1987年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメ一覧 35

あにこれの全ユーザーが1987年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月19日の時点で一番の1987年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

70.7 1 1987年夏(7月~9月)アニメランキング1位
風が吹くとき(アニメ映画)

1987年7月25日
★★★★☆ 3.7 (24)
107人が棚に入れました
「スノーマン」のレイモンド・ブリッグスが、核戦争の恐ろしさを描いて話題になった絵本をアニメーション化した反核映画の1本。イギリスの片田舎に住む老夫婦は今や子供も独立し、年金生活を静かに送っていた。しかし世界情勢は深刻化する一方で、明日にも戦争が勃発しそうな状態だった。そのことを知った夫は政府が出した核戦争に対するパンフレットに従って核シェルターを準備し始めるが……。核の恐怖を衝撃的映像を使わずに描いた「テスタメント」と似た作りになっているが、こちらの登場人物は2人だけ。なおかつ放射能汚染に関してはまったく無知なため、核攻撃後に2人だけで日常生活を普通に送ろうとするが、次第に体がボロボロになって行く姿は見ている側が辛くなってしまうほど悲しい描写が続く。2人の会話に深い愛情が感じられる事も、より一層の悲惨さを生み出している。ラストの“紙袋"の描写は、涙なしには観られない衝撃作である。日本では大島渚監修により、森繁久哉、加藤治子の吹き替えによる日本語版が公開された。
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

何でもは知らない・・・知らないことも知らない・・・

原作は既読で視聴しました

たまたまアニメ作品を観てしまったということもあり
感想を書くことにしました

核戦争をテーマにした作品です

今の時代にはあまり現実味がない内容ですが
原作が出た当時は話題になっていたようです

原作は絵本のような感じで
登場人物がほのぼのとした滑稽なタッチで描かれていますが
アニメでは実写映像や3Dみたいな映像効果も入っていて
演出はそこそこ凝っています

主題歌はデビッド・ボウイ氏が歌っていて
ロック調の曲にちょっと違和感を感じるかも知れません


内容は
イギリスの片田舎で平和に暮らしている老夫婦が
核戦争の脅威に晒されるというお話


核戦争が勃発する可能性が高まる中
政府の出した核戦争の対策用パンフレットに従い
老夫婦は保存食を用意し核シェルターを作ります

シェルターといっても
家の扉を取り外し壁に立てかけただけのもので
誰が見ても核の爆風にはとても耐えられそうにありません

そして
とうとう核戦争が起きてしまい
熱線と爆風が老夫婦の住む家を襲いますが
運よくシェルターに逃げ込んだ夫婦は助かります

電話やラジオ放送は途絶え
何も情報が入ってこない状況の中
老夫婦はシェルターに避難したまま救援を待ち続けます

日を追うごとに
放射線に蝕まれ
体に異変が現れてきますが
それでも
老夫婦は救援がくるのを信じ続けます・・・


作品の内容は
核戦争をテーマにしたお話というのは前述したとおりですが
見方によっては私達の身近にも起き得るようなテーマが見えてきます

最近では
身近な問題になっている
放射性物質の危険性はもちろんですが

誤った情報を与えられる危険や
政府の危機管理の甘さなど

でも
なによりも怖いのは
そのことについて
なにも知らないという危険

老夫婦はなにも知らなかった
核の恐ろしさも
放射性物質の危険性も
そして
政府の指示が本当に正しいのかということも

情報の正確性を
それを知る術も知らないし
それを知る必要があることも知らなかったのです

危機的状況で
自分が何も知らないという状況を知らないことが
いかに恐ろしいことなのか


お話の終盤では
{netabare}食料が腐りだし
飲み水が底をついてしまうのですが
お茶を飲むために
溜めておいた雨水を
なんの迷いもなく
沸かして飲んでしまいます

水が放射性物質で汚れていても
沸かせば大丈夫という誤った知識しかないのです

とてもショッキングなシーンのはずなのに
老夫婦の
放射能に対するあまりの認識の低さと
まるでアフタヌーンティーを楽しむような疑いのない行動に
悲しいとかかわいそうという感情より
残酷なシーンを見せられているみたいで{/netabare}
訳も分からず涙が溢れてきてしまいました


冷戦という言葉が過去の物になった今の時代には
あまりそぐわない内容と感じる人もいるかもしれませんが
逆に
今だからこそ
見ておくべき作品かもしれませんね


余談で

この感想文では
放射能の類を
あえて放射能・放射線・放射性物質という言葉に
分けて記述しています

厳密には
・放射能とは単位時間に崩壊する放射性物質の数のことであり(wikiより)
・放射線とは放射性物質から出てくる電磁波(X線やガンマ線など)
・放射性物質とはその放射線を出す物質(プルトニウムやウランなど)を指し
全て別の意味のものです

東日本大震災での原発事故以来
日本人の放射能に対する認識はかなり高くなっているはずなのですが
これらの言葉の意味が混同されているようで
そのため
・放射能が空気を汚染していてその空気自体が放射線を発しているとか
・放射線が事故の地点から直接飛んできていて危険区域全てが汚染されているとか
・人体などが放射線に晒されただけで放射性物質に汚染されてしまう
など
誤った認識をもたれている方もいまだに多いみたいです

私も原発事故が起こるまではそんなに意識して考えたことはなかったし
なにより
このような誤った認識のために
風評被害に遭われた方々が大勢いることをあらためて知り
深く反省しています

やはり
知らないことは積極的に知ろうという意識を持つことが大切なんですね

投稿 : 2024/12/14
♥ : 29

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

2番目ゲットだぜ(っ´ω`c)(微調整)

比較的重い物語なんでせめてタイトルだけはと。

シス子さんに影響されて視聴。

イギリスの老夫婦。
核の恐怖。
ハートフルボッコストーリー。
割りと短めなお話。

話の流れとしてはイギリスの田舎で平和に暮らす老夫婦だがそこに核が・・・という感じ。

最近書いたはだしのゲンとテーマは同じやけど表現方法は対照的。
ゲンほど派手目の演出は特にないが、絵柄が絵柄だけに正直余計恐ろしい。冗談抜きに怖い。
風が吹くときで検索すると老夫婦の絵がすぐ見つかると思うが、このほのぼのした絵柄で中盤から後半に掛けて核のせいで段々目に見えて衰弱していく様子を描写していくんだから堪ったもんじゃない。

国が配布したらしい核対策パンフレット(実在したらしいから驚愕もの)とかいう内容無茶苦茶なもんを信じ込んで、その通りに実行してこれなら安心と思い込んでしまう夫婦を滑稽だと誰が笑えるだろうか。

只、ひたすら泣けてくる。
前半あれだけ平和でほのぼのしたやり取りをしてた夫婦が、なんでこんなことにならんといかんのか。
中盤以降、お互い励ましあいながらも衰弱していく描写は見てられねーと思いつつも目が離せない。

この夫婦を自分の両親に少しでも重ねて見てしまうとえらいことになる。

ラストシーンは特に印象に残っていて見たのは随分前だが今でも脳裏に焼きついてる。
余りに理不尽すぎて見た後、気分がどん底に落ちてなんもやる気がせんかった。

この作品のココでの人気の無さ(単純に知られてないだけかもだが)を見るにもっと多くの人に見て欲しいと思う反面上記のような事情から絶対お勧めとはさすがに言い難い。

ある程度大人な人で、この作品見て気分が沈まない人は多分いないんじゃなかろうか。
自分も、核の怖さが身に染みて分かるいい作品なのは認めるけど二度見たいとは思わない。

それでもはだしのゲン同様、この手の話だからと敬遠せずに、1度だけ見てみるくらいはいいかもしれない。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 23

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

今も何処かで

風が吹くとき

2010年の暮れ、深夜に放映していたのを観ていた。

のどかな田舎のお家の、おじいさんとおばあさんの、いつもの暮らしに、ニュースが響く。

あら大変、何だか現実味がありませんねえ、どうしましょう、お前それはあれだ、こうだろう。そうだろう。
なんだかんだいつもみたいな夫婦の会話が続いていって、いつもの家事や野良仕事を手伝うかのように、小さなお家の中で夫婦は工夫しあって、だけど。


翌年の春、震災で福島が今に続く状況に見舞われましたね。

原発事故が起こるまで、原発に関して無意識で無関心だった自分と、今も何処かで閉ざされているおじいさんとおばあさんの小さなお家とが、重ねて思い返される作品です。

私の住んでいる所は、ダムの水力で電気がまかなわれています。
いろいろあるんだろうけど、なんかうまいことエネルギーシフトしてくれないかなーと、呑気にアニメを観ながら期待するばかりです。
すみません。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 13

68.9 2 1987年夏(7月~9月)アニメランキング2位
スノーマン(アニメ映画)

