2017年度に放送されたアニメ映画一覧 118

あにこれの全ユーザーが2017年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の2017年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

61.9 75 2017年度アニメランキング75位
ソウル・ステーション パンデミック(アニメ映画)

2017年9月30日
★★★★☆ 3.2 (16)
52人が棚に入れました
へスンは奴隷的な風俗店での生活から逃げ出して、現在は甲斐性のない恋人キウンと暮らしているが、キウンが稼ぐ術も、オンラインでヘスンに体を売らせることしかなかった。そのことでケンカし、ひとりで夜のソウルをさまようへスン。その頃、ソウル駅では、血まみれのホームレスが息絶えた後、生き返り、人を襲い、食らいつき始める。ゾンビが人を襲い、襲われた人がゾンビとなってまた人を襲う。犠牲者は瞬く間に増え、パンデミックの発生を知ったキウンは、ヘスンの父と名乗る男とへスンを探す。一方、政府はソウル駅周辺を封鎖し、事態を終息させようとするのだが…。

声優・キャラクター
前野智昭、多田野曜平、白石涼子、辻親八

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

民度の低さに辟易

 韓国のゾンビ映画のアニメ化。実写版「新感染 ファイナルエクスプレス」も観ました。作画とか頑張っているんだけど、みんな実写のトレースですね。アニメらしい迫力のある動画は日本の方が一日の長があります。それでも結構丁寧に作られていて、作画崩壊とかはほとんど感じませんでした。登場人物は、ゾンビの大群に追い詰められたとき、自分が助かるためにまだ生きている人たちを救うこともせず、見殺しにしたり、あえて助けず自分たちのテリトリーに入れなかったりする。それが根っからの悪人と言うわけではなく、普通の市民がそういうことをし、回りがそれに同調するんですよね。彼らのあまりに利己的で不合理な選択はものすごく違和感がありました。ソウル駅の周辺のホームレスや、年配の方の国に対する不信感など、ちょっと韓国大丈夫かと心配になります。自分だけ助かろうと見苦しい行動をする人たちは、みんな共倒れになってしまうのですが、団結しなければならないときに仲間割れをするんだから、当然でしょう。米国のドラマ「ウオーキングデッド」に出てくる連中の行動には、まあ分からんでもないと共感できたけど韓国のこの2作品はダメ。エンタメ作品とはいえ、思いっきり胸糞が悪くなりました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

日本製とはひと味違うキャラや展開

新型コロナで自粛真っ只中の折、ちょっと気になって観てみた、韓国の実写映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前編との事。

「映像研には手を出すな」など韓国の方が関わると思われる日本アニメも目にする昨今ですが、韓国アニメは初めて観たかも。
さてこの作品ですが、予想外に背景が綺麗。
人物の動きや表情はちょっとぎこちないかな。
ストーリーは結構、風刺を意識してるのか、ファミリー向きとは言えない場面も。
また美少女を出さない辺り、中二病的な要素を避け難い日本とは、向いている市場が異なるのかも知れませんね。
あ、国民性に触れるのは余計な議論を引き起こしかねないので控えることにしましょう。
ゾンビものが好きな自分としては意外性も手伝ってまぁまぁ楽しめたと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

60.2 77 2017年度アニメランキング77位
デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」(アニメ映画)

2017年9月30日
★★★★☆ 3.1 (15)
125人が棚に入れました
人気アニメ「デジモンアドベンチャー」の15周年記念作品として製作された「デジモンアドベンチャー tri.」全6章のうちの第5章。パートナーである望月芽心が謎の男に傷つけられているのを見て、メイクーモンが再び暴走を始めた。一方、西島大吾と望月博士のもとに現れたハックモンが、現実世界に消えたメイクーモンこそが歪みそのもので、強大な力を持ちすぎた世界を壊す鍵であり、世界の調和を保とうとするホメオスタシスが、メイクーモンを切り捨てようとしていると、真相を明らかにしていく。現実世界に戻った「選ばれし子どもたち」は、デジモンとともにいるがゆえに人々から追われ、孤立無援の状態になりながらも打開策を探るが……。

声優・キャラクター
花江夏樹、三森すずこ、細谷佳正、田村睦心、吉田仁美、池田純矢、榎木淳弥、M・A・O、荒川美穂、坂本千夏、重松花鳥、山口眞弓、櫻井孝宏、山田きのこ、竹内順子、松本美和、徳光由禾、森下由樹子

59.2 78 2017年度アニメランキング78位
映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活(アニメ映画)

2017年12月16日
★★★☆☆ 3.0 (12)
33人が棚に入れました
 かつて、妖怪を操る不思議な「腕輪」を持つ少年が存在した。しかし、少年は大人に成長し、彼には妖怪の存在が見えなくなってしまった。そして、役目を終えた「腕輪」は時空の彼方に葬られた。ケータの時代から30年後。穏やかな日常に彗星が迫り、妖怪ウイルス「鬼まろ」が人の悪意に感染。そのウイルスは無限に増殖を続けていた。新たな妖怪ウォッチに選ばれし者が、この人類滅亡の危機を救い、人間と妖怪の絆を取り戻す。

http://www.eiga-yokai.jp/

声優・キャラクター
上白石萌音、千葉雄大
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

母さん、もう綺麗な心では観られないよ、、、。

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
あっ、別にマザコンじゃないですからね(笑)

言わずと知れた国民的アニメ、になりたそうだけど、イマイチなりきれてない有名キッズアニメの劇場版。イナズマイレブンもそうだけど、オリジナリティというか、哲学がなくてね。どうにもこうにも。

あ、劇場版は観ていませんし、観ないとは思うんですが、テレビで予告版というか、特集番組を観て、レビューしたいな~と思ったので。こういう場合、棚の扱いはどうするのが正解なのかな?

一応、視聴(するのを)断念した という事で(苦笑)

《以下ネタバレ》

【(精神的に)視聴終了?】
{netabare}
特集観たんですが、凄いですね、商魂が(苦笑)

まあ、妖怪ウォッチが、「(特に必然性もなく)時計」って時点で、商品化したいのは丸見えなんだけどね。特殊能力や特異体質は、売れないしw

妖怪ウォッチに鍵?的なやつを入れて、右に回せば可愛い妖怪(ライトサイド)が出てきて、左に回せば、怖い妖怪(シャドウサイド)が出てくる(逆かも)。

うん、製品化しやすいw 別売りの鍵を増やせば、たくさんの妖怪を呼び出せるというコレクション要素と、鍵を回したとき、それぞれ「可愛い(面白い)」「怖い(格好良い)」ボイスがすれば良いわけで、これは安価に組み込めそうなギミックですね。

他にも、「東西南北」?に回すことで、それぞれ異なる妖怪を呼び出せるウォッチや、あとなんか、敵の親玉的な奴?も妖怪なのに剣で戦うし、それに対抗する伝説の剣?的なものもあって、如何にも製品として作りやすそう。

いや、別にアニメのアイテムの製品化について否定的なわけではありませんが、あくまで「アニメのクオリティ、世界観」が優先されてほしいなと。「製品のアニメ化」にはなってほしくないなと。

今回の特集番組は、ストーリーやキャラ紹介以上に、こういった「アイテム」についての説明が強くて長くて、辟易としてしまいました(汗)

まあ、劇場版自体は、作画も流石に綺麗だし、これまでと路線を変えたシリアスバトルものっぽさもあり、ゲゲゲの鬼太郎とのコラボなど、見処も多そうですね。

それでも、ジバニャンの後ろに、ほくそ笑みを浮かべて手招きしている大人達の姿が透けて見えて(妄想)、彼らこそが本当の妖怪なのじゃないか、なんて考えたりして(暴論)w

ああ、もう綺麗な心ではキッズアニメを観られないんだなと、我が身の愚かさを感じてしまいました。

まあ、「キッズ」アニメだし、まだ美しい心を忘れていない皆さんは是非、楽しんで観てみて下さいね♪ (今更感のあるフォロー)w
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【辛口コメント】あれから30年……『妖怪ウォッチ』シャドウサイドに目ざめる!?

原作ゲームは3DSの一作目をプレイ。
他は特にアニメ、漫画も見たことはなく、私と『妖怪ウォッチ』シリーズの接点はそこ位しかありませんでした。
初代ゲームがなかなか良作に思えたので、後の展開にも興味はあって、情報収集はしていましたが……。

ブームを煽るオトナたちがあまりにも露骨だったと言いましょうか……。
レアな妖怪メダルを求めて親御さんたちまで東奔西走する様を眺めて、
最近のオトナたちはキッズ相手でも商売がえげつないな~。
などと興醒めし、ブームには乗らず、騒動を斜に見ていました。


こんな私が、ブームも一段落し、本コンテンツもオワコンか?とのゴジップも飛び交う中、
わざわざ映画館まで足を運んで新作劇場版を見に行ったのは、
一つはPVが衝撃的だったから。

ジバニャン頭身アップ!くらいなら、これ『デジモン』か?程度でスルー出来たのですが、
何より、グレムリンの如く豹変したその鬼の形相を目撃して、
妖怪たちに、一体、何があったんだ!?(笑)と俄に関心が高まりました。

私だって、曲がりなりにも、一度はジバニャン他ともだち妖怪たちと一緒に、
さくらニュータウンの平和を守ったプレイヤーの端くれ。

元祖主人公ケータが大人になって妖怪が見えなくなり30年……。
ジバニャンがはぐれ妖怪としてグレてしまっているかもしれない!?そう知ってはじっとしていられません。
結局、{netabare} 厳つい顔はともかくw心は思ったよりグレておらず、
本作の主人公たちとも割とあっさり、ともだちになってくれて一安心♪
但し、ジバニャンが棲む魔の交差点では、多数のトラックが犠牲になっていた模様w{/netabare}


