Prism_Ace さんの感想・評価
4.0
梨汁100%濃縮還元アニメ
ふなっしー全盛期に作られたスッキリ!の枠内で作られたショートアニメ。
基本優しい世界の話なのですがすべての回がハッピーエンドではなく、謎の余韻を残していく回もあるので全体の緩急はついてる…かなと思います。
ふなっしーブームも落ち着いた今ではこの時めっちゃふなっしー流行ってたんだな~と思わせる作品です。
Prism_Ace さんの感想・評価
4.0
ふなっしー全盛期に作られたスッキリ!の枠内で作られたショートアニメ。
基本優しい世界の話なのですがすべての回がハッピーエンドではなく、謎の余韻を残していく回もあるので全体の緩急はついてる…かなと思います。
ふなっしーブームも落ち着いた今ではこの時めっちゃふなっしー流行ってたんだな~と思わせる作品です。
ヒガセ さんの感想・評価
3.0
『物語』ふなっしーが送るショートアニメ。Twitterとか言っていいんかい!とツッコミたくなったがな
『声優』相変わらずテンション高い
『キャラ』アニメでも動きは激しい。
『作画』良い
『音楽』BGMも良い
イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価
3.0
朝の情報番組内で放送されてるみたいです なっし~☆。
すごく可愛くて面白いですなっし~♪♪♪~☆
「ふななななななな~ひやっほ~!!!~」
夕方やらないかな~なっし~(*^_^*)♪♪♪~☆
nyaro さんの感想・評価
2.3
アニメミライ2015ということで、文化庁のアニメータ育成のプロジェクトです。WIKIによると3800万円の予算が出るそうで、1本のアニメ作品としてはかなりの制作費ではないでしょうか。(WIKI情報なので、実際いくらもらったかは知りません)
スタジオディーン作成で石倉賢一さんと言う方が監督です。
後で言いますが、作品の出来からいってスタジオディーンがアイドルアニメ制作を諦めたのは正解だと思います。が、本作のTV版だけは作っています。まあ、そちらは私は見てませんし、見る気もないです。
また、石黒賢一さんですが、この方は経歴を確認すると、監督というよりも絵コンテとして活躍されているようです。
正直申し上げて、これが税金から作られたと思うと腹が立つ水準です。脚本はある日突然歌が上手い美少女が学園に来て歌手になりたい。ルームメイトは初めは毛嫌いしていますが、仲良くなる。で、コンサート。別れ。それだけです。
その割に、キャラ造形は極端で、ストーリーどころか感情や言動が不自然すぎます。ダブルヒロインのどちらにも全く乗れませんし、好きになりようがありません。
学園アイドル物の作画・美術・3DCGの練習を税金でやりました、という感じです。
まあ、それが育成なんだと言われると、この作品に携わった作画・原画・動画・CG・背景等々に税金がいきわたって技術向上が出来ているなら、習作として認めても良い水準にはなっているかもしれません。
アイドルアニメを作るための技術的蓄積ならいいですけど…しかし、やはりというか…脚本と演出の育成が急務かもしれません。アイドルアニメはあまり好んで見ていないので、カテゴリーとしては語る資格はないですが、本作からはアイドルアニメの面白さを一つも感じられませんでした。
少女の成長物語とか、アイドルの本質とか、友情とか、業界あるあるとかまるでありません。キャッキャうふふ…だけですらない、ギャーギャーぎすぎすです。
せめて、国内の貧乏アニメータにお金がいきわたって、ちゃんとカロリーを取れたことを祈ります。
ストーリーとキャラに点はつきません。ただ、1は極端なので1.5。キャラデザが余りにスタンプです。凡百どころか凡万くらいです。しかも性格は一発で嫌いになれると思います。
作画は良いのですが、4…だと付け過ぎかなあ…3.5かなあ。音楽は、うーん。声優は調整で落とします。そもそもキンキン声の演技がちょっと…
一生懸命歌っている方には悪いですが、作品全体がひどすぎて、そもそも集中して聞けてませんし、やっぱり平凡すぎます。評価なしの3です。
けみかけ さんの感想・評価
4.7
アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください
はぁw
なんていうかこれはやってくれましたね
良い意味で溜め息すら出ます
制作はスタジオディーン
監督はシャフト出身、『D.C.Ⅲ』や『桜Trick』の石倉賢一
キャラ原案は『天体のメゾット』や『ガールフレンド(仮)』のqp:flapper
そしてキャラクターデザインは僅か25歳というホンモノの天才、『ゆゆ式』や『ばらかもん』のまじろ
謎の言動が多い転校生ハルに付きまとわれる大人しめなインドア派少女、絵里
実は絵里の歌声に惹かれたハル、彼女を歌わせようと必死に誘うのですが極度のあがり症の絵里は頑なに断り続ける
しかし絵里の正体はネットで話題をさらった歌ってみた動画の投稿者だった
ハルは絵里とユニットを組んで二人でデビューする思い出を作りたいと願うのですが・・・
内容は石倉監督らしいコテッコテの青春コメディ、萌え萌え、キマシ系、美少女動物園
演出も監督らしい所謂シャフト演出で、パース無視の奥行き感の無いレイアウトの背景、首を傾ける仕草、ぬるぬるズーム、が一杯出てきます
大それた内容では無いというか、中身自体は【クソアニメ】として楽しめる方しかオススメは出来ません、残念ながら
ところがこれまでの石倉監督作品とは違って、【めちゃくちゃ作画イイんです!】
なぜならそう!まじろさんだから!
ああ、この30分が(作画的に)どれだけ凄いのかわからない人はちょっと可哀想;
そんぐらいオイラは感動しました!
だってほら!ずっと動いてる!
止め絵とかそーゆー省エネ、小細工、一切無しの芝居作画です!
アニメミライ2015はどの作品も大変素晴らしい作画だったのですが、作画だけに限ればこの作品がブッチギリです!
いやマジで!
