takumi@ さんの感想・評価
3.6
もしも僕がいなくなったら・・
淡いタッチのかわいいイラストに、
子供向けの短編アニメなのかなと思ったら
大人のほうが納得するような心情が描かれていた。
原作は秋元康氏の小説で、
イラストレーター・アニメ作家の城井文氏により
象の一家の物語に変えたショートアニメに仕上がっている。
複雑な人間の想いを、やさしいタッチの動物に変えると
心にスッと入ってきやすいものなのだね。
「もし、僕がいなくなったら・・・
最初の夜だけ泣いて欲しい」
余命幾許もないお父さんが家族のために
すべてを捧げてあの世へ旅立つ1話と、
残された息子の心模様を描いた2話で構成されている。
自分がいなくなってからの妻や子どもの姿を想う。
一番近くの大事な人を案じる象のお父さんの
せつない気持ちには 特にじわっときます。