1994年春(4月~6月)に放送されたアニメ映画一覧 8

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年代別アニメ一覧

66.2 1 1994年春(4月~6月)アニメランキング1位
クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(アニメ映画)

1994年4月23日
★★★★☆ 3.5 (122)
633人が棚に入れました
野原家の嵐を呼ぶ園児・しんのすけは商店街の福引を当て、ひろし、みさえの両親と共にゴールデン・ウィークは南の島のブリブリ王国へ。だがそれは王国の秘宝を狙う秘密結社ホワイトスネーク団の罠だった。何と誘拐されたスンノケシ王子と瓜二つだったしんちゃんは、親衛隊の美人少佐ルルの努力にもかかわらず、ホワイトスネーク団の参謀ミスター・ハブとおかまの部下ニーナ&サリーに連れ去られる。


声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『殺す!殺す!って、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!』

劇場版クレヨンしんちゃんの第2作。
1994年公開。

前作は夏休み公開でしたが、本作以降はゴールデンウィークに公開となっております。
よって、本作に限っては前作から1年経たずして公開。
スタッフの皆様お疲れ様でした。

前作は作品紹介も兼ねた作りであったのに対し、今作は今現在では定番の、野原一家が大騒動に巻き込まれ、家族の絆を深めながら立ち向かうという方向性を見出した作品でもあります。
くわえて、ファンタジー色も勿論強いのですが、それ以上に強烈な格闘シーンが目白押しで、こちらも後々に継承されていきました。

あと、記憶にある方も多いかもしれませんが、オープニングはクレイ(粘土)アニメで制作されており、以降こちらも劇場版クレヨンしんちゃんシリーズの定番となりました。
これが毎度、クオリティが高く見ていて楽しいんですよね。



あらすじとしては、福引で「ブリブリ王国」への旅行券を当てた野原一家が、旅客機内で
{netabare}
実はその旅行を画策し、しんのすけをある理由から誘拐する算段を立てていたホワイトスネーク団と対峙し、その陰謀に巻き込まれていくというストーリーです。


本作を見た方なら誰もが感じると思いますが、内容はインディ・ジョーンズとアラジンをクレヨンしんちゃんとして上手く混ぜあわせたような作りとなっています。
特にアラジンへの、オマージュが強いですね。

だからこそ読めてしまう部分も多々あるのですが、本作の魅力はなにより、個性的で魅力的なキャラクターが多いことなのです。


まず、初期からしんのすけを付け狙うオカマの2人組、ニーナとサリー。
この2人が、悪党ながらも人間味があり、しんのすけと行動していく内に心境に変化が湧いていくんですね。
勿論、オカマなりにですが。

当初は、「そのガキを渡しなさい!」と声を荒げていましたが、いつの間にか2人は寝ているしんちゃんに対してこうも言っていました。

「寝顔だけは可愛いじゃない…?」
「寝顔だけはね……。」

この内、サリーの声を担当された塩沢兼人さん(本編ではぶりぶりざえもんの声優)は、後の5作目でも味方のオカマキャラで再登板されています。
実際、オカマっぷりが絶妙にハマってらっしゃいましたからね。
ブチ切れた時の口調なんか怖かったりもして、幼少期はちょっとビビりましたけど。
(塩沢兼人さんに関しては、語りだすと長くなるのでメインの第6作で……。。。)


そして、メインのボスキャラの一人。
逆三角形をまさに絵で描いた体格の、ミスター・ハブ。
俳優として活躍されてらっしゃる中田浩二さんの声の渋さが凄まじく、敵キャラらしい冷徹さを見せ、その圧倒的な格闘術?もインパクト抜群。
のワリに、作中とある場面では真面目にコミカルなダンスも披露する万能ぶりも見せてくれます。

悪党でも、ただの悪党では終わらない。
これが、特に初期の劇場版クレヨンしんちゃんシリーズは強くて、個人的に大好きなところです。


しかしなにより私が個人的に押したいのは、劇場版全シリーズ内でも3指に入る程大好きな女性キャラクター。
そのミスター・ハブと世界の命運をかけて戦う

『ルル・ル・ルル』

ですね。
ブリブリ王国の秘宝を求め、秘宝に繋がる鍵となる王国の王子スンノケシと、スンノケシと全く同じ身格好のしんのすけを連れ去るホワイトスネーク団に対し、王の奪還のために動くキャラクターが彼女なのですが…。
その活躍っぷりは、作中でも際立っていました。