音楽、というか歌唱シーンを題材にしているだけあって全体的な音響面もgood
本格的にキャラソンも作ったらしく、今後は商業展開させていくようです
だってメインキャストに沼倉愛美、瀬戸麻沙美ときといて、なぜかサブキャラに早見沙織がいるぅ~と思ったらやっぱりキャラソン出たかw
いや、ホント内容は萌え萌えなだけで山も谷も浅いようなクッダラナイお話なんですが(爆)
そこを許していただける方!
是非ともお時間許すときにご鑑賞を!
オイラは歴史的傑作だと思いますよ?
真
面
目
に
米麹米子 さんの感想・評価
3.4
あらすじ
――その日、少女は音楽と出会った。謎のハイテンション転校生、
千歳ハル。スーパーインドア派少女、熊谷絵里。その邂逅は二人の日常を変えてゆく。
踏み出したその先に、少女たちが見い出したものとは……。
絵里の歌が大好きなハル。歌う事が大好きだった絵里。
2人の好きがいつか重なり、すれ違う。ひと夏の高校生活を
2人なりの青春を燃やす事に費やした2人。
青春のこんな素敵な1つの形「音楽少女」のグランドフィナーレ。
(アニメミライ抜粋)
アニメミライ30分ですが
作画が良く、下手な1クールアニメより良かったと思います。
京アニが好きでキマシ、萌え系好きな方にはオススメかと。
私は、ハルという厨二キャラがあまり好みではなく
点数自体は低めですが、今アイマスとかラブライブとか人気ありますよね。
好きな方はツボに入るのではないかなと。
ライブの演出が良かったですし、
最後にはハルのウザキャラも気になりませんでしたし。
自分の好みかと問われるといいえなのですが
需要はあると思います。
アニメミライでは人気や需要があれば
1クールアニメや映画化される事もあるようなので
アニメミライ作品は見て損はないかと。
<放送情報>
■地上波放送
・読売テレビ
『音楽少女』3月23日 月曜 深夜
『ハッピーカムカム』3月30日 月曜 深夜
・毎日放送
『クミとチューリップ』4月2日 木曜 深夜
『アキの奏で』4月3日 金曜 深夜
※放送日・放送内容は変更になる場合がございます。
■CS・ケーブル放送
・アニマックス
スカパー!や全国ケーブルテレビ局などでご覧いただけます。
4/5(日)から2週連続で放送 13:00~14:00(2話連続)
『音楽少女』4月5日 日曜 13:00~13:30
『ハッピーカムカム』4月5日 日曜 13:30~14:00
『クミとチューリップ』4月12日 日曜 13:00~13:30
『アキの奏で』4月12日 日曜 13:30~14:00
<劇場上映>
劇場上映決定!! 4月より順次上映予定!!
※詳細はツイッター等にて告知予定
剣道部 さんの感想・評価
3.0
[文量→小盛り・内容→感想系]
【総括】
日本アニメ(ーター)見本市の作品群。監督は、NHKで「ピタゴラスイッチ」なども手掛けた「川村真司」さん。
コマ撮りアニメによって、日本の春夏秋冬それぞれの魅力をハートウォーミングに描く、なんともNHK感のある作品です。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
どれもこれも可愛らしいが、一番可愛らしかったのは「春」。箸でつつかれるのを邪険に扱うところが良かった。変化に富んでいたのが「夏」。音も気持ちが良かった。映像的に大変そうだなと思ったのは「秋」。落ち葉が大変そうw ストーリー的には「冬」が好き。雪だるま作ったら湯飲みにお茶をつがれて溶けちゃって、がっかりしたけど、鼻の人参から新芽が出てくるとか、素敵。季節はまた巡る、ということもよく表現されていた。
実に癒されました♪
{/netabare}
tinzei さんの感想・評価
3.0
アニメーター見本市十八作目。
NHK教育でやってそうな内容、一応こういうのもアニメーションに入るから見本市に出てくるのはわかるけど、ちょっと退屈かな。
あ、コマ撮りお疲れ様です、大変だったでしょう。
Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.5
トリアージって、一般には災害医療において、負傷者等の患者が同時発生的に多数発生した場合、傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定すること。
平時では最大限の労力をもって救命処置された結果、救命し社会復帰し得るような傷病者も、人材・資材が相対的に著しく不足する状況では、全く処置されず結果的に死亡する場合もある・・・(wikiより)
というのが特徴なので、もっと違う内容の物語を勝手に想像していましたが、色々違っていましたね^^;
この物語は、法律で裁けない悪人を「悪性腫瘍」と位置付け、この世から切除する「ブラックラベル」という組織の一つである「アンプルワン」に所属する隊員達の日常が描かれています。
アンプルワンに所属する隊員は以下の通りです。
三神 嵐(CV:赤羽根健治さん):17歳の高校生。トリアージというタイトルは、彼の過去と密接な関係がありました。
木場 美琴(CV:近藤唯さん):三神より1学年上の先輩。学校では普段お嬢様ですが、もう一つの顔は三神とコンビを組みバイクで敵に特攻する、そんなお嬢様です^^;
梨田 織葉(CV:佐藤亜美菜さん):14歳のアイドル歌手なのですが、アンプルワンでは爆破処理担当という過激な女の子です^^
狭霧 友子(CV:大浦冬華さん):外科医である一方、日本刀を自在に操る近接戦闘者です。
剣 光姫(CV:浅野真澄さん):麻酔医で腕力も強く、青春に憧れる一面を持っていますが、狙撃、尾行、潜入なども得意なようです。
柩 小夜(CV:白石涼子さん):看護婦さんですが、素手で人間を屠れる程の怪力の持ち主なんだそうです。
文字の羅列のみでは伝わりませんが、この作品に登場する女性全員は美形で、殆どの女性が峰不二子ちゃん並のスタイルの持ち主で色っぽいんです(//∇//)
何を食べたらあんなに大きくなるのやら・・・^^;?
と思う一方で真逆の人もいるし・・・「適度」というカテゴリーは無いのでしょうか^^;?
個人的には適度が一番だと思いますけれど(//∇//)
需要が少ない・・・のかなぁ^^;?
