2006年度に放送されたアニメ映画一覧 51

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年代別アニメ一覧

89.6 1 2006年度アニメランキング1位
時をかける少女(アニメ映画)

2006年7月15日
★★★★☆ 4.0 (4040)
21196人が棚に入れました
東京の下町にある高校に通う女子高生・紺野真琴は、ある日踏切事故にあったのをきっかけに、時間を過去に遡ってやり直せるタイムリープ(時間跳躍)能力に目覚めてしまう。最初は戸惑いつつも、遅刻を回避したり、テスト問題を事前に知って満点を取ったりと、奔放に自分の能力を使う真琴。そんなある日、仲の良い2人の男友達との関係に、微妙な変化が訪れていく。

声優・キャラクター
仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、垣内彩未、関戸優希
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

どうしようもなく、時は過ぎ去っていく

アニメーション製作:マッドハウス
監督:細田守、脚本:奥寺佐渡子、音楽:吉田潔
キャラクターデザイン:貞本 義行、原作: 筒井康隆

子供から大人になるとき、私たちは色々な痛みや哀しみを経験する。
そのことによって、私たちは屈託のない気持ちのままでは
いられなくなってしまう。
それは「良し悪し」ではなく、誰もがいつかは通る道だ。
ただ15歳のときに通る人がいれば、
40歳まで通らない人もいる。大人になるということは、
何か大きな洗礼が必要なのかもしれない。

『時をかける少女』は、真琴が子供から大人になる物語だ。
そういう視点で作品を見ると、テーマがより鮮明になる。
最初の真琴は、ただの子供だ。
とても明るく屈託のない性格が、多くの人から愛されている。
彼女は「今」の生活がとても気に入っていた。
「今」がずっとずっと続けばいいと思っていた。

{netabare} ある日、真琴は偶然に時間を戻す能力を身につける。
それによって夏休み前の楽しいひとときを繰り返せるようになる。
失敗してもやり直せる。考えなければならないことが起こったときは、
その問題が自分には起こらないようにしてしまう。
何が起こってもやり直せる世界は、とても居心地が良かった。 {/netabare}
しかし「今」という時を先延ばしにしたことで、
真琴の周りの環境は大きく変化していく。
多くの人の歴史が変わり、自分自身を含め、
たくさんの人が傷ついてしまう。
また、どれほど時間を戻しても取り戻せないものもある。
それは、いくつもの偶然が重なった瞬間だけに存在する、
人の気持ちだった。

未来は少しのことがきっかけで大きく変わってしまうこともある。
だからこそ、「今」という時間のなかで起こる出来事に、
真剣に向き合って考えることの大切さに真琴は気付く。

この作品はタイムリープの部分などで難点があるとは思う。
しかし、真琴の想いは、とても上手く表現できている。
誰かのために必死になって走る真琴の姿は魅力的だ。
そして奥華子の曲がシーンと絶妙に重なって、深く心に残った。
(2018年12月4日初投稿)

忘れられないシーン(2018年12月5日追記)
{netabare} 私はこの作品が大好きで何度もリピートしているのだが、
雀犬さんのレビューを読んで色々思い出したことがあったので、
少し追記したいと思う。

ひとつは、やはり坂道で転がっていくシーン。
ここは動きとともにとても印象的だ。
止め絵やスローモーションを効果的に使って、
転がってボロボロになっていく様子は衝撃的だった。
新海誠監督の『君の名は』にも同じようなシーンがあって、
観たとき、これは明らかに時かけのパクりだろうと思っていたら、
どこかのインタビューで監督が、あっさりと認めていた。
それほどインパクトのある良いシーンだった。

次にスクランブル交差点のシーン。
全てが止まったお互いの姿が見えない人込みのなかで、
真琴はこれからやりたいことについて、
千昭を探しながら会話を交わす状況がとてもせつない。
人込みのなかで、声だけが響くシチュエーションは
観ている者の心を動かすほどの哀しみを感じさせる。

また、奥華子の曲が流れる最後の跳躍のシーンも忘れられない。
時間を遡るなかで転校生としてクラスに来た千昭が喧嘩をしたこと、
仲良くなった功介と3人で雨の日にひとつの傘に入って
帰ったこと、千昭が真琴に告白をしたことなど、
これまでの色々なことを思い出していく。

そして、ラストの河原のシーン。
実写映画で使われるような望遠での固定カメラ。
煌めく川が流れ、車が左右にゆっくりと走っている。
真琴のそばを自転車が通り過ぎる。
どうしようもなく過ぎ去っていく時間のなかで、
ふたりが別離を迎えるシーンには心を揺さぶられた。
監督のこだわりがとてもよく分かる絵作りで、
これをやりたかったから、監督は作品を作ったのではないかと
思えてしまうほどの名シーンだ。
良い映画には、こういう心に刻まれるシーンが
たくさんあるものだと再認識させてくれた。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 92
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

不器用だった初恋を思い出すような切ないSF

もし突然、時間を跳躍するタイムリープの力を身につけたら
・・あなたは、どう使いますか?

私なら、
断られることを恐れて出来なかった、電車でお年寄りに席を譲ったり、
もう二度と会えない人ともう一度逢ったり、
たった一言で傷つけてしまいすれ違ったあの人に
好きだった、とただ一言だけ伝えたい・・とか、
実際タイムリープしても辛くなるだけなような気がする
どれも本当に些細なことだけど、後悔だらけです。

その、後悔によって今があると最近気づき、
「時をかける少女」の真琴の不器用で抗おうとする姿を見て
思春期の自分と友人の姿を重ねてしまいました。

あらすじ;主人公高校2年生の真琴はあることがキッカケで
時間を跳躍するタイムリープの力を身につける。
せっかく手に入れたタイムリープなのだから有効活用すればいいものの、
最初、真琴は、軽はずみにプリンを何度も食べたり、
テストの成績を上げたりと、せこいことばかりにタイムリープを使う。
少し過去を変えただけで起こるタイムパラドックスなど気にしない。

{netabare}その中でもちょっとイヤな気持ちになったのが、
調理実習で揚げ物の油が跳ねて危なくなるのを、
タイムリープしてやり直して自分の身代わりに他の男子にやらせて
それにより、その子が揚げ物の油で危ない目に遭い、
それが原因で不良たちからいじめられてしまうのを見て
「もし・・自分だったら・・。」とか罪悪感も無し。
自分のせいでいじめられているという良心の欠片もなくて
そのシーンにより真琴は、人間らしくあるけれど、
まだ未熟で自己中な部分があると感じた。{/netabare}

・・ずっと変わらないものだと思っていた友情が
恋愛感情に変わることと、自分の気持ちと向き合うことに恐れて
逃げ出そうとする不器用な姿がまさに思春期の青春そのものだった。

Time and tide wait for no one.
{netabare}
「未来で待ってる」
「すぐ行く。走って行く」
このやりとりのシーンがとても良かった。
キス(約束)を交わすわけでもなく
ただ、千昭に再び会える未来を信じる真琴の気持ちが伝わってくる。
ハッピーエンドでもなくバッドエンドでもない
余韻と想像力を与えてくれるトゥルーエンドだった。
涙は出るほどではないけれど、確かに胸にグッとこみ上げた。
{/netabare}

夏の終わりと青春を思い出すような
センチメンタルだけど切ない作品が観たい方、オススメです。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 78

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

青春もので面白かったな♪

爽やかな青春恋愛系といった感じ
見終わった後もすっきりした

結構ありがちで
べたな設定だと思うが
かなり良かった

一人の女子高生と二人の男子高校生の
微妙な距離感の描写が上手だった。
全体的にストーリーがしっかりとしており
2時間で上手にまとめられているし
見応えは十分にあった。

人が一回は思ったことのある欲求に忠実で、
また、青春の中で人を好きになる楽しさ、愛しさ、
そして何かを失うことの悲しさ、
せつなさをすべてつぎ込んだ作品といっても
いいかもしれない。
見終わった何とも言えない余韻が
自分を襲った作品の一つだろうと思う

ただ一つ残念なのは声優ですね。
良い味出してる部分も大いにあるんですが、
やっぱり少し残念な演技だと思ってしまった

でも結果的には最後で感動できたし
音楽も作品に合っていて
良かったと思う

投稿 : 2024/11/30
♥ : 71

72.1 2 2006年度アニメランキング2位
パプリカ(アニメ映画)

2006年11月25日
★★★★☆ 4.0 (836)
3967人が棚に入れました
医療研究所が開発した他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー“DCミニ”。だがそれが盗まれ、悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するように。一体、犯人の正体は? そして目的は何なのか?事件の解明に挑む美人セラピストの千葉敦子は、クライアントの夢の中へ容姿も性格もまったく違う夢探偵“パプリカ”となって入っていくが、そこには恐ろしい罠が待ち受けていたのだった…。

声優・キャラクター
林原めぐみ、江守徹、堀勝之祐、古谷徹、大塚明夫、山寺宏一
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

バイキャメラルマインド

今敏監督作品、原作筒井康隆。

他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー、
{netabare}DCミニが研究所から盗まれる。
人々は奇怪な夢を見始め暴走する。
夢が現実世界にも影響を及ぼし始めた。{/netabare}
夢探偵パプリカの追跡が始まる。

夢を共有し分析する精神治療の新地平、
誇大妄想患者の夢、壮大なブリキの行進、
アニメ史に残る平沢進の狂乱のパレード。

やがて恐るべき未来が来る、君の安易な行動のために。
いちいち気にすることはない、既に手遅れなのだから。

コンラッドは「闇の奥」に記し、
マーロンブランドは、それが恐怖だと震える。
フロイトが語った心の底にあるものを、
エドガーポーはその50年も前から知っていた。

本当の悪夢とはどんなものだろう。
{netabare}心が2つに割れ、2つが4つに割れ、
やがて砂粒のようになり流れ落ちるが、
粒1つ1つにも意識が宿っているのならば、
いったい、いつ人の意識は死ぬのだろう? {/netabare}

今こそ凱旋の時だ、勇敢にも進軍の時だ。

外にも内にも、豊潤な物語である。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 61
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

Don't think . Feel .  …でいってみよう

そういえば原作既読。内容はうろ覚え。


地上波でたまたま流れた『東京ゴッドファーザーズ』を皮切りに~の今敏監督アニメ映画視聴マラソンもこの『パプリカ』でひとまず完走。物理的にもこれ以上これ以外走り続けることはできません。

゛難解な作品” ゛人を選ぶ作品“ ゛芸術性の高い云々”

氏の作品には枕詞のようにこれらの修辞表現が付き纏います。うむ。確かにそんな面はあるかも。でも敢えて私はこうも思うのであります。

{netabare}いいんだよ。そのまんま感じればいーじゃん。テヘッ{/netabare}

絵画におけるレゾネやクラシック音楽の解釈やらもそう。一枚の心奪われる絵を目の前にした時、情感揺さぶる音に触れた時、言葉は蛇足となることがあります。
私のような素人目にもわかる映像表現。強烈なインパクトを残すキャラクター達。{netabare} そして現実世界でのハッピーエンド。{/netabare}
とかく難解だと敷居を上げなくても、娯楽作品として観たまんまで楽しめるアニメ映画だったと思います。凝ろうが凝らまいがあとは受け取る側の判断でしょう。面白いか?面白くないか?それが全てです。

なぜ?そんな当たり前のことを?

氏の作品の多くはどれも90分程度と視聴にあたってのどっこいしょ感がなく、とりあえず4作品鑑賞してどれも粒揃いだったので、できれば多くの方に触れてほしいですし、下手な先入観は持っていただきたくないなというのがその理由です。


さて本作『パプリカ』です。
゛虚構” と ”現実” が入り乱れる秀作を次々と輩出してきた監督の遺作です。今回は 《夢》 。
他人と夢を共有できる゛DCミニ”というデバイスがある。心理療法の次の一手であると臨床試験を重ねていた矢先、DCミニが研究所から盗まれて、という導入。研究所員であるサイコセラピスト千葉敦子/パプリカがヒロインです。
キャッチコピーは「私の夢が、犯されている―」「夢が犯されていく―」。新たな試みはメリットと同様に副作用が付き纏います。DCミニもご多分に漏れず欠陥がありまして、その隙をついてあれやこれやが巻き起こる物語です。

夢の言葉上の定義は

1 睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像。
2 将来実現させたいと思っている事柄。
3 現実からはなれた空想や楽しい考え。
4 心の迷い。

と辞書にあります。 夢って何だろう?と突き詰めた形跡が見て取れます。

根幹となる部分はもちろん1。そこに2~4を想起させるキャラがもう一つもう二つとストーリーラインを重ねていくような物語でした。誰がどうかはネタバレ直結なので隠します。

2は{netabare}ヒロインの敦子さんが代表格。もっとも奥にしまってた感情に気づいたということですが。。{/netabare}

3は{netabare}乾精次郎理事長が代表格。現実から逃げ妄想に囚われました。{/netabare}

4は{netabare}粉川刑事。そしてストーリーのもう一つの柱。トラウマに向き合って克服します。{netabare}映画からは前向きなメッセージを受け取りました。{/netabare}{/netabare}
他の登場人物たちも多かれ少なかれこの類型に分類されるのかな~という見立てです。


処女作『PERFECT BLUE』では《劇中劇(虚構)》と《現実》
二本目『千年女優』では《劇中劇(虚構)》と《回想》と《現実》と場面が増えて入り乱れました。
三本目『東京ゴッドファーザーズ』は置いといて(笑)
本作『パプリカ』では《夢(虚構)》と《現実》に夢をモチーフにした登場人物たちが入り乱れました。

作品を重ねる毎に表現の幅を広げていき、本作で集大成、または集大成にならざるを得なかった良作でした。

概念的な話なのでどちらかというと視聴済みの方向けの私の見解となります。
新たに鑑賞される方は先述の通り、そのまんま観ていただければよろしいのかと思います。


そして、゛ならざるを得なかった” の理由。
それは本作のラストを見届けるとその思いが強くなります。


※ラストのネタバレ有
{netabare}映画ラストで監督の過去3作品が背景で流れて粉川刑事が映画館に入っていく。タイトルは『夢見る子供たち』です。

{netabare}なんかの予言だったのでしょうか?
《虚構》と《現実》行ったり来たり。そして溶け合う今敏監督がこれまで手掛けた作品をイメージさせて未来へと繋がるであろう to be continued。{/netabare}
{netabare}次の作品で夢うつつシリーズの完結を構想してたのかもしれませんね。これは私の妄想です。いわばホップステップジャンプのステップ段階で早世されたのかと。{/netabare}{/netabare}

最後の演出は、客観的に作品を楽しむ現実世界の観客を、虚構の世界にいざなう監督の最後の大仕掛け。といったら感傷的過ぎるでしょうか。

例えが妥当かは知りませんが、過去作を上手いこと継承しながらエンタメ作品として爆発的なヒットとなった2016年の映画のようなのが次回作品で来てたかもしれませんね。
それで「俺たちの○○はどこへ行ったんだ?」とオールドファンをやきもきさせたり、一方で新規のファンが出来てたり。
そして、作風をガラッと変えてまた新たな実験を試みたり、と。


夢にはもう一つ。5番目の意味があります。

5 はかないこと。たよりにならないこと。

冒頭でひとまず完走と述べましたが、気分としてはハーフマラソンを走り終えた感じでしょうか。まだ半分、もっとイケる。なんならウルトラマラソンでも構わないのに!

