2017年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画一覧 27

あにこれの全ユーザーが2017年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月11日の時点で一番の2017年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

89.3 1 2017年夏(7月~9月)アニメランキング1位
ノーゲーム・ノーライフ ゼロ(アニメ映画)

2017年7月15日
★★★★★ 4.1 (852)
5136人が棚に入れました
それは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる
《盤上の世界(ディス・ボード)》が
創造されるはるか以前の出来事。
世界を統べる唯一神の座をめぐり、終わりの見えない大戦が続いていた時代。
天を裂き、地を割り、星さえも破壊し尽くさんとする凄惨な戦争は、
戦う力を持たない人間たちに理不尽な死を撒き散らしていた。
強大な力を持つ様々な種族に追いやられ、
存亡の危機に瀕する人間を率いる若きリーダーの名はリク。
一人でも多くの人間が明日を迎えるために心を砕き、
擦り減らす日々が続くある日、リクは打ち捨てられた森霊種(エルフ)の都で
機械仕掛けの少女・シュヴィと出会う。
機械には持ち得ぬ心に興味を持ってしまったことでエラーを起こしてしまい、
仲間たちから廃棄されてしまったシュヴィは、エラーを修正するため、
リクに《人間の心》を教えてほしいと頼むのだが……。
これは六千年以上もの昔に紡がれた
《最も新しい神話》へと至る《最も古き神話》。
記録にも記憶にも残らない、誰にも語られることのない物語が今、幕を開ける——。

声優・キャラクター
松岡禎丞、茅野愛衣、日笠陽子、田村ゆかり、井口裕香、能登麻美子、沢城みゆき、釘宮理恵
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もう一つの「空」と「白」の物語!?

原作未読。TVアニメ第1期は視聴済み。

最低でも、TVアニメ第1期は視聴してからの視聴をお勧めします。
そうじゃないと、この作品の魅力が全く理解出来ないと思います。

本当は、原作も読んでからの方が良いのだろうけれど、私にはそれを言う資格がありません(笑)

コメディ要素が豊富なTVアニメ版とは異なり、かなりシリアスな内容でしたが、とても感動的で良かったです。

松岡禎丞さん、茅野愛衣さん、日笠陽子さんの熱演は必見。
TVアニメ版とは異なる役を演じているのですが、TVアニメ版で演じたキャラとの距離感というか、演じ分けが絶妙でとても良かったです。

作画の迫力は劇場版ならでは。

ラストの、{netabare}ステフのブローチに3人の名前が刻まれていたくだりは凄く感動した。
あと、いづながジブリールに向かって呟いた一言、『よく考えたら、大体こいつのせいじゃねえか・・・です』は笑った。{/netabare}

ラストで一気にTVアニメ版の世界観に引き戻されて、ますます、第2期が待ち遠しくなりました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48
ネタバレ

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

殺戮の世界に挑んだ二人の愛の物語

2017年公開の劇場版

2014年に放送された「ノーゲーム・ノーライフ」の続編の劇場版

スタッフでキャラデザが大舘康二→田崎聡に変わっているので少しイメージが違います。
原作の6巻「ゲーマー夫婦は世界に挑んだそうです」のアニメ化。
なので、間は空きましたが順調にアニメ化は進んでいるようです。

でも、このストーリーは劇中語りであって、空と白の活躍ではありません。
唯一神テト(釘宮理恵)が獣人初瀬いづな(沢城みゆき)に向かって、
6000年前の出来事を語っている設定。
テトといづなが普通に仲良しであることから、少し飛んでいるっぽい。
5巻の表紙がアズリール(ジブリールの姉)らしいので、そこはまだかも。
6巻の表紙はテト。

テレビ版ノゲノラ時間は最初と最後だけで、テトの語る「神話」が本編。
テト本人が言っているように「信頼できない語り手」の物語となる。

一応あらすじはネタバレとしておきますが、未見の人が見ても問題ない程度です。
{netabare}空に似ているとされる人物「リク・ドーラ」(松岡禎丞)が、
絶滅寸前の人類をいかに救ったか?不可能な賭けにどのように行動したかが描かれる。
リクに利用される悲劇の機凱種の少女「シュヴィ・ドーラ」(茅野愛衣)は、
心を手に入れるためにリクの求婚を受け入れ、愛し合うようになる。
最大の見せ場は空と白と同じ声、似た外見の二人の愛。
テレビ版を見た人であれば、感動しないわけにはいきません。
たぶん、いつか二人の愛のしるしが『空白』の物語の鍵となると思います。

相変わらずふざけているジブリール(6407歳)に向かっていづなが、
「全部お前が悪かったんじゃないか!」と食って掛かるシーンでは、
いづなは人類側に感情移入しているようですね。
ここもいいシーンでした。{/netabare}

テレビ版でも少し語られた過去の物語です。
2期が始まる前までには観ておくことをお勧めします。
単独作品としても素晴らしい作品でした。

テレビ版を見た人は絶対観るべき傑作アニメです。
年齢関係なく涙なしでは見られないでしょう。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

私の「感動したら負け」クリード(信条)を易々とクリアされてしまった!

この劇場版を見るまでは、異世界ファンタジー/異世界召喚ものジャンルで一番出来の良い作品は、『ソードアート・オンライン』シリーズで、対抗馬は『Re:ゼロから始める異世界生活』、そして『ノーゲーム・ノーライフ』は3番手かな、と何となく思っていたのですが訂正します。

①キャラクター&世界観設定の練り込み具合
②シナリオ自体の面白さ&作品から受ける感動ないし感銘の度合い

・・・を総合して考えると、同ジャンルでは、劇場版までを含めた『ノーゲーム・ノーライフ』が№1と考えます。

なお、上記3シリーズはいずれも原作未完(※アニメももちろん未完)であり、今後の展開次第で私の個人的評価もまた変わってくると思いますが、現時点で制作・放送(ないし配信・上映)されたアニメ作品を視聴した限りでは、個人的には本シリーズの今後に一番のポテンシャルを感じました。
というのも・・・

◆《トンデモ異世界ファンタジー》の顔をした《想定外の感動作》

本作は榎宮祐氏のラノベが原作ですが、アニメ制作スタッフは本年(2018年)の話題作『宇宙よりも遠い場所』(略称『よりもい』)とほぼ同じ方々です(監督・シリーズ構成・アニメーション制作会社が同じ)。
以前レビューした通り、その『よりもい』は“感動する”作品と事前に何度も聞いており、それなりに期待して視聴を始めたのですが、途中から「あれ?これハズレだな・・・」と気づき始めて、結局そのまま視聴し終えてしまいました。

因みに、英語表現だと“楽しむ”は have fun もしくは enjoy と能動態ですが、“感動する”は be moved と受動態となるのが通例で、私の場合も、アニメ作品は確かに大いに「楽しみたい」(※能動態)のだけれども、「はい、ここ泣くところですよ」みたいな制作側の誘導に簡単に引っかかって「感動させられ」(※受動態)たくないな・・・という拘(こだわ)りが以前からずっとあります。

⇒個人的に、これを「感動したら負け」クリード(信条)と呼んでいます笑。

私がアニメを見るときに一番大切にしている信条で、この「感動の壁」を超えるシーンに思いがけず出くわしてしまうと、その作品の個人評価が ★★ 4.5 を超えてきて、私の「お気に入り」作品の座に昇る可能性が出てきます。
(※実際には、この後さらに、その感動が「一時的なもの」に過ぎないのか、それとも「今後も継続的に感動できるもの」なのか、という厳格審査を実行するので、結局 ★ 4.2~4.4 程度の個人評価に留まる作品が大半ですが)

・・・で、本作なのですが、TVシリーズの時の視聴経験から、「はっちゃけた面白さには十分期待できると思うけど、感動できるタイプの作品ではないだろう・・・」と、さほど期待せずに見始めたところ、全体の2/3くらいを見終えたところで、思いもかけない《こころの震え》を覚えてしまい、「え?こんな作品に感動しちゃっていいの?」とビックリして、見終えて直ぐに、それが果たして正当な感動なのか、更に数回繰り返し視聴して自分に問いただしてみました。

結論からいうと、やっぱり本作は、

<1> よくあるような、音楽や演出などの技巧を凝らして視聴者の一時的な感動を喚起するタイプの作品(=一過性の感動しかない作品)ではなくて、
<2> 一見フザケた装いにも拘わらず、視聴者の感動が一時的なものでは決してない(=繰り返し見てもやはり確りと感動出来るくらいに)緻密に計算された設定&シナリオを備えた作品である、

・・・と思いました。

※なお、この「感動」には、前作であるTVシリーズ『ノーゲーム・ノーライフ』(※但し時系列的には劇場版の6.000年前の話)の事前視聴が、絶対必要とはいわないまでも、やはりある方がずっと良いと思うので、以下、併せて同TVシリーズの各話も再評価します。

《まとめ》
とにかく本作については、前作となるTVシリーズの、とくに第2-3話で、主人公たちの悪フザケに閉口して視聴を打ち切ってしまう方が多く発生している感じですが、そのTVシリーズが急に面白くなるのが第6話(ジブリール回)で、そのあとは最終話まで休みなしに駆け抜ける痛快さをもった《面白作》、そしてこの劇場版までくれば、視聴前は思ってもみなかった心の震えに出遭える《感動作》と思うので、これから初めて本シリーズを見始められる方は、何とか我慢してこの劇場版迄たどり着いて欲しいです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      榎宮祐(『MA文庫J』2012年4月-刊行中)
監督         いしづかあつこ
シリーズ構成     花田十輝
脚本         花田十輝、あおしまたかし、下山健人、榎宮祐
キャラクターデザイン 榎宮祐(原案)、大舘康二(TVシリーズ)、田﨑聡(劇場版)
音楽         SUPER SWEEP(TVシリーズ)、藤澤慶昌(劇場版)
アニメーション制作  MADHOUSE{/netabare}


◆作品別評価

(1) 『ノーゲーム・ノーライフ』(TVシリーズ)  ★ 4.4   (2014年) ※計12話
(2) 『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』(劇場版) ★★ 4.7  (2017年) ※約1時間45分(4~5話相当)
----------------------------------------------------------------------------
  総合                    ★★ 4.5         ※計16~17話相当


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ノーゲーム・ノーライフ (2014年4-6月) ==============
{netabare}
第1話 素人《ビギナー》 ★ 対テト戦(チェス)
第2話 挑戦者《チャレンジャー》 ☆
第3話 熟練者《エキスパート》 ☆ 対クラミー戦1(チェス)
第4話 国王《グランドマスター》 ☆ 続き
第5話 駒並べ《ウィークスクエア》 ☆
第6話 一手《インタレスティング》 ★★ 対ジブリール戦(具象化しりとり)
第7話 死に手《サクリファイス》 ★ 希望の鍵
第8話 起死回生《フェイクエンド》 ★★ 種の駒、※特殊ED
第9話 解離法《スカイ・ウォーク》 ★ 対クラミー戦2(オセロ)
第10話 指向法《ブルー・ローズ》 ★★ 対いづな戦(テレビゲーム)
第11話 誘導法《キリング・ジャイアント》 ★★ 続き ※OP「おねがい☆すにゃいぱー」
第12話 収束法《ルール・ナンバー・10》 ★★ 続き、対巫女戦(コイン・トス){/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)5、★(良回)3、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4

OP 「This game」
ED 「オラシオン」


============= ノーゲーム・ノーライフ ゼロ (2017年7月) ===========

全1話 ★★ 4.7 {netabare}TVシリーズより6,000年前に星杯(スーニアスター)を巡る古き神々&15種族の戦争を終結させた人類(イマニティ)の少年(リク)と機械種族(エクスマキナ)の少女型個体(シュビ)の物語{/netabare} ※1時間45分

主題歌 「THERE IS A REASON」

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

72.0 2 2017年夏(7月~9月)アニメランキング2位
劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い(アニメ映画)

2017年8月26日
★★★★☆ 3.8 (140)
799人が棚に入れました





「話をしようと思う。俺と、美遊の……これまでの話を」

世界は滅びに向かって進んでいた。
その歩みを止められるのは、〝聖杯〟たる美遊の犠牲のみ。
世界か、美遊か——。
〝世界の救済〟を掲げるエインズワースが突きつけられた問いに対し、
イリヤが出した答えは、両方救うという単純な〝ワガママ〟だった。

戦いは小休止を迎え、一行は美遊と士郎が育った家に身を寄せる。
団らんのなか、士郎は、美遊との過去を話し始めた。

あらゆる願いを無差別に叶える神稚児だった美遊。
士郎は、切嗣と暮らしていた家に、身寄りのない彼女を引き取った。
それから、5年。二人は本当の兄妹のように平穏な暮らしを送ってきた。

しかし、そんな日常は突如として終わりを告げる。
美遊の生家へと訪れた二人。その前に、美遊を“奇跡”として希求する樹里庵が姿を現し——。

美遊と士郎、エインズワースの因縁が、ここに語られる。


声優・キャラクター
杉山紀彰、名塚佳織、門脇舞以、花江夏樹、下屋則子、小山力也

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

プリズマ☆イリヤの大事な一作ですので、新作放送前に見ておいた方が良いですね。

2017年公開の劇場版アニメ 90分

原作 ひろやまひろし TYPE-MOON 監督 大沼心 脚本 井上堅二 水瀬葉月
制作 SILVER LINK

Fate/stay night のスピンアウトであるテレビアニメ「プリズマ☆イリヤ」シリーズの一作。
スピンアウトと言うわけでは無くて、一期の前日譚のようなもの。

放送分のプリズマ☆イリヤ(4回に分けて放送)は全部観たので、
まあ、当然と言うべきか、この作品も観ることになりました。

作風ですが、期待したロリ魂はほとんど見当たりません。
イリヤシリーズと言うよりプチ聖杯戦争になってます。

主人公は「衛宮士郎」で、ほぼ一人舞台。
この作品はfate衛宮物語とかのタイトルにしてラストでええー!って方がヒットしたのでは?
と、思ってしまいました。
まあ、監督と制作会社を見れば即バレですが。

ここ2年のfate祭りの一環として、プリズマ☆イリヤもなんかやれよってノリかな。
内容はイリヤファンもfateファンも楽しめるように工夫されたもので、
衛宮士郎のしつこくない、コンパクトな戦闘アクションシーンが堪能できます。

舞台はいつもの冬木市なんですが、いろいろ様子が違う、
なんてことは、プリズマ☆イリヤ ドライ!!を見た人ならすぐ納得できるでしょう。
プリズマ☆イリヤドライは陰鬱としたムードと物語でありながら、
イリヤ役の門脇舞以のチャーミングな演技で楽しい作品になってましたが、
この劇場版は士郎主人公と言うことで、まさかの男くさい作品です。
二兎を追う物はって感じでイリヤファンにはちょっと辛い作品です。

ラストは一気に晴れ晴れとイリヤ一期に繋がってほっとしますので、
イリヤファンなら観るべき価値は十分にあります。
ステイナイトのファンは?まあスピンアウトとして戦闘を楽しめますね。

よくよく考えると、両方取り込んで上手くまとめた作品だとは思います。
縦ロールの女の子とかちょっと期待したんですが・・・

イリヤ全部観た人なら必見。
そうでない人はプリズマ☆イリヤのほうが必見です。

評価はイリヤたちの活躍が無いのでややマイナス。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ああ、勘違い

さあ、完結編だ~
と、勢い込んで観たところ、全然違いました。
前情報なしに観るって怖い。
思いっきり肩透かしです。

観終わったあと、ドライの最終回を確認すると・・・
衛宮士郎が「俺と美遊のこれまでの話を」って言ってるではありませんか。
完全に忘れていました。
ということで、この作品は回想編です。

しかしまあ、この並行世界は暗いこと。
夜とか雪のシーンばっかり。
それに、オールシリアスだし。
明るいイリアは最後にちょろってだって。

さあ、美遊の謎も解けたことだし。
次は完結編でイリヤのキレのいいツッコミを観るぞ。
えっ、まだ?
こりゃまた失礼しました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

涙なしでは語れないプリズマ☆イリヤ始まりの物語

この劇場版は全編シリアルタッチで描かれています。
そして最後はとても感動します。
こんな素晴らしく温かい映画を制作された監督さんに感謝します。


この物語の主人公は、衛宮 士郎。そしてヒロインは、美遊。
イリヤはエキストラ程度にしか登場しません。
そしてこの場所は、パラレルワールドのFateの世界

士郎と衛宮 切嗣は、人類救済の方法を求めて各地を回っていました。
そして冬木市に着いたとき、街が崩壊する瞬間を目撃します。
ここで士郎は、崩れ落ちる家から美遊を救い出すのです。

やがて切嗣は亡くなり、士郎は美遊と兄妹のように暮らします。
士郎は、美遊がこの世界での聖杯だと知っていました。
実遊は、生まれたときから聖杯として死ぬ運命にあったのです。
でも、人類を救済するために美遊を犠牲にすることなど、士郎にはできません。

しかし、エインズワース家のジュリアンが美遊を奪います。ジュリアンは美遊を聖杯として利用するつもりです。
そして、ここでも聖杯戦争が始まるのです。

士郎は、さくらが残してくれたカードを使って聖杯戦争に参加します。
そして…
{netabare}
苦難の末に士郎は勝者となります。

聖杯戦争の勝者は、自分の欲望をかなえるために聖杯を使いますが、
士郎の願いは、たった一つ とてもささやかな願いでした。
{netabare}
美遊を幸せにすること、美遊が笑顔になること。たったそれだけです。
{/netabare}
この士郎の願いにより。美遊はイリヤたちが住む世界へと旅立つのでした。
そう、これはプリズマ☆イリヤの始まりの物語だったのです。

こんな願いならば、神様はきっと喜んでかなえてくれると思います。
この願いのために全身傷だらけで戦いぬいた士郎の優しさに感動します。
士郎は人間として素晴らしく温かい人でした。
こんな優しさに満ちたFateならば、私は大好きです。
{/netabare}