悪人を排除することを外科手術と位置付けている事から、大きな意味では医療行為と同意なのでしょうが、やはりタイトルとのギャップは否めませんでしたね^^;
それでも、アンプルワンのメンバーは何故このような活動をしているのか・・・
それはそれぞれの過去の出来事と密接な関係があるのですが、その具体的な内容については是非本編をご覧下さい^^
オープニングテーマは、藏合紗恵子 featuring 流田Projectさんの「triage」
エンディングテーマは、山本和臣さんの「ソレーユ・モア」
どちらの曲もキーの低い曲なので、カラオケで1オクターブ下で歌うのは難しそうですがオリジナルのキーだときっと歌えなそうです^^;
1クール10話の作品なので尺の短さを感じましたが、物語として丁度良いところで10話を迎えたと思います。
と思えるのもラストのテロップに「See you next time!」という記載があったからなんですが^^;
具体的な続編情報は未だ発表されていないようなので、楽しみに待っていたいと思います^^
jethro さんの感想・評価
3.0
まず最初に提言すると
原作は面白いです。
本アニメはオンエア開始当時既刊されていた
「トリアージX」原作マンガ第9巻までを基本網羅している
(2015年現在12巻までとアンソロジー版が発売されており現在も続行中である)
9巻は物語の第一ステージ終了的な、それなりにキリのいい終わり方をしており
ここをアニメの終着点にしたのは、ごく当たり前の判断だったと思う
先ほど「基本網羅」という言葉を使ったが、原作の内容はアニメに比べ濃く
「基本網羅」はしているが「完全網羅」ではない
そのため全11話(OVA1話含む)に収めさせるため、いくつかの省略要素が存在する
省略方法は一定のセオリーに則って行われている
つまり抑えるべきテーマに集中するということである
まず一つは主人公のアラシだ、彼の基本情報を欠く事はできない
そのため、サイドエピソードのように見えるユウコやミツキが関わった
過去のヒツギのエピソードはアラシの過去を知る上で重要な意味を持っているがゆえに
外せないものとなっている
そこで省略のためにガッツリ削ったのがミコトとオリハの過去話
彼女たちの過去の話が無いことによって
アラシとの関係性に違和感が生じてしまうミコトに至っては
アラシに対する思いやラブコメ的要素の部分が大きくカットされている
そのため2人の関係性は終始クールで甘えの無いものとして表現しなければならず
初回のシャワーシーンなど
少々現実離れした二人の関係性が紹介され戸惑った視聴者も多いのでは無いかと思う
{netabare}原作ではフロアに一つしか無いシャワー室なのでもともと男女共有しているものの
ミコトはオリハととともにシャワーをあびに来ており
なかなか来ないオリハに「さっさとシャワーあびちまえよ」と声をかけたところ
偶然にもアラシとはち合わせしてしまうという
ありがちなラブコメ的シチェーションとなっている {/netabare}
とはいえミコトは基本本作の事実上のヒロインなので、どんなにカットしても
ラブコメ的片鱗は残ってしまう、結果的に違和感はぬぐいきれず
本作の欠点要素になってしまっているのはとても残念だ
テレビで放送する以上、エンタテインメント要素は重要だ
しかしエンタテインメント要素とはなんだろう
主人公の主軸となる部分は残したにせよ、その次に重要視したのが
アクションとエロ・・・昨今の製作陣の基本的ミスはここにあるのではないか
アクションとエロは強靭な物語の上に存在するからこそ
至高のものとなりうるのでは無いだろうか?
別領域となるオリハの過去話はともかく、ミコトの要素に関しては
アクションやエロを削っても
導入すべきシチェーション、エピソードだったのではないか
この程度の選択ミスで、クソアニメ呼ばわりされ
ひいては、原作をも傷つける要因となってしまうのが非常に残念でならない
ossan_2014 さんの感想・評価
2.2
校内では冴えない高校生が、「裏」では悪党を殺してまわる最強のガンマン。
誰でも一瞥して感じる通り、幼児性を窺わせる妄想的な設定だ。
本作を「必殺仕事人」と形容する人はいるようだが、「テロリスト」と表現する人は何故かいないように見える。
陰謀的な小集団が独自の価値基準で他者の選別と抹殺を正当化するのは、教科書通りのテロリズムそのものだ。
対象が「悪党」だから「テロ」とは違うと感じるようであれば、すでに作中の幼児性に感染しているのではないかと疑ってみた方がいいだろう。
オートバイと銃器を駆使して悪党の死刑を執行すると云えば、先行作として『ワイルド7』がすぐに連想される。肉感的な女性がアイキャッチとして導入されているところも。
あちらは国家テロルの実行部隊として超法規性を与えられた、国家機関の手先である「白色テロ」組織だが、与えられた超法規性を活用(悪用?)して国家権力への敵対を画策することもしばしばあった。
餌で手懐けられた飼い犬と人間を同一視して疑わない権力が、自分が許可した「力」によって破滅させられるという逆説が背景に込められていたのだが、本作では、人間を「腫瘍」と言い換えて人格を剥奪する主人公の属するテロ組織が、自分たちを相対化してみる視点はない。
敵をなぎ倒すアクションの爽快さを描きたいという欲求自体はありふれているし、悪いことでもない。
