1988年秋(10月~12月)に放送されたアニメOVA一覧 23

あにこれの全ユーザーが1988年秋(10月~12月)に放送されたアニメOVAを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の1988年秋(10月~12月)に放送されたアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

82.7 1 1988年秋(10月~12月)アニメランキング1位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★☆ 4.0 (783)
3422人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子

kororin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『イナーシャルキャンセラー全開・・・よーし、やってみる!!』「死ぬ気?!」「うっ!」「やめてぇぇぇ!」  『パパ、スミス・・・私を守って。』

光速を突破したした宇宙船を作り出した人類は星々を食いつくす宇宙怪獣群体と遭遇。地球人類の存亡をかけて「時」を越える戦いが始まった・・・・


発表(発売)当時、1巻2話収録のOVA3巻全6話作品。
今更どうこういうモノでもない高評価作品ですが、「ロボットオタク(スパロボ系)」なら『一度』は見ておかなければならない『聖典』です。(大層かな?)

本作は色々と逸話のある代物。
・発表された時分は「世間」では全然騒がれてなかったけど、オタクの内々では注目株だった「庵野秀明」氏の初監督ということで期待があったということ。(今じゃもう・・・ネェ)
・その仕事ぶりは当時のチープワンパターンな他作品と比べて「どこか一味違う・こだわりが面白い」というもので(オタクの内々では)定評がありました。
・当時の宣伝コピーは「『トッ〇ガン(ト〇・ク〇ーズの出世作)』と『エースをねらえ!』が一つになった!」というふれこみでしたが、
庵野監督は「エースをねらえ!」は見ていても「トッ〇ガン」は一度も見たことがなかったそうで、本作を見て判るように「エースをねらえ!」の特色が濃厚に出ていますね。
・主題歌は「酒井法子(ノリピー)」、主人公は「タカヤ・ノリコ」、中の人は「日高のり子」と、何かと『ノリコ』づくしなアニメ。
・「トップ」を狙うつもりはなかったのに、口コミ定評でOVAビデオ(VHS)の売上(アニメ部門)も「トップ」になったとか、ならなかったとか・・・etc、etc
・キャラ設定は「超時空要塞マクロス」でお馴染み、「目」が特徴的なキャラの「美樹本晴彦」氏。

SF考証も世界観も、古典SFの引用・1960年代の人間が創造したような未来。1988年に発表された当時から見て所謂「レトロフューチャー」な世界。
・宇宙空間も「真空」ではなく「エーテル」で満たされいるという設定。小難しい物理用語が多数出てきますが、これで宇宙物理学や古典SFに興味を持った人も少なからず多かったのでは? 私?私はサラっと流しましたヨ(笑)ウラシマ・エフェクトは多少判りましたが・・・
(後の太陽フレアが原因で発生したプラズマ雲「ゲドゥルトの海」に覆われた宇宙空間を漂流するハメになった少年少女の葛藤物語『無限のリヴァイアス』なんかを思い出します)
・敵対する「宇宙怪獣」も今まで我々が認識する動物の様な形態概念ではなく知性は無い様で生体本能のみで活動する「デッカイ珊瑚」のようなモノ(最小でも数十メートルの多足昆虫型のモノもある)。そんなモノが数えきれない群体で(体当たりで)襲ってきたらもう・・・ヤッパリ怖い!
・対する人類は「マシーン兵器」と呼ばれる「8m程のロボット」で対抗準備。日々特訓の続くノリコ達。しかしこのマシーン兵器(RXシリーズ)、恐ろしく視界が悪い上にアナログな計器類を読み取ってと勘と予測で動かす効率の悪い兵器。最大の立役者「ガンバスター」が出るまでの「かませ犬」みたいな存在でした(笑)

ドラマの方は主人公・ノリコの(戦いと)成長の物語。
憧れの先輩お姉さま「アマノ・カズミ」、トップ部隊に選抜し冷徹な猛特訓を強いるが信頼厚い「(オオタ)コーチ」、ライバル「ユング・フロイト」、地球に残した親友「ヒグチ・キミコ(名前の由来は周知の通り)」、華と散った初恋の相手「スミス・トーレン(ヤぁってやるぜ!)」、
様々な人と出会い、別れ、時間のズレた世界で再会したりして、ノリコは人類の運命を背負う覚悟を決める!
所々に庵野監督が気いった邦画の演出(「パクリ」じゃないよ「引用」だよ)が使われてたり、庵野監督が好きそうなオマージュがあったりと、思わずニヤリとしてしまったらあなたは間違いなく『オタク』です。

初めて見る方はチョット地味目なストーリーが淡々と続いて飽きるかもしれませんが、とにかく4話「発進!! 未完の最終兵器!」迄は我慢して、我慢して、我慢して~~見て欲しいものです。一気に目が覚めると思いますから。
それで本作を見直す(チョイと気に入った)気になれば後は怒涛の第5・6話に引き込まれることでしょう。

特に第5話「お願い!! 愛に時間を!」は・・・緊迫するドラマと早い展開もさることながら、スパロボ好きには鳥肌が起つ演出!今までの地味目な伏線を吹っ飛ばすような勢いです。(テーマ曲が流れる「アノ」シーンの虜になった人は多いハズ!)
そして第6話「果てし無き、流れのはてに…」は・・・スペクタクル大河ドラマの雰囲気を醸し出した構成。ワザと画面を「アレ」にして最後に・・・・もう涙と鼻水無しにはいられない締め方です。

とにかく「面白く見せる(エンターテイメント)」という意味で「伝説」、又は「教典(大袈裟?)」的な作品だと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

ちゃぶ台返し さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

80年代OVAの金字塔的作品!!

 当時高校3年生の夏だった。それ以前から『美樹本氏の美少女キャラと妙なデザインのロボットの組み合わせだなぁ~』と存在だけは認知していたが、レンタルで借りた最終巻を見た時は脳天を打ち抜かれる様な衝撃を覚えたものだ。1巻でエロパロ路線が際立った学園モノと思わせといて、2巻でシリアスな流れとなり、3巻であそこまで飛躍したストーリーを創造したスタッフらに畏敬の念を感じた。特に6話で『あの演出』を取り入れたのは並大抵ではないと今でも思う。俺も他の人同様にTVが壊れたかと思った位だw その後ガイナックスはNHKのシリーズアニメ「ふしぎの海のナディア」を作り、数年後「エヴァ」を作った。若い時にこの流れをリアルタイムで感じる事が出来たのは幸せだったかと思う。アニメ業界ではないけれども、今の仕事に就くことに、確かな影響を及ぼした作品ではないかとも思う。ムック本のインタビューの中で庵野監督が語っていた「(同時期に出ていた)OVAパトレイバーより確実に面白いものを作る」という目標は確実に達せられていると万人が認識出来るのではないだろうか。あれから20余年。今見ても面白いと思うよ。皇帝・若本の熱い演技も必聴だ!!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13

ペエ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いま観ても面白いアニメ史に残る作品

1988年の制作にもかかわらず、いまだに多くの人に支持されていることに驚きます。
監督はエヴァの庵野秀明さんですが、パロディの入れ方やSF的な話のまとめ方からも岡田斗司夫さんの作品という印象があります。
と学会の次はダイエット本がブレイクしたオタキングですが、こんなに面白い作品を作ってくれたことに感謝です。

OPでは当時はトップアイドルののりぴー(酒井法子)が歌う80年代アイドルソングを堪能できます。

後半は主人公を演じる日高のり子さんが技名を絶叫する有名なシーンがありますが、「のどが潰れてもいいように最終日に収録した」というエピソードを知ってから観るといっそう盛り上がります。
しかし、のどが潰れてもって日高のり子ののど潰しちゃ駄目だろw