少し、クールダウンしてからいつの日か『妄想代理人』を堪能することにしようと思います。


■雑感
一周しかしてないので、もう一回観たら感想変わるかも



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2019.08.04追記

二周めいってみた!
たまに触れたくなるクセになる感じがありますわ。



2019.02.19 初稿
2019.08.04 追記修正

投稿 : 2024/11/30
♥ : 47
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

誰かの夢に自分の夢が入り込んだら・・

原作である筒井康隆氏の同名長編小説を、
故 今敏監督が映画化した2006年の作品です。

まず、原作と違う点は多々あるようですが、元々かなりの長編ですし、
90分以内のシナリオに収めるというのは大変な作業だったと思います。

主人公であるパプリカというのは、
千葉敦子というサイコセラピストが使用する、
夢を共有する装置DCミニの中での呼び名なのです。
そのDCミニを発明したのは同僚である時田浩作という巨漢の男性で、
彼は凄まじい大食らい・・・というところが実はミソだったりします。

ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、
それを悪用して他人の夢に強制介入し、
悪夢を見せて精神を崩壊させる事件が発生。
研究所内部の人間達が次々襲われていく中、犯人の正体と目的は何なのか?
また、この悪夢から抜け出す方法はあるのか? というお話です。

本来、夢というものは自分自身でさえ把握できないもので、
目覚めた後、記憶に残っている断片でさまざまな心理分析はできるものの、
他人の夢の中に入り込んで直接的に何らかの問題を治療する、というのは、
現実的にはまだ実験段階なのですよね。

でも、この作品ではそれをやってくれちゃう。
しかもその夢をあんなにも鮮やかに、映像化してしまった。
サーカスの空中ブランコからいきなりターザンになって、
ジャングルをすり抜けたと思ったら列車の中のギャングになってたり、
カップルを撮影するカメラマンになったと思ったら、どこかのホテルの廊下で。
場面と場面は鮮明なのに。繋ぎ目が定かじゃないところなんて
まさに実際の夢そのもので・・・もう、お見事としか言いようがありません。
今監督の映画はこれまでも、こういった手法を得意とされていたけれど、
この映画内容には特にピッタリでした。

数々の人形やぬいぐるみ、おもちゃのロボット、古びた冷蔵庫や招き猫、
家電製品から鎧を身に着けた武者人形やどこかの国のお土産品まで、
カラフルな紙ふぶきの舞う中、ゾロリゾロリと練り歩く、
奇妙でノスタルジックなパレードの光景も圧巻です。

また、いつもながらの数々の映画のパロディも健在。
さまざまな夢の中だけでなく、今回は、映画街のシーンでも、
今監督作品である『東京ゴッドファーザー』や『千年女優』
『パーフェクトブルー』などの看板をチラッと見ることができ、
思わずクスッと笑わせてくれます。

他にも、パプリカが孫悟空やピノキオ、人魚姫、
果てはピーターパンに登場する妖精ティンカーベルに扮したり、
研究所の同僚に監禁される蝶の標本だらけの部屋のシーンでは
ウィリアム・ワイラー監督の古い映画『コレクター』のパロディが・・
さらにポスターや雑誌の表紙、部屋の壁に貼ってある写真などにも
ビックリするくらい細かな演出がされており、
映画好きの自分は、これだけでもう嬉しくなってしまったほどでした。

さて・・・黒幕など後半のことはネタバレになるので
あまり詳しくは書けませんが、
黒幕が言う言葉も、ちょっと考えさせられました。
{netabare}
「夢たちは慄いている。科学によって安住の地が奪われてしまう。
 非人間的現実世界にあって、唯一人間的なものの隠れ家が夢だというのに」
{/netabare}

確かに、科学のめざましい進歩は喜ばしいことである反面、
どんどん人間の内面が暴かれていくという複雑な想い・・・
そこだけは、ちょっと共感できる部分でした。
{netabare}
さて、黒幕を倒すための最終手段ですが・・・
見ようによってはかなりお粗末にも感じてしまいますが、
あれはおそらく、パプリカと誰かさんの想いが合体し
夢=願いを共有したことで可能になったのかなと。
そして赤ちゃんが夢を食べながらみるみるうちに大人へと変貌していく
あの光景は、人間の夢そのものを感じさせてくれました。
{/netabare}

夢の中の、またその夢の誰かさんの夢の中を垣間見て、
パプリカである千葉敦子はきっと決心できたのかもです。
何を決心したのかは、しっかりラストで描かれているので、
観た人だけのお楽しみです。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 43

69.5 3 2006年度アニメランキング3位
それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ(アニメ映画)

2006年7月15日
★★★★★ 4.2 (13)
47人が棚に入れました
大人気TVアニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版シリーズ18作目。ゲスト声優には安達祐実。ある日パトロール中のアンパンマンは、かわいい人形ドーリィを見つける。その夜、アンパンマンと同じように“いのちの星"から命をもらったドーリィ。大喜びの彼女は、街に出てワガママし放題でみんなを困らせてしまうのだったが…。

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

愛と勇気以外にも友達いるよ><!!

『それいけ!アンパンマン』劇場版18作目。

なんのために生まれて~♪ なにをして生きるのか♪
こたえられないなんて~♪ そんなのは~い~やだ!

誰もが知ってるこの曲、『アンパンマンのマーチ』。
その歌詞には、幼児向けとは思えない”生と死”という深いテーマが込められています。
そんな歌詞の内容にはじめて深く切り込んだ作品。それがこの『いのちの星のドーリィ』です。

ある日アンパンマンが連れてきた一体の人形・ドーリィ。
そこにアンパンマンの時と同じように、”いのちの星”が降ってきます。

実は、アンパンマンの誕生の秘密を知らなかったわたし。
ここで初めて知りました。あーなるほど、そういうことか。
でも、赤ちゃんアンパンマン、なんというか……可愛くねー(笑)。

命を宿したドーリィでしたが、自分勝手な行動により周りから浮きはじめます。
そんなある日、彼女のいのちの星に異変が現れて……。

同じいのちの星から命を授かったアンパンマンとドーリィ。
そのふたりを対比させることにより、この作品のテーマをわかりやすく表現しています。

序盤はいつものアンパンマン。しかし終盤はそれと思えないくらい重くなります。
劇場版の中ではあまり幼児に人気が無いという同作ですが、まぁ納得です(笑)。
それでもそこはアンパンマン。ラストはしっかり感動、そして笑顔にしてくれます。

今さらアンパンマンを観ようなんて人は、このサイトにはいないかもしれません。
しかし、もし親族に小さいお子さんがいたら、是非一緒に観てそして語ってあげてください。
おそらく理解はできないでしょう。でも、きっとその言葉は彼らの心の片隅に残るはずです♪

投稿 : 2024/11/30
♥ : 17

rurube さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

何の為に生まれて何をして生きるのか。

ねこ。さんのレビューが良かったので観てみた。

なんのために生まれて~♪ なにをして生きるのか♪
こたえられないなんて~♪ そんなのは~い~やだ!

もうね感動したよ。アンパンマンは皆の考えている通りのことしているんだけどこの歌詞はアンパンマンに対してではなく皆に対するメッセージなんだと気が付いた。

自分勝手なドーリィちゃんが自分を犠牲にするシーンに涙。

観たのがちょうど輪るピングドラムのレビュー書いた後だったのだか命題は同じなんじゃないかと思う。生きることとは愛を与えることなんだと。

日本語の愛はLOVEでは無い。もっと深い言葉だ。昔、夏目漱石がI LOVE YOUを「月がきれいですね」と訳したが確かに「私は貴方を愛しています」は日本語として適切ではない。愛という言葉の概念。よく哲学だと初めに言葉があったっていうけど言葉の正しい理解は難しい。

これはいつの時代に観ても年取って観ても色々考える作品だと思います。
おそらくここにいる人は結構な年の方多いと思うのでアンパンマンだと馬鹿にせずに観てほしいと思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 4
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

枯れる・・・涙が枯れる・・・

 2回目。50分くらい。2006年、劇場版第18作目。アンパンマンミュージアム開館10周年記念作品。

 アンパンマンは、子供向けどころか幼児向けともいうべきものですが、劇場作品はどれも大人の視聴に耐えるだけのクオリティとテーマの普遍性を持っています。『いのちの星のドーリィ』が扱っているテーマは、アンパンマンが抱えているテーマそのものですね。「生と死」を軸に、「なぜ生きるのか」を問う作品です。

 「なぜ生きるのか」をテーマにした作品は、子供向けを中心に数多くありますが、ほとんどの作品が劇中でのエピソードを通じて「分かってもらう」ことを目的にしています。ですが、その点はさすがに幼児向け。アンパンマン自身がきちんと「なぜ生きるのか」を明確に答え、そこにエピソードを重ねるようにストーリーが展開します。「生きるとはこういうことだ!」と断言してしまうのは、かなりすごいことですよね。
 こういうのって、大人が見ると押しつけがましかったり説教臭かったりで、「子供向けだから」と切り捨ててしまいたくなりますが、アンパンマンが言うと納得できちゃうというのは不思議なものです。

 この作品は多くの方にぜひ見てもらいたいのですが、残念ながら公式の予告編がネット上に上がっていません。ちょっと反則かもしれませんが、「いのちの星のドーリィ 予告」で検索すると、予告風MADが見つかると思います。まずはそちらの視聴をオススメします。予告風とは名ばかりで、エンディングを除く終盤までのダイジェストとなっていますから、ネタバレを嫌う方はご注意くださいね。
 できれば、このレビューのストーリーを読む前に見てください。5分もないですから、負担にはならないと思います。


 本題に入る前に前に、まずはアンパンマンについてのおさらいをしておきます。

アンパンマンはすごい!:{netabare}
 アンパンマンは勧善懲悪ものに見えるかもしれませんが、誕生経緯からするとちょっと違うと思います。

 原作者のやなせたかし氏は、戦争前後でのイデオロギーの変化に戸惑ってしまいました。自分が信じていた正義は、絶対的なものではなく、簡単にひっくりかえってしまう相対的なものに過ぎなかった、と感じてしまったのです。
 そこで、「絶対的な正義とは何か」を模索することになるわけですが、その解答として出したのが「飢えから人を救う」ことでした。これなら時代や場所を問わず、常に正義であろうと考えた。

 アンパンマンは、バイキンマンを懲らしめるために存在しているわけではありません。「アンパンマンが正義で、バイキンマンが悪」として見てはいけないんです。それは原作者の否定した相対的な正義につながってしまいます。アンパンマンは、バイキンマンの悪事は阻止しようとしますが、悪いことをしていない段階では絶対に敵視しません。
 そして、アンパンマンは絶対に物を食べません。「飢えから人を救う」ために存在しているアンパンマンは、自分が食べてはいけないんです。ただひたすらに、身を削り献身をする。アンパンマンは、他人を救うために自己犠牲をすることが存在意義なんです。

 絶対に先入観で敵視しない。絶対に物を食べない。この二つの「絶対」がアンパンマンの「絶対的な正義」を作っているんです。アンパンマンは誰よりもかっこいいですよね。
{/netabare}

 では、具体的なストーリーに入っていきます。この作品では、ストーリーを書くことと、テーマを書くことは同じです。「アンパンマンのマーチ」の歌詞に沿ってストーリーが作られていますから、見出しも歌詞に合わせて記述します。
 予告編での予習が済んだ方から、続きをどうぞ。


何のために生まれて♪{netabare}
 いのちの星祭が近づいたある日、アンパンマンは海に浮かぶ木箱の中から捨てられていたお人形を助け出します。その夜、いのちの星がお人形に舞い降り、お人形はいのちを持つようになりました。彼女はドーリィと名乗りました。
{/netabare}

何をして生きるのか♪{netabare}
 ドーリィは、初めてのいのちに大はしゃぎ。元の持ち主に大切にされなかったドーリィは、自分のためだけに、自分の好きなことだけをやって生きるんだと決めました。ですが、自分勝手なドーリィをカバオくんたちは受け入れてくれません。スキなことだけをやっているはずなのに、ドーリィはちっとも楽しくありませんでした。
 しかも、いのちの星は、アンパンマンには溶け込んだのに、ドーリィには溶け込んでくれません。それどころか、いのちの炎がどんどん小さく濁っていってしまうのです。ドーリィは不安になりました。
{/netabare}

答えられないなんて♪{netabare}
 そんな不安を抱えるドーリィに、アンパンマンは「自分は人を助けるために生きている」と伝えます。ですが、自分のために生きることが正しいと思っているドーリィは、それを受け入れることができません。
 その後、バイキンマンに連れ去られたドーリィは、バイキン城から脱出するも、また海の上で漂うことになってしまいます。「何のために生まれて、何のために生きるのか」、死を前にドーリィは悩みます。
 そして、大波にさらわれそうになったとき、またアンパンマンが助けてくれました。アンパンマンは、泣きくれるドーリィに「元気が出るよ」と自身の顔を食べさせます。ドーリィは、自分の生き方を見直すことに決めました。
 そんなとき、バイキンマンの作ったスーパーかびだんだんが町を襲い始めました。
{/netabare}

そんなのはイヤだ♪{netabare}
 スーパーかびだんだんは、いのちを持ったロボットです。バイキンマンが作ったロボットに、バイキンマンのいのちの源であるバイキン星の雷が宿ることで誕生したのです。スーパーかびだんだんには、アンパンマン・カレーパンマン・しょくぱんまんが同時に放つトリプルパンチも効きません。
 仲間たちが次々にやられていく中、アンパンマンはドーリィを守るために、盾となってスーパーかびだんだんの攻撃を一身に受け続けます。「逃げて!」と懇願するドーリィに、アンパンマンはそれでも笑顔を返します。
 そして遂に、アンパンマンの身体からいのちの星の光が失われ、土の塊のようになってしまいました。こうなってしまっては、新しい顔を作ってもアンパンマンは復活することができません。
 「何のために生まれて、何をして生きるのか。答えられないなんて、そんなのは…イヤだ!」ドーリィは、アンパンマンに自分のいのちの星を与えようと決心します。「私のいのちの星は、私の心は、アンパンマンの中で一緒に困っている人を助けていくの。」
 ドーリィからいのちの星をもらったアンパンマンは、見事にスーパーかびだんだんを退治することができました。一体のお人形が、崖から落ちていきました。
{/netabare}

エンディング(超絶ネタバレ要注意):{netabare}
 ドーリィはただのお人形に戻ってしまいました。村中が悲しみに包まれます。
 そのとき、アンパンマンに抱えられたお人形に、たくさんのいのちの星が降り注ぎました。いのちの星はすぐにお人形に溶け込みます。ドーリィは人間の女の子として、新たに生まれ変わったのです。
 そして、いのちの星祭が始まりました。その中には、みんなに飲み物をついで回る一人の女の子の姿がありました。
{/netabare}

総括:{netabare}
 幼児向けに「いのちの星」としていますが、実際には「命そのもの」です。ですから、アンパンマンは、事実上この作品で一度死んでいます。ドーリィも同じです。私はかなりショックを受けました。ドーリィの悩みは「死の恐怖」ともいうべきものですし、ドーリィの決断も「他人のために生きる」程度にとどまらず、「他人のために命をささげる」ほどの内容ですからね。劇場公開時に号泣する親御さんが続出したというのは納得のできるところです。

 演出面に関しては、二度ある海上のシーンの対比がすごくいいです。
 一度目は、ドーリィは人形ですから、何もできないままに波にのまれそうになります。二度目は、いのちを持ったドーリィですが、他人のためには生きていません。そのせいでやはり何もできないまま波にのまれかける。
 この二つの異なる段階で同じ結末を結末を描くことで、他人のために生きていないなら、生きていても死んでいても一緒だ、と言い切っているわけですよね。メッセージとしては非常に重たいものだと思います。