もう一つは、『ゲゲゲの鬼太郎』とのコラボ要素もあると聞いたから。

『~鬼太郎』実写版など全く眼中になかった私にとっては、
昭和時代の恒例映画企画だった東映まんが祭りの『~最強妖怪軍団!日本上陸!!』以来、
随分、久々に鬼太郎たちと再会することとなりました。
で、{netabare}ちょっと顔見せする程度かと思いきや、割と物語のメインに絡んで来て驚きました。
但し、エンディングのジバニャンと鬼太郎のコラボテーマ曲はやや外し気味に感じました。
一緒に歌うくらいだったら、結局、戦わずに終わった鬼太郎一味にも、
バトルスキル全開で、最後まで共闘して欲しかったかもです。{/netabare}


あとは、大変、邪(よこしま)な動機ですが、
落ちて行くコンテンツが生き残ろうと足掻いた時に見せる、
刹那の輝きが観たかったからでしょうか。
悪趣味極まりなくて申し訳ありませんが、
必死になった時のキッズアニメはなかなか侮れないと私は思っていますので。


そんなオトナの不純を抱えたまま、
私は先着特典が無くなった平日夕方とは言え、公開一週目にして既に、
観客僅か母子二組となった、映画館のど真ん中に陣取りました。


内容は、総花的なごった煮バトルエンタメ作品といった印象。
例えば、{netabare}某スペースチャンバラの如き、光と闇の相克、葛藤があるわ。
彗星が地球に接近するわ。ついでにメインヒロイン役・上白石萌音さんだわ。
溺れかけた少女を助けた龍との間に絆が生まれるわ。
あとは伝説の剣を抜いたり、日本歴史上の偉人が憑依したり、中華四神獣合体技だったり……。{/netabare}

TVアニメシリーズ何かでも、時にパロディ乱発とかがキツイらしい。との噂は耳にしてはいましたが……。
ここまで古今東西、大ヒット作でもお馴染みの諸要素や、
定番の伝説ネタをてんこ盛りにされると、
CGも交えたゴージャスな戦闘描写などとも相まって、ある意味、圧巻です。
終息するブームを何がなんでも軟着陸させて『妖怪ウォッチ』を定番化させる!
既視感を気にして何もやらずに終わるより、思い付いたこと、できることは全てやる!
という日野晃博氏ならびにレベルファイブとその一味の執念?がヒシヒシと伝わってくるような総攻撃でした。


光明と言えば、本作にもまだコンテンツ立ち上げ当初あった道徳的内容の残存が確認できたことでしょうか。
善行を積めば、きっと見返りがある。心を閉ざさず人間の良心を信じてみよう……。
こんなシナリオ展開を観ていて、ふと、ゲーム一作目プレイ中、
赤信号がちゃんと青に変わってから横断歩道を渡ると、後々、ご褒美がある。
というゲームには珍しい道徳的ボーナス要素に感心したことを思い出しました。

それまでヒットコンテンツをタケノコの如く垂直立ち上げしては衰退させていたレベルファイブ。
彼らが『妖怪ウォッチ』でついに、子供の情操教育上も有益な、親御さんやPTAにもウケが良さそうな、
『アンパンマン』の如くエターナルになり得る可能性を獲得した!
あの時、抱いた謎の興奮が、少しだけ蘇りました。

正直、子供が泣き出してしまいそうな思い切りの良すぎるダークな設定、表現で、
往時、妖怪メダルに群がった母子らがまた戻って来るかは疑問です。
また、落ち目になって尚、子供たちに玩具への物欲喚起や、
ガチャを回す刷り込みを狙った商魂逞しい演出については、
ジト目で白眼視せざるを得ません。
それでも私は本作が垣間見せた教育的要素に一縷の望みを繋ぎつつ、
コンテンツの行方を、引き続き、遠巻きに眺めたいと思います。


鬼との戦いも、『妖怪ウォッチ』生存競争も、正念場はまだ始まったばかりです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シャドウサイドというからジバニャン悪役だと思った

 以前から劇場CNなどでよく目にしていたので、前作に続き興味本位に見てきたです。親子、特に母親と子供が多く、ドラえもん映画みたいな感じでアニメだなぁという雰囲気は何だか和むです。
 主人公のナツメが何者で、鬼太郎が出ることは上映前から宣伝されているので、鬼太郎がどう絡んでくるのか?も注目だったです。

 トウマの一日から始まり、ナツメの登校中に何故か?・・・となり人々の心に異変が起きると。異変に気付いた妖気を操る有吉家のアキノリ、おばばも巻き込み、次々と業とらしい出会いから進んでいくのです。

{netabare}  エンマ大王、ぬらりひょんは、キャラまんまで、妖怪たちがケータ活躍中時のキャラと比べて、可愛かった印象から、どこかガラの悪い感じみたいだったです。劇場のポスターとか見ていると、暴走したジバニャンとかが暴れるのか?と思っていたけどそうじゃなかったです。

 てっきり鬼太郎はジバニャンと戦ったり(そうなると面白いのだが・・・)、又は最後まで絡んで鬼王を倒す協力をすることに期待したです。でも、用件が済んだら去ってしまったところを見ると、あくまでゲスト出演なんだなぁと思ったです。因みにこの鬼太郎の声は、かなり前の再現だったです。
 思っていたほど、ジバニャン活躍少ない気がしたです。目立ったというと、エンマ大王、特にトウマだった気がしたです。

 鬼王の復活は最後の見せ場となるおまけみたいなもので、心を閉ざしていたトウマを悪い妖怪に利用される。このアニメの見どころは、その過程でピンチに立たされた、トウマを救う場面だったと思うです。そこに誰かさんの協力があって、ナツメが助けることで、トウマのわだかまりが消えるというものだったです。{/netabare}

 自分的には、前作の「空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン」の方が、良いかなぁだったです。ナツメの声がどこか業とらしい鼻声みたいで、トウマの声もキャラとして違和感を感じたです。それ以外のキャラの声優さんのうまさによってそれが目立ったように見えたです。

 めでたし終わりで「これでいいのだ!」だったです。{netabare}けど、続きがあるみたいな最近のお決まりみたいな最後だったです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

58.0 79 2017年度アニメランキング79位
デジモンアドベンチャー tri.第4章「喪失」(アニメ映画)

2017年2月25日
★★★☆☆ 2.9 (21)
136人が棚に入れました
メイクーモンの暴走、そして、起きてしまったリブート。苦悩する芽心を残し、太一たちはデジタルワールドへと向かった。再会したパートナーデジモンたちは、今までの記憶をすべてなくしている。それでも再び絆を築いていこうと、手を差し出す選ばれし子どもたちと、応えるデジモンたち。ところが、ピヨモンだけが、成長期に進化してもなお警戒心をあらわにする…「だから昔のことなんて知らないってば!」自分のことよりも先に他人を思いやる空の優しさに、かえって不信感を抱いたのだ。傷つき立ちつくす空に、太一とヤマトはかける言葉を見つけられない。デジタルワールドでこの先どうすべきか―相談していた一同の前に、突如メイクーモンが姿を現し、そして消えた。なぜか元の記憶を残し、芽心を探し涙を浮かべさまよいながら―その姿を見て、子どもたちはメイクーモンを救うためにデジタルワールドを旅する決意を固める。だが、彼らの前に、ダークマスターズを従えたあの男が姿を現すのだった。その頃、現実世界の西島は、姫川が失踪したとの報せを受けていた。調査する彼は、姫川のこれまでの行動の裏に、ある目的が隠されていたことを突き止める。それは、二人の運命を決定づけた過去の出来事へとつながっていた…今、再び 冒険が進化する―

声優・キャラクター
花江夏樹、坂本千夏、細谷佳正、山口眞弓、三森すずこ、重松花鳥、田村睦心、櫻井孝宏、吉田仁美、山田きのこ、池田純矢、竹内順子、榎木淳弥、松本美和、M・A・O、徳光由禾、荒川美穂、森下由樹子、浪川大輔、甲斐田裕子

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
Dance with Devils - Fortuna -(アニメ映画)

2017年10月1日
★★★★☆ 3.5 (8)
74人が棚に入れました
立華リツカは、四皇學園に通う高校2年生の少女。見知らぬ誰かとの恋にあこがれながらも、日々変わらぬ穏やかな生活を送っていた。それは、イギリスに留学中の兄、立華リンドが帰国する日。彼女は學園の生徒の憧れである、生徒会長・鉤貫レムからの呼び出しを受け、生徒会の面々と不思議な出会いを果たす。それは少し変わった1日。それだけのはずだった。しかし、帰宅した彼女が目にしたのは倒れた母親の姿。そして、フードを被った怪しげな男たち。彼らは、ヒトではなかった─。アクマ、ヴァンパイア、エクソシスト。彼らが求める『禁断のグリモワール』とは何なのか?突如崩れ去った日常の中、窮地を救ってくれる生徒会長に徐々に心惹かれていくリツカ。その一方、秘密を抱える兄に戸惑いは深まっていく。はたして、彼女はどんな道を選ぶのか?ひとりの少女を巡る愛の物語は、今、新たな結末を迎える─。

声優・キャラクター
茜屋日海夏、斉藤壮馬、羽多野渉、近藤隆、木村昴、平川大輔、鈴木達央、豊永利行、松田利冴、鈴木裕斗

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
ゴッホ~最期の手紙~(アニメ映画)

2017年11月3日
★★★★★ 4.3 (6)
45人が棚に入れました
 郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンは、パリへ届ける一通の手紙を託される。それは父の友人で自殺した画家ゴッホが、彼の弟テオに宛てたものだった。テオの消息を追う内にその死を知るが、それと同時に募る疑問が一つ。ゴッホの死の本当の原因は何だったのか?そしてこの手紙を本当に受け取るべき人間はどこに?