この映画を最後まで見て、ふと思ったことがあります。

もしかして私は、大きな勘違いをしていたのかもしれません。
プリズマ☆イリヤシリーズの4期 42話の壮大な物語は、実は美遊の成長を描いた物語なのではないでしょうか。
もちろん主人公はイリヤですが、美遊が笑顔になるための物語なのかもしれません。

だから、あんなに無駄なように思えたテレビシリーズのドタバタ騒動も、実は美遊が笑顔になるために仕組まれたことのように思えてきました。
現に、プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツのオープニングの映像は、美遊に焦点を当てて制作したものです。
そう考えると、監督の大沼心さんは物語の本質を熟知された方のように感じます。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 9

71.6 3 2017年夏(7月~9月)アニメランキング3位
劇場版 生徒会役員共(アニメ映画)

2017年7月21日
★★★★☆ 3.8 (152)
920人が棚に入れました
詳細不明。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、日笠陽子、佐藤聡美、矢作紗友里、斎藤千和、上坂すみれ、下田麻美、日野未歩、加藤英美里、小見川千明、小林ゆう、新井里美、田村睦心、椎名へきる
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

安定の下ネタが作画アップで降臨

原作未読/65分

生徒会役員共の劇場版。(アニメ1期、2期視聴済み)
1時間の間ずっと笑いっぱなしでした。

( 'ω'o[総括レビュー]o
{netabare}
まあ、安定の劇場版。変わった所といえば作画が良くなったぐらいでしょうか。

劇場に来てた人達が皆げらげら笑っていて、
_(:3 ⌒゛)_上映中はお静かに_(:3 ⌒゛)_
というルールは完全に打破されていました。

これ以上内容に特記することはないので、
少しですが感じた気になる点を二つあげていきたいと思います。
(映画はとても面白かったです)

[一つ目](アニメ本編未視聴の人は読んで欲しい)
{netabare}劇場版になんどか、アニメ本編をみていないと分からないネタみたいなのがありました。
劇場版だけでも充分楽しめる内容になっていますが、アニメを見てからの方が特段楽しめると思います。{/netabare}

[二つ目](超重要ネタバレ/映画見てからを勧める)
{netabare}最後の告白のシーンは余計だったかな?という印象。
綺麗にまとめるために詰め込んだ感が半端なかったです。{/netabare}

短いですが、これで総括レビューを終わります。
見て損は無い映画でした。{/netabare}

( 'ω'o[観点事のレビュー]o
{netabare}
[物語]/5.0★★★★★
もう、最高。
1時間が5分に感じるレベルで楽しかったです。

[作画]/4.0★★★★☆
かなり良かったですが、劇場作画としてはまあ、普通といった印象。
気になる所はありませんでした。

[声優]/4.0★★★★☆
普通にキャラとマッチしていました。
ピー音も安定。(ピー音が声優ではない点は気にしないで欲しい)

[音楽]/4.5★★★★‪✯‬
{netabare}
良くも悪くも日常系らしいOP(ED)で良かったです。
欲を言えばEDも作って欲しかった。

[キャラ]5.0★★★★★
これに関しては映像で確かめてください。{/netabare}

総合点数【84点】

投稿 : 2024/06/08
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この絶頂いったいドコまでイクんですか!?

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期~第2期と、原作に封入される限定版とOVAで構成された第1期の番外編は視聴済です。

実は、この劇場版と第2期の番外編のどちらを先に視聴するかは正直悩みました。
感覚的には第2期の番外編の方が先かと思いましたが、wikiをググってみると、第2期の番外編は、序盤こそ2014年に発売された限定版やOVAでしたが、途中で劇場版の公開された2017年より後に発売された作品が並んでいるんです。

それに、各話リストに「劇場版」との記載もあったので、きっと内容の一部が重複しているのでしょう。
これらを勘案すると、劇場版を先に視聴した方が良いとの結論に至り視聴に臨みました。

本作品は、生徒会役員共の連載10周年企画といて制作されたそうですが、この劇場版は、これまで視聴してきたOVAとは作画が桁違いに緻密になっているのが如実に感じられるほどクオリティの高い作品でした。

アニメーション制作がGoHandsさんである旨味をしかと堪能させて貰った気分です。
例えば複数の人物が画面に映っている場合、対象とするキャラ以外は動きを止めているのが一般的です。
ですが、この作品はそこからカメラアングルを引いて更に広範囲になっても、対象以外のキャラがヌルヌル動いているんです。
「K」や「ハンドシェーカー」でも同様のシーンがありましたよね。
GoHandsさんの作品以外でも、例えば「ベルセルク 黄金時代篇」なんかも同様のシーンがあったと記憶しています。
この言葉で表現できないほどの情報量の作画には、もう恐れ入ることしかできませんでした。

物語の内容…というかタカトシのツッコミは相も変わらず平常運転です。
だから生徒会長や書記のアリアのボケっぷりも同様ということになります。
これらのキャラを日笠さんや、さとさとが演じていると思うと、何かドキドキしちゃいました^^;

ボケっぷりはこんな感じなんですが、タカトシの立ち位置…というより、皆さんの心の中におけるタカトシの存在感がより増していたのではないでしょうか。
普段からちょいちょい好意っぽいモノを感じることはありました。
ですがタカトシに、とある疑惑が浮上してきた際の、皆さんの慌てっぷりは半端ありませんでしたから…
もう「あからさま」と言っても過言ではないレベルでしたので…
それだけ疑惑の内容が皆さんにとって重大だった、とうことなんでしょうけれど。

この揺れ動く気持ちの顛末がどうなるのか、私の中でこの作品の楽しみの一つになりました。

主題歌は、トリプルブッキング(日笠さん、さとさと、矢作紗友里さん)の「青春ノンフィクション」
オープニングテーマは、2期と同様トリプルブッキングの「花咲く☆最強レジェンドDays」

上映時間60分の作品でした。
よく下ネタがこんなにも続けられると感心しています。
これで終わりじゃ無いという点も拍車になっていると思いますけれど…
しっかり笑わせて貰いました。
引き続き、第2期の番外編を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

生徒会役員共 、大画面一味違うようでも、相変わらずです。

 TV放送見てきているので、とにかく気になって見に行ったです。

 このアニメが劇場上映だとTVで見るのとやっぱり違い、音楽、話のネタというのか?深夜アニメでないと持ち出せないだろうという表現が、パワーアップしているように感じたです。このアニメの劇場化って、あまり今まで考えてなかったです。

 にしても、特にシノ、アリアとかが、次から次へと相変わらず、異性を意識した普通の人が軽々しく語らないような言動、やや一歩手前にも思える用語が、目立ったようだったです。
 シノの小学生時代も出てきて、その頃も変わっていないシノが面白いです。

 振り回されたり、トラブルみたいのに巻き込まれたり、心配されたりするタカトシくんも相変わらずにしても、TVとは迫力が違ったです。

 スズヘッドも、物語の多く出ていた気がするです。
 それ以外にも同じみのキャラが、盛り上げてくれるです。

 日常なようで、日常にかけ離れているみたいな青春と呼ぶのか?触れ合いというのか?の非日常が、ある意味特殊な面白さはあるです。

 終わり方もどこか思わせぶりな、誰かが誰かに迫る青春のような恋愛みたいな展開は、まだまだ続くことを示しているみたいな気がしたです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 5

71.6 3 2017年夏(7月~9月)アニメランキング3位
劇場版 Free! -Timeless Medley- 約束(アニメ映画)

2017年7月1日
★★★★☆ 4.0 (35)
267人が棚に入れました
競泳選手として世界の舞台に立つという亡き父の夢を追い求めてきた少年・松岡凛。
父も泳いだメドレーリレーに特別な思いを持つ凛は、
共に競い合ってきた親友の宗介と考え方の違いで衝突してしまう。
やがて、最高のメドレーリレーを泳ぐために、凛は新しいチームのもとへ行くことを決意する。
更なる高みを目指してオーストラリアへと旅立つ凛。
そこで世界との実力差を目の当たりにし、苦い挫折も味わった。
帰国後は鮫柄学園水泳部で確かな実力を手に入れ、チームの要となった。
高校3年生の春、宗介との突然の再会。
再び同じチームで泳げると喜ぶ凛だが、宗介には高校生活最後の一年を
鮫柄学園で過ごすと決めた、誰にも言えない本当の理由があった――。
夢に向かってまっすぐに泳ぎ続ける凛が、
唯一無二の親友との「約束」に向き合う物語。

声優・キャラクター
島﨑信長、鈴木達央、代永翼、平川大輔、宮野真守、細谷佳正、宮田幸季、鈴村健一、豊永利行、内山昂輝
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今回は撮影タイムまで、スマホの電源落とさなかったです。

 前回の劇場版Free!での時間軸で、完全に凜主人公、鮫柄学園水泳部、宗介、似鳥、百太郎たちとのメドレーリレーに懸ける熱い思いを描いた内容だったです。ちょこっと、遙達との前回・絆やTV放送で知られている絡みが出てくるですねです。

 凛の幼い日の記憶から始まり、Free!再編集というよりこれも新作カットが多く見られた凛目線の内容は、知っているFree!や前回・絆とは、更に違う世界観に見えたです。

 凛目線における鮫柄学園水泳部に焦点で描かれたFree!は、いつも遙たちを中心に描かれている世界観を見てきただけに、気にしていなかった熱い思いを改めてみた感じです。
 凛、宗介、似鳥、百太郎それぞれのリレーを最高のメンバーで挑みたい気持ちが、伝わった気がしたです。凛のリレーに対する熱いこだわり、宗介、似鳥、百太郎、リレーをしたい思いが、あふれたようだったです。
 それが、TV放送などでも同じみ、故障した肩を隠し切れなくなった宗介のエピソードが後半に加わることで、4人の団結というのか、思いは一つになってたです。

 凛目線だけあって、特に宗介の存在感が、結構大きかったです。{netabare}宗介から似鳥、凛から宗介に言ってた「勝手に諦めてんじゃねぇ」だったか?の言葉は、言っていた場面で印象に残ったです。

 ED場面で終わると思いきや、またもやハイ☆スピードに出てきたお二人さんの意味ありげな登場は、まだ先があるのかなぁと思ってしまうです。卒業した遙たちも出てきたけど・・・・。2017 10月21日だったか?では、これとは違う遙たちの卒業までのことを上映するらしいです。まぁ見にいくだろうなぁです。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 5

71.6 3 2017年夏(7月~9月)アニメランキング3位
ハイキュー!! 才能とセンス(アニメ映画)

2017年9月15日
★★★★☆ 3.9 (25)
212人が棚に入れました
高校バレーを題材にした古舘春一の人気コミック原作による大ヒットアニメ「ハイキュー!!」の総集編劇場版。2015年10月から16年3月にかけてテレビ放送された「ハイキュー!! セカンドシーズン」より、春高予選準決勝の青葉城西高校戦を再編集して新カットを追加。テレビアニメでは描かれなかった準決勝後の青葉城西高校メンバーの様子が描かれる。烏野高校排球部は春高予選に向け、関東強豪チームとの合同合宿に参加する。変化を求めて進化した烏野は、春高予選で準決勝へ進出。対戦相手は、インターハイ予選で敗北した青葉城西高校だった。烏野は序盤から猛攻を仕かけるが、及川のサーブや秘密兵器・京谷のスパイクに押され、流れは徐々に青葉城西に傾いていく。烏野はどうにかリズムを取り戻すべく、日向と影山の進化した変人速攻やピンチサーバー・山口のサービスエースで食らいつくが……。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

才能は開花させるモノ…センスは磨くモノ…

この作品は、ハイキュー第2期の総集編をベースに新カットが追加された構成となっています。
少しビックリしたのが、この作品は2週間限定公開だったこと…
総集編とはいえ、作り上げるのに相応の労力だって必要とした筈です。
上映期間だって長い方がそれだけ興行収入が上がると思うんですけど…
私には詳しいことは分かりませんが、少し勿体無いかと思いました。


春高予選に向けて動き出した烏野高校排球部は、強化の一環として関東強豪チームとの合同合宿に参加する。
変化を求め進化した烏野一同は、迎えた春高予選で準決勝へと駒を進める。
対戦相手は、インターハイ予選で敗北を喫した青葉城西高校。

序盤から猛攻をしかける烏野だったが、徐々に精度を上げる及川のサーブと
秘密兵器・京谷の強烈なスパイクによって、流れは青城に傾いていく。
リズムを取り戻したい烏野は、日向と影山の進化した変人速攻、
そしてピンチサーバー・山口のサービスエースで食らいつくが……!? 

因縁の相手に全身全霊をかけて挑む!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

物語は、劇場版後編「ハイキュー!! 勝者と敗者」のラストがオーバーラップするように始まります。
インターハイ予選で受けた悔しさ…
春高に向けチーム全員で更なる高みを目指すと決めた矢先の合同合宿…に翔陽、影山が赤点補習の大遅刻…
陰の功労者は田中龍之介の姉である冴子さん…

物語の大まかなあらすじはしっかり記憶していましたが、細かい部分は相当記憶が欠落していました。
本編でも赤点補習の展開は含まれていたんでしたっけ…?
私は、最近OVA「ハイキュー!! セカンドシーズン VS"赤点"」を視聴したので、話は繋がりましたけれど…

でも合同合宿回はよく覚えています。
兎に角合宿に参加している学校はどこも強くて、それぞれの学校にちゃんとカラーがあったこと。
試合に負けるとフライングでコート1周回らなきゃいけなかったこと。
一番記憶に残っているのはBBQの時の谷地さんのリアクションだったり…
残念ながら尺の都合で殆どがバッサリ削られていましたけれど^^;

この2期の劇場版が一番尺合わせに苦労したのではないでしょうか。
2クール計25話の物語をたった90分に押し込めなければならないのですから…
第1期は同じ2クールでも劇場版は前編・後編の2本立てでしたので。

だから、タイトルの副題に記載されている通り、尺の殆どは準備期間を含め青葉城西戦で占められているのですが、劇場版でも準備期間から激アツです。
現状の自分で満足している人なんて一人もいません。

「もっと、うまくなりたい…」
この気持ちが痛いほど伝わってくるんです。
それぞれが練習後に個人練に勤しむ日々…

インターハイ予選では青葉城西戦に全力で挑みましたが苦汁を飲まされました。
だから二度と同じ轍を踏まないために…
こうして青葉城西戦が始まるのですが、試合開始直後から全力全開の展開が目白押しでした。

そして新たに描かれていたのは青葉城西高校の青春…
こちらも気持ちが手に取るように分かる物語でした。

やっぱり、第4期「ハイキュー!! TO THE TOP」の後半クール放送開始前に視聴しておいてホント良かった。
色々と記憶が繋がってくれましたので…
引き続き、第3期をベースにした「ハイキュー!! コンセプトの戦い」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

才能は開花させるもの、センスは磨くもの

総集編第3弾。
{netabare}
春高バレー予選宮城県大会準決勝、烏野VS青葉城西の試合をフィーチャーした劇場版という名の総集編。

長い長いTV版を1本にまとめた作品なので、たぶんいろんな名場面を泣く泣くカットしなきゃいけなかったんだろうなと思った。

試合終了までは普通のどこにでもある総集編なのだけど、そのあとのオリジナルアニメ(番外編)こそがこの作品の真なる価値であった。

ところどころのアニメーションも改めて見たが、躍動感にあふれていてかっこよかったと思う。ラストのラリーとか、及川さんのサーブとか、狂犬ちゃんのスパイクとか。
山口のサーブ連続得点もウルウルした。

ハイキューが始まったときから烏野と何度も対戦しているので青城や及川さんにも自然と思い入れが強くなってしまって、ラストの悔しそうなみんなの涙に意図せずもらい泣きしてしまった。

とにかく青城好きにはたまらない一本。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1

老倉育 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

熱い戦い

春高バレー宮城県大会準決勝の烏野vs青葉城西総集編。コンパクトで逆にちょうど良かったかも…。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1

71.5 6 2017年夏(7月~9月)アニメランキング6位
結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章- <第3章>「やくそく」(アニメ映画)

2017年7月8日
★★★★☆ 3.9 (68)
524人が棚に入れました
激化する敵との戦いに備えて、進化していく勇者システム。しかしそれは小学校六年生の少女たちが背負うには過酷なものだった。それでも少女たちは懸命に、精一杯に、日常を過ごしている。この先に待ち構えている運命が何であろうと、彼女たちの間には永遠に変わらないものが芽生えていた。

公式サイト http://yuyuyu.tv/washio/
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

そして「結城友奈は勇者である」が始まるのです。

原作未読 約60分

2014年に放送された「結城友奈は勇者である」の続編で、鷲尾須美の章の第3章です。1章からまたは「結城友奈は勇者である」から観ることをオススメします。

神樹(しんじゅ)と呼ばれるこの世界を守る樹木と人類を謎の生物バーテックスから守るために選ばれた3人の小学生勇者(鷲尾 須美・乃木 園子・三ノ輪 銀)の活躍を描いた作品の3章です。

今回は3部作の最終章ということで、本編である「結城友奈は勇者である」にバトンタッチするまでを描いています。

冒頭は、1・2章と同じくスピンオフ作品の『結城友奈は勇者部所属』から始まりました。勇者部の活動の一環ですが、みんなで旅行している感じでしたね。友奈・風は暴走気味、夏凜は突っ込み、東郷さんはちょっと別なスイッチが入っていましたw このお話に繋がるようにしんみりと終わっていましたね。

そして本作が始まるのですが、冒頭から2章を思い出してきて涙が止まりませんでした。

この作品には必ずほのぼのとしたエピソードがあるのですが、今回も楽しく過ごしているシーンを観ることができました。

この章で「結城友奈は勇者である」で使われるシステムが出てきました。変身シーンや武器も変わりましたね。

終盤はバトルもより壮絶なものとなり、そして例の「満開」するシーンもありました。

「結城友奈は勇者である」にも触れたように悲しい結末{netabare}(最後は記憶をなくした鷲尾須美に、それを悟って声をかけバーテックスに向かっていく乃木園子の後ろ姿を観ているとせつなくなりました){/netabare}を迎えますが、最後は{netabare}鷲尾須美が結城友奈と出会えることで{/netabare}ちょっと救われた感じがしました。

