人的に好きです。主人公の声を担当している松村さんは俳優だそうで正直全く上手くないのですが、僕愛の方があとに収録したのか、それとも声質的にそっちのほうが適していたのか定かではありませんが、君愛ほどひどくはなかったのが印象的。さらに主人公は異変が起きたときも大げさに驚き慌てふためくことがなかったため、僕愛のほうが好き→つまり作品に対する印象も良い。ということです
3.内容の順番
おそらくというか、なんというか。時系列(?)は君愛のほうが先です。ですので2本目で「あ、これは君愛で言ってたやつか」となるか「あ、僕愛のあそこはそういうことだったのか」という差でしかないのですが、個人的には後者のほうが作品として楽しみやすいと思っているので僕愛を最初に見ることをおすすめします
4.描写の差
描写的にも差があります。僕愛では必要最低限しか説明しておらず、僕愛を見れば自然と君愛が見たくなるように誘導されているのですが、君愛はいらない説明が多く、なんなら単独で完結してるとも言える作品となっています。その際には僕愛は補足的な立ち位置になるのですが、とはいえ補完するだけの映画に対して良い印象を持てるかという話です
5.設定に対する説明度の差
僕愛と君愛。世界観や設定用語は共通しています。が、頻度はもちろん違います。おそらく君愛のほうが深く難しいでしょう。概念的にも理論的にも少し難しいかもしれません。なので僕愛で概念を大体把握(理解はしなくても構いません)して君愛で深く突っ込んでいく、というのが良いと思います。

以上の理由で僕愛からみることを強くおすすめしていますが、あくまでも私の意見です
「どうしても君愛から見たい」や「時間的に君愛からしか見れない」という方は君愛からみてください。
何度も言いますが結局どっちから見ようが内容は変わりません。印象の差でしかないため、そこまで深くこだわらなくても良いです

ストーリー
{netabare}
父親について行った主人公は父親が働く研究所で少女と出会い、過ごしていくうちに恋心を抱く。少女の母と主人公の父が再婚することを知った2人は逃避行するためにパラダイムシフト(並行世界移動)をするが、直後事故で少女死亡。それにより並行世界を跨って少女の霊が出現。学生時代クラスメートだった少女の献身的な助力により解決。そのまま主人公は目を覚まさなかった。

はぁ。難しいですね!端折ったから難しいのか端折っても難しいのかは私の国語力の問題ですが、難しいことには変わりありません。
平行世界で共通概念的存在となった「少女」の偏在のの根本たる事象を個人と結び付けて固定することで範囲を狭め、尚且つその個人を因果関係の深い主人公による少女の「消滅」を持って「救い」とする。
私の解釈が間違ってなければ概ねこんなでしょう。僕愛は僕愛でテーマの理解がちょっとだけ難しいですが、本作はそもそも何が起きたを理解するのが難しいですね。これがTikTokで流行っているとは...Z世代(?)も捨てたもんじゃありませんね。ていうかどうやって流行ってんでしょうか...動画投稿ソーシャルネットワークサービスでどうやって小説が流行るんでしょう...まあいいや。

タイトルも優秀ですよね。僕愛と対比させることで、疑問を浮かばせながら内容はまさかのSF気味という。しかも本作に関してはかなり難しい。僕愛に関しては大分深い。
想像だにしなかった奥深さと、この代名詞です終わるタイトルが良い相性です。個人的に体言止めは好きな技法ということもあって更に刺さってます。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

とって付けた感の連作。こちらの出来は悪いと思います。

「僕が愛したすべての君へ」とセットの作品です。本屋で表紙が並んでいて、仕掛けがあるのは当然気が付きます。SF好きとしては即時購入し読みました。
 私が読んだのは「君」→「僕」の順番です。正直、作品の出来に差がありすぎて正しい順番というのはわかりません。

 正直言えば本作の方は、導入部分の展開と女の子のキャラデザは可愛いですが、しかし、ラブストーリーとしての出来も良くないし、SFとしての展開・結末も非常に取って付けたような感じです。

 まずラブストーリーとしては、少女との交流はいいのですがその幼い恋心に一生を殉じるという主人公のマインドに乗れません。まして「僕が愛した」のヒロイン、和音が登場しているだけにモヤモヤします。一応気が狂った…ということなのかもしれませんが、それが理由だとすると非常に弱い気がします。
 まして、2人の女性に殉じる主人公では、ラブストーリーの価値が減じてしまいます。

 それと、SFとして並行宇宙の話で来ていたのになぜタイムリープを入れたか、ですね。しかも、その解決において、栞が行った先の栞ってどうなるの?という疑問が解決されていない気がしました(理屈があるかもしれないので、もう一回本を確認してみますけど)。
 そして肝心のカタルシスがどうも何の感動を入れたいのかがわかりませんでした。


 本作をみると「君を愛したひとりの僕へ」を思いついて、企画段階で話として短いのと、世界観の出来がいいのに、もったいないので長編化、2分冊へ…という感じでしょうねえ。

 アニメの出来はTVアニメのまあまあ出来がいい程度です。で、評価ですけど、連作としての評価は厳しいですね。取って付けた感…蛇足感が凄いです。
 単独でみればSFの概念については面白いので、3.3くらいです。連作のマイナス評価で3.0になりました。

 気が付かない仕掛けや伏線がないかなど、見落としがないか本で確認はしますけど。今のところです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

66.9 39 2022年秋(10月~12月)アニメランキング39位
PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (30)
109人が棚に入れました
ある日、大騒動を起こしたポテトたちが連れてこられたのは…ドライビングスクール?! まるでテーマパークのようなその場所で巻き起こる新しい出会い、ドライバーとの絆、試練…? 今度のモルカーはモルシティを飛び出して…? プイプイ!ワクワク!大暴走?

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

モルモットが車になったら

車をモルモットにした擬モルモット化アニメ『PUI PUI モルカー』のシーズン2。
本作でモルカーたちは、ひょんな事でビルを将棋倒しに倒壊する大事故を起こしてしまいます。
ドライビングスクールに通うことになったモルカーたち"まるでテーマパークのようなその場所で" "プイプイ!ワクワク!大暴走?!"(公式情報そのまま)という、公式なのですが反省の色がまったく見えないあらすじになっています。

第一話で即効でとんでもない大事故をやらかしてドライビングスクール送りになります。
モルモットなんていう制御不能の齧歯目が道路を走っているというとんでもない世界感なので、それくらい日常茶飯事と思っていたのですが、免停という概念があることに逆に驚きました。
スクールは運転手はもちろん、モルカーたちも教習対象になります。
運転手サイドはさておき、モルカーたちがルールを学んだり、時にはレクリエーションをして、スクールを卒業するまでのストーリーです。

前作とは異なり、オムニバス形式ではなく、一応、縦軸のある展開です。
驚いたときのリアクションは前作同様オーバーでかわいらしくて笑えます。
舞台はドライビングスクールとはいえ、真面目に道路交通を習うような場面はなく、いつも通りプイプイ言いながらやりたい放題するモルカーたちを楽しむ内容ですね。
これでなんで今まで公道走ってたのか不思議な気がしますが、卒業したからといって変わらなんじゃないかという、ある種の安心感があります。

個人的には、後半失速していた1期よりも2期の本作の方が全話通しておもしろかったです。
作るの大変そうですが、3期でもまたプイプイしたいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

監督交代でネタが超絶劣化

かつて人気を博したモルカーがまさかこうも呆気なくオワコンの道を辿る憂き目を見ることになるとは…

教習所だけで無理やり1期のドタバタ感をなんちゃってで再現しようとして滑ってたり、ユーモアのセンスやギャグ描写が雑になって薄くなり、全体的に1期の魅力が抜けてる。何一つ面白くない。そのくせ自動車学校の教官もムカつくだけで魅力がない。1期の悪辣な人間はちゃんとコメディチックに仕立てられてたというのにね。後半からは教習所だけに舞台を絞ると地味だということに今更気づいたのか舞台を広げたけど、これもまた迷走に迷走を重ねた末のやらかしとしか思えない。

典型的な失敗続編で、1期にあったユーモアがゴッソリ消えて毒々しいだけになっただけの薄味でつまらない駄作。監督がモルカー1期のつまらない回の人と聞いてこの出来の酷さに納得した。とりあえず安直に続編出せば喜ぶだろとか思ってこんな出来損ない作ったんだろうな。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ハムスターは苦手だけどモルカーは好き

ストップモーションアニメ。1話約2分のショート作品。全12話
1期視聴レビュー済み。

1期に登場したモルカーたちが、ドライビングスクールで訓練するお話。

相変わらず可愛い。ぷいぷいと鳴いたり、もにもに葉っぱ食べたり、ぷるぷる動く様子が可愛くて癒される。
物語は、セリフが無いので映像のみで理解することになりますが、1期目で話題になり予算が増えたのか、心なしか映像のこだわり、クオリティが増していたと思います。
10話「あの子はだぁれ?」と11話「ペーターのあくむ」が好きでした。

2期目は世間的なにぎわいは1期ほど無かったように思いますが、ゆるくさくっと見れて、キャラクターも可愛いので楽しんで見れました。特に、寿司モルカーは天才的なデザインなので特別に大好きなキャラクターとなりました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

66.8 40 2022年秋(10月~12月)アニメランキング40位
虫かぶり姫(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (126)
358人が棚に入れました
侯爵令嬢のエリアーナは幼い頃から本に夢中で、ついたあだ名が「本の虫」ならぬ「虫かぶり姫」。そんな変わり者の姫に、王太子であるクリストファーはこう告げる。 「私と婚約してほしいんだ」 婚約によってクリストファーは宮廷内の派閥争いから解放され、エリアーナは王太子の婚約者として王宮書庫室への出入りを許される。これは、お互いの利点のための“名ばかりの婚約”……のはずだった。 4年の歳月が流れたある日、エリアーナはクリストファーが子爵令嬢アイリーンと仲睦まじく語らう姿を目撃してしまう。ついに婚約解消の時が来たことを覚悟するエリアーナ。だが、その心には複雑な想いが交錯していた……。 本好き令嬢の勘違いラブファンタジー。エリアーナとクリストファーの“本当の恋”の行方は――!?
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話までなら良作

{netabare}
少女漫画風なろう。
少女漫画系は大抵好みだけど、あんまりでした。
悪役令嬢なのでラスボスを~でも同じような印象を抱いたけど、原作ラノベの1巻範囲でやることはやりつくしたけど強引に引き伸ばしました感...。

3話までは本当に良かったと思う。
本しか考えてなかったエリアーナが立場が危うくなって初めてクリストファーを愛していることを自覚するところとか、そこから本よりもクリストファーを優先するようになる過程の描写とか、序盤は純愛ものとしての出来が良かった。
王宮内の独特の雰囲気も醸し出せていてどこか御伽話の中の世界のようで綺麗な作品だった。
クリストファーとの過去からの関係性も描かれ物語として完全に完成していた3話。

ここからは急降下。
分かりやすい悪役を出して、それをクリストファーがどうにかしてくれる、言わばなろうに近いような構成の話・スカっと系の話ばかり。
2話も言ってしまえばそうだったけど、こういう話ばかり何度も続けられると。
政治関係の話もあるけど、実情を知らないエリアーナが理想論を語っているだけで特段面白みはないし、王宮内争いも描くにしては中途半端。
エリアーナの印象も右肩下がり。
本とクリストファーのことしか考えてない上、何もしないのに自分の大切なものを無碍にされた瞬間いきなり他人にキレだすエリアーナは見ていて不快だった。
エリアーナとクリストファー関係性も3話から進まない、というか進めようがないから必然的に最終回も3話を超える良さにはならず。

演出は結構いい作品だった気がする。
ED曲は秋アニメ1嫌い。騒音。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆10
少女漫画っぽい見た目だから期待してる。好きじゃないけど付き合うところからスタートか。王子が可哀想になってくる。
やっぱりラブコメより恋愛アニメの方が好き。
ED聞くに堪えない。何この騒音...。裏声が気持ち悪すぎる。

2話 ☆7
脳が破壊される…。浮気現場。本読んでただけだとな…。
悪役令嬢? あんまりこういう性悪キャラは求めてないんだよなぁ。
スカッと展開とかじゃなくて順当に恋愛モノやって欲しかった。
まあこの時代背景ならこういうのも多かったんだろうけど…。
推理物かな? 途中ならともかく2話からこういう話はなぁ。
これ今後どう話広げるの? 伊藤歌詞太郎嫌い。

3話 ☆6
急にコメディ要素が入った。これ最終回でやるような内容ではw
主人公この記憶あるの? 話進展無さすぎるな。クソED

4話 ☆7
なんかコメディ調になってきた? 身分隠してこんなとこに出るんだ。
世直し物かな? 平民のくせにいきがるな。僧侶枠みたいなノリやめーや。
クソED。

5話 ☆7
微妙に前回とのつながり分からん。急に頭おかしくなるエリー。
毎回悪役作ってこう言うスカッと系の話しやるのね…。
セリフが子供っぽくない。
こいつなんかキャラブレてない? 二人は幸せなキスをして終了。

6話 ☆6
お守りってより呪いだな。イチャイチャが露骨すぎてな…。
こういう噛ませというか、モブ感すごい悪役出してくるのがなろうなんだよな。
ずっと本ばかり呼んでたから理想論ばかりで世間知らずなんだろうな。

7話 ☆5
本で殴るなや。なんかなろう系になってきたなぁって感じる。
本大事にしてるのかしてないのか分からんな。
主人公の行動が好きになれない。
自分と殿下と本のことしか考えてないというか。一般通過イノシシ。
そうはならんやろw そういやこいつが今回の悪者役なんね。

8話 ☆6
こいつは敵対する気ないんかよ。イキリモード。
本に対する執着がさすがに過剰すぎて気持ち悪いわ。
やばいストーリーについていけてない。
敵国に攻め入る口実にエリアーナが誘拐されかけたってこと?
浮気しようとするな。やっと名前呼びか。ゴミED

9話 ☆5
何だこのおばさん!? そんな内部分裂起きとったんかこの王家…。
励ます(意味深)何か問題あった? 情報漏れてたらまずいのか…?
てか服商人に助言したんだよね? エリアーナの責任でもなくない?