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

その絵画的手法で天才画家の謎に迫る怪作

海外で製作された作品ですが、ディズニーなどの3Dアニメとは真逆の作りともいえ、もちろん私が普段見る日本のアニメとも一線を画す異色のアニメーション作品です。

本作は何と、サイトのトップ画像そのまんまの油絵でアニメを作ってるんです。

間だ間だに挟まれるモノクロの回想シーンは、極めて実写に近いのですが、本編を綴るカラーの油絵動画は、ゴッホの絵画を基に、100人以上の画家がキャンバスに1枚づつ絵筆で描いた6万枚以上の油彩画で動きをつけている、いわば究極の手書きアニメーション。

私は絵画に素人で、展覧会などほとんど行ったことはなく、ゴッホという画家の名と数点の油絵は、美術の授業で見たことがある程度で、本格的な絵画の良し悪しはわかりません。
それが逆に良かったのか、普段観るアニメのヌルヌルとは違う、ウネウネする背景や人物の動きは(かなりクセがあり人によっては抵抗があるかもしれません!)重厚さと新鮮さを感じながら鑑賞できました。
カラフルとは言い難い独特な色彩は、素人の私にはやや暗めに感じましたが、星や月、部屋の灯りから発せられる光の表現が柔らかくて優しい情緒を感じました。

そして何と言っても作画でインパクトを感じたのが、人物の表情。
実写とはかけ離れた「絵」には違いないのに、何層も絵筆を重ねて描かれる顔は、人生の年輪を刻んだシワのようで、生の人間を見ているよう。
(この絵を見ると、普段私が観るアニメのキャラデザが、いわゆる記号的と言われるのが分かる気がしました。でもだからこそ萌えとかを感じれるんですよね・・因みに本作に萌えは微塵もありません^^;)
このリアルに人生を窺わせる人物画にこそ、ゴッホという画家の、生きるものへの慈しみを持って見つめる眼差しを感じました。

ストーリーは、手紙をよく書いたゴッホが最期に弟に宛てた手紙を、彼の友人である父から託された主人公が届ける過程で、ゴッホの不可解な死の謎を追っていくというもの。

ミステリー仕立てで興味深く引っ張られていきながら、その中であぶり出されるゴッホの人物像と、スクリーン全面に描かれる彼の内面が溢れた絵が、見事に重なっていく所に圧巻の驚きと感動を覚えました。

最終盤に聞けるゴッホの言葉には、その繊細で優しい人間性を痛烈に感じ、ラストの手紙の一文には涙を抑えられませんでした。

私は吹き替え版で鑑賞しましたが、少しワイルドな主人公の声を演じた俳優の山田孝之さんは全く違和感のない演技。
アニメの声優さんでは、三宅健太さんがゴッホを、伊藤かな恵さんがゴッホの想い人?を演じられていて、上手いのは言わずもがなです。

アニメにこだわらず、幅広い視点で映像作品をご覧になられる方なら、90分ほどの斬新な映像体験と奥深いストーリーに高い満足を得れると思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!(アニメ映画)

2017年10月28日
★★★★☆ 3.1 (5)
43人が棚に入れました
2017年2月からテレビ放送を開始した「キラキラ☆プリキュアアラモード」の劇場版で、「プリキュア」劇場版シリーズの通算23作目。フランスで開催される有名なスイーツコンテストに出場することになった、宇佐美いちかとキラパティのメンバーたち。しかし、なぜかシエルは絶不調で、スイーツ作りもプリキュアへの変身もうまくいかない。そんな中、コンテスト会場でシエルのパリ修行時代の師匠であるパティシエのジャン=ピエールと出会う。2人の再会をきっかけに、シエルがどのようにして天才パティシエとなっていったのか、その過去が明らかになっていくが、そこへ突然、スイーツ型モンスターが襲来。パリの街全体がスイーツに変えられてしまい、パニックに陥る。いちかたちは街を守るために立ち上がるが……。

声優・キャラクター
美山加恋、福原遥、村中知、藤田咲、森なな子、水瀬いのり、かないみか、悠木碧、尾上松也

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~ 第2章(アニメ映画)

2017年1月14日
★★★★☆ 3.9 (4)
37人が棚に入れました
スマホ向けPRGとして人気を博すアプリゲーム「チェインクロニクル」シリーズをテレビアニメ化し、放送に先駆けて全3章を3カ月連続公開するシリーズの第2章。黒の軍勢によって王都が陥落し、ユーリやフィーナら義勇軍も敗退してしまう。撤退する道中、マナを自在に操る少年アラムと出会ったユーリは、その姿に新たな希望を見出し、アラムを義勇軍に迎える。そして再び、黒の王と対峙することを決意するが……。主人公となる義勇軍の若き隊長ユーリ役を、ゲーム版でも主人公を含む多数のキャラクターの声を担当した石田彰が務め、アニメオリジナルキャラクターとなるアラム役を山下大輝が演じた。

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~ 第3章(アニメ映画)

2017年2月11日
★★★★☆ 4.0 (4)
37人が棚に入れました
スマートフォン向け人気ゲーム「チェインクロニクル」シリーズをテレビアニメ化し、放送に先駆けて全3章を映画館で上映するシリーズの第3章。圧倒的な勢力の黒の軍勢によって陥落した王都を奪還すべく、ユグド各地で反抗勢力が立ち上がるが、黒の王率いる軍勢の力の前に、反抗勢力はバラバラになっていく。そんな中、義勇軍はユグドをひとつにまとめあげようとするが……。「劇場版BLEACH ブリーチ」のキャラクターデザインなどで知られる工藤昌史が監督を務め、脚本は「アイドルマスター」などを手がけた待田堂子がシリーズ構成。「ルパン三世」のテレコム・アニメーションフィルムと「楽園追放 Expelled from Paradise」のグラフィニカがアニメーション制作を担当する。ゲーム版でも主人公の声を担当した石田彰ほか、佐倉綾音、内田真礼、豊永利行、内田彩、今井麻美、緑川光、日野聡ら人気声優が出演。

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
劇場版プリパラ み~んなでかがやけ!キラリン☆スターライブ!(アニメ映画)

2017年3月4日
★★★★☆ 3.8 (5)
35人が棚に入れました
詳細不明

前原由羽 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

応援上演あってこそのプリ映

はじめに
昨年のプリパリと比べて上演会場の数が8割ほどに減ってしまい、自宅からは電車で1時間以上するところにしか会場を見つけることが出来ませんでした。映画の視聴者はおそらく私の1.5から2倍くらいの年の方が多かった印象。。。子連れの方はいたのですが、私の半分くらいの年の方はほぼいなかったですね。
いざ、映画が始まり、最後まで観終わった後の感想。
「これは大きなお友達向けの映画だ!」

あらすじ
他のサイトで多くの方が書かれているので、大きく分けるにとどめておきました。
①3期の新曲披露+デキレース
②岡畑農園の宣伝(新曲披露)
③分岐点(新曲披露x2)
④BPOへの挑発(新曲披露)

見ての通りストーリー性は皆無で、とりあえずライブするためのきっかけ(こじつけ?)を用意しただけというものですね。
特に②はストーリー中に露骨に梅干しの宣伝を行っており、ある意味凄いのですが非難の対象になっています。

③では、らぁらXなおのMake it! トリコロールの新曲、みれぃの新曲が登場します。新曲はどっちもかっこいいし、色々とパフォーマンスが凄い。だけど、らぁらXなおは声が似ててちょっと聞き取りづらい感が...パラレルワールドと称していたのにみれぃをなおに取りかえて、語尾を~なおにしただけだったから面白みに欠けました。分岐点なのに、いたく時間が短く思えました。

④では2期のときにBPOに批判されたのをいいことに、「映画」という限られた人たちを対象にするならいいだろうと思ったのでしょうか。キャラ全員が水着姿を披露してました。中には、あまり見たくない水着キャラもいましたが、そのキャラが原因で新曲を披露するハメに...
新曲が終わるとエンディング、そして予告をしてかしこまっと終了!


プリ映にストーリー性を求めちゃダメですね♪

応援上演
ところが、応援上演になると話が変わります。①の前に、わーすたプレゼンツのありがたい振り付けの練習。その中には頭の上にハートを作ってふりふり動かすというオタ芸がやりそうなものがあります。みんな、真面目なんですね~、私は後ろから奇妙な踊りをニヤニヤしながら見てました(笑)

さて、応援上演の場合、ストーリー性がない方が見入ってしまわないので、今作はすごく気軽に盛り上がることが出来ました。出来レースの際もツッコミを入れて熱が冷めなかった感じでした。②がおそらく一番ストーリー性があったはずなのですが、前後があまりになさ過ぎたので梅干しが登場した時に「ウチは絶対買わんからな!!」と私がいって、「そーだ、そーだ!」と周りが加勢してくれました。その場合、最後まで切れることなくライブ熱が持続し、予告編のWish!!まで白熱し、拍手で締めくくられました。

まとめ
飛び出すプリパラと同様、本作はストーリーを通して特に何かを伝えたいというのはなかったのかと、むしろ今まで地上波では出来なかったものを映画で表現したかったという思いがあったのかなと感じました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
刀剣乱舞-花丸-幕間回想録(アニメ映画)

2017年12月1日
★★★★☆ 4.0 (3)
34人が棚に入れました
池田屋への再出陣を経て、大和守安定が修行へ旅立った“とある本丸"。その直後、安定へ思いを馳せる加州清光は、部屋に残された手紙を発見するー。最古参として“とある本丸"を見続けてきた加州清光。彼の目線を通し、テレビアニメ一期(二〇一六年十~十二月放送)で描かれた、多彩な刀剣男士たちの一年間の物語を再編集。

声優・キャラクター
市来光弘、増田俊樹

suYWc07876 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

何これ

ゲーム未プレイ・アニメ未視聴者です。
以前から気になってたので、総集編を視聴してみました。
正直に言うと 何が面白いんだろうって感じ。
80分ありましたが、半分観ないうちに耐えられなくなって視聴断念しました。(ファンの方すみません)

視聴断念の理由↓
男士達の戦闘理由が理解不能("歴史を守るため"を連呼してますが、前置き無くそんなこと言われても入り込めません)。
何故 戦いに行くのにワープ(?)しているのか。
そもそも男士達が暮らしているのはどこ?
時代背景もよく分からない。
沖田って誰? 何故 戦闘場所に主がいないのか?
一気にキャラが出すぎて覚えられない etc...