1987年7月25日
★★★★☆ 3.8 (19)
96人が棚に入れました
イギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグスの原作を映像化したファンタジー・アニメーション。雪の降ったある日のこと。少年が1日がかりで作ったスノーマン(雪だるま)が真夜中に突然動きだし、少年と遊び始める。胴長短足のゆかいなスノーマンと少年の行動が幼い頃の思い出を思い起こしてくれたり、中盤に流れる主題歌の物悲しい歌声やラスト・シーンなど、子供よりは大人向けに作られたような作品で、クリスマス・イブに恋人同士で見るにはうってつけの1本。同原作者の「風が吹くとき」の主題歌を担当したデヴィッド・ボウイが本作を大変気に入り、案内役として登場するバージョンもある。
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ひと晩の奇跡

幼い頃絵本で読みました。その後、視聴しました。
大人になってしまってからみるよりも、
まっさらな子どもの心でみたほうが絶対に良いです。
私は、雪だるま…スノーマンは本当にいるのだと信じていました。

少年の作ったスノーマン。
部屋の窓ガラス越しのから眺めたときのスノーマンの後姿、
哀愁があってなんとも言えず好きでした。
大人になった今でも、あの後姿は焼きついています。

空を一緒に飛ぶ場面、印象的です。
一面 雪、雪、雪、まるで世界の行き止まりのその向こうまで雪なのです。

終わりがくることなんてないような、雪のようにひそやかな、、
たったひと晩のふたりきりの冒険。
{netabare}
最後スノーマンは溶けてしまう。。{/netabare}
切ない。けれど少年にとっては大切なひと晩でしたね。

少女の頃、私のためだけのとびきりな物語なんだ そう思い込んでました。

挿入歌
Walking in the Air
雪だるまと少年が空を飛ぶ場面で流れます。幻想的…!
この場面だけでも是非みてほしいです。
素敵です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 19

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高の…

数年前にNHKで視聴。

同名タイトルの絵本のアニメ化作品
1982年製作。
日本では1986年にOVAとして発売された。


本作の魅力を書いてみる。


まず
アニメーション。
原作の絵本をそのままアニメ化したようなアニメーションは、チラチラして少々見づらいものの、
作画クオリティ、色使い、光の表現、
全てが丁寧で繊細で優しい。
作品にあった最高のアニメーションだった。

作品中ほぼずっと出てくる雪や、
ほんの少しだけ出るオーロラ等の描き方は特に目を引いた。

何よりも、これが1982年制作というところが一番の衝撃である。
この凄さは是非ご覧になって確かめていただきたい。



本作にはセリフがない。
その代わりに、常に音楽が流れている。
音楽は作品全体を色付けするとともに、作品中の効果音の役割も同時に果たしている。
どの曲も「音楽」としても「効果音」としても素晴らしかった。
セリフがないというのも、またいいものだとも思った。

そして忘れてはいけない
スノーマンと少年が空を飛ぶシーンで流れる
「ウォーキング・イン・ジ・エアー」

完璧だ 。もう完璧にマッチしている。
最高の演出だった。



シナリオ
単純なシナリオだが、上記のアニメーションや音楽も相まって、
凄まじい感動をもつものになっている。

夢のように見えて、夢ではない。
主人公の少年にとって、そしておそらく視聴者にとっても、最高の思い出。

夜に出会い、夜が明けて朝になり別れを描く。

この単純だが素晴らしいシナリオは、
たった26分で完全に完結する。

この続編など作らず、引き伸ばさない、
26分間に全力投球した当時のクリエーターの情熱。

作品と同じぐらい、この情熱も評価されるべきものだと思う。

(ちなみに最近30周年記念として続編が作られたようだけど、そちらも良かった。
まぁ30年も経てば新作のひとつも… ね?)


誇張抜きで、全ての人に一度は見てほしい名作です。
是非ご覧ください。
できれば冬にね。

下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

雪のともだちとの、大事な思い出。

1978年に出版された絵本を、全て手書きで描いた、
まるで絵本がうごき出すような感覚を味わえるアニメ。


雪が降り積もる一面白銀の冬のある日、
少年は大きな雪だるまを作る。

12時を回ったその時、雪だるまに命が宿った。

少年は雪だるまのスノーマンを家に招き入れ

いっしょに遊ぶことにしたようです。


この作品では鉛筆を使った柔らかいタッチと配色を
丁寧に動かすことで季節に反した温かみを表現しています。

スノーマンが可愛くてお茶目。頼りになるお兄さん的な
要素もあって、まるで兄弟のような2人が素敵です。

子供向けで夢のあふれた世界観ではあるのですが、
手描きかつ彩色もこだわっている手法でここまでやるかと
思うくらいアニメーションとしての出来が素晴らしく、
このサイトでは声優なる評価が入るために音声が無い
このアニメなどが割を食うのですが、アニメーションとして
ほぼ最高評価でも良いくらいです。

30分程度の尺ですし、お子さんが居る方はこの季節に
ピッタリのアニメーションだと思いますので是非どうぞ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

67.3 3 1987年夏(7月~9月)アニメランキング3位
火の鳥・ヤマト編(OVA)

1987年8月1日
★★★★☆ 3.7 (23)
120人が棚に入れました
 漫画の神様・手塚治虫のライフワークである傑作『火の鳥』の一エピソード「ヤマト編」のOVA化。時は日本の古墳時代。父の密命を受けたヤマト国の王子オグナは、勢力を拡大中のクマソ国の首領・川上タケルの暗殺を図る。だが傷を負ったオグナは、偶然にタケルの妹カジカに救われた。双方の間に淡い思慕の念が芽生え、二人の思いは、カジカの婚約者イマリをオグナが排斥したことでさらに強まる。そんな彼らの前に出現するのは、その血を飲めば永遠の命が得られるという伝説の「火の鳥」だった。オグナの男子としての器量を認め、カジカとの婚姻さえ認めようとするタケル。オグナはカジカへの想いと英傑タケルへの敬意、そして父から託された使命の狭間で深く苦悩するが……。 本作の前年1986年に劇場アニメとして公開された『火の鳥 鳳凰編』に続くアニメ化企画の第二弾で、今回はリリース形態を変えてOVAとして発売された。監督は前作のりんたろうから、『ユニコ』の平田敏夫に交代。1時間弱の時間枠の中に、手塚ロマンの秀作を手堅くまとめている。
ネタバレ

lZQnV50529 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

日本的なアニメで、外国人に紹介できる

 ちょっと古いアニメで、当時は美しいと言われていた本作も、最近の基準では作画(特に人物描写など)はあまりよくないということになりそうです。ただ、お話の展開や全体に流れる「日本的な」雰囲気から、私としては、日本的なアニメといえば本作をまず紹介します。
 火の鳥というのは、永遠の命を持つ鳥で、手塚治虫のライフワークとも呼ぶべき壮大なシリーズです。宇宙編とか未来編とか○○編という形でお話がつくられており、その中でヤマト朝廷が栄えていた時代のお話がこのヤマト編というわけです。ただ、このアニメを鑑賞するには、さしあたってそういう背景知識は不要です。
 ヤマト朝廷は、日本全国に支配領域を拡大しつつありましたが、九州のクマソの国(多分、現在の熊本、鹿児島、宮崎)は、ヤマト朝廷と対立していました。ヤマトの王子である、オグナは、父から命じられて、クマソの長である、川上タケル を殺害すべく単身、クマソに旅に出されます。 {netabare} クマソの国では、川上タケルの妹であるカジカと恋仲になりながら、見事川上タケルの殺害に成功します。しかし、逃亡中、カジカとクマソの軍隊に追い詰められてしまいます。ここで、火の鳥が登場し、オグナにはまだ使命があるのでここで死んではならないと言ってオグナを助けます。オグナをとり逃してしまったカジカは、軍をクマソに返して、単身 兄の敵を撃つべく、オグナを追いかけます。ヤマトに帰ったオグナは、兄たちから、父は既に他界していること、実は、オグナはヤマト朝廷に征服された一族の女に産ませた子であるのでいつか自分の血に目覚めて歯向かうのではないかと恐れられ、むしろ死んでもらうために単身クマソに旅に出されたという事実を、知らされ、愕然とします。さらに、父の墓所建造に際して、奴隷・侍女などの中から、多数の殉死者(その中には、オグナを追ってはるばるヤマトにやってきたカジカが含まれる)を出す計画であることを兄から聞かされ、その牢獄に入っている殉死予定者を助け出そうとします。しかし、牢獄を解放することに失敗し、兄たちにバレてしまい、オグナも殉死予定者に加えられてしまい、牢屋に入れられてしまいます。そこに、火の鳥が再び登場し、殉死予定者に命のエキスを振りまき、ヤマト朝廷の殉死の慣習をやめさせることが使命であると告げます。翌日、オグナ、カジカら、殉死予定者は予定どうり埋葬されてしまいますが、火の鳥のエキスを浴びているので、土の中で生きています。墓から、死んだはずのオグナの笛の音が1年にわたってときどき聞こえてくるので、兄たちは気が狂いそうになります。その後、ヤマト朝廷は殉死の慣習をやめたというお話です。{/netabare}
お話の展開は古事記をベースにしているせいか、いかにも日本的で、美しい背景、笛の音など上手くマッチしており、それなりの世界観を形成しています。
日本的なアニメを探しておられる方に紹介してあげてください。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