10話 ☆5
しょうもない書類仕事この時代でもあるのか。
自分の親しい人へのアドバイスがダウナーに横取りされて、そのダウナーは過激派だからまずい?
やっとストーリー理解出来た気がする。軍事派と穏健派の調和?
服へのアドバイスって悪意あって広めるものなのか?とは思うけど、王宮の話だしよく分からんな。
この流れ何回やるねんどう考えて相思相愛だろ。何言い出しとるこいつw
エリアーナが面倒くさすぎるこれ誤解されるでしょ。
このEDマジでいつ聞いても騒音

11話 ☆4
エリアーナが面倒くさい奴すぎてイライラしてきた。
なろうの悪役感が強い。
こういうなろうみたいなスカッと系の話好きじゃないよ。
何回こういう展開やるん。

12話 ☆1
本か王子か。今になって思うけどエリアーナマジで不快だわ。
分かりやすいヘイトキャラが処分されていくw このED辞めてくれ。
本よりも王子を優先するようになった。

曲評価(好み)
OP「Prologue」☆7.5
ED「革表紙」☆1.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

二人が結んだのは“見せかけ”の婚姻関係 知らない世界に歩み出す本好き令嬢の勘違いラブファンタジー 本が導く運命はやがて交わり―― 二人の物語を綴り始める

この作品の原作は未読です。
主役を麗奈ちゃんが演じると知り視聴を決めた作品です。
麗奈ちゃんの声質は、ふんわり柔らかそうな虫かぶり姫に完璧にマッチしていたと思います。


侯爵令嬢のエリアーナは幼い頃から本に夢中で、
ついたあだ名が「本の虫」ならぬ「虫かぶり姫」。
そんな変わり者の姫に、王太子であるクリストファーはこう告げる。
「私と婚約してほしいんだ」

婚約によってクリストファーは宮廷内の派閥争いから解放され、
エリアーナは王太子の婚約者として王宮書庫室への出入りを許される。
これは、お互いの利点のための“名ばかりの婚約”……のはずだった。

4年の歳月が流れたある日、
エリアーナはクリストファーが子爵令嬢アイリーンと仲睦まじく語らう姿を
目撃してしまう。
ついに婚約解消の時が来たことを覚悟するエリアーナ。
だが、その心には複雑な想いが交錯していた……。
本好き令嬢の勘違いラブファンタジー。
エリアーナとクリストファーの“本当の恋”の行方は――!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

麗奈ちゃん演じる虫かぶり姫ことエリアーナは、3度の飯より本が好き…
そんなエリアーナですが、自分の心と向き合い自分の気持ちを自覚し、その思いや願いに気付いていく物語として構成されており、この気持ちの揺らぎを麗奈ちゃんが完璧なまでに演じてくれていました。

そう、最初は「好きなだけ王宮図書室の本を読める時間を与える代わりに婚約してほしい」と言われたので婚約を受けたと認識しており、その流れそのものには何の嘘や誤りはありません。

物事を言われたままに受け取る…
もしかすると、これは本好きの影響かもしれませんね。
これまで何年も本に記載されている文章をそのまま知識として吸収してきたのですから…

でも、人間の心情は書物ではありません。
常に移り変わるモノ…そして移り変わることが許されているのですから…

エリアーナは引っ込み思案なところがあって、時にはその性格が物事をより悪化させる元凶になることもありますが、基本的に生きること以外は本を読むことに注力しているので、俗世間に少し疎いところもあるのではないでしょうか。
正確には疎いと言うより知識はあるけれど実践の経験が無いといったところでしょうね。
ですが、きっと彼女自身の持ち前の聡明さが疎さを上回っているのでしょう。

不思議ですよね…
自分の大好きなことをしているだけなのに、それが全部将来の伴侶のための知識となるんです。
自身に言い換えてみると、アニメを視聴しているだけで生活できる…という構図になるのですが、そんなのは天地がひっくり返っても有り得ません。
レビュー書くのは自己満足で1円の足しにもなりませんしね^^;

そう言えば、昔あにこれでイベントがありませんでしたっけ?
レビュー数だったか対象は忘れましたが、ある条件をクリアすると商品券だか電子ポイントだかが貰えるヤツ…
現在のあにこれ登録者数は40万人を突破したようです。
登録者数だけみるとトンデモない数値ですよね。
果たしてこの中で現在進行形で活動している人はどのくらいいらっしゃるんでしょうね。
また、何かイベントでもやってくれると嬉しいんだけどな…

って、すっかり脱線してしまいました^^;

登場人物がそれほど多い作品ではないので、麗奈ちゃんボイスを満喫できること間違いなしの作品です。
木村良平さんとの掛け合いも良き感じでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ゆかちによる「Prologue」
エンディングテーマは、伊東歌詞太郎さんによる「革表紙」

1クール全12話の物語でした。
原作は連載中で既刊7巻まで出ているそうです。
この作品も続きがありそうな感じで終わりましたよね。
この終わり方されると続くのか続かないのかがムッチャ気になるんですけど…
でも麗奈ちゃんボイスはしっかり堪能させて頂きました。
あ、物語も堪能させて貰いましたよ!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

知識チートものとしては、良心的でブレない佳作。男性が観て面白いかは保証しかねます。

 最終話観ました。いや〜一本芯が通っています。最後まで殿下の寵愛一本でハッピーエンドまで持っていきました。結局、主人公は殿下に好かれる努力を、ほとんど自分からせずに最終話まで行ってしまいました。
 
 序盤から殿下の愛ありきで辟易していましたが、ここまで行くといさぎよいです。

 主人公が全く魔力や武力、実家の力や取巻き、使い魔にいたるまで有形力を持っていない知識チートものは珍しいです。某現実主義位でしょうか。 

 現実主義は、召喚された一知半解の口先だけの若造が国家を運営する物語で、主人公の後ろ盾の無さが非現実的でしたが、本作の主人公のエリーは違います。

 殿下や王族から理由もなく愛されているため、自分のアイデアを実行する権力の後ろ盾があり、失敗してもケツ持ちをしてくれる保証まであります。

 知識チートがあっても、知識を具体化して殖産興業政策まで持っていくには権力に取り入らないとだめなんだよ!と、いう確固たる作者の意思を感じます。 

 知識チートを活かすには、このぐらいやらないと説得力がありません。どうせ、すごいアイデアや知識など表現出来ないのですから、主人公がパワーで物語を動かしていく系の話でなければ、甘々ラブコメで展開していくのも最適解の一つと言えます。
 
 今まで、都合の良いラブラブ展開で全ての困難を片付けてしまうことに色々不満がありましたが、最終話まで観て、軸のブレなさに、これもありかなと思っています。

 女性主人公のラブコメの王道とは、すごいものです。武力が無い、知識チートのみの男性が主人公で、権力者に愛される話を作ろうとしたら、「異世界ラスプーチン、現代知識で王太子の病気を治したら皇帝に寵愛されて後宮で好き勝手に帝国を操れた件」とかになるんでしょうが、これでは悪漢の物語ですね。

 女性主人公の王道ラブコメにアレルギーがあると、完走も難しい難易度の高い物語でした。

以下↓中盤位までの感想

 中盤くらい観ての印象は、女なんて子供を作るための道具に過ぎない貴族社会でウジウジされてもなーでした。

 主人公に殿下がベタ惚れなのですが、主人公は知識があるだけで腕力と権力は無いので、宮廷内のドロドロした思惑に当てられて、ウジウジします。

 封建社会で王族に近い貴族が好きな相手と添い遂げるなんてそもそもありえません。封建社会下の上級貴族の役割は王族の血統を維持させることなので、政治権力を握って政治に辣腕を振るうチャンスがある上級女性貴族も歴史上いましたが、側室とかに関しては受け入れるしかありません。

 日本の江戸幕府を見れば分かりますが、正室が産んだ子は2代目の秀忠だけで、後は全て側室の子が将軍になっています。秀忠も家康と春日局の子じゃね?と言われている位です。
 
 側室なんていらねーくらいバカバカ跡継ぎ産んでやら~という覚悟が無い主人公は発想が現代人過ぎて、なんか浮いています。変にドロドロした宮廷の愛憎劇は、アニメ向きでは無いかもです。

 11話視聴完了しました。後ラスト1話です。何だかんだで殿下の寵愛一本で乗り切っています。せっかくの知識チートも寵愛を失ったら終了という主人公の立場の弱さを補完してくれません。次期王妃としてここまで立場が弱い宮廷アニメはあまり無いかもしれません。ハラハラしながらも最終話が楽しみです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

66.6 41 2022年秋(10月~12月)アニメランキング41位
僕とロボコ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (37)
91人が棚に入れました
鬱屈した世の中に、ニーキック!
令和のニューヒロイン爆誕!

西暦20XX年――
美少女メイドロボ「オーダーメイド」が一家に一台普及した時代
平凡すぎる小学生・平凡人は、念願の美少女オーダーメイドに心躍らせていた。
しかし、家にきたのは――!?

想定外に規格外!?
史上最強のハチャメチャメイドロボ・ロボコが、
令和の日本を(やや強引に)元気にします!!

この冬、日本中がロボコのトリコになる――!

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロボコのダミ声がクセになりますw

原作未読 全28話 5分枠のショートアニメ

近未来、オーダーメイドロボットが爆発的に人気出て、色々な家庭に普及していました。小学生の主人公の家にはなく、友人に自慢された主人公はママをなんとか説得して買えることになり、やってきたロボットは他のロボットとは全く違う容姿と変な言動と行動をするロボットでした。主人公とロボコ、そして友人たちとのハチャメチャな日常生活を描いた作品です。

ショートアニメで丁度良いお話で、早口は「てーきゅう」を彷彿させるところがあります。

何処となくというか完全にド○えもんを意識していますねw

でも各キャラクターの性格は全然違います。優しい世界ですね。

推しはガチゴリラ、全体的に迫力はあるものの優しいですね。

毎週楽しく観させてもらいました。2024年冬に映画になるそうですが、どんな感じになるのでしょうか〜

主題歌はGANG PARADEさんが歌っています。

最後に、ロボコ役はお笑い芸人「チョコレートプラネッツ」の松尾さん、よく合っていましたね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

短すぎる。テンポが速くて面白いけれど

原作はかなり好きです。

面白いですよね。
キャラがそれぞれ良くて、ロボコは面白くて。
女の子が意外と可愛かったりと、楽しいです。

で、アニメ化も嬉しく思っていたのですが…
わずか3分枠。うーん、そんな短くしなくても。
好きな作品なので残念に思いました。

でもまあハイテンポでまくし立てる感じは悪くは無いですね。
ギャグなのでグダグダやるよりは、これで良いのかもしれません。

だらだらしたつまらないアニメ化をされるよりはずっとマシでした。

全話感想
面白くてとても楽しかったです。でも短すぎますが…。
声も良かったですね。大変ロボコらしかったです。

しかし劇場版って一体何をやるんでしょうか。
とにかくロボコは好きなので、次の動きがちゃんとあるのは嬉しいです。
今後も応援しています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

シュールさ際立つショートアニメ

深夜に放送されていましたが、内容的には昼間に放送されても問題ないんじゃないかなと。

同じジャンプのギャグアニメだとギャグマンガ日和とかピューと吹くジャガーを思い浮かべますが、個人的には、宇宙人田中太郎やでんじゃらすじーさんのようなコロコロ作品に近いノリと雰囲気を感じました。

とにかくナンセンスで、次から次へと情報量が流れ込んでくるんだけど、不思議と楽しめるのはロボコの強烈なキャラクターによるものが大きいんじゃないかと思いましたね。

しいていうと、ショートアニメゆえに毎回最後のクレジットが流れるのが超光速のスピードゆえ録画して一時停止推奨かな。

声優陣はなかなか豪華ながらロボコ役の芸人さんは意外にハマり役だったかなと感じました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

66.5 42 2022年秋(10月~12月)アニメランキング42位
かげじつ!(Webアニメ)

2022年10月26日
★★★★☆ 3.4 (13)
63人が棚に入れました
シャドウガーデンの幹部たる七陰。彼女たちは日々陰に潜み、陰を狩る存在……のはずが、作戦を無視して大暴れ?! 圧倒的な美貌と戦闘能力をもった彼女たちの日常を描いたスピンオフショートアニメが登場!

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

七陰の日常

全17話 1話5分枠のショートアニメ

本編である「陰の実力者になりたくて!」中の主人公に仕える「シャドーガーデン」という組織の別格の実力をもつ7人の幹部(七陰)たちの日常を描いた作品です。

AT-Xでは本編の終了後に放送されていたので観ていました。(何故か14話からでしたが)

本編では語られない七陰たちが中心のお話なので本編と別で楽しめましたね。

七陰それぞれの性格がよく分かりました^^

監督は「ぷれぷれぷれあです1・2・3」「Re:ゼロから始める休憩時間(ブレイクタイム)・Re:プチから始める異世界生活」「異世界かるてっと」の芦名 みのるさんなので、どの作品か観たことのある方にはお話のノリが分かると思います。

最後に、Youtubeでも配信していますので興味がある方は観てみてください^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

七陰にスポットライトを当てた作品

「陰の実力者になりたくて!」でお馴染みの七陰をメインにしたスピンオフショートアニメ。

本編では主人公メインのため、あまりスポットライトが当たらず全員を把握しずらかった七陰でしたが、毎回2〜3人でコントのようなやり取りが繰り広げられるため、誰がどんな特徴なのかが良く掴めることもあり、本編の前に本作を少し観てからの方がより楽しめたかもしれない。

個人的には第10話の筋肉の話は中の人つながりを意識したのかなという感じで特に楽しめました。

全17話ながら各話2分のため、サクッと完走出来る点も好印象。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

66.4 43 2022年秋(10月~12月)アニメランキング43位
恋愛フロップス(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (176)
489人が棚に入れました
街に出て、あたりを見渡せば一人は視界に入るだろう平凡な男子高校生・柏樹朝(かしわぎ・あさひ)。 代わり映えのしない毎日に何の疑問も持たずに出かけた学校への道のりで、朝は様々な災難に見舞われる。それは出かける前に何の気なしにつけたテレビでやっていた奇妙な占いの通り。 次々と起こるトラブルの中で、5人の少女たちと最悪とも言える出会いを果たした朝。 身も心も疲れ果て、やっとの思いでたどり着いた学校で、彼が目にしたのは、転校生や新任の教師としてやってきた5人の少女たちの姿だった。 必死に顔を隠す朝だったが、隠し通せるわけもなく......。 自称・朝の親友を名乗る伊集院好雄(いじゅういん・よしお)から、5人との関係を聞かれる朝。 5人の少女たちとも一緒に過ごすうちに全てが誤解であることがわかり、少しだけ打ち解けていく。 そして放課後、家に帰ろうと靴箱をあけると、そこには一通のラブレターが。 差出人不明のラブレターには校舎裏の桜の木の下で待っていますと書かれていた。これもまた占いの通り。こうなったら全てを確かめてやろうと、朝は桜の木の下へと向かう。 桜舞う季節、5つの恋の風が吹き抜ける淡く切ない青春ラブストーリーが今、幕を開ける。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

エロゲみたいな展開。

{netabare}
オリジナル作品。
少し伏線らしいものは見受けられながらも、前半は下ネタギャグアニメ、後半からが本番。

感想見たら前半の下ネタギャグは評判が悪いみたいだけど、自分はこのぶっ飛び具合は好きだった。
ギャルゲのテンプレートみたいな話から、急に魔法少女モノになったり、戦闘モノになったり、何でもありの世界観でギャグアニメとして面白かった。
そんな訳の分からない世界観の中に、頻繁に下品な道具が出てきたり、下品な姿勢になったり、随所に下ネタが散りばめられていて精巧につくられたクソアニメと言う感じで結構楽しめました。
毎回やってることがコロコロ変わるし、テンポ感も良く、飽きないような工夫はなされていたように自分は思う。(その滅茶苦茶な世界観も後まで見ると整合性は取れているし)

前半は完全にエロ作品だけど、7話で流れが急変。
電脳世界オチは正直察しが良ければテンプレすぎる一話で気づくとは思うけど、結構細かに伏線があってなるほどなぁとなった。
前半の馬鹿馬鹿しい展開の数々も学習不足と言われたらまあ納得。
あの馬鹿馬鹿しさに理由付けがあること自体も面白かった。
各国の代表が自分の性癖に合わせたキャラを作っている設定もシュールで、真面目にSFやってる反面、ギャグらしいところも健在で良かった。
こういう意外性のある展開は好きだけど、そこからモンファ先生退場辺りまでがピークだった感は否めない。