 他にも、いのちの星の塔をドーリィが見上げるシーンや、ドーリィやバイキンマンたちを救うためにいのちの星が分け隔てなく輝くシーン、アンパンマンの涙が星と同じ光で表現されているところなど、見どころはたくさんあります。大人の視聴に耐えられるどころか、大人こそが見るべき作品かもしれません。

 DVDに同封されている冊子には、やなせたかし氏のメッセージが入っています。
「本当の正義というものは、決して格好のいいものではないし、そして、そのために必ず自分も深く傷つくものです。そして、そういう捨身、献身の心なくしては正義はおこなえません」
 「アンパンマンのマーチ」は次の歌詞から始まって、上で挙げた歌詞に至ります。
「そうだ うれしいんだ 生きるよろこび たとえ 胸の傷がいたんでも」

 ちなみに、命を賛美した童謡「手のひらを太陽に」も、やなせたかし氏が作詞をしたものですね。
{/netabare}

雑記:{netabare}
 初めて見たのは、数年前ですね。甥っ子の面倒を頼まれたときだったのですが、甥っ子がケロッとしている傍らで、一人で号泣していました。そういういわく付きの作品です。

 二度目は先日です。正月以来遊びに来た甥っ子に「アンパンマンでも見る?」と聞いたんですが、「えっ! お前まだアンパンマンなんか見てんの? 時代はジバニャンとライダーだぜ」という顔をされた挙句(被害妄想)、「マリオカートで遊んであげるから我慢してね」と言われる始末(現実)。その後、接待マリオカートをやった後に、深夜に一人で見ました。もちろん泣きました。まさにいわく付きです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

65.5 4 2006年度アニメランキング4位
ブレイブストーリー[BRAVE STORY](アニメ映画)

2006年7月8日
★★★★☆ 3.6 (443)
2629人が棚に入れました
三谷亘(ミタニワタル)は小学5年生。どこにでもいるような、普通の少年だった。ある日、幽霊が出ると噂される"幽霊ビル"で、要御扉(かなめのみとびら)に出会う。そこを潜り抜けると、亘たちが住んでいる現世(うつしよ)とは違う不思議な世界・幻界(ヴィジョン)が広がっていた。数日後、夜中に目が覚めた亘は、気分転換に散歩に出かけたが、たまたま幽霊ビルで隣のクラスの優秀な転校生・芦川美鶴(アシカワミツル)が上級生に痛めつけられている現場に居合わせてしまう。助けようとした亘もまた暴力を振るわれるが、亘によって解放された美鶴は魔術を使って漆黒のバルバローネを呼び出した。そして、上級生に反撃する。最後には、バルバローネは上級生たちを飲み込み、消してしまった。夢としか思えないその光景が亘の心を掴む。そして美鶴は姿を消した。

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ここまで変わってしまうのか・・・

宮部みゆき著のファンタジー冒険小説原作の

アニメ映画です。

原作既読の私にとっては内容がなんか違う、

違和感があるみたいな感じで、どうも

その原作のイメージを払拭しきれなかった。

そのせいで原作は数十回は読んだくらい

面白かったのに、映画の方は

そうでもなかった。

それに声優だけでなく俳優の起用など

も変な感じがした。(ジブリに似た感じは

あるのだけれども・・・)

原作既読の私には合わない作品でした。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 22

Zel さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

こんな運命、間違ってる!

2006年劇場公開作品

三谷亘は小学5年生
どこにでもいるような普通の少年だった
ある日幽霊が出ると噂される"幽霊ビル"で要御扉に出会う
そこを潜り抜けると亘たちが住んでいる現世とは違う不思議な世界が広がっていた

爆発的ヒットした小説がアニメ化された作品
悲惨な現実を変えたくてというのが主人公が異次元に旅立つ理由
その悲惨な現実というのが、父親が不倫して相手の女に子供ができて離婚。母親は子供を巻き込み一家心中未遂を企てる。
というあまりに悲惨というか、ドロドロした理由
個人的にそこが嫌で最初で冷めちゃった感じです
せっかくのファンタジー設定もこれだと興醒めしちゃいます

もうちょっと割り切って観れれば面白いのかも知れませんが(汗)
声優陣も思い切り芸能人で固めてますね
やはり声優はプロにして欲しいです
感情移入できません

投稿 : 2024/11/30
♥ : 14

はがね さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

RPGみたいでした(^ー^)

原作が宮部みゆきさんの作品で少し話題になった作品です(^ー^)

ただ、正直他のファンタジー系のアニメと大差が感じられない気がします、、汗

ストーリー自体もなんとなくゲームをプレイした感じでした、、笑

もう少しシナリオ自体に深みがあると良かった気がします( ゚ー゚)

投稿 : 2024/11/30
♥ : 13

65.0 5 2006年度アニメランキング5位
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 (レクイエム)(アニメ映画)

2006年4月15日
★★★★☆ 3.7 (250)
1554人が棚に入れました
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団とともに、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの少年探偵団や蘭たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

劇場版第10作目記念作品にしては…?

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第10作。

第10作目にあたり、多少意識をしていたんでしょうけど、ほぼフルメンバーが出演しています。
コナンと平次、白馬{netabare}(キッド){/netabare}がお揃いで謎解きをするあたりが目玉かと思ったんですけど…。

何か盛り上がりに欠けるストーリー。いつも以上に理解不能な犯人の犯行動機。

キッドとコナンの共演は間違いなく面白いはずだったんだけどなぁ…。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 10
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

探偵が集まります

本作は記念すべき第十作で、原作者の要望もあり、全レギュラー出演のオールスター作品となっている。
また、活躍は小五郎、コナン、平次などがメインで、蘭や少年探偵団は活躍しないと言っても過言ではない。
また、円谷光彦役の大谷育江が休業したため代役として折笠愛が光彦の声を演じている。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団とともに、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの蘭や少年探偵団たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。

部屋にはコナンと小五郎だけが残った。高田がリモコンを操作すると、顔を隠した依頼人がモニターに映し出された。依頼人はコナンと小五郎に「私が出すヒントを元に、今から12時間以内にある事件を解決してもらいたい。もしできなかったら、全員のフリーパスIDを爆破する。」と迫る。先ほど配られたフリーパスIDにはプラスチック爆弾が仕掛けられていたのだ。さらに、無理やりはずしたり、一度ミラクルランドに入り再び出ようとすると爆発する仕掛けになっているという。見せしめとして、小五郎の顔なじみの竜阿茶の爆死シーンがモニターに映し出される。依頼人から第一のヒントを受け取ったコナンと小五郎は、レッドキャッスルホテルを飛び出した。

捜査の過程で、コナンは服部平次、白馬探、怪盗キッドらに遭遇する。平次と白馬もまた、爆弾付のIDを付けられてしまったのだ。さらに、怪盗キッドは最近何者かに命を狙われており、その関係で中森警部ら警視庁捜査二課の他に、横溝重悟ら神奈川県警捜査一課も動いていた。

依頼人の正体とその目的、依頼人が解決を迫る事件の真相、怪盗キッドの命を狙って暗躍する怪しい影。様々な謎が絡み合う事件に、探偵たちが一丸となって挑む!!果たして探偵たちは、制限時間内に事件を解決して大切な人たちを救うことができるのか!?
{/netabare}

本作は推理よりもサスペンス要素の強い作品だったが、探偵たちが協力して捜査している点は良かった。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

コナン劇場版10作目。この時点でのオールスター登場。

今回はコナンたちが遊園地に呼ばれて、腕に爆弾を着けられた蘭たちを人質に取られたコナン、小五郎、平次が事件を解いていく内容です。
推理も面白かったし、アクションも、終盤のドキドキもあってよかったです。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

65.0 5 2006年度アニメランキング5位
立喰師列伝(アニメ映画)

2006年4月8日
★★★★☆ 3.8 (13)
67人が棚に入れました
「攻殻機動隊」「イノセンス」の鬼才・押井守監督が戦後の昭和史を背景に、立喰いのプロと飲食店の主人たちとの虚々実々の攻防を描いた異色コメディ。登場人物には押井監督ゆかりの一流クリエイターたちを多数起用。彼らの写真を元にデジタル加工で3Dアニメ化したかつてない映像表現が展開する。 “立喰師"――それは、己の全知全能を懸けて言葉巧みに無銭飲食を繰り返し、飲食店主たちを震撼させる流浪の仕業師たち。敗戦直後の東京。混沌とした闇市の立喰い蕎麦屋に一人の男が現われた。「つきみ。そばで」。何やらただならぬ雰囲気を漂わせたこの男こそ、のちに“月見の銀二"として人々に怖れられた伝説の立喰師だった。

Moji さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

好きな人にはたまらないシュールなコメディ

たかが立喰師の話に、「うる星」のメガネが語りそうなもったいぶった言い方や、「攻殻」に出てきそうな格言を山寺宏一が語る。
身内を酷使したりと、押井作品を知っていると知らず知らずのうちに、ニヤニヤしながら観ている。
語り口は一見、難解そう聞こえるが所詮コメディ。マジメに観てしまう人には向かない作品だ。
「絵」ではなく「写真」を駆使したアニメーションは以外と素晴らしく、「絵」でなくてよかったとさえ思う。
この面白さが解らない人は一生解らないだろう。
アニメ史の雑学を知っているとより楽しめる。
類似作品に「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」がある。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

期待度の低さを覆す面白さ

 視聴前は、正直言って全く期待していませんでした。押井守監督の作品だから一応、見ておくか・・・程度の気持ちでした。しかし、予想に反して面白かったです。

 山寺宏一さんは、学生時代に落語をやっていたということもあって、素晴らしい節回しで視聴者の耳をクギ付けにしています。テンポの良いナレーションは、抑揚もばっちりで非常に耳心地良いです。

 そして、内容のくだらなさが最高です。しかし、押井守さんのこれまでの脚本作品にあらかじめ触れていないと、もしかしたら辛いかもしれません。機動警察パトレイバーの話で、たまに堅苦しいセリフばかり出てくる回がありますが、それこそが押井守脚本のエピソードなわけです。ミニパトも、まさにそうですね。

 一聴すると小難しい言葉の連続のように感じるかもしれませんが、実はたいしたことは言っていないのです。全体的に、真顔でボケている感じが非常に好きです。

 好き嫌いは絶対に分かれる作品だろうなとは思いますが、僕は大好きですね。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1

ハックロー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

昭和を生きた立喰師達

この作品評価しずらいです。

戦後からの歴代立喰師達(巧みな話術や剛腕な手法でただ飯に美学を求めるプロ)の逸話とその時代時々の時事ネタをおりまぜ、まじめにバカをやってます。
立喰と店主のただ喰いを賭けた掛け合いがテンポいい。
言葉は考えられてよく作られていると感じましたが、
これを面白いと感じれるかは人を選ぶでしょう。
自分は面白いとは思いますが、また見ようとは思えませんでした。

ただし、基本作品の85%ぐらいが山寺宏一のナレーションか台詞です。
これが非常に心地良く耳に入ってきます、その上でバカな解説を淡々とするので、横になり目を閉じると自然と寝れちゃいます。

眠れない夜におすすめの作品!!
目を閉じ耳を傾けるだけ。

作画は写真を切り貼りして作ってるので、一般的なアニメとは異なりこれも人を選ぶでしょう。
他のアニメネタもそこそこに使ってるので、和みますが、
基本同じパターンで立喰師達を一人ずつクローズアップするので、飽きは避けられません。
ちょっと長いと感じました。

一度見た後は、睡眠薬にするのがよいでしょう。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1

63.8 7 2006年度アニメランキング7位
BLEACH MEMORIES OF NOBODY -ブリーチ(アニメ映画)

2006年12月16日
★★★★☆ 3.7 (141)
755人が棚に入れました
尸魂界(ソウル・ソサエティ)での抗争後、引き続き死神代行を務める一護と、再び現世に派遣されたルキアの前に、空座町で欠魂(ブランク)と呼ばれる認識不能の霊生物が発生する事態が起き、尸魂界では空に現世の景色が映し出される。これらの「世界崩壊」の前触れとされる現象は全て厳龍(がんりゅう)率いる勢力・ダークワンによるものだった。そんな中、一護とルキアは茜雫(せんな)という謎の死神の少女と出会い、一護は茜雫に振り回される羽目になる。
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あなたが死ぬのが嫌、ただそれだけ

コアなエヴァファンの一部が綾波レイに異常なほど惹かれるほどに
僕はこの映画のヒロイン「茜雫」がとても好きです。

ストーリーは茜雫を中心に描きます。
魂魄の記憶と身体の別離が生じた。尸魂界ではそれが人為的なものだと推測された。
そんなときにちょうど現世で一護たちの目の前に現れたのが茜雫だった。
金色の錫杖を右手に持ち、死覇装を身に纏う。
黄色のリボンでくくった紫色の髪が特徴的でその可憐な姿を助長するように朱色の紅葉が風に舞う。
しばらくしてその正体不明の死神である彼女の見張りをルキアから任された一護。
一護は自由奔放で気ままな彼女に振り回される。
でもそんな一面には憎めないところもあり、また彼女の優しさを垣間見ることでことのほか好感が持てた。
だが事態は急変し、尸魂界と謎の集団が茜雫を襲い始めたのだ。

まあ、敵キャラは最悪でした。能力はムチャクチャだし、見た目も含めて魅力のかけらもありません。
大抵のアニメの番外編映画はこれが多いしストーリーもあまり面白くないです。
ですが今回のヒロイン「茜雫」の描き方には目を引くものがありました。
BLEACHの映画(地獄篇以外)の特徴はアイデンティティによく触れます。
この作品はそれが顕著に現れていると思います。
茜雫の描写にはそれに関係するものもあり、
過去の記憶や現世での関わりを通して奥行きのある一人の人間の生き様が描かれていました。
それが良い評価に値するものです。

この映画で一番好きなシーンは茜雫がショッピングモールのイルミネーションで綱渡りをするところです。
音は音楽だけを流し、夕日が落ちかけ紫がかった空をバックに嬉しそうに歩いていく。
カメラワークが変わり茜雫の背中と向こうに見える観覧車を映す。

この3分にも満たないシーンはアニメ全作品の中でも1位、2位を争うくらい僕は好きです。

ストーリーにはつまらない部分が目につくけれど、茜雫の描写がとても良かったです。


{netabare}

彼女は肉体から別離した記憶の集合体でした。
だから彼女は自分のことを思い出すたびにたくさんの記憶が混同し、
空虚町出身であると言った自分の言葉さえ信用できなくなってしまいます。
どこから来たのかも、どこで生まれたのかも、今までどうやって生きてきたのかもさえわからない。
嵐の中の難破船が感じる茫漠な不安を抱えながらしばらく一護と行動を共にしました。

物語の終わりに茜雫は愛をみせます。
自分が生きるより、あなたと共に死ぬより一護が死ぬことの方が嫌だと言いました。
本来いるはずのない存在ではあったけれども一護と過ごし、
一護から受けた優しさや好きな気持ちは茜雫が茜雫である真実のかたちです。
世界でふたりだけが知るもの。非常に尊いです。