巨匠のライフワーク2

このヤマト編は
日本国内が大和の国、クマソの国などと呼ばれ
領地を求めて争っていた古代が舞台です。
古代の因習と互いの立場に縛られながら
惹かれ合う二人。
そう言えばその作品には
火の鳥の主人公猿田が出てないですね。

あの独特の鼻に人間の業を背負う
猿田がでていないぶんだけ
灰汁は強くないですが、
それでも巨匠のエグさは十分堪能できます。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

67.2 4 1987年夏(7月~9月)アニメランキング4位
紫式部 源氏物語 [1987年](アニメ映画)

1987年7月1日
★★★★☆ 3.7 (10)
49人が棚に入れました
美貌と才知に恵まれた光源氏は父・桐壷帝の計らいにより、臣下に身を置いていた。源氏は持って生まれた美貌のため、数多くの女性から慕われていた。愛しくも複雑な過去を持つ夕顔、六歳年上で一人娘のいる六条御息所、正妻の葵の上。しかし、光源氏がもっとも心を痛めていたのは、桐壷帝の妻であり義母の藤壷への想いだった。秋に光源氏は藤壷の姪で祖母に育てられていた少女の紫を引き取った。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

古典の世界、たまに浸ってみるのも良いかも

25年近くも前のアニメ映画だが、紫式部原作の「源氏物語」という
古典文学を扱った内容ながら、光源氏がピアスをしていたりとちょっと新しい雰囲気。
時代考証どうこう、と言うより、現代に置き換えてわかりやすく
見せようとした意気込みが、演出のあちこちに見受けられる。
そこが好みの分かれるところかもしれないけれど
個人的にはまったく違和感を感じなかった。
むしろ、去年放送していた『超訳 百人一首 うた恋い。』のほうが
ぶっ飛んだ演出入れていたし、あの作品はあの作品の良さがあって大好きなのだが
こちらはかなり抑え、幅広い世代に観て貰いたいっていう真面目さは伝わってきた。

物語は、原作の「源氏物語」全五十四帖のうち、
夕顔との出会いから須磨までが描かれている。
源氏と関わる女性達のそれぞれの美しさや性格や、したたかさなどはもちろんだが
作中、光源氏についての人々の噂で様々な光源氏像が一人歩きしている一方、
彼自身の真意を知る者は少なく、素直なままの想いはなかなか周囲に受け入られずに
実際は孤独・・そんな姿も見どころのひとつではないだろうか。
そういった、表に出しているやや軽めのノリとは違う別の秘めた恋心にも
個人的にはけっこう感情移入できた。

監督は「銀河鉄道の夜」の杉井ギサブロー氏。
音楽は細野晴臣氏。この音楽がまた幽玄の世界を醸し出すような素敵さがあった。
声の出演は、光源氏を若かりし頃の風間杜夫が務めるなど、俳優も起用されていたが
野沢那智、大塚周夫、納谷悟朗などベテラン声優が脇を固めていた。

作画などはどうしても古い作品なので、今風にとはいかないが
決して色褪せないものを感じることができたのは嬉しい。
個人的には、源氏物語を題材にした作品の多くが、この須磨までの内容なので、
その後を描いたものが観てみたいなと思うのだが、なかなか難しいのだろうかね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 24

橙色夜想曲 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

いつまでも残して欲しい逸品

質・量ともに中古文学のみならず、日本文学史上に燦然と輝く、最高作品のアニメ化です。

眩暈すら覚えそうになるこの大きな仕事を前にして、
スタッフは相当思慮を重ね構想を練ったのでしょう。

源氏物語を実写化したものには、物語のテーマである「あはれ」を離れ、
宮廷における性描写にばかり焦点を当てた、興味本位で低俗なのものもありますが、
本作は決してそうではありません。

物語は桐壺~須磨までの序盤に絞り、
亡き母、桐壺の幻影を追い求めるように、数々の女性と愛を重ねる光源氏の青春を、
桜の舞い散る美しい映像と、細野晴臣のシンセサイザーによる心に染み入るような音楽に乗せ、
儚くも幻想的に描きます。

ストーリーの進行はかなり駆け足な印象ですが、無理もありません。
国文学科における中古文学の講義ですら、
須磨・明石のみを1年かけて学ぶような世界です。
桐壺~須磨となると一本の映画に収めるには厳しい分量ですが、
源氏物語全体の流れの中では、良い切りどころだったと思います。

源氏と交錯し愛を紡ぐヒロインは、葵・夕顔・藤壺・六条御息所・朧月夜。
どの女性も、身震いするほど美しく、素敵です。
最大のヒロイン、紫の上の成長した姿が描かれる続編が生まれなかったことが、
とても惜しまれます。

原画は、現代の竹久夢二と称される林静一。
ピアスをした源氏が話題になりましたが、決して原作のイメージを破壊するようなものではなく、
程好い現代アレンジが魅力的です。
素敵な原画集も、発行されました。

源氏物語のビジュアルな入門編には、
大和和紀による漫画界の大傑作「あさきゆめみし」がありますが、
本作もまた、源氏の世界へ誘われるきっかけとして、
いつまでも残して欲しい逸品です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

67.0 5 1987年夏(7月~9月)アニメランキング5位
うる星やつら 夢の仕掛人、因幡くん登場! ラムの未来はどうなるっちゃ!? (OVA)

1987年7月18日
★★★★☆ 3.7 (24)
137人が棚に入れました
TVアニメ『うる星やつら』の放映終了後に制作された、OVAシリーズの実質的な第一弾。自らの男運のなさを嘆くしのぶは、ウサギの着ぐるみをまとった行き倒れの少年を助けた。運命製造管理局員を務める彼、因幡はそこで運命の鍵を落としてしまい、拾ったしのぶを通じてラムの手により亜空間の扉が開かれる。その先に待ち受けていた光景は、未来のしのぶがあたるとの間に生まれた子供と連れ立っている姿だった……。原作終盤に描かれ、TVシリーズ放映中にはアニメ化されなかったファンに人気のエピソードを、のちのOVA版よりも大幅に尺が長い一時間の枠を使って映像化。監督・出崎哲&キャラクターデザイン・四分一節子のコンビは、本作の高い完成度を受け翌年の映画『完結篇』でも続投した。

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おもしろかったです

■おはなし
無数に存在すると言われる並列世界
その未来への扉とは別に理想の未来を作れるとしたら
あなたは、どんな理想を求めますか・・・


TV版より作画が格段に上がり話も面白い
1987年の作品とは思えない。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 8

みり仔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

バニーラムちゃんブヒイイイイ!

ファンならみるべき!
ふつうにおもしろい!!!!!!
ストーリー的には
いろんな未来をみちゃったり過去をみちゃたりする話で
うる星らしいです。
バニーラムちゃんかわいすぎます!
新キャラの因幡くんもいいです!
どじっこ!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

66.5 6 1987年夏(7月~9月)アニメランキング6位
スペース・ファンタジア 2001夜物語(OVA)

1987年6月21日
★★★★☆ 3.7 (12)
27人が棚に入れました
『ヤマタイカ』『ブルー・シティ』などで有名な巨匠SF漫画家・星野之宣の原作を元にしたOVA。 西暦2058年。はるかな深宇宙の開発に臨む人類は、高速彗星を利用した恒星間宇宙船「オズマIII」で新時代のアダムとイブを銀河に送り出す。中には、有志ロビンソン夫妻が提供した凍結保存された精子と卵子が収納。常人なら耐えられない高速で飛ぶオズマIIIは人類移住可能な星系を探知すると受精卵を解凍するシステムだった。それから375年後、ロビンソンの子供たち22人はくじら座の惑星オズマに到着。だが彼らを待っていたのは、科学と時間の進化がもたらした皮肉な運命だった……。 壮大な構想で描かれた宇宙開発連作短編サーガを元に語られる、宇宙への憧憬の念が感動を呼ぶ。原作では約20本のエピソードが時間と空間を超えて綴られたが、OVAはその中から3本の物語を選定して映像化した。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

壮大な宇宙開発ものSF。子孫を想う気持ちと宇宙進出の物語。

 星野之宣氏の原作ですね。ハードSFです。とはいってもSFの素養はそれほど必要でなく、普通に見ていれば読み取れると思います。

1.恒星間飛行がまだ光の速度が超えられなかった時代、実用的な年月で他の恒星系の惑星に到達するには人間に耐えられないGで加速する必要がありました。人間ではなくロビンソン夫妻の卵子と精子を送り惑星についたら受精させる計画を実行しました。そして、彼ら彼女らの親代わりは…

2.卵子と精子を送り出したあと、地球では光速を超える恒星間飛行の技術が開発されます。 {netabare}そして、1で送り出した惑星は人類は住めないことがわかります。そのため、ロビンソン夫妻の子供が1の宇宙船を追い越して、先回りして惑星を居住可能に改造します。{/netabare}

3.地球からまた宇宙船がたどり着きます。{netabare} その目的は地球が居住可能でなくなったために、新天地としてこの惑星を目指してきました。{/netabare}さて…という話です。


