1981年度に放送されたおすすめアニメ一覧 79

あにこれの全ユーザーが1981年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月18日の時点で一番の1981年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

73.3 1 1981年度アニメランキング1位
機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(アニメ映画)

1981年7月11日
★★★★☆ 3.8 (230)
1479人が棚に入れました
宇宙世紀0079年。地球総人口の半数が宇宙を故郷にして五十年。サイド3というスペースコロニーがジオン公国を名乗って地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。建設途上にあったスペースコロニー・サイド7に住むアムロを初めとする少年少女たちは、ジオン軍の攻撃の中、連邦軍の新型強襲揚陸艦ホワイトベースを駆ってサイド7を離れ、地球にある連邦軍本部シャブローへ向った。彼らの背後を、ジオン軍の“青い巨星"ランパ・ラル率いる独立部隊が追う。少年たちは疲労し、アムロは指揮官ブライトと対立、ガンダムと共に艦を降りた。しかし、ラルの攻撃に再び船に戻るアムロ。凄絶な戦いでラルは自爆した。ジオン軍の攻撃は続き、リュウ、マチルダが戦死、少年たちは悲しみに沈む。戦いは連邦軍の優勢で進み、ホワイトベースはヨーロッパ基地へ辿り着き、そこで修理することになった。少年たちの一人カイは街でジオンの女スパイ、ミハルと恋に陥た。修復なったホワイトベースは、シャブローへ向けて飛び立ったが、艦内にはミハルが潜入していた。しかし、ミハルは自分の妹弟と同年齢の少年たちの姿に非を悟り、ジオンの攻撃に立ち向かうが、不幸にもその身を大西洋に沈めた。なんとかシャブローにホワイトベースは到着した。その頃、地球連邦軍本部は宇宙戦略を急ぐことを決定、囮としてホワイトベースが地球を飛び立った。それを追う、シャア。少年たちは、本部の決定にもはや逆らうことも許されず、激化の一途をたどる戦争に以前にも増して深くかかわっていく。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

お試しガンダムその2

機動戦士ガンダム劇場版第2作。
TV版中盤の総集編です。

ストーリーが上滑りしていて、話に入り込めない。
退屈で、ついて行くのが厳しい状況です。

主人公アムロのヘタレにはイライラです。
少なくとも、私の好きな性格ではありませんね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ルパンと次元はネタバレじゃないよね

機動戦士ガンダム三部作の二作目です。
前作からの続きですが、時間的に多少出来た余裕からか前作よりも多くのシーンが描き直されていますね。
そして新たに魅力的な好敵手が登場したり新型のモビルスーツが多数登場しますし、戦闘状況もホワイトベースを主に描く小規模な局地戦から大隊クラスの部隊と共に行われる大規模戦闘へとシフトして行きます。

Ⅰが巻き込まれていくという不条理な状況に置かれた一般人たちの心境を中心に描いていたのに対して、Ⅱは各々に芽生え始めた兵士としての自覚や葛藤等が描かれていきます。
中でもカイ・シデンの描かれ方が僕には非常に魅力的に映りました。
彼は登場人物の中でも非常にまともな神経を持っている人間で、当たり前に嫌がり、疑い、恐れ、思考し、そして不条理に対して怒ります。
特に軍隊という存在に対して人一倍疑念と嫌悪感を持っている様に描かれています。

カイはなし崩しの状況ながら自分と居場所を守る為に戦い続け、大事な人を失って傷つき、そして自分なりに戦う理由を見つけます。
自らは決して望まない「戦場」という不条理な状況において、常に当たり前の思考をした彼こそが哀・戦士であり、この機動戦士ガンダムⅡの主人公だと感じました。
ちなみにカイの想い人ミハル・ラトキエの弟と妹の未来が本当に哀しいのですが、それはまた別の話…

最後に有名な事なのでご存じの方も多いと思いますが、この頃のアニメにありがちな隠れキャラが哀・戦士にも存在しています。
最後の方にルパンと次元が居ますので、未見の方は探してみるのも一興ですよ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

愛が描けているから哀を感じる。単なる総集編ではありません。

 機動戦士ガンダムはTVシリーズが至高という考えもありますが、私はこの哀戦士が好きです。3作の総集編…3作目はオリジナルカットもありますけど、この作品が「ガンダム」のテーマが一番濃縮されていたと思います。

{netabare} 敵であるランバラル、ハモン…アムロとのからみで見事に戦士を描きました。肉弾戦をしかけたところに気高い誇りを感じますが、どんなに優れた戦士、人格者ではあっても戦争においてはただのコマでした。
 ガンダムというマシンのスペックに負け、セイラという以前仕えた姫に気を取られ傷を負う。非常に人間らしいですが、人間の戦士の限界を見せてくれました。もちろんハモンという存在も人間ランバラルを際立たせていました。

 ミハルは誰からも顧みられない存在だったのに、心を許したカイに協力したが故に、誰にも知られずに死んでゆく。もうスパイは止めようと決心したのに…残された幼い兄弟が描かれないのも救いがありません。ウッディ大尉も死んだ婚約者の想いに殉じて散ってゆきました。 {/netabare}

 そう…どれも「愛」を描けているからこそ、単純な敵味方でなくそれぞれに人間を見ました。戦争の中で塵芥のごとく散って命はまさに「哀」戦士でした。この2時間に濃縮された戦争のなかの人間ドラマが非常に胸にささります。

 最後のジャブローの降下からのシャアの復活は良かったですが、なんといっても最後の方に流れる「哀・戦士」ですね。このタイミングと映像が最高です。

 そして、普通ならヒーローになるべき主役たちが囮になる使命を帯びて旅立ってゆく。美しいフラミンゴの群れすら何か物悲しい感じです。そして、シャアがザンジバルで旅たちセイラが「兄さん」と呟き幕を閉じる…
 セイラ編と言い換えてもいいストーリー構成…ランバラルとも絡んでたんなるお飾りの女性キャラではない人間を感じさせる内容でした。

 この映画はTVの総集編ではありますが、内容が濃縮しただけでなく、戦争と命というテーマが更に深く感じさせる話となっていました。

 沢山のガンダムシリーズの中でも一番と言っていい内容だと思います。素晴らしい作品でした。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 9

72.7 2 1981年度アニメランキング2位
劇場版 あしたのジョー2(アニメ映画)

1981年7月18日
★★★★☆ 4.0 (22)
90人が棚に入れました
同名の続編TVシリーズを再構成した劇場版。後半は劇場用に新規に作られた映像で構成されている。前作での“力石の死"の後から物語は描かれている。最大のライバルであり親友ともいえる力石徹。その死を乗り越えられない矢吹丈。自暴自棄な生活を送っていた丈だが、丹下段平や白木葉子の説得により再びリングに立つ決意をする。しかし力石の死の痛手は丈を、相手の顔面を打てない欠陥ボクサーに変えていた。丈の苦悩は続く。しかし熱き魂を持つ“無冠の帝王"カーロス・リベラに惹きつけられた丈は、葉子にカーロスとの対戦を申し入れる。丈は再び甦ることができるのだろうか…。

声優・キャラクター
あおい輝彦、藤岡重慶、檀ふみ、岡田真澄、細川俊之、岸部シロー、ジョー山中

Mi-24 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ラスト30分の世界タイトル戦だけで十分。後はいらない

雰囲気はいいと思うが、やはり尺が足りないか?

大まかな要点だけ押さえて、話がどんどん進む。
細かい事を全部すっ飛ばすので、各キャラの思惑がほとんど伝わってこない。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

71.2 3 1981年度アニメランキング3位
うる星やつら(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (305)
1539人が棚に入れました
世にラプコメブームを巻き起こした高橋留美子の代表作を、押井守ら才気ほとばしる若手スタッフが自由闊達に映像化。地球をかけた鬼ごっこに勝利したものの、勘違いから異星人の娘ラムにベタ惚れされてしまった好色少年・諸星あたる。やきもち焼きのラムが発する電撃にもめげず、目の前に現れた美女にしつこくアタックを繰り返すあたるだが、じょじょにふたりの気持ちは近づいてきて?

声優・キャラクター
平野文、古川登志夫、島津冴子、杉山佳寿子、永井一郎、鷲尾真知子、神谷明、小宮和枝

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あんまりソワソワしないで♫

アニメーション制作:スタジオぴえろ、スタジオディーン
1981年10月 - 1986年3月に放映されたTVアニメ。

高橋留美子先生の初アニメ化であり、スラップスティックコメディとして名高い作品。
観たことが無くても名前だけはご存知の方は多いと思います。

宇宙一の浮気者、『世界中の可愛い子ちゃんは俺のものじゃ!』諸星あたるくん。
『浮気は許さない!電撃でお仕置きだっちゃ!』鬼娘の宇宙人ラムちゃん。
この2人を中心とした、SF・ファンタジー・幽霊・不条理・日常なんでもありの学園ラブコメです。

今のラノベやアニメに多大な影響を与えているエポックメイキング的な作品と言っても過言はないですね。

とりあえず、思ったこと!

・物語の評価
 1回の放送で2話構成の頃は軽妙なテンポで、ちょうど良い長さでした。
 初代監督の押井守は最初の頃は原作ファンに叩かれながらも真面目にやってましたけど、
 2年目には、独自色を出そうとして原作を軽視した感じでしたね。
 そこがウケたりしてたんですけど、局プロに呼び出されて大説教されたり、
 いろいろ大変だったらしいです。
 自分の趣味で面白くもない立ち食いそばの話をオリジナルでやったり、
 原作にあった高校ミスコンの話がアニメオリジナルの選挙話に内容が差し替えられたり、
 当時にネットがあったら賛否両論で炎上スレスレだったと思われます。
 ただ、このフリーダムさが押井時代の魅力だったのかもしれません。

 第123話 「大金庫!決死のサバイバル!!」
 第124話 「マル秘作戦・女湯をのぞけ!」
 原作にない話でもこの2本は珠玉ですけどね!

 でもやっぱり一番素晴らしいのは、第067話「君去りし後」
 これを観れば分かる通り、原作を大事にして良い話も作れるのに、
 独自の路線を追い求めたくなるのは作家性の悪癖なのでしょうかねえ?

 3年目の春の放映から製作がスタジオぴえろからディーンに変更。
 監督も、やまざきかずおに交代。
 実はこの人、作画監督&演出家としては評価されてたのですが、
 お笑いの才能がないのですよね!交代直後は頑張ってたのですが、
 原作準拠 &各話スタッフに丸投げ &お話のテンポがトロすぎる
 笑えない、うる星やつらに変わり果ててしまった感じです。
 時期や話によってストーリーの面白さの差が大きいので点数をつけにくいですね。

・作画の評価
 押井監督の時は、タツノコプロっぽさが残る当時のTVアニメの標準って感じで今の人には物足りないかも?
 やまざき監督の時は、当時の萌えアニメの最先端作画ってかんじですね!今見ると流石に古いですけど。
 
・声優の評価
 これは文句なしでしょう!
 平野文、古川登志夫、島津冴子、神谷明、杉山佳寿子、永井一郎、田中真弓、千葉繁 etc.
 今見ると超豪華メンバーですね。

・音楽の評価
 押井時代は、OP/EDがアニソンとして珠玉ですね。
 『ラムのラブソング』『宇宙は大ヘンだ!』『心細いな!』『星空サイクリング』
 『I,I,You&愛』『Dancing Star』『夢はLove me more』
 やまざき時代。
 『パジャマ・じゃまだ!』『CHANCE ON LOVE』『OPEN INVITATION』
 などは良かったですが、
 全部英語のOP/EDとかもあって、そこは趣味じゃなかったような!
 作中のBGMは、風戸慎介、安西史孝、西村コージ、星勝、ミッキー吉野
 と5人も担当しており、良かったと思います。

・キャラの評価
 昭和50年代当時にラムちゃんを作った高橋留美子先生は、天才だと思います!
 『うちのお腹の中にはダーリンの子供がいるっちゃ~!!』(狂言)とか凄いです。
 実のところ原作の高橋留美子は女が精神的に強くて男が弱い作風。
 対して初代監督の押井氏は女心がわからない人(ラムを理解できないと言ってました)
 異なる個性がぶつかってその結果アニメがヒットしたのかもしれませんね。
 (結果、作風とやりたいことの違いで監督降板になってしまいましたが)
 ただ原作も後半はキャラが淡白で小綺麗になってしまったのが残念といえば残念。
 やまざき時代にアニメのパワーが右肩下がりに落ちていったのも原作に起因してるのかも。 

 アニメ版うる星やつらを象徴する存在として、
 原作初期で早々と消えたもののアニメでは個性が肉付けされ、
 半ばオリキャラ化して最後まで残ったあたるの友人・メガネの存在は欠かせないでしょう。
 性格は、監督・押井守+声優・千葉繁のキメラみたいなもので、
 そう言うだけで、どれだけ濃いキャラか想像がつくかと!
 酸欠を引き起こしそうなほどの千葉繁の怪演が凄いですね。
 押井節はモラトリアム全開で、あんまり好きじゃないですけどねw

  
アニメ版うる星やつらは、作画監督によって人物の顔が違ってたりしていますし、
スタッフによってやりたいことが結構バラバラなんですが、
全部包み込んでしまう懐の深さが原作にあったかな?と思われますね。

と、いろいろ比較的好意的に書きましたが、
『ちゅど~ん』『だっつーの』など今の時代に、うる星のノリが合わない人が多くても仕方無いです。
後期なんて尺の長さとか会話のテンポとか今の自分には合いませんでしたし、アクビの出るアニメでしたし。

アニメの歴史を語る上での過去の作品として思い出にした方が良いのかもしれませんね。
2010年?の障害物水泳大会を観て苦しい物を感じましたしね(苦笑

これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 88

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

永遠の恋の鬼ごっこ

言わずと知れたラブコメハーレムの雛形アニメ。
主人公の元に突然現れ女房的ボジションで同棲生活を始めるという、よく見るパターンもここからでしょうか。

押井氏が参加しているだけあって遊び心が多彩。ギャグパロからシリアスや、ラムちゃんのコスや行動言動の変化も多彩で、幾つもの側面を持つ萌えの情報統合思念体というのは大袈裟かwただここら辺から一般視聴者と、いわゆる大きなお友達との差別化もされているようにも感じる。音楽、声優の采配も一級品。

本作の始まりは、鬼族が地球征服するために鬼ごっこで1対1の世界を賭けた勝負であたるとラムちゃんがお互いの代表として勝負し、偶然にもあたるがラムのブラを取ったことから、恋のフィアンセとして契りを果たした状態から始まる。

ダメな男が何故かモテるという雛形でもあるのでしょうが、このダメっぷりが半端ないw母親からは「生まなきゃよかった」とのセリフがお決まりで、女なら誰でもいいかのように飛びつくあたる。元々幼馴染だったしのぶを始め、それはひたすらとハーレム三昧である。ただ男としてはこんなにダメというか、性欲剥き出しの状態の野郎の気持ちも分からなくもなくて、こやつが羨ましくもあったりwというか本作の女子キャラ達の魅力がヤバい

そんでラムちゃんは電撃をくらわすのですが、これはラムちゃんの愛情表現でもあって、あたるからすると迷惑でもあって、不思議と上手くいってないようで、相思相愛な関係図が描かれる。基本あたるはラムちゃんに対しては素気がないので、永遠に繰り返される鬼ごっこでありユートピアが構築されている。

ただ、見ていて昔作画あるあるも影響していて作画スタッフのラムちゃんの描き方が少しずつ違う。攻撃的なラム、おっとりしたラム、母性感じるラム、可愛いラムと、意識してこのような作画になっていたのか知りませんが、この変化が押井演出と相まってラムちゃんというキャラクターをさらに魅力的に魅せてくる。

ラムちゃんセリフ↓にズッキュンw
「うちのこの手で殺したかったのに~っ!!」
「土曜の夜は子供を作るっちゃ~!!」 
「うちのお腹の中にはダーリンの子供がいるっちゃ~!!」

てな感じであたるを包むハーレムと、そのハーレムごと包み込むようなラムちゃんの母性は、永遠のユートピアであって今なおどこかで誰かを魅了している気がする。ラムちゃんのLCLの中で眠りにつきたいw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 45

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

異次元空間 ダーリンに電撃ショック!!