そしてラストシーン。

一連の騒動に幕が下りた早朝。
何も知らない太陽はいつものように夜の闇をゆっくりと焼きながら光をばら撒く。
それとは逆方向に茜雫を背負った一護が歩を進めていた。
このときにはもう茜雫の目ははっきりと見えていなっかた。
しかし茜雫には最後に確認したいことがあった。信じたいことがあった。
それは、自分がこの町に生まれた記憶があること。
いま、自分がここにいることには何かしら因果や運命めいたものがはたらいているということ。
墓の位置を一護に知らせ、墓標の名前の欄を見てもらう。
一護は確認する。その両の目で人々に悲哀をもたらし、ときには感動を与える、
青い空を清潔な血で濡らす一滴の茜色の雫を。右から左へ、また左から右へ。
しかし何度確認しても茜雫の名はなかった。
この世界に茜雫はいなかった。存在しえないものは存在しなかった。
事実は海より深く山よりも大きくそこにあった。
しかし、また真実も揺らぐことなく確かにそこにある。
茜雫にとっての一護、一護にとっての茜雫。
ふたりがそれぞれに思い抱く真実にはなにものにも干渉できない。
触れる肌は温かく、流れる血はなによりも赤い。なによりも、なのだ。

だから一護は茜雫にこう答えます。
「ああ、あるぜ。お前は確かにここで生きていたんだ。」と。

とってもいいお話でした。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

Britannia さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

BLEACH映画の中で一番

物語・作画・声優・音楽・キャラ
各クオリティー高い。

斎藤千和さんはまり役、ED曲も作品に合っていて
ひじょうに良かったです。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7

Hawaii さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

意外に普通ww

千和さんが劇場限定登場キャラの声優で驚いた。
とにかくこの女性キャラの可愛さと一途さだけで
成り立っている映画でした。
あとみんな卍解しすぎだよwww

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

62.6 8 2006年度アニメランキング8位
ドラえもん のび太の恐竜2006(アニメ映画)

2006年3月4日
★★★★☆ 3.7 (79)
464人が棚に入れました
ある日、恐竜の化石を自慢するスネ夫に、のび太は「恐竜のまるごとを発掘してみせる!」と宣言。ドラえもんに叱られながらも、一人で化石を探しはじめる。
やがて恐竜の卵らしきものを発見し、孵化させてみると、生まれたのは白亜紀に
生息していたフタバスズキリュウだった! のび太はピー助と名づけ、ママに内緒で育て始める。どんどん成長するピー助を公園の池で飼うことにするが、「公園の池に怪獣がいる」と町中が大騒ぎに・・・。のび太はピー助を本当の故郷へ戻すため、タイムマシンに乗り込んだ。
ところが超空間を移動中に謎の男に攻撃されてしまう…。この謎の男の正体は!?ドラえもんたちは、無事にピー助を故郷に戻すことができるのか!?

声優・キャラクター
水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、神木隆之介、船越英一郎、劇団ひとり

ヤバス 復活‼︎ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ピー助〜〜〜〜〜‼︎

ドラえもんの1作目の映画のリメイク版です。
中心となるストーリーは変わっていませんが、キャラの声が変わってから初の映画となっています。

相違点はまず作画ですやはりオリジナルののび太の恐竜と比べると格段に作画は上がっていますね( ^ω^ )

自分が注目して欲しい点は普段のキャラとのギャップですね

のび太は普段のヘタレキャラでは無く、ピー助を救おうと必死になるなる姿はまさに主人公といった感じで( ^ω^ )

スネ夫は…………まあいつも通りかな(^^;;

しずかちゃんも変わらずといった感じです^_^

自分が1番変わったと思うのはジャイアンです‼︎
のび太の覚悟に答えてともに戦う覚悟を決めた時のジャイアンはめっちゃイケメンでした‼︎
あれ?これジャイアン?と思ってしますぐらいイケメンです(((o(*゚▽゚*)o)))

内容は過去ののび太の恐竜同様に素晴らしいものとなっています‼︎

後、スキマスイッチが歌う主題歌の「ボクノート」はとても素晴らしい歌でした。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 8

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

タイトルなし

リメイクされる前の作品よりも絵が綺麗で迫力のある作品になっていると思います。

特に普段はダメなのび太が、ピー助を必死で守ろうとするところに

のび太のやさしさを感じてとても感動しました。

特にピー助とのび太の別れシーンが感動

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

新わさドラ映画のび太の恐竜。旧と比べても名作。

新しいわさドラ映画ののび太の恐竜2006。記念すべき第1作「のび太の恐竜」のリメイクになりますね。
リメイクといえど、旧とはまた違った見方もできて面白いです。
あと旧作よりも格段に作画が上がっておりそこは評価できます。
わさドラも慣れなかったけど、だんだん慣れてきましたし、感動で来ました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 5

62.2 9 2006年度アニメランキング9位
カーズ(アニメ映画)

2006年7月1日
★★★★☆ 3.7 (47)
303人が棚に入れました
「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」のピクサー社がクルマの世界を舞台に描く冒険ファンタジー。監督は「トイ・ストーリー2」以来6年ぶりとなるジョン・ラセター。主人公ライトニング・マックィーンの声はオーウェン・ウィルソンが担当、またハリウッドでも指折りのクルマ好きで知られるポール・ニューマンもメインキャラクターの一人、ドック・ハドソン役で登場。 そこは、クルマたちが人間と同じように生活している<クルマの世界>。ピストン・カップの若き天才レーサー、ライトニング・マックイーン。自己中心的な性格が玉にキズの彼は、レース会場への移動中にふとした事故から小さな田舎町“ラジエーター・スプリングス"に迷い込んでしまう。いまや地図からも消えてしまったその町には、オンボロ・レッカー車のメーターをはじめ、見るからに風変わりな住民たちばかり。思いがけずこの町に足止めをくらってしまい、早くレース会場に戻らねばと焦るマックイーン。しかし、のんびりとした時間が流れるこの町で、奇妙なクルマたちと一緒に過ごすうち、マックイーンの心にも少しずつ変化が見え始める。

声優・キャラクター
ラリー・ザ・ケーブル・ガイ、ボニー・ハント、トニー・シャルーブ、パンツェッタ・ジローラモ、ボブ・コスタス、ダレル・ウォルトリップ、オーウェン・ウィルソン、チーチ・マリン、グイド・カローニ、デニーロ・デ・ジローラモ、ポール・ニューマン、山口智充、戸田恵子、赤坂泰彦、福澤朗、土田大、樋浦勉、浦山迅

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジョン・ラセターがセクハラ問題でDisney /Pixarを辞めた件

2018年6月8日にあがったニュースで、PixarAnimationStudioを牽引してきたアニメ監督ジョン・ラセターが
2018年いっぱいで退社すると発表されました。2019年6月21日に封切り予定である「トイ・ストーリー4」の
監督から降板された事を「D23 EXPO 2017」で発表された時も会場はざわつきました。その後休職を経て退職
退職発表のコメントでは活躍の場を変え何かをやるとだけ発言。ファンとしては再び新作が観られることを
期待できるようなコメントにも聞こえます。ジョン・ラセターの動向をこれからも注目していきたいですね。

宮﨑駿を崇拝するラセターは、世界も認める偉大な功績を持つアニメーターとして業界を牽引して来ました
状況は違うものの日本の代表的なアニメ監督、宮﨑駿が指揮を取らなくなったスタジオジブリのことを考え、
今回の出来事に重ねると多少の不安もある。今回の事は不祥事で退職なのが痛いが、世代交代は世の常で、
もしかするとラセターが居なくなり後続の才能が頭角を現すのだろうか? Pixarなので人材は豊富ですからね
彼がいなくなった後のDisney/Pixarが心配でもあり、新しい風の到来を待つ時期とポジティブに考えたい。

監督交代となった「トイ・ストーリー4」が初めてラセターが製作総指揮を取らない作品となっています。
ここが見極めのポイントかもしれません。

そんなラセターの作った世界で子供達に大人気の「カーズ(Cars)」第一作目です\(^^)/(どんな導入だ)
カーズは関係が悪化してきたPixarとディズニーが共同制作をしてきた歴史にピリオドを打つはずの作品であり、
ディズニー側の買収により完全子会社として安定的に制作を継続できたタイミングのタイトルでした。


『子供向け作品の定義』

舞台のモデルは「ルート66」

アメリカ、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結んでいた国道で、現在は国道としては廃道
それを元にした架空の舞台、ハイウェイ沿いにある寂れ忘れ去られた街の名は“ラジエーター・スプリングス”
優勝決定戦を一週間後に控えた期待の大型新人“マックィーン”と、忘れ去られた街の住人たちの偶然の出会い
興奮しすぎてオイルの油圧が上がっちゃう~!なんて台詞があるすべてが車基準の擬人化世界に詰まっている、
夢。恋。友情。バランス良く様々なドラマが詰まった、Pixar作品の中でも人気のあるタイトルですね。

ドラマの作りは丁寧でノスタルジーな後味が秀逸で心を掴まれます。扱った題材や込められたメッセージが
懐かしき青春映画を想起させる分、擬人化を用いたポップなキャラクターで子供が楽しめるようになっている。
一方で子供向け作品に内包した大人向けなテーマの“全年齢”を論理的に構築した作りが引っかかります。

本作品をべた褒めする評論家等はとても多く、プロにカテゴライズされる批評が知識として参考になるでしょう
踏まえた上で個人の意見は“家族が映画館に観に来た時に平均70点をとれる映画”を目指した作品だった。

「技術革新がめざましい」「名作映画を想起させる」「大人も子供も楽しめる」なんて評は上辺にしか過ぎず、
観た時に“面白い”か“面白くない”か?ただそれだけが作品の評価であってそれ以上でもそれ以下でもない。
世間の意見はそれに尽きます。大人からするとマニアックに掘り下げたり複雑な感情の絡み合いや毒気が欲しい
シーンもあるし、ご都合主義で冷めてしまうものもある。子供は懐かしい雰囲気や旧車の知識なんてわからない
子供向けアニメをいくつか観てきた中、カーズに対する腑に落ちなさが何なのかを解決できないままでした。

無理やり答えを出せば、融合ではなく乖離した面白さを目指したこと。前述の大人も子供も楽しめるアニメに
成功したものは子供向けのテーマに大人が感動するもので、あくまでも子供が主体の作品でなければならない。
大人の感動は当たり前で、それは大人が作っているからです。“子供だまし”である事と“子供向け”なのは
全く意味が違ってきます。わかりやすく言えば「はじめてのおつかい」は子供に密着して主人公として撮る番組。
製作するのも子供が頑張る姿や親に感情移入し泣いたり感動するのも子供ではなく大人である。そんな感じw

ここまで言ってなんですが平均70点取るってとんでもない事ですし、大ヒットしてるのでこれは好みの問題。
トイ・ストーリーやモンスターズインクに続く玩具の展開をし易いコンテンツをつくろうとし成功したのでした。

子供向けの根底にあるであろう大人に向けたアプローチを摘んで拾っていくハードルで観ていただけるのなら、
太鼓判を押してオススメできます。それすら洒落臭えんだと、己の業を自覚してる方は合わないと思います。


映画に限ったことじゃないですが琴線に触れるものって難しいですね。万人受けなんて言葉は無いんだな。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 13

スカルダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いつも甥っ子と見るやつ

いつも6歳の甥っ子と見るやつ

真っ黒な画面から始まるオープニングのセリフ。
"Sigh...OK, here we go, focus, speed, I am speed.
1 winner, 42 losers. I eat losers for breakfast."
エースコンバット顔負けの無駄に中二病なマックイーンが大好きだ。

そしてギターを掻き毟りながらの、
シェリル・クロウのReal Goneは神曲。
アメリカンな雰囲気に一気に連れ込んでくれるオープニングは何度見ても神だ。

オープニングを過ぎると、何とも単調な場面が続いてしまう。
甥っ子と車種当てクイズをしているうちに、
二人で寝てしまう。

オープニングは何度も見ているのに最後まで見たことはない。
レースシーンが少なすぎて子供は途中で飽きちゃうんだよね。
子供には絶対見せられないが、TAXiやWild Speedの方が断然好き。
アニメだとサイバーフォーミュラとか(古

いつになったらカーズ2を見る日がやってくるのだろうか・・・
さ、シェリル・クロウ聞こうw

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

61.7 10 2006年度アニメランキング10位
真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章(アニメ映画)

2006年3月11日
★★★★☆ 3.7 (27)
128人が棚に入れました
核戦争後の近未来を舞台に、世紀末覇者として生きるケンシロウの兄・ラオウの知られざる物語を描く。

声優・キャラクター
阿部寛、柴咲コウ、宇梶剛士、石塚運昇、大塚明夫、堀内賢雄、大塚芳忠、坂本真綾、浪川大輔

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

退かぬ!媚びぬ!省みぬ!

『北斗の拳』再アニメ化プロジェクトの第1弾。
五弾まであるらしいが、まぁ第一弾しか見てないですw
続きを見るかどうかは未定。

ラオウ伝とは言ったものの実際のところ「サウザー編」です
サウザー大好きなんで、サウザーを見るためだけに当時映画館に足を運んだw
正直原作読んでないと、感情移入できないかもしれないですねぇ
サウザーのエピソードとか大分カットされてた気がします
この映画単品では微妙な評価しかできないかも。

ただ、その出来自体は悪くない。
原作でも「サウザー編」は面白いので、サウザー大好き人間にはたまらない
ドラマチックな展開で「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」
という散り際のサウザーの名言は余りにも有名だ
あと、ケンシロウの声は俳優の阿部寛なのだが、ものすんげーフィットしてるw

結論。結構満足出来ました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 6

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あのシーンをもう一度!!