が、殺しても構わない程の「敵」という理由づけに、中学二年生以上であれば、もう少し捻った理屈付けを設定するだろう。
理由が倫理的なものである必要は全くないが、自分たちは法律を順守するつもりが欠片もないのに、「奴ら」を殺していい理由が「法律で裁けない」悪党だからだ、というのは、あまりといえばあまりに理屈がなさすぎる。
単に自分にとって許せない人間だから殺すと言えば済むものを、根拠をでっち上げて正当化しないと安心できない自堕落さが、テロリスト的とも子供じみているとも見える。
この独善的な幼児性がどこかで相対化されるのかと最後まで視聴したが、そのような視点はなかった。
主人公たちの秘密組織のアジト(?)が、何の疑問もなく、金銭的に非常に恵まれた清潔でリッチな施設としてイメージされることに、子供の欲望全開の無批判性が現れていて、うんざりさせられる。
背景はすべてカッコに入れて、アクションの描写自体を鑑賞できる人であれば楽しめるだろう。が、その数が多いとは思えない。
けみかけ さんの感想・評価
4.4
アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください
制作はsynergySP
実の母を亡くし、仕事も辞めてしまってニートを満喫する元エリートの主人公、ひろし
実家の莫大な遺産を叩いた金でロボット会社ハッピーカムカムにメイドロボットを注文するのですが、半ば無理やりに母ちゃんロボットのヨシコをお試しすることに
ヨシコは馴れ馴れしく説教したり、少しズレた振る舞いでひろしを困らせますが、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれます
やがてヨシコと過ごす日々の中、ひろしは亡き母の姿を思い出していく・・・
とまあ、あらすじだけ書くと【感動大作】っぽいのですけど、実際は【お笑いコント】みたいな30分です
原作、脚本、音響監督を劇団の主宰も務めているTARAKOさんが担当
演者もTARAKOさん縁の舞台経験者ということでまんま舞台劇のノリで会話が飛び交う素敵な作品です
キャラデザや色彩は柔らかい感じでファミリー向けな雰囲気さえ出ていますが、内容は大の大人が腹抱えて笑えるほどシュール
ヨシコの歯に衣着せぬ物言いがまさに『THE・昭和の母ちゃん』してて心地良い
ややブッ飛び気味のハッピーカムカムのセールスマンもいいキャラしてます
最後はイイハナシっぽく終わりつつ、TARAKOさんの歌声に癒されるエンディングテーマで〆
とても充実感のある一本に仕上がっています
舞台や会話劇系のアニメがお好きな方には気持ちよく薦められる作品ですb
ninin さんの感想・評価
2.7
「世界の国から、こんにちは」じゃなくてw 「家族の絆」
SynergySP 30分
CVは声優さんというより俳優さんが多いようです。
色々と悩みがある主人公と、お手伝いアンドロイドさんとのお話です。
主人公を立ち直させるため、色々とアンドロイドさんが頑張ります。
作画は、ひと昔の前のどちらかといえば教育番組に出てくるようなキャラクターなので、好き嫌いがあるかも知れませんね。
短編なので難しいかもしれませんが、立ち直らさせる理由には説得力としてちょっと弱かったように感じます。
コミカルな作品ですが、コミカルな部分が空回りしている印象でしたね。
最後に、「おまえのかーちゃん、でべそです」で終わりたいと思います。(この作品を観ていない方には分からないことを書いてすみません)
ato00 さんの感想・評価
1.6
アニメタイトルはコミカルなのに、今一パッとしない作品。
コミカルさを演出しているようですが、今一つ笑えません。
視聴者を感動させようとしているのが、不自然さを醸し出しています。
お母さんアンドロイドに更生させられる息子という構図が陳腐。
ハッキリって面白くありません。
キャラも印象に残らない。
声優さんの演技ものっていない。
作画も日曜朝アニメのよう。
私好みではないですね。
何かいい所を必死に探しました。
アニメ全編に妙な明るさが流れていることぐらいかな。
剣道部 さんの感想・評価
2.0
[文量→小盛り・内容→感想系]
【総括】
日本アニメ(ーター)見本市の作品群。監督は「創生のアクエリオン」の作画監督などで知られる、「うつのみや理」さん。
ミステリーでもあり、SFでもあり。ショートでやるには難しい題材だったかもしれませんね。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、キャラデザと声優さんが合ってなくて(汗) 違和感って、こういうことかと思った。
夫の、最後の表情は何かな? 妻を殺した後悔かな? だとしたら、この後は自首の流れか?
{/netabare}
tinzei さんの感想・評価
2.9
アニメーター見本市十七作目。
いやぁ面白い、10分じゃ少なすぎるし30分で完結にして欲しかった。これならアニメ化してもいいんじゃない。
最後の容疑者の夫の表情はなんなの?そこまで説明してほしかった。
kakelu さんの感想・評価
3.0
蒔菜のブートキャンプ(そのままw)
3分間のショートアニメ。
うんうん、ちっぱいの方が服の上から見え(ry
何をゆーてんねん、自分!!
