ato00 さんの感想・評価
2.1
お試しガンダムその2
機動戦士ガンダム劇場版第2作。
TV版中盤の総集編です。
ストーリーが上滑りしていて、話に入り込めない。
退屈で、ついて行くのが厳しい状況です。
主人公アムロのヘタレにはイライラです。
少なくとも、私の好きな性格ではありませんね。
ato00 さんの感想・評価
2.1
機動戦士ガンダム劇場版第2作。
TV版中盤の総集編です。
ストーリーが上滑りしていて、話に入り込めない。
退屈で、ついて行くのが厳しい状況です。
主人公アムロのヘタレにはイライラです。
少なくとも、私の好きな性格ではありませんね。
nyaro さんの感想・評価
4.7
機動戦士ガンダムはTVシリーズが至高という考えもありますが、私はこの哀戦士が好きです。3作の総集編…3作目はオリジナルカットもありますけど、この作品が「ガンダム」のテーマが一番濃縮されていたと思います。
{netabare} 敵であるランバラル、ハモン…アムロとのからみで見事に戦士を描きました。肉弾戦をしかけたところに気高い誇りを感じますが、どんなに優れた戦士、人格者ではあっても戦争においてはただのコマでした。
ガンダムというマシンのスペックに負け、セイラという以前仕えた姫に気を取られ傷を負う。非常に人間らしいですが、人間の戦士の限界を見せてくれました。もちろんハモンという存在も人間ランバラルを際立たせていました。
ミハルは誰からも顧みられない存在だったのに、心を許したカイに協力したが故に、誰にも知られずに死んでゆく。もうスパイは止めようと決心したのに…残された幼い兄弟が描かれないのも救いがありません。ウッディ大尉も死んだ婚約者の想いに殉じて散ってゆきました。 {/netabare}
そう…どれも「愛」を描けているからこそ、単純な敵味方でなくそれぞれに人間を見ました。戦争の中で塵芥のごとく散って命はまさに「哀」戦士でした。この2時間に濃縮された戦争のなかの人間ドラマが非常に胸にささります。
最後のジャブローの降下からのシャアの復活は良かったですが、なんといっても最後の方に流れる「哀・戦士」ですね。このタイミングと映像が最高です。
そして、普通ならヒーローになるべき主役たちが囮になる使命を帯びて旅立ってゆく。美しいフラミンゴの群れすら何か物悲しい感じです。そして、シャアがザンジバルで旅たちセイラが「兄さん」と呟き幕を閉じる…
セイラ編と言い換えてもいいストーリー構成…ランバラルとも絡んでたんなるお飾りの女性キャラではない人間を感じさせる内容でした。
この映画はTVの総集編ではありますが、内容が濃縮しただけでなく、戦争と命というテーマが更に深く感じさせる話となっていました。
沢山のガンダムシリーズの中でも一番と言っていい内容だと思います。素晴らしい作品でした。
チョビ0314 さんの感想・評価
4.0
機動戦士ガンダム三部作の二作目です。
前作からの続きですが、時間的に多少出来た余裕からか前作よりも多くのシーンが描き直されていますね。
そして新たに魅力的な好敵手が登場したり新型のモビルスーツが多数登場しますし、戦闘状況もホワイトベースを主に描く小規模な局地戦から大隊クラスの部隊と共に行われる大規模戦闘へとシフトして行きます。
Ⅰが巻き込まれていくという不条理な状況に置かれた一般人たちの心境を中心に描いていたのに対して、Ⅱは各々に芽生え始めた兵士としての自覚や葛藤等が描かれていきます。
中でもカイ・シデンの描かれ方が僕には非常に魅力的に映りました。
彼は登場人物の中でも非常にまともな神経を持っている人間で、当たり前に嫌がり、疑い、恐れ、思考し、そして不条理に対して怒ります。
特に軍隊という存在に対して人一倍疑念と嫌悪感を持っている様に描かれています。
カイはなし崩しの状況ながら自分と居場所を守る為に戦い続け、大事な人を失って傷つき、そして自分なりに戦う理由を見つけます。
自らは決して望まない「戦場」という不条理な状況において、常に当たり前の思考をした彼こそが哀・戦士であり、この機動戦士ガンダムⅡの主人公だと感じました。
ちなみにカイの想い人ミハル・ラトキエの弟と妹の未来が本当に哀しいのですが、それはまた別の話…
最後に有名な事なのでご存じの方も多いと思いますが、この頃のアニメにありがちな隠れキャラが哀・戦士にも存在しています。
最後の方にルパンと次元が居ますので、未見の方は探してみるのも一興ですよ。
Mi-24 さんの感想・評価
3.0
雰囲気はいいと思うが、やはり尺が足りないか?