「北斗の拳」原作。全5作からなる一連のアニメシリーズ。
2006年3月11日公開。103分

第一部 映画 真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
第二部 OVA  真救世主伝説 北斗の拳 ユリア伝
第三部 映画 真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章
第四部 OVA 真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝
第五部 映画 真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝


原作における「聖帝十字陵編」を映画化した作品。

新キャラクターにラオウに思いを寄せるレイナが登場する等、
サブタイトル通りラオウの背景が織り込まれている。
クライマックスはサウザーとの決戦が略原作通りに描かれた。

DVD版では新たに500カット以上の映像を追加。更にラオウ役
の宇梶剛士は再アフレコしたとのことで、劇場公開版とでは
セリフの変更もある。

キャラデザや雰囲気は可也良い感じで原作を意識した感じ。
レイナ役や冒頭ナレーションも柴咲。

声優経験がない俳優だけど案外悪くない感じ。
むしろ・・リンとバットの方が違和感あった・・
イメージの問題でシリーズが進む毎に俳優も含め馴染む感じ。

私の好きな"北斗の拳"登場人物 BEST5 シュウは大好物♡
南斗六聖拳のひとつ「仁星」の男。

こうやって視ると・・「北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王」は
可也異色というか・・デザインも作風も可也微妙だった・・
陳腐とまでは言わないけど。5部作は可也良い感じです。

主題歌:上木彩矢「ピエロ」(2006/4/12発売)
挿入歌:クリスタルキング「愛をとりもどせ!!〜Movie ver〜」
挿入歌:FictionJunction WAKANA「Where the lights are」
(※Japanese Ver.)
上木彩矢「ピエロ」はカバーしたた事がある。
作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘



ケンシロウ:阿部寛※1の少年期は花輪英司。
ラオウ  :宇梶剛士※1の少年期は渋谷茂。
トキ   :堀内賢雄※1の少年期は太田哲治。
バット  :浪川大輔
リン   :坂本真綾
サウザー :大塚明夫
シュウ  :大塚芳忠
シバ   :入野自由

ソウガ:石塚運昇※少年期は宮田幸季
ラオウの忠臣の軍師。ラオウの修羅の国時代の幼馴染。
かつて戦場で右足を失っており、義足である。

レイナ:柴咲コウ※少女期は城雅子 
拳王親衛隊長。剣と馬術に長けている
ソウガの妹でラオウとは修羅の国時代からの幼馴染の女性。

ヨウ:藤本譲:ソウガ配下の初老の男。

冥王:天田益男
拳王軍が聖帝軍との決戦の前に戦った冥王軍の長。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1

60.8 11 2006年度アニメランキング11位
ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!(アニメ映画)

2006年12月9日
★★★★☆ 3.7 (27)
127人が棚に入れました
海原市立夕凪(ゆうなぎ)中学校に通うふたりの女子中学生、日向咲と美翔舞。ふたりは、「泉の郷」からやってきた花の精・フラッピと鳥の精・チョッピの力により「伝説の戦士プリキュア」に変身し、滅びの力で世界を支配しようとするアクダイカーンやその手下と戦う。

声優・キャラクター
樹元オリエ、榎本温子、山口勝平、松来未祐、渕崎ゆり子、岡村明美

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

判官贔屓になっちゃうSS

二本立ての一本のため、プリキュア映画史上最短の50分しかない。その上、かなりマックスハートの劇場版「雪空のともだち」と同じ仲違いの話でかぶってるし、そもそもSSはあんま人気ない…。ここまでマイナスな要素が揃って上手くいくわけが…。そんな逆境でも覆えせる、何故なら最高の「ふたり」だから!。


ふたりが再び手を繋いで徐々に変身していくシーンは他に例を見ない萌え燃えなシーンだし、作画が全編通して素晴らしい、特に戦闘シーン。マックスハートより正直「ふたり」の絆の描くの成功してる。本当にSSは過小評価。玩具の売上げなんて関係ない。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 10

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Clock Strikes

Splash Starは未見です。割と最近まで、咲&舞となぎさ&ほのかを同一人物だと思っていたほどです・・・(^-^;

そんな勘違いをしてしまうほどに、良くも悪くも「ふたりはプリキュア」の廉価版という印象です。

ただ今シリーズが不人気だったからこそ、次作以降のプリキュアの多彩なバリエーションが生まれた
と言うことができるかもしれません。同じキャラで繰り返しても意味ない、と。


不人気だったからなのか上映時間も非常に短いですが、
竹内順子さんやTARAKOさんが物語をドラマの面で引き締めているのが印象的でした。



プリキュア映画コンプリートの道は、まだまだ遠い・・・

投稿 : 2024/11/30
♥ : 2

60.7 12 2006年度アニメランキング12位
劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ(アニメ映画)

2006年7月15日
★★★★☆ 3.5 (89)
591人が棚に入れました
盗賊団「ファントムトループ」を率いる悪名高い海賊「ファントム」は、ある日海底で1つのタマゴを手に入れるが、忍び込んでいたポケモンレンジャーの「ジャック・ウォーカー」(ジャッキー)により奪われる。一方、サトシ一行は旅の途中でポケモンと心を通わすことができるという今では数少ない水の民の一族の末裔、ヒロミとその家族によるマリーナ一座に出会う。たまたま一座と旅を共にすることになったサトシ一行だが、旅の途中ハルカは偶然にも不思議に光るマナフィの卵を発見する。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、うえだゆうじ、KAORI、山田ふしぎ、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、石塚運昇、山寺宏一、眞鍋かをり、藤岡弘、、ベッキー

シェリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

かっこよすぎるサトシの一面

海の王子マナフィが生まれ帰巣本能に従って海底神殿「アクーシャ」に無事に到達できるように
サトシたちと道中を共にする仲間が悪者からマナフィを守るお話です。

これは正直駄作だと僕は思います。
その1つはポケモンたちの魅力がまったく引き出されていない点にあります。
ずっと船やらなんやらで冒険しながらマナフィを愛でているだけであんまり面白くありません。
最後もみんな空飛ぶし訳わからんw あの場面は口を開けている以外何もできませんでした。やりすぎです。
もう1つはマナフィとの別れをすごく惜しむところです。これはポケモン映画の良いところであり悪いところでもあります。
本作は一作丸々これにつぎ込みました。出会いは前振りになり、半分くらいから別れのことばかり考え始めてしまいます。
これで感動を誘うのも分かるのですが、個人的には観ていてあんまり面白くないです。
そこで一気に気分を落とされてしまうというか。ずーっとそういう気分にされるというか。
それにマナフィはあまり言葉が使えませんから別れの場面でさえ僕はなにも感動しませんでした。
物語自体も目を引くような動きもなかったしなー。いまいち!

そんなこんなで不評している映画ですが、1か所すごく良い場面がありました。クライマックスです。
崩れゆく海底神殿に入ったサトシ、ハルカ、マナフィは神殿の中心になければならないものを悪者が持ってきてしまったので戻しに行かなくてはならない。
けれど神殿は大量の海水が侵入してくるせいでとてもじゃないが入れない。
もうすぐここも危ないって時に1人用の潜水艦を見つけました。
潜水艦といっても直立の姿勢で入って扉を閉めるだけの蓋のついたドラム管のようなものです。
なんとかすれば2人入れるのでサトシは先にハルカとマナフィをその中へ入るよう指示し
入ったことを確認すると「おれがこれを戻してくる。だから先に行け。」
そういって蓋を閉めサトシは激流に飛び込んで行くこのシーンがめちゃめちゃかっこいい!
ホントにすっげーかっこいいです。あるある展開ではありますがここの演出、台詞回しは素晴らしいです。
そんなにひとりで頑張らないで!と叫びたくなりますw

ほとんどの部分はお粗末なものでしたが、この場面だけは本当にかっこいい!
ここを観るだけに時間を割いても損はありませんでした(笑)

投稿 : 2024/11/30
♥ : 6

ねるる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

劇場版ポケットモンスター第9作。海を舞台に幻のポケモン、マナフィと共に秘宝を守るお話

劇場版ポケットモンスター第9作目
2006年公開、上映時間105分。

蒼海の王子と呼ばれる、幻のポケモン"マナフィ"と共に秘宝「海の王冠」を守るお話。

舞台が海ということで、目新しく見てましたが物語的には中盤まで盛り上がりに欠ける所もあり、タイトルキャラのマナフィの活躍も正直物足りなくて少々残念でした。

ラストのサトシの活躍ぶりはこれはタイタニックか...!と思うような凄まじいイケメンぶりでしたが、あそこはマナフィに活躍して欲しかったなと。進化して強くなって全て解決マナフィの方が自分的には熱い展開だったなと感じました。入れ替わりの能力もあんなに匂わせてたのに結局最後使わなかったし、なんだったんだ。そして、着衣水泳であんなに泳げるサトシ何者なんだ、強すぎ。

ゲスト声優の藤岡弘さんはめちゃくちゃ上手かった。プロの声優さんレベルで違和感ないし、演技も上手いしで素晴らしかったです。

今作も相変わらず知らないポケモンばかりでしたが、初代のポケモンのカイロスとパラセクトはテンション上がった。カイオウガって人気なんですかね。かっこいい見た目でした。

ストーリー的に苦手な水、閉鎖空間が多く出てくるので個人的にちょっと辛かったし、ハルカとマナフィをメインにしたいのかと思わせる割には活躍少ないし、泣き所もなかったので少し残念でした。海ポケモン好きな方なら楽しめるのかなと思います。ポケモンレンジャーの使う道具は、ちょっと楽しそうで夢がありました。憧れちゃうのも分かるな。
次は、劇場版ポケットモンスターココ見てみようと思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 4

アニf さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

可愛いねマナフィ

自分もDVD持ってるので何度も見ました
見るたびにマナフィの神殿に対する思いがよくわかります。
いつもマナフィ可愛いなーとかサトシは熱いね〜と思っていますw

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

60.6 13 2006年度アニメランキング13位
機動戦士Zガンダム 星の鼓動は愛(アニメ映画)

2006年3月4日
★★★★☆ 3.5 (117)
759人が棚に入れました
エウーゴとティターンズの地球をめぐる内戦に旧ジオン軍アクシズが新たに加わり、三つ巴の戦いが繰り広げられていく中、主人公の少年カミーユは過酷な戦闘で心傷つきながらも確実に成長していく。
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

大人になって分かったこと(笑)

Zガンダム,昔見て,正直あまり面白いとは思えませんでした。

とりあえず,当時見ての印象は
カミーユ,アホ?
メカが凝ってるけどイマイチかっこわるい,でもガンダム出てくるしザクもどきも出るからまあいいかw
話が暗いしよく分からない
エウーゴって名前かっこ悪い(ウゴウゴルーガ?)
あとは,ファーストのキャラが出てくると嬉しい!

と,まあ正直あんまり面白いとは思わなかったのです。



で改めて,大人になって分かることもあるだろう的な感じでZを見てみてどうだったか・・・

大人になって分かったことがありました!!

エマさんのヘンケン艦長への接し方!露骨すぎるヤッテル感^^;

主義や思想,仲間を捨てて男に走るレコアさん!

{netabare}終盤,カミーユに下半身絡みつけるように抱きつくファ!!{/netabare}

などなど・・・

いやー,こんなの全く意識していませんでしたわ・・・「Z」ってこんなんだったんだf^^;

女性の描き方が2020年の今ではむしろ,アウトの可能性すらあるのでは・・・

でも,よく考えてみると軍隊にとって性欲のコントロールは重要な問題なわけで・・・

ましてやガンダムの世界は,少数の女性が宇宙戦艦という閉鎖された空間に男と一緒に居るわけで・・・

しかも,宇宙空間ともなれば種族保存の本能も強く働く可能性があるわけで・・・

性欲のコントロールはかなり難しいというか・・・

もしかしたら,「Z」とはその辺を描きたかったのかな?

サブタイトルを並べてみると「恋人たち」「星を継ぐ者」「星の鼓動は愛」です。どうやら「Z」とは宇宙世紀における人類という種の存続がテーマだったと言えるのでは無いかと思います。

で,結論は「Z」はやっぱりあんまり面白くなかった^^;

投稿 : 2024/11/30
♥ : 8

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

新訳Z第三章「異端ゼータ」

複雑なストーリー展開はその極みに達し、組織間の離合集散に内部分裂も加わり大混乱。
政治劇が意外とコンパクトに纏まっているので、寧ろTV版よりわかり易くなっていると思いましたが、
これも刻々と変わってゆく組織間の相関関係を事前に把握できていればのこと。
脳内補完できない初見さんには最早何をやっているのかすら分からない有り様かも><


第三部を観終えて思うに、登場人物たちの死に際の「負」の感情の発露が微妙に緩いと感じました。
尺が短くなっている分掘り下げが不足気味だったのは当然ですが、第二部で灰汁抜き作業を延々と
観させられた事と、セリフ改変の影響が作用したかと思います。みなTV版よりサラリと死ぬ印象。

多くの人物が死ぬことに変わりはありませんが、健康優良児化して危うすぎる鋭敏さの減った
劇場版カミーユには、人の死によって背負い込む哀しみがこれにより幾分軽減されたのか、
あまりにも衝撃的だったTV版とは異なる結末となりました。 

この結末に至る要因に関してもう一つ補足。
TV版では「もうあの頃には戻れない」と最終戦前に拒絶したファ(ヒロイン)との関係。
劇場版カミーユは現実的な性愛の対象としてファを受け入れるだけの度量があったことも大きい。
これはラストシーンの台詞を聞けば誰もが思うことで、わざわざ書く事ないおせっかいですけどね('∀`)

とびきりの悲劇だったフォウやロザミアのエピソードが大胆にカットされてたのも今思えば納得。
強化人間(人為的にニュータイプ化された不幸な人達)の悲劇に深く関わりすぎて背負い込むもの
や精神的ダメージが増えると、TV版ENDが回避不能になりますから。

つまりは重要なエピソードを削ったのも、登場人物の性格を矯正したのも、改悪と思われたセリフ
の改変も、カミーユにこの結末を迎えさせる為の自然な流れを作るためだったと解釈してます。


で、纏めるとですね・・・

初見さんにはいままで書いてきた理由で敷居高すぎ。それにTV版の衝撃の結末を知った上でないと、
劇場版のラストシーンには感動できないと思います。客観的に見ればとても平凡な結末ですから。

TV版を観ている人にも、重要部分がほぼコンプリートされてる『劇場版ガンダム三部作』のように
TV版の総集編+αとして観ることはお薦めできません。旧カット使い廻してるのにコレは別物。
クワトロのダカール演説、フォウとの再会、ロザミアとの出逢いなど、重要部分が削られてるし、
キャラから灰汁が抜けてセリフもかなり改変、何より結末が全然違う。「新訳Z」というよりは「異端Z」。


結局この劇場版Z、ラストシーンを描くための雰囲気作りと伏線張りに主軸が置かれていて、
ストーリーの完成度や視聴者の内容理解といったところにはあまり配慮されていないと思います。
Zに想い入れのある人が、ストーリーの脳内補完とTV版との比較作業を進めつつ、ラストシーンを
観てあーだこーだ言う為の作品かな。 コアなファン向け賛否両論付き。
Zを知らない人達に、新生Zを広く観せる作品とはなりえなかったのではないかと思っています。


私的には、ガワだけZの平凡な富野ガンダムを観させられた感はありますが、TV版では最後まで
訪れることのなかったカタルシスを、ラストシーンで得ることができたので一応満足してます。
散々文句書いてきましたけど、そこは「終わりよければ全て良し!」ってことで・・・ダメ?