とにかく作り手が全力で作ったアニメだっていうのが伝わってくるそんな作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

72.6 2 1988年秋(10月~12月)アニメランキング2位
銀河英雄伝説(OVA)

1988年12月1日
★★★★☆ 4.0 (57)
505人が棚に入れました
田中芳樹の手掛けた壮大なSF小説を原作としたOVAシリーズ。 遥か未来、宇宙に進出した人類は銀河系を二分する社会体制を構築していた。片や専制政治で統治された銀河帝国、そしてそれに対するは民主政治を敷いている自由惑星同盟である。この二国間は150年余の長きに渡り戦争状態にあったが、この停滞した状況に風穴を開けるべき逸材がほぼ同時に双方の軍にて頭角を現した。貴族社会を憎み自らが頂点たらんとする野望を抱く帝国軍のラインハルトと、卓越した用兵術を度々披露しながら本人は戦争嫌いという同盟軍のヤンである。この両雄の周囲にそれぞれ異才が集結し、やがて互いの国家の存亡を懸けた戦いが始まった! 音声だけ聴いていても十分楽しめる、といわれるほど超豪華なキャストによる掛け合いは絶品。外伝も含め計160エピソード以上もある圧倒的ボリュームは空前にして絶後だ。

声優・キャラクター
堀川りょう、富山敬、広中雅志、佐々木望、森功至、若本規夫、榊原良子、キートン山田、屋良有作
ネタバレ

ストン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

これを神アニメと言わずして何を言うか

数年前に一気に観ました。

仕事から帰ると観て、次の日に響かないギリギリまで観て寝る。
そんな生活を余儀なくされた作品です。

ラブコメ要素は皆無に近いが、ゼロではありません。

話数は多いけれど、
それでもこの壮大な物語を描ききるに必要にして充分な、
全く無駄がありません。

出てくるキャラのほとんどが魅力的で、
絶対的な善も悪もなく、
三国志に近いかもしれません。

バトル・戦略・英雄ものを観るなら、
このアニメを見ずに他を観る選択肢はないでしょう。

物語・声優・キャラに関しては未だコレ以上のアニメを知りません。

まだ見ていない人は、
食わず嫌いせずに観てください。
マジでショックを受けると思います。

観終わった時、壮絶な疲労感、喪失感、爽快感、充実感を味わえることを保証します。

{netabare} ヤンが死んだときは、リアルで泣きました。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

MryvE15360 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

古さに目を瞑ったら最高の作品

政治系/戦争系SFアニメ。

私は原作ファンですが、是非オススメしたい。
超ロングセラーで未だにファンも売上も伸ばしている人気作品。傑作の類いです。
作者が歴史/時代小説も手掛ける方なので、その知識をフルに使って創作された登場人物や物語は見ごたえあります。
歴史好きには登場人物のモデルやエピに史実のモチーフを見つけるのも楽しいかも。
壮大な作品を最後に綺麗に集約させていく様子は圧巻です。
正直、SF系/政治系/戦争系アニメでこれ以上の作品を知りません。
ただ、古い…古いです(-_-;)
私も年齢的に原作から入らなければ見れないレベルで古いです。
リメイクして欲しい(-_-;)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

琴吹みつる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

声優好きにはたまらない作品

田中芳樹先生のスペースオペラの名作をアニメ化した作品です。

こういうのも何ですが、
画面を観ていなくても大丈夫な作品です。

もちろん初回はちゃんと画面見ましたよ!
アニメーションも良い出来です!
しかしナレーションとキャラクターのセリフだけで内容がほぼ理解できるのです。
そのおかげでよく作業用BGMにしており、
何回も観る(聴く?)機会を得ました。

個性豊かな豪華声優さん方の演技が素晴らしいです。
今は亡き昭和の名声優の演技、
今を支えている声優の新人時代の演技を聴くことができます。
難点は女性が少ないことですかね(笑)

話の内容や、テンポ等好き嫌いの分かれる作品ではあるとは思います。
長い話なのにしっかりとまとまっていて、作画のクオリティも安定しているので、
安心して観られる作品です。

キャラクターの個性も強くて、一人一人みんな応援したくなります。
そしてその良いキャラクターの誰が生き残るか……
ハラハラしながら観るのが田中作品の楽しみ方でもあります。

アニメ界の歴史に名を残す作品であるので、
アニメが好きな人には話のネタにでも一つ観てもらいたいです!
長編の固い作品だからと言って、難しく気構えをせず観て欲しいですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

66.7 3 1988年秋(10月~12月)アニメランキング3位
冥王計画ゼオライマー(OVA)

1988年11月26日
★★★★☆ 3.7 (90)
318人が棚に入れました
大迫力のメカアクションと衝撃的なストーリーテリングで、数多のロボットアニメファンを魅了したOVA。秘密結社・鉄甲龍を率いる少女・幽羅帝は、配下の八卦衆に対し世界征服のための決起を表明した。しかしその前に立ち塞がるは、組織を離反した木原マサキが奪取した八卦ロボ・天のゼオライマー! 現在は普通の少年・秋津マサトによって操られているその機体が秘めた絶大なパワーは、次々に八卦衆の命を奪っていく。気弱なマサトが、ゼオライマー搭乗時に突如豹変するその冷酷さの正体とは? 原作となったのは18禁コミックで、時折挿入されるセクシャルな描写にその名残がある。とはいえ引用したのは部分的な設定のみであり、基本的にはアニメオリジナルといっていい作品となっている。

声優・キャラクター
関俊彦、本多知恵子、田中秀幸、荘真由美、鈴置洋孝、佐久間レイ、佐々木優子、勝生真沙子、玄田哲章、塩沢兼人、速水奨、辻村真人、政宗一成

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

もうちょっと尺が長ければな~・・・。それにしてもゼオライマーが強い!強すぎる!!なんか無敵すぎて物語がどうでも良くなってくるw

他の皆さんがもう書いていますが、私も書かせていただきます。

「ぜオライマー強すぎだろ!!ww」

強いんだろうな~って見る前から思ってたんですが、想像を絶する強さだった。
その強さは力が強いとか、破壊力が凄いとかそんなんじゃなくて、他の敵ロボットと比較してぜオライマーが圧倒的に強いって話です。

初めから敵の中でもずば抜けて強いんだろうな~って思わせる雷のオムザックはあれだけ引っ張っておいて一瞬で敗退。
一応オムザックは核ミサイルなんぞ効きもしないほどの強さなんですけどね~w
それを一瞬で葬り去るゼオライマーはどんだけ~って話ですな。


まぁゼオライマーの強さも、やたらに技術が高いのも(人格をデータとして保存してそれを他の人物に転送するとか)設定としてそうするしかなかったと割り切るべきなんだろう。
昔の作品は意外に技術が高くて理解に困る^^;


実は、ここまでロボットにことに触れてきたが、この作品の主なポイントはロボットではない。
この作品は1987年に放送された「破邪巨星弾劾凰」の合体アクションの陽性な雰囲気とは違うロボットアニメを表現しようと制作された作品だ。

主人公の秋津まさとと木原マサキという第二の人格との葛藤、各ロボットを乗りこなすパイロット達のコンプレックスに焦点を当てて、戦うことの意味や宿命というものの卑劣さを表現している。

まぁ、表現しているつもりなんだが、結局のところゼオライマーが強すぎてキャラたちの葛藤が単純で簡単なものに見えてしまうのも確かだ。


そもそも全4話で構成されている為、物語が超急ピッチで進み視聴者を感動させる前に次の戦いへと引きずり込んでいく。
多分、この作品は尺が長ければなかなか良いデキになっていたと思う。