大まかな要点だけ押さえて、話がどんどん進む。
細かい事を全部すっ飛ばすので、各キャラの思惑がほとんど伝わってこない。
蒼い✨️ さんの感想・評価
3.3
機動戦士ガンダムの記念すべき劇場版第1作目でありますが、
何の事はない、TV版1~14話を再編集して微妙にシナリオを調整した。
ただ、それだけのものです。
当然のことながら作画はTV版のままですし、映画館で観るレベルには達していません。
TV版そのままといってもガンダムの3年後に放映されたマクロスが、
良作画(海外丸投げ回は最悪でしたが)だっただけに、
やっぱりガンダムの作画に、やや寂しい物を感じます。
とりあえず。本当にTV版そのままで目新しい物はありませんので、
A.TV版は観たこと無いけどファーストガンダムの世界を知りたい。
B.ガンダムは何回見ても面白いという生粋のガノタ。
この2種類の人以外にはあまりオススメできないかな?と思いました。
平成ガンダムと違って、美少年・美少女は出てきませんので、
そういうの好きな人には、ますますオススメできませんね!
私はTV版を2周してますので、新鮮さもなく楽しめませんでした。
アムロとブライト艦長のギスギスした関係とか、子が親を見捨てる話とか、
富野節が今の私の欲するものでは無いということもあります。
でも、富野監督の作品ならなんでも好き!という人には、
最高のごちそうなのかもしれませんね!
これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。
みかみ(みみかき) さんの感想・評価
3.0
ガンダムシリーズは今ひとつノレないのだけれども、1stガンダムをこの総集編で見てしまったのが問題なんだろうか…自分。
やっぱり、本編を見るべきでしょうか?…2012年現在でも…。
■下記、ガンダムの感想関係ない感想
ちなみに、ガンダムというと、むかし某女子から恋愛相談をうけたときのことを思い出します。
某女子「職場の年下くんから、告白されたんだよねー。いやー、どうしようかと思って。その子、噂によると恋愛経験がないらしくってさー。目を見て話せない以外は、まあ普通っぽい。」
わたし「ほうほう」
某女子「でね」
ときて、だいぶためて
某女子「ガンダムとかのオタクなんだって、人から聞いたハナシw」
わたし(「ああー、それは別に濃くもなんともなくどこにでもいる標準的なオタクだよ…」と…思ったけれど、オタであることを公表していないので、思っただけ)
わたし 「ガンダムかーw」(オタ友どもよ、すまん。ここはノリを合わせたオレがいます)
で、そこまできて、「オタクきもい」的な感じになるのかな、と思ったら、
某女子 「んで純粋な感じがして、傷つけるのが怖い」
…と、言われ、わたしはなんとも言えない気分になりました。ガンダムオタは、別にそんなに純粋じゃないとは思うが、世間の視線って何なんだろう…みたいな気分になりました。
このエピソードがなんなのか、と言われたら、自分にも今ひとつ何ともいいかねるところがあるのですが、何か、心に残っているなんとも言えなさが未だに残るエピソードになっております。
ちなみに、某女子はなかなか、頭の良くて胆力もある御仁で、ネット上で「スイーツ(笑)」と笑われるようなタイプの典型とは程遠い人でした。映画の話では気のあう人でした。
いい方だとおもうのですが、なんとも言えぬ文化の乖離を感じた一幕でありました…。この2年後に、わたしのクライアントだった某大企業にお勤めの女子が、
「うちの課長の○○さん、アニメ好きらしいよ…w!」とか言うとるのを聞いて、何かと思って、聞いてみたら課長の○○さんが好きなアニメは結局『攻殻機動隊』だというのを聞き、椅子オチ。
うーん…、まあ、外から見るとぜんぶ一緒なんですね。わかります…。
(ちなみに、○○課長とその後はなしをしたら、ごくベタに神山健治ファンであることがわかり、友達になりました。)
*
なんか、こう、高学歴女子からの視線は、コテコテの「きもい」的な差別意識とは違うのだけれども、ちょっとよくわからないものになっているのだな、という気がするここ数年です。
わたしがオタクであることを知られていない状況下で、そういう女子と話す機会はそれほどないのですが、まあ、なんなんでしょうね…。
ato00 さんの感想・評価
2.1
機動戦士ガンダムの劇場版第1作。
TV版序盤の総集編です。
このシリーズは多くの説明を必要としません。
ガンダムは世間的に認知されたアニメ界の金字塔。
TV版が43話と長いので、ガンダムの世界観を把握するために劇場版をとりあえず視聴しました。
戦争の悲惨さを前面に押し出していますが、内容が浅いと感じました。
正直、ロボットものが苦手な、いいおっさんが見るアニメではありませんね。
ato00 さんの感想・評価
2.8
劇場版銀河鉄道999の続編です。
地球でパルチザンとして戦う鉄郎の元にメッセージが。
「私はメーテル、鉄郎、スリーナインに乗りなさい。」
ふただび、旅が始まります。
本作も引き続き、グダグダストーリーでした。
子供はだませても大人はだまされません。
科学技術と人間性の対立という良い命題を扱っているのに。
残念です。
エメラルダスとハーロックは相変わらず。
広い宇宙なのに突然の登場。
彼らにはストーカー海賊の称号を進呈いたします。
そんな中でも、ED曲は異次元の仕上がり。
しっとりとしたバラード調のメロディーは胸を締め付けます。