以下余談

多くのキャラから灰汁が抜けていく中、1人奮闘していたのが「女であることに正直であり過ぎた女」
ことレコアさん。劇場版でも独自の男性観と自己完結っぷりは健在、とっても素敵(笑)でした。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7
ネタバレ

オパマ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

全体的に見苦しい。良かった点は一つだけ。

●不満点
物語も作画もツギハギ。
新規に描き起こされた作画と旧作の作画の混在にひたすら違和感。
見苦しく見辛い。

内容も、元々予備知識を備えているガンオタなら展開についていけるが、この映画がゼータの初見だった人は完璧に置いてけぼり。

話の本筋が全く掴み辛い。
ツギハギ効果で小学校低学年がテキトーに書いた作文のように意味不明。

複雑なゼータの話をこんな尺で説明しようだなんて最初から無理がある。

非常に不親切なチグハグ総集編。

●良い点{netabare}
唯一、終わり方だけは過去作より良かった。
あれは散々殺し合いをした直後のセックス描写。
反則だよトミノシン。{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 5

60.1 14 2006年度アニメランキング14位
年をとった鰐(アニメ映画)

2006年8月5日
★★★★☆ 3.5 (10)
34人が棚に入れました
「頭山」でアカデミー短編アニメ賞にノミネートされた山村浩二監督がレオポルド・ショヴォーの名作絵本『年をとったワニの話』を映画化した短編アニメーション。ピラミッドの建設もその目で見た年老いたワニ。周囲からも大きな尊敬を集めていたが、リュウマチがひどくて自分でエサを捕ることもできなくなり、ついには近くにいた自分のひ孫を食べてしまう。その結果、一族は彼を追放、ワニはナイル川を下り海へと出た。彼はそこで美しい一匹のタコと出会う。彼女はワニに優しく接し、魚を捕ってはせっせと彼に与えるのだったが…。
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

コウカイの熱い海水

まあ、この話をざっとまとめると、

“厚顔無恥な年寄りを批判的に描いた童話”です。

実際作者は軍医だったところから作家になっているので
伝えたいことも多くあったのでしょう。


山村さんのトークショーを聞いたことがあるのですが

そのトークショーレポートまとめがあったので
そちらをご覧ください↓TOPに出てきます

あつぎ映画祭【こどもと映画】山村浩二監督トークショー レポート

山村監督が説明してくれたこと以外で感じたことをレビューしてみます。
{netabare}

鰐が黒で表現されている
最後に鰐を祀る部族の肌が黒く
本来赤いはずのタコの体も黒く描かれる

原作の絵を踏襲してそのまま描いているので忠実なのですが、
赤い鰐を際立たせる映像のギミックとしてよく出来ています。


タコは、足は12本だと言っていますが
数が数えられないので間違っています。足は8本ですね。

鰐は1本しか数えられません。

結局12日間ではなく8日間しか一緒にいなかったわけです。

長生きなのでしょうが誰が数えたのでしょう
数を数えられない鰐に年数はわかるのでしょうか。

タコが赤くならずに鰐が赤くなった理由とは。
日本語訳において最後のナレーションの意味とは何なのか。

{/netabare}
ショヴォーの亡くなった息子、ルノー君とのやりとりで出来た“ルノー君のお話集”は
フランス文学の中でもあまり知られていないもの。ショッキングでトラウマになりそうなお話が多いです。

けれど息子との話と聞くと、ショヴォーの描きたかったことがわかる気がします。
残酷で心的苦痛に感じるお話でしか残らないことはあります。
痛みを知ってはじめて人に優しくなれるように、彼は自分の見て聞いて感じたことや、
それを通じての“教訓”を息子にあげたかったのでしょう。

作品を書いた1920年代にあった主義,思想,主張,倫理観など、
第一次大戦を経験したショヴォーの伝えたい想いがそこにはあります。
(実際、軍医として戦争を経験した後に書いた「戦場の後方で」を1917年に執筆しています。

映像や絵本ではギュッと纏めているので印象も少し違います。
レオポルド・ショヴォーの原作ではもう少し読み取れると思うので
気になった方は読んでみてください。オススメです。

捉え方で、人それぞれ視点をどこに重く置くかが異なるのが本作の良い所ですね。
独自の解釈をしてしまっても、面白いかもしれません。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

理解できないのに 感覚ではわかる謎

長さは13分と、とっても短いです。
…なのに何なんだこの胸に突き刺さる感じ。

童話や児童文学の中には結構理不尽・不条理な展開があるものですが、
この作品はダントツです。何かと記憶に残る。
感覚としては藤子・F・不二雄の短編「ミノタウロスの皿」を読んだ時に近い。
語りのピーター・バラカン氏も、凄く作品を引き立てていると思います。

童話には教訓が含まれていることがある。
教訓が正しく伝えられるためには、物語がそういう構成をしている必要がありますが、
本作は子供どころか大人であってもメッセージを抽出することが難しい。
童話とは思わず、アーティストの作品として観たほうが良いのかも知れません。

そんなこんなで物語の解釈が困難ですが、物語の終わりのところだけ部分考察します。

《赤いワニが崇拝された理由》{netabare}
ワニの頭をもつ「セベク」は、エジプト神話で豊穣の神とされています。
が、後世になって中央神たる「ラー」と習合しました。
(※似てるから同じ神様なんじゃね、ってこと)

ルーヴル美術館のホームページの記載を引用すると、
「ワニが朝水中から出て、昼を岸でほとんど不動な状態で過ごし、
 夜になると水中に潜る習性を観察していたが、このような生活リズムは
 太陽の一日の運行を想起させた...」とあります。

セベク神の所有色は自然や繁殖を意味する「緑色」ですが、
ラーの所有色は「赤色」です。

ちょっとこじ付けかも知れませんが、このワニはナイル川の東に位置する
紅海から戻ってきています。
太陽が東から昇るように、東から赤いワニがやってきた。
人々の崇拝の対象になっても不思議はありません。
{/netabare}

…と、色々頭を捻らせてもこのくらいしか理由付けができません。
  「 Don't think. Feel! 」 ということなんだろうか。
何分、展開が不条理です。
しかし、それぞれの「行為」や「気持ち」はなんとなく推し量ることができる。
不思議です。

何度も繰り返し観れる作品だと思いました。
気付いた点が出てきたら短く追記します。
もっと解釈できる頭が欲しい。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 6

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

老害の話?価値観を超越した話?想いの一方通行の話?食欲の話?

 12分のアート系の作品です。ユーチューブで無料で見られます。さっき「ひとりだけの部屋」という作品を見たらお勧めされました。結構無料でこういう作品あるんですね。頭使うので少しずつ見たいと思います。

 ほとんど黒一色で作られた影絵のような作品です。一見稚拙な感じですが、画面の見せ方から言って低いレベルではないことには気が付くと思います。

 ピラミッドの時代から生きているワニの話です。もう歳をとりすぎて、生命の価値とか意味を超越してしまった感じです。他人の生命を奪う老害とも取れるし、一般的な価値観の外に出てしまっている超越者としてもとれます。その2重性が作品のポイントかな、という気がします。

 同時に、愛情とか崇拝とかポジティブな感情に対しても、食欲という生存本能が先に立ってしまう部分をどう見るかでしょうね。
「生命の本質は奪うことだ」だと「弱肉強食の残酷さ」でいいですから、それだと浅い気がします。
 愛情・崇拝というポジティブな働きかけが理解できなければ、殺して食うというネガティブな行為にも罪悪感を感じない、という老いたワニに視点を持ってしまうと違うのかなあ。
 愛情も崇拝も勝手な思い込みであり相手には本当の意味では届かず、愛に殉じる生き方は結局無駄に命を削ることで滑稽なことだ、とも取れます。

 善悪など超越して、達観して目の前にあるものを食い物にして生きれば、長生きできるよとも取れます。その代わり愛をしらないけどね、という話でしょうか?
 気持ちは伝わらない。自分の感情を欲望のままに相手に投射しているだけという話にも見えます。

 自分で書いていて、堂々巡りですね。まあ、その堂々巡りが本質なのかもしれません。
 文学的なアニメとしては、ちょっと面白いです。

 「君たちはどういきるか」でポカーンとした感じを楽しめた人には、この作品も楽しめるかもしれません。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 5

59.7 15 2006年度アニメランキング15位
ワンピース映画 カラクリ城のメカ巨兵(アニメ映画)

2006年3月4日
★★★★☆ 3.5 (93)
501人が棚に入れました
麦わら海賊団一行は、難破した海賊船から宝箱を手に入れた。早速中を見てみると、そこには老婆が入っていた。老婆は自分の島の財宝伝説を話し、一行はその「メカ島」へ向かう。

声優・キャラクター
田中真弓、平田広明、中井和哉、伊倉一恵、岡村明美、山口由里子、山口勝平、稲垣吾郎、加藤浩次、山本圭壱

エウネル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ワンピース映画の中でトップクラスにつまらない

かなりつまらなかったです。まず敵が雑魚い。バトルアニメの映画で敵が雑魚くてどーする。何を楽しめばいいのかって感じです。ストーリーも別に面白くなかったですし。
今回の敵はボスと幹部二人の三人です。つまりルフィ、ゾロ、サンジしか戦いません。それは映画だから仕方ないですが、前述したように敵が雑魚。タイトルでわかると思いますが敵はロボットを使って来ます。この三人そのものの戦闘力は皆無です。特にボスのラチェットは素手のナミより弱いです。それでもロボットに乗ったら強くなればいいです。まぁ、ならなかったのですが。
良かったことは何故かナミとロビンのオッパイがデカくなっていたことくらいです。なんでスタイル良くなってるんだろう?しかもいつもは基本的にナミのほうが露出が多いのに今回はロビンのほうがエロいドレスを着ています。ロビンファンは楽しみにしてください。
あとルフィのギアセカンドが意外な形で登場します。
本当にこれくらいしか見るところがないので、別に見なくていいと思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 21

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

タイトルなし

この、映画は戦いのシーンが多かったからすごく好きだった!!

ゾロもサンジもルフィーも大活躍の映画だった。

ナミとウソップは今回はあまり出番なかった。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 6

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

声が違う・・・

チョッパーの声が違ってて違和感を覚えた映画。

最初の箱を開けたらババアが出てきたのには笑ったwww

色んなメカが出てきて甥っ子は大喜びでした♪

最後に巨大な○○が出てきて・・・ってくだりは想像つかなかったからオォ~ってカンジ。

そしてナミが涙のオチ・・・私なら立ち直れないなwww

投稿 : 2024/11/30
♥ : 4

計測不能 16 2006年度アニメランキング16位
NARUTO ナルト 大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ(アニメ映画)

1970年1月1日
★★★★☆ 3.5 (78)
419人が棚に入れました
南海の彼方に、「みかづき島」という常夏の島にある月の国があり、その国の王子は諸国漫遊の旅の途中で、間もなく帰国するらしい。その王子(ミチル)と息子(ヒカル)を護衛する任務が、カカシ隊第7班とロック・リー(以下、「7班」)に与えられた。道中、立ち寄ったサーカス団を気に入ったという理由だけで丸ごと買い上げたりと、常識からかけ離れた行動を取るミチル・ヒカル親子のことをナルト達は、理解出来ないでいたが、ヒカルの勇気ある行動をきっかけにナルトとヒカルは仲良しになる。しかし、ナルトとヒカル達が月の国へ戻ると、大臣シャバダバの画策により、月の国はクーデターに陥り、ミチルの父親である現国王は失脚していた。

声優・キャラクター
竹内順子、中村千絵、井上和彦、増川洋一

AKIRA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

スケールが小さく悪役もショボイ印象…

現在見ているNARUTO疾風伝もそろそろ原作に追いつきそうなので合間に劇場版を見始めました。

無印のころの作品は計3作あってこれはその最後みたい。

全体的に子供向けな印象を受けました。起承転結が分かりやすく。ジャンプのバトル要素を踏襲している感じ。

スケールが小さく悪役もしょぼい印象でかつナルトが「あきらめるんじゃないってばよ」を連発するのでうっとおしかったり。

声優陣は豪華なのに登場人物がそれに見合っていないのももったいないなと思いました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 4

アニf さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ナルトfight

ナルトが何事にもくじけず、頑張る姿がいいですね。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

弑羅魏優夜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

個人的にかなり好き。

NARUTO疾風伝以前の映画の中では一番面白いと思いました。

木ノ葉隠れの里の少年・うずまきナルトが今回受けた任務は月の国の王子とその息子の護衛というB級任務。
カカシ、サクラ、ロック・リーと共に赴いた先には豪勢な旅団、豊満な王子とワガママ放題の息子が待っていた。
途中合流したサーカス団との珍道中も賑やかに波も嵐も乗り越えて、ついに彼らは「みかづき島」に辿り着く。
しかし楽園であったはずの彼らの国は、すっかり変わり果てていた……。
【Amazon.co.jp 商品説明より】

ナルトが若干九尾化する場面がすごい好きです。
やっぱり強いですね^p^

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1

59.0 17 2006年度アニメランキング17位
トップをねらえ2!& トップをねらえ!合体劇場版!!(アニメ映画)

2006年10月1日
★★★★☆ 3.5 (42)
251人が棚に入れました
西暦2015年。白鳥座宙域で航行中であった「るくしおん」艦隊が、謎の宇宙怪獣の襲来により全滅した。それから6年、宇宙怪獣の襲来に備え沖縄に設立された宇宙パイロット養成学校「沖縄女子宇宙高等学校」の生徒の中に「るくしおん」艦長の娘、タカヤノリコの姿があった…。「私もいつか宇宙パイロットになって、父のいた宇宙に出る!」厳しいコーチの特訓の中で、メキメキを才能を発揮していくノリコ! 今、パイロットのトップになるための、そして地球を守るための、辛く険しい戦いの幕が上がる…!!

ものぽらいざ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

誰のための作品なのでしょう

いわゆる総集編です。
でも、本編を観ている人しか内容がわかりません。
その上で、本編からの違いがほとんどありません。
さて、誰のための作品なのでしょう?

久しぶりに悲しみで心が一杯になりました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1は良かった

劇場用に編集した2作品。
だいぶカットされているけど、1はやっぱ良い。
好きな監督ではないが(笑)

2は12000年後ですから何でもありっす。
その頃まで地球は青々としてるか?
無理だと思うなぁ。
2の方のメカデザは、ガドガードのキャラデザの人だよな?!

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

トップをねらえ2!いらね・・一緒だと評価下がるじゃん・・・・

オリジナルキャストで5.1chサラウンド新録音した
サウンドリプライズ版+オマケ(2期再編集版)

オマケが酷すぎて評価がオール1下がった感じ。


1期はSFロボアニメ風スポ根(魂)熱血アニメでした。
1988年OVA6部作の再編集で、主な変更ははサウンド。
全体的に多少の古さを感じるけど今でも充分の映像。

メカデザは可成り拘りを感じ良い。ロボ系は趣味が
強く、当時でもレトロなデザインを敢えて使ってる。
編集の繋ぎは結構荒くダイジェスト風・・補填等も
無いようです。

ロボで組体操や昭和のスポ根の様な腹筋や屈伸という
シュール?でナンセンスなシーンも多いけど、基本は
シリアスな中に熱血根性と恋や萌等を盛り込んでいる。

再編集では印象的な部分のみ繋ぐので・・悲しい別れ
の描写やバトルが中心になっているかな・・
それでも物語中心の1期だったので泣ける部分も多い。
キャラの個性や魅力が伝わりやすい部分は残している。

最後は最強コンビのダブルス♪

15年後・・2048年沖縄・・あの1期6巻白黒映像・・
略ノーカット余程気に入ってるのか・・コアな人だけ
ですよ・・特定の人の拘り・・

何故白黒なのか?ってなるでしょ・・其処に意味は?
それを説明せず愉快犯のようにやり逃げはよくない。

そういうの狙うから2期みたいに自慰作品ができ上がる。
物語を捨てて「映像ありき」のインパク勝負・・
フェチズムを強調してメインキャラ増やしてみたものの
あれも・・これも・・で全て中途半端で結局繋がらず。

台詞が噛み合わず・・会話をするシーンは殆ど無い・・
如何にも説明台詞・・出演者全員「独り言」状態・・


で・・12000年後の2期のラストに繋がるわけだが・・

4分30秒・・2期は4分30秒迄
後はエンドロール5分前の5分。
この約10分以外要らないです。

強いて言うなら、お風呂・シャワー室・ブール等でヒロイン
達にガールズトークさせ、延々と萌描写と設定の説明台詞を
入れてやればいい。その方がまだ解りやすいよ。

萌え萌えキュンキュン♪ んでたまにどか~んって爆発。
お姉様~敵倒しました~♪ゆりゆりってかんじでしょ?
そのほうがうけるって♪どうせ物語捨ててるんだもの。

中途半端に下品な描写や誰も聞かない説明台詞の演出・・
キーキーキャーキャーヒステリックな音と映像の演出・・
話し合う事もなく勝手な妄想と悟りで深く繋がる絆・・
どうやったらここまで酷くできるのか・・凄いなGAINAX

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1

58.9 18 2006年度アニメランキング18位
超劇場版 ケロロ軍曹(アニメ映画)