1981年~1986年に放送のテレビアニメ 全195回放送

初期は1回2話だったのと、ゴールデンタイムの宿命として、
スポーツ放送による放送中止が非常に多いためデータが混乱している。
総集編も非常に多く、実際の話数は不明。ソフトにも総集編入り。

原作 高橋留美子 
監督 押井守1~129話(実質8クール強)やまざきかずお130~218話
話数と回数は相当違う。
制作 スタジオぴえろ → ディーン 

言わずと知れた日本のテレビアニメ史上に燦然と輝く金字塔。
萌えアニメと言う概念はここから生まれたといってもいいかもしれない。
同時期、ぴえろはまいっちんぐマチコ先生を作っていたので、
その手のスタッフが結集していたともいえる。
有名な主題曲「ラムのラブソング」は約2年間君臨し、
決定的な印象をもたらしたが、その後は半年ごとに曲が変わる。

当時は女性作家が少年誌専門で連載することはほとんどなかったが、
デビュー短編からディック風SFの研究がうかがえる知的な作家だった。

天才監督の名をほしいままにする押井守氏はこの作品が初監督となる。
劇場版でも「うる星やつらオンリーユー」が初監督作品。
やまざきかずお氏は富野由悠季氏の作品の作画監督が多かったが、
押井氏と共にこの作品を手掛け、後半の監督を務めた。

長期テレビアニメであったため、何度も打ち切りが検討されて、
「君去りし後」「さよならの季節」など最終回用のエピソードがたくさん作られた。
最高視聴率回は、わたしが一押しの美少女「ランちゃん登場」の27.4%
押井監督時代はほとんどの回が名編と言ってよく(ただし20世紀レベル)
現代でもファンは多いと思う。
個人的に好きだったのは、ランちゃんなどのラムの幼馴染たちが登場する回。
そのため、誰もが認める最高傑作「ビューティフルドリーマー」はちょっと物足りないという・・

もう一人のヒロインである三宅しのぶがあまり魅力的に描かれなかったのが残念かな。
サクラとチェリー坊など当時は知らぬものなしの人気キャラだった。

後半だが、交代直後は気が付かないほど力が入っていたが、
次第にテンポが悪くなり、長期制作によるマンネリと言うか、
やる気の無さが顕在化したような気がする。
作画崩れなどは無かったようなので、問題なく最終回まで視聴できたが、
何度も再視聴したのは、やはり前半だけでした。

現代のすべての分野のアニメに影響を及ぼした作品に間違いはなく、
「ガンダム~Z~逆シャア」や「ドラゴンボール」などと並んで、
若い人も見てみる価値がある作品だと確信しています。

第一話から視聴を初めて、時期ごとに劇場版を挟んで、ゆっくりと味わってほしい。

回ごとに作画が変わったり、理解不能の表現が現れたりするのはご愛敬で。

長期作品ではあるが、ストーリー物ではないので、現代なら適当な見方でも問題ないと思う。
でも全部それなりに面白いんだけどね。

評価は時代を超えた稀有な作品ということで。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 24

70.1 4 1981年度アニメランキング4位
機動戦士ガンダムⅠ(アニメ映画)

1981年3月14日
★★★★☆ 3.8 (239)
1541人が棚に入れました
地球連邦とジオン公国との1年戦争を縦軸に、自らの意志に反して過酷な戦争に巻き込まれていく少年・少女たちの人間ドラマを横軸に描いた、初代「機動戦士ガンダム」三部作の第1弾。再放送で高視聴率をマークしたTVシリーズを再編集した。キャラクターデザイン及びアニメーション監督=安彦良和、監督=富野喜幸(現:富野由悠季)。主題歌「砂の十字架」をやしきたかじんが歌った。宇宙世紀0079。スペースコロニー・サイド3は“ジオン公国”を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を起こす。彼らの攻撃の要は、“ザク”と呼ばれるモビルスーツ。それに対抗するため、地球連邦側も極秘にモビルスーツを開発し、サイド7で性能テストを行っていた。だが、情報を察知したジオン公国は、サイド7に“赤い彗星”と呼ばれるシャア・アズナブル少佐率いるスパイを送り込む。突然のザクの襲撃を受け、サイド7は瞬く間に戦場へと変わってしまう。サイド7に住むコンピュータ・マニアの内気な少年、アムロ・レイは、避難中に偶然、モビルスーツ“ガンダム”の機体と説明書を見つけてしまう。混乱の中、ガンダムを起動させるアムロ。彼は苦戦しながらもなんとかガンダムを操縦し、敵を退ける。兵士たちが戦死したため、アムロはその後もガンダムのパイロットを続けることになるが…。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ガンダム入門。

機動戦士ガンダムの記念すべき劇場版第1作目でありますが、
何の事はない、TV版1~14話を再編集して微妙にシナリオを調整した。
ただ、それだけのものです。
当然のことながら作画はTV版のままですし、映画館で観るレベルには達していません。
TV版そのままといってもガンダムの3年後に放映されたマクロスが、
良作画(海外丸投げ回は最悪でしたが)だっただけに、
やっぱりガンダムの作画に、やや寂しい物を感じます。

とりあえず。本当にTV版そのままで目新しい物はありませんので、

A.TV版は観たこと無いけどファーストガンダムの世界を知りたい。
B.ガンダムは何回見ても面白いという生粋のガノタ。

この2種類の人以外にはあまりオススメできないかな?と思いました。

平成ガンダムと違って、美少年・美少女は出てきませんので、
そういうの好きな人には、ますますオススメできませんね!

私はTV版を2周してますので、新鮮さもなく楽しめませんでした。
アムロとブライト艦長のギスギスした関係とか、子が親を見捨てる話とか、
富野節が今の私の欲するものでは無いということもあります。

でも、富野監督の作品ならなんでも好き!という人には、
最高のごちそうなのかもしれませんね!

これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 45

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ガンダムって何なのだろうか…

 ガンダムシリーズは今ひとつノレないのだけれども、1stガンダムをこの総集編で見てしまったのが問題なんだろうか…自分。
 やっぱり、本編を見るべきでしょうか?…2012年現在でも…。

■下記、ガンダムの感想関係ない感想

 ちなみに、ガンダムというと、むかし某女子から恋愛相談をうけたときのことを思い出します。

 某女子「職場の年下くんから、告白されたんだよねー。いやー、どうしようかと思って。その子、噂によると恋愛経験がないらしくってさー。目を見て話せない以外は、まあ普通っぽい。」

わたし「ほうほう」

某女子「でね」

ときて、だいぶためて

某女子「ガンダムとかのオタクなんだって、人から聞いたハナシw」

わたし(「ああー、それは別に濃くもなんともなくどこにでもいる標準的なオタクだよ…」と…思ったけれど、オタであることを公表していないので、思っただけ)

わたし 「ガンダムかーw」(オタ友どもよ、すまん。ここはノリを合わせたオレがいます)

で、そこまできて、「オタクきもい」的な感じになるのかな、と思ったら、

某女子 「んで純粋な感じがして、傷つけるのが怖い」

…と、言われ、わたしはなんとも言えない気分になりました。ガンダムオタは、別にそんなに純粋じゃないとは思うが、世間の視線って何なんだろう…みたいな気分になりました。
 このエピソードがなんなのか、と言われたら、自分にも今ひとつ何ともいいかねるところがあるのですが、何か、心に残っているなんとも言えなさが未だに残るエピソードになっております。
 ちなみに、某女子はなかなか、頭の良くて胆力もある御仁で、ネット上で「スイーツ(笑)」と笑われるようなタイプの典型とは程遠い人でした。映画の話では気のあう人でした。
 いい方だとおもうのですが、なんとも言えぬ文化の乖離を感じた一幕でありました…。この2年後に、わたしのクライアントだった某大企業にお勤めの女子が、
「うちの課長の○○さん、アニメ好きらしいよ…w!」とか言うとるのを聞いて、何かと思って、聞いてみたら課長の○○さんが好きなアニメは結局『攻殻機動隊』だというのを聞き、椅子オチ。
 うーん…、まあ、外から見るとぜんぶ一緒なんですね。わかります…。
(ちなみに、○○課長とその後はなしをしたら、ごくベタに神山健治ファンであることがわかり、友達になりました。)



 なんか、こう、高学歴女子からの視線は、コテコテの「きもい」的な差別意識とは違うのだけれども、ちょっとよくわからないものになっているのだな、という気がするここ数年です。
 わたしがオタクであることを知られていない状況下で、そういう女子と話す機会はそれほどないのですが、まあ、なんなんでしょうね…。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 13

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

お試しガンダムその1

機動戦士ガンダムの劇場版第1作。
TV版序盤の総集編です。

このシリーズは多くの説明を必要としません。
ガンダムは世間的に認知されたアニメ界の金字塔。
TV版が43話と長いので、ガンダムの世界観を把握するために劇場版をとりあえず視聴しました。

戦争の悲惨さを前面に押し出していますが、内容が浅いと感じました。
正直、ロボットものが苦手な、いいおっさんが見るアニメではありませんね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 13

69.1 5 1981年度アニメランキング5位
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅(アニメ映画)

1981年8月1日
★★★★☆ 3.9 (96)
430人が棚に入れました
プロメシュームを倒した前作から2年。やや美形になった鉄郎は地球で対機械化人レジスタンス活動を行っていた。メーテルのボイスメッセージに導かれ、再び 999号に乗り込んだ鉄郎は、衛星ラーメタルに到着。ここにも機械化人の侵略は進んでいた。プロメシュームを倒したはずなのになぜ?ミャウダー(猫似)と友情の別れを告げ、メーテルと再会→行き先不明の999号に乗って旅を続ける。ちなみに要所要所でハーロックとエメラルダスが出ます。

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

出会いはスローモーション、別れはいつも突然に。「恥ずかしいセリフ禁止!」

劇場版銀河鉄道999の続編です。
地球でパルチザンとして戦う鉄郎の元にメッセージが。
「私はメーテル、鉄郎、スリーナインに乗りなさい。」
ふただび、旅が始まります。

本作も引き続き、グダグダストーリーでした。
子供はだませても大人はだまされません。
科学技術と人間性の対立という良い命題を扱っているのに。
残念です。

エメラルダスとハーロックは相変わらず。
広い宇宙なのに突然の登場。
彼らにはストーカー海賊の称号を進呈いたします。

そんな中でも、ED曲は異次元の仕上がり。
しっとりとしたバラード調のメロディーは胸を締め付けます。
また、黒衣をまとったスリムなメーテル。
切れ長のミステリアスな目は、愁いをたたえ、今にも吸い込まれそうです。
それに、長い長い金髪のサラ髪。
つくづく、私好みの女性と再認識しました。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 23

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

巨星墜つ。宇宙への憧れというSFの終わりを感じます。

 松本零士先生がお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。

 小松左京先生とならんで日本のSFコンテンツの土台を作った最大の功労者でしょう。コミックスとしての評価が正当なんでしょうけど、私はアニメ作品の功績を非常に高く評価しています。今のSFアニメ映画というジャンルの先駆者と言っていいでしょう。

 ですが「銀河鉄道999」と本作「さよなら銀河鉄道999」それと「キャプテンハーロック」などは1980年代には既に終わった作品になってしまい、歴史となりました。1000年女王などは話も聞きません。
 今や松本氏の匂いのしないリメイク版の「宇宙戦艦ヤマト」の原作者として名前を残すのみです。

 訃報が多すぎですね。おかげでアニメを見る気力が一時的にそこなわれてしまいました。全然見なかったわけではないんですけど、何か日本アニメのオワコン感を感じてしまい集中できなくなっていました。
 ユーチューブで本作EDのメアリーマックレガーの「SAYONARA」を何度も聞いていました。そして日本のSFはこれで終わったなあと思いました。

 ただ、シンギュラリティ―問題を起点にまた、優れた作品が違う形で出つつありますので、「宇宙」から「AI」にSFが生まれ変わったと言った方が良さそうですね。今のアニメは凡作も量産されていますが、中には80年代には表現できなかった深みがある作品とも時々出会います。
 古いSFアニメは死んだけど、新しいSFやその他のジャンルが生まれつつある過渡期なんでしょう。

 ということで、沈んでいるだけではしょうがないので、松本零士氏と古い日本アニメの追悼の意味で本作を再視聴して気分を切り替えることにしました。

 本作の出来は、ストーリーそのものはお世辞にもいいとは言えません。スターウォーズの影響で父が出て来たり、友の死を無理に感動につなげたりして、安っぽい話です。

 ですが日本SF史上最高の美少女キャラ。メーテルですね。これが非常にいい。メーテルのシーンだけ見ればいいと思うくらいです。
「哲郎、999に乗りなさい」というメッセージから、メーテルとの再会、そして別れ。この3つのシーンだけ別格にいいです。そして最後の「SAYONARA」
 この曲と本作のEDアニメのメーテルの美しさと切なさは比類がないです。日本のアニメ史上最高の作画と曲だと思っています。

 ただ、それにつながるもっと深い話だったらよかったのに、と思います。80年代の子供向けの要素がまだまだ強いので止むを得ませんが。

 映像は発色…色が本当に美しい。フィルム映画だからでしょうか。デジタルの安っぽい絵でない、最高級の作画でした。デジタルが悪いと言っているのではないです。デジタルの使いかたが安っぽいのです。その点で、日本アニメの中では999とさよならの2作の画像は最高峰ですね。

 話は今更見るほどの作品ではないです。ないですが、アニメ表現としての美しさ、メーテルと言うキャラ、SF的な造形、そしてエンディングは今のアニメに見習ってほしいです。
 



 
 

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

やっぱり作られた続編、作って欲しくなかった続編

1981年公開:映画館の冷房が寒く感じたあの頃

柴犬『メーテルは青春の幻影。少年が大人になる過程の一時にだけ見える幻。
好きになってもずっと側にいることは許されない儚い存在。
そして訪れる別れの時。二度と出会うことのない永遠の、そしてこの上なく美しい別れ。
少年は全てを受け入れ歩き出す。
さあ行くんだ~ その顔を上げて~♪
・・・しかしまた出会ってしまった。何故だ!?』
監督『会社命令だからさ』

そうです。
これは東映の命令で作られた映画なのです。
監督も声優さんたちも乗り気じゃなかったのです。
でもそこはプロ。
手抜きなどはなく、実際にこの映画を評価する人も少なくありません。
しかし私の場合は、ストーリーが前作の焼き直しのような展開で、
途中から醒めた目で見ている自分に気が付いてしまいます。
そして観終わった後には何の感動も余韻も残らず・・・。
やはり作られるべきではなかった作品だと思っています。
一応、興行的には成功したので、会社の判断は正しかったと言えるでしょう。
しかし数字という現実的なものを手に入れた代わりに、
(特に第1作のファンから)999という作品の美しい余韻を奪ってしまったのは間違いありません。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 10