って、ここに書いてしまうぐらい感想に困る(笑)
ロリコンさんには嬉しいのかな?よく分からぬ。
かしろん さんの感想・評価
3.0
星は未評価。
庵野秀明監督の奥さん、安野モヨコの漫画のPVみたいなもん。
原作は読んだこと無い。というか、存在も知らなかった。
鼻下長紳士回顧録
http://animatorexpo.com/memoirsofamorousgentlemen/
{netabare}妻、安野モヨコから、夫、庵野秀明への強烈なまでの処方箋。
見てて、気になるキーワードがあった。
「この世の大抵のことは、そういうプレイだって思えばしのげる」
ものすごい、引っかかるこの言葉。
そこから、
「もしかしてこういうこと?」
と気になりだした。
そこで、ちょこっとググってみた。
一つは鼻下長紳士回顧録について。
Wikipediaによると、鼻下長紳士回顧録は2013年11月から連載されているようだ。
そして、もう一つ。
庵野秀明監督の、実写特撮映画ゴジラ制作にむけてのコメント。
”庵野秀明 ゴジラ”
でググるとトップに出てくる。
一度、全文を読んでみて欲しいが、一部を引用する。
2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました。
所謂、鬱状態となりました。
6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした。
明けた2013年。その一年間は精神的な負の波が何度も揺れ戻してくる年でした。
もう一度、引っ掛かったキーワードを書く。
「この世の大抵のことは、そういうプレイだって思えばしのげる」
残念ながら、庵野監督はしのげなかった。
しのげなかった夫、庵野監督への、強烈なまでの処方箋。
漫画は、売春宿、娼婦云々な内容だ。
それは、
その身をさらけ出し、その身を削って生きていく
ということ。
これは、監督庵野秀明の物の作り方そのものだ。
いや、庵野監督だけではなく、物を作り出す全ての人、と言っても良いだろう。
もっというなら、全ての人。生きてくってのは、そういうもんだ。
人間、生きていれば、色んなものにぶつかり削られていく。
学生なら授業に時間を削られていくし、社会人なら仕事に時間を削られていく。
また、様々な人間関係に心を削られていくだろう。
そんな時に
「そうか、これはそういうプレイなんだ」
と思う、心の余裕を持つことが出来れば。
ちょっとだけ。
でも、大きな、ちょっとだけ、救われるのかも、ね。
その変わりに得る称号が
「変態」
なんだけど。
そういうふうにみると、「普通」と「変態」の差ってなんなんだろうね。
このアニメ、一切、声が無い。
日本アニメーター見本市では、山寺宏一と林原めぐみしか声優が使えないという制限があるが、むしろ使ってない。
使ってない理由は、全ての人が当てはまるから、特定の声はいらない。
コレットとレオン
コレット=庵野監督
レオン=我々
と見てみると面白い。
庵野監督が、その身をさらけ出し、その身を削ってお金という作品を我々に提供する。
我々は、庵野監督のヒモ状態となり、お前が好きなんだ、早くよこせ、もっとよこせ、と強請る。
他の人は庵野監督にいう。「そんな頑張らなくても」
庵野監督はその人にいう。「他の監督作品に行かれるくらいなら、出し続けた方がいい」
庵野監督は我々に作品を渡す。
作品を渡された我々は「長々待たせやがって。その割にわけわからねーんだよ、結局モトに戻ってんじゃねーか!」と殴る。
殴られた庵野監督は思う。
「殴られようと、けなされようと、コレが自分の選んだ道。
これはそういうプレイなんだ」{/netabare}
剣道部 さんの感想・評価
1.0
[文量→小盛り・内容→雑談系]
【総括】
日本アニメ(ーター)見本市の作品群。原作は、「働きマン」などで知られる「安野モヨコ」さんの漫画。庵野秀明さんの奥さんなんで、そこ繋がりでしょうね。
「変態」がテーマの作品ですが、私には高尚すぎたのか、よく分かりませんでした。同じく「変態」をテーマにしたアニメなら、「変ゼミ」のような低俗なものの方が分かりやすかったかな(面白いとは言っていない)。ストーリーがちゃんとあるであろう、原作漫画は面白そうな気がします。あと、タイトルの付け方は、皮肉が効いていて好きですね。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、よく分からなかったの一言です。なんにも心に響かず。
ちなみに私は、ヴィーナスだろうがヌードだろうが、エロと芸術に関連性を感じたことはないです。
エロはエロい(笑)
{/netabare}
天啓 さんの感想・評価
3.7
静岡限定 5分のショートアニメ
(地上波 では静岡県限定だが、全国には公式サイトより各話1週間限定でYOUTUBE配信される)
嫌われがちな野菜達が夜な夜な集まり愚痴るBAR
昔の人は知ってると思うが、キャラデザはチロリン村を想像して貰えば
判りやすいだろう
チロリン村は人形劇だったが、それをアニメにしたらこんな感じになるのかな?
それぞれの野菜の嫌われ特徴
見た目がキモイ、苦い、食感がキモイetc
実はこれ、現代人にも当てはまるところが多分にある
そんな彼等の愚痴を聞いて、やべ!これ俺じゃん!私じゃん!と思うかもしれない
着る物のセンスがない、臭い、とっつきずらいetc
それでNET上では結構人気があるらしい
声優さんはAIR AGENCY(藤原啓二事務所)の丸請け
社長の藤原さん以下、近藤孝之さん、前田玲奈さん他 事務所の有名どころ総出
作画は綺麗です BARのマスター(CV:近藤孝之)はなんと実写映像(近藤さんではありません)
しかしね~
たった5分なのに 本篇はそのうち2分ですよw
嫌われ野菜のうち1~2名が登場し、自虐ネタの一発ギャグだけ
もともとはWEB上の4コママンガ
4コママンガそのままアニメにした感じ
残り3分は・・・・
挿入歌 もぎたて☆カプレーゼと ED パスタソースでもいいから の歌PV
それぞれ1コーラスで合わせて約3分
トマトちゃん役の前田玲奈さんが歌っています
この作品、ズバリ!キャラクターグッズと歌の販促アニメですな
キャラデザはそれぞれの野菜の特徴を生かした擬人化デフォルメで
結構かわいくできてます。冒頭にも書きましたがチロリン村みたい
特にトマトちゃんはかわいい
確かにこれは ラバーストラップなんかセットで買いたくなる。
(ユリ熊 の銀子とルルのストラップも欲しいけけど)
アニメの内容については 殆どレビュー出来る様なものじゃないんで