また、黒衣をまとったスリムなメーテル。
切れ長のミステリアスな目は、愁いをたたえ、今にも吸い込まれそうです。
それに、長い長い金髪のサラ髪。
つくづく、私好みの女性と再認識しました。
nyaro さんの感想・評価
3.9
松本零士先生がお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。
小松左京先生とならんで日本のSFコンテンツの土台を作った最大の功労者でしょう。コミックスとしての評価が正当なんでしょうけど、私はアニメ作品の功績を非常に高く評価しています。今のSFアニメ映画というジャンルの先駆者と言っていいでしょう。
ですが「銀河鉄道999」と本作「さよなら銀河鉄道999」それと「キャプテンハーロック」などは1980年代には既に終わった作品になってしまい、歴史となりました。1000年女王などは話も聞きません。
今や松本氏の匂いのしないリメイク版の「宇宙戦艦ヤマト」の原作者として名前を残すのみです。
訃報が多すぎですね。おかげでアニメを見る気力が一時的にそこなわれてしまいました。全然見なかったわけではないんですけど、何か日本アニメのオワコン感を感じてしまい集中できなくなっていました。
ユーチューブで本作EDのメアリーマックレガーの「SAYONARA」を何度も聞いていました。そして日本のSFはこれで終わったなあと思いました。
ただ、シンギュラリティ―問題を起点にまた、優れた作品が違う形で出つつありますので、「宇宙」から「AI」にSFが生まれ変わったと言った方が良さそうですね。今のアニメは凡作も量産されていますが、中には80年代には表現できなかった深みがある作品とも時々出会います。
古いSFアニメは死んだけど、新しいSFやその他のジャンルが生まれつつある過渡期なんでしょう。
ということで、沈んでいるだけではしょうがないので、松本零士氏と古い日本アニメの追悼の意味で本作を再視聴して気分を切り替えることにしました。
本作の出来は、ストーリーそのものはお世辞にもいいとは言えません。スターウォーズの影響で父が出て来たり、友の死を無理に感動につなげたりして、安っぽい話です。
ですが日本SF史上最高の美少女キャラ。メーテルですね。これが非常にいい。メーテルのシーンだけ見ればいいと思うくらいです。
「哲郎、999に乗りなさい」というメッセージから、メーテルとの再会、そして別れ。この3つのシーンだけ別格にいいです。そして最後の「SAYONARA」
この曲と本作のEDアニメのメーテルの美しさと切なさは比類がないです。日本のアニメ史上最高の作画と曲だと思っています。
ただ、それにつながるもっと深い話だったらよかったのに、と思います。80年代の子供向けの要素がまだまだ強いので止むを得ませんが。
映像は発色…色が本当に美しい。フィルム映画だからでしょうか。デジタルの安っぽい絵でない、最高級の作画でした。デジタルが悪いと言っているのではないです。デジタルの使いかたが安っぽいのです。その点で、日本アニメの中では999とさよならの2作の画像は最高峰ですね。
話は今更見るほどの作品ではないです。ないですが、アニメ表現としての美しさ、メーテルと言うキャラ、SF的な造形、そしてエンディングは今のアニメに見習ってほしいです。
柴犬→柴猫 さんの感想・評価
3.8
1981年公開:映画館の冷房が寒く感じたあの頃
柴犬『メーテルは青春の幻影。少年が大人になる過程の一時にだけ見える幻。
好きになってもずっと側にいることは許されない儚い存在。
そして訪れる別れの時。二度と出会うことのない永遠の、そしてこの上なく美しい別れ。
少年は全てを受け入れ歩き出す。
さあ行くんだ~ その顔を上げて~♪
・・・しかしまた出会ってしまった。何故だ!?』
監督『会社命令だからさ』
そうです。
これは東映の命令で作られた映画なのです。
監督も声優さんたちも乗り気じゃなかったのです。
でもそこはプロ。
手抜きなどはなく、実際にこの映画を評価する人も少なくありません。
しかし私の場合は、ストーリーが前作の焼き直しのような展開で、
途中から醒めた目で見ている自分に気が付いてしまいます。
そして観終わった後には何の感動も余韻も残らず・・・。
やはり作られるべきではなかった作品だと思っています。
一応、興行的には成功したので、会社の判断は正しかったと言えるでしょう。
しかし数字という現実的なものを手に入れた代わりに、
(特に第1作のファンから)999という作品の美しい余韻を奪ってしまったのは間違いありません。
でこぽん さんの感想・評価
3.4
古い古い劇場版アニメです。
野球を通して努力することの大切さと、何かに懸命に打ち込む人間の眩しさを描いています。
原作は昭和の時代の月間少年ジャンプ
劇場版は原作をかなりカットしています。そして最後が原作と異なります。
それでも、それなりに感動できます。
野球の名門である青葉中から墨谷二中に転校してきた谷口タカオは、青葉では二軍の補欠でしたが、レギュラー選手だったとみんなから誤解されます。
みんなから大いに期待されるのです。
その誤解は、なかなか解けません。
だから谷口は、みんなの期待を裏切らないように、毎夜、父親と特訓するのです。
少しでも時間があれば、うまくなるように努力します
。
谷口の地道な努力を、当時のキャプテンは知っていました。
そして、3月になり、次期キャプテンに谷口が選ばれます。