(あとこれは個人的なものですが、五虎退の喋り方(声の出し方)が無理でした。)

総集編だから分かりにくいんだよ、っていう方もいらっしゃるでしょうけれど、それは理由になってません。
そりゃ総集編ってのは物語を端折るのが当然です、80分間にまとめなきゃいけないんだから。
けどその中でも、誰が観ても「あぁ、これはこういう作品なんだ」って、大まかにでも世界観を理解できるものにしないとダメ。
なのに これはまとめ方が下手すぎてストーリーが訳分かんないから、登場人物に感情移入もできない。

何これ 映画の制作会社のせい?
って思ったら、総集編じゃない普通のアニメも評判良くないし、こんなもんなのかとガッカリでした。
ただ、声優さんは良かったので 評価は☆2にしておきます。
気が向いたらアプリを始めようと思うので、アプリの方に期待することにしますm(__)m

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
我は神なり(アニメ映画)

2017年10月21日
★★★★☆ 3.9 (8)
32人が棚に入れました
 選ばれしは、神の子―。「あなたの信じていることは、“本当”ですか?」 ダムの建設によって水没することが運命づけられた田舎の村に、粗暴なトラブルメーカーのミンチョルが久しぶりに帰ってくる。ところがミンチョルの妻子を含む村人たちは皆、彼の不在中に建てられた教会に通い、若きカリスマ牧師ソンを崇めていた。それがインチキ教団を率いる詐欺師ギョンソクの陰謀だと察知したミンチョルは、村人たちのなけなしの財産を狙うギョンソクの悪行を阻止しようと奮闘する。しかし村人も警察も札付きのワルであるミンチョルの言い分にまったく耳を傾けず、四面楚歌に陥った彼は“悪魔に憑かれた男”の烙印を押されてしまうのだった…。

lll1 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

金が絡んだら、友人関係は成立しない。家族もまた例外ではない。

 傑作でしょう。「新感染ファイナルエクスプレス」をヨン・サンホが本当に撮りたかったのかすら、疑問に思う。
 「ソウル・ステーション パンデミック」もそうだけど、ヨン・サンホの本領は、あんな娯楽の映画じゃない。


 日本は無宗教の人が多いけど、長崎の方ではキリスト教徒の方は多くいるし、世界中の人々が何かを信仰している。
 キリスト教、仏教、ヒンドゥー教、イスラム教。だけど、日本人にはあまり馴染みがない。

 清水富美加が幸福の科学に出家すると話題になったとき「なんだそんな胡散臭いものは」と思った人は多くいる。甲子園常連の天理高校は、天理教信者の人たちだ。天理教があっての天理市で、天理高校。

 エホバやオウムなどの冗談抜きでヤバいやつや、KKK等の秘密結社はおいておいて、意外と身近にあるものが私は"マルチ企業"だと思う。
 あれも一種の""信仰""だと思う。あえて洗脳とは言わない。

 とあるきっかけで、(というか騙された)マルチのセミナーに参加したことがある。率直な感想としては、気持ち悪かった。講師のクソつまんないボケで会場の人たちが皆笑う。数年前からニュースになっていることなのに、講師の人がそれを話すと、会場の人たちは「へー、面白い」といった初めて知るような反応を見せる。
 
 会場に行けば、あの居心地の悪さと違和感が、気持ち悪くてしょうがないことが分かるけど、その会場にいる人たちはいたって普通の人たち。服装も普通、何かしらが統一されている訳でもない、年齢層も幅広く、20歳から70歳近い人までいた。街を歩いていたらすれ違っているかも、映画館で隣に座った人かも。こういった人たちが身近に居るんだなと実感したとき、少し怖かった。

 セミナーの内容は、「仕事で困っている人たち」や、「夢を追いたい、けど…」というような迷っている人を助けたいといった様な内容だった。「これから世界はこう動く」、「こんな生き方がある」「こんな働き方がある」「こういう考え方がある」とか言っていたけれど、そこに具体性は一切なかった。違和感や疑問を持たれる前に次の内容に移行していた。

 要するに、迷っている人たちが、このセミナーに来ているはずなのに、より惑わせるような内容だった。

 セミナーが終わったあと、周りの人と少し喋った。そこで出たのが「難しかったね」や「頭がパンクする」といった感想だった。思うつぼじゃん。

 私は講師はそれが狙いだろうと思った。理由はこのセミナーが"有料"だったから。しかも、質疑応答は存在しない。帰りには是非DVDを買って行ってくれと言い、本当がどうかも分からないものへの募金もあった。

 来ている人に答えを見つけられては困るから。このセミナーに来てくれなくなるから。講師の人の収入源が減ってしまうから。だからわざと、困らせる、迷わせる、惑わせる。
 講師の人は頭がいいよ。こんな金の稼ぎ方を思いついちまうんだもん。この講師の人は世界遺産をまわるのが趣味らしい。お金を稼ぐってことは、誰かがお金を払ってる。

 マルチは、迷っている人を見つけ誘い、バカに育て、そのバカを使って儲けるクソだ。
 この映画「我は神なり」はキリスト教を使っているけれど、そうじゃなくても良いと思う。私の場合はマルチに置き換えたし、人によってはまた違うものかも。

 ここまで鋭く、突いた映画はなかなかない。登場人物はクズばかりだし、残酷な描写もあるし、観終わって良い気分にはならないと思う。だけど、眼を背けず観るべき映画。このサイトで書くようなことじゃないことを、長々と書いてしまったけど、本当に衝撃を受けた。考えさせられた。本当はこの映画で学んだことが活かされないのが、一番良いのかも知れない。


 私が気付いたときには、その人は想像のつかないところまで来ていた。あんなモノは仲が悪くなるだけだ、喧嘩するだけだ。元の友人を無くし、新たな友人関係が生まれることはない。そして、家族もまた例外ではない。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
こんぷれっくす×コンプレックス(アニメ映画)

2017年2月4日
★★★★★ 4.1 (3)
30人が棚に入れました
オトナに憧れる​中学2年生の小谷ゆい。

ゆいには人には言えない秘密のこんぷれっくすがあった。
男子のワキ毛に並々ならぬ興味を抱いてしまうのだ。
特にクラスいちワキ毛の濃い武尾マサトから目が離せない。

一方、武尾は自分のワキ毛の濃さをコンプレックスに感じていた。

ふとしたきっかけで、ゆいと武尾は話すようになり、次第にふたりの距離は縮まっていく。これは恋なのか、それとも…。

ワキ毛をめぐる、可笑しくも切ない青春の1ページ。

こんぷれっくすとコンプレックスが出会った時、何かが起こる……。

声優・キャラクター
林奏絵、上妻成吾、春名風花、山口遥、広江美奈、武田直人、岡田昌宜

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

鮮烈の超変化球アイデアなのに着実にストライクゾーンを捉える!イロモノなんて言わないで!!きっとあなたも最後には共感してる【腋毛】にまつわる青春!!!

短編映画や自主制作アニメを多く手掛ける87年生まれ…つまりオイラと同い歳のふくだみゆき監督による30分弱の短篇Flashアニメ


2014年に自主的に制作が始まり、2015年にいくつかの映画祭での受賞を経て、2017年2月遂に待望の一般公開という経緯に既に期待で胸が膨らんでおりました


中学2年の夏
主人公、小谷ゆいは水泳の授業をキッカケにあるフェティシズムに目覚めてしまいます
友人が男女交際を始めるなど、彼女の周辺はまさに思春期まっさかり
そんな中、ゆいの熱い眼差しを感じた同級生の男子、武尾マサト
ふと趣味である好きな映画の話題を振った武尾に喰い付いたゆい
しかしゆいが本当に関心を持っていたのは、武尾自身や武尾のする映画の話ではなかったのです
なんとゆいは、武尾のひときわ濃厚な【腋毛】に興味をそそられていたのです…


腋毛フェチというあまりにも極端なフェティシズムに思春期真っ只中で目覚めてしまった少女と
思春期真っ只中であるが故に濃厚な腋毛がコンプレックスになっている少年の邂逅を描く青春ドラマです


まず、あまりにもインパクトが強い題材に尻込みしてしまう人も多いことでしょうが、“腋毛”という点以外はほぼどんな人にも一つや二つ身に覚えのある青春模様が、とてもユーモラスに描かれているのが特徴だと思います
気持ち悪い、という先入観から一転して笑いが止まらなくなり、最後は爽やかな主題歌と共にちょっぴり切なさすら感じさせてくれます


とても観易い作品だと感じれるポイントなのが現役中高生の役者がプレスコで演じた芝居から画面を起こしている為、非常に自然体な、誇張されすぎていない、等身大感のある青春ドラマに仕上がっているというところにあるでしょう