ED 鷲尾 須美役の三森すずこさんと乃木 園子役の花澤香菜さんが歌っています。

最後に、これで3章すべて観ましたが想像以上に壮絶でせつなくなる内容でした。できれば劇場で観ることをオススメしますが、見逃した方は10月に放送予定の「結城友奈は勇者である」2期の前半6話のお話なので楽しみに待っていてくださいね。私も2期でもう一回観てみようと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19
ネタバレ

チャチャ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

この時はまだ、バーテックスが●に●られたモノだったとは、知らない。 --- 勇者御記二九八年六月二十日 ---

【あらすじ 】
神樹様(しんじゅさま)によって勇者として選ばれた鷲尾須美、乃木園子、三ノ輪銀の小6の3人が、神樹様を破壊して人類を滅亡させようと押し寄せてくる未知なる敵バーテックスと戦っていくお話。

【スタッフ&その他】
原作: Project 2H
制作: Studio五組(徒然チルドレン、きんいろモザイクなど)
総監督: 岸誠二(月がきれい、ようこそ実力至上主義の教室へなど)
第1章「ともだち」: 約48分
第2章「たましい」: 約48分
第3章「やくそく」:  約48分30秒

【おさらい】
{netabare}「結城友奈は勇者である」は、以後「ゆゆゆ」と略しますのでご容赦を。

『勇者であるシリーズ』は、2017現在で4つの作品で構成されています。発表順で言うと、第1弾は「鷲尾須美は勇者である(略称わすゆ)」、第2弾はTVアニメ1期「結城友奈は勇者である(略称ゆゆゆ)」、第3弾は「乃木若葉は勇者である(略称のわゆ)」、第4弾は「楠芽吹(くすのきめぶき)は勇者である(略称くめゆ)」です。それぞれの作品は内容がリンクしています。ちょうどドラクエ1.2.3のロトシリーズみたいな感じです。それぞれの作品を物語の時系列順で並べると、第3弾→第1弾→第2弾≒第4弾となります。


この劇場版3部作は、原作イラストノベル「鷲尾須美は勇者である」をベースにアニメ化したものであり、2017年10月から放送される2期「ゆゆゆ」の前半6話分となります。ですから、わざわざこの劇場版3部作を観なくても10月からの2期を観れば良いという事になりますね。


物語の全ての始まりは、西暦2015年7月30日のバーテックス襲来からです。後に「7・30天災」と呼ばれるこの事件を皮切りに次々と四国にバーテックスが襲来。それに立ち向かったのが乃木若葉を中心とした5人の勇者と1人の巫女の6人で、この初代勇者達の英雄譚が「乃木若葉は勇者である」のお話です。その後、西暦2019年(2023年説もあり)に西暦は終焉を迎え、「神世紀」が始まります。そして月日が約300年ほど流れた神世紀298年が、この劇場版3部作のお話となります。ちなみに、1期「ゆゆゆ」はさらにその2年後の神世紀300年のお話です。


第4弾の「楠芽吹(くすのきめぶき)は勇者である」は、2017年6月30日より電撃G’s magazineで連載開始。神世紀300年秋、勇者になり損ねた防人達のお話です。1期「ゆゆゆ」とほぼ同時期。{/netabare}


【レビュー】
{netabare}このレビューは劇場版3部作全てものです。

7月8日から上映中の劇場版『第3章 やくそく』。私の住んでいる地域では上映している映画館がないので、3連休を利用して車で往復5時間、年に数度は訪れる滋賀県草津のイオンシネマまで観に行ってきました。どうしても劇場限定Blu-rayが欲しかったので。 まぁ、私は遠出には慣れていますし、今回は滋賀観光も兼ねていたのでそれほど苦ではありませんでした。出来れば久しぶりの京都観光もついでにしたかったなぁ~。宇治の抹茶アイス食べたかった・・・でも時間的に無理でした(;´д`)トホホ。


遠出した甲斐がありました。めちゃめちゃ良かったです。「鷲尾須美は勇者である」の物語は、可哀想な内容なので涙なしでは語れません。私は鑑賞前に原作既読だったので内容は知っていましたが、実際アニメとなってキャラが動いているのを観るとやっぱり違いますね。泣いてしまいました。CVは、乃木園子は花澤香菜さん、 鷲尾須美は三森すずこさん、三ノ輪 銀は花守ゆみりさんですが、3章「やくそく」に限って言えば花澤さんと三森さんの独壇場でした。もはや2人芝居です。特に車の中での園子の号泣シーンはヤバかった。その他では安芸先生が悲しみをこらえて仮面で顔を覆うシーンも辛かったなぁー。劇場版を観れない方は、是非10月スタートの2期でチェックしてみて下さいね。それから、教室に貼られている園子の習字の文字もチェックしてみてください。結構笑えますよ。


この劇場版3部作で描かれているのは、俗に言われる「瀬戸大橋跡地の合戦」までの戦いです。1期「ゆゆゆ」で破壊された瀬戸大橋の映像が何度も映し出されていましたよね? その戦いの後までです。あまり詳しく言うとネタバレになってしまうので言えませんが、「瀬戸大橋跡地の合戦」以前までの戦いは、1期「ゆゆゆ」のような強力な「勇者システム」とは仕様が違うため、バーテックスを撃退するのがやっとで戦闘後はいつも傷だらけの満身創痍という非力さです。そのため、仲間達との連携で火力不足を補うという戦闘スタイルとなっていて、戦闘自体は1期「ゆゆゆ」より面白かったです。


1期「ゆゆゆ」を観ていなくても一応理解できるようには作られていますが、出来れば1期を観てからの方がより楽しめると思います。理想は、劇場限定Blu-rayを持ってないと出来ませんが、1期を観て、劇場版を観て、その後でもう1回1期を観ることです。そうすると、「そうだったんだぁ~」と気付かされる事が結構ありますよ。例えば、劇場版の第1章「ともだち」で、仲間との連携を深めるために合宿を行っているのですが、その合宿場所が「サンビーチ」で、訓練後は大樹という名の旅館で蟹料理を食べ、水車の回るお風呂に入り、夜はみんなで恋バナという場面があります。1期を観ている人なら気付くかもしれませんが、1期7話の合宿と全く同じなんですよね。東郷さんが早朝に水色のリボンを握りしめ、部屋の窓から外の景色をぼんやり眺めているシーンの意味が分かりました。2度目だったんですね彼女・・その景色を見るの。。。うわぁぁーー泣けるよぉぉーー。


2期のオープニング曲がどうなるかは分かりませんが、劇場版の三森さんが歌うオープニング曲「サキワフハナ」が凄く良かったのでそのまま使って欲しいなぁ~。「♪運命の~」というやつです。それから、ちょっと気が早いですが、「乃木若葉は勇者である」のアニメ化も期待しています。高嶋友奈(CVは結城友奈と同じ照井春佳)の元祖勇者パンチが見たいです。兎にも角にも、このシリーズは本編だけではなく裏設定までも綿密に計算し尽くされているので、知れば知るほど新たな発見があって飽きません。さて、、、ゲームアプリ「結城友奈は勇者である 花結いのきらめき」でもやろーっと。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いつだって、神に見初められるのは無垢な少女である。そして多くの場合、その結末は…。

物語はついに最終章を迎えました。
この第3章「やくそく」は第2章「たましい」で起きた出来事の回収から始まるのですが、序盤から重い空気があたり一面に広がっていました。
それも第2章での出来事を思えば当然なのですが…

耳障りの良い台詞が延々と並べ立てられていきます…
四角四面、通り一辺倒でまるで重みが感じられない台詞に神経を逆撫でされた気になりました。
それもそのはず…
だって、その台詞を聞いている大半の人にとっては対岸の火事でしかありませんから…
大人同士の会話が聞こえてきましたが、一体どれだけの人が心底悔やんでいるのやら…

勇者がそんな言葉にどれほど小さな胸を痛めていたことか…
子供の方がよっぽど素直だから時には正しい事を言うんです。
大人になればなるほど色んなしがらみがついて回るのは仕方ないのかもしれません。
でも、こういう時…そっとしておいてあげるのが一番なんじゃないかと思います。

お花をあげるシーンがありました。
固まって動けなくなりましたがそれも当たり前だと思います…
だって、その行動は自ら別れを選択する事に直結しているからです。
だから簡単になんか渡せないよ…
そんな時でもバーテックスはお構いなし…
ワッシーの魂の叫びから始まる一連の戦いは涙無しでは見れませんでした。

これまで出来ていた事が出来なくなったなんて絶対思わせない…
だって、もっと上手く出来ていたじゃない…
もっと早く動けていたじゃない…
勇者たちの悲痛な叫びは一言一句が胸に刺さりました。

そう、彼女たちは3人で勇者なんです。
例え、何があっても…

そして勇者システムのバージョンアップされたのがこの直後でした。
ここから私たちがこれまで馴染んできた勇者システムになりました。
もっと早くこのシステムが実装されれば…とワッシーも言っていましたが、私も思いは一緒です。
そうすれば少なくても「最悪」は回避できる…

でも、「最悪」って一体何なんでしょうね…?
確かに第2章での出来事は最悪以外のナニモノでもありません。
じゃ、1期中盤で登場した乃木 園子は最悪じゃなかった…?
いいえ、十分に最悪だと思います。

どうして神様の為に身を粉にしているのに、供物が必要なんだろう…
自分のため、或いは家族のためなど、個人に対して大きな力を使う場合に、その力の大きさに見合う代償を求められるのなら未だ納得できます。
でも、バーテックスとの闘いは、そんなちっぽけな枠に収まる次元の話ではありません。
勇者システム…やはり致命的な欠陥があるのではないでしょうか…

新しい勇者システムの真意を知るのは実戦の中…
普段の日常で勇者システムは必要ありませんから…
だから初めから選択肢なんてどこにもないんです。
そして今回もやっぱり代償を自覚・受け入れた上で前に進むしかないんです。
その根底には…自分の大切を守りたいという気持ちがあるから…

だから、そのっちの戦い…凄いなんてもんじゃ無かった…
格好良いなんて簡単な台詞で彼女の雄姿を物語ってはいけない気がしました。
「システムに生かされている」の言葉の真意をようやく理解できました。
こうして沢山の血と膨大な犠牲を踏み台にして物語は1期に繋がっていきます。

第3章のサブタイトルは「やくそく」
お互いに守り合う約束を交わし、勇者たちがそれを実践していく物語…
東郷さんが結城友奈の家の隣に引っ越してくるまでの間、こんなにも過酷な物語があったなんて…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

第3章の上映時間も50分弱なので、あっという間でしたが完走して振り返ってみるとやっぱり自分はこのシリーズが大好きなんだと改めて実感しました。
秋から始まる「結城友奈は勇者である -勇者の章-」が楽しみで仕方ありません。
秋アニメが始まる前に視聴できて本当に良かったと思っています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

71.4 7 2017年夏(7月~9月)アニメランキング7位
機動戦士ガンダム THE ORIGIN ルウム編(アニメ映画)

2017年9月2日
★★★★☆ 3.9 (67)
310人が棚に入れました
宇宙世紀0079 年、人類は宇宙ですら戦場に変えてしまった。世界の人口の半数を死に至らしめたブリティッシュ作戦・コロニー落としを実行し突き進むジオン公国軍。それに対し、劣勢を挽回すべく圧倒的な戦力で挑む地球連邦軍。交錯するザビ家の陰謀、変えがたい運命に翻弄されるセイラ・マス、ジオン軍のパイロットとなってしまったランバ・ラルやハモン、サイド7で平穏に暮らすアムロやフラウの日常生活にも暗い影が訪れようとしていた―。そして、復讐に駆られたジオン軍のエース、シャア・アズナブルの「赤い彗星」としての伝説が誕生する。

声優・キャラクター
池田秀一、潘めぐみ、浦山迅、銀河万丈、三宅健太、柿原徹也、喜山茂雄、沢城みゆき、北沢力、一条和矢、松田健一郎、土屋トシヒデ、中博史、古谷徹、古川登志夫、中西英樹、小野賢章、瀬戸麻沙美、大塚明夫
ネタバレ

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

わずか1週間で総人口の半数を失い人類は自らの行為に恐怖した

2017年発売のOVA 17年9月に劇場公開

原作総監督 安彦良和 監督 今西隆志 脚本 隅沢克之 制作 サンライズ

機動戦士ガンダム THE ORIGIN は、シャアセイラ編4章とルウム戦役編2章の予定。
このOVAはルウム戦役編前編となります。

おそらく、劇場版機動戦士ガンダムに続く形で終わると思いますが制作側でも未定のようで、
ほとんどの人はとにかくどこまででも行ってくれと望んでいるでしょう。

「機動戦士ガンダム」において永井一郎のナレーションで語られた、 
1年戦争前半の全貌がこのルウム戦役編で描かれるのですから40年の時を超えた執念の作品と言えるでしょう。
40年経ってもシャアの声は池田秀一のまま、これも執念でしょうか。

永井一郎が語ったナレーションの解析とこのシリーズの順番は違うようで、
過去作(0083など)ではルウム戦役に大勝したジオンはコロニー落としを計画したとある。
ジャブローをねらったコロニーは軌道を外れ地球に落下する途中で連邦軍の核ミサイルで破壊、
コロニーは3つに分散し、シドニー、シベリア、北米に落着、
それぞれが大地震と大津波を引き起こしたというのが現在の設定。
この作品では、大災害後の疫病の蔓延が甚大な被害を招いたとも語られる。

順番は、コロニー落としによる大災害で地球人口が半数になる(まだ進行中)
⇒1年戦争最大の大会戦となるルウム戦役という流れ。

これで前編か?とも疑いたくなる大スペクタクルの一作であります。
ルウム戦役編とは言っても、やはりシャアセイラ編も続行中で二人が重要な語り手になりますが、
ドズルや黒い三連星などのジオン側とレビルやティアンムなどの地球連邦側が公平に描かれ、
ガンダム史上最大の大決戦(ガンダムは出ないが)へと向かう漢たちの魂の一作です。

{netabare}シャアの赤いザクはリミッターが外され前人未踏の兵器と化し、
彗星のごとく連邦軍の艦隊の中心部へ突入。{/netabare}

ガンダムファンなら呪文の如く誰でも知っている物語がついに映像化。
本来はネタバレタグなどいらないものですが、これからガンダムにふれるという方に、
ガンダムサーガ時系列的にベストな見方としては、
ガンダムオリジン6部作(進行中)⇒劇場版機動戦士ガンダム3部作⇒劇場版機動戦士Zガンダム3部作⇒逆襲のシャア
の流れをお勧めしますが、今回の作品で0083の価値が急上昇。
ガンダムとZガンダムのあいだに0080と0083を入れることをお勧めします。
40年に渡る作品なので、多少食い違っている部分もあります。

ルウム戦役後編公開は半年以上後なので、その前に全部観て待機しているが最高でしょう。

多少、我慢して観ていたオリジンがついに佳境に突入。
大満足の傑作OVAでした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やりたい放題、ジオンな感じ・・・

 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅴ 激突 ルウム会戦」を見てきたです。

 THE ORIGINも遂に機動戦士ガンダム一話などにも登場したコロニー落としのいきさつが分かるエピソード登場だったです。

 シャアのこの時の現在、黒い三連星、ザビ家、悪ノリするカイに巻き込まれるアムロとハヤト、ランバ・ラルとクラウレ・ハモン、セイラのそれぞれを描いて、サイド5、ルウムへ勢力を拡大していったジオンと、連邦の大戦に進む直前までのお話だったです。直前だっただけに良いところで終わったです。

{netabare} コロニー落しがブリティッシュ作戦という名前だったのは、今回初めて知ったです。ギレンが考えた作戦で、ドズルからランバ・ラルに話して、反発されるところあり。落とされるコロニー住民エピソード、淡い恋ありと思いきや一転、コロニー落としの被害にあうところがあったです。コロニー落としの一方で、こんなことがあったとはでしたです。
 コロニーが始まったときの、3個に分裂する過程も見れたです。

 ルウムに話が移るまでにいろいろなキャラのエピソードありだけど、その中でクラウレ・ハモンがピアノを弾きながら歌うシーンが、3,4分だった印象的だったです。このシーンは何のためだったのかなぁ?です。
 セイラが、テキサスコロニーで暴動を起こす野党と戦う姿も見所です。

 TV放送されず、ガンプラどまりだったザクⅡが出てきてシャア、黒い三連星の機体とされているところが、TV放送前の話なのに真新しさを感じたです。{/netabare}

 ガンダム登場前の話なのに、まだまだ先があるんだなぁでしたです。{netabare}2018公開、Ⅵ 誕生 赤い彗星(5.5?)に続くらしいです。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

激突!ルウム会戦なんだけど・・・なんいんだよねー

ORIGINシリーズの5作目
機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦なんですけど・・・
あにこれに無いですよねー、THE ORIGIN ルウム編とは出てきますけど・・・

仕方がないので
5作目のレビューはここに書きますね。
もし、機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦の
ページがあれば教えてくださいねー(笑)

一年戦争に突入していくルウム会戦がいよいよ始まります。
それはシャアにとって復讐の幕開けでもあります。
最初は劣勢のジオン公国ですがそれには意味が・・・

いやー面白くなっていきますねー(笑)
戦闘シーンが好きなあなた、これからですよー

全てのアニメに携わる方々に感謝を!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 3

70.5 8 2017年夏(7月~9月)アニメランキング8位
魔法少女リリカルなのは Reflection(アニメ映画)

2017年7月22日
★★★★☆ 3.9 (70)
343人が棚に入れました
劇場アニメ版第3作目。2017年7月22日公開。当初は『A's』から『StrikerS』までの空白期間を描くとされていたが、後の発表で本作にはPSPソフトシリーズの『BOA』および『GOD』が初出のキャラクターであるマテリアル達やフローリアン姉妹が登場し、ストーリーもGODのそれに準じたものであるということになった。2018年公開の『魔法少女リリカルなのは Detonation』と一体の作品で前編となる。

声優・キャラクター
田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、戸松遥、佐藤聡美、日笠陽子、清水香里、真田アサミ、柚木涼香、一条和矢、ゆかな、釘宮理恵、清水愛、久川綾、桑谷夏子、松岡由貴、水橋かおり、阿澄佳奈
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小五なのは達が過ごす全力全開の夏休み♪

