1999年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画一覧 18

あにこれの全ユーザーが1999年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月18日の時点で一番の1999年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
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70.3 1 1999年夏(7月~9月)アニメランキング1位
少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(アニメ映画)

1999年8月14日
★★★★☆ 3.9 (115)
608人が棚に入れました
その独特な世界観と音楽性で大人気を博したTVシリーズ「少女革命ウテナ」。本作品は'99年夏、全国東映洋画系にて公開された劇場版「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」。全寮制の名門鳳学園に転校してきた美少年、天上ウテナ。彼の正体は、ある事件をきっかけに、志高く生きる決心をし、その決意から男装するようになった少女だった。鳳学園でウテナはかつての恋人、桐生冬芽と再会する。彼の指には、薔薇の刻印の指輪が妖しく光っていた。それと同じ指輪を手に入れたことがきっかけで、ウテナは学園の生徒会副会長である西園寺と、決闘することになってしまい…。TVシリーズ同様、ミステリアスな展開は健在。ミッチーこと及川光博が声優に初挑戦したことでも話題を呼んだ。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

アニメ史上に残る美しいキスシーン。ウテナが〇〇〇になるんだよ!という頭おかしい最高なシーン。

 人生の一本を選ぶとしたらみんなが大好きな完璧に近い作品も良いが、スキがあっても自分の魂に決定的に刺さる作品を選ぶ方がより自分の一本といえるのではないだろうか?。


 テレビシリーズの「ウテナ」もまさにそんな作品だったが、それを濃縮した劇場版はより自分には決定的な作品であった。奇々怪々な物語は濃縮されたから、テレビシリーズを見ていなければ間違いなくサッパリわからないだろう。さらにミッチーの起用は正直…な印象である。しかし、美しい物語としての「ウテナ」の要素も濃縮されているので、その感性が刺さる人にはずば抜けた作品です。


 キャラクターデザインはアニメ版より進化し、ウテナの白黒の学ランに短帽というよりとんがった衣装や、メガネ無しのより色っぽいアンシーなど全場面でキャラ絵の美しさだけでもうっとりする程に気合いが入っている。


 そのキャラクターたちが活躍する物語や舞台もまた美しい。最初の決闘シーン、薔薇の舞、鏡越しの別れ、ウテナカー誕生、世界の果てを超える二人、全ての場面がウテナが培ってきたアバンギャルドでありながら他には絶対ない美意識に支配されている。


 特にラストシーンの二人のキスシーンは、恐らくアニメ史上に残る美しいキスシーンだろう。単に美しいだけでなく二人が絡み合って一つの機体となり、偽りの平穏な世界から脱出するというシーンは、テレビシリーズと同じく性を超越した対等な掛け替えのない二人を象徴していてまさにシリーズの終わりに相応しい。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

TVアニメ版からたった2年…ですがキャラデザはかなり良くなっていると思います。

この作品は、少女革命ウテナの完全新作の長編アニメーション映画です。
完全新作ではありますが、TVアニメ版を視聴してからの方が物語の世界観を含め入り込み易いと思います。そのため、39話ありますがTVアニメ版を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

・ウテナが転校生
・生徒会長である桐生冬芽とは幼馴染
・姫宮アンシーは眼鏡をかけておらず、髪もストレートのロングヘア
この様にTVアニメ版とは若干設定が異なりますが、登場人物の立ち位置や薔薇の花嫁を廻る決闘は変わらないので、すんなり物語の中に入ることができます。

物語の序盤…TVアニメ版のウテナに慣れ親しんできたせいか、ウテナの姿にはちょっとビックリしました。黒の学生服に赤のスパッツ…ピンクのロングヘアが彼女の特徴でしたが、劇場版では学生服が白と黒…これはまだ許容範囲でしたが、一番ビックリだったのは髪の毛がショートカットになっていたことです。あのピンクのロングヘア…綺麗で魅力的だったのに…と思いましたが、ショートカットのウテナも捨て難いのは事実です。

でもデュエリストの姿に変身すると髪の毛はTVアニメ版の様なロングヘアに戻ります。
変身に伴って髪の毛の長さも変わるのかな…と思って視聴していましたが、レビューを書くためにwikiをチラ見したところ、普段はロングヘアをショートカットに編み込んでいたのだそうです。
プリキュアだって変身したら髪の毛の長さが変わるんです…ウテナが変わっても違和感は無いと個人的には思っていましたが…^^;

一方物語の方ですが「革命が再び訪れる…」という表現がピッタリだと思います。
TVアニメ版でも革命は起きました。それについては理解も納得もしています…
けれど、情報が断片的だった事から消化不良感が否めないのも事実です。

でもこの劇場版では、しっかり尺をとって「革命」について描いています。
そのため、TVアニメ版のラストが分かりづらいと思った方もこの劇場版を視聴する事で腑に落ちる事もあるかと思います。

革命を起こすのは決して簡単な事じゃない…
革命は誰かが起こしてくれるものじゃない…だから雛鳥は卵の殻を割らなくちゃいけない…
革命は起こして終わりではなく、むしろそれが出発点にしかすぎない…
革命には決まった形は無い…だから革命の形は十人十色…
これからの道は決して平坦ではなく、荒れた険しい道が続いている…
一人では乗り越えられない壁が待ち受けているかもしれない…
でも…

ウテナは革命のカードを切ります…
それがどんなカードだったのか、気になる方は是非本編でご確認下さい。
「革命に携わった者の大いなる意思…」が感じられる展開だったと思います。

劇中で使われた挿入歌で印象に残ったのは、やはりTVアニメ版のオープニングでもあった「輪舞-revolution」です。やっぱりこの曲…恰好良いです。

約90分弱の作品ですが中身は濃厚で時間が過ぎるのがあっという間でした。
TVアニメ版を視聴された方は一見の価値のある作品だと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

さぁ革命だ!