ついでながら言うと、ロボットのデザインや攻撃の仕方などはかなりカッコイイ。
ちょっと勿体無いな~と思わずにはいられないが、それも全4話では仕方が無い。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

木原マサキの中にある優しさと世界に抱く業の念

(2012.10/12)
1話30分、全4話の作品

単に冥府の王となるなら感情のないアンドロイドをパイロットにすれば良かったのではないかと思う。

造られた存在に感情を持たせたのはマサキの優しさではないだろうか? 
感情を持たせ、憎しみや恋心・嫉妬を抱えながらゼオライマーと八卦ロボを戦わせ、世界を破滅に導くのならそれこそ究極の「人の業」なのだろうが、そうは思いたくない…

この作品はゼオライマーが勧善懲悪な立ち振る舞いをしていない所が面白いです。

世界の救い方はそれぞれありますが、この作品は破滅によって世界を救うという今までにないロボットアニメでした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

脳髄に直接叩きつけられる衝撃。神と悪魔の如き聖戦。

これは、イクサー1と同じくレモンピープルという雑誌に連載されていた漫画作品(原作者は違います)を平野俊弘(現:俊貴)監督が映像化したアニメです。

こちらもやはり美少女が出てくるし際どい性描写も出てくるのですが、イクサー1のような娯楽要素はなく、むしろ対極のような存在であります。


原作からの改変もなされ(原作読みました)、より『人の業』が感じられる哲学めいたストーリーですね。

敵味方入り乱れる人間関係。
どのキャラも自分の欲望や感情を包み隠さずぶつけ合う、対立の連続。どこまでもドロドロな人の闇が描かれています。

そして愛し憎み合う中で発覚する驚愕の真実・・・!
自分は自分なのか?どこまでが自分でどこまでが他人なのか?
設定の妙によって黒幕の存在意義がますます高まっています。
(これに似た設定を平野監督はロウランでも使ってましたが、ゼオライマーの秀逸さには敵いませんでしたね。)


このアニメで最も揺さぶられるのは『自我』の概念だと思います。
非現実的な設定なのに、登場人物の心情描写が生々しい現実感を帯びているせいで説得力があります。
ここでも幽羅帝(ゆうらてい)を演じる荘真由美さんの好演が素晴らしいです。今回は主人公のマサキを演じる関俊彦さんの鬼気迫る演技も鳥肌ものです!!



僕はスーパーロボット大戦というゲームはやったことがありませんが、どうやらゼオライマーはその性能から有名らしいですね。
スーパーロボット、と呼ぶにふさわしいと思います。ゼオライマーは本編では人の業を裁く神のごとき存在です。搭乗する人間によっては悪鬼に姿を変えます。
どんなときでもゼオライマーを見ているとその異様なオーラに呑まれてしまいます。怖いし、身震いさせられます。



最後までどうか見届けて下さい。最後の晴れやかな三人の表情にこそこのアニメの真髄があります。
時間の都合上話の繋がりに雑な部分があるのは残念でならないですが、とても感銘を受けたロボットアニメです。



すごーーくどうでもいいこと。
{netabare}
駅の改札で他の利用者がICカードで通ろうとして。
そしたら残高不足で『チャージしてください。』って引っ掛かってたんですよね。
そのとたん頭の中に『チャージなどさせるものか!!』ってマサキの声が浮かんできて(笑)
笑いをこらえるの大変でした。


それだけです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

66.2 4 1988年秋(10月~12月)アニメランキング4位
機甲猟兵メロウリンク(OVA)

1988年11月21日
★★★★☆ 3.6 (26)
115人が棚に入れました
ギルガメスとバララント両国家によって展開された百年戦争の終結間近、濡れ衣という形で軍上層部の陰謀に巻き込まれた少年兵士メロウリンクは、戦友たちを死に追いやり、自らをも陥れた士官たちへの復讐の旅に出る。その後に待ち受ける過酷な運命も知らず……。

声優・キャラクター
松本保典、大塚明夫、玉川砂記子

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

昔っからボトムズってのは閉鎖コミュだったのです

記憶ではビッグバトルの後、且つ野望のルーツの前だったと思いますが・・・
当時はボトムズのOVAなのに主人公がAT乗らないと聞いてガッカリしたんですよね。まぁ私もロボット大好きなお子様趣味を引き摺ってたのでw

陰謀にはめられ、最前線にAT無しで投入された小隊の唯一の生き残りが主人公メロウリンク。100年戦争終結後、その彼が陰謀に関与した上官達を探し出し復讐していく話なんですが、次第にその陰謀の陰に軍の上層部の関与がチラついて・・・って展開でして。
見せ場は、生身の体と対ATライフルとパイルバンカー(火薬で繰り出す槍)と機転でかつての上官達の乗るATを屠る様なんで御座います。

・・・地味に思いますよね?
実際、地味ですw
ボトムズ自体が地味なのに輪をかけて地味な話なんですが、これぞボトムズという世界だから成り立つ話なんすよね。
ガンダムも本編で数機のワッパと時限爆弾でガンダム追い詰める話も有りましたし、MSイグルーでも対MSミサイル部隊の話が有りますが、メロウリンクは一人生身でメインメカのATと戦うんですよ。
コレはATが4m弱の小さなロボット兵器だからこそ、嘘くささ感じさせず殺るか殺られるかの緊張感有るんですよ。
ボムムズ好きならば皆知ってる事ですがボトムズってタイトルの意味は、兵士の底辺(ボトム)に位置づけられたAT乗り達の蔑称な訳ですが、主人公はさらにその下、対ATライフルしか持たされなかった兵士です。
その兵士の底辺が、戦後に我が世の春を謳歌する元上官達に復讐していく爽快感。
若い方でもボトムズ見た事有る方ならば、見た方がイイです。
確か、陸戦型ファッティーもこの作品が初出だった筈です。

でもね、やっぱりボトムズ本編と無縁の方は見ない方がイイかと。
ボトムズってシリーズは、一見さんお断りの料亭みたいな作品ですしね。
ガンダムだって時代の要請に合せてかわいい女の子増やしてるのに、酷いもんです。マクロス見習えって私ですら思いますがw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6
ネタバレ

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

生身の人間対ロボット 男の戦いがここにあり

この作品は装甲騎兵ボトムズと同じ世界を共有していて、直接ではないが、かなり間接的に本編(ボトムズ)とかなり関わりのある作品にできている。

{netabare}

本軍を逃がすために囮となる無謀と言える作戦を強いられ、唯一生き残った主人公は軍法会議で敵前逃亡と言い渡され、上層部への仲間の復讐を誓い脱出したところから話が始まる。


まさかAT(ロボット)に一回も主人公が乗らないという、ロボットアニメでは考えられない展開で、何度も生身とロボットでの戦闘やまさかの決闘までしてしまう。



そして、今のアニメでは考えられない、女性の主要キャラは、ヒロインのみ、サブもいなく、一言二言しかしゃべらない脇役のみ登場する。



結局彼がやろうとしてた事は、結局凡人レベルの主人公がやれる範囲内のことであり、その後ボトムズの主役のキリコがやってくれた。


結局彼のやったことはエゴの範囲内であり、それ以上でもそれ以下でもない、普通の人間ってやっぱりこんなもんなんだよなぁと教えてくれた作品だった。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

メロウリンクはPSなのか?

