褐色の猪 さんの感想・評価
4.0
「ダム・キーパー」で第87回アカデミー短編アニメーション賞にノミネートされた堤大介&ロバート・コンドウ両氏によるフル3DCG
原作は川村元気氏の絵本(イラスト:ましこ ゆうき)
第20回メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞
その他各国で上映され数々の受賞
ガラクタと持ち主との思い出、その喪失というテーマ、人間が捨てたモノに宿っている「思い出」が存在する不思議な世界が舞台(公式より)
原作の川村元気氏といえば「電車男」「デトロイト・メタル・シティ」「告白」の他「君の名は。」なんかも手掛けた映画プロデューサー
小説、絵本の作家としての肩書も持つ多才の持ち主ですね、さすが物語に卆がありません。
素直に感心しました。
おすすめです^^
Prism_Ace さんの感想・評価
5.0
予想以上に仮面ライダーの夏映画っぽいつくりで理想のここたまバトル映画でした。
TVシリーズを未見の人にもおすすめです!
【物語】ここたま界をメインした話なのかな?と思いきやゲストキャラとゲストここたまを中心とした物語が展開していきます。しかし誰一人空気になることなくひとりひとりを活かした構成にはあっぱれです!
【作画】TVの作画そのままといった印象です(逆にすごいかも)
【声優】ゲスト声優は上田麗奈(女児アニメを制覇するつもりか!?)と伊瀬茉莉也、特別出演として木下優樹菜が一人前ここたまとして出てきます。
【音楽】まずOPが新録合唱バージョンになっており、ここで泣きました。(はやい)劇伴はTVシリーズ同様中西亮輔が担当しており世界観を演出しています。EDはこころちゃんがしっとり歌い上げ、ここでも泣きました。
【キャラ】今作のキーパーソンはここたま界と人間界を混乱に陥れるダンスシューズの神様テップル。ポスターでラッキースターを持っている彼女ですが鑑賞前と鑑賞後でその印象が大分変わると思います。(いい子なんですけどね!)
いつものここたまメンツとこころちゃんは世界を救うために東西奔走します。モグタンいつもなにか食ってるな!
映画公開前にアメリカへ旅立ってしまったのぞみちゃんとビビットはまるで2号ライダーのように登場してくるので必見です。
さらに今まで登場したゲストここたまや幼年誌で募集した投稿ここたま、ラップランド小林なども登場して、作品に華を添えています。
ニャンキチ君 さんの感想・評価
4.0
山村浩二絵本原画展関連イベント トークイベント/アニメーション上映があり「オラ!ワクワクすっぞ!」ってな感じでお出かけしました。
短編が9本あり 何が飛び出すやら びっくり箱みたいで楽しませてもらいました。
『怪物学抄』 2016年/音楽:ヘンデル
『Fig(無花果)』 2006年/音楽:山本精一 ←(気に入っています。)
『鶴下絵和歌巻』 2011年
『古事記 日向篇』 2013年/音楽:上野耕路
『干支 1/3』 2016年/音楽:冷水ひとみ
『five fire fish』 2013年/音楽:モーリス・ブラックバーン
『鐘声色彩幻想』 2014年/音楽:モーリス・ブラックバーン、エルドン・ラスバーン
『水の夢』 2017年/音楽:キャサリン・ヴェルヘイスト
『サティの「パラード」』 2016年/音楽:エリック・サティ
上映作品(約54分)
「山村浩二 右目と左目でみる夢」の成果として山村浩二監督が文化庁芸術選奨受賞されました。
Prism_Ace さんの感想・評価
4.0
たまごっちのアニメシリーズは未見であまり知識もないのでここたまの前座感覚だったのですが、わくわくするカーチェイスモノで結構楽しめました。
ストーリーもたまごっち20周年にふさわしい一本だと思います。
nyaro さんの感想・評価
2.9
「算法少女」というのは萌えラノベみたいなタイトルですが、実は江戸時代に本当に出版された本だそうです。著者は不明ですが、章子という印が押されているとのこと。
その「算法少女」からイマジネーションを広げて書かれたと思われる本作原作は1973年の児童書だそうです。そして、2006年に復刻され2015年にアニメ化となりました。