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。90分くらいの学園ファンタジー。
 おすすめされたのをきっかけに視聴しました。テレビ版の続編ではないということでしたが、一応5話まで視聴しております。5話で切ったわけではなく、1・2話の段階でストーリーの外観がはっきりしていることと、5話までで序盤の安定期に入っていそうでしたので、映画にシフトしました。非常に面白かったので、テレビ版も継続的に視聴していこうとは思っています。映画版はまごう事なき傑作でした。

 この映画は、キャラクターに関してはわかりませんが、世界観に関してはテレビ版を踏襲しているようです。テレビ版のレビューで書いた説明は端折りますので、適宜テレビ版のレビューもご参照ください。

世界観の概要①(テレビレビューまとめ):{netabare}
 テレビ版で書いたこの作品の世界観をまとめます。

・この作品では、「絶対運命黙示録」、つまりメタフィクションをしたい。
・製作者は、このアニメを「学園モノ」、主人公を「王子様」に決めた。
・主人公は、創作の世界では絶対的な存在であり、創作の世界を自由に革命できる。
・登場人物は、この力を欲しがり、「王子様(主人公)」になりたがっている。

・主人公になっても、変えられないものがある。それはアニメの設定である。
・これを変えるためにはアニメの世界を壊し、現実の世界に行かなければならない。
・これこそが真の革命である。


 製作者が言っている「世界を革命する力」とは、「アニメの世界」を脱し、「現実の世界」へ到達することです。しかし、「アニメの世界」にいることを知らない登場人物たちは、主人公になり、アニメの中を自由に変えることだと思っています。

 つまり、この作品の革命者とは、
  ①主人公になり学園(アニメの世界)を支配する仮の革命者
  ②「アニメの世界」を脱し、「現実の世界」へ到達する真の革命者
という2種類の革命者がいるのです。

 また、製作者が言う革命を起こすためには、
  ①登場人物が「アニメの世界」にいることを「自覚」し、
   「アニメの世界」を壊そうと「決意」する「意識の革命」
  ②実際に「アニメの世界」を壊し「現実の世界」に到達する「構造の革命」
という次の二つの革命が必要となります。
 なお、映画では、「現実の世界」は「外の世界」と表現されていました。
{/netabare}

世界観の概要②(映画内での表現):{netabare}
 「構造の革命」に関する生徒会の革命宣言がなくなってしまいましたが、同じことを示したセリフが散在しています。まずはジュリのセリフから。
  ジュリ「この暗闇の奥は、世界の果てへと続いている。」
     「もうすぐ始まる。革命が。」
     「私は(私を縛り付ける)全てを断ち切るために、この力が欲しいんだ。」

 ジュリは、革命の力は、ジュリというキャラクターを縛り付ける全てのものを断ち切ることができる、と言っています。また、「アニメの世界」は「世界の果て」へ通じており、革命が始まることで「世界の果て」へ到達することを示しています。「世界の果て」を越えた先が「外の世界」です。ジュリ自体は革命の力を誤解していますが、どちらの革命であっても、ある程度「断ち切れる」のは事実です。

 トウガとアキオのセリフ。次のセリフは、「アニメの世界」を説明したものです。
  トウガ「全て王子様を中心に作られた場所なのに、生身の王子様だけがいない。」
  アキオ「生きながらに死んでいられる、あの閉じた世界」

 トウガの「全て王子様を中心に作られた場所」というのは、ここが「王子様」を主人公とした創作の世界であることを示唆したものです。実際、「王子様」決定戦である「決闘」をすることで、主人公の座の奪い合いが行われています。
 また、トウガは、「本物」と表現せずに「生身」の王子様がいないと言っています。「アニメの世界」だからこそ「生身」がないのです。「現実の世界」の生がないために、アキオの言う「生きながらに死んでいられる」世界なのです。テレビ版の「生まれているのに、生れずに死んでいく雛」という概念に対応するセリフです。
 そして、アンシー・トウガ・アキオという死者すらも生きていられる世界、これが「アニメの世界」です。「現実の世界」では有りえないことが、起こりうる世界です。

 アキオは「どうせ行き着く先は世界の果て」だと言っています。彼は、ハイウェイでお城をクリアしたその先から出てくる人物です。アンシー殺害シーン(車の鍵を探すシーン)でも、この世界がアニメであることを知っていることが明かされています。
 彼は、この世界が「アニメの世界」であると「自覚」していながら、革命を「決意」しなかった人物です。そして、「アニメの世界」にいることを選んだ「仮の革命者」なのです。

 彼に対してアンシーは「でも私たちの意志でそこに行ける」と言っています。これは「外の世界」へ行こうとする「意識の革命」の話です。アンシーも元々は「自覚」していながらも「決意」しなかった人物ですが、ウテナに感化されて「決意」をしたのです。
{/netabare}

終盤①ウテナの「自覚」:{netabare}
 終盤で描かれているのは、「意識の革命」がもたらした「構造の革命」です。まずはウテナが「車」に変わる直前から確認してみます。

 ウテナはトウガとの対話により、トウガが死者であることを思い出しました。この世界が、死者でも生きていられる「アニメの世界」であることを「自覚」したのです。

 このあとのアンシーのセリフです。
  「あなたは今、学園の王子様。
   どんな奇跡もどんな永遠もその手に掴める。この世界にいる限り。」
 「アニメの世界」にいるかぎり、主人公であれば、思いのままだと言っています。
 アンシーは、自分が死んでいることを知っています。つまり、この世界が「アニメの世界」であることを「自覚」しているのです。ですが、この世界を壊すことを「決意」せずに、仮の革命者を歓迎しているのです。
 ウテナはアンシーの申し出を断り、「外の世界」へと誘います。なぜ、アンシーを誘ったのか。
 アンシーに「バラの花嫁」というキャラクターを捨てさせることは、この「アニメの世界」にいては達成できないからです。つまり、二人ともが真の革命者にならなければいけなかったのです。ここから先の展開は、ウテナとアンシーの起こした革命です。
{/netabare}

終盤②二人の革命と車:{netabare}
 最初の革命者はウテナです。ウテナは製作者が用意した「王子様になりたい少女」というキャラクターを捨てました。これが「自覚」と「決意」に基づく「意識の革命」です。これにより「馬車を模した車」に変化します。

 ウテナがもたらした「構造の革命」は、非常にシンプルです。「車」になるということは、中世的かつファンタジックな世界を捨て、現代的かつ科学的な世界へシフトすることです。また、「車」が走ることで、「学園モノ」から脱し、ハイウェイに至りました。「車」が馬車を模しているのは、王子様のいる中世的な世界が現代に変わったことへのメタファーです。
 つまり、「中世的かつファンタジックな学園モノ」という「少女革命ウテナ」を作っている世界を、「現代的かつ科学的な現実の世界」へと「構造の革命」を起こしたのです。「少女革命ウテナ」という「アニメの世界」を「車」という存在のみで革命してみせたのが、この終盤の意義です。

 次の革命者はアンシーです。アンシーも少女というキャラクターを捨てました。「車」の運転というのは、男性的であり大人の象徴です。これがアンシーの「意識の革命」です。
 アンシーの革命は、ウテナの革命を押し進めるものです。アンシーの「意識の革命」により、「車」はF1マシンのような形態に変化しました。前輪にあった馬のモチーフが、後輪になりました。ウテナが作った現代的な世界を未来的な世界へとシフトさせたのです。ウテナを近代的として、アンシーを現代的でも構いません。いずれにせよ、もう一段階前進させる「構造の革命」を起こしたのです。

