1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画一覧 13

あにこれの全ユーザーが1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月02日の時点で一番の1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
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年代別アニメ一覧

78.6 1 1993年夏(7月~9月)アニメランキング1位
機動警察パトレイバー2 the Movie(アニメ映画)

1993年8月7日
★★★★★ 4.2 (357)
1829人が棚に入れました
一九九九年、PKFに参加した陸上自衛隊レイバー小隊が、東南アジア某国において全滅した--。それから数年後の東京。突如戦闘機F-61が横浜ベイブリッジを爆破したが、報道ではそれが自衛隊機であったと告げられた。民衆は自衛隊への不信感をつのらせていく。特車二課第二小隊の後藤隊長は、事件の背後に九九年のPKFで行方不明となった柘植の存在を察知する。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、千葉繁、阪脩、西村知道、根津甚八、竹中直人
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

現実にある非現実。そして愛。

前作の箱舟の事件からしばらくした話。本作は前作とは大きく内容も雰囲気も異なる作品となっています。
主人公は篠原と泉ではなく、後藤さんと南雲さん。彼らの一言では割り切れない大人の苦さが寂しく哀しいです。

突如、横浜ベイブリッジに一発のミサイルが着弾したことから
都心に矛先を向けた攻撃が次々となされ東京は戦後今までにない緊張状態に陥ります。
このミサイル事件に関して後藤さんと南雲さんに協力を申し出てきた怪しい男が現れ、そこである男の名前が挙がります。
「柘植 行人」
彼はかつて南雲さんが妻子を持つのにも構わず関係を持った人でした。
それに構わず話はたった一発のミサイルを皮切りにどんどん悪化していき、日本国内(特に東京)さらにそれは外交関係までにも浸食していきます。

この政治にまで発展させるように、どんどんとものごとを膨張させて紡いでいくストーリーは非常に面白いです。
前作と同じようにそれはとても現実的に事が運ぶために気が抜けません。
また、陰鬱とした雰囲気のシーンも多く、ところどころで抑えきれない狂気も見え隠れしています。
実際に自衛隊が動き、街中に異質な空気が流れる描写は見事。
いつ何が起ころうと、その緊張状態にあるモラルの紐がプツンと切れてしまってもおかしくない描写も圧巻です。

僕が思うこの作品の魅力はもちろん上に書いたものもこの作品の重要な要素なのですが、
やはり一番は、後藤さん独特の空気や南雲さんとの会話、彼なりの人としてまっすぐな姿や、
南雲さんの柘植との関係をジレンマに苛まれなむ姿にそれを感じます。
詰まるところ、人の姿です。社会は混乱し、上の人間は保守的になり大事なことを見失おうと
彼らだけはそれに振り回されずただ自分がなすべきことに集中する姿です。
何が間違っていて、するべきことは何なのか。モラルをキッチリと持った特に後藤さんの姿はとてもかっこいいです。
南雲さんは南雲さんで柘植とのかつての関係が頭の隅にありながら仕事に取り組む姿や、
彼との接触シーン、ラストシーンではその切なさを哀しみを持って魅せてくれました。それがあなたの答えなのですね。

難点として挙がる長々とした会話や少し飛躍した会話は、分かりにくかったり観る人の集中力を欠くのかもしれません。
またこの作品自体アニメの中ではあまり求められていない種類のモノでイレギュラーな存在なのかもしれません。
しかし、この作品はアニメーションとして手を抜いたところは一切見られず、
ストーリーも最初から最後まで迷いなく描かれた魂の震えを感じるとても良いものでした。
後続の作品でこれほどまでに現実に迫り、練りに練ったストーリーの中で
後藤さんや南雲さんのような人の姿をその最後まで描き切ったアニメーション作品を僕はまだ知りません。
万人に勧められるかというと決してそうではありませんが、
大量生産される空っぽなアニメとは一線を画した作品であると胸を張って言えます。
すべてが複雑に絡み合い高いレヴェルで差し出されたこの物語はなかなかに素晴らしい作品だと僕は思います。

シリアスで少し哀しみを含んだ話を求めるならばなによりもまずこれをおすすめします。
大丈夫、真剣に観ていれば(結果的には真剣に観ることを余儀なくされるけど)2,3回で一通りのことはなんとなくわかるようになります。



{netabare}

後藤さんってホントかっこいいです。声優さんの演技も抜群です。いやあホントかっこいいw


南雲さんが柘植に手錠をかけた後もう一方の手が自分の手に重ねられ握り返すあの瞬間はいつ見てもじーんときます。
実際に涙目にもなります。なんで?どうして?ってひたすら思う。
でもたぶんそれがわかってたらそんなことはしないのでしょう。
いつ何時でさえそれがわからず、ただ純粋にこころがざわめくのが恋なのだから。
そして発展した愛はどんなものの理由にさえなってしまう。
恋に落ちるというのは誰も悪くない。それがたとえ既婚者でさえも。それは頭でわかっていてもどうにもならないことだから。理屈じゃないから。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

”昭和おじさんとして、個人的には” 押井守の最高傑作

押井守の作品は、構成的にも、ストーリー的にも手の込んだものが多い。よって嫌いではないです。そしてこの物語は、もはやパトレイバーとは言えないが(設定としては活用)、そんな押井守の、エンタテイメント性と主義主張が、辛うじてバランスした最高傑作と自分では思っています。

押井守は(庵野秀明もそうだけど)、エンタテイメントの創作者というより、「表現者」だと思う。かなり熱く、主張も強い。観客を楽しませるというよりか、観客を自分の側に引き込もうとする。彼は、かつて昭和初期な宮崎駿を共同体を信じていると称し、自分たちは信じていないと言ったりもしていた。平成・令和の現在からみれば、昭和初期も昭和後期も、どっちも同じくらい暑苦しい。ええ、私は好きです。本作には、そんな昭和の表現者感が全方位にでている。

彼の表現者としての「昭和な暑苦しさ」は、これ以後の作品では、どんどん強くなっている。私は嫌いでないけど、エンタテイメントとしては微妙なラインに入ってきていると思ったりする。平成の方々から見れば、本作品も含め「なんとも、まあ、面白いんだが、微妙。。。」ではないだろうか。

さて、問題の中身ですが、テーマは戦争と平和(有事と平時)。押井守自身も戦争を直接は知らない。ただ、今の日本人は、平時における「正常化バイアス」(=「たぶん大丈夫だろう」感)が極めて高い。それは彼も感じているのだろう。海外、特に途上国に行ったりすると、わかっている自分自身でも、この「正常化バイアス」が邪魔をする。この正常化バイアスが物語の主題だ。

ただ、物語としての面白さは豊富に仕込んである。「縦割り官僚制度」「自衛隊とは何か?」「正義の定義」、いやー昭和感満載。

アクションは「リアル感」を前面に。これにより、鮮烈な印象を観衆に与えている。シンゴジラ(庵野秀明)はコンセプトを借用したとしか言いようがないのでは?

