ユニバーサルスタイル さんの感想・評価
4.7
短編ながら見応えのあるポケモンアニメ
劇場映画と同時上映の短編はおまけに近い内容がほとんどですが、
これはやはり単独で作られただけあって意外と作り込まれていました。
川で遊んでいたら街の方へ流されてしまったピカチュウとポッチャマは、一緒に流されたビーチボールを探しに行く。
そのとき偶然歩いていたピチューとムチュールにぶつかってしまい、彼らの持っていたペンダントを無くしてしまう。
そのペンダントはキレイハナの誕生パーティーのプレゼントだったということで、ピカチュウ達は責任を持って散らばったペンダントを探し出す約束をする。
しかし、影でそれを聞いていたニャース、ソーナンス、マネネ達はペンダントを横取りする悪巧みを企み・・・・というのがあらすじです。
ペンダントの欠片を見つける度に新しいポケモンが現れて、邪魔したり助けたりと色んなアクションを起こしてくれます。
ピカチュウ達が一匹一匹自分で考え動いている、活躍のさせ方も巧かったですね。
イレギュラーなキャラとして、ニャース一味のマネネと昔でいうプリン的な役割のマリルが良い味を出していました。
マネネはピカチュウと同じく大谷育江さんが声優ですが、ピカチュウ以上に生き生きした挙動で可愛らしかったです。
マリルはプリンの頃と同じくかないみかさんですね。飛び入りで場を掻き乱すキャラは健在でした。
30分と限られた時間の中で出せる限りのポケモンを登場させ、尚且つピカチュウ達の目的も進行させる。
この両立が非常に上手く出来ていると思いました。
ただ一つ残念な点を挙げるとすれば、ナレーションですね。
ニャース一味以外のポケモンの台詞を一人で担当されているのですが、キャラによってはかなり無理があったと思います(笑)
ポケモンのジェスチャーと状況描写だけでは上手く話を進められないので、ナレーションに助けられている部分が大きいのは確かですが、せめて男性の他に女性も担当してほしかったと思います。