69.0 6 1981年度アニメランキング6位
キャプテン(アニメ映画)

1981年7月4日
★★★★☆ 3.6 (14)
42人が棚に入れました
東京・下町の中学校の野球部を舞台に、ナインたちの友情と努力を爽やかに描いたちばあきおの原作をアニメ化。1980年に放映されたTVスペシャルと、青葉学院との再試合を描いた同「延長編」の2本を再編集した劇場作品だ。墨谷第二中野球部に、野球の名門青葉学院からの転校生・谷口タカオが入部する。弱小墨谷の救世主となるかと思われたが、実はタカオは青葉では2軍の補欠だった。大きすぎる期待と実力のギャップに悩むタカオだったが、夜中の父との特訓で自信をつける。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

努力、努力、努力 それでもだめなら、さらに努力

古い古い劇場版アニメです。
野球を通して努力することの大切さと、何かに懸命に打ち込む人間の眩しさを描いています。

原作は昭和の時代の月間少年ジャンプ
劇場版は原作をかなりカットしています。そして最後が原作と異なります。
それでも、それなりに感動できます。


野球の名門である青葉中から墨谷二中に転校してきた谷口タカオは、青葉では二軍の補欠でしたが、レギュラー選手だったとみんなから誤解されます。
みんなから大いに期待されるのです。
その誤解は、なかなか解けません。

だから谷口は、みんなの期待を裏切らないように、毎夜、父親と特訓するのです。
少しでも時間があれば、うまくなるように努力します

谷口の地道な努力を、当時のキャプテンは知っていました。
そして、3月になり、次期キャプテンに谷口が選ばれます。

キャプテンになった谷口は、さらに努力を重ねます。
谷口の懸命に努力する姿は、チームのみんなの感動を呼びます。
そして、チームのみんなにも、努力する姿勢が浸透するようになります。
伝染すると言ったほうがわかりやすいかもしれません。

努力は嘘をつかない。
弱小野球部だった墨谷二中は少しづつ力をつけ、いつの間にか地区予選の決勝戦まで進みます。

そして…

このアニメでそこそこ感動された方は、原作の漫画を読むことをお勧めします。
決して映画が良くないと言っているわけではありません。
漫画を読むとアニメの3倍以上に感動します。涙があふれそうになります。

原作者は、ちばあきおさんです。
もし、機会があれば、一度読んでみてください。
きっと心に残る書物になりますよ。(^_^)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 20

きききき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

谷口時代の青葉との1回目の戦いまでの総集編
いそがしい人なら谷口時代はこっちで済ませていいかも

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

68.6 7 1981年度アニメランキング7位
家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ(TVアニメ動画)

1981年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (49)
267人が棚に入れました
世界名作劇場第七作。厳しい無人島のサバイバル生活を、家族揃って楽しげに切り抜けていく物語が人気を呼ぶ。スイスに住むエルンスト医師とその家族は、医者が不足しているという未開の地オーストラリアに出向くことに。しかし旅の途中乗っていた船が沈没。命からがら近くの孤島へ逃げのびた一家はそこで自給自足の暮らしを始める。長女フローネはそんな境遇にもめげず、元気に美しい自然と戯れるが…。

声優・キャラクター
松尾佳子、古谷徹、高坂真琴、平井道子、小林勝彦、小林修
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

人間として、家族として理想的な在り方。

世界名作劇場シリーズは登場人物が苦境に立たされるものが多いと思いますが、フローネの境遇も中々のものです。


あらすじ
{netabare}
ロビンソン一家は、居住地であったスイスから転勤のため家族総出でオーストラリアに移住することになる。
移住を決める際一悶着あったが、なんとか全員でオーストラリア行の船に乗り込んだ。

しかし一家はその航海の途中で大嵐に巻き込まれ船は座礁してしまう。父エルンストの機転で急ごしらえのイカダを作り一家は船からなんとか脱出。

イカダが偶然たどり着いた陸地はなんと無人島。その日から一家の無人島生活が始まる・・・・・・。
{/netabare}


それまで裕福な暮らしをしていた医者の家族が、一転して無人島でのサバイバルを強いられることになる。過酷な物語です。

今思うと、当時イギリスの植民地であったオーストラリア自体あまり治安の良い場所でなかったと聞いたので、どちらにしろサバイバルなのでは・・・とも思いました(笑)


いきなり無人島に放り出されたことによる絶望や、島で待ち受ける様々な苦難の連続に、一家は打ちのめされます。

しかし、フローネはじめロビンソン一家の人々はお互いに助け合い励まし合い、この苦難に逞しく立ち向かっていくのです。


では、そのロビンソン一家の紹介です。
{netabare}
まず一家の大黒柱であり父親のエルンスト。

彼は世界中どこを探し回っても見つからない位に頼もしい父親です。

医者として彼より腕の立つ人間はいても、彼より精神力が強くこのような過酷な場所で生き抜いていける人間は存在しないでしょう。

彼の判断力と行動力、そして家族を支えぬく家主としての責任感の強さは驚嘆に値します。


次は子供達の支えである母親のアンナ。

最初こそ現実を悲観して頼りないものでしたが、次第に元来持つ芯の強さが表れはじめ肝っ玉母さんとして活躍していきます。

子供達のため・家族のためを思うと無類の強さを発揮する、頼もしい女性だと思います。

気品に満ちた人柄で、どんな環境でも身辺の整理や子供達の教育そして自尊心道徳心を忘れない、大人の鏡です。


そしてしっかり者で一家を助ける長男のフランツ。

母のアンナと同じく最初は挫けそうなほど気弱だった彼は、何度も挫折を繰り返すことで頼もしく成長していきます。

島での生活の中で長男として、また男手としての自覚を持ち一家を支えていきました。

下の姉弟の面倒見もよく、両親に強く信頼されていたことと思います。


主人公であり元気いっぱいに笑顔を振りまく次女のフローネ。

彼女はタイトルでも主題歌でも強調され、あたかも彼女を中心に物語が進むのかと思えば意外とそうでもありません。

彼女の天真爛漫さが一家を絶望の淵から救った、そういう意味での主人公であると言えます。

なんだか美少女じゃないとやたら喧伝されていますが、彼女が常に頭に挿している赤いハイビスカスの花言葉は「繊細な美」。そういった奥ゆかしい美しさを彼女は持っていると思います。


最後に純真無垢な三男のジャック。

彼はまだ幼く他の家族に比べ現実を直視できていない面もあると思いますが、それ故に彼の無邪気な行動は癒しを与えてくれます。

幼いため島での生活への順応も早く、愚図ったりして家族を困らせるようなことも少なかったと思います。

マイペースで時々家族をハッとさせるような行動を見せる彼のこれからの成長が楽しみです。
{/netabare}



こんな一家の生活は、残酷な現実に反して非常に生き生きしています。
ただ毎日を生き抜いていくばかりか、チェスや音楽を楽しみ、島中を探検し、まるで自然と戯れているようです。

だから見ていてとても胸が温かくなります。サバイバルだからといって殺伐とした雰囲気ではなく、常に人情味あふれる優しさに包まれているよう。ある種非日常的な空間での日常を描いた作品といってもいいでしょう。

長男のフランツと長女のフローネの年齢設定が絶妙です。(フランツ:15歳 フローネ:10歳) これフランツとフローネの年齢が逆だともっと複雑になってしまいますね。お年頃の女の子が主人公だと色々大変ですし・・・これで良かったのだと思います。

フローネが些細なことで傷ついてしまったときはフランツが兄らしく落ち着いたフォローを、逆にフランツが繊細さゆえに塞ぎこんでしまったときはフローネが元気一杯励まします。

この二人がとても兄妹らしい関係で微笑ましく、たとえ非情な出来事が起こっても、一家で力を合わせて乗り越えていく強い絆がそこにはあります。


そういった過酷な環境を生きる人間達の強い姿や、今や失われた家族の共同体としての形がこのアニメには息づいていると感じました。



作画、特に人物や小物の作画に関しては今見るには厳しいかもしれません。

対して背景・風景の作画は淡い水彩画のようなタッチで、美しい出来栄えです。
だから人・物における作画の粗を考慮してもこれ以上の低評価は付けられません。


また作中の音楽は主題歌をはじめとして、今なおクオリティの高さを感じられるほど完成されています。
南国系とでも言えばいいのか・・・明るさと静けさが同居した不思議な感じです。アニメのサントラの域を超えた普遍的な音楽だと思えます。

総じて風景画および楽曲の美しさは芸術的とさえ思えるものでした。


そして感じたのは、1話1話の起承転結の展開の巧みさと、登場人物の交わす台詞一つ一つの人情深さ。
特に後者は、制作者が相当に気を使って言葉を選んでいたんだろうと想像できます。世界名作劇場の名に恥じない丁寧さ。
台詞から温かみを感じたことで、聞き入るだけでなんだか心が満たされます。


全50話という尺の長さ、人物作画の粗さ等を許容できる人には是非オススメしたい名作アニメです。




あとは個人的名エピソードのメモです。
{netabare}
まず第12話「おかあさんの活躍」。
ロビンソン一家が住んでいた住処が野犬に襲われ、母のアンナが一晩の間死力を尽くして守り抜くという壮絶な回。

この回は今までの回とは毛色が異なり、本気の恐怖を突き付けてきました。アンナの強さに感服です。


次に第13話「フランツの目」。
フランツが虫が放った毒を目に浴び、危うく失明しかける話。

二週連続で息がつまるような回が続き、こっちまで参ってしまいそうでした。


あと第21話「亀の赤ちゃん」。
ある日浜辺で海亀を見かけたロビンソン一家。その海亀が産卵期であることを知り、産卵の様子を見届ける回。

親子揃って生命が誕生する瞬間を見ることは現実滅多に叶わないと思います。そうした貴重な体験を通じて、親子の絆が深まる感動的なエピソードです。


最も好きな回が第27話「無人島の音楽会」。
父エルンストと母アンナの結婚20周年を子供達が祝福する回。

別荘を作って夫婦を二人きりにしてあげたり、そこでささやかな音楽会を開いてお祝いする子供達の愛は素晴らしいものでした。

そうした子供の成長を喜んで涙する母の姿も感動的でした。


続いて第28話「ジャックの病気」。
ジャックがマラリアのような病気に罹り高熱を出して寝込んでしまう回。

生死をさまようジャックを救うために、家族で必死に助け合う姿に心打たれます。


そして第31話「わたしはのけもの?」。
フローネの11歳の誕生日を祝うために、フローネに内緒でプレゼントを用意するべく奮闘する回。

ちょっとフローネちゃんが可哀想ですが、それだけに最後の真心の籠ったパーティーとプレゼントの感動はひとしお。


ラストにかけた第45話「死なないでロバさん」第46話「ヤギをすてないで」第47話「続ヤギをすてないで」第48話「さようなら無人島」。
島自身と、今まで関わってきた生物への別れを体験する回。

長い生活の中で愛着が湧いてきたものたちへの別れの感情を強く体現した名エピソードの数々。

ここまで見てきた感慨深さもありますが、親しい者との別れの辛さがフローネを通して感じられる、名作と呼ぶにふさわしい幕引きです。(まだちょっと続きますが)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 12
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

大人になって見てもおもしろかった

子供の頃見たけど、ほとんど覚えておらず大人になってまた見ました。

漂流前の一家は長男の進路についてなどガヤガヤしており、こんなヤワそうな一家が漂流して大丈夫なのかと心配に。

ややあって島についてしまうわけですが、このややある部分もとても丁寧です。船が完全に沈むまで段階が踏まれており、まず何を持って行くべきかを一家は選択する。この提案と話し合い、折り合いをつける作業がいい。自ら考えて感じて選び、決めることをここから徹底して体験して行きます。

野犬との攻防、ヤシの実とり、森林探索と家作り、植物からロウソクを作る、こんなとこでも兄妹喧嘩、小さな友達との出会い、田畑作りの苦戦、やはり苦戦の船作り、自分の手に出来る美しいものでプレゼントを作る兄妹、植物で編みもの、生存者との遭遇…無人島での日常が創意工夫を凝らして描かれます。

心理的葛藤を受け持つ兄さんの成長や、それを受け止め希望を失わない父さん、基本インドア派なのに危機の際には勇気と知恵を振り絞った母さん。そして楽観担当フローネ。

{netabare}
この子はソコソコかわいいんだけど凡庸で、うつくしかったり萌えキャラだったりでなくてよかった。(戦時ドラマなのに色艶のいい身綺麗な俳優とか…)

島を去る際の日常感がまたよかった。
もう来ることもない畑の草むしりを、ついしてしまう母さん。
つい、家の補修をしてしまう父さん。
非日常が日常に馴染んでしまった姿が微笑ましかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 7

luna さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

50話だから一緒に漂流体験

50話もあります!

こんなに長い作品観るのはじめてだけど
50話必要なお話でした

タイトルにあるように、
家族が漂流生活するお話ですが、
何が起こるかわからない
無人島での長い生活を
一緒に体験できるんです

特に
個性が強いフローネと
ものすごいポジティブなお父さんが
印象的でした

サバイバル色を薄める設定がうまく
家族と動物、そして他人を信じることなどが
テーマになっていて、
一番最初の方にペテン師が出てくるのですが、
このエピソードが終盤に上手くつながってて
少しびっくりです

絵が流石に古く感じたのと
フローネとジャックが安易に銃に触れても
何も言われないシーンに違和感をおばえたけれど

このゆったりとした時間の流れは
いまの12〜24話の作品では味わえない
貴重なものでした

投稿 : 2024/12/14
♥ : 6

68.5 8 1981年度アニメランキング8位
じゃりン子チエ(アニメ映画)

1981年4月11日
★★★★☆ 3.8 (16)
57人が棚に入れました
はるき悦巳が「週刊漫画アクション」に連載した下町人情漫画を劇場用アニメ化。監督は『火垂るの墓』の高畑勲。本作で主役のチエとテツを演じた中山千夏と西川のりおは、引き続き制作されたTV版でも同役を演じている。バクチ好きのダメな父親テツに代わり、ホルモン焼きのお店を切り盛りしている大阪の女子小学5年生・竹本チエ。そんなチエは時おり別居中の母ヨシ江と顔を合わせ、今日も縁日での休みを満喫する。だがその現場をテツに見られてしまい…。

声優・キャラクター
中山千夏、西川のりお、上方よしお、芦屋雁之助、三林京子、京唄子、鳳啓助、桂三枝、笑福亭仁鶴、島田紳助、松本竜助、オール阪神・巨人、ザ・ぼんち、横山やすし、西川きよし

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

い、違和感…。

 この頃から総集編の映画版はかなり存在した。本作は10話のアントニオJr登場までのダイジェストな感じです。しかし、声優が違う…。しかも完全に全員違うんじゃないから余計に気持ち悪い。TV版が好きな身としてはコレジャナイロボな感じです…。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 10