 ここまで壮大な話を1時間にまとめた手腕は大したものだと思います。キャラに感情移入するタイプの話ではありませんが、宇宙開発と子孫を想う気持ちの両方を描いた本作は人類の科学についての大きな示唆をくれます。結局AIでインナースペースにこもっても人類はいずれ限界を迎えます。子孫を残すという気持ち=宇宙開発というところが、今の停滞した世界には必要なのかもしれません。

 実は、この話原作との違いはあります。3の目的が移住ではなく、遺伝子が古くなることを防ぐために惑星に住んでいる400年前の人類の遺伝子が欲しかった。そして、先にもう1世代前の宇宙船が来ていて、3世代の話になっているなどです。

 ただ、そこは本質ではないため、気になりません。肝心なのは宇宙開発と子孫です。題名からわかるとおり「2001年宇宙の旅」の2001年に思いをはせたのでしょう。内容は全然違いますが、両作とも人類の進化と拡張の話です。

 作画は丁寧でキャラデザも星野氏のキャラを上手くアニメ化しています。SF表現も満足でした。これは5でいいでしょう。ストーリーも満足だし、テーマ性が素晴らしいので5です。音楽がちょっとちゃちで博物館で見る映像についているみたいなので、3。キャラ造形は難しいですね。ロビンソン一家に視点を向ければ素晴らしいですが、個人のキャラは立っていませんので4でいいかな。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

全身タイツ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

やっぱ宇宙ってロマンだよね

星野之宣のSF漫画が原作を3部構成でアニメ化した作品。

原作を兄が持っていたのですが私も夢中になって読みました。
人類が外宇宙進出に向けて挑戦する物語ですが、私が一番好きだった話は太陽系の外側で発見された魔王星と呼ばれる反物質の惑星の話でした(未収録ですw)

「宇宙開発とか恒星間航行ってロマンだよなぁ」という方には原作と併せてお勧めしたいです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

66.3 7 1987年夏(7月~9月)アニメランキング7位
ロボットカーニバル(OVA)

1987年7月1日
★★★★☆ 3.7 (25)
150人が棚に入れました
オリジナルビデオアニメが隆盛となった1980年代中盤に、作家性を前面に押し出して製作されたオムニバス作品である。大友克洋は本作ではオープニング、エンディングを担当しているが、短い時間に大友アニメのエッセンスが詰まっている。タイトルロゴの英字は、ディテールいっぱいに構造物が判別できるよう描き込まれた建造物。それが機械として走って来る構図や、オモチャ箱的で遊園地のような中身が丁寧に段取りを踏んで崩壊していく映像など、まさしく『スチームボーイ』の縮図と言っても良い光景がそこにある。他の作家がそれぞれ「ロボット」をお題に独特の世界を展開する中で、大友克洋はちょっと肩の力を抜いた映像主体の短編をつくりあげている。

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

OP映像だけでもいいから、観て下さい! いや、マジで!!

(2013.6/20)

ロボットを通して、破壊と創造、正義と悪、理想と現実、愛と苦悩を描いた8つの作品短編集。

中でも、作画・音楽・キャラデザともに最高だったのは3つめ「プレゼンス」。もうこれだけで、1クール作品作ってほしいぐらいです。

「プレゼンス」の監督である梅津泰臣さんは、2014年3月現在放送中の『ウィザードバリスターズ 弁護士セシル』の監督なのでレンタル・もしくは全話配信があれば観てみたいですね。

その「プレゼンス」の内容はイノセンスでも取り扱われている、人形は人ではないのか?と問いかけたり、人とそのエゴから生まれた恋愛感情を綺麗かつ切なく描写しているかと思います。

また大友克洋さんも参加していて、彼が手がけた作品は「AKIRA」・「MEMORIES」と観ましたが何で毛嫌いしていたんだろうと自分でも不思議なくらい大友克洋さんの凄さを魅せつけられた作品です。

因みに大友さんがOP・EDアニメーションを担当している訳ですが、そのアニメーションの丁寧・繊細さは圧巻です!

何というか異質な世界観なんですが、どこか惹きこまれてしまう。独特な雰囲気なので好き嫌いが分かれるのかも…

短編アニメ作品で初めてお気に入りのモノに出会えました(^^)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 13

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ロボットに関するテーマを俯瞰した作品。

 オムニバス形式のロボットをテーマにしたアニメです。ロボットアニメのテーマ性を俯瞰するのもいいし、有名クリエータの力試しを観賞するもよし。非常に興味深く面白い作品です。

 冒頭のOPからロボットカーニバルと描かれた巨大ロボットが出てきます。キャラは一目でわかる大友克洋氏。移動都市の理不尽さがコミカルなアニメの中に不穏なものを感じます。

 1話目はフランケンシュタインもの、です。アンドロイドの暴走と破壊問題です。ロボット、AIなどの負の側面です。まあ、類例は数知れずでしょうね。開発者が地球のようなオブジェを持っていることから、技術による地球征服を目論んだ因果応報とも取れなくはないです。

 2話目はロボットが大切な主人のために自らを改造し戦いに行く話です。ロボット軍団に奪われた少女をロボットが助けに行きます。テーマとしてはロボットの使命と使途そして主人との関係などです。「ビートレス」などにつながるテーマです。「キャシャーン」のロボットによる軍団のイメージも強く感じます。

 3話目は人造の美少女もの、です。働き者の妻に対する不満からか、人造の美少女ロボットを愛でる話です。「おれ等じゃん」という感じでクリエータの自己投影でもあるのでしょう。
 美少女ロボットが「意思」を持ってしまい、愛を訴えられますがそれは主人公の望むものでは無かった。それで破壊するというところが、ポイントになります。我々の2次元やロリなどに対するスタンスと重なります。
 そして、主人公が老後を迎えたときに…という話で、2次元あるいは人工の美少女から逃れられない男の悲哀を感じます。梅津泰臣の美少女が見ものです。

 4話目はロボットはあんまりテーマ的には関係ありません。友達と二股をかけられた少女の前に現れた男の話です。映像的にはロボットですけどね。逆にカッコ悪いロボットに見えるものに恋をする=ルッキズムの否定=本当の恋、と言う風にとれます。恋愛もののストーリーのコア部分と言えるでしょう。

 5話目はロボットと命…早く人間になりたい?でしょうか。核兵器のような映像が出てくるのと、女神のようなイメージが印象的に描かれるます。「火の鳥」のような永遠性を読み取ればいいのかもしれませんし「星の人」のように死ぬことによって、人間と等価になる、と見てもいいかもしれません。

 6話目は日本の職人パワーで西洋機械文明の侵略に立ち向かうという話です。伝統技術の凄さを表した作品でしょう。

 7話目は機械文明の反乱です。これもキャシャーン的です。一人というか一台の原付バイクが機械文明の反乱に組せず、人間の男を助ける…という話に見えます。意図は違うかもしれませんが。
 最近では「VIVY」の終わりの方などでもありましたが、本来人間とパートナーであるはずの機械が氾濫を起こすとは「使いかたを間違える」ということになるでしょう。

 で、EDです。丸い玩具のようなロボットが爆発します。そして冒頭でてきた移動都市のようなものが壊れます。

 全体的にロボット=人間にとっては便利だけど牙をむくと怖い、ロボットと人間の関係性、ロボットの意思などのテーマが描かれていたと思います。

 私的には3話の妻に隠れて美少女ロボットを愛でる話に感情移入しました。映像的にはどれも見ごたえはありますが、2話、7話が良かったです。5話は詩的でいいんですけど作りすぎかなあ。6話が話もテーマもつまらなかった印象です。1話は平凡、4話はなんじゃこりゃ、ですね。

 ということで、ロボットをめぐるテーマを俯瞰したような作品で、難解さは無く比較的分かりやすく含意を提示してくれている気がします。考察や歴史の確認の練習にもいいし、考察の楽しさを知るきっかけになるのではないでしょうか。

 絵も奇麗だし、昔のアニメでゴージャスな作画でした。オムニバスなのでストーリーやキャラに5や4.5はつけ辛いですが、満足度は高い作品です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

お題“ロボット”短篇集

梅津泰臣の「プレゼンス」を観るために
何度も見てます。

OPが大友克洋で、タイトルロゴを使って
アニメーションさせるというぶっ飛びっぷりに
日本のトップアニメーターの底のなさを
垣間見ることが出来ますね。

久石譲・武市昌久が音楽で参加してたり、
音響で本田保則がいたりでとんでも無い。

作画好きにはヨダレがでる出来で、
それ以外の人には駄作でしょうね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

65.9 8 1987年夏(7月~9月)アニメランキング8位
ブラックマジック M-66(OVA)

1987年6月28日
★★★★☆ 3.6 (65)
229人が棚に入れました
軍の暗殺用アンドロイド2体が輸送機の墜落により逃走。
特殊部隊により一体は捕獲され自爆するが、もう一体のM-66は市街に侵入。
やがてM-66がテスト用にデータ入力されていた開発者の孫娘フェリスを狙っている事が判明する。
事件を追っていた女性ジャーナリスト・シーベルは、成り行きからフェリスを庇ってM-66と対決する事になる。