復讐者メロウリンクが戦場で自分を裏切った者たちを次々と探し出し、復讐を果たしていく物語です。

メロウリンクは機甲猟兵なのでATに乗りません。言ってみればスナイパーの様なものなのですが、パイルバンカー付きの狙撃銃一本で※1ATと渡り合う姿にはどうしても説得力が足りませんでした。

これの親作品、装甲騎兵ボトムズの主人公のキリコも対AT用拳銃で無双する事がありますが、不意打ちや緊急回避的な場面でしか使用する事はせず、基本的には敵のを奪ってでもATで戦う事を選ぶので、それ故に現実味が有るのですが、メロウリンクの場合、敢えてATに乗らずに戦うので、場面によっては命のやり取りを軽視している様にも見える事がありました。

大体の場合、毎回の様に人間(メロウリンク)とATが一騎打ちするのですが(時には複数機と。)普通に考えれば※2PSでもない限りそんな事は到底出来る筈も無く、けれどもしてしまうので、描写的にもかなり無理がある様に見受けられました。取り分けメロウリンクがATのローラーダッシュと同等の速度で走っているシーンはどう足掻いても修正出来ない程の違和感が感じられ、何とかならなかったのかなぁと思います。また毎回のクライマックスの見せ場となっている、復讐の対象を確認した際に行われる血のペイントもやはり無用で、そんな暇があるならキリコなら無言で撃ってます。多分そうしないと死ぬからです。

ボトムズで描かれたキリコ・キュービーと言う人物は兵士としてもAT乗りとしても最強の主人公でしたが、どんなザコと戦う場合でも相手が殺傷能力のある武器を持って立ち向かってくる事を常に警戒している様で、全く油断せず、余裕の表情すら浮かべた事の無い様な男で、時にはそんな敵を相手にした時ですら綱渡りとも言える様な方法で、紙一重の勝利を掠め取る事も有るのですが、それ故に彼の生き残ろうとする必死さが伝わってきたのです。一方でメロウリンクの場合は脚本、演出などの関係なのでしょうが、やたらと無駄な動きが多く、上述の血のペイントもそうですが、復讐対象者への止めをどうしても※3パイルバンカーに拘る様な描写も有るなど、何となく嘘っぽく見えてしまうのでした。

以上酷評書いてしまいましたが、名優大塚明夫さんのデビュー作としては一見の価値が有ります。最初からスゴい貫禄です。

ボトムズが好きだったので視聴しましたが、リアリティに欠ける描写が多く、別物だと言う認識を受けた末に結局8話位で断念しました。曲がりなりにもボトムズシリーズなので、いつか気が向いたら再開する事が有るかも知れません。


※1:アーマードトルーパーの略。全高4m程度の一人乗り用の人型戦車。
※2:パーフェクトソルジャーの意。一種の改造人間。ボトムズシリーズで度々登場する。
※3:空砲の爆発力を利用して打ち出す杭打ち機。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

65.4 5 1988年秋(10月~12月)アニメランキング5位
戦国奇譚 妖刀伝 炎情の章(OVA)

1988年11月25日
★★★★☆ 3.6 (12)
36人が棚に入れました
謎多き「妖刀」を持つ3人の若者を主人公とした伝奇時代活劇OVAシリーズの第三作目にして完結編。本作のラストで多くの謎が明らかになる。 本能寺の変が勃発。この機に乗じて織田信長と森蘭丸を討たんとする綾之介たちはついに本懐を遂げたかに見えた。だが実は影武者で、本物の信長は妖魔の跋扈する安土城で魔神の力を手に入れんとしていた。だがその一方、綾之介の仲間の陰三流のひとり左近は戦いに疑問を抱き、綾之介の真の姿=女忍者の綾女に向けて愛を説く。これに動揺しつつも、安土城へ向かう綾之介と仲間の龍馬。途中で戦いに加わった左近の応援を得ながら、何とか安土城にたどり着き、綾之介はついに巨大な魔神と化した信長にとどめをさす。だがそこに現われた蘭丸の口から発せられた言葉は……。 本作の実制作もアニメスタジオの南町奉行所が担当。完結まで3年かかった本シリーズだが、巻を追うごとに制作期間が短くなったという。それでもこの第3作目は前作「鬼哭の章」より5分も収録時間が長かった。

テンガロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

3つの妖刀と織田信長との戦いを描いた力作!

古いアニメな上、マニアックなアニメなので
知らない人の方が多いと思います。
(一応、劇場版にもなってるんですけどね(^_^;))

本作は乱心した織田信長が3つの忍の里を襲い、
その復讐に伝えられてきた「妖刀」で信長を倒すため
主人公の綾之介が立ち上がるという物語です。

OVA3部作
炎上の章は最後の3作目になりますが
唯一サムネがあったのでこちらにまとめて書いてます(笑)
忍者モノなのでもちろんバトルはあるのですが
一番気に入ってるのは忍故の「儚い恋」という
何ともシビれる演出が魅力的でした!

当時は作画も綺麗で音楽も良かったです(^^)
個人的にはキャラデザが好きで見始めたんだと思います。
衣装デザインも好みでしたねぇ
おかげでドラマCDやサントラも購入して
聞くくらいハマってしまいましたね(^_^;)

綾之介の声がアンパンマンの人です!
いやー男前な声でした!カッコ良かったです!

機会があればまた見たいですねー!(^^)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 19

65.3 6 1988年秋(10月~12月)アニメランキング6位
魔界都市<新宿>(OVA)

1988年10月25日
★★★★☆ 3.6 (34)
116人が棚に入れました
2030年、魔物の巣窟と化した新宿では、魔道士レヴィー・ラーが地球連邦首席の暗殺を企んでいた。首席の娘・さやかと出会った少年・十六夜京也は、父親ゆずりの「念法」と木刀"阿修羅"を武器に宿敵ラーとの闘いに挑む。原作は、SFホラーの第一人者・菊地秀行のデビュー作。『妖獣都市』に続いて、二度目の菊地作品のアニメ化を手掛けたのは、川尻善昭。作画監督には恩田尚之を起用。

声優・キャラクター
堀秀行、鶴ひろみ、小林清志、頓宮恭子、永井一郎、屋良有作、銀河万丈、青野武、阪脩、向殿あさみ、龍田直樹、掛川裕彦

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

魔界都市シリーズの原点の物語

原作既読 80分

AT-Xで放送していたので観てみました。
お話は、新宿区のみに起こる大地震で新宿は壊滅的な大打撃を受け孤立し、魔物や無法者たちが集まる場所としていました。その諸悪の元凶、魔道士レヴィ・ラーを倒すためその新宿に向かう「念法」を使う高校生 十六夜京也とヒロイン ラマ・さやかの物語です。

菊池秀行さんの原作(吸血鬼ハンターDなど)でデビュー作品です。その後菊池作品に出てくる魔界都市やキャラ(メフィスト)や念法などの原点になっている作品ですね。
1988年と古い作品ですが、作画は今とそんなに遜色ありません。もちろん手法はさすがに古いですが、そこまで気になりませんでした。

お話も80分とという短さでよく纏まってましたね。ただ唐突なところやあっけなさなどはありました。

魔物も出てきますが、吸血鬼ハンターDよりおどろおどろしくありません。
Dで菊池作品を好きになった方は原点を見るのに良いかも知れませんね。
ライト感覚で観れる作品だと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

菊池+川尻+マッドハウス 第2弾

幼獣都市の翌年に発表された記憶があります。
タイトルの通り、同じ製作陣による作品ですが
原作のシリーズが違いますので、続編などではありません。
幼獣都市は「闇ガード」シリーズ、
この作品はその名の通り「魔界都市シリーズ」

地球連邦首相の暗殺をもくろむ魔道士レヴィー・ラー
彼を倒せねば世界の平和は愚か連邦主席の命も風前の灯。
そこで主人公、十六夜京也に依頼に来たのは連邦主席の
娘ラマ・さやか、と言う
菊池氏にしてはあまりに捻りの無いプロット。
ちなみにさやかは清純可憐な美少女というベタベタな落ち。