モンファ先生退場まではおおってなったけど、その後の全員退場の流れはさすがにストレートすぎ。ベタな展開に逆戻りしてしまった。
まあ、ベタだなぁと思いつつもなんだかんだ感動はできてたけど、最終回に関してはかなりパンチに欠ける。
ご都合でAI全員復活からのハーレムオチはSF作品としても恋愛アニメとしてもなぁ...。
AIに愛の代わりを求めるのを辞めるのかと思ったけど、結局執着したまま。
言ってしまえば現実逃避したまま主人公に成長なし。
AIとの恋愛の是非を丁寧にやってたならともかく、そういう描写はあまりなかったし、AIのガールフレンドができましたオチはどうなの。

最終回でちょっと引っかかったものの、11話ぐらいまでは楽しい作品だったかな。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
今期1好きなキャラデザ。いつの時代のラブコメだよw 獣姦。
エロアニメかよ。
このテンプレすぎる感じと、フロップスというタイトルが少し引っかかる。
出会ったばっかなのにもう惚れてんのかよ。
パンツまで脱いでるし。どんでん返しとかあると思ったわ。

2話 ☆7
性癖とか言うな。履いてないんかよw 痴女しかいねえ。
このノリ好きだよ。ここまで吹っ切れてると面白いわ。

3話 ☆9
提供草。ホントキャラデザ可愛い。グロ。クソ体に悪そう。
颯爽は難易度高くて草。ワロタ。白濁書けるのも草。
アメリア可愛すぎる。伏線。
今回3話だしなんか起こるかな。草。作画綺麗だな。
露骨な伏線。堕ちたな。
これテンプレラブコメの男ポジションをヒロインがやってるよね。

4話 ☆7
そうはならんやろ。今回下品すぎるだろ。女が除く側とは。
あれ天狗仮面なんかよw 気づけや。歌詞表示EDやめて。

5話 ☆3
全く教師って感じしないな。なんだこのおっさん!? 亀甲縛り。
どうなってんのこれw ほんと面白いクソアニメって感じだな。
なんで急にこんな雰囲気変わってるw
普通に恋愛ものしろやw けどこういうのもこれ系のゲームっぽい展開なのか? 絵面が酷いw

6話 ☆9
草。右上はゲーム画面か? 面白いクソアニメって感じだな。
貞操帯かな。またベタなセリフを。けどこいつは裏がなさそう。
LPかな? 謎会議

7話 ☆10
このアニメは今のところ精巧に作られてる、クソアニメな気がする。
不徳のギルド ビッチ教師。これぐらいの距離感羨ましい。草。
エロ漫画でよく見る帽子。下品すぎるだろこのアニメw
これ放送できるんだな。
エロアニメ嫌いなのにクソ面白いのはなんでだろう。唐突なホラー。
何の肉ですか…。夢オチだったらは?ってなるぞ。
時を止めた? アイ? efかな。

8話 ☆9
ゲーム内だった? 柏木は病人でゲームに籠ってたとかそんなオチ?
やっぱりゲームなのね。独我論的な話をやりたかったのかな? 知ってた。
あいつらAIならここからどう話畳むんだろう…。SF。
もっと膨大なデータ必要じゃね? ひとりじゃまずいだろ。
日本代表が勝ったのかw 確かに最初から好き好き言ってるのはおかしいな。
そんな話聞きたくない、エロを見せろ! クズ親。
伊藤美来の曲だけど好きだわこれ。ホラーアニメかな?
エロゲ感ある展開。

9話 ☆7
SF展開いいね。そりゃキレるわな。なぜ衛星にして打ち上げたし。
怖い。タイトル回収。完全な情報化社会だしなぁ。
伊藤美来の曲いいイメージ無いけどこれは好き。

10話 ☆10
ナナチじゃん。ネタアニメに逆戻りしてて草。
真面目になっても下ネタは消えない。魔法少女可愛い。
どこの国もこじらせ過ぎだろw ンゴンゴやめろ。変身姿可愛い。
王道なここは俺に任せて展開。アイの石を継いでるのか。
全員消えるの…?

11話 ☆8
全員順々退場はテンプレ過ぎるからやめて欲しかった感はある。
宇宙戦争かな。やっぱりアイの記憶を継承してるのね。
まあ、これならアイさえ生きていれば実質5人とも一緒…?
アイのどういう記憶を継承してるみたいなのはなくて完全ランダムなのね。
1人だけキスずるい。

12話 ☆6
はよ救い出せ。どこに行くんだ...? アイの電脳意識?
結局アイに執着したままと言うことか。結局あの5人なんだったんw
終わったw いや、なんだこのオチ、現実逃避をやめる話じゃないんかよw
ご都合が過ぎるw AI婚という時代の先取り。

曲評価(好み)
OP「Love? Reason why!!」☆8.5
ED「Flop Around」☆5
ED2「lost in the white」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

構想・構成・設定・脚本は素晴らしい。サブスクで通用するか?

 さて、本作については、ネタバレはよろしくないので、そこを抜きで。本作、いいですね。面白いです。

 伏線の種まきもあるし、コミカルで荒唐無稽ですが、SF好きあるいは深くアニメを見るタイプの人なら「意図された違和感と演出」にすぐ気が付くでしょう。そもそもOPのしょっぱなの文字に引っかかりがあります。

 ただ、です。全員が全員、そんなに深く見るわけでもないし、SFの見方が分かっているわけでもありません。(私自身「咲う…すん」で逆方向で引っ掛かったので偉そうなことはいえませんが。「サクガン」もなあ…)

 この手法って深夜アニメ作品が少なくてかなり我慢して見てくれる時代、あるいはレンタルビデオ屋時代の構成かなあという気がします。選んで選んで数巻借りて借りたからしょうがないかあ、借り換えも面倒だし…で続けて見るなら、通用する気もします。

 演出での遊びすぎ、ミスディレクションの為かキャラをデフォルメしすぎたのが災いして、1~3話で切った人も多いみたいです。もちろん「ちゃんと見ていれば、わかるだろう?」という制作者の作り込みは出来ていましたが、大量の作品が出回り、月額固定サブスクの時代です。面白みが拾えなければ、つまらないと少しでも感じれば切ってしまいます。

 うーん。ジレンマですよね。私はこういう手法は好物なのでがんばってほしいですが、しかし、自分自身3話切りは普通にやりますから。しかも1.5倍~倍速視聴、キャラ萌え、エピソードありきのストーリーは重視しないという今はやりの視聴方法だと、全部逆をやることになります。

 キャラと雰囲気で人気でても、これはこれで終わりに行くほどシリアスになってつまらない、という評価になるアニメも多いので、引きだけでは駄目だし、そもそもシリアスが通じなくなっているのかなあ?ストレスがあると切ってしまう人もいるみたいなので。本作もラストはそういう人への配慮はあったみたいですけど、その配慮は切られてしまっては通用しません。

 私自身は、キャラ造形のチューニングと引っ掛かりを作る種まきの部分が、ちょっと極端すぎた感じはありますが、それ以外は非常に面白いし、好感が持てる作品でした。そして後半は感動があります。

 結末は、{netabare} 最後のマイルドな感じは必要だった?という気もします。この伏線はあまりはれてなかったし。SFとしてのテーマ的にはありきたりな展開でしたが、しかし、ストーリーへの落とし込みは上手かったし、年齢によってというのは{/netabare}面白かったです。

 構想・構成・設定・脚本などが良いだけに、なんか、本作の評価がそれほどでもないのが残念です。サブスク時代、倍速消費時代のアニメの難しさ感じました。
 ただ、こういう作り込みが減るのはもったいないので、ぜひ、新しい境地を切り開いて欲しいです。




以下 9話までの中間のレビューです。

9話まで見てます。この作品は1話の前半までで、引っ掛かりがもてるかどうかで面白さが決まってくる作品だと思います。アニメリテラシー(読解力)が問われると言ってもいいでしょう。

 本来ならラブコメとして面白がっている内に、ストーリーが分かってくるという展開で楽しめばいいのでしょうが、残念ながらラブコメとしての出来が今一つです。それもストーリーの一部ではありますが、しかし作品としての「引き」は弱いです。だから「おや?」と思わないと1話~3話で切る人も多いと思います。

 大事なので隠しておきますが、{netabare} タイトルのフロップス、冒頭のイメージ、占いが不自然に当たる、電車で客が全くいない、未来的な世界観、教室に入ったときの不自然な感じ、席の記憶がないこと、何より5人の娘と同じクラスで席が全員と近い等々で{/netabare}なるほどそういう話かと思えるかどうかでしょうね。

 継続視聴ができるなら、そこに気が付かなくてもラブの部分のご都合主義や、荒唐無稽なエピソードなどいろいろ見ているとどういう話か分かってくると思います。

 なので面白くは見られます。見られますが、キャラの性格作り、それぞれの事件をもうちょっとリアリティを持たせる、主人公の騒がしいというか情緒不安定な反応などもうちょっと演出はなんとかならなかったでしょうか。

 プロットとか構成はいいんですけど、エピソードとキャラの調整を間違えている感じが強いです。あとは演出での感動、面白みやときめきが薄いかなあ。

 ラブコメとしての出来が良くないと、せっかくのプロットが死んでしまいます。非常におしい部分ですが、{netabare}ヒロインたちからのラブが必然なのは設定だからいいとして、 {/netabare}ラブコメの心を通わせるエピソード、キャラのリアリティ度合い、演出で上手くラブコメに乗せるのが必要な作品です。なので、ここの出来が残念なのは、致命的とも言ってよい最大の失敗でしょうね。ここが上手く調整できていれば名作・秀作になりえたと思います。

世界観のネタバレ。
{netabare} バーチャルリアリティ内であるという設定の伏線やヒント、演出は散りばめられていたし、下ネタの部分も頑張ってましたけどね。本作はそっちのSF的面白さ、エロ系の面白さより、ラブの部分での感動がないとどんでん返しが上手く機能しないでしょう。{/netabare}

 3話切りとかするには惜しい作品と言いたいですけど、その前提となる面白さは必要です。「勇者、辞めます」もそうですけど、こういう作品は視聴者を引き込むよう逆に相当作り込まないと…

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

隣にはいない。でも、ずっと傍にいる。

今期の中で、ナックルボールばりの変化球だったのがこの作品でした。
序盤は恋愛アニメの王道というか常套というか、滑り出しは悪く無かったと思います。
ただ、中盤がビックリ箱みたいな展開の連続で「このごった煮のどこに面白い要素があるんだろう」と思ってしまったほど唖然とした展開が続きました。

きっとこのままの展開だったら途中で視聴を諦めていたかもしれません。
ですが、この作品はそんな唖然とする展開を、これ以上ないくらい綺麗に纏めてくれていたんです。
しかも、更なる超展開まで登場するというとんでもないサプライズまで用意されていたのですから…
そして付け加えるなら…泣ける要素まで注入されていますので。

完全にしてやられましたよ…
流石オリジナル作品だけありますね。


街に出て、あたりを見渡せば一人は視界に入るだろう平凡な男子高校生・柏樹朝。
代わり映えのしない毎日に何の疑問も持たずに出かけた学校への道のりで、朝は様々な災難に見舞われる。
それは出かける前に何の気なしにつけたテレビでやっていた奇妙な占いの通り。

次々と起こるトラブルの中で、5人の少女たちと最悪とも言える出会いを果たした朝。
身も心も疲れ果て、やっとの思いでたどり着いた学校で、彼が目にしたのは、
転校生や新任の教師としてやってきた5人の少女たちの姿だった。

必死に顔を隠す朝だったが、隠し通せるわけもなく……。
自称・朝の親友を名乗る伊集院好雄から、5人との関係を聞かれる朝。
5人の少女たちとも一緒に過ごすうちに全てが誤解であることがわかり、少しだけ打ち解けていく。

そして放課後、家に帰ろうと靴箱をあけると、そこには一通のラブレターが。
差出人不明のラブレターには校舎裏の桜の木の下で待っていますと書かれていた。
これもまた占いの通り。こうなったら全てを確かめてやろうと、朝は桜の木の下へと向かう。

桜舞う季節、5つの恋の風が吹き抜ける
淡く切ない青春ラブストーリーが今、幕を開ける。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

感想して振り返って思うこと…
これぞ正に「淡く切ない青春ラブストーリー」でした。

公式HPのINTRODUCTIONに記載されている通り、5人の女の子たちが登場します。
演じている声優さんの面子がヤバいくらい凄いんですよ。

和泉沢 愛生(CV:みっく)
アメリア・アーヴィング(CV:あやち)
イリーナ・イリューヒナ(CV:りえりー)
白 夢華(CV:ひーちゃん)
カリン・イステル(CV:高野麻里佳さん)

どうです?
凄い面子でしょ^^

これはアニメを視聴して耳が幸せになるヤツです。

物語については、何を言ってもネタバレしそうなのと、この作品については是非実際に視聴していただき、展開のアップダウンを自身で体感して欲しいので敢えて書かないことにします。
と言っても、いつも殆ど書いていませんが…(*ノωノ)

作品を最後まで視聴頂けると、公式サイトのTOPページに記載されており、このレビューのタイトルに引用させて頂いた「隣にはいない。でも、ずっと傍にいる。」の意味が分かるはずです。
この言葉を見た瞬間、胸がジーンと熱くなりましたよ。

オープニングテーマは、鈴木このみさんによる「Love? Reason why!!」
エンディングテーマは、5人のヒロインによる「Flop Around」

1クール全12話の物語でした。
途中の展開にはビックリしたものの、ラストまで視聴して本当に良かったと思えた作品でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

66.4 43 2022年秋(10月~12月)アニメランキング43位
うちの師匠はしっぽがない(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (94)
300人が棚に入れました
いつか人間を化かしてみたいと夢見る、豆狸の女の子・まめだ。 少女に化けて大都会・大阪に繰り出し、黒髪の美女を化かそうとするが一目で見破られてしまう……! 落ち込むまめだに容赦なく「里に帰れ」と言い放った美女は、自分を「落語家」だと名乗り……? 笑うかどには、たぬきたる。観ると笑顔になる大正落語ファンタジー、ここに開演!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

四天王編からが本番

{netabare}
じょしらく、落語心中に続く落語アニメ。
ノリは萌えアニメ風な部分もありながらストーリーにも力が入っている感じ。
(ただ、萌えアニメ風味はいらなかったようにも感じるけど)

人間を化かせなくなった代わりに、落語で人を笑わせてやろうと思ったのがきっかけにまめだが落語家を目指す話。
一見繫がりがないけど、要は脅かすのではなく笑わせることで、もう一度人の心を動かしたいということだろう。そう考えると結構納得。
落語の中に失われた人の心を求める文狐と、落語で昔のように人を動かそうとするまめだ、落語をやるきっかけとしてはかなり納得感があって良かった。
時代の変化に取り残され人から悪意を向けられた文狐と時代の変化によって人を化かせなくなったまめだ、二人の共通点があり得ないと思われた師弟関係を成り立たせたのかな。
まめだからは師匠に対する信頼心が伝わってきた。
最初まめだに冷たく当たっていた師匠が、まめだのまっすぐな頑張りを見て段々と距離感が近づいていく感じも良い。

前半に関しては、真面目にやっている部分は導入なども丁寧で良かったけど、萌えアニメ的なノリが要らなかった。
三味線(?)に化ける回とか面白かったには面白かったけど、ずっと真面目な作風を突き通して欲しかったなぁというのが正直な感想。

実際そういったノリが少なくなった四天王編以降の方が面白さは増した。
四天王に認められるために数々の努力をこなすまめだには好感もてたかな。
四天王の面々もちょっと癖の強い人も多かったけど、真面目なまめだに対しては真摯に向き合ういいキャラ達ばかりで良かったです。
まめだが頑張る姿は全話通して描かれているし、船上での落語後など挫折もあり、軸の部分はかなり王道で真面目な作品。
歌緑の試験のシーンがなく、中途半端に終わったのはちょっと残念だったけど、雰囲気的に合格なのはわかるし締めとしては及第点。