この役者がまた林奏絵、上妻成吾、春名風花といった今注目の若手俳優がさらに若かりし頃に演じたものだというのですから、かなり貴重な一作だと言わざるを得ません
もしかしたら後々伝説的な扱いをされる可能性すら秘めています


また、いざ実写でやろうとするとこの"脇毛"という題材の刺激が強過ぎて直視し辛いところ、Flashで作られた緩い映像が程よく刺激を中和してるのも良い感じです


日本のアニメののほどは青春ドラマで出来ていますよね
ロボットに乗ろうが、超能力に目覚めようが、空から美少女が降ってこようが、根本に描かれているのは“青春”なわけです
だからそう、“腋毛フェチに目覚めてしまった青春”を描く映画があってもいいわけですよ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
紅き大魚の伝説(アニメ映画)

2017年3月12日
★★★★☆ 3.7 (7)
28人が棚に入れました
 不思議な別世界に住む少女は赤いイルカに姿を変え、人間界をさまよう。そこでの男の子との出会いが、運命を決する旅路に少女を駆り立てる。
 2016年に公開された中華人民共和国のファンタジーアニメ映画作品。アニメーション作家の梁旋、張春の監督デビュー作。

kiyoshiro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「紅」の美しさに目を奪われる映像。「他人のために生きる」と何かを問うストーリー。

中国で作られたアニメ映画。中国でのアニメ映画の興行収入1位だった作品(『君の名は。』にその後抜かされてしまったようですが。。。)

【ストーリー】
海の下の世界に暮らす少女が主人公。
少女の暮らす村では16歳になると赤いイルカの姿になって人間界を見に行く風習がある。
少女は人間界を訪れた際、漁師の仕掛けた網に捕らえられてしまうが、人間の青年に助けられる。しかし、人間の少年は命を落としてしまう。
少女は自分の寿命の半分と引き換えに、自分を助けてくれた青年を生き返らせる取引をする。
しかし、それは村の禁忌を犯す行為だった…。

自分を助けてくれた青年のために、行動する主人公。そして、そんな主人公をサポートする幼馴染の少年(主人公のことが好きなんだけど報われない…)。誰かのために生きるとはどういうことなのかを考えさせられる、壮大なストーリーでした。

たしかに、途中で話が急に飛ぶのですが、それでも伝えたいテーマは明確で壮大。

【映像】
紅という色をここまで美しく見せれる作品は他にないのではないでしょうか。
紅葉の美しさに似ている気がしますが、それが海と合わさることで味わい深い化学反応を起こしています。
まずは、予告映像だけでも見て、その美しさを確かめてほしいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ピカチュウ!捨て身タックルだ!

この話は中国の伝説の話

なんかおとぎ話っていうか神話っていうか、ていう伝説
怪談とかオカルトとかではなく、ただ単純に「世界はもしかしたらこうなのかもよ?」的なあれ。最近じゃオリジナルアニメ映画がよくこの手のものを用いますが、今回は一味違う。なんせ主人公は日常側じゃないんですからね!(ここキメ顔){netabare}まぁ最終的には表世界にいくんですけどね主人公。{/netabare}
ナレーションはなんとハマーン様!もうこれだけで満足。
もっと満足なのが作画。非常に良かったですね。ジブリを彷彿させるような丁寧さに3DCGまで取り込んだ美しさ。キャラクターデザインが似てしまったのは残念ですが、それでもそれをカバーできるほどの作画でした。

「そこまで言うんだったらこの作品さぞかし面白かったんだろうなぁ」という意見を持たれた方へ
「そうですね。まったく面白くありませんでした」

ええ。結論から言いますと全く面白くありませんでした。
まず「主人公が好かない」{netabare}贖罪の意識で周りに迷惑をかけ、挙句の果てに裏世界の崩壊を起こしかけて、表世界へとんずら。(まぁこの書き方には私の悪意が含まれているのでアレですけど。){/netabare}正直最悪です。この主人公に共感する人はいるのでしょうか。

そして「展開が恐ろしくつまらない」{netabare}試練なう→男捨て身タックル→生き返らせるためイルカ育てる→育つ→崩壊開始→女捨て身タックル→かと思ったら『表へいってらっしゃい』{/netabare}感想としては「え?」
この話のモデルが『莊子』らしいので仕方のないことっちゃ仕方のないことなのですが、唐突に始まって唐突に終わります。その癖に随所にご都合主義が見受けられます。伏線とかまるでない状態でいきなり{netabare}大樹になったり不死鳥になったり{/netabare}とついていけません。
まだついていけないだけならマシなのですが、漢文特有の「ありがたい話」というのが消えます。漢文って笑い話以外「コレコレこういう話があったからね、人間ああすべきだよね」というのが多いと思うんです。もしくはいきなり詩を謳うか。残念ながら本作にはありがたい話も素敵なお歌も消えました。いやあったかもしれませんが私にはわかりませんでした。中国の方なら分かったんですかね。{netabare}もしかして、他人に迷惑をかけてでも贖罪をしろって事??????{/netabare}
おかげで本作のコンセプトが死にました。わざわざ中国の昔話をアレンジしてるんです。やりたいことはおそらく、中国の伝統ある文化の美しさや歴史的文章の壮大さ、中国古代哲学あたりに注目してほしかったんでしょうが、まぁミスったね。問題はおそらく中国文化前提の作品に仕上がったことですかね。

つまり、中国ファンや中国人の皆様、そしてハマーン様のファンはもしかしたら楽しめるかもしれませんが、コメディもない、物語の内容も、ありがたい話も、感動するような詩も、中国文化に興味をもてるような偉大さも、何一つない作品、だということ。控えめに言っても時間の無駄としか言いようがない。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
大人のためのグリム童話 手をなくした少女(アニメ映画)

2017年3月10日
★★★★★ 4.4 (7)
26人が棚に入れました
貧しい日々の中、粉屋は娘を悪魔に売ってしまった。
しかし少女は、その純粋さにより護られており、悪魔から逃れられた。だが、両手は奪われてしまった。
彼女は、家族の元を去り、水の女神、優しい庭師、そして城の王子たちと出会うことになる。少女の光に向かっての長い旅・・・

英題:The Girl Without Hands
・東京アニメアワードフェスティバル2017長編部門グランプリ受賞

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【エロありグロあり】物語、映像、音楽、何もかもが規格外でここ10年で観た映画の中で一番ショッキング【スカトロあり】

原作はグリム童話ですがグロテスクな描写があるため非常に大人向けな一作と言えます


とある山奥に住む木こりの男が突如現れた悪魔から契約を迫られる
「家の裏の林檎の木をよこせば黄金を与えよう」
男はあまりの好条件に契約を交わしてしまう
しかし、林檎の木の上には木こりの一人娘である少女が木登りをしている真っ最中であったのだ…
木こりの家の水車から耐えることない黄金が噴き出し始めた
だが、大変な契約をしてしまったことに気付いた木こりとその妻だったが悪魔は早速少女をさらいに来る
しかし純潔な少女に悪魔は近づけなかった
悪魔は少女を穢れさせる為に孤立させ、少女の助けをしようとする妻をも残忍な方法で殺す
やがて体が穢れきった少女だったが目の前で母親を殺された悲しみのあまり流した涙で手だけは洗われていた
「手だけが穢れていない!」と悪魔は木こりに少女の手を斧で切り落とすよう命じる
悪魔に付きまとわれる事に疲れきっていた木こりは遂に愛娘であるはずの少女の両手に斧を振りかざした!
…悪魔にも悪魔に取り憑かれた父親にもうんざりしていた少女は両手を亡くしてもまだ生きることを諦めていなかった
悪魔から逃れるため、両手の無い少女は父親を置き去りにして一人逃避行へと旅立つのだった…


フランスのアニメ作家、セバスチャン・ローデンバック監督は故・高畑勲監督の『かぐや姫の物語』の筆作画の美しさに感銘を受け、この『手をなくした少女』をなんとかして筆作画アニメ映画として作ろうと数年前から準備していたそうです


が、『かぐや姫の物語』がそうである様に、この手法は金と時間と人材だけをとにかく消費するウルトラスーパービックバジェットだけに許された手法なので、当然フランスのこじんまりとしたアニメタの手に負えるものではありませんでした


それでも諦め切れなかったローデンバック監督は数年の試行錯誤の末にたった一人で長篇アニメ映画を作る脅威の方法を思い付く
ラフな筆作画の原画を清書しない、中割も入れない、という誰がどうみても【未完成映像】でしかない今作の映像に“クリプトキノグラフィー”という手法だ、と実にそれらしい名前を付けて今作を発表したのです


ぶっちゃけラフ過ぎて人物がタダのシルエットか棒人間か何かのように描かれているカットが大半を占めており、その反面やたら気合をいれて表情が描き込まれたカットが混在してたり、と果たしてこんなことが長篇アニメで許されるのか…とあっけにとられてしまいました
そもそも中割が入ってないカットが多すぎるので、キャラが動くとキャラが明滅してしまい、回線障害を起こしたオンラインゲームの様で人によってはかなり観ることに苦行を強いる作品とも言えます


オイラは「作画崩壊」という言葉とそれを安易に使う人が大っ嫌いなのですが、何かに付けては作画崩壊と声高に叫ぶ人からすればこの映画の映像はもはや作画と呼べるものですらないといったところでしょう


しかし実に面白いことに、この抽象的な“未完成映像”に音楽や台詞を足しただけで人間の想像力は「これは立派な映画だ」と脳内で補完してしまうんです
これには監督自身が一番驚かれていたよう


「アニメとは詰まるところ絵だ」と、誰かが言っていましたがオイラも同意権です
しかしながら今作にはその絵が無いんです!
なのにアニメ映画として成立している、実に面白い矛盾が発生しています