基本的に真面目一本で、見た目もショートカットの(私好みの)綺麗なお姉さんなのですが、どこかズレた感覚の持ち主で、流石の野原一家でさえ表情を曇らせる場面も……。。。。
あげくには、オカマの2人組にまで

「あたし達の方が、よっぽどノーマルじゃない?」

なんて言われる始末。

しかし、いざ師匠(カンガルー)直伝の格闘技を披露すると、その圧倒的強さに惚れ惚れしてしまうのです。
彼女が最終戦で言い放った

「鼻が高過ぎたみたいねぇ、ミスター?」



「殺す殺すって、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!」

の台詞のシーンは、今でも他のアニメでは中々味わえない程の熱さがあります。
私は、何っっ度見ても痺れます。


王子に対しての、愛情にも似た献身ぶりも良いですね。
終盤では、人間味溢れるニーナとサリーが、ルルのその健気な献身ぶりに涙してしまう場面も…。
しんのすけが絡むことにより

「何笑ってんの?」

「感動してんのよ(怒)」

ってやりとりになっちゃってましたけど…。。。。
{/netabare}


総評として。
本作は、前作同様に子供向け色の強い作品ではありますが、初期10作の定番となる『魅力的なオリジナルキャラと、熱いバトルで魅せる』シリーズの地盤が固められた内容です。

そして、今回の敵はしんのすけの誘拐が目的である為、ひろしとみさえが、しんのすけをどれだけ大切に想っているかが垣間見えるのも良いですね。

勿論、定番のギャグも今作はピカイチ。
スカイダイビングのシーン、野生の猿とのやりとり、誘拐直後のしんのすけの立ち振舞いなど、思い返してもニヤついてしまうシーンが多いです。
初期の作品は毎度毎度、よく90分弱でこの内容をまとめたなぁと感心してしまいます。

総じて前作よりも、大人も子供も一緒にっていうより関係無く、誰もが見やすいエンターテイメント作品になっているかと思います。


ではでは、読んでいただきありがとうございました。

次回作は、第3作「雲黒斎の野望」です。



末筆となりましたが、メチャクチャに格好良く、時にはコミカルな天然さを見せて可愛らしい。
そんなルルの声を御担当された、声優の紗ゆり(さゆり)さん。

後に本編でも、しんちゃんの憧れの女性ななこお姉さんを演じて下さいましたが、2012年に55歳という若さでがんにより他界されました。

今回レビューを作るにあたり本編を見返しましたが、やっぱり最っっ高にハマリ役で、ときめくような声でした。

本当に声優さんは、お亡くなりになってもファンの中で耳に刻まれ生き続けるのですね。

改めて、なんて素晴らしい職業なのだと感じ、こんな気持ちを抱かせてくれたことに、感謝の気持でいっぱいになりました。


◆一番好きなキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◆嫁にしたいキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◇罵られたいキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

優れたバトルアクションと脚を楽しみましょう…それだけですけど。

 クレヨンしんちゃん人気絶頂の時期の作品ですね。興行収入も良かったみたいですが、面白さでいえばそうでもないです。他の作品のレビュー用に見返そうと思ったら作品を間違えました。せっかくなのでレビューしておきます。

 小学生向けの活劇ですが、大人が見ても楽しめる水準です。90分なのでテンポがいいので飽きる頃には終わるでしょう。私は大変面白く見た記憶があります。1回限定ですが。今回見返しましたが、10年以上間があると思いますがちょっと辛かったです。(クレしんは不思議なことに、劇場版になると対象年齢が下がる気がします。コミックは大人用、TV版は薄く広くで、劇場版は小学生から中学生までしょう)


 それを補ってくれるのがアクションシーンでしたね。冒頭の賊が侵入するシーンからかなり見せてくれます。人が非常に良く動いています。完全なギャグ体型がヌルヌル動いているのがちょっと不思議な身体感覚ですね。ルル=ル=ルルというヒロインのアクションが良かったです。かなり動いていました。それと御御足を大胆に見せてくれてます。

 ドラえもんもそうですけど劇場版になると女性キャラが急にエロくなりますね?お父さん向け?クリエータがなんか表現したくなる?