話の出来は良かったと思うけど、落語の面白さはあまり分からなかった。
この作品の落語は話が難解な割にテンポが早すぎて全く頭に入ってこなかった。
これは自分の教養がないだけなのかもしれない。
落語に詳しい人がどういう評価をするのかは気になる。
ただ、作者が落語好きなんだろうなと言うのは伝わってきた。
その回の落語の内容に絡めて話が作られているのは素直にすごいと思う。

主人公達が狐や狸なのも、落語の作中でよく出てくる動物だからなのかな。(他にもなにかありそうだけど)
まめだという落語もあるみたい。
主人公達を動物にしようというのは面白い発想。
落語家を目指すきっかけとして、伝承的な動物設定は活かされているし。

EDのノスタルジックな感じが作風にもあっていてすごくいい。
暗黒兵士のOPもいいし、期待の新人歌手。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話
落語アニメは先駆者が強すぎてなぁ。大正乙女おとぎ話かな?
時代は大正か。さすがにのっぺらぼうにはびびれ。
てか、その年齢なら化かせた時代のこと知らないだろw
落語頭に入ってこん…。思ってません。EDクソいいな。
まあまあ面白かった。☆7

2話 ☆8
背景作画雑だな。落語アニメなのに落語が面白くない。
普通に不法侵入するの草 バトルアニメかな? 誰かに借りるって…。
そんな軽い気持ちでいいんか?
落語を始めたい意思や理由がはっきりしているのはいいと思う。
前半の落語とストーリーが重ね合わされてるのも作り込まれていていいね。

3話 ☆4
キャラ一気にこんなに増えるのね。落語がやはりつまらない…。
割と虚無。謎の男 ED好き。

4話 ☆4
やっちゃと。よーきなこと。どうせあいつも動物。組長娘と世話係?
これ煽ってるやろw 作中のキャラだけが笑ってるの共感性羞恥なんだよな。
この空気で笑わせるの無理だろ。声優変えるな。
どこに笑える要素あったんや…。

5話 ☆5
1人にバレたらどんどん広がってきそうだけど。ギャグ回かな?
もしかしてまめだものにも化けれたりする? マジかよ。
意味わからん能力だな。そう簡単に心中しようとする前提なのかw
これ本人声? さすがに別人感強すぎない?
三味線語りが古語すぎて何となくしか理解できない…。謎のエロ風味。

6話 ☆5
客の民度 このアニメはいつ面白くなるの? 怖い。
見ろ言っといて何言うてんねんw この空気で笑わせるの無理ゲーだろ。
師匠を信じろと。

7話 ☆6
この子は何? この時代って落語それぐらい一般的なのかな何もないし。
落語嫌いじゃないんだけどなぁ...。うまくいってたやん。
金髪の子カットかよ。

8話 ☆5
落語しようよ。このアニメなんでたまにエロ寄りのネタやんの?
いや面白いけどさw 時代考えろやこれ現代じゃないだろクイズするな。
今回なんかノリおかしいなw
正直このアニメには萌えアニメ的展開を求めてない感ある。

9話 ☆5
四天王会議 落語風ぼっち会話悲しい。これはダメな大人。
なんやこの茶番…。なんで弟子とったらあかんの?
ここから他2人の元にいく回が2回続くの?

10話 ☆9
10分の内容丸暗記は無理やろ。言うほど性格悪くないって言う。
たぬき設定あんまり活きてないよねこのアニメ。ちょっと感動したわ。
ここまでで1番の良回。

11話 ☆9
過去回か。髪型この頃の方が可愛い。話良かったな。
落語の中に過去の情景を重ね合わせたのね。加速してきた。
時代の変化によって人を化かせなくなったまめだにも共感できるところがあったから弟子にしたのかな。

12話 ☆8
石田性格悪い。俺は嫌な思いしてないから。しっぽな遊郭編。
可哀想。意図的かよ。落語心中で鍛えた石田。邪魔役はいらんな

13話
薬盛られてそう。これ本物の金じゃなさそう。
こういう悪役キャラはこの作品にいらないかなぁ。
寒い戦闘アニメみたいなノリで警察倒すのやめて。盗んだことにした

曲評価(好み)
OP「幻愛遊戯」☆7
ED「ヴァージニア」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

大正落語ファンタジー ここに開演!

この作品の原作は未読です。
実は録り貯めていたのですが、すっかり視聴するのを忘れてしまっていた作品でした。

視聴するか少しだけ悩みましたが、作品をググってみると、M・A・Oさん、山村響さんが出演されるというではありませんか。
しかも監督は、ストライク・ザ・ブラッドを手掛けた山本秀世さん…
という訳で、振り返ってみると視聴するしか選択肢の無かった作品でした。

落語をしているアニメと言えば、真っ先に「昭和元禄落語心中」が頭に浮かんできます。
これは本気で落語をしており、作品の持つ雰囲気に引き込まれながら視聴させて頂きました。

次点は、「このアニメは女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただくアニメです。」という前置きがお約束の「じょしらく」でしょうか。
あやねるが演じた蕪羅亭魔梨威には何度も抱腹絶倒させて貰いました。

どちらの作品も全く毛色の異なる作品ですが、この作品は果たして…などと考えながら視聴を始めました。


いつか人間を化かしてみたいと夢見て、
大都会・大阪に飛び出してきた豆狸の女の子・まめだ。

しかし、磨き上げた術は上手くいかず、
挙句の果てには「落語家」と名乗る黒髪の美女に一目で見破られてしまう。

美女の正体は人気落語家・大黒亭文狐。

術ではなく芸で人を化かす文狐の落語に感動したまめだは、弟子入りを志願する―――!

笑う門にはたぬきたる。

大正上方落語ファンタジー、ここに開演!


公式HPの全体あらすじを引用させて頂きました。

完走して振り返って思う事…
「昭和元禄落語心中」「じょしらく」のどちらの毛色とも異なる作品でした。

まず、物語全般を通して結構真面目に落語に取り組んでいました。
私は上方落語というモノを理解していないからでしょう…
決して落語で笑える場面が多いという訳ではありませんでした。

ですが、兎に角まめだが何事にも全力全開、体当たりで挑み続けるので、落語を通して感動させて貰ったシーンが幾つもありました。

大黒亭文狐とまめだ…師匠と弟子に繋がりがとても丁寧に描かれているので、見どころであると共に、私の感動ポイントでもありました。

ですが、師匠と弟子の間柄だって決して順風満帆ではないんです。
荒波の連続だったと言っても過言ではありません。
最初は薄っぺらだった師匠と弟子の信頼関係がどんどん強まり、荒波を何度も凌いでいくのです。
キャラデザは優しい感じですが、一本芯の通った物語が展開されたので、途中で何度も見つけられて良かったとおもいながら視聴を続けていました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、GARNiDELiAさんによる「幻愛遊戯」
エンディングテーマは、Hinanoさんによる「ヴァージニア」
当時、「幻愛遊戯」を何度も聴いていたのを思い出し懐かしくなりました。

1クール全13話の物語でした。
最近、作品の整理を怠っていたので、お盆休みから少しずつ整理を再開していますが、ショート作品を含めて取りこぼした作品が結構出てきました。

2023年夏アニメもこれから佳境に入ると言うタイミングではありますが、少しずつ時間を取って視聴していきたいと思います。
これで、リアルで放送されている作品の視聴が更に遅れることにはなりますが、それは仕方の無いことと言うことで…^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

うちの落語はしんぽがない

【この作品の見どころ】
一生懸命な弟子の可愛さと面倒見のいい師匠、取り巻くキャラクター達の暖かさを見て和む作品
笑える作品じゃないけど上方落語もマジメに取り扱っていて解説もちゃんとあるので落語がどんなものなのか興味ある人にもいいかも

【感想】
序盤がつかみ悪くて微妙かなって思ったけど落語の修行がはじまってからまめだを取り巻く人間模様は少しずつ面白くなってきました
少しずつ成長していくまめだちゃんの純粋さと、見守るししょーの関係性がとても良く、見て良かったです

でも落語はぜんぜん面白くない

上方落語がテーマですが、声優は演技は上手でも落語のプロではないので
演技がいいだけで面白さまでは表現できてないと思った
そこの部分が昭和元禄落語心中との差かな?

作中でししょーが「ただ暗唱するだけでいいわけじゃない」って言ってたけど、それはそのままししょーの声優に当てはまる言葉
ただ上手に演技すれば笑いが生まれるわけでもないのでしょう
どれだけ上手にマネをしても、声の抑揚、表情、間の取り方、そういった何代も師匠から弟子に伝えられてきた熟練の技術はそう簡単にマネできない
だから面白くないんだと思います

そんな簡単にマネできたら落語家の立場ないですよね・・・

落語って漫才やコントと違って小刻みに笑いが生まれる芸じゃなくて、
ほとんど笑いのない長話を聞いてしっかり物語に入り込ませたうえでここぞというところで落として笑いにつながるものだと思ってるけど
このアニメはオチで笑いをとれるだけの技術がないので、ただの退屈な長話になってしまっていて、長話に付き合って損した・・・ってなると評価が低くなるのも仕方ないのかなあ

でもそれは声優が悪いわけじゃなくて、落語はそれだけ難しくて奥が深い芸ということだと思います
落語の面白さはイマイチ伝わらなかったけど、まめだとししょーのキャラクターは好きで楽しめました

【落語がダメなら映像でカバーすればいいじゃない】
尺の関係もあると思うけど、間の取り方に難があるので落語の物語が一回聴いただけではすっと入ってきません
プロの落語家ならしゃべりだけで観客に情景を思い浮かべさせて物語に引き込む力があるけど、
声優は落語家じゃないので映像でちゃんとサポートしないと話に入り込みづらいと思う

【大阪弁ちゃう】
声優がすごく頑張ってるけど、やっぱりししょーの関西弁のイントネーションが気になります・・・

まめだちゃんは大阪弁覚えろって師匠から言われてるのになんで日常会話共通語なの?
普段から使ってないと習得なんてできないと思う

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

66.0 45 2022年秋(10月~12月)アニメランキング45位
クールドジ男子(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (44)
155人が棚に入れました
一際目を引くクールでかっこいい男子たち。 どこか近寄りがたいけど…彼らは“全員ドジ”だった! 財布を忘れたり、電車でイヤホンを付けず音楽を流したり、コンタクトなのにメガネを上げる仕草をしたり、曲がるストローだと気付かず逆に刺して使ったり、傘と間違えて靴べらを持ち歩いたり―― そんなドジさえもクールにキメてしまう、それが「クールドジ男子」。 ドジもするけど等身大で頑張る彼らの日常譚を15分に集めて、2クールでお届けします! 見ればきっと、あなたも好きになる。笑って癒されるドジコメディ。

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

おっさんも意外と癒される →あなたの心の疲れ具合が計れるリトマス紙的なアニメ?!

【レビューNo.49】(初回登録:2023/4/12)
コミック原作で2022年作品。15分枠で全24話。
娘がハマってるらしいので、試しに視聴してみたら意外とおっさんでも楽しめたw
他のレビュアーさんに刺激を受けたこともあり、折角なのでレビューを書いてみようかと。

(ストーリー)
下は高校生から上は社会人まで、4人(後半1人増えるが)のクールでイケメンなドジ男子の
日常を描いたコメディ。

(評 価)
・かなり秀逸なタイトル
 最初は正直「センスねーな」と思ったのですが、よく考えるとかなり秀逸なタイトルですね。
 「名は体を表す」→タイトルだけで、どんな内容のアニメでどの層をターゲットにしてるか
 等これ以上ない位一目瞭然という・・・
 だからおっさんとしては躊躇なくタイトル切りできたし、娘には期待通りの内容で満足だっ
 たようです。
 でもそれじゃ私のような「観たら意外とよかった」層を取り逃すのでは?という話になりま
 すが、それは逆だと思います。ある程度タイトルで予防線を張った上で視聴したら「予想以
 上だった」というところがミソで、別タイトルで予備知識もない状態で視聴してたら、多分
 「何や、このよく分からんアニメは?!」で即切りしてたと思いますw

・おっさんも意外と癒される
 まあメイン層は女性でかわいいイケメンのドジぶりを愛でながら癒されるって感じなんです
 が、おっさんも意外に癒されるなあっと。ざっくりいうと
 ・誰も傷つかない優しい世界
 ・「そのままの自分でいい」みたいな許容と慈愛に満ちた世界
 って感じが心地いいみたいな?!多分その時の精神状態なんかもあって、意外と私も心が疲
 れていたのかも(笑)
 また15分という時間枠もちょうどいいって感じですね。

・まさかの2クールも終わってみれば正解だった
 正直1クールで十分だろって思っていたので、2クールと知ったときは驚きだったのですが、
 終わってみれば2クール十分楽しめたなっと。作品としていろいろと積み上げていく程、味
 が出てきて面白くなっていく感じですね。
 ・最初は無理にドジをねじ込んで肩に力が入った感があったが、だんだんこなれてくると
  いうか、ドジネタだけでなく間や空気等雰囲気で自然にクスっとしてしまうみたいな。
 ・一人一人のキャラが形作られていき、そのキャラらしいドジっぷりが上手くハマっていく
  感じ。
 ・最初は4人が個々にドジってる感じだが、喫茶店を舞台に顔見知りになっていく。
  (店主の弟、バイト、常連客など)
  そこで関係性が深まっていく面白さや、ドジをドジで返すシナジー効果など笑いのバリエ
  ーションに幅が出てくる。
 ・後半に一人キャラが増えるが、こいつが少し俗世離れした感があり、個人的には一番の
  強キャラでツボッたw(最後はこいつに全部持っていかれたwww)

一般のコメディのようにギャグの切れ味が鋭い等ではなく、本当にショボいドジを愛でるよう
に楽しむという感じなのですが、これでちゃんと作品として成立してるというのが素直に凄い
なと。それにコミックもそこそこ売れているみたいで、またこの秋冬アニメに続き、春からは
実写ドラマも始まっているという、ある意味ノリにノッてる作品のようです。
心の疲れを感じているおっさんがいれば、一度試してみてはいかがでしょうか。

OPの「まふまふ/青春切符」を聴くためにアニメを観てたところはありますね。このまふまふ
って絶対に「神僕」のボーカルやろw(公式発表されていないが、ネット上ではほぼ確定判定)
後半「syudou/笑うな!」に変わりますが、最初は「syudouは違うだろー」って違和感があった
のですが、これも結構馴染んだなw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

クールでドジな男子たち。

{netabare}
2022年秋からの2クール15分アニメ。
年齢もばらばらの4人(後半クールは5人)のイケメンキャラが時折抜けている面を見せる、ただそれだけの内容。

5人がずっと仲よく色々とやっているまったりとした雰囲気のアニメで、いい日常作品だったと思う。
1話15分ということもあって、ワンパを感じず手軽に見られる。
たぶん30分だったら評価も変わっていたと思う。
ドジ要素はあるあるネタに寄せた感じで、見ながら「自分もこれはよくあるなぁ」とか、「いや、これはねーよ」とか、そんな風に共感しながらや突っ込みを入れながら楽しめる作品。
清々しいまでのドジっぷりが良かった。

時には話がいい回もあって、ただただドジ要素だけを描いた作品でもない。
大人組から高校生組へ向けてのアドバイスなどもあって、メッセージ性を随所に感じられる作品でもある。
駅への広告を作る話は結構長々と尺を取っていたけど、企画の考案の段階からしっかりと描いていて、大人側のストーリーは仕事アニメとしての出来もいいと思った。

1クール目のOP曲の青春切符は曲名通り、青春を感じられる曲調、ドジ要素が散りばめられた映像と作品にマッチしていていい。
まふまふは苦手だけど、この曲はかなり好みだった。
EDも二つとも爽やかな感じで良かったけど、2クール目のOP曲は全く合ってなかったかな。

私的評価:73点
私的ベスト回:13話

↓1話毎メモ
{netabare}
1~12話 紛失
13話 ☆10
あるある。うっせぇわ。前のOPが合いすぎていた。宣伝系の仕事なん?
気づけや。鈍感すぎる。1番良かったな。新キャラドジ要素ないけどw

14話 ☆7
マネキンw 自発的なんかよ。笑うな!