 ウテナとアンシーは、真の革命者となることで、互いにないものを補完しました。
 革命前のウテナは、男性的な振る舞いという特徴を持っていました。
 革命前のアンシーは、人間ではなく所有物であると自ら認識しています。
 革命により、ウテナは物へと変化し、アンシーは男性的な振る舞いを獲得しました。互いに不足している部分を補完し、真の革命者として同質化されたのだと思います。

 なお、「車」の鍵はバラの刻印でした。トウガは「これが俺をここに導いた」と言っています。バラの刻印は、製作者がキャラクターに送った主要人物の証であり、「絶対運命黙示録」の一部なわけですが、それは「外の世界」と「アニメの世界」をつなぐものでもあるのです。
{/netabare}

終盤③革命の結末:{netabare}
 このウテナとアンシーの革命の結果は描かれていません。その答えは明らかです。「絶対運命黙示録」が革命されたからです。革命がもたらしたのは、「アニメの世界」からの離脱と「現実の世界」への到達です。
 「アニメの世界」を描かないのは、ウテナとアンシーがいなくなるです。
 「現実の世界」を描かないのは、私たちの世界(実写の世界)だから描く必要がないのです。

 荒野を走るウテナとアンシーのセリフを引用します。
  ウテナ「これから僕たちの行くところは、道のない世界なんだ」
  アンシー「私たちはもともと、その外の世界で生まれたんだわ」
 「現実の世界」は、「アニメの世界」のような設定もなく、未来も分からない道なき世界です。でも、彼女たちキャラクターを産むことができたのも、この「現実の世界」だけなのです。
{/netabare}

エンディングのキスシーン①アドゥレセンス黙示録:{netabare}
 エンディングは、ウテナとアンシーのキスシーンです。これは「アドゥレセンス黙示録」に関する事柄です。

 「アドゥレセンス黙示録」、カタカナだと分かりにくいのですが、おそらく「adolescence黙示録」です。テレビ版は分かりませんが、少なくとも映画版では、「思春期の恋愛を示す」ことが重要な要素として加わってきているのが分かります。

 この映画で描かれている恋愛模様は、全て異常なものです。サイオンジとアンシーは、人間と所有物。ウテナとトウガは、生者と死者。アキオとアンシーは、兄と妹、などなど。ここに並列されるのが、ウテナとアンシーの女と女、です。
 最も異常性の低いものは、ジュリとミキの女性が年上、でしょうか。現代の価値観ではあまり異常性は感じませんが、「姉さん女房」という「女房が年下であることを前提とした言葉」があるわけですから、やはり異常なものの枠内に入れるべきなのでしょう。少なくとも、ごく一般的な普通の恋愛は皆無だったと思います。なぜ普通の恋愛が描かれなかったかというと、「アドゥレセンス」を革命するためです。
{/netabare}

エンディングのキスシーン②アドゥレセンス黙示録の意義:{netabare}
 「アドゥレセンス黙示録」の革命が意味するところを理解するために、もう一度、「絶対運命黙示録」の革命をおさらいしてみます。
 ◆今の世界が、「アニメの世界」であることを「自覚」して、
  まとったキャラクターを捨てる「決意」をすることで、
  「アニメの世界」を壊し、「現実の世界」に到達しよう、です。

 これを一般化してみます。
 ◆今の世界が、普通の世界ではないことを「自覚」して、
  固定観念を捨てる「決意」をすることで、
  今の世界を壊し、新たな世界を創造しよう、となります。

 これを「アドゥレセンス黙示録」の革命で言い換えます。
 ◆普通の恋愛に基づく世界が、普通の世界ではないことを「自覚」して、
  普通の恋愛を捨てる「決意」をすることで、
  普通の恋愛に基づく世界を壊し、新たな恋愛に基づく世界を創造しよう、となります。
 普通の恋愛を捨てる「決意」を見せるために、異常な恋愛を描き続けたのです。

 製作者は、「アドゥレセンス黙示録」、つまり、この世界は普通の恋愛により成り立っているんだ、と示した上で、「あなた達が思っている普通の恋愛に基づく世界って、本当に普通なんですか?」という問題提起をしているのです。その「決意」を先に見せることで、アニメのキャラクターではなく、私たちに「無自覚を自覚しろ」と言っているのです。
{/netabare}

エンディングのキスシーン③アドゥレセンス黙示録の結末:{netabare}
 恋愛は精神面の問題ですから、「意識の革命」に属するものです。
 この映画では、革命が起こった先は描かれておりません。なぜなら、「意識の革命」とそれによる「構造の革命」が起こってしまうと、「現実の世界」に至る、つまり私たちの問題になってしまうからです。

 このような異常な恋愛がまかり通る恋愛革命が起き、そのような思春期が一般化されると、「構造の革命」は起こるのでしょうか。おそらく「起こる」というべきでしょう。

 少なくとも現代社会においては、LGBTの認知度が上がるにつれ、性転換や同性婚が許容される世界になり、いくつかの国では法制化も進んでいます。その可否はともかくとして、恋愛革命は確かに社会の構造を革命しているのです。そして、構造の革命が起こると、革命前の異常を正当化させる力を持ち、批判を許しません。

 これは今だからこそ「起こった」と言えるものです。当時の製作者がどこまでこれを予期していたかは分かりませんが、少なくとも預言(予言じゃないよ)ではあったのでしょう。「アドゥレセンス黙示録」の先見性は、非常に高いものでした。
 ウテナとアンシーは、異常性愛であるレズを現実の世界へ持ち込むことで、私たちの世界を革命してみせたのです。「アドゥレセンス」の革命を、「絶対運命」の革命により現実化したのです。
{/netabare}

ウテナ・女性像・男性像について。随分長文になってしまったので、駆け足で。

まずはウテナから:{netabare}
 映画のウテナは、その性別に対するニュートラルさが強調されていました。オープニングのトウガとの再会シーンでは、十字架に絡みついたバラが描かれています。これは「女性の死」を描いたものです。男性側にシフトするかと思いきや、サイオンジとのバトルでは「男だと行った覚えはないぜ!」ですから、男と女の両方を否定しています。
 バトル中では、剣を抜くとともに、髪の毛が伸びます。男性の象徴を手にすると同時に女性化しますから、やはり性別に対して中立さを維持し続けます。
 女性側へのシフトのきっかけは、トウガだと思われますが、確定するのは「車」が壊れたあとの長髪全裸のウテナです。王子様のコスチュームを脱ぎ去り、誰が見ても女性になりました。女性ウテナが女性アンシーとキスをして、「アドゥレセンス黙示録」の革命となりました。
{/netabare}

