2015年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画一覧 27

あにこれの全ユーザーが2015年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
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年代別アニメ一覧

79.1 1 2015年秋(10月~12月)アニメランキング1位
劇場版 ガールズ&パンツァー(アニメ映画)

2015年11月21日
★★★★★ 4.2 (893)
4553人が棚に入れました
学校の存続を懸けた第63回戦車道全国高校生大会を優勝で終え、平穏な日常が戻ってきた大洗女子学園。
ある日、大洗町でエキシビションマッチが開催されることに。
大洗女子学園と知波単学園の混成チームと対戦するのは、聖グロリアーナ女学院とプラウダ高校の混成チーム。
今やすっかり大洗町の人気者となった大洗女子学園戦車道チームに、町民から熱い声援が送られた。
戦いを通じて友情が芽生えた選手たち。試合が終われば一緒に温泉に浸かり、お喋りに華が咲く。
そんな時、生徒会長の角谷杏が「急用」で学園艦に呼び戻される。いぶかしがる大洗女子のメンバーたち。果たして「急用」とは…?
大洗女子学園、決断の時―。新たな試合(たたかい)が始まる!

声優・キャラクター
渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香、福圓美里、高橋美佳子、植田佳奈、菊地美香、吉岡麻耶、桐村まり、中村桜、仙台エリ、森谷里美、井上優佳、大橋歩夕、竹内仁美、中里望、小松未可子、多田このみ、山岡ゆり、秋奈、井澤詩織、山本希望、葉山いくみ、瀬戸麻沙美
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これが日本のハイブリッドアニメなのです!Ver.1.5

・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。

【作品DATA】

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《Staff》
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監督 - 水島努
脚本 - 吉田玲子
考証・スーパーバイザー - 鈴木貴昭
キャラクター原案 - 島田フミカネ
キャラクター原案協力 - 野上武志
キャラクターデザイン・総作画監督 - 杉本功
ミリタリーワークス - 伊藤岳史
プロップデザイン - 竹上貴雄、小倉典子、牧内ももこ、
鈴木勘太
モデリング原案 - 原田敬至、ArKpilot
3D監督 - 柳野啓一郎
3DCGI - グラフィニカ
音響監督 - 岩浪美和
音響効果 - 小山恭正
音楽 - 浜口史郎
アニメーション制作 - アクタス
製作 - GIRLS und PANZER Film Projekt
公開 - 2015年11月21日
上映時間 - 119分
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《主題歌》
{netabare}
「piece of youth」
作詞・歌 - ChouCho / 作曲・編曲 - 酒井陽一

イメージソング
「GloryStory」
作詞・歌 - ChouCho / 作曲 - 田村ジュン / 編曲 - 酒井陽

{/netabare}


《Cast》
{netabare}
・大洗女子学園
〈あんこうチーム〉
西住 みほ(にしずみ みほ):渕上 舞
武部 沙織(たけべ さおり):茅野愛衣
五十鈴 華(いすず はな):尾崎 真実
秋山 優花里(あきやま ゆかり):中上 育美
冷泉 麻子(れいぜい まこ):井口 裕香

〈カメさんチーム・生徒会〉
角谷 杏(かどたに あんず):福圓 美里
小山 柚子(こやま ゆず):高橋 美佳子
河嶋 桃(かわしま もも):植田 佳奈

〈アヒルさんチーム・バレー部〉
磯辺 典子(いそべ のりこ):菊地 美香
近藤 妙子(こんどう たえこ):吉岡麻耶
河西 忍(かわにし しのぶ):桐村 まり
佐々木 あけび(ささき あけび):中村 桜

〈カバさんチーム・歴女〉
カエサル / 鈴木 貴子(すずき たかこ):仙台 エリ
エルヴィン / 松本 里子(まつもと りこ):森谷 里美
左衛門佐(さえもんざ) / 杉山 清美(すぎやま きよみ):井上優佳
おりょう / 野上 武子(のがみ たけこ):大橋 歩夕

〈ウサギさんチーム・1年生〉
澤 梓(さわ あずさ):竹内 仁美
山郷 あゆみ(やまごう あゆみ):中里 望
丸山 紗希(まるやま さき):小松 未可子
阪口 桂利奈(さかぐち かりな):多田 このみ
宇津木 優季(うつぎ ゆうき):山岡 ゆり
大野 あや(おおの あや):秋奈

〈カモさんチーム・風紀委員〉
そど子 / 園 みどり子(その みどりこ):井澤 詩織
後藤 モヨ子(ごとう もよこ):井澤 詩織
金春 希美(こんぱる のぞみ):井澤 詩織

〈レオポンさんチーム・自動車部〉
ナカジマ:山本 希望
スズキ:石原 舞
ホシノ:金元寿子
ツチヤ:喜多村英梨

〈アリクイさんチーム・ネトゲ〉
ねこにゃー:葉山いくみ
ももがー:倉田雅代
ぴよたん:上坂すみれ

・聖グロリアーナ女学院
ダージリン:喜多村 英梨
アッサム:明坂 聡美
オレンジペコ:石原 舞
ロージヒップ:高橋 奈津美

・サンダース大学付属高校
ケイ:川澄 綾子
ナオミ:伊瀬 茉莉也
アリサ:平野 綾

・アンツィオ高校
アンチョビ:吉岡 麻耶
カルパッチョ:早見 沙織
ペパロニ:大地 葉

・プラウダ高校
カチューシャ:金元寿子
ノンナ:上坂すみれ
クラーラ:ジェーニャ
ニーナ:小笠原 早紀
アリーナ:佐藤 奏美

・黒森峰女学園
西住 まほ(にしずみ まほ):田中 理恵
逸見 エリカ(いつみ エリカ):生天目 仁美

・知波単学園
西 絹代:瀬戸 麻沙美
玉田:米沢 円
福田:大空 直美
細見:七瀬 亜深

・継続学園
ミカ:能登 麻美子
アキ:下地 紫野
ミッコ:石上 美帆

・大学選抜
島田愛里寿:竹達彩奈
メグミ:藤村 歩
アズミ:飯田 友子
ルミ:中原 麻衣

・その他
五十嵐 百合:倉田 雅代
冷泉 久子:愛河 里花子
西住 しほ:冬馬 由美
秋山 淳五郎:川原 慶久
秋山 好子:仙台 エリ
理事長:飛田 展男
蝶野 亜美:椎名 へきる
島田 千代:ゆきの さつき
ボコ:藤村 歩
白ネコ:福圓 美里
青ネコ:石上 美帆
ネズミ:佐藤 奏美
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(以上Wikipediaより引用)
{/netabare}


【introduction〜劇場版パンフレットより】
{netabare}
全国大会優勝のエキシビジョンマッチを終えた大洗女子学
園戦車道チームのメンバーは、突然、大洗女子学園の廃校
決定を知らされる。
一同は、学園艦を降り、転校先が決まるまで、大洗の廃校
舎で共同生活を送ることになった。
そんな中、買い出しの途中に見つけた「ボコミュージア
ム」を訪れたあんこうチームの5人は、ボコを好きなツイン
テールの少女と出会う。

生徒会長の杏は、文科省の役員と再交渉。
みほの母しほの助けもあり、戦車道の大学選抜チームに
勝てば、廃校は撤回されることになった。
大学選抜の隊長は、西住流のライバルである島田流家元の
娘・愛里寿。
みほたちがボコミュージアムで出会った少女だった。

8輌の戦車で大学選抜の30輌の戦車と戦うことになった大
洗。
しかも、ルールは全車輛を倒した方が勝利という殲滅戦だ
った。
試合開始直前、みほの脳裏を「今度ばかりは……」という
思いがよぎった瞬間、「待ったー」という大きな声と共
に、大洗の制服に身を包んだまほら黒森峰のメンバーと
ドイツ戦車軍団が到着。

さらに、サンダース、プラウダらライバルたちが次々に集
結。
最強の仲間を得たみほたち大洗は、30輌対30輛の同数で
大学選抜に挑む!
{/netabare}

・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。


【ネタバレなし感想】
{netabare}
上映が終わり約5分間、正確には4分57秒。
不思議な感覚に包まれていました。
満足感の後に訪れる大きな寂しさ。
楽しみにしていた事が期待以上に楽しくて充実している
はずなのに、なんだか切ない。
楽し過ぎた故の反動。
立ちたくない、この場を離れたくない…

「祭りのあと」のような感覚でした。

公開からの日も浅くこれからご覧になる方もいらっしゃる
かと思いますのでネタバレ無しで気持ちだけお伝え出来た
らと思います。

一言で申し上げるならば、全国のガルパンファン、
ガルパニストの方々、これからガルパンを見ようかなって
思っている方々。
是非この作品だけは多少遠くても劇場に脚を運んで頂いて
ご覧になって欲しい作品です。

私も鹿児島での上映予定が無くて一番近い熊本まで脚を
運びました。

あっ、これからガルパンを見ようかなって思ってらっしゃ
る方はそのまま劇場版を見ても最初の数分間これまでの
簡単なあらすじを紹介してくれますので楽しめるかと思い
ます。
でもお時間があるなら是非TV版アニメ、OVAを視聴して
からの劇場版をオススメします。
2倍、いやもっとそれ以上楽しめると思いますので。

今回私が脚を運んだのは熊本。
熊本と言えばそうなんです!
くまモン!…
ごめんなさい。

「行って良かった日本の城ランキング」
3年連続1位の熊本城!
ごめんなさい。今回ばかりは…

そうなんです主人公:西住みほちゃんの出身地なんですね。
そして戦時中の軍部から最初に公式の「軍神」として
認められ八九式中戦車で活躍した西住小次郎戦車長の
出身地。
言うならば熊本は大洗に次ぐ第2のガルパンの聖地!
戦車道を愛する者の聖地!
なのかな…?

熊本県上益城郡甲佐町仁田子というところに「西住公園」
という場所があります。
ひっそりと佇む西住戦車長の胸像。
「軍神」とはいえ戦争での英雄。
想うところは人それぞれあるかと思いますが、25歳の若さ
でこの世を去った英霊の御霊に思いを馳せるのもまたこの
作品を通じて感じられるもう一つの戦車道かと思います。

話が大きく逸れちゃいましたけれど、そんな事を思うだけ
で気持ちが熱くなり、劇場入り口の
「ガールズ&パンツァー」
の文字を見ただけで「あい!あい!あーい!」
って言いたくなっちゃう私。

また彼女達に逢えるんだ…嬉しい。

ガルパンの魅力の一つと言えばやはり圧巻の戦闘シーン。
TVアニメ版から凄かった戦闘シーンの数々。
中でも私の一番好きだった最終話、みほvsまほ。
マークⅣスペシャルvsⅥ号重戦車ティーガーⅠ
スーパードリフトからのゼロ距離射撃!
手に汗握る瞬間でした。

そんな名シーンをも凌駕するようなバトルの数々。
劇場版になるとさらに凄いの一言しか言葉が出ません。
見て下さいとしか言いようがないです。

お話を盛り上げる効果音とBGM。
砲撃音、爆発音、砲弾のかすめる音、エンジン音、履帯の
きしむ音、全てが劇場ならでは圧巻です。
そして音楽担当:浜口史郎さんの曲聞くと本当になんだか
ワクワクしたり、ドキドキしたり、ホッとしたり。
劇中で使われる曲の選曲やタイミングが本当にグッド。
聞いて下さいとしか言いようがないです。

ストーリーもいつもの友情、興奮、感動、笑いあり。
そして、やっぱり西住姉妹の…
あーっ、もうこれ以上言えません!
感じて下さいとしか言いようがないです。

名前だけのキャラまで入れると総勢80名以上のキャラが
登場しますけれど、本当に無駄なキャラがいないガールズ&
パンツァーの魅力がびっしり。
新キャラそして初登場の車輌もまた楽しみの一つです。

結局、劇場で是非!っとしか言いようがないんです!

なんだか、ごり押しするようでごめんなさい。

約2時間の上映を終えて制作に関わった多くのスタッフ、
キャストのみなさん、そして水島監督&吉田玲子さんに感謝
の気持ちでいっぱいでした。

29日はみぽりんの出身地という事で舞台挨拶のおまけ。
西住 みほ(CV:渕上 舞さん)、五十鈴 華(CV:尾崎 真実さ
ん)、秋山 優花里(CV:中上 育実さん)、小山 柚子(CV:高橋
美佳子さん)、河嶋 桃(CV: 植田 佳奈さん)の登場に大興奮!
初めて見る声優さんにドキドキ。
渕上舞さん可愛かった。
もちろん他の皆さんも素敵でした。
でも桃ちゃんの植田佳奈さんだけはどうしても桃ちゃんの
イメージが…楽しかったです。

BDが出てゆっくり見てからまた改めて彼女達の戦車道、
感想を書き足していきたいと思います。
その前に出来る事ならあともう1、2回は見に行きたいな。

取り敢えず今回はこの興奮と感動が伝わればと。

砲身から放たれる熱い想い。
「ガールズ&パンツァー 劇場版」
待っただけあります!是非、オススメです‼︎

ハイブリッドとは…
「異なった要素を混ぜ合わせたもの・組合わせたもの」

私にとっては最高のハイブリッドアニメになりました!
{/netabare}


【mio's café】

視聴済みの方だけ見てね。
かなりのネタバレバレですので。
それでは一緒に、パンツァー・フォー!
{netabare}
1月16日(土)いよいよ鹿児島でも上映開始。
20:50からのレイトショー。
予め予約していたので席はバッチリ。
キャラメルポップコーンにアイスティー、準備は万端。
お客さんの入りは見た目約8割、上々かな。
熊本でもそうだったけれど女性が少ない…
男性の方が凄く多いかも…
でも鹿児島にもこんなに多くのガルパンファンの方がいて
なんだか嬉しい。

恐らくTVアニメ版を視聴された方でも1回目の視聴では
全体の7〜8割を占める戦車戦に圧倒されて訳分からない内
に終わった、だけど迫力のある映像と音が凄かった!
と感じた方も多いかと思います。
実際私も展開が早くてスピード感のある戦闘シーンとか
ついていけない時がありましたので。

2回目の視聴でようやく戦闘シーンの全体像とこの作品の
ストーリーの魅力らしきもが見えました。
恐らく小ネタを含めたこの作品の真の楽しさを理解するに
は最低3回位は視聴しないとわからないのかなぁって印象で
す。
それくらいあらゆる所にTVアニメ版からのネタや新しい
戦車ネタ更には緻密な音楽の使い方、今後に繋がる様な伏
線らしきものが散りばめられていますので是非機会のある
方は2、3回の視聴をお勧めします。

先述の通り私も1回目の視聴では記憶が吹き飛ぶくらいの
興奮と感動に圧倒されてしまいましたので、2回目の視聴で
の記憶を頼りに印象に残った点など書いていきたいと思い
ます。

内容が前後したり、ちょっと長くなるかもしれませんが
視聴された方は一緒にあの興奮と感動を再び楽しんで頂け
たらと思います。

基本この作品は、
⑴大洗女子全国大会優勝記念エキシビションマッチ編
⑵大洗女子廃校通達後の仮校舎での生活編
⑶大洗女子存続を掛けた大学選抜との試合編
という主に三つのパートから構成されていたと思います。

最初の数分間でガルパン初心者に優しい戦車道の説明と
これまでのあらすじ紹介を経ていよいよスタート。

⑴大洗女子全国大会優勝記念エキシビションマッチ編。
{netabare}
大洗女子学園&知波単学園合同チームvs聖グロリアーナ女
学院&プラウダ高校合同チーム

ダージリン様の持つティーカップのアップ画像。
カップの中には茶柱が。
今回も競技中にもかかわらず優雅に紅茶をお召し上がりに
なってますダージリン様。

そしていつもの格言

ダージリン「イギリスのこういう言い伝えを知っている?
茶柱が立つと素敵な訪問者が訪れるの」

オレンジペコ「もう現れてます。素敵かどうかはわかりませ
んが…」
ちょっと違うかもですけれどこのような事を言ってました
ね。オレンジペコのいつもの眉の下がった困った様な
表情、私大好きなんです♪

紅茶で茶柱?って思ったら紅茶でも手入れの時、茶柱立つ
事があるんですね。なるほど!

と思っているのもつかの間、そこからカメラが操縦席から
砲塔をくぐり抜け戦車の外観、ゴルフ場のバンカー、包囲
している戦車隊へと。

そして一気に始まりました。
大洗・知波単チーム、複数の戦車による一斉射撃。
耳とお腹に響くような凄まじい砲撃音。
耳元をかすめる砲弾の音。
舞い上がりパラパラと降り注ぐ土煙り。

さすがに2度目と言えども私もビックリです。

TVアニメ版でもお馴染みのダージリン様の静かな会話から
こちらもお馴染みの激しい戦車戦。
いきなりこの静と動の落差が凄いんです。
改めてこれは劇場だけの魅力だと実感させてくれる迫力
の演出です。

タッグ戦という事で大洗女子に頼もしい?パートナー
知波単学園。
(パートナーにすらなってないような感じですが…)
みほが「パンツァー・フォー」の意味をまず知波単学園に
教えるところが良かった。
だけどその後、知波単学園何を思ったのか命令無視の一斉
突撃。チャーチルの返り討ちに遭いあえなく玉砕。
アンツィオ以来のお馬鹿キャラの登場に意外と興奮!

聖グロリアーナにも強力なパートナー。
満を持してカチューシャ率いるプラウダ高校の登場。
カッコイイ!可愛い!
また逢えた生意気カチューシャに興奮!
登場する時の音楽もこれまたカチューシャ♪最高です!

やっぱりプラウダ高の旧ソ連戦車隊が登場する時のBGMは
カチューシャ♪が似合いますね。
突撃してくるシーンに恐ろしいくらいピッタリ。
その前に突撃して潔く?散ってしまった知波単のBGMが
雪の進軍のオーケストラバージョンなのも良かった。
なんだか玉砕に妙に合っていた様な…

プラウダ高校にはノンナと共に流暢なロシア語で会話する
新キャラ、クラーラ登場。
2人の会話に入れないカチューシャがなんとも可愛い。
でもカチューシャがみほの事を「ミホーシャ」って呼んで
いるのが凄く印象的。
全国大会の後カチューシャにみほに対して特別な感情が芽
生えたのでしょうね。2人の距離がグッと近くなっている
ようでなんだか嬉しかった。
カチューシャの一方的な気持ちかもしれませんが…。

さらに聖グロリアーナにも巡航戦車クルセイダー部隊を
率いる新キャラ、ローズヒップ登場。
スピード狂のぶっ飛んだ女の子。
ヒャッホゥ!最高だぜ!みたいな。
紅茶もこぼしまくり…
アンツィオ高校のお株を奪うようなな機動力にビックリ。
序盤から楽しませてくれますね。
でもどう見ても聖グロリアーナのキャラでは無い違和感が
あったのは私だけ…
あとアッサムちゃんが普通に喋っているのにちょっと
ビックリ!

いつの間にか定番化しつつある大洗女子vs聖グロリアーナ
の一戦はまたもや大洗市街地へ。
本編を上回る市街地での砲撃戦。

公認とはいえここまで壊していいの?
って思わず私でもツッコミたくなる様な砲撃!&破壊!

滅茶苦茶に壊される大洗町役場、そして市街戦と言えば
恐らくあの有名なお店絶対出てくるはず…はず…はず…
そう思ってたら出てきました。

割烹旅館「肴屋本店」。

クラーラのT-34/85が直前のカーブを曲がり切れず突っ込
む〜!って思ったらギリギリで見事に停車。
流石に2度もないよねーって思った次の瞬間ローズヒップの
クルセイダーMk.ⅢがT-34/85に突っ込みしかも爆発炎上。

TVアニメ版より更に酷く壊れている気がする。
しかもほぼ全壊のような…

でも店主は毎度の大喜び!「ヤッタァァ!」

凄いですね。新キャラ2人に壊されるんですから。
これでまた聖地巡礼の御客様が増えるかな?
大洗観光協会万歳ですね!

突然海から出てきたKV-2。なに?海獣?
ビックリです!
KV-2の砲撃でホテルも1フロアが吹き飛ぶくらい破壊!
もうやりたい放題!
ショッピングモールを駆け抜けたり、エスカレーターを
戦車で降りたりとツッコミどころ満載。
でもこれがガルパンの魅力の1つなんですよねー。
一応、発砲禁止区域があるのは何だかホッとしました。

あっ立体駐車場でのシーンはTVアニメ版とリンクしてて
ちょっとドキドキ。
裏の裏をかいた演出が面白かったですね。

ノンナが神社の階段を戦車で降りる時、手を合わせていた
のも印象的。
水族館のお魚大丈夫なのかなぁ。ペンギンさんはちょこち
ょこ逃げていたけれど。

市街地を抜け最後は海岸での砲撃戦。
手に汗握るフラッグ車同士の撃ち合いを制したのは…
カチューシャが身を挺してかばうことで装填が間に合わな
いあんこうチーム。みほの焦る姿が印象的。
一瞬のチャンスを一撃でものにしたダージリン率いる聖グ
ロリアーナ&プラウダの勝利!

今回も熱い戦いを繰り広げた大洗女子学園。
ダージリンはみほが練習試合を含めて唯一勝てない相手に
なってきましたね。
これも何かの伏線なのかな?
いつかはみほに勝ってもらってダージリンがどんな格言を
言うのかそれも楽しみかな。
これでまた一つダージリン様のラスボス感が増えましたね

あっ、もう1つ嬉しかったのが桃ちゃん初撃破おめでとう!

ゼロ距離からでも外す桃ちゃん…
たまには当ててよ桃ちゃん…

大洗女子学園戦車道チームで未だ撃破のなかった、カモさ
ん、アリクイさん、カメさんチーム。
カモさん、アリクイさんに先を越されちゃったけれど
闇雲に撃った1発がローズヒップのクルセイダーMk.Ⅲに
命中!
偶然とはいえ嬉しい瞬間でしたね。
ローズヒップも初登場で撃破された相手が桃ちゃんって
いうのもなんだか…凄いです…。
っていうか桃ちゃんの流れ弾に自分から突っ込んでいった
様な感じでしたけれど…
まぁ桃ちゃんの初撃破という事で。

そしてそしてなんと言ってもウサギさんチームの丸山紗希
ちゃん。

梓「紗希が何か言おうとしている!」

紗希「蝶々…………。」

もうこれには分かっていても他の観客と同時に爆笑。
熊本の時は丁度飲んでいたコーラを思わず吹いてしまった
ので今回は準備万端でした。
でも紗希ちゃんの後半での一言があとで大きく戦況を変え
るきっかけになるんですよね〜。
紗希ちゃんに前半の特別賞をあげたいくらい。
っていうか後半の特別賞も確定なんですが…。

各チームとも最初から見せ場がきっちり。
この辺りの演出も流石ですね。

知波単…?
最初見た時どこの高校?って思いましたけれどそういえば
OVA第6話「エンカイ・ウォー」で継続高校と共に大洗女子
に祝電を送ってましたね。
時間の都合上、柚子ちゃんに省略されていましたけれど。

そんな印象的なチームの1つ、知波単学園。
そして知波単学園の西絹代隊長。
見た目はいいんだけど、喋ると残念な人?
CV:瀬戸麻沙美さんって言うのも残念美人、無駄美人と
言われたあのキャラを思い出しちゃいました。
何かの縁?
声優さんを愛する水島監督ならではの人選かな?
「こ・う・た・い」→「と・つ・げ・き」
なぜこうなる?
これは本当にウケましたね。

その他知波単学園ではやっぱりあの子!
眼鏡の福田ちゃん。
最初は知波単の特攻精神の象徴みたいな役柄でしたけれど
戦いの中で大洗や他のチームの選手と触れ合う事でその考
え方が変わっていく様が見事に描かれていたと思います。

「無能な味方は敵より怖い」なんて言葉を思い出すくらい
の知波単学園の描かれ方はなんとも残念…

突撃あるのみ、潔く散る玉砕の美学みたいな戦い方は
旧日本軍を彷彿させる描かれ方でしたけれど、福田ちゃん
の成長を通して変わっていく知波単学園のスタイルが敗戦
をもって知る日本の変化に似ているようで感慨深い物があ
りました。

あとアヒルさんチームをアヒル殿?と呼び慕っていく姿が
なんとも可愛い。
私的に大洗女子で1番練度の高いと思われるアヒルさんチー
ムが戦いの中で育てているようで。
やっぱり八九式が先輩だから通じるものがあるのかな?

でもアンツィオといい知波単といいこういうおバカで勢い
しかないけれど心は熱いキャラ私は好きです。

試合の後はいつものお風呂シーン。はい。
特別必要なシーンとは思いませんけれど、嬉しい人には
嬉しいサービスシーンという事で。
あれだけのメンバーでの入浴シーンはもう2度と無いと思う
ので…
そんな和気あいあいとした雰囲気の最中に生徒会長:杏ちゃ
んに緊急招集。
大洗女子学園に再び試練が襲いかかります。
{/netabare}

⑵大洗女子廃校通達後の仮校舎での生活編
{netabare}
全国戦車道大会制覇で撤回されたはずの廃校の危機は
撤回されるどころか即時廃校の急展開。
本編では「全国大会で優勝したら廃校は免除」という約束
だったのに文科省の役人の
「あれは口約束に過ぎない。検討の結果、やっぱり大洗女
子は廃校が決定した。」といういかにもお役所展開。

そういえばTVアニメ版でも杏が
「まさか優勝校を廃校にはしないよねぇー」
って言った時、あのメガネ役人はメガネ「カチャ」って言
わせただけで返事はして無かったですものね。

学園艦は解体、戦車は没収、生徒はそれぞれ転校という
仕打ちに失意のドン底に堕とされる大洗戦車道チーム。

そんな彼女達に一筋の希望の光が…
突如学校の上空に現れた1機の大型輸送機。
なんとC-5ギャラクシー!
開発当時は世界最大の米軍の輸送機なんです。
凄いんです!
音楽も相まって本当にカッコいい!
これには私もビックリしました。
凄いですね、サンダースの物量というか資金力。
戦車を次々と運び込み、紛失したという形で一時預かり。
颯爽と去っていく姿は本当にカッコ良かった。
ケイちゃんグッジョブです!

でも学校や試合が決まるまで預かってくれるのかと思って
いたら仮校舎が決まるや否やまたもやC-5ギャラクシーで
戦車を、しかも空中投下でのデリバリー!
これこれ、私見たかったんです。
戦車の空中投下!
「届けたからね〜」みたいな
なんとも言えないサンダースのキャラ豪快ですね。
ギャラクシーを操縦するナオミもカッコイイ!

先の見えない不安の中それぞれ日々を送る大洗戦車道部。
いつもは真っ先にうろたえる桃ちゃんが会長を信じ率先し
て動く姿がなんだか意外。

「会長がいない時こそ我々が…!」
えっこんなキャラだったけ?

リヤカーで荷物を運びパイプ椅子に押し潰されそうになっ
た時、会長帰還。泣きじゃくる桃ちゃん…

私まで目頭が熱くなるシーンだったのに…

アンコウライトの二宮金次郎に思わず…笑
ダメですよアレは。面白かったけど。
そして会長が帰ってきたらいつものポンコツ桃ちゃんに…

逆に1番しっかりしていたはずの風紀委員が…
なんとも…1番問題児化してましたね。
普段真面目な人程こうなっちゃうんでしょうか…
コンビニでたむろって焼き鳥…
きゅうりのヤケ食い?なぜきゅうり?
「風紀委員が地元の学生と喧嘩してまーす!」
笑っちゃいました。
「ルールは破るためにあるのよ」
まさかの思考的変化が面白かった。
風紀委員のやさぐれ方で桃ちゃんの実直さが俄然際立ちま
したね。
でも麻子との絡みは良かったなぁ。

前回の失敗から何かを学んだのか突如、筋トレに励む
アリクイさんチーム。
何故かサバイバルに目覚めてしまったウサギさんチーム。
(秋山殿の影響?)
あの魚の干物?燻製?が気になります。
そして山の中だろうが活き活きとしている秋山殿。
この子本当に楽しそう。

大洗女子廃校を一旦は受け入れざるを得なかった会長:杏
でしたがやっぱりこの人はやる時はやってくれます!
やってやるんです!
たった一人で戦車道協会の会長・西住流師範といった上層
部に訴え、正攻法で文科省役人との交渉。
約束を蔑ろにする行為こそが文科省が誘致を進める
「戦車道世界大会」のテーマに反すると。

そしてとても条件は厳しいけれどもし大学選抜チームに
勝ったら廃校取り消しという誓約書をとりつける事が出来
ました。
TVアニメの時もそうでしたけれどいざという時の会長
やっぱり頼りになりますね。
干し芋ばかり食べて「だよねぇ〜」だけじゃ無いんです。

しかし約束を取り付けたとはいえ条件はほぼ絶望的なもの
30対8の殲滅戦…
フラッグ戦ならまだ僅かでも希望がありそうですが、こう
なると流石のみほも不安な気持ちを隠せません。

厳しいけれど大学選抜に勝ちさえすれば廃校は撤回。
みんな笑顔で「がんばるぞ〜!」ってその時みほと
ちらっとみほを見た秋山殿の表情だけが曇るのが印象的。

恐らくみほの頭の中はこの時既に圧倒的な戦力差にいかに
対応するかでいっぱいだったのかな?
いつも1人で悩むみほらしい表情。
秋山殿も恐らく大学選抜の車輌の能力等既に把握していて
戦術に関してはみほの気持ちが分かる唯一の存在。
そんな2人の思考的な絆を感じさせるシーンでした。

そしてみほとまほ。
この中盤ではみほに対するまほの思いがひしひしと伝わり
ました。
黒森峰の隊長としてではなく、西住流の一員としてでもな
く、みほのただ1人の姉として妹を思う気持ち…

みほが転校の承諾書に親のサインを貰うため熊本の実家に
帰省した際、なんだか微妙に嬉しそうな、ホッとした様な
とした表情で迎えるまほ。

みほと母親のギクシャクした関係を考え母親に嘘をついて
までみほの為に承諾書を準備してあげたまほ。
TVアニメ版では見れない表情がいっぱいでとても印象的。
まほ、みほ姉妹の幼い頃の回想シーンはとても微笑ましか
ったですね。
みほがあんなに活発で明るい女の子だったって思わなかっ
たから。
姉妹で過ごした思い出の場所。Ⅱ号戦車での思い出。

高校1年生で黒森峰の副隊長に抜擢され、恐らくその時まで
はあの明るくて活発で戦車道でも無双的な強さを発揮して
いたのでは…
でも全国大会でフラッグ車でありながら勝負よりも仲間を
助ける事を優先し、チームはプラウダ高に敗北。
大会10連覇も逃す…。

熊本から、黒森峰から逃げる様にして辿り着いた大洗。

そこで大洗女子の危機を救います。そして大洗女子からみほ
自身も救われます。

やっと見つけた自分の戦車道。

1番わかっているのはまほなんですね。
みほの才能も、みほの気持ちも…
まほのみほに対する思い、凄く伝わります。

いろんな事情が重なってボタンを掛け違えているけれど
1つづつ元に戻していくようで作品中盤での重要なシーン
だったと思います。

この中盤では会長:杏の存在と大洗女子戦車道部への思い、
ライバル校同士一致団結そして戦車道への熱い思い、
西住姉妹の過去から現在への関係と互いの思いがそれぞれ
沢山詰まった、終盤での最終決戦へ向けての気持ちを高め
てくれるとても重要なお話だったと思います。

そしてこれだけのキャラを埋没させる事なく、魅力的に演
じさせる脚本、吉田玲子さんに感謝です。
{/netabare}

⑶大洗女子存続を掛けた大学選抜との試合編
{netabare}
いよいよ大学選抜チームとの決戦。
この作品最大の見せ場、私的には迫力とスリル、面白さと
感動のバトルシーンだったと思います。
つまり全部詰まっているという事です。

はっきり言って2回目でもまだ細かい所まで把握しきって
無いので印象に残った点を。

大学選抜vs高校連合というよりもいつの間にか西住vs島田
という2大戦車道流派の対決の構図に。
島田流の娘であり飛び級で大学に進学した天才少女・島田
愛里寿 。
まず私的にはCV:竹達彩奈さんていうのが嬉しかったです。
でもなんだか捕らえどころの無いキャラというかこの劇場
版の為だけに出てきたとしたらちょっと勿体無いかなぁっ
て感じでした。
ラスボス感は伝わるのですがもう少し素性を掘り下げて
欲しかったみたいな。
あと副隊長以下の3人も。
もしガルパンがまだ続編があるなら楽しみなキャラです
ね。

そんな中話を聞きつけたダージリン様。
オレンジペコがモールス信号を打電。
ダージリン様どんだけ大洗女子(ていうか、みほ?)
の事好きなんでしょうね。

大洗女子の前に続々集まるライバル校達。
王道の友情展開とか言われようが関係ありません。
ただただ胸が熱くなります。
聖グロリアーナ・サンダース・プラウダ・アンツィオ・
黒森峰そして継続高校。知波単いたかな?