忘れられないシーンがある。自分はシーンを切り取って作品を評価するタイプではないが、敢えて。

メインキャラの一人の女性が、ある人に会いに行くシーン。相手からの電話から始まり、そこから音楽(これは、ほんとに秀逸)も始まる。外は夜の雪、暗闇と静寂がシーンを支配、音楽もそれに寄り添う、そして出会いのシーン、メインキャラの背景に暗闇から電車が通る。窓から煌々と漏れる光が相手の顔を暗闇から映し出す。

映画オタクの押井守からすれば、少しこっぱずかしいかもしれない(狙いすぎなので)。しかし、今でも、鮮明に覚えているし、今も見返している。いろんな作品でもこのシーンの対比演出は多用されている。

もう一つ、セリフである。この作品、押井守らしい長台詞や、短いが使えるセリフに溢れている。普通、単にいいセリフと記憶されるのみだが、本作のセリフは、自分の日常でも頻発するようになってしまった。

「出たとこ勝負で」(うだうだ言うな、予測不可能なんだから臨機応変に行くしかないだろう的な局面に多用している。短い言葉だが、全て含んでいる。人生も多分にそうであることが多い。)

「剥き身で」(おいおい、そんなもの見せてどうする?的な局面で。心情を思わず吐露してしまう時など、物理的な開示以外でも使える。)

「まともじゃない官僚には2種類しかいない。正義の味方か、悪党のどちらかだ」(このセリフは少し有名。まさに、おっしゃる通り、「官僚」の部分を置き換えるといろんなケースに利用できる。)

平成・令和の観衆から見れば、少し昭和的なウザさが出すぎて、バランスが崩れているのだけど、昭和な観衆からは、ギリギリで、エンタテイメントと押井の表現がバランスした最後の作品ではとも思ったりしている。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

パトレーバ―ではないが特車2課ではありました。

 湾岸戦争が1990年でした。この戦争の特徴は人がいない戦争、つまり高度に電子化された爆撃機とミサイルによる戦争でゲーム感覚でTVの前で先進国各国ではニュース映像を消費しました。
 ベトナム戦争やフォークランド紛争の帰還兵の中には戦争の中にしかリアルを見つけられない人がいます。東南アジアの紛争を舞台にしていますが、柘植が置かれた状況はこういう戦争現場で生み出された狂気です。
 柘植という人物はこういう時代が生み出したテロリストでした。

 核抑止力が作り出した仮初の平和の次にくるものは、ネットワークによっておそらくより不安定なものになるでしょう。本作の出来事はクーデターのような混乱を作りだすのが、いかにたやすくなるのかを描いています。柘植という個人の思想が日本をまるで内乱状態のように陥れました。

 本作の戦闘シーンや兵器は徹底的にリアルです。三沢から3機爆装した戦闘機が発進するシーンは鳥肌が立つくらいです。本作のテーマである平和の危うさや虚構性は、戦争がリアルに描かれることで我々に迫ってきました。
 戦争というものを平和の内側から描いた本ストーリーは非常に出来が良く、話としても面白かったと思います。ただ、だったらいつもの問いかけになります。なぜパトレーバーなのか?

 ヒューマンドラマとしては、本作においては南雲だけでしたが非常によくできたストーリーでした。南雲課長代理は、水路で発砲できませんでしたし、最後は髪をほどいていました。髪をほどく=女になるということですので、女として柘植に対して過去の落とし前を付けたわけです。手錠をかけますが指を恋人のように絡めます。
 あの斜視の公安の人間は内面が描かれていないのでヒューマンドラマとはいえませんが、謎としては面白いエピソードでした。
 後藤は活躍しますが、どちらかといえば語り部というか押井守の代弁者でした。

 さて、イングラムがほとんど活躍しません。そして野明も。私は名前を借りた作家性というのは好きではないのですが、本作の出来の良さは認めざるをえません。原作の特車2課および後藤という設定、バビロンプロジェクト後の東京という舞台を上手に使っていました。
 官僚主義や特車2課の無力さというのは原作から語られていましたので、その点でも良かったと思います。内海に対する熊耳のような女性としての因縁もマンガ原作からありましたので、南雲の部分も違和感がなかったと思います。

 ただ、やはりグリフォン対イングラムみたいな活躍が見たかったです。そこをいれてしまうと特車2課がヒーローになってしまうので、本作に入れられないのはわかりますが。

 攻殻機動隊との関連ですが、本作冒頭に多脚戦車が出ています。これはパトレーバ―の世界では無用の存在です。本来なら高性能の軍事用のレイバーを出す場面です。そこを敢えて多脚戦車にしたのは、本来押井守はロボットものを描きたくないのしょう。あきらかに攻殻機動隊のオマージュであり、おそらくこの時点で押井守は原作のファンだったのでしょう。電子による虚構が現実を支配するようなテーマを感じました。

 鳥の群れが沢山でてきます。鳥はキリスト的には霊の象徴ですし、白い鳥は平和の象徴です。一方でヒッチコックの鳥のように白目の無い鳥は感情が無い恐ろしさの象徴でもあります。最後のシーンの鳥はそのトリプルミーニングなのでしょうか。

 ということで、要はパトレーバ―ではないパトレーバ―でしたが、特車2課と後藤南雲の両名など、パトレーバ―世界を上手くつかって、テーマが描けていると思います。
 アニメ映画史上でもっともっと評価されていいのではないでしょうか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

69.6 2 1993年夏(7月~9月)アニメランキング2位
アラジン(アニメ映画)

1993年8月7日
★★★★☆ 3.9 (84)
625人が棚に入れました
街で城から抜け出してきたジャスミン姫と出逢った貧しい青年アラジンは、ジャスミンの結婚相手に相応しい富を得るため、猿のアブーと共に魔法の洞窟に入る。煮えたぎる溶岩にまさに落ちんとする時、魔法のじゅうたんに救われる。アラジンが手に入れたランプからは魔人ジーニーが現れ、三つの願いを叶えるという。『アラビアン・ナイト』を下敷きにした、93年度、興収第一位の42億円に輝くラヴ・アドヴェンチャー。CGを多用しスピード感にあふれるアクションや魔人ジーニーの動きが魅力。作品の核を握る、お調子者の魔人ジーニーの声はロビン・ウィリアムズが熱演。アラジンとジャスミンの魔法のじゅうたんでのランデヴーに流れる『ア・ホール・ニュー・ワールド』(レジーナ・ベル&ピーボ・ブライソン)は、前年の「美女と野獣」に続きアカデミー主題歌賞に輝いた。続篇「Aladdin/ジャファーの逆襲」は(本国でも)ビデオ発売のみ。

さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

タイトルなし

ギャグコメディ・ラブロマンス・アクションアドベンチャーこの三つがめっちゃ良い配分でてんこ盛りなのに物語が破たんしてないってのが凄いです。

これほどの普及の名作、今更レビューなんて野暮でしょ。
にわかを晒すだけ…
じゃあなぜ書いたかって
久しぶりに観たらとっっっても面白かったからです!