続いて女性像:{netabare}
 この作品の女性像は二つだけです。お姫様と魔女です。お姫様は男性に守ってもらうもの、魔女は男性をたぶらかすものです。
 もちろんウテナはどちらにも該当しません。そもそも女性を否定していますし、サイオンジとのバトルでは露骨にホウキ(魔女の象徴物)を壊しています。
 ウテナが両方を否定しているせいで、両方を背負ったのがアンシーです。バラの花嫁の正体は、お姫様兼魔女で、全ての女性像を内包したものです。男性は当然求めますし、女性は否定したくともこの魅力に贖えません。その反面、象徴化が過ぎるためモノ化してしまい、所有物になってしまいました。この傾向は、アンシーが「車」に乗るまで続きます。自我を持って物から人間になり、女性を捨て男性化することで、バラの花嫁ではなくなりました。
{/netabare}

最後に男性像:{netabare}
 男性像は王子様だけです。本物の王子様と偽物の王子様。
 本物の王子様は、個人的なものであって、一般的なものではないというのが結論のようです。王子様を自称する人は、演じているだけで、偽物の王子様だとされていました。

 偽物の王子様の最たるものはアキオでした。このサイトのレビューを見る限り、アキオの声優である及川光博さんへの風当たりは相当強いようです。私は加点対象にしたんですが…(涙)。
 上手いか下手かと言われると、下手です。超下手です。どれくらい下手かと言うと、聞いているこっちが恥ずかしくなるくらい下手でした。でも、これが良かったんです。

 ほかの声優さんが「声優」を全うしている中、一人だけ「声優」をやっていないんです。現実の声なんです。異様な現実感を生んでいるんです。ハイウェイのシーンで、この現実感を見せられてしまうと、「外の世界」つまり「現実の世界」が確かにこの先にあるような強い説得感を持っていました。
 アンシー殺害シーンもとても良かったです。このシーンは、一般的な王子様なんていないんだ、そんなことを言っているやつは偽物の王子様なんだ、と暴かれるシーンです。この時のヘタレっぷりというか、偽物っぷりが輝いていました。
 「現実の偽の王子様」である及川光博さんが、「少女革命ウテナ」の世界でも「現実の偽の王子様」を存分に発揮してくれました。文句なしの偽物の王子様でした(←褒めてます)。
{/netabare}

 キャベツ畑とか、蝿の王とか、たくさんの黒い車とか、藁人形とか、まだまだ言いたいことはたくさんあるんですが、そちらは皆さんにお任せします。

対象年齢等:
 女性はまず大丈夫でしょう。芸術性が高いので男性も問題なし。年齢的には少し高めの方がいいですかね。性表現ではなく、象徴物の処理の難易度の高さゆえです。
 象徴物が多いからというか、象徴物と暗喩でしか語らないから難しいという作品です。逆に、打開策が見えると芋づる式、という感じもありますけどね。お腹いっぱい。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 8

69.7 2 1999年夏(7月~9月)アニメランキング2位
劇場版カードキャプターさくら(アニメ映画)

1999年8月21日
★★★★☆ 3.8 (166)
1094人が棚に入れました
さくらはある日、家の近くの商店街の福引きで、なんと特賞の香港旅行を当ててしまった! さくらにとっては初めての海外旅行。もちろんケロちゃんも一緒に行けるとおおはしゃぎ。ちょうどその時期は出張で行けないお父さんに代わって、兄の桃矢がさくらの保護者として同行することになった。さらに親友の知世ちゃん、あこがれの雪兎さんも参加して、楽しい香港旅行に出発。さくらたち一行を迎えたのは、華やかな香港の町並み。次々と目に入る初めての光景にはしゃぎまわるさくらであったが、しかしそのそばには必ず不思議な小鳥が…。 そして夜、さくらは不思議な夢を見た。水がたたえられた空間に静かにたなびく白い布。その先には不思議な魔導士の姿が…。この旅行は仕組まれたものなのか? 古より続く魔都・香港を舞台に、カードキャプターさくら最大のピンチが訪れる!!

声優・キャラクター
丹下桜、岩男潤子、久川綾、関智一、緒方恵美、田中秀幸、くまいもとこ、ゆかな、林原めぐみ

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

木之元さくら(小学4年生)の冬休み 香港旅行で活劇

1999年公開の劇場版カードキャプターさくら

クリアカード編の1期と2期の中間辺の物語。
OPが変わるころに見るとちょうどいいです。

町内会のくじ引きで当たった香港旅行に雪兎、桃矢、知世、桜、が出かけるという、
テレビ版の延長線上の物語。
テレビ版を楽しめた人なら絶対にそれ以上楽しめる豪華作品です。

香港なら当然李くんも登場しますよ。
出てこなくてもいいよ、と言う人も多いでしょうが、まあそれもw
さくらに対する愛情なのでしょうね。

香港で遭遇した、敵キャラである女魔導士の役は当時絶好調の林原めぐみ。
クロウカード編の盛り上がる一篇として楽しめる作品です。

めったにアニメDVDを買わない私が生まれて初めて買ったアニメDVDでした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2018.1.3 Eテレで放送!

劇場版を観ていないので、この機会に観ようと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

香港を舞台に、さくらの魔法が封印解除!

この作品は、クロウカード編の途中で桜たちが小学5年生に進級する36話の前の冬休みに起こった出来事が描かれています。
劇場版が上映されたのは1998年で、この頃には1期の放送が終了して2期が始まる直前のタイミングでした。
ですので、本作品を視聴するのは1期46話を全て完走してからでも良いと思いますし、時系列通りでも良いと思います。

季節は冬休み…たまたま雑貨屋で歳末くじを引いたサクラは、特賞の香港旅行を引き当てるのです。
休みの間、特に予定の入っていなかった桜と知世…そして桃矢と雪兎の4人で香港に行く事となり物語が動いていきます。

香港ときたら…ピンときますよね。
香港はリ・シャオランとリ・メイリンの故郷ですから…
それに冬休みだったら二人は当然帰省しているでしょうし…

いくら桜がクロウカードを散り散りにしてしまったとしても、香港までクロウカードが飛んで行った、という事はありません。
ですが、桜がクロウカードを持っていることで起こるトラブル…に巻き込まれてしまうのです。

クロウカードがそれだけ高い魔力を持ったカードだから…
それとも桜がそもそも巻き込まれ体質なのか…
折角香港まで行って、シャオラン、メイリンの二人に会えたというのに…
なにも香港まで来て魔法バトルを展開することもないのに…とも思いました。

でもこの作品を視聴して改めて感じたのは、クロウ・リードの存在の大きさです。
クロウカードの創造者である彼は、また偉大なる魔法使いでもあったのです。
これまではカードに主眼を置いてきたので、彼がどの様な魔法使いだったかは物語の中で語られてきた断片的な情報でしか分かりませんでした。

だから「凄い魔法使い」というのは分かりますが、何がどの様に凄いかという深掘りが彼はされていなかったんですよね。
そういった意味では、彼を知る良い機会になったと思います。
但し、間接的に…ですけれど。

