scandalsho さんの感想・評価
4.6
暴走族マンガの原点ともいえる『湘南爆走族』のOVA第1弾。
原作マンガは中高生の頃リアルタイムで読んでいたなぁ・・・。(あぁ、年齢がバレてしまう・・・)
湘南爆走族2代目リーダー兼波打際高校第25代目手芸部部長(!!)の江口洋助をはじめとする5人組・湘南爆走族のメンバーと仲間たち、ライバルの暴走族などとの友情や恋愛を描いた作品。
暴走族マンガらしくケンカのシーンも少しはあるけど、原作は、ほぼコメディ。
本作の主役は津山よし子。
江口洋助との絡みも面白いが、本作の目玉の一つは、湘南爆走族のライバル・地獄の軍団の総長、権田とよし子の絡み。
{netabare}権田の彼女の紹介で、権田が主任を務めるバイト先でバイトを始めたよし子に対して、権田が言った{/netabare}『どうして女ってのは男同士の緊張感ってのが理解できねぇのかな?』は『湘南爆走族』の世界観を表す名ゼリフだと思います。
原作に忠実な本作に感謝!!
月夜の猫 さんの感想・評価
3.4
原作は吉田の代表作暴走族漫画。略称は『湘爆』
少年KINGに1982年から1988年迄連載された作品。
1987年実写劇場版は江口洋助/織田裕二/清水美砂
のデビュー作でその他杉浦幸/杉本彩/翔/竹内力
「噂の刑事トミー(国広富之)とマツ(松崎しげる)
等も出演している。
OVシリーズ一期には声優として浜崎あゆみもいる。
本作はアニメOVA第7作目。アニメはOVA12作迄有る。
湘南海岸を舞台に、「暴走族」と「湘南爆走族」との
抗争や登場人物やグループを中心に友情や恋愛等
を描いた作品で、ギャグやコメディの割合が多い。
不良・ヤンキー・暴走族漫画の原点ともいえる作品。
後々の同ジャンルの作品に多大な影響を与えている。
主題歌は元横浜銀蝿の翔、HOUND DOG、LOUDNESS、
Mr.Children、杉山清貴 等当時の有名アーティスト
が参加している。
地獄の軍団は湘爆をぶっ潰して湘南No1になること!
を目標に日夜努力するが・・中々上手く行かない・・
圧倒的な人数の差を誇る軍団が優位なはずなのに・・
その差は何なのか?
序盤は男同士の世界とは無縁な女同士の友情?に
翻弄される可哀想な権田総長・・
江口の学園コメディ?等を混じえつつ・・男の拘り!?
ヤナギヤ・・永ちゃん御愛用品・・
ケイバ・・Rock 'n' Roll御用達・・
洋ラン&ドカン派?短ラン&ボンタン派?
ツースト派?フォースト派?収集がつかなくなった
湘爆の面々は・・内部分裂全面対決?
スポーツの秋・・あ・・OP後第一声はそういう意味かw
体育祭の競技で雌雄を決する!
一方・・津山 よし子は・・煮え切らない江口に想いを
募らせつつも・・学校では手芸部が同好会に格下げの
憂き目に・・部長の江口の問題も指摘され・・
キャラも可也定着し、更に進化の方向に♪
キャラのギャップ萌えについてはこのアニメも既に
テンプレート化してるようですね。
物静かで大和撫子風の女子が怒らせると暴走族の総長
より怖い演出とか、暴力的な人が手芸の達人だとか・・
パターンは数々あるけどドラマやアニメはキャラクタ
の個性にギャップがあったほうが愉しいですよね。
恋もありえない組み合わせの方がラブコメにしやすいw
ロリが好きなんじゃない!好きになった相手がロリなんだ
とか・・櫻井も・・相手がそういう人だったらね・・
好きになった相手がたまたま暴走族だったんだって・・
あ・・前の作品だからかんけいないね^^;
OVAでは一番学園モノっぽい描写に時間を割いてるかな。
というか・・もう公認じゃね?
愛だよね?
でも・・まぁ湘爆だから・・そうすんなりはいかないねw
因みに勧悪懲悪っぽい内容が多いけど実はフリーダム。
善悪はなく何処までもフリーダムな江口です・・
takato さんの感想・評価
4.0
共通点
・肉親を無理やりロボに乗せようとする、ヒゲでサングラスな中年の司令。
・林原めぐみさんが出てる。
・司令の奥さんを模したロボ。
・司令と奥さんを挟んで三角関係だった老博士。
等など
庵野さんが本作を褒めていたそうで、全く関係ないということは間違いなくないと思われる。ノリは80年代パロデーのりで全然違いますが。
ワドルディ隊員 さんの感想・評価
3.5
このOVAは、木村直巳氏の漫画をベースに制作された
作品である。漫画に関しては、読了していないため
コメントできない。
おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
ダークキャットは、人間に取り憑く魔性を退治すること
を使命とした物の怪。とある学園において、頻繁に魔性が
出現する事件が発生する。原因を究明するために、2匹の
ダークキャットは、人間に変装して学園に乗り込むが…。
この作品の大きな特徴は、非常にグロテスクなクリーチャーが
頻繁に登場する点であろう。この手のアニメに、慣れていない方は
視聴しないほうがいい。絶対に後悔する。
気色悪いというか、不気味というか、醜悪というか…。
言葉で言い表すのが難しい。触手のイメージが非常に強いため
クリーチャーのベースはタコではないかと思われる。
個人的に、きついと感じたクリーチャーは女教師魔性。
ある程度、面影を残したうえでの姿であったため
脳裏に焼き付きそうになるレベル。
思い切って、女教師の部分を排除したほうがまだ見やすい。
このアニメが良いと感じたところは、人間の業を描いている点だ。
魔性の性質と上手くマッチしているというのもあり楽しめた。
学園ものであるがゆえに、ラブストーリー成分も多少含まれるが
極端に本筋から外れることがなかったため、私としては
比較的すんなり受け入れられた。また、物語のテンポも比較的
スムーズに進んでいく。
ギャグ要因なのかと疑うほど、中々ユニークなキャラクターも
登場している。白いダークキャットだ。
なぜか、宙に浮いたままで喋っていたり、瞬時に人間の姿へ
変装しているのだ。しかも、周りがそこに関して何も言わないため
爆笑しそうになった。変装の点はまだしも、宙に浮かぶのは
まったくもって理解できない。もしかすると、漫画を読めば
その部分が解消されるのかもしれない。
これに関して、完璧に説明できる方がいたら是非教えて欲しい。
説明不足な点が多いために、物語を把握しずらいのが難点。
特に、序盤の部分に関しては唐突すぎてピンと来ない
レベル。10分程でいいから、尺を増やしてほしいと感じた。
だが、それ以上にキレイに纏まっているため個人的には高評価。
これを見ているあなたが、一癖も二癖もある、クリーチャー
アニメを探しており、なおかつこの作品を見ていないなら
一度見てほしい。個人的には良作だと思う。