2006年3月11日
★★★★☆ 3.4 (43)
295人が棚に入れました
ある日ケロロは冬樹と大好きなガンプラを買いに出掛けるが、帰り道で不思議な祠に気付く。ひょんなことから祠に入ってしまうと、そこは不思議な空間が広がっていた。そこで壺の様な物をうっかり割ってしまうが、接着剤で何とか直す。だが大事なパーツを壺に付け忘れていた。それを見た二人は怖くなって逃げるように帰った。恐ろしい事が起こり始めていると言う事も知らずに…。その日からケロロ達に不思議なバツ印が付いた。印が付いた人はテレパシーが使えるらしい。人々はこれは新人類の誕生とし大いに喜んだ。ケロロはこれこそ侵略のチャンスが訪れた時と印をタママ・ギロロ・モアに付け、クルル曹長にテレパシー増幅マシーンを作るよう命じた。

声優・キャラクター
渡辺久美子、小桜エツコ、中田譲治、子安武人、草尾毅、川上とも子、斎藤千和、新垣結衣、おぎやはぎ、藤原啓治

58.8 19 2006年度アニメランキング19位
ゲド戦記(アニメ映画)

2006年7月29日
★★★★☆ 3.2 (516)
2615人が棚に入れました
多島海世界のアースシーでは、聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。やがて人々が魔法を信じることができなくなったとき、大賢人ゲドは世界のバランスを崩す者の正体を突き止めるための旅に出て、国を捨てた王子アレンと出会う。
(シネマトゥデイより引用)

声優・キャラクター
岡田准一、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林薫、菅原文太
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ジブリ史上最高クラスの主題歌(しか記憶に残ってないw) テルーの歌の歌詞のレビューですm(__)m

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
ストーリー1、歌が5で、合わせて3です(笑) 意外と酷評ではないです。だって、ゲド戦記以外の角度からのレビューですもん(笑)

今回は、ゲド戦記のテーマソング「テルーの歌」の詩の解釈をメインにします。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
結論→テルーの歌は、萩原朔太郎のこころのパクりとは言えないのではないか。というレビューです。

この「テルーの歌」ですが、ネット等でも話題になりましたが、(100年程前に活躍した詩人)萩原朔太郎の「こころ」が元ネタになっています(監督&作詞の宮崎吾朗さんも公式に認めてますね)。

ゲド戦記公開当時は大学生で、たまたまゼミで朔太郎をやっていたので、これでレポート書いた記憶があるので、載せてみます(笑)

※ここからは、テルーの歌を「」で、朔太郎のこころを『』で書きます。

テルーの歌もこころも、ともに3つの連から成る詩です。テルーの歌の第1連の「夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる鷹」は、雲の上、というのがミソです。つまり、地上の人々からは見えないということ。「音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて」……だって、休むと落ちちゃうもんね(笑) この部分は、こころの第2連『こころはまた夕闇の園生のふきあげ』に対応しています。夕方の公園の噴水って、(昼間は子供達に人気だったのに)回りに誰もいなくなって、それでも休むことなく水を吐き出し続けています。吾朗さんは、その噴水の様子を鷹に置き換えた訳ですね。と、いうことで、第1連のテーマは両作とも「孤高」だと思います。

テルーの歌第2連の「雨のそぼ降る岩陰にいつも小さく咲いている花」は、こころの第1連『こころはあぢさゐの花』に、対応しています。朔太郎は、アジサイという、寂しげで多彩な花で、こころの移ろいやすさや儚さを表現しています。が、テルーの歌ではそのような主題は排され、「愛でてくれる手もない」と、やはり「孤高」を表現するにとどめています。

第3連は、詩的には、テルーの歌で一番上手いところだと思ってます。「人影絶えた野の道を 私と共に歩んでる」は、「人影絶えた」「私と共に」と思いっきり矛盾した表現です。この矛盾を解消できる答えは、「私の影」ということになります。

映画ゲド戦記は、小説ゲド戦記シリーズの第3巻を元ネタにしていますが、小説ゲド戦記の第1巻は、「影との戦い」というタイトルです。さらに、テルーの歌では「あなたもきっと寂しかろう」と続けています。「も」ですから、私と私の影は対等の価値をもっていると考えられ、つまり、「影の受容」です。これは、ゲド戦記の大きなテーマですね。

こころの第3連は、『こころはまた二人の旅人』と、はっきり二人と書いてます。そして『されどみちづれの絶えて物言ふことなければ わがこころはいつも かくさびしきなり』から、『出会ったがゆえの別れ』『幸せを知ったからこそ感じる不幸せ』などがテーマになり、テルーの歌とは大分違います。なので、ここの部分は、作詞した宮崎吾朗さんのアレンジの上手さが光っていると言えますね。

総じて、テルーの歌は、こころ→孤高 という主題が強く、朔太郎は、こころ→多彩で感傷的なもの という 主題が強いです。

私は、テルーの歌は、こころのパクりとは言えないと思っています。主題が全く違うので。確かに下敷きにはしているのでしょうが、両方の詩をしっかり読解せず、字面だけ見てパクりというのは、ちょっと、吾朗さん、可哀想^_^; そもそも、ジブリ自体が、完全オリジナルは少ないわけですし。

以上。書きながら、あにこれのレビューか? と、自分でも思いましたm(__)m 吾朗さん、頑張れ♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 29
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

偉大な原作をなぜ脚色したのか

世界観:4
ストーリー:3
リアリティ:5
キャラクター:4
情感:3
合計:19

原作のゲド戦記は昔から好きな児童文学です。
最初は幻想的な暗闇が舞台となる2巻が好きでしたが、自分と向き合うようになった頃に1巻が好きになり、社会人になってから見直したら3巻が好きになりました(あまり話さない印象のゲドが喋る喋る)。何度読み返しても、新たな発見のある物語で、そういう創作物があることを強く印象付けられた思い出の作品です。

という結構なゲド戦記ファンなので、このタイトルを付けられた上では評価が厳しくなってしまっているかもしれません。

「人は自分の行きつくところをできるものなら知りたいと思う。だが、一度は振り返り、向きなおって、源までさかのぼり、そこを自分の中にとりこまなくては、人は自分の行きつくところを知ることはできんのじゃ。川にもてあそばれ、その流れにたゆとう棒切れになりたくなかったら、人は自ら川にならねばならぬ。」(byオジオン師匠)

言葉だけを見るとちょっと説教臭いところもあったりしますが、これは1巻のゲドの行動を通してその意味が描かれているので、後で読んで深さを理解できるのです。

{netabare}が、映画版は原作のどこのストーリーを描くでもなく(一応、3巻部分をメインにしていますが、5巻まで含まれています)、アレンが父親を殺すという原作には全くない所から始まり、「真の名」や「均衡」などの概念を言葉だけで語らせ、最後にはラスボスを倒してグッドエンディングみたいな。

ジブリなので作画は綺麗ですし、テルーの歌がはまっていますので原作を知らない方はあるいは気に入るかもしれませんが、アレンの父親殺しやテルーが竜になること等にも説明がなく、表現が足りないという問題があり、その上で原作が非常に大事にしている(本当の意味での)均衡の世界観が欠落しています。

{/netabare}これはゲド戦記ではない何かですので、原作を読まれることを強くおすすめします。

<2019.1追記>
家の本棚から久しぶりにゲド戦記を取り出してみると、ページの外側にいつの間にか年季が入った日焼け色がついてしまっていました。

この映画は3巻が舞台との設定だったはずですが、3巻の終わり、{netabare}黄泉の国でのクモとの戦い、魔法の力を使い果たして岩の扉を閉じたゲドをアレンが庇いながら帰還し、最古参の竜カレシンの背に乗ってロークに戻る{/netabare}シーンを読み直し、死と対峙することの重さ、躍動とリアリティに満ちた、これらのシーンが原作通りに描かれなかったことの無念を感じました。
落ち着いた時に、原作をまた読むとします。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 27
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

退廃的な雰囲気と行先のない描写

父親を殺した1人の少年のお話。
国を治め、民のことを第一に考える理想の王のようだった父親を少年は殺した。
彼が1人になったその瞬間を狙って背後から迫り短剣で一突きお見舞いしてやった。
簡単なことだった。その後すぐに父の腰に差してあった刀を奪いその場を去った。

少年は肉親を殺したことや人の死に触れたこと、罪の意識に囚われることはなかった。
ただひたすら"それ"を恐れた。
道徳観と倫理観は真っ白に燃え尽きた炭のように死に、徹底的にスポイルされた少年の目はどこも見てはいなかった。
やる気も気力も削がれ生きていく意志さえ持てなかった。生きた屍そのものだ。
道中でゲドに逢い、手を引かれる。ゲドは何も聞かず、何も求めなかった。

世界は大きく変わりつつあった。ちょうどその過渡期だった。
スピリチュアルなものの地位は衰退した。魔法もそしてモラルもその価値は失われ、有形物に対する物欲だけが膨らんでいた。
そんな人間の浅ましさはなにを喜ばせることもなく、鬱屈とした空気だけが漂っていた。龍も彼らを見放した。
この世の終末が実際に目の前にあった。

崩壊の最中にある世界で少年はこれからどうするのだろう。
殺人を犯し逃げてきたはいいけれどするべきことも特別なにかしたいことも見つからなかった。

ただ"それ"を恐れた。自分の中に眠る抑えきれない、望むはずのない欲望を。
普段"それ"は目に見えない。暗闇の中でおとなしく死んだように眠っている。
"それ"が目を覚ますのに周期もきっかけも条件もない。
ただ突然、自分の中でバタバタと激しく悶える。絶対不可避の生理現象に近い。
心の闇は、闇の中にある"なにか"は醜い。しかし、惹く。
殺人の動機なんてものは持ち合わせていなかった。ただ殺した。それだけだった。

闇に救いはなかった。導き手もいなかった。そもそもそれがいてどうこうなる問題ではないのだ。
魂の冷たくなった彼は砂嵐を避けながらどこまでも歩き続ける。目に映る景色は色彩を失い、すべてはすべてを失った。
ただ"それ"からは逃げた。それも死にもの狂いで。

他に僕にやるべきことはあるのだろうか。ゆっくりと空を見上げる。―ああ、なにもないのだ。


この映画は殺人を犯した少年が「その後どうするのか」を物語るものである。


「面白くない」と評判の『ゲド戦記』。
僕も初めて観たときは「ホントつまんねーな」と思いました。
でもストーリーが示唆するものを完全には受け切れず、いつまでも腑に落ちないまま頭の片隅でひっかかっていました。
そして2年の時を経てもう一度観てみました。

ストーリーは平易に見えて分かりにくい。演出は平凡。声優はダメと、まああまりパッとしないアニメ映画です。
工夫しようとして苦心した形跡は認められてもそれが良い方向に転ぶことはありませんでした。
たびたびかかる「壮大な」音楽は耳障りで、いかにも「アニメ」的な引きや場面展開、さらに同様のオチには飽き飽きしてしまいます。
あまりにも「普通」なアニメ映画でした。みんながみんなして観るような作品ではありませんでした。
村上春樹がスコット・フィッツ・ジェラルドのいくつかの短編を訳した『マイ・ロスト・シティー』の冒頭に書いたエッセイでこう言っていました。
「トルーマン・カポーティ―について言えば、彼はまさに100%の作家である。その作品は完璧であり、魅惑的であり、そこには読者のつけこむ隙は殆んどない。具体的に言うなら、他の作家にも『無頭の鷹』のような小説を書くことはできるかもしれないが、誰にも『無頭の鷹』を書くことはできない、そういうことだ。」
本作も、もっと言えば他の宮崎駿臭のする作品も同じことで、
宮崎駿監督作品のようなものは作ることができるかもしれないが、宮崎駿監督作品を作ることはできないということ。
真似はできてもそれは必ず本元に準ずるものでほとんど何も成しません。せめて自分のためになったということくらいでしょうか。

題材は、本当はラディカルなものであったけれど、そのほとんどはあまりにも後ろ向きなものを扱ったために、
さらにその結末も未熟で、本質の追及とはほど遠いものとなったために、あまり良い反響は得られませんでした。
それにぽかんとしてしまうストーリーに観る人は驚きを隠せません。なんだったのだろうという悪い感触だけが肌に残ります。

さらに詳しくはタグの中へ→{netabare}

それは人の心に潜む闇でした。
その圧倒的な強さを描く一方で、逃避を計る人の怠惰な面も表出しました。
前者については考えたことのない人にとってとても理解しがたいものであると思いますし、とてもこの映画だけでは分かりません。
本作では伝えるのではなく、描くことだけしかしませんでしたから。
僕は村上春樹の『1Q84』や『海辺のカフカ』でこれに似たものについて触れたことがあるのでなんとなくは分かります。
でも説明しろと言われても正直、その100%を理解してもらうまで上手く説明することはできません。
自分の中にその存在をはっきりと認めることはできても言葉にするの至難の業です。
でも少しならできるかもしれません。やってみましょうw
男性なら中高生のときに何の脈絡もなく「今、目の前のこいつをぶん殴ったらどうなるんだろう」とかものすごく腹立つ奴をこうやって痛めつけてやりたいなんて考えながら体の内側が熱く、血沸く感覚がありませんでしたか?実際にそんなことはしないのだけれど、想像してしまうすごく暴力的な自分。本作で語られたものはこれよりももっと闇の奥にあり、それは無差別でなによりも暴力的な暴力。純粋なそれです。おそらくアレンはストレスの捌け口が見つからなくなってこういう状況に陥ったのではなく、もっと根本的な部分で病んでいて殺人でしか自分を救えなかったのでしょう。僕らは日常生活の中でそれを色んな形で発散させています。それができなくなっていくと次第に心を病み、さらに沈めばアレンのようになる可能性を秘めていることは言わずもがなです。つまり、"それ"は僕たちから遠くにあるように見えてますが、おそろしく近いところで影を潜めている、どんなにもがいても抗えぬ闇です。これは決して他人事ではなく、限りなく自分自身のことについて語られていたように思えます。
 そうは言っても、前者の方はピンと来ずとも、とりあえずそういうものとしてどこかに置いておけばいい話で、どちらかというと後者がこの作品をどう感じるかを大きく左右するのではないかと僕は思います。なぜならその大半が意志を欠き、人として決定的になにかを失ったアレンの姿を中心に描いているから、観る人はその退廃的な空気を上手く自分の中に取り込むことができないと、それはただ本当に退屈なだけだからです。なんとか音楽や「アニメ」的な引きで物語を進めているように見せてはいたけれど多くの人が不満を口にしたことから、その努力はあまり実らなかったように思えます。そのせいもあってかアレンがテヌーによって救われるまでの岡田准一さんのぼそぼそとしゃべる演技には悪態をつきたくなっても不思議ではありません。
 
 ある作品で描かれる負の面というのものは少なからず人の共感を呼ぶのが常です。それが特にアニメーションであれば、全体は喜劇的に描かれ、大方その結末はハッピーエンドで結ばれ、その回復をもって幕を閉じます。そして、それを観た視聴者には感動と、苦難をくぐり抜けた登場人物と共にした仮体験による気持ち良さが後に残ります。
 しかし本作で描かれたアレンの姿はズタズタにモラルを引き裂かれ、行き場のない死体そのものでした。もっと言えば死を求めていた彼にはこの世界は本当に無価値であり、何も存在しない永遠と続く浅瀬だけが広がる海のように映ったはずです。絶望を通り越した完全な喪失でした。その質は明らかに異形なモノで僕らが簡単に触れられるものではありませんし、またコミットするにはあまりに危険を孕んだモノです。それに堕ちるところまで堕ちた彼にどうやって世の中の多くの人がこぞって共感できるというのでしょうか。まず無理な話です。