キャプテンになった谷口は、さらに努力を重ねます。
谷口の懸命に努力する姿は、チームのみんなの感動を呼びます。
そして、チームのみんなにも、努力する姿勢が浸透するようになります。
伝染すると言ったほうがわかりやすいかもしれません。
努力は嘘をつかない。
弱小野球部だった墨谷二中は少しづつ力をつけ、いつの間にか地区予選の決勝戦まで進みます。
そして…
このアニメでそこそこ感動された方は、原作の漫画を読むことをお勧めします。
決して映画が良くないと言っているわけではありません。
漫画を読むとアニメの3倍以上に感動します。涙があふれそうになります。
原作者は、ちばあきおさんです。
もし、機会があれば、一度読んでみてください。
きっと心に残る書物になりますよ。(^_^)
takato さんの感想・評価
3.5
この頃から総集編の映画版はかなり存在した。本作は10話のアントニオJr登場までのダイジェストな感じです。しかし、声優が違う…。しかも完全に全員違うんじゃないから余計に気持ち悪い。TV版が好きな身としてはコレジャナイロボな感じです…。
褐色の猪 さんの感想・評価
5.0
当時はこんな感じにザックリと脳内区分けしてたと思う。
劇場版
高畑勲、大塚康生、小田部羊一、テレコム
TV版
高畑勲、小田部羊一、才田俊次、テレコム、オープロ
TV版2期(チエちゃん奮戦記)
片渕須直、才田俊次、金春智子、オープロ
いずれも噛めば噛むほど味わいの滲む良い作品達です。
Mi-24 さんの感想・評価
3.3
前向きで悲観しない小学生の主人公。
根っからの悪人ではないが、穀潰しのろくでなしな父親。
そんな父親に愛想を尽かして、別居中の母親。
賭場を仕切るやくざの親分。
二本足で歩き腕っ節の強い、用心棒をする猫。
個性的な面々が織りなす日常の物語。
それなりに楽しめました。
でこぽん さんの感想・評価
3.6
この劇場版アニメは、
核兵器の保持者が核兵器を使用しない保証などどこにもないことを、わかりやすく教えてくれたアニメです。
それに、核以外の兵器は綺麗な兵器だと誤解されている人へ、核以外の兵器も、大切な人の命を奪う恐ろしい兵器であることを教えてくれています。
この物語を見て、思わず”正義とは何か”と考えさせられました。
しかも、物語のクライマックスに、大どんでん返しがあります。
北朝鮮とアメリカとの関係を危惧されている方々は、一度は見たほうが良いです。
以下、主人公ではなく、主人公の敵の視点で、あらすじを記載します。
このアニメを見るつもりが無い人は、下記を読んでいただければありがたいです。
{netabare}
S1星は、過去の愚かな指導者が犯した過ちにより、星全体が放射能に汚染されていた。
放射能の浸食は、年々拡大していた。このままでは死を待つばかりだ。
食糧・物資の不足を解決するため、ガットラー総統は、民族を冷凍装置で冬眠させ、新たな星を目指して亜空間飛行を行い、時空を旅した。
彼には民族を守る責任があった。
そして、苦労の末に、民族が移住できそうな星を探し当てる。それが地球だった。
地球人の科学は、S1星人の科学に比べ遥かに劣っていた。だから、ガットラー総統は、戦いによる地球人の犠牲を最小限とし、地球を征服する予定だった。
しかし、S1星出身のマリンが地球人の味方となり、S1星の科学技術を提供した。しかもマリンは、総統の腹心であるアフロディアの弟を殺した憎むべき相手である。
地球軍の戦力が増強されたため、戦いは予想以上に長引いた。
その影響で亜空間維持装置の燃料が欠乏し、冷凍保存されている民族の一部が亡くなる事故が発生しだした。
もはや猶予は無くなった。
この状況を打開するため、ガットラー総統は、北極と南極の氷を溶かし、海面を上昇させ、地球人の大多数を死に至らしめた。
※以下はクライマックスです。
ビデオを見ない人だけがクリックしてください
{netabare}
海面が上昇し、地形が変わった地球を見たとき、ガットラー総統は、その地形がS1星にあまりにも酷似していることに気づいた。そして、ある懸念を抱いた。
しかし、彼には、考える余裕すら与えられなかった。
多くの同胞を殺され怒り狂った地球軍が、決死の覚悟で攻めてきたのだ。
このままでは自分たちが殺されてしまう。
恐怖に駆られた部下の一人が、ガットラー総統の制止命令も聞かず、核兵器の発射ボタンを押した。
核兵器により、地球軍の攻撃は防ぐことができた。だが、核に汚染された地球の姿は、S1星と全く同じになった。
このときガットラー総統は気づいた。
S1星で核兵器を用いた過去の愚かな指導者が・・・、忌み嫌うべき愚かな指導者が・・・、なんと自分だったことに・・・。
彼は運命を呪った。それ以上に自分を呪った。
彼は民族の繁栄のために懸命に努力してきた。
だが、民族を最も不幸にしたのも彼だった。
{/netabare}
{/netabare}
人間は、後悔してもやり直すことができる生き物です。
だから、どんなにつらい状況でも、希望を持つことが大切だと感じました。
上記あらすじは、主人公の視点で描くと、また違った物語として映ります。
それは、差別や偏見、ねたみ、迫害など、正義の地球軍としてあるまじき意味深い内容になります。
※テレビ版は途中で放送が打ち切りになったため、クライマックスは放送されていません。
kuroko85 さんの感想・評価
3.9
ロボットアニメ的にも
少し毛色の違う話でしたね。
主題歌なんかも、アニメ的な「イケイケ」では