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

懐かしい

士郎正宗さんが手掛けた作品、これが後に攻殻機動隊を作っていく
うえでの土台になったのかな

1987年のOVAなので作画やキャラは古臭さを隠せない
シナリオも何だかチープ
ロボットが暴走し設計者の孫を狙う、なぜそうなる

万人向けじゃありません、マニア向けです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 24

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ジャパニメイテッド ターミネーター by 士郎正宗

士郎正宗のアマチュア時代の同人誌を原作に作者本人が絵コンテを切るという異例の制作体制の下に作られた伝説的なOVA


軍事目的に暗殺兵器として作り出されたアンドロイド、M66が移送中の事故により消息を絶った
極秘に回収に赴いた軍だったが、2体のM66の暗殺任務プログラムは既に誤作動しており、手段を選ばぬアンドロイドの冷酷な攻撃に多数の死傷者を出す惨事を招いてしまう
事態を取材していた女性ジャーナリストのシーベルはやがてM66が誤ってターゲットにしているのが開発者の孫娘であるフェリスという少女であることに気付き、フェリスを救うため奮闘する・・・


「ジャパニメーション版ターミネーター」とも言うべき今作
後の士郎正宗の代表作でもあるアップルシードとの世界観共有説もありながら、アップルシードではメインの題材にはならなかったアンドロイドがテーマになっているのが興味深いです


暗殺目的達成のため冷酷無比に突き進むM66と、それを止めんとする軍とのスピーディーで縦横無尽な乱戦がモチロンの見どころ
とにかく線の細かいキャラデザは序の口
M66を捕獲するために軍が用いる投げ網のようなワイヤー、細かい爆発の粉塵、大胆に背動を使ったカメラワーク
どれも現代のアニメでは考えにくい採算度外視のハイリスク&ハイコストな当時の士郎正宗やアニメタ達の気の遠くなるような職人技が光ります


お話もわずか50分弱ほどで上手くまとまっておりサクッと観れるのもポイント
そんな短い中で紹介や解説もほとんど無いにも関わらず際立ったキャラクターも素晴らしいです
特にM66の捕獲とフェリスの保護に命を懸けて奮闘する個性的な軍の面々に注目して欲しいです


単純明快なストーリー、かつハードなSF色、ミリタリー色、そして見応えのあるヴィジュアルとまあ、当時の士郎作品の雰囲気がお好きな方はアップルシードと合わせてチェックしたいですね

投稿 : 2024/12/14
♥ : 21

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

1987年の作品を現在のレベルで評価?厳しすぎるよね・・・

オリジナル作品?士郎正宗先生が携わっていたようで。
OVAの1時間モノ。この時代OVA流行っててアニメ・実写などまぁ色々出てた。

士郎先生の漫画は読んだ事あるけど色が強く出てると思う。
原作者同じでも攻殻機動隊とは雰囲気が随分違う。(攻殻は押井先生の色が強い)

映像は当然4:3の比率なので現在のテレビ画面(16:9)だと左右に黒い帯が・・・
当時の作画レベルとしては標準的なのかな。
戦術機などのメカのリアルさは特筆モノかと。ただし当時としては、ね。

ストーリーは当時は画期的だったと思う。ヲタク、と呼ばれていた衆が喜んで観ていたと推察する近未来のロボット試作SF。士郎先生だもん。
1時間の尺で上手くまとめていると思う。
演出としては当時流行った映画「ターミネーター」などを真似たような。結構ハラハラさせてくれる。

ED曲歌ってる北原優紀さんが・・・wikiで引っ張れない悲しい事実・・結構イイと思うんだが。

総評として、現在のレベルで評価はかわいそう。レビューになってないか(- -;
昭和50年後半~平成元年位までのアニメを懐かしむ人向け?かな。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 14

64.9 9 1987年夏(7月~9月)アニメランキング9位
LILY-C.A.T リリィ・キャット(OVA)

1987年9月1日
★★★★☆ 3.5 (14)
43人が棚に入れました
タツノコプロやスタジオぴえろ作品で活躍の巨匠鳥海永行監督が、原案を提供、監督も担当したOVAで、SFサスペンスホラーの秀作。はるか外宇宙の資源探査がため、片道20年の長距離航行を続ける宇宙船サルデス号。長い眠りから醒めた6名の乗員と7名の探査員の中に、身許を偽った者が2人いるという!? しかも一方で、宇宙船内に異常な事件が続出し、人間が次々と溶けるように密室空間の中から消えていく! 事態の裏に潜む驚愕の真実とは何か!? 洋画SFホラーの名作『エイリアン』を思わせる、宇宙での閉ざされた空間内のドラマ。二転三転する星山博之の脚本の冴えに、恐怖と感動を同居させた鳥海演出の見事さも加わって、完成度はかなり高い。およそ一時間の内容を息もつかせぬまま見せて、観客に深い余韻を与える80年代OVAの収穫のひとつといえる。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

要はSFホラー映画のオマージュ

このOVAは、1980年代に制作されたSFホラーアニメの一つである。
SFホラー物に精通している人ならすぐに気づくだろうが
早い話、海外のSFホラーのオマージュなのだ。
この作品を見るきっかけとなったのは、とある方からの推薦である。

全体を通した感想としては、遊星からの物体Xと
エイリアン(1979)から影響をモロに受けているなと感じた。
エイリアン(1979)の方では、コールドスリープ、宇宙船内
が分かりやすいだろう。他には猫や腐食等の要素も含まれると思われる。
遊星からの物体Xに関しては、エイリアンのデザインが
一番分かりやすいだろうか。他にも火炎放射器、死体が勝手に動く
などが該当する。

個人的に良いと思った所は、テンポが非常に良く、
主要人物にきちんと焦点を当てていること。
一部のキャラに関しては、宇宙船に乗った動機まで描かれているため
感情移入がしやすい。
伏線もきちんと練られており、驚かされることも多々あった。
作画もヌルヌル動く。一部のシーンは本当に気合が入っているなと
感じるので、臨場感を味わえる。

気になった点もいくつかある。
エイリアンが思った程のグロテスクなデザインでなかったこと。
(私が先に物体Xを見てしまったことも理由としてあげられる)
人によっては、きついと感じるのであろうが、私はこれよりも
グロテスクな作品を既に見てきているので、目を背ける程ではなかった。

序盤において、人が死んだと思われるシーンが非常にわかりにくい。
正直な所、気絶しているのか仮死状態になっているのかなとしか
思えないのだ。一瞬、虫眼鏡か何かを探した方が良いか迷ってしまった。

消える人間が描かれたシーンは、すぐわかったが一人だけ。
もう何人か増やすべきだったのでは?確か13人近くいたはずだし。

一部の戦闘シーンにおいてのBGMがあっていないのもあまり頂けない。
暗い感じのBGMであれば、緊迫感が増したのに…。
変に明るいBGMを流してしまったので変な笑いが起きてしまった。
(もしかしてこれは狙ってやっているのか?)

襲撃を受けたシーンを省いてしまったのは、致命的だ。
エイリアン(1979)や遊星からの物体Xはそこに関しても
一切手を抜かずに丁寧に描写していたぞ。リスペストしているなら
そこは重点的に描かねばならない。勿体ない。

一番きついと感じたのは、終盤における主人公の自分語り。
声優がそこまで上手くないのも相まって、難解さに
さらに拍車をかけている。
しかも、ヒロインの方を一切向かずいきなり語り掛けるのだ。
「どこ見てんの?」と呟いたのは恐らく私だけではないはずだ。
ぶっちゃけいらないので、襲撃シーンに時間を割いて欲しかった。

素晴らしいなと思った点もいくつかあったが、
残念だと感じる部分も見受けられたため、おしい出来になってしまった。
それを踏まえても、良いSFホラーアニメであることに変わりはない。
遊星からの物体Xとエイリアン(1979)の予習として見るには
最適な作品だと考えている。SFホラーアニメが好きな方にはオススメ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

正統派SFホラー

宇宙船を舞台としたSFホラー。
ホラー映画はほとんど見ないのだが閉鎖空間を舞台としたこのタイプのSFホラーは吹雪の中の山荘や、陸の孤島を舞台としたミステリーなどと同レベルに定型化しているように感じる。
際立って特色溢れアニメというわけではないが、エンターテイメントとして及第点の面白さはある。一時間で見れるので気が向いたら見てみても良いかもしれない。
{netabare}
一番印象に残ったのは猫の皮を被ったロボットの造形であり、これはなかなかグロテスクながらもどこか可愛げがあり良かった。
容姿の良い日本人がアメリカ女と一緒に生き残るというところに昭和を感じた。
{/netabare}
ホラーモノではあるが実写洋画ホラーだと緊迫感と夢に出てくるようなグロい映像で肝を冷やすことが目的の全てという感じがあるが、この作品はもうちょっと落ち着いた趣がある。ホラー愛好家じゃなくても割と楽しめると思うが、逆にビックリドッキリを目的として見るとそこまで面白くないかもしれない。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

64.8 10 1987年夏(7月~9月)アニメランキング10位
バリバリ伝説(OVA)

1987年8月1日
★★★★☆ 3.5 (17)
64人が棚に入れました
バイク好きの高校生グン(巨摩郡)は、奥多摩街道の峠バトルでヒデヨシ(聖秀吉)の駆るカタナに敗れた。その後、ヒデヨシが関西の高校からグンのクラスへと転校。グンは雪辱を晴らすためヒデヨシに再戦を挑むが、そこでグンとヒデヨシを軽々と追い抜いていくライダーに遭遇する……。週刊少年マガジンで連載され、リアルなバイク描写からバイクファンの熱狂的な支持を受けた、しげの秀一の青春バイクマンガをOVA化。ヒロイン、歩惟(あい)の声と主題歌を荻野目洋子が担当したことでも話題を呼び、同年にはPartIとPartIIをまとめて劇場版としても公開されている。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

遂にリストに追加とな?わが世の春がきたぁあああ!!!カメッ!!