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

- 原作を尊重し、原作を超える演出 -

当時はこんな感じにザックリと脳内区分けしてたと思う。

劇場版
高畑勲、大塚康生、小田部羊一、テレコム

TV版
高畑勲、小田部羊一、才田俊次、テレコム、オープロ

TV版2期(チエちゃん奮戦記)
片渕須直、才田俊次、金春智子、オープロ


いずれも噛めば噛むほど味わいの滲む良い作品達です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 7

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

巨匠高畑監督の最高傑作

演出も作画も、恐ろしいほど優れたテクニックで良い意味で全く子供向けではない。
例えば猫の動きの表現にも、ごまかしがなく、本当に当時のアニメーターのレベルの高さを感じます。
高畑勲監督の特徴だと思うのですが、ストーリー上はもっとテンポがあった方が見やすいと思えるものを、微妙に「間」を入れることで、人間の営みを一歩引いた感じで考えさせてくれます。
例えばテツの行動は、まともな演出ならギャグそのものですが、何を考えどんな人生を生きてきたんだろうかとふと考えさせられます。
この作品が海外で評価が高いのも納得します。人物に感情移入しすぎて日本人ならわかると省略する部分を丁寧に描いているから、海外の人にも理解しやすいのだと思います。
こんなレベルの高い作品でも、ペコちゃんやゴジラが堂々と出てくるのは、おおらかな時代だったと思います。
こういう遊び、今の時代では見られません。
これを今まで見ていなかった自分も恥ずかしいですが、全く今の時代でも古さを感じないので、老若男女見てほしい作品です。
特に遊園地のシーンは素晴らしい情感で、名シーンだと思います。
遊具のひとつひとつを詳細に研究しているのが想像できて、この監督のこだわりの凄まじさを感じます。
これだけの労力を費やしているからこそ、古さを感じないのでしょう。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 7

68.4 9 1981年度アニメランキング9位
じゃりン子チエ(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (78)
348人が棚に入れました
浪花の小学生・竹本チエは生活能力のない父テツ、別居中の母ヨシ江に代わり、稼業のホルモン焼き屋を営む。そんな鉄を見守るのは、チエが小鉄と名付けた、額に三日月キズのあるオス猫だ。だがその小鉄の元にある日、若き猫アントニオJrが現れた。Jrにとって小鉄は、今は亡き父の仇だったのだ。

声優・キャラクター
中山千夏、西川のりお、上方よしお、鮎川十糸子、伝法三平雄、永井一郎、太田淑子、山口朱美、三輪勝恵、入江雅則

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

煮っころがし

高畑勲監督、はるき悦巳原作。

昭和の大阪西成界隈にはテツがたくさんいた。
喧嘩と博打に明け暮れる声のでかいおっさんが。
怒るでぇしかし~!!
じつは甘党の愛すべきキャラなのです。

通天閣に隣接した居住区に友人がいて、
学生の頃、よく遊びに通ったものですが、
この辺りが観光地なんて冗談でも言えない(^^;
夜中、歩いていると男娼に声を掛けられ、
ビジネスホテルは当時1泊500円、
安すぎるため、逆に怖くて泊まれません。
罵詈雑言がカジュアルに飛び交う素敵な街、
不幸な伝説が毎日のように生まれていました。

実直な目線で庶民の生活を見つめ、
チエとテツの親子を取り巻く、
可笑しな人々の世話しない毎日を描く、
まるで煮っころがしのような世界名作劇場。

劇的なドラマはあれど安易な泣かせはしない。
素晴らしいリアルを持つ作品でしょう。

大阪の息吹が込められています。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 57
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

‐哀悼‐ 大阪の下町を舞台にした、人情話の名作を、名匠がアニメ化

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「ちびまる子ちゃん」と「寅さん」(もしくは両津勘吉)を親子にして、この二人をコテコテの関西人にしたような作品。私は原作漫画が好きで、そこから興味を持ちました。

「じゃり」とは、「子供」を意味する俗語です。主人公の「チエ」は、バイタリティーに溢れる小学校5年生。全く働かないダメ親父の「テツ」に代わり、お好み焼き屋をきりもりしています。そんな「チエ」や「テツ」、母の「ヨシ江」、祖父母の「菊」と「おじぃ」、飼い猫の「小鉄」を中心に、大阪の下町の人情味溢れるキャラクター達の掛け合いが楽しく、心温まる作品です。正に、「吉本新喜劇」の世界観って感じです(笑)

監督は、あの「高畑勲」さん。流石は高畑勲さんだけあり、原作の空気感をよく生かし、なおかつ「格」も生み出している。声優さんも、永井一郎さんなど実力派の方や、芸人の西川のりおさんやタレント議員だった中山千夏さんなど、かなり個性豊か。でも、しっかり役にハマってるんですよね。この辺の上手さは、本当に宮崎駿さんにも見習ってほしかったですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
アニメの感想は、「総括」に結構書きましたので、そちらに。とにかく、大阪の下町を舞台にした日常系アニメとしては、原作、アニメ共に、間違いなく名作の部類に入ると思います。私は特に、「小鉄」をはじめとした、猫達のからみが好きでしたね。

さて、高畑勲監督です。先日、お亡くなりになったとの訃報を聞き、本作を思い出しました。

高畑勲監督は、どのアニメにしても、「アニメらしさ」を失わない範囲での「本当の意味での、人々の日常の営み」を、物凄く丁寧に描写される監督だったと思います。原作つきの作品も多くアニメ化されていますが、原作の理解度の高さと原作への愛、敬意を感じます。ただただ表面だけを切り取って「動く漫画(小説)」にするのではなく、原作者が伝えたいことをしっかり汲み取り、アニメならではの表現のなかで、しっかり再構成できる、稀有な才能をお持ちだったと思います。勿論、本作もそういう高畑勲監督らしさを随所に感じることができます。

武骨な見た目に反し、繊細で、知的で、こだわり(美学)が強くて。優しいのに、心の内側に燃えたぎるような「何か」がある人だと、勝手に思っていました。そういう意味で、私が大好きな作家、「梶井基次郎」と、印象がダブっている部分もあります。

高畑勲監督の代表作としては、「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ホーホケキョとなりの山田くん」「かぐや姫の物語」などが知られています。勿論、全て視聴済みです。しかし、今回気づかされたのは、いずれにもレビューを書けていなかったということです(別に意図的に避けていたわけではないのですが)。

高畑勲監督の作品に、私は、良くも悪くも敷居の高さを感じます。「昔観た記憶でぼんやりとレビューを書いたり」「雑談でちゃかしたり」できない、しちゃいけない作品ばかりなんですよね。

一見、平易で、でもその背景には、莫大なメッセージが隠れていて。哲学的というか、文学的というか、高尚なんですよね。戦争体験も大きいと思いました。

どうせレビュー書くなら、もう一度しっかりと視聴して、ちゃんとレビューを書きたい。そう思わせてくれる、尊い作品ばかり。だから今回は、原作が好きで何度も読み返している、本作のレビューを書かせてもらいました。

「かぐや姫の物語」を、映画館で観た時の感動は、今でも忘れられません(また映画館でやらないかなぁ、、、)。私たち世代の多くは、「火垂るの墓」で、初めて戦争に触れ、2度とあの悲劇を繰り返してはいけないと痛感しました。本当に素敵で、いつまでも色褪せない作品をたくさん遺して下さいました。ありがとうございました。

御冥福をお祈り申し上げます。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/14
♥ : 21

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

高畑勲監督の最高傑作。萌えに大切なのはビジュアルにあらず。

いまになって高畑さん作品を見てみると、後輩だった宮崎さんとは大きな対比を為している。


本作を始めとした高畑さん作品は、まさに日常系の先駆けであり、本作の2期を戦時下日常アニメというべき「この世界の片隅に」の片渕さんがやってるのも偶然とはいえ興味深い。



本作の現代日常系と違う点は、とにかく汚いところだろう。西部劇に対するマカロニウェスタンぐらい汚い。


汚いが、それは地に足がついているからであり、そこにキャラたちがみんなしっかり生きているから汚くて不細工でも、いやだからこそ愛嬌があって媚びない可愛さがたまらない。


血統書付の室内で飼われた子猫に対する、ふてぶてしいが憎めない野良猫の愛嬌に例えられる。正に作中の小鉄が作品を象徴しているようだ。


チエにしろ、ヒラメちゃんにしろ古~いシンプルすぎな絵柄だが、回を追うごとに彼等がドンドン愛おしくなる。


そして、テツをはじめとするオッサン連中も、しゃあ~ない人達やなぁ~と呆れながらもその駄目人間っぷりに温かい気持ちにすらなっていくのです。


話数がたっぷりあってダラダラ見るのにも最適だし、時にじ~んと胸に迫る回もあり、高畑さんは映画よりTVアニメの方が実は向いてるかも。押井さんや湯浅さんもそうだが、作家性が強すぎる人は良い原作と組ませた時のがバランスがとれるのかも。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 20

66.8 10 1981年度アニメランキング10位
Dr.スランプ アラレちゃん(TVアニメ動画)

1981年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (127)
686人が棚に入れました
地球上のどこかに、ひょっこり浮かぶゲンゴロウ島。そこには、のんびりとした雰囲気の漂うペンギン村がありました。天才科学者を自称する発明家・則巻センベエ博士も住人のひとり。ある日のこと、博士が完成させたのは女の子型のアンドロイドでした。その子の名前はアラレちゃん。上手く作れたと喜んだのもつかの間、アラレちゃんはとんでもない女の子でした。ド近眼の目に、空手チョップで地球をパカッと真っ二つに割ってしまうほどの、めちゃんこパワーの持ち主だったのです!あいさつは「んちゃ!」で、驚いた時には「ほよよ!」とフシギな口癖…センベエはそれでも妹として育てようとするのですが、無邪気でイタズラ好きのアラレちゃんは、毎日のように大騒動を起こします。個性豊かなペンギン村の住人たちを巻き込んで、パワフルでハチャメチャな毎日がスタートします!

声優・キャラクター
内海賢二、小山茉美、向井真理子、中野聖子、杉山佳寿子、古川登志夫、神保なおみ、堀江美都子

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

鳥山ワールドは永久に不滅です

東映動画制作。

原作は稀代の漫画家、鳥山明による、
緻密なメカ描写やデフォルメされた生物たち、
イメージした世界を圧倒的な画力で再現する、
則巻アラレの愉快な日常を描く人気漫画である。

則巻アラレの同級生は多種多様で、
動物であったり、そのままの虫であったり、
担任は栗頭大五郎、頭だけで重さ150キロである。

まさに名物キャラの宝庫でしょう。
Dr.スランプはこんなデフォルメされたキャラと、
色彩豊かなポップな世界観が魅力なのです。

推しキャラを挙げればスッパマンかな、
スッパマンで短編映画なんて如何でしょう、
暗悪健太の活躍、弟は出来の良いショッパマン。
最も印象に残るキャラクターでした。
そういえば海岸にいたタコを、
火星人だと間違えて戦っていましたね。

ブータレブー「ペンギン村に朝が来たぞーい!」

DB初期を含めて素晴らしい仕事の数々、
ドラクエのキャラクターデザインも最高でした。

鳥山ワールドは永久に不滅です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 71

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

メガネっ娘世にはばかる!!

なにがすげえって主人公が女の子でメガネなんだよ!!
原作はDrスランプなので、博士が主人公ってツッコミはなし・・。
当時メガネっていったらガリ勉とかさ・・そういう印象。
再放送世代ですけど。

勉蔵さんとかズバリ!とか男はいわれるかもしれない、でもアラレちゃんがいたから・・メガネっ娘がフューチャーされる時代がきたと・・。
鳥山のおじっさ、マジとんでもないジャンルを開拓したよ。
あと『うんち』ね。

版権がいいかげんな素敵な時代の作品です。なんでこんなにうるさい世の中になったのだろうか。
まぁアニメは意味不明なミュージカルや小芝居がはいったり・・
さすがに前話回想で15分とかはないが。
原作おいついちゃう症候群だと思われる。
最終回は映画?だったけ・・?
漫画と同じ話で作者が出てくるってのもはっちゃけてますよ。

鳥山先生は登場時からキャラも素敵、メカ描写は天才。しかも実車おおし。
ゴルフかなんかで、バキュームカーとかあったよね・・ないから・・。

一番好きな話は博士の結婚。DBもそうだけど。
先生は恋愛話がキライらしい。気が合うな。
奥さんもドクタースランプで募集して結婚したしね。

山下達郎さんで『アトムの子』なんて歌があったけど、私達は『アキラの子』なんです。もう一個のAKIRAと並びとにかく影響うけまくりなんですわ・・。幼少期に脳みその大半を構成されたといっても過言ではない・・。



漫画、アニメ業界最強はだれか?ではいつもでてくる。
ゴクウとどっちが強いのか?と話題につきないが
アホな教授さんが計算するに地球割りや月に電柱ブッサスエネルギーはDBのそれとは比較にならないほどパないらしい。
一瞬で地球をまわってくるその速度、地球がもたないとかなんとか・・。弱点としてド近眼と空がとべないが。
ドラゴンボールのゲームで最強キャラとしてでくるのは伊達じゃないみたいだ。そういえば超必に『んちゃ砲』がないと思ったら確かにDBでは使ってない。
まぁギャグマンガだからね・・・。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 14

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

主人公の髪型や服装が変わることに驚いた最初の作品

ペンギン村に住む発明家、則巻千兵衛(のりまきせんべえ)博士が
作ったロボット、則巻アラレのハチャメチャな日常を描いたギャグ漫画。

このアニメ、最初から観ていたわけではなく、
友達が「んちゃ!」とか「バイちゃ!」などと挨拶したり、
会話の途中で「ほよよ~」などと言うので、「なにそれ?」と聞いたら
「知らないのーーーーーっ????」と一度に5人からツッコまれ、
その週から観たというわけ。

で、何よりもまずこの作品で驚いたのは、
主人公の髪型や服装がコロコロ変わるということ。
今でこそ、そんなことは当たり前のアニメ界だけれど、
この作品を観るまでに自分が観てきたアニメにおいて、
せいぜい制服から私服に着替える程度はあったかもしれないけれど、
キャラとして服装も髪型も固定されていることのほうが多く、
また、年を経ても姿はそのままで、成長もしないというのが常だった。
しかも、ロボットであるアラレちゃんが変化するというのは、
すごく斬新で、自分の中のアニメへの固定概念を、
きれいさっぱり取り払ってくれた。

そして物語のほうも、濃いキャラの登場人物が続々登場して、
1人1人がまた面白かった。
中でも僕が気に入っていたのは、「梅干し食べてスッパマン」
だけどなぜ気に入っていたのか、思い出せないw
たぶん、この決め台詞なのかも。

それと、せんべいさんが発明した数々のものも、
あったらいいなぁ~と思うようなものが多くて楽しかった。

今観たらおそらく、これのどこが面白かったのか、と思う部分も
あるのだろうけれど、きっとそれが成長というものだよね。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 13

66.5 11 1981年度アニメランキング11位
太陽の牙ダグラム(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (56)
245人が棚に入れました
サンライズ制作のロボットアニメ。話題作「機動戦士ガンダム」が持つSFドラマ上のリアルさを柔軟に継承した“リアル派ロボットアニメ”の初期作品でもある。地球人の植民惑星デロイアは、母星の地球連邦に体制的な従属を強いられていた。連邦評議会議長ドナン・カシムの三男クリンは、地球主体の父の考えに疑問を抱き、友情を結んだデロイアの若者と反政府ゲリラ“太陽の牙”を結成する。クリンの視線に映る、デロイアと地球の未来は?