 それと作中の地下ダンジョンのようなところのギミックの表現が他からの流用だとは思いますが、見せ方が上手くてここは面白かったです。
 
 クレヨンしんちゃんですから、親子3人の冒険譚ですね。珍しく幼稚園組が全く登場しませんでした。みさえとひろしが積極的に物語に関わってくるのが劇場版の特徴ですが、本作については解決に夫妻がかかわったかというと、ちょっと脇役感が強かったですね。
 加えて夫婦喧嘩を頻繁にするのですが、内容がヒロシがみさえに状況を作った責任を押し付けるような攻め方をしていました。これが結構不愉快でしたね。モラハラ…覆水盆に返らず…うーん。時代ですかね。LGBT的な表現もちょっとスレスレでしたね。

 牽強付会的に友情とか欲というテーマが付けられなくはないですが、まあ、童話的な寓意が若干ある程度です。

 
 ブリブリ大魔王…ブリブリ左衛門ではないですが、やはり塩沢兼人さんがよかったなあ…他の役で出てるのにもったいない。やっぱりマクベの声だからいいと思うんですけどね。

 OPのクレイアニメはやっぱり良かったですね。今は3Dですからね。貴重です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

66.0 2 1994年春(4月~6月)アニメランキング2位
幽★遊★白書 冥界死闘篇 炎の絆(アニメ映画)

1994年4月9日
★★★★☆ 3.6 (22)
134人が棚に入れました
90年代を代表する週刊少年ジャンプ掲載の人気コミックが、二度目の劇場映画化を果たしたのが本作だ。 三途の川が氾濫し霊界は沈没寸前に。人間界にいた浦飯幽助のところへ這々の体で逃げ延びてきた霊界案内人・ぼたんによると、それは冥界の王・耶雲の仕業らしい。人間界に五つある霊気門のパワーを解放すれば霊界を救えるらしいのだが、そこにはすでに耶雲の手下が先回りしており幽助や仲間たちと激戦を交えることに。そしてついには耶雲本人が姿を現し、体内に冥界復活の鍵を秘めていたぼたんまでも連れ去られてしまう! TVシリーズ並の尺数だった映画一作目とは異なり、今回は長編にパワーアップ。夜の東京を縦横無尽に駆け抜けるアクションシーンは必見だ。

声優・キャラクター
佐々木望、千葉繁、緒方恵美、檜山修之、田中真弓、深雪さなえ、鈴置洋孝、横山智佐

渡辺探偵事務所の所長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ぼたんファンへの贈り物

測定不能だと!!?

とってつけた感が丸出し映画だけど、当時は面白かった。
今思えばこれは「ぼたんファンへ向けた贈り物」以外の何物でもなかろう。

しかし!ぼたんよりしゃしゃり出てる奴が出てくる。
正直言うとマジでそいつがいらない子だった。

恵まれないヒロインぼたん!今日もさまよってる霊を救ってくれよな。


格闘ゲームの隠しキャラでボスが登場したような気がする。冥界の王は多分映画補正で手こずっただけで、本来ならば瞬殺出来る相手なんだろうな

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

計測不能 3 1994年春(4月~6月)アニメランキング3位
三国志 完結編 遙なる大地(アニメ映画)

1994年4月9日
★★★★☆ 3.4 (8)
30人が棚に入れました
中国の著名な大河戦記を忠実に描いたアニメシリーズの完結編。制作費15億円を投じた大作で、声優には渡哲也、あおい輝彦を起用。孔明が劉備に提案した「天下三分の計」。それは天下を三分に分け、孫権と協力して曹操を倒そうとするものだった。計画は実現したかのように思えたが、呉の裏切りによって孔明は劉備、関羽、張飛らを失ってしまう。皆の願いを実現させるべく、魏に対抗していく孔明だったが…。孔明の最後の戦いである「五丈原の戦い」など数々の名場面を交えつつ、物語は進んでいく。

Mi-24 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

馬超と互角に斬り合う「関羽の娘」

日本有数の“親中団体”である創価学会の関連企業、シナノ企画の作品。

内容は『三国志演義』の劉備の益州攻略から五丈原で孔明が陣没する所まで。

話しのベースは三国志演義だが、今回はオリジナルキャラの「関羽の娘」が武将として登場。

しかし、あらすじの棒読み展開は変わらないので、関羽の娘を投入しても詰まらない作品だった。


最後のシーンは凄かった。
このシナノ企画の「三国志」三部作は最後のシーンが実写なのだが、今回はなんと天安門!
天安門に掲げられている「毛沢東」の肖像画を写して終わる。