この作品と前作(と言っても続編ではないが)の
大きな違いは、プロットと山場の盛り上がり方。
2作目としては、前作を越えられなかった印象です。
(特に最後はあっけなさ過ぎです。)
あっ、そう言えば前作に比べエロ・グロがないです。
(まさか、私の満足度が足りないのはそれが理由?)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

原作知らなくても・・・

この人の作品、他に妖獣都市しか見たことないけど、正直妖獣都市の方が面白い。

原作知らないけど、だいぶ端折ってるはず、話の進みが早すぎる。
内容としては悪くない、「超能力を持つ主人公がお嬢様を守るため、そして親の仇を取るために悪い奴をやっつける」簡単に言うとこんな感じ。

声優は堀秀行さん、屋良さん、鶴さん、青野武さんなど、今では超が付くベテラン組、まあ時代だよね。

この作品は原作者である菊池秀行さんのデビュー作、この人の作品は他の作品との共通点(登場人物や設定が同じ)がある(らしい)というか時代が繋がっている(らしい)。
主人公達を助ける役でメフィストというキャラがいるが、この人が主人公の作品があるらしい、なので原作やそのスピンオフ作品を知っている人にとっては良い作品なんだろうが、知らない人間からすると正直微妙、まあ上述した通り理解はできるからいいんだけど・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

62.1 7 1988年秋(10月~12月)アニメランキング7位
1ポンドの福音(OVA)

1988年12月2日
★★★★☆ 3.4 (12)
45人が棚に入れました
人気漫画家・高橋留美子が20年の長きに渡って不定期連載を続けていた原作を、比較的初期の段階でOVA化した作品。素質はあるものの、旺盛な食欲に抗えず減量のままならない若手ボクサー・畑中耕作。そんな彼の想い人は、修道院で修行をしている見習いシスターのアンジェラだ。果たして、恋と試合で勝利を勝ち取れるのか? 監督のさきまくらは、名作ボクシングアニメ『あしたのジョー』を手掛けた出崎統のペンネームであり、その組み合わせも話題を呼んだ。

DEIMOS さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

高橋留美子ワールドとボクシング。

高橋留美子が描くボクシング漫画のアニメ化。
当然、高橋留美子にかかれば、ストイックなバトルが中心になるはずもなく、減量できない二流ボクサーとシスターとの絶妙な距離感の恋愛?関係を描く。

初期の高橋留美子作品では、「叶いそうでなかなか叶わない恋」がモチーフになることが多いが、本作では、「シスター」という存在が直接的にこの関係を表現している。また、主人公が「頼りない男」というのは、うる星やめぞんを連想させる。

ただ、本作は、他の名作に比して盛り上げに欠く。シスターが発破をかけて、ボクサーの減量を成功させられるかどうか、というのがメインのストーリー。それだけを描くのに1時間近くをかけるのは少し退屈。その辺りは、アニメスタッフの力量だろうか。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

☆ボクサーと修道女

減量が苦手な意志の弱い主人公と修道院の見習いシスター
アンジェラの物語。ちょっと短い(50分)のが残念でした。(*^^*)


原作/高橋留美子「週刊ヤングサンデー」

監督/さきまくら(出崎統)

製作-ぎゃろっぷ

1988年作品



追記欄_

2008.1.12日本テレビでドラマ化(亀梨和也主演)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

62.0 8 1988年秋(10月~12月)アニメランキング8位
竜世紀 神章 A.D.1990 璃子(OVA)

1988年10月26日
★★★★☆ 3.4 (10)
32人が棚に入れました
久保書店の青年誌「レモンピープル」に連載された、異才漫画家・竜騎兵の伝奇SF『竜世紀』が原作のOVA。 20世紀終盤の地球各地に、伝説上の生物と思われていた竜が突如、出現。人類は軍備を整え、無抵抗な竜たちを次々と虐殺していった。中でも日本自衛隊の青年兵士・相良匡は、竜との空中衝突で上官が死亡したのを契機に上層部に直訴。竜殺戮の特殊部隊「ドラゴンバスター」の編成まで敢行した。そんな中、人間嫌いでひそかに世界滅亡を願う高校生・璃子(りこ)は、親を殺された幼児のドラゴンを保護。カーマインと名付けてひそかに育てることにする。だが世界各地で竜が出現する裏には、謎の存在「悪魔」の秘めやかな暗躍があった。 アニメ制作はA.I.C.。物語は現代編の本章から未来編の「魔章」へと連鎖する。『鋼の錬金術師』『機動戦艦ナデシコ』の脚本家・會川昇がシナリオを担当し、その文芸性が強く出た隠れた秀作とするファンも多い。

60.9 9 1988年秋(10月~12月)アニメランキング9位
宇宙の戦士(OVA)

1988年10月25日
★★★★☆ 3.3 (10)
26人が棚に入れました
90年代末には実写映画化もなされているハインラインが著した古典SF小説を全6話のOVAとしてアニメ化。 21世紀。外宇宙への進出を果たして発展を遂げる人類だが、そんな彼らはついに異星人と遭遇。友好的な接触がなしえないまま地球人と異星人ははからずも交戦状態へ陥ってしまう。そんな中、高校生の少年ジョニーことジュリアン・リコは軍隊へ志願。かねてより反対していた母からも入隊を認められたジョニーは、実戦同様のパワードスーツ(機動歩兵)での訓練をこなし、ついに一人前の兵士として卒業する。宇宙艦ロジャーヤングに乗船したジョニーたちウィリー山猫隊の面々を待ち受ける過酷な運命は……。 本作の制作はサンライズが担当し、監督は『マクロス7』『ぶぶチャチャ』などのアミノテツローが手がけた。OVAでの完結後、1991年初頭にTV東京での地上波放送も行われている。

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

内容は覚えてるし戦闘シーンは好きでした

随分古いですし、確か海外では公開しない約束のもとにアニメ化したと聞いたような。確かにSF小説(というより→寄小説)の金字塔ですしね。

アニメは程よく←に軌道修正されて違和感は感じませんでしたけど、当時もあまり話題には上らなかったような。
個人的にはパワードスーツはイメージ通り、でも戦場がちと明るくジメジメ感が足りなく感じてました。
作品を点で評価と言われれば凡作ですが、個人的には嫌いではなかったです。ハリウッドの某実写よりは好きですw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

全身タイツ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

小説の挿絵のパワードスーツが動いてるだけで満足できる人にお勧め

さすがに時代を感じさせる作品でした。

「AKIRA」と同じ年(1988年)に制作されたことを思うといかに「AKIRA」がお金が掛かっていたのかわかります。因みに原作は1959年刊行。実写版は私の中では無かった子です。

作画、音楽、演出等かなり時代を感じます。ストーリーは原作に沿ったものだけど暴力的なシーンや表現は控え目、どちらかといえば青春ストーリーに置き換えられてます。私的にはその辺りがとても残念だったのですが、総じて好きな作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あのガンダムに大きな影響を与えた作品

軍隊での訓練期間を描いたのは良かったと思います。

その後の戦闘体験や、戦友の死を乗り越えていくという戦場の厳しい現実を通してジョニーの成長が掘り下げられていたと思います。

しかし、尺の問題なのか敵である宇宙人の正体は明かされないままだったのは個人的にスッキリしないものがあったかな。

また、オープニングでのアニメーションにも登場し、作中でいわゆる絶世の美女的に持て囃されてたりと、やたら高待遇だったヒロインのカルメンシータですが、絵柄的に自分の好みではなく、そこまで心を動かされなかった。

むしろ、なぜか関西弁が特徴的なアズマ(しかも中の人はシャア)の最期の方がショッキングでしたね。わりと軽口の多いコミカルなキャラで愛嬌たっぷりな良いヤツだっただけにアニメを通して戦争の無常さ、陰惨さを伝えておりました。

後年のガンダム等の作品に影響を与えたという意味でも意義深い作品だったと思います。

ハインラインの原作の方も機会あれば読んでみたいです。もちろん実写映画の方も観ようと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

56.6 10 1988年秋(10月~12月)アニメランキング10位
METAL SKIN PANIC MADOX-01(OVA)

1988年12月16日
★★★★☆ 3.1 (17)
54人が棚に入れました
機械工コージは、扱い方もわからぬまま大型パワードスーツに似た対戦車小型メカ・Madox-01にうっかり乗りこんでしまう。MADOX-01から降りられなくなった彼は、軍に追われる羽目となった。

おふとん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

古メタルスキンパニック!