{/netabare}


これから観るのであればぜひ、
「みんなが嫌うものを観てなんとか1つでも良いところを見つけ出してやろう」くらいの気概を持って観て欲しいです。
僕はいつもこうして観てます。若さゆえの反骨心です。悪く言えば捻くれ者です。
「ジブリ」に感動を委託して、頼ってしまうのではなく、自ら探して欲しいです。残念ながらそうでもしない限り楽しんで観ることは叶いません。
実際には欠点はたくさんあっても、悪いところばかりではないというのが本作です。

僕は、今回の2度目の視聴では本作をほんの少しは楽しめたと思います。
この退廃的な雰囲気は好きだし、主人公に共感できます。
ただやはりところどころ描写が不十分であったり、的外れであったために一作品として成立しているとは言い難いです。
そのため受け取ることができたのも、書くに値しないほど本当にごくわずかでした。
どう観るか、何に注目して観るか、自分のスタンスはどこか、何を許容し、どう解釈するか。
別に作品が伝えたいことを受け取るだけが観ることの意味ではないと思います。また義務でもないと思います。
拾えるところだけ拾って、また拾いたいところだけ拾って「E.T」がガラクタを集めて作った間に合わせの通信機のような、不完全の塊みたいな解釈だけでも自分の中に持てればそれでいいのではないでしょうか。
だから面白くなければそれで良い。わざわざフォローする必要もない。1つの作品なんてそんなもんだと僕は思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 19

58.1 20 2006年度アニメランキング20位
どうぶつの森(アニメ映画)

2006年12月16日
★★★★☆ 3.5 (30)
118人が棚に入れました
どうぶつ村。ここは人間と動物が一緒に暮らせる不思議な村。ここに「夢」を探している一人の女の子・あいが引っ越してきた。彼女は村で出逢った様々な住人、また出来事と共にその「夢」を見つけていく。ある日あいは、海岸にメッセージボトルを見つける。そこには「針葉樹を植えよ 雪祭りの夜に奇跡は起きる」と書いてあった…。

声優・キャラクター
堀江由衣、福圓美里、折笠富美子、小林ゆう、緒方賢一、龍田直樹、土師孝也、三池崇史、木村祐一、小栗旬、乙葉、金子貴俊
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

懐かしいものを、見つけてしまった。

任天堂より発売したゲームソフトシリーズ『どうぶつの森』を
アニメ化した映画。
去年スカパーで見ました
ゲームそのままの感じの世界観で
とたたけが歌うシーンがあったのはちょい嬉しかった。

ゲーム・・?
{netabare}
・・最近たまたま掃除してたら奥からDSカセットが見つかり
懐かしくなってクロノトリガークリア以来久しぶりにDSを起動させたら
BGMからとても懐かしかった。
私がまだ小学生の時に流行っていた頃面白そうだからノリで買ってクラスメイトを放課後に数人集めて
ポケモンのダイヤモンド&パールと一緒に友達と遊んでいた頃が懐かしい(笑){/netabare}

ドSな鬼畜プレイ・・?
{netabare}
元々RPGやアクション系のゲームが好だったので
物足りなく感じた私は新しい遊び方を見つけた。

今思うとコワい(笑)
~よくあるどうぶつの森プレイ編~10個

1.虫取りアミで住民を叩く
2.落とし穴を作り住民を落とし這い上がるまで静かに見守る(`・ω・´)
3.どつく 住民をひたすら押す{そして落とし穴へ誘う}
4.フリーマーケットで家具を買い占める
5.フリーマーケットで自分の部屋中トイレを飾り
何度も部屋と外を行き来して無理やりトイレを買わせる
そして住民の家にトイレを飾らせる
6.エイブルスシスターズで洋服のデザインをめっちゃダサいやつ考えて飾って流行させる
7.村を雑草だらけにしてラフレシアを生産しスコップで叩く
8.住民に何度も話しかけて「やっぱ、いいや」を何度も選ぶ
9.とてもセクハr・・(/ω\){ry メッセージの手紙を住民に送りつける
10.部屋にわいたあの虫を{踏んで・・(;゚Д゚)}駆除する

・・どうぶつの森は私の隠れたS心を目覚めさせたようです( ̄▽ ̄)

そんなひどいこといっぱいしましたがお気に入りの住民とは仲良くして
友情の証の「写真」をもらい3枚家に飾ってます。
どうも・・性格が「オレ」系タイプと合うみたいです

個人的にはゲームやってると名前忘れた鳩の喫茶店でコーヒー飲みたくなります・・(´;ω;`)
勝手に入り浸りながらとたたけの歌聞くのがツボでした。
{/netabare}

映画は・・ゲームをプレイした当時を思い出す懐かしいほのぼのとした感じでキャラが可愛いので良いと思います^^

投稿 : 2024/11/30
♥ : 25

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

雪祭りの奇跡

女の子がどうぶつ村に引っ越して住人と触れあう中で夢を探していく物語。
ゲーム原作でお子様向けですが、ほのぼのとした雰囲気で友情や夢を感じられる素敵アニメ。
お仕事やら冒険やら友人との別れやら、色々詰め込んでいるので意外と退屈させない作りで、
季節が移りゆく中、楽しくテンポ良く物語は進んでいく。

どうぶつ村での日常を描いた、という事には変わりはないのですが
終盤からちょっとぶっとんだ展開になってくるので(笑)まぁそれも楽しかったですね
シンプルなストーリーですが、ちゃんと伏線もあったりして結構よく出来ていると思います。
暗い展開も一切無し、友人との別れの後少しだけメランコリックだった気もしますが一瞬です。
主人公も住人もみんないい人ばかりなので、ストレスが存在しません。
劇中で流れる音楽も優しい感じで、見終わった後清々しい気分になれます。
たまにはこんな素朴なアニメがあってもいいんじゃないか、と思わせる魅力があった。
前向きで優しいアニメですね。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 13

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

大人が見てもそれなりに楽しめると思う

始めは「日曜の早朝にやってる子供向けアニメみたい」という印象だった。
結局絵に関しては最後までその感想のままだったけれど、ストーリーなどに関しては想像していたよりも良くできていた。
まあ、やはり基本的には女の子向けの映画のようで、こういう映画に抵抗のない人以外にはつらいと思う。
でも子供だましという感じではなくて、大人が見ても楽しめる出来ではあった。
ゲームにハマったライトユーザーならばそれなりに満足できる

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

57.7 21 2006年度アニメランキング21位
チキン・リトル(アニメ映画)

2005年12月23日
★★★★☆ 3.3 (12)
101人が棚に入れました
これまでピクサーとの共同でフルCGアニメ「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」などを世に送りだしてきた手書きアニメの老舗ディズニーが、初めて自社単独で制作したフルCGアニメ。エイリアンに襲われた町を舞台に、とことんツイてない小さなニワトリの男の子チキン・リトルが繰り広げる大騒動をユーモラスかつハートフルに綴る。 平和な町オーキー・オークスに暮らすニワトリの少年チキン・リトル。ある時、上から落ちてきたドングリを空のカケラと勘違いして大騒ぎし、町中に迷惑をかけて以来、やることなすことヘマばかりの毎日。いまではすっかり町の笑いもので、父親からも半ば諦められてしまっていた。そんなある日、一人で夜空を眺めていたチキン・リトルの目の前に、またしても空のカケラが落っこちてきて…。

声優・キャラクター
ザック・ブラフ、ゲイリー・マーシャル、ジョーン・キューザック、スティーヴ・ザーン、ドン・ノッツ、エイミー・セダリス、山本圭子、中村雅俊、小島幸子、朝倉栄介、野沢那智、深見梨加

水咲 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

チビで勇敢なニワトリの話

いつものディズニーよりは物語の盛り上がりっていうのが少ない。
父と子の絆を重視に話は進んでいく。
ただ、キャラは個性的で面白い子だらけなのはいつも通り。
出番の少ないハリネズミっぽいグラサンのイケボの存在感が凄かった。
チキン・リトルも可愛い。もふもふしたい。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1

57.4 22 2006年度アニメランキング22位
デジモンセイバーズ THE MOVIE 究極パワー! バーストモード発動!!(アニメ映画)

2006年12月9日
★★★★☆ 3.4 (17)
123人が棚に入れました
世界を滅ぼそうとする凶悪デジモン・アルゴモンの強大なパワーによって、蔦に捕らわれ、永遠の眠りについた大たち。彼らを救うため、アグモンたちはアルゴモンの城へ向かうのだったが…。果たして、パートナーがいないアグモンたちに勝機はあるのか!?

声優・キャラクター
保志総一朗、松野太紀、中井和哉、ゆかな、はなわ

56.9 23 2006年度アニメランキング23位
銀色の髪のアギト(アニメ映画)

2006年1月7日
★★★★☆ 3.3 (73)
384人が棚に入れました
300年後の未来、遺伝子操作の失敗によって意思を持った森が、人と都市を襲うようになってしまった世界で、その中でも森と比較的友好的な関係を築けている中立都市でアギトは暮していた。そこには、そのような世界であっても力強く愉快に日々を生きる人々の姿があった。アギトは、友人・カインと遊んでいる最中、偶然、ステイフィールド(永久生命維持装置)の中で眠る300年前の少女、トゥーラを目覚めさせた。運命的な出会いを遂げたアギトは、彼女に一目惚れをしてしまう。トゥーラは中立都市に滞在することとなる。彼女とアギトは愉快な仲間達と過ごしていくうちに、互いが互いに特別な感情を抱いている事に気付く。

声優・キャラクター
勝地涼、宮﨑あおい、古手川祐子、濱口優、布川敏和、遠藤憲一、大杉漣

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

銀色の髪は森を護る証

あらすじはあにこれで良いと思います。
それに追記。

人間が遺伝子操作を誤ったことで、意思を持った森は大きな力を盾に
主導権を握っています。
水の量をコントロールすることができるので、人間が怒らせると
「水やらんぞー!」って感じで。
それに限らず自然の力ですから人間が勝てる訳ないですね。

そんな状況の中、主人公のいる中立都市の民は森と対話をしながら
共に生きています。
方や、それを良しとせず元の世界を取り戻そうと準備を進めるラグナ
(国?でいいのかな。)

そこへ300年の眠りから覚めた少女、トゥーラが現れたことでストーリー
が加速していきます。そう、彼女には今の状況を作り出す前の人間主導
の世界に戻すという使命があったのです。

トゥーラとラグナの民が目指す元の世界は実現するのか?
また主人公と中立都市の民の共存生活はどうなってしまうのか?

こんなとこです。


現代社会への警鐘としてはよくあるテーマですね。
この作品では自然に意思を持たせたというのがおもしろい表現だったと
思います。また、その自然の力を人間に与えるというのも、、、。
その証が銀色の髪なんですね。(詳細はネタバレにつきスルーします)

ストーリー展開は王道的なものでしたが、テーマを考えるとあれこれ
脇にそれるより一直線な方が感情移入できますし、良かったのでは。

ストーリー良し、作画良し、声優は俳優さん中心でしたが脇は文句なし!
主役の2人は、、、、ちょっと不満。(すいません)

テレビドラマの演技と舞台演技は、はっきりとした違いがありますよね。
この作品観てて思ったのがアニメって後者側の演技のほうがしっくりくる
のかなぁと。
特にトゥーラは盛り上がるところでもうちょっとテンション高くても、、
って感じてしまいましたので。

まあ、総じて良い作品だったと思っていますので。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 20

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

途中からどうなるかは見えた

ストーリは突っ込みどころあるけれど

こうゆうSFは結構好きだったりするかも
人間の技術の進化と自然との共存
これからの私たちにもこの世界を維持し続けるために
なにかしないと
って思ったな

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

GONZO×杉山慶一監督が描く壮大なSFファンタジー作品。

2006年公開のGONZO制作のアニメ映画作品です。

主人公アギトの声が勝地涼さん、ヒロインのトゥーラの声が宮崎あおいさんでしたね。今でこそGONZOといえば有名になりましたが、当時はそんなに有名ではなかったみたいです。

まさかGONZOが作ってるとは思わなかったので見てみましたが、CGもメカもすごかったです。またストーリーもSFものでしたが、少しファンタジーみたいな描写もあって面白かったです。15年前の映画ですけど、観てみてよかったです。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 6

55.9 24 2006年度アニメランキング24位
クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(アニメ映画)

2006年4月15日
★★★★☆ 3.3 (86)
412人が棚に入れました
よしなが先生、まつざか先生、上尾先生の三人は居酒屋で話をしていた。まつざか先生は幼稚園のお遊戯会の出し物としてサンバを踊ろうと提案するが、他の二人は難色を示す。やがて三人は解散してそれぞれの家路に着いたが、人気のない夜道を一人歩いていたよしなが先生は途中で何者かにつけられていると感じ走り出す。そして踏切を渡ったところで、自分そっくりの人間に襲われてしまう。

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

とにかく前半のホラーテイストな展階に驚いた

前半はとてもスリルがあって
ドキドキしながら見ていました。
演出が上手くてのめり込みやすかったと思います。

ただ敵側の目的がいまいちよく解らなかったかな。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

AKIRA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

良いところが見つからなかった…

多分見たクレ作品の中で一番駄目かもしれない…

なんかホラーシーンの印象しか無いんですが、しかも子供が視聴するには結構グロイという
恐らくシリアス感を演出しようとしていたんでしょうが逆効果だったと思う。

後半のグダグダはさらにひどかった。盛り上がらなさが異常

投稿 : 2024/11/30
♥ : 2

wkr さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

前半と後半の温度差

見たのは大分前ですが、後半の展開がある意味衝撃的で印象に残っています。

前半はクレしんらしからぬガチホラー物。ヘンダーランドのホラーシーンの数倍怖いです。このまま駆け抜けていれば名作だったのにな。後半からは一気にクレしんらしさ満載の展開で頭の中は混沌としています。おまけにテンポも悪い。個人的にこの作品はクレしん映画のテンプレに足を引っ張られた印象があります。クレしん映画は基本、導入→日常に異変、問題発生など→(逃走劇)→ラスボスvsしんのすけ側、のような流れだと思うのですが、ホラーとこの流れの相性があまり良くないように感じます。それに加えてホラーとは真逆のクレしん要素を付け足すとするならばうまく纏まらないのかなと、強めのホラーなのも悪い方向に向かってしまったのかも。このレビューで伝えたいことはこの作品を見るくらいならヘンダーランドを観てほしいということです。ヘンダーランドはホラーを一つの流れとして上手いこと落とし込んでいるのでテンポも崩れず、話も笑えてこれぞクレしん映画といった内容です。時代の変遷によってオカマキャラが登場しなくなっていったの悲しいですよね。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 2

計測不能 25 2006年度アニメランキング25位
アイス・エイジ2(アニメ映画)

2006年4月22日
★★★★☆ 3.7 (8)
48人が棚に入れました
FOX制作の大ヒット・フルCGアニメの続編。マンモスのマニー、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴが再び登場、氷河期から一転、温暖化による大洪水の危険が迫る中、3匹は動物たちを救うため新たな大冒険の旅に出る。 約2万年前の地球には温暖化の波が押し寄せ、氷河期(アイス・エイジ)は終わろうとしていた。谷の動物たちは、ウォーター・スライドや波のプールで大はしゃぎ。以前の冒険の旅ですっかり友情を育んだマニー、シド、ディエゴの3匹もこのポカポカ陽気を満喫していた。しかし、アルマジロのものしりトニーやハゲワシが“このままだと5日後には大洪水が起こる"と警告する。そして実際に、水を堰き止め、谷を守っている氷壁が割れ始める。谷の動物たちは生き残りを懸け、水の少ない谷の反対側へと、大移動を開始するのだが…。
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