この映画に飽きることなく最後まで付き合える理由はその物語性にもあります


少女に襲い掛かる辛すぎる不幸の連続
決起し、旅に出る少女の冒険
そして襲い来る悪魔の罠をかわしての大・大・大逆転劇
こんなにカタルシスに溢れた作品も中々ありません
クライマックスは必見です


また、これほど作画に手を抜きまくった作品にも関わらず、やたらめったには描写しないエグいカットが今作の中では普通に何度も出てくるのが不思議でもあります
無残に殺害される母親
少女の両手の切断
少女が糞尿を堂々と排泄する
少女のSEX
少女の出産
手の無い少女が這い蹲る様に生活する様子
などなど、とにかくちょっと目を背けたくなる様なカットの多いこと多いこと(笑)
監督は間違いなく【ド変態】ですね
これでいて監督は今作を「子供に向けて作った」と言い放ったのですから正気を疑いましたw
少女の声を演じたアナイス・ドゥムースティエの芝居の迫真さとも相まって(色んな意味で)凄い作品に仕上がったと思います


さらに今作を際立たせているのはやはり音楽の力の偉大さです
それも壮大なエピックとかではなく、まさかの“エモコア”です
暗い内容の作品なのでコレが不思議とマッチしてるんですわ
思わず最初の5秒で鳥肌が立ちましたね
エンドロールで流れる主題歌も良い意味で意味不明過ぎてこの映画のショッキングさに拍車をかけてます


普段オイラが紹介するアニメ映画を一流シェフの手による高級料理のフルコースと例えるならば、今作は間違いなくどこか知らない国の知らない民族が精一杯のもてなしとして用意した全く見たことも聞いたこともないゲテモノ料理と例えることが出来るでしょう
ですがものは試し、騙されたと思って是非口にしてみてください
映画の食わず嫌いは一番良くないことだと思うのがオイラです
まあ兎にも角にも、驚いて欲しい、というのが本心です


ちなみに今作の内容、原作に準拠した構成になってはいるものの、ラストシーンだけは今作オリジナルだそうです
原作だとそのまま家族と一緒に城に帰るところを、少女を現代的な女性像に解釈し直されてあんな終わり方になったそうですよ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

大人のためのグリム童話

高畑勲監督の「かぐや姫の物語」テイストで、
題材をグリム童話の『手なしむすめ』に、色数と線の数を絞り、物語をアダルトでリアル路線に描いたものという印象。

物語は始まりの父と娘のいざこざを除けば面白かった。

線と色を絞りすぎているが故に、時々どういう構図なのか分からないことがあった。
しかし、動けば立体が分かるため、見づらいということはない。止め絵で見れば平面なのに面白い。
意識したのかは分からないけど、ぱっと見アジア風味なところと、やっぱり西欧という不思議な世界は、味があって良かった。

最後に主題歌の歌詞が印象的だったので、覚えてるところだけ書いておく。
NO MORE ROUGE
NO MORE CHEEK
...
NO MORE NECK
...
NO MORE HANDS

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団(アニメ映画)

2017年10月21日
★★★★☆ 3.8 (5)
26人が棚に入れました
2017年の東京。シェアハウスで生活するジョーカーとハーレイ・クインらは、鷹の爪団のレオナルド博士が開発した秘密兵器を奪って映画製作の資金を稼ごうともくろむ。鷹の爪団はジョーカーたちを追って来日したジャスティス・リーグと共闘することになるが、予算が足りずいつものアクションを披露できない彼らは……。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

これは、「吉田君と吉田ジャスティス・リーグ」というのがいいと思うです。

 これは、明らかに鷹の爪団主人公のアニメにしか見えないです。「吉田くんの✖ファイル」の続きになるアニメであることは、見ていくとわかるです。

 ここに出てくるDCスーパーヒーローズはジョーカー、ハーレークイーン、ペンギンも含めて似ても似つかないパチモンと呼ばれるものにしか見えなかったです。

 予算というのがこのアニメのキーワードになっており、それによって作画がCGになったり、激しいアクションシーンになったり、落書きになったりするです。

 展開としては、ふざけているようにも見えるし、とある映画やあるアニメのパクリがあったりのハチャメチャ展開だったです。
 それをひどいとみるのか?面白いとみるのか?は、見に行った人それぞれによると思うです。笑えるアニメではあると思うです。

 一つ言えるのは、この映画、これから上映される米国の実写映画「ジャスティス・リーグ」の宣伝にしていたとしたら、なっていないと思ったです。明らかに「ジャスティス・リーグ」の劇場CMと比べても別物です。
 バッドマン達のキャラ設定が、違いすぎるです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
フェリシーと夢のトウシューズ(アニメ映画)

2017年8月12日
★★★★☆ 3.8 (9)
25人が棚に入れました
19世紀末のフランス。ブルターニュ地方の施設で生活しているフェリシーは、バレエを習ったこともないのにバレリーナに憧れを抱いていた。ある日、発明家になりたい親友ヴィクターと共に、施設を抜け出してパリへ向かう。ヴィクターとはぐれてしまったフェリシーだったが、偶然にもオペラ座を発見。オペラ座の清掃作業員をしている元バレリーナと出会い、何人ものライバルとしのぎを削りながら、フェリシーは舞台に立つことを目指す。

声優・キャラクター
エル・ファニング、デイン・デハーン、カーリー・レイ・ジェプセン、【日本語吹替え】土屋太鳳、黒木瞳、花江夏樹、熊川哲也、夏木マリ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夢のトウシューズは、一体?!

 ダンサーを夢見るフェリシーが、発明家を目指す親友のヴィクターと施設を抜け出し、追っ手を撒いて、後先考えずパリに行くです。
 オペラ座を見つけ出会いあり、配達人から奪った郵便を利用して、悪いことながらも他人を語り、バレエ学校に入るです。いろいろありで賢明な努力で見違えるほど上達していき、バレるけどチャンスは与えられ、コケても立ち直り、バレリーナとしてパリオペラ座の舞台に立つ過程を描いたアニメだったです。
 トウシューズの存在感が薄すぎて、なぜこれを題名にしているのか?分からなかったです。この世界観において、夢はフェリシーにあっても、トウシューズは関係なかったです。

 背景などのCGはリアルで良かった半面、出てくるキャラ達は人形が動いている感じです。特にフェリシーは、頭と目が体の割に大きく、微笑む表情が学校での最初の方など不気味だったです。

 その点は抜きにして見所は、切っ掛けは嘘であっても、踊りたいという紛れもない情熱を基に最初はフェリシーを嫌がった人たちが、上達したフェリシーの踊りを見ることによって、フェリシーを認めていく展開です。
 絡むヴィクターも欠かすことができず、最後まで何だかんだ最初からフェリシーを助けるところもいいかなぁです。

 その他にも、必然の出会いをし、我が子のようにバレエの指導をしたオデット。見下していたにもかかわらず、フェリシーを認めていく先生のメラントゥ。本名は長たらしい、フェリシーに言い寄るキザなダンサー ルディ(ヴィクター命名アスパラガス)。

 性格の悪い親子、ル・オーと娘のカミーユ。この二人を見ているとシンデレラに出てくるママ母と姉を思い浮かべるです。

 カミーユとの対峙が終盤にあるのだけれど、ここで見せるフェリシーの大技に注目です。

 ル・オーは、眠れる森の美女に出てくる魔女をさらにガラを悪くした悪女のようなキャラで、古典的な嫌がらせだけでなく、最後のほうでは鬼というより悪魔のような行動に驚かされるです。こいつの根性だけは最後までクズだったです。

 字幕版も見たですけど、吹き替えより迫力を感じたです。特にル・オーの暴走などがです。英語は良く分からないけど、少し知っている英語を聞き分けたりして見たです。例えば「come back」とか。

 このアニメではよく屋根の上で踊ったりしますが、落ちたら大変です。良い子は、マネしないほうがいいでしょう!です。実際に親子も見にきていて、その面おいて、良いアニメではと思ったです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

バレリーナになりたい。夢と情熱を胸に、羽ばたく少女の物語。

2017年公開の長編映画。

『最強のふたり』の製作陣と、
『カンフー・パンダ』のアニメーター、
そして、パリ・オペラ座のバレエ団。

これらのチームがタッグを組んで
生み出されたアニメーション作品。

90分ほどの作品です。


● ストーリー
バレリーナになりたいという夢を持って、
親友のヴィクター(♂)と共に施設から逃げ出したフェリシー(♀)。

パリには無事にたどり着いたが、
ヴィクターとは、はぐれてしまう。

パリをさまよっていたフェリシーは、
偶然オペラ座にたどり着く。

そこで見たプロのバレリーナの踊りに目を奪われ、
バレリーナになりたい気持ちを強くするフェリシーだった。


ストーリーのすじは完璧だと思います。

ある程度予想がつくと思いますが、
{netabare} フェリシーがバレリーナとして舞台に立つ {/netabare}
というのが物語のゴールです。

夢に向かって練習に励んだり、
挫折があったり。

展開とつなぎが上手く考えられていると思いました。


踊りの才能はあっても
バレエは初心者のフェリシー。

彼女がどんどん上達していく様子には、
都合が良いなと思っても目をつぶる必要があります。
そうしないと物語が終わってしまうので。笑

だけどさすがに都合が良すぎる展開が続くのが、
ちょっとなあ。

最初はフェリシーのことをよく思っていない人たちが
手のひらを返したように急にフェリシーのことを認めたり、

バレリーナ学校のプリンスに見初められたり。
…ヴィクターいるのに!ヴィクターかわいそう!笑

フェリシーに踊りの才能があるというのは
設定上認められるとしても、

都合がよすぎる展開続きに
私の中の許容を越えてしまいました。

まあ、物語の冒頭でフェリシーとヴィクターが片付けているお皿の数が、
明らかに住んでいる人の数を無視している時点で、

この作品にはリアリティが必要とされていないことが
わかりますけどね。笑


ちなみに、私が印象深い展開は、
フェリシーがバレエ学校に入学する方法。

{netabare} 他人の招待状を盗んですり替わるなんて…。 {/netabare}

ヒロインとしてどうなの?とも思いますが、
相手が意地悪で腹が立っていたので、
「よくやった!」とスッキリしましたw

これぐらい肝が据わっていないと、
大きな夢を叶えるなんて無理なのね。笑


● 作画
バレエの振り付けの監修は、
オペラ座のバレエ団芸術監督としても有名なオーレリー・デュポンと、
オペラ座のバレエ団に所属していたジェレミー・ベランガール。