88年制作のOVA。近未来(現在から見れば多分過去)の東京が舞台のSFロボットアクション。

ひょんなことから軍用メカ(パワードスーツ)を着込んで脱げなくなったミリヲタ大学生が、
軍に追われつつ元カノとの待合せ場所を目指すというお話。40分程度の作品。

はい、面白くないです。小学生が作文したようなストーリーに、随所で見られる設定破綻。
登場人物は追う方も追われる方も行動原理が乳幼児並み、目の前の現実を飛び越えていきます。
しかし彼らは大真面目、シリアスな雰囲気まで醸し出していて、お馬鹿な行動とのギャップが凄い。

これは酷い、大してセンスが良いとも思えないメカを眺めるだけの作品なの?いや、そうじゃない・・・
逆に考えるんだ!ツッコミのネタとシュールな失笑を提供する為の作品だと思えば良作じゃないか!

事実、文句言いながらも最後まで引き込まれるように視聴できたし、中盤からはネタアニメと割り切って観たので、シリアス顔で尽く予想の斜め上を行くキャラ達を、生暖かい目で見るのが楽しかったかも。
感動のラストシーンですら失笑せざるを得ないというのは、それが制作陣の狙いだからなのでは?

これ、狙ってやってるなら相当高度な作品。私のようなニワカが足を踏み入れるには早すぎたか?
いやいや、酷評書きたくなくて無理やり屁理屈捻り出してないかお前? 自分でも分からない・・・

ただし、音楽に関しては古臭過ぎてはっきりと萎えました。
80年代の音楽には詳しくないので上手く書けませんが、当時の流行を追った感じのBGM。
あっという間に廃れて時代を越えられなかった類のジャンル。

万人向け見所として挙げたいのは、センスは別として、良く動いている方だと思われるメカの作画。
冒頭、メカのテストシーンに既視感。劇パト2OPの元ネタかと思える演出。書き込みが変態レベル。
エンドロールで作画スタッフの中に「庵野秀明」の名前を発見して納得。無駄にいい仕事してます。

あとは超個人的な想いですが、自分から振った元カノに未練タラタラな部分だけ、
主人公にほんの少し(笑)、感情移入できました。

最後に、元カノのキャラデザインに萌え要素を見出し、ブヒれた事を記しておきます。


現代のアニメさえ満足に視聴できていないニワカ野郎が、事前に調べもせずベテラン上級者向けの古いマイナー作品群に手を出すのは、あまりにも無謀ではないか?('A`)
そんな自省をせずにはいられないカオスな逸品(?)でした。面白くないけど楽しかったです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

カッコイイゾ でも話がオカシイゾ

80年代後半のOVAはカオスでありました。
これもかなりアレな作品です。私は友人達三人で一緒に見たんですが、二人は怒ってましたw
私の許容範囲は海より広く懐深いので、我慢しました。

超雑に言うと作り手の力配分がメカが9.8割、残り0.2が物語という画期的作品です。
ぜってえあんたら、メカだけ書きたかっただけっしょ?というナイスコンセプト、脳がトロケマス。

コンテナ状に畳まってるMADOXなんてなかなかカッコよかったし、この手のパワードスーツモノの元祖の宇宙の戦士(ぬえデザイン版)をソレナリに昇華したいい感じのデザインだったんすよね。確か追う側のメカも結構カッコよかった記憶も有るんですよ。私、当時の雑誌の発売前記事見て見たくてしょうがなかったんすもん。

主人公、デートの約束で待たせてる彼女に会うために必死でコレで逃げるんです。凄いでしょ?見たくなっちゃうでしょ??
コメディタッチとか見せ方次第じゃね?と思うかもしれませんが、見れば判ります。

あの頃のが皆カオスな出来と言う訳ではありませんが、なんとも大らかな時代だったなとオッサンは感慨深いのです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

パワードスーツ、SFロリキャラ、庵野秀明…歴史を振り返るにはいいかもしれません。

 UNEXTにあったので視聴。 パワードスーツってSF設定としてロボットの1万倍自然な設定だと思いますが、あんまり作品数が多くないですね。その意味で本作のあらすじで興味を持ちました。

 人間サイズのパワードスーツって私は結構好きなんですが、あんまり一般的ではないですね。例外はありますが、結局18メートルのガンダムに進化しました。その他はインフィニットストラトスとかシンフォギアとかリアリティの無いデザインになりました。あとはエイリアン2ですか…リアリティありすぎですね。

 1979年ガンダムと同時期のSFオタク伝説のチャンピョン読み切りマンガ、神矢みのる「ラストチェイス」という作品が美少女パワードスーツものでした。これが日本SF史で美少女が水着的な衣服の上にメカを身に着けるという嚆矢だったのでは?と思っています(アマのkindle unlimitedにあります)。なお、神矢みのる氏はプラレス三四郎の人です。
 もちろん初出はロバートAハインラインの「宇宙の戦士」だと思います。

 閑話休題。本作です。作品に中身はありません。つまらないです。ただ40分なので結構ストレスなく80年代のSFアニメの技術を見るには面白いかもしれません。

 OPの原画が庵野秀明らしくて、パワードスーツのメカニックはすごかったですね。1分だけですけど。パワードスーツのカラーリングもトップをねらえに似ています。爆破シーンやエフェクト、画面の発色とかがいかにも80年代ですね。味があって悪くはないです。

 もちろん当時のOVAだけあって、TVアニメよりも動きやメカは各段にいいです。

 女子キャラについてはほとんど出ませんが、80年代後半のオタク界隈の萌え絵(当時無い概念ですが)を確認するのにいいかもしれません。今のSFロリキャラ、つまり萌えの原点は「あづまひでお」と言われていますが、その雰囲気が色濃く見られます。横顔の鼻の極端な造形なんかは、いかにもですね(実際に本作に出てくるのはロリではありません)。

 そんな感じ、でアニメの歴史を気軽に振り返るにはちょうどいいアニメですね。つまらないですが。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
ガルフォース3 スターダスト・ウォー<宇宙章・完結編>(OVA)