なく、一般歌謡曲みたいでした。
(ただ歌詞の後半にはしっかりと
主人公の所属するチームやロボットの名前が
盛り込まれているのでオリジナル)
内容も、完全にエコを扱った内容で
戦いの背景には、政治ではなく
科学(この科学とは
汚染浄化)が大きな要素を占める作品でした。
確かとんでもないネタばれのある作品でしたが
当時世界的に流行った洋画と同じオチだったので
バレバレだったはず、、、
きききき さんの感想・評価
3.9
TVアニメの大まかな流れを序盤に流してるので前作を見ていなくてもある程度理解できると思う
TVアニメが打ち切られていなかった場合のラストが描かれている
作画は前作と比べると良くなってます
shino さんの感想・評価
3.8
大長編ドラえもん劇場版2作目。
ショーヴェ洞窟には疾走する動物の壁画が、
アニメのセルのように連続で描かれている。
ラスコー洞窟のアプス回廊では、
旧石器時代の芸術家・漫画家たちが、
馬・鹿・牡牛など色彩豊かな壁画を描いた。
きっと先史時代の藤子不二雄に違いない。
松明の灯に照らされた空間は劇場のようだ。
ドラえもんが教えてくれること。
日常空間も見方を変えればファンタジーであり、
それは魔法に繋がっているということ。
ドラえもんが教えてくれること。
敵さえも愛すべき存在であるということ。
超空間での事故で生じた入口から、
他の惑星へと行けるようになった、
ドラえもんとのび太の活躍が描かれている。
{netabare}部屋の畳の裏が宇宙への大冒険への入口なのだ。{/netabare}
ここには空想する力が未来に繋がると、
素朴にではあれ信じられるものがあるのだ。
幼かった日の楽しい思い出です。
ASKA さんの感想・評価
4.0
旧ドラ版の宇宙開拓史です。
作画は古いが、味のある作品。
今回も偶然遠い遠い宇宙船のドアとのび太の部屋の畳が繫がってしまうことから冒険が始まります。
ゲストキャラは魅力的で、ロップル君やチャミー、クレムちゃんと良いキャラ達です。ただ悪役はガルタイト工業という悪徳企業で、本当に悪いやつでした。
のび太達がこの作品の舞台であるコーヤコーヤ星ではスーパーマンになるという事を前提の活躍シーンはすごかったですね。
またのび太の特技あやとり・射撃が取り上げられた映画でもあります。
ちあき さんの感想・評価
3.5
子供の頃、何度も観ていたドラえもんのアニメ映画。
異星でのび太が大活躍。のび太の射撃の腕前も発揮されます。
なんというか、アニメでの異世界ファンタジーにある俺TUEEEの先駆者的作品とも言えるのではないでしょうか? 少なくとも私が俺つえーの作品に心躍るのはこの作品に影響を受けているからだと思います。
大人になって見返してみると、映画だから仕方ない部分もありますが、多少ストーリーの展開が荒く感じる場面もありました。
ドラえもんのアニメ映画では、武田鉄矢氏が手掛ける歌がとても印象的です。
本作のラストシーンで「心をゆらして」が流れる場面では少しジーンとしました。
心をゆらして 心をゆらして さがせばいいのに
心をゆらして 心をゆらして みつけてください♪
柴犬→柴猫 さんの感想・評価
3.5
1979年テレビ放送・1981年劇場公開:みんなが戸惑いを感じていたあの頃
さて、『ヤマト2』でヤマトや乗組員が生き残る歴史を無理やり作った後に作られた作品です。
そしてこの後の『ヤマトよ永遠に』のプロローグ的作品でもあります。
だから内容的にはいろいろと中途半端であまり面白いとは言えません。
『さらば』『ヤマト2』『新たなる』における松本零士と西崎プロデューサーとの関係は面白いです。
お互いに相手が主導して作った作品に不満を持ってます。
そしてそれが次の作品を作るきっかけになってます。
こうした意地の張り合いが『ヤマト』の運命を更に暗黒へと導くことになってしまうのですが・・・。
詳しくはWikiを読んでみるといいかもしれません。
声優さんたちも『ヤマト』の続編が作られることに相当の戸惑いを感じていたようですね。
私も子供の頃何か釈然としない気持ちで見てました。
友達の間でもあまり話題にならなかったような・・・。
子供たちのヤマトへの興味が薄らいできていることをはっきりと感じた作品です。
時期的にはそろそろ『ガンダム』時代の到来ですからね。
あ、レビュータイトルには大した意味はありません。
最後に島倉千代子さんの歌が流れるのでついw
大和撫子 さんの感想・評価
3.7
TV版「宇宙戦艦ヤマト2」の続編。
今まで敵だったデスラーが主役ともいえる作品でもあり、古代との友情が描かれています。
新たな敵勢力との戦いに、かつての敵が味方になり一緒に戦う姿はとても面白かったです。
nyaro さんの感想・評価
2.9
はっきり言えば、劇場版の「ヤマトよ永遠に」の設定を説明するための、前日譚をTV特番でやりました…という作品です。古代守、サーシャ、波動砲無敵設定などを説明しています。
作画もそれほどではない…というか今見ると良くないですし、敵の宇宙艦のデザインも自動惑星ゴルバを除いて結構ひどいです。ゴルバはピアノの音楽とイスカンダル星を背景にしたときの画面がカッコ良かったのでほぼ唯一の見せ場でした。
デスラー…ヤマトと仲良くなったらもうちょっと協力すればなんとでもなったんじゃない?スターシアは、惑星の代表としてその選択はわからなくはないですけど…もう2人というか3人きりなんだからいいんじゃね?と思わなくはありません。一種の感動ポルノでしょうねえ。
