ざんば さんの感想・評価
5.0
雨に最初の一滴があるように、僕にも最初の一歩があった。
2002年公開の「ドラえもん のび太とロボット王国」と同時上映された。
時間は約30分ほど。
その後の短編映画はパーマンになるので
ドラえもん短編映画として最後の作品となっています。
原作はコミック2巻「ぼくの生まれた日」です
誕生日。
誰もが多かれ少なかれ、嬉しくなる日ですよね♪
8月7日はのび太の誕生日!!
この日はのび太も同じようにウキウキしていました。
なのに、パパとママにしっちゃかめっちゃかに怒られてしまうのび太。
そこでのびた達はのび太が生まれたとき
両親は生まれたことを本当に喜んでいたかどうかを調べに行くのでした。
毎度言っているような気がしますが
ドラえもんの短編映画は感動できるいい話が揃っていますよね。
30分という短い時間で、見事な伏線を張りながら
ここまで話を詰め込めるのかと、
原作、またスタッフにはいつもいつも驚かされます。
今作も例に漏れず、とてもいい話でした。
{netabare}自分の名前の由来になった木(多分ポプラかな?)を残すために
のび太が自分の大事な漫画を使ったり、
いなくなったのび太を必死に探すパパやママ、
スネ夫、ジャイアン、しずかちゃんの
心のこもったプレゼントなどなど・・・
さらにはEDののび太のパーティまで。{/netabare}
随所に優しさ、温かさが溢れてますね。
親子愛、友情・・・やはり凄く素晴らしいものです。
好きな場面は
{netabare}スネ夫が昼ごはんも食べずに一生懸命に作っていたプラモ。
それはのび太への誕生日プレゼントだったというところです。
プレゼントのための小遣いもらうために配達に行くジャイアン、
プレゼントを真剣に悩んでいる描写のあるしずかちゃん。
しずかちゃんはいつも通りですが
いつもいじめるジャイアンとスネ夫が
ここまで一生懸命に誕生日を祝おうとしてくれるなんて・・・
心にグッときますよ{/netabare}
こういった細かい伏線が何度見ても素晴らしい!!
そういえば、自分の名前の由来を親に聞いたところ、
意味は名前のまんま、そして名前自体は祖父が決めたとのこと・・・
なんだかなあ・・・w
もっと凄い由来を期待していただけに少し肩透かしをくらいましたw
それでも自分の由来を知れたことはいい経験だと思いました♪
レビューを書いているとまた見たくなってきました。
ちなみにタイトルは映画予告編ののび太のセリフの一部で、
↓がそのセリフです
「雨に最初の一滴があるように、僕にも最初の一歩があった。
誰もがそうであるように、僕にも生まれた日がある。
ねえ、ドラえもん、行ってみたいな・・・ぼくの生まれた日」
映像もセリフも秀逸で今でも覚えているほどでとても印象的でした。