15話 ☆8
ほんとにラブレター? ルースリーフで台無し。

16話 ☆7
頻繁に傘が消えるのはあるある。
お気に入りの柄があったら確かに無くさないかもな。
オタク特有の早口。靴べらはねーよw こいつに初めてドジ要素が。

17話 ☆8
靴ベラ持ち歩きが何の経験になるんだよw
タイトルはクールドジ男子か?

18話 ☆8
やっと気づいたw USB外れてるオチかと思った。
1回他人として接してしまったから名前呼びし辛いのか?
悩み事の根本からおかしかったか。
自分が満足な広告を作るよりも客を引き止めることの方が大切だしな。
通行人任せの広告かよw

19話 ☆7
間接キスじゃん。優良原作ファン。出たパンフレットw トイレかな?

20話 ☆8
クソエイム。コントローラーごと動いてしまうのは仕方ない。
てかこいつにやらせる意味ないだろw 残業。
大人になって何ビビってんだw 口小さすぎだろこの容器w
ミマさんコンビニは一人で行けるのか。社会人の鑑。
仕事としてゲームできるのいいな。

21話 ☆8
レギュラー化した元晴。
ほぼ知り合いと化してる人からのサインって特別感なさそう。

22話 ☆8
高校生になって知人の大人に奢ってもらうのは申し訳なさそう。
憧れと同じマンションとかいいな。

23話 ☆7
着替え忘れは草。海縛りなのにいきなり陸。

24話 ☆8
ちゃんと確認しろw いません。

曲評価(好み)
OP1「青春切符」☆9.5
OP2「笑うな!」☆3.5
ED1「Flash!」☆8.5
ED2「たいせつ」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

登場人物達の他人への共感力の無さが怖い。かなりヤバい人達なのでは?

 2クール完走しました。半年も観ていると、キャラに愛着が湧くものですが、野郎に興味が無いせいか、個体の判別に苦労しました。

 抑えた絵柄だったのもあるかもしれませんが、会社員と作家の区別は辛うじてつきましたが、学生達は誰が誰だか最後まで良く認識できませんでした。

 淡々としていて、不快な感じはありませんでした。うっかりが原因で、登場人物が死亡したりしなくて本当に良かったと思いました。

………………………………………………………………………
 1クール観ました。まだ後1クールあるようです。このノリが続くと思うと、脱落しそうです。

 登場人物達はクールドジというより、知的障害とかの病気を疑うほど注意力散漫です。

 戦場では真っ先に死ぬタイプです。多分、歩哨も出来ないでしょうから、囮斥候として威力偵察に出してやると良い働きをしそうです。

 皆、イケメンで優しい感じですが、付き合ったら良かれと思って悪気無くパートナーにモラハラしてきそうです。

 女性ファンに支持されているのでしょうか?私は、この手の後ろを任せられない様な男性は苦手です。勝手に持場を離れて味方が全滅しかねません。

 物語が進むに連れて登場人物達の空気の読めなさがどんどん明らかになっていきます。マジで怖いんですが…。

 怖いもの観たさで最期まで付き合いうことにします!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

65.8 46 2022年秋(10月~12月)アニメランキング46位
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (158)
524人が棚に入れました
「君との婚約は破棄させてもらう」 きらびやかな夜会で突然放たれた婚約破棄の言葉。アイリーン・ローレン・ドートリシュはそのショックで前世の記憶を取り戻し、現状を把握した。 ここは、前世でハマった乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の中。自分はゲームのヒロインの恋路を邪魔する、悪役令嬢・アイリーンであることを! 前世の記憶だと、アイリーンのこの先は雑な死に方をする破滅ルートだけ。 破滅フラグの起点であるラスボスの魔王・クロードを攻略して恋人にしてしまえば、フラグが回避できるかもしれない! そう考えたアイリーンは、美しき魔王に宣言する。 「結婚していただきたいの!」 一発逆転、幸せを掴み取るためのアイリーンの旅が始まる――。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

もう悪役令嬢モノはいいよ

{netabare}
悪役令嬢モノなろう系。
悪役令嬢モノのような相当独創的な発想の作品は、何個も出されると二番煎じにしか見えないという。
面白いものもあるけど、これはもうおなかいっぱいなタイプの作品。
悪役令嬢モノとタイトルについてるだけであっ...ってなってしまうし、結局普通の恋愛物なんだから、そっちを重視したタイトルにして欲しいという個人的な願い。

ラスボスを飼ってみますというタイトルだけど、特にクロード様は悪人と言うわけではなく普通なラブコメ。
ラスボスになってしまう要因の出来事を回避していく感じのいつものパターン。
正直4話まではテンプレ感はあるものの、クロード様救済のためにあれこれする主人公に好感持てるし悪くはなかった部分もあるけど、その後でダレた。
原作の1巻でやることをやり切ったパターン。
学園編以降のグダグダ感。
4話まででクロード様とかなり近い関係になったかと思いきや、学園編では実質的な離別、最終章では記憶喪失...と無理やり関係性を一旦途切れさせての展開。ストーリーの向かう先が迷子。もうゴールした後だから。
敵役ポジションも大した動機なく主人公やクロード様の妨害をするだけの全く魅力のないキャラ。引き延ばしのために作られた舞台装置敵キャラ。
最後も死んだように見えたキャラがご都合パワーで復活して終わり。

まあ、学園編も悪役令嬢モノに飽き飽きしていない人なら楽しめるかも。

OPは個人的にはむしろ高橋李依の曲の中だと珍しく好きな部類。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆3
もうこれ系いいよ。しょうもな。クソゲーやんけ。
小学生が考えたような二番煎じアニメ。
こういうしょうもない設定で他の類似作品と差別化で来てると思ってるのかな。
もう飽きたこの1発ネタ。泣かせてみたくなったとは。

2話 ☆2
農民か? 虚無すぎん? ラスボスがあまりラスボス感ない。
これどこに面白さを見出したらいいの?
王を追いやったって、あいつ最強じゃないんか。
乙女ゲー設定作品って何故か人気だけど、見てて飽きないのかな。
てか乙女ゲーなのに魔王ってなんだよ。

3話 ☆6
飽きたよこの展開。こいつもゲームプレイ者なの?イキリ主人公きしょ。
ラスボス普通にここ入ってきていいんか?
まあ主人公好きになれんけど恋愛要素はそれなりに良かった?
EDなんでこんな不気味なの?

4話 ☆9
OPスルメ曲。
この手のゲームあるあるだな死の装いからの覚醒みたいなのは。
俺もこのアニメのシナリオ気に入らない。こいつ結局何かやってんの?
謎理論すぎる。いや、このアニメ意外と面白い説出てきた。
ドラゴンって魔王って感じはしないな。ドラゴン空気。
けどゲーム設定無しでも話作れたような気もする。
いい最終回だった。

5話 ☆6
もう完全に付き合ってて草。レガリア難民救済。
原作クロードルート前提なのかよw
これ前回で1巻最終でここからは引き伸ばしなんだろうなって感じがする。
エロゲーかよ。女に負ける男。なろう感出てきた。
男尊女卑設定ってエロゲにありそう。
タイトル的にこいつも飼って逆ハーレムするんだよな?w
クロードこいつこんなキャラだったか?w

6話 ☆6
わざわざそんな方法で破滅させる意味ある?
これ落としにかかってるだろ。もうこいつ悪堕ち済みかよ。

7話 ☆4
確かに用意するものでは無いな。
大会に参戦してクロードに勝つしかない。いや、ちゃんと戦え。
随分と強引な方法だなこのクソ女。周りなんか咎めるだろこれ。
胸で女バレするじゃん。

8話 ☆5
男尊女卑設定は忘れられた。この青髪失せろや。
いや、ゲームでないと言いきれはしないだろ。てかこいつ誰だよ。
本来の主人公か。ヤンデレ魔王

9話 ☆2
誰か外も見貼れよ。ヤンデレ魔王
そんな簡単にやられるとか魔王の名前が泣いてるぞ。
普通レヴィが疑われる流れだよね。主人公キモすぎ。

10話 ☆3
レヴィのがかっこいい。セドリックと犬猿の仲になったんじゃなかったか?
虫さんが走る。魔物唐突すぎんだろ周囲確認しとけよw
あのメガネたちは無視していいんかw

11話 ☆2
ED回収ww ほぼ記憶戻ってる雰囲気あるな。めっちゃ嫌がってたじゃん。
茶番感。マジで第1生で終わりでよかったなこのアニメ。

12話 ☆0
こんなん死罪確定だろ。いや、アーモンドマジで死んだの?
このクソ女ただの狂人で不快でしかないわ。
どこに魅力があるんだよアイツに。
アーモンド生きてたどころか目も戻ってて草。都合よすぎだろ。

曲評価(好み)
OP「共感されなくてもいいじゃない」☆7.5
ED「ノミック」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

このままいけば…“死”あるのみ 残る手段は…生きるためだけの結婚のはずだった…ただのお転婆娘と、思っていた…“恋”に不器用な2人の“愛”の攻略合戦が始まる 魔王を落として一発逆転! ハッピーエンド

この作品の原作は未読です。
事前情報無しで視聴に臨んだので、りえりーや香菜ちゃんが出演していたのはラッキーでした。
あ、途中であやちも出てきましたけれど…^^;


「君との婚約は破棄させてもらう」

きらびやかな夜会で突然放たれた婚約破棄の言葉。
アイリーン・ローレン・ドートリシュはそのショックで前世の記憶を取り戻し、現状を把握した。

ここは、前世でハマった乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の中。
自分はゲームのヒロインの恋路を邪魔する、悪役令嬢・アイリーンであることを!

前世の記憶だと、アイリーンのこの先は雑な死に方をする破滅ルートだけ。
破滅フラグの起点であるラスボスの魔王・クロードを攻略して恋人にしてしまえば、フラグが回避できるかもしれない!

そう考えたアイリーンは、美しき魔王に宣言する。

「結婚していただきたいの!」

一発逆転、幸せを掴み取るための
アイリーンの旅が始まる――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

最近、「悪役令嬢」は流行りなんでしょうか^^;?

少し前には「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」が2期に渡って放送され、映画化も決まったんだとか…

そして、2023年冬アニメでも「悪役令嬢」をタイトルにした作品が放送されていますし、2023年には「私の推しは悪役令嬢。」というタイトルの作品も放送されるんだとか…

現在放送されている悪役令嬢作品は、未だ第1話しか見ていないので何とも言えませんが、総じて言えるのは、悪役令嬢に転生した女の子はことごとく悪役とは真逆の立ち位置にいるという点です。
皆さん優しくお人好しで、誰からも愛されるキャラ…は少し言い過ぎかもですけれど。
たまには「転生したらもっと悪役令嬢になった」など振り切れる作品が出てくると、それはそれで面白そうなのでは^^;

この物語は、乙女ゲームの悪役令嬢として転生した主人公が、そのままだと死に直結する人生の危機を何とかして逃れようと必死に藻掻く様が描かれています。
悪役令嬢というジャンルがあるなら、王道中の王道を行く作品だと思います。

先ほどたまたまwikiをチラ見していた時、主人公であるアイリーンの紹介欄で奇妙な単語を見つけました。

「ナレ死」

始めて目にする単語です。
ググってみると、こう書いてありました。
「「ナレ死」(なれし)とは、ナレーションだけで死が告げられること。登場人物の死が役者の演技ではなく、ナレーションだけで処理されるところに、寂しさや残酷さ、衝撃などが伴い、視聴者の心にダメージを与える。」
だそうです。

そうなのかなぁ…?
ナレーションだけで処理されるところに、モブっぽさを感じるのは私だけでしょうか^^;?

今のところ、何とか死亡フラグは回避できているようですが、この作品が面白いのはそんな主人公の行動を妨害する輩が居るというところです。
本来ならもっと早くに一件落着する筈でしたが、その輩のせいで物語がややこしくなるんです。
まぁ、そのお陰で物語に華が添えられるんですけどね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、りえりーによる「共感されなくてもいいじゃない」
エンディングテーマは、ACCAMERさんによる「ノミック」
もうオープニング曲の歌詞の早さが尋常じゃありませんでした。
それをりえりーはスラスラ歌うんですから、声優さんってやっぱり凄い。
カラオケで歌える自信が1㎜も持てない楽曲でしたが、聞くのは大好きだったのでエンディングと合わせて通勤時に聴いていました。

1クール全12話の物語でした。
何だかんだ言いながら結構楽しませて貰いました。
主人公がりえりーで、求婚を申し込んだお相手が梅原さんだったからかな…
声質の高低差が妙にしっくりした気がしたので^^
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

どっかで見たような設定だったので・・・。

色眼鏡で観ていました。
というか、先入観たっぷりです「またかぁ・・・」という気持ちが無かったと言えばウソになります。

ま、事ここに至っては仕方が無いですよねぇ。
この異世界転生系の乱立ぶりを乗りこなしてきた身にとっては先入観たっぷりなのもやむなし、そしてゲーム内へ転生というのでは「乙女ゲームの破滅フラグ~」という、そこそこ名の通った作品もありましたし。


といった感じで割とネガティブなイメージを持ったうえでの視聴かいしとなりました。

例によって、詳しい内容にはそう触れず、所感をば。


物語:しっかりと全話を視聴したのですが、当初持っていたネガティブイメージは払拭できた作品だったと思います。
序盤こそゲーム内への転生、しかも悪役令嬢への転生という事で「ふ~ん、で、どうすんの?」的な斜め見をしていたのですが、最初から「んっ?」という思いがあり、視聴意欲は少し高まっていきました。

もう一つ視聴を続けられた要因があるとすれば、主人公:アイリーンの勢いでしょうか。
とにかく、勢いで物語の波に乗せられていった感じです。
あと、まぁ、魔王との関係もうまいバランスでしたかね。

まぁ、悪役令嬢になってしまったので、バッドエンドを色々と回避していく的な流れだけであれば、先に似た作品はあるのでしょうが、魔王を落しにかかろうという発想はwなかなか。
しかも、舞台設定が割とうまくできていたと思います。
人間側と魔王(魔物)側の立ち位置設定の妙が活きたと思います。
これは、終盤にいろいろと関係が改善していく中でも活きていた設定だと思います。

最終的に、12話目で少々、慌ててタタミにかかったキライはありましたが、物語としては思った以上に骨太な印象を受けました。
バランスが良かったのかな、と思います。


作画は、まぁ、フツーかフツーよりも少しマシ程度でしょうか。
イケメン君たちはそれなりにキレイに描写されていたとは思います。
女性キャラは少しパワー不足だったでしょうか。