多分ですが、劇場版の企画をしたら、説明しきれないのでTVでやっちゃう?みんなどうせ見てくれるでしょ?という感じでしょうか。実際この作品30%近く視聴率があったみたいです。
本当のところは知りません。この作品の後始末をしたら「ヤマトよ永遠に」が出来たのかもしれませんけど。本作の公開がフジテレビで1979年7月31日。「ヤマトよ永遠に」の公開が1980年8月2日ですので、時間的に当然一連の企画でしょうね。
ということで現時点でヤマト史を振り返ると、本作は「ヤマトよ永遠に」を見に来てね!という作品でした。
柴犬→柴猫 さんの感想・評価
3.6
1980年公開:校庭でダッシュする時は「加速装置」と叫ぶのが普通だったあの頃
実に32年ぶりに観ました。
この映画の特徴はというと、ストーリーはヤマト風、SEは何故かガンダム風。
(テレビシリーズがサンライズ制作だったのでその名残でしょうか?)
そして何より脚本がかなり粗いです。
この時期の東映は『ヤマト』『999』に続くヒット作がどうしても欲しかったに違いありません。
そのせいか、こともあろうに『009』を宇宙を駆け巡る話にしてしまいました。
そもそも『009』は『地球上』で悪の組織と戦う話です。
生身で戦ってこそのサイボーグ。
宇宙船に乗って戦う彼らを見て何が楽しいんだか。
監督予定だった『999』のりんたろうさんが脚本が書けず途中降板したのも、
その辺のギャップに思い悩んだせいなのではないでしょうか。
当時は『009』の映画ということでワクワクしながら映画館に行ったのですが、
ラストのとんでもないオチのせいもあってかなり脱力したのを覚えています。
『いかに人気シリーズとはいってもその作品に合ったスケールで描かなければダメだ』
そんな思いを強くする映画です。
ああ、折角の『009』の映画なのに。
残念過ぎる。
東映マジ許すまじ!
ゼルミナ さんの感想・評価
3.9
2019年再観。
…とは言え、ノーカット版を見るのは恐らく人生初。
これが見れるとは、すげぇなAmazonPlime(笑)
あ、2019現在、のハナシなんで悪しからず、な。
劇場公開は1980年。
つまりは、スターウォーズ(Ep.4が1977年公開)をはじめとするスペースオペラ的娯楽作が映像界を席巻していたころであり、本作も40年近く後年の今になってみると、サイボーグ009の映画というよりは、当時の流行であるスぺオペ的なガジェットを詰め込んだという印象の方が強い。
逆に言うと、スターウォーズなどの旗手的な作品を見るよりも当時の雰囲気が感じられて面白い気がする。
帆船っぽいデザインの宇宙船とか、原点はどこなんじゃろうなぁ。
もちろん、往年の名声優が演ずる009ら主人公パーティのカッコよさは溜息ものであり、それだけでも観る価値はあると思う。
まぁ物語の展開などは明らかに古臭いが…実際に昔の作品だからしょうがない。
個人的には、原点ともいうべき作品の一つであり、なんとなくレベルではあるが探し続けていたので、鑑賞のチャンスが来たのは嬉しかった。
そして004…アルベルト・ハインリッヒはカッコよかった、うむ。
ラストは知らなかったし、ポカーンだったが。
要するに幼少のみぎり、ワシが鑑賞して号泣したのはテレビだったのだなぁ…
↑この辺の事情はWikiなんちゃら辺りを参照すべし(笑)
ざんば さんの感想・評価
3.5
1981年に21エモンと一緒に放映された映画
時間は50分ほど
町の歴史を調べる宿題をするため
昔の写真を道具を使って撮っていたドラえもんとのび太
すると偶然、桃太郎の写真を発見する
さらに行き倒れていたオランダ人からも
桃太郎の写真を手に入れ、
不思議に思った5人は調べるため
タイムマシンで昔の世界に行くという話
原作は読んでたけどアニメを見たのは初めてかもね。
原作は他の作品のバケルくんというキャラが出てくるコラボ作品
なのですがアニメでは出てこなくて
いつも通りの5人で話は進みます
それに映画というよりはTVの1時間スペシャルの時に
やってそうな雰囲気があります
話はドラえもん版桃太郎って感じですね
私は原作を読んでいたので話は分かってましたが
見ていなくても勘のいい人は予想できるかもしれないです
そしてドラえもんの道具の使い方で
ここであれを使え!とか思っちゃ駄目です
うまく道具を使ってくれないのは
毎度のことなので温かい目で見てください
遥か彼方 さんの感想・評価
4.7
皆さんに興味を持って頂けるレビューはまだ上手く書けないので、紹介だけでもさせて頂きます。
この作品を検索した時画像はおろかレビュー、棚に入れてる人数が0でした。知名度等寂しいと思う反面一番にこれを棚に入れられた事に嬉しさも感じました。
説明の通り手塚治虫原作、出会った全てのものを幸せにする子供のユニコーンの話です。出会った人、動物、悪魔でさえ幸せにしていきます。しかし幸せにした仲間のもとにはいられない。必ず別れが待っているのです。
http://www.youtube.com/watch?v=YHlePedeWpE
「愛こそすべて」作品のEDです。
このアニソンは非常に古いですが私のアニソンベスト5に入るくらい大好きで、歌詞もとても深いものです。
もしこれを聴いて頂いて少しでも興味を持たれた方は、是非本編を観てみて下さい。
読んで下さった、または曲を視聴して下さった方々、それだけでも感謝です!