桜に対峙するのは一人の魔法使い…
でもそれは魔法使いにとって本懐ではありませんでした。

その魔法使いにとって、どれ程の時間が過ぎていたのだろう…
実際に流れた時間と、体感する時間の流れの違いにどれだけ歯痒さを感じただろう…
気の遠くなるほどの時間…自分の全部を使って待ちわびた時間…

そのはちきれんばかりの気持ちと対峙しなければならなかった桜の思い…
きっと誰も悪くないんです。
誰も悪くないからこそ、胸が痛む時ってあると思うのですが、この香港での出来事はまさにそれだったのではないでしょうか。

できる事なら叶えたかった…
でも、魔法で叶えられない事も世の中にはたくさんあって…
だから優しくて…残酷な物語…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

80分強の作品です。
本編を補完するためにもこの劇場版は視聴しておくべきだと思いました。
本編とかけ離れた外伝やスピンオフではなく、思い切り本編の一部だったので…
きっとこれは2作目も同じような位置付けかもしれない…という気持ちを強く持って
「劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

67.3 3 1999年夏(7月~9月)アニメランキング3位
劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕(アニメ映画)

1999年7月17日
★★★★☆ 3.6 (194)
1293人が棚に入れました
サトシ達一行は女船長のみっちゃんの船に乗せてもらい、オレンジ諸島を巡っていた。しかし嵐に見舞われ、オレンジ諸島の海の果て「アーシア島」にたどり着く。島は年に1度の祭りの日であり、サトシ達は島民から歓迎を受ける。時を同じくして、世界中の珍しい物を集めているコレクターのジラルダンが自らの飛行宮を使い、炎の神であるファイヤーを捕らえる。それを察知した雷の神サンダーと氷の神フリーザーが現れるが、ジラルダンの真の目的は海の神「ルギア」を捕獲し、自分のコレクションに加えることであった。

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

謎のポケモンX

今さらポケモンのしかも2作目!?と思う方もいるでしょうけど、最近ポケモンの映画にはまりました♪
タイトルに書いてある謎のポケモンXとは表紙のルギアの文字の後ろにある×印から思い出しました。 まだルギア爆誕が上映される以前、ルギアの名称は伏せてあったために後ろが×印=謎のポケモンXとされていたのです。

もともとテレビというものを見なかった私が、生まれて始めてみたアニメは、戦隊モノやヒーローモノ(アンパンマン)、ディズニー系ではなくポケモンでした。
この映画も小さい頃の私の思い出の一部です♪


さてさて、この映画は公開日が1999年であるにも拘らず、物凄いハイクオリティな作画です。 特にジラルダンが乗っていた飛行宮です。よくあの当時であそこまで壮大な作画であるなぁと。 あの飛行宮は当時の子供たちの心をつかんだでありましょう。まぁあの円柱形飛行物体が飛んでいるのは異常ですけど・・・。

この作品は、前作のように小難しいことはほとんどなく、迫力のあるアクションシーンが多い、どちらかといえば子供受けする映画であったでしょう。
この頃のポケモンの映画には、社会的命題が含まれていたそうです。ちなみに本作ではどういった社会的命題が提示されていたのかと言うと、「他者の共生」「大人たちの行き過ぎた個人主義の功罪」だそうです。
そう言われて思い返してみると確かにそれらのことが言えます。ただ単に、カッコい良さや、ちょっとした乙女心を表したモノではなかったのです。

ルギアが目覚めた原因はジラルダンによってサンダー・ファイアー・フリーザーが捕縛され、争わせ、世界のバランスが崩れたことがきっかけ。ジラルダンの目的はあの3匹ではなく、ルギアを捕獲することであり、世界の崩壊なんてどーでもよかったのでしょう。流石は生粋のコレクターです。
あの3匹が暴走することによって世界のバランスが崩れるとは、随分と壮大な設定です。ポケモンの世界ではサンダー・ファイアー・フリーザーをそれぞれ雷の神・火の神・氷の神と称するくらいですから、本当にポケモンなのですね。 ちなみにルギアは海の神。海の神が一番強いそうです。ギリシア神話のポセイドン様様です♪
ポケモンの動向で世界に影響を与えるとは、伝説のポケモンは天災と考えても間違いじゃないかもしれません。今回ではジラルダンがあのポケモンたちに余計なことをしたために天災発生。これは現代で人間が自然を破壊・化学物質の自然界への放出による天災と同じことが言えます。 『触らぬ神に祟りなし』ということです。

この映画において、サトシは大きく成長します。そして無謀度も大幅上昇しますw カスミはデレます。ツンデレ度が増してます。 ケンジはいつも通り。 ロケット団は今回良い人たちです。どこだかで聞いた、『いつもはいじめっこ(悪役)でも、映画で良い事をするといっそう良く見える、ジャイアンの法則』がここでも言えます。

あと、ヤドキングの声は浜田雅功さんがピッタリでした。
この間、5作目である『水の都の護神 ラティアスとラティオス』を見ていて、最後の方において、とある雑誌の写真にジラルダンが載っているのを見て少しビックリ。 まさか再び出てくるとは・・・。 ただのポッと出の敵役ではなかったのです。


まさかこの年になってポケモンを再び見だすとは・・・。まぁ全年齢対象だそうですから。

ポケモンのレビューであるのに、随分と長々とした文章になってしまいました。ここまで見てくださってありがとうございます。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 12

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「世界を救いに行くぜ!」「ピッピカチュー!」

ポケモンの映画の感動傑作といえばやはり「ミュウツーの逆襲」
いやはやしかし、その辺は皆さんご承知のところと思いますので、いまさらオイラが何か書くこともないでしょうね


では娯楽としての観点からポケモン映画を見ると・・・この「ルギア爆誕」こそがポケモンエンターティメントの頂点ではないかと?


とにかくお話のスケールがデカイ、圧巻のバトルシーンもたっぷりで申し分ない出来栄え


さてさて、肝心のお話ですがまずポケモンの世界観において世界に一匹ずつしかいないという伝説のポケモンである、ファイヤー、サンダー、フリーザーという三匹の怪鳥が登場します(劇中では神様扱い)
しかしこの世界に一匹ずつしかいるはずのない三種のポケモンが、今回の物語の舞台となるアーシア島においては全く別の固体が存在している、という設定で原作をハデにぶち壊してくれます
これはかえって潔い
ソレをいいことに伝説の三匹が一同に会してしまう、という子供たちの憧れ的シチュエーションをやってのけ、子供心をくすぐります


そして当時全く未発表だった新種のポケモンであるルギアの登場
さらにこのルギアが伝説の三匹をねじ伏せてしまう、というポケモンバトルファンにはたまらないカタルシスが展開されちまうのです


やがてルギアと伝説の三匹の争いが世界全体の生態系を歪めてしまいセカンドインパクト的事態に発展
主人公サトシと相棒ピカチューは世界の危機を救うべく奮闘する、、、







前作ミュウツーが子供向けにしては少し難しい内容だったことへの反省として、今作はとにかく派手に、強いポケモンが大暴れし、サトシがカッコイイこと言っちゃたり、カスミやロケット団にまで見せ場がある


今作で黒幕となるジラルダン(cv鹿賀丈史)の空中要塞なども当時にしては迫力のあるCGで描かれていたり見所は沢山


そしてなによりフローラちゃんが可愛いw
サトシをめぐってカスミとの絡みもあったりと、ゲストキャラとしての存在感は歴代でもトップクラスではないかと?