しなかやで、
上品な動きに魅了されました♪

人物の表情もリアルでした。


● 声優
主役のフェリシーを演じるのは、
女優の土屋太鳳さん。

棒読みに感じる部分もありましたが、
全体的に違和感はありませんでした。

ヴィクターを演じるのは、
声優の花江夏樹さん。

やっぱり本職は違うなーと、
プロの迫力を感じましたw

他にも黒木瞳さんや夏木マリさん、熊川哲也さんなどが
声優として参加されていますが、

違和感を持つことはなく、
皆さんお上手でした^^


● 音楽
【 主題歌「Felicies(フェリシーズ)」/ 土屋太鳳 】

作詞も自ら手掛けたというこの曲。

土屋太鳳さんがこの作品とフェリシーのこと、
大切に思って演じていたのがよく伝わってくる歌詞ですね^^

特にサビの
『踊れ踊れ 私の夢 転んでも もう怖くない』
がフェリシーにぴったりでいい感じです♪

私はこの曲好きだな♪

声もフェリシーに近いから、
より作品の曲としてふさわしく感じるし^^


BGMもよかったです♪


● まとめ
爽やかなストーリーだし、
決して嫌いなわけじゃないけれど、
好きとも言い難い作品だったなー。

人にお勧めするには
「バレエが好きなら」という言葉をつけたいです。

バレエの作画と演出は、
十分見ごたえあったから♪

ストーリーを今一つ好きになれないのは、
やはり都合の良すぎる展開が引っかかるからです。

そこを気にしないのであれば、
大人も子どもも楽しめる良作だと思いますよ♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
西遊記 ヒーロー・イズ・バック(アニメ映画)

2017年4月1日
★★★★☆ 3.9 (6)
25人が棚に入れました
詳細不明

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新たに生まれ変わった冒険の旅

中国制作によるファンタジーアニメーション作品
日本では2018年1月13日公開
監督:田暁鵬

宮崎吾朗氏が日本語吹替監修した吹替版を視聴しました。

物語は日本人が思い浮べる西遊記とちょっと馴染み無い感じ、
展開・構成は大陸風味、ハリウッド風でもありますね、
ジャッキーチェンの映画を思い浮かべると良い塩梅かな。

作画は3DCGが素晴らしい、欧米作品と遜色無いでしょう。
時折表される中国美術風絵画がまた物語に厚み増します。

日本語版声優さんの声、BGMも良く合ってました。

キャラは抜群、猪八戒は良い味出してるし、孫悟空カッケー!!

おすすめです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
レゴバットマン ザ・ムービー(アニメ映画)

2017年4月1日
★★★★★ 4.4 (8)
24人が棚に入れました
ブロック玩具の「レゴ」を題材に描いた大ヒット3Dアニメ「LEGO(R) ムービー」に登場したバットマンを主人公に描くアドベンチャーアニメ。寂しがり屋のくせに強がる面倒くさいヒーロー、バットマンは、半人前の相棒ロビンとともに、今日も町を守っていた。なかなか息の合わない2人だったが、そんなある日、宇宙に閉じ込められていた悪者たちが脱走するという事態が発生。世界のピンチを救うため、凸凹コンビのバットマン&ロビンは立ち上がるのだが……。

声優・キャラクター
子安武人、沢城みゆき

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

全バットマン映画、DCユニバース、原作コミック、黒歴史…そして映画界全てを内包した究極のヲタク映画

2014年に公開された『LEGO ムービー』の流れを汲む3DCGアニメ
一見ストップモーションアニメにしか観えませんが精巧に作られたCGのレゴブロックを組み合わせてストップモーションっぽく観える様にコマ数を落として作る、というトンデモナく繊細な映像の作品です
劇中に登場するキャラクター、造形物、エフェクトに至るまで全てが実在するブロックを元に作られています
つまり本作のほぼ全てのカットを実際のレゴブロックで再現することが可能という訳です
ちなみに『LEGOフレンズ』や『LEGOニンジャゴー』のテレビシリーズはこのストップモーション風の流れを汲んでませんので全くの別作品とお考え下さい


レゴで出来たゴッサムシティの平和を守る為に活躍していたレゴのバットマン
その正体は大富豪ブルース・ウェインだったが彼は執事のアルフレッドとコンピュターしかいないだだっ広い豪邸に一人暮らし
警察署長の娘、バーバラは警察とバットマンの積極的連携を望んで彼に協力を依頼するがバットマンはその申し出を断る
かつて家族を失った悲しみから立ち直れず、家族や仲間といった存在を拒み続けていたのだ
表向きは悪を裁く正義のヒーロー、しかし本当は寂しい独り者のおっさん…
そんな彼に大きな転機が訪れる
孤児院でバットマンに憧れていた少年、ディックがひょんなことからブルースの養子となる
彼はすぐバットケイブの秘密に気付いたが、バットマンはブルースと自分は別人だと誤魔化し、仕方なくディックをロビンという相棒として同行させることにする
その一方、宿敵ジョーカーはバットマンが無敵過ぎて相手にしてくれないことから、形勢逆転のトンデモナイ秘策を思いつく…


まず誤解なきように注意していただきたいのですが、【この映画はファミリー向けの体裁を被ったガチヲタ専用コメディ】になっております
孤高の存在たるバットマンが、ロビンという相棒(家族)を得て徐々に心を開いていく…
というあらすじこそ表向きですが、実際は過去のバットマン関連のネタをメタ的に次々と口にしていくのでお子様おいてけぼり
オイラ含めは一部のヲタだけが劇場でお口ポカーン状態の子供連れを横目に爆笑してましたw


ホントに酷いと思うこの映画w


過去の全てのバットマン映画を示唆するセリフはもちろん、原作コミックやアニメ版にしか登場していないマニアックなヴィランも登場
現在進行形で展開しているDCユニバースの仲間であるスーパーマンをはじめとしたジャスティスリーグも登場
このジャスティスリーグとバットマンの不仲(本国では散々言われてるネタ)も取り上げます
そして黒歴史とすら言われている1940~60年代の全身タイツに身を包んだ映像化初期のコメディタッチなバットマンも登場
もうこうなると並みの映画好き程度では何が面白いのか理解できないでしょうw


オイラとしてはロビンがバットマンを援護すべくバットケイブのクローゼットからナイトウイングのスーツを着て登場したことに爆笑しましたw
(ナイトウイングとは成長したロビンがバットマンから独立して誕生したヒーロー、最近やっとドラマ化されました)


さらに追い討ちを掛けるのがジョーカーが対バットマンに向けて用意した最強ヴィラン軍団というのが、実は「他の映画の悪役達」というのだから劇場の椅子から転げそうでした
『バットマン ザ ムービー』と銘打ておきながらまさかサウロンやヴォルデモート卿やキングコングが出てくるなんて思いませんよw
個人的に一番ツボだったのは名前すら省略されて何気なく出てきたダーレクwww
本当に許可取ったのかすら怪しいw


良くも悪くもガチヲタ向けです
その点をご理解の上ご鑑賞下さい


さてこの映画、ロビン役の吹替に小島よしお他、複数の芸人が起用されたことで散々な言われ様をされましたが、その点を差し引いても“吹替版をオイラはオススメします”


てか小島よしおも普通に上手かったですよ
『LEGO ムービー』に引き続きバットマン役に山寺宏一、バーバラに沢城みゆき、ジョーカーに子安武人、ハーレイクインに雨蘭咲木子といった超豪華声優陣が、間髪入れずにセリフのマシンガンを叩き込む様は本当に心地良い
特にバットマンへの異常な愛ゆえにHENTAIストーカーとして描かれる今作のジョーカーを子安に演らせたのは大正解でしょうw


これぞ!日本の声優の本気!!を是非じっくりご堪能頂きたいwww

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

スタッフからバットマン愛を感じられる名作アニメ

※この作品は事前知識がなくても話が分かるように作られているが
ある程度バットマンについて知っておくと、さらに楽しめる。
バットマンの映画初心者の方には
・ティム・バートン監督のバットマン
・クリストファー・ノーラン監督のバットマン
の作品から第一作目を一つずつ見ていくことをオススメ。
これでバットマンがどんなテイストの作品なのかがわかると思う。
内容重視の方はバットマン・ビギンズとダークナイトの2つを推奨。
ダークナイトライジングは中盤から勢いが落ちてしまうので
内容重視で見たい人は少しがっかりするかも。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
ゴッサムシティは犯罪者が非常に多く、とても治安の悪い場所であった。
バットマンはそんな犯罪者から市民を守る
いわばヒーローのような存在だった。
バットマンが駆け付けるとほぼ無双状態なので、犯罪者の一人ジョーカー
(原作はバットマンの宿敵と位置づけされている)はバットマンに
相手にされずとても悲しい日々を送っていた。
そんなある日、ジョーカーはゴッサムシティを支配するため
(本当はバットマンに自分のライバルと認めてもらいたい)
に恐ろしい方法を思いつく。