ユニバーサルスタイル さんの感想・評価
4.7
せっかく見られたのでレビューしておきます。100分超の大スケールな映画なので、見逃した部分や理解が足りない部分があるかもしれませんがお許しを。(寝ぼけてヒロインの名前を誤表記しまくってました。修正しました。)
あらすじ
{netabare}
かつて、火の女王テミスと水の王グラウコスは姉弟仲良く共存していた。
しかしそれを妬んだ風の神アルゴンが裏で暗躍し二人を仲違いさせようとする。
まんまとアルゴンの口車に乗せられ、テミスは陸に火の神殿をグラウコスは海に水の城をそれぞれ築き、以後二度と会うことはなくなった。
宇宙を支配する大神は、このいさかいの元を起こしたアルゴンに腹を立て、その力の源である目玉を抜き取り、アルゴン自身も海の底に閉じ込めた。
それから時は過ぎ、グラウコスが自分の後継者に選んだ水の子シリウスと、テミスの跡継ぎになる火の国の娘マルタはお互いの国の境界線‘タブーの水域’にて出会い、禁断の恋に落ちる。
火と水の一族が愛し合うことは許されない・・・そのため火と水が共に暮らせる星に旅立つことができる「メビウスの丘」へとシリウスとマルタは向かう。
{/netabare}
もう他の方が書いてくださっているように、ロミオとジュリエットを基にして色々な設定や要素を取り入れた純愛ファンタジーです。
舞台が星や海といった神秘的な場所であり、神話になぞらえたキャラクターが多数登場することで、全く違った雰囲気を作り出していました。
この映画の軸はもちろん二人の愛の行方ですが、それだけではありません。
シリウスの弟であるチークが兄を心から信頼している、兄弟愛。
具体的なシーン
{netabare}
かがり火に近づいて気絶したシリウスを必死に起こすチーク。
シリウスのためにマブゼからアルゴンの目玉を奪い取るチーク。
息絶える最期の瞬間までシリウスのことを気遣うチーク。
{/netabare}
マルタの侍女?ピアレが親しみを超えて感じている、同性愛。
具体的なシーン
{netabare}
シリウスと愛し合うマルタを岩陰から恨めしそうに眺めるピアレ。
かがり火の前で儀式を行うマルタをうっとりとした表情で見つめるピアレ。
マルタを奪おうとするシリウスを憎み、その命を狙おうとするピアレ。
マルタのために何の戸惑いもなく自分の命を犠牲にしてかがり火になるピアレ。
{/netabare}
これらが時によってはシリウスとマルタの愛よりも激しく強く輝き、美しく映りました。
残酷な運命によって何度も阻まれ、そのたびに傷ついていく人々。厳しい障害があっても愛で乗り越えていく姿を見せることに意味があるんだなと。
火と水の一族が繰り広げる愛の物語を、あえておとぎ話のような幻想的な題材で表現したところにこの作品の真髄があるんだなと思いました。
一見ディズニー映画のようで、純和製のサンリオ映画。今のサンリオからは想像できないような、世界を意識した長編アニメーション映画は圧巻の一言。
映像を作るにあたって当時の最新最大の技術を用いているらしく、フルアニメーションであることに加えて非常に細かく配慮が行き届いています。
特に、エンディングで映される絵は一枚一枚が全て芸術的すぎて、衝撃的でした。
音楽はあのドラクエのすぎやまこういちさんが担当し、演奏はNHK交響楽団。
映画のクオリティに負けず劣らずの迫力が凄まじいです。
声優も主人公のシリウスに古谷徹さん、ヒロインのマルタに小山茉美さん、グラウコスに内海賢二さん、ピアレに潘恵子さん。皆さん素晴らしい。
チークを榊原郁恵さんが演じてたり、モワルを宇野重吉さんが演じてたりと謎のキャスティングもありましたが、台無しというほどではないです(笑)
誰が見ても楽しめる傑作、とまでは言えません。
使い古されたテーマから完全に脱却できているとまでは思えないので。
ディズニー映画が好きだったり、純愛系のアニメが好きだったりするなら合うかもと思います。
しかし、火の王女マルタに対するピアレの百合に似た愛のまなざしを始め、あらゆる愛のテーマに挑戦した姿勢が素晴らしかったです。
nyaro さんの感想・評価
4.3
日本ではあまり見ないフルアニメーション(1秒24コマ)の作品です。動きも色彩も素晴らしい出来です。特に手書きアニメでの炎と波の表現においては、その映像技術は日本のアニメ史に残る作品の一つだと思います。