しかし、そんな面白い作品だって、1年も経てばまた内容が思い出せなくなってしまうでしょう。そうならないために、思い出せるようのリンク集です。

◆キャラクター・声優(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)#%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9

なんと三木さんは2代目のアラジン。
初代は羽賀研二。
これは驚きました。変わる前も観たことあるはずなんですが、改めて聞き比べたら全然違いますね。羽賀版は声質が若者っぽいのがキャラに合っている一方で、喋り方がちょっとくさいです。そして三木さんはやっぱりカッコいいです。


◆物語・小ネタ(NEVER)
https://matome.naver.jp/odai/2142332053920575401?&page=1

パロディ系は知らないとやっぱり面白くないですよ。
半分も分からなかった…もっと勉強しないとね。


◆音楽(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%EF%BD%A5%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88-%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88/dp/B013K420UK

<アラビアン・ナイト>
アーラヴィアナァーーァァイッ アラヴィアナァーーァァイ
駄目だ、癖になってくる。

<フレンド・ライク・ミー>
TDLでよく聞く曲でした。
ジャズかと思えばクラシックのようなテイストもあるのに、ポップに仕上がっている曲がワクワクします。

<ホール・ニュー・ワールド>
アラジンどころかディズニーを代表する曲ですね。
ディズニーの三大デュエット曲なら
「美女と野獣」「輝く未来」「ホール・ニュー・ワールド」を推します。


◆その後…ジャファーの逆襲(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3_%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2
実質アラジンとジャファーのバトルの決着編です。
ジャファーのお母さんってどんな人なんでしょうね。


◆完結編(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3%E5%AE%8C%E7%B5%90%E7%B7%A8_%E7%9B%97%E8%B3%8A%E7%8E%8B%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%AA%AC

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

叶えたい最後のひとつのお願いは......

ディズニーが1992年に制作したアニメーション映画です。
意外と最近の作品だったんですね。ちょっと驚き。
お話は、盗みをしながら非常に貧しい生活をするアラジンと
宮殿から一度も出ることが叶わず、父から愛のない結婚を迫られるジャスミンの恋の物語。
2人は偶然の出会いから共通点もありお互いに惹かれあいました。
豪華絢爛で食べ物に不自由しない宮殿での生活にあこがれるアラジン。
一方で、自由が欲しかったジャスミン。彼らの悩みは違うようで本質はまったく同じ。「今の生活から抜け出したい」
互いを羨んだり、嫉妬することなくその気持ちを十二分に分かち合うことができました。
でもそこからが波乱の幕開けでした。
結婚は王族同士でないとできなかったり、国務大臣である魔法使いのジェファーに邪魔されたりといくつもの壁がありました。
アラジンはランプの魔神ジーニーと協力しながら奮闘します。
最後の結末はまさにHAPPY END!!とても良い物語の結びでした。

本作の目玉はやはりジーニーです。
ランプの魔神と聞いて浮かぶ僕のイメージは、
主人に呼ばれると煙と共ににゅるにゅると出てきて「ご主人様お呼びでしょうか?」なんて陰気くさい感じだったのですが、
ジーニーはランプの魔神と呼ばれながら、お呼びがかかるとびゅーんと出てきて、まるでパーティーの主催者みたいにガンガン喋ります。
気さくでとても人懐っこい性格で、喋り出したらしばらく止まりませんw
加えてジーニーはいろんな変身をしながら軽快にしゃべり続けます。とても愉快です。
彼は単に面白いだけでなく、アラジンと築いたその友情はとても輝いたものでした。
これは本作を観て頂ければお分かりになるかと思います。最も感動させられました。

{netabare}

アラジンがジャスミンを取るのではなく、ジーニーを取ったときの衝撃はすごかった。
そりゃあ見捨てるわけはないと思ったけれどジャスミンを蹴ることもできないだろうと思ってたからなあ。
「君がいてくれなきゃ寂しいよ。」と言って抱き合うシーンは涙ぼろぼろでしたw
でもジャスミンとの結婚が決まった後、すぐに旅行に行っちゃったのはなんでだろうw まあ笑えたけど。

ジェファーから魔法のランプを奪う際に、作戦とはいえジャスミンのキスはこっちも心をえぐられるような気持ちになりました。
あれは痛かった。すごく痛かった。
けれどアラジンとジャスミンが結ばれて本当に良かった。良い物語でした。

{/netabare}

本作はラストに向けての盛り上がりも非常に上手く、十分に楽しめる作品です。
もしまだ観たことがなかったらぜひ一度時間があるときに。きっと面白いですよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

.:*゚..:。:ご主人様 さあ願いをどうぞ.:*゚..:。:.

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

旦那ってば

まだご自分の手に入れた物の価値を
ご存知でない

そこでごゆっくり お聞き下さい これがどういうことか

説明しましょう

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

アグラバーの街で貧乏暮しをする青年『アラジン』と相棒である猿のアブーは盗んだパンで生計を立てる程の極貧ぶり。
市場で出会ったジャスミン王女に身分違いの想いを抱くが王女誘拐の嫌疑をかけられ投獄されてしまう。

『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』の『アラジンと魔法のランプ』を元にしたディズニー制作のアニメ映画。

この作品で語られるのは二人の声優。アラジンの声優を務めた、羽賀研二の若々しくミュージカルを意識した演技と
ランプの精『ジーニー』の声優、山寺宏一が『Friend Like Me』ミュージカルシーンで“ロビン・ウィリアムズ”の
完璧な吹き替えをやってのけたこと。逸話としてミス無し一発撮りだったとの噂も。(アラジンの声優は後に変更)

作中で出てくる数々のミュージカルシーンは勿論、3Dでなく2Dのディズニーアニメーションは圧巻の表現力。
宮殿から抜け出し魔法の絨毯で空を駆け巡るシーンで、アラジンとジャスミンが歌う『A Whole New World』は
アカデミー歌曲賞他、数々の賞を獲得しました。


アラジンで一番すきなシーンはどこ、と問われるなら

自分の中では“冒頭”の一幕。露天商が月夜の砂漠をラクダに乗りながら語り部として登場し、物語がはじまるのです。

千夜一夜物語の通り、歌われる曲は『Arabian Nights』。

曲と映像の雰囲気がアラビアンナイトの世界観に引きこんでくれます。実は露天商には、ある“秘密”が。
この露天商、指が四本しかありません。作中で指が四本の人物といえば・・・ 続きは是非、砂漠の夜の、夢の中で。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