話それ自体は「算法少女」のタイトルはキャラ付けであり、話の中心が人助けです。算法ができる少女ということで藩主に気に入られて藩の地元で起きている事件の解決に寄与する…という感じです。ですが、算法そのもので事件を解決するわけでも、論理的思考を駆使するわけでもありません。
算法のバトルがあるのですがこれが本当に算法合戦でしかありません。つまり、算法を剣術とか書道とか歌とかに置き換えても物語は普通に成立します。つまり、算法が物語のアイテムになってしまっています。
ですので、物語としての出来はちょっとなあという気はします。テーマ性が希薄です。芸は身を助けるくらいでしょうか。児童書とはいえ、算法=算数の魅力を伝えるのにそれでいいのか?と思わなくはないです。
アニメの表現として、非常に独特な絵です。これが効果的かどうかはちょっと疑問です。少女を性的に描きたくないのであえてカリカチュアライズしたのかもしれませんが、アート的感動があるわけでもなく、少女の内面世界を映像化したわけでもなく、このアニメ表現そのものに意味が感じられません。
児童書ということで挿絵とか絵本を意識したのかもしれませんけど、アニメ映画としての魅力はないです。
ということでアマプラでたまたま見かけて題名にひかれてみた作品です。「算法少女」という江戸時代の本にロマンを感じますし、この作品に携わった人の志は良いと思いますが、だからといって、アニメ映画作品としてはどうかなあと思う作品です。
評価は…うーん…物語は2.5でしょうね。それ以外はまあ、3でいいかな。真面目な作品だけに心苦しいですけど、アニメ作品としてはそういう評価ですね。
nyamu さんの感想・評価
3.7
アマプラで評価が良かったので何となく選んで視聴。
「算法少女」
当時の和算書で唯一、著者が女性名義になっている珍しい本(Wikipediaより)
この和算書の著者をモデルとしたフィクションの同名小説が原作のアニメ。
キャラクターデザインや美術は独特で、おそらくキービジュアルでは選ばれにくいのではないかと思う。
でも、だからこそのアニメの多様性と、作品の肝はやはりストーリーなのだと改めて実感できる作品。
江戸時代の和算に秀でた少女「あき」と、和算の派閥争い、その他時代背景に沿った素朴な町人風景が描かれ、その中であきがちょっとした流れに巻き込まれる、というストーリー。
省力的作画に見えるが、あきが算法の解読を行う場面などでは幻想的な美しい描写があるし、絵は見慣れるものでずっと見ていると味が出てくるから不思議だ。
視聴後の満足感は評価ポイント以上でした。
既読です。 さんの感想・評価
4.1
小学生の鶴亀算、久々思い出しました。
中学になってXやらYやら使うようになって
基本的な思考力はがた落ちしましたね。
ピタゴラスの定理って
考えたら2000年以上昔の数学な訳で
それを現代でも習うんですよね。
有名どころですと、「天地明察」なんかが
ありますが、それでも300年前の数学で
フォンノイマンやアインシュタインや
レオナルド・ダ・ヴィンチや・・・
もう挙げたらキリが無いくらい
メジャーな超天才って居た訳ですが、
実はいつの時代にも市井の人々の中に
こういう隠れた天才さんが居たんだろうなあ
そう思わせてくれるお話しでした。
内容は日本昔ばなし的なノリでしたが
とにかく平和に終わって良かったです。
最後の最後まで・・・良かったです。
Mi-24 さんの感想・評価
3.8
前作の『サーフズ・アップ』はスポーツに打ち込む話しだったが、今回は愉快な仲間逹との秘境の冒険物語り。
今回のテーマは、
{netabare}
生活するためには、収入(お金)が必要。
実績がないと相手にされないので、大会で結果を残す(相手に勝つ)必要がある。
でも、結果(勝ち)に拘る余りに、周りが見えなくなっていませんか?
結果(勝ち)よりも大事なこと、忘れていませんか?
{/netabare}
今回は前作と違いインタビューシーンがないのでスムーズに見られるが、メッセージが分かりやすく簡素化され過ぎて、やや物足りない感じがする。
でも新キャラは愉快な奴らだし、チキン・ジョーは前作と変わらず最高。楽しい話しなのは間違いない。