TVアニメシリーズ&劇場版シリーズは一通り視聴済み。
本劇場版の新登場キャラと関連が深いと言うPSPのゲームシリーズは未プレイ。

本作のシリーズ構成については、
{netabare} 当初から前後編で行くつもりだったとの制作者インタビューを雑誌で拝見していたので、
前編である本作の中途での幕切れや、
後編タイトル&公開時期決定については特に驚きはありませんでした。{/netabare}

夏休みの公開日に事件の発生日時をきっちり合せて来た本作。
夏だからといっても、やることはどーせ年中砲撃ですがw
なのはたちと同じ季節感を共有できた点は、一つ映画館に足を運んだ甲斐がありました。


メインストーリーは正直、微妙……と言うより、今の自分には何とも評価しがたい感じ。
{netabare} 前編なので、現時点でまとめるつもりがないことは想像できていましたが、
それにしても、事件の首謀者が抱く真意等が不明なまま、
新登場も含むキャラたちがそれぞれ抱えた事情や視点が“乱反射”して、
ストーリーの柱がまだ見えてこない印象。

後編でまとめるだろうと言っても、広げた大風呂敷を“爆発”させずに折り畳むには、
相応のシナリオ力が必須になると感じました。{/netabare}

もしかしたら、PSP版ゲームもプレイしていれば、より理解できたのかもしれません。
だとすると、要過去作チェックなネタや演出も含めて、
本作はご新規さんにはかなりハードルが高い作品だったということでしょうか。


サブストーリーや小ネタ等、全編通じてシリーズファンへのご褒美要素は満載♪

{netabare}序盤のシナリオ展開からは、“小学生の”はやて(←とても貴重かつ重要なので敢えて強調w)を
トリプル主人公の一人として活躍、確立させようという意志を感じました。

後半にかけては、特に劇場版2ndにて強調されていた、
リンディとフェイトの“母子関係”の新展開が描かれたのが好材料でした。

これであとは例えばドラマCD某話にあったように、
{netabare}フェイトちゃんがクロノくんに“お兄ちゃん”と呼ぶ奇襲攻撃を仕掛けて、
動揺させるシーン辺りを再現すれば、
フェイトちゃんも立派なハラオウン家の一員ですw{/netabare}

さらにヴォルケンリッターらも含めたキャラ同士の絡み、共同戦線等で、
一通り見せ場を演出して、主人公が誰か分らなくなった所で、
場を一変させる大砲撃でなのはが堂々、真打ちとして登場する。{/netabare}

この辺りは相変わらず『なのは』だなと思いました。


それにしても、強敵と遭遇する度に、
なのは等のデバイスたちが、リスク覚悟で相手の長所を取り込み、
自身のデバイス機能を強化、“工作”していく様には、
あらゆる能力を吸収し、変形していく、某人造人間じみた恐怖すら覚えますw

特に対象と積極的に接触を計るレイジングハートの飽くなき探求心には戦慄しますw

もしかしたら、この夏休みを一番エンジョイしているのは、
思う存分“自由研究”を満喫しているレイジングハートなのかもしれませんw


付記:挿入歌について。

本作で一つ懸念していたのは{netabare} 田村ゆかりさんの歌が登場するかどうか。

専属契約していたキングレコードからの事務所移籍等がスムーズじゃなかったのでは?
もしかしたらキングレコードが関わっている『なのは』シリーズに、
ゆかりさんが歌を出せない事態にもなるのではないか?
そんな噂も飛んでいたので、高町なのは(CV田村ゆかり)名義で挿入歌が流れた時はホッとしました。

大人の事情については私もよく分りませんし、憶測を巡らせてもしょうがありませんが、
“永遠の17歳”どころか役を通じていつでも“幼女”に変身できる、
声優さんの底力を垣間見た。そんな感想も覚えた劇場鑑賞でした。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シナリオは月並みだけど、男前ヒロインは健在!(※だが幼女だ)

高町なのは(※本作のヒロイン)は本当に男前だなあ(※まだ小学5年生の女の子だけど)。
・・・流石は西暦2000年代に放送/配信が始まった魔法少女アニメの主人公で、唯一の“現役”だけあります。

現実には絶対に有り得ない設定ですが、それでも何故か心が揺り動かされてしまう・・・そういうTV版第1期から寸分変わらぬ「なのはシリーズ」の魅力は本作でも健在でした。

まあ、正直言って『魔法少女まどか☆マギカ』よりもさらに、一般人には視聴をお薦めし辛いシリーズではあるんですが、日本全国の正義を愛する警察官の皆さんや自衛官の皆さんにも「なのは」ファンは絶対に多いと私は確信しています。
(※実際に、2012年だったかに、福島県のとある劇場で、本シリーズ劇場版第2作の上映中の映像をスマホか何かで盗撮したとして、同県警所属の白バイ兄ちゃんがタイホされてニュース沙汰になっています)

なお「なのはシリーズ」初心者の方は、本作の視聴前に

(1) 制作時期の古いTV版(※第1期(2004年)、第2期(2005年)、第3期(2007年))ではなくて、
(2) 2010年代に入ってからリメイクされた劇場版2本(※第1作(2010年)、第2作(2012年))の方

・・・を事前に視聴しておいた方が賢明です。

現在劇場公開中の続編『劇場版 魔法少女リリカルなのは Detonation』も割と評判良さげだし、やっぱり観に行こうかな?(※かなり恥ずかしいけど)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なのはホント良い子だなぁ・・・

 とある惑星の少女キリエが、死にそうな父親を救うために人工知能イリスと共に、なのは達のいる時限にやってきて、はやての持つ夜天の書を狙うことをきっかけに話の規模が膨らんでいったアニメだったです。なのはA’s後2年後のお話ですねです。いきなり19歳になったStrikerSになってキャラが増えたときに比べ、A’sその後なだけに私は分かりやすかったです。
 見ていると、なのはとフェイトは、ホントに良い子だなぁと思ったです。

 平和になっても訓練を欠かさない、なのはとフェイト。お友達達との交流と平和な日々も束の間、はやても加えて、キリエの起こす事件に巻き込まれるです。はやて間一髪の時、キリエを追ってきた姉のアミタも参戦するです。
 キリエが来た時点から、時空を超えた出来事であることが、クロノたちにすぐに気づかれてしまうため、時空管理局の絡みが今回もありです。

 にしても、魔法とは思えない兵器、悟空たちのような光線技を多用するように見え、魔法少女アニメにかけ離れたバトルがかなり今回も繰り広げられるです。私は、好きなんですけど・・・です。ドラゴンボールZに例えるとシステム「オルタ」という界王拳もあるです。変身は、近代魔法少女な感じだったです。

 キリエ、イリスの言っていることは、まるっきり違っているです。なのは、フェイトに協力してもらうとか、夜天の書を少しだけ貸してもらうとか言っていて、やっていることは、事件を起こしての誘導、襲撃、言葉巧みにフェイトに話すとか、夜天の書の強奪にしか見えなかったです。

 今までのリリカルなのは以上に話の展開が早く、白熱するバトルが全体的に多かった印象だったです。なのは達のパクリ新キャラも出てきて、バトルはさらに激化するです。にしても、トランスファーマーとも違うロボットが、最初を通してパワーアップした感じのものまでこの時には出てくるので、このあたりからも魔法であることすら、分からなくなっていったです。

 イリスの正体と真の目的、キリエのやってきたことは一体!にも注目です。{netabare}更なる新キャラ、ユーリも出てきて、ピンチなのか?どうなるのか?というところに、パワーアップしたなのはが、登場してと良いところで終わりになってしまうです。カッコいい水ナナの劇場主題歌が流れるです。
 Reflectionに続きが来年にあるなんて知らなかったから、ビックリだったです。{/netabare}

 最後には、なのはキャラにおけるミニ劇場がまた来週と言って、週替わりに上映されるようなので、余裕がある人は毎週行くんだろうなぁと思ったです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 11

69.9 9 2017年夏(7月~9月)アニメランキング9位
カーズ/クロスロード(アニメ映画)

2017年7月15日
★★★★☆ 3.9 (15)
89人が棚に入れました
これまで華々しく第一線で走り続けてきたマックィーンがベテランとなり、最新型のレーサーに勝てない時代遅れのレーサーとなっている。そんな状況に焦ったマックィーンは、レース中に無理をして大きなクラッシュ事故を起こし、世間からも見放され自信喪失してしまう。彼の脳裏には「引退」の2文字……。まさにマックィーンの“人生の岐路”を本作で捉えている。

声優・キャラクター
土田大、山口智充、戸田恵子、松岡茉優、藤森慎吾

askima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

3作目は大人も楽しめるヒューマンドラマ

車だけどヒューマンドラマみたいにしっかりとストーリーがあり、感動的だった。

子供がカーズシリーズ大好きなので1と2は何度も見たけど、3は大人も楽しめる内容となっている。

個人的にはシリーズで1番面白かった。

事前情報なしで何となしに見たが、大正解。
半端なネタバレや前情報入れずに、いつものカーズをイメージして見ると良い意味で期待を裏切ってくれる。

おすすめ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

古きをたずねて新しきを知る

ピクサーの送る車を擬人化させたレーシングアニメ第3弾。
{netabare}
本作では2作目で描かれなかったハドソンとの師弟関係にスポットが当てられ、1作目からのファンには嬉しい展開となっている。

本作のテーマはまさに温故知新。
個人的に昔からこのことわざが好きなこともあって、観ていて楽しかった。

2作目から少し時間が経過しているようで、マックイーンが既にリビングレジェンド化していて、さらに新世代が頭角を現し始めた、という設定。
ハドソンとの練習に思いを馳せたり、ハドソンの師に教えを請いたりして古きをたずね、ストームという新星ライバルの登場やクルーズという新キャラへバトンを渡したりして新しきを知る、というストーリー展開。
ただし、ラストの描き方は賛否両論あるかもしれない。

ハドソンがマックイーンのことを手紙に書いて師へ送っていた話は泣けた。
一人のスポーツ選手が引退していくのを観るようで全体的に切ない。
松岡茉優ちゃん声優もうまいね。

3作品の中で一番好きな気がする。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1

69.3 10 2017年夏(7月~9月)アニメランキング10位
きみの声をとどけたい(アニメ映画)

2017年8月25日
★★★★☆ 3.6 (115)
517人が棚に入れました
湘南・鎌倉の海辺の町を舞台に繰り広げられる、少女の悩み、葛藤、夢、そして届けたい“声(想い)”の物語。
将来の夢が見つからず少し焦っている16才の少女・行合なぎさは、幼い頃に祖母からきいた「コトダマ」言葉には魂が宿るという話を、ある出来事により信じている。
ある日、なぎさは何年も使われていないミニFMステーションに迷い込み、軽い気持ちでDJの真似事をする。すると、放送されたコトバは 思いもかけない人に届いていて―。

声優・キャラクター
片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子、神戸光歩、鈴木陽斗実、三森すずこ
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

これぞ王道の青春感動映画!こういうのが見たかった!/レビュー追記(8.31)

女子校生達がラジオ局を復活させようとする話。
見ててスッキリできる青春映画の良作でした。
(以下ネタバレほぼなし)

( 'ω'o[総括レビュー]o
{netabare}
ことだまとラジオを巡る青春物語。
(詳しい内容は自分で確認推奨)

全体的に分かりやすい展開で、最後まで飽きずに視聴出来たと思います。
キャラの性格も個性豊かで、ちょっとクッスっとしたりうるっとしたりの連続で楽しかったです。

その他にも全体的によく出来ていると思ったのが「音楽」
ラジオ局の話なのでもちろん色々な挿入歌が出てくるのですが、全てを曲が素晴らしかったです。

特に良かったのが最後の曲。
詳しい内容はネタバレになるので言いませんが、皆の思いが重なってからのあの曲は完全に涙腺をやられましたね。

少し不満を言うとすれば、ラジオ局の復活課程をもう少し詳しく描いて欲しかったかなーと思います。

まとめとしては、いい意味での王道の展開で最後にはしっかり泣かしてくれる。普段アニメをみない人にも遠慮なく勧められる良作でした。

是非1度劇場へ!{/netabare}

総合点数【86点】

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

言葉には、魂が宿っているんだよ。ちゃんと声に出せば、その願いは叶うの。

たまたま手に取った作品だったので
高い期待はしていなかったのですが、

見てみると、
個人的な好みにハマった作品♪

新人声優発掘育成企画
「キミコエプロジェクト」と連動していて、

本作のメインキャラ7人のうち6人が
プロジェクトのオーディションでの合格者で、
この作品がデビュー作です。

だけど、下手だとか素人っぽいとか、
そんなマイナスな印象はまったくありませんでした。

90分ほどの作品でした。


● ストーリー
高校2年生の行合なぎさ(ゆきあい なぎさ)は、
言葉には魂、“コトダマ”が宿っていると信じている。

たまたま雨宿りをした喫茶店。
閉店して誰もいない店内にあったのは、ラジオスタジオ。

ラジオDJの真似事をしたつもりが、本当に電波が飛んでいて、
ラジオ番組「アクアマリン」のDJの娘・矢沢紫音(やざわ しおん)と出会う。

「アクアマリン」の元DJであり、紫音の母である朱音(あかね)は、
12年前に事故に遭い、それ以来昏睡状態が続いていた。

ラジオを通して朱音さんに呼びかけることを提案したなぎさは、
仲間と共に「アクアマリン」を復活させる。


言葉には魂が宿っている。
“コトダマ”を信じ、言葉を大事にしている主人公・なぎさ。

なので、
自然と“言葉”がテーマとなっています。

どんな気持ちでも、
言葉にすると、それは力を持つものになる。

いい言葉も、よくない言葉も…。

友だちが友だちの悪口を言う、
そんな姿を見たくない。

どうせ口に出すなら、
叶えたい願い事を。

そんな前向きななぎさの言葉、
私にはたくさん響いたよ^^


≪ みんなでラジオ番組を作る! ≫

ラジオ番組でトークしたり、
オリジナル曲を流したり…。

そういうのが新鮮で、わくわくしました♪

女子高校生のひと夏の物語としては、
十分な展開と盛り上がりでした!


● キャラクター
キャラの作画は少しクセがあるかな?
あまりかわいいとも、きれいとも言えません。笑
(作画が悪いわけではないのだけど…。)

口がωとなっているのも、好き嫌いがあるかも。

なぎさのキャラには合っていたと、私は思いますが♪

メインキャラの声優さんはほとんど新人さんということでしたが、
皆さんお上手だったと思います^^

特に主人公のなぎさ役の片平美那さんの演技が自然体でよかった♪

なぎさの台詞には、
何度かうるっとさせられました(´;ω;`)


● 音楽
メインキャラによる挿入歌が
たくさん使用されていました。

どれもいい曲でした♪

特に山場の挿入歌がよくてですね…(´;ω;`)

音楽担当は松田彬人さん。
BGMは優しい曲が多く、印象に残ったものが多かったです♪

映画で聴いて惚れたので、
すぐにサントラ手に入れました(`・ω・´)


【 挿入歌「Wishes Come True」/ メインキャラ7人 】

山場で流れました。

曲もいいし、
曲に合わせて涙をこらえながら歌う紫音にこちらが涙(´;ω;`)

クライマックスの盛り上がりは、
間違いなくこの曲の力が大きいです!

音楽の強い力を感じました。


【 ED「キボウノカケラ」/ NOW ON AIR 】

メインキャラ7人のうち、
新人声優6人によるユニットです。

明るくて、この作品のEDにふさわしい曲だと思います♪

この曲好きだな~^^


● まとめ
90分という、やや短い時間だからか、
展開に無駄がなくて思い切りがあり、よかったです♪

まっすぐななぎさに引っ張られて、
重い話も重すぎず。

正直ストーリーはベタな流れで、
展開もありきたりではありますが、

挿入歌がとてもよかったのも手伝って、
私はこの作品の雰囲気好きでした♪

映画公開時にはそれほど話題にならなかったけれど、
知らない人が多いのはもったいない作品です!

言葉にできる強い想いは、きっと叶うはず。

言葉の力を信じて、
前に進む勇気をくれる作品でした^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 30

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

コミュニティFMを舞台とした高校生の物語…清々しいほどの青春ストーリー

この作品を劇場で見ることはありませんでした。機会があれば見に行こうと思っているうちに、あっという間に公開終了してしまったという感じでした。「よりもい」を見て、同じマッドハウスの青春ものなら面白いのではないか、そう思い、レンタルで借りてみました。

結果、見て全く損はない作品だったというのが感想です。

とにかく強引で、ガンガン進んでしまう展開。しかし、これは青春ものを90分で収めるための処置であり、映画なら当たり前にあるものなので気にしません。
90分で主要人物たちの背景、関係性、心情、問題の発生にその解決と、とにかく詰め込んでいます。その分、物語に重みはなくなっています。が、話が進んでいくうちに登場人物たちの会話や思いの丈に入り込んでしまい結局夢中にさせてしまう魔力がこの作品にはあります。さすがは「言葉」の力を押した作品だと思いました。

6人の主要人物、なぎさ、紫音、かえで、雫、夕、あやめ、乙葉が街角にかつてあった喫茶店のミニFM局を夏休みに復活させて、それぞれが抱えている問題や悩み、青春のぶつかりといったものを、放送を通じてクロスさせていく話になっています。
先にも書いた通り、かなり強引な設定と進め方なのですが、とにかく爽やかで気持ちの良い感じを受けます。また、湘南が舞台なので、すごく背景が綺麗で見ていて心地が良いです。よりもいもそうだったけど、マッドハウスの描く背景は登場人物たちをより魅力的にさせる何かがある気がします。人物線を白にしているから尚更そう感じるのかもしれませんが。

これだけの内容だったら1クールの作品として成り立たせることもできたんじゃないのかなという気もします。舞台裏は分かりませんが、「よりもい」とこの作品は同じ次期に発想されて、内容もある程度固めながら話を進めていくうちに映画とTVに分けたと。そうでなければあの詰め方はできない、そんな気がしました。

青春ものとしては佳作だと思います。ただ、ストーリーにプロセスや積み重ねを重んじる人は見ない方が良いと思います。自分みたいに流し見ているうちにはまってしまい、最後になにかを感じる人にお勧めします。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

69.0 11 2017年夏(7月~9月)アニメランキング11位
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)

2017年8月18日
★★★★☆ 3.3 (462)
1772人が棚に入れました
物語の舞台は、夏休みのある一日。花火大会をまえに「花火は横から見たら丸いのか?平たいのか?」の答えを求め、町の灯台から花火を見ようと計画する少年たち。一方、クラスのアイドル的存在・なずなに想い寄せる典道は、時間が巻き戻る不思議な体験のなかで、なずなから「かけおち」に誘われることに……。何度も繰り返す一日のなか、なずなと典道を待ち受ける運命は? そして、果たして花火は下から見ても、横から見ても丸いのか?