まさにガルパンオールスターズ!
こんなドリームチームを見る事が出来る日が来るとは
思いもしませんでした。

ダージリン「お茶会の会場はここかしら?」
ケイ「ヘイ!私達も参戦するよ!」
カチューシャ「私達がカッコ良く最初に登場したかったの
に!」
アンチョビ「今度は間に合ったぞ!」
まほ「助太刀するぞ。」
ミカ「戦車道は人生…」
こんな感じでしたでしょうか?
登場する時の音楽も最高!

私的にはアンツィオのアンチョビ姐さん、カルパッチョ、
ペパロニの3人がP40ではなくCV33で登場したのが鳥肌
立つくらい嬉しかったです。
やっぱりアンツィオはカルロヴェローチェですよねー。
「ドゥーチェ!ドゥーチェ!」

でもこんな軽戦車以下の車輌でどうやって闘うの?
逆に足手まといじゃないの?って感じですが後半素晴らし
い役目が待っているんですよね。

大洗女子に短期転校手続きで戦車は私物として持ち込み。
そしてなんと言っても大洗女子のセーラー服姿が…
まさか、まほ姉のセーラー服姿を見れるとは思いませんで
した。
ちょっと嬉しいサプライズですね。しかも可愛い!
アンチョビ姐さん、ダージリン様、ケイちゃんなどなど
みんな可愛いんです!
カチューシャ袖長すぎ…
まさに「大洗女子制服コスプレ大会!」
「一度着てみたかったのよね」
でしたでしょうか?ダージリン様、お茶目…

特にTVアニメ版ではとにかくクールな印象が強かった
まほですが意外とノリがいいのにちょっとビックリ。
作戦会議で作戦名を決めようってなった時、みんなが
好き放題言い出して、最後はまほがきちんと締めてくれる
と思っていたら、
「ニュールンベルクのマイスタージンガーはどうだ」
ってちょっと笑っちゃいました。
ワーグナーを持ち出すなんて意外とユーモアのある人なん
ですね。

それにしてもみほの「こっつん作戦」って…笑
納得する皆んなも皆んなですが…
ボコの魅力といい、さおりんの気持ちわかるような…

そんな大一番でまずもうこれ本当に胸が熱くなって思わず
涙が出ちゃったのがプラウダ高校。
これ本当に泣けました。

カチューシャを助ける為に1人また1人…
KV-2に至ってはまさに弁慶のようでしたね。
まほがカチューシャに言った
「信頼と崇拝は違う」
という言葉がとても心に響きます。

ロシアの可愛い暴君的なキャラのカチューシャ。
そんなカチューシャを身を挺して助ける仲間達。
副隊長ノンナの最後の一言。

「カチューシャ…あなたは一人でも闘える…」

何かに気付く様なカチューシャ。
あのカチューシャの悲しくて絶望的な表情は2度と見れない
かもしれませんね。

ていうかこれ絶対死別してますよね…

ここまで涙を誘っておきながら試合終わると仲良く会話
してるんだから、もう本当にガルパンのイジワル〜って
感じです。
みんながカチューシャの事大好き。とても胸の熱くなる
シーンでした。
カチューシャを励ますダージリン様やっぱり素敵です。

そしてそしてアンツィオ、カメさん、アヒルさん、継続高
の4輌、軽戦車どんぐり小隊によるカール自走臼砲攻略。
最終決戦山場の1つ。
この作品を通してMVPをあげたくなるアンツィオの働き
最高でしたね。

巨大迷路で逃げまくるあんこうチーム。
それを追いかける大学選抜チーム。
いくら追っかけても巧くスルリとかわす絶妙なコース取
り。
んんん!って思ったらジェットコースターの頂上にアンチ
ョビ姐さん!あんこうチームにナビゲーション!
それに気付いた大学選抜チームもチャーフィーで追いかけ
る始末。
アンツィオCV33ならまだわかるけど普通の戦車でジェッ
トコースターの線路を…
わかってます!そんな事はどうでもいいんです!
これがガルパンなんです!
お祭りなんです!

CV33vsチャーフィーの派手な逃亡戦。
CV33にぎゅうぎゅう詰めのアンチョビ、カルパッチョ、
ペパロニの3人が可愛いくて楽しい。
やっぱりこの3人最高ですね。
最後は「ヘイ!タクシー!」

でもあの迷路の中での戦車の動き本当に凄いと思います。
滑らかな砲塔の動きや車体の切り返し。
言葉では上手く言えないけれど緻密な作画にただただ感服
しました。

そんなアンツィオを含むどんぐり小隊でのカール攻略作戦
なんですが、まずカール自走臼砲?なんなんでしょうか、
一体…
突然空から爆弾が降ってくるみたいな…
600㎜砲弾ですよ…
こんな兵器を直前で承認する文科省のえげつなさ…
高校生相手に、ここまで廃校に拘る理由はなんなの?
ってちょっとマジに腹立たしくなりましたね。

でもあの威力は劇場で見ていてもビックリ!
最初の1撃が来た時、館内ビリビリ揺れたような…
まさにアルマゲドンって感じ…
あれ直撃したらいくら特殊カーボンで保護されていても
ただじゃ済まないですよね。
ただシーンに圧倒されて何輌、誰の戦車が戦闘不能に
なったか2回目でも覚えてないくらいです。

そんな邪道な威力を誇るカール自走臼砲をどんぐり小隊で
やっつけるんだから楽しく無い訳が無いですよね。
TVアニメ最終話の対マウス戦を思い出しました。
あの時もカメさん、アヒルさんチームの捨て身の連携で
Ⅳ号が見事に仕留めましたから。
「軽戦車じゃないし〜」「中戦車だし〜」
思い出しちゃいました。
今回も何かやってくれるはず!

そんな私の期待以上の作戦。

杏「この四両で仕留めちゃおう!」
会長〜いくらなんでも…
でもこの決断力と実行力!やっぱり杏は凄いですね!

恐らくアニメ映画史に残るであろう、カール自走臼砲vs
どんぐり小隊!
アヒルさんチームとアンツィオの殺人レシーブ!
横転したカルロヴェローチェの履帯を回転させ勢いを
つけてカメさんジャンピングアターック!
凄い!ついにカメが空を飛んだ!
ではなくてヘッツァー空を飛ぶ!
バレー部顔負けのバックアタックですね。
こんな感じでしたでしょうか?

本当に凄いですね。
それぞれのキャラにそれぞれの役割。
対マウス戦に勝るとも劣らない興奮のバトルでした。

どんぐり小隊で後方支援していた継続高校。
はっきり言って謎だらけのチーム。
TVアニメ版でも名前が出たくらいで劇場版でいきなり登場
知波単もそう。
でも63回全国戦車道大会では2校とも黒森峰に負けている
んですよね。
知波単は1回戦で、継続は2回戦で。
しかも知波単は短時間で全車両撃破されたみたい…
このあたりも何か関係があるのでしょうか?
でも継続高校の隊長、クールな女の子ミカ凄く気になりま
すね。
私的にはちょっとダージリン様とダブるような感じです。
CVも能登麻美子さん。謎めいた感じが良く出ていたかも。

そんな継続高校の戦車BT-42。
履帯が外れてもハンドルをつけなおして華麗に走行。
なんだかルパン3世みたい…
ビックリしたというか素直に欲しくなっちゃいました。
カルロヴェローチェCV33以来です。
そしてミカの手にしていた楽器の音色がまたいいですね。
ミカが弾きだして戦闘に入るシーンとか鳥肌立ちました。
何だかミュージカルの1シーンを見てるみたいでこの作品の
中でも大好きなシーンの1つです。

ミカも劇場版最初の方から出ていたし、何だか謎めいた
人物。
島田愛里寿ちゃんと同じく凄く気になるキャラなので
是非続編での登場を期待したいです。

「各自が出来ることを」という言葉通りのキャラの活躍も
沢山ありましたね。

いっぱいあり過ぎて思い出せないくらいなのですが、中で
も私的に印象的だったのがアリクイさんチームですね。
TVアニメ版ではアリクイではなくアリさん程にしか役に
立っていないネトゲチーム。
ほぼ見せ場ゼロ。
そんなアリクイさんチームがまさかの筋トレでパワーアッ
プ。
「おっしゃぁー!」重たい砲弾を込める姿が格好いい!
そしてその成長を誇示するかの様なマグレでも何でも無い
大学選抜戦でのパーシング撃破。
これは凄いですね。
ゲリラ的な西住みほ流の戦い方を体現しているアヒルさん
チームが大洗女子の中でも最も練度の高いチームだと思い
ますが、この急成長のアリクイさんチーム。
その秘めたるポテンシャル、是非とも続編叶うなら見てみ
たいものです。

そしてそしてウサギさんチーム。
はい、後半でも来ました。丸山紗希ちゃん。

「観覧車……。」

後半でも特別賞あげちゃいます。
これって意図的に観覧車を使えって言ったのでしょうか?
それともだだ「蝶々…」の時みたいに目に入ったから
言っただけなのでしょうか?
理由はどうであれ圧倒的不利な状況を変えてくれる観覧車
大作戦のきっかけを作ってくれました。
これだけセリフ少なくてインパクトのあるキャラ、
中々お目にかかれませんね。

あっ話は戻るけれど、学園艦とお別れする時、いつもは
皆んなと違う方向を見ている紗希ちゃんが皆んなと同じく
学園艦を見つめている姿が印象的でした。
ボォ〜ってしている様な紗希ちゃんだけど彼女もやっぱり
大洗女子に何かしらの思い入れがあるのかなぁって思わせ
ワンシーンでした。

ウサギさんチームがサンダース高のアリスをタカシネタで
イジるのが面白かったですね。
TVアニメ版サンダース戦でしたでしょうか?
アリス「タカシ…どうしてあの娘を選ぶのよぉ〜」
みたいな。
もう本当にこういう細かいネタが随所に散りばめられてい
てスタッフのキャラに対する愛情をいっぱい感じちゃいま
すね。
まだまだ他にもいっぱいあるんですよー。

大学選抜T28をサンダース高・ナオミと連携して橋の下
から仕留めたダージリン様。
そのいつものエレガントな立ち振る舞いからは考えられな
い、捨て身の戦法をとるところにダージリン様の奥に潜む
ラスボス感が私の中でますます急上昇。
やっぱりこの方は底を見せてないですね。
友の為ならなんでも出来る。本当のエレガントさを兼ね備
えたダージリン様やっぱり素敵です。

ダージリン様のついでに聖グロリアーナ・ローズヒップ。
「リミッター外しちゃいますわよ!」からのチャーフィー
撃破からの自爆…笑
絶対彼女アンツィオかサンダースのキャラですよね!

このまま書き続けると延々と続きそうなのでそろそろ
島田愛里寿 vs西住姉妹へ。

西住流と島田流の一騎打ち。
と言っても2対1ですけれど。
まず島田愛里寿ちゃんの無双っぷりが凄すぎてある種の
恐怖心さえ感じました。
大洗女子に翻弄される大学選抜。
それまで戦況を見守っていたけど、突然歌い出したかと
思ったら(この歌が竹達さんらしくて…ちょっと…笑)
自らのセンチュリオンで出陣。
士気の上がる大学選抜チーム。
知波単、あひるさんチーム、ウサギさんチームを瞬く間に
撃破。他にも数輌。
とにかくその動きが凄すぎます。
挟まれたと思ったらすり抜けて仲間討ち。知波単…
追い詰められた様に見える山?丘?の頂上から一気に滑り
落ち、みほの真下につける圧巻の動き。
まるで忍者みたい。
2対1とは思わせないその華麗な動きに目がついていかない
くらいです。
とにかくカメラワークが凄いですね。
目まぐるしく動き回る攻防戦。

しかし戦いはいよいよ最終局面へ。

セリフ無しのラストバトル。言葉は要りません。
動きだけで充分伝わります。
みほの「左手は添えるだけ…」
凄いです、このシーン。震えました…
やっぱりガールズ&パンツァーの主役はみほなんだ。
改めてそう思わせるシーンです。
  
そしてまほ。
ちょっとしたボタンのかけ違いですれ違っていても
やはり姉妹。
息がぴったりと合う描写に感動します。
西住流とはかけ離れたみほの作戦に従うまほ。
妹を撃つ時の表情がなんとも…
2回目の視聴でわかったんですけれどあれは空砲だったんで
すね。
これが「こっつん」なのかな?

「大洗女子学園の勝利!」
蝶野教官(CV:椎名へきるさん)の声も何だかいつもより
感極まっている様に感じましたね。

エンドロールも凄く良かった。
参加チームの帰り道のシーン。
最初に流れるのがみほとまほが会話するシーン。
まほがみほに何かを言っています。
ちょっと切なそうなかんじで…
みほも言葉を返します。
固い握手を交わして笑いあう2人。
どういう会話を交わしたのか想像が尽きません。

しかしアンツィオ本当、楽しそう!
{/netabare}

2回目の視聴で私の評価も5点満点に上がりました。
ストーリーの足りない部分を補ってもお釣りがくるくらい
の作画、音楽、キャラ、声優の魅力。
何より私のアニメの評価で最も重要視している
「心の震え」がありました。
「戦車道は人生」何気にミカの言葉が心に響きます。

登場する戦車、人物共に非常に多いですので情報量が多く
て1回や2回の視聴ではなかなか処理できない部分もありま
すが、その点これから何回見ても新しい発見があるかも
しれません。それも楽しみですね。

改めてこの作品、関係するスタッフ皆様の並々ならぬ
ガールズ&パンツァーへの愛情と情熱が結晶となった作品
だと思いました。
水島監督のツィートによると完成したのが公開4日前。
なんと!
水島監督だけについ頭の中で納品の為に全国に走り出す
武蔵野アニメーションのスタッフの姿が蘇ります。

どれほどの苦労があったのでしょう。
妥協を許さない水島努監督をはじめ制作スタッフの情熱に
ただただ感謝と敬意の思いしかありません。

色んな今後に繋がる様な気になる場面もあったのでファン
としてはやっぱり続編を期待しちゃいますけれど、今は
ゆっくりとその時を待つことにします。
制作関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
そして有り難う御座います。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 79

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

無駄尺など一瞬たりとも無く瞬き禁止!やりたいことと出来ることを全てやった結果としての120分は深夜アニメからの映画として至高にして究極か!?(各劇場鑑賞記録最新版)

2012年秋期からシリーズが地味に続く『ガルパン』
3年間の集大成とも呼ぶべき完全新作映画
1945年以前の戦車を用いた武芸「戦車道」が女子の嗜みとされる世界観の元、美少女キャラオンリーによる戦車戦を描いたハートフルなミリタリーメカアクションです


深夜アニメから地続きになった作品ながら、映画としての完成度はオイラ個人の見解としてあの『アルペジオ』を超えて究極の1本と呼ぶべき仕上がりです
ただし登場人物が【物凄く多い】ので全くの初見だと顔と名前と声の一致は厳しいかと思います
ただし単純にミリタリーメカアクションという観点から観れば、本当に全世界類を見ない史上最高のアニメだと確信出来る素晴らしい作品ですので強くオススメしますb
ちなみに本編前にテレビシリーズを軽く振り返るSDキャラによるミニコーナーがあるので「テレビシリーズ忘れちゃったよ!」って方もwelcomeです


まず早々に名将ダージリンさんがお茶を飲むシーンから始まるのですがその矢先に激しい砲撃の爆音が劇場の壁を震わす
まさに耳を劈く轟音
『アンツィオ戦』の時にも書きましたが、この迫力は是非劇場で体感していただきたいですね
斜め後方から砲弾が空気を切り裂き真横をかすめ目の前で破裂する
オイラの目の前はまさに戦場、いや戦車道の試合会場
砲塔がこちらを向くカットでは緊張のあまり思わず目を逸らしたくなります!
再録された劇伴もより厚みと抑揚を増しつつ、立体音響で味わうとより一層感情を奮い立たしてくれます


この冒頭の試合シークエンスだけでも1800円の鑑賞料金を払う価値は十分あると言っていいでしょう
テレビシリーズ終盤、あの「黒森峰戦」“以上の”クオリティがずぅ~っと続くと思って下さい!
3DCGを用いて描かれるが故の繊細な戦車のモデリング、滑らかな動き、迫力のカメラワークはもちろん見どころ
しかしその他の背景や噴煙のエフェクトは手描きなんですよ
そりゃ制作に時間がかかるのも頷けます


冒頭の試合の舞台となるのはもはやお馴染みとなった茨城県大洗市の中枢部
先日ぽ~か~さんやしゅりーさん達と「劇場版ではココが戦いの舞台になるのでは?」と前回のシリーズでは描かれていなかった地区を予習しておいたんですが・・・結構予想当たってたぁw嬉しいですw
それにしても劇中では「試合で破壊されることは縁起の良いこと」とされているもののあwそwこwまwでw粉微塵に壊される大洗市の様はあたかも怪獣映画のよう
聖地巡礼ビジネス+迫力のミリタリーメカアクション=破壊の美学ってことでこーゆーのが好きな人には堪らない限りですな


『ガルパン』の魅力の一つとして、その個性的な登場人物の多さ故に群像劇としても秀でている、という点も忘れてはなりません
主人公サイドである大洗女子はもちろんのこと、テレビシリーズではライバルだったキャラ達もが総登場
しかも素晴らしいことにその多彩なキャラ一人一人にちゃんとした見せ場が用意されてるんです!
これはもうシリーズを追いかけて来た者にとって最高の感動ですよ
裏を返せば無駄な尺稼ぎなんて一切としてやってないんです
石原監督も新房監督も長井監督も出来てないことを、水島監督は「やりたいことを全部納めるため」に実践してるんですね!素晴らしい!


そして名前だけが出ていたフィンランド軍BT-42を駆る継続高校、新たに大洗女子に協力をすることとなる日本軍戦車で構成された知波単学園、ドラマCDや設定のみだったキャラの初アニメ化等なども含め、多くの新キャラの活躍も見逃せないところ
継続高校はフィンランドがモチーフってことでフィンランド民謡が流れるシークエンスは愉快痛快、楽しくなる名場面


そして、もちろん最大の見せ場となるのは大洗女子の新たなライバルである大学選抜チームとの死闘
これは今までのシリーズとは違い数が物言う乱打戦で、かつまたも個性豊かな敵戦車の登場で胸躍らす展開の連続です
『スターウォーズ』で例えるなら【エンドアの戦い】、『ガンダム』で例えるなら【『ビルドファイターズ』の最終回】、まさに集大成に相応しい舞台です


いやぁ、でもバカスカドカボコ撃ち合ってるだけの映画じゃないんだコレ;
中盤で散り散りになることを余儀なくされる大洗女子の面々に泣き
ウサギさんチーム7人の「笑顔で別れようって言ったじゃなーい」で泣き
泣き叫ぶ桃ちゃんで泣き(あれは作画がネ申掛かっていた)
孤立しかけるカチューシャの場面で泣いて4回も泣いてしまった・・・(雨が降ってくるあの場面の脚本、良かったですよねb)


そして主人公にして大隊長のプレッシャーを一手に背負う西住みほ、彼女を支え、そして救うのが【姉妹愛】だってことがまた美しいです


本当に2015年は良い映画と良いアニメ映画に恵まれた1年間でした
もしかすると今年を超える1年はもう暫く出てこないのかもしれません
だからこそ、この歴史的傑作に出会えた現在に感謝を込めつつ・・・最高の1本でした、とただ声を大にして言いたいわけです


で、とりま誰か一緒に富士急ハイランド行こうぜ?w

























鑑賞1回目
新宿バルト9
バルト9はスクリーン毎の差も少なく大きな画面と迫力の音響が保証されたオイラが最も信頼するシネコンです
ガルパンに限らず期待を裏切らない映画体験が出来るので強くオススメします


鑑賞2回目
立川シネマシティ極上爆音上映
極爆第二形態、センシャラウンドファイナルLIVE
正直なところ、立川シネマシティはあまり好きな映画館ではありません
極爆以外の上映は音を絞る映画館なんですあそこは
1年前にマッドマックスで極爆を経験した時は単に音が大きい、その割に不快な感じはしないな凄いな、程度でした
今回のセンシャラウンドファイナルLIVE仕様はカールの着弾や観覧車先輩が落下した時の迫力の凄まじさたるや、音というよりは突風とか衝撃波に近い感じを受けます
流石話題になるだけはありますね
それよりなにより、コレはどの映画館でも体験出来なかったなぁ、と心から感心したのは劇伴がとてもクリアに聴こえたことです
ハーベストミュージックフェスタに行った時に生で聴いたオーケストラ
まさにあの音がまんまスクリーンから聴こえてきたんです
これには思わずウットリしました
立川はともかく極爆はとてもオススメですb


鑑賞3回目
ユナイテッドシネマ入間4DX
もうちょっと音量が欲しかったかな?って点以外は最高です!
ひたすら揺れ続け、震え続けるので乗り物酔いし易い方や腰を痛めてる方には全くオススメ出来ませんw
が、よくよく考えれば遊園地などでも長くて30分ほどしかない体感シートアトラクションを120分もぶっ続けでやるのですからそりゃ疲れもしますw
ミカが現れる度に彼女の周りでは風が吹いてソレが4DXでも演出されるんですが、【心なしかイイ匂いがした】のはオイラの気のせいでしょうかw;
風呂でシャボン玉が飛んできたのとボコがボコボコにされるのには爆笑しましたw
それと遂にキャプテンのスパイクをこの身で(顔面で)受け止められる日が来ようとは感激の極み
山頂からひまわりチームが撤退する時の雨が車内と車外で素早く切り替わっていたのも細かい
本当に楽しかったですb
それこそアトラクションのようにどっかでずぅ~っと上映し続けて欲しいぐらいですね


鑑賞4回目
立川シネマシティ極上爆音上映
極爆第三形態、センシャラウンドファイナルエクストラ6.1ch(マサラ上映)
マサラ上映とはいわゆる声出しOK上映なのですが、実はこれ第二回ハートフルタンクカーニバルのライブビューイングを観に行ったが機材トラブルで中継不可になってしまい、劇場からのお詫びとして劇場版を流したという幻の1回
当然、ライビュが観れないならと帰る客がいるのかと思いきやオイラ含め満席の観客全員が拍手で劇場版鑑賞を許諾
そしてオイラの横のお客さんがライブの鬱憤晴らしに声出しにしてみては?と提案したところ、劇場も観客もこれを快諾
かくして幻の1回、極爆マサラにオイラも立ち会うこととなったのです
まあ実際は音がデカくて声張り上げても殆んど聞こえないんですがw
バレー部の掛け声に合わせたり、あやちゃんの「ぶっ殺せー!」を叫んだり、「家元、蝶野様がお見えです」に対し「どっちのー?」「プロレスラー!」と返したり…
まあ馬鹿騒ぎ出来ましたw
これまでで一番楽しい、そして何より思い出深い鑑賞になりました


鑑賞5回目
立川シネマシティ極上爆音上映
極爆第四形態、センシャラウンドファイナルLIVEエクストラ6.1ch
音響調整卓の新調で第四形態と称した状態で再調整された仕様です
本来、劇場版ガルパンは5.1ch作品ですが後方センタースピーカーを搭載したので後方の音を三方向に分散させるよう岩浪音響監督自らが再調整されてます
一週間後にはウーファーの新調が予定されていたので実質第四形態の最終上映です
第15回あにこれOFFのメインイベントとして計六人で観てきました
オイラ以外は極爆初体験で、またこの鑑賞の直前に劇場版SAO極爆も観ていたので比較にちょうど良かったと思います
主にそのイカレ具合についてwww
鑑賞前に劇場スタッフからロングラン上映御礼の挨拶がありました


鑑賞6回目
立川シネマシティ極上爆音上映bスタジオ
極爆の仕様変更で話題になるのはシネマシティのシネマツーaスタジオという最大スタジオなのですが、今回aスタのウーファー新調に伴い元々aスタにあったウーファーをbスタに移設して実現したおそらく片手で数える程度しかしていないbスタのガルパンです
aスタは縦に長い長方形の客席配置ですがbスタはほぼ正方形で音の広がりを実感出来、またスクリーンそのものもやや大きいです
肝心の音はバルト9と同程度ぐらいと思って頂ければいいでしょうか
aスタではドラムンベースが響き過ぎてマトモに聞こえないエンドロールの「Pice of Youth」が普通に聞こえますw


鑑賞7回目
シネマサンシャイン平和島4DX効果マシマシ版
4DX開始当初から話題でした平和島の4DX
エフェクト類をパワーアップさせた効果マシマシ版と、さらにシートモーションを最大値に設定したエクストリーム上映の2種類が存在しますが、効果マシマシ版の方を観てきました
ハコそのものが大きめなのですがスモーク、風、香りがハッキリ強いと感じます
特に香りは一年前の入間ではイマイチ分からなかったんですが、ミカの語りに合わせて吹き抜ける風のミカからするいい匂いw、ダージリンの紅茶、大洗港の磯の香り
これらが全部同じ匂いなんですが(笑)確かに漂ってきたのが感じられましたね
あと改めて4DXで観るとセンチュリオンが如何に馬鹿げた動きをしてるのかがわかります
一番好きなカットはパーシングを追撃せんとするアリサが履帯を破損する集中砲火を受けて車内でとっちらかるのを体感出来るところですねw


鑑賞8回目
シネマティックコンサートinパシフィコ横浜国立大ホール
シネマティックコンサートとはハーベストミュージックフェスタも担当された東京フィルハーモニー楽団による生オーケストラが、本編の映像に合わせてその場で劇伴を演奏するというスタイルのオーケストラコンサートです
横浜公演では自身も「ガルパンおじいさん」を自称する栗田博文さんが指揮を担当
もちろんカンテレの奏者はミカのカンテレの中の人こと、あらひろこさん
ただでさえ本編映像に合わせての演奏という無理難題を見事にこなしてしまう栗田さんと東京フィル…本当に素晴らしいパフォーマンスでした
カンテレに至ってはほとんどSE担当じゃないか…
映像素材はBD版を使い、SEこそ抑え気味にされているもののセリフはかなりハッキリと聴こえる中、それに負けじと迫力の演奏をなさっていたのが印象深かったです
試合直前、絶対絶命の大洗女子の前に次々と助っ人が加勢する軍歌メドレー「学園十色です!」で栗田さんがパンツァーフォー!の握りこぶしを挙げていたのがカッコヨカッタwww
流石は生オーケストラ!と、特に味わい深かったのは大学選抜のテーマ
「好敵手です!」と「無双です!」の演奏でしたね
本編後にアンコールでフルバージョンも披露していただけました
オーケストラならではだったのがボコが歌う挿入歌「おいらボコだぜ!」や継続高校の快進撃「Säkkijärvi Polka」、そしてエンドロールの「Pice of Youth」がオーケストラアレンジされていたところですね
ちなみにこの日が大宮公演を病欠していたchouchoさんの復帰一日目でした
思い出深い体験をありがとうございましたm(__)m


鑑賞9回目
立川シネマシティ極上爆音上映
センシャラウンドファイナルシャープネスBDver
aスタ、bスタ共にスクリーンを新調してよりクリアな画質とセンタースピーカーの抜けを良くしたとのこと
潔く3D非対応のホワイトスクリーンにしたとのこで、シルバースクリーンはよろしくないと思っていた自分には朗報です
映写機も双眼式から単眼式になったことで画質が向上してるそうです
aスタはシャープネス、bスタはグラマラスと命名されてました
さらに最終章第1話の公開直前ということでブルーレイ用マスターを1週間限定で上映
熱心なガルパンおじさんならお判りかと思いますが上映用マスターとブルーレイ用マスターだと作画、撮影効果、音響効果など推定100箇所以上リテイクが入っているので画面的にはほぼ別物
音響面でもセリフの反響音など細かい部分が聴き易くなっており、また今回の立川シネマシティの仕様変更のおかげもあってか立体音響感がかなり増しており特に後ろから響く音がハッキリ後ろから飛んでくる移動感が強くなりました
それと、個人的には『オーディナルスケール』を観て以来10ヶ月ぶりのaスタだったのですが、aスタ特有の破裂音(カール、観覧車先輩)のソニックはそのままに、西裏門での縦深防御戦で響くティンパニの歪みが抑えられ普通に聴けるし、「piece of youth」もズンドコ感が控えめに
セリフ面は好みが分かれそうですが劇伴や効果音面ではもうこれ以上に無い?と思わせる仕上がりですね


鑑賞10回目
シアタス調布4DXセンシャラウンドMAXエクストリーム効果マシマシ
出来てまだ1年の真新しいシネコン、シアタス調布にて4DX版のリバイバル上映を観てきました
シアタス調布は『最終章第1話』のdts-x版を上映した東日本唯一の劇場でもありますが、今回は劇場版4DXとなります
また、このリバイバルに合わせてMX4D式の劇場でも『劇場版』及び『総集編』が公開されてます
4DXは韓国の会社が作った規格でMX4Dはアメリカの会社が作った規格です
最も大きな仕様の差は4DXでは雪が表現出来て、MX4Dではそれが出来ないというところですが『劇場版』に関しては雪が降るシチュエーションが無いので参考までに
ちなみに『総集編』でも何故か雪は降りませんでした(他の映画では降ったんですけどねぇ)
ただしシートの可動のリニア感、空気砲や水しぶきの表現力は4DXの方が明らかに繊細です
MX4Dは可動がワンテンポずれたり、空気砲がうちわで扇いだような風なのに対し、4DXは可動も素早く立ち上がり、空気砲も針で刺されたような鋭いものが飛んできます
規格の違いによる価格差も無いので"演出"という観点から観ても4DXの方が断然オススメですのでMX4Dと4DX、両者とも選択肢に入る地域にお住まいの方は必ず4DXで観ることをオススメします!
さて、肝心のシアタス調布の4DXですが、シートモーションを最大値に設定したエクストリーム上映仕様に加え、スモークや風などの劇場エフェクトもフル稼動となります
シートモーションに関しては慣れたせいもあるのかそれほど大きな違いに感じませんでしたが、磯の香りと温泉の香りは全然別物とわかるぐらいハッキリ香ってました
また、ハコが小さめなこともありスモークが出るシチュエーションが続くとスモークが多過ぎてスクリーンが観えなくなることすらあるのは思わず笑いますw
初めて観るタイトルの映画だったら効果マシマシは避けた方が無難ですね(笑)
音響の方も岩波良和音響監督が直接調整されたということもあって爆音や破裂音のソニックと劇伴やセリフのクリアさが両立した満足のいく出来栄え
なんでもイオン幕張の支配人がこちらに移転されてきたとか?
立川、幕張に続く新たなガルパン聖地の誕生でしょうか?
ちなみに4DXで観るたびに笑うんですがwあさがおチームが突破された時に追撃しようとしたアリサがボコボコにされるシーンが一番好きなんですw