ヒトラーやスターリンと並ぶ、大虐殺を行った毛沢東で最後を締めるとは。
シナノ企画(創価学会)は悪逆非道な独裁者の「毛沢東」にシンパシーでも感じているのだろうか?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

計測不能 3 1994年春(4月~6月)アニメランキング3位
Jリーグを100倍楽しく見る方法 ! !(アニメ映画)

1994年6月11日
★★★★☆ 3.4 (3)
10人が棚に入れました
怒涛のJリーグブーム直下の1994年に制作された劇場用作品で、Jリーグをネタにした内容のアニメと実写パートのオムニバス全23編で構成。アニメは最初から3番目のパート「スーパースターゴン!!」よりはじめられ、ここではそのタイトル通りジュビロ磐田所属の中山雅史選手を題材にアニメ化。以降、ソバージュヘアーが特徴だったラモス瑠偉、シジマール、磯貝洋光……とアニメパートは実写パートを間に挟みつつ上映された。 ちなみに磯貝のアニメではサッカーボールと大阪のたこ焼きを引っ掛けた小ネタを披露。本作はもちろんJリーグ公認の映画として制作され、後にソフト化された際には新人選手の紹介も含む「延長戦」を追加している。アニメーション監督は同様の趣向で作られた映画『がんばれ!!タブチくん!!』の芝山努が務め、キャラクターデザイン原案も『タブチくん』の原作者いしいひさいちが担当。

計測不能 3 1994年春(4月~6月)アニメランキング3位
土俵の鬼たち(アニメ映画)

1994年5月21日
★★★★☆ 3.5 (3)
7人が棚に入れました
戦後の相撲界で「土俵の鬼」と謳われた第45代横綱・若乃花幹士(花田勝治)の半生を描いた長編アニメーション作品。父親が傷痍軍人となって帰還してから勝治は、巡業にやってきた二所ノ関部屋の力士を打ち負かしたことで昭和21年に相撲の世界に入った。そして、次々と勝ちを重ね、昭和30年に大関に昇進、昭和33年には力士の頂点である横綱へと昇進する。ひたすら稽古を積むことで、小さな身体ながら横綱まで上り詰めたその姿に、「土俵の鬼」と呼ばれた。 本作は、岡本文良の同名小説を原作に『きまぐれオレンジ★ロード』などの吉永尚之が監督し、俳優の緒形拳がナレーションを務めている。

計測不能 3 1994年春(4月~6月)アニメランキング3位
どすこい!わんぱく土俵(アニメ映画)

1994年5月21日
★★★★★ 5.0 (1)
6人が棚に入れました
相撲に憧れる少年を主人公にその成長を描いた約55分の劇場用アニメ。実在の先代二子山親方や現二子山(旧藤島)親方、さらに貴ノ花と若ノ花の両関取も登場することで話題となった。第四十五代目横綱・若乃花幹士の半生を描くアニメ『土俵の鬼たち』と同時上映された。相撲好きの父親によって二子山親方と同じ名前を付けられた少年・勝治。体の大きい彼はその名に反しスポーツが苦手だったが、二子山部屋の少年相撲教室に参加したことを機に少しずつ変わってゆく。親方から“辛抱"という言葉を託された勝治は、この一言を心の支えに相撲の練習を行う。ついに念願の「わんぱく相撲大会」へ出場する勝治だが、あえなく二回戦で敗退。それでも力士になることへの道をあきらめず、がんばろうと夢を膨らませた勝治だが……。本作の実制作は海外アニメなどの受注で活躍しているムークが担当。総監督は『鶴彬 こころの軌跡』など多数の実写映画も手がけている神山征二郎によるもの。キャラクターデザインはベテランアニメーターの関修一が務めた。

計測不能 3 1994年春(4月~6月)アニメランキング3位
Crying フリーマン 完結篇 無明流射(アニメ映画)

1994年3月26日
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
小学館「ビックスピリッツコミックス」掲載の小池一夫・池上遼一の同名原作を題材にしたアニメ作品で、本作はシリーズ完結編となっている。主人公は、世界最強の殺し屋・クライングフリーマン。香港の組織・百八竜に反旗を翻してロシアコネクションと結んだ日本のヤクザ組織に制裁をくわえるため、フリーマンは祖国・日本に旅立つことになった。日本ではフリーマンの仕業に仕向けた暗殺事件が次々と発生し、さらにフリーマンの初恋の女・理恵もさらわれていた……。フリーマンは日本のヤクザ組織を壊滅させ、理恵を救うことができるのか。
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