声優・キャラクター
広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、松たか子、花澤香菜、浅沼晋太郎、豊永利行、梶裕貴
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夏の日の少年少女

繰り返す、夏のある一日。
とある海辺の町。
花火大会を前に盛り上がる典道と友人たち。
花火って横から見ると丸いの!?平べったいの!?

90年代、新進気鋭の映像作家として名を上げた、
岩井俊二監督の同名実写映画にして出世作。

人生の選択の分岐点をテーマに、
1つの物語で2つの結末を描いています。
{netabare}「なぜ時間が巻き戻るのか」{/netabare}
これは物語を成功へ導く最も重要なファクターだ。

舞台は茂下町、風力発電機が立ち並び、
渡り鳥が羽を休める憩いの渚。
幻想的な夕景と海の上を走る電車。
美しい景観に圧倒されます。
上手く表現できない好きと言う感情。
思春期の少年少女に突きつけられる厳しい現実。
{netabare}「もう1度やり直せれば」と願った先に、
時間の巻き戻しという幻想的な奇跡が起こる。{/netabare}

これは典道が望んだ世界でしょうか?
僕にはヒロインなずなの世界にも思えます。

自転車で駆け下りる海辺の坂道。
飛び込んだプールの水飛沫と夜空に咲く花火。
数々の夏の風物詩が眩しい、
美しくも切ない余韻を残す夏の物語。

これは恋の物語ではなく、
思春期の試練と決別を描いたのではなかろうか。

花火が上がるとき、恋の奇跡が起きる。
涼やかな夏の物語、楽しんで下さい。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 91
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

名作ドラマのアニメ化…心揺さぶる青春恋愛ファンタジー

【視聴前】
この夏の楽しみ、それは終物語の続編とこの映画です。共通点は「シャフト制作」というところです。

岩井俊二の名を世に広めたことで知られるこのタイトル。もう20年以上前になるわけか…。衝撃だったのは主演の奥菜恵。こんな可愛い子がいるんだ…というくらいビックリしたのを覚えています。あれから…時は残酷であるの見本としか言いようがありません。

名作映画のアニメ化というと、時かけを思い出しますが、あれは原作ありでさらに中身は全く違うものになっています。これは作品をなぞりながらだというのでこれまでにはないパターンと言えるかもしれません。予告編見ましたが、絵がシャフトだなと感じます。というより、主人公、どこからどう見てもガハラさんだよね…。それもそのはず、キャラデザインは同じ人だった。作中、首を変な方向に曲げたら…。

新房×シャフトなので内容も絵も心配はしていません。自分好みの面白い作品のはずです。が、心配なのは中の人、主役の二人です。予告編ですでに「あれっ?」となっています。特に広瀬すず。すでにキャラデザインと声が合っていないし…。

【視聴後】
この映画を見る前にもう一度実写を見たいと思いレンタル探したけど、もう20年以上前の作品だけになかなか探しきれず…。諦めかけていた時、偶然にもスカパーの日本映画チャンネルで放映していたのでじっくり見ることができました。そしてこの作品を鑑賞。実写を丁寧にオマージュしているなというのが最初の感想でした。アニメ化にあたって、スタッフは実写を細かく分析して、アニメでも通じるところはそのままに、また、原作のイメージを壊さないことを念頭に置いていたのかなと思います。そして、その上で現代の言葉や風景、風俗に当てはめていたと感じました。面白かったのは{netabare}スラムダンクをワンピースにしていたのに、なぜか「観月ありさ」は残したところ。今なら「広瀬すず」でも良いじゃないかと思いますが、これはスタッフの遊び心か、なんなのか判りかねます。{/netabare}

名作と言われる原作ではなかなかアニメになりにくいです。あれは素の子供たちがそのままの姿で演じ、幻想的な部分になり勝ちなところは現実の描写で伝えようとしているとこが良いわけです。が、アニメにするならさらにプラスアルファが必要と思っておりました。そこをうまくファンタジーでまとめたと思います。{netabare}原作では典道となずなは駅舎から帰ることになります。ここからなずなが引っ越すのか残るのかは曖昧なままで終えることになります。アニメでは駅からが本番になっていきます。でも終わりは原作のように曖昧なままで終えるのですが…。{/netabare}それから原作と決定的に違うのは恋愛要素を強めた点。典道となずなの関係は原作では恋しているのかなんなのかをなずなの表現だけで想像させる作りになっています。{netabare}祐介と典道に水を掛けるシーンでのなずなの表情がまさにそれ。アニメでも見事に表現されていました。{/netabare}この辺りは「君の名は。」の影響が大きいような感じもしましたがさて…。

作画はきれいなシャフトという感じです。シャフトの不可思議な描写は控えめにしてます。感心したのはとにかく水の描写がきれいです。ホースからの水の出方が美しすぎて見とれました。それと、なずはどっからどう見てもガハラさんです。ガハラさん好きの自分が言うのだから間違いありません(苦笑)。シャフ度ぎりぎりに抑えた首の角度にしびれました。でも…中学一年生には見えない…。とはいえ、原作のなずなは小学6年生で奥菜恵だったからなぁ…あれも小学生には到底見えなかったし…。それと問題の中の人。広瀬すずは声質はなずなに合っていたと思います(視聴前の前言撤回します)。例え棒でも声が合っていれば納得してしまうので個人的にはOKです。心配していた典道は…う~ん、頑張っていたと思います。でも中学一年生の声ではないよね。周り固めたのがシャフトでお馴染みの方ばかりなので、劣ってしまうのは仕方ないです。

個人的にこの作品は気に入りました。シャフト好きな人(特にefのような作品が好きな人)には合うのではないかなと思います。できれば原作も見ておくとより楽しめるのではないかと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 43
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

蠱惑の球面

元ネタである岩井俊二監督のスペシャルテレビドラマは視聴済み。

球とは実に不思議な形をしています。
どの角度から見ても見える形は同じですが、
見えてる面は視点によって全部違う。

その上、光の加減まで考慮すると球はさらに神秘的。
特に例えばガラス玉のような透過性の高い球体ともなれば、
光の屈折まで加味されて見る視点によって輝き方が目まぐるしく変わる……。
そして、その透き通った球体は、あらゆる光を集めると共に、
球の境界を隔てた人々の視線や思念、願望をも惹き付け誘惑するのだ……。


本作は原作にもあった花火の見え方のウンチクによる好奇心刺激に加え、
シャフト作画によって全編に散りばめられた円柱、球形への違和感、興味。
それらが心を浮つかせる夏の空気、ヒロイン少女の魅惑的な美しさ等により加速され、
常識や倫理の壁をも超越して行く、真夏の青春アニメ映画。

主人公少年らと共に気持ちよくジャンプするには、
映像全体が醸すムードに憑かれることが必須で、ハードルはやや高めですが、
私としては夏に劇場鑑賞チャレンジした甲斐があった作品でした。



本作は単純に興味を持って観る。のとは別に色々な動機での鑑賞があり得る作品ですが、
以下、それぞれの立場からの見え方を想定してみると……。


①岩井俊二監督作のリメイクを期待して本作を観る。

……これは正直かなり失敗するリスクが高いと思われます(苦笑)

{netabare}私が思うに原作ドラマは脚本、シナリオ等により賞賛されているだけでなく、
90年代当時の子供の世界。その再現性によるノスタルジーにより、
年々、思い出としても美化され続けている作品。

(例えば{netabare}本アニメ映画だと少年宅でプレイされるゲームは『キラキラスターナイトDX』という
2016年発売のファミコン用新作レトロゲームという恐ろしく懐古狙いなマニアックぶりですがw
原作ドラマではスーパーファミコンの『スーパーマリオワールド』という大衆向け定番作 {/netabare})

それら当時の流行も取り込みつつ、しょーもない冗談や下ネタを言い合うw
ガキの会話あるあるな掛け合いが醸す、子供の世界にリアリティや説得力があります。
こうした子供の世界に背伸びしてる感を纏わせつつ、
大人の都合と対峙させることにより、物語の推進力と共感度をアップ。
さらに当時15歳の美少女だったヒロイン役・奥菜恵さんを画面に閉じ込めた希少性と相まって、
今なおタイムカプセルのような輝きを放ち続けている原作ドラマだと思います。

対して本作は後世、思い出となり得るような同時代性の強調は控えめ。
(例えば{netabare} スマホが出て来ない時点でタイムカプセルにはなり辛いですし、
松田聖子さんだの観月ありささんだの叫んでいる時点で
原作の時代に対するオマージュの方が勝っています{/netabare})

むしろ本作は花火の見え方というSFファンタジー世界展開の着火点により注目し、
そこからオリジナル要素も広げていくシャフト作品。

加えて本作では何故か主人公少年らを原作ドラマの小6から中1に設定変更していますが、
原作の掛け合いの流れも引きずっているためでしょうか?
少年少女たちの言動が今風でない感じがするだけでなく、
微妙に小学校卒業してない感じが、
原作ドラマ視聴後だと目につきやすく、それらがストレス要素になりかねません。{/netabare}

いずれにせよ、リメイク期待組とのキャッチボールは波乱含みのようです。

もしも原作ドラマ未見で、ドラマ観てから本作観に行こうと検討されている方がおられたら、
私としては是非、そのまま、よそ見をせずに映画館に直行することをオススメします。


②『君の名は。』川村元気氏のプロデュース作として、前年の感動再現を期待して観る。

……これも大分、失敗するリスクが高いと思われます(苦笑)

{netabare}特に『君の名は。』を気軽なエンタメ作品として楽しんだ方は、
それを期待して本作を観ると事故る可能性がいっそう高まると思われます。

『君の名は。』は何となく観ていても状況は説明してくれるライトな作品でありつつも、
深読みしても得るものがあるコアな作品でもあった、
間口の広いヒット作だったと私は考えていますが、

本作の場合は作画や表情、ちょっとした台詞の違いなどを深読みしに行かないと、
状況すらも把握し難く、物語の迷宮入りと共に、失意の途中下車に追い込まれかねません。

逆に些細な違和感から考察を巡らすことができる方なら価値を見出せると思います。{/netabare}


③シャフト、新房昭之監督のファンとして本作を観る。

……これはまだ割と期待できそうです。

{netabare} そもそも背景絵等が醸すムードが作品を牽引する構造である以上、
まず本作でも相変わらず癖がある作画、構図等に興味を持って鑑賞し続けることが、
作品と折り合うための必須条件。

何じゃ!?このワケわからん絵は~~wとなるか、
あっこれやっぱりシャフトだ(笑)イヌカレーだ(笑)とニヤニヤできるかは、
本作でも満足度を左右する重要な分岐点になると思われます。

但し作画レベルは背景画等については良好ですが、
人物描写、特にキャラ造形の安定度等については標準レベルなので、
至高の劇場版作画を求める等の過度なハードル上げはオススメできないと思います。{/netabare}



以上、色んな角度から長々と書いてしまいましたがw

簡潔にまとめると本作は普段あまりアニメを観ない層にはあまりオススメできませんが、
コアなアニメファンや、あにこれユーザ等には、
合う合わない、好き嫌いも含めて、是非、感想、考察を聞いてみたい作品だと思います。

例えば核心部分について、私見を述べると……

{netabare}あの夏、最後、典道は平行世界に飛翔したまま戻って来なくなった。
なずなは元の世界に戻って転校し、典道を待ち続けている……。
というのが私の解釈と言うより願望?ですが、如何でしょうか?

典道も平行世界から一応、戻っては来たけど……という見解が多そうかつ、
妥当性も高そうなラストではあったのですが……。
「もしも玉」と平行世界の妖しさに取り憑かれた私としては、
あっさり元の世界に戻って来るのは何か勿体ない感じもするんですよね……。{/netabare}

みなさんの評価、感想……お待ちしております♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 41

68.3 12 2017年夏(7月~9月)アニメランキング12位
魔法使いの嫁 星待つひと 後篇 (アニメ映画)

2017年8月19日
★★★★☆ 3.6 (97)
499人が棚に入れました
詳細不明

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

そして物語は、始まる。

三浦から受け取った一冊の本。
それは彼に遺された悔恨の記憶であり、寄す処でもあった。 本を託されたチセは三浦の想いを伝えるために奔走する。

『その夜僕には、果たさなければならない約束があった』

彼が果たせなかった約束、森の図書室の秘密が今明かされる……。

たとえ雲厚く見えずとも。
星はいつか、待ち侘びるひとの元へ。

語られなかった前日譚、三部作がここに完結——。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
なんて濃厚な24分だったんだろう、これに尽きます。

物語は綺麗に纏まっていました。
この物語に必要なエキスも全て注入されていたと思います。

何故、森の奥に図書館ができたのか…
そしてその図書館の正体は一体何だったのか…
そして二つの約束の真実とは…
三浦さんから手渡された本が一体何だったのか…

これらの謎が一気に明るみに出るのですから濃厚感が半端無いのは想像するに易しいと思います。

でもそれだけじゃありませんでした。
人ならざるモノが見えるチセだからこそ辿り着いた場所であり、チセが図書館を使用するのは運命だったんだと思います。

実際にチセが借りたのは本でした。
しかも1さつずつ…
でも言い伝えでは別なモノにも置き換えることができるとエリアスが言っていました。
その別なモノというのが心底あったかいんです。
この作品ならではの優しさなのだと思います。

3部作を完走して思うこと…
元々はコミック同梱作品ですが、期間限定で劇場公開もされたんだそうです。
愛おしくて切ない珠玉の物語…
何故この作品に触れられる機会を狭めるんだろう…と率直な疑問を感じます。
確かにプレミア感は出るのかもしれません。
ですが、もっと沢山の人が視聴して、共感できる作品だと思いますのに…
そういう意味では勿体ないと思いますし、NETFLIXで視聴できたのは素直に嬉しいと思います。

コロナウイルスの影響でNETFLIXの加入数が伸びていると聞いています。
この作品に触れる人が増えてくれるのを期待しています。
私はしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

星が放つ光は全て過去からのものである。

だからこそ、目を凝らして見るならば、現在の自分を照らす光の在り処に気付くことができる。

自分の本を見つけること、それは自身の過去、すなわち星の光と向き合うということだ。
それが哀しみや苦しみ、あるいは憎しみを映すものであったとしても、それらを感じた自分自身との対話を通じて、残りの人生に向き合う力を与えてくれるのである。

チセは旅立つのである。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

魔法使いの嫁の過去話3

原作未読 30分

「魔法使いの嫁」のOVAです。AT-Xで放送していたので観てみました。

主人公チセの過去のお話ですが、今のチセに繋がるお話なのでこの作品が好きな方は見てもいいかもしれません。
{netabare}
三浦には好きな人がいました。一緒になれなかった人でした。

そして三浦の思い人、歳をとり孫もいる中、病院でチセは三浦に託された本を渡そうします。

とても暖かな方でしたね。

この一件で、チセの境遇が変わったわけでもないのですが、図書館で本を読んでいるチセは幸せそうでした。

そして長閑ないつものエリアス家に戻ります。話すのに夢中でお茶の用意をしていて忘れられていたシルキーの「ジー」のセリフの後の主張が可愛かったですw

とても綺麗な星の子たちでした。
{/netabare}
OPはJulia Shortreedさん、EDはinocenciaさんが歌っています。

最後に、この作品を観て心に残る本が自分自身にあったのかと問いかけるいい機会になりました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 9

68.3 12 2017年夏(7月~9月)アニメランキング12位
劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(アニメ映画)

2017年7月15日
★★★★☆ 3.7 (60)
321人が棚に入れました
詳細不明

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

TVアニメリメイクとは異なる新たなポケモン冒険映画の誕生

TVアニメ『ポケモン』序盤はリアルタイムで視聴してなかった私。
序盤の名シーンは劇場版第二作『ルギア爆誕』公開に先立つ、
スペシャル番組による振り返り等で昔話として知っている程度。

よって原点回帰を匂わせる本作のPVを見て、
本作なら見逃していた初期の良いところを体験できるのでは?と釣られた私。

で、映画館で鑑賞し始めて間もなく、
本作がTV版リメイク要素をオリジナル要素でアレンジしたリボーン作だと気が付きました。

しかも{netabare}タケシ、カスミは本編では出て来ませんし、
代りに出てきたカントー地方以外からの仲間は、
キャストが“特別出演”の方々でやや棒読み気味ですしw

ロケット団一味もネタキャラとはまた異なる
悪(ワル)の意地も少しは見せてくれるのでは?
と期待しましたが、結局、いつの間にか、
ばいきんまん級の飛距離で飛び去っていくネタキャラぶりw
噛ませ犬にすらなれずwやな感じ~~♪連発w(苦笑){/netabare}

この時点で、当初の期待とはまた異なる物を見せられていたはず……。
ですが、私はこの作品、冒険映画として素直に感動しました。

冷静に振り返れば、キャラの掘り下げは多分に説明切り貼り型で、
点在する感動シーンへのつなぎはやや強引で、押し売り気味な面もあり、
他にも随所に評価が割れそうな演出が盛りだくさん。

けれど、それ以上に、仲間との絆で試練を乗り切る。
まだ見ぬ場所へ、伝説を求めて、俺より強い奴に会いに、旅に出る……。
繰り返しぶつけられる王道要素、
少年少女の冒険心を断固是とする真っ直ぐな姿勢が、
執拗に積まれる、ぼうぎょ低下わざの如く心のガードを削り取り、
童心に戻った脳天にガツンと叩き込まれた感じ。