鑑賞11&12回目
新宿ピカデリー2番スクリーン岩浪美和音響監督 監修 極澄音
まさか新宿ピカデリーで『ガルパン』を観れる日が来るとは夢にも思っていませんでした(『ガルパン』は新宿ではバルト9の専売特許です)
このイベントは実際の音楽ライブの様に専属マニピュレータースタッフがスクリーン後方に在中し、シークエンス毎の細かな調整をリアルタイムで行う、という贅沢な期間限定イベントでした
スクリーン下方にはサブウーファー、フロント左右スピーカーが鎮座し、見た感じの仕様は同じ松竹系映画館で散発的に開催される爆音映画祭に似ています
今回『ガルパン』を2回ずつ、『オーディナルスケール』『幼女戦記』『サイコパス』を各1回ずつこの形態で観てきました
アクションシークエンス等では急激に音圧が立ち上がる一方、会話はちゃんとクリアに聴こえるという“痒い所に手が届く”上映でした
現在の立川aスタの仕様と甲乙付けがたいクオリティです
一方、あくまでマニピュレーターさんの腕次第、な部分もあるのが事実です
イベント初日初回に観た『幼女戦記』はアクションの最中の台詞が多少割れてしまっていた部分があったり、『ガルパン』は初日に観た時よりも後日に観た時の方が音圧が明らかに上がっていたりしました
まあそういう意味でも“ライブ感”を味わう上映だったと思います


鑑賞13回目
丸の内ピカデリーDolby Cinema Dolby Atmos
現在考えうる限り最高の劇場システムであるDolby CinemaでDolby Atmos用に作り直された『劇場版ガルパン』を観てきました
既に公開されている『最終章』はDolby Atmosも同時に制作されている為、この音響システムをご存知の方も多いと思います
これは天井に配置されたスピーカーも含め、これまでの前後左右の音の定位に加え、音に上下の表現を与えることが出来、尚且つチャンネル数に縛られないオブジェクトベースによるリニアな音の移動を表現する事が可能になった音響システムです
ちなみにDolby Cinemaとはこの音響システムに加え、Dolby VisionというHDR技術によるより鮮明な色彩コントラストの映像表現が出来る上映システムと、没入感を高める為の座席配置や光を反射し難いシートや壁の色、遮音技術などのスクリーン全体のデザインを含めたシアターの商標です
残念ながらDolby Visionは映像素材をソレ専用に作り直す必要があり、実際に対応した邦画は『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の様に極僅かです
今回の『ガルパン』は音響面のみが対応している作品、という事になります
で、肝心の作り直された音響ですが、5年以上観続けてきた今作に新たな発見を与えてくれて物凄く新鮮でしたw
戦車がカメラの頭上を通り過ぎるカットでは真上にエンジン音、左右に履帯が転がる音が広がり、まさしく頭の上を戦車が掠めてるかの様です
大洗市街地戦において砲撃で撓む電線のうねり音、真上から落ちて来るカールの砲弾が空気を切り裂く音、ローズヒップの機銃が観覧車先輩に当たる跳弾の音など、これまでそんな音が存在することすら知らなかった音にも気付かされましたw
破裂音や戦車が着地する音などで急激に音圧が上がる一方で、台詞は場面によっては少し聴き取りづらかったりと、若干賛否が別れそうなところではありますがそんなことより観慣れた今作に新たな気付きを与えてくれた事に感動です
まだ『ガルパン』の進化は止まらない、という事の様ですね
ちなみに何故かBlu-ray用マスターではなく初期に上映されていたマスターでした

投稿 : 2024/12/14
♥ : 64
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

萌え燃え笑劇場。最後に待っているものは・・・<追記;TV放送記念>

ガルパン劇場版。
TV版より濃密に、そして大迫力になりました。
この名作に多くの言葉はいらねども、語りたくて仕方ない。
ここは忍び難きを忍び、堪え難きを堪え、短くまとめることといたしましょう。

内容は3部構成。
{netabare}エキシビジョンマッチ、廃校騒動、高校連合VS大学選抜。
中でも、1時間にも及ぶ第三幕が息も継がせない。
萌えて燃えて笑って感動。{/netabare}
すべてのポジティブな要素を詰め込んだアニメといえましょう。
凄いとしか言いようがありません。

戦車の動きはもとより、砲撃シーンに爆発シーン。
実写では表現できない躍動感やカメラワーク。
実戦さながらの臨場感。
その上さらに、手に汗握りながらの大笑い。
テンポのいい漫才(小芝居)がそこここに。

登場人物はTV版の大量のキャラに加え、新キャラも登場。
その一人一人が生き生きと活躍します。
それぞれがそれぞれの立場で綺羅星の如く光っていました。
私の大好きなアンチョビちゃん、あんな意外な活躍をするとは・・・
そして、あのオチ・・・
笑わせてくれてありがとう。

あまりに楽しすぎて、一気に2回いや3回も観ました。

<追記;TV放送記念>
{netabare}第三幕の見どころをギュッとします。

丘陵地での序盤戦。
先遣隊が有利な高地頂上に陣取るも頭上からの突然の砲撃。
辛くも撤退するが、その際のカチューシャを守るプラウダ勢に感動です。
「203高地よ」「負ける気か」が伏線だったのか。

カール自走臼砲戦。
4両のみでの特別任務です。
石橋上での殺人レシーブ作戦!
アンチョビちゃんの「うぅわ~~」がかわいい!
まあ、計算違いはあったにせよ結果オーライです。
それよりもパーシング3両を相手にする継続高校がかっこいい。
ぶんちゃぶんちゃのリズムにのり大車輪の忍者行
キャタが外れようが車輪が取れようが、片輪走行の果て・・・
「皆さんの健闘を祈ります、ポロローン」ミカ様かっこいい!

所は遊園地跡に。
T28重戦車をメインにした巧みな作戦により包囲される。
しかし、ここで来ました~紗希の「観覧車」
主軸を撃ち抜かれた観覧車先輩の大活躍。
コミカルな混乱に乗じて危機脱出。

機動性の高いアンティオの偵察が影の主役。
ジュエットコースター鬼ごっこからの「ヘイ!タクシー」「はいはい」
「T型定規作戦成功!」パキーン!
私のもっとも好きなシーンです。

最終バトルはもちろん大将戦です。
緊迫のBGMとセリフ最小限。
砲撃音、キャタピラーが擦れる音、激突音、爆発音。
迫真のカメラアングル。
ラストは当然の如し、姉妹愛。{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 53

74.3 2 2015年秋(10月~12月)アニメランキング2位
ARIA The AVVENIRE[アリアジアッベニーレ](アニメ映画)

2015年9月26日
★★★★★ 4.3 (265)
1692人が棚に入れました
capitolo1 その 逢いたかったあなたに・・・先輩の灯里に同乗してもらい、今日もゴンドラの練習に励むアイ。そのさなか、灯里は運河を行き交うゴンドラの中に藍華とアリスの姿を見つけます。プリマ・ウンディーネになってからというもの、忙しくてなかなか会うことができないでいた3人。ほんの短い時間とはいえそれが叶った“みらくる"に、灯里は過去のある出来事を思い出し、アイに語り始めます。capitolo2 その 暖かなさよならは・・・ある日のこと、アイは興奮気味に灯里に話し始めました。練習中にとっても“みらくる“な体験をしたというのです。見慣れぬ路地の奥で目撃したケット・シーの影…そして、ゴンドラを降りてその影を追った先で出会ったのは、姫屋支店とオレンジぷらねっとで修業中の二人のシングル・ウンディーネだったのでした。capitolo3 その 遙かなる未来へ・・・今、再びの未来をご一緒しましょう。

声優・キャラクター
葉月絵理乃、斎藤千和、広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、皆川純子、水橋かおり、川上とも子

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

監督や制作スタッフの優しさを感じました

この映画は灯里の後輩であるアイちゃんたちが登場する三話編成の物語です。
とてもほのぼのとした温かい内容でした。

でも、物語の内容よりも、もっともっと感動したものがありました。
それは・・・
この映画で、監督や制作スタッフの人達の優しさを、充分に感じることができたことです。

この映画の制作のとき、アテナ役の声優である川上とも子さんやアテナの歌声を担当した河井英里さんは、既にガンの病気で亡くなられていたのです。

でも、この映画の第一話と第三話の最後で、河井英里さんの美しい歌声を聴くことができます。
回想シーンでは、川上とも子さんの声も聴くことができました。
そして、エンディングでのスタッフ紹介字幕には、お二人の名前が記載されています。
お二人は、この作品の中で活躍している。この映画に参加しているのです。

亡くなられた後もこのように周りの人達が大切にしてくれる。
この映画を制作された皆さんは、なんて優しい人達なんだろう。
まさにARIAの世界のようです。

それだけで私は嬉しくなってしまいました。


2021年の春、ARIA完全新作が劇場で公開され、アテナ役として佐藤利奈さんが担当されました。
その際、飯塚プロデューサからは「もちろん川上さんも引き続きARIAファミリーです」との言葉をいただきました。

ARIAは人と人との絆を大切にしている物語。
映画をつくる人たちの絆も 大切になさっているのですね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 48
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

その ARIAを完走された人たちに‥

約60分

火星に再現されたヴェネツィアの街を案内する水先案内人(ウンディーネ)のお話です。

テレビ版の3期の後のお話なので、1〜3期まで観ることをオススメします。

3つのエピソードで綴られております。

ネオ・ヴェネツィアの風景を観たときに懐かしさとともに自然と涙が溢れてしまいました。

ARIAを完走された方のボーナストラックみたいなお話でしたね。

はひーっ、変顔、恥ずかしいセリフ禁止!、健在でしたw

60分ですが、たくさんのことがいっぱい詰め込まれていました。{netabare}(ケットシーのお話、灯里とアリシアさんの出会いが印象に残りました。アテナさんの歌声も素敵でしたね。){/netabare}

1〜3話までの繋ぎも自然でしたね。{netabare}(ウンディーネ、ユーフォリア、スピラーレも久しぶりに聞きましたが良い曲ですね){/netabare}

思いは受け継がれていく、もっともっと続きを観たい‥そんな作品でした。

素敵なお話をありがとう。

最後に、観た映画館がレトロな雰囲気で、ARIAの世界観に合っていましたね。

その 雰囲気の中で観るARIA‥‥ 最高でした^^

投稿 : 2024/12/14
♥ : 38
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「あにこれ」で皆さんのレビューを拝見して、もう一度感動した作品

原作未読。
キャッチさんのレビューを拝見して、とても興味が湧いたので第1期から一気見視聴しました。
こういうことがあるのも、”あにこれ”ならではですよね

【この作品の魅力は、2度、感動を与えてくれたこと】
1度目は、作品を視聴して。
2度目は、皆さんのレビューを拝見して・・・。

【まず一度目の感動について】
この作品を第1期から第3期まで視聴された方なら、誰でも気にかかりますよね?
まず、{netabare}アリシアさんが去って、灯里が一人ぼっちになったARIAカンパニーのその後のこと。
第3期の最終話で、シングルになったアイちゃんが登場しますけどネ・・・。{/netabare}
そこで、もう一つ、{netabare}アイちゃんにも素敵な仲間がいるのかな?ってこと。{/netabare}

どちらも、この作品の中で語られます。
{netabare}灯里とアイちゃんは、かつてのアリシアと灯里のような素敵な師弟関係であること。{/netabare}
そして、{netabare}この作品中で、アイちゃんは素敵な仲間と出会います。{/netabare}

この作品を愛する者として、こういう”その後”の物語というのは、本当にありがたいです。
第3期の最終話で感じた、言いようのない寂しさが一気に吹き飛びます。

【そして、もう一つの感動について】
ARIAという物語は、人と人の絆を大切に描いている作品だと思います。

そんな中、この作品を視聴している時、一つだけ、理解出来ないことがありました。
それは、{netabare}アテナが{/netabare}お食事会に参加できなかったこと。

皆さんのレビューを拝見して、{netabare}アテナ役の声優の川上とも子さんと、アテナの舟謳を担当河井英里さんが、本作品の制作時には、すでに亡くなられていることを知りました。
代役を立てることは簡単だったと思います。
だけど、あえてそれをせずに、かつ、自然な形で物語をまとめた制作陣の絆の深さに、感銘を受けました。{/netabare}

多くの感動を与えてくれたこの作品に、感謝します。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 33

69.0 3 2015年秋(10月~12月)アニメランキング3位
劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-Cadenza(カデンツァ)(アニメ映画)

2015年10月3日
★★★★☆ 4.0 (228)
1190人が棚に入れました
劇場版第2弾。

今回は完全新作エピソードとなる。

声優・キャラクター
興津和幸、渕上舞、沼倉愛美、山村響、ゆかな、藤田咲、内山夕実、松本忍、宮下栄治、津田美波、東山奈央、原紗友里、M・A・O、福原綾香、佐藤聡美、三森すずこ、五十嵐裕美、木内秀信、置鮎龍太郎、釘宮理恵、中原麻衣、中田譲治
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

カメオが意味するもの、それはコピーじゃない、自分自身。

アルペジオCadenzaでロシアの港町で群像さまがイオナに買ってあげたもの、あにこれの男性はご存知かどうかわからなかったので気になって書いてます。これをご存知の男性の方はとっても素敵だと思います。群像さまがイオナに買ってあげたもの、それは単なるブローチではなく {netabare} 、カメオです。

カメオの説明のwikiです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%82%AA

私もそうですが、光るプレゼントを頂くと、きれいですし、とっても嬉しいです。でも、カメオの場合、私の気持ちとしてはちょっと違う。奥深い感じ。カメオはもともと、ローマとかギリシャの時代は、ハンコのような役割をもってて自分の分身というものでした。それにカメオは偽造されないようにとっても細やかに作られていて、きれいで芸術性もあるけど、それが本当じゃなくて、本来は自分自身を証明するもの、コードとか認証とか暗号とか、そういったものだったようなんです。群像さまが最初にイオナに出会った時、イオナは群像さまのコードがわかって動いたけど、今回、群像さまが自分でカメオをイオナに買ってあげたことで、それがとても強く感じました。でも、イオナはヤマトの偽物だと思ったときから、カメオを着けていませんでした。大事なものを身に着けないって、とっても悲しいこと・・・・。でも、ラストシーンで、イオナはコンゴウとのふれあいで、ヤマトという人格じゃない、ヤマトに託された自分自身、イオナはイオナなんだとわかって、最後にカメオを身につける。でも、結局、別れの時だったんですよね、その意味を私が理解した時って。
イオナが自分自身がわかったのに、消えていくなんて、あまりに悲しすぎて、つらくて・・・

この作品で、群像さまがカメオを買ってあげるシーン、私にとってすごく重くて、 {/netabare}このシーンはアルペジオCadenzaではとってもささやかなんだけど、重要なシーンだったと思います。


これまでのレビューです。


●2015.11.14 01:14 イオナ、あなたは・・・・

今日、お仕事が終わったあとにレイトショー、見てきました。

私、前回見た時はラストシーンでイオナが{netabare}艦長の前に戻ってきたんだと思ったんですけど、今日観た感想は・・・悲しいけど、イオナの魂だけが帰ってきたみたい・・・・。そう見えたんです。そう感じた途端、{/netabare} 艦長どうして笑っていられるの? どうしてお帰りって言えるの? 

悲しくて、でも素敵な作品だったと思います。

最後のnanoさんの歌、ほんとうに素敵でした。

でも、これでアルペジオは終わるのかと思うと、とても寂しいですね。

●2015.11.03 16:55
人間よりもなんて素敵なの、メンタルモデルって・・

アルペジオCadenza、見てきました。もう、涙があふれ出てしまって、最後のほうは、もう耐えられなくなって・・・・

ひどいよ・・・予告編やアルペジオのHPではCadenzaでnanoさんの曲が使われるなんて全然書かれていなくって、がっかりしてたんだけど、それがCadenzaのラストで、あんな素敵なnanoさんの曲が流れるなんて、もう、反則だよ・・・・
{netabare}

群像さまのおとうさん、心変わりしたんじゃなくてよかった。
ヤマトとの会話してるシーン、群像さまがタカオやハルナ、キリシマ、ヒュウガたちとお話ししているのと同じ雰囲気で素敵でした。結局、人類との戦いを混乱させたのは、群像さまのお父さんの暗殺だったのがすごい衝撃で、それでムサシにあんな行動をとらせたんですよね。ムサシの気持ち、とってもよく分かって、悲しかった。それにヤマトって、優しくって素敵。だからイオナが生まれたんだよね。
ヤマトとムサシのシーン、とっても悲しくって、見ていられなかった。人間と同じだよね。いえ、人間よりも純粋かも。メンタルモデルのほうが人間よりもとっても素敵に思えてしまう。

コンゴウとイオナのシーンも感動しました。TV版の最終回とは立場が逆転していて、でもコンゴウがイオナを励ます場面、とても自然でした。この時のコンゴウ、とてもきれいでした。

そして、イオナ、きれいでした。ラストは特に。それとロシアの街のシーンもすてき。特に群像さまがイオナにカメオを買ってあげるシーン、大好きです。そして、nanoさんの歌とともに消えていくイオナ、群像さまの絶叫。あの絶叫が、nanoさんの歌が、いまだに耳から離れません。

群像さま、ご両親のお墓の前で、再会できたのでしょうか。

あれ、なんかこのシュチュエーション、「結城優奈は勇者である」に似てなくもないかも。{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 55
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

霧の風紀は地球の風紀

約1時間45分 フル3DCG作品

テレビシリーズの蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-の劇場版で完全新作であり、この作品で一応完結しています。

テレビシリーズまたは劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC(テレビ版の再編集+新規映像)を事前に観ることをオススメします。

地球の海上に突如として現れた「霧の艦隊」、全世界の制海権を掌握して人類を滅ぼそうしています。それに立ち向かう人類側(千早 群像たち)に何故か「霧の艦隊」離脱して仲間になった潜水艦E401のイオナ、色々な苦難と他の霧の艦隊を味方にして、ある目的のため最後の戦いを挑むお話です。

一番目を引いたのは戦闘シーンですね。映画館で観ると音響とともに凄い迫力でした。途中でどうなっているのか分からないwシーンも多々ありましたがとにかく凄まじかったですw

また、各戦艦や潜水艦の人間の形をしたインターフェースとされているメンタルモデルたちも新キャラ含めて総出演でした。
{netabare}
タカオさんはテレビシリーズと同じく群像一途で可愛かったですね。

コンゴウさんがテレビシリーズより一段と綺麗でした。

キリシマさんはやっぱり最後までぬいぐるみでしたw
{/netabare}
お話としては、綺麗に終わっています。私が好きな終わり方でした。

ただ、まだまだ謎が多くて{netabare}(霧の艦隊が何故突如として現れたのか、何故人々凌駕するほど技術をもっているのか、そもそもアドミラリティ・コードとは何なのか){/netabare}伏線が回収しきれていません。

続編に期待して一応完結と書きました。続きがあったらいいですね^^

曲は挿入歌にテレビシリーズから歌っているナノさん、主題歌はメンタルモデルのイオナ役の渕上舞さん、タカオ役の沼倉愛美さん、ハルナ役の山村響さん3人の方が歌っております。

最後に、最近は月に一回映画を観ていますね。円盤になって自宅で視聴も良いですが、迫力のある大画面の映像と音響効果で観るとまたひと味違って良いです。来月もまた別の作品を観る予定です^^(帰りについつい前売り券を買ってしまいましたw)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 34
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

あの超戦艦が、こう来るとは!!アルペジオ見事完結!!

またまた予想の斜め上を行く超展開!
だが、それが良い!

もうこの手の作品は、ストーリー何てどうだって良いんですよ!
かっての日本海軍軍艦の勇姿さえ拝めれば!!!!もう満点!!!
・・・と、まで言ってしまうとちょっと問題アリですが、本作はストーリーも十分見れました!!!!!

いや、むしろ私の期待に120%応えてくれたというか、その、あの超弩級戦艦(DQNじゃないからね笑)をあんな風に使ってくるなんて全くの想定外!
そしてTV版の初っ端から気になっていた{netabare}潜水艦イ401(イオナ)の航行目的{/netabare}もキチンと回収され、なおかつ{netabare}千早群像とイオナの切ない別れ(しかもイオナは純白のウェディング・ドレス){/netabare}まで堪能できるとは!
そして、みんな大好き{netabare}コンゴウさん{/netabare}の勇姿まで!!!

うーーーん!素晴らしい!
そう、これが見たかったんですよ!!!!
これでメシ3杯は行ける!!!!

***********************
 駄文レビュー失礼しました。
***********************

でも正直な感想は、こんな風でした。
見てよかった!!
岸誠二監督+上江洲誠シナリオやっぱり最高!!!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 28

68.6 4 2015年秋(10月~12月)アニメランキング4位
『たまゆら~卒業写真~』第3部 憧 - あこがれ -(アニメ映画)

2015年11月28日
★★★★☆ 4.0 (105)
457人が棚に入れました
校内でも、卒業後の進路についての話題が増えてくる高校3年生の初夏。ある出来事をきっかけに、のりえが「スイーツ封印」を宣言。大好きなスイーツを食べたり作ったりするのを止めただけではなく、卒業後の進路も白紙に戻してしまいます。楓、かおる、麻音は、そんなのりえを心配しながらも、将来を左右することだからと何も言えずにいました。一方、「お好み焼きほぼろ」の店主ちもから4人にとあるイベントの内容を考えて欲しいとの依頼が。「私たち展」でも中心になってさまざまな企画を考えたかおるは、迷わず快諾。しかし、いまだに将来の目標が見つからないという進路についての迷いもあって、受験勉強とどっちつかずの状態になっていき……。

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿澄佳奈、井口裕香、儀武ゆう子、茅野愛衣、内田彩、飯塚麻結、大原さやか、福井裕佳梨、宮本佳那子、広橋涼
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

たまゆらのようにふわふわとゆれるこころ

約51分 AT-Xで視聴 「たまゆら」完結編4部中3部目の作品。

今回は、メインキャラの4人の中で、前半を桜田 麻音(さくらだ まおん)、後半を沢渡 楓(さわたり ふう)の2人に焦点を当てた作品です。

口笛ばかりであまりおしゃべりしない麻音ちゃん、前回の2人と同じく進路のことで色々な出来事を描いてます。麻音ちゃんらしいエピソードでした。{netabare}(お父さんって娘さん大事にしているのに言葉が足らないですねw){/netabare}

後半の楓ちゃん、心の中の色々な葛藤が描かれていました。またもウルウルさせてもらいましたね。

作画はみなさんが書かれているように、たまゆらでは珍しく粗さが目立ちました。(BDでは修正するとは思いますが)

でも、背景と音楽は他のシリーズ同様とても素晴らしかったです。

今回は前半は見事なオチでスッキリ、後半は結構深刻で4部に続くという感じでしたね。

最後までゆらゆらふわふわと揺れている楓ちゃん、4部でどうなるのか楽しみです^^

投稿 : 2024/12/14
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

出会いは人を豊かにし、別れは人を強くする

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
たまゆらシリーズ。ラストの1個前。

もう、たまゆら好きな人しか観てないですよね。

ということで、皆さんは同志です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
前半は麻音回。
なんだい?  前作に引き続き風呂のシーンあったけど、ここまできてサービス精神ですか(笑)  麻音父、可愛い(笑) 麻音が一番地に足付いてない感じだったけど、ここにきてようやく、ですね。確かに、全てやろうと思えば、自営業しかないわな(笑)  でも、経済学部ってのは意外性ありすぎ、正直、萌えたw これがギャップ萌えか(笑)

後半は再びぽって回。
ぽってが良い風景観て写真撮りたいって気持ちは、私らが良いアニメ観てレビュー書きたいって気持ちに近いんかな(笑) ここでも、「不易流行」。職業にしていくなら、デジカメは必須。フィルムも捨てるわけではないんでしょうが。

「出会いは人を豊かにし、別れは人を強くする」という言葉があります。

父との永久の別れ。親友(ちひろ)との別れ。憧れの人(志保美さん)との別れ。それらを通し、強くなってきた、ぽって。

卒業を期に、カオタン・ノリエ・麻音との別れや、竹原との別れもあるでしょう。もしかしたら、父のカメラとの別れもあるのかも。でもきっと、ぽってなら、少し落ち込んで、それから強くなるのでしょう。

カオタンの言葉「私たちも、この町も、一緒に過ごした3年間も、消えたりしないから、なんにも心配ないよ」は、=写真だと思いました。

写真=「そこにあった証明」とでも言いましょうか。

時間は流れていき、過去に逃げていても何にもならない。でも、時々にはそこへ帰って来て、次に前に進む力には変えていける。

夢に向かって進んでいく、ぽって。次回、最終回。観たいような、観たくないような、複雑なファン心理w
{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 19

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大切な場所、大切なひとたちにありがとうな気持ちでいっぱい、なので。

たまゆら完結編4部作「卒業写真」の第3部。

相変わらず温かさにあふれている作品です(´;ω;`)

2話構成で1時間ほどの作品です。


● ストーリー
写真を撮ることが好きな、
沢渡楓(さわたり ふう)こと、通称ぽって。

しっかり者でツッコミ担当な
塙かおる(はなわ かおる)。

お菓子作りが大好きなにぎやか娘、
岡崎のりえ(おかざき のりえ)。

やりたいことや興味がたくさん、
桜田麻音(さくらだ まおん)。

仲良し4人。
徐々に進路が固まる高校3年生の秋。


【 前半 】
夢はたくさんあるけれど、
進路はまだ決まらない麻音。

実家の旅館を継ぐことも夢だと話すと
旅館は継がせないと父親に言われ、ショックを受ける。

自分の夢を分かってほしくて、
みんなで麻音の実家へ行くことに。


やりたいことや夢がたくさんあるけれど、
全部をあきらめたくない麻音。

だけど、そうして自分が夢を見られるのは、
いつでも自分を応援してくれる存在があったからだと気づく。

それに気づいた麻音の成長と、
家族の温かさに涙が…(´;ω;`)

相変わらず雰囲気が温かくて泣かされます(´;ω;`)


【 後半 】
竹原で催される年に一回のお祭り、
“憧憬の路(しょうけいのみち)”。

ぽってが竹原に来て、
3回目の憧憬の路。

父親の形見であるカメラの調子が悪くて、
写真館に預けることになったぽって。

いつも通り振る舞っているが、
いつもと様子が違うように感じられるぽってが、気になるかおる。


しっかりしなきゃと思いながらも、
無意識のうちに不安を抱えていたぽって。

それは進路の事でも将来の事でもなくて…。

進路を選び、自分の道を進むということは、
新たなスタートを切るということ。

新たなスタートを切るということは、
これまで当たり前だと思っていた日常が変わるということ。

時が経ち、自分の周りの物も人も、
変わってしまう未来を想像すると寂しくなる…。

夢を追って新たな世界へ飛び出したい気持ちと、
今の大好きな生活を守りたい気持ち。

大好きだからこそ揺れて迷う。

新しい一歩を踏み出すことに不安を感じる。
これも青春ですなあ。


≪ 温かな友情 ≫

この作品の温かさの源は、
温かな人たち。

中でもぽって達4人の友情が、
優しく描かれています。

誰かが悩んでいる時は傍にいて、一緒に悩む。

そして心配しながらも、
その子が自分の答えを出すまで待つ。

気持ちに寄り添いながら、
そっと背中を支える。

優しい友情だ(´;ω;`)


≪ 写真の力 ≫

ぽっては写真を撮ることが好き。

私も写真を撮ることがよくあります。
趣味というほどではないけれど。笑

つい先日、一年間撮りだめた写真を使って
スライドショーを作成しました。
(職場で見せる機会があったので。)

いろいろあって大変だったけど、
いろんな人の笑顔を見ていると、
いい一年だったかな、と思えてきました。

写真に写る笑顔が、
見る人を幸せな気持ちにさせてくれるのなら、

写真は過ぎ行く時間を閉じ込めた
小さなタイムカプセルですね^^


● 音楽
【 主題歌「これから」/ 坂本真綾 】

1部・2部に引き続き使用された主題歌。

何度聴いてもこの優しい曲に涙を誘われます(´;ω;`)

今回は最後のシーンと重ねて使用されましたが、
それもまたよかった。


● まとめ
はじめて竹原に来たときのシーンや、
今までの思い出を入れるの卑怯だ(´;ω;`)

1部・2部と比べると、
感動の波は少し弱くなった気がしますが、

最後の4章へ大きく羽ばたくために、
力いっぱい踏み込んでいるエネルギーも感じました。

次回がいよいよ最終章。
泣ける予感しかしません(´;ω;`)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 16

67.4 5 2015年秋(10月~12月)アニメランキング5位
リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード(アニメ映画)

2015年10月9日
★★★★☆ 3.9 (177)
1033人が棚に入れました
幼い頃に見た魔女・シャイニィシャリオのショーで魔法の魅力を知り、伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。
騒動ばかり起こしているアッコと、友人で世話役のロッテ、皮肉屋のスーシィの3人は、罰として魔女狩りの歴史を再現したパレードに参加させられることに!
同じく問題児グループのアマンダたち3人と一緒にパレードを成功させなければ、落第決定。
しかしどうせなら、シャイニィシャリオのショーのように思いっきりハッピーなものにしたい!!
街全体を巻き込んだ、アッコたちの魔法仕掛けのパレードが動き出す──。

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子、志田有彩、村川梨衣、上田麗奈、日髙のり子
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

猪突猛進、魔女っ子物語

アニメミライから生まれた作品。
個人的には同企画、最高評価です。
このアニメはその劇場版で、TVシリーズも決定済です。

内容を一言でいうならば、正統派魔女アニメ。
しかし、キャラが思い切り濃いいです。

主人公は東洋の小島出身のアッコ。
伝説的魔女シャイニィシャリオに憧れ、魔法学校に入学します。
この子が周りをかえりみない性格で、圧倒的にうざいです。
でも、その行動力と明るさは一級品。
前向き・・・いや前のめりな言動は魅力的です。

彼女に巻き込まれる親友二人。
ロッテは物静かなメガネっ娘。
歌を自在に操ります。
スーシーは冷静な皮肉娘。
キノコを自在に操ります。

ライバルであるダイアナも魅力的。
伝統ある家柄のお嬢様で、優等生。
ことあるごとにアッコと対立します。
{netabare}でも、アッコが気になるようで騒動に飛び込んでは、結果的にアッコを助けます。{/netabare}
アーシュラ先生のサポートも堂に入ったもの。
スピーカーさばきは笑えます。

劇場版ではこの他に三人の新キャラが登場します。
不良キャラアマンダ、オタクキャラコンスタンツェ、食いしん坊キャラヤスミンカ。
これらのキャラも巻き込んで、パレード大騒動が勃発します。

華やかなパレードシーン、それに続く戦闘シーンは躍動感いっぱい。
もちろんにコミカルさも十二分にまじえ、飽きさせません。
ディズニーを思わせるテンポの良いファンタジーはどの世代でも楽しめるでしょう。

いまだ、アッコは人間的にも魔女的にもひよっこです。
でも、彼女の可能性は無限大。
TV版では、アッコの成長が楽しみですね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 27

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

魔法使いのドタバタパレード

55分

元は若手アニメター育成プロジェクト「アニメミライ2013」の作品のひとつで、2017年冬(現在)放送中のリトルウィッチアカデミアの劇場版です。

魔法学校の問題児アッコと親友のロッテ、スーシィの3名はことあるごとに色々な問題を起こしていました。他に問題を起こした3名とともに魔女にとって屈辱的なパレードに参加することになりますが、そのパレードを変えるためアッコたちはあることを内緒で進めて行きます。そのパレードを中心にコミカルに描いた作品です。

制作はTRIGGER、お話もテンポ良く展開して、時間いっぱいキャラがよく動いていて途中飽きる事はありませんでした。

他のキャラもそれぞれ個性豊かなキャラばかりでしたね。楽しい作品でした。

アニメミライ作品から観てみると分かりやすいかもしれません。または現在放送中テレビアニメが最初からの新たに描いた作品らしいので、テレビアニメを観てからこの作品を観るといいかもしれませんね。