ちなみに脚本はミュウツーと同じく首藤剛志さん
首藤さんが亡くなられていたことを今し方知ったこともありご冥福を祈りつつ、このレビューを書かせていただきました

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

感想?

幼き頃に見た記憶がうっすらと残っているが

どこまで覚えているのかわからないので、

書いてることが変かもしれません。

対象年齢が低いので、その当時の感性で

述べると一応よかった作品だったと

言えます。良かったと言える点は

サトシが命を賭けけてでもポケモンを

救おうとするところです。※いつもそうなんですけど

(あくまで当時すなわち3~6才の頃感性で言うと・・・)

まあ、とりあえずそんなところだと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9

66.1 4 1999年夏(7月~9月)アニメランキング4位
金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー(アニメ映画)

1999年8月21日
★★★★☆ 3.6 (24)
185人が棚に入れました
劇場版「金田一少年の事件簿」第2作で、前作から3年ぶりの公開だった。ストーリーは本作のために用意されたオリジナル編である。また小説家・京極夏彦や俳優の夏八木勲も声優として出演。およそ1万年前の海底遺跡に囲まれた沖縄の巨大リゾート、ディープブルー・アイランドのホテルに金田一一(はじめ)たちが招かれた。このリゾート開発を進める藍沢国際海洋開発の令嬢・茜は、キングシーサーと名乗る何者かから脅迫を受けていることを一に語る。

声優・キャラクター
松野太紀、中川亜紀子、池澤春菜、平田広明、森川智之、小杉十郎太、堀内賢雄、田中敦子、高橋理恵子、安原義人、田の中勇、青羽剛、玄田哲章、矢尾一樹、西村ちなみ、小野健一、高木渉、二又一成、龍田直樹、高橋直純、水原リン、百々麻子、納谷悟朗、京極夏彦、夏八木勲

65.6 5 1999年夏(7月~9月)アニメランキング5位
アキハバラ電脳組 2011年の夏休み(アニメ映画)

1999年8月14日
★★★★☆ 3.6 (20)
102人が棚に入れました
王子様の一件が過ぎ去ってから4ヶ月後。ひばり達は中学2年の1学期を終え、夏休みの準備に余念がなかった。そうした中でアキハバラを中心とした地域に異変が発生し始めていた。その異変の原因が王子様の城=プリムム・モビーレのメインコンピュータの暴走にあると知ったひばり達は……。

声優・キャラクター
島涼香、林原めぐみ、吉住梢、浅川悠、長沢美樹、新谷恵、堀江由衣、くまいもとこ、水田わさび、鶴ひろみ、緒方賢一、本多知恵子、玉川砂記子、かかずゆみ、松山鷹志、鈴木琢磨、西村ちなみ、喜多川拓郎、長嶝高士、橋本昌也

64.0 6 1999年夏(7月~9月)アニメランキング6位
CLOVER(アニメ映画)

1999年8月21日
★★★★☆ 3.6 (13)
83人が棚に入れました
 人気女性作家グループCLAMPの同題原作コミックを約7分の劇場用アニメ化。音楽と画面をシンクロさせた全編フルデジタルのミュージッククリップでもある。同じCLAMP原作の劇場版『カードキャプターさくら』の併映作品として製作された。政府からの依頼を受けた退役軍人の青年=琉・F・和彦。彼の任務は謎多き少女スウを妖精遊園地(フェアリーパーク)へ移送することだ。5人の超能力者(ソーサラー)を凌ぐ魔法使いとして訓育されたスウ。彼女と和彦が直面する現実とは……。本作の実制作はマッドハウスが担当。『耳をすませば』や『もののけ姫』などの作画監督で活躍してきた高坂希太郎の初監督作品でもある。主人公の一人スウは坂本真綾が演じた。

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

幸せになりたい。

制作:マッドハウス
1999年8月に公開された劇場版作品。
原作者はCLAMPで、現在は連載停止中の漫画作品です。

【概要】

魔法と科学が融合した未来世界。
元軍人の琉・F・和彦と不思議な少女・スウは、
妖精遊園地(フェアリーパーク)を目指します。

【感想】

20年前に、『なかよし』の姉妹誌として誕生しながら、
売れ行き不振で短命に終わってしまった月刊誌『Amie』の看板作品。
作者が多作のために優先順位が低くて、
連載再開のめども立たずに未完のままに終わった作品ですね。
作画は綺麗だったものの、ストーリーは好みじゃなかったかも?

この映画は、作品のCMみたいなイメージビデオですね。
『劇場版カードキャプターさくら』と同時上映だったのにもかかわらず、
絵も音楽も良いのに、雑誌の売上に寄与しなかったのかな?
さくらと違ってわかりにくい作品は難しいなと思った、ただそれだけですね。

全然、作品の内容に触れてない気もしますが、
原作を読んでも、よくわからなかったのでw

短いですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 13

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

CLAMPによる美しいミュージッククリップ的なショートアニメ

同名のコミックの序章エピソードを基にした
6分半ほどのミュージッククリップ的な短編作品。
CLAMPアニメ初のフルデジタル制作だそうだ。

ナレーションで始まるこの物語。
籠の中の鳥のように、ずっと独りで生きるよりも、
たった1つの小さな望みを叶えて幸せになりたい・・・
そう思うヒロイン スゥの切なくも哀しく美しい物語。

観た人は、いろいろに考えさせられるはず。

あらすじなどは公式サイトである程度、予備知識を入れておかないと
ただこのショートアニメ作品を観ただけでは、全容が把握できない。
それでも、作画や音楽などはとても美しく、クオリティが高い。
だからもっと観てみたかった。
けど、これを観て原作を読むなら、いいきっかけになるとは思う。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 10

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

☆CLAMP原作の短編映画

「カードキャプターさくら」との併映作品

5分程度ですけど幻想的な雰囲気で音楽も印象的です。

Amie に掲載されたコミックが原作ですけど休刊したらしいです。




1998年8月21日公開 マッドハウス

投稿 : 2024/12/14
♥ : 6

62.5 7 1999年夏(7月~9月)アニメランキング7位
ホーホケキョ となりの山田くん(アニメ映画)

1999年7月17日
★★★★☆ 3.4 (74)
303人が棚に入れました
たかし・まつ子の結婚から、のぼる・のの子の誕生と成長、山田家とそれを取り巻く人々の日常茶飯事やよしなしごとが、折々に松尾芭蕉や与謝蕪村、種田山頭火の俳句を挟んで歳時記としつつ、暖かく緩やかに描かれる。

声優・キャラクター
朝丘雪路、益岡徹、荒木雅子、五十畑迅人、宇野なおみ、矢野顕子、中村玉緒、ミヤコ蝶々、柳家小三治

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

家族の幸せを追求するとアニメは面白くなくなる!