歌のレビューになっちゃうけど
前田さんと言えばニケ姫 アメフラシの歌というイメージが強いんですけど
この二曲はまったくイメージが違う声と歌い方してます
トマトちゃん自体がアイドルという設定なんで
舌足らずの甘えた様な声で歌っていて
ニケ姫のイメージとは全然違います(まるで別人)
いずれにしろ歌唱力は流石です
個人的に前田さんの歌の大ファンなので、この歌聞くために見てる様な物なんですけどね(-_-;)
それとサンセットTV メインMC静岡朝日TVの相場詩織さんが可愛いいし
たった5分で拘束時間も短いんで継続視聴します。
buon さんの感想・評価
3.0
柿ピーの裏みたいのを期待してみたら、
嫌われているだろう
パセリ・セロリ・ゴーヤ・ナス、嫌われているのかよく分からんトマトがレギュラー。
普通に悲しんで嫌われている理由でも語るのかと思いきや、
一部の嫌われ者が嫌われる所以を体現していて、そりゃ嫌われるよねって感じ。
野菜なんて調理の仕方で良くも悪くもなる。
なんでこんにゃく芋とかないんだろう、ごぼうとか木の根とか言われているのに。
この作品を作った人の偏見で作られている感じがして、面白みはなかった。
yuugetu さんの感想・評価
3.8
アニメミライ2015の作品のひとつです。
これまでアニメミライの存在は知っていましたが、真剣に見たのは初めてです。(キャッチしてる方のレビューで気になったので…笑)
すべてが未来的に美しく整えられ、動植物すら機械化された街で、本物のチューリップを巡って展開するクミという名の女の子の物語。
{netabare}
どちらかというと子供向けのシンプルなストーリーではありますが、かつては理想とされた未来都市像と自然物の共生、おじいさんからクミへ受け継がれる心、子どもの持つエネルギーと、読み取ろうとすればいくつものテーマが見て取れます。
この作品で珍しいのは、セリフは一切なく、キャスティング自体されていないということ。
そのため、絵(演出、表情、動きなど)からストーリーを読み取る集中力が必要になります。
この手法、私はとても好きです。セリフが状況や心理の説明になってしまっているアニメが時々ありますが、常々良くないと思っているクチなので。
ストーリーもキャラクターの心理も絵を真剣に見ないとわからない、というのは挑戦でもありますが、この媒体ではある意味正しいアプローチです。音もセリフも大切だけれど、アニメーションは映像作品なのですから。
最初は、セリフなしは好きなんだけど、息遣い、笑い声、悲鳴、泣き声などはあったほうがいいな、と思っていましたが、最後まで見ていて、ああ、なくて良かったのかも、とも思いました。
というのは、演じる声優さんの名前が浮かばない、声優さんの他のキャラクターのイメージを引きずることがないからです。
一人の声優さんが色んなキャラクターを演じているのを知って驚くのも楽しいけれど…声も視聴者のイメージで良い。キャストの経歴や容姿は一切浮かばない。そういうアニメもあっていいと思うんですよね。
クリエイターの方の挑戦が見られるアニメは見ていて楽しいです。
…ふと思ったことですけど、この世界、すべてが機械化されているのはけして悪いこととして描かれてはいないと思います。
それでも、エネルギーを持て余す子どもたちにとっては、この街は少々窮屈なのでしょうね。仲間と一緒にチューリップを育てるのは、健全にエネルギーが向かう先だったということかもしれません。 {/netabare}
(2016.3)
ようす さんの感想・評価
3.2
アニメミライ2015。
その中の1作がこの「クミとチューリップ」です。
製作は手塚プロダクション。
“アニメミライ”とは、若手アニメーター育成プロジェクトの愛称で、
国より委託を受けた団体による、
日本におけるアニメーターの人材育成事業だそうです。
アニメを日本の文化とし、若手の育成に力を注ぐこのプロジェクト、
アニメファンとしては嬉しい取り組みですね^^
ぜひ今後も続いてほしい^^
● ストーリー
舞台は文明が発達した未来。
建物も、乗り物も、ペットも、公園も、
すべて機械であふれた街。
公園を遊び場にしている少女・クミは、
絵描きの老人と出会う。
その老人は、いつもチューリップの絵を描いていた。
クミはその生命力あふれる絵の虜となる。
30分のアニメですが、
その間人物の音声は一切ありません。
感情は、表情や音楽で表現されています。
会話は、表情からの想像です。
これによるストーリー把握の難しさはありませんでした。
むしろ、想像力が掻き立てられ、
実際のストーリー以上に感じられるものがあったようにも思います。
機械だらけの街の中でチューリップを愛で、描き続ける老人。
たった一本のチューリップに
これほどまで生命力を感じられるとは。
普段私たちの周りにあって当たり前のもの。
それは失われて初めて、その輝きに気づく。
それはチューリップだけではなく、人の輝きも同じ。
ゲームに夢中になる子どもたちもまた、
自然と触れ合う中でゲームを手放していく。
まるでそれが本来の子どもの持つ輝きであるかのように。
世界は変わっていく。
その中で変わらないもの。
観る人によってそれが何なのか、
受け取り方は違うかもしれません。
私にとってそれは、
生命の輝きなのだなあと感じました。
あなたにとっては何でしょうか?
音声はないけれど、メッセージ性の強い作品でした。
また、見ごたえのある作品ではないけれど、
じんわりと心に余韻の残る作品でした。
けみかけ さんの感想・評価
3.9
アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください
制作は手塚プロダクション
総監督はお馴染みの手塚眞
初監督となる吉村文宏
キャラデは手塚プロの重鎮である杉野昭夫(クレジット上では“中堅原画”とか書いてありますが超大ベテランですw)
ヴァーチャルリアリティが普及してたり、車が空飛んでたり、ロボットが管理する公園があったりのメトロポリスを舞台に、造花だらけの花壇に芽生えた一輪の“本物のチューリップ”
このチューリップの成長を楽しみにしながら、日課の絵画制作を楽しんでいた老人
老人と花壇の前で知り合った少女クミ
二人はチューリップの成長を暖かく見守りながら交流を続けますが、ある日チューリップは枯れてしまい、老人も病に倒れてしまう・・・
そこからクミと、彼女と同世代の少年達を巻き込んでの奮闘が始まるのです
なんとこの作品、30分間まるまるセリフなしという近年稀に見る形式を取った作品です
なので一切のごまかし無し
表情、アクション、芝居