66.3 3 1993年夏(7月~9月)アニメランキング3位
幽★遊★白書(アニメ映画)

1993年7月10日
★★★★☆ 3.7 (17)
109人が棚に入れました
週刊少年ジャンプに連載された富樫義博原作の同名コミックの初の劇場映画化作品。「93夏東映アニメフェア」にて公開。監督は阿部紀之、脚本は大橋志吉が担当。人間界に潜り込んだ霊界の犯罪人を捕らえる使命を持つ浦飯幽助は、コエンマがコアシュラに誘拐されてしまったとの知らせを受け、霊界を支配する証である金印を携え救出へと向かう。途中合流した桑原、蔵馬、飛影たちの助けを得て、何とか金印をコエンマと交換にコアシュラに渡す。だが、その金印を部下の牙瑠餓が奪い取ってしまった。全ては霊界を支配するために牙瑠餓の企んだ罠であった。

声優・キャラクター
佐々木望、千葉繁、緒方恵美、檜山修之、田中真弓、深雪さなえ、青野武、松本梨香

66.2 4 1993年夏(7月~9月)アニメランキング4位
ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴(アニメ映画)

1993年7月10日
★★★★☆ 3.6 (104)
633人が棚に入れました
ギョーサン・マネー主催の天下一大武道大会に出場した悟飯たち。かつて父・悟空も今の自分のように亀仙流の道着を着て修行に励んでいたと優勝を目指し次々と勝ち進む悟飯。未来から人造人間を倒したことを報告しに来たトランクスやいきなりピッコロと闘う羽目になってしまったが、ピッコロがくだらなさを感じ棄権したために勝ち進んでいくクリリンもそれに続いていた。しかし、ベジータは悟空が死んだショックから立ち直りきれておらず、トランクスの試合をつまらなさそうにテレビで観戦していた。あの世では大会の様子を悟空や界王様も見物していた。同時に会場にいたミスターサタンが地球を救ったことになっていたことも知ったようである。ついに決勝の組み合わせが決定した大会では、バトルゾーンで銀河戦士と戦い勝って一番初めに戻ってきた人が優勝というルールでの試合が開始された。しかし、その中には正規の選手ではない謎の戦士たちが紛れていた。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大全集には「劇中で、未来のトランクスが人造人間17号達を撃破したと語られている。」

セルゲームの末、地球を守るために死んでしまった悟空。その息子、悟飯やトランクス、ピッコロ、クリリン達は、マネー一家が開催する天下一武道大会に出場することになった。その大会にはミスター・サタンの弟子、4人の銀河戦士も出場していたが、界王様の死により封印が解かれたボージャックらにすりかわり暴れはじめる。悟飯は圧倒的な強さをみせるボージャックに立ち向うが、追い詰められ立ち上がれなくなる。しかし、悟飯は力づけようとする悟空の声を聞く。悟空がいない今、悟飯は地球を守ることができるのか?!

1993年7月10日に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第12弾である。

大全集には「劇中で、未来のトランクスが人造人間17号達を撃破したと語られている。このことから、ボージャック戦はセルゲーム終了から数ヵ月後の事件と推定できる」と書かれている。

オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
エンディングテーマ - 「銀河を超えてライジング・ハイ」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

watanyu- さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

感想

やびぇかっこええ~~~。
ご飯のスーパーサイヤ人2は1番かっこよくないすか?
ボージャック、惚れるワぁww
このアニメバトルがかっこいいですよね。
個性的キャラ+ナイスバトル
最高のコラボレーション

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

超サイヤ人2

ボージャック 傍若

ゴクア    極悪

ザンギャ   残虐

ビドー    非道

ブージン   無人

うん…悟飯、超サイヤ人2になってから強すぎww

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

65.6 5 1993年夏(7月~9月)アニメランキング5位
クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(アニメ映画)

1993年7月24日
★★★★☆ 3.5 (125)
586人が棚に入れました
子供たちに絶大な人気を誇る特撮ヒーローテレビ番組『アクション仮面』の撮影中、突然スタジオで爆発が起こる。混乱の中、何者かがアクション仮面の力の源であるアクションストーンを奪い、何所かへと去っていった。待ちに待った夏休み、しんのすけとみさえ親子は、古そうな駄菓子屋を見つけ、その店でアクション仮面カードが付録としてついているチョコレート菓子・チョコビを購入、偶然にも幻のNo.99のカードを手に入れる。その数日後、海に行った野原家は海辺に建っていたアクション仮面アトラクション・ハウスの中に入り、「時空移動マシン」というアトラクションに乗る。楽しんで家に戻った野原一家だったが、翌日奇妙な出来事に直面する・・。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

『ハイグレ!! ハイグレ!! 皆っ、ハイグレを着よう~っ!!』

劇場版クレヨンしんちゃんの記念すべき第1作。
1993年公開。


監督は、本作を含めた初期4作+1作の劇場版シリーズを登板された、本郷みつる監督。
しかし監督を含めた製作陣も、まさかこの劇場版が以降20年以上毎年放映されるシリーズになろうとは、流石に思わなかったかもしれないですね。


年齢がバレますが、当時の私は小学生になったばかり。
まさに、ド直球世代だったワケです。

時代が違ったのも勿論ありますが、当時の本作のインパクトは子供界隈でも凄まじく、事実興行収入も20億円を超え、この劇場版クレヨンしんちゃんシリーズで今現在もトップの売上を叩きだしている作品です。


私も放映時は子供なりに大いに笑い、何度も何度も見返しては親の前で、作中の動きを真似て(コマネチをしながら)

「ハイグレ!! ハイグレ!!」

と、今考えればとんでもない台詞を口走っていました。

実際、当時から本作はよくPTAの槍玉に上げられ悪影響だとも言われていましたね。

ただ、当時PTA会長を務めていた私の母はメディアには寛大だったのか、「クレヨンしんちゃん」や、バラエティでは「ダウンタウンのごっつえぇ感じ」等も見せてくれました。
今の自分を振り返ると、自身の人格形成にプラスになったかどうかは疑問が残りますが(笑)、本当に感謝しています。


本作は、今はお亡くなりになった原作者の臼井儀人さんが、劇場版に一番関わられた作品でもあり、本作のボスキャラ「ハイグレ魔王」も、臼井さんのアイディアだそうです。
本編とはシナリオ構成が若干異なりますが、原作漫画も書き下ろされましたしね。
(ちなみに、原作を書き下ろされたのは、本作を含めた最初の3作品のみ。)



あらすじとしては、しんちゃんの永遠の特撮ヒーロー「アクション仮面」を題材とし、{netabare}

アクション仮面が現実にヒーローとして活躍するパラレルワールドに送り込まれた野原一家が、宇宙からやってきたハイグレ魔王(ハイレグではない)一派と、世界を『股』にかけた闘いを繰り広げる、というストーリー。