本作のテーマは家族の大切さであろう。
バットマンになった経緯の1つでもあるのだが、このアニメは
その部分を深く掘り下げており、それがバットマンの大きな魅力
となっている。話が進むにつれてバットマンが、父親として
大きく成長していく姿も素敵だ。

この作品は意外とバットマン関連のメタな部分が多く、
知っている人にとっては大爆笑するのではないだろうか。
今までのバットマン映画の情報もだが、認知度が低めの敵キャラも出現。
なぜか、中盤になってからほかの映画の敵キャラクターまで登場する。
予想外すぎて笑ってしまった。

ロビン役の吹替を小島よしおが担当しているが、ロビンのキャラと
非常にマッチしており、あまり違和感がない。
非常に豪華な声優が関わっているため、吹き替えで見ても問題なし。
一部のマニア向けの映画でもあるのでそこは踏まえたうえで
視聴して欲しい。私は大好きな映画だ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「バットマン」の本質をコミカルに描き出す

アメリカを代表するヒーローバットマンと、彼の周囲で暴れまわるヴィラン(悪役)たちは本質的に同じ精神異常者であるというのが、約80年というバットマンの歴史を語る上で重要視される。

要するに「同じ穴の狢」というわけである。

バットマンは幼い頃に故郷のゴッサムシティで両親を通り魔に殺されて、裕福な家庭だったので莫大な遺産と会社を引き継いだものの、執事のアルフレッドを除いて天涯孤独だというのがお話の流れであり、それゆえに相棒の歴代ロビンとしょっちゅう確執ができたり、女性関係も一晩だけだったり、長く続かなかったりと。。まるで自閉症もしくは躁鬱病の患者のように描かれることが多い。

ほかのヒーローも例えばスーパーマンなんかも欝になったり独りの時が多いが、彼には基本的にワンダーウーマンをはじめとする超能力者同士の友情がある(キン肉マンみたいなもの)が、バットマンだけ「超能力者ではないただの人」なので、実はヒーローチームの中でも浮いた存在で孤立することが多い。

これだけのことがあるので、実はバットマンはマッチョでイケメンで金持ちの勝ち組なのに、実はナイーブで内向的な人間なのである。

そういう人間臭いところがアメリカで絶大な人気を得ている理由であり、ほかのヒーローもよく人間関係で悩むことが多いのがアメコミの特徴とも言える。

この「レゴバットマンムービー」はそんなバットマンのヒーロー像をコミカルにパロディ化するだけでなく、バットマンもただの人間であり「繋がり」を求めているという非常にヒューマニズムに寄ったファミリームービーとして制作されているので、非常に脚本が内面まで踏み込んでいる。

なによりも大切なのは「絆」や「愛」であるという非常にアメリカ的なまとめ方が見る人に心の豊かさをもたらしてくれる、ヒーロー映画でありヒューマニズム映画である。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower(アニメ映画)

2017年10月14日
★★★★☆ 3.8 (6)
24人が棚に入れました
[Fate]、[Unlimited Blade Works]、[Heaven's Feel]の3つのルートで構成される大人気ヴィジュアルノベルゲーム「Fate/stay night」の中から、最終ルートにあたる[Heaven's Feel](通称「桜ルート」)の物語を、全三章の劇場アニメーションとして映像化。

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険(アニメ映画)

2017年10月7日
★★★★☆ 3.6 (5)
20人が棚に入れました
遠いどこかの森にある村で、小さな青い妖精スマーフたちは幸せに暮らしていた。スマーフ村で唯一の女の子・スマーフェットは、自分が他のスマーフたちと何かが違うと感じ始めていた。そんなある日禁断の森でふしぎなスマーフと出会う。そのスマーフのあとを追っていくと、失われた村にたどり着く。そこにはふしぎなスマーフたちが生活をしていた。スマーフェットは自分の仲間なのではないかと考え始める。そんななか、意地悪な魔法使いガーガメルに失われた村の存在を知られてしまう。このままでは、禁断の森に住むふしぎなスマーフたちが危ない!新たな仲間たちを救うため、スマーフェットはヘフティ、クラムジー、ブレイニーと共に禁断の森を目指して旅に出る。

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
LOU(アニメ映画)

2017年7月15日
★★★★★ 4.1 (4)
18人が棚に入れました
『LOU』(ルー、原題:LOU)は、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作の短編アニメーション映画。2017年公開の『カーズ/クロスロード』と同時上映された[1]。監督は、本作がデビュー作のデイブ・マリンズ。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

トイストーリーに通ずるものがある

このアニメは、カーズクロスロードと
同時上映されていた短編アニメである。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
子どもたちが遊びまわる休み時間の運動場が舞台。
「忘れもの預かりボックス」に潜む不思議な生き物ルーは
子どもたちを見守ることが大好きな、優しい性格をした
おもちゃであり、子どもたちに気付かれることなく
ひっそりと暮らしていた。
そんなある日、子どもたちが各々に遊ぶ中、みんなのおもちゃを
奪い去っていくイジメっ子JJが現れる。
心優しきルーが、その光景を黙って見過ごすわけもなく、JJ
からみんなのおもちゃを取り返そうと奮闘する。
途中、JJに気づかれ危うく失敗しそうになるが
なんとか取り返すことに成功。
その際中、「忘れ物預かりボックス」にあるテディベアの持ち主が
JJであることに気づく。

全体を通した感想としては、非常にメッセージ性の強い
作品だなと感じた。ここまで心を揺さぶられた短編アニメは
久しぶりだ。誠に感服した。
人間とおもちゃの交流がメインとなっているため、トイストーリー
をベースに作られたのは間違いないだろう。

共通点もあるが、相違点もある。
それは、おもちゃから、人間へ積極的に干渉していくことだ。
トイストーリーの場合は、人間が近づいていくと
おもちゃは気づかれないように動きを止めるのだが、
この作品においては、そんなことはお構いなし。
姿がばれようが、作戦が失敗しようが一切気にしていない。
むしろ、いじめっ子に指導するなど、教師としての一面を持つ
存在として描かれている。

ド派手なものではないが、バトルシーンも存在する。
中々スタイリッシュな感じで進むので見ごたえがある。
テンポも良いので、見ていて飽きない。
上手いこと、いじめっ子から注意をそらしたりもする。
ルーも中々のやり手だ。強い。
途中なぜかビーズが大量に発射されたシーンは疑問だったが
そこは目をつぶることにした。伝えたいことはバトルに
こめられていないからね。

いじめっ子の過去にきちんと触れているのも大きなポイント。
短いが、どういった経緯でいじめをするようになったのかが
分かるようになっている。それを理解したうえでJJときちんと向き合う
のが不思議な生き物ルーなのだ。

ルーは、ぬいぐるみを返してほしいなら、自分が奪い取ったおもちゃ
全部を持ち主の所へ返しなさいと、JJに罰を与える。
最初は全く乗り気ではなかったものの、みんなの喜んでいる顔や
ルーの姿を見て、徐々に気持ちが変化していく。
そして、全てのおもちゃを返した時に、自分が本当に欲しかった
ものが何か気づくシーン。胸を打たれた。ピクサーの素晴らしさを
改めて認識した瞬間でもある。

最後のオチにも驚かされた。英語に精通している方なら
直ぐに気づくだろう。この作品におけるキーワードであり、タイトルと
密接に関係しているのだが、詳しく書くとネタバレになるので
伏せさせていただく。

個人的には、ピクサー短編の中でも群を抜いていると感じるほどの
面白さだった。機会があればまた、視聴したいと考えている。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
インナー・ワーキング(アニメ映画)

2017年3月10日
★★★★☆ 3.9 (3)
18人が棚に入れました
全米で2016年11月23日、日本で2017年3月10日に公開された同社制作の『モアナと伝説の海』の本編上映前に本作が上映された。
監督を務めたレオナルド・マツダは、本作が監督デビュー作品である。

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー(アニメ映画)

2017年10月1日
★★★★☆ 4.0 (3)
16人が棚に入れました
詳細不明。

計測不能 80 2017年度アニメランキング80位
キングオブプリズム KING OF PRISM PRIDE the HERO(アニメ映画)

2017年6月10日
★★★★★ 4.1 (5)
15人が棚に入れました
Over The Rainbowのライブで見たプリズムショーに憧れ、 エーデルローズに入学した一条シン。そこでは7人の新入生たちが、 未来のプリズムスタァになるべく学んでいた。 しかし、法月仁が率いるシュワルツローズの陰謀は、 エーデルローズを解散の危機へ追い込む。 エーデルローズを救うために無期限活動休止したOver The Rainbow。 コウジは巨額の負債を返すためにハリウッドでの映画音楽制作に、カヅキはスト リート系としての自らの原点を見つめ直し、ヒロは己を高めるため特訓に打ち込む。 それぞれの場所でプリズムスタァとしての自分と向き合うメンバーたち。 先輩から後輩へと手渡されるバトン。あらためて問われる、仲間との絆。 波乱の中プリズムキングカップが、いよいよ開幕。 これまで誰も見たことのない、プリズムジャンプの息もつかせぬ応酬。 キング・オブ・プリズムの王冠は、いったい誰の頭上に輝くのか。 新たな歴史が、いまここに刻まれる! 「俺たちが目指すのは勝者じゃない。」

声優・キャラクター
柿原徹也、前野智昭、増田俊樹、寺島惇太、斉藤壮馬、畠中祐、八代拓、五十嵐雅、永塚拓馬、内田雄馬、三木眞一郎、蒼井翔太、武内駿輔、関俊彦、森久保祥太郎、浪川大輔
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