声優・キャラクター
井上和彦、田中亮一、山田栄子、銀河万丈、宮内幸平、高島雅羅、山内雅人
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「雪が解けたら何になる?」という謎かけは、こっちが先でしたか

以前視聴した『フルーツバスケット』(2001年)という、かっての人気アニメの第8話に、そういう男女間の謎かけ会話が描かれていて、強く印象に残っていたのですが、本作の方が20年も先行していたんですね。

その『フルバ』の方は少女マンガ原作で、思春期の少年少女の精神的葛藤もの、本作の方は、{netabare}架空の植民惑星の叛乱発生から自治権獲得まで{/netabare}を描き出す「ロボットものの顔をした政治劇」・・・というジャンルの違いはありますが、両作とも、この謎かけ(※{netabare}厳しい冬を乗り越えた先に穏やかな春がやってくる、という願いの籠った前向きな将来予測{/netabare})に象徴される「ビター・エンド」(※完全にハッピーではないが決してバッドでもない、関係者の今後の努力次第で可能性の開かれているbitterな(=ほろ苦い)終わり方)をしている、という点が非常によく似ていると思いました。


◆叛乱の勃発から均衡への到達まで、を描き尽くした稀有の長編政治劇

本作は、内容的には2015年から2017年にかけて放送された『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』によく似ていますが、全75話という長丁場(※『オルフェンズ』の方は分割2期で全50話)ということも含めて、作品の重厚さ、という点では『オルフェンズ』を大きく上回る力作という印象を受けました。

詳細な考察レビューを書こうか?とも思っていましたが、この機会に取り敢えず作品内容の紹介だけ書いておきます。

私の個人評価では、政治劇ジャンルでの有名作『銀河英雄伝説』は内容的には名作レベルと考えますが、本編だけで110話という展開の冗長さが祟って、☆ 3.8 という中途半端な評点に留まります。
これに対して本作は、全75話で、一部の総集編を除いてほぼ無駄な展開なし、という構成の見事さを評価して、★ 4.1 というこの制作年代では例外的な高評点となりました。


◆視聴メモ

(概要)地球側が食料の40%、鉱物資源の80%を依存している植民惑星デロイアの独立活動の物語。

{netabare}
・第1話視聴終了時点
“Not even Justice, I want to get Truth.”というナレーションが良い感じ。作画・音楽は年代相当だが、ドラマチックな始まり方で好感を持った。
・第12話視聴終了時点
ここで主人公クリンが、敬愛する軍人(ダーク曹長)を仲間を守るために戦場で殺す、という1クール目で最も注目すべき展開が来る。
・第38話視聴終了時点
この回で、ボルド行政官とサマリン博士それぞれの政治的思惑と目標がくっきりと明かされ、本作が単なるロボット・バトルものから見応えのある政治劇に化け始めた感があり、ここまで来て初めて本作を積極的に見ていきたい気持ちになった。
・第53話視聴終了時点
単なる一基地内の叛乱を「クーデター」と誤って呼称している点に原作者の政治学に対する無知ぶりが現れているが、描かれている叛乱の進行状況自体は見応えがあり、本作への好感度が更に増す。
・第60話視聴終了時点
「雪が解けたら何になる?」という謎懸けは『フルーツバスケット』が最初かと思っていたけど、この回でのクリンとデイジーの会話が元ネタだったみたい(・・・実際には文系的な感性と理系的な理性の違いを説明する小ネタとしてアニメ以外の分野で以前から有名だった話らしい)。
・第75話(最終話)視聴終了
幾許かの感動のあるビター・エンド(ほろ苦い終わり方)。カルメル派兵士が敬礼するシーンは事前に聞いていたとおり◎。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作          高橋良輔、星山博之
監督          高橋良輔・神田武幸(第1-31話まで連名、第32-75話は神田のみ)
キャラクターデザイン  吉川惣司、塩山紀生
メカニックデザイン   大河原邦男
音楽          冬木透
アニメーション制作   日本サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 太陽の牙ダグラム (1981年10月-1983年3月) ============

 - - - -【1】 {netabare}主人公クリンの独立派ゲリラ参加への決意が固まるまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第1話 光りの戦士 ★ ダムシティ行き軍用列車襲撃、ゲリラ(太陽の牙)掃討囮作戦
第2話 始まりの銃声 ★ 地球連邦と殖民星デロイアの緊張関係、カシム家当主(ドナン地球連邦評議会議長)暗殺未遂事件 ※時間と場所が飛び飛びになっていて話が分かり辛い点は×
第3話 デロイアの動乱 ★ 士官候補生クリン(17歳、カシム家三男)のデロイア無断渡航、デロイア北極基地への反乱軍来襲、クリン奮戦、デロイア独立宣言 
第4話 実戦のコクピット ★ クリンとデロイア人達の再会、苦い経験、クリンのダグラム初搭乗・初戦果
第5話 戦時特例法205号 ★ ドナン議長(人質)の行方、ラルターフ記者の疑念、レーク・ボイド隊の要員補充(クリンの准尉任命)
第6話 暁の救出作戦 × 首都カーディナル侵攻、議事堂侵入、事態急転、政治的謀略 ※脚本が分かり辛い
第7話 ゲリラ狩り ★ 和平成立、ロッキーの3年振り帰郷、独立運動指導者サマリン博士のクリン・スカウト ※クリンの突発行動は思慮が無さ過ぎる点と脚本が相変わらず分かり辛い点は×
第8話 裏切りのデロイア ★ キャナリーの兄(独立派ゲリラ)死亡、父への直訴・クリン失態、ダグラム完成、連邦軍来襲
第9話 ダグラム奪回 ★ ドナン議長とサマリン博士の見解相違、クリン活躍・ロッキー達との合流
第10話 ガルシア隊参戦 ☆ デイジーのデロイア無断渡航、河中の臨検・戦闘、ゲリラ狩り傭兵部隊(ガルシア大佐指揮)接近
第11話 遠すぎた父 ★ デイジーのデロイア到着、ガルシア隊来襲、父との再会・決別、デイジーとの再会、仲間のもとへ
第12話 ためらいの照準 ★★ フォートロック(ゲリラ補給基地)への敵襲、正規軍(ダーク隊)来襲、ダーク曹長戦死 ※1クール目の見せ場{/netabare}

 - - - -【2】 {netabare}サマリン博士を指導者に独立派ゲリラの組織化が始まるまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第13話 敵補給隊から奪え ★ ダグラム燃料切れ、燃料強奪・補給隊員拘引、ダグラム再起動
第14話 やっかいな捕虜 ★ ハックル(デロイア人捕虜)とフェスタ、デザートガンナー来襲
第15話 ダグラム砂に沈む ☆ デイジーとラルターフ記者の再会、ゲリラ隊苦戦、投降勧告
第16話 砂漠に熱く燃えて ★ 人質のクリン、ゲリラ隊全滅の危機、ハックル寝返り、ガルシア隊撃退
第17話 死に神の執念 ☆ 傭兵隊長ガルシアの逆襲、ガルシア爆死、フェスタ爆死
第18話 蜃気楼の街 ★ ボナール到着、デスタン裏切り発覚、エネルギー基地籠城、サマリン博士の転向声明
第19話 包囲網を破れ ☆ デスモント(ボナール市長)解任、撤退(ダグラム分解・運搬)、エディ戦死
第20話 偽りのグランプリ ☆ 自治政府代表(フォン・シュタイン)演説とスタジアムの騒動、同志ジェイ・ロック
第21話 計算された奇襲 ☆ デスモント前市長葬儀式典での騒乱
第22話 襲撃作戦一石二鳥 ☆ ジョルジュ・ジュール合流、ゲリラの綽名「太陽の牙」、連邦軍サウスシティ基地攻撃・制圧
第23話 狙われたゲリラ会議 ★ ゲリラ各隊代表スパシ集結、会議混乱、連邦軍来襲、リニアカノン炸裂(ターボザック)
第24話 サマリン救出作戦 ★ バラフ軍刑務所襲撃、囚人スパイ、救出作戦失敗、チコ囚わる
第25話 潜入バラフ軍刑務所 ★ 再襲撃、サマリン博士・チコ・囚人解放 
第26話 振り向けば遠く… × ※総集編1、新規シーン僅少(見なくてよい回){/netabare}

 - - - - 【3】 {netabare}独立派ゲリラが最初の拠点アンディを確保するまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第27話 戦場に来たデイジー ☆ ラルターフ記者とデイジーのゲリラ隊慰問、連邦軍来襲、撃退
第28話 戦火の影の打算 ★ ネルオーダー社長(民族資本)の依頼、RDカンパニー(地球資本)新工場破壊、資金・船調達成功
第29話 ラコックの策謀 ★ レーク・ボイド少佐のパルミナ行政官赴任、ラコック補佐官の圧力、港湾の戦い
第30話 パルミナへ渡る日 ☆ 貨物船での密航、海上の敵襲
第31話 パルミナの熱い風 × 地元ゲリラ救出作戦 ※踊り子リタの挙動が無理
第32話 血気はやる進軍 ★ ゲリラ諸隊一斉蜂起・パルミナ首都ドガ侵攻開始、失敗、ノキア戦死、撤退
第33話 戦火は村々に ☆ 離村のゲリラ蜂起、ラコックとロイル(カシム家次男)の結託
第34話 武器は誰がために ★ 地球連邦からの横流し武器確保、デイジーの看護婦志願
第35話 再会の野戦病院 ★ 負傷ゲリラ病院搬入、クリンとデイジー(再会の約束)
第36話 塞がれた行く手 ☆ 地雷原の戦い
第37話 選択の渡河作戦 ★ 鉄橋渡渉をめぐる攻防
第38話 アンディ鉱山封鎖 ★★ 反メドール地球3州の思惑、ボイド行政官とサマリン博士の直接対話 ※ここでロボットものから政治劇に話の主軸が変化か?
第39話 封鎖山脈を越えろ ★ ボイドの過去回想、連邦軍前線突破、アンディの街到着
第40話 戦士の休息 前編 ☆ 反メドール3州代表とゲリラの握手(功労者ヘシ・カルメル)、ボイド軍のアンディ鉱山封鎖開始
第41話 戦士の休息 後編 ★ ハンク曹長・アーロン伍長の対ダグラム復讐戦、戦場の憎悪への怯え(クリン)
第42話 動乱の航跡 × ※総集編2、新規シーン僅少(見なくてよい回){/netabare}

 - - - - 【4】 {netabare}独立派が人民政府を樹立し攻勢を強めるまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第43話 仕組まれた背信 ★ J.ロックのザルツェフ少佐スカウト
第44話 疑惑の二重スパイ ★ 膠着状態、偽ゲリラの蛮行多発、裏切り者デスタンの誘き出し
第45話 夢散らす銃声 ★ デスタンとリタの因縁、リタ死亡、列車強襲
第46話 術策と機略 ★ ザルツェフのサリマン参謀受諾、連邦軍アンディ進駐(ラコック補佐官の姦策)、ダグラムのロリー鉱山襲撃
第47話 悲しみの爆走 ☆ ボイド行政官とラコック補佐官の方針対立、野戦病院廃止、ジョルジュ暴走
第48話 その名は解放軍遊撃隊 ☆ ロッキー隊の任務・役割の変化(J.ロック隊とともに本部直属遊撃隊に)、ドナン地球帰郷、電波塔破壊任務
第49話 共同作戦の軋み ★ 連邦評議会の駆け引き、地球人クリンへの反発、わだかまり緩和
第50話 戦う者の掟 ★ ドナン余命半年、全体作戦と眼前の仲間を救うことの齟齬
第51話 見えはじめた亀裂 ★ ゲリラ処刑中止事件、連邦軍脱走兵救助、箝口令
第52話 アンディ鉱山攻撃命令 ★ アンディ総攻撃厳命、最後通告、サマリン他300名脱出、連邦軍内デロイア兵の叛乱(ウルド基地)
第53話 反撃の導火線 ★★ 新拠点グランテ転進、ウルド基地叛乱兵救援、ゲリラとの合流、ボイド行政官辞任
第54話 再びドガへ向けて ★ 猛将マノン新行政官、連邦第8軍精鋭24部隊来襲
第55話 戦略台地を奪取せよ ★ 要衝ウェーブ台地争奪戦、解放軍進撃
第56話 スタンレー高原の攻防 ★ 冴えるザルツェフ参謀の作戦指揮、J.ロク機甲部隊合流、24部隊壊滅・マノン戦死
第57話 ひるがえる解放旗 ★ パルミナ首都ドガ市進攻、ハンズ副官降伏、デロイア解放人民政府樹立宣言、ドナン議長容態急変
第58話 解きはなたれた野心 ★ ラコック補佐官とフォン・シュタイン代表の方針対立、ラコック地球へ、ドガ防衛戦開始
第59話 威信かける海戦 ★ ラコックの政治工作(連邦評議会周旋、代行弁務官就任)、フォン・シュタイン軍撃退
第60話 デロイアの光と影 ★ ラコック実権掌握(武器スキャンダル)、解放軍の北極ポート侵攻開始
第61話 北極ポートに向けて ★ 急進派サマリンと穏健派カルメルの方針対立、人民政府切り崩し工作
第62話 きざまれた光る道 × ※総集編3、新規シーン僅少(見なくてよい回){/netabare}

 - - - - 【5】 {netabare}連邦軍の反攻が強まり独立派との妥協が成立するまでの物語{/netabare} - - - -
{netabare}
第63話 落とされた黒い滴 ☆ 連邦軍の反攻開始(ゲリラ戦術採用)、裏切り者デスタンのカルメル接触
第64話 濁流の罠 ☆ ドナン意識回復、渡河作戦を巡る虚実(連邦軍の奇襲・ダム放水、解放軍のダム奪取・逆襲成功)
第65話 攻略・白銀の要塞 ☆ 8軍最後の防衛線(カルナック山脈)、ラコック&カルメル密会、死闘開始
第66話 激戦・カルナック越え ★ ラコックのドナン決別、解放軍の山頂制圧
第67話 北極に散った決断 ★ ドナン北極ポート移送、ラコックとフォン・シュタインの対立、フォン・シュタイン抹殺
第68話 テーブルについた者達 ★ カルメルのクーデター、侵攻中止、和平交渉開始、武装解除要求
第69話 ドナン・カシム死す ☆ ラコックのデロイア州政府廃止・独立承認声明、父子再会
第70話 武装解除 ★★ 連邦軍の解放軍包囲・挑発・休戦協定破棄、サマリン博士の苦渋の決断、ザルツォフ逮捕、和平協定仮調印
第71話 粉飾の凱旋パレード ★ 事実上の敗北、ダグラム奪還
第72話 英雄奪回 ☆ デロイア独立の為の本交渉開始(ラコックの権謀術数)、軟禁されたサマリン博士の解放
第73話 沈黙する指導者 ★ 戦士の感情論と指導者の論理の相克、カルメル軍のロッキー隊猛攻撃 
第74話 大いなる説得 ★ サリマン博士の遺言
第75話 燃えつきたあとに ★★ カルメルの方針変更、ラコック弁務官暗殺、ダグラム自壊、クリン帰郷{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)5、★(良回)46、☆(並回)19、×(疑問回)5 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「さらばやさしき日々よ」
ED 「風の行方」
挿入歌 「EXODUS(エキソダス)」、「父よ」