導入としては(冒頭のシリアスパートを除いて)、最初の数十分はまさにいつものクレヨンしんちゃんとして話が展開します。
劇場版第1作ということもあり、作品紹介も兼ねた作りになっていることが伺えます。

しかし、チョコビに付いているオマケで、幻のカードだと噂されていたNo.99のアクション仮面のカードを引き当てたことから、その内容はテレビ版とは一変していきます。

今見ると、こう徐々に野原一家がパラレルワールドに誘い込まれていく過程や、誘い込まれた先の客が一人もいないアトラクション施設など、少し寒気も漂わせる演出で非常に好みです。
ここで流れるBGMも幻想的で、とても耳に残りますし。
当時はちょ~~っと怖かったんですけどね。


しかし敵キャラは、さすがのクレヨンしんちゃん。
安心と安定、加えて強烈で馬鹿馬鹿しいキャラが目白押しです。

後に劇場版の定番となるオカマキャラ(本作ではボスのハイグレ魔王)に加え、ゴリマッチョの毛むくじゃらでTバックを履いている、その名もTバック男爵(ホモ)等、第一作からバラエティーに富んでいます。
当時、ホモという言葉の意味は分かりませんでしたが、キャラの表情から「近付いては危険な奴」という意味合いだけは感じましたね。


本作は、シリーズの中でもまさにド直球に子供をターゲットに制作されております。
しかし、元が大人向け雑誌ということもあり、大人の視点から見ても特に昔のクレヨンしんちゃんは皮肉めいたブラックジョークも込められていたり、大人も一周して馬鹿馬鹿しくて笑ってしまうシーンも結構ありました。

好きなシーンとしては、テレビリポーター♂(声優は、現在波平さんの声を担当されている茶風林さん!)が、収録中にハイグレ星人にハイグレ光線を浴びせられるところですね。
光線を浴びたリポーター♂は、ハイレグの格好になりテレビに向かって

「ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!!

 皆っ、ハイグレを着よう~~!!!」

と、コマネチのポーズをカメラの前で、苦悶の表情を浮かべながら必死にさせられています。
やってる方は、身体の自由を奪われホント必死にやっており、それをテレビ越しに見ている野原一家もそのあまりの恐怖から誰一人笑いませんが、それが非常にシュールな絵になっています。

今や日本のお父さんの声を御担当されている方の衝撃発言。
なんて馬鹿馬鹿しいんだ(褒め言葉)と思わせてくれました、いやぁ笑かされましたwww


最終戦序盤での、しんちゃんを背中に乗せたアクション仮面とハイグレ魔王で、巨大なハイグレ魔王像の登りっこ勝負も良いですね。

このプロットを考えたのは、今や「四畳半神話大系」や「ピンポン」の監督でも有名な湯浅政明さん(本作では設定デザイン担当)だそうです。

このシーンでは、正義の味方であるアクション仮面がワリとダーティに蹴落とし合いを行い、これがまた非常に動きも良くて笑わせてくれます。
特に、局面で先を進むハイグレ魔王の対し、しんちゃんがカンチョーを行い、その隙にチャンスとばかりに先へ登るアクション仮面に、ハイグレ魔王が「卑怯者~~!!」と罵るシーンが好きですねwww


それでも、最後の最後では定番のアクションビームや剣術でもしっかり決めてくれますし、やっぱりアクション仮面は格好良いです。
声が、シュワちゃんの吹き替えも御担当されている玄田哲章さんなので、また余計にですね。

ただアクション仮面愛に関しては、テレビを見ていて代役に一発で気付くしんちゃんには、私は到底敵わないですけどね。
{/netabare}



総評として。
シナリオとしては、突っ込みどころがないかといえば嘘になりますが、本作は童心に戻って、

「基本的に、笑って楽しめればそれでいいや!」

というスタンスで見るのが一番です。
前文でも述べましたが、初期10作の中でも特に子供向け色の強い作品でもありますし。

ただ、今現在よりワリと毒の強い、「セル画時代のクレヨンしんちゃん」が好きな方には、合うかもしれないですね。


それに、90分弱とは思えない程にシーンがよく変わり内容が濃密なので、クレヨンしんちゃんが好きな方なら子供は勿論、大人も退屈に感じることはあまり無いのではとも思います。
最近話題になった「キルラキル」の展開の早さの、原点とも言える時代にも近しいですから。


思い出補正も勿論ありますが、改めて見返してもやっぱり私は面白かったです。
ただ、特に初期の劇場版は当時見過ぎて、今でも台詞をほとんど憶えちゃってるぐらいでしたので、正常なジャッジが出来ているかは最早怪しいものなのですけど(苦笑)


ではでは、読んでいただきありがとうございました。
本レビューで、劇場版クレヨンしんちゃんシリーズに興味を持って下さったり、懐かしんで下さる方がいらっしゃれば、私はとても嬉しいです。

次回作は、第2作「ブリブリ王国の秘宝」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『アクション仮面』声 - 玄田哲章さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『桜ミミ子(ミミ子くん)』声 - 小桜エツ子さん



以下、駄文です。
{netabare}

本レビューを制作するにあたり、当時の童心を呼び起こす為、

久しぶりに、部屋にある全身鏡の前で思いっきり(茶風林さんっぽく)

『ハイグレ!! ハイグレ!!』

と、やってみました。


産まれて初めて、恍惚と呼べる感覚を味わった気がしました。


『皆っ、ハイグレを着よう~っ!!』

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

地球の平和は、アクション仮面が守る!