終わってみれば、数多くの原作ゲーム作品の蓄積等により、
色々な角度から何回でも新たな冒険を再生産できる、
『ポケモン』のコンテンツ力を痛感する、
何とも清々しい余韻が残りました。

ポケモントレーナーだけでなく、ワクワクを求める冒険好きにもオススメな作品。
しばしば短編と同時上映され、やや短尺傾向な『ポケモン』長編映画ですが、
今回も前年に引き続き上映時間{netabare} 98{/netabare}分の一本勝負!
ピュアなハートで是非、受け止めて欲しいと思います♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 19
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キミにきめた

ここ近年のポケモン映画の中で、最も胸の熱くなるポケモン映画でした。

『あなたは知っていますか?ふたりの出会いを――』
10代後半から30くらいの世代なら、記憶にある人も多いかも
小さなお子さんや、ポケモンGOから始められた中高年では知らない人も多いかもしれません。

これから見られる方が何方であるにせよ一つ言えるのは「この映画は面白い」です。


私は、結構なポケモンファンなので、
例えばサトシのデザインが現代風になっていたり、ピカチュウを引く手にゴム手袋が嵌められていなかった事、タケシとカスミが登場しなかった事など
いくつかばかりか残念に思ったり、仕方がないなと思う部分も多くありましたが、それを差し引いても魅力に溢れる映画だったなと感じています。

例えば、タケシ・カスミが登場しなかった理由については、大人に向けてタケシもカスミも仕事があって、気ままに旅が出来るものではないのだ。これが大人になるということなんだ。というメッセージに捉えられましたし、

マコトやソウジを許してしまったのも
新世代への思いやりを感じ取った為であります。
二人の様子が丁寧に描かれていてた事も好印象の一要因ですね。
(でもまさか、マコトのママがあの凄腕トレーナーだったとは。)

それでも許せないこともありました。
OPの「めざせポケモンマスター-20th Anniversary-」です。
耳になじんだ合いの手を消されることへの違和感たるや。
盛り上がりにも欠けますし、リズム感も悪くなっている気がしてなりません。

EDは、オラシオンのうた。ポケモン映画史上に残る傑作「ディアルガVSパルキアVSダークライ」の鍵となる美しいメロディに由来しています。
歌詞はこの劇場版に合わせてつけられ、主題歌としてオラシオンのうたが使われるというだけでファンとしてはおおっ!と歓声のあがるレベルなのですが、歌を歌うのがなんと、「七夜の願い星ジラーチ」の主題歌「小さきもの」でおなじみ林明日香さん!!!!
ファンサービスを欠かさないポケモン流石です。


この映画の構成について

{netabare}・1話「ポケモン!きみにきめた!」リメイク
・ソウジ・マコトとの出会い
・11話「はぐれポケモン・ヒトカゲ」リメイク
 ※ヒトカゲのトレーナーがダイスケ→クロスへ変更になった
・キャタピーがトランセルに進化
 ※無印では3話にて進化。状況は異なるが、敵がカイロスだったのは4話のバタフリー進化時の敵に由来しているのかもしれない
・ヒトカゲがリザードに進化
 ※無印では43話にて進化した
・クロスとの再戦
・サトシ闇落ち、現代に落ちる
・21話「バイバイバタフリー」リメイク
・クロスとの再戦2
 ※リザードがリザードンに進化する無印では46話にて進化した
・マーシャドーとの決戦
・ホウオウとの対決{/netabare}

特記したいのは、サトシの闇落ちシーンとマーシャドーとの対決シーンです

まず、マーシャドーの立ち位置についてはホウオウが象徴する“光”に付随するもの、つまり“影”という認識です。
ホウオウって昔は太陽を、対となっているルギアは海、もしくは月を象徴するイメージだったのですが、サン・ムーンにて太陽と月の象徴が新たに創造されたため、定義を多少変えたのかもしれません。
太陽から、育みの光、のように。
そしてここで重要なのは、影は光の対極にあるものではない。ということでしょう。色を反射する物質が無ければ、影は生まれることは無い。ホウオウがサトシという少年を照らすことで、ようやく影は生まれる。
影は自分から何かを自発的に動かすことは出来ない。付随するだけの存在。
だから、ホウオウの光がサトシを照らす限り健やかであり、何もせずに見守っていた。
しかし、ホウオウの光が失われてしまっては、自分の存在が脅かされる。だから敵味方なく攻撃して身を守ろうとした。
私はこのように解釈しています。

このことから、サトシが闇落ちしたのは、マーシャドーがついていた影響はあるにせよ、最も大きな原因はサトシの精神的な落ち込みであり、マーシャドーによる直接的な介入は無かったのではないかと推測しています。

で、何故落ちた場所が現代だったのか、最初の構想にあった没最終回ネタにヒントがありそうな気がしました。

ポケモンの脚本家、首藤剛志さんのコラムには以下のような最終回の構想が語られています。

{netabare}“年月がたち、老人になったサトシは、ふと、昔を思い出す。
 それは美化された少年時代の思い出。空想……、想像の生き物ポケモンたちとの冒険。友情。共存。
 それは、現実の人間の世界で、サトシが出会えなかったものだっかもしれない。しかし、少年時代のどこかに、確かにピカチュウやポケモンがいて、ムサシがいてコジロウがいてミュウツーがいて……それだけではない、サトシの少年時代の冒険で出会ったすべてが、老人になったサトシの目には見える。
 サトシの耳にサトシの母親の声が聞こえる。
 「さあ、早く寝なさい。あしたは旅立ちの日でしょう」
 翌朝、母親に叩き起こされたサトシの姿は少年に戻っていて、元気に家を飛び出していく。
 それは「ポケモン、ゲットの旅ではなく、ポケモンマスターになる旅でもなく、自分とは何かを」探し、他者との共存を目指す旅だ。”{/netabare}
(http://www.style.fm/as/05_column/shudo184.shtml)

他者との共存。もしかしたら、サトシが映画で毎回身を挺して争いをとめようとするのは、ここに由来しているのかもしれません。

「キミにきめた!」では、ポケモンマスターについてサトシが言及していました。
『ポケモントレーナーのもっと上だよ』
私たちはポケモントレーナーという職業に対して、ポケモンに命令をし戦わせる存在と誤解していたのかもしれません。
本来のトレーナーの意味は付き添って、相手を理解しお互いの力を高めていくという意味なのかも。だとしたらアニポケで厳選トレーナーが悪として語られるのもわかるし、トレーナーを突き詰めてポケモンマスターになるという考え方も理解出来ます。

コラムを読んでいると、これほど強いメッセージが込められている作品だからこんなにも引き付けられるのだろうかと深く考えてしまいます。


ピカチュウがしゃべっているのに関しても、最初の構想にあったという話です。絆を深めたポケモンは徐々に人間と言葉を交わすようになる。ニャースの存在はその前途なのだとか。
実際には、ピ・カ・チ・ュ・ウという限られた文字だけで声優が気持ちを表現できてしまった為に没になったという話ですが、今回のはピカチュウの心の内が素直に伝わってきて、言葉にならない感動が押し寄せてくるようでした。


シンオウ地方のポケモンポッチャマとルカリオがピックアップされていたのは…やっぱり去年ポケットモンスターダイヤモンド&パールが放送を開始、あるいはゲームの発売から10年の節目に経ったにも関わらず、何のイベントも起きてなかったからですよね?
監督はインタビューで「出したかったから」としか答えてなかったみたいですが(https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1499090513224/)EDがオラシオンのうただったこともきっとそれに由来しているのではないかと思っています。
テレビシリーズも8タイトル目になりますし、ポケモンの数も700越えしてさらに増え続けていくと、過去のタイトルにどのように焦点を当てるか、難しい問題となってきますよね。プリキュアもアンパンマンもわけわかんないことになってきてますし…どのようにその点を解決していくかは今後の課題になりそうですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

熱視線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

夏と言えば…ポケモン映画。秋にもお楽しみが。

ポケモン映画は見たり見なかったりしてますが、今回のは記念作品&初代アニメのサトシとピカチュウの出会いシーンが見れるという事で、見に行って来ました。

この映画は昔ながらのポケモンファンが見ても最近ポケモンにハマった子供達が見ても楽しめる内容だと思います。
懐かしの名シーンが今ドキの高画質で見れます。

ストーリーは初代の第1話からだけど、全世代のポケモンが登場します。
初代の世界に最近のポケモンが出てると不思議な感覚です。


残念だったのは、ゲストポケモンのマーシャドーが若干浮いてた事です。
「昔の名シーンプレイバック+新時代の世界観」
みたいな感じにしたかったんだろうし、ゲストポケモンは毎年恒例だけど、物語に上手く馴染んでないような気がした。
次回作に出してあげた方が良かったような。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

67.5 14 2017年夏(7月~9月)アニメランキング14位
怪盗グルーのミニオン大脱走(アニメ映画)

2017年7月21日
★★★★☆ 3.7 (21)
110人が棚に入れました
晴れて結婚したグルーとルーシーの前に、新たな敵バルタザール・ブラットが現れる。1980年代に子役として人気を博した過去の栄光にすがり、80年代ファッションに身を包んだバルタザールは、様々なガジェットを駆使して犯罪を繰り返し、グルーを反悪党同盟から追い出してしまう。そんな時、グルーにドルーという生き別れになっていた双子の兄弟がいることが判明し、父親から莫大な遺産を相続しているドルーは父の志を受け継ぎ天下の大悪党になることを夢見ていた。一方、グルーの相棒ミニオンたちは、グルーが反悪党同盟をクビになったことで再び悪の道に戻ってくることを期待していたが、グルーにその気がないことを知り、新たなボスを求めて旅に出るのだが…。

声優・キャラクター
スティーヴ・カレル、クリステン・ウィグandトレイ・パーカー、【吹替版】笑福亭鶴瓶、松山ケンイチ、中島美嘉、芦田愛菜、須藤祐実、矢島晶子、いとうあさこ、山寺宏一、宮野真守、福山潤、LiSA

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

思ったほどではないがそれでも楽しい作品

前作には血の繋がりの無い者同士が家族を形作るという大きな流れが貫かれていましたが、今作は最終的には「家族っていいね」ってところに到達するものの、全体的にまとまりに欠けている印象。
 悪党バルタザールとの戦いと反悪党同盟をクビになるグルーとルーシー。突如現れたグルーの双子の兄弟ドルー。母親として認められるために奮闘するルーシー。ユニコーンを探すアグネス。グルーに反抗し家を飛び出し騒動を起こし投獄されるミニオンズ。それぞれが密接に絡み合って1つの映画を高めてゆく、っていう訳にはいかず、バラバラ。
 邦題にある「ミニオン大脱走」は本筋に全く絡まないエピソードで、ミニオン達の大活躍が見たければ『ミニオンズ』の続編に期待しましょう、って感じ。明らかにキャラを広げ過ぎたようで。それを自覚してでしょう、ネファリオ博士なんか作劇上ジャマだとばかりに退場状態にしてしまいますが、ほったらかしなまま映画が終わってしまって唖然。
 ドルーは本当はもっと重要なポジションだった筈でしょうに、立ち位置も性格もハンパ。もっと振り切れたキャラで良かったんじゃないかと思いました。

 それでもグルーと三姉妹(孤児院出身なので本当は血の繋がりは無いと思いますが)とルーシーとミニオンズ、その世界の更なる続きが見られる事は幸せですし、オモチャ箱をひっくり返したような楽しさは健在でした。
 

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6

風来坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ミニオン関係ありません。

ミニオンを期待して観ましたが、ほとんど関係ありませんでした。
ミュージカルっぽいテンポの良さで話が進んでいくので一気に最後まで観ることはできましたが、わざわざ「ミニオン」とする意味はないかと。

日本語吹替でキャラの濃い芸能人が役を演じているので、どうしても気になってしまい、集中が途切れるのもマイナスだと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

67.3 15 2017年夏(7月~9月)アニメランキング15位
美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!LOVE!(アニメ映画)

2017年8月19日
★★★★☆ 3.7 (11)
58人が棚に入れました
 北関東・某所……眉難市。 眉難高校に通う防衛部の5人(箱根有基、由布院煙、鬼怒川熱史、鳴子硫黄、蔵王立)は、ひょんなことからバトルラヴァーズにラブメイキング(変身)して怪人と戦うことに。
 怪人と戦う合間に、海へ合宿に行ったり、眉難山に出かけたり、 文化祭、遊園地、クリスマスにお正月、バレンタインデーもと、ちゃっかり高校生活をエンジョイした防衛部も、気づけばあっ!という間に1年が経っていた。
 いよいよ卒業シーズンを迎え、卒業する3年生も、見送る1年生&2年生も口には出せない、 複雑な心境を抱えていた……。

公式サイト http://boueibu.com/index.html

声優・キャラクター
山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、増田俊樹、麦人、杉田智和、神谷浩史、福山潤、寺島拓篤、安元洋貴、河本啓佑、村上喜紀
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

卒業しても変わらない地球防衛部かなぁ・・・

 地球防衛部3期目となる劇場公開ファイナルエピソードで、眉難高校卒業式を迎える前と卒業式当日、ラストを迎えるお話だったです。

{netabare} 校庭で地球防衛部がバレーボールで遊んでいる所から始まり、いつものようにダラダラかと思ったら、卒業の話題になって、有基くんがナイーブになるです。

 黒玉湯で煙と熱史がくつろいでいるとウォンバット、生徒会、別府兄弟、硫黄、立もやってきて卒業の話題で盛り上がるです。ところが、下呂くんから始まって、全キャラのキャラクターソングによる回想となりそれが、30分以上におよびある意味飽きるような気がしたです。
 気の抜けた有基くんから、卒業式の場面に移り、またもや怪人登場といつもの展開になるです。ご丁寧に変身シーン全各キャラしっかりやるためこれもこれで長く感じるです。

 元気のない有基くんも怪人につけこまれるも先輩たちの協力もあり立ち直り、真の愛に目覚めたとでもいうのか?いつもとは違う方法?で怪人を浄化して、めでたしなんだなぁです。

 卒業といってもいつもと変わらない防衛部だったです。

 最後は最後で、銀河鉄道登場と名残惜しいような場面となって、{/netabare}今までの最終回でも何となくな終わりと違い、本当に終わりみたいな幕切れだったです。

 殆ど、物語よりも変身とキャラソン回想で、全体を恨めた感じだったので拍子抜け感が、拭えないです。あと若い女性が喜ぶような、服を着ていないシーンがOPなどにあったのは、その層のファンのためのサービスだったのでしょうかな感じです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 5

67.1 16 2017年夏(7月~9月)アニメランキング16位
メアリと魔女の花(アニメ映画)

2017年7月1日
★★★★☆ 3.5 (144)
654人が棚に入れました
「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌による新作アニメーション映画。

イギリスの女流作家メアリー・スチュアートによる1971年の児童文学「The Little Broomstick」を原作に、11歳の平凡な少女メアリの奇想天外な冒険を描き出す。

声優・キャラクター
杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

魔女ふたたび

スタジオポノック制作、米林宏昌監督作品。

英国の児童文学をベースに、
赤毛の少女が巻き込まれる幻想的なお伽話。
森に密かに咲く魔女の花「夜間飛行」を見つけ、
そのことがきっかけで急転直下物語は動き出す。
空を翔ける箒にまたがり、
積乱雲の中にある魔法大学へと。

「ラピュタ」「魔女宅」の流れを組む、
良くも悪くも愛弟子らしいジブリ直系の作品。
本人が言う通り大きな主張も主義もありません。
敢えて言えば科学盲信への風刺でしょうが、
同時に魔法なき世界も肯定しているようです。
魔法=宮崎監督!?考えすぎでしょう。
美しい作画と音楽も印象的でした。

児童文学が教えてくれることはこれでいいのです。
少しだけ「生き方」を教わる。
少しだけ「ものの見かた」が変わる。
あまり多くを求める作品ではないのでしょう。

冒険の末に日常へと帰還する。
とてもお行儀が良い作品ですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 53
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

GHIBLI NO OWARI

【概要】
 2017年夏公開の劇場長編。イギリスの児童文学が原作の魔法ファンタジー。監督は「思い出のマーニー」「借りぐらしのアリエッティ」などジブリ作品でお馴染みの米林宏昌。制作したスタジオポノックはジブリの元スタッフが多く、本作も「ジブリっぽさ」があちこちに感じられるものになっています。

【感想】
 映画評論家の小野寺さんがRealSoundの記事で「絶望的なまでにつまらない」とケチョンケチョンに貶していたので一体どんだけヤバいんだ・・・と身構えてしまいましたが、案外普通に見れてしまいました。

 いや、確かに宮崎駿作品と比べると厳しいものがありますよ!でも深夜アニメにはこの数段しょうもないものがゴマンとあるし、劇場アニメに限定しても少なくとも僕は「ひるね姫」「打ち上げ花火」「未来のミライ」より楽しめたのでこのくらいの点数は付けておきたいかな。キモかわいいキャラが色々と出てきて、視覚的には面白い。こういうキッチュな感じはわりと好みだったりするのです。本作に関しては金曜ロードショーでタダ見させていただいた身分なので、劇場で見た人よりやや評価が甘くなってしまうのかもしれません。

 ただまぁ、世間の評判が芳しくないように、確かに色々と問題点はあるように思います。細かな欠点を書き出すとキリがないので2点だけ言及しておきますね。

{netabare}
■1つ目はメアリちゃん独り言多すぎ!問題。

 メアリちゃんは独り言がすんごく多い。おまけに動物やら、植物やら、鏡やら、天井やら、人以外のものにやたらと話かけるもんだから、いくら幼いとはいえちょっとイタイ子のように見えてしまう。そもそもこの映画、会話シーンが少なくないですか?あっても一方的に話して終わることが多いように感じました。この作品で一番面白いのは終盤、魔力を使い切って地面に落ちたほうきを拾いあげる場面なんじゃないかと思う。