1988年11月2日
★★★★☆ 3.9 (7)
35人が棚に入れました
A.I.C.初期の看板作品(OVA)となった、美少女SF戦争ロマン「ガルフォース・宇宙章」三部作の最終編。 広大な宇宙を二分して戦う二つの種族パラノイドとソルノイド。その戦乱は双方壊滅の構図で終焉を迎えつつあった。老齢化した太陽系「シグマナース」の宙域を最終決戦場と定めるソルノイド側。だが同軍の精鋭で数奇な運命を潜り抜けてきた戦士ルフィーは、新たな仲間シルディ、スピア、アミィの3人とともに独自の行動に出る。それはパラノイドとソルノイド双方の完全滅亡を回避せんと努力してきたソルノイドの上官ネビュラート大佐との会見で、当のネビュラートはかつてルフィーが共に戦ったアンドロイド少女キャティのモデルとなった人物でもあった。最終戦争への時が刻まれる中、人類の未来を求めるルフィーたち。その想いはいずこへ向かうのか。 第1巻「Eternal Story」の時点から壮大な宇宙叙事詩を構想していたOVAシリーズの決着編。パラノイドとソルノイドの戦争の起源、宇宙人類の未来と希望を託された「太陽系・第三惑星」の存在、キャティの出自など、かねてから設定されていた伏線が収束すると同時に、大戦争の中、最後にまた「個」としての戦士に戻る主人公ヒロイン・ルフィーの描写に当時の多くのファンが涙した。世界観と劇中人物の想いは、時空を超えた「ガルフォース」第二章たる『レア・ガルフォース(「ガルフォース地球章」)』の物語にやがて継承される。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
小助さま力丸さま コンペイ島の竜(OVA)

1988年10月10日
★★★★☆ 4.0 (7)
21人が棚に入れました
1988年に行われた週刊少年ジャンプ20周年のイベント「ジャンプアニメ・カーニバル」で上映されたアニメ。製作はJ.C.STAFF。上映時間は50分。『ドラゴンボール』で知られる漫画家・鳥山明が脚本、キャラクターデザインまですべてを手がけている唯一のオリジナルアニメ。
 世界で最後の竜がいる海に浮かぶ小さな島・コンペイ島。この島の自由と平和を守る警備隊・小助と力丸の兄弟は今日も夕飯の食料を得るために狩りに出ていた。そんな中「東京から来た学者を迎えに行く」という約束を思い出し港へと急ぐ。東京から来た学者・狸小路桜子は竜の研究のために、竜に会わせるように頼むが、小助は「竜は島の守り神で、竜がいなくなると人も生きてゆけない」と断る。その次の日、桜子の持っていたチョコを食べた二人は、竜と会わせる代わりに「チョコと自転車をもらう」という約束で、竜に合わせることになった…。その頃、島の上空では山田大八郎の一味が竜の額に輝く「竜の石」を自分のコレクションとするため、島に向かっていた。はたして小助と力丸は竜を守ることができるか……。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
戦国奇譚 妖刀伝 鬼哭の章(OVA)

1988年11月25日
★★★★☆ 3.7 (7)
21人が棚に入れました
安土桃山時代を舞台とした伝奇時代活劇OVAシリーズの第2作目。本作は前作「破獄の章」からおよそ1年後の物語が描かれる。 天下統一を企む魔人・織田信長は妖魔忍者を従えて伊賀忍者の撲滅を計画。それは信長の覇業の邪魔となる「妖刀」を持った影忍・陰三流に、伊賀側が協力していたからだ。一方、綾之介たち陰三流は妖魔の入れない伊賀の里に信長をおびきよせる計画を進めていたが、それを信長の小姓・森蘭丸が看破。結局、伊賀の里は4万もの大群に囲まれてしまい、綾之介は密通者の存在をいぶかしむ。だがそんな綾之介たちを甲賀の女忍者が救出。彼女の顔がかつての戦いで命を落とした仲間の桔梗に酷似し、さらに甲賀が信長に組みしているという情報もあって動揺する一同。女忍者・佳代は自分が伊賀忍者の総代・百地三太夫の妹で、甲賀のすべてが信長に加担しているわけではないと訴えるが……。 本作は前作のスタッフ編成をそのまま移行して制作。アクションシーンには作画枚数の制限を設けていない、という点がセールスポイントでもあった。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
宮沢賢治 名作アニメシリーズ どんぐりと山猫(OVA)

1988年9月30日
★★★★☆ 4.0 (3)
19人が棚に入れました
童話作家・宮澤賢治が著した同題ファンタジー絵本を約25分のOVA化。本作はコナミによる「バオバブレーベル/宮沢賢治名作アニメシリーズ」のひとつとして刊行され、同時期に『風の又三郎』も発売されている。 ある日、山猫から一郎君のところに一通の手紙が届く。山で裁判長を務める山猫は、めんどうな裁判があるので、一郎君に立ち会ってほしいというのだ。りすたちにたずねつつ、山猫のもとへ向かう一郎君。山猫の頼みとは、たくさんのどんぐりたちの中で誰が偉いのかを決めてほしいというものだった。一郎君はこれにどう答えるのか……。 本作のナレーターは音楽家のクニ河内が担当。実制作は映画『幻魔大戦』などのプロジェクトチーム・アルゴスが手がけ、またキャラクターデザインと作画監督は『楽しいムーミン一家』ほかの名倉靖博が務めた。通常のセルアニメとは一風違った絵画的な映像として仕上がっている。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
悪魔(デイモス)の花嫁 「蘭の組曲」(OVA)

1988年10月5日
★★★★☆ 3.8 (3)
16人が棚に入れました
池田悦子原作、あしべゆうほ作画による大人気ホラーファンタジーコミックのOVA化。原作コミックの連載誌「プリンセス」の発行元・秋田書店から発売された。 妹ヴィーナスを愛したため天界から追放され、悪魔となった美青年デイモス。そのヴィーナスもまた罰を受けて、生きながら体が腐っていた。デイモスはヴィーナスの魂を宿す肉体の代替として、妹にそっくりな人間の美少女・伊布美奈子を発見。彼女の誘惑を図るが、実は時空を超えたヴィーナスの転生である美奈子に、デイモスは段々と心魅かれていく。そしてそんな彼らの周囲では、心に闇を抱く人間たちの悲喜劇が毎回のように発生。今回は大庭家の美しい姉・瞳子とその弟の美青年・要の間で切なくも忌まわしいドラマが……。 原作の一エピソード「蘭の組曲」を原作者の池田悦子自らがシナリオ化。マッドハウスのスタッフと監督・りんたろうが30分の小品ながら妖艶な雰囲気のOVAを完成させた。ちなみに本作のメインゲスト・大庭要役の塩沢兼人は、かつてドラマ版のLPでデイモスのCVを演じていた実績がある。今回のデイモスは野沢那智が担当。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
風を抜け!(OVA)

1988年12月16日
★★★★★ 4.3 (2)
14人が棚に入れました
原作は村上もとかの本格モトクロス漫画。主人公・一文字彗と、宿敵ジェフ・アネモスとの日本GPジュニア250ccクラスの激闘をピックアップし、映像化した作品だ。一足先にジュニアクラスへ特別昇格したジェフ。彼への雪辱を晴らすため、連戦連勝を続ける彗に、ついにジュニアクラスへの昇格が訪れた。ジェフとの再戦の場は日本GP。そこで彗を待っていたのは、最良のパートナーとなるメカニック・ジュンとの出会いだった。主人公の彗役に、俳優として活躍する真木蔵人を起用。さらに彗の父親役を、蔵人の父親である俳優・マイク真木が担当し、親子での競演となっている。
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

熱いモトクロスレース

オートバイ競技のひとつ、「モトクロス」が題材。
OVAは1本で、時間は40分程度。1988年の作品。
主人公 慧(ケイ)とライバル ジェフの熱いレースを描く。
モトクロスを扱ったアニメって他に無いのでは。

馴染みの薄い方向けに競技の解説をMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)から引用↓{netabare}
「モトクロスとは、モーターサイクルによるクロスカントリー、
 つまり未舗装の周回コースにてスピードを争う二輪レースです。
 モトクロスのコースは通常、丘陵などの不整地に設けられているので、
 起伏に富んだ自然の地形を生かした勾配や、
 ジャンプ台などの人工的セクションが勝負どころ、見どころとなります。」
{/netabare}
そう、未舗装のダートコースを泥だらけになりながら走り抜ける。
高低差のあるコースで徹底的に軽量化されたマシン達が大ジャンプをする。
かなり立体感のあるレースなんです。
本作はそんなモトクロスの魅力がひしひしと伝わる作品でした。