その全てが作画に委ねられるという2015年度アニメミライで最も難しいことに挑戦しています
もちろんそこは杉野御大の指導の下、フルコマを多用する古きよき時代の動画エッセンスがふんだんに盛り込まれ、「CGかリミテッドアニメか」、に二極化しつつある日本のアニメへ【第三の選択肢】を残させようとする心意気を感じます
この凄さがわかんない人は『SHIROBAKO』の12話とか観ていただきたい感じ
物語終盤の鍵を握る背景描写も素敵です
セリフの代わりに物語に起伏を与える服部隆之のスコアリングも秀逸
そうえいば服部さんも最近ではTHE ORIGINとかアニメの仕事が増えてきましたね
とても実験的な内容、手法の作品ですが後世へ伝えるべくして作られた一本、という思いをひしひしと感じますね
こーゆー作品にお金を出してくれるのがアニメミライというプロジェクトの価値だとオイラは思います
renton000 さんの感想・評価
3.0
あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。
30分弱のショートムービー。
「陽なたのアオシグレ」と同時上映だったと聞いて、そこそこ期待して見たんですけど、率直に言ってあまり良くなかったですね。主張が前面に出ているせいもあってか全体的に青臭い感じがするんですけど、それは新人監督ゆえある程度は許容するつもりです。でも、それ以上にストーリー構成が噛み合ってなかったように思えました。
ストーリー:{netabare}
主人公のアズマと親友のサイジョウが同じトラブルを乗り越えることで仲直りをする、っていうのがこの作品のメインストーリーですね。このトラブルというのが、ノルダの運んできた「この星の再構築」です。
ノルダは、「送り込まれた」「首輪によって支配されている」「強制的に柱になる」と言っていましたから、ノルダの上位に位置する「何か」がいて、ノルダはその命令に逆らえない状況にあるのだと思います。また、その「何か」が「この星の再構築」をも目論んでいるのでしょう。
ノルダは「もう止めることは…」と落胆していましたから、この「何か」と同じ目的を共有しているわけではなくて、むしろ反目する(阻止したい)立場にあったんだと思われます。
最終的には「この星の再構築」の阻止が成功したんですけど、他方で「別の再構築」が行われていました。
「別の再構築」で最も重要なのが「アズマの性格の再構築」です。アズマは、「この星の再構築」を阻止しようとするノルダの思いや、「少しでもいいから遠くへ逃げて」というノルダの献身性に触れて、「出来ることをやりたいんだ」という前向きな姿勢を取り戻すことができました。ノルダとの出会いがアズマに主体性を取り戻させたのです。
また、この「アズマの性格の再構築」が、「アズマとサイジョウの関係性の再構築(仲直り)」へとつながりました。
{/netabare}
ストーリーのちぐはぐ感:{netabare}
この作品のストーリーは二つの軸から構成されています。一つ目がメインストーリーである「アズマとサイジョウの仲直り」で、二つ目がサブストーリーである「アズマとノルダの出会い」ですね。で、この二つのストーリーが有機的に結合されていないな、と感じました。
サブストーリーの方は比較的まとまっていると思います。「後ろ向きなアズマがいて、ノルダとの出会いによって、前向きなアズマになる」というボーイミーツガールをベースにした三段型の流れは出来ていますよね。アズマ単独の成長譚として見るのなら、こちらの方が重要性は高いです。
問題なのは、メインストーリーの方です。
この作品は、野球を辞めたことからケンカに発展する、というところから始まって、仲直りをするところで終わっています。保健の先生も「一生の友達になるかどうか」ということを言っていますし、どう考えてもこのアズマとサイジョウのストーリーがメインのはずです。
で、アズマとサイジョウが仲直りをするために必要だったのは、後ろ向きなアズマが主体性を取り戻すことだったんですけど、前述の通りこれを成し遂げたのはサイジョウではなく、ノルダです。本来なら、「ケンカ相手のサイジョウがアズマに主体性を取り戻させたから、ノルダを救出できた」となるはずなのに、実際には、「ノルダがアズマに主体性を取り戻させたから、サイジョウと仲直りできた」となってしまっているのです。そのせいで、メインストーリーの解決がたなぼた的な解決になってしまっています。
簡単に言ってしまうと、アズマが主体性を取り戻すタイミングが早すぎたんです。
仲直りをメインとするなら、「アズマが野球をやめる」→「ケンカをする」→「ノルダのためにアズマがサイジョウに助けを求める」→「サイジョウのアドバイスと協力によりアズマが主体性を取り戻す」→「ボールを投げる」→「大団円」という流れであるべきだったと思います。この流れなら、仲直りをメインストーリーとして組めていたはずです。
ですが、アズマが主体性を取り戻すのがサイジョウに助けを求める前に入ってしまっていたために、サイジョウが心情を吐露するシーンが「その影響を受けてアズマが主体性を取り戻せた」ではなくて、「ただ吐露しているだけ」になってしまっています。アズマの成長にとって、サイジョウが何らの寄与も出来ていないのです。このストーリー構成で、仲直りのストーリーだ、と言い切るのはちょっと難しいと思います。
「再構築」というキーワードをベースに、「この星の再構築」から「アズマの性格の再構築」と「アズマとサイジョウの関係性の再構築」へと転換した事自体は評価に値するものかとも思います。ですが、メインストーリーである「アズマとサイジョウの仲直り」を描くためにはノルダが邪魔になっているし、サブストーリーである「アズマとノルダの出会い」を描くのであればサイジョウの存在に意味はありません。この二つをうまく結合できなかったために、この作品自体にちぐはぐ感が生まれてしまったように思えます。
{/netabare}
作画:{netabare}
作画も期待したほど良くありませんでした。背景は綺麗でしたが、いまどき背景が綺麗じゃない作品なんてほとんどありませんからね。
動きで気になったのは、重いものに対する動作の描き方です。身の丈を超える本棚を倒したり、丸太を持ち上げて投げたりするシーンなんかがあるんですけど、全く重そうに見えませんでした。
ジブリ作品における重いものの動きで思い出されるのは、千と千尋におけるカマジイのもとで千尋が石を運ぶシーンや、ポニョにおけるソウスケがバケツの水を運ぶシーンなんかがあると思います。これらのシーンにおいては、無理している感とか頑張っている感とかが、その「重そうな感じ」からとてもよく出ていました。