投稿 : 2024/12/14
♥ : 12

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さらばやさしき日々よ S

高橋良輔監督の代表作の一つ。
4,5年前にレンタルで再視聴しました。

この作品はとにかく重い。大人が見ても重い。子供の時にはその難しさ故、余り良く分からなかった作品です。

内容としては、地球連邦の植民地デロイア星の独立運動の話です。
主人公は、地球連邦評議会議長のドナン・カシムの息子であるクリン・カシム。彼はあるきっかけからデロイア独立運動に身を投じ、デロイア星の独立のために戦うことになります。
父親は地球連邦の政治家、息子はデロイア星独立運動の一派なので、対立する構図になります。直接対峙することはありませんが、お互いの理念に基づき、それぞれの戦いを繰り広げていくこととなります。
要するに父対子ですね。

今普通に考えれば、地球の政治家の息子が、植民地の独立運動に加担したら、当然失脚するだろうと思うのですが、まあそのあたりは突っ込まないでください^^;

さて、この作品が異質なのは、政治色が強いということです。序盤で、地球連邦において、デロイアの独立を巡ってクーデターが起き、失敗に終わります。ただし、それはデロイアの抗地球という単純なものではなく、真の首謀者の意図が隠されていました。それが後半になるにつれて徐々に明らかになっていきます。それに加え、ある人物の策謀が絡まり物語を複雑にしていきます。
(このあたりのことが、幼いころ、よく理解できませんでした。)

主人公・クリンは、自らの出自によりデロイア側でも警戒心を持って迎えられます。唯一、独立運動の指導者サマリン教授だけが、彼に全幅の信頼を置きます。彼の所属することになるグループはいつしか「太陽の牙」と呼ばれるようになっていきますが、地球人であること、ましてやドナン・カシムの息子であることは、最後の最後まで彼につきまとうこととなります。

コンバットアーマー(ロボット)の戦いにも、ある程度のリアルさが持ち込まれています。普段の移動にはトレーラーが用いられていることや、燃料棒がなければ動かないこと、寒冷地対策、整備士が帯同が必須である、など。今のアニメではさほど珍しくないことが、この作品から持ち込まれたと言ってよいのではないでしょうか。

<そして、その後の高橋監督作品、装甲騎兵ボトムズでは、アーマードトルーパー(AT;ロボットです)は基本的に量産機だけになり、大きさも4メートルほどになりました。主人公も特別な機体ではなく量産機を乗り捨てで使っていく、という進化(?)を遂げています。>

閑話休題。

あるアニメ雑誌では、「ストーリー展開がわかりづらい」「主人公たちの行動が大局にほとんど影響していない」「ロボットアニメではなく政治アニメ」「主人公、ダグラムがいなくても物語が成立している」などと批判がなされたようです。

そんな批判とは裏腹に視聴率は好調だったようで、結局、サンライズ製作のオリジナル作品としては最長の全75話放映されました。決して分かり易い作品とは言い難いのですが、子供向けに妥協しなかったことが却って好評価を得たのではないかと思います。もっとも、当の子供たちは、コンバットアーマーに夢中になっていたのかもしれませんが^^;

最後に、この作品のOP、EDの歌詞は、高橋良輔監督自身によって作詞されています。特に、OPは主人公・クリンが今までの生活を捨て独立運動に身を投じることとなった心情を歌っており、作品の世界にどっぷりと浸かることができる歌です。作画が古いなどの問題があるので、作品そのものをお勧めすることはしませんが、曲は何かの機会があればぜひ聞いてみてください^^
(レビュータイトルはOPタイトルです)


※途中の政治的部分の記述で、具体名等を伏せてネタバレを避けたつもりです。他の部分も含めて、書きすぎだと思われる方はメッセでご連絡くださるようにお願いします。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 12

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争ってナニ?を子供にも解りやすく教えてくれた作品 だったんだと思う

 クリンのダグラムとの決別やロッキーの慟哭、解放軍兵士達のラストの敬礼等個人的には思い出深いシーンの多い作品ですんで上方修正します。
某鉄血は巻き込まれる子供達の不幸の物語ですが、ダグラムは抑圧された植民地の願いの話です。独立の象徴としての偶像となったダグラムとサマリン博士の描き方は他の作品とはベタではありながら一線を画すと思います。
ガンダムやダグラムの頃と比べてテーマを何に重きを置いているかを考えて観ると、今はやはり個の時代なんだなと時代の変化感じますね。

あと、ある意味"乳首の見えるアニメ"です。見たくない類の奴ねw
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 本放送は塾通いでたま~にしか見れませんでしてね。
全話通しで見れたのってずいぶん後だったもんで、流石にちと今見るにゃアレだなとは思いましたけども。
なんせ飛ぶ機能なんて全く無いコンバットアーマーがえらい滞空時間でジャンプしちゃうし、設定では対リニア装甲の機種と違う機種の差なんてのもあるのに絵的には余り差はないし。Xネブラ対応型と非対応の機種も動きそんなに変わらなかったし。
挙句の果てにどう考えてもカッコ悪くなり得ない設定の24部隊が、作画のひどさでとても残念な感じだし。

 でも終盤、北極ポートでの武装解除前後からの流れ。大多数の幸福の為に少数の犠牲は止むを得ないと説くドナンと、その少数の犠牲者たちの真の独立への悲願を説くサマリン博士。この辺りはほんとストレートに響きます。
俺はちと目頭熱くなりました。大人なのにw
今どきのアニメでこんなストレートな表現したら噴飯モノなのかもしれませんが。

まぁ昭和のオッサン世代は大丈夫でしょうが、若い人が今からコレ見るときは修行だと思って全74話頑張ってください。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 10

64.5 12 1981年度アニメランキング12位
宇宙戦士バルディオス(アニメ映画)

1981年12月19日
★★★★☆ 3.6 (14)
46人が棚に入れました
愛し合いながらも敵対する男女の悲劇を描いたロボットアニメの異色作。1980年から放映された同名のTV作品の劇場版。放射能に汚染されたS1星では、惑星から脱出しようとする軍部と、惑星を浄化しようとする科学者グループの対立が激しくなっていた。そんな中、科学者を父に持つマリンは、女性親衛隊長アフロディアと出会う。数日後、マリンの父を軍部が送りこんできた兵が暗殺。憎しみに燃えたマリンは敵兵を殺してしまう。だが、その兵はアフロディアの弟だった…!
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

核の保持者が核兵器を使用しない保証などどこにもないことを教えてくれたアニメ

この劇場版アニメは、
核兵器の保持者が核兵器を使用しない保証などどこにもないことを、わかりやすく教えてくれたアニメです。
それに、核以外の兵器は綺麗な兵器だと誤解されている人へ、核以外の兵器も、大切な人の命を奪う恐ろしい兵器であることを教えてくれています。

この物語を見て、思わず”正義とは何か”と考えさせられました。
しかも、物語のクライマックスに、大どんでん返しがあります。

北朝鮮とアメリカとの関係を危惧されている方々は、一度は見たほうが良いです。

以下、主人公ではなく、主人公の敵の視点で、あらすじを記載します。
このアニメを見るつもりが無い人は、下記を読んでいただければありがたいです。

{netabare}
S1星は、過去の愚かな指導者が犯した過ちにより、星全体が放射能に汚染されていた。
放射能の浸食は、年々拡大していた。このままでは死を待つばかりだ。
食糧・物資の不足を解決するため、ガットラー総統は、民族を冷凍装置で冬眠させ、新たな星を目指して亜空間飛行を行い、時空を旅した。
彼には民族を守る責任があった。
そして、苦労の末に、民族が移住できそうな星を探し当てる。それが地球だった。

地球人の科学は、S1星人の科学に比べ遥かに劣っていた。だから、ガットラー総統は、戦いによる地球人の犠牲を最小限とし、地球を征服する予定だった。
しかし、S1星出身のマリンが地球人の味方となり、S1星の科学技術を提供した。しかもマリンは、総統の腹心であるアフロディアの弟を殺した憎むべき相手である。

地球軍の戦力が増強されたため、戦いは予想以上に長引いた。
その影響で亜空間維持装置の燃料が欠乏し、冷凍保存されている民族の一部が亡くなる事故が発生しだした。
もはや猶予は無くなった。
この状況を打開するため、ガットラー総統は、北極と南極の氷を溶かし、海面を上昇させ、地球人の大多数を死に至らしめた。

  ※以下はクライマックスです。
   ビデオを見ない人だけがクリックしてください

{netabare}
海面が上昇し、地形が変わった地球を見たとき、ガットラー総統は、その地形がS1星にあまりにも酷似していることに気づいた。そして、ある懸念を抱いた。
しかし、彼には、考える余裕すら与えられなかった。
多くの同胞を殺され怒り狂った地球軍が、決死の覚悟で攻めてきたのだ。

このままでは自分たちが殺されてしまう。
恐怖に駆られた部下の一人が、ガットラー総統の制止命令も聞かず、核兵器の発射ボタンを押した。

核兵器により、地球軍の攻撃は防ぐことができた。だが、核に汚染された地球の姿は、S1星と全く同じになった。

このときガットラー総統は気づいた。
S1星で核兵器を用いた過去の愚かな指導者が・・・、忌み嫌うべき愚かな指導者が・・・、なんと自分だったことに・・・。

彼は運命を呪った。それ以上に自分を呪った。
彼は民族の繁栄のために懸命に努力してきた。
だが、民族を最も不幸にしたのも彼だった。
{/netabare}
{/netabare}

人間は、後悔してもやり直すことができる生き物です。
だから、どんなにつらい状況でも、希望を持つことが大切だと感じました。

上記あらすじは、主人公の視点で描くと、また違った物語として映ります。
それは、差別や偏見、ねたみ、迫害など、正義の地球軍としてあるまじき意味深い内容になります。

※テレビ版は途中で放送が打ち切りになったため、クライマックスは放送されていません。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 16

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

毛色の違ったロボアニメ

ロボットアニメ的にも
少し毛色の違う話でしたね。
主題歌なんかも、アニメ的な「イケイケ」では
なく、一般歌謡曲みたいでした。
(ただ歌詞の後半にはしっかりと
主人公の所属するチームやロボットの名前が
盛り込まれているのでオリジナル)
内容も、完全にエコを扱った内容で
戦いの背景には、政治ではなく
科学(この科学とは
汚染浄化)が大きな要素を占める作品でした。

確かとんでもないネタばれのある作品でしたが
当時世界的に流行った洋画と同じオチだったので
バレバレだったはず、、、

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

きききき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

TVアニメの続編

TVアニメの大まかな流れを序盤に流してるので前作を見ていなくてもある程度理解できると思う
TVアニメが打ち切られていなかった場合のラストが描かれている
作画は前作と比べると良くなってます

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

64.3 13 1981年度アニメランキング13位
ドラえもん のび太の宇宙開拓史(アニメ映画)

1981年3月14日
★★★★☆ 3.5 (84)
445人が棚に入れました
超空間のもつれで、偶然、のび太の部屋の下が、宇宙の星コーヤコーヤの入口になっていた。コーヤコーヤに降りたのび太とドラえもんは、洪水で流された宇宙船をさがすロップルと星猫チャミーの一家に会った。タケコプターで土に埋れた宇宙船を発見してやるドラえもん。ある日、二人はジャイアン、スネオ、しずかを誘ってコーヤコーヤへ案内した。みんな重力の小さい星でとびはねて大喜びだ。この星のエネルギー源ガルタイト鉱石をひとりじめにして大もうけを企む会社があった。そして、星を無人にして星全体を爆発させ、宇宙空間に散らばった鉱石を拾い集め、手間をはぶこうとしていたのだった・・。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

大冒険の始まり

大長編ドラえもん劇場版2作目。

ショーヴェ洞窟には疾走する動物の壁画が、
アニメのセルのように連続で描かれている。
ラスコー洞窟のアプス回廊では、
旧石器時代の芸術家・漫画家たちが、
馬・鹿・牡牛など色彩豊かな壁画を描いた。
きっと先史時代の藤子不二雄に違いない。
松明の灯に照らされた空間は劇場のようだ。

ドラえもんが教えてくれること。
日常空間も見方を変えればファンタジーであり、
それは魔法に繋がっているということ。

ドラえもんが教えてくれること。
敵さえも愛すべき存在であるということ。

超空間での事故で生じた入口から、
他の惑星へと行けるようになった、
ドラえもんとのび太の活躍が描かれている。
{netabare}部屋の畳の裏が宇宙への大冒険への入口なのだ。{/netabare}

ここには空想する力が未来に繋がると、
素朴にではあれ信じられるものがあるのだ。

幼かった日の楽しい思い出です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 30

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

旧ドラ宇宙開拓史。良い感じにSFしている作品。

旧ドラ版の宇宙開拓史です。
作画は古いが、味のある作品。
今回も偶然遠い遠い宇宙船のドアとのび太の部屋の畳が繫がってしまうことから冒険が始まります。
ゲストキャラは魅力的で、ロップル君やチャミー、クレムちゃんと良いキャラ達です。ただ悪役はガルタイト工業という悪徳企業で、本当に悪いやつでした。
のび太達がこの作品の舞台であるコーヤコーヤ星ではスーパーマンになるという事を前提の活躍シーンはすごかったですね。
またのび太の特技あやとり・射撃が取り上げられた映画でもあります。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 6

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

俺TUEEE

子供の頃、何度も観ていたドラえもんのアニメ映画。
異星でのび太が大活躍。のび太の射撃の腕前も発揮されます。
なんというか、アニメでの異世界ファンタジーにある俺TUEEEの先駆者的作品とも言えるのではないでしょうか? 少なくとも私が俺つえーの作品に心躍るのはこの作品に影響を受けているからだと思います。

大人になって見返してみると、映画だから仕方ない部分もありますが、多少ストーリーの展開が荒く感じる場面もありました。

ドラえもんのアニメ映画では、武田鉄矢氏が手掛ける歌がとても印象的です。
本作のラストシーンで「心をゆらして」が流れる場面では少しジーンとしました。

心をゆらして 心をゆらして さがせばいいのに
心をゆらして 心をゆらして みつけてください♪

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

63.9 14 1981年度アニメランキング14位
サイボーグ009 超銀河伝説(アニメ映画)

1980年12月20日
★★★★☆ 3.5 (17)
73人が棚に入れました
原作は石ノ森章太郎の同名漫画。自らの意志に反してサイボーグ化手術を施されてしまった009を始めとする9人のサイボーグ戦士たちの戦いを描くSFアクション。本作は、前の劇場用作品から約13年ぶりに作られた劇場用作品。音楽をすぎやまこういちが手掛けた。宇宙を生んだと思われる物質“ボルテックス”の存在に気付いたコズモ博士。彼はボルテックスのコントロール法を研究し、完成させる。だが、その研究成果を狙っている者がいた。ダガス星の王だ。彼は、ボルテックスのコントロール理論をコズモ博士よりも早い時期に完成させていた“コマダー星”のコルビン博士も拘束していた。コルビン博士の息子“サバ”は、共に戦ってくれる人を捜し求めて地球にやってくる。ダガス星の陰謀を知った009らは、サバの宇宙船を改造し、宇宙へ行く準備を始める。だが、001とコズモ博士がダガス軍にさらわれてしまう。009たちは仲間を取り戻すために、そして、ボルテックスをダガスの帝王から守るために、遠い宇宙の彼方へと向かうが…!