最後に、とにかくアッコがいつも突っ走りしすぎて、なんとかフォローしようとするロッテが気の毒に思えましたw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 25
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“THE HAPPYTINE 計画”!魔法が素敵なものだって、みんなに知ってもらいたい♪

2013年に公開された“アニメミライ”の1つ、
「リトルウィッチアカデミア」。

その続編として、
2015年に公開されたのがこの作品です。

DVDには2作同時に収録されているので、
先に前作から観ることをおすすめします。

前作は30分、
本作は1時間ほどの作品です。

ちなみに、2017年のTVシリーズは本作の続編ではなく、
完全新作だそうです。(私はまだ観ていません。)


● ストーリー
魔法学校の生徒であるアッコ、ロッテ、スーシィ。

彼女たちは学校でよく騒ぎを起こしていた。

罰として、ふもとの街で行われるお祭りの、
魔女パレードを成功させるよう命じられる。

魔女パレードは魔女狩りを模したパレードで、
どう見ても楽しそうなものではない。

他の問題児3人が加わり、
パレードの計画を考え始めた。


標準的な映画と比べると短い時間ですが、
中身に関して物足りなく思うことはありませんでした。

テンポよく話が進むので、
むしろこの時間でよかったなと思います。


話のオチからエンドロールへ。

この時の気持ちって映画の感想に大きく影響すると思うのですが、
いやーとても清々しくて満足度の高い終わりでした。


≪ うまい!空気作り ≫

アッコは幼い頃に観た魔法への憧れが強く、
魔法に対して“かっこいい”という明るい印象を持っています。

そんなアッコのキャラが
とても大切にされているような気がします。

様々なハプニングが起こり、
ピンチに立たされることも。

しかし、
ピンチが嫌な緊張感になることは決してない。

なんかむしろ「もっとやれー!」な楽しさw

それはキャラたちが意図的に作った空気なのですが、
それがそのまま作品の空気になっちゃうんですね。

空気がいいから、
この作品に対して悪い印象を抱きにくい。

結構荒いんですけどねえ、脚本w
{netabare}
・街が破壊されているのに演出だと信じてうろたえない市民。
 演出だとしても相当派手に破壊されてますけど…。笑

・すごく難しいと言ってた高等魔法を、 あっさり使えてしまう3人。
 火事場の馬鹿力ってやつ?いやいや無理あるだろ。笑
{/netabare}

魔法っていいな~と純粋な気持ちで憧れちゃいます♪


≪ 物語を動かしていたのは悪ガキたちだった ≫

魔女をバカにしている街の悪ガキたち。

物語が展開するときにまず動くのが、
この悪ガキたちなのです。

メインキャラ以外のキャラが物語の舵を切ることで、
物語に意外性が生まれる。予想しなかった方向へ物語が動く。

この作品の楽しいところの一つに、
そういう“一筋縄でいかないところ”もあると思います^^


● キャラクター
私、どうもアッコが好きになれなくて。

自分がやりたいことしか考えてなくて、
それがすべて正義だと思っていて、
平気で周りを振り回す。

にぎやかで明るいキャラだけど、

周りの人たちの気持ちを何も考えず、
自分がやりたいことだけに一直線な姿には高い好感は持てない…。

夢は思い描く。しかし口だけで自分が努力をすることもない。

何か不都合があれば、
周りのせいにしたり、わかってくれない人を悪く言う。

…ほら、アッコ最低な主人公じゃない?笑


しかし、そんなアッコを私に見捨てさせない存在がありました。
2人の親友、ロッテとスーシィです。

特に終盤のロッテの台詞がすごくて。

アッコ:
「{netabare} ごめんね。いつも自分勝手で、ロッテの気持ち考えないで。 {/netabare}」

ロッテ:
「{netabare} いいの。だからアッコは、私ができないことができるの。前を向いてどんどんやりたい方に進んでいくの。それがアッコだよ。 {/netabare}」

アッコの悪いところを全部わかっていて、
それでも悪いところじゃなくて、よいところを大切にしているんだな~と、

なんて懐が深い人たちなんだと、感激しました。

ロッテのこの台詞が、
アッコというキャラをすべて表している。

「アッコが腹立つんだよね。」なんて思っていた自分は、
なんて歪んでいると思いました。反省。笑


● 音楽
【 主題歌「Magic Parade」/ 大原ゆい子 】

この主題歌好き♪

爽やかでキラキラしていて…
私の好みです^^


● まとめ
私の中では珍しく、
「キャラに好感は持てないが、物語は好き」な作品でした。

手描きのぬくもりが伝わってくる丁寧な作画も好きでした。

アッコの自分押し付けな行動は好きではないけど、
夢を恥じない一直線な姿は見習いたいな。

テレビシリーズも観たいと思います♪

投稿 : 2024/12/14
♥ : 23

67.4 5 2015年秋(10月~12月)アニメランキング5位
ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-(アニメ映画)

2015年12月5日
★★★★☆ 4.0 (129)
786人が棚に入れました
水とふれあい、水を感じることに特別な思いを持つ七瀬遙。小学生時代最後に出場した大会でのメドレーリレーで、橘真琴、葉月渚、松岡凛とともに、遙は「見たことのない景色」にたどり着いた―――。そして桜が満開の春。遙は真琴とともに岩鳶中学校へ進学。新たな生活が始まろうとしていた。水泳部に入部することになった遙と真琴は、椎名旭、桐嶋郁弥と4人でメドレーリレーのチームを組んで試合を目指すことになってしまう。考え方も目的もバラバラな4人。そして彼らにはそれぞれに抱えた悩みがあった。そんな中でリレーの練習を重ねるも、上手くいかないままで……。「チーム」となるために必要なこととは何か。過去のメドレーリレーに心が囚われたままの遙が新たな場所で何を思うのか―――。

声優・キャラクター
島﨑信長、鈴木達央

夢見る先生 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

想像を超えた京都アニメーション

待ちに待ったFreeシリーズの映画化に期待をしている人も多いと思いますが、私は中学時代ということであまり期待してませんでした‥‥制作に携わった方すみません!なんだかアニメでいい感じで完結していたので!
でも、始まった瞬間、Freeらしいサントラとともに素晴らしい作画で一気に興奮してしまいました。
内容は見てからのお楽しみということで詳しく触れませんがいろいろと伏線が張られていてきちんと解決する感じが本当にすがすがしかったです!
また、中学生らしいバカバカしい会話や楽しそうな感じが存分に伝わってきて飽きることなく楽しめました。
特にアニメでは登場していなかった郁也と旭、またアニメではそんなに出ていなかった貴澄がこの映画を盛り上げていて新キャラでしたが大好きになりました。
今年を締めくくるのにぴったりな爽快で心躍る映画です

投稿 : 2024/12/14
♥ : 56
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アニメは作画だけではないと言うものの・・・

劇場版だとさらに磨きがかかってて良いですね。


2019.02.09記

TVシリーズは1期2期3期と視聴済


劇場版が視聴必須とは知らなんだ (-。-)y-゜゜゜

1期 小学生時代を起点とした高校2年生の話(スパイスに中学生時代少々)
2期 高校3年生の話
これ 中学生時代の話
3期 中学生時代を起点とした大学1年生の話 

やらかしました。Free!の3期を観る前にこの劇場版をおさえておかないとけっこうしんどいです。
これからこの水泳アニメ観る方はご注意ください。予習について、この劇場版は単体でも鑑賞OKですが、事前に1期○、2期△程度の優先順位でおさえておくと理解が早いです。

他でもさんざん言われてきて、女性向けと呼ばれて久しい本シリーズです。TVシリーズ放送の折、コラボ中の某ファミレスチェーン店に立ち寄れば、女性客がやたら多く、ほどなくノベルティは完パケしたとのことでした。
私は数少ない男性視聴者の一人かと思われます。正直なところ男性同士の距離感はファンタジーと言ってよいくらい、現実とのギャップを多々感じるところなので、男子諸兄にお薦めするのは難しいかもしれません。
あいにくそっち系の趣味もない私は、≪水・プール作画≫と≪肩の力抜いて観られる軽めの友情物語≫そして≪納涼≫あたりを目的に本作を堪能してたりしました。

上映時間110分の劇場版。
作画は言わずもがな。ぜひ夏に観てほしい作品です。
心情描写あっさりめの作風はそのままに、ちょっと示唆に富むテーマも含んでました。それは、


“過去の成功体験との決別”


決して重く描かれることはありませんが、TVシリーズ視聴済の方にはお馴染みの{netabare}“岩鳶SC最強メドレーメンバーの呪縛”に端を発した{/netabare}物語は健在です。

そういえば中学時代がモチーフのため、オーストラリア留学中の“凛”とまだ小学生の“渚”の出番は少なめでした。

評判のプール作画を劇場クオリティで楽しみたい。作品のファンだから。3期の予習に。やっぱり涼みたい。。。そんな方へおすすめです。
気になる男性同士の距離の違和感はそれほど感じませんでした。もしかすると麻痺してきたのかもしれません。
意外と観ててきつくなるのは、出てくる男連中がことごとく女々しいことでしょうか。イラッとくる場面多々。しかしながらそれは自分を映し出す鏡。

“女々しい”という言葉で形容される対象はすべからく男性なのです。
自分の認めたくないしょぼいところを露わにされてるようなむず痒さはありました。



-----
2019.03.03追記
《配点を修正》

指摘されて気づいたのですが、もうひとつの劇場版-Take Your Marks-も3期に繋がるお話だったりします。
ややこいですが、マストがこちら-Starting Days-。そしてベターが-Take Your Marks-
そんな捉え方で大筋はあってると思いますのでご参考まで。


一対一の関係でもやもやする登場人物が多い中で、全体に万遍なくあたれてるのが主人公の主人公たる遥なんですよね。
誰よりも仲間と共に泳ぐことにこだわっていたのも遥だったじゃないかなと思います。

次は2020年東京オリンピックの年に続編をやるようです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 19

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

仲間と泳いだ、もう一つのチームの物語

アニメ「Free!」の劇場版であり、
遥(はるか)と真琴(まこと)の中学生時代のお話です。

このシリーズの原案となった小説のアニメ化ですね。
私は読んでいないのですが^^;

高校生版でメインキャラとなる5人+2期で活躍した宗介(そうすけ)は、
何らかの形で登場していました。

時系列的にはこの作品が一番最初の物語ですが、
見るのは2期の後がいいかな。

110分ほどの作品です。


● ストーリー
中学校に進学した七瀬遥(ななせ はるか)と橘真琴(たちばな まこと)。

部活を何にしようか迷っているところで水泳部に勧誘され、
流れで入部することに。

1年生は、遥と真琴、
そして椎名旭(しいな あさひ)と桐嶋郁弥(きりしま いくや)の4人。

この4人でリレーのチームを組まされるが、
それぞれの悩みが邪魔をして、なかなかうまく息が合わない。


スイミングクラブに通っていた経歴があり、
泳ぎには自信がある4人ですが、新しい環境に戸惑います。

それぞれが悩みにぶつかって、もやもやを抱えて、
それが邪魔をしていい泳ぎができない。

思うようにいかないから、
余計もやもやする。

中盤まではなかなか苦しい展開でした。
遥と真琴がすれ違う様なんて見たくないよー(´;ω;`)

遥は小学生でのリレーが楽しくて最高で、
あれ以上のものはできるはずがないという寂しさから、

真琴は自分は水泳が好きではなく、
遥といたいから泳いでいるのか?という悩みから、

旭は今まで泳げていたフリーが
急に泳げなくなった恐怖から、

郁弥は兄に突き放された寂しさから。

でもそれを互いの存在で打ち破ることができた時、
4人は最高のチームに…という、終盤への勢いが止まらない物語でした。

いいメンバーだと思うけど、
本編の岩鳶(いわとび)高校水泳部のメンバーに比べると、
やはり劣ってしまう気がしました。

高校時代の方が、
遥も真琴も生き生きしていたような。笑

1期や2期で中学時代の話が少しも出てこなかったのは、
その後3年間どうだったの?と、不安にもなりましたw


≪ 笑いは少なめ、な雰囲気 ≫

中学生が悩みにもがいている場面が多く、
本編のようなふわふわした楽しさは少なかったです。

メインのキャラが数人変わるだけで、
作品の雰囲気も変わるものだなあと感じました。

個人的には本編の方が楽しかったなあ。
怜と渚の2人(特に渚)と凜の存在が恋しくなりましたw


● キャラクター
遥たちと一緒にチームを組む旭&郁弥は、
それぞれにちゃんと魅力を持っていたと思います。

“バカ旭”の呼び方がこれほど似合う人はいないだろうと思うほど、
単純でムードメーカーな旭と、

素直じゃないけれど、
だからこそたまに素直にデレた時の破壊力がすさまじい郁弥。笑

でも私は二人以上に、
先輩である尚(なお)&夏也(なつや)が印象に残りました。

先輩として、後輩の葛藤を見守り、成長に喜ぶ。
こうして見守る存在って、温かくていいなあと思います。


● 音楽
【 主題歌「Aching Horns」/ OLDCODEX 】

1期と2期でOPを担当していたOLDCODEXが主題歌担当です。

OLDCODEXの曲はこの作品のイメージの一部だから、
今回も違和感はまったくありませんでした。

エンドロールによく合っていました^^


● まとめ
タイトルが「ハイ☆スピード」と、
これまでとは異なる名前になっていることからも、

こちらはアニメのサブストーリーとして楽しむのが
ちょうどいいかもしれません。

特別版の映画や3期にこの中学時代のキャラたちが登場するので、
続編を観ようと思っているならば、見逃せない作品なのは確かです。

高校時代よりもちょっと幼くて、まだ筋肉も未熟な遥たちの、
少し青い物語に甘酸っぱくなりました(*´ω`)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 17

67.1 7 2015年秋(10月~12月)アニメランキング7位
リトルプリンス 星の王子さまと私(アニメ映画)

2015年11月21日
★★★★☆ 4.0 (15)
41人が棚に入れました
物語が誕生してから70年以上の時を経た今、この愛すべき物語は初の長編アニメーション映画となった。2015年12月、私たちは一人の女の子とともに、誰も知らない『星の王子さま』に出会う。

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

大切なものは目では見えないところにある

内容は思い出せなくてもこのタイトルは聞き覚えがあるハズ!
【星の王子さま】この世界的に有名な物語のその後を、1人の
老人と9歳の女の子との出会いから描いたフランス発の3DCG
アニメーション。

一部ストップモーションアニメを併用して物語の世界観を
作り上げています。

前半は世界の人が知っている有名なお話を使って、社会のコマになる
優秀な大人を量産するためのリアルな世界を風刺したようなお話、

周りに流されず自分で考えて行動することの重要性を説いた
ように思える、ただ、この作品を子供が観てそれを感じとれるか
どうかは疑問ですが、・

前半は物語の芯になる【星の王子さま】を人形を使った
ストップモーションアニメでおさらいしながらの進行なので
少々タイクツです・・  後半にかけてが本番ですが、若干
盛り上がりに欠けて、ラストも感動のシーンだと思うんですが
イマイチ感情移入出来ませんでした。

ただ、映像はキレイでCGの品質は良かったです、夢のあるシーン
の連続は子供達が観るにはよいと思います(´・ω・`)

「本当に大切なものは目では見えないところにある」

子供はきっとこのテーマを不思議に思うでしょう、本当に大切な
ものって何か? 目に見えないところってドコ? 家に帰ったら
映画を思い出しながらみんなと話し合うのもいいかもしれません、

そんな団らんの中から何かが分かるかもしれませんよ(´ー`)


PS: 吹き替え版のエンディングはユーミンでした(´▽`)
  久しぶりにユーミンの歌声を聴いたなぁww


2015/12/09 けみかけさんより指導を受け修正
クレイ → 人形

投稿 : 2024/12/14
♥ : 14

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【全ての物語の終わりには続きがあって、全ての物語の続きには終わりがある、そのことを暗に示した後世に残す価値のある偉大な傑作】

2015年はさんざん凄いアニメ映画が!凄いアニメ映画が!と、言い続けてますが今作は本当にトンデモナイダークホースでした;
いや、予告の時点でちょっとヤバイ感は醸し出してましたがw
正直公開規模がめちゃくちゃデカイ割りにはあまり話題になっていないというか・・・オイラの周りでは『デジモン』の方が流行ってしまっていたのでコイツの話題をしてくれる人がのほどいない悲しい状況;
端的に言って『デジモン』は今年一番ツマラなかったアニメ映画でしたね!(お
で、遅ればせながら観た『リトルプリンス』でしたが、ああやっぱ3Dでも観とくべきだったと今更ながらに後悔しています
3Dだと後半の迫力が違ってくるだろうになぁ・・・
オイラは2D字幕で観たので例の滝川クリステルとかが出てる日本語吹き替え版は未視聴
身の毛もよだつ日本語吹き替え版専用主題歌なるテーマソングも聞いてません
(別にユーミンが良いとか悪いとかじゃなく日本語吹き替え版主題歌っていう制作者の意図しない企画は簡便してくれマジで!って話ですよ)
ってことで本来満点を挙げたい「声優」と「音楽」の項目はあえて4.5点とさせていただいてます
いやだって劇伴ハンス・ジマーですよ?
ハンスのサントラにケチつけることなんて出来ないよ!(お


監督はドリームワークス時代に手描き2Dを3DCGの中に練りこむ演出を『カンフーパンダ』で魅せた生粋のジャパニメーションヲタのマーク・オズボーンです
制作の主体となっているのはフランスのONアニメーション
音楽は我らがネ申ことハンス・ジマー
劇中で印象的に使われているノイズミュージックライクな主題歌を手掛けたのはリチャード・ハーヴェイと歌手のカミーユ


原案になっているのはタイトル通りアンワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』
そのラストはご存知の通り幾重にも解釈を拡げられることが可能な、切なくも儚くも幸せともあってちょっと謎に満ちた最後です
なんとこの物語には続きがあったとしてしまっているのが今作なんですね!
第二次世界大戦下で消息不明になったサン=テグジュペリがどこかでこの話を聞いていたら彼はどう思ったでしょうか!?
もちろん今作のスタッフ達もかなり動揺していたようです
「名作をCGにして良いものか?名作に続きなんて作って良いものか?」とね
(まあ日本ではかなりオリジナル要素を足して1回アニメ化してますがw)


エリート校への入学に力を入れる、英才教育熱心な母親の元に生まれ育った9歳の女の子が主人公
(いやはや役名が「女の子」なのがいいねb原作の世界観を壊さないための配慮を感じますbそれに少女が主人公ってのは宮崎駿大好きなオズボーン監督らしい)
幾何学的な街並み、噂話しかしない交流無き住民達、みっちりと組まれた人生設計のスケジュール、遊ぶこともままならないが外の世界を知らない女の子にとっては志望校に入って素敵な大人になるため日々勉強に精を出すしかなかった
しかし夏休みの始まり、変わり者の隣人とふとしたきっかけで友達になる
彼女にとって初めての友達になったのは86歳の老いた男性
彼はかつて砂漠に飛行機で不時着したとき、不思議な男の子に出会ったという・・・


老飛行士が話す物語は、そのまんま原作の『星の王子さま』そのもの
原作を一切改変させず本編の中で紹介しているんですね(呑み助と点燈夫と地理学者は省略されてはいますが)
本編自体、つまり女の子が現実として見ている世界は3DCGで描かれていますが、女の子が想像する物語の中は人形を用いたストップモーションアニメとして描かれ、世界観を明白に分断しています
この割り切り方は上手い!の一言です
原作を知らない人も知っている人もすぅっと『星の王子さま』の世界観に入れます


飛行士はいつか庭に鎮座しているオンボロのレシプロ機を修理して、“王子に逢いに行く日”を待ちわびていた
しかし母親に飛行士と会うことを禁じられ、さらに『星の王子さま』という物語自体がとても悲しい結末を迎えると知った女の子は飛行士に対して冷たく言い放って別れてしまった
だが夏休みも終わる頃、飛行士は突然病床に倒れ女の子は自分の行いに酷く後悔する
その夜に女の子は飛行士の果たせなかった夢を、飛行機をまた飛ばすことを、たった一人で実践すべく真夜中に部屋を抜け出したのでした・・・


とまあ、ここまでで十分オイラの涙腺は緩みきってしまったのですがw
察しの良い方はおわかりでしょう、飛行士というのはサン=テグジュペリ本人がモデルです
彼の体験談として語られる『星の王子さま』は、彼がもし生きていたら・・・そういったifが込められた第1の可能性をここまでで含んでいるんです
そして本編のクライマックスではいよいよ女の子が『星の王子さま』のその後の世界という第2の可能性に飛び込んで行くわけですが・・・もうこの辺になるとCGなのか人形なのかほとんどわからなくなるw
と、いうのもこの作品ってCGならではのヌルヌル動く感じを極力減らしていて、リミテッドアニメ的なモーションを使ってるんですわ
人形が上手く出来すぎているのか、光源や色彩を使ってCGが人形に寄せているのか、いやはや両方なのか
このリミテッドアニメのCGという技術に関してはこの後オイラがレビュを書く『I LOVE スヌーピー』がさらに上を行ってしまっているので(笑)この辺りにしておきましょうw


で、原作は【児童文学と見せかけて子供心を忘れた大人へのメッセージ】という体裁に捉えられているのが一般的で、今作も表向きにはソレを描くのがメインなんですけど・・・
今作に限って言えば【全ての物語は可能性であるが故にその続きがある】ってことを暗示しているように感じました
当然【“その続き”にも終わりがある】ってところに辿り着くのが映画としての〆になるんです


これって凄いですよ!
物語論への投げかけですよ!?
これこそが今作が“ダークホースだった”と言わしめる理由なんです!
あ~、『星の王子さま』ファンに限らず、全ての物語ファンに一度は観て頂きたいアツい映画ですね、コレは!
自信を持ってオススメします!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 12
ネタバレ

NANA さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

大切なものを忘れてしまった大人達へ

「心で見た時だけ本当のことがわかる。大切なものは目に見えないんだよ。」(『星の王子様』原作より)

児童文学が原作になっているので一見勘違いされそうですが、この作品は大人向けだと思います。小さい子にはお勧めしません。(映画館で観た時の予告のラインナップからも子供向けではないことは十分伝わりました。)せいぜい主人公と同年代かその上、思春期以降のお子さん向けだと思います。でも、大人の方が心に刺さるのではないでしょうか。


他所のレビューですが、こんな星の王子様は嫌だ!とか原作の冒涜だ!というような感想を見掛けたことがあります。ある意味、そう思う方は純粋なのかもしれません。
私は、{netabare}星の王子様に会いに行くシーンは少女の夢だと思いました。でも、それが夢かどうかは重要ではなく、{/netabare}見た人がそれをどう感じるかが大切なのだと理解しました。


でも、レビューなのでここでは個人の主観で書かせていただきます。
原作をちゃんと読んだことはないのですが、原作の持つ独特の世界観やメッセージ性に最初から惹き込まれました。
本当は星5つにしたいのですが、日本語版のEDが残念過ぎた…好きな方には申し訳ないですが、ユーミンの歌はイメージ台無しです。星の王子様、昭和の日本に降り立つ!みたいな?(苦笑)他のBGMは雰囲気に合っていてすごく良かったのですが。あと、滝川クリステル下手過ぎです。台詞が少なかったのが幸い。
というわけで、音楽、声優だけ星5つに出来なかったのでこの評価です。

とにかくメッセージ性の高い作品です。私自身そのメッセージを全て拾い切れているか自信がないです。
冒頭から現代社会を風刺したようなカットが続き、大人目線でもちょっとやり過ぎでは?と思ってしまいました。小さい子が見たら怖がりそう。
主人公の少女は名門校へ入るために勉強一筋で、遊ぶこともせず、母親が立てたスケジュール通りにカリキュラムをこなす毎日を送っていました。そして大人達もまた、分刻みで管理され機械のように働きます。(電子基盤さながらの街はぞっとしました。)少女はその生活に疑問を抱いたことがありませんでした。老人と出会うまでは。

{netabare}
老人は『星の王子様』の作者サン=テグジュペリだと言われています。
老人と出会い、『星の王子様』の物語に触れることで、少女は想像の世界に没頭します。そして、老人との絆を深めていきます。
老人は言います。「間に合った」と。

この映画では直接の描写はありませんが、人生の別れについても独自の語り口で描かれています。
少女が読んだ『星の王子様』のラストは別れで終わっています。その結末に納得出来ない彼女は老人を責め立てます。やがて訪れる老人との別れを直視出来なかったのだと思います。

老人が病院に運ばれた夜、少女は星の王子に会いに行く決心をします。王子に会って老人を救ってもらおうと。(※1)それと同時に『星の王子様』の結末が悲しい物語でないことを確かめたかったのだと思います。
少女はその夜部屋をこっそり抜け出し、老人の家の庭にあるプロペラ機に乗り込みます。いつしか隣にはぬいぐるみのキツネが座り、ボロボロだった機体が蘇ります。母親は空っぽになった少女の部屋のドアを叩こうとして思い留まります。

この夜のシーンは新たな物語への始まりを意味します。が、残念ながら自分は頭の固い大人なので全て少女の夢だと思うわけです。(※2)あんなボロボロの飛行機が飛べるわけはない、ぬいぐるみが動くわけはない。
でも、この物語には正解はありません。見る人によっていくらでも捉え方があっていい。何を感じるかは自由だと。おそらくサン=テグジュペリ自身もそう望んでいることでしょう。

そして、例えあれが少女の夢だったとしてもそんなことはどうでも良くて、少女にとっては真実なのだと思います。少女が逢った星の王子も、胸のすくような冒険も、王子の星で見た薔薇も全て真実であり、『星の王子様』の物語を老人と共有出来たことが大事なんだと思います。

老人は一命を取り留めますが、別れはそう遠くはないようです。もしかしたらあれが最後の別れだったのかもしれません。
母親は娘と老人の深い絆を知り、老人に「ありがとう」と言います。少女は母親が知らないうちに大切なものを手に入れていた。そして少しだけ大人になった。序盤のシーンでは母親が典型的な教育ママで子供の気持ちを考えていないように見えたのですが、子供のためを思ってのことだったんですよね。最後はちゃんと子供の気持ちを理解してくれる優しい母親でした。あの夜少女の部屋のドアをノックしなかったから、少女も大切なものを失わずに済んだのです。

映画のラストは少女と母親が望遠鏡を覗きながら夜空を見上げるシーンで終わります。どこからか老人と星の王子の笑い声が聴こえてきます。
…これ、やっぱり老人は行ってしまったということですよね?まあ、そこも各自の想像に委ねられてますが。(※3)
遠い星で二人はまた出逢えた。少女は確信しています。だって、見てきたのだから。

この映画は死を悲劇としてではなく、美しく尊いものとして昇華させています。
少女の心の中では『星の王子様』は永遠に続き、そして老人も永遠に生き続けるんです。



少女が飛行機に乗って見てきた世界について

少女は従順で真面目な子です。理知的で年齢よりも少しだけ大人っぽく見えるかもしれません。最初はあまり感情を見せない子なのかなと思いましたが、可愛いし芯が強いしっかりした子でした。老人と出会ってからは表情も豊かになっていきます。
でも、名前がないんですよね。周りの登場人物含め固有名詞がない。これはキャラクターのイメージを固定せず、観た人が自由に膨らませられるように配慮されているのかもしれません。

少女が冒険した街は自分の部屋で見た"ガラス容器に閉じ込められた街"(※4)にそっくりでした。(父親が毎年誕生日に贈ってくれたもののようです。これもシュール過ぎます。)そして、"ビジネスマンが独り占めしていた星のドーム"は星のシールを吸い込んだ掃除機によく似ています。やはり、少女の心象風景なのだと思いました。そして、少女が見付けた王子は少女が思い描いた最悪のパターンでした。自分の星に帰らず、飛行士のことも薔薇のことも全て忘れて大人になっている。
少女は懸命に王子を説得します。瓦礫の山から飛行機で飛び立つシーンは鳥肌ものでした。星のドームを旋回しながらその時を待っていると、少女は躊躇わずドームに飛び移ります。本当に格好良かった。そして、星々と共に空へ帰るシーンへ。この辺りの演出は最高でした。夢と希望に溢れるシーンでした。

王子の星で見たものは決してハッピーエンドではありませんでした。王子の帰りを待っていた薔薇は既に枯れてしまっていたのです。それでも、少女は薔薇を見付けることが出来ました。空に輝く大きな薔薇を。
「いつもそばにいるってそういう意味なのね。」
すごく綺麗なシーンで少女の表情が印象的でした



「問題は大人になることじゃない。忘れることだ。」
{/netabare}

人は大人になると、忙しさのあまり大切なことを忘れてしまう。それは、夢を見たり想像したりすること、そして大切な人のこと。
それを忘れなければ素晴らしい大人になれるよ。
この映画は、それが一番言いたかったことなのかなと思いました。



追記 6/24

※1
{netabare}星の王子が老人を助けてくれると思ったのは、その前のシーンの老人の台詞(王子はいつも空から見ていて私を助けてくれる)から来ていたのですね。

※2
翌朝のシーンではパイプが倒れた後がありました。少女が老人の家の庭に落ちたシーンまでは現実のようです。
そこから先はやはり少女の心の中(夢)かなと。塀のこちら側が現実で向こう側が空想の世界とも取れます。不思議の国のアリスのような体験だったのかも。
本作の方が運命を自分で切り開いていく充足感がありますが。

※3
正確には、空を見上げて母子共に目を閉じる→老人と星の王子の笑い声が聞こえる、でした。母親も『星の王子様の物語』を読んで、心で見るを実践したのですね。
あと、直前に飛ぶ鳥の群れが一瞬、老人の魂を王子の星へ運ぶように見えました。

※4
全部で9個ありました。毎年誕生日に父親から贈られてくるとすると、父親は少女が生まれてすぐ出て行ったのでしょうか…{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

65.2 8 2015年秋(10月~12月)アニメランキング8位
<harmony/>(アニメ映画)

2015年11月13日
★★★★☆ 3.7 (272)
1420人が棚に入れました
優しさと倫理が支配するユートピアで、3人の少女は死を選択した。13年後、死ねなかった少女トァンが、人類の最終局面で目撃したものとは?