メアリ「ほうき君、ほうき君!ねぇ返事をして!!」

 ここまで笑いを取ろうとして滑っているシーンが多かったように思うけどさすがにこのシーンでは笑った。おいおい、ほうきはここまで一度もしゃべってねーだろwwwwwwwww

 でもこれは笑い話で片づけられることではなく、脚本の問題であり、いくら子供向けのアニメであっても全てを台詞で説明してしまうのは好ましくないように思います。


■2つ目はジブリのパロディ多すぎ!問題。

 元々題材からして否が応でも「魔女の宅急便」を連想してしまうのだけれども、実際に鑑賞すると・・・

 猫を追いかけていく導入部は「耳すま」とかぶるし、魔女大学の校長とドクターは「千と千尋」のキャラと似たような雰囲気があるし、ヘラジカに乗るシーンは「もののけ姫」チック。

 と、どこかで見たような感覚にたびたび見舞われる。極めつけはクライマックス。なぜか「ラピュタ」のような舞台が用意されていて、例の「バルス」のような展開で話を〆るという節操のなさ。

 これらの演出に関しては意図的だという見方もあります。というのは、本作の一夜限りで魔法を捨てるというプロットは、「ジブリの威光」という魔法を利用して映画を作るのはこれが最初で最後だよというスタジオポノックの表明になっているという解釈です。なるほどそれなら理解でき・・・ません。なぜなら、本作からはこれから先、魔法なしで勝負していくために必要な、監督の個性や作家性を感じることができないからです。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 34

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

魔女の花とメアリ。運命的な出会いがもたらした、数日間の冒険。

スタジオジブリを退社した米林宏昌監督による、
スタジオポノックの第一作目。

雰囲気は非常にジブリに近いです。
というか、ジブリ作品と言われても全く違和感ないです。笑

スタッフの方の8割は
ジブリに関わったことがある人たちだそうですしね。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
11歳のメアリ・スミスは
赤い館に住む大叔母のところへ引っ越してきた。

何もない館に退屈していたが、
野原で見つけた猫たちに導かれ、「夜間飛行」という名の花に出会う。

さらに導かれた先にはほうきがあり、
メアリはほうきに連れられて、

魔女の国にある魔法世界最大学府「エンドア大学」に
たどり着いた。


ストーリーは無駄がないように思いましたが、
一度見れば十分かな。

魔法の世界の不思議な展開には惹かれましたが、
見どころもまた、そこだけという感じ。

この作品だけの魔法の世界を見せながら、
淡々と展開が進んでいく印象でした。

山場の展開は
やっつけな印象もありましたしw


今回の“魔法”というテーマには、
ジブリの演出がよく合っていた気がします^^

正確にはジブリ作品じゃないんだけど、
ジブリを意識せずにはいられないところがたくさん。笑

作画や演出は楽しめた部分が多かったです♪

ほうきでびゅんびゅん飛ぶところも、
スピード感があってよかった♪


● キャラクター
自分の赤いくせ毛が大嫌い。

何かをしたいと思いながら、
何をしてもうまくいかない。

メアリは、そんな自分から
“変わりたい”と願っている女の子。

全体的にキャラに特別な魅力は感じられませんでしたが、
メアリのキャラは嫌いじゃなかった^^

くるくる動く表情も可愛かったし、
なんだかんだ調子が良いところも憎めない♪

くせっ毛ツインテにも動きがあって、
上手に活かされていました^^


でもキャラに関して特筆したいのは、メアリだけかな。

他のキャラに関しては、
必要ではあるけれど、特別魅力は感じられませんでした^^;

主要人物であるピーターも、
私の中では最後まで脇役感が抜けませんでしたw


● 音楽
【 主題歌「RAIN」/ SEKAI NO OWARI 】

この作品を観る前から好きな曲でした♪

だけど、エピローグからイントロへの流れには、
一体感があまり感じられず…。

いい雰囲気な曲であることは確かだけれど、
この作品とマッチしているとは言えないかな。

だからなのか、アニメの映像で作られているPVを見ても、
あまり作品の興奮は蘇ってこない…。

曲自体はとっても好きなんだけどなー。


● まとめ
メアリ役の杉咲花さん、
ピーター役の神木隆之介さん。

二人の演技に引っかかることもなかったし、
メアリの声はかわいかったと思います^^

ジブリの作風が好きならば、
一度見てみると良い作品だと思います♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 30

64.7 17 2017年夏(7月~9月)アニメランキング17位
宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち 第二章『発進篇』(アニメ映画)

2017年6月24日
★★★★☆ 3.5 (16)
63人が棚に入れました
謎めいたガミラスの青年キーマンに誘われて、月面のガミラス大使館で大使のバレルと面会した古代は、惑星テレザートとテレサの物語を聞かされる。そして地球に戻った古代は〈コスモリバースシステム〉が地球にもたらした負の遺産の存在を知らされるのだった。改めて地球政府の方針に憤る古代は、自分たちに送られてきたテレサのメッセージに応えるべきと防衛軍の上層部に掛け合うが、ヤマト発進の許可を得ることはできなかった……。海底ドックに眠る宇宙戦艦ヤマトの前に、あのメッセージを受けたヤマトクルーが集う。古代は彼らと共に、“反逆"とも取られかねぬ独断での出航を決意するのだった。いま再び、宇宙戦艦ヤマトが発進する。行く手に待ち受けるのは、最新鋭戦艦のアンドロメダ。一方そのころ、太陽圏に侵攻したガトランティス先遣部隊が、第十一番惑星に迫っていた――。

声優・キャラクター
小野大輔、桑島法子、鈴村健一、大塚芳忠、麦人、千葉繁、田中理恵、久川綾、赤羽根健治、國分和人、千葉優輝、内田彩、中村繪里子、森谷里美、津田健次郎、土田大、石塚運昇、東地宏樹、雨谷和砂、小島敏彦、玄田哲章、江原正士、てらそままさき、神谷浩史、菅生隆之
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

再び航海の始まり。救いの声があれば、手を差し伸べるだったか?なぁ。

 初日見に行ったです。劇場には、ヤマトの等身大模型も展示されていて帰りに撮影したりしたです。

これまでのヤマトの活躍のダイジェストがちょっとから始まっていったです。
 前回、ヤマト乗務員たちが、謎の幻影を見ることをきっかけにその謎を求めていって今回な訳です。でキーマンの案内で、ガミラス大使館にバレル大使に会うです。
 真田と共に解析したメッセージの発信源の正体を聞かされることになるです。{netabare}それは、実在するかどうかも不確かな、未知の星テレザートから肉体を持たない精神体?テレサによる声であるということを知るわけです。
 さらにある場所に案内させられ、アンドロメダを始めとする戦艦がわずか3年で大量生産に成功したこと、ガミラスもかかわる真実を見るわけです。古代たちが命がけで地球に持ち帰ったコスモリバースが、この特異点を生み出し軍事拡張に利用され、{/netabare}地球復興という結果に繋がっていたです。イスカンダルでのスターシャとの約束は果たされない現実に、古代がやるせくなるです。

 真実を知った古代は、テレザートの調査を申し出るも許可されない結果に・・・。
 それでも自分たちはどういわれようとも、発進することにするです。愛する人を突き放してまでもヤマトで旅立つ決断あり、心を一つにしたヤマトクルーたちと地球防衛司令部の競り合いが見物です。抵抗にあいながらも、どう発進させるか?など面白いです。発進後にも集うヤマトクルー、アンドロメダとの対峙、簡単にいかないと思いきや状況が一転するのも、ヤマトというのか?地球、ガミラスを超えた人間らしさも良かったです。

 その先でも非常の決断を迫られるけど、それに従うことなく目の前の救助も受け入れる古代、ヤマトクルーたちの決断にやっぱり、彼ららしさを感じるです。この時に言っていた山本玲、古代進の言葉には、ジーンとくるものがあったです。

 最後、救助に成功するも、絶体絶命になりヤマトどうなっちゃうの?ということで、次回{netabare}10/14上映予定の第三章「純愛篇」{/netabare}に続くところが、気になるです。ヤマト撃沈されたら、話続かないよと思ったです。そうならないだろうけど・・・・。楽しみ楽しみです。
 「星降る箱舟」より、オリジナルアニメの面白さあるです。全体的な背景、作画が綺麗だったです。音楽も良かったと思うです。
 ヤマトの飛び立つシーンも特に良かったです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 4

63.3 18 2017年夏(7月~9月)アニメランキング18位
交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1(アニメ映画)

2017年9月16日
★★★★☆ 3.4 (92)
344人が棚に入れました
10年前、世界を揺るがせた大事件「ファースト・サマー・オブ・ラブ」が起こった。そこで父アドロックを失った息子のレントンは今、辺境の街ベルフォレストで塔州連合軍軍学校に通っていた。英雄と讃えられる亡き父。なにもない単調な毎日。レントンにとって自分の身の回りにあるすべてが息苦しかった。そんなレントンの前に、世界最古のLFOニルヴァ―シュが突如姿を現す。そのコクピットから姿を現したのはエウレカだった。レントンとエウレカの、必然と偶然の間で揺れる出会い。それこそが人類と異種知性体スカブコーラルの未来の始まりだった。レントンとエウレカの旅路は、果たしてどこに行き着くのか!

声優・キャラクター
三瓶由布子、名塚佳織、辻谷耕史、森川智之、根谷美智子、小杉十郎太、久川綾、古谷徹

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

You know we are free, so fly with me.

全3部作を予定している劇場版
「エウレカセブン ハイレボリューション」。

2005年に放送されたものをベースにして、
新作映像を盛り込んだ総集編のような内容です。

エウレカはテレビ放送の50話だけを見て、
「ポケットに虹がいっぱい」と「AO」は見ていません。

だけど私、エウレカ大好きです。
おもしろかったもの!!
(自分のレビュー見返してみると、ストーリーは☆5つけてました^^)

だけど視聴から時間が経っていたので、
内容はほとんど忘れていました。笑

そのせいで、
今回の劇場版という名の総集編にはちょっと苦戦しました…。

初めてエウレカを見る人には
もっと厳しい構成だと思います。

90分ほどの作品です。


● ストーリー
“サマー・オブ・ラブ”。
10年前に起こった大災害。

大災害の現象から世界を救った英雄・アドロック。
彼の息子・レントンは、14歳になった。

トランサパランス・ライト・パーティクル(通称:トラパー)という名の、
空飛ぶ不思議な粒子に包まれたこの世界。

これは、レントンが経験した
この世界での出会いと別れの物語。


2005年放送のアニメでは言葉は出るものの、
詳しくは描かれなかった“サマー・オブ・ラブ”。

その様子が描かれるところから、
物語は始まります。

新しいシーンだし、
初めてアドロックしゃべってるし、
今となって振り返るとなかなか興奮する出だしなのですが、

久しぶりにエウレカに触れる私にとっては、
序盤から文字による情報量多すぎて、ぽかーん状態でした。

初見の人にはさらに厳しいでしょう^^;


そして残りは総集編。
テレビシリーズ前半の内容がまとめられています。

が、この時系列が行ったり来たりで…。
非常にわかりにくい構成になっています。

内容を見たことがあるはずの私でも、
よくわからなかった。

まあ、25話分を1時間ほどでまとめているので、
無理もないのですけれど。というか無理なのですけれど。笑

チャールズ(♂)とレイ(♀)と出会い、
レントンが“家族の愛”に触れるところを中心にまとめられています。

エウレカは様々な“愛”に溢れた作品だという印象がありますが、

チャールズ&レイと過ごし、
家族の愛を噛みしめる時間もよかったよなあ、と感動が蘇ってきました。


エウレカが好きな人ならともかく、
初めて触れる人にはストーリーさっぱりだと思いますw

作品の雰囲気を知るぐらいならできるかな。

正直に言うと私は情報を整理するのに疲れて、
一周目は見ているのが苦痛でしたw

観終わったことで、ある程度内容や人物の相関図を思い出せたので、
二周目以降は楽しめたのですが…。

エウレカに興味がある人には、
テレビシリーズを見ることを個人的にはおすすめしたいです。


● 音楽
【 主題歌「Glory Days」/ 尾崎裕哉 】

エンドロールで流れた瞬間、惚れました。

エウレカはテレビシリーズの音楽もかっこよくて、
お気に入りのものが多かったのですが、

この曲もおしゃれでかっこいい♪
エウレカの雰囲気にぴったり^^

この曲が聴けたから、
この劇場版を観てよかったと思ったほどのお気に入りです♪

この方、尾崎豊さんの息子なのですね。
この曲を聴くまで知りませんでしたΣ(・ω・ノ)ノ!


BGMもかっこよくて、
聴き入ってしまうシーンがいくつもありました^^


● まとめ
総集編としてもしんどさを感じてしまったのは、
まだ一部だから?

エウレカは大好きな作品。
だからこそ、今回はその魅力を存分に味わえなくてちょっと残念。

テレビシリーズの方を見直したくなりました。

まだ一部、ということで、
続編に期待です!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「あの時のこと、あの子のこと…オレの見つけた大切なもの」。

この作品は、2005年~2006年にかけて放送された「交響詩篇エウレカセブン」のリブート作品なんだそうです。
ですが過去作を見ていないと物語の展開についていけないと思うので、未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

また、過去作視聴済で本作品未視聴の方には、本作品を視聴する前にWEBアニメ「パチスロエウレカセブン3 オリジナルエピソード」の視聴をお勧めします。
こちらは、ハイエボリューションの前日譚となる3部作のショートアニメになっていて、登場人物の出会いや立ち位置、そして本作品の導入部に至るまでの経緯が描かれているので、多分必見の作品かと思います。


地球上を覆う情報生命体・スカブコーラルと人類の戦いが巻き起こした世界の危機――サマー・オブ・ラブ。
その危機から世界を救ったのは、アドロック・サーストンだった。
英雄と讃えられるようになるアドロック。
だが、その真相を知るものは、最前線で戦ったごく一握りの人間だけだった。

そして10年の時が流れた。

アドロックの残された息子レントンは、ビームス夫妻の養子となり、地方都市ベルフォレストで暮らしていた。
14歳になり、鬱屈とした日々を送っていたレントンに運命の転機がやってくる。
そして、家を飛び出すレントン。
そこからレントンは様々な人との出会い、別れを経験する。

レントンが出会ったひとりは、ファシリティ・ガード隊長のホランド・ノヴァク。
一時、ホランド率いるファシリティ・ガードに身を寄せていたレントンだが、結局わずかな時間でそこからも飛び出してしまった。

レントンが出会ったもうひとりは、少数宗教ヴォダラクの少女。
死に瀕した彼女を救うため、レントンは、再会したビームス夫妻の心配をよそに、奔走する。

人々との出会いと別れは、レントンに大事なことを気づかせる。
自分はなぜ、家出をしたのか。
自分はなぜ今、この道を走っているのか。


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

この物語は、過去作「交響詩篇エウレカセブン」の前日譚となる「サマー・オブ・ラブ」と、過去作の中盤辺りまでが断片的に描かれているのですが、色々と頭の切り替えが必要な作品でした。

一番切り替えが難しい…というか、まだ切り替えられている気がしないのが、レントンが月光号に乗り込むまでの設定です。

レントンは、過去作で祖父のアクセル・サーストンと共に辺境の街ベルフォレストで暮らしていましたが、本作ではレントンの父親アドロックの部下だったビームス夫妻の養子として暮らしてきたことになっているんです。

確かにビームス夫妻は過去作でもレントンと一緒に暮らした時期がありましたが、養子という設定には流石に無理を感じたような…
でも、相変わらずメッチャ良い夫妻でした。

更に視聴者を悩ませるのが回想シーンの構成です。
時系列がバラバラで「PLAY FORWARD(早送り)」「PLAY BACK(巻き戻し)」が何十回と繰り返されるんです。

過去作の記憶が曖昧な上、大量の情報が時系列を伴わずに降ってくると、頭の中が混乱してしまいます。
まぁ、これは私だけかもしれませんけれど…^^;

結局エウレカを見ることができたのは「サマー・オブ・ラブ」の時と回想シーンの時だけ…
しかも、何度も同じシーンが使い回されているだけでしたし…
ハイエボリューション…本当にこの作品は過去作から進化しているのでしょうか^^;?
作画が奇麗なのと、回想シーン以外の画面比率が16:9になった部分は進化していると思いますけれど。
きっと全3部作を視聴しないと正しい評価ができない作品なのかもしれませんね。

引き続き、ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューションを視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「つづく!」

『交響詩篇エウレカセブン』を描きなおす完全既存ファン向け三部作映画、一作目。

なぜかコンスタントに新作が供給されるエウレカファンの意識って、「俺ら選ばれたファンだから!これを超えた先に救いがあるから!(そう思わないとやってらんねぇ…)」だと思うんですよね。
ユダヤ教徒の苦難の受け止め方と同レベル。
ポケ虹、AO……ウッアタマガ
そんなコンテンツが新作で無印エウレカを描きなおすとか、1%の希望と99%の不安しか感じない。
しかも映画レビューサイトの点数は軒並みボロクソ。
今度こそは観ねえぞ!って覚悟完了したファンもいるはず。

でもご安心を。
人身御供として劇場まで足を運んだ信者の鑑としては、「今回はそれなりに楽しいんじゃないかな」と思います。
構成としては、前半30分がサマーオブラブの完全新作映像、残り60分がTV版の再構成。
京田監督が「今の時代だからこそやる価値のあるエウレカを」みたいな発言をしてたけど、再構成の中にその片鱗を妄想する材料はきちんと散りばめられていたように感じました。
レンタルが始まったら借りてみても損はないんじゃないかな?
サマーオブラブはずっとテンション最高の手描きロボアクションだし。
あ、でも続編はよ!ってなるから、来年秋の第2作公開直前のタイミングがいいのかも。
しっかり予告まで観てあげてください。