1993年公開の、劇場版クレヨンしんちゃんの第1作目。

およそ30年前の作品!?と、見た後に驚きました。

観ている時にはそこまでの古さを感じませんでした。

今見ても普通に楽しめました♪

90分ほどの作品です。


● ストーリー
子どもたちに大人気の特撮ヒーロー番組「アクション仮面」撮影中のアクション仮面。

そこへ何者かが襲撃し、アクション仮面の力の源であるアクションストーンを盗んでいった。

その頃、しんちゃんたちが暮らす地球とは別の世界線の地球では、
ハイグレ魔王による地球侵略が行われていた。

アクションストーンを奪われて助けに向かえないアクション仮面に代わり、
野原一家がパラレルワールドの地球へ向かう。


ざっくりとしたあらすじはこんな感じです。

90分に内容みっちり。
ギャグはあるけど一切の無駄がない素晴らしい内容です。

今の時代ではおそらく禁止されている表現(しんちゃんへのグリグリ攻撃など)も満載で、なんだか懐かしいw

ギャグもくだらないのだけど、面白くて笑っちゃうんだよなー。笑

子どもの頃は深く考えず雰囲気で笑っていたんだろうけど、
大人は意味を理解して笑える。

子どもの頃、しんちゃんはそんなに好きじゃなかったんだけど、大人となった今になって楽しめている気がするのは、この違いのせいなのかも。

原作は大人向け漫画なわけだし、
実は大人の方が真に楽しめる作品なのかもしれませんね。

ギャグの内容が幼稚なことに変わりはないと思うんだけど。笑


《 野原一家 》

大人になって響くのはやっぱりここなんだよなあ。

まずは、ひろしがいい父親。

仕事から帰ってきて子どもと戯れて、
一緒にお風呂に入るなどしてコミュニケーションをとって。

家族で食卓を囲んで、
お酒飲んでまったりして。

もちろんみさえも、
ぎゃーぎゃーやかましいけれど、

しんちゃんのことに頭を悩ませんがらも同じ目線に立って楽しんだり、
なんだかんだ、いい母親なんだよな。

昔はこんなこと感じなかったけれど、
大人になるとぐっとくるものがある。

何気ない幸せが、この一家にはあります。


● 音楽
【 OP「オラはにんきもの」/ 野原しんのすけ(矢島晶子) 】

しんちゃんの主題歌は有名なものも好きなものもたくさんありますが、
私の中で“クレヨンしんちゃん”といえばこの曲♪

声優さんが変わってからのしんちゃんはほとんど見てないですが、
やはり矢島さんはレジェンドだなと思います。


【 ED「僕は永遠のお子様」/ Mew(梶谷美由紀) 】

軽快なリズムで、
しんちゃんにぴったりの曲ですね♪

最近のかっこいいアニソンも好きだけど、
昔のアニソンの、こういうまさにアニソン!という曲調も好きだなあ。


● まとめ
普通に面白くて、見入ってしまいました。

ハイグレ魔王はハイレグから来てたりと、
確かに下品な笑いも多いんだけど、

それだけじゃないから、この“クレヨンしんちゃん”という作品は、
長年に渡って愛されているんだろうな。

他の劇場版も見ていきたいと思います^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルなし

日常アニメにSFとアクションを持ち込む暴挙をして売れてしまうという前例をつくった伝説の1作目。

前半は割と日常アニメらしい自由気ままな子供に手を焼くみさえや、ノリ重視のヒロシのありふれた家族の日常が描かれているのだが、後半の異世界パートはクレヨンしんちゃんの世界に特撮が入り混じって大変なことに。
{netabare}アクション仮面はしんのすけの社会の窓から出てくるし、
シロはしゃべるし、
メインキャラが尽くハイレグ姿になってコマネチするようになるし、
しんのすけは一人で新宿まで三輪車で行ってしまうし…{/netabare}
それまでの日常に絶妙なファンタジーが入り混じったために、深読みしてクレヨンしんちゃんの裏設定が登場してくるのもわかるなあ…

SFとアクションは手探り感が否めないけど、勇猛果敢なだけじゃないリアルなキャラクター像に珍しさがあった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

61.1 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
注文の多い料理店(アニメ映画)

1993年8月3日
★★★★☆ 3.2 (20)
124人が棚に入れました
 童話作家・宮沢賢治の同題作品をおよそ20分弱の短編アニメ化。アニメーション作家・岡本忠成が5年の歳月をかけて製作し、その途中で急逝したため、美術作家の川本喜八郎らが岡本の意思を継いで完成に至らせた。 猟に出たのはいいが、山奥で道に迷ってしまった二人のハンター。霧の中、二人は「山猫軒」という西洋料理店にたどりつく。これで一息つけると安堵した二人だが、店内に入るや「身なりをきれいにしてください」や「銃と弾をおいてください」などの細かい注文を次々と要求されることに。さらには「牛乳のクリームを体に塗ってほしい」と注文される二人だったが。 本作は全編を通じて絵画を思わせる陰影の濃密なアニメーション映像を創造。文化庁優秀映画作品賞をはじめ多くの賞を獲得している。その作画には奥山玲子や泰泉寺博ら古参のアニメーターが多数参加した。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

世にも奇妙な物語

アニメーション作家・岡本忠成氏が5年の月日をかけて制作し、
その途中で急逝されたため、美術作家の川本喜八郎氏が
意思を継いで完成させたという作品。

全体通して、コーヒーブラウン系の落ち着いた色合いの
色鉛筆画のような繊細なタッチの作画のせいか、
読んでいた絵本の中の挿絵が動き出したような感覚がある。

物語は、原作である宮澤賢治の童話『注文の多い料理店』そのもの。

山の中の林へ迷い込んだ猟師2人が、
霧の中から現れた山猫亭という西洋料理店に入り、
誰にも会わないまま次々指示される通りに店内を進んで行くと、
衝撃的な事実を目の当たりにする、というホラーめいたお話なのだが、
セリフがないまま、ほぼ効果音と映像だけで進行していくので、
静まり返った誰もいない店の不気味さがすごく伝わってくる。

山林を吹き抜ける強い風の音、
薄くたなびく霧や静寂を打ち破る突然の鳥の鳴き声、
音程の狂ったアンティークの大きなオルゴール、
ほの暗い廊下や窓がひとつもない店内の閉塞感。
これから何かが起きるぞ的な期待感はバッチリ。

でも結果的には単純な話なので、期待しすぎは禁物。
この物語自体、結末までの演出を楽しむ作品だと思うので。
20分という短さはちょうど良かったのではないかと感じた。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

大和撫子 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

身震いする恐怖が・・・

かの有名な宮沢賢治の作品を約20分のアニメ化した作品。

◆この作品の内容は・・・
山奥で狩りをしていた二人の男がとある料理店で恐怖を体験するホラーアニメです。

◆怖いです・・・
セリフは一切なし。
この演出と寂しいBGM、絵画調の作画がこの作品の雰囲気を薄暗く身震いするような怖さを引き出していました。
森の中での動物達の鳴き声・草木を踏む音・風が木を揺らす音などが山奥の寂しい雰囲気を良く表現し、霧の中から突如不気味な建物が現れます。
その建物に入った二人の男の運命は?
下手なホラーアニメよりよっぽど怖いかも・・・。
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブルブル
夜中の3時頃などに視聴すると夢に出てきそうな作品ですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

yui さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

独特の世界


ホラーと言われればある意味ホラー

小さい頃に本で読んだ記憶があったけれど

どう考えても注文多いです
2人はバカなのか?と思いましたが
そうでないと話がまとまりませんだから仕方がない

最後は少しミステリーチックですが
何だか最後のエンディングで全てが吹っ飛びました

でも当時の作品としては
良くできているアニメだと思います

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村より愛をこめて(アニメ映画)