(なお、AKIRAは2コマ落ち、つまり1秒12コマでした。通常作品は3コマ落ち1秒8コマです)
サンリオのアニメですね。本作と「星のオルフェウス」「ユニコ」などが有名…と言いたいですが、私の中ではメジャー作品なんですけど、ネット記事含めてこの作品名を単語として聞いたことがあるのはユニコくらいです。
炎と波を火と海の神の世界観に落とし込み、ギリシア神話そのものではないですが、神話的世界観とロミオとジュリエット的な悲恋の物語です。シリウスの伝説という架空の伝説が非常に効果的に使われています。プロット、構成、演出が非常によくできていて、物語そのものの出来も高い水準で仕上がっています。大人が鑑賞しても十分以上に楽しめます。
バッドエンドはあっても悲劇が最近少ない気がするので、その点で新鮮だと思います。「ウィンダリア」というOVA作品とちょっと似た感じがあります。
ディズニーアニメの「リトルマーメイド」は近い構造の話ですが、物語性においては2段も3段も本作の方が上の水準だと思います。
そう…本作はおそらくはディズニーへの挑戦という意図があったのでしょう。色彩は60年代以前のディズニーフルアニメーションの感覚に近いです。
ディズニーはモーションキャプチャ(というよりモーショントレース)を使い、人物に演技をさせてそれをアニメ化する手法でしたが、本作はそこまではやっていないです。ファンタジーなのでそもそも無理でしょう。そこの違いはありますが、日本アニメに慣れているせいか、本作の方が自然な演技だった気がします。
背景美術やキャラデザの魅力、それと画面上でのキャラの動きの量においてはやはりディズニーには負けているかなあ、という気がします。金のかけ方がそのまま質の差になっている気がします。
ということで、作品性もアニメの水準も非常に高い作品です。ただ、1981年作品ということで、アニメは子どもが見る時代。誰向けの作品か?という点では中途半端だったのでしょう。
ただ、未だにdアニで見られるので、やはりそれなりに評価をされているのでしょうか?
なお音楽のコーラスが非常に美しいのでそちらも高水準でした。
ゆーしゃん さんの感想・評価
3.5
シリウスとマルタの純愛映画でした。
とても素敵な物語でした。
なんと音楽はドラクエを手がけている、すぎやまこういちさんなんです!声優も昔聞いたことある人ばかり
原作が、ロミオとジュリエット…
見終わったあと…2人がすれ違わなかったらどんなに幸せであっただろうに…
栞織 さんの感想・評価
4.0
劇場公開当時は見ていないです。dアニで消えそうなので見てみました。公開当時は竹宮作品のアニメ化と豪華声優陣ということで、アニメ誌上で特集が組まれていた記憶があります。原作コミックは一応読んでいましたが、はるか昔に読んだのでラストのホモ→自殺の部分を忘れていました。ここが肝の話ですから、そこを忘れてどうするという感じです。まあその話が今回出てきて驚きました。やはりBLになるのですね、さすが竹宮先生です。
話のあらすじとしては年上の女性とのアバンチュール話が主で、それは60年代当時はやった作品の「卒業」や「個人教授」などの洋画作品の流れにあるものです。レダニアの配置など、かなり「卒業」を意識した作品ではないかと思います。あの話のミセス・ロビンソンがこの話のサラということになりますが、ラストレダニアと駆け落ちはせずに、仲が悪くなっていた母親の元に舞い戻る主人公、なにやらしっくりしませんがいかにも日本的な話です。ただBGMなどやたら「或る愛の詩」などとよく似たものが流れ、ラストにたぶんフランスの詩人の訳詩が冠せられ、出だしと締めにフランス語の外人のナレーションが入るなど、当時としてはかなり精一杯に背伸びした内容ではなかったかと思います。自分自身を顧みても、あの当時劇場でこれを見て、これらのスタッフの盛り込んだものの元ネタや意識の高さに果たして気づけたかどうか。単にBLが出てくるあざとい作品としか思わなかったのではないでしょうか。
作画的には81年という年代ものですので、今見たら稚拙ですが、なんとか竹宮さんの作画の雰囲気を伝えようと努力しているのはわかります。結構止め絵など今見ても丁寧な画面の時もありました。私は竹宮さんの最近作の「地球へ」も見なかった口なのですが、今回この作品を見て、まあまったくリアルではないのですが、やはり文学的な少女漫画だったのだなあと思いましたです。