早朝の鈴鹿サーキット。主人公「慧(ケイ)」が自主トレに臨むシーン。
静謐の中でブーツを履き、グローブを付けてエンジンを蒸かす。
気合いの入ったバイクの作画から ゴーグルを掛け真直ぐ前を見据える主人公・・・
序盤のこのシーンで一気に惹き込まれました。

OVAだけあって作中に色んなこだわりを感じます。
レースは様々な視点・角度から見せてくれていますし、
バイクは言わずもがな、植物や土の作画、或いは風景の描写に雰囲気がある。
中でもエンジン音は凄い。
レース開始直前、数十台のバイクが一斉にエンジンを蒸かすシーンの
臨場感には目を見張るものがありました。
音でここまで臨場感を演出できるんだ・・・というのが感想。

キャラデザはやや古めですが、途中からどうでも良くなってきます。
いや、むしろこっちのほうが可愛い(?)。


それと途中で気付きましたが、「サイバーフォーミュラ」の設定って
この作品と似てますね。{netabare}
・ヒロインがお嬢様
・主人公→白青赤 ライバル→紫ベース
・「風をぶち抜いたような感覚」≒「ゼロの領域」{/netabare}
サイバーフォーミュラのほうが1991年と後発ですが、
かなり影響を受けてる感じがするのは私だけでしょうか。

いずれにせよ、良作です。
そう、ブラスレイターみたいなゴツいやつだけがバイクじゃないよね。

何故こんなにも埋もれてるんだろう・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
神州魑魅変(すだまへん)(OVA)

1988年12月10日
★★★★★ 4.3 (3)
12人が棚に入れました
谷恒生の伝奇時代小説を、OVAとして4巻、さらに続編となる『寒月一凍悪霊斬り』を2巻という6巻構成で映像化した。時は江戸、元禄の世。那須九峰に眠るといわれる黄金の鉱脈があった。鉱脈の謎を解く鍵は黄金の竜と、そして高天原の魍魎と交わることとされていた。葉月藩はその黄金の竜の秘密を握るとして、将軍・綱吉などに狙われる存在だ。そんな葉月藩に、藩の影として迫りくる敵を凄絶な秘剣・不動剣を用い死闘を繰り広げる男がいた。名を葉月影七郎。彼は葉月藩主である兄の影。竜の秘密を隠す娘・織絵を守り、魍魎を両断する秘剣の煌めきが、歴史のひだに隠された闇を切り裂いていく――!!

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
TAMA&FRIENDS 3丁目物語(OVA)

1988年11月21日
★★★★★ 4.7 (3)
9人が棚に入れました
1983年に誕生以来、世代を超えて愛される迷い猫「タマ」とその仲間を主人公にしたOVA。桜の花が咲く時分、岡本家の愛猫タマがいなくなってしまった。タマの後を追いかけた愛犬ポチも行方不明になってしまう。岡本家の息子タケシくんはタマを見つけてもらおうと町中にタマの似顔を描いたポスターを張るが……。全12話の連作OVAで、1・2話はタマとポチの失踪で開幕。3話以降は時間軸が過去に戻り、タマが生まれて岡本家に来るまでの話、さらには岡本家にもらわれたタマがタケシやポチ、そして近所の3丁目の猫や犬たちと仲良くなる図を季節ごとのイベントを交えて語る。アニメ本編の他に、間違いさがしなどのゲームコーナーも収録。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
ナマケモノが見てた(OVA)

1988年9月23日
★★★★☆ 3.6 (3)
9人が棚に入れました
漫画家・村上たかしのデビュー作でもある同題の動物シュールギャグコミックをOVA化。原作者が吉本新喜劇の大ファンということもあってか、島田洋七らマンザイ芸人が登場キャラクターの多数を演じている。ナレーターも大御所声優の久米明が担当。 ここは動物たちの動物村。そこにはマジメだけれどビンボーで生活が大変なアライグマの一家たちをはじめ、様々な村の住民が暮らしている。今日もヤギ先生のいる学校では一騒動ありそうな予感がする一方、どうやら「未知との遭遇」まで起こりそうな気配が……? 本作の制作はエイジェント21が担当。監督は『それいけ!アンパンマン』などの永丘昭典、脚本は『ToLoveる』ほかの浦沢義雄が務めている。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
たいまんぶるうす 清水直人編2(OVA)

1988年11月10日
★★★★★ 5.0 (1)
9人が棚に入れました
古沢優の原作による人気青春バイク漫画のOVA化、その第二弾。対抗組織との確執を経て、見事、大手暴走族ミッドナイトデビル(M・D・N)のA区ヘッドに納まった高校生・清水直人。やがて直人は更に頭角を示していき、精鋭集団「特攻隊」の隊長にまでなった。しかし調子ついた直人は派手なケンカが原因で練馬鑑別所送りになってしまう。だが「練鑑(ネリカン)帰り」ということで逆に経歴にハクをつけた直人は、更に周囲から一目置かれ、ついにはM・D・N総長への道を歩み始めた。監督は前回の四辻たかおから、出崎哲に交代。同時にアニメの実制作現場も、出崎率いるアニメスタジオ、マジックバスが主体となった。メインスタッフもキャラクターデザインの清水恵蔵や絵コンテ担当の前島健一など、マジックバスの実力派スタッフが名を連ねる。作画監督は『戦国魔神ゴーショーグン』などの上絛修。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
ドキドキ学園 決戦!!妖奇大魔城(OVA)

1988年9月20日
★★★★☆ 3.2 (1)
7人が棚に入れました
フラワー銀河に住む聖フラワー3が妖奇大魔帝にさらわれた。そのことを知った次元最強闘神は、α十二守護神からフェブリン、マーチン、ジュンロック、ジュラーンの4人を救出に向かわせる。次々に現れる敵を倒し、妖奇大魔城にたどり着いた一行だが、妖奇大魔帝は圧倒的なパワーで彼らを打ち倒す……。原作は、フルタ製菓が発売していた「ドキドキ学園チョコ」のオマケシール(当時は「ビックリマン」を嚆矢に、お菓子のオマケシールが子供たちの間で大ブームとなっていた)。このOVAは、バンダイの低年齢層向けグッズ「ビデオヒーロー」シリーズの第8弾として発売されたもので、ビデオテープの他にシール・ミニブック・カードが同梱されていた。本編は10分程度で、制作は葦プロダクションが担当。

計測不能 11 1988年秋(10月~12月)アニメランキング11位
チョーク色のピープル(OVA)

1988年10月5日
★★★★★ 5.0 (1)
6人が棚に入れました
『ハートカクテル』などポップな絵柄とムーディーな作風で80年代後半に一躍話題となったアート漫画家わたせせいぞうが1986年に角川書店の文芸誌「野性時代」で連載した同題の漫画作品を約54分のOVA化。基本的には原作の絵を活かした映像となっており、セリフなども入れていない。本作は全5編のオムニバス的なもので、原作の「汐風になく建物」「兄と妹」「サイドカーはキミの予約席」「SOMETIMES IM HAPPY」そして「サンタのカルテットがやって来た」に相当する掌編を順に収録。BGMは原作内で扱われた曲と本OVA用独自のものを併用している。実制作にはTVCMなどで活躍の会社3D(スリーディ)が参加。同社のスタッフで「みんなのうた」などでも知られる吉良敬三がアニメーターとして名を連ねている。
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