1993年7月10日
★★★★☆ 3.7 (4)
29人が棚に入れました
「東映アニメフェア」内のプログラムとして復活した『Dr.スランプ アラレちゃん』の新劇場版第二作(通算としては第七作になる)。 まったく笑わないヤパイヤ王国のプルワ姫。そんな彼女のため、国王夫妻の使者はあちこちの科学者に救いを求めていたが、ついに我らがドクタースランプ・千兵衛のところに白羽の矢が立った。天才とおだてられすっかりその気になった彼は、早速ヤパイヤ国へと出発。しかしそのウワサを聞きつけたドクターマシリトも、千兵衛の対抗心からプルワ姫の下へ馳せ参じる。果たして、彼女を笑顔にしてあげるのは誰なのだろうか? 前作『~ハレのち晴れ』ではまだ独身だった千兵衛だが、今回は原作完結後の時間軸に合わせ娘のニトロも登場。三代目のマシリト役には神谷明が起用された。

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
雪の女王(アニメ映画)

1993年8月1日
★★★★★ 4.1 (8)
23人が棚に入れました
アンデルセンの原作を基に、1957年にロシアで制作された傑作アニメーション。雪の女王に連れ去られ、生命の息吹がまるで感じられない暗い氷の世界に囚われてしまった親友の少年を助けるため、遥かなる困難な道のりへと旅立った一途で情熱にあふれた少女の姿を描く。2007年12月、宮崎駿監督も大好きだと公言する本作が、三鷹の森ジブリ美術館により、劇場公開では本邦初となるロシア語オリジナル版、かつ翻訳を全面的に見直した<新訳版>にてリバイバル上映が実現。

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こんこんと雪の降る冬の夜のような静けさ

あるところに、狭い路地を挟んだお向かいに少年カイと少女ゲルダが住んでいました。
2人はとっても仲良しです。互いの2階の部屋を通じるように木の板を置き、その上で2人一緒に薔薇を育てていました。
冬が訪れを告げる頃、カイは雪の女王の悪口を口にしました。
それを聞いていた雪の女王は怒ってカイに雪のかけらをぶつけます。
雪のかけらはカイの目と心臓に刺さりました。
かけらの刺さった目はおろかなものを見つめ、心臓に刺さったかけらはその者の性格を悪く変えてしまいます。
そしてカイは大好きだったはずのゲルダをいじめ、雪の女王と冬と共にどこかへ行ってしまいました。
大好きなカイを攫われてしまったゲルダはカイを取り戻すために動物や自然と会話をしながら探しに行きます。
少女ゲルダの冒険です。

1957年に作られたアニメーション作品です。
古い作品ではありますがこころに訴えるものがあります。
決してお粗末なものではありません。登場人物たちの動きも、画だってちゃんとしています。
それに僕は個人的にこういう方が好きだったりもします。
レコードで聴く雑音まじりの音や観客の声や拍手、咳が聞こえるものが好きなようにちょっと昔のアニメーションは好きです。
セル画の動きや、クリアではなくよく見るとざらざらとした感じが良い。

内容だってそこらのものではこれに敵いません。
「わたしのカイはどこ?」と叫ぶゲルダの諦めず屈しない想いがひしひしと伝わってくる物語です。
たくさんの人と出会い助けてもらいながらもひたすらカイを追い求めて彼女は進みます。
ひとりの少女に降りかかる苦難としてはいささか大きいながらも、
動物の力を借りながら進む様はファンタジックで素敵な反面、ゲルダはとても一生懸命に前を見つめます。
その懸命な姿は観ていて一緒に熱くなるようなものとは違い、見守ることしかできない苦しさがあります。
ゲルダはなによりもカイを連れ戻したい。その一心で行動します。
カイのことを訊くときは両手を伸ばし、すがるようにして彼のいどこをつきとめようとします。
後ろから触ればすぐに倒れてしまいそうな脆いゲルダの姿は観ていて少し辛くなります。
声もそうです。ロシア語で何を言っているかは字幕を見なければ分かりませんが、悲痛の叫びであることは分かります。
機械の性能上、あまり大きいと音が割れてしまうその声も感情を表わしているように感じました。

一番好きなシーンは山賊の娘との出逢いから別れ。
ここはちょっと泣いてしまった。
寂しさを埋めるためか、好きなものにいじわるをしてしまう不器用な女の子。
かわいいと思った動物をみんな檻に入れ枷を付けて閉じ込めていました。
けれどゲルダと話していると自分が不適当で間違ってる気がしてきてしまう。
最終的には、彼女はゲルダを助け、さらに動物たちも逃がしてしまいます。
「どっかいっちまえ!」って泣きながら鞭を打つ姿が悲しくもどかしい。
そのあとに彼女に寄り添う動物たちに涙です。



この映画が収録されているDVDには特典映像の中に『鉛の兵隊』という作品があります。
この作品も素晴らしいです。

鉛が足りずに一本足のまま作られたおもちゃの兵隊のお話。
彼はみんなと集団行動ができず、独り寂しい思いをしていました。
ある日、いつものように箱に入れず独りで外にいると湖面を踊るバレリーナと彼は出逢います。
お互いひと目で惹かれ合いました。
バレリーナには時間の制約があり、2人が会うことができるのはほんの一瞬です。
しかし、やっと幸せを見つけた兵隊の前に悪い魔法使いが立ちはだかります。
そのせいで2階の窓から外に落ち、さらに流され川に沈み、ついには魚に食べられてしまいます。
けれども、その魚も漁師に捕まり、兵隊のお家に売られ、奇跡的に兵隊は生還を果たします。
彼は急いで彼女の元へ駆け寄ろうとします。
しかし、暖炉を下りている途中にあの悪い魔法使いがまたもや邪魔を仕掛けてきました。
これも運の悪いことに兵隊は彼のせいで暖炉の火の中に落ち、行く手を火に遮られてしまいました。
もう戻ることはできません。彼は柳の木のように死を待ちます。
それを見たバレリーナは悲しみに暮れますが、それも束の間。
兵隊がお別れを言っているところに、決死の、最期のジャンプで彼の元へ飛んでいきました。
それを見た悪い魔法使いはショックで灰となり小さく消えてしまいました。
炎の中、片足の兵隊とバレリーナは見つめ合い、そして抱き合います。
熱によってお互いの身体が溶け、死が迫りくるのも恐れず、抱き合って最期を迎えました。

有名なお話ですが、なぜでしょう。このアニメーションは本当に素晴らしく、深く感動しました。
兵隊やバレリーナの寂しさや儚さを鮮明に描き出しています。
不条理な運命がどれだけ人を苦しませるのか、
また皮肉にもそこに秘められたなにかは僕らに美しさを感じさせてくれます。