声優・キャラクター
沢城みゆき、上田麗奈、洲崎綾、榊原良子、大塚明夫、三木眞一郎、チョー、森田順平
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

我思う故に我あり

私のアニメ定義から逸脱した作品。
萌えや笑いやエンターテイメントはありません。
あるのは殺伐と悲惨と微百合です。

近未来SFサスペンスアニメの皮を被った哲学作品と言えるかな。
ハッキリいって難しい。
上映が終わったとたん、あまり瞬きしていないことに気づいた。
目はシバシバ、頭の奥はジーンと痺れる。
とにかく疲れるアニメです。

絵は3Dで美しい。
動きのあるシーンは滑らかで大迫力。
{netabare}しかし、人が死ぬシーンが多い。
しかも、血しぶきがドバっと。
これがまたリアル。
過剰演出気味です。

テーマはわかりにくいですね。
私が思うに、
人の内面の充足感を如何に捉えるか。
生きる価値とは何かを問いかけられているような気がします。
最終的には、明確な結論は告げられず。
後は自分で考えて!的な球が投げられます。
どうキャッチするかは、個人の自由のようです。{/netabare}

声の出演は沢城みゆきさん。
ワイルドな監察官役なので、大抵のことには動じません。
それに主人公のモノローグが多いので、沢城節を堪能できます。
冷静かつ渋い演技をご覧下さい。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 31

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中々に重いお話ですぞ

HTML書式風味?で始まる未来の光景からは
想像つかない程にラストは濃厚。
脳医学ちょっとかじってれば
理解できると思うけれども、別に知らなくても
他に見所は沢山あるので問題無し。

中1の時の自分の思考や言動をなぞっているようでしたよ
ミァハ

思考停止
いわゆる考えるのをやめた☆
ようなちょっと想像するとラストは怖いのですが

憎しみ・恨み・怒りのエネルギーというのは絶大なもので
生きる力に変換できるほどの威力を持っています。
相手を殺すか自分が死ぬかの二択と思われがちなのですが
実は3の道があります。
これがベリーハードモードで
死んだがマシと思えるほどの苦痛

脳みそって良くできていて
失った機能をサポートしてくれる場合もあるのね
シナプスが勝手につながる感じ?
これがミァハの言うところの意識の覚醒だと思うんだけど
痛みも苦痛も意識下で認識してないと
認識してないととるわけ
何も感じない訳でもなく緊急避難的に
なかったことにするか自我を殺して
何も感じないようにもできるわけ。
すごいよね、脳みそ。

葬式があるだけマシというか
健全なのかな
死をまだ身近で感じられる分
そんな事を考えながら見ていたのでした。

マイケル・アリアスとSTUDIO4℃
鉄コンコンビですね。
「Ghost of a smile」
主題歌は EGOIST

意識に思いをはせられる哲学的な一品です
カテゴリーはSFになるんだろうけど。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 24

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

壮大かつ圧倒的なヴィジュアルで魅せるディストピアSF&サイコミステリ・・・だけどあえて言おう、これは二人の女の喧嘩が世界を滅ぼす話

【先に言っておきますがオイラはredjuiceさんの絵をアニメのキャラ原案にすることには『ギルクラ』の頃から反対でした!】


伊藤計劃アニメ映画化三部作の第2弾・・・ですが元々シリーズの完結作として公開される予定でした
(ご周知の通り『虐殺器官』の公開延期に伴って公開が前倒しされました)
と、いうのも原作既読のぽ~か~さんに解説してもらいましたが『虐殺器官』と今作は直接同じ時間軸の延長線上にある作品らしいのです
その為、今作には『虐殺器官』の内容を示唆する「大災渦」という単語が唐突に登場してきます
その他にも今作独特のキーワード、「生命主義」だの「螺旋監察官」だの多くの専門用語が登場します
こういったものの処理が苦手な方にはハッキリ言ってオススメしません
まあ原作未読のオイラが一回観ただけで把握できる内容なので真剣に観れば誰でも理解できると思いますが;


舞台は人体の健康を出生と同時に埋め込んだ装置「WatchMe」によって監視して、そのシステムと連動して必要な薬を自動精製することが出来る「メディケア」の普及によって高度に健康管理がされた未来
WHOの一組織にして、医療管理された未来社会において非常に大きな権限を持つ螺旋監察官の女性、トァンの口から物語は語られます
彼女はとある事情により謹慎を命じられ毛嫌いしていた日本への帰国をする
親友だったキアンと再会し、食事や思い出話をしていたのも束の間、キアンを含めた数千人が世界中でほぼ同時に自殺を図った
螺旋監察官として、キアンの友人として、世界同時多発大量自死事件を単独で追い始めるトァン
しかし彼女は気付いていた
この事件の裏にはかつて自分が陶酔し、自分とキアンに心中を求めていた少女の・・・今は死んだはずのミァハという少女の影を感じていたことを・・・


まず目に付くのディストピアSFというジャンルらしい息苦しい未来社会の姿
東京の街は建物のほとんどが新宿コクーンタワーのような外観をしており、乗り物や道路に至るまで街全体が淡いピンク色に包まれている、という極端に悪趣味な世界として描かれております
これはこれでディストピアSFとして正解なんでしょう、ただ流石にちょっと目が疲れるw
それと螺旋監察官の電脳会議はなんであんなノイズ交じりなんだw
カッコイイと思いつつも、失笑してしまった
それとトゥーンシェードを用いたカットのトァンは【可愛くない(爆)】のに電脳会議中のトァンのモデリングは可愛い感じがしたのは何故なのかw


次にサイコミステリとしての面白み
一緒に自殺を図ったトァン、キアン、ミァハだったが、ミァハだけが死に、その業に耐え切れず日本を離れたトァン
しかし今まさに世界を混沌の渦に貶めようとしているのが、死んだはずのミァハ
自死事件の首謀者から犯行声明が流れるシークエンスでは真っ暗な画面に“VOICE ONLY”の固定テロップだけが映し出され、静まり返った画面から変声機の声だけがゆっくりと顛末を語りだし、やがてドコからともなく池頼広さんの劇伴がすぅっと入ってきて緊張が高まっていく演出に恐怖を感じましたね
今敏監督亡き今、アニメでサイコサスペンスをやってくれるのは凄く嬉しいです


で、原作はどうか存じませんがこの映画としては“カリスマミァハと思春期の少女達の友情”=“百合”=“結果としてレズだったトァン”って解釈に落ち着くんですが、百合っぽいのが良いとか悪いとかって感想をよく目にするんですけど、そんな生優しい映画には観えませんでした
だって犯人を(ミァハの影)追って世界各地を転々としていくトァンの執念の凄まじさたるやイヤハヤなんとも・・・
この映画は女二人が世界人類を巻き添えにしながら喧嘩するっていうひでぇ作品ですよ(笑)


先にも言ったとおり、映像に惹き付けられつつも、その映像こそが最も視聴者にストレスを与える作品でもあります
あまりオススメは出来ません、グロいし
全く個人的には『屍者の帝国』のフライデー萌えみたいな要素は特に無く、純粋にお話が面白かったですね
トァンと同じようにミァハに心酔してしまうか、やっぱこの娘は可愛くないよとドン退くか
或いは怖いものが観たいアナタになら、、、オススメ出来ますよw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 24

65.1 9 2015年秋(10月~12月)アニメランキング9位
機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア(アニメ映画)

2015年11月7日
★★★★☆ 3.8 (108)
575人が棚に入れました
宇宙世紀0071年。サイド3、ムンゾ自治共和国を脱出して3年。ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアの兄妹は、ジンバ・ラルと共に地球に逃れ、テアボロ・マス家に身を寄せており、エドワウとセイラという名で平穏に暮らしていた。だが、彼らを追うザビ家の魔の手が、再び迫りつつあるのであった…。そのころ、サイド3はジオン自治共和国と国名を変え、ザビ家が実権を掌握し、支配体制を固めつつある一方、地球連邦軍に対抗するための新兵器、モビルワーカーの開発に着手していた。

声優・キャラクター
池田秀一、潘めぐみ、浦山迅、銀河万丈、三宅健太、渡辺明乃、喜山茂雄、沢城みゆき、茶風林、恒松あゆみ、一条和矢、松田健一郎、土屋トシヒデ、藤村歩、古谷徹、関俊彦、大塚明夫

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

僕は傷口に永遠の赤を纏う

2016年発売のOVA第2弾 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ哀しみのアルテイシア」
58分

前作より3年後スペインアンダルシアに隠れ住むキャスバルとアルテイシア。
名をエドワウ・マス、セイラ・マスと変えている。
時代は変わりサイド3は地球連邦政府に対して次第に態度を硬化させ不穏な空気が漂う。

この話ではファーストガンダムの主要キャラが登場し始めます。
ザビ家の人々、ランバラル、オルテガ、ミライ、アムロ・・・
声優が変わっていないのはエドワウ「池田秀一」とアムロ「古谷徹」ですが、
12才くらいの声は相当厳しいような・・・
それ以外の役柄は全く違和感ありません。

ついにサイド3のザビ家はモビルアーマー(まあ、つまり搭乗型二足歩行ロボット)の開発を始めます。

宇宙世紀0074 サイド5のルウムでセイラが出会う「シャア・アズナブル」とは何者か?

さあ、ついに多くの若者を狂わせオタクと言う人種を生んだ、
世紀の美女「セイラ・マス」がその片鱗を見せ始めます。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 16

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【【【いい水着回だった】】】

初代『ガンダム』(ファーストガンダム)のキャラデザを務めた安彦良和が、独自解釈でファーストガンダムをコミカライズした漫画、『THE ORIGIN』のアニメ化
1話約70分、全4部作(予定)の第2話


一応冒頭にあらすじがナレーションされるので第1話の内容を忘れてしまっていてもOK


舞台は前作から3年が経過した0071の地球から始まります
アンダルシアの富豪、テアボロ・マスの養子となったキャスバルとアルテイシアは、それぞれエドワウとセイラと名乗っていた
テアボロ邸を隠れ蓑にしていたジンバ・ラルは二人の子を担ぎ出しザビ家への反抗を企てるが二人を実子のように愛していたテアボロからは強く非難される
そんな矢先、テアボロ邸にザビ家からの刺客が放たれ二人の命が狙われる・・・


セイラの姓である“マス”の由縁、シャアの姓である“アズナブル”の由縁、後の宇宙世紀を牛耳ることとなるアナハイム社の登場、ダイクン側だったランバ・ラルがザビ側に着いたキッカケ、黒い三連星やヤシマ家やレイ親子の登場・・・
とにかく散りばめられた後のシリーズに深く関わることとなるキーワードの連続には、どちらかといえばコアなファンの方がアツくなってしまうのでは?w


みどころの一つは極秘裏に開発されるモビルスーツの原型、モビルワーカーによる模擬戦
某エヴァの如く背中にコードを繋がれたまま、重量感ある動きで格闘戦をするその姿は、これまでガンダムシリーズのメカの姿とは一変してリアリティに溢れているものでした


それとラストシーンでファーストの名シークエンスである
「待ってぇ、兄ぃさぁん、キャスバル兄さぁ~~~んヽ(´д`;)ノ」
を完全再現していたのは思わず笑ってしまいましたw


個人的には“ミライが喋ったと思ったらオードリーだった”、“シャアを名乗る青年が現れたと思ったらデュオだった(或いはクルーゼかレイ!?)”のが面白かったですかね
そして何より、【序盤から9歳のセイラの水着が拝める】とかネ申回かよw


なんかどんどん超コアなガノタorまっさらな気持ちで観れる初心者にしか対応出来ない変なアニメになってきたなぁ、つまりニワカお断りってことです!


ちなみに何かの伏線?なのか、上映と次回予告の後にファーストガンダム第1話のガンダム起動シーンが今作と同じCGで挿入されました・・・
リメイク、、、するのか!?

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

未成年役としては、声に無理を感じる?

 地球に逃げて、ジンバ・ラルの伝手で、富豪デアボロ・マスの養子になっていたキャスバルとアルテイシア。

 難民キャンプの救護活動後、家のプールで泳ぐ元気なアルテイシアは、ガンダムでお馴染みのセイラ・マス。ジンバ・ラルのお話に退屈しているキャスバルは、エドワウ・マスとなっていたです。名前をザビ家の追手から、隠しているためである。デアボロとは、親子としてうまくやっているです。

 セイラは声変わってないけど、まだ未成年のエドワウがここで前回と打って変わり、急にみんなの知っているシャアの声になるのは、どこか不自然さを感じたです。

 で、 {netabare}やはり襲撃を受けることに・・・。ジンバ・ラル殺され、デアボロは大怪我に。エドワウは、具合の悪かったセイラを守り切ったです。デアボロのお見舞いにシュウ・ヤシマとここでお馴染み、娘のミライ・ヤシマ登場。シュウの伝手でマス親子、サイド5テキサスコロニーへ。
 そこでお世話になるのが、アズナブル親子である。子供の名前が、何とエドワウそっくりシャア・アズナブル。これだけで、先の展開が読めてしまう気がするです。

 ザビ家、ジオン設立のお話やモビルスーツの原型、鉄血のオルフェンズとはやや違うモビルワーカー試作実験などもありの展開。この試作実験、どこかガンダムの前とは思えない迫力あるです。
 何故か、ちょこっとハロとアムロ父子も登場するです。

 ずっと会えないままでいたキャスバルとアルテイシアのお母さんの悲報、猫のルシファも他界、悲しみがエドワウとセイラ襲うです。{/netabare}
 前回の次回予告、CNでもやっていた墓の前で、アルテイシアに別れを告げるキャスバル場面になったです。

 次回、来年2016年春に上映予定となったけど、前回秋上映といって冬になったから夏になるのかなぁです。

 物語の流れとしては、はっきりと繋がりがあり良くないわけでないけど、前作程の興奮というのか?私にとって新鮮さがどこか薄いように見えたです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 8

65.0 10 2015年秋(10月~12月)アニメランキング10位
屍者の帝国(アニメ映画)

2015年10月2日
★★★★☆ 3.7 (301)
1621人が棚に入れました
19世紀末、かつてヴィクター・フランケンシュタイン博士が生み出した、死体に新たな生命を与えて「屍者」として動かす技術が世界に広まり、いまや屍者は労働力や兵力として世界を支えていた。
親友フライデーとの約束のため、自らの手で違法に屍者化を試みたロンドン大学の医学生ジョン・H・ワトソンは、その技術と野心を見込まれ、政府の諜報組織「ウォルシンガム機関」にスカウトされる。
そこで極秘任務を与えられたワトソンは、フランケンシュタイン博士が残した、生者のように意思を持ち言葉を話す屍者=ザ・ワンを生み出す技術が記された「ヴィクターの手記」を求めて旅に出る。

声優・キャラクター
細谷佳正、村瀬歩、楠大典、三木眞一郎、山下大輝、花澤香菜、大塚明夫、菅生隆之
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

思考は言葉に先行する

WIT STUDIO制作。

思考は言葉に先行する。
言葉があるから心がある。
そこに魂=意識が宿る場所があるのだ。
この作品のエッセンスが凝縮された、
印象深いモノローグで始まる。

舞台は19C末のロンドン/英領ボンベイ/日本。
ワトソンとフライデーが、
ある男の手記を探す冒険譚である。
{netabare}人は死亡すると体重が21g減少する、
人類史上最初に死者を蘇らせた男の手記。{/netabare}

そこに魂は存在するのか?
圧巻の映像で鬼気迫るものを感じる。
多くの指摘があるように、
{netabare}後半物語は崩れていくように感じるも、
ただこのテーゼはきつい、勝算がない。
人類が現実で未だ出せていない答えだ。{/netabare}
果敢にも挑戦したスタッフを評価したいと思う。

早逝した伊藤計劃原作である。
本来この作品も未完成とのこと、
天才とまで称された彼なら、
どんな結末を見せてくれたのだろう。
切り捨てるには惜しい作品です。

ハダリーリリスがエロカッコいい。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 48

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

緑の雪は夜光虫

アニメってバカにできないよねって思う一品。
作画は綺麗だし、BGMも素敵。
サイバーパンク・スチームパンク好きにはたまりません。
原作がしっかりしてるから
とても見ごたえのある作品に仕上がっているのだと思う。

最初は認知症と介護を彷彿とさせた。
一瞬正気にかえる様が見たくてとかさ。
科学者だったり研究してれば
先が知りたいって思うものね。
そこが貪欲じゃなければ何者かにもなれないし。

魂の重さは21gで決定になったのかな。
私が見た時は16gだったような気がするけど
21gが多いみたいだね。
測定の仕方は、ベッドごとはかりに乗せて
生と死の体重測定だったと思う(ウロ)

人間の傲慢さや醜さ、美しさ
生と死、奇跡、意思、感性諸々が描かれているけれど
元々命というものは神の領域だったのだから。
脳の構造が全てわかれば未来も予知できると言われているけど
人間そのものが奇跡みたいなものだよ。
なんでも作り手だとかの判断に委ねられていて
良いことにも悪いことにもなり得るのだから
心の精度というか美しさは
あって欲しいと願う。
より良きものをという思いがなければ
それは毒にもなり得るのだから。

さて。
魂ってなんだろねっていう哲学的な問い。
人間は器で魂が入っているという考え方もあるし
生きていても屍みたいな人間だっているわけで。
昔考えたな〜でも今は難しいこと考えるのが億劫になってしまって。
存在意義とか魂のあり方だとか。
よーするに、謳歌して感受性を磨けよという結論に至ってる。
プラトンがーとかもう面倒になったので書くのは省略。

EDがEGOISTって皮肉めいた感じで好き。
ラストあたりのパイプオルガンとかツボ。
こういうのって映像化難しいよね。
それと、私はゾンビ系が苦手で(;´∀`)

表現は綺麗だったと思う。
幻想的で。
興味深く拝見させていただきました。
これだからアニメって…いいなぁって思うの。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 30
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

娯楽作品としては原作よりよくまとまっています

-・-・-・-・-・-・-視聴前レビューー・-・-・-・-・-・-
本日公開の作品
私は来週けみかけさんと観てくる予定ですが
全くレビューが無かったので
誰か少しでも興味を持ってくれればと思い
筆を執ることにしました

この作品はノイタミナムービー第2段
Project Itoh3部作の一つとして
先陣を切る形になります

Project Itohというのは
2007年に彗星のごとくデビューし
2009年に世を去ったSF作家伊藤計劃の作品を
アニメ映画として公開するプロジェクトです

計劃が作家として活動できた期間は短く
世に送り出した長編作品は
虐殺器官
METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS
ハーモニー <harmony/>
の3本だけですが
その短い期間で書き上げられた作品は
閉塞していた国内SF界に
新たな潮流を巻き起こす契機となりました

PSYCHO-PASSが最初にアニメとして放映されていた時も
ネットでは計劃作品との共通点などが指摘されていましたが
こうやって同じノイタミナプロジェクトとして発表されると
やはりPSYCHO-PASSシリーズのルーツの一端は
伊藤計劃にあったんだなぁと改めて思います

既にお気づきの方もいると思いますが
前に述べた3作品の中に屍者の帝国は入っておりません
昔から文芸の神様というやつは
俊才を見つけるとすぐに手元に置きたがるようで
計劃もこの作品を数十ページ書いた時点で
神の御許へと召されていきました

後を引き継ぐ形で残りを円城塔が書き上げたものが
このアニメの原作となる屍者の帝国となります
円城氏はスペースダンディの豪華すぎる脚本家の1人だったので
小説はあまり読まない方でも
アニメに精通している方ならばご存知かもしれませんね

しかしまぁ
この作品は計劃自身がほとんど関与できていない上
他2作は近未来SFだったのに対し
この作品は19世紀を舞台にしたいわゆる伝奇ロマン
これをProject Itohトップバッターに持ってくるのは
かなりの冒険だと思います
Project Enjohの間違いじゃないのか?
とか突っ込みを入れたくなります
これがこけたら他の計劃作品に響くんじゃないか?
とか心配になります

しかしこの小説を計劃作品と認められるかどうかは別として
読み物として十分に面白かったのは確かですので
映画版の出来はどうなのかこの目で確かめてこようと思います

-・-・-・-・-・-・-視聴後レビューー・-・-・-・-・-・-

原作から比べると大分いろいろ弄ってありますが
概ねプラスに働いていたように思います

原作未読既読に関わらず楽しめる作品だと思います
原作を一切読まずに見た場合
ストーリーの細かい部分はよくわからないでしょう
しかし、そこを画面の中で細かく描写してテンポを損ねるよりも
アクションシーンで一気に押し切ってしまう方が
ずっとスクリーン映えするのは間違いありません
終盤の圧巻の映像美にはただただ絶句するばかりであります

そもそもの原作自体がハイパーテキスト性の高い小説です
文学におけるハイパーテキストすなわち超文脈とは
語句や人物、事件などの名前だけを作中に使い
その説明は作品の外に置いてあるものを指します。
もしもその言葉をしっかり理解したければ
Webのhtmlリンクをクリックして別のページに飛ぶように
別の小説や聖書、哲学書、理工書など開かなくてはいけません
場合によっては映画、漫画、アニメなどに行きつく場合もあります

この手法を使う事で限られた紙面の中に
無限の奥行きを出すことができますが
同時にベースとなるジャンルの知識に乏し人間には
その面白さがさっぱり理解されない危険性も孕みます

かつてエヴァンゲリオンが空前のブームを引き起こした背景に
この手法がありました
難解な言葉を断片的に並べ一切説明しない
その結果たくさんの解説本考察本が出版され
それらが飛ぶように売れたのは
作品の外にある科学・哲学・宗教を
ガジェットとして次々に使い捨てた結果
非常にたくさんのハイパーテキストリンクが張られていたからです

この屍者の帝国という作品でも鏤められた要素全てを理解するためには
SF・ミステリ・科学・哲学・宗教そして19世紀の歴史背景など
幅広いジャンルの造詣を要求されます
また原作ではハイパーリンクを張らずに
作中にて詳しく解説されている事柄も
映画では冗長すぎるため解説部分を丸々削除されていたりします

こんな風に書いていくと
まるでこの映画が極めて難解で一握りの人だけが楽しめる作品
というように見えがちですが
この作品の見事なところは
細かいところがわからなくても楽しめる点にあると思います
まっさらな状態でこの映画を見て細部まで理解するのは不可能ですが
スタッフもそんなことは承知の上で
全てを理解できなくても楽しめるように作ってあります
原作の魅力を言葉で説明するのではなく
直接感じてもらうというのがこの作品の切り口で
それは非常にうまくいっていたと思います

従って原作未読既読問わずオススメできる映画だと思います

以下原作と映画版の相違点について
{netabare}
かなりいろいろな点にアレンジが入っていますが
各国陣営のキャラ数の削減と果たす役割の変化が一番大きいと思います
物語の流れに沿って違いを確認していきましょう

英国

ジョン・H・ワトソン&フライデー

本作主人公にして最も大きく改変がされた人物
後にシャーロック・ホームズの右腕となる男
原作のワトソンは医学部の優秀な学生で
教授に推薦されウォルシンガムに所属することになります
そこで貸与された最新鋭の実験体が
Noble_Savage_007コードネーム:フライデー
つまりもともとワトソンの友人であったという設定自体が
映画版のオリジナルです
時折見せるフライデーの暴走も映画のみの設定
映画版のワトソンを突き動かす動機の大半はフライデーにあり
ワトソンとフライデーのエピソードは作品の中核の部分です
この部分がオリジナルなので作品としてはもはや別物に近い印象
先に映画を見てから原作本を読んだ人には
淡白すぎるワトソンがただ周りに流されて動いている様は
おそらくかなり物足りないのではないでしょうか?
このワトソン&フライデーの肉付けの巧さが
映画版を原作以上に魅力的な物語にしています

フレデリック・ギュスターヴ・バーナビー

ワトソンたちとは逆で原作でも映画版でも全く変わりませんw
実在の人物でアジアロシア境界を旅行し手記を発行しています
作品内ではその経験と胆力を買われ諜報員に選ばれたようです

エイブラハム・ヴァン・ヘルシング&M

ワトソンたちの上司にあたる人物たち
映画版では一人に役割をまとめています
原作ではMはほとんど出てきていませんが
弟が探偵をしているという発言から
マイクロフト・ホームズであると考えて良いでしょう
しかしマイクロフトはものぐさで人嫌いな性格なので
実際に表に出てきて指示を出したり対立したりする役割は
ブラム・ストーカーの作りだしたヴァンパイアハンター
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング卿が担当しています
映画ラストにつなげるためにMの方の名前を残したのだと思いますが
クライマックスの立ち回りはMではなく
ヴァン・ヘルシングにやってほしかったところですね
なおトランシルヴァニアにおけるヘルシング卿の活躍も
作中ではザ・ワンと花嫁を巡って対決していたことになっています

ロシア

アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフ&ニコライ・クラソートキン

どちらもカラマーゾフの兄弟の登場人物です
アレクセイとクラソートキンの設定は改変されていません
改変されてはいませんがいろいろと省略されています
そして結末もいじってあります

アレクセイの計画は自身を屍爆弾化し
「証拠品」として大物を吹き飛ばすという一種の自爆テロ
原作ではクラソートキンは屍者化しません
アレクセイを連れてぺテルスブルクに行き
アレクセイの計画を実行する役割がまだ残っているからです

映画の方ではインパクトを重視してか
アレクセイとクラソートキン両方とも屍者化してしまいました
これでは計画が実行できません
実行できない計画そのものの話が無かったことになり
アレクセイが一体何をしようとしていたのか
真相が明らかにされぬまま物語は進んでいきます

アメリカ

レット・バトラー

風と共に去りぬにおけるスカーレットの恋人です
原作ではピンカートンの一員でハダリーの上司
ハダリーの能力を使ってグラントを襲撃している張本人
本来なら主人公パーティの5人目だった男です
ハダリーが火炎放射器で屍者を一網打尽にするシーンは
元々は彼の登場シーンのはずでした

原作では大里化学の事件の後
日本編は続きがあり
会談するグラントと日本皇帝が襲撃されますが
首謀者が居なくなっている以上
エピソード丸々カットになっています

ハダリー・リリス

出典はSF小説未来のイヴ
映画版では発明王トーマス・エジソンが作ったことになっていますが
未来のイヴにでてくるのはそれをもじったエディソン博士
元に戻さずにエディソンで良かったような気もしますね

原作ではピンカートンの一員としてグラントに仕えていますが
実際の主はレット・バトラーで
彼の利益になること以外はやりません
屍者を操りグラントを襲撃していましたが
レット・バトラーが出てこなくなったことで
その設定もうやむやとなり
作中の彼女の存在意義自体がだいぶ薄くなっています

さらにはラストシーンでも出番を奪われています
原作では事件を終息に導いたワトソンは諜報機関に高く評価されます
しかし、その評価は身内だけではなく敵対者も含まれていました
レット・バトラーを人質に取られたハダリーが
暗殺者としてワトソンの前に現れます
ワトソンは事件の際に手に入れた屍者を作る菌株あるいは言語の結晶
それをハダリーの手で自らに注入し
諜報機関が容易に手出しの出来ない重要度の存在へと引き上げます
しかし、それによって元のワトソンの人格は失われてしまい
それが映画のラストシーンに繋がります

このシーンは介助者がハダリーからフライデーに変更され
そこに至るまでの経緯の描写もなくなっています
原作と同じような顛末なのかどうかも分かりません

日本

登場人物には特筆するものがありません

暗殺未遂事件の話は先ほど述べたとおり

ヴィクターの手記を見つけてからのシーンはほぼオリジナル
あそこも映画版ワトソンとフライデーの絆が確認できる良いシーンでした
ここに限らずフライデー絡みの改変はとにかく出来がいいですね

このあたりからロンドンに戻るまでは
ほとんど別物と言っていいくらいのオリジナル展開です

ザ・ワン

フランケンシュタインの怪物
チャールズ・ダーウィン
Noble_Savage_001
原作ではヴィクターによって造られたのではなく
ヴィクターが見つけ出し再起動させた古代文明の遺産のようです
その肋骨から生み出された彼の花嫁となる存在を
心変わりしたヴィクターが命を吹き込む直前に殺してしまったことが
メアリー・シェリーが脚色し記述した事の発端の物語という事になっています
映画版ではハダリーを花嫁に作り替えようとして失敗していますが
原作では虚空から花嫁を召還することに成功し
花嫁を連れて現場を去りそのまま行方知れずとなって終わります

おそらく原作を読んでいない人は
たいていの人がハダリーが花嫁になるシーンで
ワトソンたちが阻止して終わることをなんとなしに予測すると思いますが
ザ・ワンが花嫁を手に入れる原作の結末を先に知っていると
本当にどっちに転ぶかわからない手に汗握る展開でした

全体的に映画化における原作改変は成功だったと思います
やはりワトソンにフライデーという強い動機を与えたことが何よりも大きいでしょう
傍観者の代名詞でもあるワトソンを主役に据えたはいいものの
元来の傍観者としての性質と物語を動かしていく主人公の性質が
どちらも中途半端に発揮されてしまっているのが原作ワトソンです
よりアクティブなワトソンを用意して
傍観者となったのは事件後であると繋げた映画版のほうが
一味上手だった印象です{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 27

63.6 11 2015年秋(10月~12月)アニメランキング11位
I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE(アニメ映画)

2015年12月4日
★★★★☆ 3.8 (11)
34人が棚に入れました
スヌーピー初の3D映画となる。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

世界中で‟愛される作品”を知り尽くしたスタッフの手による超最高の超大傑作!!!まさに『WE LOVE スヌーピー』!!!

故チャールズ・M・シュルツが65年前の新聞紙にスタートさせた漫画『PEANUTS』、つまり日本では『スヌーピー』として名が通った名作を初めて3DCG映画とした90分の作品


『アイスエイジ』シリーズのブルースカイスタジオが手掛けていますが、これまでの歴史があまりに重すぎる作品なのでより『PEANUTS』に深い理解を持つ必要がありました
そこでチャールズの息子であるクレイグと孫であるブライアンに脚本執筆の白羽の矢が立った
そして音楽に『アナ雪』のクリストフ・ベックを迎え、史上最高のアニメ化にして史上最高のまんが映画が制作されたのです


まず観客はいつも通りに配給の20世紀FOXお馴染みのロゴとジングルを拝むわけですが、どうもちょっとおかしい?
よく聞けばジングルが軽~いピアノの音、、、とよく観れば画面の隅っこにはシュローダーの姿がっ!!!
シュローダーが20世紀FOXのジングル弾いてるwww
この時点でオイラは早速盛大に飲んでいたコーラを噴き出す
まさに掴みはバッチリでしたb


ストーリーは原作や旧作を知る人ほどのめり込むこと間違いなしです
サリーが毒舌を吐きながら金儲けを考え、ルーシーが心の相談室を開き、ライナスが哲学を語り、シュローダーがベートーヴェンを語り、ペパーミント・パティがチャーリーを「チャック」と呼んでは暴れ回り、マーシーがチャーリーを「チャールズ」と呼びペパーミント・パティを「先輩」と呼んでは振り回され、先生が理解不能の雄たけびにも似た言語を話す(笑)
そして失敗続きの主人公チャーリー・ブラウンを励まそうと奮闘するスヌーピー
凄い、凄すぎる
何もかも原作、旧作通り
我々古参ファンの期待を一切裏切らない
オイラなんか最初から最後までずぅっとバカ笑いしっぱなしでしたw


物語の転機はチャーリーにとって永遠の片思い相手として原作にも度々登場する‟赤毛の女の子(the little red-haired girl)”が転校してくるところから
失敗続きのチャーリーが彼女にいいところを見せようと必死に奮闘する姿がけなげ
正直、涙ぐんでしまうシークエンスもありました;


映像面もヤバい
そもそも、『PEANUTS』のような立体感に乏しいキャラをどうやって3DCGにするのか疑問でした
キャラのモデルはあえて立体的には作らず、中綿不足でペラペラの縫いぐるみのような姿です
キャラクター達は基本として平面的にしかカメラには映らず、そのわりにスヌーピーの毛並みや子供たちの髪の毛などはとても繊細に描かれているのです
背景もテカテカせず粘土とミニチュアで作ったような質感
一目観ただけでは3DCGではなく、人形アニメなのでは?と勘違いしてしまうほどです
しかもあえてヌルヌルとフルアニメさせるのでなく、手作業で作ったストップモーショアニメよろしく少ないコマ数で動作させています
いや;これはむしろCGで作る理由は何にあるんだ?w
とすら感じるコダワリぶり
これだとむしろ人形アニメ以上に工数掛かっているのでは
これは褒め言葉と受け取ってほしいのですが、「スタッフ馬鹿ですねw」


原作では語り草であるスヌーピーにとって(妄想の中の)宿敵であるレッドバロンとの空中戦が、CGだと俄然生きてくるんですねー
パリの空を颯爽と飛ぶスヌーピー(と犬小屋)
助けを求め叫ぶフィフィ
迫りくるレッドバロン
なwなんていうかw
これはむしろ旧作や原作を知らん人にはわかんないんじゃ?
今作には2D版と3D版がありますがこの(妄想の)空中戦の為にも3Dで観られることをオススメしときます


それとオイラは吹替版で視聴したのですが、『PEANUTS』の日本語吹替と言うとこれまで多くのバージョンが作られてきたのに対し、原作者シュルツの意向に従い原語では子役を使っているのに習って今作も子役のみの配役となっています
この辺は世代によって好みが分かれてしまうかもしれません
オイラはBSやCSで子役が演じるチャーリーを観慣れてきた世代なので、個人的な印象はとても良かったですb
と、いうかwエンドロールで吹き替えキャストが表示されるまで全く気付かなかったんですがw
チャーリー=鈴木福
ルーシー=谷花音
サリー=小林星蘭
赤毛の女の子=芦田愛菜
っていうイマをトキメク話題子役が中心だったのには正直ビックリですわw
芦田愛菜は『マジックツリーハウス』の頃と比べても上手くなりましたなぁ
ちゅーわけで日本語吹き替え版も強くオススメします
なんせマーシーにペパーミント・パティを「先輩」と呼ばせてるんですからもう完璧そのものですよ










とにかく諸手を挙げて絶賛したい今作において唯一にして最大の汚点があるんですわ・・・
それは日本語吹替版に【日本専用主題歌】があることなんです;
エンドロールの途中に綾香の「A Song For You」という曲が流れるんですが、これがもう全くの場違い!
あんな良い気分が一気に白けた!
全て台無し!
ある意味大したもんだよホント!
オイラ今年の映画の中で『実写進撃』の頭上を超えて一番ムカつきましたわ!
いや綾香には何の恨みも無いですけど、なぜこういう意味もない仕事を彼女に振ったのか?
なぜこの仕事を綾香は引き受けたのか!?
あ~もうホント苛立つ!憤る!!ムシャクシャする!!!
これ以外が全て完璧だっただけに、この日本専用主題歌さえ!これさえ無ければ!って想いが凄く強いです
こんなに愛で溢れている作品に、なんで愛の無いコラボを持ち掛けたし!
ホントッなんちゅうか!
【Fuck off!】
と叫ばざるを得ない!
この企画考えたやつバカじゃないのかね!?