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

どうしてこうなった?~東映マジ許すまじ編(怒`・ω・´)ムキッ

1980年公開:校庭でダッシュする時は「加速装置」と叫ぶのが普通だったあの頃

実に32年ぶりに観ました。
この映画の特徴はというと、ストーリーはヤマト風、SEは何故かガンダム風。
(テレビシリーズがサンライズ制作だったのでその名残でしょうか?)
そして何より脚本がかなり粗いです。
この時期の東映は『ヤマト』『999』に続くヒット作がどうしても欲しかったに違いありません。
そのせいか、こともあろうに『009』を宇宙を駆け巡る話にしてしまいました。
そもそも『009』は『地球上』で悪の組織と戦う話です。
生身で戦ってこそのサイボーグ。
宇宙船に乗って戦う彼らを見て何が楽しいんだか。
監督予定だった『999』のりんたろうさんが脚本が書けず途中降板したのも、
その辺のギャップに思い悩んだせいなのではないでしょうか。
当時は『009』の映画ということでワクワクしながら映画館に行ったのですが、
ラストのとんでもないオチのせいもあってかなり脱力したのを覚えています。
『いかに人気シリーズとはいってもその作品に合ったスケールで描かなければダメだ』
そんな思いを強くする映画です。
ああ、折角の『009』の映画なのに。
残念過ぎる。
東映マジ許すまじ!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 8

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あの頃の雰囲気だなぁ

2019年再観。
…とは言え、ノーカット版を見るのは恐らく人生初。
これが見れるとは、すげぇなAmazonPlime(笑)
あ、2019現在、のハナシなんで悪しからず、な。

劇場公開は1980年。
つまりは、スターウォーズ(Ep.4が1977年公開)をはじめとするスペースオペラ的娯楽作が映像界を席巻していたころであり、本作も40年近く後年の今になってみると、サイボーグ009の映画というよりは、当時の流行であるスぺオペ的なガジェットを詰め込んだという印象の方が強い。

逆に言うと、スターウォーズなどの旗手的な作品を見るよりも当時の雰囲気が感じられて面白い気がする。
帆船っぽいデザインの宇宙船とか、原点はどこなんじゃろうなぁ。
もちろん、往年の名声優が演ずる009ら主人公パーティのカッコよさは溜息ものであり、それだけでも観る価値はあると思う。
まぁ物語の展開などは明らかに古臭いが…実際に昔の作品だからしょうがない。

個人的には、原点ともいうべき作品の一つであり、なんとなくレベルではあるが探し続けていたので、鑑賞のチャンスが来たのは嬉しかった。
そして004…アルベルト・ハインリッヒはカッコよかった、うむ。

ラストは知らなかったし、ポカーンだったが。
要するに幼少のみぎり、ワシが鑑賞して号泣したのはテレビだったのだなぁ…
↑この辺の事情はWikiなんちゃら辺りを参照すべし(笑)

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

63.8 15 1981年度アニメランキング15位
宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち(アニメ映画)

1981年3月14日
★★★★☆ 3.5 (26)
139人が棚に入れました
『宇宙戦艦ヤマト2』で、ヤマトと別れたデスラーが新天地を探す旅に発つ前に寄ったガミラス星から始まる。暗黒星団帝国がガミラシウムを採掘していた。これに怒ったデスラーは攻撃を加え、交戦の結果、ガミラス星が崩壊。ガミラス星の消滅により連星を構成していたイスカンダルが暴走を始める。その頃、地球ではヤマトに新しい乗組員を迎え訓練に励んでいた。デスラーから発信された、救援を求める通信によりイスカンダルの危機を知ったヤマトは、地球防衛軍長官の命によりイスカンダルにスターシャと古代守の救助に向かう。

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

人生いろいろ、ヤマトもいろいろ

1979年テレビ放送・1981年劇場公開:みんなが戸惑いを感じていたあの頃

さて、『ヤマト2』でヤマトや乗組員が生き残る歴史を無理やり作った後に作られた作品です。
そしてこの後の『ヤマトよ永遠に』のプロローグ的作品でもあります。
だから内容的にはいろいろと中途半端であまり面白いとは言えません。
『さらば』『ヤマト2』『新たなる』における松本零士と西崎プロデューサーとの関係は面白いです。
お互いに相手が主導して作った作品に不満を持ってます。
そしてそれが次の作品を作るきっかけになってます。
こうした意地の張り合いが『ヤマト』の運命を更に暗黒へと導くことになってしまうのですが・・・。
詳しくはWikiを読んでみるといいかもしれません。
声優さんたちも『ヤマト』の続編が作られることに相当の戸惑いを感じていたようですね。
私も子供の頃何か釈然としない気持ちで見てました。
友達の間でもあまり話題にならなかったような・・・。
子供たちのヤマトへの興味が薄らいできていることをはっきりと感じた作品です。
時期的にはそろそろ『ガンダム』時代の到来ですからね。
あ、レビュータイトルには大した意味はありません。
最後に島倉千代子さんの歌が流れるのでついw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 6

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

昨日の敵は今日の友

TV版「宇宙戦艦ヤマト2」の続編。
今まで敵だったデスラーが主役ともいえる作品でもあり、古代との友情が描かれています。
新たな敵勢力との戦いに、かつての敵が味方になり一緒に戦う姿はとても面白かったです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

「ヤマトよ永遠に」の設定説明と販促用の出来の良くない作品。

 はっきり言えば、劇場版の「ヤマトよ永遠に」の設定を説明するための、前日譚をTV特番でやりました…という作品です。古代守、サーシャ、波動砲無敵設定などを説明しています。

 作画もそれほどではない…というか今見ると良くないですし、敵の宇宙艦のデザインも自動惑星ゴルバを除いて結構ひどいです。ゴルバはピアノの音楽とイスカンダル星を背景にしたときの画面がカッコ良かったのでほぼ唯一の見せ場でした。

 デスラー…ヤマトと仲良くなったらもうちょっと協力すればなんとでもなったんじゃない?スターシアは、惑星の代表としてその選択はわからなくはないですけど…もう2人というか3人きりなんだからいいんじゃね?と思わなくはありません。一種の感動ポルノでしょうねえ。

 多分ですが、劇場版の企画をしたら、説明しきれないのでTVでやっちゃう?みんなどうせ見てくれるでしょ?という感じでしょうか。実際この作品30%近く視聴率があったみたいです。
 本当のところは知りません。この作品の後始末をしたら「ヤマトよ永遠に」が出来たのかもしれませんけど。本作の公開がフジテレビで1979年7月31日。「ヤマトよ永遠に」の公開が1980年8月2日ですので、時間的に当然一連の企画でしょうね。

 ということで現時点でヤマト史を振り返ると、本作は「ヤマトよ永遠に」を見に来てね!という作品でした。


 

 

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

61.7 16 1981年度アニメランキング16位
新竹取物語 1000年女王(TVアニメ動画)

1981年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (16)
88人が棚に入れました
1999年、地球へと接近する太陽系第10番惑星の存在が確認された。東京郊外のとある町に住む中学生の少年・雨森始は、学校から帰宅した際に自宅の電子鉄工所で起こった爆発事故で両親を失ってしまう。自身も爆発に巻き込まれ、入院先の病院で謎の女性と出会う。数日後、伯父が所長を務める筑波山天文台を訪れるとそこには病院で出会った謎の女性がいた。彼女の名前は雪野弥生で、伯父の助手だという。爆発事故と前後して、始の周りで怪事件が起こり始める。そこにちらつく謎の組織・1000年盗賊の影。やがて始は地球に近づく謎の惑星がラーメタルという名の星であること、弥生の正体がそのラーメタルから派遣され、永い間地球を導いてきた1000年女王であることを知る。そして運命の時「1999年9月9日零時9分9秒」が、刻一刻と迫りつつあった。

声優・キャラクター
潘恵子、戸田恵子、田の中勇、杉山佳寿子、永井一郎、古谷徹、中西妙子、一龍斎春水、野島昭生、来宮良子

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

1クールでやれば名作 この話数だとグダグダ感が否めない

物語としては年代が古いのに
今でも通用しそうな気がする

整合性とか変えるだけで
今のアニメと同じ名作に仕立て上げられそう

古いアニメはクールが長すぎるのと
やる事が決まってる物語だと
その途中の出来事がただのグダグダのように感じてしまいがち
それがこの1000年女王だった

物語としては本当に悪くないし
ただ取った取返しを終始やってたような気がする
1クールで整合性良くやってればもっと高評価になってたアニメ

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

61.5 17 1981年度アニメランキング17位
六神合体ゴッドマーズ(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (27)
119人が棚に入れました
全宇宙の支配を狙うギシン星・ズール皇帝がその魔手を地球に伸ばしてきた。コスモクラッシャー隊の一人として活動していた明神タケルは、戦いの中で自らの出生の秘密を知る。タケル=マーズは、彼を守るため造られた「ゴッドマーズ」とともにズールに立ち向かっていくが、それは血を分けた兄・マーグとの悲しい戦いの始まりでもあった…。

声優・キャラクター
水島裕、鵜飼るみ子、富田耕生、石丸博也、川浪葉子、鈴置洋孝、塩屋翼、山田栄子、野島昭生、曽我部和恭、榊原良子、納谷悟朗、三ツ矢雄二

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

『マーズ』の原型は跡形もない合体ロボアニメ

TV本放送当時に観ていましたが、なぜかうっかり買ってしまったDVD-BOXも持っています。

原作は横山光輝作のマンガ『マーズ』ということになっていますが、ストーリーに「原作」の面影は全くなく、マーズが超能力者である設定や六神体(アニメではロボットだが原作では人型なのはガイアー(アニメでは「ガイヤー」)だけ)の名前などが作中メカから一部引き継がれている程度です。

またマンガ原作ではマーズは古代に地球文明の監視のため異星人が置いていった人造人間なのですが、アニメのマーズは地球人「明神タケル」として育っており、出生の秘密を知ったのはマーズの生まれ故郷であるギシン星からの攻撃を受けてからです。

ダイラガーXVの15体合体はちょっと規格外にしても、6体での合体ロボというのはかなり数としては多い方で、なおかつ大抵は個々のパーツは合体前は戦闘機や戦車などのメカであり、個々のパーツもロボット型というのは当時珍しかったかもしれません。

ちなみに全パーツがロボット型だったゴッドシグマやアルベガスは3体でしたね。

で、この面倒な合体が仇になったのか作中で「六神合体」したゴッドマーズはほとんど動きません(笑)。刀(マーズフラッシュ)を構えた決めポーズのまま画面中でスライドしたり、ゴッドファイヤーという光線技で発射口がアップになったりするだけで、ロボットとして格闘したシーンは皆無でした。

話数はかなり多くてギシン星からの侵略を撃退する「ギシン星編」2クール、マルメロ星の被差別者(マイナス超能力者)を開放する「マルメロ星編」2クール、ズールが復活し逆襲してくる「地球編」1クールの全64話あります。

原作『マーズ』にはいないマーズの双子の兄マーグが作中で死んだときに『明日のジョー』の力石徹のような「葬式」が行われたことでも知られている作品です。

「地球編」で出てくるゲシュタルト1(ワン)~6(シックス)が全身タイツっぽいビジュアルで気持ち悪かったです。

で、肝心のストーリーですが冷静に考えると特に面白くはないですね。あ、原作マンガは面白いですよ。マンガの最終回は衝撃かもしれないですけど(笑)。

作画は、「そこそこ綺麗だけど動かねえ…」って感じですかね。キャストは、水島裕や三ツ矢雄二など、当時の人気声優が起用されていますね。

キャラは当時のアニメ的な美形キャラが多いです。先に挙げたマーグとその副官ロゼは人気キャラでしたね。まあ、各キャラはそこそこ立ってますけど当時並に古臭いので今観るとどうなんだろう…?

なお、OP「宇宙の王者!ゴッドマーズ」はノリの良い曲で、私のお気に入りのアニソンのひとつです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 20

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロボット物ではなく、ヒューマン物!

横山光輝原作の「マーズ」をロボット合体物に
仕上げたアニメでした。
ただ、名前の通りの合体や超能力というより
美形キャラだけに注目の集まった作品という印象です。
個人的にロボットの容姿、主題歌ともに
この作品が発表された近年では郡を抜く
出来の悪さとも感じている。

個人的にはロボット物ではなく、長浜浪漫的な
ヒューマンもの!

投稿 : 2024/12/14
♥ : 11
ネタバレ

Robbie さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

長編アニメの長所と短所の両方が目立つ作品

原作漫画からほぼ別物までに改変されているこの作品。
自分はスパロボに参戦しているアニメ版の方が馴染みがある。
この作品は5クールあり3部に分かれている。
最初の2クールはギシン星篇、次の2クールはマルメロ星編、そして最後の1クールは地球編だ。
全てに共通するのは基本的に毎話それぞれ出てくる敵を主人公ロボのゴッドマーズで倒しラストに向かっていく点だ。
まあ要するに子供向けスーパーロボットアニメによくあるワンパターンな展開だ。
しかし、全体を通しての構成がとても上手いため通して観ると物語はかなり面白く古い子供向けアニメとは思えない位見せ場が多い。
私が特に印象的なのは{netabare}ロゼとタケル{/netabare}の再会であり視聴者であるこちらも懐かしい気持ちになり感動した。
これは長編アニメでしか表現出来ない良さだ。
その他にも印象的なシーンや描写多数。
ハッキリ言ってマルメロ星の序盤以外はよく出来ていると感じた。
マルメロ星の序盤は{netabare}三つ巴の戦い{/netabare}になるのだがどの勢力も全く話し合おうとせずバカに見えてしまう。
それとこの作品はキャラクターが魅力的なため人間ドラマが非常に面白い。
主人公であるタケルの境遇だったり設定がこれでもかという位上手く活かされてある。
それにタケルは他の味方キャラクターとは違う特殊な存在なため戦って戦果を出しても冷たい目を向けられてしまうこともしばしば。
それでも彼の心は{netabare}地球人以上に地球のことを思っている{/netabare}おり幾度となく危機を乗り越えていく
姿には胸打たれる。
熱血漢という訳ではなく爽やかな少年なのに芯が物凄く強く時には子供らしさもある非常に好感の持てる魅力的な主人公だった。
また、その他のキャラクターの心理描写も上手く魅力的なため必ず好きなキャラが見つかるだろう。
一方、戦闘に関しては出来が悪い。
これにより各話の後半がつまらなく感じてしまうレベルだ。
パッと見映像もまずまず綺麗だしキャラデザも古臭くなく良好な作画に見えるが本編を観ると粗だらけ。
人物の動きもカクカクで時々作画ミスもある。
機械による戦闘なんて動きのモーションが少な過ぎてつまらなくバンクも多い。
スパロボZシリーズでやたらゴッドマーズの戦闘アニメ動かないなーと思っていたがあれは立派な原作再現だったのか。
こういった手抜きは長編アニメの短所だろう。
声優に関しては調べてもらえば分かるが豪華。
他有名作品に出演している声優ばかり。
安心して視聴出来るだろう。
音楽も良好。
耳に残る劇中BGMは然る事乍らOPが特に素晴らしい。
あの駆け抜けていく感じがたまらない。
1度聴いてみることをオススメする。
最後になるがこの作品は単純なスーパーロボットものとして観てしまうと今の時代には正直需要はないと思う。
しかし、人間ドラマ重視の人には是非観てもらいたい作品だ。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

61.1 18 1981年度アニメランキング18位
最強ロボ ダイオージャ(TVアニメ動画)

1981年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (13)
60人が棚に入れました
エドン国は周辺51星を平定した星間国家である。エドン国の王位継承者は、16歳になるまでにすべての領地(同盟星)をめぐる視察の旅に出る義務があった。城での堅苦しい生活が嫌いな王子エドワード・ミトはこのしきたりに従い、身分を隠しての星巡りに大喜びで出発する。旅の道連れは教育係のスケードと武術指南役のカークスの側近二人。一見平和に見えた諸国だが、見せかけの平和の裏ではそれぞれの為政者による悪事が横行していた。ミト王子は合体ロボ・ダイオージャを駆り、領民を苦しめる悪人どもを成敗していく。

声優・キャラクター
古川登志夫、石丸博也、西村知道、高木早苗、滝雅也、永井一郎

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

オリジナリティの欠如

当時の年齢のせいか、
それともこの作品の数年前に放送された
ガンダムのせいかは分かりませんが、
私はこの頃、それまで自分の心の中で大きな位置を
占めていたヒーロー物ロボットアニメへの
関心が薄れていきました。
これは、この作品の前作であるトライダーG7でも感じていた事です。
この作品は、葵のご紋をもじったマークでも分かるように
水戸黄門をパロッています。
そういった独自性の欠如も関心をなくした理由かもしれません。
(それを言えば前作のトライダーはかなり独特でした。
それはあの凄まじいOPでも分かります)
主人公のミトの付き添いのデュークとバロンも
そのまま公爵と男爵から取っていて
既に青臭い子供から脱却しようとしていた
私にはひねりが欲しかった。
それより、内容が1パターン(
水戸黄門と同じ)だったのが、、、辛かった。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 5
ネタバレ

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

水戸黄門なのにアレ不足!