すげえ書きたかったのにリストになかった作品の1つ。速攻でお気に入りいきさぁ。
原作はバイク好きは読んでなかったらモグリいやそもそも絶対にいなかった、超名作。
高校生にしてCB750Fを駆る主人公、巨摩郡が友人、ライバルの聖秀吉に出会うことで走り屋からプロライダーとなり世界GPに挑戦する物語。

バイクのキャプ翼的存在で、これを読んだ少年たちが現在、世界中のグランプリで活躍するようになった。
グンの愛用するゼッケン56番は伝説のナンバー。現在も日本人ライダー愛用しているはず。
作者からしたら「計画通り!」

初代キリンと並んで、我がバイブル。少年たちの内にひめたるアツさたるや、後年のイニDなんか目じゃない。そこは80sと90sの時代の違いでもある。死人がなんせ多かったから。
逆にイニDでは公道レースの奥深さと面白さを語るあくまでもファンタジー。

だから『街道レーサー』は誰もがいつか卒業しなきゃいけないものと最初から描いているのも最大の特徴。事故がすごいからね。男なら最後はレーサーを目指せと。
まぁ現実には子育て落ち着いて復学しちゃう人間もいっぱいいるわけなんだがw
バリ伝世代の30後半、40代のオッサンたちがヤンチャするせいで湾岸、ウミホタルとか奥多摩周遊、箱根etcとか最近規制や規制すっかも話ばっかだよ・・。救急車やヘリもタダじゃないだからねまったく・・・。



話は戻って作者が狂ってるほどのバイク好きのためその走行の描写は古今の作品で一線を画す。
極初期のころはまだまだで、『あいつとララバイ』と打ち合わせてと交互に学園モノにしていたといっている。
秀吉の人気がでてガチのバイク漫画に方針が決まると水を得た魚のようにバイクシーンがどんどんすごくなっていく。乗っている人間でないと絶対に描けない。乗ってても描けない。それはもうすごいのなんの・・・。名だたる伝説のGPレーサー達と戦う晩年は漫画史上でもかなり有名でキの字。変なとこにオンボードカメラが付いているような・・・・。想像力がものすごい。
それとあんたどんだけマジで走れるんだと・・。レーサー借りてコース走っただろ?・・・。


ちなみにこの作品の印税ためてすぐに買ったのがかの有名な主役機のAE86。グランツーリスモで作者しげのモデル(拓海モデルじゃねーのかよwって画面にツッコミいれた)が登場してるんだから、まだ乗ってるんだろうし、めちゃくちゃ運転がうまいとか。ハンデ戦でプロに勝ちそうになったんだよ。
この作者、バリとイニD以外は面白くない。
漫画家として才能があるのかっていう次元よりも、乗り物、モータースポーツに対する異常な愛と慧眼は尊敬に値する・・。



作者がガチの走り屋のためか、ケンジのZⅡなどバブルでも庶民はありえないフルカスタムが周辺の作品に多い中、バリ伝劇中のカスタムは超渋い。余計なことはせず、ハンドル他ポジショニングとマフラーくらい。そこがぜんぜん世代でないけど、ひげ少年には超ドツボだった。
主人公グンのCB750Fはキャラクターのモデルとなった伝説の世界チャンプ、フレディスペンサーの代名詞といえる愛機であったため元から超人気車両、かなりの量が出回った。
それゆえ当作品に憧れ買ったものの連載終了後はみんなイラねww大型免許ないしあげるよw状態。私よりの上の世代は大型乗ってても減点だけで無免許にならなかったんだ。だからけっこうな数の人間がもってた。
3台もらって、友人のパパからもらった赤いグンレプCB-FFBのみが今もマイガレージに眠ってる。
刀にはいまでも憧れるし、映画トップガンのニンジャも好きだなぁ・・。



肝心のアニメ版はは87年から作品人気、バイクブーム絶頂のころに出たOVA&劇場作品。
88NSRとか・・わかるひといるかな・・。
世代の人間には非常に有名な高校生、愛車がCB-F時代の話まで。

永遠のライバル秀吉とその愛車、刀との邂逅。
そしてその秀吉と出場する鈴鹿での耐久レースまでが描かれる。まだまだ連載中のため途中終了なのだが、原作自体が区切りをつけながら進むためキリがいい。1部を完結までってかんじ。
イニDでいったら榛名山で不敗神話を築いた拓海くんが学校とホームを卒業するまでと考えてくれればいいのかな。

グンがたしか世田谷の人間のため、都民としては漫画では(真似されると困るから?)ぜんぜん関係ない背景してあった峠の描写がはっきりと描かれてるのがなんともそそられる。
実際この作品のせいで大垂水はひどいことになったそうだよ。
アニメ版ではちゃんとどの峠どころか、どの辺を走ってるかわかるんですわ。もちろん現実どおりにコーナーがある。奥多摩周遊とか・・まんまや・・。
前述の作者独特のカメラワークもできるだけ再現しようという努力もある。むしろ原作初期はどうしようもないのでアニメ版のほうがかっこいいw。

お話も王道っちゃ王道だが、実はテーマやメッセージがしっかりしていて終始一貫している。
実際に見ると案外意外な方向に向いてたりして驚くかもしれない。。
共感できないひとはまったくできないだろう。
というか時代の空気が違うから理解ができないというのが正しいか。

まぁこれで燃えなきゃ男の子じゃないぜっていうくらい渋くアツい。
見ると今すぐバイクに乗って出かけたくなって仕方ないのよ・・。
持ってるのはVHSだから見れないんだけど。

豪華声優陣のなか、ヒロインの歩惟に荻野目洋子ってのがなんとも時代。案外わるくないんよね。あくまでヒロインはお飾りだから気にならないというか。ヘタクソだけど。。。
『 歩惟、これが終わったら海に行こう・・・』
ぜんぜんリアルタイムじゃないし、私が語るにはまさに10年以上は速いが、なぜか青春のカヲリのする作品。



下の広告・・族車ゲームはひどい;;、MotoGPいれてあげてw公式で隠し、最強クラスの敵として登場します。
あと赤いCBFがもらえるツーリストトロフィーと微妙な偽名で登場するライディングスピリッツ2な。。。




投稿 : 2024/12/14
♥ : 18

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全てのモータースポーツファンと全ての男達へ・・・青春と友情、その一つの極みがココにはある

後の頭文字Dシリーズをヒットさせた漫画家、しげの修一を一躍メジャーへと引き上げた伝説的な漫画が原作


1980年代後半、バブル期の到来を目前に急激に高性能化した日本車が世界グランプリを席巻していたことも相まって、世の若者達は未曾有のバイクブームだったそうな
この作品はそんなバイクブームを背景にしつつ、バイクで速く走ることにプライドを賭けた命知らずな若者達の青春ドラマです
見方を変えればこの作品自体もまた、バイクブームの牽引役となっていたとも考えられますね
それだけ当時はメジャーな作品だったようです


そのドラマ性たるや現代でも十分に通用する出来栄え
普段はおとなしいけど一度バイクに跨れば無鉄砲で荒唐無稽な走りをする若者達の、なんとも言えぬ絶妙にアウトローな目線の世界がしっかりと描かれております
これが良い意味で生々しい青臭さを醸し出しているんですね
頭文字Dとかにはその辺のアウトロー感が無い
あまり美化させ過ぎず、特にヒロインの一人、歩惟ちゃんが少し下がった目線から主人公達を見ているのが良い


物語の主人公は普段は無気力感しかない上に大きな身体で力任せに物事を解決する癖があるけど、実は負けず嫌いな高校生【巨摩郡】(コマ・グン)
喧嘩っ早いがバイクへ捧げる情熱は人一倍な関西からの転校生【聖秀吉】(ヒジリ・ヒデヨシ)
この二人の高校生がバイクをキッカケに出会い、公道レースや喧嘩を重ねていくうちにライバルとしてお互いを切磋琢磨していくのです
やがて二人はプロのレーサーもひしめく、本格的なレースの世界へ足を踏み入れるのであった・・・


OVA全2話として発表されたものを劇場作品にまとめたものでして、どちらを見るかで多少構成が変わってきますが、やはりラストシーンが感涙モノですT_T


「男の世界」ってヤツはまさにコレ
あの状況下、あの心境で最後に郡が秀吉のためにカタナに行ったことはまさに男同士ならではの感覚だと思います


歩惟ちゃんの声優が荻野目洋子さんでこれがド下手(笑)とか、主題歌もなぜか荻野目洋子さんとかで時代を感じつつもその辺ガッカシですが;
レースシーンの作画は手間の掛かる背動を使いまくったりで素晴らしいスピード感&ハングオン走行(↑のサムネでグンがやってるやつです)ならではの地面スレスレな緊張感もたまりませぬ^q^
作画目当ての方も是非に!