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

日本でも昔から知られてるキャラ

  物心ついた時には、何故か?知っていたスヌーピーです。

 アニメとしては、ちゃんと見たことがあったかわからないのか?覚えていないのか?です。チャーリーブラウンも何となく、劇場映画でなんだったか?少年ケニアと同時上映TVCNで、スヌーピーと共演していた記憶が幼いころあるです。そのもののスヌーピー映画は、内容は知らないけどです。
 今年2015年の劇場CNでよく見ていたので、何となく見に行ったです。

 スヌーピーとチャーリーブラウンの友情のアニメでしたです。舞台は、チャーリーブラウンの家や近辺、小学校や凍った湖など。
 内容としては、子供向け普通で、非常に時間を長く感じたです。幼い子供のいる家族向けでしたです。CGアニメでもこれなら、誰でも安心して見れる悪くない作画です。

 スムーピーは、犬なのに2本足で歩くし、踊るしタイピングもしたりすです。チャーリーブラウンをかなりサポートするですね。チャーリーブラウンと同級生たちとのやりとりや、タイプするときのスヌーピー内の世界も見ものなのですかです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

63.2 12 2015年秋(10月~12月)アニメランキング12位
Wake Up, Girls! Beyond the Bottom(アニメ映画)

2015年12月11日
★★★★☆ 3.8 (74)
282人が棚に入れました
東北代表として出場した「アイドルの祭典」での活躍が認められ、アイドル文化の中心地・東京に進出した「Wake Up, Girls!」。メジャーレコード会社bvexとの契約も決まり、活動は順風満帆に思えた。だがブレイクの立役者だったプロデューサー・早坂相が手を引き、7人が動きの早い東京の芸能界の中で「WUGらしさは何か」を見失った結果、苦い挫折を経験する。レコード会社や関係者たちが手のひらを返す中、それでもあきらめずに前に進もうとする「Wake Up, Girls!」の姿を見た早坂は、彼女たちが再び挑戦するための武器として、新曲「少女交響曲」を与えるのだった。「Wake Up, Girls!」は、心機一転して地元仙台から活動を再開。日常ライブの復活や全国行脚を通しての地道な努力は、少しずつだが、着実に全国のファンへと届き始める。一方、アイドル界の頂点である「I-1club」では、最新シングルの売上ミリオン割れを契機としたセンター争いが勃発。「I-1club」プロデューサー・白木の非情な采配は、意外な形で「Wake Up, Girls!」とアイドルたちを大きなうねりへと巻き込んでいく。敗れて尚あきらめられないもの。アイドルとは何か。その答を求めて、物語は再び「アイドルの祭典」へと収束する。

声優・キャラクター
吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

Wake Up, Girls! forever. 

WUG続劇場版後編、Beyond the Bottom(どん底を乗り越えて)
副題ほどたいそうな内容ではありません。
でも、私、このアニメのナチュラルな雰囲気が好きなんです。
だから評価は甘々です。

アイドルの祭典に向かって、一転反攻のWUG。
仙台を拠点に全国行脚。
ナナミン事件はあるけれど、そこは明るいWUGメンバー。
勢いで突っ走っちゃいます。
果たして、アイドルの祭典の結末は・・・。

最後にWUGメンバーの二言紹介です。

<島田真夢>
元トップアイドルの洗練されたふるまい、しっかりした考え。
実質上のリーダーです。

<七瀬佳乃>
WUGのリーダーで責任感の強い頑張り屋。
長い黒髪をバッサリだけあっておもいきった性格です。

<片山実波>
大飯食らいののんびりや、その言動でいつも笑いの中心。
もっと「うんめいにゃー」が聞きたいです。

<久海菜々美>
光塚歌劇団志望でマルチな才能。
目立たないけど、最後にひと騒動ありました。

<岡本未夕>
甘ったるいしゃべり方とツインテールがジャストフイット。
現実離れしたフワフワ感は、愛らしいです。

<林田藍里>
和菓子屋の娘のためか、少々腰回りが重厚。
どんくさくて気が弱い、でも他人を思う優しい気持ちを持っています。

<菊間夏夜>
WUG最年長の貫禄で、ツッコミ役に徹する良識派。
皆をやさしく包み込む安らぎの存在です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

神の曲「Beyond the Bottom」についてとことん語り尽す

アニメソングではなくアイドルソングを。
作品の強固な方針の下、作られた『WUG』の楽曲たち。
アイドルらしい恋愛、可愛らしさ、妖艶さ。
それを表層に装いつつ、時に物語の中にいる登場人物やアイドル自身に向けて、
時に日本人全体に、そして時に東北の被災地に向けてメッセージを発信。
色々な立場の人間が聴いた時によって、
様々な感想を抱くことができる多面性を持ち合わせています。

本作のED主題歌「Beyond the Bottom」はその多面性において、極め付けとなった曲。
ストーリーは割と王道で、最後すっきりするお話のはずだったのですが、
私は楽曲の持つ膨大な情報量に圧倒され、
エンドロールの間、ずっと固まっていました(苦笑)

以下、楽曲考察……超絶ネタバレ&長文注意w

{netabare}
○タイトル、表層{netabare}

曲名だけ意識して聴くと、どん底から這い上がっていく、
WUGの心情表現と決意表明と取れます。
さらには80年~90年代ポップスを思わせるメロディーラインから、
もう一度、芸能活動を始めると決めた作曲者で、
丹下社長がアイドルだった頃からの“戦友”が、
自分とWUGの少女たちを重ね合わせる視線も感じます。{/netabare}

○寄る辺なき自由に毒されたラスコーリニコフ青年や現代人に向けて{netabare}

サビで飛び出す“混沌(カオス)となったこの自由から逃げ出そう”
という一見、矛盾した表現。

解読の鍵は二題で“刃(やいば)を立て薄ら笑う”ラスコーリニコフ青年にあるようです。

ラスコーリニコフはロシアの文豪・ドストエフスキー作『罪と罰』の主人公青年。

近代人が獲得し、そして呪縛された際限なき思想と選択の自由。
自由を謳歌し、後退する宗教の導き無しで、
正しい道を選び続けることができる人間はごく僅か。

それどころか、人間性や倫理感の破壊を止める信仰も失われた、
近代社会の片隅にて、この青年の思想と選択の連続は、
連鎖的な被害妄想へと変質している。

明日すぐに食いはぐれるわけでもないのに、まもなく起こると決めつけている自身の転落、
さらには家族の数年後の破滅まで、悲観を雪だるま式に膨らませ、格差社会を呪詛。
ついには「一つの微細な罪悪は百の善行に償われる」
という超理論と、その実践たる殺人に墜ちていく……という滑り出し。

19世紀後半の小説主人公ながら、20世紀後半の映画『タクシードライバー』のデニーロ等から、
時にいわゆる“わけの分からない犯罪”をも引き起こす、
自由という混沌の中で、病んだ現代人に連なる負の系譜。

彼らを果てしなき思想と選択の自由の泥沼から救済するには……。
例えばその健気さでラスコーリニコフに人間性を取り戻させたソーニャのような……。
自由という混沌に創造主の如く、もう一度秩序と人間性を回復させる
一筋の光となる女神が必要なのだ。

そのような境地に至った時、荒んだ現代人には、
『聖闘士星矢』のアテナの如き衣装に身を包んだWUGの少女たちは、
その身の犠牲も厭わない、利他の精神に満ちた、
救済と導きの女神に見えるに違いないのです。{/netabare}

○混沌としたアイドル戦国時代終焉のため降臨したWUGという女神{netabare}

世代交代を演出されながら、果てしなく続くアイドル戦国時代。
アイドルは競争であり、戦いと言いますが、果たしてそうなのでしょうか?
芸事には確かに競い合いも付き物です。
ただ“群ドル”の内部競争を頂点とした昨今のアイドルブームは、
プロデューサーの仕掛けにより、人為的に演出された、
過剰で無益な戦いと私の目には映ります。

時に、地方都市を再起を期す“左遷先”と舞台設定されながら(失礼な話だw)
プロデューサーの手の中で競い合わされる少女たち。
一方向へ回遊する魚の如く、集団管理される彼女たちのサバイバルの中から
一人二人と沈んでいく者が続出し、友情は剥がれ落ち、
情熱、パトスは失われ、“誰も彼もが 心と歌を忘れる”

こんな状況をアイドルファンは本当に楽しんでいるのでしょうか?
アイドルファンが本当に見たいのはいかつい侍ではなく、
笑顔のアイドルなのではないでしょうか?

実際、最後ファンが支持したのは、
演出された内部抗争を切り売りする、会いに行ける“群ドル”ではなく、
全国津々浦々、会いに来てくれる「Wake Up, Girls!」でした。

そうした面から見ると、本作の後のWUGの明日も、
どっちなのか朧気ながら見えてきます。

WUGのコンテンツの今後については、昨年末のイベントにて
白木により{netabare}「私達I-1clubはWake Up, Girls!を吸収合併します」{/netabare}
と方向性が宣言されています。

焚き付けたアイドル戦国時代の成果を一手に握り、
さらに戦乱をアイドルブームの火を絶やさぬための
必要悪として続けようとする白木に対して、
WUGは自分たちらしく最後の命を燃やし、終止符を打ち伝説となることで、
身を挺してアイドルたちの笑顔を守る……。

こんな展開を私は勝手に予想していますw
この歌詞はかつてのアイドルから旧友白木への忠言とも取れます。
いずれにせよ、続編での早期の解答を私は熱望します♪{/netabare}


○WUGの、そして菜々美の心境{netabare}

落ち込んだり、色々迷ったし、間違ったこともあったけど、
これからWUGらしさを見つけよう。頑張ろう。
そう決意したメンバーにとっては、
この楽曲は混沌から道を選んだ自分たちの背中も押してくれる、
一筋の光明となったはずです。

ところが、歌詞を見た時点でまだ進路を決めかねている
奈々美にとっては相当な重荷になったと思われます。

自らの決断の連続で未来を自由に選び取って行かねばならない。
それに伴う痛みも自分で受け止めて行かねばならない。
まさに未来の永遠さに直面し、苦しむ奈々美には、
この曲は悩みが深まる毒だったと思います。

それでも彼女は決断し、ステージでこの曲を歌うことを選択しました。
彼女が皆と一緒にステージに立つシーンは、
短かったこの曲のライブシーンの中でもクライマックスだったと、
私は思っています。{/netabare}


○そして、東北の被災地に向けて{netabare}

震災から4年が過ぎ、原子力ダイナモ(発電機)にも再び灯がともり、
震災の記憶は着実に薄れつつあるようです。

けれどようやく復旧が一段落ついたに過ぎない被災地は、復興も道半ば。
未だに多くの被災者が仮設住宅での避難生活を余儀なくされています。
除染だって目処が立っていません。

そういえば放射性物質による健康被害が、
本格的に顕在化するのは4年後だと言われていました。
海洋に遺棄された高濃度汚染水の魚介類による生物濃縮もそろそろ明らかになる頃……。

もっとも、甲状腺がん患者が出たり、魚介類の汚染データが出たところで、
原発との因果関係は一切あってはならない、という大博打を、
政府も東電も打っている以上、その辺りはニュースにはなかなか……。
と……これ以上、続けたら尊氏も不謹慎、風評被害の罪で抹殺されかねないので、
この辺りにしておきますが……。

いずれにせよ、東北の人々の多くは依然、夜明け前の暗闇の只中にいるのです。
先日も、宮城県の魅力をPRするためのWUGの短編アニメ制作が発表されました。
仙台はまだまだWUGを宮城に元気を与えてくれるご当地アイドルとして、
一筋の光明をもたらす女神として、必要としている、ということなのでしょう。{/netabare}
{/netabare}
○結論

「Beyond the Bottom」は混沌の中にいる多くの人々の心に光をもたらす女神の歌。
平たく言えば“神曲”ということなのであります。


追記:劇場版WUGにおけるエンディングの表現について{netabare}

短いライブシーンから画面暗転w歌が続く中そのままエンドロールw
これに対するアイドルアニメ何だからライブシーンもっと見せてよ!との要望。
私も気持ちはもの凄く分かります(苦笑)

二次元のWUGが歌って踊るシーンを満喫したい!
例えば劇場版一作目の主題歌「タチアガレ!」でそれを求めた場合……。
セガのPSvita用ゲーム『ミラクルガールズフェスティバル』(みがる)の
FULLライブPVを見るのが最善手というのは、いささか寂しい気分ですw

ただ、劇場版WUGのED主題歌はどれも情報量が凄まじい。
過去作の「タチアガレ!」にせよ「少女交響曲」にせよ、
歌詞世界に30分アニメ一話分くらいのボリュームがあります。
本作の「Beyond the Bottom」に至っては、上記で長々と書き連ねた通り(苦笑)
映画一本分くらいの内容が詰め込まれています。

私の場合、そこで作中にてライブシーンをフルで作画されたところで、
お祭りを楽しみつつ、物語と共に歌詞世界を受け止め切る自信がありません(苦笑)

実際、劇場版WUGのエンドロールにてED主題歌を聴いている時間は、
天井を見上げて物語の余韻に浸り思索に耽っているか、
目の汗で画面が霞んでいるか、頭がパンクして思考停止しているか……。
いずれにせよ、アイドルアニメなのに文字しか流れてないじゃないか!と悪態をつこうにも、
私には、どーせ画面なんてまともに見えていないわけですw
そんな落武者に対して、最後のクライマックスに長く美しいアニメMVなど、まさに猫に小判w
だから、個人的には見逃しても痛くない暗転エンドロールでもいいかなと(苦笑)

けれど、やはりアイドルアニメと言えばライブシーンという方もいるわけですし、
萌え目当てやお祭り気分から軽く入って見たら、思いがけず深い物語に惹かれた。
というパターンもあり得るわけです。

「アイドルは物語である」と論理先行で無駄を削ぎ落すのも良いのですが、
他方、監督さんは「WUGで東北にビジネスチャンスを」との意気込みも語ってもいるわけです。
ならば、キャラクタービジネスの観点からも、お祭りとしての長尺ライブシーンの提供など、
もう少し柔軟な対応があってもいいかな?とも思います。
けど、スタッフさんたちの方針から考えると、多分、実現しないでしょうね……(苦笑)

……というわけで、セガのスタッフのみなさん。
『みがる』での「Beyond the Bottom」の楽曲ダウンロードコンテンツの製作、配信、
及びFULLライブシーンの再現。
どうかよろしくお願い致しまする~~w{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 23

YDK さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アイドルアニメの頂点へ。

続・劇場版後編のために、今までの物語があるといっても過言じゃありません。
今からでも遅くはありません。TV版を全話観てからどうぞ。

新曲(Beyond the Bottom)がとんでもなく良かったです。
聴いている最中ずっと泣いていました。
アイマス、デレマス、ラブライブの曲も聴いていますが、今回続・劇場版後編の新曲はその中でNo.1だと思いました。

WUGはいまいち盛り上がらず、なんでかなあという感じですが、
アニマス、アニデレ、ラブライブと比べてもまったく遜色ない面白さと、楽曲も全く劣らず素晴らしいので、これを機に巻き返してくれると嬉しいのですが…。


参考:Beyond the Bottom MV
https://www.youtube.com/watch?v=yZCTFNsrpQ8

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15

62.4 13 2015年秋(10月~12月)アニメランキング13位
亜人 第1部 - 衝動 -(アニメ映画)

2015年11月27日
★★★★☆ 3.7 (77)
503人が棚に入れました
高校生、永井圭。トラックによる追突死の直後、謎の蘇生。これにより国内3例目の不死­の新人類・亜人であることが判明した。警察および亜人管理委員会により捕獲作戦、開始­。同刻、管理下にあった2例目の亜人が何者かの幇助により逃走。この者らは直ちにテロ­活動を展開し人類への復讐を開始した。永井圭の動向を注視せよ。繰り返す・・・

声優・キャラクター
宮野真守、細谷佳正、大塚芳忠、櫻井孝宏、小松未可子、平川大輔、洲崎綾、木下浩之

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

‟ドキドキする映画”を観たい人は絶対必視!異形化サバイバルサスペンスの最先端!

人気コミック『亜人』を約100分×3部作の3DCG映画として制作した作品の第1作
PG12指定
『シドニアの騎士 第9惑星戦役』を手掛け面々に鹿住朗生やりょーちもといった2Dアニメの演出家を迎えたスタッフ編成
同じ映像素材を用いて演出を変えたテレビシリーズが2016年1月からスタート予定


外傷、病気、栄養失調などありとあらゆる事象によって「死亡」しても数秒で完全な状態に生き返ることが出来る‟亜人”の存在が確認、研究されている現代が舞台
実際に死ななければ亜人か否かは本人ですら確認出来ないが、姿かたちには何の変哲もない
その詳細は国家機密レベルで管理され謎に包まれている
高校生の主人公、永井圭は考え事をしたまま道路に飛び出し不運にもトラックに轢かれ死亡してしまう
数秒後、同級生たちの目前でたった今死んだはずの圭は生き返る
彼は亜人だった
亜人の研究は世界中で躍起になって行われており、当然日本の政府機関も圭の捕獲に動き出す
圭が亜人だという噂はたちまち日本中に知れ渡り、彼を捕まえようと警察はおろか懸賞金に目の眩んだチンピラまでもが彼を追いかけ始める
亜人に人権は無かった
人付き合いを避けてきた圭にとって家族を含め頼れる人間は誰もいないかに見えたが、旧友の海斗だけは彼に手を差し伸べる・・・


『東京喰種』や『寄生獣』など、異形化してしまった少年が人と異形の狭間の間で揺れ動く様を描いたアニメは昨今様々あります
が、前述の作品群は主人公の少年以外にも様々な思想を持った異形が登場し、群像劇的に異形化した人々の行く末を描いていますよね
これは世界観を広げるという点や、ことなる種族の人権を廻る物語という点においては評価出来ます
しかし、純粋にドラマとして観るなら主人公1人の視点に絞った方が話が散らからずに集中して楽しめるでしょう
原作コミックはどう描かれているか存じませんが、少なくともこの映画では『亜人』という作品は永井圭という一人の少年が生き延びる為、平穏な暮らしを取り戻す為に奮闘する物語として描かれています
つまり前述の同ジャンル作品群とは明らかに描かれ方が違います
(ただし実写版『寄生獣』は群像劇的要素を排していたのでむしろ『亜人』寄りでした)


この圭という少年、劇中では散々「クズ」と言われるほど合理的な思考の持ち主で、あえて例を挙げるなら『寄生獣』においてミギーと混ざったことで変貌したシンイチに近いですかね
無益な殺生はしないし、人間と亜人の争いに介入する気もない
と、亜人化しても常識的な倫理観を持ち合わせているものの基本的には自分にとっての損得を計算して行動していることがバレバレ、なので周囲からは冷たい目で見られているのです
この圭の冷徹な目で周囲を観察する判断力と‟不死身である”という余裕から生まれる行動力が物語を強く牽引しています
そして、一見して被害者なのにその内は腹黒い、という複雑な心情の圭を演じる宮野真守の演技力にも注目していただきたいですね
ちなみにプレスコだそうです


個人的には海斗のバイク(CB400SFっぽい何か)での逃走劇が見どころの一つですかね
確証はありませんがたぶん国道411号線が舞台ですね


同じ内容のテレビシリーズがあるなら映画はいいや、そうお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、是非劇場でチェックすることを強くオススメします
と、いうのも菅野祐悟の劇伴が緊張感を高め、独特の音圧を放つ亜人の特殊能力が劇場の音響設備で味わうと迫力が凄まじいものとなっているからです
一部劇場での上映延長も決まったようですのでアニメに限らず‟ドキドキする映画が観たい”という方はこれを逃す手はありませんよ

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

圭の心理状態なアニメ

 人間の中に亜人と呼ばれる不死の人間?をめぐる世界的な陰謀?、金銭的野心、疑い、永井圭の心を描いた第一部に見えたです。
 CGにより作画が何から何まで、立体的過ぎてしまっているというのか?、悪い訳ではなかったけど、リアルすぎるというのか?やや、私には「ん・・・」というのか?があったです。

 普通の高校生だった主人公の永井圭が、突然の交通事故死より生き返り、亜人であることが発覚するです。今までの日常は崩壊してしまうです。同級生、家族、周りの人間たちの目が、圭を亜人としか見なるです。そんな中でも、幼いころの親友、海斗だけが圭を助けたです。このアニメの中で、海斗が人間らしかったと思ったです。

 圭をめぐって、警察、亜人管理委員会、賞金目当ての若者ら、帽子らに追い詰められ、圭はさらに亜人として自覚するしかなくなっていくようだったです。
 その一つが生き返ること以外に、{netabare}ジョジョ第三部に例えるとスタンド?みたいなIBMと呼ばれる黒い影みたいなのですよねです。{/netabare}これが出てくる場面、戦闘シーンとか迫力あったです。

{netabare} 後半に圭が捕まって、モルモットのように実験体をされ、実際に描くわけでなく、それを行おうとしたり圭の心の世界になったりして見せなかったけど、やはりR12指定だったと実感したです。{/netabare}

 この圭というのもわからないキャラです。幼いころから自分に対して合理的なことしか考えない一面があり、{netabare}妹からも「クズ」と呼ばれていたりするほど、{/netabare}人として信用できないようなところが見受けられたりしたです。
 でもそれだけでなく、海斗を思いやる側面や、自分を捕らえた殺されたり、怪我をした施設の人間を見過ごせない人間らさもあったです。

 出てくるキャラ達も海斗以外で、味方なのかと思うと実はそうでもない。圭を使って何か企んでいるというのも出てきて、何が信じられるのか?圭も含めて分かりづらくなったりするです。

 この先どうなるのか気になるですが、想像を超えるとんでもない展開になりそうです。

 

投稿 : 2024/12/14
♥ : 13
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

永井君、君は本当に面白い

原作のことは知らず全く白紙の状態で観ました。

次が気になって続編待てず
結局視聴後すぐに、原作コミック既刊1~7巻まで入手して
一気に読破しました。

どうやら今作は3巻までの物語を描いているようですが、
とても上手いまとめ方をしてると思います。

アニメでは、隙の無い手堅いキャスティングが功を奏してました。
ケイ(永井 圭):宮野真守、 カイト(海斗):細谷佳正、
トサキ(戸崎 優): 櫻井孝宏、イズミ(下村 泉):小松未可子など
各氏の好演に支えられ、

さらに、サトウ:大塚芳忠、オグラ:木下浩之、ベテラン各氏の演技が
物語にさらなる深みを与えていたと思います。

三部作の一作目にあたる今作では、
主人公ケイに魅力をほとんど感じられませんでした。

しかし、原作を読んでみたら、
ケイは、様々なキャラとの関わりの中で見えてくる、
一筋縄ではいかない、既存の主役キャラとはちょっと違う魅力が出てきて
どんどん話に惹きこまれました。

今回で一番気に入ったキャラはカイトとサトウ。
{netabare}
主人公にとって、最大の味方と最強の敵の対極のキャラに魅力があったのが幸い。

カイト・・・今回の唯一の救いの存在、ケイにとっても視聴者としての自分にとっても。
細谷さんは、中堅とは言え、
ターミネーターの最新作でも主役を演じるたりと、
映画の吹き替えのキャリアも豊富なだけにとても上手い。
物語の中で善性を感じるカイトの、
損得抜き、友人思いの裏表のないキャラが
殺伐とした世界観にあって希望を与えてくれてとても好かった。

サトウ・・・敵役が魅力があってこその物語
大塚さんの、一見善人に見えて実は残忍・最凶キャラの演技は、
さすがとしか言いようがない。


オグラもなかなか味わい豊かで印象深い。
木下さんの、アメドラ「Dr.HOUSE」でもお馴染みの
嫌みも若干含むが、決して不快ではない
知的でシニカルなキャラが見事に嵌ってました。

櫻井さん演じるトサキは、
出し抜かれてばかりで、頭良さそうに見えても間抜けな感じがしました。
サイコパスのマキシマほどにはキャラに魅力が無かったのは、ちと残念。
(櫻井さんの演技力は素晴らしい)
でもアニメでも原作でも今後どう描かれるのか楽しみな存在。



これは原作を読んでみて感じたことですが、

アニメでは次作から登場の、
福山潤さん演じる新キャラ、コウ(中野 攻)が
ケイといろんな意味で対極のキャラとして存在して、
7巻の時点では、ケイと常にペアで行動してますが
結果としてお互いを補完し、よき化学反応を生み出す関係を
構築しているように見受けられました。

イズミは、彼女の悲しい過去が明かされてこそ初めてキャラが立つ。

そういう意味では、今作はあくまで序章にすぎず
次作からが物語としての本領発揮と言えましょう。

ケイの本性が暴かれ、覚醒が促される今後。
カイトも、一時舞台から消えましたが、再び物語にどう絡むのか。
イズミやトサキの今後の物語上の役割とは。

原作もまだ未完なこともあり興味深々です。
{/netabare}

3DCGの作画は確かに、人間の動作がぎこちなくいまいち。
作り物感が強すぎて受け入れられない方も多そう。
当初、脱力系スローライフアニメ「Peeping Life」を
思い出して苦笑してしまった。

しかし、顔の表情は豊かで感情表現は見事。
時々台詞なくても、仕草だけで気持ちが伝わる
魅力を感じる一瞬もありました。

アクションシーンの迫力は素晴らしく3DCGの真骨頂!

そんなわけで今作の作画は、一長一短あると思います。
自分は、始めは気に入らなかったけど
だんだん話に惹きこまれたので途中から気にならなくなりました。

次作も、原作のコミックの続きも楽しみです。

<2016.4.9追記>
テレビシリーズも観ましたが、
この第1部の内容は再構成され6話まででほぼ完了。
さらに物語は進み、残り7話で5巻の途中まで描かれてました。
第2部はもう少し先までは描かれそうですね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9

61.8 14 2015年秋(10月~12月)アニメランキング14位
GAMBA ガンバと仲間たち(アニメ映画)

2015年10月10日
★★★★☆ 3.7 (21)
66人が棚に入れました
斎藤惇夫による児童文学の傑作「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を原作とするCGアニメ。

声優・キャラクター
梶裕貴、神田沙也加、高木渉、大塚明夫、池田秀一、高戸靖広、藤原啓治、矢島晶子、野沢雅子

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

野村ノロイが印象的

ガンバを観てきました。
昔の出崎統版「ガンバの冒険」に親子ではまって観てたので、新しいのも気になって。

結論としてはとてもハラハラドキドキさせられ、最後までなかなか気を抜けない展開を楽しめました。本当にホロリともさせられましたよ。

強烈な敵イタチの「ノロイ」がもはや、イタチではなくクリーチャーみたいでした。そして声の野村萬斎のオネエ口調^^;

昔のアニメの、コロコロしたど根性ガエル的な絵柄と違って、全体的に大人みたいな体系なのが、気持ちがついていけるだろうかと心配だったのですが。微細な表情も丁寧に作られていて段々慣れました。
背景の植物の生え仕方や、オオミズナギドリが海の中へ潜ったり上がったりの目線から描かれる、水しぶきと夕陽の差す情景なんかは、壮大な自然番組を観ているかのようでした。

メリハリの効いたアクションシーンのここぞと良いところで、スピードを緩めて浮遊する感じでスローモーに見せるあたりは心憎く、出崎版の劇画調止め絵を思い起こしてみたり。

とくにボーボが個人的にとても心打ちました。
いつも目を細めて穏やかに全てを受け止めていたボーボ。そのマイペースさゆえに足を引っ張ることを密かに気にしていて。彼なりの努力でみんなと力を合わせることに参加できた、その事実が嬉しくてただ誇らしくて。献身は評価のためじゃなく、みんなの役に立ちたくて、得意には見えないその身体を精一杯動かす事が、自分でもこんなに楽しいと実感している姿は、集団の中に居ながらにしてとても自由で柔軟であったように見えました。
また忠太父の、皆が生き延びるための指針を示してきた責任ゆえの年長者の決断場面や、大人に仕切られることに反発していた七郎の更生なども、感情移入させるポイントとしてジワァッ‼︎とくる人情味がありました。



ガンバは、キャラクターの性格づけがうまく仕分けられてますよね。
キャラ立ちがとても豊かなんですが、難を言うとかっちり出来すぎてて、たぶんそのうち忘れてしまいそうです。
出崎版は、作ってる側のクセや悪ノリが強くて、仕草や勢いがはみ出して迫ってくるものがあって、あいつあの時こんな風に言ってたよな〜走ってたよな〜って真似したくなるような強烈な印象があるんです。
この映画版で言えば、ノロイの野村口調は印象に強いんですが、そんな、作品を食う勢いがもっと他にもあったらよかったかもと感じます。


エンディングに流れる倍賞千恵子の小沢健二カバーソングが、物語の興奮が覚めたあとに穏やかでいい感じでしたが、これも妙に品が良くなってしまっている印象のひとつです。
でもこのエンディングアニメだけで「みんなのうた」で流れてたら、すごく見入ってしまうような魅力はあるんですけどね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 20

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヲタもお涙も狙っちゃった感が遂に滲み出た白組;しかし真っ向勝負に来た姿勢だけは拍手b

原作とも出崎版とも違う第3の『ガンバ』とも言うべき3DCG映画
『SBMドラ』で一般人にも広く名の知れることとなった白組の制作
と、大きく打って出たは良いが、知る人ぞ知る【ビッグバジェットの駄作を数々生んだ“あの白組”】の作品なので期待半分、不安半分って感じでした


メインスタッフは『SBMドラ』等と比較してどちらかと言えば自社の若手に託したように見えます
若手のOJTによる育成と、学生のインターンと、各地で開かれたワークショップが綿密に絡み合い、ついでに一山当てようってわけ
でもそーゆー取り組みは嫌いじゃない
むしろ、いいぞもっとやれってのが率直な気持ち


ネズミのガンバと仲間達が海を越えて白い悪魔と呼ばれる恐ろしいイタチ、ノロイとの死闘を繰り広げる冒険活劇
序盤は現代の東京の風景が流れ、後半の夢見ヶ島(ノロイ島)はたぶん八丈島がモデル