この作品では全然ダメでしたね。重そうに見えないために、頑張っているように見えない。ほんとにジブリ出身のアニメーターなのかと訝しんでしまいました。
ストーリーもいまひとつ、動きもダメっぽくて、素人声優を採用した意義も見いだせない。
作品としては駄作だと思いました。{/netabare}
nyaro さんの感想・評価
2.9
何を言いたいのか、誰向けなのか、まったく理解不能の映画でした。台風に何か寓意があるとすれば、災害とか非日常なんでしょうか?そして、ノルダの意味は何でしょうか。ボーイミーツガールではないです。世界OR少女の世界系ではないです。少女を救う事が世界を救う事になります。
非日常+女子高生でやっと少年は素直になれる?ということでしょうか。いや、意味わかりません。
そして、なぜ地球が?という部分がまったく無意味、無思想です。台風と絡めると温暖化を引き起こすような愚かな人類は云々の言い方はできると思いますが、特に銀河帝国が制裁に来たという感じもありません。
じゃあなぜ宇宙人はJKなんでしょう?制服=征服とかいう洒落?要するにJKを出したかったんでしょうね。普通失敗したら第2陣が来ると思うんですけど、そこに対する予防も無かった気が…あるいは少女を助けるのが何かの試験だったんでしょうか?ここは、正直ポッカーンで何もわかりませんでした。
それでBLですらないのがすごいですね。構造的には「バブル」を3倍に薄めて時間を短くしたような感じです。あちらはまだアナロジーで言いたい事は散りばめられてましたけど。
一期一会とかひと夏の冒険のような詩情もないし、不条理でもないし…うーん。キャラの激しい感情と行動で何を感じればいいかがわかりませんでした。
映画にしては作画に感動するわけでもなく。冒頭の台風の映像だけは期待を持たせてくれますが、しかし何もないなあ。うーん。よくわからない映画NO1かも。
追記 あーちょっと考えると、台風は女性名が付きますから、台風を女性で象徴するのはありかなあ。あとは、文化祭だとすると非日常の典型ですね。台風も同じく学生にとってはワクワクする非日常です(沖縄なら日常かもしれません)。停電や災害ですらアミューズメントに変換できるのは学生の特権でしょう。
2人きりでバナナを食べさせるのでエロいことを妄想してもいいですけど、それはまあ受け取る側に委ねる部分でしょうね。そもそもはじめ裸だし、濡れたシーンがエロいので爽やかさはあんまり感じません。
少女と夏に出会えばまあ、いろいろあります。つまり少女と出会って大人になる、ですね。台風少女=大事件のアナロジーなら当然「大人の階段上る」もはいるでしょう。
「アニメは表現したいものしか表現されない」の原則から言えば、考えすぎではないと思います。
そうそう宇宙船の形は何かを象徴している気がするので、思いついたらまた追記します。
と考えると、仲直りのきっかけとして、ある夏の非日常の中でこんなことがありました…でもいいかなあ。ストーリーは1.5点は低すぎかな。ただ、3点はつけたくない感じで2.5点ですね。点数いろいろいじってたら2.9点になったのでそれが丁度いいですね。
beatle さんの感想・評価
5.0
割と面白かったです。
なんか終わりっぽい?ってシークバー見るとマジで26分ぐらいで終わりみたいで焦りました。
いろいろ詰め込んでますけど、これで26分ならまぁまぁ楽しめたのかもしれません。しかしながら、余りにも尺が短過ぎるので、言葉一つ一つに至るまでの過程の描写を端折り過ぎており、感動の安売りという感じが否めません。
が。決して悪くない。設定は悪くないのです。むしろ好みなのであります。(ToHeartネタで分かる一同爆笑)
これを1クールでやったらイリヤの空をライトにしたような感じでとっても良いかもって思いました。
ところどころホモネタに走ったりMAD素材を狙っているのかネタパーツが多いのもご愛嬌。いろいろと詰め込んでますが、アレですね。忙しい人向けのアニメです。つまり社会人が荒んだ心を癒す郷愁を想い起こすサプリメントと考えられます。現代社会に生きる社会人という名の闘士には、たまにはこういう成分も補給しないと病んでしまうのであります。
声優がちょっと目に余るって方もいましたが、僕としてはむしろコレで良かったと思います。こういうのでいいんだよ、こういうので。「諦めるな!」という主人公の声がかなり聞き取りづらかったですが、中学生っぽさが出て逆に良いなって思いました。
ぶっちゃけ声とかどうでもいいからね。萌え豚の僕でも近年の声優豚の鳴き声は目に余ります。声優とかどうでもいいじゃねーかっつーの。しかも近年雑誌に声優の顔写真が出てグラビア飾ったりしてるし。そういうのじゃねーだろうがって思います。裏方なんだから裏方を支えてどうぞ、なのです。声優にビジュアルを求める奴は正直いらっときます。顔の良い女はどんな職業についても大抵どうにかなるんだから、顔の整ってない女にこそ声優をやらせるべきなのだと思うのです。顔の整ってない女の方がもっと良い声出るんじゃないかと思うのです。むしろブスにこそ活躍出来る現場をサブカル界は与えるべき。声とかテキトーでいいんだよ。テキトーで。違いなんてほとんど無いんだから。格好良い声、可愛い声に慣れ過ぎてナチュラルな声の良さを理解しない奴の声のデカさはデカイことこの上無い。
味の濃い食べ物ばっかり食べまくったせいで舌がイカれて素朴な味わいを感じる事ができねーんじゃないかと。
まぁ学園祭の雰囲気も世界観も秋山混じりなのでつまりはそういう事なのでしょうが、良いのです。
もっとこういうのを作って欲しいです。実験作や意欲作だというスタンスを踏まえた上での評価になります。百円レンタルで借りれそうな多忙なサラリーマンにお勧めです。EGFマダーの瑞っ子はこれでも観て正気を保ち続けましょう。
こういうあっさりな作品ってありそうで無かったので新鮮で良かったです。
是非このまま挑み続けて頂きたい。
剣道部 さんの感想・評価
1.0
[文量→小盛り・内容→酷評系]
【総括】
日本アニメ(ーター)見本市の作品群。監督は、第三作「ME ME ME」と同じ「吉崎響」さん。
まあ、前作も嫌いだし、コレも嫌いだし。じゃあ見るなよという話ですが、一応、シリーズコンプしたかったので。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
前作との違いがハッキリと説明できないくらい、どっちも心に残らない。気持ち悪くなる。
{/netabare}