ところで、最初に郡がコケる峠道はテラ地元でしてw
実はオイラにも色々と青春の思い出が・・・w

投稿 : 2024/12/14
♥ : 13

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

バイクに青春を賭けたバイク乗り達の挽歌

大きく分けて2部構成で、主人公のグンがヒデヨシに敗れたところからストーリーが始まるわけだけど、転倒してバイクを故障させた事もあり、峠から自宅までバイクを引いて家路につくグンが惨めなシーンのはずなのになんか絵になっててカッコいいなと思ってしまったのはやはりヒロイン役の荻野目洋子が歌うOPが大きかったといえるかもしれませんね。

前半はバイクシーンより不良達を相手に殴り合いのケンカをするのがメインとなっており、それは不良マンガが流行った当時の時代性を感じさせるものがありました。

そして、見どころは後半でしたね。いがみ合ってたグンとヒデヨシがタッグを組んで大会に出るのはなかなか熱かったし、そこで結果を残して順風満帆なサクセスストーリーとなりつつあった矢先にヒデヨシが命を落とす結末はなかなかショッキングでしたが、華々しいイメージのバイクレースの裏で事故で命を落とす若いバイク乗り達もたくさんいると言う事実も知り、考えさせられるものがありました。

総じてグンとヒデヨシのライバル関係を主眼に置きつつ、臨場感溢れるレースシーン等、改めて良作といっていい一本だと思います。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5

63.2 11 1987年夏(7月~9月)アニメランキング11位
ドラゴンボール 魔神城のねむり姫(アニメ映画)

1987年7月18日
★★★★☆ 3.5 (50)
272人が棚に入れました
亀仙人に弟子入りして稽古をつけて貰おうと、はるばるカメハウスまでやって来た悟空。同じ日、坊主頭の少年クリリンも弟子入りを目的にカメハウスまでやってくる。亀仙人は双方に弟子入りするための条件として、西の果てにある魔神城で数千年間眠り続けているという美女「ねむり姫」を連れてくることを提示する。早速自分が弟子入りを果たそうと、競い合いながら魔神城へ向かう 2人。その後久々に悟空に会いに来たブルマたちは、「スケベなお使い」を隠したい亀仙人から、悟空の行き先は遊園地だと伝えられる。一行は事実を知らないまま、遊園地があると聞かされた魔神城の方角へ悟空を追っていくのであった。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『ドラゴンボール大全集』にも「ねむり姫を探すのが修行である点などTV版とシンクロしない構成」と書かれている

悟空は修業すべく亀仙人のもとへ駆けつけるが、そこには多林寺出身の拳法の使い手、クリリンもいた。亀仙人は「魔界城に閉じ込められているねむり姫を連れて帰った者を弟子にする」と、悟空とクリリンに条件を出す。闘志むき出しに魔界城へ向かう悟空とクリリン。一方、夏休みをむかえたブルマ、ヤムチャ、ウーロン、それにプーアルたち一行も悟空たちの後を追い魔界城へ向う。折りしも、魔界城では魔王ルシフェルのもとへ妖怪たちが集まり、数千年に一度満月の夜に目覚めるというねむり姫を囲んで儀式がとりおこなわれようとしていた!

1987年7月18日に公開された『ドラゴンボール』の劇場版第2作目。

前作同様本編のパラレルワールド的な内容となっており、『ドラゴンボール大全集』にも「ねむり姫を探すのが修行である点などTV版とシンクロしない構成」と書かれている。作風や敵のキャラクターの設定には前作よりも強いオリジナル要素が見受けられ、特に本編とは違ったヨーロッパファンタジーの様相を呈した不気味な雰囲気が特徴的である。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

美しい眠り姫

これは悟空が若い頃の映画です。
クリリンが初登場します。

クリリンは最初の頃は意地悪な奴でした。
そのため、クリリンは筋斗雲(きんとうん)に乗ることができません。
筋斗雲には心が清らかな者しか乗ることができないようです。
そこが笑えます。

また、この物語は伝説の眠り姫を助ける物語です。
どうやら亀仙人は、眠り姫を助けるよりも、悟空たちに眠り姫を自分の傍へ連れてこさせて、あんなことやこんなことをして楽しみたいようです。
亀仙人の下心(本人にとっては素直な心)には困ったものです。

「眠り姫はとても美しかった」と、言っておきます。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 7

とおる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

タイトルなし

パラレルワールドでありながらいい感じに原作をなぞっててとても見やすい

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
聖闘士星矢 邪神エリス(アニメ映画)

1987年7月18日
★★★★☆ 3.8 (8)
40人が棚に入れました
同タイトルの人気TVアニメから派生した、劇場用作品の第1弾。「東映まんがまつり」におけるプログラムの一環として上映された。 争いの女神エリスが、聖闘士のひとりであるキグナス氷河と面識のあった孤児・絵梨衣の肉体に憑依して地上に復活した。彼女はアテナ・城戸沙織を拉致し、その小宇宙(コスモ)を利用しての完全復活を目論む。そうはさせじと立ち向かうペガサス星矢たち青銅聖闘士の行く手を阻むのは、エリスの魔力で蘇生した亡霊聖闘士(ゴーストセイント)の精鋭たち。ここに戦いの幕が開く! 「邪神エリス」の副題は後年の映像ソフト化の際に付けられたもの。後の映画版で恒例のパターン(弟・瞬のピンチに颯爽と駆けつけるフェニックス一輝、射手座の黄金聖闘衣をまとい敵のボスを射る星矢)は本作で早くも確立された。

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ(TVアニメ動画)

1987年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (2)
35人が棚に入れました
意思を持つ超ロボット生命体トランスフォーマーの戦いを描くシリーズ第3作。物語はこれまでの流れを引き継いでいるが、設定や文芸面は本作より日本側で作られるようになった。地球暦2011年。トランスフォーマー両陣営の戦いに新戦力ヘッドマスターたちが参加した。母星セイバートロンの崩壊を機に、両勢力のトップも次第に世代交代してゆく。やがて敵の恐怖大帝メガザラックは惑星の破壊が生み出すプラズマエネルギーの存在に気づき…。

声優・キャラクター
堀秀行、平野正人、小林通孝、田中亮一、沢木郁也、野田圭一、玄田哲章、鈴木富子、小宮和枝、江原正士、大塚芳忠、難波圭一、川浪葉子、佐藤正治、銀河万丈、森功至、戸谷公次、龍田直樹、政宗一成、池水通洋

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
禁断の黙示録 クリスタル・トライアングル(OVA)

1987年7月22日
★★★★☆ 3.3 (8)
21人が棚に入れました
超古代の遺産「神の予言書」を巡るオカルト伝奇アクション。 地球上のどこかに眠る、人類の未来すら左右する力を秘めるという神の予言書「裏十戒」。ニューヨーク州立大学の依頼で同物件の捜索を始めた日本人考古学者・神代耕一郎は、CIA、KGBや日本の内閣調査室たちによる予言書争奪戦に巻き込まれる。相次ぐ危機を脱した神代は恩師の娘=古都雅ほか、数名の弟子とともに手がかりがあるらしい阿蘇へ向かうが、日本の黒幕「箱根の老人」は刺客の剣術家・岩上銀次を差し向けて裏十戒の奪取を図った。さらに複数の怪人たちも出現。派閥が入り混じっての戦いの果て、神代は次の目的地・稚内へ向かうが……。 本編時間が80分にもおよぶOVA分野では大作の一本で、原作・監督は『超獣機神ダンクーガ』『ドリームハンター麗夢』などで有名な奥田誠治が担当。実力派アニメーターで演出家の芦田豊雄率いるスタジオライブの面々が、まんどりるくらぶのチーム名で主力参加している。

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
アメリカ物語(アニメ映画)

1987年8月1日
★★★★☆ 3.7 (5)
21人が棚に入れました
1885年、ロシアから猫のいない自由な国を夢見て、ネズミの一家が移民してきた。その旅の途中、嵐にあって末っ子ネズミのファイベルが迷子になってしまう。家族を求めて彷徨うファイベルの冒険の物語。子供も大人も楽しめる心暖まる作品。クオリティも高い。ディズニーになりたかった男、スピルバーグの初のアニメーションで、長編アニメ史上最大の興行成績をあげた。リンダ・ロンシュタットとジェームズ・イングラムの歌う“Somewhere Out There"はアカデミー主題歌賞にノミネート。