【視聴メモ】
エドン国のミト王子がスケさん、カクさんをお供に従え、
身分を隠して領地(同盟星)視察の旅をし、悪い役人どもを成敗するというお話。
まあ要するにまんま水戸黄門。
「ええい!控え控えおろう!このお方をどなたと心得える」
から始まる展開は水戸黄門そのもの。
ただこちらの場合、最後はロボットに乗って悪人の操るロボットを一刀両断!
スカッとする!・・・んだけれども、さすがにこれが50話も続くと飽きてくる。
とてもじゃないが他の楽しみを見つけないと観てられない。
という訳でとりあえずキャラ探し。
そう水戸黄門には風車の弥七、うっかり八兵衛、
かげろうのお銀という濃い登場人物がいるではないか。
しかし、まことに残念ながら弥七と八兵衛は出てこない。
でもお銀はいる!
(実際はお銀と弥七を足して2で割ったようなキャラだが)
ならば当然アレを期待してもいいよね!

そして全50話観終わる

{netabare}僅か1回かよ、入浴シーン!{/netabare}
いかに子供向けのアニメといえども、もう少し視聴者サービスがあっても良かったんじゃないのかね。

【各話評価:平均3.50点】
1→50
○○□□○○□□□□○◎◎□□□□□◎□□□○□□□□○○□○□◎□○□□□○◎□□○□□□□○○○

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ならば、その目でしかと見よ!

ガンダムから続くリアルロボ系が世の中を専権しだし、最後のスーパーロボ作品の一つ。
時代劇の水戸黄門のロボットアニメでストーリー構成はほぼおなじ。王位継承のしきたりで星々をを旅する中、悪人成敗して民衆を助けていく話。
基本はおもちゃ会社スポンサーアニメなのである程度はその枠にしばられているが、トライダーを終え更におもしろく水戸黄門をコミカライズしてる。
3体のロボットが合体すると胸に王家の紋章が現れ皆がひれ伏す。その後親玉がくそーと剣をダイオージャに振りかざすが、ダイオージャの剣に切り伏せられるというパターン。
子供心に印象に残ってるのは偽物回かなぁ。話が30分枠につめきれないのか前後篇の話も後半は出てきて、基本マンネリストーリだが楽しく見れた思いがある。

OPは耳に残るいい作品。

100点中54点

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

60.7 19 1981年度アニメランキング19位
ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ(アニメ映画)

1981年8月1日
★★★★☆ 3.3 (24)
102人が棚に入れました
劇場版「ドラえもん」初の中編作品にして、通例は春期興行の映画「ドラえもん」が夏季公開された異例の一編でもある。夏休みの社会科研究として町の歴史を調べ始めたのび太。だがなかなかうまくいかず、ドラえもんの手助けでタイムカメラを使い、町の過去の写真を撮影する。だがその中の一枚にはなんと桃太郎の姿があった。桃太郎が実在したのかを調べるため、タイムマシンで過去へ向かうのび太たち。だが一行自身が鬼が島へ行くことに…。

ざんば さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

桃太郎

1981年に21エモンと一緒に放映された映画
時間は50分ほど

町の歴史を調べる宿題をするため
昔の写真を道具を使って撮っていたドラえもんとのび太
すると偶然、桃太郎の写真を発見する
さらに行き倒れていたオランダ人からも
桃太郎の写真を手に入れ、
不思議に思った5人は調べるため
タイムマシンで昔の世界に行くという話

原作は読んでたけどアニメを見たのは初めてかもね。
原作は他の作品のバケルくんというキャラが出てくるコラボ作品
なのですがアニメでは出てこなくて
いつも通りの5人で話は進みます
それに映画というよりはTVの1時間スペシャルの時に
やってそうな雰囲気があります

話はドラえもん版桃太郎って感じですね
私は原作を読んでいたので話は分かってましたが
見ていなくても勘のいい人は予想できるかもしれないです

そしてドラえもんの道具の使い方で
ここであれを使え!とか思っちゃ駄目です
うまく道具を使ってくれないのは
毎度のことなので温かい目で見てください

投稿 : 2024/12/14
♥ : 7

60.3 20 1981年度アニメランキング20位
黄金戦士ゴールドライタン(TVアニメ動画)

1981年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (20)
84人が棚に入れました
メカ次元から悪のイバルダ大王がこの世界に侵入、侵略行動を開始した。彼らを追ってきたメカ次元の戦士・ゴールドライタンは偶然、大海ヒロシと出会う。事情を知ったヒロシはゴールドライタンに協力し、イバルダが起こした事件に立ち向かっていく。最初は他の友達には内緒にしていたヒロシだったが、ある事件によって偶然そのことを知られてしまう。それをきっかけに、ヒロシたちはライタン軍団と力を合わせてイバルダ大王と戦う事を決意する。

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ライターが沢山!

メカモノも得意なタツノコプロの作品の中でも
少し毛色の違った作品でしたね。
考えてみれば、トランスフォーマーのような
意思を持ったロボットと
人間の共同戦線ものの
さきがけと言えるかもしれません。

主題歌の中にもあったメカ次元
(この次元と言う言葉が
当時斬新でした。空間とも時代とも違う設定)と言う
仮想次元から悪者が、日本に侵入し
それを追ってライタン軍団もやってきたはずです。
それほど格好良くもなかったし、
変形も驚くほど安易でしたが
逆にリアリティが完全だった為、
玩具等に商品化された作品ですね。
説明は不用かと思いますが、、、
念のために書きますと
ライタンは皆ライターに変形できます。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 4

60.2 21 1981年度アニメランキング21位
銀河旋風ブライガー(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (21)
98人が棚に入れました
時は西暦2111年。人類は本格的な宇宙進出を遂げ、一見華やかな宇宙開発時代を迎えていた。しかし、惑星開発利権や腐敗した権力と結びついた巨大な犯罪組織が台頭、これら「コネクション」と総称される犯罪組織によって、力弱き人々は蹂躙されていた。そんなある日、隕石群アステロイドベルトの歓楽街・ウエストJ区9番地に4人の若者、かみそりアイザック、ブラスターキッド、飛ばし屋ボゥイー、エンジェル・お町が集結。宇宙の始末屋「コズモレンジャーJ9」を結成する。J9は、巨大ロボット「ブライガー」を駆り、多額の報酬と引き換えに、のさばる悪を闇から闇へ葬り去ってゆく。やがて彼らは、犯罪組織「ヌビア・コネクション」の若き首領カーメン・カーメンと、その恐るべき野望「大アトゥーム計画」と対峙することとなる。

そろもんのよげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

声優に救われたアニメ

10年ほどで倒産した国際映画社が手掛けた、初期のアニメ作品。
アメリカの若者向けドラマや「ルパン三世」を意識した内容で、軽快なせりふ回しや、BGM、ブリッジに多用されるロック調BGMが個性となり、人気を集めた。
いかんせん、作画が壊滅的にひどく、映像を見た声優たちが、演技でカバーするしかないと奮起した話はファンの間では有名である。
金田伊功氏作画の「金田アクション」は動画の中では唯一の「冴え」で悲しいぐらい光っていた。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラクターの軽い性格が楽しい

突っ込みどころ満載の設定とかに目をつぶれば、基本一話完結の痛快な作品です。あと作画も一部厳しい部分がありますが、OPとBGMがなかなかカッコいいです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

60.2 21 1981年度アニメランキング21位
ダッシュ勝平(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (21)
98人が棚に入れました
「週刊少年サンデー」に連載された、六田登の人気ストーリーギャグ漫画のアニメ化。主演声優・田中真弓や珍犬・誠一郎役・大平透の熱演が爆笑を呼ぶ。チビで明るい青林高校1年生・坂本勝平は女の子が大好き。履いているパンティの色で女性の人格を見定める信念の持ち主だ。やがて勝平は、美人コーチ・夏かおり先生の純白の下着に魅かれてバスケ部に入部する。そんな彼の前に、また別の可愛い女の子・秋あかねが現れた。だが彼女は…。

声優・キャラクター
田中真弓、津島瑞穂、増岡弘、井上和彦、郷里大輔、曽我部和恭、福士秀樹、東美江、小宮和枝、嶋俊介、友近恵子、加藤治、大平透、二又一成、千葉繁、村山明、雨森雅司、鈴置洋孝、屋良有作、高島雅羅、内海賢二

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

六田さん初期!

良く考えてみれば、これは六田登の作品なのですね。
Fの悲壮感からは想像もできないパロディ路線です。
この時代、学園物が途中からスポーツ物や
戦闘物に路線変更する事がありましが、
この作品もそんな感じでした。
ただ、このアニメは最初から
スポーツの部分を強調して
作成されていました。
とりあえず、この作品のキーになるのが【パンチラ】です。
六田先生は何が合って、以降不幸物を主体に
書くようになったのでしょうか?

既に同じ作者と思えないです。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 3

59.9 23 1981年度アニメランキング23位
ヤットデタマン(TVアニメ動画)

1981年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (20)
120人が棚に入れました
私立探偵事務所で助手として働くワタルとコヨミのもとに、1000年後の未来から二人の遠い子孫であるカレン姫がタイムマシンでやって来る。彼女は未来の地球であるナンダーラ王国の王女だが、国王である父が亡くなったことで次期国王を決める必要が生じていることを告げる。しかし、ナンダーラ王位に就くには、王位継承の証である時空を越えることのできる鳥ジュジャクを探し出して捕まえる必要があった。そのために二人にジュジャク探しの助力を申し入れに来た。しかし、ナンダーラ王位を狙うモノがもう一組いた。賄賂の使い過ぎで没落したスカプラ王朝末裔のミレンジョとその一味である。ミレンジョは弟のコマロ王子をナンダーラの王位に就けて莫大な富を得んとし、さらにナンダーラの乗っ取りを企図していた。行く先々でミレンジョ姫一味はメカを繰り出し、カレン姫一行を妨害してジュジャクの奪取を試みる。ワタルはカレンからヤットデタマンになる力を授かり、妨害するミレンジョ姫たちの悪巧みを、自意識を持った巨大ロボット大巨神とともに跳ね返す。

声優・キャラクター
曽我部和恭、三浦雅子、土井美加、小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也、田辺宏章、富山敬

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ヤッターマンシリーズの中で一番好き。

特に大巨神の個性の立ちっぷりは凄いです。
それとシリーズの中でギャグがもっともさえわたっている作品です。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2

59.5 24 1981年度アニメランキング24位
まいっちんぐマチコ先生(TVアニメ動画)

1981年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (28)
132人が棚に入れました
学習研究社の少年マンガ誌『少年チャレンジ』に掲載された、えびはら武司 作の同名の人気マンガをアニメ化。私立あらま学園に勤める女性教師、麻衣マチコと、イタズラっ子の池上ケン太ら、教え子たちとの朗らかな日常を描く。主役のマチコ先生役は、『魔女っ子メグちゃん』の神崎メグ役でなどを演じた吉田理保子が健康的に好演。また、毎回のように(主にケン太のイタズラによって)マチコ先生のヌードが露出するという「お約束」もあって、高い視聴率を獲得。シリーズは2年間、全95話のロングランとなった。一方で、そうしたお色気描写に対し、「青少年の教育に悪い」と、PTAを中心に抗議が殺到したという。

声優・キャラクター
吉田理保子、野沢雅子、つかせのりこ、千葉繁、塩沢兼人、松金よね子

るるかん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

う~んと・・・

こっちが まいっちんぐ だったんだよね~( ´艸` )ふふ
 
まいっちんぐ しか印象にないのですw すみませんw

投稿 : 2024/12/14
♥ : 10

ぱらっぱらっぱー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

こういうアニメ必要です。

わたしはマチコ~、イェ~イェ~。

懐かしい歌が聞こえてきます。いつからでしょうか?女性の乳首をTVショーで放映してはいけなくなったのは。そんな倫理、責任ある大人になった自分からすればとてもおかしなものに思えます。別にマチコ先生やバカ殿様を放映しなくなっても小学生は今日も元気にスカートめくりをしていると思います。脱ゆとり教育ならマチコ先生ぐらいのボインタッチ画面の中で位許してあげてもいいんじゃないですか?なんだか最近の子供達がかわいそうでなりません。
ちなみにこのアニメ内容ありません。マチコ先生のおっぱい触って、スカートめくって、男の子はいつの時代もエッチな生き物っていうくだらなさ100%です。どうせすぐスケベな生物へと進化しちゃうんだから小学生ぐらいには夢を持たせてあげたいものです。
このアニメを観ていた当時の子供達の何割が犯罪者になったんでしょうか?やっぱり最近の小学生はかわいそうです。

わたしはマチコ~、イェ~イェ~。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 1

58.3 25 1981年度アニメランキング25位
戦国魔神ゴーショーグン(TVアニメ動画)

1981年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (19)
80人が棚に入れました
葦プロによる、自社企画制作のロボットアニメ第2弾。監督・湯山邦彦とメイン脚本家・首藤剛志の勇名をいっきにアニメファンの間に広げた快作である。地球上の生物の進化を促す未知のエネルギー・ビムラー。それを狙って謎の犯罪組織ドクーガが暗躍する。ビムラーの秘密に関わる少年・ケン太は、父・真田博士の友人サバラスの保護の元、移動要塞グッドサンダーで世界を逃げ回る。ドクーガを迎え撃つのは戦闘ロボ・ゴーショーグンだ。

声優・キャラクター
松岡洋子、鈴置洋孝、小山茉美、田中秀幸、小林修、間嶋里美、藤本譲、塩沢兼人、木原正二郎、郷里大輔、寺島幹夫、松尾佳子

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

遊び心のあるロボットアニメです

シリアスなロボットものが多かった中、遊び心が感じられる作品でした。
敵と手を組んで戦う回があったり、なかなかできないですよね。
シリアスな内容を含みながらも、面白かったです。
テレビシリーズの後、OVAなどが出る人気シリーズになったのも分かります。

投稿 : 2024/12/14
♥ : 2
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