以下、完全ネタバレで次作以降のための妄想メモ。
1回しか観てないので記憶違い&見逃し多発注意。
{netabare}

■キーワードは音楽?
・TV版1話を使ったベルフォレスト市街地のシーン、走るトラムにアネモネの絵が
 +次回予告で人気アイドル(!?)みたいなアネモネの姿とアゲハ隊
・決戦弾頭シルバーボックス
 サマーオブラブ(ネクロシス作戦)で用いられたのは、スカブコーラルと同期する音楽兵器
・レントンは音楽を愛するビームス夫妻の養子に
これらの要素と↓で言ってることと合わせれば、音楽が民族、種族、文化や宗教観を超えて世界を繋げられるツールとして描かれる可能性が高いのかなぁ。


■ヴォダラクへの言及
再構成部分で、TV版23話『ディファレンシア』を引用しています。
ビームス夫妻の仕事で出会ったヴォダラクの少女を救命しようとレントンが奔走するエピソード。
TV版では、テロ組織ゲッコーステイトの一員であるレントンが、テロの被害者と、本人は無関係なのにテロ組織と一括りにされるヴォダラクの少女、そして自分とは違う宗教観に出会い、現実に打ちのめされる話数。
今回レントンは反政府組織の一員じゃないけど、違う価値観・宗教観、その対立が生む悲劇は共通してる。
保護主義や非寛容の蔓延と、そうはいっても現実に存在する文化摩擦が強く意識されるここ数年、あえてこのエピソードをリブートの一発目にぶつけてきたのには、何か意図があるのではと深読みしてしまう。


■強調される父性
サマーオブラブで初めて父・アドロックが描かれ、TV版の未熟な父性の象徴・ホランドではなく男性性・父性を強く纏ったチャールズの保護下から始まった物語。
父性に言及するという意識を大きく感じる。
ただこれはどこに繋がるのかよくわかんない(´・ω・`)
逆に2作目はエウレカとアネモネのターンな気がするから、父の出番はないかも。


■その他雑感
・予告の情報量は消化しきれなかった、むしろ予告が本編w
 ポケ虹の復習は必須かなぁ。
・レントンの語りが大人びていた。
 エピソード進行的にもTV版前半が終わり、2作目は序盤からちょっと大人なレントンが見られそう。
・エウレカへの思いが抽象的にしか語られなかった。
 26話『モーニンググローリー』にどう繋がるのか、そのルートから外れたのか。
・ED曲『Glory Days』がとてもよく合っていて、あの曲に救われた感もある。
 その他の音楽はエウレカにしては力不足。
・ニルヴァーシュもデビルフィッシュもスピアヘッドも最高にかっちょよかったです。
{/netabare}

再びレントンとエウレカの「つづく!」が聴けたことが幸せでなりません。
また劇場まで、会いに行きます。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

計測不能 19 2017年夏(7月~9月)アニメランキング19位
フェリシーと夢のトウシューズ(アニメ映画)

2017年8月12日
★★★★☆ 3.8 (9)
25人が棚に入れました
19世紀末のフランス。ブルターニュ地方の施設で生活しているフェリシーは、バレエを習ったこともないのにバレリーナに憧れを抱いていた。ある日、発明家になりたい親友ヴィクターと共に、施設を抜け出してパリへ向かう。ヴィクターとはぐれてしまったフェリシーだったが、偶然にもオペラ座を発見。オペラ座の清掃作業員をしている元バレリーナと出会い、何人ものライバルとしのぎを削りながら、フェリシーは舞台に立つことを目指す。

声優・キャラクター
エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセン、【日本語吹替え】土屋太鳳、黒木瞳、花江夏樹、熊川哲也、夏木マリ
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

バレリーナになりたい。夢と情熱を胸に、羽ばたく少女の物語。

2017年公開の長編映画。

『最強のふたり』の製作陣と、
『カンフー・パンダ』のアニメーター、
そして、パリ・オペラ座のバレエ団。

これらのチームがタッグを組んで
生み出されたアニメーション作品。

90分ほどの作品です。


● ストーリー
バレリーナになりたいという夢を持って、
親友のヴィクター(♂)と共に施設から逃げ出したフェリシー(♀)。

パリには無事にたどり着いたが、
ヴィクターとは、はぐれてしまう。

パリをさまよっていたフェリシーは、
偶然オペラ座にたどり着く。

そこで見たプロのバレリーナの踊りに目を奪われ、
バレリーナになりたい気持ちを強くするフェリシーだった。


ストーリーのすじは完璧だと思います。

ある程度予想がつくと思いますが、
{netabare} フェリシーがバレリーナとして舞台に立つ {/netabare}
というのが物語のゴールです。

夢に向かって練習に励んだり、
挫折があったり。

展開とつなぎが上手く考えられていると思いました。


踊りの才能はあっても
バレエは初心者のフェリシー。

彼女がどんどん上達していく様子には、
都合が良いなと思っても目をつぶる必要があります。
そうしないと物語が終わってしまうので。笑

だけどさすがに都合が良すぎる展開が続くのが、
ちょっとなあ。

最初はフェリシーのことをよく思っていない人たちが
手のひらを返したように急にフェリシーのことを認めたり、

バレリーナ学校のプリンスに見初められたり。
…ヴィクターいるのに!ヴィクターかわいそう!笑

フェリシーに踊りの才能があるというのは
設定上認められるとしても、

都合がよすぎる展開続きに
私の中の許容を越えてしまいました。

まあ、物語の冒頭でフェリシーとヴィクターが片付けているお皿の数が、
明らかに住んでいる人の数を無視している時点で、

この作品にはリアリティが必要とされていないことが
わかりますけどね。笑


ちなみに、私が印象深い展開は、
フェリシーがバレエ学校に入学する方法。

{netabare} 他人の招待状を盗んですり替わるなんて…。 {/netabare}

ヒロインとしてどうなの?とも思いますが、
相手が意地悪で腹が立っていたので、
「よくやった!」とスッキリしましたw

これぐらい肝が据わっていないと、
大きな夢を叶えるなんて無理なのね。笑


● 作画
バレエの振り付けの監修は、
オペラ座のバレエ団芸術監督としても有名なオーレリー・デュポンと、
オペラ座のバレエ団に所属していたジェレミー・ベランガール。

しなかやで、
上品な動きに魅了されました♪

人物の表情もリアルでした。


● 声優
主役のフェリシーを演じるのは、
女優の土屋太鳳さん。

棒読みに感じる部分もありましたが、
全体的に違和感はありませんでした。

ヴィクターを演じるのは、
声優の花江夏樹さん。

やっぱり本職は違うなーと、
プロの迫力を感じましたw

他にも黒木瞳さんや夏木マリさん、熊川哲也さんなどが
声優として参加されていますが、

違和感を持つことはなく、
皆さんお上手でした^^


● 音楽
【 主題歌「Felicies(フェリシーズ)」/ 土屋太鳳 】

作詞も自ら手掛けたというこの曲。

土屋太鳳さんがこの作品とフェリシーのこと、
大切に思って演じていたのがよく伝わってくる歌詞ですね^^

特にサビの
『踊れ踊れ 私の夢 転んでも もう怖くない』
がフェリシーにぴったりでいい感じです♪

私はこの曲好きだな♪

声もフェリシーに近いから、
より作品の曲としてふさわしく感じるし^^


BGMもよかったです♪


● まとめ
爽やかなストーリーだし、
決して嫌いなわけじゃないけれど、
好きとも言い難い作品だったなー。

人にお勧めするには
「バレエが好きなら」という言葉をつけたいです。

バレエの作画と演出は、
十分見ごたえあったから♪

ストーリーを今一つ好きになれないのは、
やはり都合の良すぎる展開が引っかかるからです。

そこを気にしないのであれば、
大人も子どもも楽しめる良作だと思いますよ♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夢のトウシューズは、一体?!

 ダンサーを夢見るフェリシーが、発明家を目指す親友のヴィクターと施設を抜け出し、追っ手を撒いて、後先考えずパリに行くです。
 オペラ座を見つけ出会いあり、配達人から奪った郵便を利用して、悪いことながらも他人を語り、バレエ学校に入るです。いろいろありで賢明な努力で見違えるほど上達していき、バレるけどチャンスは与えられ、コケても立ち直り、バレリーナとしてパリオペラ座の舞台に立つ過程を描いたアニメだったです。
 トウシューズの存在感が薄すぎて、なぜこれを題名にしているのか?分からなかったです。この世界観において、夢はフェリシーにあっても、トウシューズは関係なかったです。

 背景などのCGはリアルで良かった半面、出てくるキャラ達は人形が動いている感じです。特にフェリシーは、頭と目が体の割に大きく、微笑む表情が学校での最初の方など不気味だったです。

 その点は抜きにして見所は、切っ掛けは嘘であっても、踊りたいという紛れもない情熱を基に最初はフェリシーを嫌がった人たちが、上達したフェリシーの踊りを見ることによって、フェリシーを認めていく展開です。
 絡むヴィクターも欠かすことができず、最後まで何だかんだ最初からフェリシーを助けるところもいいかなぁです。

 その他にも、必然の出会いをし、我が子のようにバレエの指導をしたオデット。見下していたにもかかわらず、フェリシーを認めていく先生のメラントゥ。本名は長たらしい、フェリシーに言い寄るキザなダンサー ルディ(ヴィクター命名アスパラガス)。

 性格の悪い親子、ル・オーと娘のカミーユ。この二人を見ているとシンデレラに出てくるママ母と姉を思い浮かべるです。

 カミーユとの対峙が終盤にあるのだけれど、ここで見せるフェリシーの大技に注目です。

 ル・オーは、眠れる森の美女に出てくる魔女をさらにガラを悪くした悪女のようなキャラで、古典的な嫌がらせだけでなく、最後のほうでは鬼というより悪魔のような行動に驚かされるです。こいつの根性だけは最後までクズだったです。

 字幕版も見たですけど、吹き替えより迫力を感じたです。特にル・オーの暴走などがです。英語は良く分からないけど、少し知っている英語を聞き分けたりして見たです。例えば「come back」とか。

 このアニメではよく屋根の上で踊ったりしますが、落ちたら大変です。良い子は、マネしないほうがいいでしょう!です。実際に親子も見にきていて、その面おいて、良いアニメではと思ったです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

フェリシーの夢とヴィクターの夢

2020.5.25 吹き替え視聴完了。

都合良すぎる展開も多いのですが
子ども向けだし良しとしましょう。

ダンスやバレエのシーンは素敵です。
エッフェル塔を作ってる最中の
時代というのも興味深かったですね。

カミーユママ怖い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

投稿 : 2024/06/08
♥ : 5

計測不能 19 2017年夏(7月~9月)アニメランキング19位
LOU(アニメ映画)

2017年7月15日
★★★★★ 4.1 (4)
18人が棚に入れました
『LOU』(ルー、原題:LOU)は、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作の短編アニメーション映画。2017年公開の『カーズ/クロスロード』と同時上映された[1]。監督は、本作がデビュー作のデイブ・マリンズ。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

トイストーリーに通ずるものがある

このアニメは、カーズクロスロードと
同時上映されていた短編アニメである。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
子どもたちが遊びまわる休み時間の運動場が舞台。
「忘れもの預かりボックス」に潜む不思議な生き物ルーは
子どもたちを見守ることが大好きな、優しい性格をした
おもちゃであり、子どもたちに気付かれることなく
ひっそりと暮らしていた。
そんなある日、子どもたちが各々に遊ぶ中、みんなのおもちゃを
奪い去っていくイジメっ子JJが現れる。
心優しきルーが、その光景を黙って見過ごすわけもなく、JJ
からみんなのおもちゃを取り返そうと奮闘する。
途中、JJに気づかれ危うく失敗しそうになるが
なんとか取り返すことに成功。
その際中、「忘れ物預かりボックス」にあるテディベアの持ち主が
JJであることに気づく。

全体を通した感想としては、非常にメッセージ性の強い
作品だなと感じた。ここまで心を揺さぶられた短編アニメは
久しぶりだ。誠に感服した。
人間とおもちゃの交流がメインとなっているため、トイストーリー
をベースに作られたのは間違いないだろう。

共通点もあるが、相違点もある。
それは、おもちゃから、人間へ積極的に干渉していくことだ。
トイストーリーの場合は、人間が近づいていくと
おもちゃは気づかれないように動きを止めるのだが、
この作品においては、そんなことはお構いなし。
姿がばれようが、作戦が失敗しようが一切気にしていない。
むしろ、いじめっ子に指導するなど、教師としての一面を持つ
存在として描かれている。

ド派手なものではないが、バトルシーンも存在する。
中々スタイリッシュな感じで進むので見ごたえがある。
テンポも良いので、見ていて飽きない。
上手いこと、いじめっ子から注意をそらしたりもする。
ルーも中々のやり手だ。強い。
途中なぜかビーズが大量に発射されたシーンは疑問だったが
そこは目をつぶることにした。伝えたいことはバトルに
こめられていないからね。

いじめっ子の過去にきちんと触れているのも大きなポイント。
短いが、どういった経緯でいじめをするようになったのかが
分かるようになっている。それを理解したうえでJJときちんと向き合う
のが不思議な生き物ルーなのだ。

ルーは、ぬいぐるみを返してほしいなら、自分が奪い取ったおもちゃ
全部を持ち主の所へ返しなさいと、JJに罰を与える。
最初は全く乗り気ではなかったものの、みんなの喜んでいる顔や
ルーの姿を見て、徐々に気持ちが変化していく。
そして、全てのおもちゃを返した時に、自分が本当に欲しかった
ものが何か気づくシーン。胸を打たれた。ピクサーの素晴らしさを
改めて認識した瞬間でもある。

最後のオチにも驚かされた。英語に精通している方なら
直ぐに気づくだろう。この作品におけるキーワードであり、タイトルと
密接に関係しているのだが、詳しく書くとネタバレになるので
伏せさせていただく。

個人的には、ピクサー短編の中でも群を抜いていると感じるほどの
面白さだった。機会があればまた、視聴したいと考えている。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 11

計測不能 19 2017年夏(7月~9月)アニメランキング19位
それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!(アニメ映画)

2017年7月1日
★★★★★ 4.6 (3)
13人が棚に入れました
ライオンの男の子ブルブルは、宝探しの一族として立派になるべく父親から渡された1枚の地図を持って冒険に出る。ところがブルブルは弱虫で、そんなブルブルのためにアンパンマンたちも宝探しに協力することになる。そこへ宝物を横取りしようともくろみ、お宝ハンターにふんしたばいきんまんが現れ……。

オカルトマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感想

懐かしかった
癒された
良作

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

計測不能 19 2017年夏(7月~9月)アニメランキング19位
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第二章 発進篇(アニメ映画)

2017年6月24日
★★★★★ 5.0 (1)
13人が棚に入れました
名作SFアニメ「宇宙戦艦ヤマト」をリメイクした「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編。劇場上映される全7章のうちの第2章で、第3~6話の計4話で構成される。謎めいたガミラスの青年キーマンに誘われ、月面でガミラスの大使バレルと面会した古代は、惑星テレザートとテレサの物語を聞かされる。地球に戻った古代は「コスモリバースシステム」がもたらした負の遺産の存在を知り、テレサから送られてきたメッセージに応えるべきと訴えかけるが、地球政府の上層部は掛け合ってくれない。発進許可が得られないヤマトだったが、古代とクルーたちは、反逆と捉えられても仕方のない独断で、出航を決意する。

計測不能 19 2017年夏(7月~9月)アニメランキング19位
山村浩二 右目と左目でみる夢(アニメ映画)

2017年8月5日
★★★★☆ 4.0 (3)
9人が棚に入れました
世界的アニメーション作家山村浩二の最新作

 "サティの「パラード」" "怪物学抄"ほか、短編作品 全9本の饗宴!

ヘンデルからエリック・サティ、古事記、俵屋宗達、ノーマン・マクラレンまで、 時空とジャンルを横断する凝縮の映像体験
  

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さてさて 何が飛び出すのやら^^

山村浩二絵本原画展関連イベント トークイベント/アニメーション上映があり「オラ!ワクワクすっぞ!」ってな感じでお出かけしました。

短編が9本あり 何が飛び出すやら びっくり箱みたいで楽しませてもらいました。

『怪物学抄』 2016年/音楽:ヘンデル
『Fig(無花果)』 2006年/音楽:山本精一 ←(気に入っています。)
『鶴下絵和歌巻』 2011年
『古事記 日向篇』 2013年/音楽:上野耕路
『干支 1/3』 2016年/音楽:冷水ひとみ
『five fire fish』 2013年/音楽:モーリス・ブラックバーン
『鐘声色彩幻想』 2014年/音楽:モーリス・ブラックバーン、エルドン・ラスバーン
『水の夢』 2017年/音楽:キャサリン・ヴェルヘイスト
『サティの「パラード」』 2016年/音楽:エリック・サティ

 上映作品(約54分)



「山村浩二 右目と左目でみる夢」の成果として山村浩二監督が文化庁芸術選奨受賞されました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 9

計測不能 19 2017年夏(7月~9月)アニメランキング19位
ウメ星デンカ&ドラえもん『パンパロパンのスッパッパ!』(アニメ映画)

2017年9月1日
★★★★☆ 4.0 (2)
8人が棚に入れました
藤子・F・不二雄ミュージアム施設内にあるFシアターで、開館6周年の記念日にあたる2017年9月1日より短編映画として公開。
アニメ化としては1994年の映画版から23年ぶりであり、前作に引き続き山田栄子がデンカ、一城みゆ希が王妃を演じる。
ストーリーは原作の「王国の生きる道」、「スッパラ祭り」を基にしており、ドラえもんが登場キャラクターとして加わっている。

計測不能 19 2017年夏(7月~9月)アニメランキング19位
映画 くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ(アニメ映画)

2017年8月25日
★★★★★ 4.3 (2)
8人が棚に入れました
みんなのスイーツをひとりで食べてしまったジャッキー。
おにいちゃんたちに怒られて、とびだした先で出会ったのは
見習いパティシエの女の子、ミンディでした。
スイーツが大好きなジャッキーは、ミンディのおばあちゃんが
パティシエをやっているスイーツ屋さん、「スイーツランド」で
ミンディといっしょにパティシエの修行をすることに。

声優・キャラクター
逢田梨香子、東山奈央、TARAKO、真山亜子、チョー、高橋英則、後藤ヒロキ、小西克幸、谷山紀章、鈴村健一、櫻井孝宏、蛯原英里
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