制作費約20億円を使い込み、収入はたったの7.6億円だったジブリの黒歴史を飾る作品。

物語がとてつもなく面白くなく、映画館で見たら確実に睡魔が襲ってくるであろう。

キャッチコピーは「家内安全は、世界の願い。」

そのキャッチコピーに相応しく誠に家庭を的に絞った作品内容になっていた。
だからこそ、こんなにも面白くない作品ができてしまったのだろうw

私はこの作品が嫌いな訳でもない。
アメリカに移住する前は新聞の四コマ漫画でののちゃんを毎日読んだものだ。
日常のちょっとした面白い話を組み込んでいて「クスッ」と笑えるシーンも多々ある。

どこか懐かしくて、優しい気分にさせてくれる作品なのだが、原作が四コマだけに無理がある。
せめてらき☆すたやけいおん!の様に30分で区切ればそれなりに面白いものが出来たのかもしれない。

しかし、残念ながら萌えとも疎遠のこの作風で1時間40分はかなりキツいw
まるで何かの苦行をしてるように思える程だ。

ただ、そんなつまらん作品でも目を見張る点はある。

作画だ。

20億というもののけ姫をも越す作成費が使用されたか作画を見れば理解出来ると思う。
水墨画風に作品を統一するというなんか意味の分からんテーマが掲げられた為大量の時間と制作費が必要となったらしい。

その成果あってか、作画だけを評価するなら5.0をあげられるレベルに仕上がっている。
ある意味ジブリの底力を体感できる。

個人的には自分が結婚した時にでも見直したいと思っている。
確かに面白く無いが、家族というテーマを追求しまくっているということに変わりはない。

人によって家族の形がどうあるべきか、なんて違ってくるだろう。これは価値観の問題であって、他人に押し付けるものでも無いと思うからだ。

ただ、今作品の様な家族環境を築けたら、それはそれは幸せなことなんだろうな、と思わずにはいられない。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 12

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

老いを感じる邦画

宣伝は結構してたのですが、全然期待感がなかった映画。
そもそも四コマのほのぼの家族を映画で見たいという人はそんなにいない。
にも関わらず大金をかけて作るという無謀な試み。

「おもひでぽろぽろ」みたいに感傷に浸れるものでもなく、ちょっとおかしな家族のほのぼのとした日常をそのまま映像化した、ぐらいの印象しかなく、ヒットする要素も皆無。
良いところも確かにあったが、根本的に方向が間違ってた・・・・
若々しさが全く感じられず、ただ退屈で老いを感じるような映画だった。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 8

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

『もののけ姫』(ジブリ作品)と合わせて観てほしい

日常の話が、のほほんとコミカルに描かれています。私は好きです。

特に、同じくジブリ作品の「もののけ姫」の「生きろ!」っていう主張のアンチテーゼとして観てみるとおもしろい。
どうしても肩に力が入る「もののけ姫」、その肩の力を抜いてくれるのが本作だと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

61.4 8 1999年夏(7月~9月)アニメランキング8位
劇場版ポケットモンスター/ピカチュウたんけんたい(アニメ映画)

1999年7月17日
★★★★☆ 3.3 (29)
173人が棚に入れました
1990年に公開された『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』と同時上映された、ピカチュウを主人公に、ポケモンたちの活躍を描く短編映画作品。昼寝をするサトシ一行。だけど、坂から転がるトゲピーに気づいたピカチュウをはじめとするポケモンたちは、トゲピーを追う内に、ディグダの掘った穴に転がり落ちてしまう。そしてその穴の先には、ポケモンたちだけが暮らす<ポケモン谷>が広がっていて――!? 本作の監督を務めるのは『愛天使伝説ウェディングピーチ』『ポケットモンスター』シリーズの総監督の湯山邦彦。数多くのポケモンたちが登場する本作では、にぎやかなポケモンたちの小さな“大冒険"を楽しもう!

nagi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ルギアの映画のおまけ

ピカチュウは可愛いです。
子供向けです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

ひょんなことがきっかけでポケモンたちだけが暮らす「ポケモン谷」に迷い込んだピカチュウたち。そこでトゲピーがいなくなっちゃったから、さあ大変!みんなでトゲピー探しのたんけんがはじまった。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき(アニメ映画)

1999年7月24日
★★★★☆ 3.9 (6)
30人が棚に入れました
劇場版「アンパンマン」第11作。ゲスト声優として雛形あきこが参加。お城の生活に飽きてしまったキラキラ星のお姫様・キララ姫は、ある日お城を飛び出して、アンパンマン・ワールドへやってくる。お腹を空かせているところをアンパンマンに助けられ、パン工場へ招待されたキララ姫。アンパンマンを独り占めできないことにかんしゃくを起こした彼女は、アンパンマンの勇気の源である“勇気の花"のジュースのビンを割ってしまうのだが…。

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズ・メタルス コンボイ大変身!(アニメ映画)

1999年7月31日
★★★★★ 5.0 (1)
21人が棚に入れました
超ロボット生命体トランスフォーマーが、正義の陣営サイバトロンと悪の陣営デストロンに別れ、激闘を繰り広げる模様が描かれた「トランスフォーマー」シリーズ。本作はそのCGアニメーションシリーズの劇場版第二作であり、99夏 東映アニメフェアにて上映された。 太古の地球にタイムワープして、自分たちに都合のよいように、歴史を書き換えようと目論む悪の軍団デストロン。それを追ってサイバトロンの戦士たちも、400万年前の地球にたどりつく。本作では、サイバトロンの総司令官であるコンボイが、伝説の勇者のスパークと合体し、パワーアップする話が展開される。

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
ハッピーバースデー 命かがやく瞬間(アニメ映画)