このアニメ―ションは全体的に非常に良くできていますが、やはり一番は最後のシーン。
兵隊が別れを告げる最中に、バレリーナが自分の命を顧みずに彼の元へ飛び、
そして抱き合い、兵隊が首を落とし静かに目を閉じます。
僕はこの場面をなにかに憑りつかれたように何度も繰り返し観ていました。
「悲しいけれどすごく綺麗!」なんて平易な言葉ではこれを表わすことはできません。
どれだけ説明しても説明尽くせないものがこのシーンにはあります。人を惹きつける強烈ななにかが。
それは言葉を超越し、体を揺さぶるほどの感覚を映像を通して伝えてきます。並大抵のものではありません。

両作品共に素晴らしいものでした。
ロシアアニメの共通点なのかは分かりませんがこれらはどちらとも、
非常に静謐な描写で、たおやかでありながらその奥からとても強い力を感じました。
何を言っているのか分からないロシア語もその一端を担い、
その流麗な性質が感情を上手く表現しこころの琴線を優しく触れていきました。
僕はこの2作品がとても好きです。ぜひ一度観てみて下さい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
ろくでなしBLUES 1993(アニメ映画)

1993年7月24日
★★★☆☆ 2.8 (4)
21人が棚に入れました
人気漫画家・森田まさのりの同名コミックを原作にした長編劇場用アニメーション作品で、本作は主人公の前田太尊とその仲間たちのケンカ三昧の日常が描かれている。修学旅行で訪れた神戸を舞台に、大尊たちは地元の極星高校と対立することになる。大尊と極星高校の番長は過去に因縁があった。この因縁に決着をつけるため、大尊は戦いに赴くが……。 本作は、劇場版『SLAMDUNK 湘北最大の危機!燃えろ桜木花道』の角銅博之が監督し、平田広明や堀川早苗、矢尾一樹などの豪華キャストが揃っている。

声優・キャラクター
平田広明、飯塚昭三、屋良有作、堀川りょう、矢尾一樹、緑川光、カシワクラツトム、高戸靖広、石川英郎、佐藤佑暉、中尾隆聖、玄田哲章、郷里大輔、山本百合子、堀川早苗、浦和めぐみ、萩森侚子、龍田直樹、小野健一、田中一成、津久井教生、江川央生、里内信夫、谷瀬英男、永島由子、小野寺麻理子、山崎和佳奈

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
3丁目のタマ おねがい!モモちゃんを捜して!!(アニメ映画)

1993年8月14日
★★★★★ 5.0 (1)
21人が棚に入れました
1983年に登場した人気キャラクターの「3丁目のタマ」が映画化。エンディング・テーマは谷村有実の「愛は元気です」。3丁目に住むタマはたけし君の飼い猫。ある日、タマや仲間たちみんなから好かれていたモモちゃんが突然行方不明になってしまう。タマは親友のポチやトラと共に、モモちゃんを探す旅に出る。遠くの街、そして山や川――モモちゃんのために、さまざまな場所を旅するタマたち。ついにモモちゃんを見つけるが、そこは朽ち果てた遊園地だった。

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
かいけつゾロリ まほう使いのでし 大かいぞくの宝さがし(アニメ映画)

1993年7月17日
★★★★☆ 4.0 (2)
16人が棚に入れました
ポプラ社の看板作品である絵本「かいけつゾロリ」シリーズのアニメ化。 いたずら大好きな男ゾロリは悪いことをしているつもりでも、なぜかイイことにつながってしまう? そんな彼と子分のイシシとノシシたち一行は今日もいたずら修行の旅を続ける中、不思議な動物たちと出会う。パンダとパンツが合体したパンツンパなど、動物たちはみな魔法使いのいたずらで他のものと合体させられていた。これに興味を持ったゾロリは山奥にいる魔法使いのもとを訪れ、弟子入りを申し込むが……(まほう使いのでし)。 本作の実質的な制作は東京ムービー新社が担当し、同社の代表作でもある『それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険』と同時上映された。ゾロリは『ゲッターロボ』『北斗の拳』などの神谷明が演じた。

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険(アニメ映画)

1993年7月17日
★★★★★ 5.0 (1)
13人が棚に入れました
「アンパンマン」20周年記念作で、劇場用シリーズの第5弾。SLマンの列車に乗ってピクニックに出かけたアンパンマン一行は、ばいきんまんとドキンちゃんの妨害によって恐竜の国に迷い込んでしまう。彼らはそこで出会った恐竜の子・ノッシーと仲良くなるが、この国は“命の木"が枯れかかっていて危険な状態にあるという。“命の木"を救うため、光の玉を探しに出かけるアンパンマンたち。しかし彼らを妨害するべく、ばいきんまんが待ちかまえていた。

声優・キャラクター
戸田恵子、中尾隆聖、TARAKO、八奈見乗児、滝口順平、増岡弘、佐久間レイ、山寺宏一、鶴ひろみ、島本須美、柳沢三千代、かないみか、富山敬、肝付兼太、屋良有作、坂本千夏、三ツ矢雄二、京田尚子、林原めぐみ、一龍斎貞友、滝沢ロコ、中村ひろみ

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
お星さまのレール(アニメ映画)

1993年7月10日
★★★★☆ 3.8 (3)
12人が棚に入れました
一九四〇年、朝鮮の北、満州にほど近い鴨緑江河口の街・新義州に父・和彦、優しい母・益子、妹のミコ、そしてお手伝いのお花と幸福に暮らしていた五歳の少女チコ。だが憧れの赤いランドセルは禁止され、父が兵隊に駆り出されるなど、戦争の影は徐々に忍び寄ってきた。一家は祖父母の住む平壌へ。さらにミコが腸チフスにかかり亡くなり、お花は不注意でチコを傷つけたばかりに解雇されたりと不幸は続く。やがて戦争が終わった。ソ連軍が進駐するなか、チコの一家は他の日本人と共に貨物列車に身を隠し日本への逃避行を図る。数々の苦労の末チコたちは無事国境を越えるのだった。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、田中秀幸、潘恵子、緒方賢一、坂本千夏、鈴木れい子、丸尾知子、辻親八、梅津秀行、茶風林、大野由佳、宮崎一成、根谷美智子、北島淳司、石井康嗣、伊藤栄次、住友優子、野村威温

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

こういう作品は語り継いで欲しい

確か戦争関連で夏にテレビ放送されていて観ました。

舞台となっている場所といい、「えっちゃんの戦争」という作品と個人的に重なるものがあったかな。

主人公のチコだったか妹のミコだったか曖昧でしたけど、お手伝いさんのお姉さんが裁縫の作業をしていて、中断して目を離していた隙にチコかミコが履いてしまった拍子に針で怪我をしてしまうシーンが個人的にトラウマものでした。それによってお手伝いさんのお姉さんが叱られてしまう様子も辛かったですね。

ミコが病気で亡くなってしまったりとショッキングなシーンもあり、戦争の悲惨さや反戦のメッセージが込められております。

個人的には、火垂るの墓ほどの知名度はないものの、深く印象に残った作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
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