声優さんは、いつもの事ですが、特に違和感を感じたり、作品を楽しむ上で障害になる様な事は無かったと思います。
私は、割と甘めなんでしょうかねw、声優さん評価については。


音楽は、OP/EDともに裏声が特徴的な楽曲でしたが、正直、少し苦手でした。
これは、私の好みによるもので、OPなんかはラップ調?な部分などキャッチーで耳に残る要素もあったと思います。
どうにも、ヒステリックに聞こえてしまうので、あの手の裏声って苦手なんです><、100%個人の好みの問題です。


キャラクタは、勢いがあったと主人公のアイリーンを表したばかりなのですが、実はちょっと苦手なタイプでした。
ただ、魔王はじめ取り巻きとの関係が割と好みな感じで、人間関係的には楽しめました。
先にも述べましたが、イケメン君が多かったですよね。
ま、この辺も嫌味なく観れたのはお手柄なのではないでしょうか。
そして、対立軸となるリリアの方もしっかりとアイリーンに対する悪役っぷり
でヘイトやイライラを集めていました。
無理矢理に悪役を演じているようにも見えましたが、あちらもプレイヤー設定で、そう言う挑戦的な方針で動いているという事であれば、納得でした。



率直に言えば、視聴前のタイトルを見れば、観たことのある人であれば「乙女ゲームの破滅フラグ~」が頭をよぎるはずです。
ですが、物語の進行タイプとしては全く別モノでした。
この作品なりに、バランスよく物語を展開し、少し慌て気味でしたが、最終話で割ときれいにタタンでいました。

フツーに視聴して、アイリーンと魔王の恋愛モードでもニヤニヤできそうな点もありましたしね。
私的には、思ったより楽しめたという感想になります。
機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

65.7 47 2022年秋(10月~12月)アニメランキング47位
夫婦以上、恋人未満。(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (165)
509人が棚に入れました
原作:金丸祐基(KADOKAWA/ヤングエース連載)
総監督:加戸誉夫
監 督:山元隼一
シリーズ構成:荒川稔久
キャラクターデザイン:小林千鶴
色彩設計:ながさか暁
美術監督:阿久澤奈緒子(チーム・ティルドーン)
撮影監督:高畠美里(萌)
編集:茶圓一郎(颱風グラフィックス)
アニメーション制作:studio MOTHER
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

嗜好品なのでフィーリングでしょう。私は面白かったです。

 さて、本作の初期設定は荒唐無稽ですが、面白い設定だと思います。それについてはもっと深掘りすればいいのにと思わなくはないですが、あくまで物語のための舞台設定です。

 テンプレの身近な女性VS幼馴染です。尻切れトンボなのが物足りませんが、この作品答えはあきらかでしょうね。身近にいる女性が結末になるしかないでしょう。
 夫婦以上恋人未満というタイトル回収をするには、形式で身近にいる状態=夫婦から心が通いあう=恋人になるプロセスを描いているということだと思いますので。


 が、冷静になると普通?というかテンプレ?ただ、幼馴染の行動と内面が本当はどうなんだろう?あのイケメン彼氏と裏でどこまで何をしてるんだろう、というNTR感と、ギャルヒロインが可愛いこと。そのヒロインの行動があっち行ったりこっち行ったりな感じなのがドキドキするのがいいです。

 本作がつまらない、というレビューをかなり見かけました。まあ、当然でしょう。考察系、エンタメ系の大作、感動系のどれでもない、嗜好品アニメですから、それぞれの好みでしょう。
 私はたまたまフィーリングがあったのか、視聴したタイミングが良かったのかわかりませんが最後まで楽しめました。

 評価はあまり高くできる作品ではないですが、主観的には70点…だと言い過ぎですね。尻切れトンボなので66点かな。再視聴はしないと思います。2期が来れば別ですけど…期待しないでおきます。



10話 結果的に「恋人のフリ」もののバリエーション。初めはトンデモ設定で酷評必死の展開かと思いましたが、意外や意外でまあまあ面白いです。

{netabare} 初めは童貞くさいシチュエーションなので、男が原作かなあと思っていましたが、男女の距離感が女性原作っぽい気がしなくはないです。
 検索でコミックのページをちょっと確認しましたが、定型に捉われないコマ運び、全身と顔のアップのバランス、トーンの使いかたとかエフェクト、私服の種類、下着の書き込みとアクセサリかがかなり女性的です。
 あるいは女性的マインドを理解した男性かもしれませんが、しかし「その着せ替え人形は恋をする」「ギャルごはん」も女性ですから、多分女性かなあ。

 何が言いたいかと言うと、女性が原作者のラブコメは男性とはフィーリングが合わない故の妙なドキドキ感があって結構楽しめます。キスとかエロシーンがなんか男性とバランスも程度も違うんですよね。さらに、女性原作者が描くギャルって、可愛い娘が多い気がします。


 テーマ的には、強制的に夫婦になるというのはお見合いのアナロジーで、もともと子孫を残すための優遇措置である結婚制度に対し、恋愛結婚が前提になってきた現代の結婚観に対するなんらかのテーゼ…とかじゃなかったです。

「恋人のフリをする」ラブコメもののバリエーションですね。あまり、深いテーマ性は見出せませんが、しかし、ラブコメとしてはギャルと真面目少年もの、幼馴染がイケメンに取られるかもNTR感…的なある意味では王道でした。少年の心がまだ残っている人なら楽しめると思います。

 あるいは、キャラに感情移入できれば面白いのでしょう。ギャルの渡辺星のツンデレが可愛いので、私は普通に面白いと思いました。エロ&寸止めがまたなかなかのバランスです。

 シチュエーションとか男子側の描写がちょっと乗れないところと、やはり設定が荒唐無稽なので、そこがコスプレと人形オタクという上手い設定の「着せ恋」と比べてちょっともったいない感じです。

 この夫婦制度の設定にもうちょっと軸があればもう1段グレードアップする気がします。

 総評すると、ギャルもののラブコメとしては普通に面白いです。キャラデザは、もうちょっとギャルギャルした方が良かったかなあ。原作の方が可愛いと思います。作画は必要十分くらいかな。

 主観評価で70点くらいはありそうな気がします。{/netabare}



以下 1話視聴時の印象です。


題名の逆説を活かせるか?NTRからの人間的な成長があるなら…

{netabare}  設定そのものにはポテンシャルを感じます。恋愛という概念があるから、生きづらいのは事実です。恋愛が所有欲求だとすると非常に資本主義的です。
 婚姻というものを恋愛と切り離すことがどういう意味を持つのか、それを人権とどうバランスをとるべきなのか。
 平成にはまだお見合い制度はありましたので、必ずしも荒唐無稽ではないです。そういう点では面白いテーマだと思います。(この設定は時期的にはセンシティブですけど)

 ただ、部屋の指紋認証とか設定しても、リビングでエロいことしてポイントになってるじゃんとか、結局夫婦=恋愛ごっこでポイントが付くみたいな設定の甘さが見て取れます。ここは家庭というユニットの役割分担がないと。そもそも出産育児、家事負担、経済負担のシミュレートがない結婚はただの同棲ごっこじゃん、と思います。
 そして、同棲ごっこならせめてちゃんと性行為まで行ったらポイントが30点つきます、とかにしないと。

 この設定だと話は、夫婦生活をしているうちに本当に恋愛関係になれるか、その相手がギャルOR幼馴染みという感じになるんでしょうか。
 だとしても、ストーリーとしては、幼馴染がちゃんと寝取られないと駄目でしょう。しかもあのライバルのモテる男が嫌な奴じゃなくて、良い奴で人間的に負けてとか。

 その上でギャルの性の過去経験に対する偏見と、ギャルの実際の人間性に触れて主人公が処女幻想を脱却して、真剣に相手の理解に努めることで男として成長して、最後はギャルの元を巣立ってゆくとかなら、いい話になりそうですけど、そういうストレスのある話にちゃんとなりますかね?現段階で全部初めてとか言っちゃってるしなあ。
 せめて途中で、幼馴染もギャルも寝取られようよ。そのストレスを乗り越えるのが成長の基本です。

「夫婦以上、恋人未満」という逆説の題名を活かせるかどうか。それがだめなら恋愛のストレスを丁寧に描けるか。あるいは結局今時妄想ラブコメなんでしょうか。NTR展開からの成長を期待します。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ホンモノの恋のために、ニセモノの愛を誓えますか?

この作品の原作は未読です。
個人的にこの作品も今期のTOP10の上位に食い込む作品だと思っています。

物語も設定も斬新で良かったと思いますが、何より一番良かったのは、ヒロインの星(あかり)役を演じていたさおりんボイスにほかなりません。
もう、さおりんに色々と持っていかれてしまいましたよ(*ノωノ)

あれ、さおりんってそんな感じだったっけ…?
と思ってググってみると、「ストライク・ザ・ブラッド」のラ・フォリア、「白銀の意思 アルジェヴォルン」のジェイミー、「冴えない彼女の育てかた」の澤村・スペンサー・英梨々、「ありふれた職業で世界最強」の白崎香織を始めとするキャラの面々を見ると、これまでも色々持っていかれてたみたいでした(*ノωノ)


冴えない男子高校生・薬院次郎は、
「夫婦実習」の授業で絶対に関わるはずのなかった
クラスの美少女ギャル・渡辺星と暮らすことに。

お互いの印象は最悪。

“陰キャ”と“陽キャ”じゃ釣り合わないし、何より刺激が強すぎる! 
風呂上がりのハプニングに、急な密着トラブル!?

次郎は悶々としながらも意識しないようにするが……。
「ねぇ、マジでちゃんと夫婦ごっこしてみようよ」

お互いに想い人がいる次郎と星はペアを交換する権利を得るため、
本気で夫婦を演じることに。
ところが、甘酸っぱい夫婦生活は次第にお互いを意識させ、
2人はそれぞれの魅力を知るようになって――!?

“恋人”よりも刺激的な、
ギャルと非モテの“夫婦ごっこ”が始まる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

高校生の夫婦実習って…!?
そこにツッコんだら身も蓋も無いのでそれをご法度にすると、この設定は面白いと思います。
具体的には「夫婦実習の相手はランダムで、実習で高得点を獲得すると相手ペアを交換する権利が貰える」点です。

好きでも何でも無い人と夫婦生活が送れるでしょうか。
確かに同居する人と日常生活を送る、ということは多分容易なんだと思いますが、
それでは成績が上がらない…

そもそもこの実習で高得点を取ると、一体何の得になるんでしょうか。
より相手の事を思いやるスキルが向上するとか…?
先生は大切な実習と言っていましたけどね。
もしかすると、これから生きていくために大切で必要な「好き」を学ぶため?

でも、星ちゃんは本当に魅力的な女性だったと思います。
個人的に今期の作品の中で一推しだったかも…

確かに見た目はギャルっぽいですが、ギャルっぽい容姿は原点要素ではありません。
寧ろ、目標に向かって一生懸命頑張る女の子という印象の方が強かったと私は思っています。
怖がりで、時に甘えん坊で…こうして振り返ってみると加点要素しか無いような気がします。

でも、次郎と星の様にそれぞれお互いの魅力を知るようになって、その後の展開に繋がるのは奇跡の様な確率だと思いますけれど。
確かにお互いの魅力は知ることが出来ると思います。
ですが、同時に嫌な面や悪い面も見えてくるのは必須です。

夫婦と言ってもこれまで生きてきた環境や生活も違うので、色々衝突することもあると思います。
次郎と星にもいずれ訪れることでしょうね。

公式サイトのキャラ紹介欄に、キャラ相関図が掲載されています。
それを見た次郎の友達の加茂が言っている「じろちゃん、相関図がハーレム漫画だよ」には吹きました。
えっ、今次郎の周りには星と幼馴染の詩織しかいないけど、今後そういう展開も用意されてるって事!?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Liyuuさんによる「TRUE FOOL LOVE」
エンディングテーマは、Nowluさんによる「Stuck on you」と「Swallows」

1クール全12話の物語でした。
ここで終わるのかぁ…というところで終わってしまいました。
これから面白さが増しましになっていく展開がまっているであろう筈なのに…
続きがムッチャ気になるんですけどっ!
配信や海外での人気が高いらしいので、是非朗報を期待しています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

ゲリオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

不純異性行遊実習

高校生の男女が授業の一環で疑似的な夫婦として生活させられる高校を舞台に、主人公とヒロインが、互いに片思いの相手とペアを組むべく夫婦を演じることから始まる恋愛模様を描いたラブコメディ作品。(原文ママ)
↑はぁ????設定アタマおかしいやろ?www

授業で彼氏彼女の同居生活を行うのも変だが、しかも成績優秀者はパートナーを入れ替える特権をゲットできるとか更に意味が分からない。
成績の良し悪しを判断するってことは、その組がどれだけイチャコラ出来てるか先生が監視してるってこと?
生徒が抱き合ったりキスしたりする様子を?
作者、アダルトビデオの見過ぎじゃねえの??
…とまぁツッコミは入れさせてもらいましたが。
そのくらい頭悪すぎる設定のが逆に面白いのかもしれないね。
質の良いラブコメというのは同年の『その着せ替え人形は恋をする』が完成形で、あれ以上のアニメを作るのは簡単には出来ないよ。
本作に至ってはどう見ても比較にならない低予算アニメ。
もはや何かしら奇抜さがないと存在意義すら見出せないことから、夫婦実習とかいうバカすぎる設定は「有り」だったと思う。

内容としては以下ネタバレになるが…{netabare}
まぁ、ヒロインの渡辺星(あかり)を魅力的に感じたが否かが全てだったのではないかと。最初は陰キャ(言うほど陰キャでもないが)の次郎を散々馬鹿にしていたくせに、割とすぐに落ちるチョロさはギャル系処女丸出し。
なんと第1話Aパートで早くもキスして「口なんて聞いてないよぉ(カァァ)」という超展開。
2話ではソファーで手を握りながら一緒に就寝、3話Aパートでは交わる寸前に…w
どう見ても恋人以上ですありがとうございましたからの、3話のラストシーン。
「次郎のこと割と好きだよ!」→「好きって言っちゃった!(カァァ)」とか、いやいや…これまで散々やっといて今更なにを?と。
その後も「私なに次郎なんかのこと意識してるの!(カァァ)」とかモノローグ言ってるし、次郎は次郎で「あかりって俺のこと好きなんじゃ?いやいや、ないない!」みたいな…君らもう勝手にしてくれ。
と、そんなのが最終回まで続いたアニメだった。

一応、次郎にも星にも、別に本命相手がいる四角関係が構築されているが、サブヒロインの詩織は無味無臭な優等生だったので、特に魅力があるキャラクターではなかった。
きっとこちらは負けヒロインの役目を担うんだなぁと予想していたら、11話で次郎と詩織がまさかの両想いキッス!星終わった~!どうなる最終回~!?
からの最終回次郎「キスまでしたし詩織って俺のこともしかして…!?少しくらい自惚れてもいいのか?全く分からん!」
んなバカな~!!なんなんこいつ!!
ということで、俺たちの恋路はまだまだこれからだENDでアニメ終了。はあ。{/netabare}

つまらなくはなかったので視聴したことについては後悔はしていない。
が、別に人に勧められる作品というわけではないことも事実…
強いて言えばラブコメが好きでキュンキュンしたい人くらいかなぁ?
いや~、これ見てキュンキュンするとは思えないけどな~(笑)
ビッチと純情な側面が混在する情緒不安定系ギャルヒロインが見たい人はどうぞ!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

65.3 48 2022年秋(10月~12月)アニメランキング48位
うまゆる(Webアニメ)