1999年7月1日
★★★★☆ 3.8 (5)
18人が棚に入れました
親から子への精神的虐待をテーマとした、青木和雄の手による児童書を劇場用アニメとして制作したもの。母の静江は兄を可愛がる一方で、妹のあすかには冷たくあたっていた。あすかの12歳の誕生日に、母は「生まなきゃよかった」と言い放ち、その一言がきっかけであすかは声を出せなくなってしまう。不登校に陥ったあすかは、兄のすすめで母の実家で過ごすことになり、自然と祖父母の愛情に癒されて声を取り戻す。彼女はやがて、重度の障害をもつ少女めぐみと出会うが……。監督・出崎哲、作画・四分一節子夫妻がライフワークとする、人権問題を題材にした教育映画の一つ。

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
からくりの君(アニメ映画)

1999年7月27日
★★★☆☆ 3.0 (1)
18人が棚に入れました
藤田和日郎の原作による同題短編コミックをもとにした時代劇アクションアニメで、制作会社のTMSにとって初の同ジャンル作品でもあった。OVAを前提に作られたが先行してイベントや劇場でも公開されている。時は乱世の戦国時代。武将・狩又貞義は、からくり人形の制作に没頭していた城主・文渡(あやわたり)を倒し、その人形から怪異なからくり武者を作る。ただひとり生き残った文渡の末姫・蘭菊(らんぎく)は一族の仇を討つことを決意した。

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
め組の大吾 火事場のバカヤロー(アニメ映画)

1999年7月27日
★★★★☆ 3.6 (6)
17人が棚に入れました
曽田正人が手がけた消防士の活躍を描く同名コミックをサンライズがアニメ化。連載された「週刊少年サンデー」の40周年記念作品でもあり、イベント上映や劇場公開も行われた。物語は原作の要所を抜き出して再構成されている。千国市めだかヶ浜出張所、通称“め組"の熱血消防士・朝比奈大吾は独断先行から要救助者を助けた一件で、謹慎を命じられる。やがて芸術鑑賞会が行われている市民ホールの防火指導にあたっていた大吾だが、同所で大火災が発生し…。

ちゃっぴぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

人命救助のために生まれてきた男

おススメ度 2

なぜこんな場面からはじまる!?
原作を読んでいないヒトにはわけがわからないことでしょう。
TVシリーズとしてしっかりアニメ化してほしかった。
人命救助に命をかける消防士のお話として描かれているけれど
本当は消防士として成長していくというお話です。
迫力と緊張感は多少はあったかな。

原作は間違いなく名作なのでそちらを強くプッシュします。
雰囲気を確かめるためにコレをみるのならいいかも。
人間関係とかまったくわからないでしょうけど。

山田孝之さん主演でドラマ化されたこともあります。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
スーパードール★リカちゃん リカちゃん絶体絶命!ドールナイツの奇跡(アニメ映画)

1999年7月31日
★★★★☆ 3.5 (4)
17人が棚に入れました
玩具メーカー・タカラ(タカラトミー)が1966年から販売しているロングセラーの着せ替え人形である「リカちゃん」をモチーフに、30周年記念のオリジナルストーリーとしてテレビアニメ化した『スーパードール★リカちゃん』。その劇場公開作品が本作で、東映アニメフェアの一作として上映された。主人公の香山リカと、ドールリカをはじめとする3人のドールナイツの活躍を描く。この劇場版ではリカを狙う悪魔・デヴォ-ルがリカを連れ去るために氷の魔女・ダナを復活させる。子供たちの純粋で澄んだ心が大好物というダナの魔の手から、リカを守るため奮闘するドールナイツたちの戦いの行方は……!?

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
プリンス・オブ・エジプト(アニメ映画)

1999年7月1日
★★★★★ 4.8 (5)
16人が棚に入れました
旧約聖書が伝える出エジプト記の壮大な世界を、数々のCG映像やミュージカル・シーンで綴ったアニメーション巨編。旧約聖書の要となる人物・モーセを主人公に据え、彼と兄との葛藤を軸にして、その半生を大スケールで描いてゆく。海が真っ二つに切り裂かれるラストシーンは圧巻。声の出演にヴァル・キルマー、ミシェル・ファイファー、サンドラ・ブロック。ナイル川のほとりで、奴隷の子として生まれた男の子。モーセと名付けられたその子は、ある偶然からエジプト王国の王子として育てられる。やがて月日は流れ、自分の出生の秘密を知った彼は、国を去る決意をするが・・・。

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
それいけ!アンパンマン アンパンマンとたのしい仲間たち(アニメ映画)

1999年7月24日
★★★★★ 5.0 (1)
16人が棚に入れました
アンパンマン・ムービー「勇気の花がひらくとき」の同時上映作品。はじめてのお祭りを楽しみにしているうめこちゃんは、お米やうめぼしを持って、おむすびまんやこむすびまんとともに夏祭りの会場へ向かう。ところが後をつけてきたばいきんまんが彼らを襲い…。おむすびまんたちの活躍を描いた「おむすびまんと夏まつり」、SLマンを助けるためにバイキン強盗団に立ち向かうやきそばパンマンの物語「やきそばパンマンとバイキン西部劇」の2話の短編エピソードが繰り広げられる。

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
小さな巨人 ミクロマン 大激戦!ミクロマンVS最強戦士ゴルゴン(アニメ映画)

1999年7月31日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
同名のテレビアニメの劇場版。地球に降り立った身長数センチの正義の超人・ミクロマンと、悪のアクロイヤー軍団の活躍を描いた物語。 夏のある日、日本全国で乗り物や建築物が突如消失するという怪事件が発生。しかも消えた飛行機の中には、ミクロマンたちの友人である耕平の家族が乗っていた。この事件が、アクロイヤー軍団の仕業だと推測したミクロマンたちは、早速、異変が感知された太平洋上に向かう。すると、そこにはアクロイヤー最強の戦士・ゴルゴンが待ち受けていた。結界獣・クラーケンを操って地球侵略を企むゴルゴンに、立ち向かうミクロマンたち。しかし、ゴルゴンの力は強大で苦戦を強いられる。果たしてミクロマンたちは、地球の平和を守り切ることができるのだろうか?

計測不能 9 1999年夏(7月~9月)アニメランキング9位
だんご三兄弟を歌おう!!(アニメ映画)

1999年7月31日
★★★★★ 5.0 (1)
10人が棚に入れました
NHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』発の童謡、「だんご3兄弟」をテーマにした劇場用短編。同年夏に開催された「東映アニメフェア」のプログラムの1本として上映された。ちなみに1999年当時、「だんご3兄弟」は類型250万枚を超す大ヒットを飛ばしており、この映画もそうしたブームを受けて制作されたものになる。内容は、『おかあさんといっしょ』の歌のお兄さん・速水けんたろうが「だんご3兄弟」を歌うというもの。なおだんご3兄弟は、後に『おかあさんといっしょ』枠内にて、「だんご3兄弟あっという間劇場」としてTVアニメ化されている。
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