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
魔女っ子クラブ4人組 A空間からのエイリアンX(OVA)

1987年7月28日
★★★★☆ 4.0 (3)
17人が棚に入れました
スタジオぴえろの『魔法少女シリーズ』、『魔法の天使クリィミーマミ』『魔法の妖精ペルシャ』『魔法のスター マジカルエミ』『魔法のアイドル パステルユーミ』の4作のヒロインが一堂に会するオールスターOVA。 かつてそれぞれ不思議な力を得たものの、今は普通の少女として暮らす森沢優(マミ)、速水ペルシャ、香月舞(エミ)そして花園ユーミの4人。だが今の彼女たちは、来襲した吸血植物型のエイリアンを前に各自がスーパーヒロインに変身、地球を守るため戦っている。果たして4人の少女の戦いの行方は!? 1986年のOVA『艶姿 魔法の三人娘』(マミ、ペルシャ、ユーミの共演編)に続く、スタジオぴえろの「魔法少女」のOVA第二弾。4人の少女とエイリアンの戦いは、テレビ局が企画制作の、SFXを駆使した特別ドラマという設定で語られる。

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
マップス 伝説のさまよえる星人たち(アニメ映画)

1987年7月21日
★★★★★ 5.0 (2)
17人が棚に入れました
学研の「コミックNORA」に連載された長谷川裕一のSF冒険漫画をアニメ化。アニメの実制作は「赤ずきんチャチャ」などのスタジオぎゃろっぷが手がけている。高校生・十鬼島ゲンはガールフレンドの君塚星見と巨大宇宙船リプミラ号に連れ去られる。ゲンは“さまよえる星人"の秘宝“風まく光"のありかを示した地図を持つ“マップマン"だという。宇宙船の電子頭脳体である女宇宙海賊リプミラと宇宙への冒険に出発するゲンたちだが、その行く手には…。

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
DEAD HEAT(デッドヒート)(OVA)

1987年8月7日
★★★★☆ 3.9 (4)
16人が棚に入れました
変形ロボットバイクによるレースを描いた、サンライズの青春SFビデオアニメ。バイクにロボットの要素を取り入れた、新種の走行マシンFX。21世紀の日本では、このFXによる公式レースが大人気を呼んでいた。チームビッグウェーブの新進FXライダーで、まだ最下位Dクラスランクのマコト。彼はいつか憧れのAクラスのライダー、ナツオと腕を競いたいと思うが……。セルワークの平面映像に、視聴者が従来にない奥行きと立体感を感じるような特殊効果を施した、1987年当時の3Dアニメ。類例の作品は以前にもあったが、国産OVAでは初めてだった。監督は『絶対無敵ライジンオー』の同職や『ひぐらしのなく頃に』シリーズの文芸・演出職などで活躍の川瀬敏文。

声優・キャラクター
矢尾一樹、本多知恵子、大塚芳忠、桜井敏治、大林隆介、曽我部和恭、勝生真沙子

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
Bugってハニー メガロム少女舞4622(アニメ映画)

1987年7月21日
★★★★☆ 4.0 (2)
16人が棚に入れました
巨大鉛筆型コンピュータ「ハニコム」によって平和が保たれたトイコンワールド。そこで暮らす住人はメモリーを持つコンピュータ人間で、主人公リオはそのメモリーの修理の仕事をしていた。ある日、リオの恋人メガロム少女マイのメモリーが、ダイキュラーに奪われてしまう。メモリーを奪ったダイキュラーの目的は、マイをコントロールして高橋原人を倒すことだった……。ハドソン発売のファミコンソフト『高橋名人の冒険島』の世界観をベースに、オリジナルの登場人物や独自の展開を加え、キッズアニメとして制作されたメディアミックス作品『Bugってハニー』。1986年~1987年まで全51話のTVシリーズとして放送されたのち、本作『メガロム少女舞4622』が劇場版として公開された。

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
PUSH おす(アニメ映画)

1987年8月21日
★★★★☆ 3.6 (6)
15人が棚に入れました
手塚治虫が原案、構成、演出、作画を手がけた、約4分の短編アニメ。荒野をボロボロの軍用ジープで走る、むさい風体の男。彼は道中で出会う数種類の自動販売機のボタンを押し、ドリンク、洋服、体のクリーニング、そして車やペットの購入……と何でも下取りさせての購入、あるいは完全新規に買っていく。やがて多くの販売機が並ぶショップに入った男は、そこで神様に対面。あるものを買い直したい、と言うが……。アニメ分野での手塚の晩年の代表作『森の伝説』の完成が延期されたため、国際アニメーション・フェスティバルに出品するため急遽、制作された掌編。何でも自動販売機で買える便利な世界を舞台に、ダイレクトな文明風刺テーマを織り込んでいる。

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

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手塚治虫の短編アニメーション集のひとつ

[あらすじ]
荒廃した世界に車を走らせる男性…、ぼろぼろの服ボロボロの靴ぼさぼさの頭。そんな荒野にポツンとある販売機、ボタンを押せば何でも出てくる。空の水筒を入れれば満タンの冷えた水筒が。汚れた服を入れれば、きれいな背広に。次は髪をとかして、次は車を新品の空飛ぶ車に。死んだ動物を入れればロボットに。。。そして、その先に、男がたどり着いた真実とは・・・・?

・・・

・・

[感想]
このアニメーションはストレートなメッセージ性がこの頃の作家らしくていいですね。急激に成長していく文明に、みんな少なからず危機感を感じていた。この世界はボタンひとつで何でも解決するし、何もかもを台無しにできる。コンセプトもデザインもメッセージ性も時代を感じるけれど決して古くはならない。忘れることのできない日本のアニメーションの一つ。


ここまで読んでくれて、

『ありがとうございました』

投稿 : 2024/12/14
♥ : 15

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
村正(アニメ映画)

1987年8月21日
★★★★☆ 3.7 (5)
15人が棚に入れました
手塚治虫が原案・構成・演出を、切り絵作家の百鬼丸がキャラクターデザインを担当。第2回広島国際アニーメーションフェスティバルに出品された、実験的色合いの強い短編アニメ。わら人形に突き刺さっていた妖剣・村正。それを抜いてしまった武士は、切れ味を試したいという誘惑に逆らえず、わら人形を見るたびに斬りつけずにはいられなくなってしまう。だが、わら人形だったはずのものは、斬ると同時に人間の姿に変わってゆき…。

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
ディスコ・ミッキー(アニメ映画)

1987年7月18日
★★★★★ 5.0 (1)
14人が棚に入れました
詳細不明

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
TWD EXPRESS ローリングテイクオフ(アニメ映画)

1987年7月14日
★★★★★ 5.0 (1)
13人が棚に入れました
『超人ロック』で有名なSF漫画家・聖悠紀の同題コミックをアニメ化。監督は『ポケットモンスター』などの湯山邦彦が担当。大の香港映画ファンである湯山は本作に同ジャンルさながらのアクションを盛り込むことに挑んだという。 「TWD EXPRESS」は高速輸送船スライダー7であちこちを飛び回る宇宙の運送屋。TWDは3人のメンバーの愛称であるタイガー、ウルフそしてドラゴンの頭文字をとって付けられた名前だ。金にならない仕事ばかりの一同だったが、ある日ウルフが一人の少女=リナを救う。リナは違法の人間型生命体だったのだが、女性に優しいウルフは彼女を仲間に迎えようと提案。だがタイガーは過去に女性がらみで仲間を死なせてしまった経験から、リナの件に反対する。やがてリナが連れ去られてしまうが、その犯人は彼女を非合法に作り出したゴーダム伯爵だった。タイガーたちはリナの救出に向かう。 本作の実制作はスタジオぎゃろっぷが担当。脚本は実写TVシリーズ版『スケバン刑事』などの橋本以蔵が手がけている。

計測不能 12 1987年夏(7月~9月)アニメランキング12位
あいつとララバイ 水曜日のシンデレラ(アニメ映画)

1987年8月1日
★★★★☆ 3.9 (2)
12人が棚に入れました
「週刊少年マガジン」に1981年から長期連載された楠みちはるの代表作で、実写映画にもなった青春バイク漫画の劇場アニメ化。菱木研二は、バイクZII(カワサキの750RS)を愛車とする横浜在住の高校生。今日も彼は学校をサボり、ガールフレンドの佐藤友美と箱根までツーリングしていたが、そこでSRXに乗る大学生・早瀬浩一と出会う。研二は早瀬から、箱根には「水曜日のシンデレラ」と呼ばれる白いポルシェに乗った走り屋がいるらしいと聞かされた。「シンデレラ」と早瀬の闘いに、巻き込まれていく研二だが。原作の人気エピソード「水曜日のシンデレラ編」を映像化したもので、アニメ映像の制作はぴえろ(スタジオぴえろ)。もうひとつの「マガジン」の青春バイク漫画『バリバリ伝説』の劇場アニメ版と同時上映された。
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