原作はガンバ+15匹、出崎版はガンバ+6匹(シオジも入れれば7匹か)
でしたが今作では、、、
ガンバ(梶裕貴)
潮路(神田沙也加)
マンプク(高木渉)
忠太(矢島晶子)
ボーボ(高戸靖広)
イカサマ(藤原啓治)
ガクシャ(池田秀一)
ヨイショ(大塚明夫)
といった具合
出崎版を知っているとシジンがいないのはなんとなく寂しい;
だいぶ改変、統合があった出崎版よりも原作のキャラに近いです
その中で潮路がちゃんとヒロインとして機能しているのは出崎版に寄せてみた結果ですかね


キャスティングは話題性優先の為かなり豪華なメンツを揃えてます
けどそれって配役決めてからシナリオ仕上げる実写映画屋がよくやるやつじゃないですか・・・でも素直に見どころの一つとしても受け取れます
ガンバが指噛んで巨人化しそう、とか(結局ネタかよw)
矢島晶子さんは永遠に5歳のままですねw保護者の藤原啓治もちゃっかりいますし
池田秀一の口から出る「白い悪魔」というセリフはどこぞの『ガンダム』かと思いましたw


ガンバ達の心強い味方となってくれるオオミズナギドリのツブリが明らかにメスで、しかも野沢雅子なのは嬉しかった改変の一つ


ノロイは原作では身体は小さいが頭がキレる謀略家、出崎版ではラストで怪獣化した巨体のイメージでしたが、今作ではなぜかベルク・カッツェみたいなオカマキャラで野村萬斎が演じました
中盤、催眠術で手下のイタチ達が宴と称し奇妙に踊りだすパートは笑いどころの一つ


基本的に話の流れは恐ろし過ぎた原作と原作を膨らませまくった出崎版のイイトコ取り
しかも100分強にまとめあげているので長過ぎず、短過ぎずでちょうどいい尺でした
もっとも大きく改変されたのは仲間の死、を克明に描いたところでしょうか


歌あり、踊りあり、笑いあり、涙あり、冒険あり、尺ちょうどいい
とまあ、何もかもが完璧に思える今作なんですが、いかんせんキャラのモデリングが、、、スマートなガンバの体型はともかくとして、もうちょっと毛並みが柔らかそうな感じの方が絶対可愛かったろ!って思わずツッコミを入れずにはいられない;
わかるんですけね!毛並みが工数的に大変だってのは!
でもネズミって基本的に毛嫌いされてる生き物ですし、そこは可愛く仕上げるべきだったのでは・・・;


総評としては、残念ながら悪いところが無かったようで突出して褒めたいところも無い映画でした
なんせ「売りたい」って声が完全に漏れちゃってる、これは制作というよりプロモーションとかマーケティングの方々がアホゥなことが原因だと思います
まあ構想に15年、総製作費20億円と聞かされればそれも致し方無いです
よくもまあそこまで金を掛けたな、と呆れるが(笑)
ちなみに『SBMドラ』と比較するまでも無く、全く持って客入りは悪い様子
お子様と一緒に観る作品としては言うほど怖い映画では無いのでオススメできます
とりまコレを糧にしてもっと面白い次回作を期待してますb

投稿 : 2024/12/14
♥ : 14

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

GAMBA…好き

劇場で視聴。
昔のアニメのガンバや、原作は知りません。
早いうちに見られた方のレビューが賛否両論でマイナスの感想が物語に対して多かったので、あまり期待せず視聴しました。

物語は、前半が少し退屈で眠いなあーと思う場面もあったのですが、ガクシャの「白い悪魔」のセリフで持ちこたえることが出来ました。そして、ノロイ率いるイタチ軍団との対決に差し掛かるのですが…いきなりイタチが踊り始めるんです。一糸乱れぬ姿で。他に笑っている人がいなかったので笑ってはいけないシーンなのかなと思ったのですがちょっと堪えられなくてこっそり笑っていました。

まあ、このように突っ込みどころの多い物語ではあったのですが、泣いてしまうシーンもあったのです。

私が泣いてしまったポイントは、ボーボが死んだ次のシーンでした。
ボーボは好きだったのでフラグが回収されたことがかなりショックでした。しかし、涙が溜まり始めたところで次のシーンにいってしまい泣けない!!
何で何事も無いように話進めてるんだちくしょう。ボーボ良い奴だったな…そんなことを考えていたらとまらなくなって…
隣の人は肩を震わせて笑っていました。ひどいです。

物語はこんなところですね。というか魅力を語るつもりでどんどん評価を下げている気がするのでここまでにしておきます。


続いて声優についてですが、素晴らしかった以外の言葉が出てきません。
野村萬斎が野村萬斎っぽく無い声質だったのでびっくりしました。

キャラについて
キャラは本当に良く出来ていたと思います。
役者に合わせてキャラを作ったのかな?声と性格と顔がぴったりでした。
昔のアニメと比べると、だいぶ顔が違っているので、観ていた方は違和感を感じるかもしれませんが、初見的には最高評価です。

作画について
モデルはそこそこかなという印象を、受けました。
ネズミの毛がふぁさー、っとしていれば凄いとおもうのですが、バンプっぽかったのが残念。(バンプ:白黒画像を表面に貼り付けて凹凸を出す方法)
凄かったのはアニメーションですね。ドラえもんの時はまだ違和感があったのですが、今回は本当に良かったです。
特に表情が素晴らしかった。笑い方が一人一人違うんですよ。
ボーボの笑い方とか本当に可愛い

白組って凄いなと思いました。

これだけ語りがいのある作品に出会ったのは久しぶりです。
良い作品でした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

61.6 15 2015年秋(10月~12月)アニメランキング15位
Wake Up, Girls!続・劇場版 青春の影(アニメ映画)

2015年9月25日
★★★★☆ 3.6 (84)
332人が棚に入れました
七人目のメンバーとして元「I-1club」のセンター・島田真夢を加えた「Wake Up, Girls!」は、時にメンバー同士でぶつかり合いながら絆を深め、地元仙台での地道な活動を通して少しずつファンを増やし、ついにはアイドル界の登竜門イベント「アイドルの祭典」に東北代表として出場するまでになった。リーダー・七瀬佳乃の負傷というアクシデントを乗り越え、大会を終えた彼女たちを待っていたのは、メジャーレーベル・bvexからのメジャーデビューの誘いだった。「Wake Up, Girls!」のメンバーたちは、ヒットメーカー・早坂相が手がけた楽曲「7 Girls War」を引っさげて上京すると、アイドル文化の中心・東京での新たな挑戦と練習の日々をスタートさせる。一方、アイドル界の頂点である「I-1club」にも新たな動きが起こっていた。最新シングルがミリオン(100万枚)割れしたことを重く見たゼネラルマネージャー・白木は、「I-1club」に世代抗争という新たな嵐を呼びこむのだった。

声優・キャラクター
吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「青春の影」ってチューリップなのか?

WUGのおさらい。
劇場版(WUG結成秘話)→TV版(WUGの成長)→続劇場版(前編・後編)
青春の影は、続の前編です。
続を二つに分けたのは商業的な理由なのか。
私にはわかりません。

青春の影だけあって、鬱屈したストーリーです。
{netabare}東京でメジャーデビューするが、うまくいかない。
誰かが敷いたレールの上を走るのは違うような気がします。
WUGの魅力ゼロです。
早坂氏が考えるように、仙台発のおいもちゃんに魅力があるんですよね。{/netabare}

{netabare}ラストに早坂氏が暗闇の中から登場。
曲を提供して颯爽と去る。
いい所だけ持って行く早坂氏。
にくいねえ。
その場でその曲をダンス込みで完璧に仕上げるWUG。
くれぐれも、ツッコんであげないで下さいね。{/netabare}

後編への布石も打たれたし、有終の美へ期待大です。

<ちょっとした疑問>
芸能界って、あんなノリだけのお調子ものプロデューサーっているんだろうか。
一般社会で働いている身としたら、あまりの非常識にビックリ。
デフォルメされている気もするのだが・・・
誰か教えてくれませんか?

投稿 : 2024/12/14
♥ : 24

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

休まない!愚痴らない!考えない!いつも感謝!

アニメキャラとリアルアイドルのハイパーリンク、虚実混濁の物語『Wake Up,Girls!』の続編


時系列も含めて現実とリンクしているので今作の舞台は2015年1月から始まります
前作にあたるテレビシリーズのラストで「アイドルの祭典」東北代表にまで上り詰めた“WUG!”の7人
そのステージを観ていた大手レコード会社、bvex(ビーベックス)エンターティメントから遂にメジャーデビューをすることが決まった
記念すべき1stシングルは早坂が手掛けた「7 Girls War」
まずまずの結果を残すことが出来たがその勢いは長くは続かなかった・・・
東京の壁の厚みに打ちのめされる7人
多忙のために地元、仙台の仕事も降板を余儀なくされる
一方の国民的アイドルユニット、I-1 clubでもセンター争奪戦が繰り広げられる
WUG!ちゃん達の明日はどっちだ!?


ローカルアイドルとしての頂点を極めつつも、やはり厚い東京の壁
思い起こせばWUG!ちゃん達はどん底からのスタートでしたが、東京ではまたも叩きのめされてしまう
なんでこう日本って国は東京がすべての基準なんですかねぇ、上京しないと何も始まらないっていう;この風潮がたまらなく嫌いだ・・・


徐々にWUGらしさを失っていく7人
そんな彼女たちを支え続ける社長、松田マネージャー、大田さんをはじめとするワグナー
それに応え、ヘコたれずひたむきに頑張る姿をトコトン泥臭く描く、これぞ『WUG!』ですよね


佳乃が心機一転、ショートカットになっていたり
奈々美が大人っぽく温厚になっていたり
キャラも少しずつ成長が感じられますが何よりキャストがみんな成長したことには、それこそ松田や大田さんと同じような気持ちになります
特に大田さん、ファンの側の心情を描いてるアイドルアニメは『WUG!』だけ
彼の存在が今作を単なるフィクションからモキュメンタリー風の作品へと変貌させています
てか、言いたいことはだいたい大田さんが作中で述べてくれてる(笑)
ホント、よくここまで頑張って来れたね・・・って


作画もめちゃくちゃ丁寧で、芝居に仕草に表情に実波の入浴シーンに(笑)
そしてやっぱり最後まで引っ張り続けるライブシーン
新キャラのカルロス鴨田は一瞬宮野真守かと思ったら島崎信長かー!?w
コイツ面白かったですw


これだけ濃厚な内容をわずか55分に詰めれる、流石ヤマカン!
『青春の影』って『武者の者』かよ!また黒澤明かよ!w
なんでこう最近の映画ってのは実写、アニメ問わず間延びしたものばっかりなんだ!
尺が!尺が!って二言目に言う人は是非にこの映画を観てほしいですね
ああ、もう完璧すぎてどうしようもないの!
深夜アニメの映画化としてここまで完璧なものは他に無いんじゃないでしょうかね!?
後編も楽しみですb

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

プロデビューも大変だぁ

 TVの続きのお話だったです。ってTV最終回でも最後ちらっとやってましたねぇ。髪型変えた人、一人いたけど。

 東京でプロデビューするWUGなんだけど、勢いにのって進んでいくように見える前半。
{netabare} 東京を意識しすぎるWUG、調子のいいプロデューサーのノリというのかで2枚目の曲を出すけど、成果が出ないっていう展開。

 イベントに出ても歌を聴いてもらえないし、CDを路上で販売するまでの展開に!

 ライバルのI-1clubのほうはほうで、やや深刻な事態になっていたです。

 WUGの現在に業を煮やしたのか?早坂がそんな彼女たちの前に現れて、次の目標を授けて{/netabare}次回に続くってかです。

 TV放送よりもどこか成長してるのかなぁと見えたです。私には、TV放送でEDの歌とか聞くと、何か小中学生の合唱を思い浮かべてしまう感じの歌声の印象だったです。
 この劇場版のEDの歌は、Tシャツ姿で踊ってどこかすごく気合が入っているように見えたです。急に手ごたえをつかんだみたいです。曲をもらっていきなり振り付けもパッとできてしまうのも不思議だったですけど・・・。

 にしても、「夢を求めて何人も消えていく それが東京よ」ってだったか?東京都をどうイメージするのだろうか?私は、知らなかったです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9

57.6 16 2015年秋(10月~12月)アニメランキング16位
デジモンアドベンチャー tri.第1章「再会」(アニメ映画)

2015年11月21日
★★★★☆ 3.3 (107)
833人が棚に入れました
君と 出逢った。この世界が選んだ現実と 選んではいけない、未来。 だから今、俺はここにいるー

声優・キャラクター
花江夏樹、三森すずこ、細谷佳正、田村睦心、吉田仁美、池田純矢、榎木淳弥、M・A・O、坂本千夏、重松花鳥、山口眞弓、櫻井孝宏、山田きのこ、竹内順子、松本美和、徳光由禾

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

【復権】ではなく【懐古】に浸る作品ですが、なぜ高校生?なのかが全くもって理解出来ず・・・;

1999年に『ポケモン』や『おジャ魔女』と並んで世の子供達(つまりはオイラ世代)を熱狂の渦に包んだ伝説的名作『デジモンアドベンチャー』の正当な続編


正直色んなところでのアニヲタへの人気アンケートを見るに、『デジモン』シリーズ全ての作品の数字を足したとしても長く多大な日本のアニメ史の中では埋もれてしまう作品なのでしょう
しかし所謂『無印』とか『初代』とか呼ばれる『デジモンアドベンチャー』だけはある特定の世代には神格化されているのだとオイラは分析しています
(決して『テイマーズ』がツマラナイとは言ってない!『テイマーズ』は知る人ぞ知る名作!)


そして『無印』終了から15年、その続編である『02』からは14年の時を経てまさかの続編登場
デジタルモンスター、通称デジモンと呼ばれるキャラクターとパートナーになり、かつてデジタルワールドと現実世界の危機を救った「選ばれし子供達」と呼ばれる8人の少年少女とそのパートナーデジモンの冒険を描きます


今作の監督は元永慶太郎、シリーズ構成は柿原優子、キャラデザ原案は宇木敦哉、音楽は坂部剛


舞台は『無印』から6年、『02』から3年後
八神太一は高校2年生になり、選ばれし子供達は部活やバンドや受験勉強にと、各々の青春を謳歌しつつも少し散り散りになった生活をしていた
しかし現実世界のお台場に突如としてクワガーモンが出現
破壊活動を続け街は大混乱に陥る
暴走するクワガーモンを前にして何も出来ず立ち竦むだけだった太一だったが、肌身離さず所持していたデジヴァイスが突如眩い光を放ち出し、懐かしい声と共にかつて世界の危機を救ったパートナー、アグモンの姿が飛び出してきた・・・


ターゲットは完全に当時の『デジモン』ブームを知る世代、つまり我々(今の20代)に絞っています
デジタルワールドやデジモンなどの世界観については特に説明は無く、OPは和田光司のButter-Fly、EDはAiMのI wish、そしてデジモンが進化する際のBGMは宮崎歩のbrave heart
凄い、本当に僕ら『デジモン』世代しか相手にしていないことがわかります
この潔さには拍手
それに当時はまだ珍しかった3DCGを用いた「デジモン進化」のバンクカットは当然最新の美しく滑らかなモノに差し替えられていつつも、当時の演出を極力再現せんとする“『無印』へのリスペクト”を熱く感じます


デジモン役のキャストは全く色褪せず当時のまま、一新された“フレッシュな”選ばれし子供達役もリアルにデジモンを体感している世代ですし、役どころをしっかり理解しているのが聴いて取れる
ただお話自体には正直ちょっと冷めてしまいました;


だってコチラとしては15年経って当時小学生だったオイラには想像付かない様な毎日を過ごしているし、ランドセル抱えてた頃とは背負っているモノがまるで違う
なのに太一達はデジタルワールドから帰ってきて経った6年間ですよ
その6年間をあたかも15年間アグモン達と会っていない、かのように話すのは違和感しか無かったです
オイラとしては“大人になってしまった選ばれし子供達”を描いて欲しいし、劇中で描かれる太一達高校生の抱える苦悩や葛藤なんてちっぽけとまでは言わないでも【青臭過ぎて】お話の内容が少し安っぽく感じてしまいました
登場人物が軒並みガラケーを使っているのも今の時代では違和感しか無い


デジモン同士のバトルシーンは重厚感あって迫力あるものでしたが、逆にそれ以外のカットの作画はとても低調で、99年のテレビアニメなら兎も角2015年今日のOVAとして考えると現代の水準を満たせているとはお世辞にも言い難い
デジタルワールドではなく現実世界をメインの舞台としていることから、どことなく『テイマーズ』臭を匂わせている点は評価したいです
ただ今後もこの安い感じの青春ドラマが続くと思うと少し評価を下げざるを得ない・・・;
ちなみに劇中キャラがセレクトショップのBEAMSとコラボすると聞いた時が一番腹抱えて笑いましたw
(もちろんカッコ良かったのですがw)
劇中で一番面白かったのは例のタケルの問題発言ですかねwww

投稿 : 2024/12/14
♥ : 7
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

無限大な夢のあとの……

【良かった点】
・デジモン
  進化演出など違和感もありましたが、昔の声そのままだっただけで大満足です。
・コンセプト
  内容そのものはともかく、主人公たちの成長に伴う葛藤を描くというのはいい路線だと思います。

【良く思わなかった点】
・全体像
  序中盤は悪くなかったはずですが、終盤の超変化球により、作品として瓦解してます。
  あからさまな尺調整、序中盤との整合性のなさ、描写不足による感情移入のしづらさ、不自然な設定などなど。
・コンセプトと現実の差異
  前述の通り、大人になった子供たちをターゲットにしている点は問題なし。
  だがしかし、それとは真逆に薄くなった印象を受ける点が多いです。
  キャラデザイン然り、音楽(アレンジの仕方)然り、演出然り。
  主人公たちは学生だけど、主なターゲット層は学生じゃないはず。もっと厚み出せるでしょうに。
・作品愛への疑問
  なんでしょう。
  こうすると熱いよね、ここは拘りたいんだよね、というより、こうしとけば満足でしょ、ここまでする必要ないよね、という声が聞こえてくるんですよね。
  単純に落とし込めていないだけなのか、実際にそうなのかは分かりませんが、一ファンとしてはとても悲しいです。

以下は無駄な構想。
{netabare}
  今まで引っ張る側だった太一が立ち止まったり、闇落ち経験のあるヤマトが逆に引っ張ろうとする、というのは良いと思います。
  問題は設定、描写不足なんですよね。
  街を破壊してしまうから戦えない?
  普通は、目の前で人が傷つきそうになってるのに何を言ってるんだコイツは、ってなりますよね。
  これが街ではなく人になるだけで、大分違います。
  それに加えて、太一が自分の意思とは無関係に他人を傷つけてしまったことがある。(サッカーの試合で誰かに後遺症レベルの怪我を負わせてしまい、今はサッカーから離れているとか、不良に絡まれているソラを守ろうとした際の過剰防衛で、相手を大怪我させてしまったとか)
  などの設定があるだけで大分太一の行動に説得力を持たせられるはずです。

  終盤は……どうしようもないですね。
  とりあえず前中盤の流れを継ぐのなら、成熟期以上への進化は制限されていることにする。理由は後作品でも良し。
  一番の難敵はアルファモンですよね。
  正直、コイツが動いていることも、コイツから逃げ果せていることも不自然だし、戦闘云々で渋々撤退するなんてのはとてもじゃないが考えられない。
  もともと捕まえる気がなく、別の目的があった。など正当な理由が必須でしょう。

  あと、仲間たちが余りにも近くにいるのが気になりますね。
  これだけでリアリティも、バラバラになっていた仲間たちが徐々に集まってくるという熱い展開も奪われてしまっているのが残念。
  離脱組は絶対必要だったと思うんですけどね。
  その相棒デジモンは進化できないという枷、そこから生じるピンチに離脱組の復帰、これだけでもうドラマじゃないですか。
  群像劇、面白いのになぁ。ああホント、もったいないなぁ……。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

予習しないと分からない!

デジモンアドベンチャーはとても好きな作品だったのですが、何分観たのは小さい時だったし、顔もだいぶ代わってしまっているのでこの子誰だっけ?状態でした。

デジモン一人一人の進化バンクよりも、アドベンチャー01の粗筋を優先して欲しかったなー


良かったのは、デジモンによる町の破壊が現実的で、人が傷つき、主人公も戦う事を躊躇っていたところです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

55.1 17 2015年秋(10月~12月)アニメランキング17位
紅殻のパンドラ(アニメ映画)

2015年12月5日
★★★★☆ 3.1 (14)
134人が棚に入れました
サイボーグやロボット技術が発展した近未来が舞台のSF作品。全身が義体の少女・七転福音が、人造のリゾートアイランド・セナンクル島を訪れたことから物語は幕を開ける。親類のもとで新生活を過ごすはずだった彼女を待っていたのは、重武装テロリストや大量破壊兵器に囲まれた暮らし。命の危機と隣り合わせの島で福音は、とある少女と運命的に出会う。

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

士郎正宗さん原案の萌えアニメ(´▽`) 攻殻のイメージを振り払ってご覧下さい♪♪

攻殻機動隊や、アップルシードなどが代表作の士郎正宗さんが原案で
同人作家である六道神士さんが作画を担当する同名コミックのアニメ化
攻殻機動隊の世界よりも前という設定だけど攻殻とは別ストーリー

儀体化した少女ネネが、ある科学者と連れのアンドロイドと出会い
騒動に巻き込まれる近未来アクションコメディ・・・かな?

漫画家である士郎正宗さんがあえて作画をしなかったのは、自分の
絵が今の萌萌えの風潮に合わなかったからだとか・・・

さて、完走後の感想ですが、

設定が人類の脳以外の全てを儀体化したサイボーグ最初期と言う設定
なので、関節をあえてドールのような球体関節にしていたのは
それっぽくて良かったw

ただ首だけは普通で球体関節じゃなかったんだよね、他の関節は球体
なのに、あれだけ複雑に動く首の関節が球体じゃないってのが不自然に
思えたな・・・

そしてこの作品で1番驚いたのはエロい・・・
設定がいちいちエロいぉww

主人公の儀体化少女【七転 福音(ネネ)】の手をメイド服を着た
アンドロイド【クラリオン】がスカートをたくし上げてローライズな
パンツの辺りに手を入れることで情報のやり取りをする
インターフェイスだとはw 赤面しながらのシーンがエロい・・

なぜそこに情報端末を備えなければいけないんだwww

そしてこの作品、終始気になったのは、劇場での視聴でしたが、
あまりよい作画とは言えなかったです、風景もさることながら
衣装やキャラクターにいたるまで劇場品質では無かった・・・
地上波でも低いレベルの作画品質だった、せめてOVA品質なら良かった。

士郎正宗さんの作風を知っていて、攻殻機動隊やアップルシードのような
本格的なサイボーグアクションを期待して視聴すると裏切られますww 
前者のような硬派な、またドミ二オンのようなコミカルな作風とは
うって変わって萌え風味が効いていますww

士郎が原作ってことだからもっと複雑な設定のお話かと思って
構えてたけど、むしろ単純明解、コレがホントに士郎正宗原作なん?
ってくらいに萌えアニメだたぉ(´▽`)

ちょっと意表を突かれた感じでしたがこゆのも結構好きだったりしますw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 18

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「MASAMUNE SHIROU」の名前に釣られた海外の反応が楽しみ(笑)想像の斜め上を行く百合エロSFギャグアクションバカHENTAIアニメ!安心して下さい、六道紳士ですよ

『攻殻機動隊』の士郎正宗と『エクセルサーガ』の六道紳士が手を組んだ!
・・・混ぜるな危険とはよく言ったものです(爆)


『攻殻機動隊ARISE』のスピンオフ、、、のつもりだったそうですが紆余曲折あったのちに結果的に独立した作品になったそうな
全身義体の少女、七転福音(ナナコロビネネ)とアンドロイドのクラリオン
二人の出会いが描かれるのが今作
2016年1月からテレビシリーズも始まりましたが今作はテレビシリーズの1~2話に相当するものです
違うのは主題歌の有り無しのみ


美少女2人のバディアクション
さらに『攻殻機動隊』でお馴染みの「義体化」「光学迷彩」「○○コマ」といったキーワードが登場します
この萌え萌えなキャラデに『攻殻』の世界観
コレを笑って許すか否かで賛否がだいぶ分かれそうですね
ちなみに事件に巻き込まれた福音に戦うためのアプリとクラリオンを託すマッドサイエンティストのウザルは田中敦子さんが演じてます
【少佐の無駄遣いはやめろ!】


福音がアプリ、パンドーラ・デバイスを起動させるための手順が【スカートを捲ったクラリオンの下腹部に指先を突っ込む必要がある】というのはもうアホの極み
(当然、クラリオンはアンドロイドなのでパンツこそ履いているもののソコには”ツルツルの‟端子の蓋があるのみです!)


光学迷彩、と称して魔法少女めいた衣装に変身するのもお笑い種
逆に目立ってるし!


この作品、とことんバカってか想像の斜め上を突いてくる感じが凄くツボw
名和宗則監督ですしね
しかし肝心のアクションシークエンスが紙芝居作画だったのが致命的に残念です;
テレビシリーズではもっとクオリティアップしてくれると信じたいもの
こんな【クソアニメ日本代表】みたいな作品ですが(褒め言葉)全部笑って許せる方にはオススメしますb


あー、ちなみに音楽はTECHNOBOYSで本編と違ってめちゃくちゃカッコイイですよ!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 14

さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

久々に観たこの感じ(酷評)

TVアニメだったらまず1話で視聴を断念しただろう。いや、原作の漫画を知っていたなら視聴候補にも上らないかもしれない。
視聴前の作品情報確認って大切だなあと痛感した作品だった。

何処が気に入らないかって、

①まず少女が自分でスカートの裾を掴んで持ち上げるシーン。
なんで、平然と持ち上げてるの?
なんで、保護者的な大人の女性が少女に対してそれをさせて満足してるの?
なぜ、アクセスポイントが丹田の辺りじゃないといけないの?
持ち上げる位なら最初からはかなければいいのに。

この作品に限ったことじゃないけど見る度に胸糞が悪くなる。


②いじめなんじゃないかってくらいクラリオンばっかり扱いが酷いこと。
保護者的立場の女性は本人は嫌だって言っているのにマスター権限でクラリオンを黙らせて、主人公の女の子に「好きなだけ触って良し!」とか言っているし、
主人公の女の子も女の子でチャンスと言わんばかりに撫でまわしているし、
兵器との戦いの際にクラリオンが傷ついても、挟まって動けなくなっても放って置かれてるし、

彼女を助けてくれる女の子はこの作品には登場しないのたろうか。


絵的なことで言えば
主人公とクラリオンが義体という設定で、関節に稼働式フィギュアのような感じの線かあるのに、立体感が無いせいで、ボディペイントの様にしか見えないのが残念。
動きも止め絵ばっかりだし、最近のテレビアニメでも、下の方に入るクオリティ。
これで1月から始まるTVアニメに期待して下さいなんて、私には無理だ


士郎正宗氏といえば、攻殻機動隊とアップルシードのイメージしか持ち合わせていなかったが、この作品はそれらの雰囲気とは程遠い。



良かったのは、声優で田中敦子さんが出演していた事くらいかな。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9

48.4 18 2015年秋(10月~12月)アニメランキング18位
UFO学園の秘密(アニメ映画)

2015年10月10日
★★★☆☆ 2.5 (13)
46人が棚に入れました
映画「UFO学園の秘密」では、高校2年生の男女5人組が、次々と事件に巻き込まれていきます。

グレイをはじめ、幾種類もの宇宙人も登場。アブダクション(拉致)や脳に特殊なチップを埋め込むといった、宇宙人のリアルが大胆に映像化されています。

声優・キャラクター
逢坂良太、瀬戸麻沙美、柿原徹也、金元寿子、羽多野渉、浪川大輔

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

誤解を恐れず言わせてもらうと、映画としてはかなりの傑作

某宗教団体が絡んでるアニメ映画の第7作
劇場に足を運んでも優待券で入っていく“関係者”ばかりで【圧倒的アウェイ感】を味わうことになりますので正直オススメしません
例の団体が作るアニメ映画はこれで7作目ということで、それなりに実績があり、ちゃんとその道のプロのスタッフの手で、然るべき予算を掛けられた映画なのです
だからぶっちゃけるとそこらの映画よりもかなり良く出来ています
悔しくも感心してしまいますね
旧作はどれもファンタジーでしたが、今回は普通にSF
そして学園ドラマです


全寮制の進学校に通う5人の高校3年生
レイ(逢坂良太)
アンナ(瀬戸麻沙美)
タイラ(柿原徹也)
ハル(金元寿子)
エイスケ(羽多野渉)
5人は進路や恋愛関係に悩みながらも高校生活最後の1年を満喫していた
しかし学園の生徒達の間に出回る不穏な噂の出所である「天才塾」と呼ばれる謎の施設に、ハルの妹のナツミ(千菅春香)が入ってしまったことをキッカケに、ナツミの様子がおかしいことに気付く
5人はナツミを心配し、大学教授の夜明(浪川大輔)に相談したところ、天才塾が宇宙人の施設でありナツミはUFOにアブダクションされてしまっていたことが判明する
宇宙人の目的は何なのか?証拠はあるのか?
5人は「チーム・フューチャー」を結成し、文化祭で発表する研究課題をUFOと宇宙人の存在証明とするのですが・・・


まず主人公を5人の若者、それも等身大感のある若者としたことが上手い
これまでのありがたーい類の映画は必ず説法をする超人がいて、ソイツが中心核でしたが、それがむしろネタアニメっぽく見えてしまう点であって露骨に教えを説いてくる姿が教典の解説書臭い内容にしてしていましたね
が、それらと違って今回は青春群像劇として普通にラノベとかでありそうな気すらしてきます


序盤ではこの団体が提唱する宇宙の法則や黄金比に隠された神秘の秘密ナンチャラ、科学とうちの宗教は密接してるよナンチャラをそれとなく挿入してくるのですが、それ自体は本題ではないしむしろ前の映画で散々やったので割愛している
こーゆー潔さが前作までの映画には足りなかった


肝心なのは中盤、説法をする超人の代わりに友好的な宇宙人が主人公の前に現れ、宇宙人が与えてくれるヒントによって5人の主人公達が各々に悟りみたいなものを得ていく部分
これがかなり具体的で解り易い上に、主人公達もちゃんとした回答に辿りつけている
それも美麗なCG、巧みな演出で画面的には全く飽きない、むしろ魅せられていきます
いやはや、【映像ってのは時に麻薬】ですね、杉井キサブローと肩を並べられるレベルですよコレは
ただ宇宙人の司令官がどう見ても『メーテル』なのはどうも狙ってやってるというか、総裁的にはマジらしいです


そこから終盤、必ず何かしらの山場を持ってくることはわかっていましたが【敵性宇宙人が中国の軍部と手を組んで主人公達を狙っている】という展開にはアッケに取られました・・・
人類の革新とか世界平和とか謳っておきながら中国とだけは馴れ合え無い、ってのは彼らがよく提唱してる文言にありますね
しかしまあ中国を宇宙人扱いとは・・・流石に想像の斜め上をいって参った;


最終的には最早お約束ですがスピリチュアルな力でこれを解決していくわけです
「SFどこいった」
とは、流石のオイラももう慣れたので思わんかった、ってかその辺はクライマックスへ向けてもう一山欲しかったのが受け手としての本音なので及第点なのでは;


何より、見ての通りの豪華キャストですし、ちゃんとアニメのことわかってるスタッフの手の作品
作画めちゃくちゃ良いですし、劇伴も挿入歌もかっこよすぎる
アンナちゃんすげぇ可愛い
ハルとナツミの姉妹の揺れる情緒の演技も聞き惚れる
どんだけ集まってんだよ!ってぐらいスポンサー様がいる
プロダクト・プレイスメントと思しきカットも仕掛けてくるぐらいお金貰ってるらしい
ですので、ちゃんとお金と時間を掛ければ【良いアニメ映画】って出来るんですねー、って具体例のようで、嬉しいような悲しいような・・・