2022年10月16日
★★★★☆ 3.4 (31)
82人が棚に入れました
ちっこいウマ娘たちによるショートアニメシリーズ!
楽しい日常にクスッと笑える素敵な3分間♪
みんなとゆるっと大本命◎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

みんなとゆるっと

この作品の原作ゲームは未プレイですが、TVアニメ第1期~第2期とWEBアニメは視聴済です。
2023年の10月から第3期本編の放送が始まるので、その前に視聴しておこうと思っていましたが、きっと視聴の後先は逆でも全然問題無かったと思います。


ちっこいウマ娘たちによるショートアニメシリーズ!
楽しい日常にクスッと笑える素敵な3分間♪
みんなとゆるっと大本命◎


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

こういう作品の良いところは、本編で出番の多く無かったウマ娘にもスポットが当たるので、ウマ娘の知識が純粋に増える点でしょうか。
個人的には少々キャラ多過ぎ…^^;

たまに、本編で活躍したウマ娘もチラホラ出てくるので、その点は見易かったと思います。
これで全く知らないウマ娘ばかりだったら玄人さんしか楽しめなかったと思います。

本作品にはシンボリクリスエスと、タニノギムレットいうウマ娘が結構な頻度で登場していました。
本編で登場した記憶が無いような…

実際には2002年と2003年のJRA年度代表馬に選出されると共に、引退レースとなった2003年の有馬記念ではGI競走最大着差タイとなる9馬身差をつけて優勝した物凄い競争ばだったようです。

シンボリクリスエスは冠名に「シンボリ」が付くので、てっきりチームリギルに所属するウマ娘かと思っていましたが、それも違うようでした。

そしてタニノギムレットとウォッカの絡むシーンがちょいちょい見受けられましたが、タニノギムレットはウォッカのお父さんだったんですね^^

あと個人的にお気に入りなのが、ウマ娘の大好物である「人参ハンバーグ」です。
凄く個性的なフォルムは一度見たら決して忘れることはできません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
今ならYOUTUBEで視聴することができますよ。

2クール全12話の物語でした。
完走して振り返ってみると、主題歌もウマ娘も盛りだくさんで贅沢な作品に仕上がっていたのではないでしょうか。
個人的には本編第2期を視聴してトウカイテイオーが一番のお気に入りなので、少しだけでも登場してくれたのが嬉しかったですね。
本編第3期…期待していますね!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

wkr さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

つべで観れる

https://youtube.com/playlist?list=PLzFNGS7Rcf-NQHlzyeN_TL_xsvKThT7hz&si=pMwtcoZNs60S_H-U

何故かYouTubeで公開されている1話3分のショートアニメです。これを書いてるのが深夜4時なので見直すことはしないですがw、あくまでファン向け作品ですが、恐らく前作にあたる「うまよん」と比べて話数も24話と1クール分増え、その分曲数も増えています。作画は少し良くなってパロネタが多かった印象です。個人的には12話のヤンキー漫画パロ回が気に入っていて、1話3分という観やすさも相まって今でもたまに見直します。「絶滅寸前の古株」は辛辣すぎる史実ネタで笑いました。

ゆるぱかHAPPY DAYS! →
https://youtu.be/IDx8iLOCEyo?si=acRh9jmvmo9RJ9Z7
(曲の中ではこれが一番好みでした)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

Mi-24 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

可もなく不可もなし。標準的ショートギャグ

シンボリクリスエス
タニノギムレット
この二頭の対決が一応主題かな?

山のようにデカイ子が時々出てきたが、何だったのだろうか?


一番好きなキャラはスペシャルウィーク。
欲しがっている子の目の前でも、残された最後の料理を食べてしまう。
異常な食い意地の張り方が可笑しかった。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

64.9 49 2022年秋(10月~12月)アニメランキング49位
マブラヴ オルタネイティヴ 第二期(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (56)
195人が棚に入れました
白銀武:神木孝一
鑑純夏:楠木ともり
御剣冥夜:奈波果林
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

一期よりは良かったけど...

{netabare}
1期見たし惰性で視聴。
感想書くまでに1か月半間が開いたので正直内容あまり覚えてないです()
ろくにベータと戦わないという1期の大きな問題点に関しては2期では少し解消されていたのかな。
ただ、1期と同じく主人公はあまりいいキャラには見えず、アニメ勢置いてけぼりのテンポも大して改善はされなかった。

テンポが早いからなのか、感情の抑揚が極端すぎるからなのか、主人公が自暴自棄になってイキリ出すシーンは相変わらず全く共感できず不快感しかない。
並行世界から元の世界へ戻るか葛藤するところなど、部分部分でいいシーンはあるけど、この作品はやたらと主人公を狂気的に描きたがるせいで、主人公に対する印象がマイナス値だから雰囲気は良くてもあまり良かったなとはならないっていう...。
プライドが高いだけの無能で現実でよくいるような奴と言えばそうなんだけどw
香月先生も訓練場にベータを呼んだことを急に暴露してイキリだしたり、全体的にキャラに共感できない。

設定は相変わらず結構置いてけぼり。
特にこれと言った設定の無い人型兵器だったり、並行世界だったり、色々な方向に深堀りされないぶっとんだ設定を作りすぎててB級臭さが増してる。

ただ、終盤はちょっと良かった。
主要キャラの活躍が何話かにわたって描かれ、死亡シーンも一話丸々かけていたりするので、共感ができる物にはなっていたと思う。
このアニメに足りなかった丁寧さがあった。
1話以来のハプニング以外でのベータとの戦闘ともあって戦闘自体も面白かった。
主人公も最後になってやっとまともに覚悟を決めたのかな。

OPとEDは秋アニメでもトップクラスだと思う。
原作は知らないけど、やはりJAM Projectなのか。
1期でOPやってた人たちはEDに。
1期のOPはあんまりだったけど、今回の曲はすごくいい。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話
クソアニメ2クール目。ノリが臭すぎ。
JAMじゃん。これ向こう行って何しようとしてんだ?
メガトン級ムサシとマブラヴの二大内容覚えてないアニメ。
承認式グダってるぞ。つまらん。何だよこのED。
花譜とかいうVtuber辞めてくれ…。Aメロ以外はいい曲だわ。☆4

2話 ☆6
身内争いするんじゃなくてベータと戦えや。対人要らんねん。
対人にならんくてよかったわ。こいつら無能モブとかじゃなくて。
まあ死にそうだけどこいつら。
練習場に唐突にベータ乱入とかいう雑な展開w 誰か周り警戒しとけよ。
主人公この状況でイキり出すな。WARNING なにこのプライドだけ高い無能。
ベータこれ安全なん? こいつこんなんだったか?
まあ最後のシーンは良かったか。おもらし云々の話はキモかったが。
ベータ大丈夫じゃないやん。なんか草。顔芸と演技笑うからやめろw
この曲出だし以外はすき。

3話 ☆4
主人公くそきもいわ。声もあるだろうけど。
まあ健常者思考だな、元の世界に戻りたいというのは。無能。
言うて教師死んだだけでそんな泣くか?w
向こうの世界の死の情報をこっちに上書きできるなら、こっちの世界の情報を向こうに上書きすることも可能では? マジで出だし以外は神曲だなこれ。 

4話 ☆5
こういう主人公が急に情緒不安定になる展開ギャグでしかないからやめろww
友人に忘れ去られるとかいう自分だけの問題ばっか気にしてないで、それならはよ元の世界に戻れw こいつ自己中なんだよ。
平和な世界に居たいのは分かるけどさ。どうせ忘れる。
演出安っぽすぎて笑うわ。
こっちの世界で忘れられようがマジでどうでもいいw
どうせ向こうに戻るんだから。
この主人公ギャグにしかなってないのは声優のせいなのか脚本のせいなのか。
はよ消えろ。24時間設定とかあったのか。出だし以外いいED。

5話 ☆2
挿入曲良い。急にイキリ出すクソ講師。クソワロタ。
このクソアニメ臭めっちゃ好き。人型兵器+発狂とかいうB級臭さ。
ギャグいらんわ。

6話 ☆3
草、こういう実は仕組んでました展開はクソアニメ臭すごい。
この教師なんで急にクズムーブになってんの?
このアニメ情緒不安定な奴多すぎ。絵面がギャグなんだよなぁ。

7話 ☆5
ほんまにこんなロボで破壊できんのか?
そんなんあるならもっとやっとけや。こいつ誰だよ。実写風。
この日常パート挟む意味ある?
挿入曲いいな。言うほど強そうな名前か? 柏木次ぐらいで死にそう。
露骨な死亡フラグ。

8話 ☆4
OP最初はダサい思ったけど好き。やっとまともなベータ戦。
一回目なのにこんなに本格的なのか。なんか早口じゃない?
あまり面白くない戦闘...。スサノオ何で連れてきてんの?
そこまで攻められてるってだけ? 内容が頭に入ってこない...。

9話 ☆5
作画がんばってんね。スサノオ投入か。
ベータにやられてる描写ほぼなかったからあまり達成感がないな...。
この規模の機体失うとかかなり痛そうだな。
てかこいつ新入りなのにこんな大役任せられるのかw

10話 ☆5
こいつ死んだな。エレメント? 自分ロボアニメ向いてないのかなぁ。
ベータともっとちゃんと戦ってほしい感がある。柏木って誰だっけ?
ああ、この死亡フラグちゃんか。
ベータって即座に増殖できたりするのかな?

11話 ☆8
死人が。一人の死に一話丸々尺かけてやるのは感情移入が出来ていいな。
今回は良かったわ。

12話 ☆7
この子達は誰だ? 最後の2話だけ良さげ。ヤンデレ化してて草。
やらかしがあったとしても成果も大きいしな。卒業式かな?

曲評価(好み)
OP「暁を打て」☆8.5
ED「再会」☆9
5話挿入曲「翼」☆7.5
12話ED「」☆3
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

――それは、語られなかった他なる結末。とてもちいさな、とてもおおきな、とてもたいせつな、あいとゆうきのおとぎばなし――

この作品の原作ゲームは未プレイですが、以前放送された本シリーズの作品は視聴済です。

まず、最初に本シリーズでアニメ化されたのは、2012年の夏アニメから2クールで放送された「トータル・イクリプス」です。
「トータル・イクリプス」は、この「マブラヴ オルタネイティヴ」の11ヶ月前から物語の始まる作品です。
物語の舞台もアラスカですし、「マブラヴ オルタネイティヴ」との登場人物も異なるので、ぱっと見は別モノですが、BETAと戦うという設定は共通化されています。

次に放送されたのは、2016年の冬アニメから1クールで放送された「シュヴァルツェスマーケン」です。
こちらは「マブラヴ オルタネイティヴ」から18年も前の出来事が描かれた作品です。
物語の舞台はヨーロッパの東ドイツと西ドイツで鬱展開が前面に押し出された感じの作品でしたが、個人的には見応えのあった作品だと記憶しています。

そして、物語の本編であるこの「マブラヴ オルタネイティヴ」が万を辞して2021年の2022年に放送されたという訳です。


それは、極限の世界で戦う人々の絆の物語―
この時空に存在する、無数の並行世界のひとつ―
そこで人類は、戦術歩行戦闘機(戦術機)と呼ばれる人形兵器を駆り、
地球外起源生命体「BETA」と数十年にわたる戦いを続けていた。

滅亡の危機に追い詰められた人間たちが、
過酷な運命の中でどのような生き様をみせていくのか―

『マブラヴ』は、ゲームブランド:âge(アージュ)が企画・製作した2003年発売のアドベンチャーゲーム。
2006年発売の『マブラヴ オルタネイティヴ』と合わせてひとつの壮大なストーリーを成し、
多くのシェアードワールドタイトルやメディアミックスを展開しているプロジェクトである。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

原作ゲームが未プレイで、加えてシリーズのアニメーションを視聴していると、正直一番この本編に違和感を感じてしまいました。

何故なら、これまでのどの作品も当たり前ですが登場人物は死んだら一巻の終わり…
この大前提があるから、どのキャラも儚げさと翳りを持ち合わせており、生き死に大きな意味を持っていました。

まぁ、この作品もある意味では死んだら一巻の終わりなのですが、主人公にタイムスリップする能力があることで、終わりの意味合いが大きく変わっていたからです。
もちろん、都合よくやり直しが出来る訳でもなければ、無尽蔵にやり直すことだってできません。
それでも、「万が一にも救える可能性のある世界」の存在は私にとっては大きかったと印象を受けました。

ですが、どの作品に対しても共通的なのは「人類にとってBETAはとんでもない脅威である」という点です。

BETAは「人類に敵対的な地球外起源種」の略称で、1967年の地球侵攻から現在に至るまで無差別に侵略活動を続けている存在です。
小型種の「兵士級」「闘士級」「戦車級」、大型種の「突撃級」「要塞級」、そして最もやっかいなのはレーザーを放つ「光線属種」で「光線級」と「重光線級」が公式サイトで紹介されていました。
ですが、wikiには公式サイトでは紹介されていないBETAも記載されていました。

BETAが何故やっかいか…それは兵士の心を簡単に折ってしまう程の物凄い数で蹂躙してくるからです。

個々人のスペックは武器を操る人類に軍配が上がるのは間違いないと思います。
ですが、無尽蔵に増え続ける圧倒的な数の前に、これまで人類は撤退を繰り返さざるを得なかったんです。
これまでは、一筋の光明すら見い出すことはできませんでした。

ですが、今回の作品を完走して振り返ってみると、人類は勝利に向けた一歩を踏み出そうとしたと言っても過言ではありません。
まだ不安定で、もしかすると錯覚や気のせいで片付けられてしまう可能性も十分に懸念されますが、微かな勝機でも確実に拾って欲しいと思います。

人類はBETAに勝利することができるのか…
そもそもBETAが人類を侵略する理由すら分かっていないんですけどね…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、V.W.Pさんによる「輪廻」と、JAM Projectと栗林みな実さんによる「暁を撃て」
エンディングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんによる「TRISTAR」と、V.W.Pさんによる「再会」

分割2クールの作品で、全24話の物語でした。
これまでは人類が一方的に蹂躙される展開ばかりでしたが、これから少しずつ人類の逆襲が始まっていくのを願ってやみません。
しっかりと堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

名作候補生、復活の兆し!?

●概ね良好な着地
原作が名作であるとの評判に相違なく前期に比べるとかなりの巻き返しに
成功したように思います。

説明不足なところが無いかと言えば、嘘になりますが少なくとも関連作品を見てきた
層ならば脳内補完も機能し、それなりに満足のいく結果だったと言える気がいたします。

最後の12月25日に {netabare}黒い球体のようなものが描かれていたのが、まるでアキラ{/netabare}みたいに思え
個人的には違和感を覚えましたが、今期の全体評価は概ね満足のいく合格点でありました。


●ベータマックスのベタな展開
このシリーズの最大の見どころは何かと申しますと
ベータがう {netabare}じゃうじゃ湧いてきてこんなんじゃ生き残るの無理だろう・・・
という絶望展開からのあれ、なわけあります。

完全なる絶望展開の中で、生真面目な熱血主人公とその仲間たちが
どうにかして死中に活を求め≪ようとして≫必死に足搔いて足搔きまくる
そこが最大の見どころであると言わせて頂きましょう。

そういう意味においては、今一つ惹きが弱かった1期に比べると
かなり巧く描けているため、個人的にはかなり印象がいいわけであります。

絶望展開が {/netabare}まだまだ続くのは非常に好ましいことであります。

●普通に良作、優等生は動き出す
{netabare} 「スサノオ」がサイコガンダム的モビルアーマーに見えてしまうのは気のせいでしょうか?