最初に言った通りオススメはしませんが、これよりツマラナイ映画ってアニメに限らずイッパイありますし、そういった意味では素直に「良い作品だ」って言いたいと思います
リドリー・スコット然り、映画と宗教とお金は切り離せませんよ
これに負けない映画をみんなもっと作ってくれ、としか言えん







エンドロールラストで例の団体のありがたーい合唱曲が流れて【感動が全て萎えました】
それだけはやっちゃダメだって・・・;

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

布教アニメ映画です

最初から最後までまあ宗教臭い。宇宙が舞台と言うから最初はSFなのかなと思っていました。しかし、後半いきなり輪廻の話に変わり、スピリチュアルな感じに…悪い宇宙人は中国軍と協力しているとか、時間が経つに連れてどんどんカオスに…

でも悔しいことに教えは良く分かりました。
教えを分かりやすく説くという本来の目的から見れば大成功と言って良いでしょう。

劇中歌は良いし、作画も綺麗だし、ほんとテーマだけなんです。
それが無ければ素直に楽しめたのにな…と思わずにはいられません。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 7

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

我が日本国には「表現の自由」というものがある。

更には「信教・結社の自由」もある。

この国の人間には基本的人権があり何人たりとも侵害されてはいけないが、自分と似て非なる人物を「レプタリアン」として一纏めにして差別するのは断じて許されないことである。

声優さんも仕事を選ばないことは知っていますが、ある特定の宗教結社に加担するのはいかがなものかと思われる。

たとへ仕事だとしてもだ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

計測不能 19 2015年秋(10月~12月)アニメランキング19位
FW:ハマトラ(アニメ映画)

2015年11月14日
★★★★☆ 4.0 (6)
74人が棚に入れました
タイトルの「FW:(フォワード)ハマトラ」には、「ハマトラ」シリーズが未来に向かって更なる前進を図る意味が込められており、ナイス(CV.逢坂良太)とムラサキ(CV.羽多野渉)による新規ナレーションを追加。

「ハマトラ THE ANIMATION」と「Re:␣ハマトラ」からなるシリーズ総集編となっている。

声優・キャラクター
逢坂良太、羽多野渉

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

全24話をたった80分で振り返ってみせた色んな意味で物凄い総集編;

オリジナルメディアミックス作品で2014年冬期に放送された『ハマトラ THE ANIMATION』とその続編である2014年夏期放送の『Re:ハマトラ』に新規録り下ろしナレーションを加えてなんと全24話をたった80分で振り返ってしまうという劇場版総集編


物語は神奈川県横浜市を舞台に「ミニマムホルダー」と呼ばれる特殊能力者達を巡った事件を探偵のナイスとムラサキが解決していくバディアクション
第1期のクライマックスでナイス達の協力者であるアートの過去が明かされるところから映画は始まります
つまり世界観の説明をアートの過去の回想という形で省略してしまっている
個々のキャラに対する説明は一切として無い
『ハマトラ』という作品を0から学べるような総集編では残念ながらありません


結局全24話から抽出したエピソードはアートの回想とはじめちゃんの回想、そして敵対することになったアートとの直接対決だけ
レシオとバースデイはおろかムラサキまでも完全に脇役扱い同然です
如何にこの作品において回想シークエンスが重要だったのかがよくわかるw
つまり『ハマトラ』という作品においてアート絡みの話以外は“全てオマケだった”という結論になったわけ


で、改めて気付かされた点はアート演じる神谷浩史とはじめちゃん演じる加藤英美里が複雑な心情変化や辛い過去との葛藤を見事に演じきっている部分
素晴らしいですね
それとは逆に、シリーズ全体通して作画が低調だったことが目に付きます


シリーズ後半、つまりこの劇場版に相当する部分はシリアスでバイオレンスな展開が続き、率直に言ってかなり面白かったのですが如何せんこのシリーズが放送された時点で似たようなアニメが他に沢山あったのがまずかったですよね;
あと数年時代を先取れていればこのシリーズへの関心ももっと高いものだったのかもしれません


で!例の雑なハッピーエンド(バットエンド?)とエンドロールも終わって上映終了・・・かと思いきやなんとそこからAT-Xで放送されていたSDキャラ短編『ミニはま』の新作がスタートしますwww
ええーっ!この暗い内容の本編を観た後にシュールギャグってwww
もはやそっちが本編なのか!?
男性キャラによる掛け合いが色気(?)たっぷりで抱腹絶倒間違いなし!
なんかもう最後に全部笑い飛ばせたので万事OK!って感じの良い〆でしたね(爆)
アレはズルイw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 6

計測不能 19 2015年秋(10月~12月)アニメランキング19位
映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!! パンプキン王国のたからもの(アニメ映画)

2015年10月31日
★★★★☆ 3.9 (9)
41人が棚に入れました
パンプキンプリンが名物の「パンプキンカフェ」にパフェを食べに来たはるかたち。しかしはるかは一口食べた時にその味に違和感を覚える。その最中ゼツボーグの襲撃に遭い、プリキュアに変身して撃退するが、突然光に包まれ気づけばパンプキン王国にいた。

城で出会った大臣のウォープによれば、王とお妃には娘がおらず、その代わりとなるプリンセスを決めるためにコンテストを開催するという。はるかたちはそれぞれの得意分野で予選会に出ることになったが、ふと見るとカボチャの妖精、パン・プウ・キンがこそこそと行動しているのを目撃する。後を追ったはるかはその先にある塔の上に王国のプリンセス、パンプルルが幽閉されていること、突如王国を包んだ光によって王もお妃も変わってしまったこと、そして妖精たちがパンプキンプリンの増産のために酷使されていることを知る。

パンプルルがなぜ閉じ込められたのか、なぜ王国が変わってしまったのか、そしてウォープの真意は。はるかたちプリキュアはパンプルルと王国を救うため戦う。

声優・キャラクター
嶋村侑、浅野真澄、山村響、沢城みゆき、東山奈央、古城門志帆

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

シリアスなのが続いたので落ち着いた“いつもの”『プリキュア』への王道回帰と花澤さんに惚れてくれ!

『GOプリ』の秋映画、『Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』の1本で真ん中を担当する50分の長篇
50分の長篇というと『SS』の『時計の国』以来ですか


実質3本の中ではメインなんですが、いつもどおりの2D作画アニメ
王道の冒険活劇で『オールスターズNewStage』以降暗~~~い映画が続いたのであまり泣かせに行かない方向、というか『春のカーニバル』も含めどうも『GOプリ』はあまり“大きいお友達”を意識するのは辞めたと捉えるべきなんでしょうかね


監督は座古明史、作監は香川久ってことで『フレプリ』コンビです


パンプキンプリンが名物のカフェに来たはるか達だったが突如現れたゼツボーグに邪魔をされてしまう
プリキュアに変身しゼツボーグを撃退するも眩いに光に包まれ一行はパンプキン王国なる異世界に飛ばされてしまっていた
はるか達を歓迎し、プリンセスコンテストに参加することを誘う王国の大臣であったが、王様とお妃様の様子がおかしいことにトワは勘付く
一方のはるかもまた、王国の妖精達に笑顔が無いことを不審に思い単独行動
やがて大臣の手で幽閉されている王国の王女、パンプルル姫に辿り着く
大臣の正体はディスダークを離反した元幹部、ウォープだった
ウォープはパンプルル姫との思い出を王様とお妃様から消し、金と宝で目を眩ました亡者になるよう操っていたのだった
そしてプリンセスコンテストはプリキュアの力を奪う為の罠で・・・


パンプルル姫ってちょっと卑猥な響きに聞こえますがwなんと花澤香菜が起用され囚われのお姫様役をノリノリ演じてます
これがとっても似合ってるんだb
まさに【THE 深窓の令嬢】
途中の挿入歌が一番の観どころですね


先も言った通り、最近の映画『プリキュア』はかなりシリアス路線に寄っていたので今作には少し物足りなさを感じつつも、逆に安心して子供と観れる作品にはなっています
尺が短いのでパンプルル姫の生い立ちなど、物語のバックボーンもホント必要最低限に押さえ込まれているのがよくわかりますね


EDはなぜかELTが書き下ろした曲でテレビシリーズのEDを使わないのはこの後に控える『プリキュアとレフィのワンダーナイト』に華を持たせる為か、タイアップ臭が強かった『MH』の頃の映画とか思い出します


ちなみに2D作画でやることに拘った(決め込んだ)為、クライマックスで登場するモードエレガント“ハロウィン”はテレビシリーズとは逆であえてCGは用いず作画で表現されます


全体としては尺を絞ったり、全部作画でやると決めた割には中途半端な1作だとは思います
ただなんせ3本立ての映画なのでどれかが突出し過ぎないように力を分散させているようにも見受けられました

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

計測不能 19 2015年秋(10月~12月)アニメランキング19位
とびだすプリパラ み~んなでめざせ!アイドル☆グランプリ(アニメ映画)

2015年10月24日
★★★★☆ 3.7 (4)
35人が棚に入れました
だれでもアイドルになれる「プリパラ」の世界へようこそ!こんどの劇場版は「プリパラTVアイドル☆グランプリ」のスペシャルライブ会場へご招待!映画館に入ればみ~んなアイドル!いっしょに大好きなアイドルを応援して、最高のライブでもりあがろう!!もちろん新人アイドル達も登場するのでお楽しみに♪

声優・キャラクター
茜屋日海夏、芹澤優、久保田未夢、山北早紀、澁谷梓希、若井友希、牧野由依、渡部優衣、佐藤あずさ、赤﨑千夏、伊藤かな恵、諏訪部順一

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【参加型アトラクション系アニメ映画シリーズ第2弾!】サプライズも大いに期待して!!【3Dでレッツイゴー!!!】

既に6クール目に突入している『プリパラ』の映画、第2作目
劇中の3DCGで描かれるライブパートを再編集、一部台詞などを今作に即したものに変更しつつ、リアルタイムライブビューイングのような演出がされた観客参加型の映画
今作は『プリパラ』では初めてとなる3D視聴に対応してします


前作でも“おうえん上映”なるサイリウム持込や声援が許可された上映回が一部劇場で催されましたが、今回はおうえん上映の回数も大幅に増やしつつ鑑賞者を歌番組のスタジオ観覧者とした態で進行され、より積極的にコール&レスポンスを求めてきます
是非【恥ずかしがらずに大きく手を振りましょう!】


『アイカツ!ミュージックアワード』が事実上『プリパラ』の映画を盛大にパクっていましたがw何の因果か今度は『プリパラ』が『アイカツ』の後を追うように歌番組風の構成の映画を仕掛けてきたわけです
劇中ではライブステージとは別にサブステージ、と題された歌番組パートも挿入されます
(まあ、誰がどう観ても歌番組というより“コント番組”ですがw)
こういったトークライブ部分では1年半『プリパラ』で活躍し続けてきた新人キャスト達の成長をしみじみと感じれます
特にみれぃの“アイドル裁判”にはなんか嬉しくなってしまったw


メインのキャラはSoLaMi♡SMILE、Dressing Pafé、アロマゲドン、そして緑風ふわりの9人
やってること前回の映画と同じ?と思いきや「太陽のflare sherbet」がサクラシャワーverだったりとちゃんと本編の進行に即したモノにモデルチェンジされてる
それにキーヴィジュアルなんかを見ての通り、サプライズ的に“アノ娘”の歌もちゃんと入ってるんですよ!
しかも“目覚めの”で!!
ですよ!!!
ああ、色んなものが込み上げてきて思わず泣いてしまいました;;


そして全てのライブパートが終了、『プリパラ』らしいオチも着いたところで普通にエンドロール・・・と、思いきやまさかまさかで本当のサプラ~~~イズタイムに突入!
これにはまたも涙が浮かんできてしまい、『プリパラ』知らん人から見ればオイラただのキモいオッサンやんか・・・;
でも涙止まらへんかった・・・;


誠に残念ながらライブ以外の部分は『プリティーリズムオールスターセレクション』でお馴染み、10GAUGEが制作したSDキャラで作画されており、“突貫作業で作った”感が滲み出ているのですがwそれもまた『プリパラ』らしさ、じゃないかとオイラは思います
正直、他の女児向けアニメと『プリパラ』を同じ土俵で語るのは少し違うと思うのです(主に予算的な意味で)


それと黄木あじみ先生が未登場、コスモお姉様が回想シーンのみってのも流石に無理だったかぁ・・・と肩を落としたポイントでしたかね


が、それにつけても今回一番注目したいのは3D視聴への対応ですよ!
『アイカツ』と違って『プリパラ』にはメイキングドラマやドリームシアターライブというほとんど【演出家殺し】、【CG屋殺し】とも言うべきライブシーン演出があるわけです
これが3Dになると迫力が全然違う!
ガンッ!ガンッ!に飛び出してくるw
『アイカツ』では「あ~浮いてるなぁ」ぐらいだったのが『プリパラ』では「うわぁ!飛んでくるぅっ!」なんです!
どうせ観るなら絶対に3Dで観られることを強くオススメ致します!


ちなみに今作は、あくまで菱田さんのライブと依田さんの演出による『プリパラ』となっております
森脇監督の『プリパラ』が観たい方は次回作がそうであることを祈り待ちましょう(笑)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 6

計測不能 19 2015年秋(10月~12月)アニメランキング19位
映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!(アニメ映画)

2015年12月19日
★★★★☆ 3.9 (4)
25人が棚に入れました
妖怪ウォッチの映画第2弾。

声優・キャラクター
戸松遥、悠木碧、関智一、小桜エツコ、遠藤綾、重本ことり、梶裕貴、木村良平、長澤まさみ、堀ちえみ、博多華丸、博多大吉、武田鉄矢

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

前作の課題を全て克服したといえるLEVEL5史上最高の1作!笑って泣いて笑って泣いてを繰り返し続ける94分!Ladies&Gentleman~エンマ!ダイオウ!

『妖怪ウォッチ』シリーズの映画第2作品目
主要スタッフは前作と同じですが今作は5本の短編で構成され、各々の本編の前には『世にも奇妙な物語』のタモリに扮したウィスパーがストーリーテラーとなってあらすじを語ります
テレビシリーズに親しんだファン向けの映画になっているので何の馴染みも無い人がいきなり観るのはキツいかもしれません


1.妖怪になったケータ
妖怪デーモンオクレによって死亡させられてしまった天野ケータ
死んだ人間は妖怪市役所に行き妖怪化させられるという
妖怪「フウ2(ふうつー)」となったケータは自分とは真逆に頭脳明晰、スポーツ万能、容姿端麗な完璧少年、有馬ユウトに憑りつく
フウ2の力で「普通」になってしまったユウト君だが、彼には普通になってしまったこと以上に人には言えない‟ある悩み”があった・・・


2.ジバニャンの華麗なる作戦
突然2015年から2023年にタイムスリップさせられてしまったジバニャン、ブシニャン、ロボニャンF型
未来の世界で出会ったのは、生前のジバニャンの飼い主であったエミちゃん
洋服デザイナーになるという夢を叶えデザイン会社で働く大人のエミちゃんだが現実は厳しく、先輩からの不条理な叱咤に耐える日々を過ごしていた
ジバニャン達3匹はエミちゃんを助けたい一心で彼女の仕事を手伝おうとするのですが・・・


3.コマさん 家に帰る
コマさんとコマじろうの元に母ちゃんからの手紙が届く
手紙の内容は「元気がない」という旨で、心配になった2匹は妖魔界の実家へ里帰りした
しかし実際の母ちゃんはとても元気で、嬉しさのあまり2匹に嘘をついたのだと言う
その実は2匹の弟となる「コマさぶろう」が出来たということだったのだが、コマさぶろうはどう見ても普通の人間の赤ちゃんだった
2匹はコマさぶろうを本当の母親の元に帰すことを決意する・・・


4.USAピョンのメリークリスマス
クリスマスの朝、雪に包まれたさくら町にはしゃぐ未空イナホちゃん
しかし相棒USAピョンは乗り気でなかった
実は妖怪には当番制でサンタに扮し子供たちへプレゼントを配る仕事があるのだという
その当番に決まっていたUSAピョンは、生前サンタからプレゼントを貰えなかったことを根に持っていたためサンタを嫌っていた
サンタになれるとテンションの高まったイナホちゃんの助力もあり、渋々仕事をこなすUSAピョン
しかしプレゼントリストの中で唯一、「プレゼントはいらない」と書かれていた少年タカユキに疑問を持ったイナホちゃん
実はタカユキがプレゼントを拒否するのには辛い理由があった・・・


5.妖怪ワールドへ行こう
突然別れを告げ妖魔界へ帰ろうとするジバニャン達
妖魔界のボスであるエンマ大王が人間にインフルエンザを移されてしまい(笑)妖魔界ナンバー2であるぬらりひょんがあらゆる妖怪と人間の接触を禁じる御触れを出したのです
疑問を抱きながらも御触れには従うしかない、と言うジバニャン達を、ケータは必死に繋ぎ止める
ケータ、ジバニャン、ウィスパー、ヒキコウモリは共に妖魔界に乗り込んで直接エンマ大王と交渉するべく、妖怪達に招集をかけるが相手があまりに大物なので妖怪たちが怖気づいたかに思えつつも、コマさん、イナホちゃん、USAピョン、そしてフユニャンは集まった
だがぬらりひょんは人間と妖怪がお互いの姿を視認出来なくなる様、強硬手段に出る
妖怪ウォッチでも見えなくなってしまった妖怪達は、ケータとイナホなしで妖魔界ワイハーリゾートに乗り込む
そこで待ち受けるぬらりひょんの真意とは?


まず前作はバトルに主軸が置かれていたり、動きのあるギャグが中心となっていたり、明らさまに‟ガキ向け”になっていましたね
普通のアニメ映画ならソレでいいんでしょうが、あくまで『妖怪ウォッチ』の魅力ってのは子供には分からないネタを仕込んでそれをキッカケに親子間に会話のタネを作る、ってのが本髄のわけですよ
それにコマさんのような人気サブキャラの出番が少なかった上に、散々引っ張ったクライマックスでのダークニャンとブチニャンの活躍も今一つだったのがダメでした


それらが今作では全部改善されていました!
そもそも普段は短くまとめた2~3本の短篇を繰り返す構成の『妖怪ウォッチ』
長篇には向ていないのは明らかだったわけです
それが短篇4本+本筋1本という構成で【いつも通り】の『妖怪ウォッチ』が出来てるわけですね


まず妖怪フウ2の命名の理由が「普通」だからフウ2、なのではなくもっと酷い理由だったのが笑ったし、妖怪市役所の職員がことごとく水木しげる調なのがツボw
未来のエミちゃんに出会うエピソードではジバニャンを食う人気があるとも言われるロボニャン(F型)とブシニャンがたっぷり活躍してた
遂に映画で主要エピソードを持つこととなった名実ともにナンバー1キャラのコマさん(とコマじろう)の見せ場もgoodです
オイラが一番楽しみだったのは映画初登場となるアニメセカンドシーズンで2人目の主人公と呼ばれるイナホちゃん
相も変わらずCV悠木碧は大暴走してたwこれはもう彼女の持ち味がしっかり出てるいいキャラですb


4本のエピソードはどれも笑いどころを挟みつつも落としどころがホント泣けました
1本1本が短いのに笑ったなぁって思ったらすぐ泣かせにきやがる;;
思わず4回とも泣いてしまった、上手いです
ただテレビシリーズ(ジバニャンの生い立ち)を知る人にとってエミちゃんが登場するということは凄く特別なことなのにエミちゃんの声が長澤まさみだったことには意味を感じませんでした・・・残念


4本全ての話が最終的に5本目のエピソードに絡んでいきます
各エピソードで散々笑いと感動をブチかましたので5本目は純粋にアツいバトル展開
話にのめり込める作りは前作と大違いですね
かつてない強敵、ぬらりひょんは当然一筋縄では行かず、引っ張りに引っ張ってからのダークニャン、ブチニャンの登場は手に汗握る
特にUSAピョンがベイダーモードになった辺りからは思わず拳を握りしめてましたわ
そしてクライマックスでケータが繰り出す切り札メダル・・・召喚されるのは・・・エンマ大王?
この召喚演出はホント滾りましたね!
ウォッチが溶け出すところとか両隣の子供たちが震えていたのが伝わってきました
そして映画館に響き渡る「♪~Ladies&Gentleman~エンマ!ダイオウ!」「エンマ!エンマ!やっぱそうなのねエンマ!」「エンマーーー♪エンマーーー♪エン~マーーー♪」の唄
これもう最高過ぎたwエンマ大王カッコ良すぎたw必殺シュートとか打ちそうだったw


お話は大満足
作画は芝居、エフェクト、アクションと全編に渡ってハイクオリティ
CGもところどころ効果的に用いられて前作のウバウネのような露骨な感じでは無かったのが好感的
あとはなぁ~博多華丸大吉がなぁ~、、、本人たちも言ってますが素人がアニメ声優なんてやるもんじゃない;
レギュラーメンツが豪華なだけにプロと素人の差が開きすぎてて違和感たっぷりでした;
この、素人のゲスト出演ってのが唯一今作の汚点でしたわ;
ラストはテレビシリーズ第98話のオチに連動する形で閉幕しました

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

計測不能 19 2015年秋(10月~12月)アニメランキング19位
プリキュアとレフィのワンダーナイト!(アニメ映画)

2015年10月31日
★★★★☆ 3.7 (4)
21人が棚に入れました
はるかが学園から寮の自室に戻った時のこと。部屋のどこかから呼ぶ声がする。探してみるとその声の主は机の上にあった、パンプルルから譲り受けた人形だった。驚くはるかが気づいた時にはプリキュアに変身して見知らぬ世界におり、目の前には人形と同じ姿をした少女、レフィがいた。

フローラとレフィは突如現れたゼツボーグに追われながらも、同様に突然この世界にやってきたプリキュア達と合流する。レフィは、ここはパンプキングダムという国であると言う事、ナイトパンプキンという敵が現れ昼を奪い去り夜の闇に乗っ取られたこと、昼を取り戻すには城の屋根にある鍵穴にミラクルプリンセスライトを挿すことだと語り、王国に昼を取り戻すためにも協力して欲しいとプリキュア達に頼む。

レフィはこの国の姫であり、両親がナイトパンプキンによって囚われの身であると知ったプリキュア達は、この国の昼を取り戻し、レフィの両親を救うため、レフィに協力することになる。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

20分間全篇がCGというプリキュア映画の新境地、かつ徹底的に無駄を削ぎ落としたノンストップアクションムービー

『GOプリ』の秋映画、『Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』の1本でラストを担当する20分の中篇
『ASDX3Dシアター』以来の全篇CG作品ですがストーリー性のあるものとしてはプリキュア初のCG映画ということになります


『パンプキン王国のたからもの』で登場したパンプルル姫が持っていた女の子の人形、レフィを受け取っていたはるか
実はパンプキングダムというパラレルワールドが存在し、レフィはパンプキングダムのお姫様だった
いつのまにやらパンプキングダムに迷い込んでいたキュアフローラはレフィからパンプキングダムから昼の光を奪ったナイトパンプキンの野望を食い止めるべく協力を依頼される
マーメイド、ティンクル、スカーレットも合流し、追っ手に追われながらもお城の塔の頂上にミラクルライトを差して夜の闇を打ち砕かんと奮闘するプリキュアとレフィの活躍をハイスピードに描きます


レフィの生い立ちやパンプキングダムのバックボーンは控えめに、とにかく次から次へと湧いてくるゼツボーグの追っ手をひたすら掻い潜り抜けていくノンストップアクションムービー的な作品です


キャラデザから監督に至るまで、昨今のテレビシリーズのEDや『ハピプリ』の必殺技バンクなど、プリキュアの3DCGワークの主たるパートを担当している宮本浩史が手掛けています
彼の仕事ぶりは現役(2D)アニメーターが“3Dの可能性”について考えさせられるほどで、特に表情芝居が細かいことが特徴です


短い作品でありつつも、CGである利点として複雑かつスピーディーなカメラワークがアクションシーンを盛り上げ、また細かな背景美術や大量に蠢くモブキャラなど、普段のプリキュアではなかなかお目にかかれないカットが目立って興味深いです


ゲストキャラで子役の上垣ひなたが演じるレフィの純粋な子供っぽさが可愛くも、今作で注目したいのは中尾隆盛が演じる悪役のナイトパンプキンですね
中尾隆盛と言えばプリヲタなら“ノイズ様”が思い浮かぶと思いますが、ナイトパンプキンはあからさまに某“復活のF”を意識しています(笑)
性格はもちろんフォルムまでもが宇宙の帝王くさいというwトンデモなく強烈なヒールですw


映画のラストではいつものテレビシリーズEDへと自然に導入されるというオオトリを飾るに相応しい演出で幕を閉じ、このあたりは特に気持ちよく観ることが出来ましたね


改めて今回の3本立てを振り返ると、プリキュアってそもそも映画の尺としては【ベスト】だったので(子供向けとしては長い、と言われてはいますがポケモンよりか遥かに短いです)3分割されたことで1本が極端に短く感じたことが印象深かったですね
それと10月31日公開だからってハロウィンネタに徹したようですが、3本全部がハロウィンだったので3本目が終わる頃には“しばらくカボチャを見たくなくなった”のは痛かったです(笑)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

プリキュアとは思えない泥臭いアクション

10月31日から公開された
「映画 GO!プリンセスプリキュア GO!GO!!豪華3本立て!!!」のCG中編の一作。

尊敬する3DCGモデラーの宮本浩史さんが監督した初の映画作品です。

まず、目を惹くのは彼の味がにじみ出ている可愛らしいキャラクター
厚塗りっぽいディティールで描かれるアニメキャラが見事にCGとマッチしています。

以下、宮本さん語りです
{netabare}
初めて彼の手掛けたキャラをみたときの衝撃は今でも忘れません。それまでのCGキャラクターといえば、ミスモノクロームのようなフィギュアな質感か、亜人のようなセルルック、もしくはFFのようなフォトリアルを連想するのが常でした。
最近はハーモニーのように静止画にすれば全く手書きとわからない作品も登場していますが、当時のセルルックは影のつけ方もイマイチだし、何より微妙に手書きアニメと近いことで動きに対する違和感が半端じゃなかったんですよね。
だから、どちらかと言えばフィギュア質感の方が良いなと思っていたのですが、フィギュアでは肉質感を感じることができず、物足りなさを感じていたのです。
フォトリアルに関しては、2.5時限くらいの立ち位置なのでおいておきましょう。

そこに現れた第3の道!
CGでも違和感なく、これほどまでに可愛く見せることが出来るんだ!とただひたすらに感動していました。

誰が考案したのか知りませんが、目に見えてすごい!と思わせるような映像作品に仕立てた彼の実力は確かなもので、日本人CGトップクリエーターとして名を馳せるにふさわしい存在だと感じます。{/netabare}

以下金田伊功賛美です
{netabare}映像としての見せ方は、まことしやかにささやかれている金田流、ホントコレです。
宮本さんがスクエニにいた時代に、金田伊功さんもいたはずですから、相当意識されていたことでしょう。憧れの人だったかもしれません。

特に顕著に表れていると感じるのは、金田流線!

レフィのレビューを読む大人なんて相当コアなマニアばかりでしょうから、説明不要でしょうが

あえて説明させていただきましょう。金田流線とは、漫画でスピード感を出すために、残像を線で描いている方法である。それをアニメにも応用した人物こそ金田伊功なのである。

素晴らしいッ!!

これ、最近のアニメではみる機会が少なくなってしまいましたが、アニメに取り入れたことによってスピード感だけではなく、迫力も取り入れることができる再注目されてもいい技法だと思います。

レフィーのワンダーナイトでももちろん使われていますが、特にフローラの戦い時は遺憾なく発揮されておりました。
それ故、女児向けであるはずのプリキュアの戦いがまるで泥臭さを感じる熱いスポコン漫画のような印象をもってしまっており、プリキュアとして観るには疑問を抱かざるを得ませんでしたが
CG×金田流線が新鮮だったのでアリと言えばアリかな。

あと、名称は適当なものが無くて説明しずらいのですが、
現実にはこうならないけど、こっちの方がかっこいいからというやつはありますね。セルルックのアニメだと、斜めからの顔をいかに可愛く見せるかが最重要課題になって、パーツごとに位置や大きさを変えられるのが常なのですが、プリキュアは他の作品よりも誇張が大きいと思います。そのためより表情が強調されて愛らしいキャラになっているのでは?
と、宮本さんのキャラが可愛く見える理由に自分なりの答えを見つけました。{/netabare}

さて、本編の内容ですが、パンプルル姫から貰った人形が、レフィという女の子に変わり、夜の闇に閉ざされたパンプキングダムを救うといういたってシンプルな物語になっています。

物語的にはフローラの扱いが酷かったり、
一部分闘い方が敵の足にしがみつく腕を噛むなど、女児向けとして許容できる戦い方ではなく「あれ?」と思うところもあったけれど、日本の最先端のCGアニメ映像は一見の価値ありだと思いました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

計測不能 19 2015年秋(10月~12月)アニメランキング19位
劇場版 ミニはま(アニメ映画)

2015年11月14日
★★★★☆ 3.5 (4)
15人が棚に入れました
「ハマトラ」シリーズ同様の豪華キャストが務めている。

「ミニはま」は、私立はまとら学園を舞台に、クラス担任を務めるムラサキ先生の元、ナイス、バースデイ、アートという一癖も二癖もある生徒達に加え、保健室のレシオ先生や、謎のネコ・はじめも乱入して繰り広げられるゆる~い日常コメディ。

計測不能 19 2015年秋(10月~12月)アニメランキング19位
キュアフローラといたずらかがみ(アニメ映画)

2015年10月31日
★★★★☆ 3.3 (2)
14人が棚に入れました
大きなバラがかたどられた奇麗なカチューシャを手に入れて喜んでいるキュアフローラは、部屋にある大きな鏡でそれを着ける姿を見ようとする。しかしその鏡には5匹のいたずら好きなおばけが潜んでいた。フローラが鏡のカーテンを開けるとホコリが舞って咳き込んでしまうが、鏡に映ったフローラはカチューシャがなくすました顔をしていた。おばけたちが化けた鏡の中のフローラに本物のフローラは怪しがり、おばけの正体を探ろうと表情を変えたりミラクルライトの力を得て姿を変えたりと色々試してみる。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

‟フィギュア調の質感を持った全く新しい解釈のプリキュアアニメ”

『GOプリ』の秋映画、『GO!GO!!豪華3本立て!!!』の最初の1本で約5分の短編です


この度の3本立て映画では『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』が全編3DCGであることが注目されていますが、そちらはテレビシリーズ本編にも使用されているモデリングを用いた本編のイメージを継承したものです
で、この『キュアフローラといたずらかがみ』はあえて別物としてモデリングしたCGで描かれているのが特徴
3頭身にデフォルメされたキュアフローラは、キューポッシュとかのデフォルメフィギュアを連想させる少しテカついた質感で、子供よりもむしろ大人の方が「可愛い」と感じるのではないでしょうか?


ストーリーは何故か変身した姿のままのキュアフローラが姿鏡の前でおしゃれを楽しむも、鏡の向こうに隠れていたお化けが変身した鏡に映った自分自身にいたずらをされてしまい、ムキになったフローラが偽フローラを一泡吹かせようと化かしあいになるというもので、なんと全編サイレント


このようなモデリングも、サイレントのCGアニメというのも東映にとっては初の試みじゃないでしょうか?
何も知らない人に「コレはディズニーの新作」って言えば騙せそうです(笑)
あまりにも異端児かつ、あまりにも短い作品なのでどうにも他の『プリキュア』作品と比較するのが困難なのですが、サイレントであるが故に表情で魅せる手法で演出しているので、コレはコレで見応えのある1本となっていますね


ちなみにキュアフローラのフェイシャルキャプチャー(顔芸)を担当したのはキュアソードこと宮本佳那子だそうです
やったね佳那子氏!活動復帰じゃんかよ!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4
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