本作はエヴァ的な世界観に通じるところあるように、ガンダム的な世界観とも
通じるところあるような気もいたします。

水星の魔女に比べたら遥かに古参のガンダムファンには理解してもらえそうな
王道戦略展開絶賛実施中であります。

人類とベータとの生き残りをかけた戦い、あまりに使い古されたテンプレではありますが
逆に言えば非常に無難なテーマだからこそ、大コケすることもないように思います。{/netabare}



名作と謳われた本シリーズの前期作品の戦績は完全なる惨敗、
まるで総集編を見てるようなダイジェスト感があまりにも惨いものでありました。

しかしながら「シュバルツェスマーケン」や「トータルイクリプス」などの関連作品を見る限りに
おいてはストーリーはなかなかに見所あるように思われ、従いまして原作ファンが一押しする通り
本シリーズの潜在能力はかなり高いと見るべきでありましょう。

期待のルーキー、何をやらせても卒なくこなす
優等生過ぎる士官候補生の主人公の卒業シーンから舞台は幕を開きます。

ここから始まる本気「候補生」の物語。
生ぬるい日常と生ぬるい仲間たちと、それを守るために全力で駆け抜ける彼自身の物語。
グロは当然のお約束。
もちろん最大の見どころはそこではありません。

平和というぬるま湯、その価値とは?
平和であるのが当たり前であると思い込んでいる我らが日本人にとっては
空気みたいな軽いものなのかもしれません。

そんな軽い空気の中で日々生きていると「生」の価値すら
希薄なもののように思えてしまうのも必然であるのかもしれません。

これは個人的信条みたいなものですが、グロや残酷描写とは結局のところスパイス
みたいなものに過ぎず、やたらめったらスパイス振りかけても料理自体の旨味は増しません、
舌が痺れて旨味を感じる感性が麻痺するだけというオチでございます。

若い感性とは刺激を欲するものですが、刺激と旨味の違いも識別不能というならば
もはやただただ刺激に毒されてるだけの「薬物」ジャンキーと変わりがないという結論にございます。

刺激的で過激な傾向が顕著な作品ばかりがもてはやされているような昨今の奇妙な現象には
個人的に違和感を覚えますが、ある種の「薬物」ジャンキーが増殖してるというのならば
奇妙な感性が世にまかり通るのにも納得のいく話であります。

前後不覚のジャンキー感覚を脱するには、「意味」について深く考えることこそが
肝要であるように思います。

どうかジャンキー感覚という幻想に惑わされず、物事の「意味」について熟考して下さい。

本作の主人公と視聴者とは、
「生きる意味」においては必ずリンクするものと確信いたします。


●薬物ジャンキーと××工作について

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

64.8 50 2022年秋(10月~12月)アニメランキング50位
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (214)
644人が棚に入れました
「――レイン。君はクビだ」 勇者と共に魔王討伐を目指すビーストテイマーのレイン。 ところがある日、仲間から役立たずと罵られ、勇者パーティーを追放されてしまう。 自由に生きようと冒険者の道を選んだレインは、試験の最中、魔物に襲われている少女カナデに遭遇。 カナデを逃すために身を挺すが、彼女は魔物を一撃で倒してしまう。 カナデこそ規格外の力を持つ「最強種」の一つ、猫霊族の少女だった! レインの才能と優しさに惹かれたカナデが告げる。 「私を、使役してみる?」 最強の猫耳少女と契約し、冒険者として新たな人生を歩み始めるレイン。 だが、レインを追放した勇者たち、そして別の「最強種」がその力に気づき――。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

追放ざまぁもう遅い系とかいうジャンル...

{netabare}
それっぽいのはこれまでもいくつかあったけど、ここまでちゃんとした追放ざまぁ系のアニメ化は初めてなのでは。
会社で無能扱いされている作者か読者の願望のような痛いジャンル。

勇者パーティを追放されたから、新たにやり直して復讐するというところまでならまだ王道ストーリーでいいけど、この作品(このジャンル)の場合は追放した側の勇者パーティが無能揃いで主人公の引き立て役の舞台装置でしかないのが何とも。
今やってる暗黒兵士、いやなろう全般に言えることだけど、安易に思いつくような敵役はどうにかならないものか。

その部分を除いてのストーリーは、行く先々で最強種のヒロインをその都度拾ってくるというもの。
主人公がイキったりすることはないし、ヒロインも可愛いから不快感なく見られるのは一応この作品のいいところ。
ただ、その他のなろうと同じくキャラはロクに掘り下げもされずに次々と別のキャラが増えていくので一人一人の印象はかなり薄い。

OPとEDは良かった。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
いつもの。OP好き。はよしろつまらん。ビーストテイマー(人間も可)
日本人名じゃん。まあ、ヒロインは可愛い。とにかくテンポが悪かった。
ワンチャンはありそうな気がする。EDいいな。

2話 ☆1
ギルドとかいうゲームみたいなテンプレ設定大嫌い。いつもの噛ませ。
腕相撲で草。また俺なんかやっちゃいました? いつもの盗賊団
こいつ故郷で訓練しすぎだろ。そんなすぐに騎士団来れるか? 紫可愛い。
ああ、主人公上げ役でしかない勇者パーティさんね。ほんとしょうもな。
何でこいつらは一緒に旅してる上この世界で生きてるのにビーストテイマーの知識全くないんだよ。なろう信者と作者の妄想アニメww
てかあいつなしで回らないパーティならあいつが役立たずになるわけないだろ。そっか、ヒロインでバフかかってるのか。
最強種簡単に見つかりすぎだろなんで今まで飼い慣らしてなかったんだよ。
この赤髪誰だよ。

3話 ☆5
OPスルメ曲。迷宮ハーレムも見習え。倒すまで通れないとかポケモンかよ。
この橋オーバーテクノロジーだろ。
レインの引き立て役でしかない勇者いらないよ。

4話 ☆8
不徳のギルドなら。悲しき過去。
これ故郷を燃やしたやつへの復讐とかが目的に定めてたらある程度王道として面白くなると思うんだがな。
もうちょい頑張れオーク。こんなにと言うほど血出てないじゃん。
まあなんだかんだ優しい空間で好き今回は。てか主人公の声好きだわ。

5話 ☆3
勇者パーティ(噛ませ) ギャグ調のノリいらんわ。
作画 勇者もう倒しちゃうのかよこの先何するんだよ。
後先考えてないシナリオやめろ。

6話 ☆3
転生賢者なら燃やしてた。小学生向けアニメみたいな解説だ。
もう堕ちかけてて草。あっさりすぎる。攫われたのそんな最近かよw

7話 ☆4
安っぽすぎる。不徳のギルドかな? またハーレムを増やす。
これみて負け組達は気持ちよくなるの?w
まあ勇者という立場の重荷を考えて葛藤するのは良かった?

8話 ☆4
不徳のギルドかな? 日常回だけやってろ。この金髪2人可愛い。
この鍛冶屋展開もう何回も見た気がする。
ビーストテイマーいようが瞬殺するだろお前。

9話 ☆5
めっちゃ都合よくて草。ベヒーモス主人公みたいな葛藤してるじゃん。
おじさん自業自得で草。そりゃ仕返しされるわ。ぼったくり肯定すんなw
自分が見捨てられたからこいつらにも優しくしてるのね。

10話 ☆3
キャラデザは可愛い。巻き添え食らうだろこれ。はい不敬罪。
もうこれビーストテイマー設定いらないよね。
ポケモンみたいな感じに戦えよ。あんなに無双しててどの口が言うねん。
勇者に買ったくせになんで勇者を自分よりも上に見てるのか気持ち悪い。
なろう特有のわかりやすい噛ませ悪役。
そう簡単に関係ない国の騎士団攻め滅ぼそうとするの怖すぎだろ。
説明ゼリフいらねーよ。
こいつら全員が悪い騎士という確信はどこから得た?
サイコパスだろこの主人公。勇者悪堕ちしてて草。ED癖になる。

11話 ☆2
これがしっぽなですか。勇者のキャラしょうもね。どうせ外せるんだろ。
いつものなろうすぎる。
マジで作者は何を思ってこの茶番を書いてるの?怖いわ。
どこがテイムと同じなんだよ。ハーレムきっつ。
証拠ないのに領主に力振るうなよ。どうせ生きてる。
主人公の過去設定があるだけでも評価したくなってしまう。

12話 ☆5
戦闘中にギャグ挟むな。勇者パート作者の思考が見えてほんときつい。
モブかっこいい。めっちゃペラペラ喋るラスボスさんw
最後はビーストテイマーらしい策略で良かった。
自分の召喚獣にやられるラスボス。
いい終わり方だったのに最後の無自覚俺TUEEEがキモすぎる。
これ最終回じゃないんか。

13話 ☆3
どうせ何人でも行ける。こういう回だけずっとやってろ。作画が。
噛ませ勇者しょうもね。そのあの日を一話に描いておけよ。
これでエピローグでいいよ。

曲評価(好み)
OP「Change The World」☆8.5
ED「LOVE&MOON」☆8.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これは“すべてを使役する”ビーストテイマーが大切な仲間との絆を紡ぐ物語。

この作品の原作は未読です。
最近、「追放された」とか「廃業になった」という感じの作品が多いと思いませんか?
世の中のブームなのかなぁ…

まぁ、リアルに第2の人生をどの様に歩むかは、誰もが真剣に向き合わなきゃいけない課題ですからね。
きっと私たちが年金を貰う頃にはもっと金額が目減りしていて、今以上に高齢になるまで働かなきゃ食べていけなくなったり路頭に迷う可能性だってあるんですから。
年取って路頭にだけは迷いたくありませんよね?


「――レイン。君はクビだ」

勇者と共に魔王討伐を目指すビーストテイマーのレイン。
ところがある日、仲間から役立たずと罵られ、勇者パーティーを追放されてしまう。

自由に生きようと冒険者の道を選んだレインは、試験の最中、魔物に襲われている少女カナデに遭遇。
カナデを逃すために身を挺すが、彼女は魔物を一撃で倒してしまう。

カナデこそ規格外の力を持つ「最強種」の一つ、猫霊族の少女だった!
レインの才能と優しさに惹かれたカナデが告げる。

「私を、使役してみる?」

最強の猫耳少女と契約し、冒険者として新たな人生を歩み始めるレイン。
だが、レインを追放した勇者たち、そして別の「最強種」がその力に気づき――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

個人的にこういう感じの作品は大好物です。
肩に力を入れずに見れて、登場するヒロインはみんな可愛らしくて、底の見えない主人公の覚醒?に期待しつつ、可愛いヒロインたちとキャッキャウフフを満喫する…

主人公にばかり可愛らしい女の子が吸い寄せられる「ハーレム要素」を含んでおりますが、今のところ邪な気持ちが微塵も感じられず、且つ、吸い寄せられたヒロインは、みんな主人公のことが大好き…という設定も個人的には高ポイントです。
そりゃ、主人公が羨ましいなと思うわずにはいられませんけれど。

一応主要登場人物を記載しておきます(wikiと公式サイトより抜粋)。
・レイン・シュラウド(CV:千葉翔也さん)本作の主人公でビーストテイマーの青年。
・カナデ(CV:和氣あず未さん)本作のメインヒロインで最強種の一つであり、絶滅寸前の猫霊族の少女。
・タニア(CV:大久保瑠美さん)本作のヒロインの1人で最強種の一つ、天空の支配者である竜族の少女。
・ソラ(CV:みにゃみ)最強種の一つ、精霊族の少女でルナの双子の姉。
・ルナ(CV:指出毬亜さん)最強種の一つ、精霊族の少女でソラの双子の妹。
・ニーナ(CV:高野麻里佳さん)最強種の一つ、神の力を授かった神族の少女。

しかし最強種の定義が今一つ分かっていない面が否めませんが、それを差し引いてもこれだけの最強種を使役できるレインの能力って、チート以外のナニモノでもないのでは…?

故郷を失い、身も心もズタボロになる痛みを彼は知っています。
だから自分と同じような思いをする生き物を少しでも減らしたい…
この様にレインの「人を助けたい」という気持ちは超が付くほど純粋なんです。

そして、そんな純粋な気持ちの上に胡坐をかいて旨い汁だけをすすろうとする輩が居るのは世の中の常套。
レインの場合は結果オーライでしたけれど…

レインはこれまで散々苦労してきたんです。
自分の心から信頼し合える仲間と一緒に冒険するのも全然ありだと思います。
みんなの心からの笑顔が眩しい…
でもその眩しさが心地良い作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、MADKIDさんによる「Change The World」
エンディングテーマは、高野麻里佳さんによる「LOVE&MOON」

1クール全13話の物語でした。
見ていて楽しかったし、レインたちの冒険のこれからが気になります。
続きを制作して貰えるとうれしいんだけどなぁ…
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

なんだこれわぁ~~~~!!\(゚Д゚)/~~~~

2023/02/02 初投稿

めっさ面白いのです!!

まったく,期待していなかったのですがw
「農民」に続き2作連続途中リタイアも止むなし,くらいの心づもりでの視聴でしたが,不思議と面白い。かなり面白い!先が気になる!!w

何がいいのかよく分からないけど
メインのキャラクター達がいいのかな?
ハーレム主の主人公にしても,誰かを助けたい,守りたいみたいな動機が前面に出た上での行動だし,勇者PTを追い出されるという挫折を乗り越えての物語だし。割と感情移入できたのかも知れません。
ハーレム構成員の女子達もレインの役に立ちたい,助けたいという動機が明確です。
そしてなにより,絵的にみんな可愛く描けています。
率直に言って,モブの作画とかはかなり手抜きです。イヤ違うか,お金かけていません。結構コストカットしていると思います。しかし,主役級は丁寧に綺麗に描かれています。お金もかけてるし,手間もかけている,制作陣のモチベーションも違うのが明らかです。限られた予算と労働力を最大限生かしていると賞賛に値するかと思います。
とにかく,ストーリー的にも絵的にも最後まで力を抜いて楽しめました。
異世界チートハーレム物の一つの理想型かも知れません。


もちろん,いくつか気になった点はあります。

勇者PTの性格が悪すぎな件。ストーリー上ある程度必然性は感じ納得はしましたがやはりひどすぎかもw

ことばの問題なのですが
tameは自分のイメージでは「飼い慣らす」なのでテイマーは「飼い慣らす人」
beastはたぶん一番しっくりくる日本語は野獣ではないでしょうか。
あと日本語の問題なのですが「使役」とは「何かをさせる事」的な感じ?
ここら辺の設定の根幹に関わる言葉の使い方がでたらめに感じて,ストレスになりました。
心の中で突っ込みまくり?でした。
「いや!それはテイムじゃなく,認め合ったのでは?」とか
「ビースト」じゃ無く人間枠なんじゃない?とか
「使役じゃ無く契約なんじゃ無い?」とか(実際途中から,契約という表現に変わったような?)なんかムズムズ居心地が悪く感じました。

それと,タイトルに縛られたのか変に「最強種」推し
次から次に出て来る最強種,最強が何種類有るの??
それから,最強種縛りがあるので幽霊とは一緒に暮らすけど,テイム?(使役?契約?)しないのかな?最強種意外興味ないみたい^^;

いや,いいんです・・・気にしないで下さい。
自分としては,面白かったのでかなりお勧めですよ~(^0^)b

他の人のレビュー見たら酷評が多い感じ・・・wなので上のかなりお勧めはちょっと自信ないかも^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20
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